JP2008100670A - イグニッションスイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正規のIDコードが受信された場合に操作ノブを回動操作する際、当該操作ノブが誤って空回りしてしまうのを回避することができるイグニッションスイッチ装置を提供する。
【解決手段】運転者が回動操作可能な操作ノブ2を有し、ロータの回動が規制された状態で、且つ、操作ノブ2に対して所定トルク以上の操作力で回動操作すると、当該操作ノブ2を空回りさせる空回り手段3とを具備したイグニッションスイッチ装置において、操作ノブ2は、摘み部2aと、伝達部2bとから構成されるとともに、空回り手段3は、伝達部2bに形成されて操作ノブ2の回動軸方向に延設されたスプリング10と、該スプリング10の付勢力で摘み部2aを押圧するボール11と、摘み部2aに形成されて当該ボール11を嵌合状態にて収容する凹部12とを有したものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、発信手段からのIDコードが予め登録された正規のものであると判別されることを条件としてエンジンの始動を許可するイグニッションスイッチ装置に関するものである。
近年多発する車両の盗難防止を図るために、運転者が携帯しつつ車両固有のIDコードを発信し得る発信手段と、そのIDコードを受信し得る受信手段とを備え、当該受信手段にて受信したIDコードが正規のものであることを条件として、エンジン始動を含む車両の各種操作を可能とした所謂スマートエントリーシステムが提案されている。例えば、二輪車におけるスマートエントリーシステムの場合、発信手段(電子キー)を携帯した運転者が車両に近づくと、その発信手段から発信されたIDコードを受信手段が受信し、予め登録した正規のものであるか否かが判定されるとともに、正規のものである場合に限りエンジン始動操作を可能としている。
然るに、上記の如きスマートエントリーシステムを具備した二輪車においては、従来、正規のIDコードを受信したと判定されたことを条件として回動操作可能な操作ノブを有し、当該操作ノブを回動操作することによりエンジンの始動が可能とされたイグニッションスイッチ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかるイグニッションスイッチ装置は、正規のIDコードが受信されるまでは操作ノブの回動操作が規制されているとともに、その規制された状態で強引に回転操作しようとしたときに当該操作ノブを空回りさせるトルクリミッタ機構が配設されている。
このトルクリミッタ機構は、操作ノブに対して径方向(操作ノブの回動方向と直交する方向)に延設されたスプリング(ばね)と、該スプリングの付勢力により操作ノブを押圧するクリックボールと、操作ノブ側に形成されて当該クリックボールを嵌合状態にて収容する凹部とから構成されており、強引に操作ノブを回動操作しようとすると、凹部からクリックボールが外れ、操作ノブが空回りするようになっていた。これにより、不正にエンジン始動がなされてしまうのを防止することができる。
特開2005−112048号公報
しかしながら、上記従来のイグニッションスイッチ装置においては、スプリングが操作ノブに対して径方向に延設されているので、例えば当該操作ノブの略中央からメカキー等が延設されるとともに当該操作ノブ及びメカキーが取り外し可能なものに適用した場合、比較的小さなスプリングを用いらざるを得なくなり、凹部に対するクリックボールの十分な押圧力を得ることができないという問題があった。
即ち、上記の如くメカキーを延設させた操作ノブの場合、当該メカキーの形成部位が邪魔となり、径方向に亘って全長が長く付勢力が大きいスプリングを具備させるのは困難となることから、全長が短く付勢力が小さなスプリングでクリックボールを凹部に押圧することとなり、比較的小さなトルクでも操作ノブが空回りしてしまうのである。従って、正規のIDコードが受信された場合に操作ノブを回動操作しようとした場合でも操作ノブが誤って空回りしてしまう虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、正規のIDコードが受信された場合に操作ノブを回動操作する際、当該操作ノブが誤って空回りしてしまうのを回避することができるイグニッションスイッチ装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信し得る発信手段と、該発信手段から発信されたIDコードを受信し得る受信手段と、該受信手段で受信したIDコードが予め登録した正規のものであるか否かを判定する判定手段と、運転者が回動操作可能な操作ノブと、該操作ノブの回動操作に伴って回動し、車両のエンジンの始動を許可した状態とするロータと、該ロータの回動を規制するとともに、前記判定手段により前記受信手段で受信したIDコードが正規のものと判定されたことを条件として当該ロータの回動の規制を解除する規制手段と、該規制手段により前記ロータの回動が規制された状態で、且つ、前記操作ノブに対して所定トルク以上の操作力で回動操作すると、当該操作ノブをロータに対して相対的に回動させて空回りさせる空回り手段とを具備したイグニッションスイッチ装置において、前記操作ノブは、上部が凸状に形成された摘み部と、該摘み部とは別体とされて当該摘み部と連れ回しされてその回動を前記ロータに伝達し得る伝達部とから構成されるとともに、前記空回り手段は、前記伝達部に形成されて操作ノブの回動軸方向に延設されたスプリングと、該スプリングの付勢力で前記摘み部を押圧する押圧手段と、前記摘み部に形成されて当該押圧手段を嵌合状態にて収容する凹部とを有したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のイグニッションスイッチ装置において、前記摘み部の凹部における縁端から前記伝達部側に膨出した膨出部が略円環状に形成されたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のイグニッションスイッチ装置において、前記押圧手段及び凹部は、前記摘み部及び伝達部の径方向であって同一直線上に一対それぞれ形成されたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1つに記載のイグニッションスイッチ装置において、前記ロータは、複数のタンブラを有して正規のメカキーを挿通し得るキーシリンダから成るとともに、前記伝達部には当該メカキーが一体的に形成されたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1つに記載のイグニッションスイッチ装置において、前記ロータの前記伝達部と対向した面、及び当該伝達部の当該ロータと対向した面には、互いに嵌合し得る嵌合形状がそれぞれ形成されたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1つに記載のイグニッションスイッチ装置において、前記摘み部と伝達部との間に介装され、当該伝達部に対して緊迫力を有しつつ摘み部を組付け得るOリングを具備したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、空回り手段を構成するスプリングが操作ノブの回動軸方向に延設されているので、全長の長いスプリングを用いることができ、押圧手段に付与される付勢力をより大きく設定することができる。従って、正規のIDコードが受信された場合に操作ノブを回動操作する際、当該操作ノブが誤って空回りしてしまうのを回避することができる。
請求項2の発明によれば、摘み部の凹部における縁端から伝達部側に膨出した膨出部が略円環状に形成されているので、膨出部の膨出寸法だけ凹部が深く形成されることとなり、規制手段でロータの回動が規制された状態で操作ノブを強引に回動操作したとき、当該凹部に対する押圧手段の嵌合が外れて空回りさせる際のトルクを大きく設定しつつ、イグニッションスイッチ装置の軸方向の寸法が増大するのを抑制することができる。従って、正規のIDコードが受信された場合に操作ノブを回動操作する際、当該操作ノブが誤って空回りしてしまうのをより確実に回避することができる。
請求項3の発明によれば、押圧手段及び凹部は、摘み部及び伝達部の径方向であって同一直線上に一対それぞれ形成されているので、規制手段でロータの回動が規制された状態で操作ノブが所定トルク以上で強引に回動操作された際、一方の凹部に対する嵌合が外れた押圧手段は、摘み部を更に180°回動させることにより他方の凹部に嵌合して収容されることとなる。
従って、規制手段でロータの回動が規制された状態で操作ノブが所定トルク以上で強引に回動操作された後においても、空回りした摘み部が180°毎に安定した位置(押圧手段が凹部に嵌合して収容された位置)となることから、摘み部の上部に形成された凸状の方向を常に同一に保持させることができ、操作ノブの操作性を維持することができる。
請求項4の発明によれば、ロータは、複数のタンブラを有して正規のメカキーを挿通し得るキーシリンダから成るとともに、伝達部には当該メカキーが一体的に形成されているので、操作ノブがメカキーの把持部を兼用することとなり、電池切れ等による発信手段からのIDコードの発信が不能となった際もメカキーによる操作を可能とすることができる。
請求項5の発明によれば、ロータの伝達部と対向した面、及び当該伝達部の当該ロータと対向した面には、互いに嵌合し得る嵌合形状がそれぞれ形成されたので、操作ノブの回転方向に対する強度を向上させることができるとともに、摘み部に対する操作力が確実に且つ効率よく伝達部を介してロータに伝達され、操作性を向上させることができる。
請求項6の発明によれば、摘み部と伝達部との間に介装され、当該伝達部に対して緊迫力を有しつつ摘み部を組付け得るOリングを具備したので、組付け後において摘み部と伝達部との間でガタが生じてしまうのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るイグニッションスイッチ装置は、二輪車におけるエンジン始動及び停止を制御するためのものであり、図1及び図2に示すように、シリンダボディから成るイグニッションスイッチ本体1と、その上部に形成された操作ノブ2とから主に外観が構成されている。このうち操作ノブ2は、エンジンEを始動させ得るオン位置、エンジンEを停止させるオフ位置、ハンドルバーをロックさせるステアリングロック位置の間で回動可能とされている。
また、本実施形態に係るイグニッションスイッチ装置は、図10に示すように、運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信し得る発信手段14と、車両側に配設されて発信手段15からのIDコードを受信し得る受信手段15と、該受信手段15で受信したIDコードが予め登録した正規のものであるか否かを判定する判定手段16とを有している。
発信手段14は、電波などにより常時IDコードを発信し得るもので、かかる発信手段14を携帯した運転者が車両に近づいて所定の認証操作を行うと、車両側のアンテナ等から成る受信手段15が当該IDコードを受信し得るよう構成されている。判定手段16は、予め登録されたIDコードと受信手段15にて受信したIDコードとを比較して、これらが合致していれば正規のIDコードを受信したと判定するものである。
また、操作ノブ2は、図2に示すように、メカキーKが一体的に形成されているとともに、イグニッションスイッチ本体1内には、複数のタンブラを有して正規のメカキーKを挿通し得るキーシリンダ4(ロータ)が配設されている。かかるキーシリンダ4は、メカキーKが挿通されない状態では、タンブラが外方に突出して回動が規制されるとともに、メカキーKが挿通された状態では、タンブラが内部に引き込まれ、外方との係合が解かれて、回動が可能とされている。
上記キーシリンダ4の下部には、当該キーシリンダ4と共に回動し得る作動子5が配設されており、当該作動子5から延びた延設部5aには、突出状態とされることにより図示しないハンドルバーの回動軸と係合して当該ハンドルバーをロックし得るロックバーRと、イグニッションスイッチ7を構成する可動部材9とが連結されている。例えば、操作ノブ2をオフ位置からステアリングロック位置まで回動操作すると、ロックバーRが突出状態となってハンドルバーをロックするとともに、操作ノブ2をオフ位置からオン位置まで回動操作すると、可動部材9の回動に伴って可動接点9aが動作し、基板8上の固定接点(不図示)と接触、離間し得るようになっている。
尚、イグニッションスイッチ7は、図10に示すように、エンジンE(具体的にはエンジンEを制御するECU)と電気的に接続されており、当該イグニッションスイッチ7にて所定回路が形成されると、エンジンEの始動を許可した状態となるよう構成されている。そして、エンジンEの始動を許可した状態にて、別個配設されたスタートボタン(不図示)を押圧操作すれば、エンジンEが始動する。即ち、キーシリンダ4に正規のメカキーKを挿通して操作ノブ2を回動操作すれば、その回動操作に伴ってキーシリンダ4が回動し、二輪車のエンジンの始動を許可した状態とし得るようになっているのである。
一方、イグニッションスイッチ本体1内には、キーシリンダ4の回動を規制するとともに、判定手段16により受信手段15で受信したIDコードが正規のものと判定されたことを条件として当該キーシリンダ4の回動の規制を解除する規制手段6が配設されている。より具体的には、規制手段6は、判定手段16と電気的に接続されるとともに、先端6bbが作動子5に形成された切欠5bと係合する位置と係合が解かれた位置との間で揺動するアーム6bと、該アーム6bの基端6baと接続されたプランジャ6aaを有するソレノイド6aとを有している。
しかして、判定手段16により受信手段15にて受信したIDコードが正規のものであると判定されると、ソレノイド6aに対して通電がなされ、当該通電によりプランジャ6aaを吸引して同図下方へ移動させる。これにより、アーム6bの基端6baも下方へ押し下げられ、当該アーム6bが軸Lを中心に揺動して、先端6bbが切欠5bから離間するので、作動子5及びキーシリンダ4のロックが解除される。この状態で、操作ノブ2をオン位置まで回動操作すれば、キーシリンダ4の回動によりエンジンEの始動が許可された状態となる。
尚、作動子5に形成された切欠5bは、キーシリンダ4のオン位置及びステアリングロック位置に対応した位置に形成されており、アーム6bの先端6bbが係止することにより、オン位置又はステアリングロック位置にあるキーシリンダ4の回動を規制してロックし得るようになっている。然るに、キーシリンダ4がオン位置及びステアリングロック位置にあるときは、タンブラの移動が規制されているため、メカキーKのキーシリンダ4からの抜き取りが規制されることとなる。
ここで、本実施形態における操作ノブ2は、図3に示すように、上部が凸状2aaに形成された摘み部2aと、該摘み部2aとは別体とされて当該摘み部2aと連れ回しされてその回動をメカキーKを介してロータとしてのキーシリンダ4に伝達し得る伝達部2bと、スプリング10、押圧手段としてのボール11、及び凹部12から成る空回り手段3とを有している。
摘み部2aは、その上部の凸状2aaが略直線状に延びて運転者が摘み易いよう形成されるとともに、内部に伝達部2bを収容した状態となっている。即ち、摘み部2aには、内側に向かって延びるスプリングピンPが形成され、そのスプリングピンPの先端が伝達部2bの側面略全域に形成された環状の溝2baに挿通して抜け止めが図られることにより、両部材が一体化されているのである。伝達部2bにはメカキーKがインサート成形にて一体化され、当該伝達部2bの下面からメカキーKが延設された状態となっている。
スプリング10は、伝達部2bに形成されて操作ノブ2の回動軸方向(図3における上下方向)に延設されたもので、それぞれのスプリング10にはボール11が配設されており、各スプリング10の付勢力で各ボール11が摘み部2a(摘み部2aに形成された凹部12底面)を押圧するようになっている。即ち、図4に示すように、スプリング10及びボール11は、伝達部2bの径方向であって同一直線上に一対それぞれ形成されており、スプリング10の付勢力でボール11が摘み部2aの裏面側に形成された凹部12に押圧されているのである。
凹部12は、図5に示すように、摘み部2aにおけるボール11と対応した位置にそれぞれ形成されたもので、摘み部2aの径方向であって同一直線上に一対形成されている。然るに、摘み部2a内に伝達部2bが組み付けられると、スプリング10で付勢されたボール11を嵌合状態にて収容するようになっている。これにより、規制手段6による規制が解かれた状態で操作ノブ2に対する回動操作が行われると、摘み部2aと共に伝達部2bも回動し、メカキーKを介してキーシリンダ4を回動させ得るよう構成されている。
また、規制手段6によりキーシリンダ4の回動が規制された状態で、且つ、操作ノブ2に対して所定トルク以上の操作力で強引に回動操作すると、凹部12に対するボール11の嵌合が外れて空回りするよう構成されている。即ち、所定トルク以上の操作力で強引に摘み部2aを回動操作すると、図6に示すように、ボール11が凹部12を乗り上げ、当該ボール11の凹部12に対する嵌合力が解かれるので、摘み部2aが伝達部2bに対して相対的に回動し、空回りするのである。
従って、規制手段6でキーシリンダ4の回動が規制された状態で所定トルク以上の操作力で強引に回動操作しようとした場合、操作ノブ2をキーシリンダ4に対して相対的に回動させて空回りさせ、当該操作ノブ2に対する第三者による不正な回動操作を抑制することができるのである。また、操作ノブ2を強引に回動させることによる当該操作ノブ2やキーシリンダ4等の破損を回避することができる。
更に、本実施形態の如く中央にメカキーKが固定されて径方向に長いスプリングを配設することができないものにおいても、空回り手段3を構成するスプリング10が操作ノブ2の回動軸方向に延設されているので、全長の長いスプリング10を用いることができ、ボール11に付与される付勢力をより大きく設定することができる。従って、正規のIDコードが受信された場合に操作ノブ2を回動操作する際、当該操作ノブ2が誤って空回りしてしまうのを回避することができる。
また更に、本実施形態においては、ボール11及び凹部12は、摘み部2a及び伝達部2bの径方向であって同一直線上に一対それぞれ形成されているので、規制手段6でキーシリンダ4の回動が規制された状態で操作ノブ2が所定トルク以上で強引に回動操作された際、一方の凹部12に対する嵌合が外れたボール11は、摘み部2aを更に180°回動させることにより他方の凹部12に嵌合して収容されることとなる。
従って、規制手段6でキーシリンダ4の回動が規制された状態で操作ノブ2が所定トルク以上で強引に回動操作された後においても、空回りした摘み部2aが180°毎に安定した位置(ボール11が凹部12に嵌合して収容された位置)となることから、摘み部2aの凸状2aaの方向(上面から見た方向)を常に同一(例えば図1の状態)に保持させることができ、操作ノブ2の操作性を維持することができる。
ところで、本実施形態においては、図5に示すように、摘み部2aの凹部12における縁端から伝達部2b側(同図中紙面手前側)に膨出した膨出部13が略円環状に形成されている。かかる膨出部13は、伝達部2bが摘み部2aに組み付けられた状態において、摘み部2aの溝2bb(図4参照)に嵌め込まれており、当該摘み部2aが空回りして伝達部2bに対して相対的に回動する際、膨出部13が干渉しないよう構成されている。
かかる膨出部13により、図6に示すように、その膨出寸法tだけ凹部12が深く形成されることとなり(即ち、凹部12の深さhは、摘み部2aの底面からの深さsに膨出寸法tを加えた寸法となる)、規制手段6でキーシリンダ4の回動が規制された状態で操作ノブ2を強引に回動操作したとき、当該凹部12に対するボール11の嵌合が外れて空回りさせる際のトルクを大きく設定しつつ、イグニッションスイッチ装置の軸方向の寸法が増大するのを抑制することができる。従って、正規のIDコードが受信された場合に操作ノブ2を回動操作する際、当該操作ノブ2が誤って空回りしてしまうのをより確実に回避することができる。
尚、本実施形態に係るロータは、複数のタンブラを有して正規のメカキーKを挿通し得るキーシリンダ4から成るとともに、伝達部2bには当該メカキーKが一体的に形成されているので、操作ノブ2がメカキーKの把持部を兼用することとなり、電池切れ等による発信手段からのIDコードの発信が不能となった際もメカキーKによる操作を可能とすることができる。
更に、本実施形態においては、図2に示すように、キーシリンダ4(ロータ)の伝達部2bと対向した面、及び当該伝達部2bの当該キーシリンダ4と対向した面には、互いに嵌合し得る嵌合形状17、18がそれぞれ形成されている。より具体的には、操作ノブ2は、図7に示すように、その伝達部2bにおける下面(キーシリンダ4と対向する面)に小判状の凸部から成る嵌合形状17を有するとともに、キーシリンダ4には、図8に示すように、その上面である伝達部2bと対向する面に嵌合形状17と対応した凹部から成る嵌合形状18が形成されている。
然るに、メカキーKをキーシリンダ4に挿通した状態で、図2に示すように、凸部の嵌合形状17と凹部の嵌合形状18とが合致して回転方向に嵌合し、これらが回転方向に連動し得るようになっている。これにより、操作ノブ2の回転方向に対する強度を向上させることができるとともに、摘み部2aに対する操作力が確実に且つ効率よく伝達部2bを介してキーシリンダ4(ロータ)に伝達され、操作性を向上させることができる。
また更に、本実施形態においては、図2に示すように、摘み部2aと伝達部2bとの間に介装され、伝達部2bに対して緊迫力を有しつつ摘み部2aを組付け得るOリング19を具備している。即ち、操作ノブ2は、図9に示すように、摘み部2aと伝達部2bとの間にOリング19を介装させ、摘み部2aに対して伝達部2bを組み付けて成るものである。この場合、Oリング19は、防水性を意図するのではなく、主に伝達部2bに対して緊迫力を有しつつ摘み部2aを組付けることが意図されることから、緊迫力をそれほど必要とせず、非常に軽い締め代に設定することができる。
上記の如く、本実施形態によれば、摘み部と伝達部との間に介装され、当該伝達部に対して緊迫力を有しつつ摘み部を組付け得るOリング19を具備したので、組付け後において摘み部2aと伝達部2bとの間でガタが生じてしまうのを抑制することができる。また、Oリングの如き汎用品にてガタを抑制することができるので、製造コストが嵩んでしまうのを抑制することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば操作ノブにメカキーが形成されておらず、キーシリンダの代わりに操作ノブと連動する回動部材(ロータ)とされたものにも適用することができる。この場合、例えば操作ノブはロータと一体化されて構成されるべきであるが、当該操作ノブの中央近傍に剛性向上のための別体を形成しようとした場合であっても、スプリングを操作ノブの回動軸方向に配設し得ることから、空回り手段3を構成するスプリングとして全長の長いものを用いることができる。
また、本実施形態においては、摘み部2aの凹部12における縁端から伝達部2b側に膨出した膨出部13が略円環状に形成されているが、これを廃し、凹部12が深さs(図6参照)に設定されたものとしてもよい。また更に、本実施形態における空回り手段3は、スプリング10の付勢力でボール11を摘み部2a側に押圧しているが、ボール11に代えて他の押圧手段(ローラ状或いはピン状のもの等)とすることができる。
操作ノブは、上部が凸状に形成された摘み部と、該摘み部とは別体とされて当該摘み部と連れ回しされてその回動をロータに伝達し得る伝達部とから構成されるとともに、空回り手段は、伝達部に形成されて操作ノブの回動軸方向に延設されたスプリングと、該スプリングの付勢力で摘み部を押圧する押圧手段と、摘み部に形成されて当該押圧手段を嵌合状態にて収容する凹部とを有したイグニッションスイッチ装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
本発明の実施形態に係るイグニッションスイッチ装置を示す上面図 図1におけるII−II線断面図 同イグニッションスイッチ装置における操作ノブを示す断面図 同操作ノブを構成する伝達部を上面から見た状態を示す模式図 同操作ノブを構成する摘み部を裏面から見た状態を示す模式図 同イグニッションスイッチ装置において、操作ノブが所定トルク以上で強引に回動操作された際、凹部をボールが乗り上げる状態を示す説明図 同イグニッションスイッチ装置における操作ノブを示す正面図及び下面図 同イグニッションスイッチ装置におけるロータを示す上面図 同イグニッションスイッチ装置における操作ノブを示す分解図 同イグニッションスイッチ装置の概略構成を示すブロック図
符号の説明
1 イグニッションスイッチ装置本体
2 操作ノブ
2a 摘み部
2aa 凸状
2b 伝達部
3 空回り手段
4 キーシリンダ(ロータ)
5 作動子
6 規制手段
7 イグニッションスイッチ
8 基板
9 可動部材
10 スプリング
11 ボール(押圧手段)
12 凹部
13 膨出部
14 発信手段
15 受信手段
16 判定手段
17 嵌合形状
18 嵌合形状
19 Oリング
E エンジン
K メカキー

Claims (6)

  1. 運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信し得る発信手段と、
    該発信手段から発信されたIDコードを受信し得る受信手段と、
    該受信手段で受信したIDコードが予め登録した正規のものであるか否かを判定する判定手段と、
    運転者が回動操作可能な操作ノブと、
    該操作ノブの回動操作に伴って回動し、車両のエンジンの始動を許可した状態とするロータと、
    該ロータの回動を規制するとともに、前記判定手段により前記受信手段で受信したIDコードが正規のものと判定されたことを条件として当該ロータの回動の規制を解除する規制手段と、
    該規制手段により前記ロータの回動が規制された状態で、且つ、前記操作ノブに対して所定トルク以上の操作力で回動操作すると、当該操作ノブをロータに対して相対的に回動させて空回りさせる空回り手段と、
    を具備したイグニッションスイッチ装置において、
    前記操作ノブは、上部が凸状に形成された摘み部と、該摘み部とは別体とされて当該摘み部と連れ回しされてその回動を前記ロータに伝達し得る伝達部とから構成されるとともに、前記空回り手段は、前記伝達部に形成されて操作ノブの回動軸方向に延設されたスプリングと、該スプリングの付勢力で前記摘み部を押圧する押圧手段と、前記摘み部に形成されて当該押圧手段を嵌合状態にて収容する凹部とを有したことを特徴とするイグニッションスイッチ装置。
  2. 前記摘み部の凹部における縁端から前記伝達部側に膨出した膨出部が略円環状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のイグニッションスイッチ装置。
  3. 前記押圧手段及び凹部は、前記摘み部及び伝達部の径方向であって同一直線上に一対それぞれ形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のイグニッションスイッチ装置。
  4. 前記ロータは、複数のタンブラを有して正規のメカキーを挿通し得るキーシリンダから成るとともに、前記伝達部には当該メカキーが一体的に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載のイグニッションスイッチ装置。
  5. 前記ロータの前記伝達部と対向した面、及び当該伝達部の当該ロータと対向した面には、互いに嵌合し得る嵌合形状がそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1つに記載のイグニッションスイッチ装置。
  6. 前記摘み部と伝達部との間に介装され、当該伝達部に対して緊迫力を有しつつ摘み部を組付け得るOリングを具備したことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1つに記載のイグニッションスイッチ装置。
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