JP6225333B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、始動入賞を契機とした特別図柄抽選で大当りに当選し、図柄揃いにより大当りとする所謂デジパチ遊技と、小当りを契機とした羽根の開放により大入賞口内に受入れた球がV入賞口と称する特定領域を通過し、V入賞により大当りとする所謂ハネモノ遊技とを組合せた旧遊技機規則でいう第1種及び第2種混合機に分類されるパチンコ遊技機等の弾球遊技機に関する。
なお、遊技機規則とは、昭和60年2月12日の国家公安委員会規則第4「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」をいい、旧遊技機規則とは、平成16年1月30日の国家公安委員会規則第1での改正を経た現行規則よりも前のものをいう。
この種の第1種及び第2種混合機は、ハネモノ遊技では大入賞口内の構造物により特定領域への球通過率(V入賞率)すなわち大当りの生起率が決まり、デジパチ遊技のような特別図柄抽選で大当りに当選する作動確率の概念がないため、全体として、作動確率を低値から高値に変動させる確変機能を搭載することはできない。この点は、現行規則も同じである(遊技機規則第6条別表第二(2)ヲ、同別表第四(1)ト(リ))。
このため、特許文献1等で知られているように、大当り後、普通図柄抽選契機口への球通過を契機とした普通図柄抽選での当選による電動チューリップ等の普通電動役物の開放作動の頻度を高めて始動入賞を促進させる所謂時短の機能を盛込み、特別図柄抽選が上限100回実行されるまで時短が継続する天国モードとして機能する100回時短付きの最も有利な遊技状態と、特別図柄抽選が上限8回実行されるまで時短が継続する引戻しモードとして機能する8回時短付きの次に有利な遊技状態と、時短が付与されない通常モードとして機能する最も不利な非時短の遊技状態の何れかに振分け、天国モードから天国モードへのループにより短期間内に大当りが連荘する状況を作り出すと共に、天国モードへの移行なき場合にも引戻しモードにより天国モードに突入或いは復活できる救済ルートをも盛込み、確変機能を搭載した第1種仕様機に引けを取らない十分な出玉を期待できるようにしている。
なお、特許文献1のものは、特別図柄抽選において、1/240の確率で100回時短付き14ラウンド大当り、1/240の確率で8回時短付き2ラウンド大当り、10/240の確率で羽根を2回開く小当り、208/240の確率で羽根を1回開く小当り、20/240の確率で外れとする仕様にしている(図10)。
また、小当りを契機としたハネモノ遊技によるV入賞時、非時短の通常モードの遊技状態では、46%の振分率で時短無し1ラウンド大当り、46%の振分率で8回時短付き7ラウンド大当り、8%の振分率で100回時短付き14ラウンド大当り、時短の天国モード又は引戻しモードの遊技状態では、23%の振分率で8回時短付き1ラウンド大当り、23%の振分率で100回時短付き1ラウンド大当り、46%の振分率で100回時短付き7ラウンド大当り、8%の振分率で100回時短付き14ラウンド大当りに各振分ける仕様にしている(図16)。
特開2008−229163号公報
特許文献1に記載のものは、通常モードから直接又は引戻しモードを経由して天国モードに突入でき、天国モードに一旦突入すると、時短100回がスルー(上限超過で解除)して通常モードに転落するまでの間に小当り経由のV入賞を高く期待でき、1,7,14とラウンド数こそ差はあるがトータル77%の高率で再び天国モードを継続でき、残り23%で時短8回の引戻しモードに移行して、時短8回がスルーして通常モードに転落するまでの間に小当り経由のV入賞があれば天国モードに復活できるが、V入賞がなければ通常モードへ転落するという遊技性となり、既にある程度の出玉を獲得できた遊技者にとっては、天国モードから時短100回がスルーして通常モードに転落したときか、引戻しモードから時短8回がスルーして通常モードに転落したときの何れが、明確な遊技の止め時となる。
天国モードに比べれば不利な引戻しモードといえども、途中で遊技を止めてしまう選択肢はおよそ考えられない。なぜなら、天国モード或いは通常モードから引戻しモードに移行した時は、天国モードへの復活或いは突入に期待が持てるのに加えて、上限8回とはいえ、天国モードでの時短と同様に普通電動役物の開放作動頻度が高められて始動入賞が促進され、通常モードに比べて明らかにベース(投入球数に対する獲得球数の割合)が高く、しかも、始動入賞が促進されて時短残回数のカウントダウンが早いことから、天国モードへの復活か通常モードへの転落かが早期に確定し、引戻しモード途中の遊技中止は遊技者に一様に不利に働くからである。
結局、特許文献1での天国モードも引戻しモードも、時短の上限回数分について小当り経由でV入賞を期待できるチャンス回数を付与するのと同じであり、天国モードは長期のチャンスゾーン、引戻しモードは短期のチャンスゾーンという何れも遊技者にとって有利な遊技状態となる。これは、一見好ましいと思われるが、実は錯覚である。
すなわち、天国モードも引戻しモードも、始動入賞の促進状況下、時短解除までの上限回数分についてV入賞を狙う時短の効能を直接享受できるワンパターン的な遊技体験と、時短スルーで遊技の止め時を知らせるワンパターン的な意思決定材料とを提供できるに止まり、しかも、高いベースで天国モードへの復活或いは突入を可能とする引戻しモードを天国モードとは別に設けるということは、遊技機規則上の出玉規制(遊技機規則第6条別表第四(1)ロ(ハ)(ニ)(ホ))から、引戻しモードを設ける分だけ天国モード自体の出玉性能を小さくすることに帰し、トータル出玉を十分に確保できない恐れがある。
とりわけ、特許文献1のものは、天国モードから時短スルー以外で通常モードに転落するルートに、高ベースの引戻しモードを必ず経由するものとしているため、天国モードでの一回の大当りにより獲得が見込まれる出玉が一層抑制されることなる。1ラウンドや7ラウンド等の少ないラウンドが選ばれる率が高いのは、これを物語っている。したがって、特許文献1のものは、興趣を効果的に高め得ない課題がある。
本発明では、第1種及び第2種混合機において、時短が解除されるまで小当り経由でV入賞を期待できる時短の効能を直接享受できる天国モードとは別に、時短が解除されるまでの間により多くの普通図柄抽選を起動させて普通電動役物の作動から小当りを経てV入賞を期待できるチャンスが一回訪れるか二回訪れるか、あるいは無しかという敢えて厳しい仕様としながら、客観的には通常モードよりも天国モードに移行し易い低ベース且つ不定回数でしかもある程度長い遊技期間となるチャレンジモードを創設することにより、天国モードでの十分な出玉性能を確保しつつ本来の時短とは異なるスリリングな遊技性を付加し、興趣を効果的に高めることができる弾球遊技機を提供することを課題とする。
図2に例示するように、遊技盤(2)に、
入球を契機に、普通電動役物の作動の可否を決める普通図柄抽選を起動する普通図柄抽選契機口(GT1,GT2)と、
入賞を契機に、予め定めた定大当り確率(例えば約1/320)により特別電動役物を連続して作動させ得る大当りの当否を決めると共に、大当りに非当選のときは相対的に低い低小当り確率(例えば約1/400)により特別電動役物を非連続的に作動させる小当りの当否を決める第1特別図柄抽選を起動する第1始動口(A1,A2)と、
普通電動役物の作動により入口を開き、入賞を契機に、前記定大当り確率(例えば約1/320)により特別電動役物を連続して作動させ得る大当りの当否を決めると共に、大当りに非当選のときは相対的に高い高小当り確率(例えば約1/1)により特別電動役物を非連続的に作動させる小当りの当否を決める第2特別図柄抽選を起動する第2始動口(B0)とを備え、
特別電動役物に係る少なくとも一つの大入賞口(4)の内部には、前記小当りを契機に受入れた球が通過することにより大当りを生起させる特定領域(V入賞口6V)を設けた弾球遊技機を前提とする。
ここに、「普通電動役物」とは、電動役物のうち、大入賞口以外の入賞口の入口を開き、又は拡大するもので、遊技球が特定の入賞口に入賞し、若しくは特定のゲートを通過し、又は特定の図柄の組合せが表示された場合に作動するものをいう(遊技機規則第6条別表第二(2)ホ)。
「特別電動役物」とは、電動役物のうち、大入賞口の入口を開き、又は拡大するものをいう(遊技機規則第6条別表第二(2)ト)。
なお、「役物」とは、入賞を容易にするための特別の装置をいう(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則第7条表中、ぱちんこ遊技機の第五)。
「始動口」とは、あらかじめ定められた一の特別電動役物又はあらかじめ定められた一の特別図柄表示装置のいずれかを作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう(遊技機規則第6条別表第二(2)ル)。
「大入賞口」とは、入賞口のうち、役物が作動した場合に著しく入賞が容易になるものをいう(遊技機規則第6条別表第二(2)ニ)。
本発明でいう「入球」とは、遊技球が特定の入賞口に入賞すること、若しくは、遊技球が特定のゲートを通過することをいう。
本発明でいう「大当り」とは、遊技機規則で定義する「役物連続作動装置」が作動することをいい、「役物連続作動装置」とは、特別電動役物を連続して作動させることができる特別の装置をいう(遊技機規則第6条別表第二(2)チ)。
本発明でいう「小当り」とは、役物連続作動装置の非作動下で特別電動役物を作動させることをいう。特別電動役物を非連続的に作動させるとは、役物連続作動装置の作動による特別電動役物の連続作動と対立する概念である。
本発明でいう「大当り確率」とは、遊技機規則で定義する「作動確率」をいい、「作動確率」とは、「条件装置」が作動することとなる図柄の組合せが表示される確率をいう(遊技機規則第6条別表第二(2)ヲ)。「定大当り確率」とは、作動確率に遊技機規則第6条別表第四(1)ト(リ)でいう「低いもの」と「高いもの」とはないという意味である。「予め定めた」とは、一の遊技機の特性として決定されている事項であり、遊技の都度により変動しないことをいう。
なお、「条件装置」とは、その作動が役物連続作動装置の作動に必要な条件とされている装置で、特定の図柄の組合せが表示され、又は遊技球(役物連続作動装置が作動している時にその入口が開き、又は拡大した大入賞口に入賞したものを除く。)が大入賞口内の特定の領域を通過した場合に作動するものをいう(遊技機規則第6条別表第二(2)リ)。
本発明でいう「特定領域」とは、遊技機規則第6条別表第二(2)リでいう「特定の領域」をいう。この「特定領域」は、条件装置を作動させるものとなる。
以上の前提下、図18,19に例示するように、
前記普通図柄抽選での当選確率(以下、普図確率という)と前記普通電動役物の作動時間(以下、電サポ時間という)と前記普通図柄抽選に基づく普通図柄の変動時間(以下、普図変動時間という)とから成る普図関連仕様を、前記遊技盤(2)への投入球数に対する前記第2始動口(B0)への入賞による獲得球数の割合であるベースが相対的に低い非時短仕様(例えば、普図確率≒1/51、電サポ時間≒100ms×1回、普図変動時間=外れ時3秒・当り時30秒)にした通常モード(GM)の遊技状態下、
前記第1特別図柄抽選での大当りの当選又は前記第1特別図柄抽選での小当りの当選を契機に前記大入賞口(4)に受入れた球が前記特定領域(6V)を通過することによる大当りの生起により、
第1振分仕様にしたがって、
第一番目及び第二番目の主流移行先として、大当り後、
前記普図関連仕様を前記ベースが相対的に高い時短仕様(例えば、普図確率≒1/1、電サポ時間=5秒×1回、普図変動時間=外れ時3秒・当り時4秒)にした天国モード(HM)の遊技状態、又は、
前記普図関連仕様を、普図確率、電サポ時間、普図変動時間の少なくとも一つは時短仕様にするが残りは非時短仕様にした前記ベースが非時短仕様に近い潜伏時短仕様(例えば、普図確率≒1/51、電サポ時間=5秒×1回、普図変動時間=外れ時3秒・当り時4秒)にしたチャレンジモード(CM)の遊技状態に移行させる第1遊技状態移行手段(X)を備える。
また、前記天国モード(HM)又は前記チャレンジモード(CM)の遊技状態下、
前記第2特別図柄抽選での小当りの当選を契機に前記大入賞口(4)に受入れた球が前記特定領域(6V)を通過することによる大当りの生起又は前記第2特別図柄抽選での大当りの当選により、
第2振分仕様にしたがって、
第一番目及び第二番目の主流移行先として、大当り後、
前記天国モード(HM)の遊技状態、又は、
前記通常モード(GM)の遊技状態に移行させる第2遊技状態移行手段(Y)を備える。
さらに、前記天国モード(HM)又は前記チャレンジモード(CM)の遊技状態下、
前記天国モード(HM)又は前記チャレンジモード(CM)の遊技状態への移行から数える前記第1又は第2特別図柄抽選での抽選導出回数が上限を超過したことによる所定解除条件の具備により、前記通常モード(GM)の遊技状態に復帰させる遊技状態復帰手段(Z)を備える。
「通常モード(GM)」は、普通電動役物が頻繁に作動しないか、殆どの場合に一回一回の作動が極短時間で終わり、第2始動口(B0)に対する始動入賞がほとんど促進されない仕様である。
「天国モード(HM)」は、普通電動役物が頻繁に作動し、この普通電動役物の作動により入口を開く第2始動口(B0)に対する始動入賞が促進される仕様である。
「チャレンジモード(CM)」は、普通電動役物が頻繁に作動しないか、殆どの場合に一回一回の作動が極短時間で終わり、第2始動口(B0)に対する始動入賞がほとんど促進されないが、通常モード(GM)と比べると多少多くの始動入賞を見込める仕様である。
「第一番目及び第二番目の主流移行先として」と規定しているのは、第一番目及び第二番目に比べて振分率の小さい従となる第三番目の移行先があっても無くてもよいという趣旨である。すなわち、通常モード(GM)の遊技状態下、第1特別図柄抽選での大当りの当選時又は第1特別図柄抽選での小当りの当選を契機に大入賞口(4)に受入れた球が特定領域(6V)を通過することによる大当りの生起時、第1振分仕様による第一、第二番目の主流移行先である天国モード(HM)とチャレンジモード(CM)の他に、振分率の小さい従となる第三番目の移行先として通常モード(GM)があってもよいし、無くてもよい。また、天国モード(HM)又はチャレンジモード(CM)の遊技状態下、第2特別図柄抽選での小当りの当選を契機に大入賞口(4)に受入れた球が特定領域(6V)を通過することによる大当りの生起時又は第2特別図柄抽選での大当りの当選時、第2振分仕様による第一、第二番目の主流移行先である天国モード(HM)と通常モード(GM)の他に、振分率の小さい従となる第三番目の移行先としてチャレンジモード(CM)があってもよいし、無くてもよい。
以上により、通常モード(GM)下、第1始動口(A1,A2)への入賞を契機に、主に定大当り確率(例えば約1/320)で大当りに当選するか、従に低小当り確率(例えば約1/400)下で小当り当選を得て特定領域(6V)に球を通過させることにより、大当りとなる。また、従たるケースだが、普通図柄抽選契機口(GT1,GT2)への入球を契機に、普通図柄抽選での当選を得、非時短仕様のため困難ではあるが普通電動役物の作動により第2始動口(B0)での入賞を得、高小当り確率(例えば約1/1)下で小当り当選を得て、特定領域(6V)に球を通過させることにより、大当りとなる。主な大当りの原因となる第1特別図柄抽選での大当りの当選、又は、第1特別図柄抽選での小当りの当選を契機に大入賞口(4)に受入れた球が特定領域(6V)を通過することによる大当りの生起により、大当り後は、第1振分仕様にしたがって、第一番目及び第二番目の主流移行先として、天国モード(HM)又はチャレンジモード(CM)に移行する。
天国モード(HM)に移行できると、天国モード(HM)への移行から数える第1又は第2特別図柄抽選での抽選導出回数が上限を超過する所定解除条件の具備まで、ベースの高い時短仕様が続き、本来の時短の効能により、第2始動口(B0)への入賞が促進され、主に高小当り確率(例えば約1/1)下で小当り当選を得て、特定領域(6V)に球を通過させることにより、再度の大当りを比較的容易に得ることができる。主な大当りの原因となる第2特別図柄抽選での小当りの当選を契機に大入賞口(4)に受入れた球が特定領域(6V)を通過することによる大当りの生起、又は、第2特別図柄抽選での大当りの当選により、大当り後は、第2振分仕様にしたがって、第一番目及び第二番目の主流移行先として、天国モード(HM)又は通常モード(GM)に移行する。
天国モード(HM)から再び天国モード(HM)に移行できると、再度、高小当り確率(例えば約1/1)下で小当り当選を得て、特定領域(6V)に球を通過させることにより、三度の大当りを比較的容易に得ることができ、大当りの連荘により、遊技者は大量出玉を獲得できる。所定解除条件の具備又は第2振分仕様により、通常モード(GM)に復帰又は移行すると、最初からやり直しとなり、主に第1始動口(A1,A2)への入賞を契機とした定大当り確率(例えば約1/320)での大当りの当選を期待しながら遊技をすることになる。
通常モード(GM)下、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選又は小当り経由の大当りの生起による大当り後、第1振分仕様にしたがって、チャレンジモード(CM)に移行すると、チャレンジモード(CM)への移行から数える第1又は第2特別図柄抽選での抽選導出回数が上限を超過する所定解除条件の具備まで、ベースの低い潜伏時短仕様が続き、本来の時短仕様とは異なり、第2始動口(B0)への入賞は促進されないが、普図確率、電サポ時間、普図変動時間の少なくとも一つは時短仕様にしているため、すべてが非時短仕様の通常モード(GM)に比べて、第2始動口(B0)への入賞から、高小当り確率(例えば約1/1)下で小当り当選を得て、特定領域(6V)に球を通過させることによる再度の大当りを、多少は多く期待できる。
チャレンジモード(CM)では、第2始動口(B0)への入賞がほとんど促進されないため、第1又は第2特別図柄抽選での抽選導出回数が上限を超過するまでにある程度の長い期間を確保でき、この期間内により多くの普通図柄抽選を起動させることにより、普通電動役物の作動から第2始動口(B0)への入賞を得、高小当り確率(例えば約1/1)下で小当り当選を得て、特定領域(6V)への球通過を狙うことができるチャンスを得る可能性が、少なくとも通常モード(GM)よりも高くなる。しかも、そのチャンスは、一回だけ訪れる場合もあるし、二回以上訪れる場合もあるし、全く訪れない場合もあり、不定回数のスリリングなものとなる。果敢にチャレンジするか、止め時と考えるかは、遊技者次第である。
また、チャレンジモード(CM)は、天国モード(HM)と異なり、ベースは非時短仕様の通常モード(GM)に近く、チャレンジモード(CM)の存在により、天国モード(HM)の出玉性能を大きく悪化させてしまうこともなく、天国モード(HM)での十分な出玉性能を確保することができる。なお、実施例のスペックによれば、所定解除条件としての第1又は第2特別図柄抽選での上限抽選導出回数20回を超過するまでの時間は約5分程度を見込んでおり、この間に、普通図柄抽選は約75回程度起動され、普図確率≒1/51の下、約1.5回の電サポロング開放が得られ、特定領域(6V)へのV入賞率が1/10とした場合、約15%で大当りを生起でき、そのうち75%が天国モードに移行することが見込まれる。
以上のものにおいて、前記チャレンジモード(CM)の遊技状態における前記潜伏時短仕様は、電サポ時間及び又は普図変動時間を時短仕様(例えば、電サポ時間=5秒×1回、普図変動時間=外れ時3秒・当り時4秒)に、普図確率を非時短仕様(例えば、普図確率≒1/51)にしているのが好ましい。
これにより、チャレンジモード(CM)では、普通図柄抽選での当選自体は非時短と同様に少なくなるが、一回当選すれば、普通電動役物の作動により第2始動口(B0)への入賞を得る可能性が高くなり、高小当り確率(例えば約1/1)下での小当り当選を得て特定領域(6V)への球通過が狙えるチャンス回数を多過ぎることも少な過ぎることもなく適切に設定できる。
以上のものにおいて、前記遊技盤(2)に、前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動に応じた演出表示をさせる演出表示装置(7)を備え、この演出表示装置(7)に、普通図柄抽選に基づく普通図柄の変動に応じた演出表示をさせる普通図柄演出表示領域(7NA)を設けているのが好ましい。
これにより、天国モード(HM)又はチャレンジモード(CM)において、普通図柄抽選契機口(GT1,GT2)への入球を契機とした普通図柄の変動に始まり、普通図柄抽選での当選による普通電動役物の作動を経て、第2始動口(B0)への入賞以後に続く主流となる遊技の流れを遊技者に判りやすく示すことができ、従来何かと薄い印象でしかなかった普通図柄抽選の結果の動向に注意を向けた新たな興趣を喚起できる。
この場合、前記第1特別図柄抽選では、先始動入賞を契機とした第1又は第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動中若しくは大当り中に後始動入賞を契機とした結果未導出の抽選データを所定保留上限について保留する保留有り仕様にしている一方、前記第2特別図柄抽選では、先始動入賞を契機とした第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動中若しくは大当り中に後始動入賞を契機とした結果未導出の抽選データは保留しない保留無し仕様にしており、前記演出表示装置(7)において前記第1特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動中に、第2特別図柄抽選が起動されたとき、変動中の第1特別図柄抽選の結果の導出を保留して、第2特別図柄抽選に基づく特別図柄を前記演出表示装置(7)において変動させる割込変動仕様にしているのが好ましい。
これにより、第2始動口(B0)からのハネモノ遊技を必要以上に増やすことなく、デジパチ遊技と非同期に生じるハネモノ遊技をデジパチ遊技中に適切に挿入することができる。
また、この場合、図23〜25に例示するように、前記天国モード(HM)又は前記チャレンジモード(CM)の遊技状態下、前記演出表示装置(7)に、前記普通図柄抽選契機口(GT1,GT2)への入球を契機とした普通図柄抽選に基づく普通図柄の変動、普通図柄抽選での当選、前記第2始動口(B0)への入賞を契機とした第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動、第2特別図柄抽選での小当りの当選、この小当りを契機に大入賞口(4)の内部に受入れた球が前記特定領域(6V)を通過することによる大当りの生起までの一連の演出を表示可能な仕様にしているのが好ましい。
これにより、天国モード(HM)及びチャレンジモード(CM)において主流となる遊技の流れを遊技者に効果的に印象づけることができ、普通図柄抽選の当選からハネモノ遊技を経て大当りに至る従来にない斬新な遊技興趣を効果的に打ち出すことができる。
以上のものにおいて、特別電動役物に係る大入賞口は、内部に前記特定領域(6V)を設ける第1大入賞口(4)と、内部に前記特定領域を設けない第2大入賞口(9)とを含み、前記第1大入賞口(4)は、開放時に前記遊技盤(2)の左領域に流下させる左打ちの球及び前記遊技盤(2)の右領域に流下させる右打ちの球を何れも受入れ可能な態様にて前記遊技盤(2)の中央上部に配置しているのが好ましい。
これにより、通常モード(GM)中は左打ちが一般的になるとした場合に、途中で右打ちに変更しなくとも小当り経由で特定領域(6V)への球通過を狙うことができるし、また、天国モード(HM)中又はチャレンジモード(CM)中は右打ちが一般的になるとした場合に、途中で左打ちに変更しなくとも小当り経由で特定領域(6V)への球通過を狙うことができ、各遊技状態に応じてスムーズな遊技進行を促すことができる。
この場合、図4〜8に例示するように、前記第1大入賞口(4)の内部に、開放後に第一番目に到達してきた球を前記特定領域(6V)への球通過が狙えるチャンス通路(51)に分岐させ、開放後に第二番目以降に到達してきた球を前記特定領域(6V)への球通過が狙えない非チャンス通路(52)に分岐させる球分岐機構(5)を設けていると共に、前記チャンス通路(51)の下流に、前記特定領域(6V)とこれ以外の領域(6F)とに球を振り分けるV入賞振分機構(6)を設けているのが好ましい。
これにより、一回の小当りを契機に、V入賞振分機構(6)にほぼ確実にしかも一球のみを導くことができ、V入賞率すなわち大当り生起率を、設計確率に近い適正値に安定化させることができる。
また、図12〜16に例示するように、前記第2大入賞口(9)は、前記遊技盤(2)の右領域下部に配置しており、前記遊技盤(2)における前記第2大入賞口(9)の球回収口(91)の上部領域に、常時はランダムに球を流下させる遊技領域とし且つ大当り時は前記第2大入賞口(9)の内部領域とする領域区画部材(92)と、この領域区画部材で区画する領域に進入してきた球を受止める球受止部材(93)とを進退駆動可能に設けており、大当り時、前記球受止部材(93)を前記遊技盤(2)上に進出させる球受止動作をした後、前記球回収口(91)の開放と前記領域区画部材(92)の進出と前記球受止部材(93)の退避とを組合せた球回収動作をする仕様にしているのが好ましい。
これにより、第1大入賞口(4)の特定領域(6V)への球通過による大当りであっても、大当り中、第2大入賞口(9)での球受止動作と球回収動作を組合せて実行することにより、球受止部材(93)に受止められた複数の球が球回収口(91)に一斉に吸込まれるかのようなインパクトのある豪快な球挙動を遊技者に見せることができ、ハネモノ遊技が介在することよる出玉スピード感の遅いイメージを払拭し、一挙に出玉を稼げるイメージを遊技者に強く印象づけることができる。
さらに、この場合、前記領域区画部材(92)で区画する領域の上部に、球取入口(96)をもつ屋根部材(98)を設けているのが好ましい。
これにより、球回収口(91)の開放と領域区画部材(92)の進出と球受止部材(93)の退避とを組合せた球回収動作をさせるとき、領域区画部材(92)と屋根部材(98)とにより、球受止部材(93)を設ける領域は屋根部材(98)の球取入口(96)を入口とする大入賞口の内部領域ということになり、また、球受止部材(93)及び球回収口(91)は大入賞口の内部構造物ということになり、遊技機規則第6条別表第二(2)ワで定義する「保留装置」に関する同遊技機規則第6条別表第四(2)ホ(ハ)(ニ)(ホ)等の規制をクリアでき、過度な射幸性を抑制できる。
以上のものにおいて、図2に例示するように、前記遊技盤(2)に、該遊技盤(2)の略中央下部の所定領域に流下してきた球を、前記第1始動口を構成するヘソ始動口(A1)と、前記普通図柄抽選契機口を構成するヘソゲート(GT1)とに交互に向かわせる交互振分機構(8)を設けているのが好ましい。
これにより、第1始動口を構成するヘソ始動口(A1)への始動入賞を狙うデジパチ遊技が主体で左打ちが一般的になると考えられる通常モード(GM)であっても、第1特別図柄抽選での大当りの当選及び小当り経由の大当りの生起を期待できる他、ヘソゲート(GT1)への球通過を契機に普通図柄抽選に当選し、普通電動役物の作動により第2入賞口(B0)への始動入賞を得て、第2特別図柄抽選での小当り経由の大当りの生起も期待でき、デジパチ遊技が主体となり勝ちな通常モード(GM)であってもハネモノ遊技による大当りを適切に挿入できる。
この場合、前記遊技盤(2)の右領域に、前記遊技盤(2)の右領域に流下させる右打ちの球を所定の低頻度で入賞可能とする前記第1始動口を構成するフロッグ型始動口(A2)を設けているのが好ましい。
これにより、天国モード(HM)又はチャレンジモード(CM)時、遊技盤(2)の右領域に流下させる右打ちを徹底していても、低頻度であるがフロッグ型始動口(A2)からの始動入賞を契機に第1特別図柄抽選か起動され、所定解除条件の具備による通常モード(GM)への復帰リスクを適切に設定できる。
以上のものにおいて、前記遊技盤(2)の右領域に、前記遊技盤(2)の右領域に流下させる右打ちの球を通過可能とする前記普通図柄抽選契機口を構成する右打球通過ゲート(GT2)を設けているのが好ましい。
これにより、天国モード(HM)又はチャレンジモード(CM)時、遊技盤(2)の右領域に流下させる右打ちにより、右打球通過ゲート(GT2)に球を通過させ、普通図柄抽選での当選を得て普通電動役物の作動下で第2始動口(B0)から始動入賞を得、第2特別図柄抽選で小当りを得て特定領域(V入賞口6V)への球通過に期待するハネモノ遊技を実行でき、左打ちする通常モード(GM)と打ち方を変えることにより、大当りを効果的に得ることができる。
以上のものにおいて、図10,11に例示するように、前記第2始動口(B0)は、前記遊技盤(2)の奥に開口する横穴(87)と、該横穴への入球を阻止する退避位置と該横穴への入球を許容する進出位置との間で進退駆動する球受片(88)とを有し、電サポ時間を時短仕様に対応させて長期とするときは、前記球受片(88)の進出位置での滞在時間を所定の期間確保するが、電サポ時間を非時短仕様に対応させて短期とするときは、前記球受片(88)の進出位置での滞在時間を前記横穴(87)への入球が著しく困難な極短期間にしているのが好ましい。
これにより、天国モード(HM)では第2始動口(B0)からの始動入賞を促進でき、通常モード(GM)では第2始動口(B0)からの始動入賞を促進できず、チャレンジモード(CM)では第2始動口(B0)からの始動入賞を促進できないが通常モード(GM)に比べれば多少促進できる状況を効果的に作り出すことができる。
本発明によれば、いわゆる第1種及び第2種混合機において、時短が解除されるまで第2始動口での始動入賞の促進下、小当り経由で特定領域への球通過による大当りの生起を期待できる天国モードとは別に、時短が解除されるまでの間により多くの普通図柄抽選を起動させて普通電動役物の作動から小当りを経て特定領域への球通過による大当りを期待でき且つこのようなチャンスが一回訪れるか二回以上訪れるか、あるいは無しかという仕様となるも客観的には通常モードよりも天国モードに移行し易い低ベース且つ不定回数でしかもある程度長い遊技期間となるチャレンジモードを設け、非時短の通常モードから天国モード又はチャレンジモードへの移行と、天国モード又はチャレンジモードから天国モード又は通常モードへの移行とがあるものとしたため、天国モードでの十分な出玉性能を確保しつつ本来の時短とは異なるチャレンジモードでのスリリングな遊技性を付加でき、興趣を効果的に高めることができる。
本発明弾球遊技機の一部斜視図にした正面図。 遊技盤の一部斜視図にした正面図。 センターユニットの一部斜視図にした正面図。 小当り遊技中の第1大入賞口の作動説明図(1/5)。 小当り遊技中の第1大入賞口の作動説明図(2/5)。 小当り遊技中の第1大入賞口の作動説明図(3/5)。 小当り遊技中の第1大入賞口の作動説明図(4/5)。 小当り遊技中の第1大入賞口の作動説明図(5/5)。 交互振分機構の作動説明図。 電サポロング開放時の作動説明図。 電サポショート開放時の作動説明図。 第2大入賞口の組立図。 大当り遊技中の第2大入賞口の作動説明図(1/4)。 大当り遊技中の第2大入賞口の作動説明図(2/4)。 大当り遊技中の第2大入賞口の作動説明図(3/4)。 大当り遊技中の第2大入賞口の作動説明図(4/4)。 制御装置のブロック図。 スペック一覧表。 遊技状態遷移図。 特図1大当り迄の遊技フロー(1/2)。 特図1大当り迄の遊技フロー(2/2)。 大当り遊技中のバトル演出説明図その1。 普図当りからV入賞大当り迄の遊技フロー(1/3)。 普図当りからV入賞大当り迄の遊技フロー(2/3)。 普図当りからV入賞大当り迄の遊技フロー(3/3)。 大当り遊技中のバトル演出説明図その2。
図1は本発明を適用するパチンコ遊技機1を示し、遊技枠10に本体11を開扉可能に支持している。本体11の前面上部には、丸窓12にガラス13を嵌めたフロント扉14を有し、その内方に遊技盤2を備える。本体11及びフロント扉14は、遊技場係員による鍵穴15へのキー操作により施錠され、遊技者は遊技盤2及び本体11の内部に手を触れることはできない。フロント扉14の下には、直径約11mm、質量5.4g以上5.7g以下の鋼製の遊技球(貸球及び賞球、以下、単に球という)を受ける上皿16U、内方で溢れた球を受ける下皿16D、遊技盤2に1分間について100個に近い数の球を連続的な打ち出しにより発射させ、回転操作角度により球の打ち出し強さを調整できる発射ハンドル17、効果音等を出音する左スピーカ18L及び右スピーカ18Rを備える。
19は、所定条件下、遊技者操作を演出に関与させる左ボタン19L、中ボタン19C、右ボタン19Rから成る遊技者操作スイッチである。16DLは下皿16Dから球を抜く球抜きレバー、16DAは灰皿である。17Sは、発射ハンドル17の回転操作中に球の打ち出しを一時休止するための発射停止ボタンである。丸窓12を取り囲むフロント扉14の前面には、装飾や各種状態表示に用いる装飾ランプ14a,14b,14c,14d,14eを備える。
図2に示すように、遊技盤2は、外側の球レール21と内側の球レール22で囲む略円形の遊技領域20を有し、発射ハンドル17により打出す球Pを球レール21,22から導いて流下させる。23は衝撃緩衝機能をもつ球止め、24は球戻り防止片、25は風車である。26,27,28は、入賞1個につき所定数例えば10個の賞球を払出す左上入賞口、同左中入賞口、同左下入賞口である。29は、入賞を逃した球を排出するアウト口である。遊技領域20には、図示は適宜省略したが、独特のゲージにしたがって球Pと干渉する多数本の遊技釘Nが打たれている。
また、遊技盤2には、下記ア)〜カ)で詳述する、独特の入賞装置を構成する特別電動役物に係る第1大入賞口4や演出表示装置7を設け、遊技領域20の上部領域に広範囲に拡がるセンターユニット3、その下に配置し、一の第1始動口を構成するヘソ始動口A1と一の普通図柄抽選契機口を構成するヘソゲートGT1とに交互に球を向ける交互振分機構8、遊技領域20の右領域に配置する他の第1始動口を構成するフロッグ型始動口A2、遊技領域20の右領域に配置する他の普通図柄抽選契機口を構成する右打球通過ゲートGT2、交互振分機構8の下に配置し、普通電動役物の作動により開放する第2始動口B0、遊技領域20の右領域下部に配置し、別の独特の入賞装置を構成する特別電動役物に係る第2大入賞口9を設けている。
DBは後記主制御部MCで制御する表示器ボードであり、拡大して明示するように、第1特別図柄表示装置SD1及びその保留球ランプh1〜4と、第2特別図柄表示装置SD2、普通図柄表示装置ND及びその保留球ランプe1〜4を具備する。特別図柄表示装置SD1,SD2及び普通図柄表示装置NDは7セグメントLEDで構成している。なお、「特別図柄表示装置」とは、特別電動役物及び条件装置が作動することとなる図柄の組合せを表示するための装置をいう(遊技機規則第6条別表第2(2)ヌ)。「普通図柄表示装置」とは、普通電動役物が作動することとなる図柄の組合せを表示するための装置をいう(遊技機規則第6条別表第2(2)ヘ)。
ア)センターユニット3
図3に示すように、センターユニット3は、独特の意匠を凝らした透明樹脂材料主体のワイドな装飾枠31の枠内に、特別電動役物に係る第1大入賞口4、該第1大入賞口4の内部に設ける球分岐機構5及びV入賞振分機構6、各種演出表示をさせる演出表示装置7を備える。32はワープルート、33はセンターステージであり、遊技盤2の向って左領域に流下させる左打ちの球をワープルート入口32aから取入れてワープルート出口32bからセンターステージ33に放つ。34は、センターステージ33の球を後記交互振分機構8に高率で入球させる優位出口である。
35L,35Rは英大文字の「V」を左右に分割した分割可動体であり、左右のステッピングモータ36L,36R、ピニオンギア37L,37R及びラック38L,38Rにより、演出表示装置7を構成するメイン演出表示器71の前方において左右に移動可能としており、中央で「V」字が完成する演出を可能にしている。
演出表示装置7は、装飾枠31における幅の広いワイド枠30の奥に配置し且つ遊技全般を通じて遊技者に動画を中心とした華やかな表示演出を見せる大型のカラー液晶表示器から成るメイン演出表示器71と、このメイン演出表示器71の左右において分割可動体35L,35Rの前方に配置し且つ常時はカーテン等の画像を表示して左右退避位置にある分割可動体35L,35Rを隠し、分割可動体35L,35Rの中央移動時等にカーテン等の画像表示から後方を視認させる透過状態にしてメイン演出表示器71をフル画面とする左右のサブ演出表示器72,73とを備える。
演出表示装置7におけるメイン演出表示器71は、第1始動口A1,A2への入賞すなわち第1始動入賞を契機とした第1特別図柄抽選又は第2始動口B0への入賞すなわち第2始動入賞を契機とした第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動に応じた演出表示をするものであって、第1特別図柄表示装置SD1又は第2特別図柄表示装置SD2での特別図柄の変動及び確定停止と同期して、動画像で映し出す特別図柄対応の左演出図柄7L、中演出図柄7C、右演出図柄7Rを変動及び確定停止させる。
なお、第1始動口A1,A2への入賞又は第2始動口B0への入賞時、例えば0〜65535の所定範囲内で高速更新する主制御部MCで定義する特別図柄抽選用乱数庫から一つの特別図柄抽選用乱数を取得すると共に、例えば0〜99の所定範囲内で高速更新する主制御部MCで定義する特図当り種別抽選用乱数庫から一つの特図当り種別抽選用乱数を取得し、これら取得した抽選データを主制御部MCのRAMに記憶するようにしている。
特別図柄対応の左演出図柄7L、中演出図柄7C、右演出図柄7Rは、備考欄に示すように、装飾英数字の「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」「J」の10種類から成り、変動時は、順次図柄をスクロール等させ、大当り時は、左右の演出図柄が揃うリーチ及び発展型のスーパーリーチ等を経由する1分前後の比較的長期間の変動を経て同一図柄を3つ揃える大当り図柄で確定停止させ、小当り時は、4秒等の数秒程度の短期間の変動を経て「J」を一つ含む「9」「9」「J」等の小当り図柄で確定停止させ、外れ時は、大当り図柄及び小当り図柄何れにも該当しない外れ図柄で確定停止させる。演出図柄7L,7C,7Rの大きさ及び表示位置は演出に応じて適宜変更可能としている。
第1特別図柄抽選では、先始動入賞を契機とした第1又は第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動中若しくは大当り中に後始動入賞を契機とした結果未導出の抽選データを所定保留上限例えば4個について保留する保留有り仕様にしており、現時の保留数に応じて、主制御部MC管理下の特図1保留球ランプh1,h2,h3,h4を点灯させると共に第1周辺制御部SC1管理下のメイン演出表示器71の左下に特図1保留シンボルH1,H2,H3,H4を表示させる。既に保留上限に達していて空きができないうちに新たに第1始動入賞が生じても、賞球は払出されるが、抽選データは取得されない。
一方、第2特別図柄抽選では、先始動入賞を契機とした第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動中若しくは大当り中に後始動入賞を契機とした結果未導出の抽選データは保留しない保留無し仕様にしている。
このため、演出表示装置7におけるメイン演出表示器71において第1特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動中に、第2特別図柄抽選が起動されたとき、変動中の第1特別図柄抽選の結果の導出を保留して、第2特別図柄抽選に基づく特別図柄をメイン演出表示器71において変動させる割込変動仕様にしている。
演出表示装置7におけるメイン演出表示器71には、普通図柄抽選契機口GT1,GT2への入球を契機とした普通図柄抽選に基づく普通図柄の変動に応じて、すなわち普通図柄表示装置NDでの普通図柄の変動及び確定停止と同期して、動画像で映し出す普通図柄対応の左普図演出図柄7NL及び右普図演出図柄7NRを変動及び確定停止させる演出表示をさせる円形装飾枠画像7naから成る普通図柄演出表示領域7NAを設けている。円形装飾枠画像7na及びその中の普図演出図柄7NL,7NRの大きさ等は演出に応じて適宜変更可能としている。
なお、普通図柄抽選契機口GT1,GT2への入球時、例えば0〜255の所定範囲内で高速更新する主制御部MCで定義する普通図柄抽選用乱数庫から一つの普通図柄抽選用乱数を取得すると共に、例えば0〜99の所定範囲内で高速更新する主制御部MCで定義する普図当り種別抽選用乱数庫から一つの普図当り種別抽選用乱数を取得し、これら取得した抽選データを主制御部MCのRAMに記憶するようにしている。
普通図柄対応の左普図演出図柄7NL及び右普図演出図柄7NRは、それぞれ、備考欄に示すように、独特のロゴ付き装飾数字「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」の9種類から成り、変動時は、円形装飾枠画像7naを時計方向にゆっくりと回転させながら左普図演出図柄7NL及び右普図演出図柄7NRをカードをめくるように回転更新等させ、普通図柄の当選時は、左右の装飾数字を揃えて確定停止させ、「ぱちんこ・10年」、「表通・裏通」、「桃栗・3年」、「水都・土手」、「黄金・指先」、「柳・風」、「チャンジャン・バリバリ」、「柿・8年」、「娘・口」というように一定の結びつきを観念できるロゴ合せをし、外れ時は、左右の装飾数字を揃えずに確定停止させる。
普通図柄抽選では、先入球を契機とした普通図柄抽選に基づく普通図柄の変動中若しくは普通電動役物の作動中に後入球を契機とした結果未導出の抽選データを所定保留上限例えば4個について保留する仕様にしており、現時の保留数に応じて、主制御部MC管理下の普図保留球ランプe1,e2,e3,e4を点灯させると共に第1周辺制御部SC1管理下のメイン演出表示器71の右下に普図保留シンボルE1,E2,E3,E4を表示させる。
また、後記通常モードGM、天国モードHM、チャレンジモードCMの各遊技状態下、メイン演出表示器71に、普通図柄抽選契機口GT1,GT2への入球を契機とした普通図柄抽選に基づく普通図柄の変動、普通図柄抽選での当選、第2始動口B0への入賞を契機とした第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動、第2特別図柄抽選での小当りの当選、この小当りを契機に第1大入賞口4の内部に受入れた球が特定領域たるV入賞口6Vを通過することによる大当りの生起までの一連の演出を表示可能な仕様にしている。
さらに、メイン演出表示器71には、天国モードHM又はチャレンジモードCM時は、遊技盤2の向って右領域に球を流下させる右打ちをすべきことを示唆させる右打ち推奨シンボルRSを、天国モードHM又はチャレンジモードCMから通常モードGMに移行したときは、遊技盤2の向って左領域に球を流下させる左打ちをすべきことを示唆させる左打ち推奨シンボルLSを適宜表示可能にしている。
図4に示すように、第1大入賞口4の内部には、小当りを契機に受入れた球が通過することにより大当りを生起させる特定領域たるV入賞口6Vを設けている。装飾枠31における幅の広いワイド枠30の上部であって外側の球レール21に沿う球の動きを許容しつつ球レール21に近接状に臨ませる凸状或いは山型の天部材39の左右に、第1大入賞口4の内部に球を受入れる半月形の左右の羽根4L,4Rから成る左右の可動体を備え、羽根4L,4Rの開放時に遊技盤2の左領域に流下させる左打ちの球も遊技盤2の右領域に流下させる右打ちの球も何れも容易に受入れ可能にしている。
特に、左羽根4Lは、天部材39の頂部からワイド枠30に連なる左裾野部分にかけて比較的広い範囲に接近してくる球Pを取り込み可能としており、また、右羽根4Rは、球止め23に衝突して衝撃緩和後に落下してくる球Pを取り込み可能としており、球戻り防止片24の少し上を越えるだけの所謂チョロ打ちを含む弱い打ち出しをしない限り、左打ちの球も右打ちの球も容易に拾えるようにしている。小当り時、羽根4L,4Rは、内蔵する羽根開閉用ソレノイドにより、通じて1.8秒間を越えない予め定めた所定時間例えば1.5秒×1回について開くものとしている。第1大入賞口4への入賞一個につき所定数例えば15個の賞球を払出す。
図5に示すように、第1大入賞口4の内部には、羽根4L,4Rの開放後に左右の導入通路41,42から合流通路43に第一番目に到達してきた球PをV入賞口6Vへの球通過が狙える右下り勾配のチャンス通路51に分岐させ、羽根4L,4Rの開放後に第二番目以降に到達してきた球PをV入賞口6Vへの球通過が狙えない左下り勾配の非チャンス通路52に分岐させる球分岐機構5を設けている。4Li,4Riは左右の入球センサ、44は左から入った球を衝突させる球止め突起、45は右から入った球を衝突させる球止め壁である。
球分岐機構5は、合流通路43の下部に連なる作動空間50において、軸53を中心に一定範囲回転が許容される球受け兼球逃し体54と、これに一体化する底を抜いたすり鉢状でミニクルーンとして機能させて底から球が出るまでに所定の遅延を伴わせる球カゴ55とを主要構成部品として備え、常時は(i)の球受取り姿勢のように、球受け兼球逃し体54と球カゴ55の一体物は、反時計方向に付勢する内蔵復帰バネにより、球カゴ55の右上端を作動空間50における深奥行き空間500の上部に切欠いて設ける上ストッパー501に係止させた状態で止まっている。
球受け兼球逃し体54の球受部541に球Pが受取られると、球受け兼球逃し体54と球カゴ55の一体物は所謂シシオドシのような動きをして、(ii)の球抜き姿勢となる。
すなわち、球受部541に受取られた球Pは球カゴ55の中心軸線からずれた外周寄りの位置に滑って球カゴ55内に転がり落ち、球Pの自重により球カゴ55は時計方向に回転して球カゴ55の下端が深奥行き空間500の下部奥に設ける下ストッパー502に受止められ、且つ、球カゴ55の時計方向の回転に伴って一旦奥に逃げた後に前に飛び出してくるロック爪560が球カゴ55の上端一部を係止し、球カゴ55の底を下に向けた状態でミニクルーン中の球挙動のように球カゴ55内で球Pを周回させ、周回が止まった球Pを球カゴ55の底550から抜き、チャンス通路51に受け渡す。この球抜き姿勢にあるとき、第二番目以降に到達してきた球Pは球受け兼球逃し体54の球逃がし部542に案内されて非チャンス通路52に向かう。
図6に示すように、チャンス通路51の下流には、球抜き姿勢にある球カゴ55の底550から抜けた球が通過することによりロック爪560を奥に強制退避させて球カゴ55を元の球受取り姿勢に復帰させる復帰レバー片56と、チャンス通路51に分岐されたチャンス球を検出する右球通過センサ4Rpと、チャンス球を内部に通す略L字形の透明な球連絡チューブ57と、その出口570から受取る球を螺旋状に滑らせてミニクルーン580の落下穴581から落下させる螺旋通路58と、この螺旋通路58からの落下球をV入賞口6Vとこれ以外の領域である非V入賞口6Fとに振分けるV入賞振分機構6とを設けている。
球カゴ55の底550から抜けた球Pが復帰レバー片56に到達するときには、既に羽根4L,4Rは閉じられて暫く時間経過しており、球抜き姿勢から球受取り姿勢に復帰したときには、最後に受入れた球Pは非チャンス通路52側に分岐されている。従って、小当り一回について、最初に球カゴ55に入った球Pのみがチャンス通路51を経てV入賞振分機構6に向かうことになる。
なお、非チャンス通路52の下流には、非チャンス通路52に分岐された非チャンス球を検出する左球通過センサ4Lp、非チャンス球を通す左下り勾配の接続通路591、該通路591の球を裏側に回収して入賞球として処理する回収通路592を設けている。回収通路592に回収された入賞球は内部に設ける非V入賞センサ4Fsで検出され、入賞球としてのみ処理される。
図7に示すように、チャンス通路51を経て球連絡チューブ57の出口570から出た球Pは、螺旋通路58に受渡されて螺旋状に転がり、下方のミニクルーン580に到達して多少旋回し、球の勢いが適度に殺されると共に自転が低減された状態で、落下穴581からV入賞振分機構6に向けて落下する。
図8に示すように、V入賞振分機構6は、軸61を中心に常時一定方向に定速度で水平回転させ且つ中心部を頂として外周に向けて緩傾斜状に裾野を広げる凸レンズのような膨らみをもつ球振分円盤62と、この円盤62を内部に納める筒体63とを主要構成部品として備え、球振分円盤62の円周を所定数例えば10個に均等分割した一つの扇形部分にV入賞が確実となるV入賞振分部を構成するV入賞球受部64を設けると共に、その他の複数の扇形部分にV入賞が不可能となる非V入賞振分部を構成する球排出穴部65を設けている。
螺旋通路58のミニクルーン580の落下穴581から球振分円盤62の中心に落下した球Pは、球振分円盤62の扇形の均等分割数を分母とした所定の設計確率、この例では1/10でV入賞させるものであって、V入賞球受部64から該受部64の緩傾斜状底部66から滑らせる球は筒体63に切欠いた球抜き67から球受継シューター68を経てV入賞口6Vに入賞する。V入賞口6VへのV入賞球は内部に設けるV入賞センサ6Vsで検出される。
球振分円盤62の球排出穴部65から落下する球は、左下り勾配の筒底69から回収穴690を経て非V入賞口6Fに入り、内部に設ける非V入賞センサ6Fsで検出され、入賞球としてのみ処理される。
イ)交互振分機構8
図9に示すように、交互振分機構8は、センターステージ33の優位出口34からの落下球を含めて遊技盤2の略中央下部の所定領域に流下してきた球Pを、透明ケース80の球受入口81から受入通路82に受入れる。受入れ球Pとの干渉により軸83の回りに揺動して(i)左振分姿勢と(ii)右振分姿勢とに交互に姿勢を切換える切換体84によって、第1始動口を構成するヘソ始動口A1と、普通図柄抽選契機口を構成するヘソゲートGT1とに交互に向かわせ、第1始動入賞と普通図柄抽選起動とを交互に実現させる。
85L,85Rは、左右何れかの振分姿勢にある切換体84の外周左右の凹所84L,84Rに対して一方は係合し他方は離脱する関係にあるボール、86L,86Rは、ボール85L,85Rを切換体84側に付勢する付勢ばねであり、切換体84の姿勢切換時の反動や遊技盤2の内外での各種振動等の影響を受けて切換体84の姿勢がふらつくのを防止し、振分姿勢を安定に保つ。
交互振分機構8には、左打ちの球は受入れ可能だが、右打ちの球は、交互振分機構8の右上に連接する連接釘NRによりほぼ受入れ不可にしている。この例では、ヘソ始動口A1とヘソゲートGT1とに交互に向かわせた球は、必ずヘソ始動口A1又はヘソゲートGT1に入球するものとしたが、ヘソ始動口A1やヘソゲートGT1と切換体84との間の距離を大きくする等して、切換え後の球をヘソ始動口A1とヘソゲートGT1とに交互に向かわせも、入球する場合と入球しない場合とが生じるようにしてもよい。なお、ヘソ始動口A1への入賞一個につき所定数例えば3個の賞球を払出す。ヘソゲートGT1に入球した球は下に抜けて遊技盤2に放たれる。
ウ)フロッグ型始動口A2
図2に示すように、フロッグ型始動口A2は、遊技盤2の右領域における第2大入賞口9の右隣に設けており、右打ちの球を所定の低頻度例えば100個の右打ち球について3個程度入賞可能としている。樹脂成形品から成る入賞装置本体A2aに一体化する入口障壁A2bにより、遊技場係員により入賞率が意図的に変更されないようにしながら、低頻度入賞を実現している。なお、フロッグ型始動口とは、あたかも賞球のみを払出す通常の入賞口かのように思わせるが、実は始動口であるという入賞口を意味する。フロッグ型始動口A2への入賞一個につき所定数例えば3個の賞球を払出す。
エ)右打球通過ゲートGT2
図2に示すように、右打球通過ゲートGT2は、遊技盤2の右領域におけるセンターユニット3の右下に設けており、右打ちの球を所定の高頻度例えば100個の右打ち球について半数の50個を超える程度に入球可能としている。右打球通過ゲートGT2に入球した球は下に抜けて遊技盤2に放たれる。
オ)第2始動口B0
第2始動口B0は、普通電動役物の作動により入口を開くものであって、交互振分機構8の下方に配置している。
図10に示すように、第2始動口B0は、遊技盤2の奥に開口する横穴87と、該横穴87への入球を阻止する退避位置と該横穴87への入球を許容する進出位置との間で進退駆動する球受片88とを有する。横穴87は、球Pを通す丸穴871の下部に、球受片88を通す矩形穴872を連続させている。第2始動口B0への入賞すなわち横穴87への入賞一個につき所定数例えば3個の賞球を払出す。
球受片88は、前後に長い矩形の板状本体881に、退避位置において球Pが横穴88に進入するのを阻止する前端阻止壁882と、進出位置において球Pが載るのを許容する球載凹所883と、この凹所883の底から奥にかけて全体が下り勾配で且つ正面から見て片側例えば右側を右下り勾配とした傾斜状球誘導路884とを設け、普電用ソレノイドSoL0の通電ONにより退避位置から進出位置へ進出し、同通電OFFによりソレノイド内蔵バネの復帰により退避位置に復帰する。89は、傾斜状球誘導路884に導かれる球Pと干渉して誘導すべき右側に球Pを寄せる遊技盤2の裏側に固定して設ける球寄せである。
普通電動役物の作動時間である電サポ時間を時短仕様に対応させて長期、例えば普電用ソレノイドSoL0の通電ONから通電OFFまでの時間をTL=5秒×1回とするときは、球受片88の進出位置での滞在時間がほぼ通電時間の5秒に近い所定の長い期間が確保され、球載凹所883に載った球Pは傾斜状球誘導路884に沿って横穴87の奥右に順次回収され、普電用ソレノイドSoL0の通電OFF時に球載凹所883に載っている球Pは球受片88の退避位置への復帰とともに傾斜状球誘導路884に沿って横穴87の奥右に回収される。横穴87の奥右に回収された球Pは第2始動口B0の入賞センサで検出されることになる。第2始動口B0は保留無し仕様にしているため、多くの場合、最初の入球が第2始動入賞として処理され、後続の入球は賞球のみの払出し処理に回される。
図11に示すように、電サポ時間を非時短仕様に対応させて短期、例えば普電用ソレノイドSoL0の通電ONから通電OFFまでの時間をTS=100ms×1回とするときは、球受片88の進出位置での滞在時間がほとんど0に近いほんの一瞬だけの極短時間となり、第2始動口B0近傍にたとえタイミングよく流下してきた球Pがあったとしても、殆どの場合、球載凹所883に載ることなく板状本体881や前端阻止壁882と衝突して弾かれ、横穴87の奥に入球することはほぼ絶望的である。よって、第2始動入賞はほぼ不可能である。
カ)第2大入賞口9
図12に示すように、第2大入賞口9は、遊技盤2の遊技領域20における右領域下部20RDに配置しており、遊技領域20の前方に凸状に設けるベースブロック90の上面傾斜通路94に設ける球回収口91の上部領域に、常時は球を自由に落下すなわち領域に進入してきたときの進入角や遊技領域20の前面側との摩擦や球自体の自転等に従って球をランダムに流下させる遊技領域とし且つ大当り時は第2大入賞口9の内部領域とする左仕切壁92Lと右仕切壁92Rとをもつ領域区画部材92と、この領域区画部材92で区画する領域に進入してきた球を受止める上棚93Uと中棚93Mと下棚93Dとをもつ3段棚式の球受止部材93とを進退駆動可能に設けている。
これら領域区画部材92及び球受止部材93は、全体を樹脂材料で形成している。20Lは左仕切壁92Lを進退自由に通す左スリット、20Rは右仕切壁92Rを進退自由に通す右スリット、20Uは上棚93Uを進退自由に通す上スリット、20Mは中棚93Mを進退自由に通す中スリット、20Dは下棚93Dを進退自由に通す下スリットであり、これら各スリット20L,20R,20U,20M,20Dは、球Pの直径よりも幅(左右又は上下方向の開口幅)が狭く、遊技盤2の遊技領域20に打抜き状に開口している。
球回収口91は、第2大入賞口9への入賞球を回収する口であって、ベースブロック90の左下り勾配した上面傾斜通路94の下流側略半分の領域に設けており、遊技盤2の裏側に配置するスライド板開閉用ソレノイドSoL1によりスライド板95を進退駆動させることで開閉される。950はスライド板95を進退自由に通すスリットである。左仕切壁92Lと右仕切壁92Rとは、遊技盤2の遊技領域20の裏側において第1ベース部材を構成する枠状ベース92Bに一体的に連結しており、領域区画部材用ソレノイドSoL2により前後に同時に進退駆動する。上棚93Uと中棚93Mと下棚93Dとは、遊技盤2の遊技領域20の裏側において第2ベース部材を構成する板状ベース93Bに一体的に連結しており、球受止部材用ソレノイドSoL3により前後に同時に進退駆動する。枠状ベース92Bの枠内の開口920には板状ベース93Bがすっぽりと収まって、進退方向において互いに干渉しない関係にあり、仕切壁92L,92Rと、棚93U,93M,棚93Dとは独立して進退可能である。
左仕切壁92Lと右仕切壁92Rとは、球回収口91を間に挟むベースブロック90の左右において上方に延びており、これら左仕切壁92Lと右仕切壁92Rとで区画する領域の上部には、球取入口96をもつ装飾を施した屋根部材98を遊技盤2に固定的に設けている。球取入口96は、屋根部材98上の左下り勾配の球通路97の上流側略三分の一の領域に設けており、左仕切壁92Lと右仕切壁92Rとで区画する領域に、センターユニット3の右側を流下してきた右打ちの球を良好に流入できるようにしている。
上棚93Uと下棚93Dはほぼ同一形状としており、受止めた球を左右一側(左側)に向わせて落下させる一側緩傾斜状の棚であって、緩やかに左下り勾配して左側においてその下り勾配に連続させて上方に少しカーブする上り勾配を付けた薄い第1棚板930に、屋根部材98の球取入口96又は中棚93Mの球落し口933から流下又は落下してくる球Pを受止める前方やや上方に向けて折返し状に突出させる矩形の球受部931と、この球受部931の右側から後方に延びる断面を小円の一部とした球乗越え抵抗部932と、第1棚板930の左側に移動してきた球を下り勾配と上り勾配との連続部分において下方に落下させる丸く切欠き状に設ける球落し口から成る球落し部933と、この球落し部933の左右において後方に延びる断面を小円の一部とした一対の球乗越え抵抗部934,935とを一体に備える。球乗越え抵抗部932,934,935は、第1棚板930の上面の球移動面において、移動してくる球の乗り越えに抵抗を与えるものである。
上段の上棚93Uの次段に位置する中棚93Mは、上棚93U又は下棚93Dを左右反転させたような形状としており、受止めた球を左右逆側(右側)に向わせて落下させる他側緩傾斜状の棚であって、緩やかに右下り勾配して右側においてその下り勾配に連続させて上方に少しカーブする上り勾配を付けた薄い第2棚板936に、上棚93Uの球落し口933から流下してくる球Pを受止める前方やや上方に向けて折返し状に突出させる矩形の球受部931と、この球受部931の左側から後方に延びる断面を小円の一部とした球乗越え抵抗部932と、第2棚板936の右側に移動してきた球を下り勾配と上り勾配との連続部分において下方に落下させる丸く切欠き状に設ける球落し口から成る球落し部933と、この球落し部933の左右において後方に延びる断面を小円の一部とした一対の球乗越え抵抗部934,935とを一体に備える。球乗越え抵抗部932,934,935は、第2棚板936の上面の球移動面において、移動してくる球の乗り越えに抵抗を与えるものである。
図13に示すように、大当り時の各ラウンドの開始時、球受止部材93(93U,93M,93D)を遊技盤2上に進出させて球受止動作をさせる。なお、大当り時、所定の最長時間例えば30秒にわたる1ラウンド毎に、球回収口91に所定の最大入賞数(カウント数)である例えば9個の入賞を許容する。最大入賞数に達する入賞があるか又は最長時間を経過すると1ラウンドが終了して、2秒程度の所定インターバルを経て次ラウンドに移り、所定のラウンド数について繰り返す。第2大入賞口9への入賞すなわち球回収口91への入賞一個につき所定数例えば14個の賞球を払出す。なお、1ラウンドの最大入賞数(カウント数)は8個、入賞一個についての賞球は15個としてもよい。
図14に示すように、各ラウンドの開始から所定の序盤期間例えば5秒間は、球受止部材93による球受止動作がされ、屋根部材98の球取入口96から流下してくる球Pは上棚93Uの球受部931近辺で受け止められ、左下り勾配の第1棚板930上をゆらゆら揺れながら緩い勾配に沿って左側に移動し、球落し部933から中棚93Mに落下する。上棚93Uから落下してくる球Pは中棚93Mの球受部931近辺で受け止められ、右下り勾配の第2棚板936上をゆらゆら揺れながら緩い勾配に沿って右側に移動し、球落し部933から下棚93Dに落下する。中棚93Mから落下してくる球Pは下棚93Dの球受部931近辺で受け止められ、左下り勾配の第1棚板930上をゆらゆら揺れながら緩い勾配に沿って左側に移動し、球落し部933からベースブロック90上の左下り勾配の上面傾斜通路94に落下する。
各ラウンド開始からの序盤期間、球回収口90はスライド板95により未だ閉じられており、上面傾斜通路94に落下してくる球は未だ球回収口90に入ることなく上面傾斜通路94の左端から左側に放出され、球回収口90の内部に設ける第2大入賞口9の入賞センサにおいて入賞が検出されることはない。
図15に示すように、各ラウンド序盤期間の後、各ラウンドの中盤では、スライド板95を後方に退避させることによる球回収口90の開放と、領域区画部材92を構成する左仕切壁92Lと右仕切壁92Rの前方への進出と、球受止部材93を構成する上棚93Uと中棚93Mと下棚93Dとを後方への退避とをほぼ同時に組合せて実行する球回収動作をさせる。
この球回収動作の実行直前までに、球受止部材93を構成する上棚93Uと中棚93Mと下棚93Dとに、一つの棚について概ね最大2個、合計で最大6個の球Pが受止められていることが見込まれ、ラウンド中盤でする球回収動作により、6個程度の球Pが一斉に球回収口90に向けて落下又は流下して回収される。よって、球回収口90の内部に設ける第2大入賞口9の入賞センサにおいて入賞が検出され、カウント数が一気に進むことになる。
図16に示すように、各ラウンドの終盤では、領域区画部材92を構成する左仕切壁92Lと右仕切壁92Rとが前方に進出した状態で、屋根部材98の球取入口96から流下してくる球Pが球回収口90に流入し、上限カウント数となる最大入賞数の例えば9個目の入賞が球回収口90内の入賞センサで検出されると、スライド板95を前方に進出させて球回収口90を閉鎖すると共に、領域区画部材92を構成する左仕切壁92Lと右仕切壁92Rを後方へ退避させ、一ラウンドを終了して次のラウンドに備える。最終ラウンドなら、大当り遊技を終える。
図17に示すように、遊技機の制御装置CNは、メインのマイクロプロセッサとなるCPU、ROM、RAMを備える主制御部MC、サブのマイクロプロセッサとなるCPU1、ROM1、RAM1を備える第1周辺制御部SC1、及び、同じくサブのマイクロプロセッサとなるCPU2、ROM2、RAM2を備える第2周辺制御部SC2を有する。賞球の払出し関連、球貸ユニットやホールコンピュータ等との接続関連、電源関連、セキュリティ関連の各構成は、省略して描いている。
「主制御部」とは、制御装置のうち、遊技の結果に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能を有する制御をするものをいう。遊技機規則で定義する「主基板」から基板という物理的要素を取り除いた概念である。なお、「主基板」とは、遊技の結果に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能を有する基板で、配線を相互に接続するための電子部品のみが装着されたもの以外のものをいう(遊技機規則第6条別表第2(1)イ)。また、「周辺制御部」とは、制御装置のうち、前記主制御部での制御以外の制御をするものであって、遊技の結果に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能を有しない制御をするものをいう。遊技機規則で定義する「周辺基板」から基板という物理的要素を取り除いた概念である。なお、「周辺基板」とは、主基板以外の基板で、配線を相互に接続するための電子部品のみが装着されたもの以外のものをいう(遊技機規則第6条別表第2(1)ニ)。
主制御部MCの入力側には、入力ポートInを介して、第1始動口A1,A2への第1始動入賞球を検出する入賞センサA1s,A2s、第2始動口B0への第2始動入賞球を検出する入賞センサB0s、第1大入賞口4の内部に設ける入球センサ4Li,4Riと球通過センサ4Lp,4RpとV入賞センサ6Vsと非V入賞センサ4Fs,6Fs、第2大入賞口9への入賞球を検出する入賞センサ9s、普通図柄抽選契機口GT1,GT2への通過球を検出するゲートセンサGT1s,GT2s、左上入賞口26への入賞球を検出する入賞センサ26s、左中入賞口27への入賞球を検出する入賞センサ27s、左下入賞口28への入賞球を検出する入賞センサ28sを入力している。
主制御部MCからは、出力ポートOut及びLEDドライバDr0を介して、表示器ボードDB上に設ける各種表示装置SD1,SD2,ND及びランプh1〜h4,e1〜e4の点灯を制御している。また、出力ポートOut並びに、ソレノイドドライバ及びモータドライバから成る第1大入賞口4関連の駆動系ドライバDr1を介して、羽根4L,4Rの開閉用ソレノイド及び球振分円盤62の回転用ステッピングモータを制御していると共に、出力ポートOut並びにソレノイドドライバから成る第2大入賞口9関連の駆動系ドライバDr2を介して、スライド板開閉用ソレノイドSoL1と領域区画部材用ソレノイドSoL2と球受止部材用ソレノイドSoL3を制御し、かつ、出力ポートOut並びにソレノイドドライバDr3を介して、普電用ソレノイドSoL0を制御している。
主制御部MCの出力ポートOutと第1周辺制御部SC1の入力ポートIn1の間は、中継端子板CBを介して、主制御部MCから第1周辺制御部SC1への一方向のみのデータ送信を許す通信仕様で接続している。主制御部MCから第1周辺制御部SC1へは、主制御部MCでの入力及び又は該主制御部MCで実行する抽選結果に従った変動パターンコマンド等の各種指令コマンドを一方通行的に出力しており、第1周辺制御部SC1から主制御MCへの信号の出力もリターンもない。不正な改造その他の変更を防止する観点から、遊技機規則第6条別表第三(1)イ(ホ)において、主基板に関する規格として、「周辺基板が送信する信号を受信することができるものでないこと。」と規定されているからである。
第1周辺制御部SC1と第2周辺制御部SC2との間は、双方向的なデータの送受信を許容している。なお、想像線で示すように、主制御部MCの出力ポートOutと第2周辺制御部SC2の入力ポートIn2の間も、中継端子板CBを介して、主制御部MCから第2周辺制御部SC2への一方向のみのデータ送信を許す通信仕様で接続してもよい。主制御部MCでは、サブ側となる周辺制御部SC1,SC2側に送信するコマンドで特定される演出時間の経過をタイマ管理し、主制御部MC側の制御とサブ側の制御とが整合するようにしている。
第1周辺制御部SC1からは、出力ポートOut1及びLCDドライバDr4を介して、演出表示装置7を構成するメイン演出表示器71とサブ演出表示器72,73を制御していると共に、出力ポートOut1及びモータドライバDr5を介して、分割可動体35L,35Rのステッピングモータ36L,36Rを制御している。また、第1周辺制御部SC1の入力ポートIn1には、左ボタン19L、中ボタン19C、右ボタン19Rから成る遊技者操作スイッチ19を入力させており、演出表示装置7及び又は分割可動体35L,35Rの特定の演出時において遊技者が演出に関与できるようにしている。
第2周辺制御部SC2からは、出力ポートOut2及びLEDドライバDr6を介して、装飾ランプ14a〜14eの点灯を制御していると共に、出力ポートOut2及びパワーアンプApを介して、スピーカ18L,18Rからの出音を制御しており、演出表示装置7上の表示演出等とリンクした電飾及び又は効果音による演出、各種警報等の出力を含む付帯演出を実行している。
主制御部MCのROMに格納する遊技全般を通じた制御を担うメインの遊技プログラムには、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選、第2特別図柄抽選を含む内部抽選手段を構築していると共に、通常モードGMから天国モードHM又はチャレンジモードCMに移行させる第1遊技状態移行手段X、天国モードHM又はチャレンジモードCMから天国モードHM又は通常モードGM等に移行させる第2遊技状態移行手段Y、天国モードHM又はチャレンジモードCMから通常モードGMに復帰させる遊技状態復帰手段Zを構築しており、以下のスペックを実現している。
図18に示すように、普通図柄抽選での当選確率(普図確率)と普通電動役物の作動時間(電サポ時間)と普通図柄抽選に基づく普通図柄の変動時間(普図変動時間)とから成る普図関連仕様は、通常モードGM、天国モードHM、チャレンジモードCMの各遊技状態を特定する基本仕様となる。
通常モードGMは、遊技盤2への投入球数に対する第2始動口B0への入賞による獲得球数の割合であるベースが相対的に低い非時短仕様である。普図確率は、普通図柄抽選用乱数の取り得る256個の数値範囲内に定める当選数値範囲を極一部例えば5とすることにより、5/256=約1/51としている。電サポ時間は、普図当り種別抽選用乱数の取り得る100個の数値範囲内に、普電用ソレノイドSoL0の通電ONから通電OFFまでの時間がTL=5秒×1回の電サポロング開放となる普図当り1の選択範囲を少数例えば10、普電用ソレノイドSoL0の通電ONから通電OFFまでの時間がTS=100ms×1回の電サポショート開放となる普図当り2の選択範囲を例えば大多数90と定めており、低い振分率1/10で電サポロング開放となる場合もあるが、殆どの場合、高い振分率9/10で電サポショート開放となる。普図変動時間は、例えば、普図外れ時は3秒、普図当り時は30秒としている。
天国モードHMは、普図関連仕様をベースが相対的に高い時短仕様である。普図確率は、普通図柄抽選用乱数の取り得る256個の数値範囲内に定める当選数値範囲をほぼ全範囲例えば255とすることにより、ほぼ毎回当選する255/256=約1/1としている。電サポ時間は、振分率1/10の普図当り1に振分けられても、振分率9/10の普図当り2に振分けられても、普電用ソレノイドSoL0の通電ONから通電OFFまでの時間がTL=5秒×1回の電サポロング開放となるものとし、必ず、ロング開放となる。普図変動時間は、例えば、普図外れ時は通常モードGMと同じ3秒だが、普図当り時は通常モードGMよりも大きく短縮した4秒としている。
天国モードHMは、天国モードHMへの移行から数える第1又は第2特別図柄抽選での抽選導出回数(特図1,2抽選導出回数)が予め定める所定の上限回数例えば20回を超過したことを条件に、遊技状態復帰手段Zにより、時短仕様が所謂時短スルーにより解除され、非時短仕様の通常モードGMに復帰する。
チャレンジモードCMは、普図関連仕様を、普図確率、電サポ時間、普図変動時間の少なくとも一つは時短仕様にするが残りは非時短仕様にしたベースが非時短仕様に近い潜伏時短仕様である。普図確率は、普通図柄抽選用乱数の取り得る256個の数値範囲内に定める当選数値範囲を通常モードGMと同様に極一部例えば5とすることにより、5/256=約1/51としている。電サポ時間は、天国モードHMと同様に、振分率1/10の普図当り1に振分けられても、振分率9/10の普図当り2に振分けられても、普電用ソレノイドSoL0の通電ONから通電OFFまでの時間がTL=5秒×1回の電サポロング開放となるものとし、必ず、ロング開放となる。普図変動時間は、天国モードHMと同様に、例えば、普図外れ時は通常モードGMと同じ3秒だが、普図当り時は通常モードGMよりも大きく短縮した4秒としている。
チャレンジモードCMは、チャレンジモードCMへの移行から数える特図1,2抽選導出回数が予め定める所定の上限回数例えば20回を超過したことを条件に、遊技状態復帰手段Zにより、潜伏時短仕様が所謂時短スルーにより解除され、非時短仕様の通常モードGMに復帰する。
第1又は第2特別図柄抽選での大当りの当選確率である「特図1,2大当り確率」は、特別図柄抽選用乱数の取り得る65536個の数値範囲内に定める当選数値範囲を例えば205とすることにより、205/65536=約1/320としている。第1特別図柄抽選での小当りの当選確率である「特図1小当り確率」は、特別図柄抽選用乱数の取り得る65536個の数値範囲内に定める当選数値範囲を例えば164とすることにより、164/65536=約1/400としている。第2特別図柄抽選での小当りの当選確率である「特図2小当り確率」は、特別図柄抽選用乱数の取り得る65536個の数値範囲内に定める当選数値範囲を例えば大当りに割当てた数値範囲205を除く65331(従って外れ無し)とすることにより、65331/65536=約1/1としている。これらは、通常モードGM、天国モードHM、チャレンジモードCMに関わらず一定である。
第1又は第2特別図柄抽選での大当りの当選時(特図1,2大当り時)、若しくは、第1又は第2特別図柄抽選での小当りの当選を契機としたハネモノ遊技でV入賞口6Vに入賞することによる大当りの生起時(特図1,2小当りからのV入賞大当り)、通常モードGM、天国モードHM、チャレンジモードCMの各遊技状態別に、大当り当選に係る特別図柄抽選用乱数と共に取得した特図当り種別抽選用乱数に基づいて、遊技者に付与する遊技価値に差異をつけた一の当り種別に振分けている。なお、以下のラウンド数は、第2大入賞口9についてのラウンド数を示し、第1大入賞口4についての開放回数を含めていない。
すなわち、図19に示すように、通常モードGMでの大当りに関しては、第1遊技状態移行手段Xにおいて定める第1振分仕様により、特図1,2毎に当り種別を振分けるものとしている。
さらに具体的には、通常モードGMにおいて主流となる特図1大当り、及びレアケースとなる第1特別図柄抽選での小当りを契機としたハネモノ遊技でV入賞口6Vに入賞することによる大当り(特図1小当りからのV入賞大当り)に係る第1振分仕様では、特図当り種別抽選用乱数の取り得る100個の数値範囲内に、大当り遊技中のラウンド数を約630個の出玉が得られる5ラウンド(5R)とし、そのラウンド中に演出表示装置7において味方が敵に勝利するバトル勝利演出を展開させ、大当り遊技後は天国モードHMに移行する価値の大きい「バトル勝利」当り種別の振分数値範囲を過半数を下回る例えば33と定め、大当り遊技中のラウンド数を約630個の出玉が得られる5ラウンド(5R)とするも、そのラウンド中に演出表示装置7において味方が敵に敗北するバトル敗北演出を展開させ、大当り遊技後はチャレンジモードCMに移行する価値の小さい「バトル敗北」当り種別の振分数値範囲を過半数を上回る例えば67と定めている。この特図1大当り及び特図1小当りからのV入賞大当りに係る第1振分仕様により、50%を下回る33%で天国移行付き「バトル勝利」5R当り、50%を上回る67%でチャレンジ移行付き「バトル敗北」5R当りに各振分けている。
また、通常モードGMにおいてレアケースとなる特図2大当り、及び第2特別図柄抽選での小当りを契機としたハネモノ遊技でV入賞口6Vに入賞することによる大当り(特図2小当りからのV入賞大当り)に係る第1振分仕様では、特図当り種別抽選用乱数の取り得る100個の数値範囲内に、大当り遊技中のラウンド数を約1890個の出玉が得られる15ラウンド(15R)とし、そのラウンド中に演出表示装置7において味方が敵に勝利するバトル勝利演出を展開させ、大当り遊技後は天国モードHMに移行する価値の大きい「バトル勝利」当り種別の振分数値範囲を過半数を上回る例えば70と定め、大当り遊技中のラウンド数を約126個の出玉が得られる1ラウンド(1R)とし、そのラウンド中に演出表示装置7において味方が敵に敗北するバトル敗北演出を展開させ、大当り遊技後はチャレンジモードCMに移行する価値の小さい「バトル敗北」当り種別の振分数値範囲を過半数を下回る例えば30と定めている。この特図2大当り及び特図2小当りからのV入賞大当りに係る第1振分仕様により、50%を上回る70%で天国移行付き「バトル勝利」15R当り、50%を下回る30%でチャレンジ移行付き「バトル敗北」1R当りに各振分けている。
一方、天国モードHM又はチャレンジモードCMでの大当りに関しては、第2遊技状態移行手段Yにおいて定める第2振分仕様により、特図1,2毎に当り種別を振分けるものとしている。
さらに具体的には、天国モードHM又はチャレンジモードCMにおいて主流となる第2特別図柄抽選での小当りを契機としたハネモノ遊技でV入賞口6Vに入賞することによる大当り(特図2小当りからのV入賞大当り)及びレアケースとなる特図2大当りに係る第2振分仕様では、特図当り種別抽選用乱数の取り得る100個の数値範囲内に、大当り遊技中のラウンド数を約1890個の出玉が得られる15ラウンド(15R)とし、そのラウンド中に演出表示装置7において味方が敵に勝利するバトル勝利演出を展開させ、大当り遊技後は天国モードHMに移行する価値の大きい「バトル勝利」当り種別の振分数値範囲を過半数を上回る例えば70と定め、大当り遊技中のラウンド数を約126個の出玉に止まる1ラウンド(1R)とし、そのラウンド中に演出表示装置7において味方が敵に敗北するバトル敗北演出を展開させ、大当り遊技後は通常モードGMに移行する価値の小さい「バトル敗北」当り種別の振分数値範囲を過半数を下回る1/4近辺の例えば25と定め、また、大当り遊技中のラウンド数を約126個の出玉に止まる1ラウンド(1R)とし、そのラウンド中に演出表示装置7において一旦は味方が敵に敗北するも逆転勝利するバトル演出を展開させ、大当り遊技後は天国モードHMに移行する価値の大きい「バトル逆転勝利」当り種別の振分数値範囲を例えば5と定めている。この特図2大当り及び特図2小当りからのV入賞大当りに係る第2振分仕様により、合計75%すなわち70%で天国移行付き「バトル勝利」15R当り・5%で「バトル逆転勝利」1R当りに、25%で通常転落付き「バトル敗北」1R当りに各振分けている。
また、天国モードHM及びチャレンジモードCMにおいてレアケースとなる特図1大当り、及び第1特別図柄抽選での小当りを契機としたハネモノ遊技でV入賞口6Vに入賞することによる大当り(特図1小当りからのV入賞大当り)に係る第2振分仕様では、特図当り種別抽選用乱数の取り得る100個の数値範囲内に、大当り遊技中のラウンド数を約630個の出玉が得られる5ラウンド(5R)とし、そのラウンド中に演出表示装置7において味方が敵に勝利するバトル勝利演出を展開させ、大当り遊技後は天国モードHMに移行する価値の大きい「バトル勝利」当り種別の振分数値範囲を過半数近辺例えば50と定め、大当り遊技中のラウンド数を約630個の出玉が得られる5ラウンド(5R)とするも、そのラウンド中に演出表示装置7において味方が敵に敗北するバトル敗北演出を展開させ、大当り遊技後はチャレンジモードCMに移行する価値の小さい「バトル敗北」当り種別の振分数値範囲を過半数近辺例えば50と定めている。この特図1大当り及び特図1小当りからのV入賞大当りに係る第2振分仕様により、50%で天国移行付き「バトル勝利」5R当り、50%でチャレンジ移行付き「バトル敗北」5R当りに各振分けている。
非時短仕様の通常モードGMでは、普図確率が低くて普図当りが得難く、たとえ普図当りとなっても殆どが電サポショート開放となるため、第2始動入賞も得難く、特図2大当り及び特図2小当りからのV入賞大当りの頻度はあまり多くない。また、約1/400の確率で特図1小当りを得ても、V入賞は所定率(この例では1/10)に低減されるため、特図1小当りからのV入賞の頻度もあまり多くない。このため、通常モードGMでは、左打ちによりヘソ始動口A1からの第1始動入賞を狙い、約1/320の確率による特図1大当りが主流当りとなる。ただし、頻度はあまり多くないが、主流当り以外で大当りとなる可能性もあり、全体として大当りになる確率は1/250程度となる。
時短仕様の天国モードHMでは、普図確率が極めて高い約1/1で、ゲートGT1,GT2に球を通過させるとほぼ毎回当り、しかも、必ず電サポロング開放となるため、第2始動入賞が容易に得られる。その上、特図2小当り確率が極めて高く(約1/1)、特図2大当りがない場合は小当りとなり、V入賞を期待できるハネモノ遊技が頻繁に行える。このため、天国モードHMでは、右打ちにより右打球通過ゲートGT2及び第2始動口B0を狙い、特図2小当りからのV入賞大当りが主流当りとなる。また、約1/320の確率による特図2大当りも通常モードGMと同程度に期待できるため、20回上限の時短スルーまでにハネモノ遊技によりV入賞を得るか、大当りに直接当選することにより、大当りの連荘を高く期待できる。
潜伏時短仕様のチャレンジモードCMでは、普図確率が低い約1/51で、ゲートGT1,GT2に球を通過させても普図当りが得難いのは通常モードGMと同じであるが、普図当りが得られると、必ず電サポロング開放となるため、第2始動入賞が容易に得られる。特図2小当り確率は極めて高く(約1/1)、特図2大当りがない場合は小当りとなるため、普図当りから第2始動入賞が得られると、V入賞を期待できるハネモノ遊技が行え、V入賞は所定率(この例では1/10)で生じるものの、大当りを生起させるチャンスが訪れる。このため、チャレンジモードCMでも、右打ちにより右打球通過ゲートGT2及び第2始動口B0を狙い、特図2小当りからのV入賞大当りが主流当りとなる。また、約1/320の確率による特図2大当りも通常モードGMと同程度に期待できるため、20回上限の時短スルーまでにハネモノ遊技によりV入賞を得るか、大当りに直接当選することにより、大当りを得る期待感は通常モードGMよりも高くなる。
天国モードHM又はチャレンジモードCM下、特図1,2抽選導出回数が上限(20回)を超過したことを条件に、遊技状態復帰手段Zにより、時短スルーして通常モードGMに復帰する。
図20に示すように、通常モードGM下での主流当りとなる特図1大当りを期待する遊技では、左打ち推奨シンボルLSの表示に従って左打ちすることにより、主に、第1始動口を構成する交互振分機構8に具備するヘソ始動口A1への入賞を狙う。ヘソ始動口A1等への第1始動入賞があると、第1特別図柄(特図1)対応の演出図柄7L,7C,7Rが演出表示装置7のメイン演出表示器71上で変動する。大当りに当選している場合は、左右の演出図柄7L,7Rが同一図柄で揃う特図1リーチを経て、1分前後の長期間にわたって期待感を煽る動画演出等を展開させる特図1スーパーリーチに発展する。
図21に示すように、大当りに当選している場合、特図1対応の演出図柄7L,7C,7Rが同一図柄で三つ揃う大当り図柄が確定停止されると共に、「大当り!」のメッセージが表示される。続いて、「祝大当り」の祝福表示をする大当り開始デモ演出を経て、図13〜16で示した第2大入賞口9を複数ラウンドについて開放させる大当り遊技が行えることになる。通常モードGMでの特図1大当り時は、33%が天国移行付き「バトル勝利」5R当り、67%がチャレンジ移行付き「バトル敗北」5R当りに各振分けられているが、どちらの当り種別であるかは大当り遊技でのラウンド中の演出で判明することになる。
図22に示すように、非時短の通常モードGMすなわち時短無しモードからの主流の大当り遊技では、途中までの1〜4ラウンド(1R〜4R)において、演出表示装置7のメイン演出表示器71上で、味方と敵が一進一退の攻防を繰り広げる。なお、大当り遊技時は右打ちが推奨され、右打ち推奨シンボルの「右」矢印が表示される。最終の5ラウンド(5R)において、天国移行付き「バトル勝利」5R当りに振分けられていた場合は、味方が敵に勝利するバトル勝利演出で完結させ、大当り遊技後、天国モードHMに移行させる。一方、チャレンジ移行付き「バトル敗北」5R当りに大当りに振分けられていた場合は、味方が敵に敗北するバトル敗北演出で完結させ、大当り遊技後、チャレンジモードCMに移行させる。
図23に示すように、天国モードHM又はチャレンジモードCM下での主流当りとなる普図当りから特図2小当りを経てV入賞大当りを期待する遊技では、右打ち推奨シンボルRSの表示に従って右打ちすることにより、主に、普通図柄抽選契機口を構成する右打球通過ゲートGT2への球通過及び第2始動口B0への入賞を狙う。右打球通過ゲートGT2に球が通過すると、演出表示装置7のメイン演出表示器71上で、普図演出図柄7NL,7NRが円形装飾枠画像7naと共に拡大表示されて変動する。普通図柄抽選での当選すなわち普図当りの場合は、左右の普図演出図柄7NL,7NRが同一図柄で揃い、普通電動役物が作動(普電作動)して、第2始動口B0がロング開放される。
図24に示すように、第2始動口B0がロング開放される電サポロング開放時は、第2始動入賞が容易に得られ、第2特別図柄(特図2)対応の演出図柄7L2,7C2,7R2が演出表示装置7のメイン演出表示器71上で変動する。第2始動入賞について保留無しとし、第1始動入賞と非同期に発生する図柄変動契機としていることから、特図2対応の演出図柄7L2,7C2,7R2が変動するときに特図1対応の演出図柄7L1,7C1,7R1が変動中の場合、変動中の特図1対応の演出図柄7L1,7C1,7R1の確定停止は保留される。小当りに当選している場合、4秒等の数秒程度の短期間の変動を経て、特図2対応の演出図柄7L2,7C2,7R2が「J」を一つ含む「9」「9」「J」等の小当り図柄で確定停止されると共に、「小当り!」のメッセージが表示され、図4〜8で示した第1大入賞口4を短期間(1.5秒)について開放させるハネモノ遊技たる小当り遊技が行えることになる。
図25に示すように、ハネモノ遊技たる小当り遊技で、V入賞口6Vへの入賞があると、大当りの生起となり、「V入賞大当り!!」のメッセージを演出表示装置7のメイン演出表示器71上に表示させると共にサブ演出表示器72,73を後方を視認させる透過状態とする大当り開始デモ1、並びに、これに続いて左右の分割可動体35L,35Rを中央に移動させて「V」字を完成させると共にフル画面となったメイン演出表示器71上に「祝V大当り」の祝福表示をさせる大当り開始デモ演出2を経て、図13〜16で示した第2大入賞口9を複数ラウンドについて開放させる大当り遊技が行えることになる。天国モードHM又はチャレンジモードCMでのV入賞大当り時は、合計75%すなわち70%で天国移行付き「バトル勝利」15R当り・5%で「バトル逆転勝利」1R当り、25%で通常転落付き「バトル敗北」1R当りに各振分けられているが、何れの当り種別であるかは大当り遊技でのラウンド中の演出で判明することになる。
図26に示すように、天国モードHM又はチャレンジモードCMの時短有りモードからの主流の大当り遊技では、最初の1ラウンド(1R)において、演出表示装置7のメイン演出表示器71上で、味方が敵に敗北したかのようなピンチ画像を映し出す。通常転落付き「バトル敗北」1R当りに振分けられていた場合は、2ラウンド目以後はなく、味方が敵に敗北するバトル敗北演出で完結させ、大当り遊技後、通常モードGMに転落する。「バトル逆転勝利」1R当りに振分けられていた場合は、2ラウンド目以後はないが、味方が敵に逆転勝利するバトル逆転勝利演出で完結させ、大当り遊技後、天国モードHMに移行する。天国移行付き「バトル勝利」15R当りに振分けられていた場合は、2ラウンド目に味方が復活し、その後、14ラウンド(14R)まで、味方と敵が一進一退の攻防を繰り広げ、最終の15ラウンド(15R)において、味方が敵に勝利するバトル勝利演出で完結させ、大当り遊技後、天国モードHMに移行する。
なお、以上の実施例において、第2大入賞口9は、球回収口91の上部に領域区画部材92や球受止部材93を設けないシンプルなスライド方式のものでもよいし、通常のアタッカー方式のものでもよい。また、以上の実施例における確率や回数、時間、出玉等についての数値は一例示に過ぎないのは言うまでもない。
主に、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第1項第7号のぱちんこ屋や同8号の店舗等の営業に供される遊技機の産業分野において有用である。
2;遊技盤
4;第1大入賞口
5;球分岐機構
51;チャンス通路
52;非チャンス通路
6;V入賞振分機構
6V;V入賞口(特定領域)
7;演出表示装置
71;メイン演出表示器
72,73;サブ演出表示器
7NA;普通図柄演出表示領域
8;交互振分機構
87;横穴
88;球受片
9;第2大入賞口
91;球回収口
92;領域区画部材
93;球受止部材
96;球取入口
98;屋根部材
A1,A2;第1始動口
B0;第2始動口
GT1,GT2;普通図柄抽選契機口
CN;制御装置
MC;主制御部
SC1;第1周辺制御部
SC2;第2周辺制御部
X;第1遊技状態移行手段
Y;第2遊技状態移行手段
Z;遊技状態復帰手段

Claims (13)

  1. 遊技盤に、
    入球を契機に、普通電動役物の作動の可否を決める普通図柄抽選を起動する普通図柄抽選契機口と、
    入賞を契機に、予め定めた定大当り確率により特別電動役物を連続して作動させ得る大当りの当否を決めると共に、大当りに非当選のときは相対的に低い低小当り確率により特別電動役物を非連続的に作動させる小当りの当否を決める第1特別図柄抽選を起動する第1始動口と、
    普通電動役物の作動により入口を開き、入賞を契機に、前記定大当り確率により特別電動役物を連続して作動させ得る大当りの当否を決めると共に、大当りに非当選のときは相対的に高い高小当り確率により特別電動役物を非連続的に作動させる小当りの当否を決める第2特別図柄抽選を起動する第2始動口とを備え、
    特別電動役物に係る少なくとも一つの大入賞口の内部には、前記小当りを契機に受入れた球が通過することにより大当りを生起させる特定領域を設けた弾球遊技機において、
    前記普通図柄抽選での当選確率(以下、普図確率という)と前記普通電動役物の作動時間(以下、電サポ時間という)と前記普通図柄抽選に基づく普通図柄の変動時間(以下、普図変動時間という)とから成る普図関連仕様を、前記遊技盤への投入球数に対する前記第2始動口への入賞による獲得球数の割合であるベースが相対的に低い非時短仕様にした通常モードの遊技状態下、前記第1特別図柄抽選での大当りの当選又は前記第1特別図柄抽選での小当りの当選を契機に前記大入賞口に受入れた球が前記特定領域を通過することによる大当りの生起により、第1振分仕様にしたがって、第一番目及び第二番目の主流移行先として、大当り後、前記普図関連仕様を前記ベースが相対的に高い時短仕様にした天国モードの遊技状態、又は、前記普図関連仕様を、普図確率、電サポ時間、普図変動時間の少なくとも一つは時短仕様にするが残りは非時短仕様にした前記ベースが非時短仕様に近い潜伏時短仕様にしたチャレンジモードの遊技状態に移行させる第1遊技状態移行手段と、
    前記天国モード又は前記チャレンジモードの遊技状態下、前記第2特別図柄抽選での小当りの当選を契機に前記大入賞口に受入れた球が前記特定領域を通過することによる大当りの生起又は前記第2特別図柄抽選での大当りの当選により、第2振分仕様にしたがって、第一番目及び第二番目の主流移行先として、大当り後、前記天国モードの遊技状態、又は、前記通常モードの遊技状態に移行させる第2遊技状態移行手段と、
    前記天国モード又は前記チャレンジモードの遊技状態下、前記天国モード又は前記チャレンジモードの遊技状態への移行から数える前記第1又は第2特別図柄抽選での抽選導出回数が上限を超過したことによる所定解除条件の具備により、前記通常モードの遊技状態に復帰させる遊技状態復帰手段とを備えることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記チャレンジモードの遊技状態における前記潜伏時短仕様は、電サポ時間及び又は普図変動時間を時短仕様に、普図確率を非時短仕様にしている請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記遊技盤に、前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動に応じた演出表示をさせる演出表示装置を備え、
    この演出表示装置に、普通図柄抽選に基づく普通図柄の変動に応じた演出表示をさせる普通図柄演出表示領域を設けている請求項1又は2記載の弾球遊技機。
  4. 前記第1特別図柄抽選では、先始動入賞を契機とした第1又は第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動中若しくは大当り中に後始動入賞を契機とした結果未導出の抽選データを所定保留上限について保留する保留有り仕様にしている一方、
    前記第2特別図柄抽選では、先始動入賞を契機とした第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動中若しくは大当り中に後始動入賞を契機とした結果未導出の抽選データは保留しない保留無し仕様にしており、
    前記演出表示装置において前記第1特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動中に、第2特別図柄抽選が起動されたとき、変動中の第1特別図柄抽選の結果の導出を保留して、第2特別図柄抽選に基づく特別図柄を前記演出表示装置において変動させる割込変動仕様にしている請求項3記載の弾球遊技機。
  5. 前記天国モード又は前記チャレンジモードの遊技状態下、前記演出表示装置に、前記普通図柄抽選契機口への入球を契機とした普通図柄抽選に基づく普通図柄の変動、普通図柄抽選での当選、前記第2始動口への入賞を契機とした第2特別図柄抽選に基づく特別図柄の変動、第2特別図柄抽選での小当りの当選、この小当りを契機に大入賞口の内部に受入れた球が前記特定領域を通過することによる大当りの生起までの一連の演出を表示可能な仕様にしている請求項4記載の弾球遊技機。
  6. 特別電動役物に係る大入賞口は、内部に前記特定領域を設ける第1大入賞口と、内部に前記特定領域を設けない第2大入賞口とを含み、
    前記第1大入賞口は、開放時に前記遊技盤の左領域に流下させる左打ちの球及び前記遊技盤の右領域に流下させる右打ちの球を何れも受入れ可能な態様にて前記遊技盤の中央上部に配置している請求項1〜5何れか一項に記載の弾球遊技機。
  7. 前記第1大入賞口の内部に、開放後に第一番目に到達してきた球を前記特定領域への球通過が狙えるチャンス通路に分岐させ、開放後に第二番目以降に到達してきた球を前記特定領域への球通過が狙えない非チャンス通路に分岐させる球分岐機構を設けていると共に、
    前記チャンス通路の下流に、前記特定領域とこれ以外の領域とに球を振分けるV入賞振分機構を設けている請求項6記載の弾球遊技機。
  8. 前記第2大入賞口は、前記遊技盤の右領域下部に配置しており、
    前記遊技盤における前記第2大入賞口の球回収口の上部領域に、常時はランダムに球を流下させる遊技領域とし且つ大当り時は前記第2大入賞口の内部領域とする領域区画部材と、この領域区画部材で区画する領域に進入してきた球を受止める球受止部材とを進退駆動可能に設けており、
    大当り時、前記球受止部材を前記遊技盤上に進出させる球受止動作をした後、前記球回収口の開放と前記領域区画部材の進出と前記球受止部材の退避とを組合せた球回収動作をする仕様にしている請求項6又は7記載の弾球遊技機。
  9. 前記領域区画部材で区画する領域の上部に、球取入口をもつ屋根部材を設けている請求項8記載の弾球遊技機。
  10. 前記遊技盤に、該遊技盤の略中央下部の所定領域に流下してきた球を、前記第1始動口を構成するヘソ始動口と、前記普通図柄抽選契機口を構成するヘソゲートとに交互に向かわせる交互振分機構を設けている請求項1〜9何れか一項に記載の弾球遊技機。
  11. 前記遊技盤の右領域に、前記遊技盤の右領域に流下させる右打ちの球を所定の低頻度で入賞可能とする前記第1始動口を構成するフロッグ型始動口を設けている請求項10記載の弾球遊技機。
  12. 前記遊技盤の右領域に、前記遊技盤の右領域に流下させる右打ちの球を通過可能とする前記普通図柄抽選契機口を構成する右打球通過ゲートを設けている請求項1〜11何れか一項に記載の弾球遊技機。
  13. 前記第2始動口は、前記遊技盤の奥に開口する横穴と、該横穴への入球を阻止する退避位置と該横穴への入球を許容する進出位置との間で進退駆動する球受片とを有し、
    電サポ時間を時短仕様に対応させて長期とするときは、前記球受片の進出位置での滞在時間を所定の期間確保するが、電サポ時間を非時短仕様に対応させて短期とするときは、前記球受片の進出位置での滞在時間を前記横穴への入球が著しく困難な極短期間としている請求項1〜12何れか一項に記載の弾球遊技機。
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