JP6230269B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルポンプを備える車両用制御装置に関する。
近年、エンジンおよび走行用モータを備えるハイブリッド車両や運転状況に応じてエンジンが自動的に停止されるアイドリングストップ車両が開発されている。
ハイブリッド車両の走行モードには、エンジンを停止させて走行用モータのみを駆動するモータ走行モードがあるが、かかるモータ走行モードにおいても、変速機構や摩擦係合機構等の油圧系に対して作動油を供給する必要がある。そこで、ハイブリッド車両には、走行用モータによって駆動されるオイルポンプが搭載されている。しかし、走行用モータによって駆動されるオイルポンプの吐出圧力は、走行用モータの回転速度つまり車速に連動するため、低車速時にはオイルポンプの吐出圧力が低下する。このため、オイルポンプの吐出圧力が低下する低車速時においても、油圧系に対する作動油の供給を継続すべく、走行用モータによって駆動されるオイルポンプに加え、電動モータによって駆動される電動オイルポンプが搭載されたハイブリッド車両が提案されている。このようなハイブリッド車両においては、低車速時に電動オイルポンプが駆動され、油圧制御系の基本油圧であるライン圧が確保される。
一方、所定条件下でエンジンが自動停止されるアイドリングストップ車両では、エンジン停止状態においても、変速機構や摩擦係合機構等の油圧系に対して作動油を供給する必要がある。そこで、アイドリングストップ車両には、電動モータによって駆動される電動オイルポンプが搭載されている。このようなアイドリングストップ車両においては、エンジン停止時に電動オイルポンプが駆動され、油圧制御系の基本油圧であるライン圧が確保される。
さらに、上記のようなハイブリッド車両やアイドリングストップ車両では、電動オイルポンプによる電力消費を低減すべく、運転状況などに応じて電動オイルポンプの回転速度が変更されることがある(特許文献1参照)。
特開2006−258279号公報
しかしながら、エンジン停止時には、エンジン動作時に比べて車内の静粛性が高まるので、電動オイルポンプの動作音が際立つことになる。特に、運転状況などに応じて電動オイルポンプの回転速度が変更されると、回転速度の変化に伴って動作音の音量や音質などが変化し、運転者や同乗者に耳障りな騒音として認識される虞がある。
本発明の目的は、電動オイルポンプによる電力消費を抑制しつつ、電動オイルポンプの動作音が運転者や同乗者に騒音として認識され難くすることである。
本発明の車両用制御装置は、動力源と駆動輪とを接続する動力伝達経路と、電動モータによって駆動されるオイルポンプと、車速の変化に応じて前記オイルポンプの回転速度を変化させるポンプ制御部と、を有する。前記ポンプ制御部は、車速の変化速度が上昇した場合には前記オイルポンプの回転速度の変化速度を上昇させる一方、車速の変化速度が低下した場合には前記オイルポンプの回転速度の変化速度を低下させる、変化速度連動制御を実行する。
本発明では、車速の変化速度が上昇した場合には電動モータによって駆動されるオイルポンプの回転速度の変化速度が上昇される一方、車速の変化速度が低下した場合には上記オイルポンプの回転速度の変化速度が低下される。すなわち、オイルポンプの回転速度の変化速度が車速の変化速度に連動して変化する。よって、車速変化に起因するロードノイズその他の音の変化傾向とオイルポンプの動作音の変化傾向とが一致し、オイルポンプの動作音が騒音として認識され難くなる。
車両に搭載されるパワーユニットの一例を示す概略図である。 本発明の一実施の形態である車両用制御装置の構成を示す概略図である。 車速、電動ポンプの作動状態、電動ポンプの制御モードおよび電動ポンプの回転数の変化状況を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態の一例について図面に基づいて詳細に説明する。図1は車両に搭載されるパワーユニット10の一例を示す概略図である。図1に示されるように、パワーユニット10は、動力源としてエンジン11および走行用モータ12を有している。また、パワーユニット10には無段変速機(変速機構)13が設けられており、無段変速機13にはプライマリプーリ14およびセカンダリプーリ15が設けられている。プライマリプーリ14の一方側には、トルクコンバータ16を介してエンジン11が連結される。一方、プライマリプーリ14の他方側には、走行用モータ12が連結されている。また、セカンダリプーリ15には、ヒューズクラッチ17を介して駆動輪出力軸18が連結されている。この駆動輪出力軸18には、ディファレンシャル機構19およびアクスル軸20を介して駆動輪21が連結されている。また、エンジン11のクランク軸22には、駆動ベルト23を介してモータジェネレータ24が連結されている。モータジェネレータ24は、発電機および電動機として機能する所謂ISG(Integrated Starter Generator)であり、モータジェネレータ24を用いてクランク軸22を始動回転させることが可能となる。
トルクコンバータ16とプライマリプーリ14との間には、解放状態と締結状態とに切り換えられる入力クラッチ30が設けられている。入力クラッチ30を解放状態に切り換えることにより、プライマリプーリ14とエンジン11とを切り離すことが可能となる。これにより、走行モードをモータ走行モードに設定することができ、エンジン11を停止させて走行用モータ12の動力のみを駆動輪21に伝達することが可能となる。一方、入力クラッチ30を締結状態に切り換えることにより、プライマリプーリ14とエンジン11とを接続することが可能となる。これにより、走行モードをパラレル走行モードに設定することができ、走行用モータ12およびエンジン11の動力を駆動輪21に伝達することが可能となる。
走行用モータ12と駆動輪21との間に設けられる無段変速機13は、走行用モータ12のロータ軸31に連結されるプライマリ軸32と、これに平行となるセカンダリ軸33とを有している。プライマリ軸32にはプライマリプーリ14が設けられており、プライマリプーリ14の背面側にはプライマリ室34が区画されている。また、セカンダリ軸33にはセカンダリプーリ15が設けられており、セカンダリプーリ15の背面側にはセカンダリ室35が区画されている。さらに、プライマリプーリ14およびセカンダリプーリ15には駆動チェーン36が巻き掛けられている。プライマリ室34に供給されるプライマリ圧とセカンダリ室35に供給されるセカンダリ圧とを調整することにより、プーリ溝幅を変化させて駆動チェーン36の巻き付け径を変化させることが可能となる。これにより、プライマリ軸32からセカンダリ軸33に対する無段変速が可能となる。前述したように、無段変速機13と駆動輪21との間には、ヒューズクラッチ17が設けられている。このヒューズクラッチ17は、設定トルクを超えるとスリップ状態となる摩擦クラッチであり、無段変速機13を保護するためのトルクリミッタとして機能している。
前述した無段変速機13やトルクコンバータ16等の油圧系に対して作動油を供給するため、パワーユニット10にはトロコイドポンプ等の第1オイルポンプ41(以下、“メカポンプ41”と記載する)が設けられている。また、パワーユニット10には、作動油の供給先や圧力を制御するため、複数の電磁バルブや油路によって構成されるバルブユニット42が設けられている。そして、メカポンプ41から吐出された作動油は、バルブユニット42を経て、無段変速機13やトルクコンバータ16等に供給される。
メカポンプ41は、アウタロータ43とこれに組み込まれるインナロータ44とを備えている。インナロータ44の一端には、ロータ軸45および従動スプロケット46が取り付けられている。ロータ軸45に平行となるプライマリ軸32には、一方向クラッチ47を介して駆動スプロケット48が取り付けられている。駆動スプロケット48および従動スプロケット46にはチェーン49が巻き掛けられており、プライマリ軸32とインナロータ44とはチェーン機構50を介して連結されている。このように、メカポンプ41は、チェーン機構50を含む第1駆動系51を介して、第1の動力伝達経路を構成するプライマリ軸32に連結されている。なお、第1の動力伝達経路とは走行用モータ12と駆動輪21とを接続する動力伝達経路であり、ロータ軸31、プライマリ軸32、セカンダリ軸33、ヒューズクラッチ17、駆動輪出力軸18、ディファレンシャル機構19およびアクスル軸20等によって構成される。
メカポンプ41のインナロータ44の他端には、ロータ軸61および従動スプロケット62が取り付けられている。トルクコンバータ16のポンプシェル63に固定されるとともにロータ軸61に平行となる中空軸64には、一方向クラッチ65を介して駆動スプロケット66が取り付けられている。駆動スプロケット66および従動スプロケット62にはチェーン67が巻き掛けられており、中空軸64とインナロータ44とはチェーン機構68を介して連結されている。このように、メカポンプ41は、チェーン機構68を含む第2駆動系69を介して、第2の動力伝達径路を構成する中空軸64に連結されている。第2の動力伝達径路とはエンジン11と駆動輪21とを接続する動力伝達径路であり、中空軸64、入力クラッチ30、プライマリ軸32、セカンダリ軸33、ヒューズクラッチ17、駆動輪出力軸18、ディファレンシャル機構19およびアクスル軸20等によって構成される。
第1駆動系51に含まれる一方向クラッチ47は、正転方向に回転するプライマリ軸32からインナロータ44に動力を伝達する一方、これとは逆向きの動力伝達を遮断している。同様に、第2駆動系69に含まれる一方向クラッチ65は、正転方向に回転する中空軸64からインナロータ44に動力を伝達する一方、これとは逆向きの動力伝達を遮断している。すなわち、プライマリ軸32が中空軸64よりも速く回転する場合には、走行用モータ12側のプライマリ軸32によってメカポンプ41が駆動される一方、中空軸64がプライマリ軸32よりも速く回転する場合には、エンジン11側の中空軸64によってメカポンプ41が駆動される。なお、プライマリ軸32の正転方向とは、前進走行時におけるプライマリ軸32の回転方向である。また、中空軸64の正転方向とは、エンジン作動時におけるクランク軸22の回転方向である。
前述したように、メカポンプ41のインナロータ44には、プライマリ軸32と中空軸64とが連結されている。これにより、エンジン11が駆動されるパラレル走行モードにおいては、エンジン11によってメカポンプ41を駆動することができ、メカポンプ41からの作動油によって無段変速機13等を油圧制御することが可能となる。また、エンジン11が停止されるモータ走行モードにおいても、プライマリ軸32が回転する車両走行時には、プライマリ軸32によってメカポンプ41を駆動することが可能となる。このように、プライマリ軸32によって駆動されるメカポンプ41は、第1の動力伝達経路によって回転駆動されるオイルポンプとなっている。ところで、モータ走行モードにおける車両停止時には、プライマリ軸32と共にメカポンプ41が停止することになるが、この車両停止時においても、無段変速機13等の油圧系に対する作動油の供給を継続する必要がある。
車両用制御装置70は、モータ走行モードでの車両停止時に油圧系の基本油圧であるライン圧を確保するため、電動モータ71によって回転駆動される第2オイルポンプ72(以下、“電動ポンプ72”と記載する)を備えている。例えば、エンジン11が停止されるモータ走行モードが設定されているとき、車速低下に伴ってプライマリ軸32の回転速度が所定値を下回ると、メカポンプ41の吐出圧力が低下する。そこで、メカポンプ41を補うように電動ポンプ72が駆動される。その後、車速上昇に伴ってプライマリ軸32の回転速度が所定値を上回ると、メカポンプ41の吐出圧力が回復することから電動ポンプ72は停止される。
上記のように、モータ走行モードが設定されているときに車速が所定値を下回ると電動ポンプ72が駆動されるが、電動ポンプ72を常にフル回転させると電力消費量が増大する。そこで、車両用制御装置70は、車速の変化に応じて電動ポンプ72の回転速度を変化させる。しかし、エンジン11が停止されるモータ走行モード設定時には、エンジン11が動作するパラレル走行モード設定時に比べて車内の静粛性が高まり、電動ポンプ72の動作音が際立つことになる。加えて、電動ポンプ72の回転速度が変化すると、動作音の音量や音質も変化する。総じて、モータ走行モード設定時に電動ポンプ72を駆動し、かつ、その回転速度を変化させると、電動ポンプ72の動作音が不快な騒音として認識される虞がある。
そこで、車両用制御装置70は、車速に応じて電動ポンプ72の回転速度を変化させる際に変化速度連動制御を実行する。具体的には、車両用制御装置70は、車速の変化速度が上昇した場合には電動ポンプ72の回転速度の変化速度を上昇させる一方、車速の変化速度が低下した場合には電動ポンプ72の回転速度の変化速度を低下させる。
ここで、電動ポンプ72の回転速度とは、単位時間当たりの電動ポンプ72の回転数(rpm)である。そこで、以下の説明では、電動ポンプ72の回転速度を“回転数”と記載し、回転速度の変化速度を“回転数変化速度”と記載する。また、車速の変化速度を“車速変化速度”と記載する。
以下、車両用制御装置70によって実行される変化速度連動制御について説明する。図2は本発明の一実施の形態である車両用制御装置70の構成を示す概略図である。図2において図1に示す部材と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。図2に示されるように、車両用制御装置70には、少なくともポンプ制御部および走行用モータ制御部として機能する制御ユニット73が設けられている。制御ユニット73には、駆動輪21の回転速度を検出する車輪速センサ74、走行用モータ12が備えるロータ75の回転速度を検出するモータ回転センサ76等が接続されている。また、走行用モータ12のステータ78にはインバータ79が接続されており、制御ユニット73はインバータ79を介して走行用モータ12を制御している。なお、制御ユニット73は、制御信号等を演算するCPU、制御プログラム、演算式およびマップデータ等を格納するROM、一時的にデータを格納するRAM等によって構成される。
次に、制御ユニット73によって実行される、変化速度連動制御を含む電動ポンプ72に関する制御の一例について図3を参照しながら説明する。図3は、モータ走行モードが設定されている際に、ドライバーのブレーキ操作によって車速(V)が次第に低下して0(零)になった後に再び上昇した場合における、電動ポンプ72の作動状態、電動ポンプ72の制御モード(EOP制御モード)および電動ポンプ72の回転数(EOP回転数(P))の変化状況を示す説明図である。
図3に示されるように、モータ走行モードが設定されている状態で車速(V)が所定の第1閾値(V1)を下回ると、HIモードで電動ポンプ72が起動される。具体的には、図2に示される制御ユニット73によって電動モータ71が起動され、電動ポンプ72が回転を開始する。このとき、図3に示されるように、電動ポンプ72の回転数(P)はHIモードの目標回転速度である第1目標回転数(P1)に維持される。
その後、車速(V)がさらに低下し、所定の第2閾値(V2)を下回ると、電動ポンプ72の制御モードがMIDモードに切り替えられる。すると、制御ユニット73は、それまで第1目標回転数(P1)に維持していた電動ポンプ72の回転数(P)をMIDモードの目標回転速度である第2目標回転数(P2)に向けて低下させる。すなわち、ポンプ制御部として機能する制御ユニット73は、車速(V)の変化に応じて電動ポンプ72の回転数(P)を変化させる。より具体的には、制御ユニット73は、電動ポンプ72の回転数(P)を新たに選択された制御モードであるMIDモードの目標回転速度である第2目標回転数(P2)に移行させる。このとき、制御ユニット73は変化速度連動制御を実行する。すなわち、制御ユニット73は、車速変化速度が上昇した場合には回転数変化速度を上昇させる一方、車速変化速度が低下した場合には回転数変化速度を低下させる。以下、具体的に説明する。
図2に示される制御ユニット73は、車輪速センサ74の検出信号に基づいて連続的に車速(V)を算出するとともに、今回算出された車速(V)と直前に算出された車速(V)とを対比して車速(V)の変化速度を求める。この際、図3に示される第2閾値(V2)を下回った後の車速(V)が同図に実線で示されるように変化(低下)する場合、電動ポンプ72の回転数(P)を同図に実線で示されるように変化させて第2目標回転数(P2)に移行させる。一方、第2閾値(V2)を下回った後の車速(V)が図3に破線で示されるように変化(低下)する場合、電動ポンプ72の回転数(P)を同図に破線で示されるように変化させて第2目標回転数(P2)に移行させる。すなわち、電動ポンプ72の回転数(P)を第1目標回転数(P1)から第2目標回転数(P2)へ移行させる際の回転数変化速度を車速変化速度に応じて調節する。換言すれば、車速変化速度と回転数変化速度の傾向を一致させる。
上記のようにして第2目標回転数(P2)に移行された電動ポンプ72の回転数(P)は所定時間だけ維持される。具体的には、制御ユニット73は、電動ポンプ72の回転数(P)を第2目標回転数(P2)に移行させた後も車速(V)が0(零)の状態が所定時間継続されると、電動ポンプ72の制御モードをLOWモードに切り替える。より具体的には、制御ユニット73は、それまで第2目標回転数(P2)に維持していた電動ポンプ72の回転数(P)を低下させてLOWモードの目標回転速度である第3目標回転数(P3)に移行させる。ただし、電動ポンプ72の回転数(P)を第2目標回転数(P2)から第3目標回転数(P3)へ移行させる際、すなわち、制御モードがMIDモードからLOWモードへの切替えられる際には、車速(V)が既に0(零)なので、変化速度連動制御は実行されない。
上記のようにして第3目標回転数(P3)に移行された電動ポンプ72の回転数(P)は次回の発進が予測されるまで維持される。例えば、不図示のブレーキペダルが放されてブレーキスイッチがOFFになるまで維持される。または、不図示のセレクトレバーのポジションがPレンジやNレンジからDレンジに移動されるまで維持される。
所定条件に基づいて次回の発進が予測されると、電動ポンプ72の制御モードがMIDモードに切り替えられる。すると、制御ユニット73は、それまで第3目標回転数(P3)に維持していた電動ポンプ72の回転数(P)を第2目標回転数(P2)に向けて上昇させる。もっとも、電動ポンプ72の制御モードがLOWモードからMIDモードに切り替えられ、電動ポンプ72の回転数(P)が第3目標回転数(P3)から第2目標回転数(P2)に上昇される際には、車速(V)は未だに0(零)である。よって、このときには変化速度連動制御は実行されない。むしろ、次回の発進に備え、可能な限り短時間で電動ポンプ72の回転数(P)を第2目標回転数(P2)まで上昇させる。
その後、車両が発進すると、車速(V)の上昇と同時に電動ポンプ72の制御モードがHIモードに切り替えられる。すると、制御ユニット73は、それまで第2目標回転数(P2)に維持していた電動ポンプ72の回転数(P)を第1目標回転数(P1)に向けて上昇させる。すなわち、ポンプ制御部として機能する制御ユニット73は、車速(V)が低下する際だけでなく、上昇する際にも、車速(V)の変化に応じて電動ポンプ72の回転数(P)を変化させる。また、電動ポンプ72の制御モードがMIDモードからHIモードに切り替えられ、電動ポンプ72の回転数(P)が第2目標回転数(P2)から第1目標回転数(P1)に上昇される際には、車速(V)が変化する。よって、制御ユニット73は再び変化速度連動制御を実行する。すなわち、制御ユニット73は、車速変化速度が上昇した場合には回転数変化速度を上昇させる一方、車速変化速度が低下した場合には回転数変化速度を低下させる。以下、具体的に説明する。
図3に示される第2閾値(V2)を上回った後の車速が同図に実線で示されるように変化(上昇)する場合、電動ポンプ72の回転数(P)を同図に実線で示されるように変化させて第1目標回転数(P1)に移行させる。一方、第2閾値(V2)を上回った後の車速(V)が図3に破線で示されるように変化(上昇)する場合、電動ポンプ72の回転数(P)を同図に破線で示されるように変化させて第1目標回転数(P1)に移行させる。すなわち、電動ポンプ72の回転数(P)を第2目標回転数(P2)から第1目標回転数(P1)へ移行させる際の回転数変化速度を車速変化速度に応じて調節する。換言すれば、車速変化速度と回転数変化速度の傾向を一致させる。
その後、車速(V)が第3閾値を上回ると、メカポンプ41のみによって十分な油圧が確保されるので、電動ポンプ72は停止される。
上記のように、電動ポンプ72の駆動に関しては、互いに異なる目標回転数が設定された3つの制御モードが用意されており、車速(V)に基づいていずれか1つの制御モードが選択される。具体的には、第1目標回転数(P1)が設定されたHIモードと、第2目標回転数(P2)が設定されたMIDモードと、第3目標回転数(P3)が設定されたLOWモードと、が用意されている。第1目標回転数(P1)は、第2目標回転数(P2)および第3目標回転数(P3)のいずれよりも高い(速い)。一方、第3目標回転数(P3)は、第1目標回転数(P1)および第2目標回転数(P2)のいずれよりも低い(遅い)。第2目標回転数(P2)は、第1目標回転数(P1)よりも低く(遅く)、かつ、第3目標回転数(P3)よりも高い(速い)。すなわち、第1目標回転数(P1)>第2目標回転数(P2)>第3目標回転数(P3)である。
そして、HIモードからMIDモードへ、または、MIDモードからHIモードへの制御モードの切り替えに際して変化速度連動制御が実行される。また、車速(V)が第2閾値(V2)を下回ると、制御モードがHIモードからMIDモードへ切り替えられる一方、車速(V)が第2閾値(V2)を上回ると、制御モードがMIDモードからHIモードへ切り替えられる。すなわち、速度変化連動制御は、車速(V)が第2閾値(V2)を下回る場合にのみ実行される。
以上のように、本実施の形態に係る車両用制御装置70では、電動ポンプ72に関して、目標回転数が異なる3つの制御モードが用意されており、それら3つの制御モードのいずれか1つが車速(V)に応じて選択される。すなわち、電動ポンプ72の回転数(P)が車速(V)に応じて変更される。よって、電動ポンプ72が常にフル回転されることはなく、電動ポンプ72による電力消費が抑制される。さらに、モータ走行モードが設定されている状態で電動ポンプ72の制御モードが変更される際には、すなわちエンジン11が停止されている状態で電動ポンプ72の回転数(P)が変更される際には、車速変化速度と回転数変化速度の傾向が一致する。このため、車速変化に起因するロードノイズその他の音の変化傾向と回転数変化に起因する電動ポンプ72の動作音の変化傾向とが一致し、電動ポンプ72の動作音がドライバーや同乗者に騒音として認識され難くなる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態では、電動ポンプの制御モードとして3つのモードが用意されているが、制御モードの数は2つでもよく、4つ以上でもよい。また、電動ポンプの制御モードが複数用意されている場合には、変化速度連動制御を実行するタイミングを制御モードの切り替えタイミングと常に一致させる必要はない。すなわち、エンジンが停止しており、かつ、電動ポンプが作動している状態において車速が変化する状況下であれば、任意のタイミングで変化速度連動制御を実行してよい。
また、前記実施の形態では、変速機構としてチェーンドライブ式の無段変速機を用いているが、これに限られることはなく、ベルトドライブ式やトラクションドライブ式の無段変速機であってもよく、遊星歯車式や平行軸式の自動変速機であってもよい。さらに、メカポンプや電動ポンプは、内接式のギヤポンプであってもよく、外接式のギヤポンプであってもよい。
また、前記実施の形態では、メカポンプと電動ポンプの2つのポンプが設けられていたが、電動ポンプのみが設けられる実施の形態もある。
11 エンジン
12 走行用モータ
13 無段変速機(変速機構)
21 駆動輪
41 メカポンプ(第1オイルポンプ)
51 第1駆動系
69 第2駆動系
70 車両用制御装置
71 電動モータ
72 電動ポンプ(第2オイルポンプ)
73 制御ユニット(ポンプ制御部,走行用モータ制御部)

Claims (4)

  1. 動力源と駆動輪とを接続する動力伝達経路と、
    電動モータによって駆動されるオイルポンプと、
    車速の変化に応じて前記オイルポンプの回転速度を変化させるポンプ制御部と、
    を有し、
    前記ポンプ制御部は、車速の変化速度が上昇した場合には前記オイルポンプの回転速度の変化速度を上昇させる一方、
    車速が低下し、車速が所定の閾値を下回った場合であって車速の変化速度が低下した場合には前記オイルポンプの回転速度の変化速度を第2の回転速度から第1の回転速度の間で車速の変化速度に対応させて低下させる、変化速度連動制御を実行する、車両用制御装置。
  2. 動力源と駆動輪とを接続する動力伝達経路と、
    電動モータによって駆動されるオイルポンプと、
    車速の変化に応じて前記オイルポンプの回転速度を変化させるとともに、車速の変化速度が上昇した場合には前記オイルポンプの回転速度の変化速度を上昇させる一方、車速の変化速度が低下した場合には前記オイルポンプの回転速度の変化速度を低下させる、変化速度連動制御を実行するポンプ制御部と、を有し、
    前記オイルポンプの目標回転速度として、互いに異なる回転速度が設定された複数の制御モードが用意され、
    前記ポンプ制御部は、前記オイルポンプの回転速度を選択された制御モードにおける目標回転速度に移行させる際に前記変化速度連動制御を実行する、車両用制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用制御装置において、
    車速に応じて前記複数の制御モードのいずれか1つが選択される、車両用制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載の車両用制御装置において、
    前記ポンプ制御部は、車速が所定の閾値を下回る場合にのみ前記変化速度連動制御を実行する、車両用制御装置。
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