ぱちんこ遊技機に関する。
近年のぱちんこ遊技機としては、遊技盤面(遊技領域)上の始動口に遊技球が入球したことを契機として所定確率の大当り抽選がなされ、当該大当り抽選に当選した場合には大当り(特別遊技)状態へと移行し、遊技盤面に備えられた大入賞口が開放して大量の賞球を獲得できるぱちんこ遊技機が主流である。このように構成されたぱちんこ遊技機の内には、当該大当り抽選における当選確率を上昇させる確率変動遊技状態や当該大当り抽選における抽選結果を報知するための図柄変動の効率を上昇させる時間短縮遊技状態等を備え、これら遊技状態によって遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すことで遊技の興趣性を高める遊技機も存在している。
特開2000−225255号公報
特開2000−225258号公報
しかしながら、このような遊技機は従来から多く存在しているため、更なる斬新な遊技性が実現されるような機種の開発が望まれているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2220)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)内の入球口である第一入球口(例えば、大入賞口内入球口A2226‐1)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)内の入球口である第二入球口(例えば、大入賞口内入球口B2226‐2)と、
前記可変入賞口内の流路であり、前記第一入球口(例えば、大入賞口内入球口A2226‐1)に入球した遊技球が通過する第一流路(例えば、流路A2228‐1)と、
前記可変入賞口内の流路であり、前記第二入球口(例えば、大入賞口内入球口B2226‐2)に入球した遊技球が通過する第二流路(例えば、流路B2228‐2)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)
と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と
を備え、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)内には遊技球を検出する遊技球検出装置(例えば、特定領域入球検出装置2224‐1、大入賞口入球検出装置A2222‐1、大入賞口入球検出装置B2222‐2)が複数設けられており、
前記第一入球口(例えば、大入賞口内入球口A2226‐1)は前記第二入球口(例えば、大入賞口内入球口B2226‐2)よりも上流に位置しており、
特別遊技の実行中に遊技球を前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)に向けて発射し続けた場合、前記第二入球口(例えば、大入賞口内入球口B2226‐2)よりも前記第一入球口に(例えば、大入賞口内入球口A2226‐1)入球し易いよう構成されており、
前記第二流路(例えば、流路B2228‐2)に設けられている遊技球検出装置(例えば、大入賞口入球検出装置B2222‐2)の数よりも前記第一流路(例えば、流路A2228‐1)に設けられている遊技球検出装置(例えば、特定領域入球検出装置2224‐1、大入賞口入球検出装置A2222‐1)の数の方が多いよう構成されており、
前記第二流路に設けられている遊技球検出装置にて遊技球を検出した際には、前記可変入賞口の入球数と排出数を計測するカウンタのカウンタ値に対して1加算と1減算とを実行するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すという概念を採用した遊技機において、更なる斬新な遊技性を実現することができる。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。
図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、大入賞口の構造に係る斜視図である。
図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技中の大入賞口及び遮蔽部材の開閉に係る作用図である。
図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。
図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。
図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。
図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。
図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での入球排出計測処理のフローチャートである。
図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での排出ステータス設定処理のフローチャートである。
図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのラウンド実行初期処理のフローチャートである。
図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。
図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。
図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。
図25は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。
図26は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技中演出実行処理のフローチャートである。
図27は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技終了演出実行処理のフローチャートである。
図28は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。
図29は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。
図30は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。
図31は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「開状態、開放状態」及び「閉状態、閉鎖状態」とは、例えば、一般的な大入賞口(所謂、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る構成(所謂、ベロ型アタッカー)においては、進出状態=入賞容易状態であり、退避状態=入賞非容易状態となる。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「乱数(乱数値)」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数である限り特に限定されず、例えば、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。また、単位遊技終了条件を充足したことを契機として可変入賞口が閉状態となった時点から当該一定時間が経過した以降は、当該或る単位遊技における特定領域入球検出手段による入球検出を「実質的に無効とする」とは、基本的には、可変入賞口や特定領域等の構造物の機構上及び単位遊技に係る制御処理上、これらの設計上において入球検出がなされるはずのない状況下における入球検出をすべて無効とすることを趣旨としているが、例えば、当該状況下であっても一瞬だけ(例えば、数〜数十msといった短期間だけ)入球検出を有効とする期間を設けることや、当該状況が無限に(例えば、10時間或いは遊技機の電源断まで)継続し得る状況下において、当該無限期間中(例えば、10時間経過時或いは遊技機の電源断直前)における入球検出を有効とすること、等をも含み、即ち、当該趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、このような態様をも「無効とする」との趣旨に含まれることを意図として「実質的に」としたものである。「第二入球口よりも第一入球口に入球し易い」とは、例えば、遊技球を10000球発射した場合に、第二入球口に入球した遊技球数よりも第一入球口に入球した遊技球数の方が多いことである。「上流」とは、発射された遊技球が遊技盤面を流下する過程において先に到達する(もしくは近傍に接近する)位置を示している。
尚、以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名や具体的な数値等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい{例えば、本実施形態においては、後述するように、第1主遊技図柄の変動態様を決定する際に参照されるテーブルと第2主遊技図柄の変動態様を決定する際に参照されるテーブルとを夫々別の参照テーブル(変動パターンテーブル)として設けるよう構成されているが、これには限定されず、第1主遊技図柄の変動態様及び第2主遊技図柄の変動態様として選択され得るすべての変動態様を一の変動パターンテーブルとして設けるよう構成してもよく、また、第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とで参照範囲が異なる際には夫々別の参照テーブルとして設けるよう構成してもよい}。
(本実施形態)
本実施形態の特徴部分の説明に先立ち、まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、前枠104の右上部及び左上部にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤100は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、遊技球誘導レール130、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110、補助遊技始動口2410、大入賞口2220、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。更に、詳細図示は省略するが、遊技盤前面には、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230、補助遊技図柄表示装置2420等も備えられている。以下、本実施形態に係る構成を説明する。
まず、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技始動口入球検出装置(第1入球検出装置)2211(不図示)を備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置2211は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技始動口入球検出装置(第2入球検出装置)2111(不図示)と、第2主遊技始動口電動役物(電動役物)2112と、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置2111は、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、第2主遊技始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口2110側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口2210側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とが離隔して配置され、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口2210に誘導され易い一方、第2主遊技始動口2110に誘導され難いよう構成すると共に、遊技領域120の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第1主遊技始動口2210に誘導され難い一方、第2主遊技始動口2110に誘導され易いよう構成しているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とを隣接して配置してもよい。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
次に、補助遊技始動口2410は、補助遊技始動口入球検出装置(入球検出装置)2411(不図示)を備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置2411(不図示)は、補助遊技始動口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口2410への遊技球の入球は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、本実施形態においては、遊技領域120の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口2410に誘導され易い一方、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、補助遊技始動口2410に誘導され難いよう構成されている{但し、これには限定されず、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球をも、補助遊技始動口2410に誘導され易いよう構成してもよい}。
次に、本実施形態においては、遊技領域120の右側下方(遊技領域中央を基準)に大入賞口2220が設けられており、大入賞口2220の内部には、遊技球が入球可能な特定領域2224を有している(特別遊技中の所定期間内に、当該特定領域2224に遊技球が入球することで、当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態へと移行することが決定される)。また、遊技球の特定領域2224への入球の可否に係る部材であって、開状態の場合には遊技球が特定領域2224に入球容易となり、閉状態の場合には遊技球が特定領域2224に入球困難(又は、入球不能)となる遮蔽部材2224a(同図では不図示であるが、特定領域2224が入球口の形態であり、当該入球口を覆い隠す弁部材のような部材)を有している。同図に示されるように、大入賞口2220には遊技領域120の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が誘導され易く、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が誘導され難く構成されている(但し、これには限定されず、双方を流下する遊技球が誘導され易くなるよう構成してもよい)。
次に、図2を参照しながら、本実施形態における大入賞口2220の構成について詳述する。まず、大入賞口2220に流下してきた遊技球は、板状の部材である大入賞口電動役物2222の上面を遊技者からみて左方向に転動していくこととなる。尚、大入賞口電動役物2222は、板状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態(閉鎖状態)と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態(開放状態)とを採り得るよう構成されており、大入賞口電動役物2222が閉鎖状態から開放状態となった場合には、大入賞口電動役物2222の上面を転動している遊技球は大入賞口2220内部に流下していくこととなる。また、大入賞口2220には大入賞口2220へ入球した遊技球を検出するためのセンサとして大入賞口入球検出装置A2222‐1と大入賞口入球検出装置B2222‐2との2つのセンサを有している(2つの入球口を有している)。大入賞口入球検出装置A2222‐1を通過した遊技球は、遮蔽部材2224aへ流下していくこととなる。ここで、遮蔽部材2224aは、遊技者側に突き出した状態である進出状態(閉鎖状態)と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態(開放状態)とを採り得るよう構成されており、当該遮蔽部材2224aが開放状態の場合には遊技球が特定領域2224に入球容易となり、閉鎖状態の場合には遊技球が特定領域2224に入球困難(又は、入球不能)となるよう構成されている。尚、当該遮蔽部材2224aが閉鎖状態の場合には遊技球は排出球検出装置2224‐2へ流下していくこととなる。また、大入賞口入球検出装置A2222‐1を通過した遊技球は特定領域2224(特定領域入球検出装置2224‐1)又は排出球検出装置2224‐2のいずれかを通過して遊技機外へ排出されるよう構成されている。他方、大入賞口入球検出装置B2222‐2を通過した遊技球は、排出用のセンサを通過せずに{大入賞口入球検出装置B2222‐2を通過した先の流路(下流)にはセンサが設けられていない}遊技機外へ排出されていくこととなる。
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係る大入賞口2220に入球した遊技球の流下態様を詳述する。
まず、(a)に示されるように、遊技者によって発射された(右打ちによって発射された)遊技球は、盤面右側を流下し、大入賞口2220の右側から大入賞口電動役物2222の上面(大入賞口2220)に到達する。大入賞口2220(大入賞口電動役物2222)に到達した遊技球は、緩やかな左下がりの傾斜となっている大入賞口電動役物2222上を右から左に転動していくこととなる。大入賞口電動役物2222上を遊技球が転動している最中に大入賞口電動役物2222が開放することにより(又は、大入賞口電動役物2222の開放中に遊技球が大入賞口電動役物2222に流下してくることにより)、遊技球が大入賞口2220内に入球することとなる。大入賞口2220に入球した遊技球は、大入賞口入球検出装置A2222‐1(大入賞口内入球口A2226‐1)と大入賞口入球検出装置B2222‐2(大入賞口内入球口B2226‐2)とのいずれかを通過することとなる。尚、大入賞口電動役物2222上面における右側(遊技者から見て)を遊技球が転動しているタイミングで大入賞口電動役物2222が閉鎖状態から開放状態となった場合(又は、大入賞口電動役物2222が開放している状態にて遊技球が大入賞口電動役物2222に到達した場合)には、当該遊技球は大入賞口入球検出装置A2222‐1(大入賞口内入球口A2226‐1)を通過し易く大入賞口入球検出装置B2222‐2(大入賞口内入球口B2226‐2)を通過し難い。一方、大入賞口電動役物2222上面における左側(遊技者から見て)を遊技球が転動しているタイミングで大入賞口電動役物2222が閉鎖状態から開放状態となった場合には、当該遊技球は大入賞口入球検出装置A2222‐1(大入賞口内入球口A2226‐1)を通過し難く大入賞口入球検出装置B2222‐2(大入賞口内入球口B2226‐2)を通過し易い。また、大入賞口入球検出装置B2222‐2(大入賞口内入球口B2226‐2)を通過した遊技球は、大入賞口排出口2225(流路B2228‐2)を通過して排出されていくこととなる。
次に、(b)に示されるように、大入賞口入球検出装置A2222‐1を通過し、流路A2228‐1流下する遊技球が流路A2228‐1内の遮蔽部材2224aに到達した時に、遮蔽部材2224aが閉鎖状態の場合の作用である。同図に示すように、遮蔽部材2224aに到達した遊技球は、遮蔽部材2224aによって特定領域2224(特定領域入球検出装置2224‐1)への流下を妨げられるため、排出球検出装置2224‐2へ流下していくこととなる。次に、(c)は、大入賞口入球検出装置A2222‐1を通過した遊技球が遮蔽部材2224aに到達した時に、遮蔽部材2224aが開放状態の場合の作用である。同図に示すように、遮蔽部材2224aに到達した遊技球は、遮蔽部材2224aによって特定領域2224(特定領域入球検出装置2224‐1)への流下を妨げられずに、特定領域2224(特定領域入球検出装置2224‐1)へ流下していくこととなる(遊技球が大入賞口2220内の壁面に衝突することにより排出球検出装置2224‐2へ流下する場合もある)。
尚、大入賞口入球検出装置A2222‐1(大入賞口内入球口A2226‐1)は大入賞口入球検出装置B2222‐2(大入賞口内入球口B2226‐2)よりも上流に位置している{大入賞口入球検出装置B2222‐2(大入賞口内入球口B2226‐2)は大入賞口入球検出装置A2222‐1(大入賞口内入球口A2226‐1)よりも下流に位置している}。大入賞口2220に入球する遊技球は、大入賞口2220の右側から流下してくるため、大入賞口入球検出装置B2222‐2(大入賞口内入球口B2226‐2)よりも大入賞口入球検出装置A2222‐1(大入賞口内入球口A2226‐1)を通過し易く構成されている。また、大入賞口2220内部の構造{大入賞口入球検出装置A2222‐1(大入賞口内入球口A2226‐1)近傍の突起等}によって、更に大入賞口入球検出装置B2222‐2(大入賞口内入球口B2226‐2)よりも大入賞口入球検出装置A2222‐1(大入賞口内入球口A2226‐1)を通過し易く構成されている。ここで、「上流」とは、発射された遊技球が遊技盤面を流下する過程において先に到達する(もしくは近傍に接近する)位置を示しており、「下流」とは、発射された遊技球が遊技盤面を流下する過程において後に到達する(もしくは近傍に接近する)位置を示している。
以上が大入賞口2220に関する説明であるが、残る構成に関し、再び図1を参照しながら説明する。まず、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)と、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「‐」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたかのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置2140は、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される装飾図柄表示領域2311と、第1保留表示部2312aと、第2保留表示部2312bと、を備える。ここで、装飾図柄表示領域2311は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2140は、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、保留表示部2312は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄表示部2421と、補助遊技図柄保留表示部2422とを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。また、遊技効果ランプ190(不図示)は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。また、スピーカ114は、音声や音楽等の音響を出力する機能を果たす。
次に、図4を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口2210(第2主遊技始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2140上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)2320と、主に演出表示を実行する演出表示装置(サブサブ制御部)2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置(賞球払出制御基板)3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源供給ユニット290と、ぱちんこ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図5のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御装置1000と、主制御装置1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板3000と、主制御装置1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190(図1には不図示)の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板2000と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニット290と、を主体として構成されている。尚、副制御基板2000は、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部2320と、演出表示装置2140上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部2310の2つの制御部とを備えている。ここで、主制御装置1000、賞球払出制御基板3000、サブメイン制御部2320及びサブサブ制御部2310には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御装置1000は、入球センサS{前述した第1主遊技始動口入球検出装置2211、第2主遊技始動口入球検出装置2111、補助遊技始動口入球検出装置2411、通常入賞検出装置2121、振分入賞検出装置2221、特定領域入球検出装置2224‐1、排出球検出装置2224‐2、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)等}、図示略する駆動ソレノイド、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御装置1000は、賞球払出制御基板3000と、副制御基板2000(サブメイン制御部2320・サブサブ制御部2310)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板3000に、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板2000にそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御装置1000は、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータH等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHと配線接続することで、主制御装置1000から外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図5の矢印表記の通り、主制御装置1000と賞球払出制御基板3000とは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御装置1000とサブメイン制御部2320とは、主制御装置1000からサブメイン制御部2320への一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。また、主制御装置1000とホールコンピュータHとは、主制御装置1000からホールコンピュータへの一方通信が可能となるよう構成されており、遊技関連情報、排出球異常情報、不正検知コマンド等が送信される。
次に、賞球払出制御基板3000は、遊技球の払出を実行する賞球払出機構210と、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付け賞球払出制御基板3000に伝達する遊技球貸出装置200とに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置200を別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板3000により貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板2000は、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置2140と、スピーカ114と、遊技効果ランプ190、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板2000内にサブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを有しており、サブメイン制御部2320によりスピーカ114から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプ190の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部2310により、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを、副制御基板2000にて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部2310により音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、図6のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器D)、演出に係るサブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板3000と、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)は、画像演出を実行するサブサブ制御部2310(演出表示手段2310)、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板3000は、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置と電気的に接続されている。尚、主制御装置1000、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御部2310(演出表示手段2310)、賞球払出制御基板3000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器{例えば、遊技周辺機器}に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器{例えば、遊技周辺機器}に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技(第1主遊技、第2主遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、副制御基板2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段1300(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファ1301)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御基板3000を制御する賞球払出決定手段1400と、を有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1主遊技側乱数・第2主遊技側乱数・補助遊技側乱数に基づき特別遊技の当否及び電動役物2112の開放可否を抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1主遊技始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段1111と、第2主遊技始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段1112と、補助遊技始動口2410に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技入球口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段1121と、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段1122と、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1主遊技図柄保留手段1131と、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2主遊技図柄保留手段1132と、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに保留するための補助遊技図柄保留手段1133と、を有している。ここで、第1主遊技図柄保留手段1131、第2主遊技図柄保留手段1132及び補助遊技図柄保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bとを、有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブル1135b‐1と、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブル1135b‐3と、を有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技内容決定手段1141と、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技内容決定手段1142と、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1主遊技内容決定手段1141は、第1主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技内容決定手段1142は、第2主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、表示制御手段1150は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1主遊技図柄制御手段1151と、第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231上で、所定時間第2主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2主遊技図柄制御手段1152と、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a及び第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく主遊技図柄の変動を優先するかを決定する主遊技図柄保留解除制御手段1154と、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段1153とを有している。
ここで、第1主遊技図柄制御手段1151は、前記第1主遊技内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a‐1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2主遊技図柄制御手段1152は、前記第2主遊技内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a‐1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技図柄変動時間管理手段1153aを有している。また、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a‐1を更に備えている。
次に、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、大当りに当選している{特別遊技(大当り)実行許可フラグが発生している}か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行制御手段1173と、を有している。ここで、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aと、特別遊技実行時における大入賞口2220の開閉態様を決定するための開閉態様決定テーブル1172bと、を更に有している(特別遊技内容参照テーブル1172aの詳細については不図示)。また、特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド数を計測するラウンド数カウンタ1173aと、大入賞口入球検出装置A2222‐1、大入賞口入球検出装置B2222‐2、特定領域入球検出装置2224‐1及び排出球検出装置2224‐2が検出した遊技球を計測し、大入賞口2220への入球数と大入賞口2220からの排出数との整合性が取れているかを確認するための排出確認カウンタ1173bと、特別遊技におけるラウンド間の時間を計測するためのラウンド待機タイマ1173eと、を更に有している。
次に、特別遊技実行制御手段1176は、大入賞口2220の開閉タイミングを管理するための特別遊技用タイマ1176aと、大入賞口2220に入球した遊技球を排出する時間を計時するための排出待機タイマ1176bと、遮蔽部材2224aの変位駆動を制御するための遮蔽部材駆動制御手段1176‐1と、を更に有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、確率変動遊技回数をカウント可能な確変回数カウンタ1181aと、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181bを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時短中には、非時短中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時短は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1主遊技状態一時記憶手段1191と、第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2主遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194と、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段1195と、振分遊技における現在の遊技状態(例えば、入賞の有無や、振分遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための振分遊技関連情報一時記憶手段1197と、を有している。
ここで、第1主遊技状態一時記憶手段1191は、第1主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2主遊技状態一時記憶手段1192は、第2主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、補助遊技図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Dと、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御部2310(演出表示装置2140)等、を有している。ここで、サブメイン制御部2320により制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口2210と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置2130と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口2110と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置2230と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる大入賞口2220を有する。尚、他の構成については前述したので省略する。
次に、補助遊技周辺機器Dは、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開放の契機となる補助遊技始動口2410と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置2420とを有している。
ここで、演出表示制御手段(サブメイン制御部)2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段2322と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段2323と、演出制御全般に係る情報を一時記憶するための演出一般情報一時記憶手段2324と、各種エラーの報知に関する制御処理を司るエラー制御手段2325と、サブサブ制御部2310側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段2400と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。
次に、装飾図柄表示制御手段2322は、主制御装置1000側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段2322aと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段2322cと、装飾図柄の変動時間を計時するための装図変動時間管理タイマ2322dと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322aは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブル2322a‐1を有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、装図保留情報表示制御手段2323は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2323aを有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)2310は、演出表示装置2140上表示領域である装飾図柄表示領域2311、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312bへ画像を表示する画像表示制御手段2313と、サブメイン制御部2320側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段2450と、を有している。ここで、画像表示制御手段2313は、サブメイン制御部2320側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段2313aを更に有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残るサブサブ制御部2310(演出表示手段2310)が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、サブサブ制御部2310(演出表示手段2310)は、演出表示制御手段2320により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図7は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ4002で、主制御装置1000は、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニット290のリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ4002でYesの場合、ステップ4004で、主制御装置1000は、主制御装置1000側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段1190内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ4006で、情報送信制御手段1300は、主制御装置1000のRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ4018の処理に移行する。他方、ステップ4002でNoの場合は、ステップ4008で、主制御装置1000は、主制御装置1000におけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ4010で、主制御装置1000は、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ4010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ4004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ4010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ4012で、主制御装置1000は、各種情報コマンドをサブメイン制御部2320側に送信する(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)。次に、ステップ4013で、主制御装置1000は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリアを参照し、確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ4013でYesの場合、ステップ4014で、主制御装置1000は、高利益再表示コマンドをサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ4015に移行する。他方、ステップ4013でNoの場合にも、ステップ4015に移行する。次に、ステップ4015で、主制御装置1000は、排出確認カウンタ1173b(大入賞口2220の入球数と排出数を計測するカウンタ)のカウンタ値をリセットし、ステップ4018に移行する。尚、本処理で振分入賞数カウンタ値及び排出数カウンタ値をリセットすることによって排出球異常から回復することとなる。次に、ステップ4018で、主制御装置1000は、同図のステップ1000によって示される主制御装置1000側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し(その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図のステップ1000が実行されることとなる)、ステップ4020の処理に移行する。尚、ステップ4020に移行後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御装置1000は、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御装置1000は、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ2000で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ3000で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出機構210の駆動制御等を賞球払出制御基板3000に実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ3100で、主制御装置1000は、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータH等への情報出力)を実行する(遊技関連情報、排出球異常情報、不正検知コマンド等を送信する)。次に、ステップ3200で、主制御装置1000は、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信し、サブメイン制御部2320側では当該コマンドに従って演出が実行されることとなる)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御装置1000は、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ4604で、主制御装置1000は、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ4606で、主制御装置1000は、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図8は、図7におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技入球口入球判定手段1113は、補助遊技始動口2410に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段1133は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102又はステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図9は、図7におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aのフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aのフラグエリアを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技状態一時記憶手段1193を参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a‐1に補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には5秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段1133は、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a‐1をスタートした後、補助遊技図柄表示部2421上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a‐1を参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部2421上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、開放タイマ1162に電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には6秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には0.5秒)をセットする。次に、ステップ1234で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電動役物開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230又はステップ1238でNoの場合には、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図10は、図7におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段1111は、第1主遊技始動口2210の第1主遊技始動口入球検出装置2211から第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、第1主遊技図柄保留手段1131は、当該第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。次に、ステップ1310で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1311で、情報送信制御手段1300は、賞球払出制御基板3000への賞球コマンドをコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によって賞球払出制御基板3000側に送信される)し、ステップ1312に移行する。次に、ステップ1312で、第2主遊技始動口入球判定手段1112は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口入球検出装置2111から第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1318で、第2主遊技図柄保留手段1132は、当該第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに記憶する。次に、ステップ1320で、情報送信制御手段1300は、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1321で、情報送信制御手段1300は、賞球払出制御基板3000への賞球コマンドをコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によって賞球払出制御基板3000側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。尚、ステップ1302又はステップ1304でNoの場合にはステップ1312に移行し、ステップ1312又はステップ1314でNoの場合には、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
尚、本実施形態では、ステップ1310、ステップ1320にてサブメイン制御部2320へ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図11は、図7におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、主遊技図柄保留解除制御手段1154は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ2000の処理)に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ2000の処理)に移行する。このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図12は、図7におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留があることが条件となる。
次に、ステップ1405及びステップ1406で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)から削除すると共に、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1410‐1で、当否抽選手段1135は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブル1135b‐1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b‐3)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図13(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブル1135b‐1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b‐3)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、本実施形態においては、遊技状態を移行させ得ない当り(いわゆる小当り)については例示していないが、小当りが発生(小当りに当選)するよう構成してもよい。
次に、ステップ1410‐2で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。
ここで、図13(主遊技テーブル2)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)の一例である(特に、停止図柄決定用テーブルの一例)。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「4A・3A・5A・7A」及び「5B・7B・9B」)の内から一の主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、後述するように、本実施形態においては、大当り図柄の種類に基づき、ラウンド実行時における大入賞口の開放態様が決定される(ある大当り図柄と他の大当り図柄とでは、大入賞口の開放態様が異なり得る)よう構成されており、当該大入賞口の開放態様によって、確率変動遊技状態への移行し易さが、大当り図柄の種類に応じて異なり得るよう構成されている。尚、その他図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよく、特定の図柄が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態(限定頻度状態)へ移行するよう構成してもよい}。
次に、ステップ1410‐3で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、各遊技状態に対応する第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第1主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶して、ステップ1415に移行する。
ここで、図13(主遊技テーブル3)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)の一例である(特に、変動態様決定用テーブルの一例)。本例に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果及び主遊技時短フラグ状態に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオフである場合(時短遊技状態)には相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。更には、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい(第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する)。
次に、ステップ1415で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1416で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a‐1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a‐1)にセットする。そして、ステップ1417で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上で、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1418で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1420で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合、ステップ1422で、情報送信制御手段1300は、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1423で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1424で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1430で、特別遊技移行決定手段1135aは、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1432で、特別遊技移行決定手段1135aは、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある条件装置作動フラグをオンにする。他方、ステップ1430でNoの場合には、ステップ1432をスキップする。
次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ1434でNoの場合には、次の処理(ステップ2000の処理)に移行する。
尚、ステップ1403でNoの場合には、ステップ1419で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)のフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1419でYesの場合にはステップ1420に移行し、ステップ1419でNoの場合には、次の処理(ステップ2000の処理)に移行する。
次に、図14は、図12におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aを参照して当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aのカウンタ値を1減算する。次に、ステップ1506で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aを参照して、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1506でYesの場合、ステップ1510で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある主遊技確変フラグをオフにし、ステップ1512に移行する。尚、ステップ1502又はステップ1506でNoの場合にもステップ1512に移行する。
次に、ステップ1512で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bを参照して、当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1512でYesの場合、ステップ1514で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bのカウンタ値を1減算する。次に、ステップ1516で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bを参照して、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1516でYesの場合、ステップ1518で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1520で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ2000の処理)に移行する。尚、ステップ1512又はステップ1516でNoの場合にも、次の処理(ステップ2000の処理)に移行する。
次に、図15は、図7におけるステップ2000のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ2002で、条件判定手段1171は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上に表示された主遊技図柄が停止したか否かを判定する。ステップ2002でYesの場合、ステップ2004で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2004でYesの場合、ステップ2006で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2006でYesの場合、ステップ2007で、現在停止中の主遊技図柄は長開放図柄(本例では、3B・5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。尚、長開放図柄とは、当該長開放図柄に係る特別遊技における大入賞口2220の開放態様が振分長開放パターン(詳細は後述する)であるラウンドが含まれており、遊技者が当該長開放図柄停止時に大入賞口2220の開放態様に振分長開放パターンが含まれていることを認識できる主遊技図柄である。次に、ステップ2008で、特別遊技内容決定手段1172は、サブ側への長開放確定コマンドをセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)し、ステップ2009に移行する。他方、ステップ2007でNoの場合にもステップ2009に移行する。次に、ステップ2009で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットする。
次に、ステップ2010で、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)を一旦オフにする。次に、ステップ2012で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2014で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ2002、ステップ2004又はステップ2006でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図16は、図7におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、排出球異常フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、換言すると、排出球異常中でない場合、ステップ1649‐1、特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド待機タイマ1177tを参照し、当該タイマ値は0であるか否かを判定する。ステップ1649‐1でYesの場合、ステップ1604で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、排出待機中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1604でYesの場合、ステップ1606で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1606でYesの場合、ステップ1608及びステップ1610で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に、特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1612で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194b内のラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1614で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)し、ステップ1800に移行する。
他方、ステップ1606でNoの場合、ステップ1616で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1616でYesの場合には、ステップ1800に移行する。尚、ステップ1616でNoの場合には、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。
次に、ステップ1800で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する、入球排出計測処理を実行する。次に、ステップ3050で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する、ラウンド実行初期処理を実行する。次に、ステップ1950で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する、ラウンド実行初期処理を実行する。次に、ステップ1618で、特別遊技実行制御手段1173は、入賞数カウンタ1175dのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで大入賞口2220に所定個数(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1618でYesの場合には、ステップ1622に移行する。他方、ステップ1618でNoの場合、ステップ1620で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技用タイマ1176t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間が経過(セットされた開放パターンによる大入賞口の開放が終了)したか否かを判定する。ステップ1620でYesの場合にも、ステップ1622に移行する。尚、ステップ1620でNoの場合には、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。
次に、ステップ1622で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2220の大入賞口電動役物2122の駆動を停止して大入賞口2220を閉鎖する(大入賞口電動役物2122の開閉に係るソレノイドを励磁している期間のみ、大入賞口2220が開放されるよう構成されている)。次に、ステップ1624で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技用タイマ1176t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1626で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1649‐2で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、現在実行中のラウンドが排出球異常判定ラウンドであるか否かを判定する。ここで、排出球異常判定ラウンドとは、(1)振分遊技実行ラウンドの直前のラウンド(本実施形態においては第3ラウンド)、(2)振分遊技実行ラウンド(本実施形態においては、第4ラウンド)、(3)最終ラウンド(本実施形態においては、第16ラウンド)、となっている。詳細は後述することとなるが、このように構成することにより、排出球異常が発生しているか否かを判定する機会(ラウンド)を最低限にしてラウンド間の時間を相対的に短時間とし、特別遊技の実行時間を短縮することができるよう構成されている。ステップ1649‐2でYesの場合、ステップ1649‐3で、特別遊技実行制御手段1173は、排出待機タイマ1174dのタイマ値に排出監視実行時間(排出球異常の監視を実行するための排出待機時間であり、排出球異常の監視を実行しない場合よりも長時間となっており、本例では、3000ms)をセットして当該タイマをスタートし、ステップ1629に移行する。他方、ステップ1649‐2でNoの場合、ステップ1649‐4で、特別遊技実行制御手段1173は、排出待機タイマ1174dのタイマ値に排出監視非実行時間(排出球異常の監視を実行しない場合の排出待機時間であり、排出球異常の監視を実行する場合よりも短時間となっており、本例では、940ms)をセットして当該タイマをスタートし、ステップ1629に移行する。次に、ステップ1629で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、排出待機中フラグをオンにし、ステップ1630に移行する。尚、ステップ1604でNoの場合にもステップ1630に移行する。
次に、ステップ1630で、特別遊技実行制御手段1173は、排出待機タイマ1174dを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ1630でYesの場合、ステップ1632で、特別遊技実行制御手段1173は、現在実行中のラウンドが振分遊技実行ラウンド(特定領域2224への遊技球の入球可否に係るラウンドであり、本例では、第2、第4ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1632でYesの場合、ステップ1634で、特別遊技実行制御手段1173は、当該実行中のラウンドにおいて特定領域2224への遊技球の入球があったか否かを判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、主遊技確変移行予約フラグをオンにし、ステップ1638に移行する。尚、ステップ1604、ステップ1632又はステップ1634でNoの場合にも、ステップ1638に移行する。尚、ステップ1630でNoの場合には、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。
次に、ステップ1638で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在実行中のラウンド数や遊技球の入賞個数に係る情報等)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)する。次に、ステップ1649‐5で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、現在実行中のラウンドが排出球異常判定ラウンドであるか否かを判定する。ステップ1649‐5でYesの場合、ステップ1640で、特別遊技実行制御手段1173は、排出確認カウンタ1173bを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。尚、排出確認カウンタ1173bのカウンタ値が0である場合には、大入賞口2220への入球数と大入賞口2220からの排出数との整合性が取れている(排出球異常が発生していない)と判定し、排出確認カウンタ1173bのカウンタ値が0でない場合には、大入賞口2220への入球数と大入賞口2220からの排出数との整合性が取れていない(排出球異常が発生している)と判定するよう構成されている。ステップ1640でYesの場合、換言すると、排出球異常が発生していない場合、ステップ1641で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、排出球異常フラグをオフにする。次に、ステップ1642で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ1643で、特別遊技実行制御手段1173は、遮蔽部材2224aを閉鎖して開放パターンを終了し、ステップ1646に移行する。尚、ステップ1649‐5でNoの場合にも、ステップ1646に移行する。
他方、ステップ1640でNoの場合、換言すると、排出球異常が発生している場合、ステップ1644で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、排出球異常フラグをオンにする。次に、ステップ1645で、特別遊技実行制御手段1173は、排出球異常コマンド(排出球異常が発生している旨の情報に係るコマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)し、ステップ1646に移行する。
次に、ステップ1646で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bを参照し、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、ラウンド数カウンタ1173aのカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1646でYesの場合、ステップ1647で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1648で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)する。次に、ステップ1649‐6で、特別遊技制御手段1170は、セットされている排出ステータスをクリアし、ステップ1650に移行する。ここで、排出ステータスとは、特別遊技実行中における入賞球と排出球との監視に係るステータス(状態)であり、本処理においては、特別遊技が終了したことにより排出ステータスをクリアしている。そして、ステップ1650で、特定遊技制御手段1180は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。尚、ステップ1646でNoの場合、換言すると、最終ラウンドが終了していない場合には、ステップ1649‐7で、特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド待機タイマ1177tに所定値(ラウンド待機時間であり、本例では、60ms)をセットして当該タイマをスタートし、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。尚、本実施形態においては、ラウンド待機時間の時間値として60msのみの1種類としたがこれには限定されず、例えば、排出球異常が発生したラウンドにおけるラウンド待機時間と排出球異常が発生しなかったラウンドにおけるラウンド待機時間とが異なる時間値となるよう構成してもよい。また、本実施形態におけるラウンド待機時間は遮蔽部材2224aが開放状態から閉鎖状態へと変位するのに要する時間(本例では、20ms)よりも長時間となっている。
次に、図17は、図16におけるステップ1800のサブルーチンに係る、入球排出計測処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口検出装置A2222‐1を参照し、当該検出装置(センサ)が遊技球を検出したか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、特別遊技実行制御手段1173は、排出確認カウンタ1173bのカウンタ値に1を加算し、ステップ1806に移行する。他方、ステップ1802でNoの場合にもステップ1806に移行する。次に、ステップ1806で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口検出装置B2222‐2を参照し、当該検出装置(センサ)が遊技球を検出したか否かを判定する。ステップ1806でYesの場合、ステップ1808で、特別遊技実行制御手段1173は、排出確認カウンタ1173bのカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1810で、特別遊技実行制御手段1173は、排出確認カウンタ1173bのカウンタ値から1を減算し、ステップ1812に移行する。他方、ステップ1806でNoの場合にも、ステップ1812に移行する。
次に、ステップ1812で、特別遊技実行制御手段1173は、排出球検出装置2224‐2を参照し、当該検出装置(センサ)が遊技球を検出したか否かを判定する。ステップ1812でYesの場合、ステップ1814で、特別遊技実行制御手段1173は、排出確認カウンタ1173bのカウンタ値から1を減算し、ステップ1816に移行する。他方、ステップ1812でNoの場合にも、ステップ1816に移行する。次に、ステップ1816で、特別遊技実行制御手段1173は、特定領域入球検出装置2224‐1を参照し、当該検出装置(センサ)が遊技球を検出したか否かを判定する。ステップ1816でYesの場合、ステップ1818で、特別遊技実行制御手段1173は、排出確認カウンタ1173bのカウンタ値から1を減算し、次の処理(ステップ3050の処理)に移行する。他方、ステップ1816でNoの場合にも、次の処理(ステップ3050の処理)に移行する。このように、本実施形態においては、大入賞口2220に遊技球が入球したと判定した場合には排出確認カウンタ1173bのカウンタ値に1を加算し、大入賞口2220から遊技球が排出されたと判定した場合には排出確認カウンタ1173bのカウンタ値から1を減算し、当該排出確認カウンタ1173bのカウンタ値が0である場合に排出球異常が発生していないと判定するよう構成されている。尚、大入賞口入賞検出装置B2222‐2を通過した遊技球が流下する先には、大入賞口2220からの排出される遊技球を検出するための検出装置(センサ)が設けられていないため、大入賞口入賞検出装置B2222‐2を遊技球が通過した場合には、排出確認カウンタ1173bのカウンタ値に対して、1を加算と1を減算とのいずれの処理も実行するよう構成されている。
次に、図18は、図16におけるステップ3050のサブルーチンに係る、排出ステータス設定処理のフローチャートである。まず、ステップ3052で、特別遊技実行制御手段1173は、排出待機タイマ1174dを参照し、当該タイマ値が0より大きいか否か、換言すると、現在排出待機中であるか否かを判定する。ステップ3052でYesの場合、ステップ3054で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、現在実行中のラウンドは振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)ではないか否かを判定する。ステップ3054でYesの場合、ステップ3056で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の排出ステータスとして「排出待機中A」をセットし、ステップ3070に移行する。尚、「排出待機中A」は、排出待機中であり、且つ、振分遊技実行ラウンド以外のラウンドである場合の排出ステータスとなっている。他方、ステップ3054でNoの場合、ステップ3058で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の排出ステータスとして「排出待機中B」をセットし、ステップ3070に移行する。尚、「排出待機中B」は、排出待機中であり、且つ、振分遊技実行ラウンドである場合の排出ステータスとなっている。
また、ステップ3052でNoの場合、ステップ3060で、特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド待機タイマ1177tを参照し、当該タイマ値が0より大きいか否か、換言すると、現在ラウンド待機中であるか否かを判定する。ステップ3060でYesの場合、ステップ3062で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の排出ステータスとして「ラウンド待機中」をセットし、ステップ3070に移行する。尚、「ラウンド待機中」は、或るラウンドと当該或るラウンドの次ラウンドとの間のラウンド待機時間である場合の排出ステータスとなっている。
他方、ステップ3060でNoの場合、ステップ3064で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、現在実行中のラウンドは振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)ではないか否かを判定する。ステップ3064でYesの場合、ステップ3066で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の排出ステータスとして「排出監視中A」をセットし、ステップ3070に移行する。尚、「排出監視中A」は、大入賞口2220への入賞球と排出球とを計測する状態である排出監視中であり、且つ、振分遊技実行ラウンド以外のラウンドである場合の排出ステータスとなっている。他方、ステップ3064でNoの場合、ステップ3068で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の排出ステータスとして「排出監視中B」をセットし、ステップ3070に移行する。尚、「排出監視中B」は、大入賞口2220への入賞球と排出球とを計測する状態である排出監視中であり、且つ、振分遊技実行ラウンドである場合の排出ステータスとなっている。このように、本実施形態においては、特別遊技実行中にていずれかの排出ステータスがセットされるよう構成されており、排出監視中に係る排出ステータスである「排出監視中A」と「排出監視中B」や、排出待機中に係る排出ステータスである「排出待機中A」と「排出待機中B」のように、実行中のラウンドが振分遊技実行ラウンドであるか否かによってセットされる排出ステータスが相違し得るよう構成されている。
次に、ステップ3070で、特別遊技実行制御手段1173は、セットされている排出ステータスを参照し、現在セットされている排出ステータスは「排出待機中B」又は「排出監視中」であるか否かを判定する。ステップ3070でYesの場合、ステップ3072で、特別遊技実行制御手段1173は、振動センサの監視を実行し、次の処理{ステップ1950の処理}に移行する。他方、ステップ3070でNoの場合、ステップ3074で、特別遊技実行制御手段1173は、振動センサ500の監視を実行せず、次の処理{ステップ1950の処理}に移行する。このように本実施形態においては、セットされている排出ステータスによって振動センサ500の監視の実行有無を決定するよう構成されており、排出待機中であっても排出ステータスが「排出待機中A」であるか「排出待機中B」であるかによって振動センサ500の監視の実行有無が相違し、排出監視中であっても排出ステータスが「排出監視中A」であるか「排出監視中B」であるかによって振動センサ500の監視の実行有無が相違するよう構成されている。このように構成することによって、出玉の増減にとって重要となる振分遊技実行ラウンドにおいてのみ振動センサ500の監視を実行することができる、即ち、セキュリティの面において重要な状況において振動センサ500の監視を実行することができ、より公正な遊技機とすることができると共に、セキュリティの面においてさほど重要でない状況においては振動センサ500の監視を実行しないことにより特別遊技の実行時間を短縮することができることとなる。また、排出ステータスを用いて振動センサ500の監視の実行有無を決定することにより、振動センサ500の監視の実行有無を決定するためのフラグを設けなくとも当該監視を実行することができることにより、遊技機にて使用するデータの容量を軽減することが可能となる。
次に、図19は、図16におけるステップ1950のサブルーチンに係る、ラウンド実行初期処理のフローチャートである。まず、ステップ1976‐1で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1976‐1でYesの場合、ステップ1976‐2で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bを参照し、現在振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)であるか否かを判定する。ステップ1976‐2でYesの場合、ステップ1976‐3で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bを参照し、現在停止中の主遊技図柄は長開放図柄(本例では、3B・5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。尚、本実施形態においては、大当り図柄は、第1主遊技大当り図柄が「4A・5A・7A」の3種類、第2主遊技大当り図柄が「3B・5B・7B」の3種類設けられており、長開放図柄(振分遊技実行ラウンドにおいて特定領域2224に遊技球が入球容易となるよう大入賞口2220が開放する大当りが実行される大当り図柄)が「3B・5A・5B・7A・7B」となっており、短開放図柄(振分遊技実行ラウンドにおいて特定領域2224に遊技球が入球困難となるよう大入賞口2220が開放する大当りが実行される大当り図柄)が「4A」となっている。ステップ1976‐3でYesの場合、ステップ1976‐4で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2220の開放パターンとして振分長開放パターン(40ms開放→3000ms閉鎖→28000ms開放→閉鎖)をセットし、ステップ1976‐6に移行する。他方、ステップ1976‐3でNoの場合、ステップ1976‐5で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2220の開放パターンとして振分短開放パターン(40ms開放→閉鎖)をセットし、ステップ1976‐6に移行する。このように、本実施形態においては、特定領域2224への入球有無に係る振分遊技実行ラウンドの大入賞口2220の開放パターンは、大当りの契機となる大当り図柄によって相違し得ることとなる。また、大当りの実行ラウンドが相違すると振分遊技実行ラウンドの大入賞口2220の開放パターンが相違し得ることとなる。
次に、ステップ1976‐6で、特別遊技実行制御手段1173は、遮蔽部材2224aの開放パターンとして開放パターンA(40ms開放→3000ms閉鎖→31000ms開放→閉鎖)をセットし、ステップ1976‐9に移行する。尚、本実施形態においては、遮蔽部材2224aの駆動は駆動時間(開放パターン)が終了していなかったとしても、実行中のラウンドが終了した場合(ラウンド待機時間が開始された場合)には強制終了するよう構成されている。
他方、ステップ1976‐2でNoの場合、換言すると、振分遊技実行ラウンドではないラウンド(第4R以外のラウンドである通常ラウンド)の場合、ステップ1976‐7で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2220の開放パターンとして通常開放パターン(28000ms開放→閉鎖)をセットする。次に、ステップ1976‐8で、特別遊技実行制御手段1173は、遮蔽部材2224aの開放パターンとして開放パターンB(常時閉鎖)をセットし、ステップ1976‐9に移行する。
このように、本実施形態においては、遮蔽部材2224aの開放パターン(開閉パターン)として、実行ラウンドが振分遊技実行ラウンドである場合には開放パターンA、実行ラウンドが通常ラウンドである場合には開放パターンB、となるよう構成されており、遮蔽部材2224aの開放パターンは実行ラウンドによって相違し得るが、大当りの契機となる大当り図柄によっては相違しないよう構成されている。
このように、振分遊技実行ラウンドにおいて、大入賞口2220を振分長開放パターンにて開放する場合(即ち、特定領域2224への入球を想定しているラウンドにおいて)、大入賞口2220が複数回開放され、当該振分遊技実行ラウンドにおける大入賞口2220の総開放時間(本例では、40ms+28000ms=28040ms)は、通常ラウンドにおける大入賞口2220の総開放時間(28000ms)及び振分遊技実行ラウンドにおける大入賞口2220の総開放時間(40ms)よりも長時間となるよう構成されている。また、当該振分長開放パターンにて大入賞口2220を開放する振分遊技実行ラウンドにおいて、大入賞口2220の総開放時間(本例では、28040ms)は、大入賞口2220の総閉鎖時間(本例では、3000ms)よりも長時間となるよう構成されている。更に、当該ラウンドにおける、大入賞口2220の1回の開放時間の最大値(本例では、28000ms)は、大入賞口2220の閉鎖時間の最大値(本例では、3000ms)よりも長時間となるよう構成されている。このような構成により、振分遊技実行ラウンドにおいて、大入賞口2220を振分長開放パターンにて開放する場合(即ち、特定領域2224への入球を想定しているラウンドにおいて)、大入賞口2220内に遊技球を入球させることがより容易となるのである。尚、本例はあくまで一例であり、大入賞口2220の開放態様等、これには限定されず、例えば、ある振分遊技実行ラウンド中において、40msの短開放動作を行った後、遊技球が入球容易な長開放(例えば、5000msの開放)を複数回実行するよう構成してもよい。
次に、ステップ1976‐9で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口有効期間(大入賞口2220への遊技球の入球が有効となる期間)として、当該実行中のラウンドにおける最初の大入賞口開放タイミングから最後の大入賞口閉鎖タイミングの940ms後までの期間をセットする。このように、本実施形態においては、大入賞口有効期間の開始タイミングは、大入賞口2220の最初の開放タイミングとなっており、大入賞口有効期間の終了タイミングは、大入賞口2220の開放パターンに拘らず、実行中のラウンドにおける大入賞口2220が最後に閉鎖してから所定時間(本例では、940ms)経過したタイミングとなっている。尚、本実施形態においては、大入賞口有効期間の終了タイミングを大入賞口2220が最後に閉鎖してから940ms経過したタイミングとしたが、これには限定されず、大入賞口2220の開放パターンに基づいて決定されていればよく、大入賞口2220の閉鎖タイミングからの時間値を変更してもよいし、大入賞口2220の最後の閉鎖タイミングまでとしてもよいし、大入賞口2220の最初の開放タイミングから所定時間経過までとしてもよい。
次に、ステップ1976‐10で、特別遊技実行制御手段1173は、特定領域有効期間として、当該実行中のラウンドにおける最初の遮蔽部材2224aの開放タイミングから最後の遮蔽部材2224aの閉鎖タイミングまでの期間をセットする。このように、本実施形態においては、特定領域有効期間の開始タイミングは、遮蔽部材2224aの最初の開放タイミングとなっており、特定領域有効期間の終了タイミングは、遮蔽部材2224aの最後の閉鎖タイミングとなっている。尚、本実施形態においては、特定領域有効期間を遮蔽部材2224aの最初の開放タイミングから最後の閉鎖タイミングまで有効とし続けるよう構成したが、これには限定されず、当該有効期間は遮蔽部材2224aの開閉パターンに基づいて決定されていればよく、例えば、遮蔽部材2224aの最後の閉鎖タイミングから所定時間経過するまで有効とするよう構成してもよいし、遮蔽部材2224aの最初の開放タイミングから所定時間経過するまで有効とするよう構成してもよい。
次に、ステップ1970で、特別遊技実行制御手段1173は、入賞数カウンタ1175dのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1972で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1974で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2220の大入賞口電動役物2122を駆動して大入賞口2220を開放し、特別遊技用タイマ1176t(特に開放時間タイマ)をスタートさせ、次の処理(ステップ1618の処理)に移行する。
次に、図20は、本実施形態における、図16のステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1680で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリアを参照し、主遊技確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1680でYesの場合、ステップ1682で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、主遊技確変移行予約フラグをオフにする。次に、ステップ1652で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aに所定回数A(本例では、80回)をセットする。次に、ステップ1654で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bに所定回数(本例では、80回)をセットし、ステップ1658に移行する。
他方、ステップ1680でNoの場合、ステップ1688で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195を参照し、当該実行された特別遊技は時間短縮遊技状態に当選した特別遊技であるか否かを判定する。ステップ1688でYesの場合、ステップ1690で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bに所定回数A(本例では、80回)をセットし、ステップ1658に移行する。他方、ステップ1688でNoの場合、ステップ1686で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bに所定回数B(本例では、50回)をセットし、ステップ1658に移行する。
ステップ1658で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1660で、特定遊技制御手段1180で、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。
このように、本実施形態においては、特別遊技中に遊技球が特定領域2224に入球せず、当該特別遊技後に非確率変動遊技状態、且つ、時間短縮遊技状態に移行することとなった場合に、当該特別遊技の移行契機となった主遊技図柄の停止時(大当り時)の遊技状態が時間短縮遊技状態である場合には、当該特別遊技の移行契機となった主遊技図柄の停止時(大当り時)の遊技状態が非時間短縮遊技状態である場合と比べて、多い時短回数が付与されるよう構成されている。尚、本例では、時間短縮遊技状態中に大当りとなった場合、当該大当りに係る特別遊技の終了後に確率変動遊技状態とならなかった場合にも、大当りとなれば特別遊技終了後に確率変動遊技状態へと移行することが想定されている遊技状態中における大当りに係る特別遊技の終了後に確率変動遊技状態へと移行しないことへの救済措置として、特別遊技終了後に確率変動遊技状態となる場合と同じ回数(本例では、80回)の時間短縮遊技状態における変動上限回数を設定するよう構成したが、これには限定されず、非時間短縮・非確率変動遊技状態中における大当りに係る特別遊技終了後に確率変動遊技状態へと移行しない場合における時間短縮遊技状態での変動上限回数(本例では、50回)よりも多く、確率変動遊技状態へと移行する場合における時間短縮遊技状態での変動上限回数(本例では、80回)よりも少ない回数(例えば、70回)を、救済措置として、時間短縮遊技状態における変動上限回数に設定し得るよう構成してもよい。
次に、図21〜図27を参照して、サブメイン制御部2320側で実行される制御処理を説明する。まず、図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板2000側(特に、サブメイン制御部2320側)のメインフローチャートである。ここで、同図(a)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブ基板側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ5002で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブ側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のRAMに再セット)。その後、サブメイン制御部2320の繰り返し処理ルーチンであるステップ6000を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、ステップ6000が実行された場合、同図(b)の処理に示されるように、まず、ステップ6002で、演出表示制御手段2320は、メイン側からのエラー報知コマンド及び排出球異常コマンドを受信した場合にエラーから回復するまでエラー報知を実行する。次に、ステップ6100で、演出表示制御手段2320は、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ6200で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6300で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6400で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行する。次に、ステップ6700で、演出表示制御手段2320は、表示コマンド送信制御処理(前述した各処理でセットされたコマンドをサブサブ制御部側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部は、リセット後、サブメイン側ルーチン(S6000〜S6700)をループ処理する形態を採用している。また、同図(c)の処理は、サブメイン制御部2320の割り込み処理であり、前述した主制御装置1000のSTB信号線からの信号がサブメイン制御部2320のCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(ステップ5700)である。即ち、サブメイン制御部2320のCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ5800で、サブメイン制御部2320は、主制御装置1000側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ5900で、サブメイン制御部2320は、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部2320側のRAM(本例では、メイン側情報一時記憶手段2321a)に、主制御装置1000側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図22は、図21におけるステップ6100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ6102で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな保留発生コマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6104で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ6106で、装図保留情報表示制御手段2323は、主制御装置1000側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値)を、装図保留情報一時記憶手段2323aに一時記憶し、ステップ6116に移行する。他方、ステップ6102でNoの場合、ステップ6108で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6108でYesの場合、ステップ6110で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ6112で、装図保留情報表示制御手段2323は、当該図柄変動に係る保留情報を、装図保留情報一時記憶手段2323aから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ6114で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ6116に移行する。次に、ステップ6116で、装図保留情報表示制御手段2323は、サブサブ制御部2310(演出表示手段2310)を駆使して演出表示装置2140上(特に、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312b)に、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ6200の処理)に移行する。尚、ステップ6108でNoの場合には、ステップ6116に移行する。
次に、図23は、図21におけるステップ6200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6202で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内にある図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ6206で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a‐1とを参照して、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。ここで、装飾図柄の停止図柄は、大当り(本例では、4A・3A・5A・7A・5B・7B・9B)の場合、3つの図柄が揃うこととなり、ハズレの場合、3つの図柄が揃わないこととなる。
次に、ステップ6208で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ6300の処理)に移行する。尚、ステップ6202でNoの場合にも、次の処理(ステップ6300の処理)に移行する。
次に、図24は、図21におけるステップ6300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6302でYesの場合、ステップ6304で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ6306で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ6309で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dをスタートし、ステップ6310に移行する。尚、ステップ6302でNoの場合にも、ステップ6310に移行する。
次に、ステップ6310で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6310でYesの場合、ステップ6312で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ6312でYesの場合、ステップ6314で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の変動表示コマンドをセットし、ステップ6330に移行する。他方、ステップ6312でNoの場合、ステップ6316で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ6316でYesの場合、ステップ6318で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセットし、ステップ6330に移行する。他方、ステップ6316でNoの場合、ステップ6320で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ6320でYesの場合、ステップ6322で、装飾図柄表示制御手段2322は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセットし、ステップ6330に移行する。尚、ステップ6320でNoの場合には、ステップ6330に移行する。
次に、ステップ6330で、装飾図柄表示制御手段2322は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ6330でYesの場合、ステップ6332で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセットする。次に、ステップ6334で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ6340で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ6400の処理)に移行する。尚、ステップ6310又はステップ6330でNoの場合にも、次の処理(ステップ6400の処理)に移行する。
次に、図25は、図21におけるステップ6400のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6402で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6402でYesの場合、ステップ6404で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6404でYesの場合、ステップ6406及びステップ6408で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、大当り開始表示に係るコマンドをセット(演出表示装置2140上で大当りの種類に基づき適宜表示を行う)し、ステップ6500に移行する。尚、ステップ6402又はステップ6404でNoの場合にもステップ6500に移行する。
次に、ステップ6500で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中演出実行処理を実行する。次に、ステップ6600で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技終了演出実行処理を実行し、次の処理(ステップ6700の処理)に移行する。
次に、図26は、図25におけるステップ6500のサブルーチンに係る、特別遊技中演出実行処理のフローチャートである。まず、ステップ6502で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、初期背景画像決定済フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6502でYesの場合、ステップ6504で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から長開放確定コマンドを受信していないか否かを判定する。ステップ6504でYesの場合、ステップ6506で、演出表示制御手段2320は、特別遊技中背景画像として高利益未報知画像(当該実行中の特別遊技後における遊技状態が確率変動遊技状態となる或いは確率変動遊技状態となり易い状況下であるか否かを、遊技者が認識不能又は困難な背景画像を意味する)をセットし、ステップ6512に移行する。他方、ステップ6504でNoの場合、ステップ6508で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある長開放確定演出実行フラグをオンにする。次に、ステップ6510で、演出表示制御手段2320は、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像(当該実行中の特別遊技後における遊技状態が確率変動遊技状態となる或いは確率変動遊技状態となり易い状況下であることを、遊技者が認識可能な背景画像を意味する)をセットし、ステップ6512に移行する。次に、ステップ6512で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある、初期背景画像決定済フラグをオンにし、ステップ6514に移行する。尚、ステップ6502でNoの場合にもステップ6514に移行する。
次に、ステップ6514で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から高利益再表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6514でYesの場合、ステップ6516で、演出表示制御手段2320は、特定領域2224に遊技球が入球済みであると判断して特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットし、ステップ6518に移行する。他方、ステップ6514でNoの場合にも、ステップ6518に移行する。
次に、ステップ6518で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、長開放確定演出実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6518でYesの場合、ステップ6520で、演出表示制御手段2320は、逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置2140上にて入賞個数を逐次表示する。次にステップ6522で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特定領域入賞演出実行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6522でYesの場合、ステップ6524で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特定領域入球済フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6524でYesの場合、ステップ6528で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある、特定領域入球済フラグをオンにする。次に、ステップ6530で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2140上で特定領域入球演出(特定領域に遊技球が入球した旨を遊技者に報知する演出)を所定時間(例えば、3秒)実行した後、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットし、ステップ6538に移行する。尚、ステップ6522又はステップ6524でNoの場合にもステップ6538に移行する。
他方、ステップ6518でNoの場合、ステップ6532で、演出表示制御手段2320は、逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置2140上にて入賞個数及びラウンド数を逐次表示する。次に、ステップ6534で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特定領域入賞演出実行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6534でYesの場合、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある特定領域入球済フラグをオンにし、ステップ6538に移行する。他方、ステップ6534でNoの場合にも、ステップ6538に移行する。
次に、ステップ6538で、演出表示制御手段2320は、現在セットされている特別遊技中背景画像を演出表示装置2140上にて表示し、次の処理(ステップ6600の処理)に移行する。
尚、同図のステップ6520〜ステップ6530の処理は、長開放未確定図柄(本例では、7A、7B以外の大当り図柄)に係る特別遊技時での特別遊技中演出の処理である。本処理においては、当該特別遊技中において大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行されるか否かが遊技者に認識できないように特別遊技開始時には特別遊技中背景画像として高利益未報知画像をセットし、当該特別遊技中において大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行された場合には特定領域2224への遊技球の入球により特定領域入賞演出を実行すると共に、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットするよう構成している。他方、ステップ6532〜ステップ6536の処理は長開放確定図柄(本例では、7A、7Bの大当り図柄)に係る特別遊技時での特別遊技中演出の処理である。本処理においては、当該特別遊技中において大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行されることを遊技者に認識可能とするため特別遊技開始時には特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットしている。尚、長開放確定図柄に係る処理では、当該特別遊技中において大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行されることを遊技者は認識しているため、特定領域入賞演出は実行しないよう構成されているが、これには限定されず、いずれの大当り図柄に係る特別遊技においても特定領域入球演出を実行するよう構成してもよい。
ここで、同図右上は特定領域入賞演出イメージ図である。前述したように、特別遊技中において演出表示装置2140上にて現在の大入賞口2220への遊技球の入球数が逐次表示されている状況下、高利益未報知画像が表示される。次に、当該特別遊技中に特定領域2224へ遊技球が入球し、メイン側から特定領域入賞演出実行コマンドを受信すると、同イメージ図上段から2段目及び3段目に示されるように演出表示装置2140上にて特定領域入賞演出が所定時間(例えば、3秒)実行される。その後、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像がセットされ、表示されることとなる。尚、当該特定領域入賞演出は大入賞口2220への遊技球の入球数の表示と重ならないように実行することが望ましいが、これには限定されない。例えば、当該特定領域入賞演出を導光板を使った演出とし、当該演出の表示が透過性のある色彩にて実行されるよう構成し、大入賞口2220への遊技球の入球数の表示と当該特定領域入賞演出とが重なって表示されても、すべての演出及び表示が視認できるように構成してもよい。尚、本例では、当該特定領域入賞演出の実行後に電源断が発生した場合、当該電源断からの復帰時にメイン側から高利益再表示コマンドを受信し、再度高利益報知済画像が表示されるよう構成されている(即ち、特定領域入賞演出の再表示を行うことなく高利益報知済画像を再表示することで、表示上において遊技者にとって違和感のない復帰を可能とするものである。但し、これには限定されず、特定領域入賞演出の再表示を行った後に高利益報知済画像を再表示するよう構成してもよい)。
次に、図27は、図25におけるステップ6600のサブルーチンに係る、特別遊技終了演出実行処理のフローチャートである。まず、ステップ6602で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から終了デモ表示実行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6602でYesの場合、ステップ6604で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特定領域入球済フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6604でYesの場合、ステップ6606で、演出表示制御手段2320は、確変移行終了デモ表示に係るコマンドをセット(演出表示装置2140上で確変移行終了デモ表示を行う)し、ステップ6610に移行する。他方、ステップ6604でNoの場合、ステップ6608で、演出表示制御手段2320は、通常移行終了デモ表示に係るコマンドをセット(演出表示装置2140上で通常移行終了デモ表示を行う)し、ステップ6610に移行する。尚、ステップ6602でNoの場合にもステップ6610に移行する。ここで、確変移行終了デモ表示は、実行中の特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行する旨を遊技者に報知する特別遊技終了デモ表示であり、通常移行終了デモ表示は、実行中の特別遊技の終了後に通常遊技状態に移行する旨を遊技者に報知する特別遊技終了デモ表示である。
次に、ステップ6610で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から終了デモ表示完了コマンド(特別遊技終了デモ表示を消去するコマンド)を受信したか否かを判定する。ステップ6610でYesの場合、ステップ6612で、演出表示制御手段2320は、表示されている特別遊技終了デモ表示を消去する。次に、ステップ6614で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある長開放確定演出実行フラグをオフにする。次に、ステップ6616で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある特定領域入球済フラグをオフにする。次に、ステップ6618で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある初期背景画像決定済フラグをオフにする。次に、ステップ6620で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある特別遊技中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ6610でNoの場合は、ステップ6612〜ステップ6620の処理を実行せずに、次の処理(ステップ6700の処理)に移行する。
ここで、同図右下部は特別遊技終了デモ表示イメージ図である。前述したように、特別遊技中において演出表示装置2140上にて現在の大入賞口2220への遊技球の入球数が逐次表示されている状況下、メイン側から終了デモ表示実行コマンドを受信すると、同イメージ図下部に示されるように、特定領域入球済フラグのオン・オフの状況(実行中の特別遊技において特定領域への遊技球の入球があったか否か)に依存して、演出表示装置2140上にて特別遊技終了デモ表示が実行される。本例では、特定領域入球済フラグがオンの場合には、特別遊技終了デモ表示として、終了及び特別遊技後の遊技状態が確率変動遊技状態である旨を報知する表示(例えば、「おめでとう!」と表示)と、実行されていた特別遊技にて遊技者が獲得した遊技球を報知する表示(例えば、「GET2000!」と表示)とが実行される。他方、特定領域入球済フラグがオフの場合には、特別遊技終了デモ表示として、終了及び特別遊技後の遊技状態が通常遊技状態である旨を報知する表示(例えば、「END・・・」と表示)と、実行されていた特別遊技にて遊技者が獲得した遊技球を報知する表示(例えば、「GET400!」と表示)とが実行される。尚、当該表示はあくまで一例であり、どのような表示を実行しても何ら問題ない。
次に、図28は、本実施形態における、特別遊技に係る作用図(特に、通常ラウンドでの大入賞口の開放に係るタイミングチャート)である。本例では、大当り図柄「7A」に係る特別遊技中の、第2ラウンド(通常ラウンド)の開始から第4ラウンド(振分ラウンド)の開始までの動作について説明する。
まず、図中1のタイミングにおいて、特別遊技の第2ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2220が所定の開放パターン(28000msの開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2220への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始される(有効となる)。また、当該第2ラウンドは振分ラウンドではないため、遮蔽部材2224aは開放されず、特定領域2224も有効とならない。また、排出ステータスとして「排出監視中A」がセットされている(第1ラウンド開始時にセットされる)。
次に、図中2のタイミングにおいて、大入賞口2220の開放が終了(例えば、所定の開放パターンの完了、又は大入賞口への所定球数10球の入球によって終了)したことに起因して、大入賞口2220が閉鎖される。尚、大入賞口2220の閉鎖(又は大入賞口が閉鎖しきるまでの期間である閉鎖中期間)後の所定期間は、大入賞口2220内に残存する遊技球の検出(及び排出)を待つために、大入賞口2220への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が継続する。尚、当該入賞有効期間が継続する時間は前述したように、大入賞口2220の閉鎖タイミングから940ms後までとなっている。
次に、図中3のタイミングにおいて、大入賞口2220の閉鎖(及び閉鎖中期間)後に、大入賞口2220内の遊技球の入賞が検出される充分な期間(本例では、940ms)が経過したことを契機として、大入賞口2220への入賞有効期間が終了する(無効となる)と共に、次のラウンドを開始するための準備期間としてラウンド待機時間が開始される。
次に、図中4のタイミングにおいて、ラウンド待機時間である60msが経過したことを契機として、第3ラウンドが開始されることとなる。また、第3ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2220が所定の開放パターン(28000msの開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2220の入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始される(有効となる)。また、当該第3ラウンドは振分ラウンドではないため、遮蔽部材2224aは開放されず、特定領域2224も有効とならない。
次に、図中5のタイミングにおいて、大入賞口2220の開放が終了(例えば、所定の開放パターンの完了、又は大入賞口への所定球数10球の入球によって終了)したことに起因して、大入賞口2220が閉鎖される。大入賞口2220の入賞有効期間が継続する時間は第2ラウンドと同様に、大入賞口2220の閉鎖タイミングから940ms後までとなっている。また、排出ステータスとして「排出待機中A」がセットされる(排出ステータスが「排出監視中A」から「排出待機中A」に切り替わる)。このように、本実施形態においては、排出ステータスとして「排出監視中A」が第1ラウンドの開始タイミングから第3ラウンドの大入賞口2220の閉鎖タイミングまでセットされ続けており、このように構成することにより、特別遊技開始タイミングから振分遊技実行ラウンドの直前のラウンド(本例では、第3ラウンド)における排出待機時間が開始されるタイミングまでの大入賞口2220への入賞球及び排出球を纏めて監視(計測)し、特別遊技実行時におけるラウンド間の時間を短時間とすることができる。
次に、図中6のタイミングにおいて、大入賞口2220の閉鎖タイミングから940ms経過したことを契機として大入賞口有効期間が終了する。次に、図中7のタイミングにおいて、大入賞口2220の閉鎖から排出待機時間である3000msが経過したことを契機として、次のラウンドを開始するための準備期間としてラウンド待機時間が開始されると共に、排出ステータスとして「ラウンド待機中」がセットされる(排出ステータスが「排出待機中A」から「ラウンド待機中」に切り替わる)。
次に、図中8のタイミングにおいて、ラウンド待機時間である60msが経過したことを契機として、第4ラウンドが開始されることとなる。
このように、本実施形態においては、第1ラウンド〜第3ラウンドにおいては、排出待機時間が設けられておらず、入賞球と排出球との整合性が取れているかを判定する排出球異常の有無の判定は実行されないよう構成されており、振分遊技実行ラウンドの直前のラウンド(本例においては、第3ラウンド)にて第1ラウンド〜第3ラウンドの期間における入賞球と排出球との整合性が取れているかの判定を纏めて実行するよう構成されている。
次に、図29は、本実施形態における、特別遊技に係る作用図(特に、振分遊技実行ラウンドでの大入賞口の開放に係るタイミングチャート)である。本例では、第4ラウンド(振分遊技実行ラウンド)の動作について説明する。
はじめに、同図上段の大当り図柄「7A」に係る特別遊技中、即ち、大入賞口2220の開放態様が長開放の場合について詳述する。
まず、図中1のタイミングにおいて、特別遊技の第4ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2220が振分長開放パターン(40msの開放→3000msの閉鎖→28000msの開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2220への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始され(有効となり)、遮蔽部材2224aが開放を開始し、特定領域有効期間が開始される。次に、図中2のタイミングにて、振分遊技実行ラウンドにおける1回目の開放(40msの開放)が終了し、1回目の閉鎖(3000msの閉鎖)が開始される。また、遮蔽部材2224aも大入賞口2220と同様に閉鎖する。次に、図中3のタイミングにて、振分遊技実行ラウンドにおける1回目の閉鎖が終了し、2回目の開放(28000msの開放)が開始される。また、遮蔽部材2224aも大入賞口2220と同様に開放する。次に、図中4のタイミングにて、振分遊技実行ラウンドにおける2回目の開放(28000msの開放)が終了し、振分遊技実行ラウンドにおける2回目の閉鎖(最後の閉鎖)が開始されると共に、排出待機時間(本例では、3000ms)が開始される。また、排出ステータスとして「排出待機中B」がセットされる(排出ステータスが「排出監視中B」から「排出待機中B」に切り替わる)。このように、本実施形態においては、排出監視中においても、振分遊技実行ラウンドでの排出ステータスは「排出監視中B」となり、通常ラウンドにおける「排出監視中A」とは異なる排出ステータスとなっている。
次に、図中5のタイミングにおいて、大入賞口2220の振分遊技実行ラウンドにおける最後の閉鎖から940msが経過したことにより大入賞口有効期間が終了する。次に、図中6のタイミングにおいて、排出待機時間が経過したことにより、遮蔽部材2224aの駆動が終了すると共に特定領域2224の有効期間が終了し、ラウンド待機時間(本例では、60ms)が開始される。次に、図中7で、ラウンド待機時間(本例では、60ms)が経過したことにより第5ラウンドが開始されることとなる。尚、本実施形態においては、また、本実施形態においては、遮蔽部材2224aが開放状態から閉鎖状態となるタイミング(図中6のタイミング)からラウンド待機時間が開始され、遮蔽部材2224aの閉鎖が開始してから閉鎖しきるまでに要する時間は20msとなっており、ラウンド待機時間である60msよりも短時間となっているため、次ラウンド(第5ラウンド)が開始されるまでには遮蔽部材2224aの閉鎖が完了しているよう構成されている。このように構成することにより、振分遊技実行ラウンド(本例では、第4ラウンド)の次ラウンド(第5ラウンド)が開始されても遮蔽部材2224aが閉鎖しきっていないために当該次ラウンド中に大入賞口2220に入球した遊技球が特定領域2224に入球してしまうといった遊技機の設計上意図していない事態を防止することができることとなる。
次に、同図下段の大当り図柄「5A」に係る特別遊技中、即ち、大入賞口2220の開放態様が長開放の場合について詳述する。
まず、同図下段にて示している「5A」に係る大当りにおける1〜6のタイミングの処理は、同図上段にて示している「7A」に係る大当りにおける1〜6のタイミングの処理と同様の作用となっているため詳細な説明は割愛する。また、「7A」に係る大当りは、実行されるラウンド数が「4R」であるため、同図に示している振分遊技実行ラウンドである「第4R」が最終ラウンドとなっている。そのため、当該「第4R」には次ラウンドが存在しないためラウンド待機時間が設けられておらず、図中6のタイミングにおいて特別遊技が終了することとなる。このように本実施形態においては、振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)において、大入賞口2220の開閉態様が同一であってもラウンドの実行時間が相違し得る(「7A」に係る大当りの場合「40+3000+28000+140+800+2060+60=34100ms」、「5A」に係る大当りの場合「40+3000+28000+140+800+2060=34040ms」)よう構成されている。
次に、図30は、本実施形態における、特別遊技に係る作用図(特に、振分遊技実行ラウンドでの大入賞口の開放に係るタイミングチャート)である。本例では、大当り図柄「4A」に係る特別遊技中、即ち、大入賞口2220の開放態様が短開放の場合の第4ラウンド(振分遊技実行ラウンド)の動作について説明する。
まず、図中1のタイミングにおいて、特別遊技の第4ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2220が振分短開放パターン(40msの開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2220への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始され(有効となり)、遮蔽部材2224aが開放を開始し、特定領域有効期間が開始される。また、排出ステータスとして「排出監視中B」がセットされる。次に、図中2のタイミングにて、振分遊技実行ラウンドにおける1回目の開放(開放は1回のみであり、40msの開放)が終了し、1回目の閉鎖(最後の閉鎖)が開始されると共に、排出待機時間(本例では、3000ms)が開始される。また、遮蔽部材2224aも大入賞口2220と同様に閉鎖する。大入賞口2220の入賞有効期間が継続する時間は大入賞口2220の閉鎖タイミングから940ms後までとなっている。また、排出ステータスとして「排出待機中B」がセットされる(排出ステータスが「排出監視中B」から「排出待機中B」に切り替わる)。次に、図中3のタイミングにて、振分遊技実行ラウンドにおける最後の閉鎖が終了してから940msが経過したことを契機として大入賞口有効期間が終了する。次に、図中4のタイミングにて、排出待機時間(本例では、3000ms)が終了して遮蔽部材2224aの駆動が強制終了すると共に、特定領域2224の有効期間が終了し、特別遊技が終了することとなる。このように本実施形態においては、振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)において、大入賞口2220の開閉態様が相違する場合にもラウンドの実行時間が相違し得る(「4A」に係る大当りの場合「40+140+800+2060=3040ms」、「5A」に係る大当りの場合「40+3000+28000+140+800+2060=34040ms」)よう構成されている。
次に、図31は、本実施形態における、特別遊技に係る作用図(特に、通常ラウンドでの大入賞口の開放に係るタイミングチャート)である。本例では、大当り図柄「7A」に係る特別遊技中の、第14ラウンド(通常ラウンド)の開始から第16ラウンド(通常ラウンドであり、特別遊技における最終ラウンド)の終了までの動作について説明する。尚、同図の作用における図28の作用と同一の部分についての説明は割愛することとする。
まず、図中1〜7のタイミングにおいては、図28で詳述した第2ラウンド(通常ラウンドであり、排出球異常の発生の有無を判定しないラウンド)と同様の作用が、第14ラウンド及び第15ラウンドにおいて実行される(図中7のタイミングにおいては、第3ラウンドの開始時と同様である)。次に、図中8のタイミングにおいて、第14ラウンド及び第15ラウンドと同様に28000msの開放が終了し、排出待機時間(第16ラウンドにおいては、排出球異常の発生の有無を判定するため、排出待機時間は3000msとなる)が開始される。また、排出ステータスとして「排出待機中A」がセットされる(排出ステータスが「排出監視中A」から「排出待機中A」に切り替わる)。尚、本実施形態においては、排出ステータスとして「排出監視中A」が振分遊技実行ラウンドの次ラウンドである第5ラウンドの開始タイミングから特別遊技の最終ラウンドである第16ラウンドの大入賞口2220の閉鎖タイミングまでセットされ続けており、このように構成することにより、振分遊技実行ラウンドの次ラウンドの開始タイミングから特別遊技の最終ラウンドにおける排出待機時間が開始されるタイミングまでの大入賞口2220への入賞球及び排出球を纏めて監視(計測)し、特別遊技実行時におけるラウンド間の時間を短時間とすることができる。
次に、図中9のタイミングにおいて、大入賞口2220の閉鎖タイミングから940ms経過したことを契機として大入賞口有効期間が終了する。次に、図中10のタイミングにおいて、大入賞口2220の閉鎖から排出待機時間である3000msが経過したことを契機として、特別遊技が終了する。このように、特別遊技における最終ラウンドにおいては、次ラウンドが存在しないためラウンド待機時間は設けられていない。また、本実施形態においては、前述した「3B」のように、実行ラウンド数が「4R」となる長開放図柄に係る大当りの場合には、振分遊技実行ラウンドである「第4R」が最終ラウンドとなるため、ラウンド待機中の時間が設けられておらず、「7A」等の実行ラウンド数が「4R」以外となる長開放図柄に係る大当りと比較すると、振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)の大入賞口2220の開放態様が相違する(当該ラウンドにおける最後の大入賞口2220の閉鎖時間が相違する、振分遊技実行ラウンドのラウンド実行時間も相違する)こととなる。
以上のように構成することで、本実施形態に係る遊技機においては、大入賞口内に入球検出装置(入球口)を2つ設けることにより、入球検出装置(入球口)を1つのみ設けた場合と比較して、大入賞口に入球した遊技球が大入賞口外に排出される時間を短時間にすることができる。このように構成することによって、ラウンド間における排出待機時間を短時間に設定しても、大入賞口に入球した遊技球の排出を実行するのに十分な時間を担保することができ、ラウンド実行時間及び特別遊技実行時間を短時間にすることができ、よりテンポのよい特別遊技が実行可能となる。
また、本実施形態においては、大入賞口入球検出装置B2222‐2を通過した遊技球の流下していく先には排出球を検出するセンサが設けられていないため、大入賞口入球検出装置B2222‐2を遊技球が通過した場合には、排出確認カウンタ1173bのカウンタ値に対して1加算と1減算とを実行することにより、入球数と排出数との整合性の担保が可能となっている。
また、本実施形態に係る遊技機においては、1つの大入賞口にて実行される特別遊技において、遮蔽部材の開閉パターンと特定領域有効期間とをラウンドによって相違させることにより、1つの大入賞口で振分遊技実行ラウンドと通常ラウンドとの双方を実行可能に構成し、排出球異常の発生の有無を判定するラウンド(排出球異常判定ラウンドとも称する)を振分遊技実行ラウンドの直前のラウンド、振分遊技実行ラウンド及び最終ラウンドのみにて実行し、排出球異常の判定終了後(又は特別遊技開始時)から次の排出球異常判定ラウンドの排出球異常判定タイミングまでの入賞球と排出球を纏めて計測するよう構成することにより、排出球異常判定ラウンドを遊技の進行に対する影響の大きいラウンドのみの最小限のラウンド数にできると共に、排出球異常判定ラウンド以外のラウンド間の時間を短時間にすることができ、特別遊技の実行時間が短時間となりよりテンポのよい特別遊技が実行可能な遊技機とすることができる。
尚、本実施形態においては、1つの大入賞口のみを用いて特別遊技中の実行ラウンドを振分遊技実行ラウンドと通常ラウンドとを実行し得るよう構成したが、大入賞口は複数設けてもよく、例えば、第1大入賞口と第2大入賞口とを設けて、特定領域を有する第2大入賞口を開放するラウンドと、特定領域を有しない第1大入賞口を開放するラウンドとを設定することで、所定のラウンドにおいてのみ、特定領域に遊技球を入球させる(特別遊技終了後の確率変動遊技状態への移行権利を獲得する)振分遊技を実行するよう構成してもよい。
また、本実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、大入賞口を1つしか設けない遊技機においても、大当り図柄(及び実行するラウンド)によって、大入賞口内に設けられた特定領域への入球を制限する遮蔽部材の駆動パターン(例えば、特定領域に遊技球が入球可能な駆動パターンと、入球不能に常時閉鎖)が異なるよう構成することで、大当り図柄毎に、特別遊技終了後の確率変動遊技状態への移行可否を設定することが可能となる。また、大入賞口の数を減らすことによって部材点数が減少し、遊技機の生産コストが削減される効果も奏する。また、大当り図柄に拘わらず、所定のラウンド(本例では、第2ラウンド及び第4ラウンド)では、遮蔽部材を所定の開放パターンにて駆動するよう構成されているため、遊技の構成を担保できることとなる。
尚、本実施形態では、振分遊技実行ラウンドにおいて遮蔽部材2224aは、大当り図柄に依らず所定の開放パターン(52ms開放→2600ms閉鎖→28800ms開放→閉鎖)にて開放動作を行い、大入賞口の開放終了から所定時間の経過時点で当該所定の開放パターンの実行を中止して遮蔽部材2224aを閉鎖することで、大入賞口の短開放時と長開放時とにおける、特定領域2224への入球容易性を異ならせる(短開放時には入球困難、長開放時には入球容易となる)よう構成したが、これには限定されず、例えば、振分遊技実行ラウンドにおいて、大入賞口は一定の開放パターン(例えば、28800の開放→閉鎖)にて開放する一方、(1)大当り図柄に応じて、遮蔽部材2224aの開放パターンを「長開放:31340ms開放→閉鎖」と「短開放:52ms開放→閉鎖(大入賞口の開放開始と遮蔽部材の開放開始は同時であり、且つ、大入賞口に入球した遊技球が遮蔽部材まで到達するには52ms以上を要するよう構成されているため、特定領域2224への入球は困難)」とから決定したり、(2)大当り図柄に応じて、遮蔽部材2224aの開放パターンを「長開放:31340ms開放→閉鎖」と「常時閉鎖」とから決定したり、(3)大当り図柄に応じて、特定領域2224への入球有効、入球無効(確率変動遊技状態への移行権利を付与しないという趣旨であり、排出球数としてはカウントする)を決定したり、し得るよう構成してもよい。
また、本実施形態では、いわゆる玉確タイプの遊技機について説明したが、これらの実施例における、大入賞口及び遮蔽部材(及び特定領域)の開放態様に関する概念は、大入賞口内に設けられた特定領域への入球によって、何らかの特典{特に、賞球以外の得点であり、例えば、特別遊技への移行権利や、以降のラウンド実行権利、時間短縮遊技状態及び/又は確率変動遊技状態への移行権利(又は時短/確変状態の継続上限変動回数)、その他の所定の遊技状態(例えば、主遊技図柄や補助遊技図柄の変動態様及び/又は演出が、通常時とは異なる遊技状態)への移行権利、等}が付与されるタイプの遊技機(例えば、従来の2種タイプの遊技機や、1種1種小当り発展タイプの遊技機)に対しても適用可能であることを補足しておく。尚、本実施形態における、大入賞口及び遮蔽部材(及び特定領域)の開放態様に関する概念が適用可能な構成例としては、例えば、本実施形態と同様の形状となっている第1大入賞口と本実施形態とは異なる形状となっている第2大入賞口とを有し、第1大入賞口における特定領域に遊技球が入球することにより大当りへ移行するような1種1種小当り発展タイプの遊技機である(第2大入賞口には特定領域は設けられていない)場合において、小当り遊技中に開放する大入賞口は第1大入賞口であり、大当り中に開放する大入賞口は第2大入賞口となるような構成としてもよい。そのような構成の遊技機における遊技の具体的な流れとしては、小当りに当選すると第1大入賞口が開放し、当該小当り実行中に第1大入賞口における特定領域に遊技球が入球することを契機として、第2大入賞口が開放する大当りが開始されるような流れとなっている。
尚、本実施形態においては、排出球異常が発生した際の作用について図示していないが、排出球異常が解消されるまで次ラウンドが開始されない、且つ、ラウンド待機時間が排出球異常非発生時よりも短時間となるように構成してもよいし、特定領域有効期間は、(1)排出球異常が検出されたタイミングから無効となる、(2)遮蔽部材の駆動終了タイミングから無効となる、(3)排出球異常が解消されたタイミングから無効となる、としてもよい。また、遮蔽部材の駆動は、(1)排出球異常が検出されたタイミングで駆動終了する、(2)遮蔽部材の開放パターン終了タイミングで駆動終了する、(3)排出球異常が解消されたタイミングで駆動終了する、としてもよい。また、排出球異常が発生した場合のエラー報知については、(1)排出球異常となった場合にエラー報知を実行する、(2)排出球異常となってから所定時間(例えば、3秒)の間、当該排出球異常が解消しない場合にエラー報知を実行する、としてもよい。
尚、本実施形態において詳述した、1つの大入賞口を用いて振分遊技実行ラウンドと通常ラウンド(振分遊技実行ラウンド以外のラウンド)とを実行可能とする構成における大入賞口の態様としては、例えば、大入賞口に遊技球が入球した場合に当該遊技球が通過する検出装置として、第1大入賞口入賞検出装置と第2大入賞口入賞検出装置とを設けて、第1大入賞口入賞検出装置を通過した場合には、本例にて用いた大入賞口入賞検出装置と同様に入球数カウンタのカウンタ値を1増加し、第1大入賞口入賞検出装置の下流に設けられた排出口又は特定領域(大入賞口から遊技球が排出される際には必ずいずれかを通過する)を通過した際には排出数カウンタのカウンタ値を1増加するよう構成する一方、第2大入賞口入賞検出装置を通過した場合には、入球数カウンタのカウンタ値と排出数カウンタのカウンタ値とのいずれのカウンタ値も1増加する(第2大入賞口入賞検出装置を通過した遊技球は他の検出装置を通過せずに排出される)よう構成してもよい。そのように構成することにより、短時間で大入賞口に多量の遊技球が入球した場合にも玉詰まりが発生し難くなることにより、大入賞口が閉鎖することとなる所定個数の遊技球の入球が短時間で実行されるよう設計することができ、特別遊技の実行時間を短縮することができることとなる。尚、そのような構成の場合には、大入賞口に入球した遊技球は第2大入賞口入賞検出装置よりも第1大入賞口入賞検出装置を通過し易いよう構成することが望ましい。
尚、本実施形態においては、1つの大入賞口にて実行される特別遊技において、遮蔽部材の開閉パターンと特定領域有効期間とをラウンドによって相違させることにより、1つの大入賞口で振分遊技実行ラウンドと通常ラウンドとの双方を実行可能に構成し、排出球異常の発生の有無を判定するラウンド(排出球異常判定ラウンドとも称する)を振分遊技実行ラウンドの直前のラウンド、振分遊技実行ラウンド及び最終ラウンドのみにて実行し、排出球異常の判定終了後(又は特別遊技開始時)から次の排出球異常判定ラウンドの排出球異常判定タイミングまでの入賞球と排出球を纏めて計測するよう構成したが、これには限定されず、特別遊技におけるすべてのラウンドが排出球異常判定ラウンドとなる(特別遊技におけるすべてのラウンドで排出球異常を判定する)よう構成してもよい。
<まとめ>
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本概念(1)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2220)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)内の入球口である第一入球口(例えば、大入賞口内入球口A2226‐1)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)内の入球口である第二入球口(例えば、大入賞口内入球口B2226‐2)と、
前記可変入賞口内の流路であり、前記第一入球口(例えば、大入賞口内入球口A2226‐1)に入球した遊技球が通過する第一流路(例えば、流路A2228‐1)と、
前記可変入賞口内の流路であり、前記第二入球口(例えば、大入賞口内入球口B2226‐2)に入球した遊技球が通過する第二流路(例えば、流路B2228‐2)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)
と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と
を備え、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)内には遊技球を検出する遊技球検出装置(例えば、特定領域入球検出装置2224‐1、大入賞口入球検出装置A2222‐1、大入賞口入球検出装置B2222‐2)が複数設けられており、
前記第一入球口(例えば、大入賞口内入球口A2226‐1)は前記第二入球口(例えば、大入賞口内入球口B2226‐2)よりも上流に位置しており、
特別遊技の実行中に遊技球を前記可変入賞口(例えば、大入賞口2220)に向けて発射し続けた場合、前記第二入球口(例えば、大入賞口内入球口B2226‐2)よりも前記第一入球口に(例えば、大入賞口内入球口A2226‐1)入球し易いよう構成されており、
前記第二流路(例えば、流路B2228‐2)に設けられている遊技球検出装置(例えば、大入賞口入球検出装置B2222‐2)の数よりも前記第一流路(例えば、流路A2228‐1)に設けられている遊技球検出装置(例えば、特定領域入球検出装置2224‐1、大入賞口入球検出装置A2222‐1)の数の方が多いよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
100 遊技盤、102 外枠
104 前枠、106 透明板
108 扉、110 上球皿
112 下球皿、116 発射ハンドル
114 スピーカ、122 外レール
124 内レール、120 遊技領域
2210 第1主遊技始動口、2110 第2主遊技始動口
2410 補助遊技始動口、192 センター飾り
130 遊技球誘導レール、132 振分流路
134 通常流路、142 アウト口
1000 主制御装置、1100 遊技制御手段
1110 入球判定手段、1111 第1主遊技始動口入球判定手段
1112 第2主遊技始動口入球判定手段、1113 補助遊技入球口入球判定手段
1120 乱数取得判定実行手段、1121 第1主遊技乱数取得判定実行手段
1122 第2主遊技乱数取得判定実行手段、1123 補助遊技乱数取得判定実行手段
1130 保留制御手段、1131 第1主遊技図柄保留手段
1131a 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段、1132 第2主遊技図柄保留手段
1132a 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段、1133 補助遊技図柄保留手段
1133a 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段、1135 当否抽選手段
1135a 特別遊技移行決定手段、1135b 当否抽選用テーブル
1135b‐1 第1主遊技用当否抽選テーブル、1135b‐3 第2主遊技用当否抽選テーブル
1140 図柄内容決定手段、1141 第1主遊技内容決定手段
1141a 第1主遊技内容決定用抽選テーブル、1142 第2主遊技内容決定手段
1142a 第2主遊技内容決定用抽選テーブル、1143 補助遊技内容決定手段
1143a 補助遊技内容決定用抽選テーブル、1150 表示制御手段
1151 第1主遊技図柄制御手段、1151a 第1主遊技図柄変動時間管理手段
1151a‐1 第1主遊技図柄変動管理用タイマ、1152 第2主遊技図柄制御手段
1152a 第2主遊技図柄変動時間管理手段、1152a‐1 第2主遊技図柄変動管理用タイマ
1154 主遊技図柄保留解除制御手段、1153 補助遊技図柄制御手段
1153a 補助遊技図柄変動時間管理手段、1153a‐1 補助遊技図柄変動管理用タイマ
1160 電動役物開閉制御手段、1161 条件判定手段
1162 開放タイマ、1170 特別遊技制御手段
1171 条件判定手段、1172 特別遊技内容決定手段
1172a 特別遊技内容参照テーブル、1172b 開閉態様決定テーブル
1173 特別遊技実行制御手段、1173a ラウンド数カウンタ
1173b 排出確認カウンタ、1173e ラウンド待機タイマ
1176 特別遊技実行制御手段、1176a 特別遊技用タイマ
1176‐1 遮蔽部材駆動制御手段、1180 特定遊技制御手段
1181 特定遊技終了条件判定手段、1181a 確変回数カウンタ
1181b 時短回数カウンタ、1190 遊技状態一時記憶手段
1191 第1主遊技状態一時記憶手段、1191a 第1フラグ一時記憶手段
1191b 第1主遊技図柄情報一時記憶手段、1192 第2主遊技状態一時記憶手段
1192a 第2フラグ一時記憶手段、1192b 第2主遊技図柄情報一時記憶手段
1193 補助遊技状態一時記憶手段、1193a 補助遊技関連情報一時記憶手段
1193b 補助遊技図柄情報一時記憶手段、1194 特別遊技関連情報一時記憶手段
1195 特定遊技関連情報一時記憶手段、1197 振分遊技関連情報一時記憶手段
1300 情報送信制御手段、1301 コマンド送信用バッファ
1400 賞球払出決定手段
2210 第1主遊技始動口、2211 第1入球検出装置
2130 第1主遊技図柄表示装置、2131 第1主遊技図柄表示部
2132 第1主遊技図柄保留表示部、2110 第2主遊技始動口
2111 第2主遊技始動口入球検出装置、2112 電動役物
2230 第2主遊技図柄表示装置、2231 第2主遊技図柄表示部
2232 第2主遊技図柄保留表示部、2220 大入賞口
2222‐1 大入賞口入球検出装置A、2222‐2 大入賞口入球検出装置B
2222 大入賞口電動役物、2224 特定領域
2224a 遮蔽部材、2224‐1 特定領域入球検出装置
2224‐2 排出球検出装置、2410 補助遊技入球口
2411 入球検出装置、2420 補助遊技図柄表示装置
2421 補助遊技図柄表示部、2422 補助遊技図柄保留表示部
2320 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)、2321 表示情報受信手段
2321a メイン側情報一時記憶手段、2322 装飾図柄表示制御手段
2322a 装図表示内容決定手段、2322a‐1 装図変動内容決定用抽選テーブル
2322c 装図表示関連情報一時記憶手段、2322d 装図変動時間管理タイマ
2323 装図保留情報表示制御手段、2323a 装図保留情報一時記憶手段
2324 演出一般情報一時記憶手段、2400 情報送受信制御手段
2310 演出表示手段(サブサブ制御基板)
2450 副情報送受信制御手段、2313 画像表示制御手段
2311 装飾図柄表示領域、2312a 第1保留表示部
2312b 第2保留表示部
3000 賞球払出制御装置