JP6270416B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無段変速機を搭載した車両用の制御装置に関する。
無段変速機(CVT:Continuously Variable
Transmission)が搭載された車両では、エンジンを効率よく(燃費よく)動作させることができる最適燃費ラインが設定されており、この最適燃費ラインに基づいて、アクセル開度および車速に応じたエンジンの目標回転数が設定され、エンジンの回転数がその目標回転数に一致するように、無段変速機の変速比が制御される。
また、車両の燃費を向上させるための制御として、フューエルカット制御が知られている。フューエルカット制御は、車両のコースト走行(惰性走行)時に、エンジンと自動変速機との間に介裝されるトルクコンバータのロックアップクラッチを継合させて、エンジンへの燃料の供給を停止(フューエルカット)する制御である。
特開2011−43109号公報
図10は、無段変速機が搭載された車両におけるエンジンの回転数の遷移の一例を示す図である。
たとえば、アクセル開度AP1および車速V1での車両の走行中に、運転者によるアクセルペダルの踏み込みがなくなると、車両がコースト走行状態となり、エンジンへの燃料の供給が停止されるとともに、無段変速機の変速比が最小変速比に下げられる。これにより、エンジンの回転数が回転数Aから回転数Bに低下する。エンジンの回転数を低下させることにより、エンジンのフリクションやポンピングロスを低減することができる。
その後、車速の低下に伴って、エンジンの回転数が回転数Bから低下する。車速が車速V2まで低下したときに、アクセル開度AP1でのアクセル操作がなされると、エンジンがファイアリング(再始動)されるとともに、無段変速機の変速比が大きくされる。これにより、エンジンの回転数が回転数Cから回転数Dに上昇する。このとき、エンジンが燃費の悪い領域(回転数域)で駆動されることになり、それが燃費向上の阻害要因の1つになっている。
本発明の目的は、コースト走行からのエンジン再始動時の燃費の向上させることができる、車両用制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車両用制御装置は、エンジンと、無段変速機と、ポンプインペラ、タービンランナおよびロックアップクラッチを備え、エンジン側のトルコン入力軸と無段変速機側のトルコン出力軸との間で動力を伝達するトルクコンバータと、無段変速機側からの動力を減速してエンジン側に伝達する逆方向減速機構とを搭載した車両に用いられる制御装置であって、車両の走行中に、所定のフューエルカット条件が成立したことに応答して、エンジンへの燃料の供給を停止するフューエルカット手段と、フューエルカット条件の成立以後に、無段変速機の変速比を低減させる変速比低減手段と、フューエルカット条件の成立以後に、ロックアップクラッチを切断するクラッチ切断手段と、フューエルカット手段による燃料の供給停止中に、所定の解除条件が成立したことに応答して、無段変速機の変速比を目標変速比に向けて上昇させる変速比上昇手段と、変速比上昇手段による変速比の上昇開始後、エンジンをファイアリングさせるファイアリング手段とを含む。
この構成によれば、所定のフューエルカット条件が成立すると、エンジンへの燃料の供給が停止される。また、フューエルカット条件の成立以後に、無段変速機の変速比が低減されるとともに、ロックアップクラッチが切断される。変速比の低減とロックアップクラッチの切断とは、同時に開始されてもよいし、一方が他方に対して遅れて開始されてもよい。変速比の低減により、エンジンの回転数が低下する。ロックアップクラッチの切断により、エンジンの回転数は、ロックアップクラッチが継合された状態で変速比が最小変速比に下げられたときの回転数を超えて低下する。これにより、コースト走行中のエンジンのフリクションやポンピングロスを低減することができる。
エンジンへの燃料の供給の停止中に、所定の解除条件が成立すると、無段変速機の変速比が目標変速比に向けて上げられる。変速比の上昇に伴って、エンジンの回転数が上昇する。そして、変速比の上昇が開始された後、エンジンがファイアリングされる。これにより、エンジンが燃費の悪い領域で駆動される期間を短くすることができる。その結果、コースト走行からのエンジン再始動時の燃費を向上させることができる。
無段変速機の変速比の上昇によって、エンジンの回転数が所定回転数に達した後、エンジンがファイアリングされてもよい。
所定回転数は、回転数に起因する大きな振動がエンジンに発生する回転数域である振動域(たとえば、〜500rpm)の上限値に設定されてもよい。この場合、無段変速機の変速比の上昇によって、エンジンの回転数が振動域を超えた後、エンジンをファイアリングさせることができる。これにより、エンジンが回転数に起因する大きな振動を生じることを抑制でき、車両の乗り心地の向上を図ることができる。
本発明によれば、コースト走行からのエンジン再始動時の燃費を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用制御装置が適用される車両の駆動系統の構成を概念的に示す図である。 車両のコースト走行中の動力伝達経路を図解的に示す図である。 車両のコースト走行中のエンジンおよびT/M入力軸の回転数の関係を示す図である。 車両のコースト走行中にエンジンが再始動されるときの制御(再始動制御)について説明するためのタイミングチャートである。 再始動制御により変速比が上げられるときの動力伝達経路を図解的に示す図である。 再始動制御により変速比が上げられるときのエンジンおよびT/M入力軸の回転数の関係を示す図である。 再始動制御によるエンジンのファイアリングおよびロックアップクラッチの継合時の動力伝達経路を図解的に示す図である。 再始動制御によるエンジンのファイアリングおよびロックアップクラッチの継合時のエンジンおよびT/M入力軸の回転数の関係を示す図である。 車両のコースト走行中および再始動制御時のエンジンの回転数の遷移の一例を示す図である。 無段変速機が搭載された車両におけるエンジンの回転数の遷移の一例(従来例)を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用制御装置が適用される車両1の駆動系統の構成を概念的に示す図である。
車両1は、エンジン(E/G)2を動力源とする自動車である。車両1は、変速機3、トルクコンバータ4、逆方向減速機構5、モータジェネレータ6および機械式オイルポンプ7を備えている。
変速機3は、Vベルト式の無段変速機(CVT:Continuously
Variable Transmission)の構成を有している。すなわち、変速機3は、プライマリプーリ11、セカンダリプーリ12およびプライマリプーリ11とセカンダリプーリ12とに巻き掛けられたVベルト13を備えている。プライマリプーリ11は、連結軸14に支持されている。セカンダリプーリ12は、T/M出力軸15に支持されている。T/M出力軸15には、ファイナルギヤ16が取り付けられている。ファイナルギヤ16は、ディファレンシャルギヤ17と噛合している。
また、変速機3は、前後進切換機構18を備えている。前後進切換機構18は、遊星歯車機構21、逆転クラッチ22および前進ブレーキ23を含む。
遊星歯車機構21は、サンギヤ24、プラネタリギヤ25、キャリア26およびリングギヤ27を備えている。サンギヤ24は、T/M入力軸28に保持されている。サンギヤ24の外周面には、ギヤ歯が形成されている。プラネタリギヤ25は、たとえば、複数設けられ、サンギヤ24の周囲に等角度間隔で配置されている。各プラネタリギヤ25の外周面には、ギヤ歯が形成されており、各プラネタリギヤ25は、サンギヤ24と噛合している。キャリア26は、各プラネタリギヤ25を回転可能に一括して保持している。リングギヤ27は、円環状をなし、連結軸14に保持されている。リングギヤ27の内周面には、ギヤ歯が形成されており、リングギヤ27は、各プラネタリギヤ25と噛合している。
逆転クラッチ22は、T/M入力軸28とキャリア26との間に介装されている。逆転クラッチ22が締結されると、T/M入力軸28とキャリア26とが連結されて、それらが一体的に回転可能になる。逆転クラッチ22が切断されると、T/M入力軸28とキャリア26とが分離されて、それらが個別に回転可能になる。
前進ブレーキ23は、作動状態(オン)でキャリア26の回転を停止させ、非作動状態でキャリア26の回転を許容するブレーキ機構である。
逆転クラッチ22が切断され、前進ブレーキ23が作動している状態において、T/M入力軸28に動力が伝達されると、サンギヤ24がT/M入力軸28とともに回転する。そして、サンギヤ24の回転がプラネタリギヤ25を介してリングギヤ27に伝達され、リングギヤ27がサンギヤ24と逆方向に減速回転する。このとき、リングギヤ27の回転は、連結軸14、プライマリプーリ11、Vベルト13、セカンダリプーリ12、T/M出力軸15、ファイナルギヤ16およびディファレンシャルギヤ17を介して、ディファレンシャルギヤ17から左右に延びるドライブシャフト29L,29Rに伝達される。これにより、ドライブシャフト29L,29Rが回転し、ドライブシャフト29L,29Rとともに、駆動輪30L,30Rが車両1の前進方向に回転する。
逆転クラッチ22が継合され、前進ブレーキ23が作動していない状態において、T/M入力軸28に動力が伝達されると、サンギヤ24およびプラネタリギヤ25がT/M入力軸28とともに回転する。プラネタリギヤ25の回転がリングギヤ27に伝達され、リングギヤ27がサンギヤ24と同方向に回転する。このとき、リングギヤ27の回転は、プライマリプーリ11、Vベルト13、セカンダリプーリ12、T/M出力軸15、ファイナルギヤ16およびディファレンシャルギヤ17を介して、ドライブシャフト29L,29Rに伝達される。これにより、ドライブシャフト29L,29Rが回転し、駆動輪30L,30Rが車両1の後進方向に回転する。
トルクコンバータ4は、エンジン2の出力軸(以下、「E/G出力軸」という。)31と変速機3のT/M入力軸28との間に介装されている。トルクコンバータ4は、トルコン入力軸41、トルコン出力軸42、トルコンカバー43、ポンプインペラ44、タービンランナ45およびロックアップクラッチ46を備えている。
トルコン入力軸41は、E/G出力軸31と同一の軸線上に配置され、E/G出力軸31に連結されている。
トルコン出力軸42は、T/M入力軸28と同一の軸線上に配置され、一端および他端がそれぞれT/M入力軸28およびトルコンカバー43に接続されている。
トルコンカバー43は、トルコン出力軸42と一体回転可能に設けられている。トルコンカバー43は、トルコン出力軸42の回転軸線を中心とする円筒状の外周面を有し、その外周面には、ギヤ歯が形成されている。
ポンプインペラ44は、トルコンカバー43内に収容されている。ポンプインペラ44には、トルコン入力軸41が連結されており、ポンプインペラ44は、トルコン入力軸41と一体的に回転する。
タービンランナ45は、ポンプインペラ44に対してトルコン出力軸42側と反対側、つまりエンジン2側に配置されている。タービンランナ45は、トルコンカバー43に連結され、トルコンカバー43と一体的に回転する。
ロックアップクラッチ46は、トルコンカバー43内に収容され、ポンプインペラ44に対してトルコン出力軸42側に配置されている。ロックアップクラッチ46が継合されると、トルコン入力軸41とトルコンカバー43とが直結され、その継合が解除されると、トルコン入力軸41とトルコンカバー43とが分離される。
ロックアップクラッチ46が切断された状態において、E/G出力軸31からトルコン入力軸41に動力が入力されると、トルコン入力軸41およびポンプインペラ44が回転する。ポンプインペラ44が回転すると、ポンプインペラ44からタービンランナ45に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ45で受けられて、タービンランナ45が回転する。そして、トルコンカバー43およびトルコン出力軸42がタービンランナ45と一体となって回転し、タービンランナ45の回転による動力がトルコン出力軸42に出力される。
ロックアップクラッチ46が継合された状態において、E/G出力軸31からトルコン入力軸41に動力が入力されると、トルコンカバー43およびトルコン出力軸42がトルコン入力軸41と一体となって回転し、E/G出力軸31からの動力がトルコン出力軸42に出力される。
逆方向減速機構5は、トルコンカバー43内に収容され、トルコン入力軸41とトルコンカバー43との間に介裝されて、ロックアップクラッチ46と並列に設けられている。逆方向減速機構5は、トルコン出力軸42からトルコン入力軸41に向かう一方向に動力を減速して伝達するように構成されている。
具体的に、逆方向減速機構5は、第1ギヤ51、第2ギヤ52、第3ギヤ53、第4ギヤ54およびワンウェイクラッチ55を備えている。第1ギヤ51は、トルコンカバー43と回転軸線が一致するように配置され、トルコンカバー43に保持されている。第2ギヤ52は、第1ギヤ51の周囲に配置され、第1ギヤ51と噛合している。第2ギヤ52の個数は、1個であってもよいし、複数個であってもよい。複数個の第2ギヤ52が設けられる場合、第2ギヤ52は、第1ギヤ51の周囲に等角度間隔で配置されることが好ましい。第3ギヤ53は、第2ギヤ52に対応して設けられ、その対応する第2ギヤ52と共通の軸56に保持されている。第3ギヤ53のギヤ径は、第2ギヤ52のギヤ径よりも小さい。第4ギヤ54は、トルコン入力軸41および第1ギヤ51と回転軸線が一致するように配置され、トルコン入力軸41に保持されている。第4ギヤ54のギヤ径は、第1ギヤ51のギヤ径よりも大きく、第3ギヤ53と第4ギヤ54とが噛合するように設定されている。ワンウェイクラッチ55は、トルコン入力軸41と第4ギヤ54との間に介裝されている。ワンウェイクラッチ55は、第4ギヤ54からトルコン入力軸41への動力の伝達を許容し、トルコン入力軸41から第4ギヤ54への動力の伝達を阻止する。
モータジェネレータ6は、回転軸61がE/G出力軸31と平行をなすように設けられている。回転軸61には、M/Gギヤ62が保持されている。M/Gギヤ62は、トルコンカバー43の外周面のギヤ歯と噛合している。
機械式オイルポンプ7は、ポンプ入力軸がトルコン出力軸42と同軸に設けられている。これにより、トルコン出力軸42が回転すると、トルコン出力軸42から機械式オイルポンプ7に動力が伝達されて、機械式オイルポンプ7が作動し、機械式オイルポンプ7からオイルが送り出される。機械式オイルポンプ7から送り出されるオイルは、変速機3などに供給される。
また、車両1には、ECU(電子制御ユニット)9が搭載されている。ECU9は、たとえば、CPUおよびメモリを含むマイクロコンピュータで構成されている。ECU9には、車両1に設けられた各種センサが接続されており、各種センサの検出信号が入力される。各種センサには、車速を検出する車速センサ、エンジン2の回転数を検出するエンジン回転数センサ、アクセル開度を検出するアクセルセンサなどが含まれる。ECU9は、各種センサから入力される検出信号に基づいて、エンジン2および変速機3などの車両1の各部を制御する。
車両1の停止(停車)中におけるエンジン2の始動の際には、トルクコンバータ4のロックアップクラッチ46および前後進切換機構18の逆転クラッチ22が切断され、前後進切換機構18の前進ブレーキ23が非作動状態にされる。そして、モータジェネレータ6が制御され、モータジェネレータ6がモータとして駆動される。モータジェネレータ6の動力は、M/Gギヤ62およびトルコンカバー43を介して、トルコン出力軸42に伝達され、トルコン出力軸42を回転させる。トルコン出力軸42の回転に伴って、機械式オイルポンプ7が作動して、機械式オイルポンプ7の発生油圧が上昇し、機械式オイルポンプ7から変速機3にオイルが供給される。
また、第1ギヤ51がトルコンカバー43と一体的に回転する。第1ギヤ51の回転による動力は、第2ギヤ52に伝達され、第2ギヤ52および第2ギヤ52とともに軸56に保持されている第3ギヤ53を第1ギヤ51と逆方向に回転させる。第3ギヤ53の回転による動力は、第4ギヤ54に伝達され、第4ギヤ54を第2ギヤ52および第3ギヤ53と逆方向、つまり第1ギヤ51と同方向に回転させる。そして、第4ギヤ54の回転による動力は、ワンウェイクラッチ55およびトルコン出力軸42を介してE/G出力軸31に伝達される。これにより、エンジン2がクランキングされる。エンジン2がクランキングされながら、点火プラグがスパークされることにより、エンジン2が始動する。
エンジン2が始動すると、前後進切換機構18の前進ブレーキ23が作動状態にされる。
エンジン2の動力がE/G出力軸31からトルコン入力軸41に入力され、トルコン入力軸41およびポンプインペラ44が一体となって回転する。トルクコンバータ4のロックアップクラッチ46が切断されているので、ポンプインペラ44が回転すると、ポンプインペラ44からタービンランナ45に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ45で受けられて、タービンランナ45が回転する。そして、トルコンカバー43およびトルコン出力軸42がタービンランナ45と一体となって回転し、タービンランナ45の回転による動力がトルコン出力軸42に出力される。
このとき、必要に応じて、モータジェネレータ6がモータとして駆動され、モータジェネレータ6の動力によりトルコン出力軸42の回転がアシストされる。これにより、車両1の発進時の加速がアシストされるので、ドライバビリティが向上する。
前後進切換機構18の逆転クラッチ22が切断され、前進ブレーキ23が作動しているので、トルコン出力軸42と一体に回転するT/M入力軸28の動力は、遊星歯車機構21のサンギヤ24を介してプラネタリギヤ25に伝達され、プラネタリギヤ25を回転させる。そして、プラネタリギヤ25の回転がリングギヤ27に伝達され、リングギヤ27が回転することにより、トルコン出力軸42の動力が連結軸14に伝達される。このとき、キャリア26が固定されているので、T/M入力軸28の動力は、減速されて、連結軸14に伝達される。
連結軸14に伝達される動力は、プライマリプーリ11、Vベルト13、セカンダリプーリ12、T/M出力軸15、ファイナルギヤ16およびディファレンシャルギヤ17を介して、ドライブシャフト29L,29Rに伝達され、駆動輪30L,30Rを車両1の前進方向に回転させる。これにより、車両1が発進する。
また、トルコン出力軸42の回転に伴って、機械式オイルポンプ7が作動し、機械式オイルポンプ7から変速機3にオイルが引き続き供給される。
車両1の発進後、所定車速に達すると、トルクコンバータ4のロックアップクラッチ46が継合される。ロックアップクラッチ46が継合されると、E/G出力軸31からトルコン入力軸41に入力される動力は、トルコンカバー43を介して、速度変化なく、トルコン出力軸42に伝達される。トルコン出力軸42から駆動輪30L,30Rへの動力の伝達経路は、前述のとおりであるから、その説明を省略する。
このとき、エンジン2が最適燃費ライン上で動作するように、ECU9により、モータジェネレータ6によるアシスト/回生が制御される。
また、トルコン出力軸42の回転に伴って、機械式オイルポンプ7が作動し、機械式オイルポンプ7から変速機3にオイルが引き続き供給される。
図2は、車両1のコースト走行中の動力伝達経路を図解的に示す図である。図3は、そのときのエンジン2およびT/M入力軸28の回転数の関係を示す図である。
車両1の走行中に、運転者によるアクセルペダルの踏み込みがなくなると、車両1がコースト走行状態となる。なお、コースト走行状態は、一般には、アクセルペダルおよびブレーキペダルが踏み込まれていない惰性走行状態をいうが、本実施形態におけるコースト走行状態には、アクセルペダルが踏み込まれず、ブレーキペダルが踏み込まれている減速状態が含まれてもよい。
コースト走行中は、トルクコンバータ4のロックアップクラッチ46および前後進切換機構18の逆転クラッチ22が切断され、前後進切換機構18の前進ブレーキ23が作動状態にされる。また、フューエルカット制御により、エンジン2に対する燃料の供給が停止される。
駆動輪30L,30Rからの動力は、それぞれドライブシャフト29L,29Rを介して、ディファレンシャルギヤ17に伝達され、ディファレンシャルギヤ17からファイナルギヤ16を介して、変速機3のT/M出力軸15に伝達される。T/M出力軸15に伝達された動力は、セカンダリプーリ12、Vベルト13およびプライマリプーリ11を介して、連結軸14に伝達される。このとき、変速機3の変速比が最小変速比に設定される。
前後進切換機構18の逆転クラッチ22が切断され、前進ブレーキ23が作動しているので、連結軸14に伝達される動力は、遊星歯車機構21のプラネタリギヤ25を介してサンギヤ24に伝達され、サンギヤ24、T/M入力軸28およびトルコン出力軸42を一体回転させる。前進ブレーキ23が作動状態とされることにより、キャリア26が固定されているので、連結軸14の動力は、増速および反転されて、トルコン出力軸42に伝達され、トルコン出力軸42を回転させる。
トルコン出力軸42の回転に伴って、機械式オイルポンプ7が作動し、機械式オイルポンプ7から変速機3にオイルが供給される。
また、トルコン出力軸42とともにトルコンカバー43が回転し、第1ギヤ51がトルコンカバー43と一体的に回転する。ロックアップクラッチ46が切断されているので、第1ギヤ51の回転による動力は、第2ギヤ52に伝達され、第2ギヤ52および第2ギヤ52とともに軸56に保持されている第3ギヤ53を第1ギヤ51と逆方向に回転させる。第3ギヤ53の回転による動力は、第4ギヤ54に伝達され、第4ギヤ54を第2ギヤ52および第3ギヤ53と逆方向、つまり第1ギヤ51と同方向に回転させる。そして、第4ギヤ54の回転による動力は、ワンウェイクラッチ55およびトルコン出力軸42を介してE/G出力軸31に伝達される。これにより、トルコン出力軸42の回転は、逆方向減速機構5により減速され、トルコン入力軸41を介して、E/G出力軸31に伝達される。
このように、ロックアップクラッチ46が切断(OFF)されて、トルコン出力軸42の回転がE/G出力軸31に減速して伝達されることにより、図3に示されるように、ロックアップクラッチ46がオフされる前に比べて、エンジン2の回転数が低下する。
また、トルコンカバー43の回転による動力は、M/Gギヤ62を介してモータジェネレータ6の回転軸61に伝達される。モータジェネレータ6が制御され、モータジェネレータ6が発電機として駆動されることにより、回転軸61に伝達される動力が電力に回生される。そして、その回生に伴って生じる回生トルクにより、トルコンカバー43の回転数が低下し、エンジン2の回転数が低下する。
図4は、車両1のコースト走行中にエンジン2が再始動されるときの制御について説明するためのタイミングチャートである。
車両1のコースト走行中に、運転者によってアクセル操作がなされ、そのアクセル操作がなされたことを表すアクセル信号がアクセルセンサ(図示せず)からECU9に入力されると(時刻T1)、ECU9により、エンジン2を再始動させるための再始動制御が開始される。
図5は、再始動制御により変速比が上げられるときの動力伝達経路を図解的に示す図である。図6は、そのときのエンジン2およびT/M入力軸28の回転数の関係を示す図である。
再始動制御では、変速機3の変速比が最小変速比からアクセル開度および車速に応じた目標変速比に上げられる。変速比の上昇に伴って、トルコン出力軸42の回転数が上昇し、図6に示されるように、エンジン2の回転数が上昇する。エンジン2の回転数の上昇に伴って、エンジンのフリクションやポンピングロスが増大するので、モータジェネレータ6が制御されて、モータジェネレータ6がモータとして駆動され、モータジェネレータ6の動力によりT/M入力軸28の回転がアシストされる。これにより、エンジンのフリクションやポンピングロスの増大による車両1の減速を抑制することができる。
図7は、再始動制御によるエンジンのファイアリングおよびロックアップクラッチの継合時の動力伝達経路を図解的に示す図である。図8は、そのときのエンジン2およびT/M入力軸28の回転数の関係を示す図である。
図4に示されるように、変速機3の変速比が目標変速比に達した時点で(時刻T2)、エンジン2の回転数は、回転数に起因する大きな振動がエンジン2に発生する回転数域である振動域(たとえば、〜500rpm)を超える。
再始動制御では、次に、点火プラグがスパークされる。このスパークにより、エンジン2がファイアリング(再始動)する(時刻T3)。エンジン2のファイアリングにより、図8に示されるように、エンジン2の回転数がさらに上昇する。
そして、エンジン2の回転数がT/M入力軸28の回転数まで上昇すると、ロックアップクラッチ46が継合される(時刻T4)。ロックアップクラッチ46が継合されると、E/G出力軸31からトルコン入力軸41に入力される動力は、トルコンカバー43を介して、速度変化なく、トルコン出力軸42に伝達される。
図9は、車両1のコースト走行中および再始動制御時のエンジン2の回転数の遷移の一例を示す図である。
たとえば、アクセル開度AP1および車速V1での車両1の走行中に、運転者によるアクセルペダルの踏み込みがなくなると、車両1がコースト走行状態となり、エンジン2への燃料の供給が停止される。また、変速機3の変速比が最小変速比に下げられるとともに、ロックアップクラッチ46が切断される。変速比の低減とロックアップクラッチ46の切断とは、同時に開始されてもよいし、一方が他方に対して遅れて開始されてもよい。変速比の低減により、エンジン2の回転数が回転数Aから低下する。ロックアップクラッチ46の切断により、エンジン2の回転数は、ロックアップクラッチ46が継合された状態で変速比が最小変速比に下げられたときの回転数Bを超えて、さらに低い回転数B’に低下する。これにより、コースト走行中のエンジン2のフリクションやポンピングロスを低減することができる。
その後、車速の低下に伴って、エンジンの回転数が回転数B’から低下する。車速が車速V2まで低下したときに、アクセル開度AP1でのアクセル操作がなされると、変速機3の変速比が目標変速比に向けて上げられる。変速比が上げられることにより、エンジン2の回転数が回転数Cから回転数D’に上昇する。
そして、エンジン2の回転数が回転数に起因する振動をエンジン2に生じさせる回転数域である振動域を超えた後、エンジン2がファイアリングされて、エンジン2の回転数が回転数D’から回転数Dに上げられる。これにより、エンジン2が燃費の悪い領域で駆動される期間を短くすることができる。その結果、コースト走行からのエンジン2の再始動時の燃費を向上させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の再始動制御では、変速機3の変速比が目標変速比に達した後、エンジン2がファイアリングされるとしたが、エンジン2の回転数が目標変速比および車速に応じた回転数に達した後、エンジン2がファイアリングされてもよい。
また、変速機3の変速比が目標変速比に達する前(エンジン2の回転数が目標変速比および車速に応じた回転数に達する前)に、エンジン2がファイアリングされてもよいが、その場合、エンジン2の回転数が振動域を超えた後に、エンジン2がファイアリングされることが好ましい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 車両
2 エンジン
3 変速機
4 トルクコンバータ
5 逆方向減速機構
9 ECU(車両用制御装置、フューエルカット手段、変速比低減手段、クラッチ切断手段、変速比上昇手段、ファイアリング手段)
41 トルコン入力軸
42 トルコン出力軸
44 ポンプインペラ
45 タービンランナ
46 ロックアップクラッチ

Claims (1)

  1. エンジンと、無段変速機と、ポンプインペラ、タービンランナおよびロックアップクラッチを備え、前記エンジン側のトルコン入力軸と前記無段変速機側のトルコン出力軸との間で動力を伝達するトルクコンバータと、前記無段変速機側からの動力を減速して前記エンジン側に伝達する逆方向減速機構とを搭載した車両に用いられる制御装置であって、
    前記逆方向減速機構は、前記トルコン入力軸と前記トルコン出力軸との間に設けられて、前記トルコン出力軸の動力を減速して前記トルコン入力軸に伝達する構成であり、
    前記車両の走行中に、所定のフューエルカット条件が成立したことに応答して、前記エンジンへの燃料の供給を停止するフューエルカット手段と、
    前記フューエルカット条件の成立以後に、前記無段変速機の変速比を低減させる変速比低減手段と、
    前記フューエルカット条件の成立以後に、前記ロックアップクラッチを切断して、前記逆方向減速機構が前記トルコン出力軸の動力を減速して前記トルコン入力軸に伝達することにより、前記エンジンを回転させるクラッチ切断手段と、
    前記フューエルカット手段による燃料の供給停止中に、所定の解除条件が成立したことに応答して、前記無段変速機の変速比を目標変速比に向けて上昇させることにより、前記エンジンの回転数を上昇させる変速比上昇手段と、
    前記変速比上昇手段による変速比の上昇により前記エンジンの回転数が所定回転数に達した後、前記エンジンをファイアリングさせるファイアリング手段とを含む、車両用制御装置。
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