JP6082318B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンによってモータジェネレータが発電駆動される発電モードを備える車両用制御装置に関する。
近年、エンジンおよびモータジェネレータを備えるハイブリッド車両が開発されている。このようなハイブリッド車両においては、モータジェネレータに電力を供給するバッテリを充電するため、走行時や制動時にモータジェネレータを発電させるだけでなく、停車時においても必要に応じてモータジェネレータを発電させる発電モードを実行している(特許文献1参照)。
特開2003−235110号公報
エンジン動力を用いてモータジェネレータを発電駆動するためには、クラッチ等を締結してエンジンとモータジェネレータとを接続することが必要となる。また、エンジンによってモータジェネレータを発電駆動する際には、モータジェネレータの発電量を確保するため、エンジン回転数を所定の目標回転数まで上昇させている。しかしながら、エンジンとモータジェネレータとを接続したままエンジン回転数を上昇させることは、エンジン等によって構成される振動系の共振を招く要因となっていた。発電モードにおける振動の発生は、車両品質を低下させる要因となることから、振動を抑制することが望まれている。
本発明の目的は、発電モードにおける振動を抑制することにある。
本発明の車両用制御装置は、エンジンによってモータジェネレータが発電駆動される発電モードを備える車両用制御装置であって、前記エンジンと前記モータジェネレータとの間に設けられるトルクコンバータと、前記トルクコンバータに設けられ、締結状態と解放状態とに制御されるロックアップクラッチと、前記トルクコンバータに設けられ、前記ロックアップクラッチに直列に接続されるダンパ機構と、前記発電モードを実行する際には、前記ロックアップクラッチを解放しながら前記エンジンの回転速度を上昇させ、前記エンジンの回転速度が閾値を上回った後に前記ロックアップクラッチを締結する発電モード制御部と、を有する。
本発明によれば、エンジンの回転速度が閾値を上回った後にロックアップクラッチを締結したので、発電モードにおける振動の発生を抑制することが可能となる。
本発明の一実施の形態である車両用制御装置を示す概略図である。 車両用制御装置の構成を示す概略図である。 発電モードの実行手順の一例を示すフローチャートである。 発電モードの実行手順の一例を示すタイミングチャートである。 (a)〜(c)は発電モード実行時のパワーユニットを示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である車両用制御装置10を示す概略図である。図1に示すように、車両用制御装置10は、動力源としてエンジン11およびモータジェネレータ12を備えたパワーユニット13を有している。パワーユニット13には無段変速機14が設けられており、無段変速機14にはプライマリプーリ15およびセカンダリプーリ16が設けられている。プライマリプーリ15の一方側には、入力クラッチ17およびトルクコンバータ18を介してエンジン11が連結されている。一方、プライマリプーリ15の他方側には、ロータ軸19を介してモータジェネレータ12が連結されている。また、セカンダリプーリ16には、出力クラッチ20を介して駆動輪出力軸21が連結されている。駆動輪出力軸21には、ディファレンシャル機構22を介して駆動輪23が連結されている。また、エンジン11のクランク軸24には、始動モータとしても機能するISG(Integrated Starter Generator)25が駆動ベルト26を介して連結されている。
トルクコンバータ18は、クランク軸24にフロントカバー30を介して連結されるポンプインペラ31と、このポンプインペラ31に対向するとともにタービン軸32に連結されるタービンランナ33とを備えている。また、トルクコンバータ18には、クラッチプレート34を備えたロックアップクラッチ35が組み込まれている。クラッチプレート34は、タービン軸32に連結されるタービンハブ36に対して軸方向に移動自在に設けられている。クラッチプレート34のタービンランナ33側にはアプライ室37が区画されており、クラッチプレート34のフロントカバー30側にはリリース室38が区画されている。アプライ室37に作動油を供給してリリース室38から作動油を排出することにより、ロックアップクラッチ35を締結状態に制御することが可能となる。一方、リリース室38に作動油を供給してアプライ室37から作動油を排出することにより、ロックアップクラッチ35を解放状態に制御することが可能となる。
また、クラッチプレート34とタービンハブ36との間には、ダンパスプリング40を備えたダンパ機構41が設けられている。すなわち、ロックアップクラッチ35の締結ショックを抑制するため、トルクコンバータ18には、ロックアップクラッチ35に対して直列に接続されるダンパ機構41が組み込まれている。これにより、トルクコンバータ18をロックアップ状態に制御した場合、つまりロックアップクラッチ35を締結状態に制御した場合には、クランク軸24から入力されるエンジン動力は、ロックアップクラッチ35およびダンパ機構41を経てタービン軸32に伝達される。一方、トルクコンバータ18をコンバータ状態に制御した場合、つまりロックアップクラッチ35を解放状態に制御した場合には、クランク軸24から入力されるエンジン動力は、ロックアップクラッチ35およびダンパ機構41を通過することなく、ポンプインペラ31からタービンランナ33を経てタービン軸32に伝達される。
無段変速機14は、モータジェネレータ12のロータ軸19に連結されるプライマリ軸42と、これに平行となるセカンダリ軸43とを有している。プライマリ軸42にはプライマリプーリ15が設けられており、プライマリプーリ15の背面側にはプライマリ室44が区画されている。また、セカンダリ軸43にはセカンダリプーリ16が設けられており、セカンダリプーリ16の背面側にはセカンダリ室45が区画されている。さらに、プライマリプーリ15およびセカンダリプーリ16には駆動チェーン46が巻き掛けられている。プライマリ室44に供給されるプライマリ圧とセカンダリ室45に供給されるセカンダリ圧とを調整することにより、プーリ溝幅を変化させて駆動チェーン46の巻き付け径を変化させることが可能となる。これにより、プライマリ軸42からセカンダリ軸43に対する無段変速が可能となる。
エンジン11とモータジェネレータ12とは、トルクコンバータ18、入力クラッチ17、無段変速機14およびロータ軸19等からなる動力伝達経路50を介して接続されている。この動力伝達経路50とは、エンジン11とモータジェネレータ12とを接続する動力伝達経路、つまり動力伝達要素群や動力伝達要素を意味している。また、無段変速機14と駆動輪23との間、つまり動力伝達経路50と駆動輪23との間には、締結状態と解放状態とに制御される出力クラッチ20が設けられている。出力クラッチ20は、セカンダリ軸43に連結されるクラッチハブ51と、駆動輪出力軸21に連結されるクラッチドラム52とを備えている。クラッチハブ51には摩擦板53が取り付けられており、クラッチドラム52には摩擦板53に対向する摩擦板54が取り付けられている。また、クラッチドラム52にはピストン55が組み込まれており、ピストン55の背面側には締結油室56が区画されている。
締結油室56に作動油を供給することにより、ピストン55を締結方向に移動させて摩擦板53,54を互いに押し付けることができ、出力クラッチ20を締結状態に切り換えることが可能となる。一方、締結油室56から作動油を排出することにより、摩擦板53,54の押し付けを解除することができ、出力クラッチ20を解放状態に切り換えることが可能となる。また、締結油室56に供給されるクラッチ圧を調整することにより、出力クラッチ20をスリップ状態に制御することが可能となる。すなわち、締結油室56に供給されるクラッチ圧を調整することにより、出力クラッチ20のトルク容量を自在に調整することが可能となる。なお、出力クラッチ20は所謂ヒューズクラッチとして機能しており、駆動輪23から無段変速機14に向けて過度なトルクが伝達される状況においては、出力クラッチ20をスリップさせて無段変速機14を保護することが可能となっている。
続いて、無段変速機14、トルクコンバータ18、入力クラッチ17、出力クラッチ20等に対する作動油の供給について説明する。図1に示すように、無段変速機14等に対して作動油を供給するため、パワーユニット13には、プライマリ軸42等によって回転駆動されるメカポンプ60と、電動モータ61によって回転駆動される電動ポンプ62とが設けられている。また、パワーユニット13には、作動油の供給先や圧力を制御するため、複数の電磁バルブや油路によって構成されるバルブユニット63が設けられている。
メカポンプ60は、一方向クラッチ64を備えたチェーン機構65を介してプライマリ軸42に連結されている。一方向クラッチ64は、正転方向に回転するプライマリ軸42からメカポンプ60に動力を伝達する一方、これとは逆向きの動力伝達を遮断している。さらに、メカポンプ60は、一方向クラッチ66を備えたチェーン機構67を介してトルクコンバータ18に固定される中空軸68に連結されている。一方向クラッチ66は、正転方向に回転する中空軸68からメカポンプ60に動力を伝達する一方、これとは逆向きの動力伝達を遮断している。すなわち、プライマリ軸42が中空軸68よりも速く回転する場合には、モータジェネレータ12側のプライマリ軸42によってメカポンプ60が駆動される一方、中空軸68がプライマリ軸42よりも速く回転する場合には、エンジン側の中空軸68によってメカポンプ60が駆動される。なお、プライマリ軸42の正転方向とは、前進走行時におけるプライマリ軸42の回転方向である。また、中空軸68の正転方向とは、エンジン駆動時におけるクランク軸24の回転方向である。
このように、メカポンプ60は、モータジェネレータ12側のプライマリ軸42によって駆動される構造を有するとともに、エンジン側の中空軸68によって駆動される構造を有している。これにより、後述するパラレル走行モードにおいては、エンジン11によってメカポンプ60を駆動することができ、メカポンプ60からバルブユニット63に作動油を供給することが可能となる。また、後述するモータ走行モードにおいても、プライマリ軸42が回転する車両走行時には、プライマリ軸42によってメカポンプ60を駆動することが可能となる。また、モータ走行モードにおいては、車速低下に伴ってプライマリ軸42の回転速度が所定の閾値を下回ると、電動ポンプ62を駆動させてメカポンプ60の吐出圧力の低下を補っている。また、モータ走行モードでの車両停止時においては、電動ポンプ62の駆動状態が継続されることになるが、車速が上昇してプライマリ軸42の回転速度が所定の閾値を上回った場合には、メカポンプ60の吐出圧力が回復することから電動ポンプ62は停止される。
車両用制御装置10は、走行モードとして、入力クラッチ17を解放し、出力クラッチ20を締結し、エンジン11を停止し、モータジェネレータ12を駆動するモータ走行モードを有している。また、車両用制御装置10は、走行モードとして、入力クラッチ17および出力クラッチ20を締結し、エンジン11およびモータジェネレータ12を駆動するパラレル走行モードを有している。さらに、車両用制御装置10は、停車時にエンジン11を用いてモータジェネレータ12を発電駆動する発電モードを備えている。発電モードが実行される車両状態としては、例えば、前進走行レンジ(Dレンジ)が選択された状態のもとで車両が停止するとともに、モータジェネレータ12に接続される高電圧バッテリ69の充電状態SOCが所定の下限値を下回る車両状態が挙げられる。この発電モードを実行する際には、入力クラッチ17が締結状態に制御される一方、出力クラッチ20が解放状態に制御される。このように、出力クラッチ20が解放されることから、停車状態を維持しながら、エンジン11によってモータジェネレータ12を発電駆動することが可能となる。
以下、エンジン11によってモータジェネレータ12を発電駆動する発電モードについて説明する。図2は車両用制御装置10の構成を示す概略図である。図2において、図1に示す部材と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図2に示すように、車両用制御装置10は、パワーユニット13の制御系70を備えている。また、車両用制御装置10には、発電モード制御部として機能する制御ユニット71が設けられている。制御ユニット71には、エンジン11の回転速度(クランク軸24の回転速度,以下、エンジン回転数Neと記載する)を検出するエンジン回転センサ73、モータジェネレータ12の回転速度(以下、モータ回転数Nmと記載する)を検出するモータ回転センサ74、駆動輪出力軸21の回転速度を検出する出力軸回転センサ75が接続されている。制御ユニット71には、タービン軸32の回転速度を検出するタービン回転センサ76、プライマリ軸42の回転速度を検出するプライマリ回転センサ77、セカンダリ軸43の回転速度を検出するセカンダリ回転センサ78が接続されている。制御ユニット71には、運転手による図示しないセレクトレバーの操作状況を検出するインヒビタスイッチ79、運転手による図示しないアクセルペダルの操作状況を検出するアクセルセンサ80、運転手による図示しないブレーキペダルの操作状況を検出するブレーキセンサ81が接続されている。制御ユニット71には、高電圧バッテリ69の充放電電流や電圧を検出するバッテリセンサ82が接続されている。
制御ユニット71は、エンジン11を制御する図示しないスロットルバルブやインジェクタ等に接続され、制御ユニット71からの制御信号によってエンジン回転数やエンジントルクが制御される。また、制御ユニット71は、モータジェネレータ12を制御するインバータ72に接続され、制御ユニット71からの制御信号によってモータ回転数やモータトルクが制御される。さらに、制御ユニット71は、ロックアップクラッチ35、入力クラッチ17、出力クラッチ20等を制御するバルブユニット63に接続され、制御ユニット71からの制御信号によって各クラッチ17,20,35が締結状態や解放状態に制御される。なお、制御ユニット71は、制御信号等を演算するCPU、制御プログラム、演算式およびマップデータ等を格納するROM、一時的にデータを格納するRAM等によって構成される。
続いて、発電モードの実行手順をフローチャートに沿って説明する。図3は発電モードの実行手順の一例を示すフローチャートである。なお、発電モードが開始される際の車両状態としては、例えば、パラレル走行モードから減速して停車した状態である。すなわち、エンジン11はアイドリング状態で駆動されており、モータジェネレータ12は停止状態となっている。また、ロックアップクラッチ35は解放され、入力クラッチ17および出力クラッチ20は締結されている。
図3に示すように、ステップS1では、出力クラッチ20の解放制御が開始される。ステップS2では、出力クラッチ20の前後の回転数差ΔC1が算出され、続くステップS3では、回転数差ΔC1が所定の閾値αを上回るか否かが判定される。ステップS3において、回転数差ΔC1が閾値α以下であると判定された場合には、ステップS1に戻り、出力クラッチ20の解放制御が継続される。一方、ステップS3において、回転数差ΔC1が閾値αを上回ると判定された場合、つまり出力クラッチ20が解放状態に制御されたと判定された場合には、ステップS4に進み、所定の目標回転数に向けてエンジン回転数Neを上昇させるアイドルアップ制御が実行される。すなわち、エンジン11がアイドリング状態であることから、クラッチ圧の低下に伴って出力クラッチ20のスリップが開始されると、出力クラッチ20の下流側となる駆動輪出力軸21は停止状態を維持する一方、出力クラッチ20の上流側となるセカンダリ軸43は回転を開始する。このため、駆動輪出力軸21とセカンダリ軸43との回転数差ΔC1が閾値αを上回る場合、つまり出力クラッチ20が解放状態に制御されたと判定された場合には、エンジン11のアイドルアップ制御を実行している。
続くステップS5では、アイドルアップ制御に伴って上昇するエンジン回転数Neが、所定の閾値β(例えば900rpm)を上回るか否かが判定される。ステップS5において、エンジン回転数Neが閾値β以下であると判定された場合には、エンジン11のアイドルアップ制御が継続されることになる。一方、ステップS5において、エンジン回転数Neが閾値βを上回ると判定された場合には、ステップS6に進み、ロックアップクラッチ35の締結制御が開始される。ステップS5において、エンジン回転数Neと比較判定される閾値βとは、エンジン11、トルクコンバータ18、ダンパ機構41、無段変速機14およびモータジェネレータ12等からなる振動系90の共振周波数に相当する回転数よりも高い回転数に設定されている。すなわち、閾値βに到達するまでエンジン回転数Neを上昇させることにより、出力クラッチ20よりも上流側(エンジンおよびモータジェネレータ側)の各回転要素によって構成される振動系90の共振領域から回転数を外すことが可能となる。なお、振動系90の共振周波数とは、ロックアップクラッチ35および入力クラッチ17が締結された状態での共振周波数となっている。
ステップS6において、ロックアップクラッチ35の締結制御が開始されると、ステップS7に進み、ロックアップクラッチ35の前後の回転数差ΔC2が算出され、続くステップS8では、回転数差ΔC2が所定の閾値γを下回るか否かが判定される。ステップS8において、回転数差ΔC2が閾値γ以上であると判定された場合には、ステップS6に戻り、ロックアップクラッチ35の締結制御が継続される。一方、ステップS8において、回転数差ΔC2が閾値γを下回ると判定された場合、つまりロックアップクラッチ35が締結状態に制御されたと判定された場合には、ステップS9に進み、エンジン11によってモータジェネレータ12を発電駆動する発電制御が開始される。なお、発電制御においては、制御ユニット71によって、エンジン11が所定の目標トルクで駆動されるとともに、モータジェネレータ12が所定の回生トルクを出力する発電状態に制御される。
このように、エンジン回転数Neが所定の閾値βに達してからロックアップクラッチ35を締結したので、振動系90の共振を回避しながらエンジン回転数Neを発電用の目標回転数まで上昇させることが可能となる。これにより、発電モードの実行に伴う振動を抑制することができるため、車両品質を向上させることが可能となる。
続いて、発電モードの実行手順をタイミングチャートに沿って説明する。図4は発電モードの実行手順の一例を示すタイミングチャートである。図5(a)〜(c)は発電モード実行時のパワーユニット13を示す概略図である。なお、図5(a)〜(c)に記載される太線の矢印は、エンジントルクの伝達経路を示している。前述したように、発電モードが開始される際の車両状態としては、例えば、パラレル走行モードから減速して停車した状態である。すなわち、図5(a)に示すように、エンジン11はアイドリング状態で駆動されており、モータジェネレータ12は停止状態となっている。また、ロックアップクラッチ35は解放され、入力クラッチ17および出力クラッチ20は締結されている。図5(a)の初期状態においては、エンジン11はアイドリング状態で駆動されるものの、無段変速機14等が停止する駆動輪23に連結されるため、トルクコンバータ18がスリップした状態となっている。
図4に示すように、停車時間や充電状態SOC等に基づき発電モードの開始条件が成立したと判定されると、出力クラッチ20の解放制御が開始される(符号X1)。出力クラッチ20の解放制御においては、クラッチ圧の低下に伴って出力クラッチ20のトルク容量が0に向けて引き下げられる。図5(b)に示すように、エンジン11はアイドリング状態であることから、トルク容量の低下に伴って出力クラッチ20のスリップが開始されると、出力クラッチ20の下流側となる駆動輪出力軸21は停止状態を維持する一方、出力クラッチ20の上流側となるセカンダリ軸43やロータ軸19等は回転を開始する。このため、図4に符号X2で示すように、出力クラッチ20のトルク容量低下に伴ってモータ回転数Nmの上昇が開始される。
続いて、図4に符号X3で示すように、モータ回転数Nmが所定の閾値α’に到達した場合、つまり前述した出力クラッチ前後の回転数差ΔC1が閾値αを上回るまでモータ回転数Nmが上昇した場合には、出力クラッチ20が解放状態となることからエンジン11のアイドルアップ制御が開始される。アイドルアップ制御においては、エンジン回転数Neが、アイドリング回転数Ne1(例えば600rpm)から発電モードでの目標回転数Ne2(例えば1100rpm)に向けて引き上げられる。このアイドルアップ制御により、増大するエンジン動力がトルクコンバータ18を介してモータジェネレータ12に伝達されるため、エンジン回転数Neに合わせてモータ回転数Nmも上昇することになる。
そして、図4に符号X4で示すように、エンジン回転数Neが所定の閾値β(例えば900rpm)を超えた場合、つまりエンジン回転数Neが前述した振動系90の共振領域(例えば700rpm以上900rpm以下)を超えた場合には、ロックアップクラッチ35の締結制御が許可される。図5に示す場合には、その後、エンジン回転数Neが目標回転数Ne2に到達してから、ロックアップクラッチ35の締結制御を開始する(符号X5)。図4に符号X6で示すように、ロックアップクラッチ35の締結制御に伴ってエンジン回転数Neにモータ回転数Nmが収束すると、ロックアップクラッチ35のトルク容量が急速に引き上げられるとともに、モータジェネレータ12が所定の回生トルクで発電状態に制御される。
これまで説明したように、発電モードにおいてエンジン動力を効率良くモータジェネレータ12に伝達するためには、トルクコンバータ18のロックアップクラッチ35を締結する必要がある。また、発電モードにおいては、エンジン回転数Neを所定の目標回転数Ne2まで上昇させる必要がある。ここで、ロックアップクラッチ35を締結してエンジン回転数Neを上昇させた場合には、エンジン回転数Neの上昇過程において振動系90を共振させてしまうことになる。これに対し、車両用制御装置10においては、図5(b)に示すように、ロックアップクラッチ35を解放したままエンジン回転数Neを上昇させ、図5(c)に示すように、エンジン回転数Neが閾値βを上回った後にロックアップクラッチ35を締結している。このように、振動系90の共振領域を超えてからロックアップクラッチ35を締結することにより、エンジン回転数Neの上昇過程における振動系90の共振を抑制することが可能となるのである。これにより、発電モードの実行に伴う振動を抑制することができるため、車両品質を向上させることが可能となる。
また、前述の説明では、エンジン回転数Neが閾値βを超えた後にロックアップクラッチ35の締結制御を許可しているが、これに限られることはない。例えば、図4に符号X7で示すように、エンジン回転数Neに追従して上昇するモータ回転数Nmが閾値βを超えた後にロックアップクラッチ35の締結制御を許可しても良い。このように、エンジン回転数Neおよびモータ回転数Nmが共に閾値βを超えてから、ロックアップクラッチ35を締結状態に制御することにより、振動系90の共振を効果的に抑制することが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、エンジン回転数Neやモータ回転数Nmと比較される閾値βとして、具体的な数値を挙げているが、記載した数値に限られることはなく、パワーユニット13の仕様に応じて適宜変更されることは言うまでもない。また、前述の説明では、停車時に発電モードを実行しているが、これに限られることはなく、例えば、停車直前の極低車速領域において発電モードを実行しても良い。このような極低車速領域等における発電モードであっても、本発明を有効に適用することが可能である。さらに、前述の説明では、出力クラッチ20として油圧制御される油圧クラッチを用いているが、これに限られることはなく、出力クラッチ20として電磁力を用いて制御される電磁クラッチを用いても良い。
図示する場合には、パワーユニット13に変速機構を組み込んでいるが、これに限られることはなく、パワーユニット13から変速機構を削減しても良い。さらに、図示する場合には、変速機構としてチェーンドライブ式の無段変速機14を用いているが、これに限られることはなく、ベルトドライブ式やトラクションドライブ式の無段変速機であっても良く、遊星歯車式や平行軸式の自動変速機であっても良い。
10 車両用制御装置
11 エンジン
12 モータジェネレータ
20 出力クラッチ
23 駆動輪
35 ロックアップクラッチ
41 ダンパ機構
50 動力伝達経路
71 制御ユニット(発電モード制御部)
β 閾値

Claims (4)

  1. エンジンによってモータジェネレータが発電駆動される発電モードを備える車両用制御装置であって、
    前記エンジンと前記モータジェネレータとの間に設けられるトルクコンバータと、
    前記トルクコンバータに設けられ、締結状態と解放状態とに制御されるロックアップクラッチと、
    前記トルクコンバータに設けられ、前記ロックアップクラッチに直列に接続されるダンパ機構と、
    前記発電モードを実行する際には、前記ロックアップクラッチを解放しながら前記エンジンの回転速度を上昇させ、前記エンジンの回転速度が閾値を上回った後に前記ロックアップクラッチを締結する発電モード制御部と、
    を有する、車両用制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用制御装置において、
    前記発電モード制御部は、前記エンジンの回転速度が閾値を上回るとともに、前記モータジェネレータの回転速度が前記閾値を上回った後に、前記ロックアップクラッチを締結する、車両用制御装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用制御装置において、
    前記発電モード制御部は、前記ロックアップクラッチが締結された後に、前記モータジェネレータを発電状態に制御する、車両用制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記エンジンと前記モータジェネレータとを接続する動力伝達経路と、
    前記動力伝達経路と駆動輪との間に設けられ、締結状態と解放状態とに制御される出力クラッチと、を有し、
    前記発電モード制御部は、前記出力クラッチが解放された状態のもとで前記発電モードを実行する、車両用制御装置。
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