JP6322072B2 - 歯磨組成物 - Google Patents

歯磨組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6322072B2
JP6322072B2 JP2014142565A JP2014142565A JP6322072B2 JP 6322072 B2 JP6322072 B2 JP 6322072B2 JP 2014142565 A JP2014142565 A JP 2014142565A JP 2014142565 A JP2014142565 A JP 2014142565A JP 6322072 B2 JP6322072 B2 JP 6322072B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
dentifrice composition
acid
component
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014142565A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016017064A (ja
Inventor
勇介 川延
勇介 川延
康彦 高橋
康彦 高橋
三四郎 成松
三四郎 成松
将人 荒井
将人 荒井
安雄 野村
安雄 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2014142565A priority Critical patent/JP6322072B2/ja
Priority to PCT/JP2015/058836 priority patent/WO2015151916A1/ja
Priority to MYPI2016703410A priority patent/MY171509A/en
Priority to KR1020167023178A priority patent/KR102378034B1/ko
Priority to PCT/JP2015/058830 priority patent/WO2015151915A1/ja
Priority to CN201580016129.4A priority patent/CN106132385B/zh
Publication of JP2016017064A publication Critical patent/JP2016017064A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6322072B2 publication Critical patent/JP6322072B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、歯磨組成物に関する。
従来、アラントイン及びその誘導体は、細胞の機能を活性化するとともに抗炎症効果や抗潰瘍作用を有する有用な有効成分であることが知られている。
一方で、アラントイン及びその誘導体は加水分解しやすい性質を有しているが故に、その安定性は極めて悪い。そのため、各分野において種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、アラントインを含む液体口腔用組成物において、クエン酸とクエン酸塩、クエン酸とアルカリ剤、又はクエン酸塩と酸との組み合わせが、高温保温時のアラントイン加水分解抑制効果を有することが記載されている。
また、特許文献2には、シクロペプチド化合物と、アルカリ性下でキレート効果を発現する水溶性縮合リン酸塩とを含有する口腔用組成物が、歯石形成抑制効果を有することが記載されており、任意成分としてアラントインを配合してもよい旨が記載されている。
特開2010−143889号公報 特開2013−151473号公報
しかしながら、特許文献1のように酸を配合して歯磨剤のpHを調整したとしても、アラントイン又はその誘導体の安定性は十分に改善されず、使用性にも劣るという問題があった。また、特許文献2のようにアルカリ性下でキレート効果を発現する縮合リン酸塩をアラントインと併用すると、アラントイン又はその誘導体の安定性の低下が顕著であった。
本発明の目的は、アラントイン及びその誘導体の安定性を保つことができ、かつステイン除去効果及び良好な使用性を発揮することのできる歯磨組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、キレート剤の種類と、粘稠剤の種類及び含有量とを調整することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
本発明は、下記[1]を提供する。
[1]成分(A):アラントイン及び/又はその誘導体、
成分(B):以下の(B1)〜(B4)からなる群より選ばれる1種又は2種以上のキレート剤:
(B1):1%水溶液の25℃におけるpHが1〜5である縮合リン酸及びその塩;
(B2):フィチン酸及びその塩;
(B3):エデト酸及びその塩;及び
(B4):リンゴ酸、コハク酸、ジカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上の化合物。
成分(C):グリセリン、又は、グリセリン及びソルビトールを含有し、
歯磨組成物の全量に対する成分(C)の含有量が30質量%〜60質量%であり、
歯磨組成物の全量に対するグリセリンの含有量が15質量%〜60質量%であり、
25℃におけるpHが4〜6.5である
歯磨組成物。
本発明によれば、アラントイン及び/又はその誘導体を安定して含有するとともに、ステイン除去効果を有し、使用性も良好な歯磨組成物を提供することができる。
本発明の歯磨組成物は、成分(A)〜(C)を含有する。各成分について以下順次説明する。
[成分(A)]
成分(A)は、アラントイン及び/又はその誘導体である。
アラントインの誘導体としては、例えば、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウムが挙げられる。
アラントイン及びその誘導体は、公知のスキームに従って合成されたものでもよいし、市販品でもよい。
成分(A)としては、アラントイン及び/又はその誘導体から選ばれる1種又は2種以上を選択し、使用することができる。
本発明の歯磨組成物における成分(A)の含有量は、歯磨組成物全量に対して0.01質量%以上であることが好ましく、0.03質量%以上であることがより好ましい。これにより、他の成分による成分(A)安定化効果を確認することができるとともに、歯周病予防効果が十分に発現され得る。
成分(A)の含有量の上限は、歯磨組成物全量に対して0.5質量%以下であることが好ましく、0.3質量%以下であることがより好ましい。これにより、苦味の発生を抑制することができる。
なお、本発明において、歯磨組成物中の各成分の含有量は、特に断らない限り、組成物を製造する際の各成分の仕込み量を基準とするものである。
[成分(B)]
本発明において成分(B)は、以下の(B1)〜(B4)からなる群より選ばれる1種又は2種以上のキレート剤である:
(B1):1%水溶液の25℃におけるpHが1〜5である縮合リン酸及びその塩;
(B2):フィチン酸及びその塩;
(B3):エデト酸及びその塩;及び
(B4):リンゴ酸、コハク酸、ジカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上の化合物。
(B1)〜(B4)のそれぞれにおいて塩の種類は、特に限定されないが、ナトリウム塩、カリウム塩等の金属塩が例示される。塩は、ナトリウム塩であることが好ましい。
(B1)において、縮合リン酸及びその塩の25℃におけるpHは、5以下であり、3以下であることが好ましい。これにより、酸性条件下でキレート効果を発揮することができる。下限は特に限定されず、1以上であればよい。該pHは1〜5であることが好ましく、1〜3であることがより好ましい。
縮合リン酸及びその塩としては、一般式:Hx+2x3x+1〔x≧1〕、Mxxx3x+1〔x≧1〕、H(PO3x〔x≧1〕、Mxy(PO3x+y〔x,y≧1〕で表される化合物が挙げられるが(式中、式中Mは金属イオンを示す。)、これらの中で、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸二水素二ナトリウムが好ましく、メタリン酸ナトリウムがより好ましい。
(B1)としては、1%水溶液の25℃におけるpHが1〜5であるメタリン酸及び又はその塩、及び/又は1%水溶液の25℃におけるpHが1〜5であるピロリン酸二水素二ナトリウムが好ましく、1%水溶液の25℃におけるpHが1〜5であるメタリン酸及び又はその塩がより好ましい。
(B2)は、フィチン酸であることが好ましい。
(B3)は、エデト酸の塩であることが好ましく、エデト酸二ナトリウムであることが好ましい。
(B4)の1つであるジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、及びテレフタル酸が例示される。ジカルボン酸は1種であってもよいし、2種以上の組み合わせであってもよい。
(B4)は、リンゴ酸、コハク酸、ジカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる1種であってもよいし、2種以上の化合物の組み合わせであってもよい。成分(B4)は、リンゴ酸及び/又はコハク酸を含むことが好ましく、リンゴ酸及び/又はコハク酸であることがより好ましい。
(B1)〜(B4)は、それぞれ1種類又は2種類以上であってもよい。成分(B)は、(B1)〜(B4)からなる群より選ばれる1種のキレート剤であってもよいし、該群より選ばれる2種以上のキレート剤の組み合わせであってもよいが、(B1)を含むことが好ましく、(B1)であることがより好ましく、1%水溶液の25℃におけるpHが1〜5であるメタリン酸及び/又はその塩を含むことが更に好ましく、1%水溶液の25℃におけるpHが1〜5であるメタリン酸及び/又はその塩であることが更により好ましい。これにより、ステイン除去効果及び使用性をより向上させることができる。
本発明の歯磨組成物における成分(B)の含有量は、歯磨組成物全量に対して、0.1質量%以上であることが好ましく、0.2質量%以上であることがより好ましい。これにより、ステイン除去効果を得ることができる。
成分(B)の含有量の上限は、歯磨組成物全量に対して、3質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましい。これにより、刺激を抑え良好な使用性を発揮することができる。
[成分(C)]
成分(C)は、グリセリン、又は、グリセリン及びソルビトールである。
本発明の歯磨組成物における成分(C)の含有量は、歯磨組成物全量に対して、30質量%以上であり、通常は35質量%以上であることが好ましい。これにより、十分な成分(A)安定化効果を得ることができる。
成分(C)の含有量の上限は、歯磨組成物全量に対して、60質量%以下であり、55質量%以下であることが好ましい。これにより、良好な使用性を保持することができる。
本発明の歯磨組成物におけるグリセリンの含有量は、歯磨組成物全量に対して、15質量%〜60質量%であり、好ましくは17質量%〜50質量%であり、より好ましくは20質量%〜50質量%である。これにより、十分な成分(A)安定化効果を得ることができる。また、成分(D)がグリセリンのみの場合は、30質量%以上であることが好ましい。
グリセリンの含有量の上限は、歯磨組成物全量に対して、60質量%以下であることが好ましい。これにより、刺激を抑え良好な使用性を保つことができる。
本発明の歯磨組成物がソルビトールを含む場合、ソルビトールの含有量は、歯磨組成物全量に対して、15質量%以上であることが好ましい。これにより、十分な成分(A)安定化効果を得ることができる。
ソルビトールの含有量の上限は、歯磨組成物全量に対して、35質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましい。これにより、十分な成分(A)安定化効果を得ることができる。
成分(C)がグリセリンを含み、かつグリセリンの含有量が歯磨組成物全量に対して30質量%以上である場合、歯磨組成物は、ソルビトールを含まないことが好ましい。
[pH]
本発明の歯磨組成物の25℃におけるpHは、4以上であり、4.5以上であることが好ましく、5以上であることがより好ましい。これにより刺激を抑制することができる。
pHの上限は、6.5以下であり、6以下であることが好ましい。これにより、十分な成分(A)安定化効果を得ることができる。
pHの調整方法は特に限定されないが、歯磨組成物にpH調整剤を含有させてpHを調整することが好ましい。pH調整剤としては、例えば、酸、アルカリ、緩衝剤が挙げられる。pH調整剤の具体例としては、酢酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、グルコン酸、マレイン酸、コハク酸、グルタミン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等が挙げられる。これらのうち有機酸が好ましく、クエン酸がより好ましい。有機酸を用いる場合、有機酸に加え有機酸塩を用いることが好ましく、中でもクエン酸とクエン酸ナトリウムを組み合わせることがより好ましい。
本発明の歯磨組成物は、上記各成分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲において、歯磨組成物に使用し得る公知の添加成分(薬理学的に許容される担体)を含有していてもよい。かかる添加成分としては、例えば、研磨剤、粘結剤、粘稠剤(湿潤剤)、成分(B)以外の界面活性剤、甘味剤、防腐剤、香料、着色剤、薬用成分、pH調整剤、溶剤が挙げられ、剤型に応じて適宜選択し得る。以下に添加成分の具体例を示すが、本発明の歯磨組成物が含有してもよい成分は、これらに制限されるものではない。
研磨剤としては、例えば、無水ケイ酸、結晶性シリカ、非晶性シリカ、シリカゲル、アルミノシリケート等のシリカ系研磨剤、ゼオライト、リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム無水和物、リン酸水素カルシウム2水和物、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第三リン酸マグネシウム、ケイ酸ジルコニウム、第三リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、第四リン酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。これらのうち、無水ケイ酸とリン酸水素カルシウムが好ましく、無水ケイ酸がより好ましい。
研磨剤は、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。研磨剤を配合する場合、その配合量は、歯磨組成物全体の2〜40質量%であることが好ましく、5〜20質量%であることがより好ましい。
粘結剤としては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸プロピレングリコールエステル、プルラン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等の有機系粘結剤、増粘性無水ケイ酸、ベントナイト等の無機系粘結剤等が挙げられる。
粘結剤は、1種であってもよいし、2種以上の組み合わせであってもよい。粘結剤は、有機系粘結剤及び無機系粘結剤の組み合わせであってもよい。
有機系粘結剤を用いる場合、その含有量は、通常、歯磨組成物全量に対して0.5質量%〜3質量%である。無機系粘結剤を用いる場合、その含有量は、1質量%〜10質量%であることが好ましく、1質量%〜7質量%であることがより好ましく、2〜6質量%であることが更に好ましい。これにより、十分な成分(A)安定化効果を得ることができ、口腔内分散性を発揮することができる。
粘稠剤(湿潤剤)としては、上記グリセリン、ソルビトール以外に、例えばプロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。粘稠剤は、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。粘稠剤を用いる場合、その総含有量(成分(C)との合計)は、本発明の効果を妨げない範囲で定めることができ、歯磨組成物全量に対して、通常、30質量%〜70質量%である。
界面活性剤としては、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤等を用いることができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、N−アシルアミノ酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、グリセリン脂肪酸エステルの硫酸塩などが挙げられる。これらのうち、汎用性の点で、N−アシルアミノ酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩などが好ましく、味及び発泡性の点で、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムなどがより好ましい。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらのうち、汎用性の点で、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルキロールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが好適に用いられる。ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、アルキル鎖の炭素鎖長が、炭素数で12〜18であることが好ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、エチレンオキサイド平均付加モル数が3〜30であることが好ましい。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、エチレンオキサイド平均付加モル数(平均付加EO)が20〜100であることが好ましい。脂肪酸アルキロールアミドは、アルキル鎖の炭素鎖長が炭素数12〜14であることが好ましい。ソルビタン脂肪酸エステルは、脂肪酸の炭素数が12〜18であることが好ましい。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、脂肪酸の炭素数が16〜18であることが好ましい。また、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、エチレンオキサイド平均付加モル数が10〜40であることが好ましい。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン系界面活性剤、アミンオキサイド系界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン系界面活性剤が挙げられる。両性界面活性剤の具体例としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインやヤシ油脂肪酸アミドアルキルベタインが挙げられ、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインが好ましい。
界面活性剤は、1種単独でもよいし2種以上の組み合わせでもよい。歯磨組成物が界面活性剤を含有する場合、その含有量は、歯磨組成物全量に対して0.01質量%〜10質量%であることが好ましい。
甘味剤としては、例えば、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、グリチルリチン、ソーマチン、パラチノース、マルチトール、キシリトール、アラビトール等が挙げられる。甘味剤は、1種単独でもよいし、2種以上の組み合わせであってもよい。甘味剤を用いる場合、含有量は本発明の効果を損なわない範囲で適宜定めることができる。
防腐剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル、エチレンジアミン四酢酸塩、塩化ベンザルコニウム等が挙げられる。防腐剤は、1種単独であってもよいし、2種以上の組み合わせであってもよい。防腐剤を用いる場合、その含有量は本発明の効果を損なわない範囲で適宜定めることができる。
香料としては、口腔用製剤に使用可能な通常の香料成分を、単独で、または複数組み合わせた香料組成物として、使用することができる。香料の含有量は、歯磨組成物全量に対して0.00001質量%〜3質量%であることが好ましい。
着色剤としては、例えば、ベニバナ赤色素、クチナシ黄色素、クチナシ青色素、シソ色素、紅麹色素、赤キャベツ色素、ニンジン色素、ハイビスカス色素、カカオ色素、スピルリナ青色素、タマリンド色素等の天然色素や、赤色3号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等の法定色素、リボフラビン、銅クロロフィンナトリウム、酸化チタン、二酸化チタン等が挙げられる。歯磨組成物が着色剤を含有する場合、その含有量は、歯磨組成物全量に対して0.00001質量%〜3質量%であることが好ましい。
薬用成分としては、成分(A)以外の成分、すなわち例えば以下の成分が挙げられる:モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化第1スズ、フッ化ストロンチウム等のフッ化物;塩酸クロロヘキシジン、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム等の殺菌又は抗菌剤;ピロリン酸ナトリウムやポリリン酸ナトリウム等の縮合リン酸塩、ゼオライト、リン酸一水素ナトリウムやリン酸三ナトリウム等のリン酸塩等の歯石予防剤;トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β−グリチルレチン酸、ε−アミノカプロン酸、オウバクエキス等の抗炎症剤;塩化ナトリウム等の収斂剤;硝酸カリウム、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム等の知覚過敏抑制剤;アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、塩酸ピリドキシン、トコフェロール酢酸エステル等のビタミン等が挙げられる。薬用成分は、1種単独でもよいし、2種以上の組み合わせでもよい。薬用成分を使用する場合、その含有量は、それぞれの薬用成分について薬剤学的に許容できる範囲で適宜設定することができる。
溶剤としては、例えば、エタノール、プロパノールなどの炭素原子数3以下の低級アルコール等が挙げられる。歯磨組成物が低級アルコールを含有する場合、その含有量は、歯磨組成物全量に対して1質量%〜20質量%であることが好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に示すが、本発明は勿論、かかる実施例に限定されるものではない。なお、以下において、「%」は、別途明示のない限り、「質量%」を意味する。
[実施例及び比較例に使用した主な原料]
<成分(A)>
アラントイン(パーマケムアジア社製)
アラントインクロルヒドロキシアルミニウム(パーマケムアジア社製、商品名「アルクロキサ」)
アラントインジヒドロキシアルミニウム(パーマケムアジア社製、商品名「アルジオキサ」)
<成分(B)>
(B1)メタリン酸ナトリウム(1%水溶液のpH(25℃):1.7〜3.0、メーカー名:太平化学産業株式会社、商品名「ウルトラポリン」)
(B1)ピロリン酸二水素二ナトリウム(1%水溶液のpH(25℃):3.8〜4.5、メーカー名:太平化学産業株式会社、商品名「酸性ピロリン酸ナトリウム」)
(B2)フィチン酸(メーカー名:扶桑化学工業株式会社、商品名「フィチン酸」)
(B3):エデト酸二ナトリウム(メーカー名:アクゾノーベル株式会社、商品名「ディゾルビンNA2」)
(B4):リンゴ酸(メーカー名:扶桑化学工業株式会社、商品名「リンゴ酸フソウ」)
(B4):コハク酸(メーカー名:扶桑化学工業株式会社、商品名「コハク酸」)
<成分(C)>
85%グリセリン(ライオンケミカル社製)
70%ソルビトール(ロケット社製)
<その他の成分>
下記以外の成分については、外原規規格品を用いた。
無水ケイ酸(研磨性)(多木化学社製)
無水ケイ酸(増粘性)(DSLジャパン社製、商品名「カープレックス」)
[実施例1〜14、16〜17、参考例15、18及び19及び比較例1〜6]
上述の成分を用いて、表1〜4に示す配合量に従って下記調製方法により、歯磨組成物(練歯磨)を調製した。なお、表1〜4に示す各成分の配合量は、85%グリセリン及び70%ソルビトールを除いて、純分換算した値(AI)である。85%グリセリン及び70%ソルビトールについての純分換算した値(AI)も表に示した。各配合量の単位は質量%である。
(歯磨組成物の調製方法)
表1、2に示す組成(質量%)の歯磨組成物を以下の方法で調製し、容器(アルミラミネートチューブ)に充填し、下記方法で評価した。結果を表1、2に示す。
<調製方法>
(1)精製水中に水溶性成分及び粘度調整剤を常温で混合溶解させた(混合物X)。
(2)プロピレングリコール中に粘結剤を常温で分散させ(混合物Y)、撹拌中の混合物X中に、混合物Yを添加混合して、混合物Zを調製した。
(3)混合物Z中に、香料、アニオン性界面活性剤及び研磨剤を、ニーダーを用いて常温で混合し、減圧(5.3kPa)による脱泡を行い、歯磨剤組成物を得た。
調製した歯磨組成物について、下記手順に従って、アラントイン分解抑制効果、ステイン除去効果、及び使用性を評価した。評価結果を表1〜4に示す。
(1)アラントイン分解抑制効果の評価方法
50℃で2週間保存後の歯磨組成物について、下記試験条件に従いHPLCを用いてアラントイン濃度を測定した。各サンプルの製造直後のアラントイン濃度を100%とした際の残存率を算出し、次の基準に従いアラントインの分解抑制効果を判定した。
<試験条件>
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:210nm)
カラム:Inertsil(登録商標) NH2(4.6mmφ×250mm)
カラム温度:35℃
移動相:アセトニトリル/リン酸塩緩衝溶液混液(4:1)
リン酸塩緩衝溶液:
リン酸二水素アンモニウム5.75gを水750mLに溶かし、リン酸を加えpH2.5に調整した後、水を加え1,000mLとした。
<使用機器>
ポンプ:日本分光(株) PU−980
試料導入部:協和精密(株) KSP−100X
検出器 :日本分光(株) UV−970
カラム恒温槽:(株)センシュー科学 SCC−2100
流量:1mL/min
<判定基準>
◎:95%以上100%以下
○:90%以上95%未満
×:90%未満
(2)ステイン除去効果の評価方法
予め表面をサンドブラストで研磨したハイドロキシアパタイト板(HOYA(株)、φ7.0mm×3.5mm、以下HAP板と言う)を、0.5%アルブミン水溶液、タンニン溶液及び0.56%クエン酸鉄(III)アンモニウム水溶液の各溶液に順番に30分ずつ室温で浸漬した。この操作を1日に8〜9回繰り返し、ステインが十分にHAP板に付着するまで継続した。
タンニン溶液は、日本茶(銘柄:老松)50g及び紅茶ティーバッグ(リプトン製、ブリスク ティーバッグ)5個を熱水抽出し、冷却後、12gの粉末コーヒー(ネスカフェ製)を加え、精製水で1200mLに調整して得た。
HAP板へのステインの付着の程度は、分光色差計(日本電色工業(株)、SE−2000)を用いて測定したL*値から求めた。処理前のHAP板のL*値を初期値とし、処理後のL*値をブランク値とした。
次にステイン付着HAP板を人工唾液(50mM KCl,1mM CaCl2,0.1mM MgCl2,1mM KH2PO4,pH7.0)で3倍希釈した歯磨剤溶液に37℃、2.5分間浸漬後、平板研磨機を用い、同試験溶液中でブラッシング処理を行った。ブラッシング処理は、100回行った。ブラッシングの後、水洗し、L*値を測定、ステイン除去効果を評価した。
<ステイン除去効果の評価基準>
◎:ステイン除去率が50%以上
○:ステイン除去率が40%以上50%未満
△:ステイン除去率が30%以上40%未満
×:ステイン除去率が30%未満
(3)使用性の評価方法
10名のモニタが、歯磨組成物を歯ブラシに乗せ、口腔内を洗浄した際の使用感(味及び刺激)を下記評価基準により評価した。10名の評価点の平均を下記判定基準に分類した。
<味評価基準>
4点:口腔内で異味を感じない
3点:口腔内でやや異味を感じる
2点:口腔内で異味を感じる
1点:口腔内で非常に異味を感じる
<味判定基準>
◎:平均点3.5点以上
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点2.0点未満
<口腔刺激評価基準>
4点:口腔内で刺激を感じない
3点:口腔内でやや刺激を感じる
2点:口腔内で刺激を感じる
1点:口腔内で非常に刺激を感じる
<口腔刺激判定基準>
◎:平均点3.0点以上
○:平均点2.5点以上3.0点未満
△:平均点1.5点以上2.5点未満
×:平均点1.5点未満
Figure 0006322072
Figure 0006322072
Figure 0006322072
Figure 0006322072
(表1〜4の脚注)
*:純分換算した値を示した。
表1〜4から、次のことが分かる。実施例1〜14、16〜17、参考例15、18及び19の歯磨組成物は、アラントイン分解抑制効果、ステイン除去効果及び使用性(味及び刺激)のいずれの評価にも優れていた。これに対して、成分(C)の含有量が30質量%未満かつグリセリンが15質量%未満である比較例1、グリセリンの含有量が15質量%未満である比較例2、及びpHが6.5を超える比較例5では、アラントイン分解抑制効果が劣っていた。グリセリンの含有量及び成分(C)の含有量が60質量%を超える比較例3、及びpHが4未満である比較例6では、口腔内の刺激性が高かった。成分(B)を含まない比較例4では、ステイン除去効果が劣っていた。
これらの結果は、本発明の歯磨組成物が、成分(A)安定化効果を有し、ステイン除去効果及び使用性にも優れることを示している。

Claims (4)

  1. 成分(A):アラントイン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、及びアラントインジヒドロキシアルミニウムから選ばれる1種又は2種以上、
    成分(B):以下の(B1)及び(B4)からなる群より選ばれる1種又は2種以上のキレート剤:
    (B1):1%水溶液の25℃におけるpHが1〜5である縮合リン酸及びその塩;及び
    (B4):リンゴ酸、コハク酸、ジカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上の化合物、
    成分(C):グリセリン、又は、グリセリン及びソルビトール、及び
    研磨剤
    を含有し、
    歯磨組成物の全量に対する成分(C)の含有量が30質量%〜60質量%であり、
    歯磨組成物の全量に対するグリセリンの含有量が20質量%〜60質量%であり、
    25℃におけるpHが5〜6であり、
    研磨剤が無水ケイ酸である
    歯磨組成物。
  2. 歯磨組成物の全量に対する成分(B)の含有量が0.1質量%〜3質量%である、請求項1記載の歯磨組成物。
  3. 歯磨組成物の全量に対する成分(A)の含有量が0.01質量%〜0.5質量%である、請求項1又は2記載の歯磨組成物。
  4. 練歯磨である、請求項1〜3のいずれか一項記載の歯磨組成物。
JP2014142565A 2014-03-31 2014-07-10 歯磨組成物 Active JP6322072B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014142565A JP6322072B2 (ja) 2014-07-10 2014-07-10 歯磨組成物
PCT/JP2015/058836 WO2015151916A1 (ja) 2014-03-31 2015-03-24 歯磨組成物
MYPI2016703410A MY171509A (en) 2014-03-31 2015-03-24 Toothpaste composition
KR1020167023178A KR102378034B1 (ko) 2014-03-31 2015-03-24 치마 조성물
PCT/JP2015/058830 WO2015151915A1 (ja) 2014-03-31 2015-03-24 歯磨組成物
CN201580016129.4A CN106132385B (zh) 2014-03-31 2015-03-24 洁齿剂组合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014142565A JP6322072B2 (ja) 2014-07-10 2014-07-10 歯磨組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016017064A JP2016017064A (ja) 2016-02-01
JP6322072B2 true JP6322072B2 (ja) 2018-05-09

Family

ID=55232543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014142565A Active JP6322072B2 (ja) 2014-03-31 2014-07-10 歯磨組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6322072B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53133642A (en) * 1977-04-23 1978-11-21 Sunstar Inc Tooth paste composition
JPH1121219A (ja) * 1997-07-03 1999-01-26 Lion Corp 口腔用組成物
JP4261744B2 (ja) * 2000-07-05 2009-04-30 小林製薬株式会社 口腔用組成物
JP5683389B2 (ja) * 2011-06-13 2015-03-11 花王株式会社 透明液体口腔用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016017064A (ja) 2016-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7166272B2 (en) Oral preparation
MX2008013710A (es) Dentifrico.
JP2019052110A (ja) 口腔用組成物
JP6322051B2 (ja) 歯磨組成物
JP6313104B2 (ja) 口腔用組成物
JP6141722B2 (ja) 口腔用組成物
JP6193013B2 (ja) 口腔用組成物
JP6226801B2 (ja) 歯磨組成物
WO2015151916A1 (ja) 歯磨組成物
JP6335637B2 (ja) 歯磨組成物
JP6673348B2 (ja) 口腔用組成物
JP2008201732A (ja) 歯の美白方法
JP6322072B2 (ja) 歯磨組成物
JP6230502B2 (ja) 歯磨組成物
JP2024013088A (ja) 液体口腔用組成物
JP6105261B2 (ja) 口腔用組成物
JP6279956B2 (ja) 歯磨組成物
JP5515318B2 (ja) 口腔用組成物及び歯の酸蝕症防止剤
WO2015151915A1 (ja) 歯磨組成物
JP2003081796A (ja) 口腔用組成物
JP7467065B2 (ja) 口腔用組成物
KR101502025B1 (ko) 치아 착색물질 제거에 우수한 치약 조성물
WO2023190849A1 (ja) 液体口腔用組成物
JP6854182B2 (ja) 口腔用組成物
JP6385120B2 (ja) 歯磨組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6322072

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350