JP6168956B2 - 動力伝達機構 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと変速機との間で動力を伝達する動力伝達機構に関する。
従来、車両の燃費を向上させるための制御として、フューエルカット制御が知られている。フューエルカット制御は、車両のコースト走行(惰性走行)時に、エンジンの回転数が所定回転数に低下するまで、エンジンへの燃料の供給を停止(フューエルカット)する制御である。
特開2011−43109号公報
コースト走行時には、エンジンのフリクションやポンピングロスによる減速力が車両に作用する。この減速力が運転者の想定以上に大きいと、減速度を弱めるために、運転者がアクセルペダルを操作する。アクセルペダルが操作されると、エンジンへの燃料の供給が再開されるので、不必要な燃料の消費が発生する。とくに、中高車速でのコースト走行時は、エンジンの回転数が高いので、エンジンのフリクションやポンピングロスによる減速力が大きく、アクセルペダルが操作されやすい。また、減速中に発電機でエネルギ回生し、補機電力や走行アシストのためのモータ電力として消費して、燃費を向上する技術が用いられるが、減速度が大きいと(アクセルペダル操作されずとも)、エネルギ回生量を多く取れず、燃費を大きく向上することができない。
本発明の目的は、エンジンのフリクションやポンピングロスによる減速力を低減できる、動力伝達機構を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係る動力伝達機構は、エンジンと変速機との間で動力を伝達する動力伝達機構であって、エンジン側のトルコン入力軸と変速機側のトルコン出力軸との間で動力を伝達するトルクコンバータと、第1要素、エンジンの出力軸およびトルコン入力軸が連結された第2要素ならびにトルコン出力軸が連結された第3要素を有する遊星歯車機構からなり、変速機側からの動力を減速してエンジンに伝達する逆方向減速機構と、第1要素にロータが連結されたモータジェネレータと、トルコン出力軸がエンジンの出力軸の回転方向に対応する正回転方向と逆方向に回転することを阻止する逆回転阻止手段とを含む。
この構成によれば、遊星歯車機構からなる逆方向減速機構が設けられている。遊星歯車機構の第1要素には、モータジェネレータのロータが連結され、第2要素には、エンジンの出力軸およびトルコン入力軸が連結され、第3要素には、トルコン出力軸が連結されている。そのため、モータジェネレータの回転数を変更することにより、エンジンの回転数を変更することができる。
これにより、車両のコースト走行時に、モータジェネレータの回転数を下げて、エンジンの回転数を変速機の入力軸の回転数よりも下げることができる。よって、エンジンのフリクションやポンピングロスを低減することができ、車両に生じる減速力を低減することができる。その結果、車両の減速度を弱めるための不必要なアクセル操作を抑制することができるので、フューエルカット制御による燃費向上の効果を増すことができる。
また、コースト走行中、モータジェネレータの回転数を下げて、エンジンの回転数をエンジンが自立復帰可能な最低の回転数(たとえば、300rpm)より低下させても、エンジンの再始動が必要なときには、モータジェネレータの回転数を上げることにより、エンジンの回転数をエンジンが自立復帰可能な回転数に上げることができる。そのため、コースト走行中、エンジンの回転をエンジンが自立復帰可能な最低の回転数よりも低くして、エンジンのフリクションやポンピングロスをさらに低減させ、フューエルカット制御による燃費向上の効果をより一層増すことができる。また、コースト走行中、エンジンの回転を停止させて、エンジンのフリクションやポンピングロスをなくすこともできる。
さらに、コースト走行中のエンジンの再始動の際に、モータジェネレータの回転数を上げて、エンジンの回転数をエンジンに大きな振動が発生する回転数域を越えるまで上げてから、エンジンをファイアリングさせることができる。これにより、エンジンが回転数に起因する大きな振動を生じることを抑制でき、乗り心地の向上を図ることができる。
また、トルコン出力軸がエンジンの出力軸の回転方向に対応する正回転方向と逆方向に回転することを阻止する逆回転阻止手段が設けられている。そのため、車両が停止している状態でのエンジンの始動時に、モータジェネレータの回転数を上げることにより、エンジンをクランキングさせることができる。
本発明の他の局面に係る動力伝達機構は、エンジンと変速機との間で動力を伝達する動力伝達機構であって、エンジン側のトルコン入力軸と変速機側のトルコン出力軸との間で動力を伝達するトルクコンバータと、第1要素、エンジンの出力軸およびトルコン入力軸が連結された第2要素ならびにトルコン出力軸が連結された第3要素を有する遊星歯車機構からなり、変速機側からの動力を減速してエンジンに伝達する逆方向減速機構と、第1要素にロータが連結されたモータジェネレータと、第1要素と第2要素との間に設けられ、第1要素から第2要素への一方向に動力を伝達するクラッチとを含む。
この構成によれば、遊星歯車機構からなる逆方向減速機構が設けられている。遊星歯車機構の第1要素には、モータジェネレータのロータが連結され、第2要素には、エンジンの出力軸およびトルコン入力軸が連結され、第3要素には、トルコン出力軸が連結されている。そのため、モータジェネレータの回転数を変更することにより、エンジンの回転数を変更することができる。
これにより、車両のコースト走行時に、モータジェネレータの回転数を下げて、エンジンの回転数を変速機の入力軸の回転数よりも下げることができる。よって、エンジンのフリクションやポンピングロスを低減することができ、車両に生じる減速力を低減することができる。その結果、車両の減速度を弱めるための不必要なアクセル操作を抑制し、回生エネルギ量を増大することができるので、フューエルカット時の燃費向上の効果を増すことができる。
また、コースト走行中、モータジェネレータの回転数を下げて、エンジンの回転数をエンジンが自立復帰可能な最低の回転数(たとえば、300rpm)より低下させても、エンジンの再始動が必要なときには、モータジェネレータの回転数を上げることにより、エンジンの回転数をエンジンが自立復帰可能な回転数に上げることができる。そのため、コースト走行中、エンジンの回転数をエンジンが自立復帰可能な最低の回転数よりも低くして、エンジンのフリクションやポンピングロスをさらに低減させ、フューエルカット制御による燃費向上の効果をより一層増すことができる。また、コースト走行中、エンジンの回転を停止させて、エンジンのフリクションやポンピングロスをなくすこともできる。
さらに、コースト走行中のエンジンの再始動の際に、モータジェネレータの回転数を上げて、エンジンの回転数をエンジンに大きな振動が発生する回転数域を越えるまで上げてから、エンジンをファイアリングさせることができる。これにより、エンジンが回転数に起因する大きな振動を生じることを抑制でき、乗り心地の向上を図ることができる。
また、第1要素と第2要素との間に、第1要素から第2要素への一方向に動力を伝達するクラッチが設けられている。そのため、車両が停止している状態でのエンジンの始動時に、モータジェネレータの動力を第1要素から第2要素に伝達することができ、その動力によりエンジンをクランキングさせることができる。
遊星歯車機構およびモータジェネレータは、トルクコンバータに対してエンジン側または変速機側に配置されていてもよい。
この場合、トルクコンバータの回転径方向において、動力伝達機構を小型化することができる。
遊星歯車機構およびモータジェネレータは、トルクコンバータの外周部に配置されていてもよい。
この場合、エンジンの出力軸に平行な方向において、動力伝達機構を小型化することができる。
本発明によれば、車両のコースト走行時に、モータジェネレータの回転数を下げて、エンジンの回転数を変速機の入力軸の回転数よりも下げることができる。よって、エンジンのフリクションやポンピングロスを低減することができ、車両に生じる減速力を低減することができる。その結果、車両の減速度を弱めるための不必要なアクセル操作を抑制することができるので、フューエルカット制御による燃費向上の効果を増すことができる。
また、コースト走行中のエンジンの再始動の際に、モータジェネレータの回転数を上げて、エンジンの回転数をエンジンに大きな振動が発生する回転数域を越えるまで上げてから、エンジンをファイアリングさせることができる。これにより、エンジンが回転数に起因する大きな振動を生じることを抑制でき、乗り心地の向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る動力伝達機構が組み込まれた車両の駆動系統の構成を概念的に示す図である。 図1に示されるエンジンの始動時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。 図1に示されるエンジンの始動時における逆方向減速機構のサンギヤ、キャリアおよびリングギヤの回転数の関係を示す共線図である。 図1に示される機械式オイルポンプの発生油圧の立ち上げおよび車両の走行開始時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。 図1に示される機械式オイルポンプの発生油圧の立ち上げおよび車両の走行開始時における逆方向減速機構のサンギヤ、キャリアおよびリングギヤの回転数の関係を示す共線図である。 図1に示される車両の加速時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。 図1に示される車両のコースト走行中における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。 図1に示される車両のコースト走行中における逆方向減速機構のサンギヤ、キャリアおよびリングギヤの回転数の関係を示す共線図である。 図1に示される車両のコースト走行中にエンジン2が再始動されるときの逆方向減速機構のサンギヤ、キャリアおよびリングギヤの回転数の関係を示す共線図である。 図1に示される構成の第1変形例について説明するための図である。 図1に示される構成の第2変形例について説明するための図である。 図1に示される構成の第3変形例について説明するための図である。 図1に示される構成の第4変形例について説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る動力伝達機構が組み込まれた車両の駆動系統の構成を概念的に示す図である。 図14に示されるエンジンの始動時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。 図14に示されるエンジンの始動時における逆方向減速機構のサンギヤ、キャリアおよびリングギヤの回転数の関係を示す共線図である。 図14に示される機械式オイルポンプの発生油圧の立ち上げおよび車両1の走行開始時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。 図14に示される車両の加速時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。 図14に示される車両1のコースト走行中における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。 図14に示される構成の第1変形例について説明するための図である。 図14に示される構成の第2変形例について説明するための図である。 図14に示される構成の第3変形例について説明するための図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る動力伝達機構が組み込まれた車両1の駆動系統の構成を概念的に示す図である。
車両1は、エンジン(E/G)2を動力源とする自動車である。車両1は、変速機3を備えている。
変速機3は、たとえば、Vベルト式の無段変速機(CVT:Continuously
Variable Transmission)の構成を有し、プライマリプーリ4、セカンダリプーリ5およびプライマリプーリ4とセカンダリプーリ5とに巻き掛けられたVベルト6を備えている。プライマリプーリ4を支持する入力軸7には、エンジン2からの動力が入力される。セカンダリプーリ5を支持する出力軸8には、ファイナルギヤ9が取り付けられている。ファイナルギヤ9は、ディファレンシャルギヤ10と噛合している。
また、変速機3は、前後進切換機構17を備えている。前後進切換機構17は、遊星歯車機構41、逆転クラッチ42および前進ブレーキ43を含む。
遊星歯車機構41は、サンギヤ44、プラネタリギヤ45、キャリア46およびリングギヤ47を備えている。サンギヤ44は、T/M入力軸40に保持されている。サンギヤ44の外周面には、ギヤ歯が形成されている。プラネタリギヤ45は、たとえば、複数設けられ、サンギヤ44の周囲に等角度間隔で配置されている。各プラネタリギヤ45の外周面には、ギヤ歯が形成されており、各プラネタリギヤ45は、サンギヤ44と噛合している。キャリア46は、各プラネタリギヤ45を回転可能に一括して保持している。リングギヤ47は、円環状をなし、入力軸7に保持されている。リングギヤ47の内周面には、ギヤ歯が形成されており、リングギヤ47は、各プラネタリギヤ45と噛合している。
逆転クラッチ42は、T/M入力軸40とキャリア46との間に介装されている。逆転クラッチ42が締結されると、T/M入力軸40とキャリア46とが連結されて、それらが一体的に回転可能になる。逆転クラッチ42が切断されると、T/M入力軸40とキャリア46とが分離されて、それらが個別に回転可能になる。
前進ブレーキ43は、作動状態(オン)でキャリア46の回転を停止させ、非作動状態でキャリア46の回転を許容するブレーキ機構である。
逆転クラッチ42が切断され、前進ブレーキ43が作動している状態において、T/M入力軸40に動力が伝達されると、サンギヤ44がT/M入力軸40とともに回転する。そして、サンギヤ44の回転がプラネタリギヤ45を介してリングギヤ47に伝達され、リングギヤ47がサンギヤ44と逆方向に減速回転する。このとき、リングギヤ47の回転は、プライマリプーリ4、Vベルト6、セカンダリプーリ5、出力軸8、ファイナルギヤ9およびディファレンシャルギヤ10を介して、ディファレンシャルギヤ10から左右に延びるドライブシャフト11L,11Rに伝達される。これにより、ドライブシャフト11L,11Rが回転し、ドライブシャフト11L,11Rとともに、それぞれ駆動輪12L,12Rが車両1の前進方向に回転する。
逆転クラッチ42が継合され、前進ブレーキ43が作動していない状態において、T/M入力軸40に動力が伝達されると、サンギヤ44およびプラネタリギヤ45がT/M入力軸40とともに回転する。プラネタリギヤ45の回転がリングギヤ47に伝達され、リングギヤ47がサンギヤ44と同方向に回転する。このとき、リングギヤ47の回転は、プライマリプーリ4、Vベルト6、セカンダリプーリ5、出力軸8、ファイナルギヤ9およびディファレンシャルギヤ10を介して、ディファレンシャルギヤ10から左右に延びるドライブシャフト11L,11Rに伝達される。これにより、ドライブシャフト11L,11Rが回転し、ドライブシャフト11L,11Rとともに、それぞれ駆動輪12L,12Rが車両1の後進方向に回転する。
エンジン2の出力軸(以下、「E/G出力軸」という。)13と変速機3の入力軸7との間には、トルクコンバータ14、逆方向減速機構15、ワンウェイクラッチ16および前後進切換機構17が介装されている。
トルクコンバータ14は、トルコン入力軸21、トルコン出力軸22、ポンプインペラ23、タービンランナ24およびロックアップクラッチ25を備えている。トルコン入力軸21およびトルコン出力軸22は、E/G出力軸13と同一の回転軸線を中心に回転可能に設けられている。トルコン入力軸21には、E/G出力軸13が連結されている。トルコン出力軸22には、T/M入力軸40が連結されている。ポンプインペラ23は、トルコン入力軸21と一体回転可能に設けられている。タービンランナ24は、トルコン出力軸22と一体回転可能に設けられている。ロックアップクラッチ25が継合されると、ポンプインペラ23とタービンランナ24とが直結され、その継合が解除されると、ポンプインペラ23とタービンランナ24とが分離される。
ロックアップクラッチ25が切断された状態において、E/G出力軸13からトルコン入力軸21に動力が入力されると、トルコン入力軸21およびポンプインペラ23が回転する。ポンプインペラ23が回転すると、ポンプインペラ23からタービンランナ24に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ24で受けられて、タービンランナ24が回転する。そして、タービンランナ24の回転による動力がトルコン出力軸22から出力される。
ロックアップクラッチ25が継合された状態において、E/G出力軸13からトルコン入力軸21に動力が入力されると、トルコン入力軸21、ポンプインペラ23およびタービンランナ24が一体となって回転する。そして、タービンランナ24の回転による動力がトルコン出力軸22から出力される。
逆方向減速機構15は、エンジン2とトルクコンバータ14との間に配置されている。逆方向減速機構15は、シングルピニオン式遊星歯車機構からなり、サンギヤ31、プラネタリギヤ32、キャリア33およびリングギヤ34を備えている。サンギヤ31は、トルコン出力軸22に保持されて、トルコン出力軸22と一体回転可能に設けられている。サンギヤ31の外周面には、ギヤ歯が形成されている。プラネタリギヤ32は、たとえば、複数個設けられ、サンギヤ31の周囲に等角度間隔で配置されている。各プラネタリギヤ32の外周面には、ギヤ歯が形成されている。各プラネタリギヤ32は、サンギヤ31と噛合している。キャリア33は、トルコン入力軸21に保持されて、E/G出力軸13、トルコン入力軸21およびポンプインペラ23と一体回転可能に設けられている。キャリア33は、各プラネタリギヤ32を回転可能に一括して保持している。リングギヤ34は、円環状をなし、回転不能に設けられている。リングギヤ34の内周面には、ギヤ歯が形成されており、各プラネタリギヤ32と噛合している。
ワンウェイクラッチ16は、トルコン出力軸22と車両1に固定的に配置された部材との間に介装されている。ワンウェイクラッチ16には、トルコン出力軸22がE/G出力軸13と同一方向の回転を許容し、その逆方向の回転を阻止する。
また、車両1には、モータジェネレータ51が備えられている。モータジェネレータ51は、モータおよび発電機の両方の機能を有している。モータジェネレータ51のロータ(以下、「M/Gロータ」という。)52は、逆方向減速機構15のリングギヤ34と一体回転可能に設けられている。モータジェネレータ51から出力される電力は、バッテリ(図示せず)に蓄えられて、補機類の駆動に使用される。
さらに、車両1には、機械式オイルポンプ61が備えられている。機械式オイルポンプ61は、ポンプ入力軸62がトルクコンバータ14のポンプインペラ23と一体回転可能に設けられている。これにより、ポンプインペラ23が回転すると、機械式オイルポンプ61のポンプ入力軸62が回転し(機械式オイルポンプ61が作動し)、機械式オイルポンプ61からオイルが送り出される。機械式オイルポンプ61から送り出されるオイルは、変速機3などに供給される。
また、車両1には、電動式オイルポンプ63が備えられている。電動式オイルポンプ63は、モータによって駆動されるオイルポンプであり、機械式オイルポンプ61で十分な油圧を発生できない状況で作動し、オイルを変速機3などに供給する。
図2は、エンジン2の始動時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。図3は、エンジン2の始動時における逆方向減速機構15のサンギヤ31、キャリア33およびリングギヤ34の回転数の関係を示す共線図である。
エンジン2の始動の際には、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25および前後進切換機構17の逆転クラッチ42が切断される。また、前後進切換機構17の前進ブレーキ43が非作動状態にされる。
この状態で、モータジェネレータ51が制御されて、モータジェネレータ51がモータとして動作する。M/Gロータ52が回転すると、逆方向減速機構15のリングギヤ34が回転する。リングギヤ34の回転は、プラネタリギヤ32に伝達され、プラネタリギヤ32からサンギヤ31にリングギヤ34と逆方向の回転力として伝達される。このとき、ワンウェイクラッチ16の機能により、サンギヤ31(トルコン出力軸22)の回転が阻止される。そのため、リングギヤ34からプラネタリギヤ32に伝達される動力により、キャリア33がリングギヤ34と同方向に回転し、E/G出力軸13がキャリア33と一体的に回転する。このように、モータジェネレータ51の動力は、逆方向減速機構15により減速され、E/G出力軸13に伝達される。その結果、エンジン2がクランキングされ、点火プラグのスパークにより、エンジン2が始動する。
図4は、機械式オイルポンプ61の発生油圧の立ち上げおよび車両1の走行開始時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。図5は、機械式オイルポンプ61の発生油圧の立ち上げおよび車両1の走行開始時における逆方向減速機構15のサンギヤ31、キャリア33およびリングギヤ34の回転数の関係を示す共線図である。
エンジン2が始動すると、前後進切換機構17の前進ブレーキ43が作動状態にされる。M/Gロータ52は、E/G出力軸13と同じ回転数で回転する。
エンジン2の動力がE/G出力軸13からトルコン入力軸21に入力され、トルコン入力軸21、キャリア33およびポンプインペラ23が一体的に回転する。トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25が切断されているので、ポンプインペラ23が回転すると、ポンプインペラ23からタービンランナ24に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ24で受けられて、タービンランナ24が回転する。そして、タービンランナ24の回転による動力がトルコン出力軸22から出力される。
また、ポンプインペラ23の回転に伴って、機械式オイルポンプ61のポンプ入力軸62が回転し、機械式オイルポンプ61の発生油圧が上昇する。機械式オイルポンプ61から十分な油圧が発生するまでの間は、電動式オイルポンプ63が駆動されて、電動式オイルポンプ63により変速機3にオイルが供給される。
前後進切換機構17の逆転クラッチ42が切断され、前進ブレーキ43が作動しているので、トルコン出力軸22と一体に回転するT/M入力軸40の動力は、遊星歯車機構41のサンギヤ44を介してプラネタリギヤ45に伝達され、プラネタリギヤ45を回転させる。そして、プラネタリギヤ45の回転がリングギヤ47に伝達され、リングギヤ47が回転することにより、トルコン出力軸22の動力が入力軸7に伝達される。このとき、キャリア46が固定されているので、T/M入力軸40の動力は、減速されて、入力軸7に伝達される。
車両1のサービスブレーキが解除されると、入力軸7に伝達される動力は、プライマリプーリ4、Vベルト6、セカンダリプーリ5、出力軸8、ファイナルギヤ9およびディファレンシャルギヤ10を介して、ドライブシャフト11L,11Rに伝達され、駆動輪12L,12Rを車両1の前進方向に回転させる。これにより、車両1が発進する。このとき、トルクコンバータ14のトルク増幅効果により、キャリア33に対してサンギヤ31(トルコン出力軸22)の回転数が低くなる関係が保たれた状態で、車両1がトルコン領域で走行する。
図6は、車両1の加速時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。
車両1の発進後、所定車速に達すると、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25が継合される。ロックアップクラッチ25が継合されると、E/G出力軸13からトルコン入力軸21に入力される動力により、ポンプインペラ23およびタービンランナ24が一体となって回転する。これにより、トルコン入力軸21に入力される動力は、速度変化なく、トルコン出力軸22に伝達される。トルコン出力軸22から駆動輪12L,12Rへの動力の伝達経路は、前述のとおりであるから、その説明を省略する。
このとき、M/Gロータ52は、E/G出力軸13と同じ回転数で回転する。モータジェネレータ51が制御されて、モータジェネレータ51がモータとして動作する場合、モータジェネレータ51の動力は、逆方向減速機構15を介して、ポンプインペラ23に伝達され、トルコン出力軸22の回転をアシストする。その結果、車両1の加速がアシストされるので、ドライバビリティが向上する。一方、モータジェネレータ51が発電機として動作する場合、タービンランナ24から逆方向減速機構15を介してM/Gロータ52に伝達される動力がモータジェネレータ51より電力に回生される。これにより、車両1の燃費が向上する。
また、機械式オイルポンプ61のポンプ入力軸62が回転し、機械式オイルポンプ61から油圧が発生する。
図7は、車両1のコースト走行中における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。図8は、車両1のコースト走行中における逆方向減速機構15のサンギヤ31、キャリア33およびリングギヤ34の回転数の関係を示す共線図である。
車両1の走行中に、運転者によるアクセルペダルの踏み込みがなくなると、車両1がコースト走行状態となる。なお、コースト走行状態は、一般には、アクセルペダルおよびブレーキペダルが踏み込まれていない惰性走行状態をいうが、本実施形態では、アクセルペダルが踏み込まれず、ブレーキペダルが踏み込まれている減速状態においても同じ制御が実施可能である。
コースト走行中は、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25および前後進切換機構17の逆転クラッチ42が切断され、前後進切換機構17の前進ブレーキ43が作動状態にされる。また、フューエルカット制御により、エンジン2に対する燃料の供給が停止される。
駆動輪12L,12Rからの動力は、それぞれドライブシャフト11L,11Rを介して、ディファレンシャルギヤ10に伝達され、ディファレンシャルギヤ10からファイナルギヤ9を介して、変速機3の出力軸8に伝達される。出力軸8に伝達された動力は、セカンダリプーリ5、Vベルト6およびプライマリプーリ4を介して、入力軸7に伝達される。このとき、出力軸8から入力軸7に伝達される動力は、所定の変速比で変速される。
前後進切換機構17の逆転クラッチ42が切断され、前進ブレーキ43が作動しているので、入力軸7に伝達される動力は、遊星歯車機構41のプラネタリギヤ45を介してサンギヤ44に伝達され、サンギヤ44およびトルコン出力軸22を回転させる。このとき、キャリア46が固定されているので、入力軸7の動力は、増速および反転されて、T/M入力軸40を介してトルコン出力軸22に伝達される。
このとき、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25が切断されているので、トルコン出力軸22の回転は、トルコン入力軸21に直接には伝達されない。
トルコン出力軸22と一体的に、逆方向減速機構15のサンギヤ31が回転する。M/Gロータ52がE/G出力軸13と同じ回転数で同方向に回転しているときには、逆方向減速機構15のリングギヤ34がサンギヤ31と同じ回転数で同方向に回転する。モータジェネレータ51を発電機として動作させ、M/Gロータ52の回転数を低下させるように制御すると、M/Gロータ52と一体的に回転するリングギヤ34の回転数が低下するので、E/G出力軸13の回転数が低下する。一方、モータジェネレータ51を制御して、M/Gロータ52の回転数を上昇させると、E/G出力軸13の回転数が上がる。すなわち、モータジェネレータ51の制御により、M/Gロータ52の回転数を変更することにより、E/G出力軸13(エンジン2)の回転数を変更することができる。
車両1のコースト走行中、モータジェネレータ51を回生制御し、M/Gロータ52の回転数を下げることにより、E/G出力軸13の回転数をT/M入力軸40の回転数よりも大きく下げることができる。よって、車両1のコースト走行時に、エンジン2のフリクションやポンピングロスを低減することができ、車両1に生じる減速力を低減することができる。その結果、車両1の減速度を弱めるための不必要なアクセル操作を抑制することができるので、フューエルカット制御による燃費向上の効果を増すことができる。
また、機械式オイルポンプ61の発生油圧が必要な油圧より低いときには、その不足分が電動式オイルポンプ63から供給される。
図9は、車両1のコースト走行中にエンジン2が再始動されるときの逆方向減速機構15のサンギヤ31、キャリア33およびリングギヤ34の回転数の関係を示す共線図である。
車両1のコースト走行中に、運転者によってアクセル操作がなされると、エンジン2が再始動される。このとき、エンジン2への燃料の供給が再開される前に、モータジェネレータ51がモータとして制御されて、M/Gロータ52の回転数が上げられる。M/Gロータ52の回転数の上昇に伴って、サンギヤ31およびE/G出力軸13の回転数が上昇する。
そして、E/G出力軸13の回転数が回転数に起因する大きな振動がエンジン2に発生する回転数域(たとえば、〜500rpm)を越えた後、エンジン2の点火プラグがスパークされることにより、エンジン2が再始動(ファイアリング)する。その後、エンジン2の回転数がトルコン出力軸22の回転数付近まで上昇すると、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25が継合される。ロックアップクラッチ25が継合されると、E/G出力軸13からトルコン入力軸21に入力される動力により、ポンプインペラ23およびタービンランナ24が一体となって回転する。これにより、トルコン入力軸21に入力される動力は、速度変化なく、トルコン出力軸22に伝達される。
車両1のコースト走行中、M/Gロータ52(モータジェネレータ51)の回転数が下げられて、E/G出力軸13の回転数がエンジンの自立復帰可能な最低の回転数(たとえば、300rpm)より低下しても、エンジン2の再始動が必要なときには、M/Gロータ52の回転数を上げることにより、E/G出力軸13の回転数を自立復帰可能な回転数に上げることができる。そのため、コースト走行中、E/G出力軸13の回転数を自立復帰可能な最低の回転数よりも低くして、エンジン2のフリクションやポンピングロスをさらに低減させ、フューエルカット制御による燃費向上の効果をより一層増すことができる。また、コースト走行中に、エンジン2の回転を停止させることも可能であり、これにより、エンジン2のフリクションやポンピングロスをなくすこともできる。
さらに、コースト走行中のエンジン2の再始動の際に、M/Gロータ52の回転数を上げて、E/G出力軸13の回転数をエンジン2に大きな振動が発生する回転数域を越えるまで上げてから、エンジン2をファイアリングさせることができる。これにより、エンジン2が回転数に起因する大きな振動を生じることを抑制でき、車両1の乗り心地の向上を図ることができる。
なお、ワンウェイクラッチ16は、必須の部材ではない。車両1の停止状態におけるエンジン2の始動の際に、サンギヤ31(トルコン出力軸22)がE/G出力軸13の回転方向と逆方向に回転することを阻止できれば、ワンウェイクラッチ16が省略されてもよい。たとえば、車両1の停止状態におけるエンジン2の始動の際に、前後進切換機構17の逆転クラッチ42を継合させ、前進ブレーキ43を作動状態にすることにより、サンギヤ31(トルコン出力軸22)の回転を阻止することができる。この場合、逆転クラッチ42および前進ブレーキ43が本発明の逆回転阻止手段に相当し、ワンウェイクラッチ16を省略することができる。ワンウェイクラッチ16を省略することにより、トルコン出力軸22の回転時のワンウェイクラッチ16による引き摺り損失をなくすことができる。
また、機械式オイルポンプ61のポンプ入力軸62がトルクコンバータ14のポンプインペラ23と一体回転可能に設けられた構成を取り上げた。しかしながら、図10に示されるように、機械式オイルポンプ61のポンプ入力軸62は、ワンウェイクラッチ71を介してポンプインペラ23に連結されるとともに、ワンウェイクラッチ72を介してトルコン出力軸22に連結されてもよい。ワンウェイクラッチ71は、ポンプインペラ23からポンプ入力軸62への動力の伝達を許容し、ポンプ入力軸62からポンプインペラ23への動力の伝達を阻止する。また、ワンウェイクラッチ72は、トルコン出力軸22からポンプ入力軸62への動力の伝達を許容し、ポンプ入力軸62からトルコン出力軸22への動力の伝達を阻止する。
この構成を採用することにより、車両1のコースト走行時に、トルコン出力軸22からポンプ入力軸62に動力を伝達することができ、機械式オイルポンプ61を作動させて、機械式オイルポンプ61から油圧を発生させることができる。よって、電動式オイルポンプ63を省略することができる。その結果、動力伝達機構の構成を簡素化することができ、動力伝達機構のコストを低減させることができる。
逆方向減速機構15は、エンジン2とトルクコンバータ14との間に配置されているとしたが、たとえば、エンジン2とトルクコンバータ14との間に余裕がない場合には、図11に示されるように、トルクコンバータ14に対してエンジン2と反対側に配置されていてもよい。
また、逆方向減速機構15は、図12に示されるように、トルクコンバータ14の外周部に配置することもできる。すなわち、図12に示される構成では、サンギヤ31は、トルクコンバータ14のタービンランナ24の外周を取り囲む環状をなし、タービンランナ24と一体回転可能に設けられている。プラネタリギヤ32は、サンギヤ31の周囲に配置されている。リングギヤ34は、プラネタリギヤ32の外周を取り囲む環状をなしている。リングギヤ34の外周面に、ギヤ歯が形成されており、このギヤ歯に、M/Gロータ52と一体回転可能に設けられたM/Gギヤ53が噛合している。
図12に示される構成では、E/G出力軸13と平行な方向において、動力伝達機構を小型化することができる。また、モータジェネレータ51として、小型かつ高回転タイプのものを採用することができる。
また、図1に示される構成では、逆方向減速機構15のサンギヤ31にトルコン出力軸22が連結され、キャリア33にE/G出力軸13およびトルコン入力軸21が連結され、リングギヤ34にM/Gロータ52が連結されている。これに代えて、図13に示されるように、サンギヤ31にトルコン出力軸22が連結され、キャリア33にM/Gロータ52が連結され、リングギヤ34にE/G出力軸13およびトルコン入力軸21が連結された構成が採用されてもよい。
図14は、本発明の第2実施形態に係る動力伝達機構が組み込まれた車両1の駆動系統の構成を概念的に示す図である。図14以降の各図において、図1に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、図14に示される構成について、図1に示される構成との相違点のみを説明する。
図14に示される構成では、図1に示される構成に対して、ワンウェイクラッチ16および電動式オイルポンプ63が省略されている。また、機械式オイルポンプ61のポンプ入力軸62がトルコン出力軸22と一体回転可能に設けられている。そして、逆方向減速機構15のキャリア33とリングギヤ34との間に、ワンウェイクラッチ81が介裝されている。ワンウェイクラッチ81は、リングギヤ34からキャリア33への動力の伝達を許容し、その逆方向、つまりキャリア33からリングギヤ34への動力の伝達を阻止する。
図15は、図14に示されるエンジン2の始動時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。図16は、そのエンジン2の始動時における逆方向減速機構15のサンギヤ31、キャリア33およびリングギヤ34の回転数の関係を示す共線図である。
エンジン2の始動の際には、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25および前後進切換機構17の逆転クラッチ42が切断される。また、前後進切換機構17の前進ブレーキ43が非作動状態にされる。
この状態で、モータジェネレータ51が制御されて、モータジェネレータ51がモータとして動作する。M/Gロータ52が回転すると、逆方向減速機構15のリングギヤ34が回転する。リングギヤ34の回転は、ワンウェイクラッチ81を介して、キャリア33に伝達される。これにより、キャリア33がリングギヤ34と同方向に回転し、E/G出力軸13がキャリア33と一体的に回転する。その結果、エンジン2がクランキングされ、点火プラグのスパークにより、エンジン2が始動する。
また、リングギヤ34およびキャリア33が同方向に同じ回転数で回転するので、サンギヤ31がリングギヤ34およびキャリア33と同方向に同じ回転数で回転する。そして、トルコン出力軸22がサンギヤ31と一体的に回転するので、機械式オイルポンプ61のポンプ入力軸62が回転し、機械式オイルポンプ61の発生油圧が上昇し、機械式オイルポンプ61により変速機3にオイルが供給される。
図17は、図14に示される機械式オイルポンプ61の発生油圧の立ち上げおよび車両1の走行開始時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。
エンジン2が始動すると、前後進切換機構17の前進ブレーキ43が作動状態にされる。M/Gロータ52は、E/G出力軸13と同じ回転数で回転する。
エンジン2の動力がE/G出力軸13からトルコン入力軸21に入力され、トルコン入力軸21、キャリア33およびポンプインペラ23が一体的に回転する。トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25が切断されているので、ポンプインペラ23が回転すると、ポンプインペラ23からタービンランナ24に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ24で受けられて、タービンランナ24が回転する。そして、タービンランナ24の回転による動力がトルコン出力軸22から出力される。
また、トルコン出力軸22の回転に伴って、機械式オイルポンプ61のポンプ入力軸62の回転数が上昇し、機械式オイルポンプ61の発生油圧が上昇する。
なお、ワンウェイクラッチ81が設けられているので、トルクコンバータ14によるトルク増幅時に、モータジェネレータ51がモータとして制御され、モータジェネレータ51の動力がキャリア33に伝達されることにより、キャリア33の回転がアシストされてもよい。
前後進切換機構17の逆転クラッチ42が切断され、前進ブレーキ43が作動しているので、トルコン出力軸22と一体に回転するT/M入力軸40の動力は、遊星歯車機構41のサンギヤ44を介してプラネタリギヤ45に伝達され、プラネタリギヤ45を回転させる。そして、プラネタリギヤ45の回転がリングギヤ47に伝達され、リングギヤ47が回転することにより、トルコン出力軸22の動力が入力軸7に伝達される。このとき、キャリア46が固定されているので、T/M入力軸40の動力は、減速されて、入力軸7に伝達される。
車両1のサービスブレーキが解除されると、入力軸7に伝達される動力は、プライマリプーリ4、Vベルト6、セカンダリプーリ5、出力軸8、ファイナルギヤ9およびディファレンシャルギヤ10を介して、ドライブシャフト11L,11Rに伝達され、駆動輪12L,12Rを車両1の前進方向に回転させる。これにより、車両1が発進する。このとき、トルクコンバータ14のトルク増幅効果により、キャリア33に対してサンギヤ31(トルコン出力軸22)の回転数が低くなる関係が保たれた状態で、車両1がトルコン領域で走行する。
図18は、図14に示される車両1の加速時における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。
車両1の発進後、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25が継合される。ロックアップクラッチ25が継合されると、E/G出力軸13からトルコン入力軸21に入力される動力により、ポンプインペラ23およびタービンランナ24が一体となって回転する。これにより、トルコン入力軸21に入力される動力は、速度変化なく、トルコン出力軸22に伝達される。トルコン出力軸22から駆動輪12L,12Rへの動力の伝達経路は、前述のとおりであるから、その説明を省略する。
このとき、M/Gロータ52は、E/G出力軸13と同じ回転数で回転する。モータジェネレータ51が制御されて、モータジェネレータ51がモータとして動作する場合、モータジェネレータ51の動力は、逆方向減速機構15を介して、ポンプインペラ23に伝達され、トルコン出力軸22の回転をアシストする。その結果、車両1の加速がアシストされるので、ドライバビリティが向上する。一方、モータジェネレータ51が発電機として動作する場合、タービンランナ24から逆方向減速機構15を介してM/Gロータ52に伝達される動力がモータジェネレータ51より電力に回生される。これにより、車両1の燃費が向上する。
また、機械式オイルポンプ61のポンプ入力軸62が回転し、機械式オイルポンプ61から油圧が発生する。
図19は、図14に示される車両1のコースト走行中における動力の伝達の様子を図解的に示す図である。
車両1の走行中に、運転者によるアクセルペダルの踏み込みがなくなると、車両1がコースト走行状態となる。なお、コースト走行状態は、一般には、アクセルペダルおよびブレーキペダルが踏み込まれていない惰性走行状態をいうが、本実施形態では、アクセルペダルが踏み込まれず、ブレーキペダルが踏み込まれている減速状態においても同じ制御が実施可能である。
コースト走行中は、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25および前後進切換機構17の逆転クラッチ42が切断され、前後進切換機構17の前進ブレーキ43が作動状態にされる。また、フューエルカット制御により、エンジン2に対する燃料の供給が停止される。
駆動輪12L,12Rからの動力は、それぞれドライブシャフト11L,11Rを介して、ディファレンシャルギヤ10に伝達され、ディファレンシャルギヤ10からファイナルギヤ9を介して、変速機3の出力軸8に伝達される。出力軸8に伝達された動力は、セカンダリプーリ5、Vベルト6およびプライマリプーリ4を介して、入力軸7に伝達される。このとき、出力軸8から入力軸7に伝達される動力は、所定の変速比で変速される。
前後進切換機構17の逆転クラッチ42が切断され、前進ブレーキ43が作動しているので、入力軸7に伝達される動力は、遊星歯車機構41のプラネタリギヤ45を介してサンギヤ44に伝達され、サンギヤ44およびトルコン出力軸22を回転させる。このとき、キャリア46が固定されているので、入力軸7の動力は、増速および反転されて、T/M入力軸40を介してトルコン出力軸22に伝達される。
このとき、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25が切断されているので、トルコン出力軸22の回転は、トルコン入力軸21に直接には伝達されない。
トルコン出力軸22と一体的に、逆方向減速機構15のサンギヤ31が回転する。M/Gロータ52がE/G出力軸13と同じ回転数で同方向に回転しているときには、逆方向減速機構15のリングギヤ34がサンギヤ31と同じ回転数で同方向に回転する。モータジェネレータ51を発電機として動作させ、M/Gロータ52の回転数を低下させるように制御すると、M/Gロータ52と一体的に回転するリングギヤ34の回転数が低下するので、E/G出力軸13の回転数が低下する。一方、モータジェネレータ51を制御して、M/Gロータ52の回転数を上昇させると、E/G出力軸13の回転数が上がる。すなわち、モータジェネレータ51の制御により、M/Gロータ52の回転数を変更することにより、E/G出力軸13(エンジン2)の回転数を変更することができる。
車両1のコースト走行中、モータジェネレータ51を回生制御し、M/Gロータ52の回転数を下げることにより、E/G出力軸13の回転数をT/M入力軸40の回転数よりも大きく下げることができる。よって、車両1のコースト走行時に、エンジン2のフリクションやポンピングロスを低減することができ、車両1に生じる減速力を低減することができる。その結果、車両1の減速度を弱めるための不必要なアクセル操作を抑制することができるので、フューエルカット制御による燃費向上の効果を増すことができる。
車両1のコースト走行中に、運転者によってアクセル操作がなされると、エンジン2が再始動される。このとき、エンジン2への燃料の供給が再開される前に、モータジェネレータ51がモータとして制御されて、M/Gロータ52の回転数が上げられる。M/Gロータ52の回転数の上昇に伴って、サンギヤ31およびE/G出力軸13の回転数が上昇する。
そして、E/G出力軸13の回転数が回転数に起因する大きな振動がエンジン2に発生する回転数域(たとえば、〜500rpm)を越えた後、エンジン2の点火プラグがスパークされることにより、エンジン2が再始動(ファイアリング)する。その後、エンジン2の回転数がトルコン出力軸22の回転数付近まで上昇すると、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ25が継合される。ロックアップクラッチ25が継合されると、E/G出力軸13からトルコン入力軸21に入力される動力により、ポンプインペラ23およびタービンランナ24が一体となって回転する。これにより、トルコン入力軸21に入力される動力は、速度変化なく、トルコン出力軸22に伝達される。
車両1のコースト走行中、M/Gロータ52(モータジェネレータ51)の回転数が下げられて、E/G出力軸13の回転数がエンジンの自立復帰可能な最低の回転数(たとえば、300rpm)より低下しても、エンジン2の再始動が必要なときには、M/Gロータ52の回転数を上げることにより、E/G出力軸13の回転数を自立復帰可能な回転数に上げることができる。そのため、コースト走行中、E/G出力軸13の回転数を自立復帰可能な最低の回転数よりも低くして、エンジン2のフリクションやポンピングロスをさらに低減させ、フューエルカット制御による燃費向上の効果をより一層増すことができる。また、コースト走行中に、エンジン2の回転を停止させることも可能であり、これにより、エンジン2のフリクションやポンピングロスをなくすこともできる。
さらに、コースト走行中のエンジン2の再始動の際に、M/Gロータ52の回転数を上げて、E/G出力軸13の回転数をエンジン2に大きな振動が発生する回転数域を越えるまで上げてから、エンジン2をファイアリングさせることができる。これにより、エンジン2が回転数に起因する大きな振動を生じることを抑制でき、車両1の乗り心地の向上を図ることができる。
なお、図20に示されるように、機械式オイルポンプ61のポンプ入力軸62は、ワンウェイクラッチ71を介してポンプインペラ23に連結されるとともに、ワンウェイクラッチ72を介してトルコン出力軸22に連結されてもよい。ワンウェイクラッチ71は、ポンプインペラ23からポンプ入力軸62への動力の伝達を許容し、ポンプ入力軸62からポンプインペラ23への動力の伝達を阻止する。また、ワンウェイクラッチ72は、トルコン出力軸22からポンプ入力軸62への動力の伝達を許容し、ポンプ入力軸62からトルコン出力軸22への動力の伝達を阻止する。
逆方向減速機構15は、エンジン2とトルクコンバータ14との間に配置されているとしたが、たとえば、エンジン2とトルクコンバータ14との間に余裕がない場合には、図21に示されるように、トルクコンバータ14に対してエンジン2と反対側に配置されていてもよい。
また、逆方向減速機構15は、図22に示されるように、トルクコンバータ14の外周部に配置することもできる。すなわち、図22に示される構成では、サンギヤ31は、トルクコンバータ14のタービンランナ24の外周を取り囲む環状をなし、タービンランナ24と一体回転可能に設けられている。プラネタリギヤ32は、サンギヤ31の周囲に配置されている。リングギヤ34は、プラネタリギヤ32の外周を取り囲む環状をなしている。リングギヤ34の外周面に、ギヤ歯が形成されており、このギヤ歯に、M/Gロータ52と一体回転可能に設けられたM/Gギヤ53が噛合している。
図22に示される構成では、E/G出力軸13と平行な方向において、動力伝達機構を小型化することができる。また、モータジェネレータ51として、小型かつ高回転タイプのものを採用することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、Vベルト式の無段変速機の構成を有する変速機3を例示したが、変速機3は、Vベルト式以外の型式の無段変速機の構成を有していてもよいし、無段変速機に限らず、有段変速機の構成を有していてもよい。また、自動変速機に限らず、手動変速機の構成を有していてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
2 エンジン
3 変速機
13 E/G出力軸(エンジンの出力軸)
14 トルクコンバータ
15 逆方向減速機構
16 ワンウェイクラッチ(逆回転阻止手段)
21 トルコン入力軸
22 トルコン出力軸
31 サンギヤ
32 プラネタリギヤ
33 キャリア
34 リングギヤ
52 M/Gロータ(ロータ)
81 ワンウェイクラッチ(クラッチ)

Claims (4)

  1. エンジンと変速機との間で動力を伝達する動力伝達機構であって、
    前記エンジン側のトルコン入力軸と前記変速機側のトルコン出力軸との間で動力を伝達するトルクコンバータと、
    第1要素、前記エンジンの出力軸および前記トルコン入力軸が連結された第2要素ならびに前記トルコン出力軸が連結された第3要素を有する遊星歯車機構からなり、前記変速機側からの動力を減速して前記エンジンに伝達する逆方向減速機構と、
    前記第1要素にロータが連結されたモータジェネレータと、
    前記トルコン出力軸が前記エンジンの前記出力軸の回転方向に対応する正回転方向と逆方向に回転することを阻止する逆回転阻止手段とを含む、動力伝達機構。
  2. エンジンと変速機との間で動力を伝達する動力伝達機構であって、
    前記エンジン側のトルコン入力軸と前記変速機側のトルコン出力軸との間で動力を伝達するトルクコンバータと、
    第1要素、前記エンジンの出力軸および前記トルコン入力軸が連結された第2要素ならびに前記トルコン出力軸が連結された第3要素を有する遊星歯車機構からなり、前記変速機側からの動力を減速して前記エンジンに伝達する逆方向減速機構と、
    前記第1要素にロータが連結されたモータジェネレータと、
    前記第1要素と前記第2要素との間に設けられ、前記第1要素から前記第2要素への一方向に動力を伝達するクラッチとを含む、動力伝達機構。
  3. 前記遊星歯車機構および前記モータジェネレータは、前記トルクコンバータに対して前記エンジン側または前記変速機側に配置されている、請求項1または2に記載の動力伝達機構。
  4. 前記遊星歯車機構および前記モータジェネレータは、前記トルクコンバータの外周部に配置されている、請求項1または2に記載の動力伝達機構。
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