JP6228951B2 - 鞍乗型車両用認証システム及び鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両用認証システム及び鞍乗型車両に関する。
例えば特許文献1には、スマートキーシステムを備えた自動二輪車が示されている。このスマートキーシステムでは、自動二輪車に設けられたメインスイッチが押されると、携帯送信機からのIDコードが車両側のコードと一致するか否か照会される。両者が一致するとメイン電源がオンになり、エンジンが始動可能になる。この状態で、メインスイッチとは別に自動二輪車に設けられたスイッチが押されると、シートロックが解除される。
特開2008−230293号公報
特許文献1に示すようなスマートキーシステムによれば、スイッチ類が外部に露出している鞍乗型車両に、携帯機を用いた認証方式が提供される。
しかし、特許文献1に示すようなスマートキーシステムでは、鞍乗型車両に搭載されたバッテリの電力が使用される。このため、スマートキーシステムが搭載される鞍乗型車両ではバッテリの消費電力が多くなる。
自動二輪車に代表される鞍乗型車両では、車体の大きさ及び重量に占めるバッテリの割合が大きい。このため、バッテリの容量をできる限り抑えることが望まれている。
ところが、鞍乗型車両にスマートキーシステムを搭載することで消費電力が多くなると、バッテリの容量を大きくする必要が生じる。バッテリを大きくすると、鞍乗型車両が大型化するという問題が生じる。
本発明の目的は、鞍乗型車両で携帯機を用いた認証を実施しつつ、消費電力を抑制することができ、また、バッテリの大型化による鞍乗型車両の大型化を抑制できる鞍乗型車両用認証システム及び鞍乗型車両を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
(1) 鞍乗型車両に用いられる鞍乗型車両用認証システムであって、
前記鞍乗型車両用認証システムは、
前記鞍乗型車両に設けられ且つ前記鞍乗型車両を駆動するためのパワーユニットを制御するように前記鞍乗型車両に設けられたパワーユニット制御部と、
前記鞍乗型車両と物理的に別個に構成され、無線通信を介した前記鞍乗型車両の使用についての認証に用いられる携帯機と、
前記鞍乗型車両に設けられ、前記携帯機と通信することにより、前記鞍乗型車両の使用についての認証を行う認証制御部と、
前記パワーユニット制御部及び前記認証制御部の状態を切替えるための操作を受付ける、少なくとも一部が前記鞍乗型車両の外部に露出するように前記鞍乗型車両に設けられたメイン操作部と、
を備え、
前記鞍乗型車両用認証システムは、前記鞍乗型車両用認証システムの状態が、オフ状態から、少なくとも、認証確認状態、及び、認証確認済み状態を経由して、パワーユニットオン状態に切替え可能に構成されており、
前記オフ状態は、前記パワーユニット制御部の電源がオフであり、且つ前記認証制御部による認証が行われていない状態であり、
前記認証確認状態は、前記オフ状態において前記メイン操作部に対して荷重を加える操作が行われることによって前記メイン操作部が変位することにより前記オフ状態から遷移する状態であって、前記認証制御部に認証の確認動作を行なわせる状態であり、
前記認証確認済み状態は、前記認証確認状態で前記認証制御部による認証が認められた場合に前記メイン操作部に対して荷重を加える操作が行われることによって前記メイン操作部が変位することにより前記認証確認状態から遷移する状態であって、前記パワーユニット制御部の電源がオフ、且つ前記認証制御部による認証が確認済みである状態であり、
前記パワーユニットオン状態は、前記認証確認済み状態において前記メイン操作部に対して荷重を加える操作が行われることによって前記メイン操作部が変位することにより前記認証確認済み状態から遷移する状態であって、前記パワーユニット制御部の電源がオン、且つ前記認証制御部による認証が確認済みである状態である。
(1)の鞍乗型車両用認証システムにおいて、パワーユニット制御部は、鞍乗型車両を駆動するためのパワーユニットを制御する。認証制御部は、携帯機と通信することにより、鞍乗型車両の使用についての認証を行う。メイン操作部は、パワーユニット制御部及び認証制御部の状態を切替えるための操作を受付ける。鞍乗型車両の外部に露出しているメイン操作部の操作に対し、携帯機を用いた認証が行われる。
(1)の鞍乗型車両用認証システムの状態は、オフ状態から、少なくとも、認証確認状態、及び、認証確認済み状態を経由して、パワーユニットオン状態に切替えられる。
オフ状態においてメイン操作部に対して荷重を加える操作が行われることによってメイン操作部が変位することにより、鞍乗型車両用認証システムの状態は、オフ状態から認証確認状態に遷移する。認証確認状態で認証制御部による認証が認められた場合に、メイン操作部に対して荷重を加える操作が行われることによってメイン操作部が変位する。これにより、鞍乗型車両用認証システムの状態は、認証確認済み状態に遷移する。認証確認済み状態において、メイン操作部に対して荷重を加える操作が行われることによってメイン操作部が変位する。これにより、鞍乗型車両用認証システムの状態は、認証確認済み状態からパワーユニットオン状態に遷移する。
(1)の鞍乗型車両用認証システムでは、認証確認済み状態及びパワーユニットオン状態の間に、認証確認済み状態及びパワーユニットオン状態のいずれとも異なる認証確認済み状態が設けられている。メイン操作部に対する操作によって、鞍乗型車両用認証システムの状態を認証確認済み状態としつつ、更なる操作の保留によって、認証確認済み状態を維持させることができる。
パワーユニットオン状態では、パワーユニット制御部の電源がオンであり、パワーユニット制御部がパワーユニットを制御する。これに対し、認証確認済み状態では、パワーユニット制御部の電源がオフであるため、パワーユニットオン状態よりも消費電力が少ない。また、認証確認済み状態では、認証制御部による認証が確認済みであるので、認証制御部に認証の確認動作を行なわせる認証確認状態よりも消費電力が少ない。
(1)の鞍乗型車両用認証システムによれば、鞍乗型車両用認証システムの状態を、操作によって、認証確認済み状態とパワーユニットオン状態の間に設けられた、消費電力が少ない認証確認済み状態にすることができるので、バッテリの消費電力が抑えられる。
従って、(1)の鞍乗型車両用認証システムによれば、鞍乗型車両で携帯機を用いた認証を実施しつつ、消費電力を抑制することができ、また、バッテリの大型化による鞍乗型車両の大型化を抑制できる。
(2) (1)の鞍乗型車両用認証システムであって、
前記認証確認済み状態は、前記鞍乗型車両の走行が不能の状態である。
(2)の鞍乗型車両用認証システムにおける認証確認済み状態では、鞍乗型車両の走行が不能の状態である。鞍乗型車両の走行が不能の状態では、パワーユニットを動作させるための装置の動作を停止することができる。従って、(2)の鞍乗型車両用認証システムによれば、鞍乗型車両で携帯機を用いた認証を実施しつつ、消費電力をさらに抑制することができ、また、バッテリの大型化による鞍乗型車両の大型化をさらに抑制できる。
(3) (1)又は(2)の鞍乗型車両用認証システムであって、
前記メイン操作部には、回転操作を受付けて回転する回転機構が設けられており、
前記鞍乗型車両用認証システムの状態は、前記認証確認状態で前記認証制御部による認証が認められた場合に前記メイン操作部に対して回転操作が行われることによって前記メイン操作部が回転することにより、前記認証確認状態から前記認証確認済み状態へ切り替わる。
(3)の鞍乗型車両用認証システムでは、メイン操作部が回転操作によって回転することにより、鞍乗型車両用認証システムの状態が認証確認済み状態へ切り替わる。メイン操作部の状態が回転位置によって認識されるため、認証確認済み状態へ切り替わったことが視認し易い。
(4) (1)から(3)いずれか1の鞍乗型車両用認証システムであって、
前記メイン操作部には、前記鞍乗型車両用認証システムの状態を、前記認証確認状態から前記認証確認済み状態へ遷移させるために前記メイン操作部に対して荷重を加える操作が行われる時の前記メイン操作部の変位を、前記認証制御部の認証の結果に応じて阻止するメイン変位阻止部が設けられ、
前記メイン変位阻止部は、前記認証制御部による認証が認められた場合に、前記メイン操作部の変位の阻止を解除する。
(4)の鞍乗型車両用認証システムでは、認証確認状態において、運転者が、認証確認状態から認証確認済み状態に状態を遷移させるための操作を行う。認証確認状態における認証が認められた場合に、運転者は操作を完了させることができる。一方、認証確認状態における認証が認められない場合にはメイン操作部の変位が阻止されるため、運転者は操作を完了させることができない。これらの操作の全てが、メイン操作部に対して荷重を加えることによりメイン操作部を変位させる操作である。従って、運転者は、これら一連の操作を完了させることができない場合には、操作が阻止される時の手応えにより、認証が認められなかったことを直感的に認識できる。一方、運転者は、これら一連の操作を完了させることができる場合には、操作が阻止されることなく完了する時の手応えにより、認証が認められたことを直感的に認識できる。よって、運転者が認証の成否を認識できずに認証のための操作を繰り返すことによって消費電力が増大してしまうという事態の発生を抑制できる。また、バッテリの大型化を更に抑制できる。
(5) (1)から(4)いずれか1の鞍乗型車両用認証システムであって、
前記鞍乗型車両用認証システムは、前記鞍乗型車両用認証システムの状態が前記認証確認済み状態から前記パワーユニットオン状態に遷移する時点から前記鞍乗型車両用認証システムの状態が前記パワーユニットオン状態である時までの間に、再認証を実行するように構成され、前記再認証は、前記認証制御部と前記携帯機との間で実行される前記認証、及び前記認証制御部と前記パワーユニット制御部との間で実行される認証の両方からなり、
前記パワーユニット制御部は、前記再認証が認められた時に、前記パワーユニットの動作を可能とするように構成され、
前記鞍乗型車両用認証システムは、前記鞍乗型車両用認証システムの状態が前記パワーユニットオン状態から前記認証確認済み状態に遷移してから予め定められた時間が経過するまでの期間では、前記再認証を省略して、前記鞍乗型車両用認証システムの状態が前記パワーユニットオン状態に戻るとともに前記パワーユニット制御部が前記パワーユニットの動作を可能とすることを許可するように構成されている。
(5)の鞍乗型車両用認証システムでは、再認証が認められることによってパワーユニットの動作が可能となるので、さらに防犯性が向上する。また、携帯機を紛失した運転者の操作によって鞍乗型車両用認証システムの状態が認証確認済み状態に戻されても、所定期間内であれば、携帯機無しに、パワーユニットを動作させることができる。従って、防犯性を向上させつつ、利便性を向上させることができる。
(6) (1)から(5)いずれか1の鞍乗型車両用認証システムであって、
前記メイン操作部に隣接して配置され、荷重を加える操作によって変位することで前記鞍乗型車両に設けられた開閉部を開かせるサブ操作部を備え、
前記メイン操作部は、前記メイン操作部が前記認証確認状態又は前記オフ状態に対応する位置にある場合に、前記サブ操作部の変位を阻止する位置に配置されたサブ阻止部を備え、
前記メイン操作部は、前記メイン操作部が前記認証確認状態に対応する位置から前記認証確認済み状態に対応する位置へ変位することによって、前記サブ阻止部を、前記サブ操作部の変位を阻止する位置から待避させる。
(6)の鞍乗型車両用認証システムでは、操作によってサブ操作部を変位させることで、鞍乗型車両に設けられた開閉部を開かせることができる。サブ操作部の変位は、メイン操作部が認証確認状態に対応する位置から認証確認済み状態に対応する位置へ変位することによって、可能となる。このため、携帯機との通信を用いた認証を通じて開閉部を開くことが可能になるので、防犯性が高い。さらに、開閉部を開かせるサブ操作部の変位が、メイン操作部の操作による変位に起因する阻止部の位置により決定するので、サブ操作部の変位を阻止するための専用のアクチュエータを省くことができる。従って、(6)の鞍乗型車両用認証システムによれば、開閉部についての防犯性を高めつつ、消費電力を更に抑制することができ、また、バッテリの大型化による鞍乗型車両の大型化を更に抑制できる。
(7) 鞍乗型車両であって、
前記鞍乗型車両は、
(1)から(6)いずれか1の鞍乗型車両用認証システムと、
前記鞍乗型車両を駆動するためのパワーユニットと
を備える。
(7)の鞍乗型車両では、上記の鞍乗型車両用認証システムを備えるので、携帯機を用いた認証を実施しつつ、消費電力を抑制することができ、また、バッテリの大型化による大型化を抑制できる。
本発明の鞍乗型車両用認証システムによれば、鞍乗型車両で携帯機を用いた認証を実施しつつ、消費電力を抑制することができ、また、バッテリの大型化による鞍乗型車両の大型化を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両用認証システムが搭載された鞍乗型車両を示す側面図である。 図1に示す操作部の外観を示す正面図である。 図2に示す操作部のシャフトに沿った断面を示す縦断面図である。 操作部の構成を示す分解斜視図である。 図1に示す鞍乗型車両用認証システムの状態を示す状態遷移図である。 (A)は、オフ状態におけるメイン操作部を示す概略縦断面図である。(B)は、認証確認における状態メイン操作部を示す概略縦断面図である。(C)は、認証確認状態におけるメイン操作部を示す概略縦断面図である。 (A)は、オフ状態におけるソレノイドカム及びソレノイド部を示す横断面図である。(B)は、認証確認状態におけるソレノイドカム及びソレノイド部を示す横断面図である。(C)は、認証確認済み状態におけるソレノイドカム及びソレノイド部を示す横断面図である。 (A)は、認証確認状態におけるロックプレート及びロックカムを示す横断面図である。(B)は、認証確認済み状態におけるロックプレート及びロックカムを示す横断面図である。
鞍乗型車両に用いられる鞍乗型車両用認証システムについて、本発明者が行った検討について説明する。
例えば特許文献1に示すような自動二輪車に代表される鞍乗型車両では、例えば車室やドアを備えた自動四輪車と異なり、スイッチ等の操作部が外部に露出している。
携帯機との通信を用いるスマートキーシステムは、認証情報の複雑さ及び高い秘匿性により、高い防犯性を実現できる。従って、携帯機との通信を用いる認証システムが鞍乗型車両に適用されることによって、操作部が外部に露出している鞍乗型車両の防犯効果が高められる。
しかし、特許文献1に示すようなスマートキーシステムは、携帯機との通信及び認証の動作を電子的に行うため電力を消費する。このため、スマートキーシステムが搭載される車両では消費電力が多くなる。このような認証は、一般にエンジン及び発電機が停止している状態で実施されるので、バッテリの電力を消費する。
鞍乗型車両では、車体の大きさ及び重量に占めるバッテリの割合が大きいため、バッテリの容量をできる限り抑えることが望まれている。
ところが、鞍乗型車両にスマートキーシステムを搭載することで消費電力が多くなると、バッテリの容量を大きくする必要が生じる。バッテリを大きくすると、鞍乗型車両が大型化するという問題が生じる。
さらに、特許文献1に示すようなスマートキーシステムでは、携帯送信機からのIDコードが車両側のコードと一致すると、メイン電源がオンになり、エンジンが始動可能となる。この状態で、メインスイッチとは別のスイッチが操作されると、シートロックが解除される。この場合、シートロックを解除するためのスイッチの操作は、エンジンが始動可能である状態で行われる。エンジン及び発電機は動作していないにも拘わらずエンジンの制御装置及びエンジンの付属装置が電力を消費するため、消費電力が多くなる。従って、バッテリの容量をさらに大きくする必要が生じ、鞍乗型車両が大型化する。
本発明者は、上述した課題について検討した。一般に、フューエルリッドのロック又はシートロックの解除は、防犯の点から認証の後で実施されることが必要である。しかし、フューエルリッドのロック又はシートロックの解除は、パワーユニットが動作していない状態で行われることが多い。
本発明者は、メイン操作部における認証確認状態及びパワーユニットオン状態の間に、認証確認済み状態を設け、これらの状態を、操作によって切り替えることによって、鞍乗型車両における防犯性を高めつつ、鞍乗型車両を小型化することができるという知見を得た。
この場合、パワーユニットの動作は必要ないが、認証確認を必要とする機能を動作させたい場合、操作によってメイン操作部を認証確認済み状態に切替え、メイン操作部の更なる操作を行わないことによって、認証確認済み状態を維持させることができる。例えば、認証確認が必要な機能を、認証確認済み状態において動作可能となるように設定すれば、防犯性を高めることができる。認証確認済み状態では、パワーユニットオン状態及び認証確認状態と比べて消費電力が少ないので、鞍乗型車両のバッテリの消費電力が少ない。
本発明によれば、鞍乗型車両で携帯機を用いた認証を実施して防犯性を高めつつ、消費電力を抑制することができ、また、バッテリの大型化による鞍乗型車両の大型化を抑制できる。
以下、本発明を、好ましい実施形態に基づいて図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両用認証システムが搭載された鞍乗型車両を示す側面図である。
図1に示す鞍乗型車両10は、自動二輪車である。鞍乗型車両10は、車体11及び2つの車輪12a,12bを備えている。車体11の車体フレーム13には、ヘッドパイプ14が備えられている。ヘッドパイプ14には、フロントフォーク16が支持されている。フロントフォーク16は、前輪12aを回転可能に支持している。フロントフォーク16は、ヘッドパイプの上方に配置されたハンドル17によって操舵可能なように、ヘッドパイプ14に支持されている。
ヘッドパイプ14の前方には、ヘッドパイプ14の前方を覆うフロントカバー18が設けられている。ヘッドパイプ14の後方には、ヘッドパイプ14の後方を覆うレッグカバー19が設けられている。
レッグカバー19には、燃料タンク21の給油口(図示せず)にアクセスするためのフューエルリッド28が設けられている。フューエルリッド28は、レッグカバー19に開閉可能に設けられている。レッグカバー19には、フューエルリッド28をロックするためのリッドロック28aが設けられている。リッドロック28aがロック状態から解放されるとフューエルリッド28が開く。
鞍乗型車両10には、パワーユニット22及びバッテリ27も備えられている。パワーユニット22は、エンジン221を有する。パワーユニット22には、後輪12bが支持されている。パワーユニット22は、後輪12bを駆動することによって鞍乗型車両10を駆動する。ハンドル17には、エンジン221を始動するためのスタートスイッチ26が設けられている。
鞍乗型車両10の車体11には、運転者が着座するためのシート23が設けられている。シート23の下方には、収納ボックス24が設けられている。シート23は、開閉可能に車体11に支持されている。鞍乗型車両10の車体11には、シート23をロックするためのシートロック23aが設けられている。シートロック23aがロック状態から解放されると、シート23を開いて収納ボックス24内にアクセスすることができる。
シート23及びフューエルリッド28は、鞍乗型車両10に設けられた開閉部の一例に相当する。
[鞍乗型車両用認証システム]
鞍乗型車両10は、鞍乗型車両用認証システムCを備えている。鞍乗型車両用認証システムCは、パワーユニット制御部30、携帯機40、認証制御部50、及び操作部60を備えている。
パワーユニット制御部30は、鞍乗型車両10に設けられている。パワーユニット制御部30は、パワーユニット22を制御する。パワーユニット制御部30は、エンジン221における燃料噴射及び点火タイミングを制御する。パワーユニット制御部30は、エンジン221に燃料を供給する図示しないポンプの動作も制御する。
携帯機40は、鞍乗型車両10と物理的に別個に構成されている。携帯機40は、鞍乗型車両10の車体11及び車輪12a,12bと物理的に別個に構成されている。携帯機40は、図示しない送受信部を備えている。携帯機40は、通常、鞍乗型車両10の運転者に携帯される。携帯機40は、無線通信を介した鞍乗型車両10の使用についての認証に用いられる。携帯機40は、携帯機40の外部から要求信号を受信すると、携帯機40に記憶されたコードを表す応答信号を送信する。
認証制御部50は、鞍乗型車両10に設けられている。認証制御部50は、図示しない送受信部を備えている。認証制御部50は、携帯機40と通信することにより、鞍乗型車両10の使用についての認証の確認動作を行う。詳細には、認証制御部50は、携帯機40に要求信号を無線で送信する。認証制御部50は、要求信号に応じて携帯機40から無線で送信されてきた応答信号で表されるコードが、鞍乗型車両10に対応づけて予め記憶されたコードと一致するか否か照会する。両者が一致することによって認証が確認される。認証制御部50は、パワーユニット制御部30と通信可能に接続されている。
操作部60は、鞍乗型車両10に設けられている。操作部60は、ヘッドパイプ14の後方に配置されたレッグカバー19の内部に設けられている。操作部60の一部は、レッグカバー19の外部に露出している。つまり、操作部60は、操作部60の一部が鞍乗型車両10の外部に露出するように、鞍乗型車両10に設けられている。操作部60は、運転者の操作を受け付ける。鞍乗型車両10は、操作部60によって受け付けられた操作に基づいて、鞍乗型車両10の各部を動作させたり、鞍乗型車両10の状態を切替えたりするように構成されている。
操作部60は、ハンドル17の回転を阻止するハンドルロックの機能も有している。
パワーユニット制御部30及び認証制御部50のそれぞれは、図示しない演算装置、及び記憶装置を備えている。パワーユニット制御部30及び認証制御部50のそれぞれでは、演算装置が記憶装置に記憶されたプログラムを実行することによって、機能を実現している。
[操作部]
図2は、図1に示す操作部60の外観を示す正面図である。
図2には、操作部60のうち、レッグカバー19の外部に露出した正面部分が示されている。
操作部60は、メイン操作部61及びサブ操作部81,82を備えている。
メイン操作部61及びサブ操作部81,82は、鞍乗型車両10の状態を切替えるための操作を受付ける。メイン操作部61は、鞍乗型車両用認証システムCの状態を切替えるための操作を受付ける。メイン操作部61は、パワーユニット制御部30及び認証制御部50の状態を切替えるための操作を受付ける。
メイン操作部61及びサブ操作部81,82のそれぞれは、一部が鞍乗型車両10の外部に露出するように、鞍乗型車両10に設けられている。メイン操作部61及びサブ操作部81,82のそれぞれの一部は、レッグカバー19の外部に露出している。
本実施形態におけるメイン操作部61は、回転操作の荷重を受けて回転する回転ノブである。
メイン操作部61は、LOCK位置、OFF位置、OPEN位置、及びON位置との間で変位する。また、メイン操作部61は、押込みの荷重を受けて押込まれることもできる。
サブ操作部81,82は、鞍乗型車両10に設けられたフューエルリッド28及びシート23を開くための操作を受付ける。サブ操作部81,82は、荷重を加える操作によって変位することでリッドロック28a及びシートロック23aをロック状態から開放する。本実施形態におけるサブ操作部81,82は、押込み操作の荷重を受けて押込まれる押しボタンである。
サブ操作部81,82は、メイン操作部61に隣接して配置されている。サブ操作部81,82とメイン操作部61とは、間に別の操作部が配置されることなく配置されている。メイン操作部61とサブ操作部81,82の間隔は、サブ操作部81,82のそれぞれとメイン操作部61が並ぶ方向におけるメイン操作部61の幅(径)よりも短い。
図3は、図2に示す操作部60のシャフト69に沿った断面を示す縦断面図である。図4は、操作部60の構成を示す分解斜視図である。
図3には、操作部60のうちのメイン操作部61の断面が示されている。図3では部品の形状を見やすくするためハッチングの一部が省略されている。図4では、各部品を見やすくするため、各部品が図3に示す組立て時の配置とは異なる並び順で配置されている。
本実施形態の鞍乗型車両用認証システムC(図1参照)における操作部60は、メイン操作部61、カバー62、ストッパ部63、プレートケース64、ロックプレート65(図4参照)、ロックカム66、カバープレート67、ソレノイドカム68、シャフト69、ワッシャ70(図4参照)、押付片71、リクエストスイッチ72、ロッククランク73、カムケース74、シリンダボディ75、ハンドルロックピン76(図4参照)、スイッチ収納部77、ソレノイド部78、及び、ソレノイドカバー79を備えている。操作部60のスイッチ収納部77は、図4に示すように、オープンスイッチ77a及びメインスイッチ77bを備えている。
メイン操作部61は、荷重を加える操作によって変位する。
シャフト69は、メイン操作部61に取付けられている。シャフト69は、メイン操作部61と一体に変位する。シャフト69は、メイン操作部61に設けられた回転機構として機能する。シャフト69は、メイン操作部61が回転操作を受付けて回転するようにメイン操作部61に設けられている。
操作によるメイン操作部61の変位には、押込み方向Pへの移動と、シャフト69を回転中心とした回転とがある。押込み方向Pは、メイン操作部61から、プレートケース64に向かう方向である。押込み方向Pは、鞍乗型車両10のレッグカバー19の外部に露出した操作部60の正面から、レッグカバー19の内部へ向かう向きである。
メイン操作部61は、シャフト69を回転中心とする回転操作の荷重を受けてシャフト69と共に回転する。
押付片71は、シャフト69の押込み方向Pへの移動と連動して押込み方向Pに移動するように、シャフト69に取付けられている。
メイン操作部61が押込み方向Pへ押込まれると、押付片71は、リクエストスイッチ72を押すことでリクエストスイッチ72を作動させる。リクエストスイッチ72は、メイン操作部61が押込まれた状態を表す信号を認証制御部50に供給する。
ストッパ部63は、メイン操作部61を、押込み方向Pとは逆方向に付勢する。押込み方向Pに押込まれたメイン操作部61が押込み方向Pへの押込みの荷重から解放されると、メイン操作部61は、押込み方向Pとは逆方向に戻るように変位する。
ロックカム66、ソレノイドカム68、及び、ロッククランク73は、メイン操作部61及びシャフト69の回転と共に回転するように、シャフト69に取付けられている。
ソレノイドカム68は、カムケース74に収容されている。ソレノイドカム68には、溝68aが設けられている。溝68aは、ソレノイドカム68の周面に設けられている。本実施形態のソレノイドカム68は、メイン操作部61のLOCK位置及びOFF位置に対応する位置に溝68aを有している。
ソレノイド部78は、ソレノイドカム68の溝68aに入る係止部781を有している。係止部781はソレノイド部78のプランジャと一体化している。ソレノイド部78は、プル型ソレノイドからなる。係止部781は、ソレノイド部78が備える付勢部材(図示せず)によって、ソレノイドカム68に向かって付勢されている。
ソレノイド部78及び係止部781は、本発明にいう、メイン操作部に設けられたメイン変位阻止部の一例に相当する。
ソレノイド部78への通電を行うか否かは、認証制御部50によって制御される。
ソレノイド部78が通電されない状態では、ソレノイド部78の係止部781がソレノイドカム68の溝68aに入る。係止部781がソレノイドカム68の溝68aに入った状態では、メイン操作部61の回転が阻止される。つまり、ソレノイド部78及び係止部781は、メイン操作部61の変位を阻止する。
ソレノイド部78が通電されると、係止部781がソレノイドカム68の溝68aから待避する。この結果、メイン操作部61が回転可能となる。つまり、ソレノイド部78及び係止部781は、メイン操作部61の変位の阻止を解除する。メイン操作部61は、変位が可能となる。
ソレノイド部78は、認証制御部50の認証の結果に応じてメイン操作部61の変位を阻止する。ソレノイド部78への通電を行うか否かは、認証制御部50の認証結果に応じて制御される。ソレノイド部78及び係止部781は、認証制御部50の認証結果に応じてメイン操作部61の変位を阻止する。また、ソレノイド部78及び係止部781は、認証制御部50による認証が認められた場合に、メイン操作部61の変位の阻止を解除する。
ソレノイドカム68における溝68aの配置によって、ソレノイド部78が通電した場合のみメイン操作部61が回転可能となる位置と、ソレノイド部78の通電に拘わらずメイン操作部61が回転可能な位置とがある。
ロックカム66は、プレートケース64とカバープレート67の間に配置されている。ロックカム66は、ロックプレート65とカム係合している。ロックカム66には、カム溝66aが設けられている。ロックプレート65は、ロックカム66のカムフォロワとして機能する。
ロックプレート65及びロックカム66は、本発明にいうサブ阻止部の一例に相当する。
メイン操作部61の回転に伴いロックカム66が回転すると、ロックカム66の位置に応じて、ロックプレート65が、阻止位置と待避位置との間で移動する。ロックプレート65が阻止位置にある場合、サブ操作部81,82の変位が阻止される。ロックプレート65が待避位置にある場合、サブ操作部81,82の変位が許容される。ロックプレート65の動作については、後で、図8(A)及び図8(B)を用いて詳述する。
操作部60は、ハンドル17の操作を阻止するハンドルロックの機能を有している。メイン操作部61がLOCK位置に回転する時、メイン操作部61と共に回転するロッククランク73によって、ハンドルロックピン76が、ハンドル17の回転を阻止する位置に押し出される。
スイッチ収納部77には、オープンスイッチ77a及びメインスイッチ77bが収納されている。メイン操作部61がOPEN位置(図2参照)にある時、オープンスイッチ77aが動作する。オープンスイッチ77aは、メイン操作部61がOPEN位置に変位したことを表す信号を認証制御部50に供給する。メイン操作部61がON位置(図2参照)にある時、メインスイッチ77bが動作する。メインスイッチ77bは、メイン操作部61がON位置に変位したことを表す信号を認証制御部50に供給する。
認証制御部50は、リクエストスイッチ72、オープンスイッチ77a、及びメインスイッチ77bの信号によって、メイン操作部61の変位に基づく鞍乗型車両用認証システムCの状態を判別する。認証制御部50は、ソレノイド部78の通電を制御することによって、メイン操作部61の操作による変位を制御する。
[サブ操作部]
サブ操作部81,82は、荷重を加える操作によって変位する。本実施形態におけるサブ操作部81,82は、押込み方向Pへの押込みの荷重を受けて押込み方向Pへ押込まれる押しボタンである。一方のサブ操作部81とリッドロック28aとの間には、図示しないワイヤが接続されている。サブ操作部81が、荷重を受けて変位すると、ワイヤを介して変位が伝達され、リッドロック28aがロック状態から開放される。
また、他方のサブ操作部82とシートロック23aとの間にも、図示しないワイヤが接続されている。サブ操作部82が、荷重を受けて変位すると、ワイヤを介して変位が伝達され、シートロック23aのロックが解除される。従って、シート23を開くことができる。
サブ操作部81,82は、電動力によってリッドロック28a及びシートロック23aを動作させるのではなく、サブ操作部81,82が受けた押込みの荷重と変位を伝達することによって、リッドロック28a及びシートロック23a動作させる。従って、リッドロック28a及びシートロック23aの開放に電力が消費されない。
[鞍乗型車両用認証システムの状態]
図5は、図1に示す鞍乗型車両用認証システムCの状態を示す状態遷移図である。図5状態遷移図における各枠は、鞍乗型車両用認証システムCの状態を表す。枠と枠を繋ぐ矢印は、鞍乗型車両用認証システムCの状態の遷移を表す。図5では、遷移の条件が、前記矢印に付されている。
図5は、認証制御部50及びパワーユニット制御部30の動作も示している。
鞍乗型車両用認証システムCは、ハンドルロック状態Q1、オフ状態Q2、認証確認状態Q3、認証確認済み状態Q4、パワーユニットオン状態Q5、及び、エンジン動作状態Q6を有する。なお、図5では、説明の便宜上、ハンドルロック状態Q1が、オフ状態Q2と別に記載されている。ハンドルロック状態Q1では、パワーユニット制御部30の電源がオフ、且つ認証制御部50による認証が行われていない。従って、ハンドルロック状態Q1は、オフ状態Q2に含まれる。このため、鞍乗型車両用認証システムCがハンドルロック状態Q1である時には、実際には、鞍乗型車両用認証システムCは、ハンドルロック状態Q1であり且つオフ状態Q2である。
また、図5では、説明の便宜上、エンジン動作状態Q6が、パワーユニットオン状態Q5と別に記載されている。エンジン動作状態Q6では、パワーユニット制御部30の電源がオン、且つ認証制御部50による認証が確認済みである。従って、エンジン動作状態Q6は、パワーユニットオン状態Q5に含まれる。このため、鞍乗型車両用認証システムCがエンジン動作状態Q6である時には、実際には、鞍乗型車両用認証システムCは、パワーユニットオン状態Q5であり且つエンジン動作状態Q6である。
ハンドルロック状態Q1、オフ状態Q2、認証確認済み状態Q4、及びパワーユニットオン状態Q5は、図2に示すメイン操作部61のLOCK位置、OFF位置、OPEN位置、及びON位置にそれぞれ対応している。オフ状態Q2と認証確認状態Q3は、図2における共通のOFF位置に対応している。しかし、オフ状態Q2と認証確認状態Q3とでは、メイン操作部61が押込み方向Pへ押込まれたか否かにおいて変位の経緯が異なる。
鞍乗型車両用認証システムCの状態は、オフ状態Q2から、認証確認状態Q3、及び、認証確認済み状態Q4を経由して、パワーユニットオン状態Q5に切替え可能となっている。
図6(A)〜図6(C)は、図3に示した操作部60の一部を抜き出して示した概略縦断面図である。図6(A)〜図6(C)のそれぞれには、操作部60全体の輪郭と、メイン操作部61、プレートケース64、ロックカム66、ソレノイドカム68、シャフト69、押付片71、リクエストスイッチ72、及びソレノイド部78が示されている。
図6(A)は、オフ状態Q2におけるメイン操作部61を示している。図6(B)は、認証確認状態Q3におけるメイン操作部61を示している。図6(C)は、認証確認状態Q3において認証が認められた場合の状態を示している。図6(A)〜図6(C)の概略縦断面図では、ハッチングが省略されている。
図7(A)〜図7(C)は、図6(A)に示すシャフト69が延びる方向に見た、ソレノイドカム68及びソレノイド部78を示す横断面図である。図7(A)は、オフ状態Q2を示している。図7(B)は、認証確認状態Q3を示している。図7(C)は、認証確認済み状態Q4を示している。
図7(A)〜図7(C)に示すように、ソレノイドカム68には、メイン操作部61(図2参照)のLOCK位置、及びOFF位置に対応する位置に溝68aが設けられている。
図5に示す各状態について、図6及び図7を参照しながら説明する。
(オフ状態Q2)
オフ状態Q2は、パワーユニット制御部30の電源がオフであり、且つ認証制御部50による認証が行われていない状態である。
オフ状態Q2は、メイン操作部61が、図2に示すOFFの位置にある状態である。
オフ状態Q2において、ソレノイド部78は通電されていない。従って、図6(A)及び図7(A)に示すように、ソレノイド部78の係止部781がソレノイドカム68の溝68aに挿入されている。このためメイン操作部61は、回転操作の荷重を受けても回転することができない。
(認証確認状態Q3)
認証確認状態Q3は、オフ状態Q2においてメイン操作部61に対して荷重を加える操作(荷重操作)が行われることによってメイン操作部61が変位することによりオフ状態Q2から遷移する状態である。詳細には、メイン操作部61に対して押込み方向Pへの押込みの荷重を加える操作(押込み操作)が行われることによって、メイン操作部61が押込まれる。
図6(A)のオフ状態Q2において、メイン操作部61に対して押込み方向Pへの押込み操作が行われることによって、図6(B)に示すように、メイン操作部61が押込み方向Pへ押込まれる。つまり、メイン操作部61が変位する。メイン操作部61が押込まれることによって、鞍乗型車両用認証システムCの状態が、オフ状態Q2から、認証確認状態Q3に遷移する。
図6(B)に示すように、メイン操作部61が押込まれると、メイン操作部61と共に押込まれるシャフト69に取付けられた押付片71が、リクエストスイッチ72を動作させる。
リクエストスイッチ72の動作によって、認証制御部50が、認証確認状態Q3への遷移を判別する。認証確認状態Q3において、認証制御部50は、携帯機40と通信することにより、鞍乗型車両10の使用についての認証の確認動作を行う。詳細には、認証制御部50が、携帯機40に要求信号を無線で送信する。認証制御部50は、要求信号に応じて携帯機40から無線で送信されてきた応答信号で表されるコードが、鞍乗型車両10に対応するコードと一致するか否か照会する。両者が一致することによって認証が確認される。
認証が確認された場合、認証制御部50は、ソレノイド部78に通電する。ソレノイド部78が通電されると、係止部781がソレノイドカム68の溝68aから待避する。
図6(C)は、認証確認状態Q3において、係止部781がソレノイドカム68の溝68aから待避した状態を示している。図6(C)に示す状態は、認証確認状態Q3で認証制御部50による認証が認められた状態である。認証が認められた状態では、係止部781がソレノイドカム68の溝68aから待避しているので、メイン操作部61が回転可能となる。
なお、本実施形態におけるメイン操作部61では、メイン操作部61が押込まれた後、押込みの操作の荷重から解放されると、ストッパ部63の付勢力によって、メイン操作部61が押込み方向Pとは反対方向に戻る。即ち、メイン操作部61がオフ状態Q2と同じ位置まで戻る。ただし、押込みの操作の荷重から解放されることは、「荷重を加える操作」とは異なる。従って、メイン操作部61が操作の荷重から解放されて押込み方向Pに戻った状態も、ソレノイド部78が通電されている場合には、認証確認状態Q3は継続している。即ち、メイン操作部61が荷重から解放されて押込み方向Pに戻った状態も、認証確認状態Q3に含まれる。
また、認証が認められてから所定時間が経過した場合、認証制御部50は、ソレノイド部78の通電を停止する。この場合、係止部781の状態が、図6(C)に示すように溝68aに入り込んでいない状態から、図6(A)に示すように溝68aに入り込んだ状態になる。
認証確認状態Q3において認証が認められない場合、認証制御部50は、ソレノイド部78に通電しない。従って、係止部781がソレノイドカム68の溝68aに入り込んだ状態が維持される。この場合、鞍乗型車両用認証システムCの状態が、認証確認状態Q3から、図6(A)に示すオフ状態Q2に戻る。
また、上述したように、認証が認められた場合であっても、次の荷重を加える操作がないまま、所定時間が経過した場合にも、鞍乗型車両用認証システムCの状態が、認証確認状態Q3から、図6(A)に示すオフ状態Q2に戻る。このとき、ソレノイドカム68の溝68aから待避していた係止部781が溝68aに入り込む。所定時間が経過した場合に、オフ状態Q2に戻ることによって、ソレノイド部78に通電されたままの状態が長時間続く事態の発生が抑えられる。
認証確認状態Q3における認証が認められた場合、係止部781がソレノイドカム68の溝68aから待避する。その結果、メイン操作部61が変位可能になる。この場合、メイン操作部61に対して荷重を加える操作が行われることによってメイン操作部61が変位する。これにより、鞍乗型車両用認証システムCの状態が、認証確認済み状態Q4に遷移する。運転者は、メイン操作部61を変位させる操作を完了できたことによって、認証が認められたことを認識できる。
一方、認証確認状態Q3における認証が認められない場合、メイン操作部の変位が阻止される。そのため、運転者は、メイン操作部61に対して荷重を加えてもメイン操作部61を変位させる操作を完了させることができない。運転者は、メイン操作部61操作を完了させることができない場合には、操作が阻止される時の手応えにより、認証が認められなかったことを直感的に認識できる。従って、運転者が認証の成否を認識できずに認証のための操作を繰り返すことによって消費電力が増大してしまうという事態の発生を抑制できる。
(認証確認済み状態Q4)
認証確認済み状態Q4は、認証確認状態Q3で認証制御部50による認証が認められた場合に、メイン操作部61に対して荷重を加える操作(荷重操作)が行われることによってメイン操作部61が変位することにより認証確認状態Q3から遷移する状態である。詳細には、認証確認済み状態Q4は、メイン操作部61が、OFF位置から、OPEN位置に向かう回転操作の荷重を受け、OPEN位置に回転することによって、認証確認状態Q3から遷移する状態である。なお、図2に示すメイン操作部61に対してOFF位置からOPEN位置に向かう荷重の向きは、図2における時計回りである。
図2に示すメイン操作部61では、メイン操作部61がOPEN位置に位置している。図2に示す状態は、認証確認済み状態Q4を示している。
認証確認済み状態Q4では、パワーユニット制御部30の電源がオフ、且つ認証制御部50による認証が確認済みである。認証確認済み状態Q4では、オープンスイッチ77a(図2参照)が動作し、且つメインスイッチ77bは動作しない。認証制御部50は、オープンスイッチ77aの動作によって、認証確認済み状態Q4への遷移を判別する。
本実施形態におけるメイン操作部61は、回転操作によって回転することで、認証確認済み状態Q4に対応するOPEN位置へ切り替わる。運転者は認証の状態をメイン操作部61の回転位置に基づいて認識できる。認証確認済み状態Q4へ切り替わったことが運転者にとって視認し易い。
認証確認済み状態Q4では、認証の確認を必要とする鞍乗型車両10の機能が使用可能となる。本実施形態における認証確認済み状態Q4では、フューエルリッド28及びシート23を開かせるための操作が可能である。認証確認済み状態Q4では、サブ操作部81,82の操作が可能になる。
図8(A)及び図8(B)は、ロックプレート65及びロックカム66を示す操作部60の横断面図である。図8(A)及び図8(B)には、シャフト69が延びる方向に見たロックプレート65及びロックカム66が示されている。図8(A)は、認証確認状態Q3を示している。図8(B)は、認証確認済み状態Q4を示している。なお、オフ状態Q2におけるロックプレート65及びロックカム66の状態は、図8(A)に示す認証確認状態Q3の場合と同じである。
ロックカム66は、メイン操作部61の回転と共に回転する。
メイン操作部61が、オフ状態Q2又は認証確認状態Q3に対応するOFF位置(図2参照)にある場合、図8(A)に示すように、ロックカム66の動作によって、ロックプレート65がサブ操作部81,82の変位を阻止する位置に配置される。この場合、荷重を加える操作によるサブ操作部81、82の変位が阻止される。即ち、サブ操作部81,82に押込みの荷重が加えられても、サブ操作部81,82は変位しない。従って、リッドロック28a及びシートロック23aのロック状態を開放することはできない。
メイン操作部61は、メイン操作部61がOFF位置から、図8(B)に示すOPEN位置(図2参照)へ変位することによって、ロックプレート65を、サブ操作部81,82の変位を阻止する位置から待避させる。詳細には、メイン操作部61が、図8(B)に示すOPEN位置へ回転すると共に、ロックカム66が回転する。ロックプレート65は、ばね等の付勢部材(図示せず)により、サブ操作部81、82からロックカム66へ向かう方向に付勢されている。ロックカム66が回転すると、ロックカム66の外周に形成されたカム溝66aが、ロックプレート65と対向する。この時、上記付勢部材の付勢力により、ロックプレート65が、カム溝66aに入り込む。その結果、ロックプレート65が阻止位置から待避する。これによって、サブ操作部81,82は、荷重を加える操作による変位を許可される。即ち、サブ操作部81,82に押込みの荷重が加えられると、サブ操作部81,82が押込まれる。サブ操作部81,82の各々の変位は、図示しないワイヤを介して、それぞれリッドロック28a及びシートロック23aに伝達される。リッドロック28a及びシートロック23aがロック状態から開放される。
認証確認済み状態Q4は、フューエルリッド28及びシート23を開くことが可能な状態であり、鞍乗型車両10の走行が不能の状態である。鞍乗型車両10の走行が不能の状態では、パワーユニット22を動作させるための装置の動作を停止することができる。例えば、エンジン221に燃料を供給する燃料ポンプを停止することができる。従って、本実施形態の鞍乗型車両用認証システムCによれば、フューエルリッド28及びシート23を開くことを可能としつつ、パワーユニット22の動作についての消費電力を抑制することができる。消費電力が抑制されるので、バッテリの大型化による鞍乗型車両の大型化を抑制することができる。
認証確認済み状態Q4において、メイン操作部61は、鞍乗型車両用認証システムCの状態が認証確認状態Q3から認証確認済み状態Q4に遷移したときの荷重とは逆向きの荷重を受け変位することが可能である。この逆向きの荷重を、逆荷重と称する。この逆荷重は、図2に示すメイン操作部61に対し、反時計回りの向きに加えられる荷重である。
認証確認済み状態Q4で、メイン操作部61に対して逆荷重を加える操作が行われることによってメイン操作部61が変位することにより、鞍乗型車両用認証システムCの状態が、認証確認済み状態Q4から、オフ状態Q2に遷移する。詳細には、認証確認済み状態Q4において、メイン操作部61に対して、OPEN位置(図2参照)からOFF位置に向かう逆荷重の操作が行われることによって、メイン操作部61がOFF位置に回転する。メイン操作部61がOFF位置に回転することにより、鞍乗型車両用認証システムCの状態が、オフ状態Q2に戻る。
(パワーユニットオン状態Q5)
パワーユニットオン状態Q5は、認証確認済み状態Q4においてメイン操作部61に対して荷重を加える操作が行われることによってメイン操作部61が変位することにより認証確認済み状態Q4から遷移する状態である。詳細には、パワーユニットオン状態Q5は、メイン操作部61が、回転操作の荷重を受けることによって、OPEN位置からON位置に回転する。メイン操作部61が、ON位置に回転することによって、鞍乗型車両用認証システムCの状態が、認証確認済み状態Q4からパワーユニットオン状態Q5に遷移する。
パワーユニットオン状態Q5では、サブ操作部81,82の変位が阻止される。
メイン操作部61がON位置に回転すると、メインスイッチ77b(図4参照)が動作する。これによって、認証制御部50が、パワーユニットオン状態Q5への遷移を判別する。メインスイッチ77bの動作によって、パワーユニット制御部30の電源がオンになる。
パワーユニットオン状態Q5では、パワーユニット制御部30の電源がオン、且つ認証制御部50による認証が確認済みである。ただし、本実施形態において、パワーユニットオン状態Q5では、原則として、再認証が行われる。再認証は、認証制御部50と携帯機40との間で行われる認証と、認証制御部50とパワーユニット制御部30との間で行われる認証とからなる。認証制御部50と携帯機40との間で行われる認証は、上述した通りであるから、ここでの説明を省略する。認証制御部50とパワーユニット制御部30との間で行われる認証は、パワーユニット22の動作の可否を決定するために行われる。この認証では、パワーユニット制御部30と認証制御部50の間で、データの照合が行われる。詳細には、認証制御部50がパワーユニット制御部30に照合のためのコードを送信する。パワーユニット制御部30は、認証制御部50から送信されたコードが、パワーユニット制御部30に予め記憶されたコードと一致する場合には、認証制御部50とパワーユニット制御部30との間での認証が認められる。認証制御部50及びパワーユニット制御部30によって再認証が認められると、パワーユニット制御部30は、パワーユニット22の動作を可能にする。再認証が認められない場合、パワーユニット22の動作が禁止される。
このように、認証制御部50と携帯機40との間での認証とともに、パワーユニット制御部30と認証制御部50との間での認証が行われるので、防犯性が向上する。
パワーユニットオン状態Q5において、認証制御部50及びパワーユニット制御部30による再認証が認められた場合、スタートスイッチ26(図1参照)が操作されると、鞍乗型車両用認証システムCの状態が、エンジン動作状態Q6になる。エンジン動作状態Q6では、パワーユニット制御部30がパワーユニット22を始動する。エンジン動作状態Q6では、鞍乗型車両の走行が可能である。
パワーユニットオン状態Q5又はエンジン動作状態Q6において、メイン操作部61に対して逆荷重を加える操作が行われることによってメイン操作部61が変位すると、鞍乗型車両用認証システムCの状態が、認証確認済み状態Q4に遷移する。パワーユニットオン状態Q5又はエンジン動作状態Q6において、メイン操作部61に対し逆荷重を加える操作が行われることによって、メイン操作部61がOPEN位置に変位する。メイン操作部61がOPEN位置に変位すると、鞍乗型車両用認証システムCの状態が、認証確認済み状態Q4に戻る。
本実施形態の鞍乗型車両用認証システムCは、鞍乗型車両用認証システムCの状態がパワーユニットオン状態Q5から認証確認済み状態Q4に遷移してから、予め定められた保留時間が経過するまでの期間では、再認証を省略して、以下のことを許可するように構成されている。鞍乗型車両用認証システムCの状態がパワーユニットオン状態Q5に戻ることが許可される。さらに、パワーユニット制御部30がパワーユニット22の動作を可能とすることが許可される。
鞍乗型車両用認証システムCの状態がパワーユニットオン状態Q5から認証確認済み状態Q4に遷移してから前記保留時間が経過するまでの期間内に、鞍乗型車両用認証システムCの状態がパワーユニットオン状態Q5に戻った場合、再認証が行われず、パワーユニット制御部30は、パワーユニット22の動作を可能とする。詳細には、認証制御部50は、鞍乗型車両用認証システムCの状態がパワーユニットオン状態Q5から認証確認済み状態Q4に遷移したことをオープンスイッチ77a及びメインスイッチ77bの信号によって判別する。認証確認済み状態Q4への遷移が判別された場合、認証制御部50は、計時を開始する。認証制御部50は、保留時間内に、鞍乗型車両用認証システムCの状態がパワーユニットオン状態Q5に遷移したと判別した場合、再認証を省略する。
例えば、携帯機を紛失した運転者の操作によって鞍乗型車両用認証システムCの状態が認証確認済み状態Q4に一旦遷移しても、鞍乗型車両用認証システムCの状態を保留時間内にパワーユニットオン状態Q5に遷移させることにより、パワーユニット22を動作させることができる。
再認証の省略の条件に、鞍乗型車両用認証システムCの状態がパワーユニットオン状態Q5から認証確認済み状態Q4に遷移する際に認証を行い、認証の結果が失敗したことを付加してもよい。この場合、鞍乗型車両用認証システムCの状態が認証確認済み状態Q4に遷移する際に認証を行い、認証が認められた場合、保留時間内に鞍乗型車両用認証システムCの状態がパワーユニットオン状態Q5に戻っても、認証制御部50は、再認証を実施する。
(ハンドルロック状態Q1)
ハンドルロック状態Q1は、オフ状態Q2でメイン操作部61に対して荷重を加える操作が行われることによってメイン操作部61が変位することにより、オフ状態Q2から遷移する状態である。詳細には、ハンドルロック状態Q1は、メイン操作部61が、OFF位置(図2参照)からLOCK位置に向かう逆荷重と押込みの荷重を受け、LOCK位置に回転することによって、オフ状態Q2から遷移する状態である。
メイン操作部61がLOCK位置に回転すると、メイン操作部61及びシャフト69と共に回転するロッククランク73によって、ハンドルロックピン76がシリンダボディ75の外に突出する。ハンドルロックピン76が突出することによって、ハンドル17の回転を阻止する。
ハンドルロック状態Q1でメイン操作部61に対して荷重を加える操作が行われることによってメイン操作部61が変位することにより、鞍乗型車両用認証システムCの状態が、ハンドルロック状態Q1からオフ状態Q2に遷移する。詳細には、ハンドルロック状態Q1で、メイン操作部61が、LOCK位置からOFF位置に向かう荷重と押込みの荷重を受け、OFF位置に回転することによって、オフ状態Q2に遷移する。
ハンドルロック状態Q1とオフ状態Q2との間で状態が遷移する場合には、携帯機40を用いた認証が実施される。
本実施形態における鞍乗型車両用認証システムCの状態は、オフ状態Q2から、認証確認状態Q3、及び、認証確認済み状態Q4を経由して、パワーユニットオン状態Q5に切替えられる。つまり、認証確認状態Q3、及びパワーユニットオン状態Q5の間に、認証確認済み状態Q4が設けられている。
認証確認済み状態Q4は、認証制御部50による認証が認められた場合に、メイン操作部61に対する操作によってメイン操作部61が変位することにより、認証確認状態Q3から遷移する状態である。このため、メイン操作部61に対する操作によって、鞍乗型車両用認証システムCの状態を認証確認済み状態Q4に遷移させつつ、更なる操作を保留することによって、認証確認済み状態Q4を維持させることができる。
認証確認済み状態Q4では、パワーユニット制御部30の電源がオフであり、パワーユニット22の制御が実施されない。この一方、認証確認済み状態Q4では、リッドロック28a又はシートロック23aのロック状態の開放のための操作が可能となる。つまり、リッドロック28a又はシートロック23aの開放のための操作は、認証制御部50による認証が認められた場合に可能となる。
携帯機40を使用する認証制御部50の認証は、認証情報の複雑さ及び高い秘匿性のため、高い防犯性を実現できる。このため、メイン操作部61が外部に露出している鞍乗型車両10のフューエルリッド28a又はシートロック23aの開放について、防犯効果が高められる。
パワーユニットオン状態Q5では、パワーユニット制御部30の電源がオンであり、パワーユニット制御部30がパワーユニット22を制御する。これに対し、認証確認済み状態Q4では、パワーユニット制御部の電源がオフであるため、パワーユニットオン状態Q5よりも消費電力が少ない。また、認証確認済み状態Q4は、認証制御部50による認証が確認済みの状態であるので、認証制御部50に認証の確認動作を行なわせる認証確認状態Q3よりも消費電力が少ない。また、認証確認済み状態Q4は、認証が認められたことによって操作部60のソレノイド部78が通電された時、メイン操作部61が操作によって変位することによって遷移した状態である。従って、認証確認済み状態Q4では、ソレノイド部78の通電を停止することができる。従って、認証確認済み状態Q4は、認証確認状態Q3よりも消費電力が少ない。
本実施形態の鞍乗型車両用認証システムによれば、リッドロック28a又はシートロック23aを開放可能とする状態における消費電力が抑えられる。リッドロック28a又はシートロック23aの開放を可能とする状態では、エンジン221が停止しているので、鞍乗型車両用認証システムCは、バッテリ27の電力を使用する。
本実施形態の鞍乗型車両用認証システムCによれば、バッテリ27の消費電力を抑えることができるので、バッテリ27の大型化を抑えることができる。鞍乗型車両10で携帯機40を用いた防犯性の高い認証を実施しつつ、バッテリ27の大型化による鞍乗型車両10の大型化を抑制できる。
また、本実施形態の鞍乗型車両用認証システムCによれば、リッドロック28a又はシートロック23aを開放するサブ操作部81、82(図8参照)の変位が、メイン操作部61の回転に応じたロックプレート65の位置によって制御される。このため、サブ操作部81、82の変位を阻止するための専用のアクチュエータが必要とされない。
本実施形態の鞍乗型車両用認証システムCによれば、携帯機40との通信を用いた認証を通じて、サブ操作部81、82の変位の阻止及び阻止の解除を制御しつつ、消費電力を更に抑制することができる。従って、バッテリ27の大型化による鞍乗型車両10の大型化を更に抑制できる。
なお、上述した実施形態では、メイン操作部の例として、回転機構が設けられたメイン操作部61を説明した。しかし、本発明におけるメイン操作部はこれに限られず、例えば押しボタンであってもよい。即ち、押しボタンで構成されたメイン操作部が押込みの操作を受けて変位するごとに、鞍乗型車両用認証システムの状態が遷移してもよい。
また、上述した実施形態では、鞍乗型車両用認証システムの例として、オフ状態Q2とパワーユニットオン状態Q5との間に、認証確認状態Q3と認証確認済み状態Q4とを有する鞍乗型車両用認証システムCを説明した。しかし、本発明における鞍乗型車両用認証システムはこれに限られず、例えば、オフ状態とパワーユニットオン状態との間に、認証確認状態及び認証確認済み状態以外の状態を有していてもよい。
また、上述した実施形態では、鞍乗型車両用認証システムの状態の例として、メイン操作部61が、回転操作によってOPEN位置からON位置に回転することにより、状態が、認証確認済み状態Q4からパワーユニットオン状態Q5に遷移することを説明した。しかし、本発明における鞍乗型車両用認証システムはこれに限られない。例えば、メイン操作部61は、押込み操作及び回転操作によってOPEN位置からON位置に回転してもよい。この場合、メイン操作部61がOPEN位置で押込まれることによって認証が行われ、認証が認められるとメイン操作部61が回転可能となる。認証が認められない場合、OPEN位置にあるメイン操作部61の押込み操作及び回転操作は完了しない。
また、上述した実施形態では、メイン操作部61の変位を阻止する阻止部の例として、ソレノイド部78を説明した。しかし、本発明における阻止部は、ソレノイドに限られず、例えばモータ等のアクチュエータでもよい。
また、上述した実施形態では、パワーユニット制御部及び認証制御部の例として、記憶装置に記憶されたプログラムを実行するパワーユニット制御部30及び認証制御部50を説明した。しかし、本発明におけるパワーユニット制御部及び認証制御部の少なくとも一方は、ハードウェアロジックにより実現されてもよい。また、パワーユニット制御部30及び認証制御部50が、同一の演算装置及び記憶装置に含まれていてもよい。パワーユニット制御部30及び認証制御部50のハードウェア構成は、特に限定されない。
また、上述した実施形態では、鞍乗型車両用認証システムの例として、リッドロック28a及びシートロック23aのロック状態を開放するサブ操作部81、82を備えた鞍乗型車両用認証システムを説明した。しかし、本発明におけるサブ操作部は、フューエルリッド及びシート以外の開閉部を開かせるものであってもよい。また、鞍乗型車両用認証システムは、開閉部を開かせるサブ操作部を備えていなくともよく、例えば、認証確認済み状態で、補機に電源を供給する構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、鞍乗型車両用認証システムを搭載された鞍乗型車両の例として、自動二輪車を説明した。しかし、鞍乗型車両は、自動二輪車に限られず、例えば、3個以上の車輪を有する車両であってもよい。鞍乗型車両は、例えばATV(All−Terrain Vehicle)等であってもよい。
また、上述した実施形態では、鞍乗型車両を駆動するためのパワーユニットとして、エンジン221を有するパワーユニット22を説明した。しかし、パワーユニットは、エンジン221を有するものに限られず、例えば電動モータを有するパワーユニットであってもよい。
再認証は、(i)認証制御部50と携帯機40との間での認証、及び(ii)認証制御部50とパワーユニット制御部30との間での認証からなる。本実施形態では、認証(i)及び(ii)が、パワーユニットオン状態Q5において実行される。しかし、再認証は、この例に限定されない。認証(i)が認証システムCの状態が状態Q4から状態Q5に遷移する時に実行され、認証(ii)が状態Q5において実行されてもよい。認証(i)が状態Q5において実行され、認証(ii)が認証システムCの状態が状態Q4から状態Q5に遷移する時に実行されてもよい。認証(i)及び(ii)が、認証システムCの状態が状態Q4から状態Q5に遷移する時に実行されてもよい。なお、再認証は、必ずしも実行されなくてもよい。
10 鞍乗型車両
22 パワーユニット
23 シート
23a シートロック
28 フューエルリッド
28a リッドロック
30 パワーユニット制御部
40 携帯機
50 認証制御部
61 メイン操作部
65 ロックプレート
66 ロックカム
68 ソレノイドカム
78 ソレノイド部
81,82 サブ操作部
C 鞍乗型車両用認証システム
Q2 オフ状態
Q3 認証確認状態
Q4 認証確認済み状態
Q5 パワーユニットオン状態

Claims (7)

  1. 鞍乗型車両に用いられる鞍乗型車両用認証システムであって、
    前記鞍乗型車両用認証システムは、
    前記鞍乗型車両に設けられ且つ前記鞍乗型車両を駆動するためのパワーユニットを制御するように前記鞍乗型車両に設けられたパワーユニット制御部と、
    前記鞍乗型車両と物理的に別個に構成され、無線通信を介した前記鞍乗型車両の使用についての認証に用いられる携帯機と、
    前記鞍乗型車両に設けられ、前記携帯機と通信することにより、前記鞍乗型車両の使用についての認証を行う認証制御部と、
    前記パワーユニット制御部及び前記認証制御部の状態を切替えるための操作を受付ける、少なくとも一部が前記鞍乗型車両の外部に露出するように前記鞍乗型車両に設けられたメイン操作部と、
    を備え、
    前記鞍乗型車両用認証システムは、前記鞍乗型車両用認証システムの状態が、オフ状態から、少なくとも、認証確認状態、及び、認証確認済み状態を経由して、パワーユニットオン状態に切替え可能に構成されており、
    前記オフ状態は、前記パワーユニット制御部の電源がオフであり、且つ前記認証制御部による認証が行われていない状態であり、ハンドルロック状態と、前記ハンドルロック状態で前記メイン操作部に対して荷重を加える操作が行われることによって前記メイン操作部が変位することにより前記ハンドルロック状態から遷移する状態とを含み
    前記認証確認状態は、前記ハンドルロック状態から遷移する前記オフ状態において前記メイン操作部に対して荷重を加える操作が行われることによって前記メイン操作部が変位することにより前記状態から遷移する状態であって、前記認証制御部に認証の確認動作を行なわせる状態であり、
    前記認証確認済み状態は、前記認証確認状態で前記認証制御部による認証が認められた場合に前記メイン操作部に対して荷重を加える操作が行われることによって前記メイン操作部が変位することにより前記認証確認状態から遷移する状態であって、前記パワーユニット制御部の電源がオフ、且つ前記認証制御部による認証が確認済みである状態であり、
    前記パワーユニットオン状態は、前記認証確認済み状態において前記メイン操作部に対して荷重を加える操作が行われることによって前記メイン操作部が変位することにより前記認証確認済み状態から遷移する状態であって、前記パワーユニット制御部の電源がオン、且つ前記認証制御部による認証が確認済みである状態である。

  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両用認証システムであって、
    前記認証確認済み状態は、前記鞍乗型車両の走行が不能の状態である。
  3. 請求項1又は2に記載の鞍乗型車両用認証システムであって、
    前記メイン操作部には、回転操作を受付けて回転する回転機構が設けられており、
    前記鞍乗型車両用認証システムの状態は、前記認証確認状態で前記認証制御部による認証が認められた場合に前記メイン操作部に対して回転操作が行われることによって前記メイン操作部が回転することにより、前記認証確認状態から前記認証確認済み状態へ切り替わる。
  4. 請求項1から3いずれか1項に記載の鞍乗型車両用認証システムであって、
    前記メイン操作部には、前記鞍乗型車両用認証システムの状態を、前記認証確認状態から前記認証確認済み状態へ遷移させるために前記メイン操作部に対して荷重を加える操作が行われる時の前記メイン操作部の変位を、前記認証制御部の認証の結果に応じて阻止するメイン変位阻止部が設けられ、
    前記メイン変位阻止部は、前記認証制御部による認証が認められた場合に、前記メイン操作部の変位の阻止を解除する。
  5. 請求項1から4いずれか1項に記載の鞍乗型車両用認証システムであって、
    前記鞍乗型車両用認証システムは、前記鞍乗型車両用認証システムの状態が前記認証確認済み状態から前記パワーユニットオン状態に遷移する時点から前記鞍乗型車両用認証システムの状態が前記パワーユニットオン状態である時までの間に、再認証を実行するように構成され、前記再認証は、前記認証制御部と前記携帯機との間で実行される前記認証、及び前記認証制御部と前記パワーユニット制御部との間で実行される認証の両方からなり、
    前記パワーユニット制御部は、前記再認証が認められた時に、前記パワーユニットの動作を可能とするように構成され、
    前記鞍乗型車両用認証システムは、前記鞍乗型車両用認証システムの状態が前記パワーユニットオン状態から前記認証確認済み状態に遷移してから予め定められた時間が経過するまでの期間では、前記再認証を省略して、前記鞍乗型車両用認証システムの状態が前記パワーユニットオン状態に戻るとともに前記パワーユニット制御部が前記パワーユニットの動作を可能とすることを許可するように構成されている。
  6. 請求項1から5いずれか1項に記載の鞍乗型車両用認証システムであって、
    前記メイン操作部に隣接して配置され、荷重を加える操作によって変位することで前記鞍乗型車両に設けられた開閉部を開かせるサブ操作部を備え、
    前記メイン操作部は、前記メイン操作部が前記認証確認状態又は前記オフ状態に対応する位置にある場合に、前記サブ操作部の変位を阻止する位置に配置されたサブ阻止部を備え、
    前記メイン操作部は、前記メイン操作部が前記認証確認状態に対応する位置から前記認証確認済み状態に対応する位置へ変位することによって、前記サブ阻止部を、前記サブ操作部の変位を阻止する位置から待避させる。
  7. 鞍乗型車両であって、
    前記鞍乗型車両は、
    請求項1から6いずれか1項に記載の鞍乗型車両用認証システムと、
    前記鞍乗型車両を駆動するためのパワーユニットと
    を備える。
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