JP6530989B2 - 車載制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は自動車を制御する車載制御装置に係り、特に自動車の走行中にエンジンを自動的に停止させて再始動する自動停止/再始動機能を備える車載制御装置に関するものである。
近年、燃費向上、排気エミッション低減等を目的として、エンジンの自動停止/再始動制御システムを搭載した自動車(以下、車両と表記する)が増加している。従来の一般的な自動停止/再始動制御システムは、運転者が車両を停車させたときに燃料噴射と火花点火を停止してエンジンを自動的に停止させ、その後、運転者が車両を発進させようとする操作(ブレーキ解除操作やアクセルペダル踏込み操作等)を行ったときに自動的にスタータ又はスタータ兼用のモータに通電してエンジンをクランキングして再始動させるようにしている。
更に、最近では特開2006−200370号公報(特許文献1)にあるように、走行中に或る所定の条件が成立すると、エンジンを一時的に停止すると共に、変速機とエンジン、或いは変速機と車輪の間の動力伝達系に介装されている動力伝達機構を切断して自動車を惰性で走行させ、その後に所定の条件が成立するとエンジンを再始動し、クラッチを再締結する制御が実施されている。これは、アクセルペダルを踏まない状態で長い時間に亘って、エンジンを停止して車速を維持できるので、燃費の向上が期待できるものである。
特開2006−200370号公報
ところで、特許文献1にあるような惰性走行を行う場合においては、運転者のアクセル操作、つまり、運転者による加速要求が発生すると、停止していたエンジンを再始動させ、かつ、エンジンと車輪の間にある動力伝達機構を締結させて車両を加速させる必要がある。しかしながら、この時、変速比はアクセル操作に対応した再始動時に適切な変速比に制御されておらず、アクセルレスポンスが悪化してドライバビリティに悪影響を与える課題があった。
特に、燃料消費量の低減を重視させるため、エンジンを燃費が稼げる出力トルクで運転させる場合、更にアクセルレスポンスが悪化する課題があった。いずれにしても、エンジンを停止させて惰行走行させている状態から、再始動して加速する場合のアクセルレスポンスの改善、つまり円滑な加速ができることが強く要請されている。
本発明の目的は、運転者による加速要求が発生すると、停止していたエンジンを再始動させ、かつ、エンジンと車輪との間にある動力伝達機構を締結させるときに、円滑な加速を行うことができる新規な車載制御装置を提供することにある。
本発明の特徴は、運転者による加速要求が発生すると、停止していたエンジンを再始動させ、かつ、エンジンと車輪の間にある動力伝達機構を締結させて車両を加速すると共に、少なくともアクセル操作量に応じた変速機の目標変速比を求め、再始動条件成立後の変速比を目標変速比に基づいて制御する、ところにある。
本発明によれば、エンジンを停止した惰性走行状態から、エンジンを始動してエンジンと車輪との間の動力伝達機構を締結させて自動車を加速させる場合、運転者のアクセル操作量に基づいて変速機の目標変速比を適切に制御することによって、円滑な加速感が得られてドライバビリティが悪化するのを抑制することができるようになる。
本発明が適用される車載制御装置を搭載した自動車の構成を示す構成図である。 車載制御装置の内部構成を示す構成図である。 本発明の実施形態になる車載制御装置に設けられている自動停止/再始動手段の具体的な制御ブロックの構成を示す制御ブロック図である。 エンジン回転数とエンジントルク、及び等出力線、等燃費線、最適燃費線の関係を説明する説明図である。 図3に示す制御ブロックの内のエンジン自動停止判定手段の具体的な制御フローを示すフローチャート図である。 図3に示す制御ブロックの内のエンジン再始動要求判定手段の具体的な制御フローを示すフローチャート図である。 図6に示す制御フローのステップ603の具体的な制御フローを示すフローチャート図である。 図3に示す制御ブロックの内の目標変速比演算手段のエンジン自動停止中の具体的な制御フローを示すフローチャート図である。 図3に示す制御ブロックの内の目標変速比演算手段の再始動の時の具体的な制御フローを示すフローチャート図である。 図8、図9に示す制御フローのステップ803,903の具体的な制御フローを示すフローチャート図である。 図3に示す制御ブロックの内の充填効率制御手段のスロットルバルブによる具体的な制御フローを示すフローチャート図である。 図3に示す制御ブロックの内の充填効率制御手段の吸気弁による具体的な制御フローを示すフローチャート図である。 図3に示す制御ブロックの内の燃料噴射量制御手段の再始動の時の具体的な制御フローを示すフローチャート図である。 図3に示す制御ブロックの内の点火時期制御手段の再始動の時の具体的な制御フローを示すフローチャート図である。
本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。以下、図1乃至図14を用いて本発明の実施形態になる車載制御装置の構成及びその動作について説明する。
図1は本発明が適用される車載制御装置を搭載した車両の全体構成を示すものである。車両10は駆動力源としてエンジン本体11(単に内燃機関、エンジンとも呼ぶ)を有しており、エンジン11の出力側にはトルクコンバータ12が設けられている。トルクコンバータ12の出力側には自動変速機13が接続されている。エンジン11の種類は、車両10を走行させる駆動力源であれば良く、例えば、ポート噴射式または筒内噴射式のガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等が挙げられる。エンジン11の構造については、レシプロエンジンの他、ヴァンケル式ロータリーエンジンであっても良いものである。
また、エンジン11には、始動装置14、及び車両10へ電力を供給する発電装置15が備えられている。始動装置14としては、例えば、直流電動機と歯車機構と歯車の押し出し機構からなるスタータモータを使用することができる。始動装置14は、電源16から供給される電力によって駆動され、始動要求に基づきエンジン11を始動する。
電源16については、例えば、鉛バッテリを好適に用いることができる他、リチウムイオン二次電池を始めとした各種の二次電池、キャパシタなどの蓄電器を用いてもよい。また、発電装置15としては、例えば、誘導発電機と整流器と電圧調整機構からなるオルタネータを使用することができる。電源16は発電装置15によって発電された電力を蓄え、始動装置14や図示しない前照灯や各種コントローラなどの車両電装品へ電力を供給している。
また、エンジン11は、クランク軸17を有し、クランク軸17の一方には、クランク角度信号を検出するために既定のパターンを刻んだ信号プレート18と、もう一方には、トランスミッションへ駆動力を伝達する図示しないドライブプレートと一体のリングギヤが取り付けられている。
信号プレート18の近傍には、そのパターンの凸凹を検出してパルス信号を出力するクランク角度センサ19が取り付けられており、クランク角度センサ19から出力されるパルス信号に基づいて、エンジンコントロールユニット(以下、ECUと表記する)20はエンジン11の回転数(エンジン回転数)を算出する。
また、エンジン11の吸気系部品として、吸入空気を各シリンダへ分配するインテークマニホールド21、スロットルバルブ22、エアフローセンサ23、エアクリーナ24が取り付けられている。
スロットルバルブ22は電子制御式のスロットル装置である。そして、アクセルペダル25の踏み込み量を検知するアクセルペダルセンサ26の信号、ブレーキペダルの27の踏み込み量を検知するブレーキスイッチ28の信号、駆動輪29の回転数から車両の速度を検知する車速センサ30の信号、その他の各センサから送られてくる信号を基に、ECU20で最適なスロットル開度を演算し、この演算された出力をもとに電子制御式のスロットル装置によって最適なスロットルバルブ開度に制御される。
エアフローセンサ23は、エアクリーナ24から吸入される空気流量を計測してECU20へ出力する。ECU20では、計測した空気量に見合った燃料量を演算して、燃料噴射弁31へ開弁時間として出力する。開弁の開始タイミングは、クランク角度センサ19の信号を基に、ECU20で予め設定されたタイミングで噴射を開始する。
この動作により、エンジン11の気筒内には、吸入された空気と燃料噴射弁31から噴射された燃料が混合されて混合気が形成される。この混合気へ点火するタイミングもクランク角度センサ19の信号を基にECU20で予め設定され、点火コイル32で発生された高電圧を点火プラグ33へ印加することで、気筒内の混合気へ点火して燃焼、爆発させるものである。
また、エンジン11は燃焼、爆発で得た運動エネルギーをクランク軸17へ伝えて、回転駆動力を発生させる。クランク軸17の変速機側には、図示していないドライブプレートが付いており、トルクコンバータ12の入力側と直結している。
一方、トルクコンバータ12の出力側は変速機13に入力される。変速機13は、有段変速機構、またはベルト式やディスク式の無段変速機構を持つ変速機本体で、変速機コントロールユニット(以下、TCUと表記する)34によって制御され、エンジン情報(エンジン回転数、車速、スロットル開度等)やギヤシフトレバー35のギヤレンジ情報36を基に、適切な変速ギヤ、または、変速比を決定することにより、最適な変速比に制御する。
変速比の制御は、エンジン11の駆動中においては、機械式オイルポンプ37から供給される変速機の油圧を制御することで行うことができる。また、エンジン11の停止中は電動オイルポンプ38から供給される変速機の油圧を制御することで行うことができる。
また、変速機13と差動機構39の間にはクラッチ機構40を有していて、変速機13からの駆動力を差動機構39へ伝達して駆動輪29を駆動する時は、クラッチ機構40を締結し、逆に駆動輪39からの逆駆動力を遮断する時は、クラッチ機構40を開放して、変速機13へ逆駆動力が伝達しないように制御する。尚、クラッチ機構40はエンジン11と変速機13の間に設けられていても良いものである。
そして、車両10が惰性状態で走行している場合に、クラッチ機構40を開放して逆駆動力を遮断し、かつエンジン10を停止させれば、走行抵抗を極力低下させた状態を作り出すことができ、燃費低減の向上が可能になるものである。
図2は、本実施例になる車載制御装置の内部構成の一例である。尚、本実施例ではECU20を車載制御装置の一部として取り扱っている。よって、本実施形態では、車載制御装置はECU20とTCU34の組み合わせからなっているものである。
ECU20において、CPU(中央演算処理装置)200の内部にはエンジン11に設置された各センサの電気的信号をデジタル演算処理用の信号に変換、及びデジタル演算用の制御信号を実際のアクチュエータの駆動信号に変換するI/O(Input/Output)部201が設けられており、I/O部201には、クランク角度センサ19、吸入空気量センサ23、吸気管圧力センサ41、車速センサ30、アクセルペダル開度センサ26、イグニッションスイッチ42、ブレーキスイッチ28、スロットル開度センサ43、吸気弁位相センサ44、排気弁位相センサ45からの信号が入力されている。
一方、CPU200からの出力信号は駆動回路202を介して、燃料噴射弁31−1〜31-4、点火コイル32−1〜32-4、スロットルバルブ駆動モータ46、吸気弁油圧アクチュエータ47へ出力信号が送られる。尚、吸気弁油圧アクチュエータ47はベーン式吸気弁位相制御装置のベーン室に送る油量及び油の輸送先を制御するものである。
図3は、ECU20に設けられている本実施形態になる自動停止/再始動手段の制御ブロックの構成を示している。
ブロック301はエンジン自動停止判定手段であり、このエンジン自動停止判定手段301はイグニッションスイッチ情報、車速情報、TCU34の出力から得られる動力伝達機構情報、アクセルペダル踏込量情報(以下、アクセルペダルの踏み込み量をアクセルペダルの開度と表記する)と、ブレーキスイッチ情報、後述のブロック303(エンジン再始動要求定手段)で判定されるエンジン再始動要求判定情報に基づき、エンジンの自動停止を判定する。尚、動力伝達機構情報とは、後述のブロック306(動力伝達機構遮断/締結要求判定手段)で判定される動力伝達機構遮断/締結要求判定情報に基づき、TCU34で制御する動力伝達機構の締結または遮断に関する情報である。
ブロック302はシステム再始動要求判定手段である。このシステム再始動要求判定手段302はシステム再始動要求を判定するものであり、エンジン自動停止中において、(1)車両のシステム部品や機能に対して性能低下や異常検知が発生した場合、(2)エアコン作動の要求が発生した場合、(3)発電の要求が発生した場合、(4)外界認識情報に基づいて車両前方物体との衝突回避のために車両の減速度増加要求が発生した場合、のうち少なくとも一以上の運転者のアクセルペダル操作以外でのエンジン始動が必要であるか否かを判定するものである。
ブロック303はエンジン再始動要求判定手段である。このエンジン再始動要求判定手段303は、エンジン自動停止判定情報、ブレーキスイッチ情報、アクセルペダル開度情報、TCU34の出力から得られる動力伝達機構情報、システム再始動要求判定情報により、エンジン再始動要求を判定するものである。
ブロック304は目標エンジン回転数演算手段である。この目標エンジン回転数演算手段304は、車速情報、後述のブロック305(目標変速比演算手段)で演算される目標変速比情報より、目標エンジン回転数を演算する。目標エンジン回転数は、エンジンの性能線図を基にして演算することができる、または、車速情報と目標変速比を軸とした目標エンジン回転数のマップを予め設定しておき、車速情報と目標変速比から目標エンジン回転数を求めることができる。
ブロック305は目標変速比演算手段である。この目標変速比演算手段305は、エンジン再始動要求判定情報、アクセルペダル開度情報、エンジン自動停止判定情報、車速情報、TCU34の出力から得られる変速比情報より、目標変速比を演算する。ここで、目標変速比情報とは、TCU34で制御する変速比に関する情報である。
目標変速比はTCU34に送信され、TCU34では、この目標変速比情報、及び、後述のブロック306(動力伝達機構遮断/締結要求判定手段)で判定される動力伝達機構遮断/締結要求判定の結果を含めたエンジン側の情報(エンジン回転数、車速、スロットル開度)、更に変速機側の情報に基づいて、最適な変速比に制御する。
ブロック306は動力伝達機構遮断/締結要求判定手段である。この動力伝達機構遮断/締結要求判定手段306は、エンジン自動停止判定情報、エンジン再始動要求判定情報より、動力伝達機構遮断/締結要求を判定する。動力伝達機構遮断/締結要求判定手段306では、エンジン11の自動停止と共に、(1)エンジン11と車輪29との間の動力伝達機構を遮断させて車両を惰性走行させる要求があるか否か、または、(2)エンジンの再始動とともに、動力伝達機構を締結させて車両を加速させる要求があるか否か、を判定する。
この動力伝達機構遮断/締結要求判定手段306による判定結果は、前述のように、TCU34に送信され、TCU34では、この判定結果を含めたエンジン側の情報(エンジン回転数、車速、スロットル開度)、更に、変速機側の情報に基づいて、動力伝達機構を制御する。
ブロック307は充填効率制御手段である。この充填効率制御手段307は、吸気弁位相(或いは排気弁位相も組み合わせる)、エンジン再始動要求判定情報、吸入空気量情報、吸気管圧力情報、エンジン回転数情報、アクセルペダル開度情報より、エンジンに供給される吸気の充填効率を制御する。そして、再始動時に必要な出力を得るための充填効率の制御に必要なスロットルバルブ駆動モータ、吸気弁油圧アクチュエータ等の操作量を決定する。これによって、再始動時には加速性能を向上するため充填効率を高めるようにスロットルバルブ駆動モータ、吸気弁油圧アクチュエータを制御する。
充填効率制御手段307では、スロットルバルブ駆動モータの操作で充填効率を制御する場合、広範な制御範囲が得られ、吸気弁油圧アクチュエータの操作で充填効率を制御する場合、応答性の速い制御が可能になるため、かかる特徴を適宜使い分けて操作するのが良い。さらに、EGRガス、パージガス、過給圧、これらのうち少なくとも一つを制御することにより、充填効率を制御してもよいものである。
ブロック308は燃料噴射量制御手段である。この燃料噴射量制御手段308では、エンジン自動停止判定情報、吸入空気量情報、吸気管圧力情報、エンジン回転数情報、エンジン再始動要求判定情報より燃料噴射量を演算する。そして、必要な燃料噴射弁の操作量と噴射時期を決定する。ここで、充填効率制御手段307によって、再始動時に充填効率が高められているので、燃料噴射量もこれに対応して多く設定されるものである。
ブロック309は点火時期制御手段である。この点火時期制御手段309は、エンジン回転数情報、目標エンジン回転数情報、エンジン再始動要求判定情報より、点火時期を制御する。そして、必要な点火コイルの操作量(例えば、点火時期)を決定する。この場合も、目標エンジン回転数が目標変速比によって求められているので、これに対応して点火時期も決められることになる。
図4は、エンジン再始動時に制御される変速比に基づき、出力されるエンジントルクによる運転領域を示しており、横軸にエンジン回転数、縦軸にエンジントルクをとっている、ライン401は、エンジン回転数とエンジントルクとに基づき、等しい燃料消費率の領域を結んだ等燃費線401であり、ライン402は、等燃費線401から最適となる燃費、つまり、燃費率が最小となる最適燃費線402である。また、ライン403はエンジンの等出力線403である。
そして、エンジンの再始動において、再始動後の目標エンジン出力が目標エンジン出力403Tの場合、従来では、最適燃費線402をトレースするような破線で示すライン404のエンジントルクを実現させる。しかしながら、運転者のアクセルペダル操作、つまり、加速要求が発生した場合に対し、エンジントルク404では要求の加速度を実現できない場合があり、アクセルレスポンスが悪化する。
これに対して、本実施例では従来のエンジントルク404に対し、アクセル要求量に基づいて変速比を制御させ、更に領域405のエンジントルクを実現させる。本制御により、エンジン再始動時におけるアクセル要求量が小さい場合、つまり、ドライバーの加速要求量が小さい場合は、エンジントルク404を実現し、更に変速比を制御することにより、燃費低減の向上が可能になる。
一方、エンジン再始動時におけるアクセル要求量が大きい場合、つまり、ドライバーの加速要求量が大きい場合は、ライン406のエンジントルクを実現し、更に変速比を制御することにより、アクセルレスポンスを向上でき、ドライバビリティの悪化防止が可能になる。
このようなドライバーの加速要求量が大きい場合に、アクセルレスポンスを向上するための具体的な方法を以下に説明する。
図5は、図3に示すエンジン自動停止判定手段301のフローチャートの一例である。このフローチャートは一定時間毎の割り込みによって起動されるものである。
まず、ステップ501では、イグニッションスイッチ情報、車速情報、動力伝達機構情報、アクセルペダル開度情報、ブレーキスイッチ情報を読み込む。
ステップ502では、イグニッションスイッチがONか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ503に進み、それ以外の場合、後述のステップ510に進む。
ステップ503では、車速が所定値A以上か否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ504に進み、それ以外の場合、後述のステップ510に進む。なお、所定値Aは、例えば、エンジンを自動停止させ、エンジンと車輪との間の動力伝達機構を遮断させて、車両の性走行を実施すると判定する値が設定される。
ステップ504では、ブレーキスイッチがOFFか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ505に進み、それ以外の場合、後述のステップ510に進む。
ステップ505では、アクセルペダル開度の変化によりアクセルペダルOFF経過時間を演算する。本経過時間は、アクセルペダルON時に経過時間を0にリセットし、アクセルペダルOFFになると時間の計測を開始する。
ステップ506では、アクセルペダルOFF経過時間が所定時間B以上経過したか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ507に進み、それ以外の場合、後述のステップ510に進む。尚、所定時間Bは、例えば、ドライバーのアクセルペダルOFF状態が、ブレーキONへの移行中によるものでは無いと判定する値が設定される。この値は経験的な値である。
ステップ507で動力伝達機構情報より、エンジンと車輪の動力伝達機構が遮断中か否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ508に進み、それ以外の場合、後述のステップ510に進む。
ステップ508でエンジン再始動要求があるか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ510に進み、それ以外の場合、後述のステップ509に進む。
以上のステップの判断での結果に基づき、ステップ509でエンジン自動停止条件が成立と判定する。一方、ステップ510でエンジン自動停止条件が不成立と判定する。
この判定値は後段のエンジン再始動要求判定手段303に送られる。また、目標変速比演算手段305、動力伝達機構遮断/締結要求判定手段306、及び燃料噴射量制御手段308にも送られる。
図6は、エンジン再始動要求判定手段303のフローチャートの一例であり、このフローチャートは一定時間毎の割り込みによって起動されるものである。
ステップ601では、ブレーキスイッチ情報、アクセルペダル開度情報、動力伝達機構情報、自動停止判定値情報、及びシステム再始動要求判定手段302からのシステム再始動要求判定値情報を読み込む。
ステップ602では、図5に示すフローチャートで判定された判定値からエンジンが自動停止中であるか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ603に進み、それ以外の場合、後述のステップ607に進む。
ステップ603では、エンジン出力要求の有無を判定する。このステップ603は別の制御フローで実行されており、その詳細は図7に示している。
図7は、図6に示すステップ603のフローチャートの一例であり、このフローチャートは一定時間毎の割り込みによって起動されるものである。
ステップ701では、システム再始動要求判定手段302の情報からシステム再始動要求があるか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ704に進み、それ以外の場合、後述のステップ702に進む。
ステップ702では、アクセルペダルセンサがOFFからONとなったか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ704に進み、それ以外の場合、後述のステップ703に進む。
ステップ703では、ブレーキスイッチがOFFからONとなったか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ704に進み、それ以外の場合、後述のステップ705に進む。
ステップ704ではエンジン出力要求条件が成立と判定する。ステップ705でエンジン出力要求条件が不成立と判定する。これらの判定値はステップS603で使用されるものである。この判定値が求まるとステップS604に進む。
ステップ604でエンジン出力要求があるか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ605に進み、それ以外の場合、後述のステップ607に進む。
ステップ605では、動力伝達機構情報より、エンジンと車輪の動力伝達機構が遮断中か否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ606に進み、それ以外の場合、後述のステップ607に進む。
以上のステップですべて「YES」と判定されると、ステップ606では、エンジン再始動要求条件が成立と判定する。一方、ステップ607でエンジン再始動要求条件が不成立と判定する。
この判定値は後段の充填効率制御手段307に送られる。また、目標変速比演算手段305、動力伝達機構遮断/締結要求判定手段306、燃料噴射量制御手段308、及び点火時期制御手段309にも送られる。
図8及び図9は、目標変速比演算手段305のフローチャートの一例であり、図8はエンジンが自動停止中である場合の制御フローであり、図9はエンジン再始動判定された場合の制御フローである。この図8、図9が本実施形態の特徴となる制御フローである。尚、これらのフローチャートは一定時間毎の割り込みによって起動されるものである。
まず図8において、ステップ801では、車速情報、アクセルペダル開度情報、変速比情報、自動停止判定値情報、再始動要求判定値情報を読み込む。
ステップ802では、エンジン自動停止中であるか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ803に進み、それ以外の場合、特定の処理を実施せず本フローチャートの処理を終了する。そして、ステップ803で目標変速比を演算する。この目標変速比の演算の詳細は図10に示している。そして、演算された目標変速比はTCU34に送られ、実際の変速比が制御されるものである
一方、図9において、ステップ901では、車速情報、アクセルペダル開度情報、変速比情報、自動停止判定値情報、始動要求判定値情報を読み込む。
ステップ902では、エンジン再始動要求があるか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ903に進み、それ以外の場合、特定の処理を実施せず本フローチャートの処理を終了する。そして、ステップ903で目標変速比を演算する。この目標変速比の演算の詳細も図10に示している。そして、演算された目標変速比はTCU34に送られ、実際の変速比が制御されるものである。
図10は、図8のフローチャートのステップ803、及び図9のフローチャートのステップ903のフローチャートの一例である。
ステップ1001では、車速情報及び変速比情報より、基本エンジン回転数を演算する。基本エンジン回転数は、車速情報と変速比情報を軸としたマップを予め設定しておき、車速情報と変速比情報から基本エンジン回転数を求めることができる。
ステップ1002では、基本エンジン回転数と燃費情報に基づくエンジン出力を演算する。燃費情報に基づくエンジン出力は、基本エンジン回転数と、図4の最適燃費線402とに基づいて求めることができる。または、基本エンジン回転数を軸としたエンジン出力をテーブルとして予め設定しておき、基本エンジン回転数から検索したエンジン出力を用いても良いものである。
ステップ1003では、基本エンジン回転数及び燃費情報に基づいて求められたエンジン出力より、基本目標変速比を演算する。基本目標変速比は、基本エンジン回転数と燃費情報に基づいて求めたエンジン出力と、車速情報を軸とした基本目標変速比のマップを予め設定しておき、エンジン出力と車速情報から基本目標変速比を求めることができる。
ステップ1004では、アクセルペダル開度情報及び車速情報より、アクセル開度変速比補正値Kmを演算する。アクセル開度変速比補正値Kmは、アクセルペダル開度情報と車速情報を軸としたアクセル開度変速比補正値Kmのマップを予め設定しておき、アクセルペダル開度情報と車速情報からアクセル開度変速比補正値Kmを求めることができる
ステップ1005では、基本目標変速比をアクセル開度変速比補正値Kmにより補正し、目標変速比としてTCU34に出力する。TCU34は、この目標変速比に応じて変速比を調整、制御するものである。
例えば、車速が低い場合でアクセルペダルの踏込量が大きい場合は加速感が得にくいので、基本目標変速比をアクセル開度変速比補正値Kmで補正することで、変速比を加速感が得られる方向に修正する。例えば、有段変速機の場合では、従来では3速であったものを2速或いは1速に補正して加速感が得られるようにすることができる。一方、アクセルペダルの踏み込み量が小さい場合は、燃費情報を加味した基本目標変速比の補正を小さくするので、燃費を稼ぐことが可能となる。
このように、運転者のアクセルペダルの踏み込み量に対応して、加速要求量が大きい場合にアクセルレスポンスを向上でき、更に、加速要求量が小さい場合に燃費を向上できるようになる。
図11、図12は、充填効率制御手段307のフローチャートの一例であり、図11はスロットルバルブ駆動モータの操作量を求める制御フローであり、図12は、吸気弁油圧アクチュエータの操作量を求める制御フローである。これらのフローチャートは一定時間毎の割り込みによって起動されるものである。
図11において、ステップ1101では、アクセルペダル開度情報、目標エンジン回転数演算手段304から目標エンジン回転数情報、エンジン回転数情報、吸気管圧力情報、吸入空気量情報、再始動要求判定情報等を読み込む。
ステップ1102では、エンジン再始動要求があるか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ1103に進み、それ以外の場合、特定の処理を実施せず本フローチャートの処理を終了する。
ステップ1103で目標エンジン回転数及びアクセルペダル開度より、目標スロットル開度を演算する。目標スロットル開度は、目標エンジン回転数とアクセルペダル開度を軸とした目標スロットル開度のマップを予め設定しておき、目標エンジン回転数とアクセルペダル開度から目標スロットル開度が求められている。また、例えば、実際のエンジン回転数が目標エンジン回転数に素早く到達できる目標スロットル開度を設定しても良いものである。
ステップ1104では、求められた目標スロットル開度からスロットルバルブ駆動モータの操作量を演算し、この操作量に基づいてスロットルバルブの開度を調節してエンジン再始動時の充填効率を制御することができる。尚、ここで充填効率とは、エンジンのシリンダへ吸入された新気の質量を、行程容積相当の標準状態での空気質量にて除した値である。
このように、再始動条件が成立したときのエンジンの充填効率を、目標変速比が反映された目標エンジン回転数及びアクセル開度に基づいて制御している。これによって、再始動後のエンジン回転数の上昇を早めることができるため、これに伴い、動力伝達機構の締結タイミングも早めることができ、アクセルレスポンスを向上できる。
更に、エンジンの充填効率はスロットルバルブの開度、スロットルバルブの開閉タイミングによって制御することができる。また、スロットルバルブによって充填効率を制御することにより、広範な制御範囲が得られるようになる。
次に、吸気弁油圧アクチュエータによって充填効率を制御する場合を説明する。図12において、ステップ1201では、アクセルペダル開度情報、目標エンジン回転数情報、エンジン回転数情報、吸気管圧力情報、吸入空気量情報、再始動要求判定情報、吸気弁位相、排気弁位相等を読み込む。
ステップ1202では、エンジン再始動要求があるか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ1203に進み、それ以外の場合、特定の処理を実施せず本フローチャートの処理を終了する。
ステップ1203では、エンジン回転数及びエンジン負荷より、基本目標吸気弁位相を演算する。基本目標吸気弁位相は、エンジン回転数とエンジン負荷を軸とした基本目標吸気弁位相のマップを予め設定しておき、エンジン回転数とエンジン負荷から基本目標吸気弁位相を求めることができる。
尚、エンジン負荷は吸気管に設置された吸気管圧力センサの出力を、所定の処理で吸気管圧力に変換したもの、または、熱式空気流量計等の吸入空気量センサで計測された吸入空気量で代表させることができる。
ステップ1204では、吸気弁位相及び排気弁位相から吸気弁位相補正値Kθを演算する。吸気弁位相補正値Kθは、吸気弁位相と排気弁位相を軸とした吸気弁位相補正値Kθのマップを予め設定しておき、吸気弁位相と排気弁位相から吸気弁位相補正値Kθを求めることができる。また、例えば、吸気弁と排気弁のオーバーラップ量を基に設定しても良いものである。
ステップ1205では、基本目標吸気弁位相を吸気弁位相補正値Kθにより補正し、目標吸気弁位相として出力する。
ステップ1206では、目標吸気弁位相から吸気弁油圧アクチュエータ操作量を演算し、この操作量に基づいて吸気弁の開閉位相を調節してエンジン再始動時の充填効率を制御することができる。
このように、再始動条件が成立したときのエンジンの充填効率を、エンジンの回転数、エンジン負荷、吸気弁位相、排気弁位相の少なくとも一つの情報、或いは複数の情報の組み合わせに基づいて制御している。これによって、再始動後のエンジン回転数の上昇を早めることができるため、これに伴い、動力伝達機構の締結タイミングも早めることができ、アクセルレスポンスを向上できる。
更に、エンジンの充填効率は吸気弁の開度(リフト)、開閉位相によって制御することができる。また、吸気弁によって充填効率を制御することにより、応答性の速い制御が可能になる。
尚、図11、図12で充填効率を調整するためのパラメータは上述したものに限らず、他のパラメータを利用して充填効率を調整することも可能である。
図13は、燃料噴射量制御手段308のフローチャートの一例であり、このフローチャートは一定時間毎の割り込みによって起動されるものである。
ステップ1301では、エンジン回転数、吸入空気量、吸気管圧力が読み込まれる。続いてステップ1302では、エンジン再始動要求があるか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ1304に進み、それ以外の場合、後述のステップ1303に進む。
ステップ1303では、エンジン自動停止中であるか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ1306に進み、それ以外の場合、特定の処理を実施せず本フローチャートの処理を終了する。
ステップ1304では、エンジン回転数及びエンジン負荷より、目標燃料噴射量を演算する。目標燃料噴射量は、エンジン回転数とエンジン負荷を軸とした目標燃料噴射量のマップを予め設定しておき、エンジン回転数とエンジン負荷から目標燃料噴射量を求めている。尚、エンジン負荷は、吸気管に設置された吸気管圧力センサの出力を所定の処理で吸気管圧力に変換したもの、または熱式空気流量計等の吸入空気量センサで計測された吸入空気量で代表させることができる。この場合、上述下充填効率制御手段307によって充填効率が制御されているため、これに対応して燃料の噴射量も決定されるものである。
ステップ1305では、目標燃料噴射量から燃料噴射弁操作量を演算し、この操作量に基づいて燃料噴射弁の開弁時間を制御する。このように、再始動判定が成立すると燃料の供給が再開され、燃焼室に混合気を生成することができる。ここで、必要に応じて最適燃費線に基づいた燃費情報によって燃料供給を行うことにより、燃費を向上できる。尚、燃費情報はエンジンの回転数とエンジンの最適燃費線とから求めることができる。
一方、ステップ1306では、エンジンが自動停止中と判断されているため、目標燃料噴射量を0として燃料噴射弁操作量を演算し、この操作量に基づいて燃料噴射弁の開弁時間を制御する。尚、この場合は開弁時間の設定は行われず、燃燃料は噴射されないものである。
図14は、点火制御手段309のフローチャートの一例であり、このフローチャートは一定時間毎の割り込みによって起動されるものである。
ステップ1401では、エンジン回転数、吸入空気量、吸気管圧力が読み込まれる。続いてステップ1402では、エンジン再始動要求があるか否かを判定し、判定成立の場合、後述のステップ1403に進み、それ以外の場合、特定の処理を実施せず本フローチャートの処理を終了する。
ステップ1403では、エンジン回転数及び目標エンジン回転数より、目標点火時期を演算する。目標点火時期は、エンジン回転数と目標エンジン回転数を軸とした目標点火時期のマップを予め設定しておき、エンジン回転数と目標エンジン回転数から目標点火時期を求めている。また、例えば、図3の充填効率制御手段307によって上昇させられるエンジン回転数に対し、目標エンジン回転数からのオーバーシュートの低減が可能な点火時期が設定されても良い。この場合、再始動後のエンジン回転上昇時の吹け上がりを押さえることができ、エンジン回転数の定常状態への遷移を早めることができる。
ステップ1404では、目標点火時期から点火コイルの操作量(通電角、点火時期)を演算し、この操作量に基づいて点火時期を制御する。このように、再始動判定が成立すると、燃焼室に生成された混合気を点火してエンジンを再始動することができる。
尚、実施形態では述べていないが、再始動条件が成立したときのエンジンと車輪との間の動力伝達機構の締結を、目標変速比、車両の速度、エンジンの回転数の一つ、或いは組み合わせによって、締結ショックを低減するように締結させることができる。
また、本実施形態ではECU20とTCU34は別体に構成されているが、これらを一体に組み合わせて構成することも可能である。
尚、上述した実施形態から把握することができる請求項以外の技術的思想は種々あるが、代表的なものを以下に記載する。
(1)自動停止/再始動手段は、車速及び変速比より基本エンジン回転数を演算し、基本エンジン回転数と燃費情報に基づいてエンジン出力を演算し、エンジン出力と車速から基本目標変速比を演算し、アクセルペダル開度及び車速より変速比補正値Kmを演算し、基本目標変速比を変速比補正値Kmによって補正して目標変速比を求めることを特徴とする。
(2)自動停止/再始動手段は、目標エンジン回転数演算手段を備えて車速と目標変速比から目標エンジン回転数を演算し、充填効率制御手段は目標エンジン回転数及びアクセルペダルの踏み込み量から目標スロットル開度を演算し、この目標スロットル開度にスロットルバルブを制御して充填効率を高めることを特徴とする。
(3)充填効率制御手段は、スロットルバルブの開度、或いは吸気弁の開閉位相を制御することを特徴とする。
(4)自動停止/再始動手段は、目標エンジン回転数演算手段を備えて車速と目標変速比から目標エンジン回転数を演算し、目標エンジン回転数及びエンジン回転数より、目標点火時期を演算し、この目標点火時期に点火プラグによって点火することを特徴とする。
以上述べた通り、本発明においては運転者による加速要求が発生すると停止していたエンジンを再始動させ、かつ、エンジンと車輪の間にある動力伝達機構を締結させて車両を加速すると共に、少なくともアクセル操作量に応じた変速機の目標変速比を求め、再始動条件成立後の変速比を目標変速比に基づいて制御する構成とした。
これによれば、エンジンを停止した惰性走行状態から、エンジンを駆動してエンジンと車輪との間の動力伝達機構を締結させて自動車を加速させる場合、運転者のアクセル操作量に基づいて変速機の目標変速比を適切に制御することによって、円滑な加速感が得られてドライバビリティが悪化するのを抑制することができるようになる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10…車両、11…エンジン、12…変速機、19…クランク角度センサ、20…ECU(エンジンコントロールユニット)、21…インテークマニホールド、22…スロットルバルブ、23…エアフローセンサ、35…アクセルペダル、36…アクセルペダル開度センサ、37…ブレーキペダル、38…ブレーキスイッチ、39…駆動輪、30…車速センサ、21…燃料噴射弁、22…点火コイル、23…点火プラグ、34…TCU(変速機制御ユニット)、40…クラッチ機構、301…エンジン自動停止判定手段、303…エンジン再始動要求判定手段、305…目標変速比演算手段、307…充填効率制御手段、308…燃料噴射量制御手段、309…点火時期制御手段。

Claims (2)

  1. エンジンを自動的に停止、或いは再始動させ、かつ前記エンジンと車輪の間にある動力伝達機構を切断、或いは締結する切断/締結信号を出力すると共に、変速機の目標変速比信号を出力する自動停止/再始動手段を備える車載制御装置において、
    前記自動停止/再始動手段は、
    前記エンジンに供給される吸気を制御する充填効率制御手段と、前記エンジンに供給される燃料を制御する燃料噴射量制御手段と、点火を制御する点火時期制御手段と、前記変速機の再始動時の目標変速比を求める目標変速比演算手段と、前記動力伝達機構の切断、或いは締結を判定する動力伝達機構切断/締結判定手段とを備え、
    前記エンジンを停止させて前記動力伝達機構を切断する惰性走行を行なっている状態下で、アクセルペダルの踏み込みによる加速要求が発生すると、
    前記目標変速比演算手段は、少なくとも前記アクセルペダルの踏み込み量に応じて前記変速機の前記目標変速比を求め、再始動時の変速比として前記目標変速比信号を出力する共に、前記動力伝達機構切断/締結判定手段は、前記動力伝達機構を締結させる締結信号を出力し、
    更に、前記充填効率制御手段、前記燃料噴射量制御手段、及び前記点火時期制御手段によって停止していた前記エンジンを再始動させると共に、前記充填効率制御手段は、前記目標変速比に基づいて求めた目標エンジン回転数と前記アクセルペダルの踏み込み量に基づいて前記エンジンに供給される吸気の充填効率を制御すると共に、
    前記目標変速比演算手段は、
    車速と変速比情報とから基本エンジン回転数を求めるエンジン回転数演算手段と、
    前記基本エンジン回転数と前記エンジンの燃費情報から目標とする前記エンジンの出力(以下、目標エンジン出力と表記する)を求めるエンジン出力演算手段と、
    前記目標エンジン出力と前記車速によって基本目標変速比を求める基本変速比演算手段と、
    前記アクセルペダルの踏み込み量と前記車速から求まる変速比補正値によって前記基本目標変速比を補正して前記目標変速比を求める変速比補正演算手段を備えている
    ことを特徴とする車載制御装置。
  2. 請求項1記載の車載制御装置において、
    前記車載制御装置は、前記エンジンを制御するエンジンコントロールユニットと、前記変速機、及び前記動力伝達機構を制御する変速機コントロールユニットから構成され、
    前記自動停止/再始動手段は前記エンジンコントロールユニットに設けられており、前記目標変速比演算手段で求められた前記目標変速比信号と、前記動力伝達機構切断/締結判定手段で求められた前記締結信号は前記変速機コントロールユニットに送られ、
    前記変速機コントロールユニットは、
    前記エンジンコントロールユニットから送られてきた前記目標変速比信号と前記締結信号に基づいて、前記変速機の変速比を制御すると共に、前記動力伝達機構を締結する
    ことを特徴とする車載制御装置。
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