JP2005287895A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 遊技が単調となるのを防止し、遊技者が最後まで飽きることなく遊技を楽しむことができる弾球遊技機を提供すること。
【解決手段】 特別遊技を行うかの判定を行う特別遊技入賞判定装置100と特別遊技実行手段とを備える弾球遊技機1において、特別遊技入賞判定装置100に、少なくとも第1及び第2の抽選手段11、12を設け、第1の抽選手段11は大当たり抽選を行い、第2の抽選手段12は特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数の抽選を行うことを特徴としている。これにより、大当たり抽選と単位特別遊技のラウンド数抽選は、どちらも物理的抽選手段により行われるので、遊技者が最後まで遊技を楽しむことを可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 特別遊技を行うかの判定を行う特別遊技入賞判定装置100と特別遊技実行手段とを備える弾球遊技機1において、特別遊技入賞判定装置100に、少なくとも第1及び第2の抽選手段11、12を設け、第1の抽選手段11は大当たり抽選を行い、第2の抽選手段12は特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数の抽選を行うことを特徴としている。これにより、大当たり抽選と単位特別遊技のラウンド数抽選は、どちらも物理的抽選手段により行われるので、遊技者が最後まで遊技を楽しむことを可能とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に、大当たりの入賞判定装置を遊技盤面に備える弾球遊技機に関する。
一般に、弾球遊技機の一つであるパチンコ遊技機は、遊技盤面に設けられている始動入賞口に遊技球が入賞したことを契機に大当たりの抽選等を行う。即ち、始動入賞口に遊技球が入賞すると、乱数を取得して抽選を行い、その乱数抽選結果に基づいて遊技盤面に設けられている図柄表示装置に図柄を変動表示した後停止表示する。そして、乱数抽選において、大当たりに当選した場合には、遊技盤面に設けられた大入賞口を入賞容易とする単位特別遊技としての大当たりのラウンドを複数回行うことから成る特別遊技が実行される。
すなわち、通常は閉鎖している大入賞口が開放され、例えば、所定時間が経過し又は所定個数の遊技球が大入賞口に入賞したら閉鎖するという動作を、所定回数(例えば、15ラウンド)だけ繰り返す。このようなパチンコ遊技機(以下「第1種パチンコ遊技機」という)は、例えば、特許文献1に記載されている。
また、遊技盤面に役物領域を配設し、役物領域内に設けられた特定領域へ遊技球が入賞することにより大当たりの権利が発生するパチンコ遊技機(いわゆる権利モノ、以下「第3種パチンコ遊技機」という)もある。このようなパチンコ遊技機は、例えば特許文献2に記載されており、当該パチンコ遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞するとそれを契機に抽選を行い、当該抽選で当たりに当選した場合のみ、役物領域への遊技球の入賞が可能である。
特開平11−299998号公報
特開2001−276346号公報
上述した従来の第1種パチンコ遊技機では、乱数抽選において大当たりに当選すると、図柄表示装置において図柄を変動表示させた後に大当たりの図柄を停止表示する。大当たりの図柄が停止表示されると、前述した単位特別遊技を所定のラウンド数だけ繰り返す特別遊技が実行される。一般に大当たりに当選する確率は200分の1〜350分の1程度に設定されているので、大当たりに当選するには、遊技者は平均して200回から350回ほど始動入賞口に遊技球を入賞させる必要が生じる。また、大当たりに当選すれば、通常は所定のラウンド数(15回)だけ単位特別遊技が実行される。その結果、遊技が単調となりやすく、遊技者に飽きを感じさせてしまうという問題が生じる。また、長時間大当たりの図柄が表示されないと、遊技者がそのパチンコ遊技機に対して懐疑的な気持ちをもつことにもなる。
また、上述した従来の第3種パチンコ遊技機では、大当たりの権利が発生し、その後、更に特定の入賞口へ遊技球を入球させることにより、前述した第1種パチンコ遊技機と同様の特別遊技が実行される。第3種パチンコ遊技機での特別遊技も、前述した第1種パチンコ遊技機と同様に、単位特別遊技が所定のラウンド数(15回)だけ繰り返し実行される。その結果、いったん特別遊技が開始されると遊技が単調となり、遊技者に飽きを感じさせてしまうという問題が同様に生じる。
本発明は、以上のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、遊技者が最後まで遊技を楽しむことを可能とする弾球遊技機を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明では、特別遊技の入賞判定装置に少なくとも第1及び第2の抽選手段を設け、第1の抽選手段は大当たり抽選を行い、第2の抽選手段は特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数の抽選を行うようにしている。
しかして、本発明に係る弾球遊技機では、遊技盤面に設けられた入賞部を含み、該入賞部に遊技球が入賞することに基づいて特別遊技を行うか否かの判定を行う特別遊技入賞判定装置と、該特別遊技入賞判定装置により前記特別遊技を行うと判定された場合に、前記遊技盤面に設けられた可変入賞口を入賞容易とする単位特別遊技を所定ラウンド数だけ繰り返し実行可能な特別遊技実行手段とを備える弾球遊技機において、前記特別遊技入賞判定装置は、更に、遊技盤面にそれぞれ設けられた、少なくとも第1及び第2の抽選手段を含み、前記第1の抽選手段は、当たり領域と非当たり領域とを含み、前記第1の抽選手段に入球した遊技球を前記当たり領域と非当たり領域のいずれかに振り分けることにより大当たり抽選を行い、前記当たり領域に振り分けられた遊技球は、前記第1の抽選手段の下段に配設された前記第2の抽選手段に案内され、前記第2の抽選手段は、特別遊技において前記単位特別遊技が繰り返し実行されるラウンド数に対応する少なくとも二つの領域を含み、前記第2の抽選手段に案内された前記遊技球を当該領域のいずれかに振り分けることによりラウンド数抽選を行い、前記特別遊技実行手段は、前記第2の抽選手段によるラウンド数の抽選結果に係るラウンド数だけ前記単位特別遊技を繰り返し実行することを特徴としている。
これにより、特別遊技を実行するか否かを判定する大当たり抽選は第1の抽選手段により行われ、特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数は第2の抽選手段により決定されるので、遊技者が最後まで遊技を楽しむことを可能とする。また、単位特別遊技のラウンド数を特別遊技毎に変化させることにより、遊技者への利益還元率は維持しつつ特別遊技が実行される頻度を増やすことができるので、遊技者により多くの興趣を提供することも可能となる。
また、本発明に係る弾球遊技機では、前記特別遊技入賞判定装置は上段の抽選手段を含み、前記上段の抽選手段は、前記第1の抽選手段の上段に配設され、特定領域と非特定領域とを含み、前記上段の抽選手段に入球した遊技球を前記特定領域と非特定領域のいずれかに振り分け、前記特定領域に振り分けられた遊技球は、前記第1の抽選手段に案内されることを特徴としている。
これにより、多段に配設された上段、第1、第2の抽選手段により、大当たり抽選及びラウンド数抽選がされるので、遊技者により多くの興趣を提供することが可能である。
また、本発明に係る弾球遊技機では、更に、前記特別遊技入賞判定装置は下段の抽選手段を含み、前記第2の抽選手段によりラウンド数の抽選がされた遊技球は、前記第2の抽選手段の下段に配設された前記下段の抽選手段に案内され、前記下段の抽選手段は、特別遊技において前記単位特別遊技が繰り返し実行されるラウンド数に対応する少なくとも二つの領域を含み、前記下段の抽選手段に案内された遊技球を当該領域のいずれかに振り分け、前記特別遊技実行手段は、前記第2の抽選手段によるラウンド数の抽選結果と前記下段の抽選手段によるラウンド数の抽選結果を加算又は乗算したラウンド数だけ前記単位特別遊技を繰り返し実行することを特徴としている。
これにより、多段に配設された第2及び下段の抽選手段により、特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数は第2及び下段の抽選手段の抽選結果の組み合わせで決定されるので、遊技者が最後まで、更に、遊技を楽しむことを可能とする。
また、本発明に係る弾球遊技機では、前記第1、第2、上段、下段の抽選手段の少なくとも一つが、遊技者により視認可能に構成されていることを特徴としている。これにより、遊技者は遊技球の動きを視認することができ、遊技者により多くの興趣を提供することが可能である。
また、本発明に係る弾球遊技機では、前記第1、第2、上段、下段の抽選手段の少なくとも一つに、それぞれの振り分け結果を報知する報知手段を備えることを特徴としている。これにより、遊技者は大当たり抽選の結果及び/又はラウンド数抽選の結果を迅速かつ確実に理解することができる。
また、本発明に係る弾球遊技機では、更に、前記第1、第2、上段、下段の抽選手段の少なくとも一つに設けられ、遊技球の通過を検出する入球検出装置と、該入球検出装置が前記遊技球の通過を検出した場合に遊技球が前記第1、第2、上段、下段の抽選手段に突入したことを遊技者に報知する手段とを有することを特徴としている。これにより、遊技者が感じる特別遊技入賞の歓喜を増加させ、遊技者により多くの興趣を提供することが可能となる。また、音声出力により遊技者の周囲にも報知することで、遊技者の不正行為を防止する効果も期待することができる。
本発明によれば、特別遊技の入賞判定装置に少なくとも第1及び第2の抽選手段を設け、第1の抽選手段は大当たり抽選を行い、第2の抽選手段は特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数の抽選を行うことにより、遊技者が最後まで遊技を楽しむことを可能とする。
また、特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数は各特別遊技毎に変化することとなり、遊技者への利益還元率は維持しつつ特別遊技が実行される(大当たり)頻度を増やすことも可能である。これにより、遊技者により多くの興趣を提供することが可能となる。
本発明の実施形態の一つについて、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
はじめに、本発明の実施形態に係る弾球遊技機1の構成と遊技球の進行過程について図1乃至図4を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る弾球遊技機1の遊技盤面2の外観を示す正面図である。この弾球遊技機1の遊技盤面2の略中央には、特別遊技を行うか否かの抽選(大当たり抽選)と特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数の抽選(ラウンド数抽選)を行う特別遊技抽選手段10が配設されている。特別遊技抽選手段10は、第1、第2、第3、第4の抽選手段11、12、13、14により略構成され、第1、第2、第3、第4の抽選手段11、12、13、14は段状に配設される。最上段に配設された第1の抽選手段11の下に、第2の抽選手段12、その下に第3の抽選手段11、更にその下に第4の抽選手段11がそれぞれ配設される。また、第1の抽選手段11は表示部11a、第2の抽選手段は表示部12a、第3の抽選手段13は表示部13a、第4の抽選手段14は表示部14aをそれぞれ備えている。
特別遊技抽選手段10の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口3が配設されている。この始動入賞口3の上部の開口部には、開口幅を拡大する拡大装置4が配設されている。この拡大装置4は、通常は遊技球が1個通過可能であるが2個同時通過不可能な幅を保つことにより、始動入賞口3への遊技球の入賞を困難なものとしているが、拡大時は広い範囲で遊技球を拾うことにより、始動入賞口3への遊技球の入賞を容易なものとする構成である。
特別遊技抽選手段10の上方には、図柄を変動表示及び停止表示等する図柄表示装置20が配設されている。この図柄表示装置20は、主に液晶ディスプレイが使用されるが、画面上に画像を表示可能であれば、例えば、CRT、ドットマトリックス表示装置等他の表示装置でも良い。
特別遊技抽選手段10の左右方向には、遊技球が通過可能なゲート5、5が配設されている。ゲート5は、遊技球の通過を契機として普通図柄表示部21における普通図柄の変動表示の開始に係る機能を有する。普通図柄は、普通図柄表示部21に設けられたランプの表示によって行われる。ランプの点灯が所定の状態に点灯すると、始動入賞口3の拡大装置4は所定時間作動させられる。
始動入賞口3の左右方向には入賞口6、6が配設され、始動入賞口3の下方にはアタッカーユニット7が配設されている。このアタッカーユニット7の正面略中央には、特別遊技が実行される際に開放される大入賞口8(可変入賞口)が設けられている。大入賞口8の左方向には、表示部8aが配設される。特別遊技とは、特別遊技抽選手段10で大当たり抽選に当選した場合に遊技者に特別の利益が提供されるような遊技をいう。例えば、通常は閉鎖されている大入賞口8が30秒という所定時間の経過または10球という所定個数の遊技球の入賞の何れかが起こるまで開放され(以下、「単位特別遊技」という)、続いて、大入賞口8は一旦閉鎖された後に再度開放されるという動作が、所定回数(以下、「ラウンド数」という)だけ繰り返し行う遊技である。
アタッカーユニット7の下方で遊技盤面2の下端には、始動入賞口3、入賞口6、大入賞口8の何れにも入球しなかった遊技球が排出されるアウト口9が配設されている。さらに、遊技盤面2には、遊技球の落下方向に変化を付けるための風車23、23、24、24及び図示しない釘等が配設されている。そして、遊技盤面2の前面は、図示しないガラス板で覆われている。さらに、遊技盤面2の下方には、遊技球を遊技盤面2の下端から上端へ打ち出すための図示しない弾球ハンドルや、始動入賞口3、入賞口6、大入賞口8等に遊技球が入賞したときに複数個の遊技球が払い出される図示しない賞球払出口及びそれらの遊技球を受ける球受け皿が配設されている。
図2は、特別遊技抽選手段10を示す説明図である。特別遊技抽選手段10の上端付近には、遊技球の特別遊技抽選手段10への入球を可能とする入賞部15と左右の可動片16、16が配設されている。入賞部15は、入賞部15の上方向に配置された図示しない釘により、通常は遊技球の入賞ができない構成となっているが、遊技球が始動入賞口3へ入賞すると左右の可動片16、16が所定時間だけ開放駆動され、遊技球が入賞部15へ入賞可能となる。
前述したように、特別遊技抽選手段10は、第1、第2、第3、第4の抽選手段11、12、13、14により略構成され、第1の抽選手段11及び第2の抽選手段12は大当たり抽選を行い、第3の抽選手段13及び第4の抽選手段14はラウンド数抽選を行う抽選手段である。
はじめに、第1の抽選手段11及び第2の抽選手段12について説明する。第1の抽選手段11は、クルーンと呼ばれる五つの孔(領域)が設けられた皿状の役物(物理的抽選手段)で、一つの孔(領域)がセーフ孔111(特定領域)、他の四つの孔(領域)が非セーフ孔112、112、112、112(非特定領域)となっている。セーフ孔111は第2の抽選手段12に連通され、セーフ孔111に振り分けられた遊技球は第2の抽選手段12に誘導される。非セーフ孔112に振り分けられた遊技球は、第2の抽選手段12に誘導されることなく排出される。
第2の抽選手段12は、二つの孔(領域)が設けられたクルーンで、一つの孔(領域)が当たり孔121(当たり領域)、他の孔(領域)が非当たり孔122(非当たり領域)となっている。当たり孔121は第3の抽選手段13に連通され、当たり孔121に振り分けられた遊技球は第3の抽選手段13に誘導される。非当たり孔122に振り分けられた遊技球は、第3の抽選手段13に誘導されることなく排出される。
次に、特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数を抽選する第3の抽選手段13及び第4の抽選手段14について説明する。第3の抽選手段13は、四つの孔(領域)が設けられたクルーンで、一つの孔(領域)が第1孔131、他の三つの孔(領域)が第2孔132となっている。第1孔131及び第2孔132は第4の抽選手段14に連通され、第1孔131又は第2孔132に振り分けられた遊技球は第4の抽選手段14に誘導される。第4の抽選手段14は、二つの孔(領域)が設けられたクルーンで、一つの孔(領域)が第1孔141、他の孔(領域)が第2孔142となっている。
第3及び第4の抽選手段13、14の第1孔131、141、第2孔132、142のそれぞれには、所定のラウンド数が割り当てられる。例えば、図2に示すように、第3の抽選手段13の第1孔131に1ラウンド、第2孔132に7ラウンド、第4の抽選手段14の第1孔141に1ラウンド、第2孔142に15ラウンドが割り当てられたとして、以下の説明を行う。
図3は、第1の抽選手段11の構成の例を示す図であって、図3(a)は上方向から見た略平面図、図3(b)は手前方向から見た略正面図である。図3(a)、(b)に示す第1の抽選手段11に誘導された遊技球Aは、スロープ114に沿って流下し、底部115上を転動した後に、セーフ孔111、非セーフ孔112、112、112、112のいずれかの孔に落下する。このような遊技球の動きは遊技者より視認可能であり、遊技者は遊技球の動きを見て楽しむことができる。なお、第2、第3、第4の抽選手段12、13、14の各構成は、それぞれに設けられた孔の数は異なるが、基本的な構成は第1の抽選手段11のそれと同じである。
図4は、特別遊技抽選手段10の表示部11a、12a、13a、14aに表示された第1乃至第5の表示状態を示す説明図である。図4(a)は、遊技球が始動入賞口3に入賞し、可動片16が開放作動された状態を示す。表示部11a、12a、13a、14aには、何の表示もない。
次に、図4(b)は、入賞部15より特別遊技抽選手段10に入球した遊技球が第1の抽選手段11のセーフ孔111に振り分けられた状態を示す。第1の抽選手段11の表示部11aには、セーフ孔111に対応した「S」が表示される。
次に、図4(c)は、前述した遊技球が第2の抽選手段12の当たり孔121に振り分けられた状態を示す。第2の抽選手段12の表示部12aには、当たり孔121に対応した「V」が表示される。
次に、図4(d)は、前述した遊技球が第3の抽選手段13の第1孔131に振り分けられた状態を示す。第3の抽選手段13の表示部13aには、第1孔131に対応した所定のラウンド数「1」が表示される。
そして、図4(e)は、前述した遊技球が第4の抽選手段14の第1孔142に振り分けられた状態を示す。第4の抽選手段14の表示部14aには、第2孔142に対応した所定のラウンド数「15」が表示される。
このように、本実施形態に係る弾球遊技機1は、クルーン(物理的抽選手段)で形成される第1、第2、第3、第4の抽選手段11、12、13、14を含む特別遊技抽選手段10を備え、当該特別遊技抽選手段10により、特別遊技を行うか否かの抽選(大当たり抽選)と特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数の抽選(ラウンド数抽選)を行うことを特徴としている。更に、特別遊技抽選手段10は、第1、第2、第3、第4の抽選手段11、12、13、14を多段に配設し、特別遊技抽選手段10に入球した遊技球を、第1、第2、第3、第4の抽選手段11、12、13、14に順次誘導する。そして、遊技球が第1、第2、第3、第4の抽選手段11、12、13、14に進行する過程を視認可能とし、遊技球の進行にともない大当たりが判定され、更に、単位特別遊技のラウンド数が増える構成が採用されている。これにより、遊技者は遊技球が第1、第2、第3、第4の抽選手段11、12、13、14と進むにつれ、段々とより多くの興趣を受けることが可能となる。
以上のような構成の弾球遊技機1の遊技の概要を図1乃至図4を参照して説明する。遊技者が弾球ハンドルを操作すると、遊技球が発射されガイドレール22に案内されて遊技盤面2の上方に放出される。遊技球は、風車23、23、24、24や釘等に接触して落下方向を変化させながら、一部は始動入賞口3あるいは入賞口6に入り、始動入賞口3あるいは入賞口6に入らなかった遊技球は、アウト口9に入る。遊技球が入賞口6に入賞すると、賞球払出口から例えば5球の賞球が遊技者に払い出される。
また、遊技球が作動ゲート5を通過すると、作動ゲート通過検出装置5a(図5参照)からの通過信号を契機として普通図柄表示部21における普通図柄の変動表示が開始される。そして、普通図柄表示部21のランプの点灯が所定の状態に点灯すると、始動入賞口3の拡大装置4が所定時間作動する。これにより、始動入賞口3の開口幅が拡大するので、始動入賞口3への入賞が容易となる。また、普通図柄の停止態様が予め定められたはずれの態様であれば、始動入賞口3の拡大装置4は作動しないが、この場合でも始動入賞口3への入賞は可能である。なお、普通図柄表示部21において普通図柄の変動中に遊技球が作動ゲート5を通過した場合には、その分の変動は保留されて順次実行される。
また、遊技球が始動入賞口3に入賞すると、後述する入賞検出装置3a(図5参照)からの検出信号を契機に賞球払出口から例えば4球の賞球が遊技者に払い出されるとともに、特別遊技抽選手段10の入賞部15に設けられた可動片16が例えば0.5秒間作動する。これにより、入賞部15が開放され、入賞部15への入賞が可能となる。
入賞部15に入賞した遊技球は、入賞部検出装置15a(図5参照)を通過後、第1の抽選手段11に誘導され、大当たり抽選が開始する。なお、遊技球が入賞部検出装置15aを通過すると、入賞部検出装置15aからの検出信号を契機に賞球払出口から、例えば、4球の賞球が遊技者に払い出される。
第1の抽選手段11に誘導された遊技球は、セーフ孔111又は非セーフ孔112、112、112、112のいずれかに振り分けられる。前述したように、セーフ孔111は第2の抽選手段12に連通され、セーフ孔111に振り分けられた遊技球は第2の抽選手段12に誘導され、大当たり抽選は継続する。また、遊技球がセーフ孔111に設けられたセーフ孔検出装置111aを通過すると、セーフ孔検出装置111aからの検出信号を契機に、第1の抽選手段11の表示部11aには遊技球がセーフ孔111に振り分けられたことを示す「S」の表示がされる(図4(b)参照)。一方、非セーフ孔112に振り分けられた遊技球は、第2の抽選手段12に誘導されることなく排出され、大当たり抽選は終了する。
次に、第2の抽選手段12に誘導された遊技球は、当たり孔121又は非当たり孔122のいずれかに振り分けられる。遊技球が当たり孔121に振り分けられた場合、大当たり当選となり特別遊技の実行が決定され、遊技球が非当たり孔122に振り分けられた場合、大当たり抽選ははずれとなり終了する。前述したように、当たり孔121は第3の抽選手段13に連通され、当たり孔121に振り分けられた遊技球は第3の抽選手段12に誘導され、続いて、ラウンド数抽選が行われる。また、遊技球が当たり孔121に設けられた当たり検出装置121aを通過すると、当たり検出装置121aからの検出信号を契機に、第2の抽選手段12の表示部12aには大当たりが決定したことを示す「V」の表示がされる(図4(c)参照)。なお、非当たり孔112に振り分けられた遊技球は、第2の抽選手段12に誘導されることなく排出され、大当たり抽選は終了する。
また、当たり検出装置121aによる遊技球検出を契機として、後述する遊技状態報知手段220(図5参照)により、大当たりが決定しラウンド数の抽選がされることを遊技者に報知されてもよい。例えば、図柄表示装置20に大当たりに対応した図柄を表示させ、更に、音声出力部20a(図5参照)から、大当たりが決定しラウンド数の抽選がされる旨を音声でも報知させる。
これにより、遊技者は、大当たりが決定しラウンド数の抽選がされることを容易に理解することができ、ラウンド数抽選に注目し、大きな期待をかけることとなる。また、音声出力により遊技者に報知すれば、遊技者の周囲にも大当たりが決定しラウンド数抽選が開始されることを報知することができる。遊技者の周囲にも報知することで、遊技者の、例えば、弾球遊技機1をゆする等の不正行為を防止する効果も期待することが可能である。
次に、特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数の抽選について説明する。第3の抽選手段13に誘導された遊技球は、第1孔131又は第2孔132のいずれかに振り分けられる。第1孔131、第2孔132には、所定のラウンド数、例えば、図2に示すように、第1孔131には1ラウンド、第2孔132には7ラウンドがそれぞれ割り当てられている。遊技球が第1孔131に設けられた第1孔検出装置131aを通過すると、第1孔検出装置131aからの検出信号を契機に、第3の抽選手段13の表示部13aには第1孔131に割り当てられたラウンド数(1ラウンド)を示す「1」の表示がされる(図4(d)参照)。同様に、遊技球が第2孔132に設けられた第2孔検出装置132aを通過すれば、第2孔検出装置132aからの検出信号を契機に、第2孔132に割り当てられたラウンド数(7ラウンド)を示す「7」の表示がされる。
また、第1孔、第2孔検出装置131a、132aによる遊技球検出を契機として、遊技状態報知手段220により、第3の数抽選手段13による抽選結果を遊技者に報知させてもよい。例えば、図柄表示装置20に抽選結果に対応する図柄を表示させ、更に、音声出力部20aから、抽選結果を音声でも報知させる。
前述したように、第1孔131及び第2孔132は第4の抽選手段14に連通され、第1孔131又は第2孔132に振り分けられた遊技球は第4の抽選手段14に誘導される。
続いて、第4の抽選手段14に誘導された遊技球は、第1孔141又は第2孔142のいずれかに振り分けられる。第1孔141、第2孔142には、同様に、所定のラウンド数、例えば、図2に示すように、第1孔141には1ラウンド、第2孔142には15ラウンドがそれぞれ割り当てられている。遊技球が第1孔141に設けられた第1孔検出装置141aを通過すると、第1孔検出装置141aからの検出信号を契機に、第4の抽選手段14の表示部14aには第1孔141に割り当てられたラウンド数(1ラウンド)を示す「1」の表示がされる。同様に、遊技球が第2孔142に設けられた第2孔検出装置142aを通過すれば、第2孔検出装置142aからの検出信号を契機に、第2孔142に割り当てられたラウンド数(15ラウンド)を示す「15」の表示がされる(図4(e)参照)。
また、第1孔、第2孔検出装置141a、142aによる遊技球検出を契機として、遊技状態報知手段220により、第4の抽選手段14による抽選結果を遊技者に報知させてもよい。例えば、図柄表示装置20に抽選結果に対応する図柄を表示させ、更に、音声出力部20aから、抽選結果を音声でも報知させる。
次に、第3の抽選手段13の表示部13aに表示されたラウンド数、すなわち、第3の抽選手段13による抽選結果と、第4の抽選手段14の表示部14aに表示されたラウンド数、すなわち、第4の抽選手段14による抽選結果とを加算した合計ラウンド数が、特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数と決定する。決定された当該ラウンド数は、大入賞口8の表示部8aに表示される。また、当該ラウンド数を図柄表示装置20に表示させ、更に、音声出力部20aから音声でも報知させてもよい。なお、合計ラウンド数が所定のラウンド数(例えば、15ラウンド)以上である場合には、所定のラウンド数(15ラウンド)を特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数と決定してもよい。
また、第3の抽選手段13による抽選結果と第4の抽選手段14による抽選結果とを加算した合計ラウンド数を単位特別遊技のラウンド数と決定したが、例えば、第3の抽選手段13による抽選結果と第4の抽選手段14による抽選結果とを乗算してもよく、第3の抽選手段13による抽選結果と第4の抽選手段14による抽選結果とをパラメータとして用いた単位特別遊技のラウンド数の算出方法であればどのようなものを用いても良い。
特別遊技抽選手段10による大当たり抽選及びラウンド数抽選が終了すると、続いて特別遊技が実行される。先ず、普段は閉鎖している大入賞口8が大入賞口駆動源8c(図5参照)により開放される。そして、遊技球が大入賞口8に入賞すると、賞球払出口から例えば15球の賞球が遊技者に払い出される。この大入賞口8は、例えば開放してから30秒経過するか、10球の入賞があるかの何れかにより一旦閉鎖される(単位特別遊技)。次に、一旦閉鎖された大入賞口8は再度開放され、このような単位特別遊技がラウンド数抽選結果に係るラウンド数だけ繰り返し実行される。当該ラウンド数だけ単位特別遊技が実行されると特別遊技は終了する。
続いて、本発明の実施形態に係る弾球遊技機1の制御とその処理について、図5乃至図9を参照して説明する。
図5は、上記弾球遊技機1に係る機能を制御する装置のブロック図である。左側に遊技制御装置200の構成が示され、右側には特別遊技入賞判定装置100、図柄表示部20、音声出力部20a、及び、大入賞口8が示されている。特別遊技入賞判定装置100は、特別遊技を行うか否かの判定を行い、更に、特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数を決定する判定及び決定手段である。左側に示された遊技制御装置200の各構成手段は、主に、ソフトウエア(プログラム)から構成され、右側に示された特別遊技入賞判定装置100、図柄表示部20、音声出力部20a、及び、大入賞口8は、主にハードウエアから構成される。
特別遊技入賞判定装置100は、作動ゲート通過検出装置5a、始動入賞口3、特別遊技抽選手段10を備える。特別遊技抽選手段10は、入賞部15、第1の抽選手段11、第2の抽選手段12、第3の抽選手段13、及び、第4の抽選手段14を備える。
遊技制御装置200の各構成手段は、特別遊技入賞判定装置100及び大入賞口8に設けられた各種検出装置からの検出信号に基づいて、後述する各種処理を行う。また、遊技制御装置200の各構成手段は、特別遊技入賞判定装置100及び大入賞口8に設けられた各種駆動源等の制御処理を行う。以下、遊技制御装置200について説明する。
遊技制御装置200は、特別遊技決定手段210、遊技状態報知手段220、及び、特別遊技制御手段230を備える。
特別遊技決定手段210は、普通図柄入賞判定手段211、拡大装置作動判定手段212、拡大片作動判定手段213、大当たり判定手段214、ラウンド数決定手段215を備える。
普通図柄入賞判定手段211は、作動ゲート通過検出装置5aからの検出信号により、遊技球が作動ゲート5を通過したか否かを判定し、普通図柄表示部21に普通図柄の変動表示を行う。普通図柄の当選が判定されると、普通図柄表示部21のランプの点灯を所定の状態に点灯させる。
拡大装置作動判定手段212は、始動入賞口3の拡大装置駆動源4aを制御して拡大装置4を作動する。すなわち、普通図柄入賞判定手段211により普通図柄の当選が判定された場合、拡大装置作動判定手段212により、拡大装置駆動源4aが制御され拡大装置4は作動される。
拡大片作動判定手段213は、入賞部15に設けられた拡大片装置駆動源16aを制御して拡大片16を作動する。すなわち、始動入賞口3の入賞検出装置3aにより遊技球の検出がされた場合、拡大片作動判定手段213により、拡大片駆動源16aが制御され入賞部15の拡大片16は作動される。
大当たり判定手段214は、第1の抽選手段11及び第2の抽選手段12でされる大当たり抽選に基づき大当たりか否かの判定を行う。ラウンド数決定手段215は、第3の抽選手段13及び第4の抽選手段14でされるラウンド数抽選に基づき単位特別遊技が実行されるラウンド数を決定する。
次に、遊技状態報知手段220は、図柄表示制御手段221と音声出力制御手段222を備え、特別遊技入賞判定装置100に設けられた各種検出装置からの検出信号を契機に図柄表示装置20や音声出力部20aを制御し、遊技者に遊技状態を報知する。
特別遊技制御手段230は、特別遊技実行判定手段231、サイクル遊技実行手段232、継続判定手段233、特別遊技終了判定手段234を備える。特別遊技実行判定手段231は、大当たり判定手段214による大当たり判定結果とラウンド数決定手段215による決定結果に基づき特別遊技の実行を判定する。サイクル遊技実行手段232は、特別遊技を構成する単位特別遊技を実行する。継続判定手段233は、単位特別遊技を継続させるか否かの判定を行う。特別遊技終了判定手段234は、特別遊技を終了させるか否かの判定を行う。
このような構成において、上記弾球遊技機1において遊技球が特別遊技抽選手段10の入賞部15に入賞した際より特別遊技が実行され終了するまでの各処理の流れについて、図6乃至図9のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図6に示すように、当該制御処理は大当たり判定処理(ステップS1)、ラウンド数決定処理(ステップS2)、特別遊技制御処理(ステップS3)より略構成される。
大当たり判定処理(ステップS1)は、特別遊技を実行するか否かの判定をする処理である。ラウンド数決定処理(ステップS2)は、ステップS1において特別遊技の実行が判定された場合に単位特別遊技が実行されるラウンド数を決定する処理である。特別遊技制御処理(ステップS3)は、特別遊技の実行が判定された場合に特別遊技を実行させる制御処理である。
次に、各処理の詳細について、大当たり判定処理(ステップS1)より順次説明を行う。はじめに、大当たり判定処理(ステップS1)について、図7を参照して説明する。図7は、ステップS1の大当たり判定処理のフローを示している。
先ず、遊技球が入賞部15に入賞したか否かの判定がされる(ステップS11)。すなわち、遊技球が入賞部検出装置15aにより検出されれば、遊技球は入賞部15に入賞したと判定される。
ステップS11において入賞ありと判定されると、所定の個数(例えば4個)の賞球を遊技者に行うために賞球カウンタに4が加算される(ステップS12)。続いて、遊技球は第1の抽選手段11に誘導される(ステップS13)。
第1の抽選手段11に誘導されると、先ず、遊技球がセーフ孔111(特定領域)に振り分けられたか否かの判定がされる(ステップS14)。すなわち、セーフ孔111に配設されたセーフ孔検出装置111aにより遊技球が検出されれば、遊技球はセーフ孔111に振り分けられたと判定される。続いて、セーフ孔検出装置111aからの検出信号を契機に、第1の抽選手段11の表示部11aには遊技球がセーフ孔111に振り分けられたことを示す、例えば、「S」の表示がされる(ステップS15)。そして、セーフ孔111に振り分けられた遊技球は第2の抽選手段12に誘導され(ステップS15)、大当たり判定処理(ステップS1)は継続する。
これに対し、遊技球はセーフ孔111に振り分けられず、非セーフ孔112(非特定領域)に振り分けられた場合、非セーフ孔112に配設された非セーフ孔検出装置112aにより遊技球は検出される。非セーフ孔112に振り分けられた遊技球は、第2の抽選手段12に誘導されることなく排出され、大当たり判定処理(ステップS1)は終了する。
次に、第2の抽選手段12に誘導された遊技球は、当たり孔121又は非当たり孔122のいずれかに振り分けられる。先ず、大当たりか否かの判定がされる(ステップS17)。すなわち、当たり孔121(当たり領域)に配設された当たり検出装置121aにより遊技球が検出されれば、大当たりとなり特別遊技の実行が決定される。続いて、当たり検出装置121aからの検出信号を契機に、第2の抽選手段12の表示部12aには大当たりが決定したことを示す、例えば、「V」の表示がされる(ステップS18)。そして、当たり孔121に振り分けられた遊技球は第3の抽選手段13に誘導され、続いて、ラウンド数決定処理(ステップS2)に移行する。
これに対し、遊技球は当たり孔121に振り分けられず、非当たり孔122(非当たり領域)に振り分けられた場合、非当たり孔122に配設された非当たり検出装置122aにより遊技球は検出される。非当たり孔122に振り分けられた遊技球は、第3の抽選手段13に誘導されることなく排出され、大当たり判定処理(ステップS1)は終了する。
次に、ラウンド数決定処理(ステップS2)について、図8を参照して説明する。図8は、ステップS2のラウンド数決定処理のフローを示している。
第3の抽選手段13に誘導された遊技球は、前述したように、第1孔131又は第2孔132のいずれかに振り分けられる。先ず、遊技球が第1孔131に振り分けられたか否かの判定がされる(ステップS21)。すなわち、第1孔131に配設された第1孔検出装置131aにより遊技球が検出されれば、遊技球は第1孔131に振り分けられたと判定される。これに対し、遊技球は第1孔131に振り分けられず、第2孔132に振り分けられた場合、第2孔132に配設された第2孔検出装置132aにより遊技球は検出される。
続いて、ラウンド数決定手段215は、遊技球が第1孔131に振り分けられた場合には第1孔131に割り当てられた所定のラウンド数(以下、「第1孔131のラウンド数」という)を第3の抽選手段13による抽選結果と判定し(ステップS22)、第3の抽選手段13の表示部13aには第1孔131のラウンド数が表示される(ステップS22a)。一方、遊技球が第2孔132に振り分けられた場合には第2孔132に割り当てられた所定のラウンド数(以下、「第2孔132のラウンド数」という)を第3の抽選手段13による抽選結果と判定し(ステップS23)、第3の抽選手段13の表示部13aには第2孔132のラウンド数が表示される(ステップS23a)。第1孔131又は第2孔132に振り分けられた遊技球は、第4の抽選手段14に誘導される(ステップS24)。
次に、第4の抽選手段14に誘導された遊技球は、第3の抽選手段13と同様に、第1孔141又は第2孔142のいずれかに振り分けられる。先ず、遊技球が第1孔141に振り分けられたか否かの判定がされ(ステップS25)、第1孔141に配設された第1孔検出装置141aにより遊技球が検出されれば、遊技球は第1孔141に振り分けられたと判定される。遊技球が、第2孔142に振り分けられた場合、第2孔142に配設された第2孔検出装置142aにより遊技球は検出される。
続いて、ラウンド数決定手段215は、遊技球が第1孔141に振り分けられた場合には第1孔141に割り当てられた所定のラウンド数(以下、「第1孔141のラウンド数」という)を第4の抽選手段14による抽選結果と判定し(ステップS26)、第4の抽選手段14の表示部14aには第1孔141のラウンド数が表示される(ステップS26a)。一方、遊技球が第2孔142に振り分けられた場合には第2孔142に割り当てられた所定のラウンド数(以下、「第2孔142のラウンド数」という)を第4の抽選手段14による抽選結果と判定し(ステップS27)、第4の抽選手段14の表示部14aには第2孔142のラウンド数が表示される(ステップS27a)。
更に、ラウンド数決定手段215は、第3の抽選手段13による抽選結果(第1孔131のラウンド数又は第2孔132のラウンド数)と第4の抽選手段14による抽選結果(第1孔141のラウンド数又は第2孔142のラウンド数)とを加算合計して、単位特別遊技のラウンド数を決定する(ステップS28)。このように、特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数が決定されると、ラウンド数決定処理(ステップS2)は終了し、続いて、特別制御処理(ステップS3)に移行する。
特別遊技制御処理(ステップS3)について、図9のフローチャートに基づき説明する。先ず、単位特別遊技が開始される(ステップS31)。すなわち、アタッカーユニット7の大入賞口駆動源8c(図5参照)が制御され大入賞口8の入口の開放が開始される。そして、特別遊技制御手段230は、大入賞口8の入口を開放させてから規定球数(例えば10球)が入賞したか、または規定時間(例えば30秒)が経過したか等により(ステップS32)、一旦大入賞口8の入口の開放等を終了させる(ステップS33)。このような単位特別遊技は、ラウンド数決定処理(ステップS2)にて決定されたラウンド数だけ繰り返し実行される。
次に、特別遊技終了判定手段234は、上記ラウンドが最終ラウンドか否かを判定し(ステップS34)、このラウンドが最終ラウンドであるときには特別遊技は終了する。一方、ステップS34において、上記ラウンドが最終ラウンドではないときは、ステップS31に戻って続きのラウンドが開始される。
以上、本発明の実施形態の一つについて説明したが、本実施形態では、特別遊技入賞判定装置100に大当たり抽選を行う抽選手段(第1の抽選手段11、第2の抽選手段12)と、ラウンド数抽選を行う抽選手段(第3の抽選手段13、第4の抽選手段14)を設け、これらの抽選手段により、特別遊技を実行するか否かの抽選及び特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数の抽選を行うこととした。
これにより、特別遊技を実行するか否かの抽選と特別遊技で実行される単位特別遊技のラウンド数とは、物理的抽選手段の組み合わせで決定されるので、遊技者が最後まで遊技を楽しむことを可能とする。また、単位特別遊技のラウンド数は特別遊技毎に変化することになるので、遊技者への利益還元率は維持しつつ特別遊技が実行される頻度を増やすことができるので、遊技者により多くの興趣を提供することも可能となる。
なお、本発明の範囲は上述した実施形態に限られず、特許請求の範囲の記載に反しない限り、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、本発明の実施形態では、特別遊技入賞判定装置100に第1、第2、第3、第4の抽選手段11、12、13、14を設けたが、第1、第2の抽選手段11、12のみを設け、第1の抽選手段11のみで大当たり抽選を行い、第2の抽選手段12のみでラウンド数抽選を行う形態であっても良い。
また、本発明の実施形態では、第1、第2、第3、第4の抽選手段11、12、13、14はクルーンで構成されていたが、遊技球を入球可能とする少なくとも一つの領域を有する抽選手段であれば、どのような抽選手段でもよい。
本発明は、遊技球を用いる弾球遊技機であれば、いわゆるパチンコ機のみならず、アレンジボール等他の弾球遊技機にも適用可能である。
1 弾球遊技機、2 遊技盤面、3 始動入賞口、4 拡大装置、5 作動ゲート、6 入賞口、7 アタッカーユニット、8 大入賞口、9 アウト口、10 特別遊技抽選手段、11 第1の抽選手段、12 第2の抽選手段、13 第3の抽選手段、14 第4の抽選手段、15 入賞部、16 可動片、20 図柄表示装置、21 普通図柄表示部、22 ガイドレール、23、24 風車、100 特別遊技入賞判定装置、111 セーフ孔、112 非セーフ孔、121 当たり孔、122 非当たり孔、131、141 第1孔、132、142 第2孔、200 遊技制御装置、210 特別遊技決定手段、220 遊技状態報知手段、230 特別遊技制御手段、
Claims (6)
- 遊技盤面に設けられた入賞部を含み、該入賞部に遊技球が入賞することに基づいて特別遊技を行うか否かの判定を行う特別遊技入賞判定装置と、
該特別遊技入賞判定装置により前記特別遊技を行うと判定された場合に、前記遊技盤面に設けられた可変入賞口を入賞容易とする単位特別遊技を所定ラウンド数だけ繰り返し実行可能な特別遊技実行手段とを備える弾球遊技機において、
前記特別遊技入賞判定装置は、更に、遊技盤面にそれぞれ設けられた、少なくとも第1及び第2の抽選手段を含み、
前記第1の抽選手段は、当たり領域と非当たり領域とを含み、前記第1の抽選手段に入球した遊技球を前記当たり領域と非当たり領域のいずれかに振り分けることにより大当たり抽選を行い、
前記当たり領域に振り分けられた遊技球は、前記第1の抽選手段の下段に配設された前記第2の抽選手段に案内され、
前記第2の抽選手段は、特別遊技において前記単位特別遊技が繰り返し実行されるラウンド数に対応する少なくとも二つの領域を含み、前記第2の抽選手段に案内された前記遊技球を当該領域のいずれかに振り分けることによりラウンド数の抽選を行い、
前記特別遊技実行手段は、前記第2の抽選手段によるラウンド数の抽選結果に係るラウンド数だけ前記単位特別遊技を繰り返し実行することを特徴とする弾球遊技機。 - 前記特別遊技入賞判定装置は上段の抽選手段を含み、
前記上段の抽選手段は、前記第1の抽選手段の上段に配設され、特定領域と非特定領域とを含み、前記上段の抽選手段に入球した遊技球を前記特定領域と非特定領域のいずれかに振り分け、
前記特定領域に振り分けられた遊技球は、前記第1の抽選手段に案内されることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。 - 更に、前記特別遊技入賞判定装置は下段の抽選手段を含み、
前記第2の抽選手段によりラウンド数の抽選がされた遊技球は、前記第2の抽選手段の下段に配設された前記下段の抽選手段に案内され
前記下段の抽選手段は、特別遊技において前記単位特別遊技が繰り返し実行されるラウンド数に対応する少なくとも二つの領域を含み、前記下段の抽選手段に案内された遊技球を当該領域のいずれかに振り分け、
前記特別遊技実行手段は、前記第2の抽選手段によるラウンド数の抽選結果と前記下段の抽選手段によるラウンド数の抽選結果を加算又は乗算したラウンド数だけ前記単位特別遊技を繰り返し実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。 - 前記第1、第2、上段、下段の抽選手段の少なくとも一つが、遊技者により視認可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の弾球遊技機。
- 前記第1、第2、上段、下段の抽選手段の少なくとも一つに、それぞれの振り分け結果を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4に記載の弾球遊技機。
- 更に、前記第1、第2、上段、下段の抽選手段の少なくとも一つに設けられ、遊技球の通過を検出する入球検出装置と、該入球検出装置が前記遊技球の通過を検出した場合に遊技球が前記第1、第2、上段、下段の抽選手段に突入したことを遊技者に報知する手段とを有することを特徴とする請求項1乃至5に記載の弾球遊技機。
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