JP2007057226A - 温度センサ付きガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】確実にバーナの炎や、輻射熱の影響を低減して正確に温度検知することができる温度センサ付きガスコンロを提供すること。
【解決手段】ガスコンロでは、五徳5に調理鍋が載置された場合、鍋底の温度を測定する温度センサを収容するセンサ構造体200のホルダーがコイルバネによって上方に付勢されて鍋底に当接する。一方、そのホルダー周囲を取り囲む保護筒300が、コイルバネによって上方に付勢されて鍋底に当接する。これにより、センサ構造体200のホルダーは保護筒300と鍋底による密閉空間に収容されるので、温度センサに対してコンロバーナ10の炎や、輻射熱が接触するのを防止できる。つまり、温度センサは、コンロバーナ10の炎や輻射熱の影響を直接受けないので、調理鍋の鍋底温度を正確に検出できる。
【選択図】図2

Description

本発明は温度センサ付きガスコンロに関し、詳しくはバーナの炎等の影響を低減して調理鍋の鍋底の温度を正確に検知することができる温度センサ付きガスコンロに関する。
従来より、天ぷら油火災、こげつき等を防止するために、調理鍋の鍋底温度を感温素子によって検出し、その検出温度が所定温度以上である場合には燃焼を停止する温度センサ付きガスコンロが知られている。例えば、従来の温度センサ付きガスコンロでは、温度を検出する温度センサを設け、この温度センサにより被加熱物である調理鍋の鍋底温度を検出し、検出温度が所定温度以上か否かをコントローラで判定して、その判定結果からガス通路に設けた電磁弁の開閉を制御している。
このような従来の温度センサ付きガスコンロでは、通常、温度センサは鍋底中心の直下に設けられている。そして、調理鍋の鍋底を加熱するバーナが、鍋底の中心に向けてバーナ炎が放射される内向き炎口バーナの場合、そのバーナ炎が直接温度センサにも放射されるため、温度センサがバーナの炎や、輻射熱による影響を受けてしまい、正確に鍋底の温度を検知できないという誤作動が生じるおそれがあった。一方、鍋底の外周縁部に向けてバーナ炎が放射される外向き炎口バーナの場合であっても、近年は熱効率の向上を目的として、バーナの小型化や鍋底中心部への加熱の集中が進んでおり、内向き炎口バーナと同様の誤作動のおそれがあった。
そのため、バーナの炎や、輻射熱による影響を低減するために、温度センサの周囲を遮熱筒などの保護部材で取り囲むことで、温度センサの不要な温度上昇を防いで正確な温度を測定できるようにして、調理温度のコントロールや空炊き防止を正確に行うことが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開平9−101029号公報 特開平11−201461号公報
しかしながら、かかる従来技術によれば、遮熱筒などの保護部材が所定の位置に固定されているため、調理鍋の鍋底形状によっては温度センサが正確な温度検知を実行できないという問題があった。例えば、鍋底の中心付近が上方向に突出した形状となっている場合、ガスコンロに調理鍋を載置すると先に保護部材が鍋底に当接してしまって温度センサが鍋底に当接しないで浮いた状態となり、温度センサが鍋底の温度を直接検知することができない。また、鍋底の中心付近が下方向に突出した形状となっている場合、ガスコンロに調理鍋を載置すると温度センサが鍋底に当接するものの、保護部材が鍋底に当接せずに隙間が生じてしまい、この隙間からバーナからの輻射熱が入り込んでしまう。さらに、特許文献1に記載の発明のようにセンサ周辺に冷却ファンで空気を送ると、センサと鍋底が冷却されるために、調理鍋の内容物の温度とセンサの検知温度との差が大きく異なってしまうという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、調理鍋の鍋底形状に影響を受けることなく、確実にバーナの炎や、輻射熱の影響を低減して正確に温度検知することができる温度センサ付きガスコンロを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の温度センサ付きガスコンロは、調理鍋の鍋底を加熱するバーナと、前記鍋底の温度を測定する温度センサと、当該温度センサを前記鍋底側に向かって出退可能に支持する第1支持手段と、当該第1支持手段に設けられ、前記温度センサを前記鍋底側に向かって付勢する第1付勢手段と、前記温度センサの周囲を取り囲み、前記バーナの輻射熱から前記温度センサを保護する保護部材と、当該保護部材を前記鍋底側に向かって出退可能に支持する第2支持手段と、当該第2支持手段に設けられ、前記保護部材を前記鍋底側に向かって付勢する第2付勢手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明の温度センサ付きガスコンロは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記バーナは円筒状に形成され、前記保護部材は円筒状に形成され、前記第2支持手段は、前記保護部材の内周面に設けられ、前記保護部材は、前記バーナの軸線方向に沿って出退することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の温度センサ付きガスコンロは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記バーナ、前記温度センサ、前記第1支持手段、前記第1付勢手段、前記保護部材、前記第2支持手段及び前記第2付勢手段を収納する器具本体を備え、前記第1支持手段には、前記器具本体内に着脱可能に固定できる固定部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の温度センサ付きガスコンロは、請求項2又は3に記載の発明の構成に加え、前記バーナの外周面に燃焼面が形成され、前記バーナの内周面と前記燃焼面との間に、ガス及び一次空気の混合ガスを前記燃焼面に流入させるための混合ガス通路が形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明の温度センサ付きガスコンロでは、温度センサは、第1支持手段によって鍋底側に出退可能に支持され、第1付勢手段によって鍋底側に付勢されている。さらに、その温度センサの周囲を取り囲む保護部材も、第2支持手段によって鍋底側に出退可能に支持され、第2付勢手段によって鍋底側に付勢されている。これにより、調理鍋の鍋底形状に関係なく、温度センサを鍋底に当接させ、保護部材を鍋底に当接させることができる。つまり、保護部材と鍋底とが密着するので、保護部材の内側を密閉することができる。そして、その密閉空間の内側に温度センサが配置されているので、温度センサに対するバーナの炎及び輻射熱の影響を防ぐことができる。よって、鍋底の温度を正確に検出することができる。
また、請求項2に係る発明の温度センサ付きガスコンロでは、請求項1に記載の発明の効果に加え、第2支持手段が円筒状のバーナの内側に設けられているので、保護部材をバーナに支持させることができる。つまり、保護部材をバーナとともにガスコンロに設置することができるので、保護部材とバーナとの位置関係がズレる恐れがない。また、保護部材とバーナとが独立している場合に比べ、バーナに保護部材をセッティングする手間を省略することができる。
また、請求項3に係る発明の温度センサ付きガスコンロでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、第1支持手段には、器具本体内に着脱可能に固定できる固定部が設けられているので、バーナ及び保護部材を器具本体内にセッティングした後で、温度センサをセッティングできる。よって、バーナ及び保護部材に対する温度センサの位置決めを容易にできる。
また、請求項4に係る発明の温度センサ付きガスコンロでは、請求項2又は3に記載の発明の効果に加え、バーナの内周面と燃焼面との間に混合ガス通路が形成されているので、混合ガスの流れによってバーナの内周面を冷却することができる。つまり、バーナの内周面が冷却されることによって、その内周面に設けられた第2支持手段に支持された保護部材を冷却することができる。これにより、保護部材の温度が上昇して、保護部材内の密閉空間の温度を上昇させることがないので、温度センサに悪影響を与えず、鍋底の温度をより正確に検出することができる。
以下、本発明に係る温度センサ付きガスコンロの実施の形態について、調理台に載置して使われるテーブルコンロであるガスコンロ1を例示して説明する。図1は、温度センサ付きガスコンロの一例であるガスコンロ1の構成を示す概略構成図であり、図2は、ガスコンロ1における、コンロバーナ10を中心に拡大した概略構成図であり、図3は、ガスコンロ1における、センサ構造体200及び保護筒300を中心に拡大した概略構成図であり、図4は、センサ構造体200の概略構成図である。
まず、本実施の形態におけるガスコンロ1の機械的構成の概略を説明する。図1に示すように、ガスコンロ1において、トッププレート2に形成された開口3には、中央にコンロバーナ10が配置され、その周りにリング状の汁受皿4および五徳5が配置される。汁受皿4および五徳5は、断熱材で形成された載置台6の上に載置される。この載置台6は、内側下段と外側上段とにリング状の載置面6a,6bを備え、内側下段載置面6aに汁受皿4が、外側上段載置面6bに五徳5が載置される。載置台6は、コンロバーナ10の周囲を略密閉して取り囲んで調理鍋底面との間の燃焼空間に外気が流入しないようにする機能も有する。
五徳5は、載置台6に載置される五徳リング5aと、五徳リング5a上面に立設され調理鍋底面を支える五徳爪5bとからなる。そして、調理鍋を五徳5上に載置した場合に、五徳5と鍋底との間に形成される隙間が、後述のコンロバーナ10の燃焼により発生する排気が排出される排気出口9である。なお、本実施の形態では、従来のガスコンロに比較して、五徳爪5bの高さを低くすることで排気出口9の開口面積が狭くなっている。これにより、コンロバーナ10からの輻射熱が外部に流出しにくくなるので、高い燃焼効率を確保することができる。
コンロバーナ10は、燃焼に必要な空気の殆どを一次空気として吸入する全一次空気式バーナで、混合気室を形成した筒状のバーナ本体11と、バーナ本体11に上から装着され外周面に複数の炎口13を形成したバーナヘッド12とを備える。このバーナヘッド12は、その燃焼エリアが、上段炎口部13a、中段炎口部13b、下段炎口部13cとに上下3段に区画される。バーナ本体11は、同軸三重管構造により混合気室が3つに区画され、その先端部を外側に向けて開口することで外周側通路となる第1混合気室21がバーナヘッド12の下段炎口部13cに、その内側の中間通路となる第2混合気室22がバーナヘッド12の中段炎口部13bに、中心通路となる第3混合気室23がバーナヘッド12の上段炎口部13aに連通する。
バーナ本体11の下端には、内部流路が分割された管構造をなす混合気供給管30が接続される。そして、この混合気供給管30の上流側端には、送風ファン40により燃焼用一次空気が送られる給気管50が接続される。混合気供給管30は、その内部流路が3つの流路に分岐しており、上側から順に第1混合管路31、第2混合管路32、第3混合管路33を備える。第1混合管路31は第1混合気室21に連通しており、第2混合管路32は第2混合気室22に連通しており、第3混合管路33は第3混合気室23に連通している。そして、第1混合管路31には第1電磁弁61により燃料ガス供給が制御される第1ガスノズル71、第2混合管路32には第2電磁弁62により燃料ガス供給が制御される第2ガスノズル72、第3混合管路33には第3電磁弁63により燃料ガス供給が制御される第3ガスノズル73がそれぞれ設けられる。
各ガスノズル71,72,73へのガス供給量は、燃焼用空気の流量に対応した送風ファン40の風圧により自動調整されるように均圧弁80がガス供給路に設けられる。この均圧弁80は、内部をガス圧室81と空気圧室82とに仕切るダイヤフラム83と、そのダイヤフラム83に連結され、ガス圧室81内のガス流路の開度を調整する弁体84とからなり、空気圧室82は、導圧管51により給気管50に接続される。ガス圧室81は、弁体84の上流側にガス供給元管90が、弁体84の下流側にガス供給主管91が接続される。ガス供給主管91は、下流側で3流路に分岐し、各分岐管に電磁弁61,62,63が夫々設けられる。ガス供給元管90には、上流側から順に、ガス流路を開閉する元電磁弁93および燃料ガスの供給圧を一定に制御するガスガバナ92が設けられる。
均圧弁80においては、弁体84が受けるガス入口からの一次圧と、ダイヤフラム83が受けるガス出口からの二次圧とを加えた図1でいう左向きの力と、弁体84が受けるガス出口からの二次圧と、ダイヤフラム83が受ける空気圧とを加えた右向きの力とによりダイヤフラム83が動作し、両者のバランスによってガス流路の開度が決定する。ここで、ガス一次圧はガスガバナ92によって定圧となるため、ガス流路は空気圧室82への空気圧が変化すると、それに応じて開度が変化する。すなわち、空気圧が高くなると、ダイヤフラム83が弁体84の開弁方向へ動作してガス流路の開度を大きくし、空気圧が低くなると、ダイヤフラム83が弁体84の閉弁方向へ動作してガス流路の開度を小さくする。
従って、送風ファン40の回転数を制御することで燃料ガス供給量が自動調整され、コンロバーナ10へ常に一定の一次空気比λ(供給される一次空気量の理論空気量に対する比)の混合気が供給されることとなる。本実施形態では、各ガスノズル71,72,73の開口を調整することで、各混合管路31,32,33の一次空気比が、(第1混合管路31:λ=1.1)、(第2混合管路32:λ=1.3)、(第3混合管路33:λ=1.3)に設定される。
元電磁弁93、電磁弁61,62,63、送風ファン40は、コントローラ98により駆動制御される。コントローラ98は、使用者が点火・消火操作や火力調整を行う操作リモコン110および図示しない点火器をも接続する。この操作リモコン110は、点消火ボタン111、火力調整ボタン112、および火力表示器113を備える。点消火ボタン111は、押操作するたびに点火/消火状態を切り替えるためのボタンである。火力調整ボタン112は、火力アップを指示するための「大」ボタン112aと、火力ダウンを指示するための「小」ボタン112bとからなるアップダウン式で、10段階での火力が選択可能となっており、この設定された火力は火力表示器113に数値表示される。
次に、被加熱物である調理鍋の鍋底面の温度を検出するための構成について説明する。図2に示すように、コンロバーナ10の内部には、被加熱物である調理鍋の鍋底面に当接して鍋底の温度を検出するサーミスタである温度センサ203を収納して移動可能に支持するセンサ構造体200が設けられている。図4に示すように、センサ構造体200は、その筐体の上下方向(垂直方向)を軸線とする円筒状の収容ケースを形成するホルダー201と、ホルダー201の上端内部に固定されて鍋底温度を検知する温度センサ203と、ホルダー201を鍋底当接方向に付勢するコイルバネ202と、ホルダー201を上下方向に移動可能に支持する円筒状の支柱204等から構成される。
そして、ホルダー201の上端には円板が全周でカシメ溶接されて、調理鍋の鍋底が当接する受熱部206が形成されており、この受熱部206の下面に温度センサ203が設置されている。また、コンロバーナ10の内部には、センサ構造体200の支柱204を支持する支持部材207が設けられている。支持部材207には、あらかじめ支柱204と略同径の開口が形成され、この開口に支柱204の下端部を圧入した後、支持部材207と支柱204との接合部をスポット溶接して固定している。そして、この支持部材207を、ガスコンロ1の器具本体内の所定部分に固定することによって、センサ構造体200を器具本体内に設置することができる。なお、後述するが、この支持部材207には、保護筒300を支持する円筒支持部材302も固定される。よって、センサ構造体200、保護筒300、円筒支持部材302等は一体化した複合体として、器具本体内に組み付けられている。また、温度センサ203は燃焼制御を行うコントローラ98にリード線205によって電気的に接続され、検出温度信号がそのリード線205を介してコントローラ98へと伝達される。
そして、図3に示すように、五徳5に調理鍋が載置されると、センサ構造体200のホルダー201の上端部に位置する受熱部206に調理鍋の底が当接する。そして、その調理鍋の重量によってコイルバネ202が圧縮されるので、ホルダー201は支柱204に沿って下方にスライドする。このように、ホルダー201の上端部に位置する受熱部206が、鍋底に確実に面接触するので、鍋底の温度を適切に検知することができる。図1及び図2では、調理鍋が載置されて、鍋底に対してホルダー201の受熱部206が接触している状態を示している。
なお、コントローラ98は、温度センサ203から伝達される検出温度信号によって、調理鍋の鍋底が所定温度以上か否かを監視する。そして、鍋底温度が所定温度以上であると判定した場合には、元電磁弁93や電磁弁61,62,63へ閉弁指令を出して燃焼を停止するなどの制御が実行される。
次に、センサ構造体200(特に温度センサ203)をコンロバーナ10の炎や輻射熱から保護するための構成について説明する。図2に示すように、コンロバーナ10の内部におけるセンサ構造体200の周囲には、センサ構造体200と同軸の円筒状をなし、コンロバーナ10から噴射される炎の影響を遮断する保護筒300が、センサ構造体200を取り囲むように設けられている。図3に示すように、この保護筒300は、上側筒部300aと、該上側筒部300aの下部に同軸上に連結され、上側筒部300aの径よりも小さい径を有する円筒状の下側筒部300bとで構成され、上側筒部300aと下側筒部300bとの連結部分には段部301が設けられている。上側筒部300a及び下側筒部300bは、ホルダー201よりも径が大きく、その内部にホルダー201を非接触な状態で収容している。よって、センサ構造体200のホルダー201は、上側筒部300aの上側の開口部を介して、調理鍋の底面に当接するようになっている。
次に、円筒支持部材302について説明する。図3に示すように、円筒支持部材302は、保護筒300(下側筒部300b)の内径よりもやや小さい外径を有する円筒体である。そして、円筒支持部材302の下部は、上述した支持部材207(図4参照)に固定されている。一方、円筒支持部材302の上端部には、径方向外側に折り曲げられた係止部302aが設けられている。そして、この係止部302aが、保護筒300の上側筒部300aの内側に配置されるように、円筒支持部材302の上側がセンサ構造体200のホルダー201に挿入されている。これにより、保護筒300は、円筒支持部材302の外側面に沿って上下方向に出退することができる。また、保護筒300が上方に移動すると、保護筒300の段部301の内面が、円筒支持部材302の係止部302aに係止するようになっている。これにより、保護筒300が円筒支持部材302の上方から抜けてしまうのを防止できる。
また、円筒支持部材302の軸線方向の中段には、円筒状のバネ支持片303が環装されて固定されている。このバネ支持片303の軸線方向一端部(上端部)には、断面L状に上方に向かって屈曲するバネ受け部303aが形成されている。そして、このバネ受け部303aの内面と、円筒支持部材302の外面との間には隙間が形成されている。さらに、円筒支持部材302の上側には、円筒状のコイルバネ304が環装され、該コイルバネ304の下端部が、バネ支持片303と円筒支持部材302との間の前記隙間に嵌って位置決め固定されている。これにより、コイルバネ304が、円筒支持部材302に対してズレるのを防止できる。一方、バネ支持片303に支持固定されたコイルバネ304の上端部は、保護筒300の段部301の外面に当接している。これにより、保護筒300は、円筒支持部材302及びコイルバネ304によって上方に付勢された状態で上下方向に出退可能に支持されている。
次に、調理鍋が載置される際のセンサ構造体200及び保護筒300の作用及び効果について説明する。まず、五徳5に調理鍋が載置されると、センサ構造体200と同様に、保護筒300のリング状の上端部が調理鍋の底に当接する。さらに、調理鍋の重量によってコイルバネ304が圧縮されると、保護筒300が円筒支持部材302の外側面に沿って下方へスライドする。よって、保護筒300と調理鍋の底との間には隙間が生じないので、保護筒300の内部を確実に密閉することができる。そして、その密閉空間の内部にセンサ構造体200のホルダー201を収容することができるので、温度センサ203を確実に保護することができる。なお、図1及び図2では、調理鍋が載置されて、鍋底に対して上側筒部300aの上端部が当接している状態を示している。
このように、ガスコンロ1では、温度センサ203を収納するホルダー201と、保護筒300とが各々独立して上下方向(垂直方向)に出退する。これにより、調理鍋の鍋底形状にかかわらず、五徳5に調理鍋を載置すると、ホルダー201の上端にある受熱部206は調理鍋の鍋底に確実に当接し、保護筒300の上部(上側筒部300aの上端部)は調理鍋の鍋底に確実に当接する。よって、保護筒300の内部は確実に密閉され、その密閉空間の内側にセンサ構造体200のホルダー201の上側を収容できるので、温度センサ203を確実に保護できる。つまり、温度センサ203は、コンロバーナ10の炎や、輻射熱の影響を直接受けることがないので、調理鍋の鍋底温度を正確に検出することができる。
次に、本発明に係るガスコンロ1の性能評価について、具体的な実験結果を示して説明する。図5は、従来のガスコンロを用いた場合の温度変化を示すグラフ図である。図6は、本発明に係るガスコンロ1を用いた場合の温度変化を示すグラフ図である。以下の説明では、所定量の常温の水を入れた調理鍋をガスコンロに載せて加熱した場合における、調理鍋内の水温(図では「水温」)、温度センサ自体の温度(図では「センサ」)、温度センサ203が検出する鍋底の温度(図では「鍋底」)の各々の変化をもとに、従来のガスコンロ及び本発明に係るガスコンロ1の性能評価を行う。
図5及び図6に示すように、従来のガスコンロ及び本発明に係るガスコンロ1のいずれにおいても、加熱を行うと時間の経過とともに、調理鍋内の水温、温度センサ203の温度、鍋底の温度がそれぞれ上昇する。そして、水温と鍋底温度は、水が蒸発する温度である100℃付近で温度上昇が停止する。
ところで、従来のガスコンロでは、五徳5に調理鍋を載置した場合、鍋底形状によっては(例えば、中央部が下方に突出した形状など)、温度センサ203を収納するホルダー201の受熱部206が鍋底に当接しても、保護筒が当接せずに鍋底との間に隙間が生じることがあった。その場合、図5に示すように、ガスコンロにおいて加熱を行うと、バーナヘッドの炎やその輻射熱が保護筒と鍋底との隙間から入り込むため、温度センサ203自体の温度が鍋底温度を超えて上昇してしまう。すると、温度センサ203が正確に鍋底温度を検出することができず、ガスコンロの性能は劣化する。
一方、本発明に係るガスコンロ1では、保護筒300はセンサ構造体200のホルダー201とは独立して鍋底の高さに合わせて出退する。これにより、保護筒300が鍋底に確実に当接するので、ホルダー201に収納された温度センサ203へのコンロバーナ10の炎やその輻射熱の影響を排除することができる。よって、図6に示すように、温度センサ203自体の温度も水が蒸発する温度である100℃付近で温度上昇が停止し、また温度センサ203自体の温度は鍋底温度の上昇カーブとほぼ一致するように上昇している。これにより、温度センサ203によって正確に鍋底温度を検出できるので、ガスコンロ1の性能を常に良好に保つことができる。
以上説明したように、本実施の形態のガスコンロ1によれば、調理鍋の鍋底をコンロバーナ10で加熱するものであって、鍋底の温度を測定するセンサ構造体200をコイルバネ202によって付勢して鍋底に当接させるとともに、センサ構造体200の周囲を取り囲み、鍋底に当接してセンサ構造体200へのコンロバーナ10の炎や、輻射熱の接触を防止する保護筒300をコイルバネ304によって付勢して鍋底に当接させるようにした。よって、調理鍋の鍋底形状に影響を受けることなく、確実にコンロバーナ10の炎や、輻射熱の影響を低減して正確に温度検知することができる。
また、コンロバーナ10の燃焼によって発生する排気を排出するための排気出口9が狭くした。よって、コンロバーナ10からの輻射熱が外部に流出しにくくして、高い燃焼効率を確保することができる。
なお、上記実施の形態において、コンロバーナ10が本発明の「バーナ」に相当し、温度センサ203が本発明の「温度センサ」に相当し、ホルダー201及び支柱204が本発明の「第1支持手段」に相当し、コイルバネ202が本発明の「第1付勢手段」に相当し、支持部材207が本発明の「固定部」に相当し、保護筒300が本発明の「保護部材」に相当し、円筒支持部材302が本発明の「第2支持手段」に相当し、コイルバネ304が本発明の「第2付勢手段」に相当する。
なお、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、各種変形が可能である。例えば、上記実施形態では、保護筒300を支持する円筒支持部材302は、センサ構造体200の支柱204を支持する支持部材207に固定されている。つまり、センサ構造体200、保護筒300、円筒支持部材302等は一体化したアセンブリを形成しているので、このアセンブリを器具本体の外側から開口3を介して組み付ける必要がある。そして、その後に、温度センサ203のリード線205の配線を器具本体内で行う。そこで、例えば、保護筒をコンロバーナ側に予め支持させることによって、センサ構造体と保護筒を別体として扱ってもよい。この場合、センサ構造体200、保護筒300、円筒支持部材302等の組み付けを簡便かつ効率良く行うことができる。次に、その上記実施形態の変形例として、保護筒をコンロバーナ側に支持させたガスコンロ100について、図7,図8を参照して説明する。なお、上記実施形態のガスコンロ1と同じ構造部分については同符号を付して説明を省略する。図7は、変形例であるガスコンロ100の構造図であり、図8は、図7に示すコンロバーナ500周辺の部分拡大図である。
図7に示すように、ガスコンロ100において、器具のトッププレート2に形成された開口3の中央には、全一次空気式のコンロバーナ500が配置され、その周囲には断熱材で形成された載置台6が配置されている。コンロバーナ500は、円筒状のバーナ本体501と、該バーナ本体501の下部に設けられ、混合ガスをバーナ本体501に効率よく供給するための接続部材800とから構成されている。そして、接続部材800の下部に設けられた底板808には、第1ガス流入口851及び第2ガス流入口852が設けられ、第1ガス流入口851には混合ガス供給管401が接続され、第2ガス流入口852には混合ガス供給管402が接続されている。なお、混合ガス供給管401及び混合ガス供給管402の内側には、上記実施形態と同様の給気管(図示外)から供給される空気と、ガス供給元管(図示外)から供給されるガスとが混合した混合ガスが流れるようになっている。
次に、バーナ本体501について説明する。図7,図8に示すように、上下方向に貫通する円筒状のバーナ本体501は、内筒505と、該内筒505を同軸上に取り囲む外筒506とを備え、内筒505と外筒506との間には混合ガスが流れる隙間が形成されている。さらに、内筒505の上部は、内筒本体505bに対して拡径されて上部拡径部505aとされており、この上部拡径部505aの上端部は、外筒506の上端部に対して加締め固定されている。また、内筒505の上側開口には、浅底皿状の蓋板503が配置され、その蓋板503の外周縁部は、内筒505の上端部と、外筒506の上端部とに対して加締め固定されている。さらに、内筒505の軸線方向長さは、外筒506の軸線方向長さよりも長くなっている。よって、バーナ本体501の下部から内筒505の下側が下方に突出している。
また、図8に示すように、内筒505は、上部拡径部505aと、内筒本体505bとを連結する段部505cを備え、径の異なる2つの円筒体(上部拡径部505aと内筒本体505b)が、段部505cを介して同軸上に上下方向に連結した形状を備えている。一方、外筒506の外周面には、複数の炎口を備える燃焼面512が形成され、該燃焼面512の上側には上段炎口部513が形成され、下側には下段炎口部514が形成されている。また、蓋板503の中央には穴部508が設けられ、該穴部508の内側には、センサ構造体200及び保護筒600の上部が、後述するカバー部材700を介して出退可能に配置されている。
次に、接続部材800について説明する。図8に示すように、接続部材800は漏斗状の外殻801を備えている。そして、その外殻801の開口を伏せた状態で、その内側には、外殻801の内側空間を区画して2つの流路(後述する第1流路及び第2流路)を形成する第1隔壁802及び第2隔壁803が設けられている。さらに、外殻801の上側に向かって段状に膨らんだ凸部801aの中央には挿通穴801bが設けられ、該挿通穴801bの内縁部には、上方に向かって延設されたガイド筒806が設けられている。また、第1隔壁802は浅底皿状に形成され、その開口側を伏せた状態で配置されている。そして、その底部には挿通穴802aが設けられている。この挿通穴802aは、外殻801の挿通穴801bの下側に相対配置されている。また、第2隔壁803は上下方向に軸線を有する円筒状に形成されている。そして、その一端部(下端部)は第1隔壁802の挿通穴802aの内縁部に加締め固定され、他端部(上端部)は上方に向かって延設され、外殻801に連結されたガイド筒806の内側を介して上方に突出している。
また、外殻801の下部の開口には、平面視円形状の底板808が固定されている。この底板808の中心部には、センサ構造体200の支柱204が挿入される穴部850が設けられている。さらに、底板808には、前記穴部850を中央に挟み、外殻801内に混合ガスを流入させる第1ガス流入口851と第2ガス流入口852とが各々設けられている。
次に、バーナ本体501と接続部材800との組付構造について説明する。図8に示すように、接続部材800は、自身の上部をバーナ本体501の内側に挿入するようにして組み付けられている。具体的には、接続部材800のガイド筒806の内側から上方に突出する第2隔壁803の上部は、バーナ本体501の内筒505の外面と外筒506の内面との隙間に挿入されている。そして、その挿入された第2隔壁803の先端部は、外方かつ斜め上方に折り曲げられ、バーナ本体501の上段炎口部513と下段炎口部514との間に向けられている。一方、内筒505の下端部は、接続部材800の挿通穴801b、802a、底板808の穴部850の順に挿入され、該穴部850の内縁部に沿って折り曲げられて加締め固定されている。これにより、内筒505の下端部には、径方向内側に縮径する縮径部505dが形成されている。また、バーナ本体501の内筒505の外面と、接続部材800の第1隔壁802の挿通穴802aの内縁部との間には、第1隔壁802の内側から第2隔壁803の内側に向かって混合ガスが通過するための隙間が設けられている。
次に、保護筒600について説明する。図8に示すように、保護筒600は、コンロバーナ500の内側(内筒505の内側)に配置され、円筒状のコイルバネ604によって上方に付勢されて支持されている。この保護筒600は、上側保護筒部601と、該上側保護筒部601よりも径が大きく、上側保護筒部601と同軸上に配置された下側保護筒部602と、上側保護筒部601と下側保護筒部602とを連結する段部603とから構成されている。つまり、保護筒600は、径の異なる2つの円筒体(上側保護筒部601と下側保護筒部602)が、段部603を介して同軸上に上下方向に連結した形状を備えている。なお、下側保護筒部602の外径は、バーナ本体501の内筒505の内筒本体505bの内径よりもやや小さくなっているので、内筒505の内側に沿って上下方向に移動することができる。
さらに、保護筒600の内側には、円筒状のコイルバネ604が下側から挿入されている。このコイルバネ604の外径は、上側保護筒部601の内径よりも大きく、下側保護筒部602の内径よりも小さい。これにより、コイルバネ604の上端部は、保護筒600の段部603の内面に当接し、下端部は、内筒505の縮径部505dの内面に当接している。これにより、コイルバネ604は、保護筒600の内側と、内筒505の内側との間に位置決めされ、保護筒600を上方に常時付勢する。
このように、保護筒600は、コイルバネ604によって上方に付勢されているので、保護筒600の上側保護筒部601は、バーナ本体501の蓋板503の穴部508から上方に突出している。さらに、突出する上側保護筒部601には、保護筒600が蓋板503の穴部508から外側に抜けてしまうのを防止するためのカバー部材700が覆設されている。このカバー部材700は有底円筒状に形成され、その開口端には、径方向外側に向かって折り曲げられた係止部702が設けられている。一方、カバー部材700の底部中央には、センサ構造体200のホルダー201を挿通させるための穴部701が設けられている。この穴部701の内径は、ホルダー201の上部の外径よりも大きく、保護筒600の上側保護筒部601の内径よりも小さくなっている。これにより、保護筒600は穴部701を挿通しないようになっている。
そして、カバー部材700は、保護筒600を押し下げた状態で、上側保護筒部601の上部を覆うように被せられ、係止部702が、保護筒600の外面と内筒505の上部拡径部505aの内面との間の隙間に配置された状態になっている。したがって、カバー部材700は、保護筒600とともにコイルバネ604によって上方に押し上げられるので、蓋板503の穴部508からはカバー部材700が突出する。ここで、カバー部材700の係止部702は、蓋板503の穴部508の内縁部に係止するので、保護筒600の移動は停止される。これにより、保護筒600の抜けを防止することができる。
次に、調理鍋が載置される際のセンサ構造体200及び保護筒600の動きについて説明する。図8に示すように、まず、ガスコンロ100の五徳5上に調理鍋が載置されると、鍋底がカバー部材700の上部に当たる。すると、カバー部材700は押し下げられる。このとき、カバー部材700の穴部701の内縁部に、上側保護筒部601の上端部が当たるので、保護筒600も一緒に押し下げられる。一方、カバー部材700の穴部701の内縁部には、ホルダー201は当たらないので、カバー部材700の穴部701からホルダー201の上部が突出する。これにより、センサ構造体200のホルダー201の受熱部206が鍋底に直接当たるようになっている。そして、カバー部材700の上部は鍋底に当接しているので、保護筒600の内側が密閉されるので、センサ構造体200に収容された温度センサ203を確実に保護できる。
なお、カバー部材700が押し下げられ、係止部702がバーナ本体501の内筒505の段部505cに当接した場合は、カバー部材700はそれ以上下方に移動できない。よって、保護筒600の移動は停止される。
次に、コンロバーナ500及びセンサ構造体200の組み付け方法について説明する。図7に示すように、まず、コンロバーナ500を、ガスコンロ100の器具本体の内側に配置し、バーナ本体501を載置台6の穴部60の下側から上方に挿入する。次いで、コンロバーナ500の接続部材800の底板808を、器具本体内の所定部分にビス留めする。これにより、コンロバーナ500が器具本体内に設置される。次に、センサ構造体200を組み付ける。まず、接続部材800の底板808の穴部850から、センサ構造体200をバーナ本体501の内筒505の内側に挿入する。さらに、内筒505に対するセンサ構造体200の位置決めを行う。そして、位置決めが決定したら、センサ構造体200の支持部材207を器具本体内の所定部分にビス留めする。これにより、センサ構造体200が位置決めされた状態で固定される。さらに、センサ構造体200に収容された温度センサ203のリード線205の配線を行う。ここで、センサ構造体200は、コンロバーナ500の下側から挿入するので、リード線205がコンロバーナ500等の他部品に絡まず、配線が容易となる。また、保護筒600はコンロバーナ500側に既に支持されているので、コンロバーナ500に対する保護筒600の位置決めが要らず、保護筒600の組み付けを容易にできる利点がある。よって、コンロバーナ500及びセンサ構造体200等のガスコンロ1への組み付けを効率よく行うことができる。
次に、コンロバーナ500における混合ガスの流れについて説明する。図8に示すように、接続部材800の内側では、第1隔壁802と、第2隔壁803とによって第1ガス流路と、第2ガス流路が各々形成されている。第1流路は、第1ガス流入口851から入って、第1隔壁802の外側を通過し、第2隔壁803の外側を通過してバーナ本体501の下段炎口部514に流れる混合ガスの流路である。第2流路は、第2ガス流入口852から入って、第1隔壁802の内側を通過し、第2隔壁803の内側を通過してバーナ本体501の上段炎口部513に流れる混合ガスの流路である。
図8に示すように、第1,2流路を通過する混合ガスは、バーナ本体501の内筒505の外周を取り巻くようにして燃焼面512に流れる。つまり、バーナ本体501の内筒505は混合ガスの流れによって冷却されるので、その内筒505の内側を移動する保護筒600を間接的に冷却することができる。よって、保護筒600は、バーナ本体501の燃焼面512から噴射される炎や輻射熱による影響を受けにくくなるので、保護筒600の内側に挿入されるセンサ構造体200に与える温度の影響を低減できる。つまり、炎や輻射熱による影響で、保護筒600の温度が上昇しても、混合ガスの流れによって冷却することができるので、保護筒600内の密閉空間の温度を上昇させることがない。よって、温度センサ203に悪影響を与えないので、鍋底の温度をより正確に検出することができる。
なお、上記変形例において、コンロバーナ500が本発明の「バーナ」に相当し、バーナ本体501の内筒505が本発明の「第2支持手段」に相当し、コイルバネ604が本発明の「第2付勢手段」に相当し、保護筒300が本発明の「保護部材」に相当する。
なお、上記変形例の他にも以下の様な種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、コンロバーナ10が鍋底の外周縁部に向けてバーナ炎が放射される外向き炎口バーナである場合を例示したが、他の形態のバーナ機構であっても、本発明を適用できる。例えば、鍋底の中心部に向けてバーナ炎が放射される内向き炎口バーナであっても、本発明を適用できる。すなわち、本発明はバーナの種類を問わずに、バーナの炎等の影響を低減して調理鍋の鍋底の温度を正確に検知することを実現可能である。
また、センサ構造体200を保護筒300によって保護しているが、2重以上の保護部材を設けてもよい。また、保護筒300の形状は円筒状に限定されず、立方体や直方体などの任意の形状で形成すればよい。
また、コイルバネ202を用いてホルダー201を鍋底方向に付勢し、コイルバネ304を用いて保護筒300を鍋底方向に付勢しているが、他の部材を用いてホルダー201及び保護筒300を各々鍋底方向に付勢してもよい。例えば、形状記憶金属や動力機構などを用いてホルダー201及び保護筒300を各々鍋底方向に付勢してもよい。
また、高い燃焼効率を確保するために排気出口9を狭くしているが、排気出口9の大きさも任意に決定すればよい。
また、ガスコンロ1は、調理台に載置して使われるテーブルコンロのみならず、調理台に組み込んで使われるビルトインコンロ等にも適用可能であることはいうまでもない。
本発明の温度センサ付きガスコンロは、調理台に載置して使われるテーブルコンロや調理台に組み込んで使われるビルトインコンロ等に適用可能である。
温度センサ付きガスコンロの一例であるガスコンロ1の構成を示す概略構成図である。 ガスコンロ1における、コンロバーナ10を中心に拡大した概略構成図である。 ガスコンロ1における、センサ構造体200及び保護筒300を中心に拡大した概略構成図である。 センサ構造体200の概略構成図である。 従来のガスコンロを用いた場合の温度変化を示すグラフ図である。 本発明に係るガスコンロ1を用いた場合の温度変化を示すグラフ図である。 変形例であるガスコンロ100の構造図である。 図7に示すコンロバーナ500周辺の部分拡大図である。
符号の説明
1 ガスコンロ
10 コンロバーナ
100 ガスコンロ
200 センサ構造体
201 ホルダー
202 コイルバネ
203 温度センサ
204 支柱
207 支持部材
300 保護筒
302 円筒支持部材
304 コイルバネ
500 コンロバーナ
512 燃焼面

Claims (4)

  1. 調理鍋の鍋底を加熱するバーナと、
    前記鍋底の温度を測定する温度センサと、
    当該温度センサを前記鍋底側に向かって出退可能に支持する第1支持手段と、
    当該第1支持手段に設けられ、前記温度センサを前記鍋底側に向かって付勢する第1付勢手段と、
    前記温度センサの周囲を取り囲み、前記バーナの輻射熱から前記温度センサを保護する保護部材と、
    当該保護部材を前記鍋底側に向かって出退可能に支持する第2支持手段と、
    当該第2支持手段に設けられ、前記保護部材を前記鍋底側に向かって付勢する第2付勢手段と
    を備えたことを特徴とする温度センサ付きガスコンロ。
  2. 前記バーナは円筒状に形成され、
    前記保護部材は円筒状に形成され、
    前記第2支持手段は、前記保護部材の内周面に設けられ、
    前記保護部材は、前記バーナの軸線方向に沿って出退することを特徴とする請求項1に記載の温度センサ付きガスコンロ。
  3. 前記バーナ、前記温度センサ、前記第1支持手段、前記第1付勢手段、前記保護部材、前記第2支持手段及び前記第2付勢手段を収納する器具本体を備え、
    前記第1支持手段には、前記器具本体内に着脱可能に固定できる固定部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の温度センサ付きガスコンロ。
  4. 前記バーナの外周面に燃焼面が形成され、
    前記バーナの内周面と前記燃焼面との間に、ガス及び一次空気の混合ガスを前記燃焼面に流入させるための混合ガス通路が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の温度センサ付きガスコンロ。
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