JP6226801B2 - 歯磨組成物 - Google Patents
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Description
[1]成分(A):アラントイン及び/又はその誘導体、成分(B):クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、及びフィチン酸からなる群より選ばれる1種又は2種以上の有機酸、及び成分(C):グリセリン、並びに成分(D):水分を含み、歯磨組成物の全量に対する、成分(C)の含有量が30質量%〜60質量%、成分(D)の含有量が20質量%〜50質量%である、歯磨組成物。
[2]成分(E):無水ケイ酸及びリン酸水素カルシウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上の研磨剤を更に含有する、上記[1]に記載の歯磨組成物。
成分(A)は、アラントイン及び/又はその誘導体である。
本発明において成分(B)は、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、及びフィチン酸からなる群より選ばれる1種又は2種以上の有機酸である。
成分(A)の含有量に対する成分(B)の含有量の比率(以下、成分(B)/成分(A)と略記する。)は、1〜50であることが好ましく、2〜30であることがより好ましい。これにより、十分な成分(A)安定化効果と、酸味を抑制した良好な使用性の両立が可能となる。
成分(C)は、グリセリンである。
成分(A)の含有量に対する成分(C)の含有量の比率(以下、成分(C)/成分(A)と略記する。)は、50〜8000であることが好ましく、100〜5000であることがより好ましい。これにより、十分な成分(A)安定化効果を得ることができる。
成分(D)は、水である。
成分(E)は、無水ケイ酸及びリン酸水素カルシウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上の研磨剤である。なお、以降、研磨剤としての無水ケイ酸を「研磨性シリカ」と称する。
<成分(A)>
アラントイン(パーマケムアジア社製)
アラントインクロルヒドロキシアルミニウム(パーマケムアジア社製、商品名「アルクロキサ」)
アラントインジヒドロキシアルミニウム(パーマケムアジア社製、商品名「アルジオキサ」)
クエン酸(扶桑化学工業社製、商品名「クエン酸一水和物」)
(比較例)リン酸(関東化学(株)製、商品名「りん酸」)
85%グリセリン(ライオンケミカル社製)
無水ケイ酸(研磨性、吸液量1.0mL/g)(多木化学社製)
上述の成分を用いて、表1〜3に示す配合量に従って下記調製方法により、練歯磨組成物を調製した。なお、表1〜3に示す各成分の配合量は、85%グリセリンを除いて、純分換算した値(AI)である。85%グリセリンについての純分換算した値(AI)も表に示した。各配合量の単位は質量%である。
(1)精製水中に成分(A)、成分(B)、フッ化ナトリウム、サッカリンナトリウム、無水ケイ酸(増粘性)、クエン酸ナトリウム及び成分(C)を常温で混合溶解させた(混合物X)。
(2)プロピレングリコール中にカルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウムを常温で分散させた(混合物Y)。撹拌中の混合物X中に、酸化チタン及び混合物Yを添加混合して、混合物Zを調製した。
(3)混合物Z中に、香料、ラウリル硫酸ナトリウム及び成分(E)を、ニーダー(宮川商店製)を用いて常温で混合し、減圧(5.3kPa)による脱泡を行い、歯磨組成物を得た。
50℃で1ヶ月保存後の練歯磨組成物について、下記試験条件に従いHPLCを用いてアラントイン濃度を測定した。各サンプルの製造直後のアラントイン濃度を100%とした際の残存率を算出し、次の基準に従いアラントインの分解抑制効果を判定した。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:210nm)
カラム:Inertsil NH2(4.6mmφ×250mm)
カラム温度:35℃
移動相:アセトニトリル/リン酸塩緩衝溶液混液(4:1)
リン酸塩緩衝溶液:リン酸二水素アンモニウム5.75gを水750mLに溶かし、リン酸を加えpH2.5に調整した後、水を加え1,000mLとした。
ポンプ:日本分光(株) PU−980
試料導入部:協和精密(株) KSP−100X
検出器:日本分光(株) UV−970
カラム恒温槽:(株)センシュー科学 SCC−2100
流量:1mL/min
◎:95%以上100%以下
○:90%以上95%未満
×:90%未満
更紙上に垂直になるようにチューブ口元を押し付け、練歯磨組成物を長さ1cm分出した後垂直に上へと引き上げた時の糸を引いた高さを、曳糸性評価として以下の基準で評価した。
◎:糸の高さが1.0cm未満
○:糸の高さが1.0cm以上2.0cm未満
△:糸の高さが2.0cm以上3.0cm未満
×:糸の高さが3.0cm以上
10名のモニタが、練歯磨組成物を歯ブラシに乗せ、口腔内を洗浄した際の感触を下記評価基準により評価した。10人の評価点の平均を下記判定基準に分類した。
4点:口腔内で練歯磨組成物が分散する感触を非常に感じる
3点:口腔内で練歯磨組成物が分散する感触を感じる
2点:口腔内で練歯磨組成物が分散する感触をやや感じる
1点:口腔内で練歯磨組成物が分散する感触を感じない
<判定基準>
◎:平均点3.5点以上
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点2.0点未満
以下の組成の練歯磨組成物を調製した。
アラントイン 0.1
クエン酸 0.7
85%グリセリン 50
イソプロピルメチルフェノール 0.1
ラウロイルサルコシンナトリウム 0.2
クエン酸ナトリウム 0.6
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
香料 1.2
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 1.8
無水ケイ酸(研磨性) 10
無水ケイ酸(増粘性) 5
ポリアクリル酸ナトリウム 0.5
キサンタンガム 0.9
サッカリンナトリウム 0.2
プロピレングリコール 3.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
パラオキシ安息香酸ブチル 0.01
酸化チタン 0.1
フッ化ナトリウム 0.21
水 残
計 100.0質量%
総水分量:32質量% pH:5.6
Claims (9)
- 成分(A):アラントイン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、及びアラントインジヒドロキシアルミニウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上、
成分(B):クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、及びフィチン酸からなる群より選ばれる1種又は2種以上の有機酸、
成分(C):グリセリン、並びに
成分(D):水分を含有し、
練歯磨組成物の全量に対する、成分(C)の含有量が34質量%〜60質量%、成分(D)の含有量が20質量%〜50質量%である、練歯磨組成物。 - 練歯磨組成物の全量に対する、成分(B)の含有量が0.3質量%〜3質量%である、請求項1に記載の練歯磨組成物。
- 成分(A)の含有量に対する成分(B)の含有量の比率が2〜30である、請求項1又は2に記載の練歯磨組成物。
- 成分(A)の含有量に対する成分(C)の含有量の比率が100〜5000である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の練歯磨組成物。
- 練歯磨組成物の全量に対する、成分(A)の含有量が0.03質量%〜0.5質量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の練歯磨組成物。
- 成分(E):無水ケイ酸及びリン酸水素カルシウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上の研磨剤を更に含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の練歯磨組成物。
- 練歯磨組成物の全量に対する、成分(E)の含有量が5質量%〜30質量%である、請求項6に記載の練歯磨組成物。
- 20℃におけるpHが5.0〜6.5である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の練歯磨組成物。
- 成分(A):アラントイン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、及びアラントインジヒドロキシアルミニウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上を含む練歯磨組成物に対し、
成分(B):クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、及びフィチン酸からなる群より選ばれる1種又は2種以上の有機酸、
成分(C):グリセリン、及び
成分(D):水分を、
成分(B)〜(D)添加後の練歯磨組成物の全量に対する、成分(C)の含有量が34質量%〜60質量%、成分(D)の含有量が20質量%〜50質量%となるように、添加する、練歯磨組成物の安定化方法。
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