JP2015029592A - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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佳宏 小山
Yoshihiro Koyama
佳宏 小山
光裕 芥川
Mitsuhiro Akutagawa
光裕 芥川
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Abstract

【課題】大入賞口を開放させる特別遊技という概念を採用した遊技機において、更なる斬新な遊技性を実現する遊技機を提供する。【解決手段】特別遊技の実行中における或る連続する単位遊技において、先行する単位遊技においては第一可変入賞口を閉状態から開状態とし得る遊技とし、後続する単位遊技においては第二可変入賞口を閉状態から開状態とし得る遊技とするよう構成されており、当該先行する単位遊技において第一可変入賞口を開状態から閉状態として単位遊技を終了させるタイミングと、当該後続する単位遊技において第二可変入賞口を閉状態から開状態として単位遊技を開始させるタイミングとが、略同タイミングとなるよう構成する。【選択図】図1

Description

ぱちんこ遊技機に関する。
近年のぱちんこ遊技機としては、遊技盤面(遊技領域)上の始動口に遊技球が入球したことを契機として所定確率の大当り抽選がなされ、当該大当り抽選に当選した場合には大当り(特別遊技)状態へと移行し、遊技盤面に備えられた大入賞口が開放して大量の賞球を獲得できるぱちんこ遊技機が主流である。このように構成されたぱちんこ遊技機の内には、特別遊技の際に開放する大入賞口の開放態様等に工夫を凝らすことで、特別遊技中における遊技の興趣性を向上させている遊技機も存在している。
特開2011−189006
しかしながら、このような遊技機は従来から多く存在しているため、更なる斬新な遊技性が実現されるような機種の開発が望まれているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(本例では第1主遊技始動口2210及び第2主遊技始動口2110)と、
閉状態と開状態とを採り得る第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)と、
第一可変入賞口に入球した遊技球が入球し得る特定領域(本例では特定領域2224)と、
閉状態と開状態とを取り得る第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)と
を備え、
始動口(本例では第1主遊技始動口2210及び第2主遊技始動口2110)への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(本例では乱数取得判定実行手段1120)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定実行手段(本例では当否抽選手段1135)と、
当否判定実行手段(本例では当否抽選手段1135)による当否判定結果が当選である場合、第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)及び第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)のいずれかを所定個数の入球又は所定期間が経過するまで遊技者にとって有利な状態とし得る遊技である単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技実行手段(本例では特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定における当選確率が所定確率である低確率抽選状態と前記当否判定における当選確率が当該所定確率よりも高確率である高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において低確率抽選状態及び高確率抽選状態のいずれかとする手段であって、特別遊技の実行中に特定領域(本例では特定領域2224)への入球があったことを条件として、当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得る遊技状態移行制御手段(本例では特定遊技制御手段1180)と
を備え、
特別遊技の実行中における或る連続する単位遊技において、先行する単位遊技においては第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を遊技者にとって有利な状態とし得る遊技とし、後続する単位遊技においては第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る遊技とするよう構成されており、当該先行する単位遊技において第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を遊技者にとって有利な状態とすることを終了させるタイミングと、当該後続する単位遊技において第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とすることを開始させるタイミングとが、略同タイミングとなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、大入賞口を開放させる特別遊技という概念を採用した遊技機において、更なる斬新な遊技性を実現することができる。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、遊技盤の構成図である。 図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、大入賞口の構造に係る正面図及び斜視図である。 図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技中の大入賞口及び遮蔽部材の開閉に係る作用図である。 図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技中の大入賞口及び遮蔽部材の開閉に係る作用図である。 図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技中の大入賞口及び遮蔽部材の開閉に係る作用図である。 図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技中の大入賞口及び遮蔽部材の開閉に係る作用図である。 図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技開始制御処理のフローチャートである。 図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分大入賞口制御処理のフローチャートである。 図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での開放態様決定テーブルである。 図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分大入賞口開閉制御処理のフローチャートである。 図25は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分準備時間制御処理のフローチャートである。 図26は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分入賞制御処理のフローチャートである。 図27は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での排出球異常検出処理のフローチャートである。 図28は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。 図29は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分ラウンド制御終了処理のフローチャートである。 図30は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常大入賞口制御処理のフローチャートである。 図31は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常大入賞口開閉制御処理のフローチャートである。 図32は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常準備時間制御処理のフローチャートである。 図33は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常入賞制御処理のフローチャートである。 図34は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常ラウンド制御終了処理のフローチャートである。 図35は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了制御処理のフローチャートである。 図36は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図37は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図38は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図39は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図40は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図41は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図42は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技中演出実行処理のフローチャートである。 図43は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技終了演出実行処理のフローチャートである。 図44は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が長開放A、且つ排出球異常非検出時の作用図である。 図45は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が長開放A、且つ排出球異常検出時の作用図である。 図46は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が長開放B、且つ排出球異常非検出時の作用図である。 図47は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が長開放B、且つ排出球異常検出時の作用図である。 図48は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が短開放、且つ排出球異常非検出時の作用図である。 図49は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が短開放、且つ排出球異常検出時の作用図である。 図50は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理及び排出球異常回復処理のフローチャートである。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「開状態、開放状態」及び「閉状態、閉鎖状態」とは、例えば、一般的な大入賞口(所謂、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る構成(所謂、ベロ型アタッカー)においては、進出状態=入賞容易状態であり、退避状態=入賞非容易状態となる。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「乱数(乱数値)」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数である限り特に限定されず、例えば、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。
尚、以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名や具体的な数値等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい{例えば、本実施形態においては、後述するように、第1主遊技図柄の変動態様を決定する際に参照されるテーブルと第2主遊技図柄の変動態様を決定する際に参照されるテーブルとを夫々別の参照テーブル(変動パターンテーブル)として設けるよう構成されているが、これには限定されず、第1主遊技図柄の変動態様及び第2主遊技図柄の変動態様として選択され得るすべての変動態様を一の変動パターンテーブルとして設けるよう構成してもよく、また、第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とで参照範囲が異なる際には夫々別の参照テーブルとして設けるよう構成してもよい}。
本実施形態の特徴部分の説明に先立ち、まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、前枠104の右上部及び左上部にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤100は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、遊技球誘導レール130、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110、補助遊技始動口2410、振分大入賞口2220、通常大入賞口2120、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。更に、詳細図示は省略するが、遊技盤前面には、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230、補助遊技図柄表示装置2420等も備えられている。以下、本実施形態に係る構成を説明する。
まず、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技始動口入球検出装置(第1入球検出装置)2211(不図示)を備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置2211は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技始動口入球検出装置(第2入球検出装置)2111(不図示)と、第2主遊技始動口電動役物(電動役物)2112と、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置2111は、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物2112は、第2主遊技始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口2110側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口2210側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とが離隔して配置され、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口2210に誘導され易い一方、第2主遊技始動口2110に誘導され難いよう構成すると共に、遊技領域120の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第1主遊技始動口2210に誘導され難い一方、第2主遊技始動口2110に誘導され易いよう構成しているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とを隣接して配置してもよい。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
次に、補助遊技始動口2410は、補助遊技始動口入球検出装置(入球検出装置)2411(不図示)を備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置2411(不図示)は、補助遊技始動口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口2410への遊技球の入球は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、本実施形態においては、遊技領域120の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口2410に誘導され易い一方、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、補助遊技始動口2410に誘導され難いよう構成されている{但し、これには限定されず、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球をも、補助遊技始動口2410に誘導され易いよう構成してもよい}。
次に、本実施形態においては、遊技領域120の右側下方(遊技領域中央を基準)であって、第2主遊技始動口2110の右上方の位置に振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とが設けられている。本実施形態においては、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とが縦方向(遊技者から見て)に近接して設けられており、振分大入賞口2220が通常大入賞口2120の上(遊技者から見て)に位置している。以下、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とについて詳述する。
まず、図2を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機において、特別遊技中に発射した遊技球が大入賞口(振分大入賞口2220又は通常大入賞口2120)に入球する態様を説明する。
同図(a)は振分大入賞口2220に遊技球が入球する様子を表しており、同図(b)は通常大入賞口2120に遊技球が入球する様子を表している。同図(a)及び(b)に示されるように、特別遊技の実行中において遊技者が遊技盤100の右側(遊技者から見て)に向けて遊技球を発射した場合、当該発射された遊技球は、遊技球誘導レール130の入口を介し、遊技球1球よりも幅が広く遊技球2球よりも幅が狭くなっている遊技球誘導レール130内に進入する。その後、当該遊技球誘導レール130の出口から放出された遊技球は、大入賞口(振分大入賞口2220又は通常大入賞口2120)に向けて流下する。その結果、同図(a)に示されているように、振分大入賞口2220が開放しているときには振分大入賞口2220に入球し、同図(b)に示されているように、通常大入賞口2120が開放しているときには通常大入賞口2120に入球する。
ここで、本形態に係るぱちんこ遊技機は、連続発射させている場合(発射ハンドルを捻回し続けている場合)、所定の発射間隔(「発射速度」ともいい、本例では、1分間あたり100発)で遊技球が発射されるよう構成されている。このような構成下、本形態に係るぱちんこ遊技機では、後述するように、振分大入賞口2220の開放に続いて通常大入賞口2120の開放(又は通常大入賞口2120の開放に続いて振分大入賞口2220の開放)が実行される場合、両大入賞口の閉鎖時間(一方の大入賞口が閉鎖した後、他方の大入賞口が開放するまでの時間)が、前記所定の発射間隔よりも短く設定されている。よって、両大入賞口の閉鎖時間に起因した、いずれの大入賞口へも入賞しない無駄球を防止することが可能となる。
次に、図3を参照しながら、振分大入賞口2220及び通常大入賞口2120の構造を詳述する。まず、振分大入賞口2220の内部には、概略、振分入賞検出装置2221、特定領域2224、遮蔽部材2224a、特定領域入球検出装置2224−1及び排出球検出装置2224−2が設けられており、通常大入賞口2120内部には、概略、通常入賞検出装置2121が設けられている。以下、これら大入賞口の構造について説明する。
まず、図3に示されるように、振分大入賞口2220は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成し通常大入賞口2120の上方(遊技者から見て)に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、振分大入賞口2220は、遊技球の入球を検出するための振分入賞検出装置2221と、振分電動役物2222と、特定領域2224と、特定領域2224への遊技球の入球を遮蔽する遮蔽部材2224aと、特定領域への遊技球の入球を検出するための特定領域入球検出装置2224−1と、排出球を検出するための排出球検出装置2224−2と、を備える。ここで、振分入賞検出装置2221は、振分大入賞口2220への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す振分大入賞口入球情報を生成する。振分電動役物2222は、振分大入賞口2220に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に振分大入賞口2220を可変させる。特定領域2224は遊技球の入球の有無によって特別遊技終了後の遊技状態の決定要素となり、遮蔽部材2224aが開状態(退避状態)である場合、当該特定領域2224への遊技球の入球が可能(又は、容易)となり、遮蔽部材2224aが閉状態(進出状態)である場合、当該特定領域2224への遊技球の入球が不可能(又は、困難)となるよう構成されている。また、特定領域入球検出装置2224−1は特定領域2224への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す特定領域入球情報を生成する。また、振分大入賞口2220に入球した遊技球は、特定領域入球検出装置2224−1と排出球検出装置2224−2とのどちらか一方を通過することとなるよう構成されているため、特定領域入球検出装置2224−1は、排出球を検出するセンサをも兼ねている(入球時には排出球入球情報をも生成する)。排出球検出装置2224−2は振分大入賞口2220に入球した後特定領域2224に入球せず排出された遊技球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す排出球入球情報を生成する。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様(傾倒型アタッカー)としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、通常大入賞口2120は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成し振分大入賞口2220の下方(遊技者から見て)に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、通常大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための通常入賞検出装置2121と、通常電動役物2122と、を備える。ここで、通常入賞検出装置2121は、通常大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す通常大入賞口入球情報を生成する。通常電動役物2122は、通常大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に通常大入賞口2120を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様(傾倒型アタッカー)としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
尚、振分入賞検出装置2221、振分流路132、特定領域入球検出装置2224−1、排出球検出装置2224−2、通常入賞検出装置2121及び通常流路134の、遊技球の流路方向と垂直な断面の断面積は遊技球1球が滑らかに通過可能であるが遊技球2球は通過不能(又は困難)であることが望ましい。このように構成することにより、複数の遊技球が流路(振分流路132、通常流路134)にて詰まってしまい流下できなくなる事態を減少させることができる。
また、2つの大入賞口が略接近しているため、特別遊技時には振分大入賞口2220又は通常大入賞口2120のどちらか一方が入球容易状態である状況でも、遊技者は同じ箇所を狙えばよいため、遊技球の打ち出し強度を変化させずに遊技が可能となる。この場合、更に、どちらの大入賞口が入球容易状態であるかを遊技者が視認し易いため、遊技者にとって違和感や負担の少ない遊技を実行出来る。
また、後述するように、入球可否が遊技者の利益に大きく関係する振分大入賞口2220を通常大入賞口2120の上とすることで、通常大入賞口2120に遊技球が挟まる等のアクシデントで閉鎖しない場合(通常大入賞口2120の下方への遊技球の流下を遮る場合)にも、振分大入賞口2220が開放されれば遊技球を入球させることができることとなる。また、本例では、振分入賞検出装置2221よりも下方に特定領域2224及び特定領域入球検出装置2224−1(排出球検出装置2224−2)を設けているため、振分大入賞口2220を通常大入賞口2120の上に設けた方が省スペースとなるのである。
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係る大入賞口(振分大入賞口2220及び通常大入賞口2120)に入球した遊技球の流下態様を詳述する。
まず、振分大入賞口2220に入球した遊技球は、振分入賞検出装置2221を通過し、振分流路132を流下し、特定領域2224に設けられている特定領域入球検出装置2224−1と排出球検出装置2224−2とのどちらか一方を通過することとなる。遮蔽部材2224aが閉状態(進出状態)である場合には、流下してきた遊技球は特定領域入球検出装置2224−1を通過することはできず、すべて排出球検出装置2224−2を通過することとなる。他方、遮蔽部材2224aが開状態(退避状態)である場合には、流下してきた遊技球は振分流路132の形状によりほぼ特定領域入球検出装置2224−1を通過することとなる。尚、遮蔽部材2224aが開状態(退避状態)である場合には、流下してきた遊技球はすべて特定領域入球検出装置2224−1を通過することが望ましい(遊技者の利益を損なわないため)。従って、流下してきた遊技球が特定領域入球検出装置2224−1を通過し易いよう振分流路132の形状(特に、振分流路右側面の形状)を構成することが好適である。尚、後述するように、本実施形態においては、特定領域入球検出装置2224−1又は排出球検出装置2224−2を通過した遊技球の数の和と振分入賞検出装置2221を通過した遊技球の数とが等しいかどうかによって排出球異常であるか否かを判定している。
他方、通常大入賞口2120に入球した遊技球は、通常入賞検出装置2121を通過し、通常流路134を流下し排出される。尚、通常大入賞口2120内には排出球を検出する装置は設けられていない。
次に、図4〜図7を参照しながら、ある特別遊技中における各部材(振分大入賞口2220、通常大入賞口2120及び遮蔽部材2224a)の動作パターンを説明する。ここで、これらの図は、本実施形態における3A図柄に係る特別遊技時の第7ラウンドにおいて排出球異常が検出されなかった場合と排出球異常が検出された場合とを例示している。尚、3A図柄に係る特別遊技時の第7ラウンドにおける振分大入賞口2220の開放態様は長開放Aであり、第8ラウンドにおける通常大入賞口2120の開放態様は長開放Bである(開放態様の詳細については後述する)。
まず、図4(a)は、3A図柄に係る特別遊技の第7ラウンドが開始され、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aが同時に開放(52msの開放)した状態を表している。本タイミングではまだ遊技球は振分大入賞口2220に入球していない。
次に、図4(b)は、(a)のタイミングから所定時間A(本例では、52ms)経過し、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aが同時に閉鎖した状態を表している。所定時間A(本例では、52ms)は、振分大入賞口2220の開放時間としては非常に短い時間となっているため、本タイミングではまだ遊技球は振分大入賞口2220に入球していない。
次に、図5(c)は、(b)のタイミングから所定時間B(本例では、2600ms)経過し、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aが再度同時に開放した後、遊技球が振分大入賞口2220に入球した状態を表している(大入賞口への所定数の入球によって大入賞口の開放が終了されない場合において、振分大入賞口2220の開放時間は28800ms、遮蔽部材2224aの開放時間は31400ms)。振分入賞検出装置2221を通過して遮蔽部材2224aまで到達した遊技球は、特定領域2224に入球し特定領域入球検出装置2224−1に検出されることとなる。
次に、図5(d)は、振分大入賞口2220の開放期間が終了し、振分大入賞口2220が閉鎖した状態を表している。尚、遊技球は振分大入賞口2220の内部に残存している。また、遮蔽部材2224aは開放したままである。
次に、図6(e)は、振分大入賞口2220の開放期間の終了から所定時間B(本例では、200ms)経過し、第8ラウンドが開始されると共に通常大入賞口2120が開放した状態を表している。尚、遊技球は振分大入賞口2220の内部に残存している。また、遮蔽部材2224aは開放したままである。
次に、図6(f)は、(e)以降のタイミングにて、遮蔽部材2224aが閉鎖し排出球異常の検出がないことにより遮蔽部材2224aの駆動が終了した状態を表している。尚、通常大入賞口2120は開放したままである。
次に、図7(g)は、(e)以降のタイミングにて、遮蔽部材2224aが閉鎖した時に振分大入賞口2220の内部に残存していた遊技球が当該遮蔽部材2224aに挟まれて振分流路132に停留している状態を表している。これにより排出球異常が検出されることとなる。尚、通常大入賞口2120は開放したままである。
次に、図7(h)は、(g)以降のタイミングにて、排出球異常が検出されたために遮蔽部材2224aの駆動が継続され、当該遮蔽部材2224aが再度開放(52msの短開放)した状態を表している。当該遮蔽部材2224aの開放によって遮蔽部材2224aに挟まれて振分流路132に停留していた遊技球は排出されることとなり、排出球異常から解消されることとなる。尚、通常大入賞口2120は開放したままである。
以上が大入賞口に関する説明であるが、残る構成に関し、再び図1を参照しながら説明する。まず、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)と、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたかのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置2140は、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される装図表示部2311と、第1保留表示部2312aと、第2保留表示部2312bと、を備える。ここで、装図表示部2311は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2140は、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、保留表示部2312は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄表示部2421と、補助遊技図柄保留表示部2422とを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。また、遊技効果ランプ190(不図示)は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。また、スピーカ114は、音声や音楽等の音響を出力する機能を果たす。
次に、図8を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口2210(第2主遊技始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2140上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)2320と、主に演出表示を実行する演出表示装置(サブサブ制御部)2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、ぱちんこ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図9のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板1000と、主制御基板1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板3000と、主制御基板1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190(図1には不図示)の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板2000と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニット290と、を主体として構成されている。尚、副制御基板2000は、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部2320と、演出表示装置2140上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部2310の2つの制御部とを備えている。ここで、主制御基板1000、賞球払出制御基板3000、サブメイン制御部2320及びサブサブ制御部2310には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板1000は、入球センサS{前述した第1主遊技始動口入球検出装置2211、第2主遊技始動口入球検出装置2111、補助遊技始動口入球検出装置2411、通常入賞検出装置2121、振分入賞検出装置2221、特定領域入球検出装置2224−1、排出球検出装置2224−2、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)等}、図示略する駆動ソレノイド(通常大入賞口電動役物ソレノイド2122a、振分大入賞口電動役物ソレノイド2222a等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板1000は、賞球払出制御基板3000と、副制御基板2000(サブメイン制御部2320・サブサブ制御部2310)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板3000に、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板2000にそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板1000は、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータH等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHと配線接続することで、主制御基板1000から外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図9の矢印表記の通り、主制御基板1000と賞球払出制御基板3000とは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板1000とサブメイン制御部2320とは、主制御基板1000からサブメイン制御部2320への一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。また、主制御基板1000とホールコンピュータHとは、主制御基板1000からホールコンピュータへの一方通信が可能となるよう構成されており、遊技関連情報、排出球異常情報、不正検知コマンド等が送信される。
次に、賞球払出制御基板3000は、遊技球の払出を実行する賞球払出機構210と、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付け賞球払出制御基板3000に伝達する遊技球貸出装置200とに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置200を別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板3000により貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板2000は、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置2140と、スピーカ114と、遊技効果ランプ190、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板2000内にサブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを有しており、サブメイン制御部2320によりスピーカ114から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプ190の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部2310により、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを、副制御基板2000にて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部2310により音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、図10のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器D)、演出に係るサブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置3000と、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)は、画像演出を実行するサブサブ制御部2310(演出表示手段2310)、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御装置3000は、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置と電気的に接続されている。尚、主制御装置1000、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御部2310(演出表示手段2310)、賞球払出制御装置3000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技(第1主遊技、第2主遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段1300(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファ1301)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1400と、を有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1主遊技側乱数・第2主遊技側乱数・補助遊技側乱数に基づき特別遊技の当否及び第2主遊技始動口電動役物2112の開放可否を抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1主遊技始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段1111と、第2主遊技始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段1112と、補助遊技始動口2410に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技入球口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段1121と、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段1122と、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1主遊技図柄保留手段1131と、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2主遊技図柄保留手段1132と、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに保留するための補助遊技図柄保留手段1133と、を有している。ここで、第1主遊技図柄保留手段1131、第2主遊技図柄保留手段1132及び補助遊技図柄保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bとを、有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1と、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3と、を有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技内容決定手段1141と、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技内容決定手段1142と、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1主遊技内容決定手段1141は、第1主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技内容決定手段1142は、第2主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、表示制御手段1150は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1主遊技図柄制御手段1151と、第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231上で、所定時間第2主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2主遊技図柄制御手段1152と、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a及び第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく主遊技図柄の変動を優先するかを決定する主遊技図柄保留解除制御手段1154と、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段1153とを有している。
ここで、第1主遊技図柄制御手段1151は、前記第1主遊技内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2主遊技図柄制御手段1152は、前記第2主遊技内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技図柄変動時間管理手段1153aを有している。また、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1を更に備えている。
次に、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、大当りに当選している{特別遊技(大当り)実行許可フラグが発生している}か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行制御手段1173と、振分大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り)を実行するための振分大入賞口制御手段1174と、通常大入賞口2120を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り)を実行するための通常大入賞口制御手段1175と、を有している。ここで、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aと、特別遊技実行時における振分大入賞口2220及び通常大入賞口2120の開閉態様を決定するための開閉態様決定テーブル1172bと、を更に有している(特別遊技内容参照テーブル1172aの詳細については不図示)。また、特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド数を計測するラウンド数カウンタ1173aと、終了デモ表示の実行時間を計時するための終了デモ実行タイマ1173bと、を更に有している。また、振分大入賞口制御手段1174は、振分大入賞口2220の開閉タイミングを管理するための振分ラウンドタイマ1174aと、振分入賞待機時間を計測するための振分入賞待機タイマ1174bと、ラウンド終了待機時間を計時するための振分ラウンド終了タイマ1174cと、振分大入賞口2220に入球した遊技球を排出する時間を計時するための排出待機タイマ1174dと、振分入賞検出装置2221が検出した遊技球を計測する振分入賞数カウンタ1174eと、特定領域入球検出装置2224−1及び排出球検出装置2224−2が検出した遊技球を計測する排出数カウンタ1174fと、遮蔽部材2224aの変位駆動を制御するための遮蔽部材駆動制御手段1174−1と、を更に有している。また、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、特定領域入賞待機時間を計測するための特定領域入賞待機タイマ1174−1aを更に有している。また、通常大入賞口制御手段1175は、通常大入賞口2120の開閉タイミングを管理するための通常ラウンドタイマ1175aと、通常入賞待機時間を計測するための通常入賞待機タイマ1175bと、ラウンド終了待機時間を計時するための通常ラウンド終了タイマ1175cと、通常入賞検出装置2121が検出した遊技球を計測する通常入賞数カウンタ1175dと、を更に有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、確率変動遊技回数をカウント可能な確変回数カウンタ1181aと、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181bを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時短中には、非時短中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時短は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1主遊技状態一時記憶手段1191と、第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2主遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194と、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段1195と、振分遊技における現在の遊技状態(例えば、入賞の有無や、振分遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための振分遊技関連情報一時記憶手段1197と、を有している。
ここで、第1主遊技状態一時記憶手段1191は、第1主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2主遊技状態一時記憶手段1192は、第2主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、補助遊技図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Dと、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御部2310(演出表示装置2140)等、を有している。ここで、サブメイン制御部2320により制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口2210と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置2130と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口2110と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置2230と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の所定ラウンド(例えば、奇数ラウンド)以外のラウンドの際には所定条件下で開状態となる通常大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の所定ラウンドにおける、振分遊技の際には所定条件下で開状態となる振分大入賞口2220と、を有する。尚、他の構成については前述したので省略する。
次に、補助遊技周辺機器Dは、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112の開放の契機となる補助遊技始動口2410と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置2420とを有している。
ここで、演出表示制御手段(サブメイン制御部)2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段2322と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段2323と、演出制御全般に係る情報を一時記憶するための演出一般情報一時記憶手段2324と、各種エラーの報知に関する制御処理を司るエラー制御手段2325と、サブサブ制御部2310側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段2400と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。
次に、装飾図柄表示制御手段2322は、主制御装置1000側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段2322aと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段2322cと、装飾図柄の変動時間を計時するための装図変動時間管理タイマ2322dと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322aは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブル2322a−1を有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、装図保留情報表示制御手段2323は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2323aを有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)2310は、演出表示装置2140上表示領域である装飾図柄表示領域2311、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312bへ画像を表示する画像表示制御手段2313と、サブメイン制御部2320側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段2450と、を有している。ここで、画像表示制御手段2313は、サブメイン制御部2320側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段2313aを更に有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示手段2310は、演出表示制御手段2320により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図11は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ4002で、主制御装置1000は、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニット290のリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ4002でYesの場合、ステップ4004で、主制御装置1000は、主制御装置1000側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段1190内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ4006で、情報送信制御手段1300は、主制御基板1000のRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ4018の処理に移行する。他方、ステップ4002でNoの場合は、ステップ4008で、主制御装置1000は、主制御装置1000におけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ4010で、主制御装置1000は、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ4010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ4004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ4010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ4012で、主制御装置1000は、各種情報コマンドをサブメイン制御部2320側に送信する(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)。次に、ステップ4013で、主制御装置1000は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリアを参照し、確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ4013でYesの場合、ステップ4014で、主制御装置1000は、高利益再表示コマンドをサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ4015に移行する。他方、ステップ4013でNoの場合にも、ステップ4015に移行する。次に、ステップ4015で、主制御装置1000は、振分入賞数カウンタ1174e及び排出数カウンタ1174fをリセットし、ステップ4018に移行する。尚、本処理で振分入賞数カウンタ値及び排出数カウンタ値をリセットすることによって排出球異常から回復することとなる。次に、ステップ4018で、主制御装置1000は、同図のステップ1000によって示される主制御装置1000側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し(その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図のステップ1000が実行されることとなる)、ステップ4020の処理に移行する。尚、ステップ4020に移行後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御装置1000は、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御装置1000は、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ2000で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ2100で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ3000で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出機構210の駆動制御等を賞球払出制御基板3000に実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ3100で、主制御装置1000は、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータH等への情報出力)を実行する(遊技関連情報、排出球異常情報、不正検知コマンド等を送信する)。次に、ステップ3200で、主制御装置1000は、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信し、サブメイン制御部2320側では当該コマンドに従って演出が実行されることとなる)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御装置1000は、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ4604で、主制御装置1000は、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ4606で、主制御装置1000は、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図12は、図11におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技入球口入球判定手段1113は、補助遊技入球口2410に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段1133は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ1102又はステップ1104でNoの場合も、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図13は、図11におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aのフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aのフラグエリアを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技状態一時記憶手段1193を参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1に補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には5秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段1133は、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1をスタートした後、補助遊技図柄表示部2421上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1を参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部2421上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、開放タイマ1162に電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には6秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には0.5秒)をセットする。次に、ステップ1234で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電動役物開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230又はステップ1238でNoの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図14は、図11におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段1111は、第1主遊技始動口2210の第1入球検出装置2211から第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、第1主遊技図柄保留手段1131は、当該第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。次に、ステップ1310で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1311で、情報送信制御手段1300は、賞球払出制御基板3000への賞球コマンドをコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によって賞球払出制御基板3000側に送信される)し、ステップ1312に移行する。次に、ステップ1312で、第2主遊技始動口入球判定手段1112は、第2主遊技始動口2110の第2入球検出装置2111から第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1318で、第2主遊技図柄保留手段1132は、当該第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに記憶する。次に、ステップ1320で、情報送信制御手段1300は、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1321で、情報送信制御手段1300は、賞球払出制御基板3000への賞球コマンドをコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によって賞球払出制御基板3000側に送信される)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ1302又はステップ1304でNoの場合にはステップ1312に移行し、ステップ1312又はステップ1314でNoの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
尚、本実施形態では、ステップ1310、ステップ1320にてサブメイン制御部2320へ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図15は、図11におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、主遊技図柄保留解除制御手段1154は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図16は、図11におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留があることが条件となる。
次に、ステップ1405及びステップ1406で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)から削除すると共に、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1410−1で、当否抽選手段1135は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図17(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、本実施形態においては、遊技状態を移行させ得ない当り(いわゆる小当り)については例示していないが、小当りが発生(小当りに当選)するよう構成してもよい。
次に、ステップ1410−2で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。
ここで、図17(主遊技テーブル2)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)の一例である(特に、停止図柄決定用テーブルの一例)。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「4A・3A・5A・7A」及び「5B・7B・9B」)の内から一の主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、後述するように、本実施形態においては、大当り図柄の種類に基づき、ラウンド実行時における大入賞口(振分大入賞口及び通常大入賞口)の開放態様が決定される(ある大当り図柄と他の大当り図柄とでは、大入賞口の開放態様が異なり得る)よう構成されており、当該大入賞口の開放態様によって、確率変動遊技状態への移行し易さが、大当り図柄の種類に応じて異なり得るよう構成されている。尚、その他図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよく、特定の図柄が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態(限定頻度状態)へ移行するよう構成してもよい}。
次に、ステップ1410−3で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、各遊技状態に対応する第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第1主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶して、ステップ1415に移行する。
ここで、図17(主遊技テーブル3)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)の一例である(特に、変動態様決定用テーブルの一例)。本例に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果及び主遊技時短フラグ状態に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオフである場合(時短遊技状態)には相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。更には、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい(第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する)。
次に、ステップ1415で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1416で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1417で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上で、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1418で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1420で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合、ステップ1422で、情報送信制御手段1300は、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1423で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1424で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1430で、特別遊技移行決定手段1135aは、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1432で、特別遊技移行決定手段1135aは、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある条件装置作動フラグをオンにする。他方、ステップ1430でNoの場合には、ステップ1432をスキップする。
次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ1434でNoの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
尚、ステップ1403でNoの場合には、ステップ1419で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)のフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1419でYesの場合にはステップ1420に移行し、ステップ1419でNoの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図18は、図11におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aを参照して当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aのカウンタ値を1減算する。次に、ステップ1506で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aを参照して、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1506でYesの場合、ステップ1510で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある主遊技確変フラグをオフにし、ステップ1512に移行する。尚、ステップ1502又はステップ1506でNoの場合にもステップ1512に移行する。
次に、ステップ1512で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bを参照して、当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1512でYesの場合、ステップ1514で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bのカウンタ値を1減算する。次に、ステップ1516で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bを参照して、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1516でYesの場合、ステップ1518で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1520で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある補助遊技時短フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ1512又はステップ1516でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図19は、図11におけるステップ2000のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ2002で、条件判定手段1171は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上に表示された主遊技図柄が停止したか否かを判定する。ステップ2002でYesの場合、ステップ2004で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2004でYesの場合、ステップ2006で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2006でYesの場合、ステップ2007で、現在停止中の主遊技図柄は長開放確定図柄(本例では、7A・7B)であるか否かを判定する。尚、長開放確定図柄とは、当該長開放確定図柄に係る特別遊技における振分大入賞口2220の開放態様が長開放Bであるラウンドが含まれており、遊技者が当該長開放確定図柄停止時に振分大入賞口2220の開放態様に長開放が含まれていることを認識できる主遊技図柄である。次に、ステップ2008で、特別遊技内容決定手段1172は、サブ側への長開放確定コマンドをセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2000側に送信される)し、ステップ2009に移行する。他方、ステップ2007でNoの場合にもステップ2009に移行する。次に、ステップ2009で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットする。
次に、ステップ2010で、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)を一旦オフにする。次に、ステップ2012で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2014で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2002、ステップ2004又はステップ2006でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図20は、図11におけるステップ2100のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2150で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する特別遊技開始制御処理を実行する。次に、ステップ2200で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する振分大入賞口制御処理を実行する。次に、ステップ2600で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する通常大入賞口制御処理を実行する。次に、ステップ2900で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する特別遊技終了制御処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2102でNoの場合、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技を実行するタイミングではないと判定し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図21は、図20におけるステップ2150のサブルーチンに係る、特別遊技開始制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2152で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2152でYesの場合、ステップ2156で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ2158で、情報送信制御手段1300は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2160で、特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド数カウンタ1173aに1をセット(初期化)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2152でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図22は、図20におけるステップ2200のサブルーチンに係る、振分大入賞口制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、振分大入賞口制御手段1174は、ラウンド数カウンタ1173aを参照し、当該カウンタ値が奇数であるか否か(当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するか否かを決定する振分遊技を実行する奇数ラウンドであるか否か)を判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分制御継続中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2204でYesの場合、ステップ2300に移行する。他方、ステップ2204でNoの場合、ステップ2206で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分制御継続中フラグをオンにする。次に、ステップ2208で、振分大入賞口制御手段1174は、開閉態様決定テーブル1172b(図23参照)を参照し、大当り図柄及びラウンド数カウンタ1173aのカウンタ値に基づき、当該ラウンドにおける振分大入賞口2220の開放態様をセットする。
ここで、図23は、大入賞口の開放態様を決定する際に参照される、開放態様決定テーブル1172bの一例である。同図に示されるように、本実施形態における特別遊技では、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とが交互に開放されるよう構成されている。より具体的には、奇数ラウンドには振分大入賞口2220が開放され、当該振分大入賞口2220の開放が終了すると次ラウンド(偶数ラウンド)となり、偶数ラウンドには通常大入賞口2120が開放され、当該通常大入賞口2120の開放が終了すると次ラウンド(奇数ラウンド)になるという推移を最終ラウンドが終了するまで継続する。尚、本実施形態では、すべての大当り図柄に係る特別遊技が16ラウンドの特別遊技であるが、各ラウンドの開放態様(ほとんど出玉を獲得できない短開放並びに出玉を獲得し易い長開放A及び長開放B)の組み合わせと、内部に設けられた特定領域2224への入球によって特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行することが決定する振分大入賞口2220の開放時における特定領域2224への入球し易さ(奇数ラウンドでの振分大入賞口2220の開放態様)の組み合わせと、によって、大当り図柄ごとの遊技者への利益を異ならせている。例えば、大当り図柄4Aに係る特別遊技では、第2R・第4R・第6R・第8Rのみが長開放であるため、4ラウンド分の出玉を獲得でき(いわゆる、実質4ラウンド)、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行しない(又は、移行し難い)。一方で、大当り図柄7A、7Bに係る特別遊技では、すべてのラウンドが長開放であるため、16ラウンド分の出玉を獲得でき、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する(又は、移行し易い)。
また、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とが交互に開放されるよう構成することで、一方の大入賞口閉鎖後に係る入賞待機時間の経過中に、次ラウンドに係る他方の大入賞口の開放を開始できることとなる。その結果、いずれの大入賞口も閉鎖されている期間が短くなることで、遊技者の打ち出した遊技球がいずれの大入賞口にも入球しないこと(いわゆる、ムダ球)を減少させることができると共に、特別遊技の消化に係る時間をも減少させることができることとなるのである。
また、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とが交互に開放される場合、振分大入賞口2220に遊技球を入球させる機会を与える(長開放となる)ラウンドを複数の奇数ラウンドから設定できる。例えば、大当り図柄「3A」に係る特別遊技では、第7Rに振分大入賞口2220が長開放Aの開放態様にて開放される一方、大当り図柄「5A」「5B」に係る特別遊技では、第9Rに振分大入賞口2220が長開放Aの開放態様にて開放される。このように、振分大入賞口2220の長開放となるタイミングにバリエーションを持たせることで、一旦、振分大入賞口2220が長開放され得るラウンドが短開放で終わったように見せて、次の奇数ラウンドで振分大入賞口2220が長開放されるような演出(いわゆる、逆転演出)を行うことができることとなる。また、振分大入賞口2220が長開放となるラウンドを特別遊技の後半と設定した場合には、遊技者の利益に大きく関わる当該振分大入賞口2220の長開放以前の特別遊技の実行中期間を、遊技者が振分大入賞口2220に遊技球を入球させるための準備(例えば、遊技球発射強度の調節や発射する遊技球の補充等)を行える期間とすることができることとなる。
また、振分大入賞口2220が複数回にわたって長開放されるように設定した場合には、より確実に特定領域2224に遊技球を入球させ得ることとなり、演出との齟齬が生じること{例えば、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する(又は移行し易い)ことを報知したにも拘わらず、球詰まり等によって、振分大入賞口2220が長開放される1ラウンド分の期間、遊技球を発射できず、確率変動遊技状態に移行しない事態}を防止できることとなる。尚、本例はあくまで一例であり、これには何ら限定されず、例えば、3ラウンド毎に振分大入賞口2220を開放させる等、本例とは異なる規則に基づいて振分大入賞口2220を開放させるよう構成してもよいし、不規則的な順序で振分大入賞口2220を開放させるよう構成してもよい。
また、図23の開閉タイミング対比イメージに示されるように、本例では、長開放A:52msの開放+2600msの閉鎖+28800msの開放、長開放B:29000msの開放、短開放:52msの開放という開放パターンで振分大入賞口2220が開放され得るよう構成されており、特に、長開放Aと短開放とでは、最初の52msは開放の仕方が略同一である(同図下に図示された、各開放態様の開閉タイミング対比イメージを参照)。従って、遊技者は、選択されている開放パターンが利益の高い長開放Aであるか利益の低い短開放であるかを認識できないが、その後に再度振分大入賞口2220が開放されれば長開放Aの開放態様での開放である(即ち、より多くの出玉獲得が望める)ことが判明する、という演出を兼ねた開放となる。例えば、本例では、大当り図柄「4A」は、振分大入賞口2220の開放態様が長開放とならない低利益な大当り図柄であるが、途中までは大当り図柄「3A」「5A」「5B」と同様の開放パターンであるため、第7R・第9Rの開放態様が判明するまでは遊技者の期待感を持続させることができるのである。他方、大当り図柄「7A」「7B」に係る特別遊技では、第1Rの振分大入賞口2220の開放態様も長開放であり、遊技者の利益が最大となることが第1Rの段階にて判明し得るため、遊技者の期待感を持続させる意味が希薄である。そこで、本例では、大当り図柄「7A」「7B」に係る特別遊技の場合、通常大入賞口2120と同様の、長開放Bの開放態様にて振分大入賞口2220を開放するよう構成している(短開放と長開放とで煽り演出を実行する必要が無いため)。尚、本例はあくまで一例であり、これには何ら限定されず、例えば、本例に図示していない長開放や短開放の態様を設けてもよいし、実行する特別遊技の最初の振分大入賞口2220の開放時のみ、長開放Aとなるよう構成してもよい。
フローチャートの説明に戻ると、次に、ステップ2210で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、遮蔽部材駆動制御中フラグをオンにする。次に、ステップ2212で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値及び排出数カウンタ1174fのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2214で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンドタイマ1174aをスタートさせ、ステップ2300に移行する。ステップ2202〜ステップ2214までが初期処理段階であり、特別遊技における振分大入賞口2220の開閉に係るラウンド実行時の初期処理を本処理にて行っている。
次に、ステップ2300で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する振分大入賞口開閉制御処理を実行し、ステップ2350に移行する。次に、ステップ2350で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する振分準備時間制御処理を実行する。次に、ステップ2400で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する振分入賞制御処理を実行する。次に、ステップ2450で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常検出処理を実行する。次に、ステップ2500で、振分大入賞口制御手段1174は、遮蔽部材駆動制御処理を実行する。次に、ステップ2550で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する振分ラウンド制御終了処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2202でNoの場合、ステップ2350に移行する。
次に、図24は、図22におけるステップ2300のサブルーチンに係る、振分大入賞口開閉制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分大入賞口開放終了フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分大入賞口開放制御中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2304でYesの場合、ステップ2310に移行する。他方、ステップ2304でNoの場合、ステップ2306で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分大入賞口開放制御中フラグをオンにする。次に、ステップ2308で、振分大入賞口制御手段1174は、セットされた開放態様に基づき、振分大入賞口2220の開閉を開始し、ステップ2310に移行する。
次に、ステップ2310で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eを参照し、当該カウンタ値が所定個数(例えば、10個)に到達したか否かを判定する。ステップ2310でYesの場合、ステップ2314に移行する。他方、ステップ2310でNoの場合、ステップ2312で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンドタイマ1174aのタイマ値を参照し、振分大入賞口2220の開放期間が終了したか否かを判定する。ステップ2312でYesの場合、ステップ2314に移行する。ここで、振分大入賞口2220の開放期間とは、本例においては、開放態様が「短開放」である場合は52ms、「長開放A」である場合は31452ms、「長開放B」である場合は29000msとなっている。
次に、ステップ2314で、振分大入賞口制御手段1174は、振分大入賞口2220の最長開放制御を強制終了して閉鎖する。即ち、振分大入賞口2220に所定個数の入賞が検出された場合か、又はセットされた開放パターンが終了した場合に、振分大入賞口2220の開閉を終了して閉鎖するのである。次に、ステップ2316で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分大入賞口開放制御中フラグをオフにする。次に、ステップ2318で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分大入賞口開放終了フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2302又はステップ2312でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図25は、図22におけるステップ2350のサブルーチンに係る、振分準備時間制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2352で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出待機中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2352でYesの場合、ステップ2354で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分大入賞口開放終了フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2354でYesの場合、ステップ2355で、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分大入賞口開放終了フラグをオフにする。次に、ステップ2356で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出待機中フラグをオンにする。次に、ステップ2358で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞待機タイマ1174bに振分入賞待機時間(例えば、振分大入賞口2220を閉鎖してから、内部に存在している遊技球が入賞センサによって検知されるのを待機する時間であり、本例では、1900ms)をセットしてスタートさせると共に、ステップ2360で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分入賞待機中フラグをオンにする。次に、ステップ2362で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンド終了タイマ1174cにラウンド終了待機時間(例えば、振分大入賞口2220を駆動するソレノイドの励磁を停止してから実際に振分大入賞口2220が閉鎖されるまでの時間を待機する閉鎖時間と、次ラウンドの開始を準備する準備時間との合計時間であり、本例では、140ms+60msの200ms)をセットしてスタートさせると共に、ステップ2364で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分ラウンド終了待機フラグをオンにし、ステップ2366に移行する。尚、ステップ2352でNoの場合にも、ステップ2366に移行する。
ここで、本例においては、振分ラウンド終了待機時間を200msとしているが、これは振分大入賞口2220の振分電動役物2222の閉鎖(ソレノイドをオフにしてから略完全に閉鎖するまでに要する時間)に係る時間140msと、次回の開放までの準備時間60msの和である。このように準備時間を設けることで、大入賞口を開閉駆動させるソレノイドやモータの駆動を途切れさせ、発熱を抑えることにより故障等の不具合を防止できることとなる。また、本例では、振分ラウンド終了待機時間(200ms)が、排出待機時間(1900ms)より短くなるよう構成されており、大入賞口内の遊技球の排出を待機している期間内に次のラウンドに係る大入賞口(通常大入賞口2120)の開放を開始し得るため、特別遊技をスムーズに進行できるのである。尚、本例はあくまで一例であり、ここに挙げた具体的な数値や態様等には何ら限定されず、例えば、本例では特別遊技のラウンド実行中における大入賞口の閉鎖後に準備時間を設けるよう構成したが、特別遊技のラウンド実行中における大入賞口の開放前に準備時間を設けるよう構成してもよい。
次に、ステップ2366で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分ラウンド終了待機フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2366でYesの場合、ステップ2368で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンド終了タイマ1174cを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2368でYesの場合、換言すれば、前述したラウンド終了待機時間が終了した場合、ステップ2370で、振分大入賞口制御手段1174は、ラウンド数カウンタ1173aのカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。この処理によって、当該カウンタ値が偶数となり、後述する次ラウンドの処理(例えば、S2600の通常大入賞口制御処理)が開始されることとなる。次に、ステップ2372で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分ラウンド終了待機フラグをオフにし、ステップ2374に移行する。尚、ステップ2366又はステップ2368でNoの場合にも、ステップ2374に移行する。
次に、ステップ2374で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分入賞待機中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2374でYesの場合、ステップ2376で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞待機タイマ1174bを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2376でYesの場合、換言すれば、前述した振分入賞待機時間が終了した場合、ステップ2378で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分入賞待機中フラグをオフにする。次に、ステップ2380で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入賞待機タイマ1174−1aに特定領域入賞待機時間(例えば、振分大入賞口2220内の入賞センサを入賞有効期間内に通過した遊技球が、特定領域2224に到達するのを待機する時間であり、本例では、700ms)をセットしてスタートさせると共に、ステップ2382で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、特定領域入賞待機中フラグをオンにし、ステップ2384に移行する。ここで、本例では、振分大入賞口2220の閉鎖時にセットした振分入賞待機時間(1900ms)の終了時に、特定領域入賞待機時間(700ms)が開始されるよう構成しているが、これには限定されず、例えば、振分入賞待機時間(1900ms)+特定領域入賞待機時間(700ms)である振分大入賞口閉鎖後特定領域有効時間(2600ms)を振分大入賞口2220の閉鎖時にセットすることによっても、同様の処理を実行可能である。尚、ステップ2374又はステップ2376でNoの場合にも、ステップ2384に移行する。
次に、ステップ2384で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、特定領域入賞待機中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2384でYesの場合、ステップ2386で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入賞待機タイマ1174−1aを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2386でYesの場合、換言すれば、前述した特定領域入賞待機時間が終了した場合、ステップ2388で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、特定領域入賞待機中フラグをオフにする。次に、ステップ2390で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出確認許可フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2354、ステップ2384又はステップ2386でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図26は、図22におけるステップ2400のサブルーチンに係る、振分入賞制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2401で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分制御継続中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2401でYesの場合、ステップ2402で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出球異常フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2403で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、特定領域入賞待機中フラグがオフであるか否かを判定する。
ステップ2403でYesの場合、換言すれば、振分大入賞口2220の開放中又は振分入賞待機時間中である場合、ステップ2405で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞検出装置2221(振分大入賞口入球センサ)が新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2405でYesの場合、ステップ2406で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ2407で、振分大入賞口制御手段1174は、賞球払出制御装置3000側への賞球コマンドをセットし、ステップ2408に移行する。他方、ステップ2405でNoの場合、ステップ2406及びステップ2407の処理を実行せずにステップ2408に移行する。
次に、ステップ2408で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入球検出装置2224−1(特定領域入賞センサ)が新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2408でYesの場合、ステップ2410で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が、排出数カウンタ1174fのカウンタ値よりも大きいか否かを判定する。ステップ2410でYesの場合、ステップ2411で、振分大入賞口制御手段1174は、当該特定領域2224への入球が実行中の特別遊技における最初の入球であるか否かを判定する。ステップ2411でYesの場合、ステップ2412で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域2224に遊技球が入球した旨の表示を行うための特定領域入球演出実行コマンドを、サブメイン制御部2000側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2413で、振分大入賞口制御手段1174は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、確変移行予約フラグをオンにし、ステップ2416に移行する。他方、ステップ2411でNoの場合、換言すれば、実行中の特別遊技における最初の入球でない場合、ステップ2412及びステップ2413の処理を実行せずにステップ2416に移行する。他方、ステップ2410でNoの場合、換言すれば、特定領域2224への入球時において、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が排出数カウンタ1174fのカウンタ値以下である場合(例えば、入球検知されていない遊技球が特定領域に入球した場合)、ステップ2414で、振分大入賞口制御手段1174は、エラーが発生した旨を表示するためのエラー報知コマンドを、サブメイン制御部2000側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2415で、振分大入賞口制御手段1174は、不正を検知した旨を遊技場スタッフに報知するための不正検知コマンドを、ホールコンピュータHに送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、ステップ2416に移行する。次に、ステップ2416で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、ステップ2417に移行する。尚、ステップ2408でNoの場合にも、ステップ2417に移行する。
次に、ステップ2417で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球検出装置2224−2(排出センサ)が新たな入球(排出)を検出したか否かを判定する。ステップ2417でYesの場合、ステップ2418で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2417でNoの場合、ステップ2418の処理を実行せずに、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。また、ステップ2401でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
ここで、本例では、排出球検出装置2224−2(排出センサ)又は特定領域入球検出装置2224−1(特定領域入賞センサ)に遊技球が入球した場合、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)するよう構成している。換言すれば、特定領域入賞センサが排出センサを兼ねていることで、排出確認に必要なセンサ数を減らし、遊技機の製造コストを削減することができる。更には、特定領域入賞センサを通過した先に排出センサを設ける場合に比べ、入賞センサと排出センサとの距離を短縮でき、遊技球の排出を待機する時間を短縮することで特別遊技をスムーズに進行することができるのである。尚、本例はあくまで一例であり、これには何ら限定されず、例えば、振分大入賞口2220に入球した遊技球が、最終的に1つの排出センサを通過するよう構成してもよい。
他方、ステップ2403でNoの場合、換言すれば、振分入賞待機時間終了後の特定領域有効期間中(特定領域入賞待機中、700ms)である場合、ステップ2419で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入球検出装置2224−1(特定領域入賞センサ)が新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2419でYesの場合、ステップ2420で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が、排出数カウンタ1174fのカウンタ値よりも大きいか否かを判定する。ステップ2420でYesの場合、ステップ2421で、振分大入賞口制御手段1174は、当該特定領域2224への入球が実行中の特別遊技における最初の入球であるか否かを判定する。ステップ2421でYesの場合、ステップ2422で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域2224に遊技球が入球した旨の表示を行うための特定領域入球演出実行コマンドを、サブメイン制御部2000側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2423で、振分大入賞口制御手段1174は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、確変移行予約フラグをオンにし、ステップ2426に移行する。他方、ステップ2421でNoの場合、換言すれば、実行中の特別遊技における最初の入球でない場合、ステップ2422及びステップ2423の処理を実行せずにステップ2426に移行する。他方、ステップ2420でNoの場合、換言すれば、特定領域2224への入球時において、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が排出数カウンタ1174fのカウンタ値以下である場合(例えば、入球検知されていない遊技球が特定領域に入球した場合)、ステップ2424で、振分大入賞口制御手段1174は、エラーが発生した旨を表示するためのエラー報知コマンドを、サブメイン制御部2000側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2425で、振分大入賞口制御手段1174は、不正を検知した旨を遊技場スタッフに報知するための不正検知コマンドを、ホールコンピュータHに送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、ステップ2426に移行する。次に、ステップ2426で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、ステップ2427に移行する。尚、ステップ2419でNoの場合にも、ステップ2427に移行する。
次に、ステップ2427で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球検出装置2224−2(排出センサ)が新たな入球(排出)を検出したか否かを判定する。ステップ2427でYesの場合、ステップ2428で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2427でNoの場合、ステップ2428の処理を実行せずに、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
他方、ステップ2402でNoの場合、換言すれば、排出球異常中である場合、ステップ2429で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入球検出装置2224−1(特定領域入賞センサ)が新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2429でYesの場合、ステップ2430で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が、排出数カウンタ1174fのカウンタ値よりも大きいか否かを判定する。ステップ2430でYesの場合、ステップ2433に移行する。他方、ステップ2430でNoの場合、換言すれば、特定領域2224への入球時において、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が排出数カウンタ1174fのカウンタ値以下である場合(例えば、入球検知されていない遊技球が特定領域に入球した場合)、ステップ2431で、振分大入賞口制御手段1174は、エラーが発生した旨を表示するためのエラー報知コマンドを、サブメイン制御部2000側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2432で、振分大入賞口制御手段1174は、不正を検知した旨を遊技場スタッフに報知するための不正検知コマンドを、ホールコンピュータHに送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、ステップ2433に移行する。次に、ステップ2433で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、ステップ2434に移行する。尚、ステップ2429でNoの場合にも、ステップ2434に移行する。
次に、ステップ2434で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球検出装置2224−2(排出センサ)が新たな入球(排出)を検出したか否かを判定する。ステップ2434でYesの場合、ステップ2435で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2434でNoの場合、ステップ2435の処理を実行せずに、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図27は、図22におけるステップ2450のサブルーチンに係る、排出球異常検出処理のフローチャートである。まず、ステップ2452で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出確認許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2452でYesの場合、ステップ2454で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値と、排出数カウンタ1174fのカウンタ値とが等しい(入賞した遊技球がすべて正常に排出されている)か否かを判定する。ステップ2454でYesの場合、ステップ2456及びステップ2458で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常が無いと判断し、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出確認許可フラグ及び排出球異常フラグをオフにする。次に、ステップ2460で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出正常完了フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
他方、ステップ2454でNoの場合、ステップ2462で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常が発生していると判断し、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出球異常フラグをオンにする。次に、ステップ2464で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常が発生している旨を報知するための排出球異常コマンドを、サブメイン制御部2000側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2452でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図28は、図22におけるステップ2500のサブルーチンに係る、遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、遮蔽部材駆動制御中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2503で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出正常完了フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2503でYesの場合、ステップ2504に移行し、遮蔽部材2224aを駆動する処理を実行する。尚、ステップ2503でNoの場合には、ステップ2526及びステップ2528の処理を実行し、遮蔽部材2224aの駆動を強制終了することとなる。
次に、ステップ2504で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、振分ラウンドタイマ1174aを参照し、当該タイマ値が所定期間A(例えば、0≦A<52ms)内の値であるか否かを判定する。ステップ2504でYesの場合、ステップ2506で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、遮蔽部材2224aを開放し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2504でNoの場合、ステップ2508で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、振分ラウンドタイマ1174aを参照し、当該タイマ値が所定期間B(例えば、52≦B<2652ms)内の値であるか否かを判定する。ステップ2508でYesの場合、ステップ2510で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、遮蔽部材2224aを閉鎖し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2508でNoの場合、ステップ2512で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、振分ラウンドタイマ1174aを参照し、当該タイマ値が所定期間C(例えば、2652≦C<34052ms)内の値であるか否かを判定する。ステップ2512でYesの場合、ステップ2514で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、遮蔽部材2224aを開放し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2512でNoの場合、ステップ2516で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、振分ラウンドタイマ1174aを参照し、当該タイマ値が所定期間D(例えば、34052≦D<36052ms)内の値であるか否かを判定する。ステップ2516でYesの場合、ステップ2518で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、遮蔽部材2224aを閉鎖し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2516でNoの場合、ステップ2520で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、振分ラウンドタイマ1174aを参照し、当該タイマ値が所定期間E(例えば、36052≦D<36104ms)内の値であるか否かを判定する。ステップ2520でYesの場合、ステップ2524で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、遮蔽部材2224aを開放し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
ここで、S2520及びS2524の処理について説明する。本例において、図28に示すように、遮蔽部材2224aは、振分大入賞口2220の開閉態様に拘わらず、一定の駆動パターンに基づいて開閉する(このような構成とすることにより、プログラム容量を削減することが可能となる)。そして、遮蔽部材2224aが駆動している途中であっても、遊技球の排出が正常になされた場合には、遮蔽部材2224aの駆動を強制終了するよう構成されている。ここで、本形態において、排出球異常が起きずに遮蔽部材2224aの駆動が強制終了する最長時間は、振分大入賞口2220の開放パターンとして長開放Aの開放態様が選択された際の時間である{具体的には、開放時間(本例では、31452ms)+振分入賞待機時間(本例では、1900ms)+特定領域入賞待機時間(本例では、700ms)である期間(本例では、34052ms)}。このことから分かるように、S2512でYesとなる所定期間Cの終了後の処理(S2516〜S2524の処理)は、排出球異常が発生した場合にのみ実行される処理である。即ち、遮蔽部材2224aに遊技球が挟まる等、内部に遊技球が停留することによって排出球異常が発生した場合には、遮蔽部材2224aを駆動(開放)させることで内部の遊技球の停留を解消させるという趣旨の下に、遮蔽部材2224aを開状態に駆動するのである。尚、本例はあくまで一例であり、これには何ら限定されず、例えば、遮蔽部材2224aの開放と閉鎖が、排出球異常が解消されるまで繰り返されるよう構成してもよい。
ここで、前述のように、遮蔽部材2224aは、振分大入賞口2220の開閉態様に拘わらず、一定の駆動パターンに基づいて開閉する。この際、(1)短開放の場合には特定領域2224に入球しない(即ち、振分大入賞口2220が短開放であるにも拘わらず、特定領域2224へ入球してしまう結果、当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行する事態が発生し得ることの回避)、且つ、(2)長開放時には特定領域2224に入球する(即ち、振分大入賞口2220が長開放であるにも拘わらず、特定領域2224へ入球しない結果、当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行しない事態が発生し得ることの回避)、といった駆動パターンとすることが好適である。ここで、本例では、前述のように、図23の開閉タイミング対比イメージに示したように、まず、振分大入賞口2220と同時に遮蔽部材2224aを開放する。そして、その所定期間Aは、振分大入賞口2220が開放直後に入球した遊技球が特定領域2224に到達するより前に終了するよう設定されている(振分大入賞口2220から特定領域2224までの流下時間に基づき設定)。例えば、所定期間Aは、{遊技球1個の発射時間(遊技球の発射間隔)}未満又は以下の値に設定されている。このように構成することで、前述の(1)、即ち、振分大入賞口2220が短開放時(+長開放A時の最初の開放時)における特定領域2224への入球を防止することができる。次に、所定期間B(又は所定期間A+所定期間B)は、当該ラウンドの終了条件である所定個数のすべてが入賞検知されるより前(即ち、振分入賞検出装置2221で当該個数が検出されるより前)又は当該ラウンドの終了条件である所定個数のすべてが排出検知されるより前(即ち、排出球検出装置2224−2で当該個数が検出されるより前)、例えば、(所定個数×遊技球1個当りの発射速度)未満又は以下の値に設定されている。このように構成することで、長開放B時に、遮蔽部材2224aが再度開放される所定期間Cに到達する前に振分大入賞口2220に所定数(本例では10個)の入球がなされることを回避できる、その結果、引き続いての所定期間Cに特定領域2224への入球を担保できる、つまり、前述の(2)、即ち、長開放時に特定領域2224に入球することを担保できる。尚、所定期間Bが短すぎると、短開放時に入球した遊技球が、引き続いて実行される所定期間C内に特定領域2224に入球してしまう事態を招く。そのため、所定期間Bは、所定期間A中に振分大入賞口2220へ入球した遊技球が遮蔽部材2224aを通り過ぎるまでに要する時間よりも長い時間であることが望ましい。より具体的には、所定期間B(又は所定期間A+B)は、{遊技球1個の発射時間(遊技球の発射間隔)}超又は以上の値に設定されている。尚、本例では、開閉タイミングとして、所定期間Aを遮蔽部材2224aの開放期間としたが、これには限定されず、当該期間は閉鎖期間であってもよい。この場合、短開放時に入賞した遊技球が特定領域2224を通過する事態をより回避できる。
再び図28に戻ると、ステップ2520でNoの場合、換言すれば、遮蔽部材2224aの駆動パターンの全てを実行し終わった場合、ステップ2526で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、遮蔽部材2224aを閉鎖する。次に、ステップ2528で、遮蔽部材駆動制御手段1174−1は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、遮蔽部材駆動制御中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2502でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図29は、図22におけるステップ2550のサブルーチンに係る、振分ラウンド制御終了処理のフローチャートである。まず、ステップ2552で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出正常完了フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2552でYesの場合、ステップ2554〜ステップ2556で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出正常完了フラグ及び排出待機中フラグをオフにする。次に、ステップ2558で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンドタイマ1174aを停止し、リセットする。次に、ステップ2560で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分制御継続中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2552でNoの場合、ステップ2554〜ステップ2560の処理を実行せずに本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図30は、図20におけるステップ2600のサブルーチンに係る、通常大入賞口制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、通常大入賞口制御手段1175は、ラウンド数カウンタ1173aを参照し、当該カウンタ値が偶数であるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常制御継続中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2604でYesの場合には、ステップ2650に移行する。他方、ステップ2604でNoの場合には、ステップ2606で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常制御継続中フラグをオンにする。次に、ステップ2608で、通常大入賞口制御手段1175は、大当り図柄及びラウンド数カウンタ値に基づき、開放態様決定テーブル1172b(図23参照)を参照し、通常大入賞口2120の開放態様をセットする。尚、本実施形態においては、通常大入賞口2120の選択し得る開放態様は長開放Bと短開放の2種類のみであるが、これには限定されず、どのような開放時間や開放パターンを選択しても何ら問題ない。
次に、ステップ2610で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞数カウンタ1175dのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2612で、通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンドタイマ1175aをスタートさせ、ステップ2650に移行する。ステップ2602〜ステップ2612までが初期処理段階であり、特別遊技における通常大入賞口2120の開閉に係るラウンド実行時の初期処理を本処理にて行っている。
次に、ステップ2650で、通常大入賞口制御手段1175は、後述する通常大入賞口開閉制御処理を実行し、ステップ2700に移行する。尚、ステップ2602でNoの場合にも、ステップ2700に移行する。次に、ステップ2700で、通常大入賞口制御手段1175は、後述する通常準備時間制御処理を実行する。次に、ステップ2750で、通常大入賞口制御手段1175は、後述する通常入賞制御処理を実行する。次に、ステップ2800で、通常大入賞口制御手段1175は、後述する通常ラウンド制御終了処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図31は、図30におけるステップ2650のサブルーチンに係る、通常大入賞口開閉制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2652で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常大入賞口開放終了フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2652でYesの場合、ステップ2654で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常大入賞口開放制御中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2654でYesの場合、ステップ2660に移行する。他方、ステップ2654でNoの場合には、ステップ2656で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常大入賞口開放制御中フラグをオンにする。次に、ステップ2658で、通常大入賞口制御手段1175は、セットされている開放態様に基づき、通常大入賞口2120の開閉を開始し、ステップ2660に移行する。
次に、ステップ2660で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞数カウンタ1175dを参照し、実行中のラウンドにおいて通常大入賞口2120に所定個数(例えば、10個)の遊技球の入賞があったか否かを判定する。ステップ2660でYesの場合、ステップ2664に移行する。他方、ステップ2660でNoの場合、ステップ2662で、通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンドタイマ1175aを参照し、通常大入賞口2120の開放期間が終了したか否かを判定し、当該ステップでYesの場合には、ステップ2664に移行する。尚、本実施形態においては、通常大入賞口2120の開放時間は開閉態様が長開放Bの場合には29000ms、短開放の場合には52msとなっているが、変更しても何ら問題ない。
次に、ステップ2664で、通常大入賞口制御手段1175は、通常大入賞口2120を閉鎖する。次に、ステップ2666で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常大入賞口開放制御中フラグをオフにする。次に、ステップ2668で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常大入賞口開放終了フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2652又はステップ2662でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図32は、図30におけるステップ2700のサブルーチンに係る、通常準備時間制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2702で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常入賞待機中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2702でYesの場合、ステップ2704で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常大入賞口開放終了フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2704でYesの場合、ステップ2706で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常大入賞口開放終了フラグをオフにする。次に、ステップ2708で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞待機タイマ1175bに通常入賞待機時間(例えば、通常大入賞口2120を閉鎖してから、内部に存在している遊技球が入賞センサによって検知されるのを待機する時間であり、本例では、1900ms)をセットしてスタートさせる。次に、ステップ2710で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常入賞待機中フラグをオンにする。次に、ステップ2712で、通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンド終了タイマ1175cにラウンド終了待機時間(例えば、通常大入賞口2120を駆動するソレノイドの励磁を停止してから実際に通常大入賞口2120が閉鎖されるのを待機する閉鎖時間と、次ラウンドの開始を準備する準備時間との合計時間であり、本例では、140ms+60msの200ms)をセットしてスタートさせる。次に、ステップ2714で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常ラウンド終了待機フラグをオンにし、ステップ2716に移行する。尚、ステップ2702でNoの場合にもステップ2716に移行する。
次に、ステップ2716で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常ラウンド終了待機フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2716でYesの場合、ステップ2718で通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンド終了タイマ1175cを参照し、当該タイマ値が0であるか否か、換言するとラウンド終了待機時間が終了したか否かを判定する。ステップ2718でYesの場合、ステップ2720で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、排出球異常フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2720でYesの場合、ステップ2722で、通常大入賞口制御手段1175はラウンド数カウンタ1173aに1を加算(インクリメント)する。尚、本処理によって、ラウンド数カウンタ値が偶数から奇数になり振分大入賞口2220の開閉に係るラウンドが実行されることとなる。次に、ステップ2724で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常ラウンド終了待機フラグをオフにする。次に、ステップ2726で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常ラウンド終了待機完了フラグをオンにし、ステップ2728に移行する。尚、ステップ2716、ステップ2718又はステップ2720でNoの場合にもステップ2728に移行する。
次に、ステップ2728で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常入賞待機中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2728でYesの場合、ステップ2730で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞待機タイマ1175bを参照し、当該タイマ値が0であるか否か、換言すると通常入賞待機時間が終了したか否かを判定する。ステップ2730でYesの場合、ステップ2732で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常入賞待機中フラグをオフにする。次に、ステップ2734で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常入賞待機時間終了フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2704、ステップ2728又はステップ2730でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図33は、図30におけるステップ2750のサブルーチンに係る、通常入賞制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2752で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常制御継続中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2752でYesの場合、ステップ2756で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常入賞待機時間終了フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2756でYesの場合、ステップ2758で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞検出装置2121(通常大入賞口入球センサ)が新たな遊技球の入球を検出したか否かを判定する。ステップ2758でYesの場合、ステップ2760で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞数カウンタ1175dのカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ2762で、通常大入賞口制御手段1175は、賞球払出制御基板3000への賞球コマンドをセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によって賞球払出制御基板3000側に送信される)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2752、ステップ2756又はステップ2758でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図34は、図30におけるステップ2800のサブルーチンに係る、通常ラウンド制御終了処理のフローチャートである。まず、ステップ2802で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常ラウンド終了待機完了フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2802でYesの場合、ステップ2804で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常入賞待機時間終了フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2804でYesの場合、ステップ2806で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常ラウンド終了待機完了フラグをオフにする。次に、ステップ2808で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常入賞待機時間終了フラグをオフにする。次に、ステップ2810で、通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンドタイマ1175aを停止しリセットする。次に、ステップ2812で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常制御継続中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2802及び2804でNoの場合も、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図35は、図20におけるステップ2900のサブルーチンに係る、特別遊技終了制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2902で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、終了デモ実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2902でYesの場合、ステップ2912に移行する。他方、ステップ2902でNoの場合、ステップ2904で、特別遊技実行制御手段1173は、通常ラウンド終了タイマ1175cを参照し、最終ラウンドにおけるラウンド終了待機時間(本例では、200ms)が終了したか否かを判定する。尚、本実施形態では、特別遊技の最終ラウンドはすべて第16Rとなっているがこれには限定されず、大当りとなる主遊技図柄によって最終ラウンドを相違させても何ら問題ない。
ステップ2904でYesの場合、ステップ2906で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、終了デモ実行中フラグをオンにする。次に、ステップ2907で、特別遊技実行制御手段1173は、サブ側への終了デモ表示実行コマンドをセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2000側に送信される)する。次に、ステップ2908で、特別遊技実行制御手段1173は、終了デモ実行タイマ1173bに終了デモ実行時間(例えば、3000ms)をセットしてスタートさせ、ステップ2912に移行する。
次に、ステップ2912で、特別遊技実行制御手段1173は、終了デモ実行タイマ1173bを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2912でYesの場合、ステップ2914で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、排出球異常フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2914でYesの場合、ステップ2916で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、終了デモ延長フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2916でYesの場合、ステップ2918で、特別遊技実行制御手段1173は、サブ側への終了デモ表示完了コマンドをセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2000側に送信される)する。次に、ステップ2920で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、終了デモ実行中フラグをオフにする。次に、ステップ2922で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ2924で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオフにする。次に、ステップ2950で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
他方、ステップ2914でNoの場合、ステップ2930で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、終了デモ延長フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2930でYesの場合、ステップ2932で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある終了デモ延長フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2930でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。また、ステップ2916でNoの場合には、ステップ2928で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある終了デモ延長フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2904又はステップ2912でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
このように本処理では、排出球の異常が検出された場合には、終了デモ延長フラグがオンとなり、排出球の異常が解消されるまで特別遊技終了デモ表示が延長される。更に、排出球の異常が解消された場合には、ステップ2928で終了デモ延長フラグをオフにする処理を実行することによって、ステップ2918〜ステップ2950の処理を、当該排出球の異常が解消された次の割り込み処理において実行するよう構成されている。
次に、図36は、図35におけるステップ2950のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2952で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリアを参照し、確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2952でYesの場合、ステップ2954で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、確変移行予約フラグをオフにする。次に、ステップ2955で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aに所定回数(例えば、70回)をセットする。次に、ステップ2956で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある主遊技確変フラグをオンにし、ステップ2958に移行する。他方、ステップ2952でNoの場合も、ステップ2958に移行する。このように、本実施形態においては、特別遊技の実行中において、特定領域2224への入球があった場合には、当該特別遊技の終了後において、確率変動遊技状態(回数制限付きの確率変動遊技状態)へ移行するよう構成されているが、これには限定されず、次回大当りが発生するまで継続する確率変動遊技状態へ移行するよう構成してもよい。また、確率変動遊技状態への連続移行回数が所定回数に到達した場合、当該所定回数到達後の特別遊技終了後には強制的に非確率変動遊技状態へ移行させるよう構成してもよい。
次に、ステップ2958で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bに所定回数(例えば、70回)をセットする。次に、ステップ2960で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ2962で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある補助遊技時短フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。このように、本実施形態においては、特別遊技の実行中における特定領域2224への入球有無に拘わらず、当該特別遊技の終了後には必ず回数制限付きの時間短縮遊技状態へ移行するよう構成されているが、これには限定されず、特別遊技の実行中において、特定領域2224への入球がなかった場合(換言すれば、当該特別遊技の終了後において、確率変動遊技状態へ移行しない場合)には、時間短縮遊技状態へ移行しないよう構成してもよい。また、確率変動遊技状態への移行有無に拘わらず、時間短縮遊技状態の制限回数(主遊技図柄の変動回数)は、大当り図柄や遊技状態に基づいて決定される(可変である)よう構成してもよい。
次に、図37〜図43を参照して、サブメイン制御部2320側で実行される制御処理を説明する。まず、図37は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板2000側(特に、サブメイン制御部2320側)のメインフローチャートである。ここで、同図(a)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブ基板側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、サブメイン制御部2320の繰り返し処理ルーチンであるステップ6000を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、ステップ6000が実行された場合、同図(b)の処理に示されるように、まず、ステップ6002で、演出表示制御手段2320は、メイン側からのエラー報知コマンド及び排出球異常コマンドを受信した場合にエラーから回復するまでエラー報知を実行する。次に、ステップ6100で、演出表示制御手段2320は、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ6200で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6300で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6400で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行する。次に、ステップ6700で、演出表示制御手段2320は、表示コマンド送信制御処理(前述した各処理でセットされたコマンドをサブサブ制御部側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部は、リセット後、サブメイン側ルーチン(S6000〜S6700)をループ処理する形態を採用している。また、同図(c)の処理は、サブメイン制御部2320の割り込み処理であり、前述した主制御基板1000のSTB信号線からの信号がサブメイン制御部2320のCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(ステップ5700)である。即ち、サブメイン制御部2320のCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ5800で、サブメイン制御部2320は、主制御装置1000側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ5900で、サブメイン制御部2320は、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部2320側のRAM(本例では、メイン側情報一時記憶手段2321a)に、主制御装置1000側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図38は、図37におけるステップ6100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ6102で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな保留発生コマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6104で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ6106で、装図保留情報表示制御手段2323は、主制御装置1000側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値)を、装図保留情報一時記憶手段2323aに一時記憶し、ステップ6116に移行する。他方、ステップ6102でNoの場合、ステップ6108で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6108でYesの場合、ステップ6110で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ6112で、装図保留情報表示制御手段2323は、当該図柄変動に係る保留情報を、装図保留情報一時記憶手段2323aから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ6114で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ6116に移行する。次に、ステップ6116で、装図保留情報表示制御手段2323は、演出表示手段2310を駆使して演出表示装置2140上(特に、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312b)に、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ6108でNoの場合には、ステップ6116に移行する。
次に、図39は、図37におけるステップ6200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6202で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内にある図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ6206で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1とを参照して、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。ここで、装飾図柄の停止図柄は、大当り(本例では、4A・3A・5A・7A・5B・7B・9B)の場合、3つの図柄が揃うこととなり、ハズレの場合、3つの図柄が揃わないこととなる。
次に、ステップ6208で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ6202でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図40は、図37におけるステップ6300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6302でYesの場合、ステップ6304で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ6306で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ6309で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dをスタートし、ステップ6310に移行する。尚、ステップ6302でNoの場合にも、ステップ6310に移行する。
次に、ステップ6310で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6310でYesの場合、ステップ6312で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ6312でYesの場合、ステップ6314で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の変動表示コマンドをセットし、ステップ6330に移行する。他方、ステップ6312でNoの場合、ステップ6316で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ6316でYesの場合、ステップ6318で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセットし、ステップ6330に移行する。他方、ステップ6316でNoの場合、ステップ6320で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ6320でYesの場合、ステップ6322で、装飾図柄表示制御手段2322は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセットし、ステップ6330に移行する。尚、ステップ6320でNoの場合には、ステップ6330に移行する。
次に、ステップ6330で、装飾図柄表示制御手段2322は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ6330でYesの場合、ステップ6332で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセットする。次に、ステップ6334で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ6340で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ6310又はステップ6330でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図41は、図37におけるステップ6400のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6402で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6402でYesの場合、ステップ6404で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6404でYesの場合、ステップ6406及びステップ6408で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、大当り開始表示に係るコマンドをセット(演出表示装置2140上で大当りの種類に基づき適宜表示を行う)し、ステップ6500に移行する。尚、ステップ6402又はステップ6404でNoの場合にもステップ6500に移行する。
次に、ステップ6500で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中演出実行処理を実行する。次に、ステップ6600で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技終了演出実行処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図42は、図41におけるステップ6500のサブルーチンに係る、特別遊技中演出実行処理のフローチャートである。まず、ステップ6502で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、初期背景画像決定済フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6502でYesの場合、ステップ6504で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から長開放確定コマンドを受信していないか否かを判定する。ステップ6504でYesの場合、ステップ6506で、演出表示制御手段2320は、特別遊技中背景画像として高利益未報知画像(当該実行中の特別遊技後における遊技状態が確率変動遊技状態となる或いは確率変動遊技状態となり易い状況下であるか否かを、遊技者が認識不能又は困難な背景画像を意味する)をセットし、ステップ6512に移行する。他方、ステップ6504でNoの場合、ステップ6508で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある長開放確定演出実行フラグをオンにする。次に、ステップ6510で、演出表示制御手段2320は、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像(当該実行中の特別遊技後における遊技状態が確率変動遊技状態となる或いは確率変動遊技状態となり易い状況下であることを、遊技者が認識可能な背景画像を意味する)をセットし、ステップ6512に移行する。次に、ステップ6512で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある、初期背景画像決定済フラグをオンにし、ステップ6514に移行する。尚、ステップ6502でNoの場合にもステップ6514に移行する。
次に、ステップ6514で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から高利益再表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6514でYesの場合、ステップ6516で、演出表示制御手段2320は、特定領域2224に遊技球が入球済みであると判断して特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットし、ステップ6518に移行する。他方、ステップ6514でNoの場合にも、ステップ6518に移行する。
次に、ステップ6518で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、長開放確定演出実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6518でYesの場合、ステップ6520で、演出表示制御手段2320は、逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置2140上にて入賞個数を逐次表示する。次にステップ6522で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特定領域入賞演出実行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6522でYesの場合、ステップ6524で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特定領域入球済フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6524でYesの場合、ステップ6528で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある、特定領域入球済フラグをオンにする。次に、ステップ6530で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2140上で特定領域入球演出(特定領域に遊技球が入球した旨を遊技者に報知する演出)を所定時間(例えば、3秒)実行した後、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットし、ステップ6538に移行する。尚、ステップ6522又はステップ6524でNoの場合にもステップ6538に移行する。
他方、ステップ6518でNoの場合、ステップ6532で、演出表示制御手段2320は、逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置2140上にて入賞個数及びラウンド数を逐次表示する。次に、ステップ6534で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特定領域入賞演出実行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6534でYesの場合、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある特定領域入球済フラグをオンにし、ステップ6538に移行する。他方、ステップ6534でNoの場合にも、ステップ6538に移行する。
次に、ステップ6538で、演出表示制御手段2320は、現在セットされている特別遊技中背景画像を演出表示装置2140上にて表示し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
尚、同図のステップ6520〜ステップ6530の処理は、長開放未確定図柄(本例では、7A、7B以外の大当り図柄)に係る特別遊技時での特別遊技中演出の処理である。本処理においては、当該特別遊技中において振分大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行されるか否かが遊技者に認識できないように特別遊技開始時には特別遊技中背景画像として高利益未報知画像をセットし、当該特別遊技中において振分大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行された場合には特定領域2224への遊技球の入球により特定領域入賞演出を実行すると共に、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットするよう構成している。他方、ステップ6532〜ステップ6536の処理は長開放確定図柄(本例では、7A、7Bの大当り図柄)に係る特別遊技時での特別遊技中演出の処理である。本処理においては、当該特別遊技中において振分大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行されることを遊技者に認識可能とするため特別遊技開始時には特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットしている。尚、長開放確定図柄に係る処理では、当該特別遊技中において振分大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行されることを遊技者は認識しているため、特定領域入賞演出は実行しないよう構成されているが、これには限定されず、いずれの大当り図柄に係る特別遊技においても特定領域入球演出を実行するよう構成してもよい。
ここで、同図右上は特定領域入賞演出イメージ図である。前述したように、特別遊技中において演出表示装置2140上にて現在の大入賞口(振分大入賞口、又は通常大入賞口)への遊技球の入球数が逐次表示されている状況下、高利益未報知画像が表示される。次に、当該特別遊技中に特定領域2224へ遊技球が入球し、メイン側から特定領域入賞演出実行コマンドを受信すると、同イメージ図上段から2段目及び3段目に示されるように演出表示装置2140上にて特定領域入賞演出が所定時間(例えば、3秒)実行される。その後、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像がセットされ、表示されることとなる。尚、当該特定領域入賞演出は大入賞口(振分大入賞口、又は通常大入賞口)への遊技球の入球数の表示と重ならないように実行することが望ましいが、これには限定されない。例えば、当該特定領域入賞演出を導光板を使った演出とし、当該演出の表示が透過性のある色彩にて実行されるよう構成し、大入賞口(振分大入賞口、又は通常大入賞口)への遊技球の入球数の表示と当該特定領域入賞演出とが重なって表示されても、すべての演出及び表示が視認できるように構成してもよい。尚、本例では、当該特定領域入賞演出の実行後に電源断が発生した場合、当該電源断からの復帰時にメイン側から高利益再表示コマンドを受信し、再度高利益報知済画像が表示されるよう構成されている(即ち、特定領域入賞演出の再表示を行うことなく高利益報知済画像を再表示することで、表示上において遊技者にとって違和感のない復帰を可能とするものである。但し、これには限定されず、特定領域入賞演出の再表示を行った後に高利益報知済画像を再表示するよう構成してもよい)。
次に、図43は、図41におけるステップ6600のサブルーチンに係る、特別遊技終了演出実行処理のフローチャートである。まず、ステップ6602で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から終了デモ表示実行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6602でYesの場合、ステップ6604で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特定領域入球済フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6604でYesの場合、ステップ6606で、演出表示制御手段2320は、確変移行終了デモ表示に係るコマンドをセット(演出表示装置2140上で確変移行終了デモ表示を行う)し、ステップ6610に移行する。他方、ステップ6604でNoの場合、ステップ6608で、演出表示制御手段2320は、通常移行終了デモ表示に係るコマンドをセット(演出表示装置2140上で通常移行終了デモ表示を行う)し、ステップ6610に移行する。尚、ステップ6602でNoの場合にもステップ6610に移行する。ここで、確変移行終了デモ表示は、実行中の特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行する旨を遊技者に報知する特別遊技終了デモ表示であり、通常移行終了デモ表示は、実行中の特別遊技の終了後に通常遊技状態に移行する旨を遊技者に報知する特別遊技終了デモ表示である。
次に、ステップ6610で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から終了デモ表示完了コマンド(特別遊技終了デモ表示を消去するコマンド)を受信したか否かを判定する。ステップ6610でYesの場合、ステップ6612で、演出表示制御手段2320は、表示されている特別遊技終了デモ表示を消去する。次に、ステップ6614で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある長開放確定演出実行フラグをオフにする。次に、ステップ6616で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある特定領域入球済フラグをオフにする。次に、ステップ6618で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある初期背景画像決定済フラグをオフにする。次に、ステップ6620で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある特別遊技中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ6610でNoの場合は、ステップ6612〜ステップ6620の処理を実行せずに、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
ここで、同図右下部は特別遊技終了デモ表示イメージ図である。前述したように、特別遊技中において演出表示装置2140上にて現在の大入賞口(振分大入賞口、又は通常大入賞口)への遊技球の入球数が逐次表示されている状況下、メイン側から終了デモ表示実行コマンドを受信すると、同イメージ図下部に示されるように、特定領域入球済フラグのオン・オフの状況(実行中の特別遊技において特定領域への遊技球の入球があったか否か)に依存して、演出表示装置2140上にて特別遊技終了デモ表示が実行される。本例では、特定領域入球済フラグがオンの場合には、特別遊技終了デモ表示として、終了及び特別遊技後の遊技状態が確率変動遊技状態である旨を報知する表示(例えば、「おめでとう!」と表示)と、実行されていた特別遊技にて遊技者が獲得した遊技球を報知する表示(例えば、「GET2000!」と表示)とが実行される。他方、特定領域入球済フラグがオフの場合には、特別遊技終了デモ表示として、終了及び特別遊技後の遊技状態が通常遊技状態である旨を報知する表示(例えば、「END・・・」と表示)と、実行されていた特別遊技にて遊技者が獲得した遊技球を報知する表示(例えば、「GET400!」と表示)とが実行される。尚、当該表示はあくまで一例であり、どのような表示を実行しても何ら問題ない。
≪作用≫
次に、図44〜図49を参照しながら、本実施形態における作用について説明する。
<長開放Aの場合>
本例では、長開放Aの単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では3A図柄に係る特別遊技)の第7ラウンドから第9ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第7ラウンドでは、振分大入賞口2220は、「52ms開放・2600ms閉鎖・28800ms開放・閉鎖」の順に動作し(長開放)、遮蔽部材2224aは、「52ms開放・2600ms閉鎖・31400ms開放・2000ms閉鎖・52ms開放・閉鎖(※振分入賞口の閉鎖後2600ms経過後に排出エラーが検知されなかった場合には動作を中断し閉鎖する)」の順に動作する。
(長開放Aの場合/排出球異常非検知の場合)
ここで、まず、図44は、振分大入賞口2220の開放態様が長開放Aの場合にて、排出球異常が非検出であった場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第7ラウンドの開始タイミング)において、第7ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220及び振分大入賞口2220内の遮蔽部材2224aの開放(52msの開放)が実行される。加えて、当該タイミングにて、振分大入賞口2220と特定領域2224との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
次に、図中2のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの開放から52msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを閉鎖(2600msの閉鎖)する。
次に、図中3のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの閉鎖から2600msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを開放(振分大入賞口2220は28800msの開放、遮蔽部材2224aは31400msの開放)する。
次に、図中4のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の開放から28800msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220を閉鎖する。尚、本タイミングから振分大入賞口2220と通常大入賞口2120との同時閉鎖時間が開始することとなる。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として第8ラウンドが開始されると共に、第8ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120が開放(29000msの開放)することとなる。尚、各ラウンドの期間は、開放中、閉鎖中、準備中、の順に構成されている。尚、図中4のタイミングから本タイミングまでの期間(200ms)が振分大入賞口2220と通常大入賞口2120との同時閉鎖時間となる。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖から1900ms経過したことを契機として、振分大入賞口2220の有効期間が終了する。尚、図中4のタイミングから本タイミングまでの期間(1900ms)が大入賞口閉鎖時からの遊技球の検出猶予時間となる。
次に、図中7のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖から2600ms経過したことを契機として、特定領域2224の有効期間が終了する。また、本タイミングにおいて、排出球の異常が検出されなかったため遮蔽部材2224aの駆動は強制終了し、排出球検出期間も終了することとなる。尚、図中6のタイミングから本タイミングまでの期間(700ms)が遊技球の検出時間終了から排出時間終了までの時間となる。
次に、図中8のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の開放から29000ms経過したことを契機として通常大入賞口2120が閉鎖することとなる。
次に、図中9のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として第8ラウンドが終了し、第9ラウンドが開始されると共に、第9ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220が開放(52msの開放)することとなる。また、第9ラウンドが開始されたことを契機として遮蔽部材2224aが開放(52msの開放)すると共に、振分大入賞口2220と特定領域2224との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
尚、同図左下に示されるように、スイッチ間(検出装置間)の遊技球通過時間と有効時間設計値の関係は、有効時間設計値がスイッチ間(検出装置間)の遊技球通過時間の実測値(理論値)の最大値{スイッチ間(検出装置間)を遊技球が流下した時に最も時間がかかった実測値}よりも長い時間に設計しており、流下するすべての遊技球が確実にスイッチ間(検出装置間)を通過し得るよう構成している。
また、前述したように本実施形態においては、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120との同時閉鎖時間は200ms、大入賞口閉鎖時からの遊技球の検出猶予時間は1900ms、遊技球の検出時間終了から排出時間終了までの時間は700msであり、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120との同時閉鎖時間が最も短い時間となるよう構成されている。このように振分大入賞口2220と通常大入賞口2120との同時閉鎖時間を短い時間にすることにより、特別遊技中において打ち出した遊技球が振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とのどちらにも入球せずにアウト口142から排出されてしまうことを最小限に抑えることができ、遊技者の利益を担保することができることとなる。
(長開放Aの場合/排出球異常検知の場合)
次に、図45は、振分大入賞口2220の開放態様が長開放Aの場合にて、排出球異常が検出された場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第7ラウンドの開始タイミング)において、第7ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220及び振分大入賞口2220内の遮蔽部材2224aの開放(52msの開放)が実行される。加えて、当該タイミングにて、振分大入賞口2220と特定領域2224との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
次に、図中2のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの開放から52msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを閉鎖(2600msの閉鎖)する。
次に、図中3のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの閉鎖から2600msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを開放(振分大入賞口2220は28800msの開放、遮蔽部材2224aは31400msの開放)する。
次に、図中4のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の開放から28800msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220を閉鎖する。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として第8ラウンドが開始されると共に、第8ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120が開放(29000msの開放)することとなる。尚、各ラウンドの期間は、開放中、閉鎖中、準備中、の順に構成されている。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖から1900ms経過したことを契機として、振分大入賞口2220の有効期間が終了する。
次に、図中7のタイミングにおいて、遮蔽部材2224aの開放から31400msが経過したことを契機として、遮蔽部材2224aを閉鎖(2000msの閉鎖)すると共に特定領域2224の有効期間が終了する。また、本タイミングにおいて、排出球の異常が検出されたため遮蔽部材2224aの駆動は継続し、排出球検出期間も継続することとなる。
次に、図中8のタイミングにおいて、排出球異常であり且つ遮蔽部材2224aの閉鎖から2000ms経過したことにより、遮蔽部材2224aを開放する。次に、図中9のタイミングにおいて、排出球異常であり且つ遮蔽部材2224aの開放から52ms経過したことにより、遮蔽部材2224aを閉鎖する。
次に、図中10のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の開放から29000ms経過したことを契機として通常大入賞口2120が閉鎖することとなる。尚、本タイミングにおいても排出球異常が解消されていないため次ラウンドである第9ラウンドは開始されない。
次に、図中11のタイミングにおいて、排出球異常が解消されたため排出球検出期間が終了し、4ms(1割り込み)の次ラウンド開始までの準備時間が開始される。次に、図中12のタイミングにおいて、排出球異常の解消から4ms(1割り込み)経過したことを契機として第8ラウンドが終了し、第9ラウンドが開始されると共に、第9ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220が開放(52msの開放)することとなる。また、第9ラウンドが開始されたことを契機として遮蔽部材2224aが開放(52msの開放)すると共に、振分大入賞口2220と特定領域2224との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
以上のように、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、振分大入賞口の開閉に係るあるラウンド(本例では、奇数ラウンド)において排出球異常が発生し、次ラウンドである通常大入賞口の開閉に係るラウンドの開閉動作が終了した後のラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)を経過した後においても排出球異常が解消されていない場合には、当該通常大入賞口の開閉に係るラウンドのラウンド終了待機時間が延長されるよう構成されている。また、当該通常大入賞口の開閉に係るラウンドのラウンド終了待機時間が延長されている状況において排出球異常が解消された場合、当該排出球異常の解消時から所定時間(例えば、1割込分の時間である4ms)経過後に、次ラウンド(奇数ラウンド)が開始するよう構成することで、確実に排出球異常を解消し終えた後に次ラウンドでの振分大入賞口の開閉制御を実行することができることとなる。
<長開放Bの場合>
図46及び図47では、長開放Bの単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では7A図柄に係る特別遊技)の第9ラウンドから第10ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第9ラウンドでは、振分大入賞口2220は、「29000ms開放・閉鎖」の順に動作し(長開放B)、遮蔽部材2224aは、「52ms開放・2600ms閉鎖・31400ms開放・2000ms閉鎖・52ms開放・閉鎖(※振分入賞口の閉鎖後2600ms経過後に排出エラーが検知されなかった場合には動作を中断し閉鎖する)」の順に動作する。以下、長開放Aの場合と略同一の処理については説明を割愛し、相違点について説明する。
(長開放Bの場合/排出球異常非検知の場合)
まず、図46を参照する。長開放Bの単位遊技では、長開放Aの単位遊技時と比較して、振分大入賞口2220を一旦閉鎖する動作が無いため、振分大入賞口2220の動作終了までの時間が短い(長開放A:31452ms、長開放B:29000ms)。そのため、振分大入賞口2220が最長まで開放された場合、図中4における振分大入賞口2220の開放終了から2600ms経過時に排出球異常を確認する図中7のタイミングが、遮蔽部材2224aの駆動に係る所定期間Cの途中で訪れることとなり、排出球異常が検出されなかった場合には、遮蔽部材2224aの駆動を強制終了させることとなる。
(長開放Bの場合/排出球異常検知の場合)
次に、図47を参照する。長開放Bの単位遊技において、図中7のタイミングで排出球異常が検出された場合、排出球異常が解消するまでの間、遮蔽部材2224aは一定の駆動パターンを継続する。ここで、同図においては、第10ラウンドにおける通常大入賞口2120の開放動作が終了した図中11のタイミングにおいても、排出球異常が継続している場合を例示している。このように、第9ラウンドにおける振分大入賞口2220の開放で発生した排出球異常が、第10ラウンドにおける通常大入賞口2120の開放動作が終了した後も継続している場合、第10ラウンドにおける開放中時間及び(又は)準備中時間が排出球異常の解消まで延長され、第11ラウンドが開始されないこととなるのである。その後、排出球異常が解消した図中12のタイミングで排出球検出期間が終了し、次のタイマ割り込み処理が実行される図中13のタイミングにて、第11ラウンドが開始されることとなる。
<短開放の場合>
図48及び図49では、短開放の単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では4A図柄に係る特別遊技)の第7ラウンドから第8ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第7ラウンドでは、振分大入賞口2220は、「52ms開放・閉鎖」の順に動作し(短開放)、遮蔽部材2224aは、「52ms開放・2600ms閉鎖・31400ms開放・2000ms閉鎖・52ms開放・閉鎖(※振分入賞口の閉鎖後2600ms経過後に排出エラーが検知されなかった場合には動作を中断し閉鎖する)」の順に動作する。以下、長開放A、長開放Bの場合と略同一の処理については説明を割愛し、相違点について説明する。
(短開放の場合/排出球異常非検知の場合)
まず、図48を参照する。短開放の単位遊技においては、図中2のタイミングで振分大入賞口2220の開放動作が終了し、その2600ms後である図中5のタイミングにおいて排出球異常を確認することとなる。ここで、排出球異常が検出されなかった場合、遮蔽部材2224aの駆動は所定期間Bの終了と同時に終了し、以降の所定期間C・D・Eに係る駆動は実行されない。
(短開放の場合/排出球異常検知の場合)
次に、図49を参照する。短開放の単位遊技において、図中5のタイミングで排出球異常が検出された場合、排出球異常が解消するまでの間、所定期間C・D・Eに係る遮蔽部材2224aの駆動が継続される。また、第8ラウンドにおける通常大入賞口2120の開放動作が終了した後も継続している場合、第8ラウンドにおける開放中時間及び(又は)準備中時間が排出球異常の解消まで延長され、第9ラウンドが開始されないこととなるのである。その後、排出球異常が解消した図中7のタイミングで、遮蔽部材2224aの駆動動作が継続している場合は当該駆動動作を強制終了すると共に排出球検出期間が終了し、次のタイマ割り込み処理が実行される図中8のタイミングにて、第9ラウンドが開始されることとなる。
尚、本実施形態においては、振分大入賞口と通常大入賞口とが夫々独立して制御されているため、振分大入賞口において排出球異常が発生した場合であっても、通常大入賞口の開放が実行されるよう構成されており、円滑な遊技の進行を実行し易くなるという効果を奏する。
また、本実施形態においては、特別遊技中の振分大入賞口の開閉に係るすべてのラウンドにおいて、特定領域への遊技球の入球を検知するよう構成している。その結果、振分大入賞口の開放態様や特定領域に既に遊技球が入球しているか否かに拘わらず、同様の処理を使いまわすことができるため、プログラム容量を削減できることとなる。
また、本実施形態においては、電源断からの復帰時にサブ側へ各種情報コマンド(特に、高利益再表示コマンド)を送信するよう構成している。その結果、特別遊技中に特定領域への遊技球の入球があった後において電源断が発生した場合にも、当該電源断以前に実行されていた演出と同様の演出を開始できるため、電源断前後での演出に齟齬が生じ、遊技者にとっての利益が失われてしまったような演出を実行してしまうことを防止ができることとなる。
また、本実施形態においては、特別遊技中において振分大入賞口と通常大入賞口とを交互に開放するよう構成されているため、振分大入賞口が長開放の開放態様にて開放される(確率変動遊技状態に移行する機会が与えられる)ことへの期待感を遊技者に抱かせるラウンド数が多く、また、どのラウンドで振分大入賞口を長開放させるかといった遊技機の設計のバリエーションを増やすことができ、遊技の興趣性を向上できることとなる。尚、振分大入賞口の開放態様が長開放となるラウンドをどのラウンドとするかは本例には限定されず任意に設定してもよい。また、本実施形態においては、振分大入賞口の開閉に係るラウンドを奇数ラウンド、通常大入賞口の開閉に係るラウンドを偶数ラウンドとしたが、これには限定されず、通常大入賞口の開閉に係るラウンドを奇数ラウンド、振分大入賞口の開閉に係るラウンドを偶数ラウンドとしてもよく、また、振分大入賞口と通常大入賞口とを交互に開放するよう構成しなくともよい(一方の大入賞口の開閉に係るラウンドが連続してもよい)。
また、本実施形態においては、振分大入賞口の開閉に係るラウンドにおいて、振分大入賞口の開放が終了した後も、遮蔽部材が開放されている期間が存在するよう構成されており、振分大入賞口の開放終了直前に入球した遊技球であっても特定領域に入球し得ることで、振分大入賞口が長開放の開放態様にて開放された際に、より確実に特定領域に遊技球を入球させることができる、ユーザフレンドリーな遊技機を提供できることとなる。
また、本実施形態においては、特別遊技の終了デモ時間が経過した際、排出待機時間中である場合には、終了デモが終了しない(主遊技図柄変動が開始し得ない)よう構成することで、特別遊技の最終ラウンドにて排出球異常が発生した場合にも、エラー報知を実行する期間を担保できることとなる。
(変更例1)
尚、本実施形態においては、電源断時に排出球異常を解消するよう構成したが、排出球異常の解消方法はこれには限定されない。そこで、そのような構成を、本実施形態からの変更例1とし、以下、本実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
まず、図50は、本実施形態からの変更例1における特別遊技制御処理及び排出球異常回復処理のフローチャートである。本実施形態からの変更点は、ステップ2850(変1)についてである。即ち、ステップ2100のサブルーチンに係る特別遊技制御処理において、ステップ2700の通常大入賞口制御処理の実行後に、ステップ2850(変1)で、特別遊技実行制御手段1173は、排出球異常回復処理を実行し、ステップ2900に移行する。
次に、ステップ2850(変1)のサブルーチンに係る排出球異常回復処理について説明する。まず、ステップ2852で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、排出球異常フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2852でYesの場合、ステップ2854で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、入球確認フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2854でYesの場合、ステップ2856で、特別遊技実行制御手段1173は、振分大入賞口入球センサ(振分入賞検出装置2121)は新たな遊技球の入球を検出したか否かを判定する。ステップ2856でYesの場合、ステップ2858で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、入球確認フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2856でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
尚、ステップ2854でNoの場合、ステップ2860で、特別遊技実行制御手段1173は、排出センサ(排出球検出装置2224−2)が新たな遊技球の入球を検出したか否かを判定する。ステップ2860でYesの場合、ステップ2862で、特別遊技実行制御手段1173は、振分入賞数カウンタ1174e及び排出数カウンタ1174fをリセット(ゼロクリア)する。尚、本処理によって排出球異常から解消されることとなる。次に、ステップ2864で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、入球確認フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2852又はステップ2860でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
以上のように変更することで、本実施形態からの変更例1におけるぱちんこ遊技機は、排出球異常時において、振分大入賞口へ遊技球を入球させて、振分大入賞口入球センサと排出センサとが当該遊技球の入球を検出することによって排出球異常から回復されるよう構成される。その結果、電源断とならずに(遊技を中断せずとも)、排出球異常から回復できることとなる(遊技の進行を妨げない)。
(1)≪本実施形態における特徴構成≫
(1−1)盤面構成
(1−1−1)遊技領域
本例では、第一の発射強度(例えば、盤面の左側に主に遊技球が流下する強度)と対比し、第一の発射強度よりも強い第二の発射強度(例えば、盤面の右側に主に遊技球が流下する強度)で発射した際に遊技球が流下する経路(例えば、盤面の右側に配置)であって、遊技球1個分を超過し遊技球2個分未満の幅である区間、即ち、当該区間に後から侵入した遊技球が、当該区間に先に侵入している遊技球を追い抜かない区間を有している。そして、当該区間の出口下流に、振分入賞口と通常入賞口とを備えている。このように構成することで、特別遊技の一ラウンドでの入球上限値を大幅に超えて入球する事態を回避できる。加えて、当該区間の出口下流に、電動役物も備えている。このように構成することで、電動役物が開放中に過剰な入球を回避できる。
(1−1−2)電動役物
本例では、第一の発射強度(例えば、盤面の左側に主に遊技球が流下する強度)と対比し、第一の発射強度よりも強い第二の発射強度(例えば、盤面の右側に主に遊技球が流下する強度)で発射した際に流下し得る経路上に、電動役物を有した主遊技始動口(第2主遊技始動口)を配置している。
(1−1−3)主遊技始動口
本例では、第1主遊技始動口を遊技領域の略中央に配置し、第2主遊技始動口を遊技領域の右側に配置している。そして、(1)第一の発射強度(例えば、盤面の左側に主に遊技球が流下する強度)で発射した際には、第1主遊技始動口に入球し易い一方、第2主遊技始動口に入球し難く、(2)第一の発射強度よりも強い第二の発射強度(例えば、盤面の右側に主に遊技球が流下する強度)で発射した際には、第2主遊技始動口に入球し易い一方、第1主遊技始動口に入球し難いよう、第1主遊技始動口及び第2主遊技始動口は配置されている。
(1−1−4)大入賞口
(1−1−4−1)位置
本例では、第一の発射強度(例えば、盤面の左側に主に遊技球が流下する強度)よりも強い第二の発射強度(例えば、盤面の右側に主に遊技球が流下する強度)にて入球し易い位置に、振分大入賞口と通常大入賞口とを配置している。また、振分大入賞口が上、通常大入賞口が下に配置されている(加えて、鉛直方向を基準として上下に配置されている)。更に、振分大入賞口と通常大入賞口との間隔(開閉部材同士の間隔)は、本例では遊技球1個未満である。
(1−1−4−2)検出装置
本例では、振分大入賞口の内部に、振分大入賞口への入球を検出するための振分入賞センサと、特定領域への入球を検出するための特定領域センサと、排出球(特定領域に入球しなかった遊技球)を検出するための排出センサと、を有している。ここで、特定領域センサ及び排出センサは、いずれも振分大入賞口の下流に配置されており、且つ、両センサは遮蔽壁を挟んで横並びに配置されている。このように構成することで、振分入賞センサによって検出された遊技球は、特定領域センサ又は排出センサのいずれか一方によって検出されることになる。尚、本例では、特定領域センサは、排出センサとしても機能している。尚、上記センサは「検出装置」を意味し、検出装置であれば特に限定されず、非接触型のみならず接触型(例えばマイクロスイッチ)も包含する概念である(本明細書において共通)。
(1−1−5)表示装置
本例では、特に図示していないが、主遊技図柄表示装置上に表示される大当り図柄は、遊技者が視認しても当該大当り図柄に係る特別遊技における大入賞口の開放態様を認識困難となるよう構成されている。
本例では、特に図示していないが、大当り時にはすべて16ラウンドの特別遊技が実行されるため、ラウンド数表示灯(特別遊技で実行される)は設けられていない(設けてもよい)。加えて、特別遊技時におけるラウンドの開放態様が異なるため、特別遊技時におけるラウンドの開放態様を示す開放態様表示灯が設けられている。
(1−2)制御
(1−2−1)メイン側制御
(1−2−1−1)発射装置
本例では、遊技者の操作によって遊技球の発射強度を調節可能な発射装置を有しており、当該発射装置の遊技球発射間隔(連続発射した際の、1個当りの発射速度)Yは600ms(毎分100発の遊技球を発射)である。他方、ラウンド間閉鎖時間は200msである。尚、当該数値は例示である。このように、ラウンド間閉鎖時間X<遊技球発射間隔Yである。このように構成することで、ラウンド間閉鎖時間での無駄球(大入賞口に入球し得ない球)を防止することが可能となる。尚、発射装置はメイン側制御でなく賞球払出側制御である。
(1−2−1−2)電源断時・電源投入時
本例では、電断時にも、バックアップ電源によりRAMに電力供給を継続することによって、電断時の情報を維持し得るよう構成されている。
(1−2−1−3)特別遊技
本例では、振分大入賞口が開状態となる単位遊技(ラウンド)における開放態様が、複数存在する(本例では3種類)。具体的には、第一の時間(好適には、遊技球の1発射間隔未満又は以下)開放し得る第一単位遊技と、前記第一の時間開放した後、所定時間の閉鎖を経て、前記第一の時間よりも長い第二の時間再び開放(又は開閉)し得る第二単位遊技と、前記第一の時間(又は前記第二の時間)よりも長い第三の時間開放し得る第三単位遊技と、を有する。このように、第一の単位遊技及び第二の単位遊技を実行可能と構成することにより、確率変動移行への期待度が低い第一の時間の開放動作が終了した後であっても、確率変動移行への期待度が高い第二の時間の開放動作が実行される可能性を持たせることができる。その結果、特別遊技中における遊技の興趣性を高めることが可能となる。尚、前記第二の時間及び前記第三の時間は、特定領域への入球を担保すべく、遊技球の1発射間隔以上又は超であることが好適であり、(当該ラウンドの上限入賞個数の半分)×(遊技球の1発射間隔)以上又は超であることがより好適であり、(当該ラウンドの上限入賞個数)×(遊技球の1発射間隔)以上又は超であることが特に好適である。
本例では、特別遊技の開放パターンは、参照テーブルに基づき決定している。
本例では、振分大入賞口に係る処理と、通常大入賞口に係る処理とを夫々独立して実行し得るよう構成している。即ち、一方の大入賞口で排出球異常等のエラーが発生しても、他方の大入賞口の開放を妨げないよう構成されている。
本例では、すべての大当りにおいて同じラウンド数(16ラウンド)大当りであり、振分大入賞口を開放するラウンドと通常大入賞口を開放するラウンドとが交互に実行されるよう構成されている。
本例では、遮蔽部材を前述の開位置と閉位置とに駆動制御可能である。本例では、振分大入賞口の開放を契機として、予め定められた一定の駆動パターンで遮蔽部材を駆動制御すると共に、振分大入賞口の開放が終了(開放時間の終了又は所定数入球による終了)してから所定期間経過後の排出確認タイミング以降において排出球異常が検知されなかった(又は解消した)場合は、当該一定の駆動パターンを強制終了するよう構成している。また、振分大入賞口の開放時間が最長となる場合(本例では、長開放Aの開放態様での開放)の開放時間+所定期間よりも、遮蔽部材の駆動パターンの方が長時間となるよう構成されている。そのため、前記一定の駆動パターンの後半部分は、排出球異常が検知された場合(遮蔽部材の駆動パターンが強制終了されず継続して制御された場合)にのみ実行されることとなる。
本例では、振分入賞待機時間は、振分大入賞口を閉鎖した時点で振分大入賞口内に存在している遊技球が入賞センサによって検出されるのを待機する時間であるため、遊技球が振分大入賞口の入口から振分入賞センサに到達するまでに要する時間(実測値の最大値である1772ms)を含み得る時間(1900ms)として設定されている。
本例では、ラウンド終了待機時間は、振分大入賞口を開放するソレノイドの励磁を停止してから、次のラウンドが開始可能となるまでの時間である。具体的には、ラウンド終了待機時間は、ソレノイドの励磁停止から振分大入賞口が完全に閉鎖するまでの時間(遊技球の重みで閉鎖が遅れることを考慮した時間である140ms)+次ラウンドの処理の準備時間に余裕を持たせた時間(60ms)を含み得る時間(200ms)、である。尚、当該ラウンド終了待機時間を計時している期間が、いずれの大入賞口のソレノイドも励磁されていない期間となる。
本例では、振分入賞待機時間とラウンド終了待機時間は、いずれも振分大入賞口の閉鎖と同時に開始する(例えばソレノイドOFFのタイミングで開始)。そして、振分入賞待機時間は、ラウンド終了待機時間よりも長時間となるよう設定されている。即ち、振分入賞待機時間の継続中(振分入賞センサへの入球が有効な期間内)に、次ラウンドに係る通常大入賞口の開放が開始されることとなる。
本例では、特定領域入賞待機時間は、振分入賞センサの有効期間内に検出された遊技球が特定領域センサ又は排出センサによって検出されるのを待機する時間である。したがって、当該特定領域入賞待機時間は、振分入賞センサから特定領域センサ又は排出センサに到達するまでに要する時間(実測値の最大値である673ms)を含み得る時間(700ms)として設定されている。尚、本例では、当該特定領域入賞待機時間の経過後、即ち、振分大入賞口に入球したすべての遊技球が排出(特定領域センサ又は排出センサによって検出)するために十分な時間が経過後、排出異常の確認を実行するよう構成されている。
本例では、特定領域に遊技球が入球した時点で、振分大入賞口の入賞数と排出数を比較し、振分入賞数の方が多い場合を除き、特定領域に入球があったものとして扱わず(確変移行予約フラグをオンにしない)、エラー報知するよう構成されている。
本例では、振分大入賞口において排出球異常が発生した場合、次ラウンドに係る通常大入賞口の開放が終了した後、排出球異常が解消するまでは振分大入賞口を開放するラウンドを開始しないよう構成されている。
本例では、通常入賞口の内部に排出確認用のセンサを設けておらず、排出球異常を確認しないよう構成されている。
(1−2−1−4)特定遊技
本例では、特別遊技中(特に、特定領域の有効期間中)において特定領域に遊技球が入球した場合、当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態へと移行するよう構成されている。また、確率変動遊技状態は所定回数の主遊技図柄変動がなされた場合に終了するよう構成されている。
本例では、特別遊技の終了後、所定回数の主遊技図柄変動がなされるまでの間、時間短縮遊技状態となる。その結果、補助遊技側の当選確率が向上し、主遊技図柄・補助遊技図柄の変動時間が相対的に短くなり、更には、補助遊技の当選時における、主遊技始動口(第2主遊技始動口)に配置された電動役物の開放時間が通常遊技状態時と比較して長くなるよう構成されている。
(1−2−2)サブメイン側制御
本例では、特に図示していないが、すべてのラウンドにおいて大入賞口の開放態様が「長開放」となる大当り図柄にて当選した場合、特別遊技の開始までに遊技者に対してその旨(又は確率変動確定である旨)を報知し得るよう構成されている。
本例では、排出球異常等のエラーが発生した場合、副制御基板により遊技者にその旨を報知すると共に、主制御基板により(外部端子を介して)ホールに対してその旨を報知し得るよう構成されている。
本例では、特別遊技の実行中において、特定領域に遊技球が入球する前後では演出の態様が異なるよう構成されている。但し、本例では、大入賞口の開放態様が「長開放」となる大当り図柄にて当選した場合には、特定領域に遊技球が入球する前後では演出の態様が異なるよう構成されている(勿論、特定領域に遊技球が入球する前後では演出の態様が異なるよう構成してもよい)。また、実行中の特別遊技において最初に特定領域に遊技球が入球した場合にのみ実行される演出(例えば、確率変動が確定した旨の演出)を備えている。
本例では、特に図示していないが、特別遊技の実行中において、大入賞口の開放態様が「短開放」にて開放された以降は、実行中のラウンド数を報知しないよう制御し得るよう構成されている。
(2)≪変更態様≫
尚、本実施形態の構成はあくまで一例であり、これには限定されない。以下、本実施形態からの変更態様として考えられるものを挙げる。
(2−1)盤面構成
(2−1−1)遊技領域
遊技領域内に、大当り図柄の停止後、遊技球が入球することによって特別遊技が開始されることとなる特定領域を、振分大入賞口とは別に有していてもよい。
(2−1−2)電動役物
本例では、電動役物を第2主遊技始動口のみに設けているが、第1主遊技始動口のみに設けていても、両方の主遊技始動口に設けても、いずれの主遊技始動口に設けなくてもよい。
(2−1−3)主遊技始動口
本例では、第1主遊技始動口を遊技領域の略中央に配置し、第2主遊技始動口を遊技領域の右側に配置したが、これには限定されない。例えば、第1主遊技始動口の上又は下(例えば真下)に第2主遊技始動口を設ける態様(この場合、第1主遊技始動口の真下に第2主遊技始動口を設置し且つ第2主遊技始動口電動役物を付けたとき、電動役物が閉鎖状態の際には第2主遊技始動口には入賞しないように構成してもよい)、第1主遊技始動口を第2主遊技始動口の位置より右側に設ける態様、二つの始動口しか設けない態様(即ち、従来の第1種)、一方又は双方の始動口として複数設ける態様(例えば、第1主遊技始動口として、第1主遊技始動口Aと第1主遊技始動口Bを設け、いずれに入賞しても、共通の乱数発生装置から乱数を取得する)、を挙げることができる。
(2−1−4)大入賞口
(2−1−4−1)位置
(2−1−4−1−1)上下方向
鉛直方向を基準として、振分大入賞口が下、通常大入賞口が上であってもよい。また、鉛直方向を基準として上下に重なっていなくとも、流路に沿って、上流側に一方の大入賞口を配し、その下流に他方の大入賞口を配してもよい。
(2−1−4−1−2)左右方向
一方の大入賞口を、他方の大入賞口の位置を基準として左又は右に設けてもよい。例えば、盤面の中央(鉛直方向)を基準として、右側に一方の大入賞口を設け、更にその右側に他方の大入賞口を設ける態様、盤面の中央(鉛直方向)を基準として、略中央に一方の大入賞口を設け、更にその右側に他方の大入賞口を設ける態様、盤面の中央(鉛直方向)を基準として、左側に一方の大入賞口を設け、右側に他方の大入賞口を設ける態様、盤面の中央(鉛直方向)を基準として、左側に一方の大入賞口を設け、更にその左側に他方の大入賞口を設ける態様、盤面の中央(鉛直方向)を基準として、略中央に一方の大入賞口を設け、更にその左側に他方の大入賞口を設ける態様、を挙げることができる。
(2−1−4−2)数
大入賞口の数に関し、本例では振分大入賞口と通常大入賞口をそれぞれ1個としたが、いずれか一方又は双方を複数個としてもよい。
(2−1−4−3)大きさや形状
本例では振分大入賞口及び通常大入賞口の大きさを略同一としたが、一方の大きさや形状を他方の大きさと異ならせてもよい。
(2−1−4−4)種別
本例では振分大入賞口及び通常大入賞口は傾倒式大入賞口であるが、いずれか又は双方共、他の種別、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る大入賞口(所謂、ベロ型アタッカー)、片羽又は両羽式アタッカー(従来の第2種遊技機での、所謂「羽物式アタッカー」)であってもよい。
(2−1−4−5)検出装置
本例では、通常入賞口内部には排出球検出装置を設けない様構成したが、これには限定されず、通常入賞口内部に排出球検出装置を設けるよう構成してもよい。
本例では、振分大入賞口内部での排出球を検出するセンサとして、特定領域入球検出装置が排出球検出装置の機能をも担うよう構成したが、これには限定されず、特定領域入球検出装の下流に排出球検出装置を更に設けてもよい。或いは、排出球検出装置を特定領域入球検出装置の下流に設ける構成を採用してもよい。
(2−1−5)その他
遊技者が操作可能な部材であり、サブメイン制御部に対して操作入力情報を送信可能なサブ入力ボタンを設けてもよい。
(2−2)制御関連
(2−2−1)メイン側制御
(2−1−1−1)発射装置
遊技球の発射装置は、排出球異常の発生や不正検出時には、遊技球の発射を中止するよう構成されていてもよい。尚、発射装置はメイン側制御でなく賞球払出側制御とすることが好適であるが、メイン側制御であってもよい。
(2−2−1−2)電源断時・電源投入時
電断時の遊技関連情報をバックアップするための情報退避領域を設け、電断時には当該情報退避領域にバックアップ電源を供給するよう構成してもよい。この場合、電断復帰時には当該情報退避領域にバックアップされた遊技関連情報を取得及び復元し得る処理を実行する。
(2−2−1−3)特別遊技
また、本例においては、特別遊技における大入賞口の開放態様を長開放A、長開放B、短開放の3種類としたが、これには限定されず、開放態様の種類を減らしても増やしてもよい。加えて、1ラウンドにて、所定条件充足(例えば、入賞個数が所定個数に達した場合、所定時間に到達した場合)まで、所定時間開放する動作を繰り返す「開閉態様」を設けてもよい。
本例では、特別遊技の開放パターンは参照テーブルを用いて決定しているが、これには限定されず、乱数(例えば、図柄決定乱数等)を用いた抽選によって開放パターンを決定するよう構成してもよいし、予め定められた一定の開放パターンで特別遊技が実行されるよう構成してもよい。
本例ではラウンド数はすべての大当りにおいて同一であったが、ラウンド数の異なる特別遊技を実行可能に構成してもよい。
また、本例においては、振分大入賞口と通常大入賞口とを交互に開放する場合、振分大入賞口が先に開放する(特別遊技時において振分大入賞口の開放に係るラウンドが最初に実行される)よう構成したが、通常大入賞口が先に開放する特別遊技時において通常大入賞口の開放に係るラウンドが最初に実行される)よう構成してもよい。
また、本例においては、すべての特別遊技において、振分大入賞口と通常大入賞口とが交互に開放されるよう構成したが、これには限定されない。例えば、(1)ある特別遊技では、振分大入賞口及び通常大入賞口のいずれか一方のみしか開放しない態様、(2−1)振分大入賞口が開放するラウンドが一又は複数回存在し、且つ、不規則的な順序に基づいて開放する態様(例えば、第3ラウンドのみ、第1ラウンド及び第16ラウンドのみ)、(2−2)振分大入賞口が開放するラウンドが一又は複数回存在し、且つ、規則的な順序に基づいて開放する態様(例えば、nラウンド毎に振分大入賞口が開放する態様や、前半の一又は複数ラウンドにて振分大入賞口又は通常大入賞口が開放し、後半の一又は複数ラウンドにて通常大入賞口又は振分大入賞口が開放する態様)を挙げることができる(これらの組み合わせも含む)。
特別遊技の開放パターンは、当選図柄に基づき決定するのではなく、抽選で決定してもよい。例えば、大当り図柄の停止後、遊技球が入球することによって特別遊技が開始されることとなる特定領域を、振分大入賞口とは別に有している態様に関しては、当該特定領域の通過を契機として乱数を取得し、当該取得した乱数に基づいて、当該開始される特別遊技の内容及び/又は特別遊技終了後に移行する遊技状態を決定し得るよう構成してもよい。
本例では、特定領域に遊技球が入球した時点で、振分大入賞口の入賞数と排出数を比較し、振分入賞数の方が多い場合を除き、特定領域に入球があったものとして扱わず(確変移行予約フラグをオンにしない)、エラー報知するよう構成されているが、これには限定されず、例えば、エラー報知せずホールにのみエラー発生情報を送信するよう構成してもよいし、排出球異常状態とする(この時点で排出球異常フラグをオンにする)よう構成してもよい。
本例では、特別遊技のラウンド実行中において、大入賞口の閉鎖後に準備時間を設けるよう構成したが、大入賞口の開放前に準備時間を設けるよう構成してもよい。即ち、あるラウンドの準備時間を「前のラウンドの最後」に行ってもよく(本例)、「後のラウンドの冒頭」に行ってもよい(変更例)。
本例では、通常大入賞口に係るラウンドでは排出異常エラーは発生しないので、当該ラウンドより後に実行されるラウンドの開放動作は禁止されない。しかしながらこれには限定されず、通常大入賞口に係るラウンドで排出異常エラーを検知するよう構成してもよく、この場合には、排出異常エラーが解消するまでは、当該ラウンドより後に実行される通常大入賞口に係るラウンドの開放動作は禁止され得る(本例における、振分大入賞口に係るラウンドにて排出異常エラーが発生した場合、当該排出異常エラーが解消するまでは、次の振分大入賞口に係るラウンドが実行されないのと同様)。
ここで、上記のように構成する場合、本例における振分大入賞口と同様に、特別遊技中に通常大入賞口に遊技球が入球したとき、通常入賞検出装置を通過した遊技球の数と排出球検出装置を通過した遊技球の数とを比較して排出球異常が発生しているか否かを判定するよう構成してもよい。
(2−2−1−3)特定遊技
本例においては、特別遊技の実行中に特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の終了後において、回数制限付きの確率変動遊技状態へ移行するよう構成されているが、これには限定されず、次回大当りが発生するまで継続する確率変動遊技状態へ移行するよう構成してもよい。また、確率変動遊技状態への連続移行回数が所定回数に到達した場合、当該所定回数到達後の特別遊技終了後には強制的に非確率変動遊技状態へ移行させるよう構成してもよい。また、主遊技図柄の変動毎に実行される転落抽選に当選した場合、非確率変動遊技状態に移行し得るよう構成してもよい。
本例においては、特別遊技の実行中において、特定領域への入球がなかった場合には、非確率変動遊技状態・時間短縮遊技状態へ移行するよう構成したが、これには限定されず、特別遊技の実行中において、特定領域への入球がなかった場合(換言すれば、当該特別遊技の終了後において、確率変動遊技状態へ移行しない場合)には、時間短縮遊技状態へ移行しないよう構成してもよい。
(2−2−2)サブメイン側制御
本例では、すべてのラウンドにおいて大入賞口の開放態様が「長開放」となる大当り図柄にて当選した場合、特別遊技の開始までに遊技者に対してその旨(又は確率変動確定である旨)を報知し得るよう構成されている。したがって、特定領域入賞演出は実行しないよう構成されているが、これには限定されず、いずれの大当り図柄に係る特別遊技においても特定領域入球演出を実行するよう構成してもよい。
本例では、不正検知時に、その旨を遊技者及びホールスタッフに報知し得るよう構成したが、これには限定されず、例えば、ホールのみに認識できるような態様(例えば、主制御基板により、(外部端子を介して)ホールに対して情報を送信したり、副制御基板により、通常時とは異なる情報を外部に出力する等)で不正を検知した旨を報知し得るよう構成してもよい。
前述したサブ入力ボタンを設けた場合、サブ入力ボタンの操作に基づいて演出態様を変更し得るよう構成してもよい。例えば、振分大入賞口が長開放される大当り図柄の停止表示後から、振分大入賞口が長開放されるまでの期間内にサブ入力ボタンを所定回数以上押下した場合には、当該特別遊技にて振分大入賞口が長開放されることを報知する演出を実行し得るよう構成してもよい。
(留意点)
ここで、本形態に係るぱちんこ遊技機は、下記構成(a)〜(j)のうちの、いずれか1つ又は2つ以上を有するぱちんこ遊技機であってもよい。
構成(a)は、可変入賞口を少なくとも有し、前記可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)は、遊技球の入賞を検知する入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)と、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)の下流に配置された、遊技球の特定領域への通過を検知する特定領域通過検知部(本例では排出球検出装置2224−1)と、を有するぱちんこ遊技機に関する構成であって、前記ぱちんこ遊技機は、前記可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を開状態とする単位遊技を1又は複数回含む特別遊技を実行可能であり、前記単位遊技の終了条件充足を契機として前記可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を閉状態とした後も、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)による遊技球の入賞検出を有効とする期間である入賞検出猶予期間と、前記特定領域通過検知部(本例では特定領域入球検出装置2224−1)による遊技球の前記特定領域への通過を有効とする期間である特定領域通過猶予期間と、が設けられており、前記検出猶予期間が終了した後も、前記特定領域通過猶予期間が継続し得る、とする構成である。
構成(b)は、第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)と第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)とを少なくとも有し、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)は、入賞球を検知する入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)と、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)の下流に配置された、排出球を検知する排出検知部(本例では特定領域入球検出装置2224−1及び排出球検出装置2224−2)と、を有しているぱちんこ遊技機に関する構成であって、前記ぱちんこ遊技機は、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を開状態とする第一単位遊技と、前記第一単位遊技の終了後に引き続いて実行される、前記第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)を開状態とする第二単位遊技と、を含む特別遊技を実行可能であり、前記第一単位遊技の終了条件充足を契機として前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を閉状態とした後、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)で検知した遊技球数と前記排出検知部(本例では特定領域入球検出装置2224−1及び排出球検出装置2224−2)で検知した排出球数とが不一致である状態が継続していた場合でも、前記第二単位遊技を実行し得る、とする構成である。
構成(c)は、特別遊技の実行中であり第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)の開閉に係る単位遊技の実行中には、常に特定領域(本例では特定領域2224)への入球の有無を検知している、とする構成である。
構成(d)は、特別遊技の実行中において、特定領域(本例では特定領域2224)への入球が検知された後に電源断が生じた場合には、当該電源断より復帰した際に、電源断復帰時情報として、特定領域(本例では特定領域2224)への入球情報を、主制御部(本例では主制御装置1000)から副制御部(本例では副制御基板2000)へ送信する、とする構成である。
構成(e)は、可変入賞口を少なくとも有し、前記可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)は、遊技球の通過を検知する第一球検知部(本例では振分入賞検出装置2221)と、前記第一球検知部(本例では振分入賞検出装置2221)の下流に配置された、遊技球の通過を検知する第二球検知部(本例では排出球検出装置2224−1)と、前記第一球検知部(本例では振分入賞検出装置2221)の下流に配置された、前記第二球検知部とは異なる、遊技球の通過を検知する第三球検知部(本例では振分入賞検出装置2221)と、を有し、更に、前記第一球検出部(本例では振分入賞検出装置2221)で検知された遊技球の数に関する情報を一時記憶する第一記憶部と、前記第二球検出部及び前記第三球検知部(本例では振分入賞検出装置2221)で検知された遊技球の数に関する情報を一時記憶する第二記憶部と、を更に有しているぱちんこ遊技機に関する構成であって、前記第三球検知部に遊技球が通過した際、当該通過に基づく遊技球の数に関する情報を前記第二記憶部に更新する前の時点にて、前記第一記憶部に記憶されている遊技球の数に関する情報と、前記第二記憶部に記憶されている遊技球の数に関する情報と、に基づき、前者の遊技球の数から後者の遊技球の数を差し引いた際、0よりも大きくない場合には、前記第三球検知部(本例では振分入賞検出装置2221)への遊技球の通過を無効とする、という構成である。
構成(f1)は、排出球異常状態が継続している際に電源断が生じた場合、当該電源断から復帰した際に、当該排出球異常状態を強制的に正常状態にする処理を実行する、とする構成である。
構成(f2)は、可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を少なくとも有し、前記可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)は、入賞球を検知する入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)と、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)の下流に配置された、排出球を検知する排出検知部(本例では特定領域入球検出装置2224−1及び排出球検出装置2224−2)と、を有しているぱちんこ遊技機に関する構成であって、排出球異常状態が継続している際に電源断が生じた際、当該電源断から復帰した後、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)及び前記排出検知部(本例では特定領域入球検出装置2224−1及び排出球検出装置2224−2)のいずれにおいても遊技球の通過を検知した場合に、当該排出球異常を解消する、とする構成である。
構成(g)は、第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)と第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)とを少なくとも有しているぱちんこ遊技機に関する構成であって、前記ぱちんこ遊技機は、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を開状態とする第一単位遊技と、前記第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)を開状態とする第二単位遊技と、を交互に行う特別遊技を実行可能である、とする構成である。
構成(h)は、第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)と第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)とを少なくとも有し、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)は、遊技球の入賞を検知する入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)と、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)の下流に配置された、遊技球の特定領域への通過を検知する特定領域通過検知部(本例では排出球検出装置2224−1)と、を有するぱちんこ遊技機に関する構成であって、前記ぱちんこ遊技機は、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を開状態とする第一単位遊技と、前記第一単位遊技の終了後に引き続いて実行される、前記第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)を開状態とする第二単位遊技と、を含む特別遊技を実行可能であり、前記第一単位遊技の終了条件充足を契機として前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を閉状態とした後、遊技球1球の発射間隔以下又は未満の時間経過後に、前記第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)を開状態とする前記第二単位遊技を実行し、且つ、当該第二単位遊技の実行中であっても、当該第二単位遊技直前に実行された前記第一単位遊技における、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)による遊技球の入賞検出を有効とする期間である入賞検出猶予期間と、前記特定領域通過検知部(本例では特定領域入球検出装置2224−1)による遊技球の前記特定領域への通過を有効とする期間である特定領域通過猶予期間と、が継続し得る、とする構成である。
構成(i)は、第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)と第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)とを少なくとも有し、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)は、遊技球の入賞を検知する入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)と、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)の下流に配置された、遊技球の特定領域への通過を検知する特定領域通過検知部(本例では排出球検出装置2224−1)と、前記特定領域通過検知部(本例では排出球検出装置2224−1)への遊技球の通過を遮蔽する遮蔽位置と遮蔽しない非遮蔽位置に移動可能な遮蔽手段(本例では遮蔽部材2224)と、前記遮蔽手段(本例では遮蔽部材2224)の変位制御を司る遮蔽制御手段(本例では遮蔽部材駆動制御手段1174−1)と、を有するぱちんこ遊技機に関する構成であって、前記ぱちんこ遊技機は、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を開状態とする第一単位遊技と、前記第一単位遊技の終了後に引き続いて実行される、前記第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)を開状態とする第二単位遊技と、を含む特別遊技を実行可能であり、前記第一単位遊技として、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を第一の時間開放し続け得る短開放第一単位遊技(本例では短開放)と、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を前記第一の時間よりも長い第二の時間開放し続ける長開放第一単位遊技(本例では長開放B)と、を少なくとも選択可能であり、前記短開放第一単位遊技の際には、前記遮蔽制御手段(本例では遮蔽部材駆動制御手段1174−1)は、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)の前記第一の時間開放し続ける動作と略同期して、前記遮蔽手段(本例では遮蔽部材2224)の位置が略前記第一の時間前記非遮蔽位置となるよう変位制御をする一方、前記長開放第一単位遊技の際には、前記遮蔽制御手段(本例では遮蔽部材駆動制御手段1174−1)は、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)の前記第二の時間開放し続け得る期間内にて、前記遮蔽手段(本例では遮蔽部材2224)の位置が略前記第一の時間よりも長い第三の時間前記非遮蔽位置となるよう変位制御をする、とする構成である。
構成(j)は、可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を少なくとも有し、前記可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)は、遊技球の入賞を検知する入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)と、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)の下流に配置された、遊技球の特定領域への通過を検知する特定領域通過検知部(本例では排出球検出装置2224−1)と、前記特定領域通過検知部(本例では排出球検出装置2224−1)への遊技球の通過を遮蔽する遮蔽位置と遮蔽しない非遮蔽位置に移動可能な遮蔽手段(本例では遮蔽部材2224)と、前記遮蔽手段(本例では遮蔽部材2224)の変位制御を司る遮蔽制御手段(本例では遮蔽部材駆動制御手段1174−1)と、を有するぱちんこ遊技機に関する構成であって、前記ぱちんこ遊技機は、前記可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を開状態とする単位遊技を1又は複数回含む特別遊技を実行可能であり、前記単位遊技の終了条件充足を契機として前記可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を閉状態として或る単位遊技を終了した後、当該或る単位遊技中に前記可変入賞口に入賞した遊技球すべての排出確認が所定時間とれない状況下では、前記遮蔽制御手段(本例では遮蔽部材駆動制御手段1174−1)は、当該或る単位遊技中に前記可変入賞口に入賞した遊技球すべての排出確認が所定時間にてとれた状況下では実行されない、前記遮蔽手段(本例では遮蔽部材2224)の位置を変位する制御を実行する、とする構成である。
構成(k)は、第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)と第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)とを少なくとも有し、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)は、入賞球を検知する入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)と、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)の下流に配置された、排出球を検知する排出検知部(本例では排出球検出装置2224−1及び振分入賞検出装置2221)と、を有しているぱちんこ遊技機に関する構成であって、前記ぱちんこ遊技機は、前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を開状態とする第一単位遊技と、前記第一単位遊技の終了後に引き続いて実行される、前記第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)を開状態とする第二単位遊技と、を含む特別遊技を実行可能であり、前記第一単位遊技の終了条件充足を契機として前記第一単位遊技にて前記第一可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を閉状態とした後、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)で検知した遊技球数と前記排出検知部(本例では特定領域入球検出装置2224−1及び排出球検出装置2224−2)で検知した排出球数とが不一致である状態が継続していた場合でも、前記第二単位遊技を実行する一方、前記第二単位遊技の終了条件充足を契機として前記第二単位遊技にて前記第二可変入賞口(本例では通常大入賞口2120)を閉状態とした後も前記不一致が継続している場合であって、当該第二単位遊技の後に前記第一単位遊技の実行が予定されている場合には、実行が予定されている前記第一単位遊技の実行を待機し得る、とする構成である。
構成(l)は、可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を少なくとも有し、前記可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)は、入賞球を検知する入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)と、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)の下流に配置された、排出球を検知する排出検知部(本例では特定領域入球検出装置2224−1及び排出球検出装置2224−2)と、を有しているぱちんこ遊技機に関する構成であって、前記ぱちんこ遊技機は、前記可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を開状態とする単位遊技を1又は複数回含む特別遊技を実行可能であると共に、前記特別遊技が終了するまでは前記特別遊技への移行抽選を禁止し、前記特別遊技が終了した後は前記特別遊技への移行抽選を許可する制御を実行する構成下、或る特別遊技にて、前記単位遊技の終了条件充足を契機として前記単位遊技にて前記可変入賞口(本例では振分大入賞口2220)を閉状態とした後、前記入賞検知部(本例では振分入賞検出装置2221)で検知した遊技球数と前記排出検知部(本例では特定領域入球検出装置2224−1及び排出球検出装置2224−2)で検知した排出球数とが不一致である状態が継続していた場合、当該或る特別遊技で実行予定のすべての前記単位遊技が終了していたとしても、当該不一致である状態が解消するまでは前記特別遊技への移行抽選を禁止する、とする構成である。
(本形態の概要)
本形態は、
遊技球が入球可能な始動口と、
閉状態と開状態とを採り得る第一可変入賞口と、
第一可変入賞口に入球した遊技球が入球し得る特定領域と、
閉状態と開状態とを取り得る第二可変入賞口と、
を備え、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定実行手段と、
当否判定実行手段による当否判定結果が当選である場合、第一可変入賞口及び第二可変入賞口のいずれかを所定個数の入球又は所定期間が経過するまで遊技者にとって有利な状態とし得る遊技である単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技実行手段と、
前記当否判定における当選確率が所定確率である低確率抽選状態と前記当否判定における当選確率が当該所定確率よりも高確率である高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において低確率抽選状態及び高確率抽選状態のいずれかとする手段であって、特別遊技の実行中に特定領域への入球があったことを条件として、当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得る遊技状態移行制御手段と
を備え、
特別遊技の実行中における或る連続する単位遊技において、先行する単位遊技においては第一可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る遊技とし、後続する単位遊技においては第二可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る遊技とするよう構成されており、当該先行する単位遊技において第一可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とすることを終了させるタイミングと、当該後続する単位遊技において第二可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とすることを開始させるタイミングとが、略同タイミングとなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機
であってもよい。
また、本形態は、
遊技球が入球可能な始動口と、
閉状態と開状態とを採り得る第一可変入賞口と、
第一可変入賞口への遊技球の入球を検出する第一可変入賞口入球検出手段と、
第一可変入賞口入球検出手段の下流に設けられた、第一可変入賞口に入球した遊技球が入球し得る特定領域と、
特定領域への遊技球の入球を検出する特定領域入球検出手段と、
閉状態と開状態とを取り得る第二可変入賞口と、
第二可変入賞口への遊技球の入球を検出する第二可変入賞口入球検出手段と
を備え、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定実行手段と、
当否判定実行手段による当否判定結果が当選である場合、第一可変入賞口及び第二可変入賞口のいずれかを所定個数の入球又は所定期間が経過するまで遊技者にとって有利な状態とし得る遊技である単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技実行手段と、
前記当否判定における当選確率が所定確率である低確率抽選状態と前記当否判定における当選確率が当該所定確率よりも高確率である高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において低確率抽選状態及び高確率抽選状態のいずれかとする手段であって、特別遊技の実行中に特定領域への入球があったことを条件として、当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得る遊技状態移行制御手段と
を備え、
特別遊技の実行中における或る連続する単位遊技において、先行する単位遊技においては第一可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る遊技とし、後続する単位遊技においては第二可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る遊技とするよう構成されており、当該先行する単位遊技において第一可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とすることを終了させるタイミングと、当該後続する単位遊技において第二可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とすることを開始させるタイミングとが、略同タイミングとなるよう構成されており、
少なくとも前記先行する単位遊技においては、単位遊技を終了させる際に第一可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とすることを終了した後も、第一可変入賞口入球検出手段による遊技球の入球検出を有効とする期間である検出猶予期間が設けられており、且つ、検出猶予期間が経過した後も、特定領域入球検出手段による遊技球の入球検出を有効とする期間である排出猶予期間が設けられており、
前記略同タイミングとなるよう構成するに際し、第一可変入賞口と第二可変入賞口とが共に閉状態となっている期間は、検出猶予期間又は排出猶予期間よりも短期間となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機
であってもよい。
また、本形態は、
遊技球が入球可能な始動口と、
閉状態と開状態とを採り得る第一可変入賞口と、
第一可変入賞口への遊技球の入球を検出する第一可変入賞口入球検出手段と、
第一可変入賞口入球検出手段の下流に設けられた、第一可変入賞口に入球した遊技球が入球し得る特定領域と、
特定領域への遊技球の入球を検出する特定領域入球検出手段と、
閉状態と開状態とを取り得る第二可変入賞口と、
第二可変入賞口への遊技球の入球を検出する第二可変入賞口入球検出手段と
を備え、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定実行手段と、
当否判定実行手段による当否判定結果が当選である場合、第一可変入賞口及び第二可変入賞口のいずれかを所定個数の入球又は所定期間が経過するまで遊技者にとって有利な状態とし得る遊技である単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技実行手段と、
前記当否判定における当選確率が所定確率である低確率抽選状態と前記当否判定における当選確率が当該所定確率よりも高確率である高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において低確率抽選状態及び高確率抽選状態のいずれかとする手段であって、特別遊技の実行中に特定領域への入球があったことを条件として、当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得る遊技状態移行制御手段と
を備え、
特別遊技の実行中における或る連続する単位遊技において、先行する単位遊技においては第一可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る遊技とし、後続する単位遊技においては第二可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る遊技とするよう構成されており、当該先行する単位遊技において第一可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とすることを終了させるタイミングと、当該後続する単位遊技において第二可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とすることを開始させるタイミングとが、略同タイミングとなるよう構成されており、
少なくとも前記先行する単位遊技においては、単位遊技を終了させる際に第一可変入賞口を閉状態とした後も、第一可変入賞口入球検出手段による遊技球の入球検出を有効とする期間である入賞検出猶予期間と、当該入賞検出猶予期間が経過した後も継続し得る、特定領域入球検出手段による遊技球の入球検出を有効とする期間である特定領域入球検出猶予期間と、が設けられており、
前記先行する単位遊技における特定領域入球猶予期間が経過した際に、第一可変入賞口及び/又は特定領域において不正な入球検出がなされたとする異常検出状態となった場合であって、当該異常検出状態が解消されないまま前記後続する単位遊技を終了させるタイミングに到達した場合には、当該後続する単位遊技を終了させるタイミングを遅延させるよう構成されており、
前記後続する単位遊技を終了させるタイミングを遅延させるに際しては、所定間隔毎に遅延可否を判定するよう構成されており、ある遅延可否の判定時において異常検出状態が解消されたことが判明した場合、当該ある遅延可否の判定後から当該所定間隔が経過したことを契機として、当該後続する単位遊技を終了させるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機
であってもよい。
100 遊技盤、102 外枠
104 前枠、106 透明板
108 扉、110 上球皿
112 下球皿、116 発射ハンドル
114 スピーカ、122 外レール
124 内レール、120 遊技領域
2210 第1主遊技始動口、2110 第2主遊技始動口
2410 補助遊技始動口、192 センター飾り
130 遊技球誘導レール、132 振分流路
134 通常流路、142 アウト口
1000 主制御装置、1100 遊技制御手段
1110 入球判定手段、1111 第1主遊技始動口入球判定手段
1112 第2主遊技始動口入球判定手段、1113 補助遊技入球口入球判定手段
1120 乱数取得判定実行手段、1121 第1主遊技乱数取得判定実行手段
1122 第2主遊技乱数取得判定実行手段、1123 補助遊技乱数取得判定実行手段
1130 保留制御手段、1131 第1主遊技図柄保留手段
1131a 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段、1132 第2主遊技図柄保留手段
1132a 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段、1133 補助遊技図柄保留手段
1133a 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段、1135 当否抽選手段
1135a 特別遊技移行決定手段、1135b 当否抽選用テーブル
1135b−1 第1主遊技用当否抽選テーブル、1135b−3 第2主遊技用当否抽選テーブル
1140 図柄内容決定手段、1141 第1主遊技内容決定手段
1141a 第1主遊技内容決定用抽選テーブル、1142 第2主遊技内容決定手段
1142a 第2主遊技内容決定用抽選テーブル、1143 補助遊技内容決定手段
1143a 補助遊技内容決定用抽選テーブル、1150 表示制御手段
1151 第1主遊技図柄制御手段、1151a 第1主遊技図柄変動時間管理手段
1151a−1 第1主遊技図柄変動管理用タイマ、1152 第2主遊技図柄制御手段
1152a 第2主遊技図柄変動時間管理手段、1152a−1 第2主遊技図柄変動管理用タイマ
1154 主遊技図柄保留解除制御手段、1153 補助遊技図柄制御手段
1153a 補助遊技図柄変動時間管理手段、1153a−1 補助遊技図柄変動管理用タイマ
1160 電動役物開閉制御手段、1161 条件判定手段
1162 開放タイマ、1170 特別遊技制御手段
1171 条件判定手段、1172 特別遊技内容決定手段
1172a 特別遊技内容参照テーブル、1172b 開閉態様決定テーブル
1173 特別遊技実行制御手段、1173a ラウンド数カウンタ
1173b 終了デモ実行タイマ、1174 振分大入賞口制御手段
1174a 振分ラウンドタイマ、1174b 振分入賞待機タイマ
1174c 振分ラウンド終了タイマ、1174d 排出待機タイマ
1174e 振分入賞数カウンタ、1174f 排出数カウンタ
1174−1 遮蔽部材駆動制御手段、1174−1a 特定領域入賞待機タイマ
1175 通常大入賞口制御手段、1175a 通常ラウンドタイマ
1175b 通常入賞待機タイマ、1175c 通常ラウンド終了タイマ
1175d 通常入賞数カウンタ、1180 特定遊技制御手段
1180 特定遊技制御手段、1181 特定遊技終了条件判定手段
1181b 時短回数カウンタ、1190 遊技状態一時記憶手段
1191 第1主遊技状態一時記憶手段、1191a 第1フラグ一時記憶手段
1191b 第1主遊技図柄情報一時記憶手段、1192 第2主遊技状態一時記憶手段
1192a 第2フラグ一時記憶手段、1192b 第2主遊技図柄情報一時記憶手段
1193 補助遊技状態一時記憶手段、1193a 補助遊技関連情報一時記憶手段
1193b 補助遊技図柄情報一時記憶手段、1194 特別遊技関連情報一時記憶手段
1195 特定遊技関連情報一時記憶手段、1197 振分遊技関連情報一時記憶手段
1300 情報送信制御手段、1301 コマンド送信用バッファ
1400 賞球払出決定手段
2000 遊技周辺機器
2210 第1主遊技始動口、2211 第1入球検出装置
2130 第1主遊技図柄表示装置、2131 第1主遊技図柄表示部
2132 第1主遊技図柄保留表示部、2110 第2主遊技始動口
2111 第2入球検出装置、2112 電動役物
2230 第2主遊技図柄表示装置、2231 第2主遊技図柄表示部
2232 第2主遊技図柄保留表示部、2120 通常大入賞口
2121 通常入賞検出装置、2122 通常電動役物
2220 振分大入賞口、2221 振分入賞検出装置
2222 振分電動役物、2224、特定領域
2224a 遮蔽部材、2224−1 特定領域入球検出装置
2224−2 排出球検出装置、2410 補助遊技入球口
2411 入球検出装置、2420 補助遊技図柄表示装置
2421 補助遊技図柄表示部、2422 補助遊技図柄保留表示部
2320 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)、2321 表示情報受信手段
2321a メイン側情報一時記憶手段、2322 装飾図柄表示制御手段
2322a 装図表示内容決定手段、2322a−1 装図変動内容決定用抽選テーブル
2322c 装図表示関連情報一時記憶手段、2322d 装図変動時間管理タイマ
2323 装図保留情報表示制御手段、2323a 装図保留情報一時記憶手段
2324 演出一般情報一時記憶手段、2400 情報送受信制御手段
2310 演出表示手段(サブサブ制御基板)
2450 副情報送受信制御手段、2313 画像表示制御手段
2311 装飾図柄表示領域、2312a 第1保留表示部
2312b 第2保留表示部
3000 賞球払出制御装置

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な始動口と、
    閉状態と開状態とを採り得る第一可変入賞口と、
    第一可変入賞口に入球した遊技球が入球し得る特定領域と、
    閉状態と開状態とを取り得る第二可変入賞口と
    を備え、
    始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定実行手段と、
    当否判定実行手段による当否判定結果が当選である場合、第一可変入賞口及び第二可変入賞口のいずれかを所定個数の入球又は所定期間が経過するまで遊技者にとって有利な状態とし得る遊技である単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技実行手段と、
    前記当否判定における当選確率が所定確率である低確率抽選状態と前記当否判定における当選確率が当該所定確率よりも高確率である高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において低確率抽選状態及び高確率抽選状態のいずれかとする手段であって、特別遊技の実行中に特定領域への入球があったことを条件として、当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得る遊技状態移行制御手段と
    を備え、
    特別遊技の実行中における或る連続する単位遊技において、先行する単位遊技においては第一可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る遊技とし、後続する単位遊技においては第二可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る遊技とするよう構成されており、当該先行する単位遊技において第一可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とすることを終了させるタイミングと、当該後続する単位遊技において第二可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とすることを開始させるタイミングとが、略同タイミングとなるよう構成されている
    ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
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