JP2005058477A - 遊技機 - Google Patents

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高明 市原
Tsutomu Iijima
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Abstract

【課題】 遊技盤面に発射された遊技球が流入可能な球流入装置と、入賞時において遊技者に付与される特典が異なる複数の入賞領域を有する遊技機において、球流入装置内を流下した遊技球が各入賞領域に入賞するまでの過程において遊技者の興趣を高めるのに有効な遊技機の構築技術を提供する。
【解決手段】 所定の入賞条件の成立によって開閉する電動役物装置110と、この電動役物装置110内に入球した遊技球が入賞可能な特定入賞口118および一般入賞口119を有するパチンコ機101に、特定入賞口118または一般入賞口119へ向かう遊技球の動作態様に関する遊技球情報を検出する遊技球センサと、この遊技球センサによって検出された遊技球情報に基づき前記遊技球の入賞可能性に関する入賞可能性情報を表示する透過型の表示装置120とを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遊技機に係り、詳しくは、遊技盤面に発射された遊技球が流入可能な球流入装置と、入賞時において遊技者に付与される特典が異なる複数の入賞領域を有する遊技機の構築技術に関するものである。
従来、所定の入賞条件の成立によって開閉する入賞装置を有するパチンコ機が知られている。例えば、入賞装置内に入球した遊技球が入賞可能な一般入賞口および特別入賞口を備えたパチンコ機の構成が公知である(例えば、特許文献1参照。)。このパチンコ機では、入賞装置内に入球した遊技球が一般入賞口に入賞するか特別入賞口に入賞するかで遊技者に付与される特典が異なる構成になっている。この種のパチンコ機では、入賞装置内に入球した遊技球が入賞口に入賞するまでの過程において遊技者の興趣を高めるために一層の技術的探求が要請される。
特開平4−314471号公報
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、遊技盤面に発射された遊技球が流入可能な球流入装置と、入賞時において遊技者に付与される特典が異なる複数の入賞領域を有する遊技機において、球流入装置内を流下した遊技球が各入賞領域に入賞するまでの過程において遊技者の興趣を高めるのに有効な遊技機の構築技術を提供することを課題とする。
前記課題を達成するために、本発明が構成される。なお、本発明は、遊技盤面に発射された遊技球が流入可能な球流入装置と、入賞時において遊技者に付与される特典が異なる複数の入賞領域を有する遊技機において、各入賞領域へと向かう遊技球の動作態様に関する情報に基づく表示を行うことによって、球流入装置内を流下した遊技球が各入賞領域に入賞するまでの過程において遊技者の興趣を高めるのに有効な遊技機を実現するという技術である。また、本明細書でいう「遊技機」としては、パチンコ機、アレンジボール機などが典型的なものである。
(請求項1に記載の発明)
請求項1に記載の遊技機は、少なくとも球流入装置、複数の入賞領域、検出手段、表示手段を備えている。
本明細書でいう「球流入装置」とは、遊技盤面に発射された遊技球を装置内に受け入れて当該遊技球が装置内において流下することが可能な各種の装置を広く含む主旨であり、典型的には、遊技球の流下に影響を及ぼすことが可能な役物、例えば、内部に遊技球の入賞領域を有する構成の役物や、単に遊技球の通過を許容する構成の役物などを包含する。より具体的には、内部に遊技球の入賞領域を有し、遊技球の入賞によって賞球を付与することが可能な入賞装置が本発明における「球流入装置」の一例である。
本発明の入賞領域は、球流入装置内を流下した遊技球が入賞可能な領域である。この入賞領域の種類、数は限定されず、必要に応じて適宜変更可能である。本発明は、球流入装置の内部に入賞領域を備えた構成、球流入装置の外部に入賞領域を備えた構成を包含する。すなわち、本発明では、球流入装置内に複数の入賞領域を備えており球流入装置内に入球した遊技球が球流入装置内において各入賞領域に入賞する構成や、球流入装置外であって当該球流入装置の下流に複数の入賞領域を備えており球流入装置内に入球した遊技球が球流入装置内を流下したのちに入賞領域に入賞する構成等を採り得る。
本発明における複数の入賞領域は、入賞時において遊技者に付与される特典が異なる構成になっている。本明細書でいう「入賞」は、入賞口、あるいは特定入賞口、また入賞口以外の各種球受口(領域)に遊技球が流入した状態をいう。また、本明細書でいう「遊技者に付与される特典が異なる。」とは、所定の入賞領域に遊技球が入賞した場合には所定の特典が付与され、別の入賞領域に遊技球が入賞した場合には特典が付与されない態様や、所定の入賞領域に遊技球が入賞した場合には所定の特典が付与され、別の入賞領域に遊技球が入賞した場合には別の特典が付与される態様などを広く含む主旨である。典型的には、入賞によって特別の遊技状態となる「特定入賞口(いわゆるV入賞ゾーン)」を第1の入賞領域とし、入賞によって特別の遊技状態とならない「一般入賞口」を第2の入賞領域とすることができる。この「特別の遊技状態」は、遊技者に所定の特典が付与された遊技態様であり、典型的には大当たり遊技状態がこれに該当する。より詳しくは、特定入賞口に遊技球が入賞することを条件として、所定数の遊技球が入賞装置内に入球するまでの間当該入賞装置の開閉動作を継続させる態様、あるいは入賞装置の所定回数の開閉動作を継続させる態様が「特別の遊技状態(大当たり遊技状態)」に相当する。
本発明の検出手段は、各入賞領域へと向かう遊技球の動作態様に関する遊技球情報を検出する機能を有する手段である。本明細書でいう「遊技球の動作態様に関する遊技球情報」とは、各入賞領域へ向かう遊技球が流下した流下方向、各入賞領域へ向かう遊技球が通過した位置、所定の通過位置における遊技球の速度や加速度などの状態量を広く含む主旨である。典型的には、球流入装置内において遊技球が各入賞領域へ向けて移動する経路に設置される遊技球の位置検出用のセンサによって本発明の検出手段が構成される。このようなセンサを一箇所に設置する場合は遊技球が通過した位置を検出することができ、複数の位置に設置したセンサを組み合わせる場合は遊技球が流下する方向を検出することが可能となる。
本発明の表示手段は、検出手段によって検出された遊技球情報に基づく表示を行う機能を有する手段である。典型的には、検出手段によって検出された遊技球情報が制御手段に送られ、制御手段からの制御信号に基づいて表示手段の表示制御が行われる。特に、本発明では、表示手段が、遊技球の各入賞領域への入賞可能性に関する入賞可能性情報を表示するようになっている。ここでいう「入賞可能性情報」は、遊技球が所定の入賞領域に入賞する可能性を示すものであればよく、入賞の可能性を直接、数字や文字によって表示してもよいし、あるいは入賞の可能性を示唆する情報を表示してもよい。入賞可能性情報は、特定の入賞領域についての情報であってもよいし、複数の入賞領域についての情報であってもよい。
本発明の表示手段により、入賞領域へと向かう遊技球の動作態様に応じて遊技球の入賞可能性が異なる場合には表示内容が可変となる。すなわち、入賞領域へと向かう遊技球の動作態様が異なり、所定の入賞領域に遊技球が入賞すると予測された場合と、別の入賞領域に遊技球が入賞すると予測された場合とで表示手段によって表示される内容が変更されることとなる。
具体的には、検出手段による情報の検出の結果、遊技者に付与される特典の高い入賞領域へ向けて遊技球が流下すると判定された場合には、遊技者にその旨を報知するべく認識性の高い態様の表示(派手な表示)を行うように構成することができる。このとき、表示手段により、画像、図形、図柄、文字、またはこれらを適宜組み合わせた種々の表示内容(静止画、動画など)が表示される。
なお、本発明は、あくまで各入賞領域に入賞するまでの遊技球の動作態様から入賞可能性を予測して表示を行う技術であり、遊技球の入賞予測結果と当該遊技球が実際に入賞したか否かの結果とが必ずしも一致しなくてもよい。
請求項1に記載の発明のこのような構成によれば、所定の入賞領域へ遊技球が移動すると予測された場合と、別の入賞領域へ遊技球が移動すると予測された場合とで表示手段によって表示される内容を変えることによって、遊技球の入賞に関する情報を遊技者に報知することができる。従って、球流入装置内を流下した遊技球が各入賞領域に入賞するまでの過程において遊技者の興趣を高めるのに有効である。
なお、本発明の検出手段は、入賞領域の上流において入賞領域よりも極力離れた位置に設けられるのが好ましい。すなわち、検出手段によって情報を検出してから、遊技球が実際に入賞領域に入賞するまでの間に所定の時間をかせぐことができる構成を用いる。これにより、遊技球の移動方向に関する情報をより早いタイミングで検出し、遊技球の入賞に関する報知情報をより早いタイミングで表示することが可能となる。
また、検出手段によって遊技球の移動態様に関する情報を細かく検出する構成を用いることによって、遊技球の入賞に関する報知情報の信頼性をアップさせることができる。例えば、遊技球検出用のセンサの数を増やしたり、センサの設置領域を拡張させた構成を用いることができる。これにより、所定の入賞領域に遊技球が入賞するか否かの情報のみならず、遊技球が入賞しにくいことを遊技者に報知する場合には、入賞しにくい度合いが大きい(大きくハズレ)か、あるいは小さい(惜しいハズレ)かについての情報までも遊技者に報知することができる。
発明の目的及び効果
以上のように、「遊技盤面に発射された遊技球が流入可能な球流入装置と、入賞時において遊技者に付与される特典が異なる複数の入賞領域を有する遊技機において、球流入装置内を流下した遊技球が各入賞領域に入賞するまでの過程において遊技者の興趣を高める。」という目的に対し、
本発明によれば、「球流入装置内を流下した遊技球の検出結果に応じて、当該遊技球の各入賞領域への入賞可能性に関する情報が表示されるので、入賞の可能性が遊技者にわかり易く、特定の入賞に対する遊技者の期待感をより高めることができる。」という効果を奏することとなる。
以下に、本発明の遊技機の一実施の形態であるパチンコ機101につき図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1〜図4に基づいて本実施の形態のパチンコ機101の構成を説明する。ここで、図1は本発明の遊技機の一実施の形態であるパチンコ機101の遊技盤103の全体構成を示す図である。図2は図1中の電動役物装置110の入賞室116の正面図である。図3は図2に示す入賞室116の様子を斜めから視た図である。図4はパチンコ機101の電装システムを示す図である。なお、本実施の形態は、本発明を「遊技機」のひとつであるパチンコ機に適用したものである。
図1に示すパチンコ機101は、いわゆる「第2種パチンコ機」と呼称される機種である。このパチンコ機101の遊技盤103の表面に形成された遊技領域105には、第2種始動口107,109、電動役物装置110、その他、特に符号を付さない入賞口、風車、多数の遊技釘等が配置されている。本実施の形態では、1つの第2種始動口107の左右両側に第2種始動口109が配置されている。第2種始動口107に入賞した遊技球(パチンコ玉)は、始動口センサ150によって検出され、第2種始動口109に入賞した遊技球は、始動口センサ151によって検出されるようになっている。
電動役物装置110は、当該電動役物装置110の上部の左右に大入賞口111、およびこれらの大入賞口111を開閉する左右1対の開閉羽根112を備えている。この電動役物装置110が、本発明における「遊技盤面に発射された遊技球が流入可能な球流入装置」に対応している。図1では、大入賞口111を開放した状態の開閉羽根112を実線で示しており、大入賞口111を閉鎖した状態の開閉羽根112を二点鎖線で示している。この開閉羽根112は、第2種始動口107,109に入賞した遊技球が始動口センサ150,151によって検出された場合に、開閉動作するように構成されている。開閉羽根112のこの開閉動作が、後述する態様9における「所定の入賞条件の成立によって開閉する。」との態様に相当する。典型的には、第2種始動口107に遊技球が入賞した場合に開閉羽根112が開閉動作を2回連続で行い、第2種始動口109に遊技球が入賞した場合に開閉羽根112が開閉動作を1回行う。大入賞口111に入った遊技球は、大入賞口センサ152によって検出されるようになっている。
また、電動役物装置110の内部には、特に図示しないものの、大入賞口111に入った(入球した)遊技球を入賞室116に誘導するための球誘導通路や、保留装置、振り分け装置、棚部材などが設けられている。開口114を通じて入賞室116へ誘導された遊技球は、全体として前方に向かって下り傾斜状に形成された床板117上を転動したのち、入賞室116の下流に配置された特別入賞口118ないし一般入賞口119へと流下する。本実施の形態では、中央に配置された特別入賞口118の左右両側に一般入賞口119が配置されている。これら特別入賞口118および一般入賞口119が、本発明における「複数の入賞領域」に対応している。また、特別入賞口118が後述する態様8における「第1の入賞口」に対応し、一般入賞口119が後述する態様8における「第2の入賞口」に対応している。特別入賞口118に入賞した遊技球は、特定入賞口センサ(V入賞センサ)154によって検出され、一般入賞口119に入賞した遊技球は、一般入賞口センサ156によって検出されるようになっている。
電動役物装置110の前面には、図1および図2に示すように、表示装置120が設けられており、この表示装置120によって入賞室116の前面に形成される開口部分が覆われている。この表示装置120は、透過型の液晶パネルを用いて構成されており、入賞室116の前面に所定の表示情報を表示可能であるとともに、非表示状態の表示装置120、あるいは表示装置120の非表示部分が素通しの状態となる。従って、遊技者はこの表示装置120を透して入賞室116内を透視可能となっている。入賞室116内には、特に図示しないものの、装飾用などのランプ類が配置されており、表示装置120の表示状態では、これらのランプ類が液晶パネルのバックライトとして作用するようになっている。この表示装置120、および後述する表示制御部174等によって本発明の「表示手段」が構成されており、この表示装置120が、後述する態様3における「表示部」に対応している。
また、入賞室116の床板117の下部には、遊技球センサ158が配置されている。この遊技球センサ158は、遊技球を複数の位置において検出可能なセンサであり、床板117上において遊技球が転動可能な範囲を網羅するように配置されている。従って、開口114を通じて入賞室116へ誘導され床板117上を転動(流下)した遊技球は、特別入賞口118や一般入賞口119に入賞するまでの間、この遊技球センサ158によって検出される。本実施の形態では、所定の遊技球の通過位置を複数検出することによって遊技球が如何なる経路を辿ったか、すなわち遊技球の実際の流下方向(発明における「遊技球の動作態様に関する遊技球情報」に対応している。)が遊技球センサ158によって検出される。この遊技球センサ158によって、本発明における「検出手段」が構成されている。
なお、遊技球センサ158によって検出された検出情報(遊技球情報)は、後述するメイン制御部160に送られ処理されたのち、当該メイン制御部160および表示制御部172を介して前記構成の表示装置120に表示信号が出力される。本実施の形態では、遊技球センサ158によって検出された検出情報に基づいて表示装置120に表示される表示内容が可変とされるようになっている。本実施の形態では、電動役物装置110に入った遊技球が、特定入賞口118に入賞する可能性に関する情報が、表示装置120に表示されるようになっている。
本実施の形態に係るパチンコ機101の電装システムが図4に模式的に示される。図4に示すように、本実施の形態に係るパチンコ機101は、概略的に見て、AC電源に接続された電源装置140に中継基板142を介して接続されたメイン制御部160を主体として構成される。メイン制御部160内には、特に図示しないもののCPU(中央演算処理装置)、メモリ、入力処理回路および出力処理回路が適宜設定されている。さらにメイン制御部160には、始動口センサ150,151、大入賞口センサ152、特定入賞口センサ(V入賞センサ)154、一般入賞口センサ156、および遊技球センサ158が接続され、これら各センサ150,151,152,154,156,158からの検出信号が適宜入力される。またメイン制御部160には、ソレノイド170、表示制御部172、音制御部174、賞球制御部176がそれぞれ接続されている。また、表示制御部172には更に前記の表示装置120が接続されており、賞球制御部176には更に賞球の払出しを実行する賞球装置178が接続されている。
ソレノイド170は、メイン制御部160内に設けられた出力処理回路(特に図示しない)からの駆動制御信号に基づいて適宜励磁・非励磁状態を切り替えることにより、上述のように図1に示す電動役物装置110の開閉羽根112の開閉駆動を行う。表示制御部172は、メイン制御部160内に設けられた通信制御回路(特に図示しない)からの制御信号に基づいて電動役物装置110の表示装置120の駆動制御を行う。音制御部174は、同じくメイン制御部160内に設けられた通信制御回路からの制御信号に基づいてスピーカへの音声出力を制御する。
賞球制御部176は、特に図示しないものの、内部にCPU(中央演算処理装置)および入出力ポート等を備え、電源装置140から電源供給を受けて駆動されるとともに、始動口センサ150,151、大入賞口センサ152、特定入賞口センサ(V入賞センサ)154、一般入賞口センサ156、および遊技球センサ158からの検出信号を受けたメイン制御部160から適宜賞球制御信号を受けて、賞球装置178における賞球の払い出し制御を適宜行う。さらにメイン制御部160は、パチンコ機101を設置した遊技ホールに設けられたホールコンピュータ180に接続され、例えば大当たりの回数等といった遊技に関する営業情報を適宜出力する。
次に、本実施の形態に係る上記構成のパチンコ機101の作用を、図1〜図4に加え、さらに図5〜図8を参照しながら説明する。ここで、図5はパチンコ機101における表示制御処理を示すフローチャートである。図6は電動役物装置110の入賞室116の正面図であって、図5中のステップS18における表示内容の一例を示し、図7は図6に示す入賞室116の様子を斜めから視た図である。また、図8は電動役物装置110の入賞室116の正面図であって、図5中のステップS18における表示内容の一例を示し、図9は図8に示す入賞室116の様子を斜めから視た図である。
図1に示すパチンコ機101において、発射ハンドル装置(図示省略)によって遊技盤103表面の遊技領域105に射出された遊技球は、遊技釘によって流下態様を変えつつ遊技領域105を流下していく。遊技球が第2種始動口107,109のいずれかに入賞すると、当該入賞した遊技球が始動口センサ150あるいは始動口センサ151によって検出される。これにより始動口センサ150,151からの検出信号がメイン制御部160に送られる。メイン制御部160は、賞球制御部176に制御信号を出力し、当該賞球制御部176は第2種始動口107,109に入賞した遊技球の入賞数に応じた数の賞球を賞球装置178に払い出させる。また賞球装置178によるこの賞球払い出し情報は、ホールコンピュータ180に対しても出力される。
また、始動口センサ150,151が遊技球を検出することによって、メイン制御部160は、ソレノイド170に制御信号を出力し、図1に示す開閉羽根112を所定回数だけ開閉動作させる。本実施の形態では、始動口センサ150が遊技球を検出したときに開閉羽根112が開閉動作を1回行い、始動口センサ151が遊技球を検出したときに開閉羽根112が開閉動作を2回連続で行う。この開閉羽根112が開放位置にあるとき大入賞口111が開放されて電動役物装置110内への遊技球の入球が許容される。一方、この開閉羽根112が閉鎖位置にあるとき大入賞口111が閉鎖されて電動役物装置110内への遊技球の入球が規制される。
開閉羽根112が開放位置にあるときに大入賞口111に入った遊技球は、大入賞口センサ152によって検出される。大入賞口センサ152が遊技球を検出することによって、メイン制御部160は、表示装置120に初期表示内容を表示させるべく表示制御部172に制御信号を出力する。
ここでは、図5中に示す表示制御処理のステップS10によって、メイン制御部160は遊技球が大入賞口111に入ったか否かを判定する。遊技球が大入賞口111に入ったと判定される(ステップS10のYES)とステップS12にすすみ、そうでないと判定される(ステップS10のNO)と、そのまま表示制御処理が終了される。ステップS12では、表示装置120に初期表示内容が表示される。具体的には、図2および図3に示すように、表示装置120の第1の表示領域122に「ボーリング遊技において遊技開始時の状態を模した10本のピン」の画像が「初期表示内容」として表示される。なお、図2および図3に示す画像では、いわゆる「1番ピン」と称呼されるピンが入賞室116内の最上流に配置されている。この初期表示内容が表示されたことを起点として、これからボーリング遊技を模した表示内容の変更が開始されることが遊技者に報知される。
大入賞口センサ152によって検出された遊技球は、球誘導通路(図示省略)を経て開口114から入賞室116へ流下する。図3に示すように、遊技球130は入賞室116において床板117上を特定入賞口118あるいは一般入賞口119へ向けて流下(転動)する。遊技球130のこの流下過程において、当該遊技球130の実際の流下方向に関する情報(遊技球130の通過位置)が遊技球センサ158によって検出される。遊技球センサ158が遊技球130の流下方向に関する情報を検出することによってメイン制御部160は、当該遊技球130が特定入賞口118に入賞する可能性を示す可能性情報を表示装置120に表示させるべく表示制御部172に制御信号を出力する。
ここでは、図5中に示す表示制御処理のステップS14によって、遊技球130の流下方向に関する情報を検出する。例えば、遊技球130の通過位置に関する複数の情報から当該遊技球130の流下方向を検出する。そして、ステップS16では、ステップS14において検出した情報に基づいて表示装置120における表示内容が選択、取得される。具体的には、遊技球130の流下方向と表示装置120に表示する表示内容とを対応させたデータベースを予めメイン制御部160に記憶させておき、遊技球センサ158によって情報が検出されるごとに当該検出情報に対応した表示内容を抽出する。そして、図5中のステップS18において、ステップS16によって抽出された表示内容に基づく制御信号が表示制御部174に出力され、表示装置120に表示信号が出力される。
本実施の形態では、遊技球センサ158によって情報が検出された結果、メイン制御部160によって一般入賞口119に遊技球130が入賞するであろう(特定入賞口118に遊技球130が入賞しないであろう)と判定された場合(以下、「ケース1」という。)と、特定入賞口118に遊技球130が入賞するであろうと判定された場合(以下、「ケース2」という。)と、がある。ここで、ケース1およびケース2において、表示装置120に表示される表示内容の例を図6〜図9を参照しつつ説明する。
図6および図7に示すように、遊技球130が床板117の両端に形成される領域117aを流下した場合、この領域117aは遊技球130が特定入賞口118に入賞しにくく一般入賞口119入賞し易い経路であるから、上記のケース1と判定される。このケース1では、右側の領域117aを通る遊技球130と重なる2本のピン、いわゆる「4番ピン」および「7番ピン」と称呼される2本のピンが倒れようとする画像あるいは既に倒れた画像が、表示装置120の第1の表示領域122に表示される。
本実施の形態では、この第1の表示領域122における表示のタイミングが遊技球130の転動のタイミングと同調するように構成されており、しかも遊技球130と重なり合う位置に「ボーリングのピン」の画像が表示されるようになっている。さらには、遊技球130を「ボーリングの球」に見立てて、この遊技球130の実像と第1の表示領域122における表示内容とを合わせて「ボーリング遊技」を示す全体の表示情報が形成されるようになっている。このため、図6に示すように表示装置120を遊技者側から見ると、床板117上を流下する遊技球130が、あたかも第1の表示領域122に表示されている「4番ピン」および「7番ピン」を倒しているかのように見える。また、計10本のピンのうち倒れようとするピンあるいは倒れたピンの本数が、表示装置120の第2の表示領域124に表示される。本実施の形態では、第2の表示領域124に「2」が表示される。この第2の表示領域124の表示、および前記第1の表示領域122の画像は、特定入賞口118に遊技球130が入賞する可能性を示す情報であり、本発明における「入賞可能性情報」に対応している。
なお、遊技球130が領域117aの中央部寄りを転動した場合には、特定入賞口118には入賞しにくいが惜しいハズレであるとして、倒れようとするピンの数を2本よりも増やして第1の表示領域122および第2表示領域124に表示される。すなわち、第1の表示領域122および第2表示領域124に表示されるピンの数が増えこの数が10本(全数)に近づくほどに、遊技球130が特定入賞口118に入賞し易くなっていることが遊技者に報知されることとなる。
一方、図8および図9に示すように、遊技球130が床板117の中央部分に形成される領域117bを流下した場合、この領域117bは遊技球130が特定入賞口118に入賞し易く一般入賞口119入賞しにくい経路であるから、上記のケース2と判定される。このケース2では、領域117bの最上流に配置されたピン、いわゆる「1番ピン」と称呼されるピンに遊技球130があたり、10本すべてのピンが倒れようとする画像あるいは既に倒れた画像が、表示装置120の第1の表示領域122に表示される。
本実施の形態では、前述のように第1の表示領域122における表示のタイミングが遊技球130の転動のタイミングと同調し、遊技球130と重なり合う位置に「ボーリングのピン」の画像が表示され、さらには、遊技球130を「ボーリングの球」に見立てて、この遊技球130の実像と第1の表示領域122における表示内容とを合わせて「ボーリング遊技」を示す全体の表示情報が形成される。このため、図8に示すように表示装置120に表示される画像を遊技者側から見ると、床板117上を流下する遊技球130が、あたかも第1の表示領域122に表示されている10本すべてのピンを倒しているかのように見える。またこのとき、第2の表示領域124に「ストライク」のマークが表示されるとともに、第3の表示領域126に「ストライク」の文字が表示される。これにより、遊技者は、遊技球130が特定入賞口118に入賞する可能性が高いということを、遊技球130の入賞前に認識することができる。この第2の表示領域124の表示、第3の表示領域126の表示、および前記第1の表示領域122の画像は、特定入賞口118に遊技球130が入賞する可能性を示す情報であり、本発明における「入賞可能性情報」に対応している。
なお、本実施の形態では、複数の遊技球が入賞室116内に同時に存在する状態が形成される場合がある。このような場合は、各々の遊技球に関する情報を遊技球センサ158によって検出した結果、最も良い結果になりそうな遊技球に関する表示を優先して行う。また、その変更例としては、最も先に入賞室116内へ流入してきた遊技球に関する表示を優先して行う構成がある。
かくして、入賞室116内の床板117上を流下(転動)した遊技球130は、特定入賞口118あるいは一般入賞口119に入賞する。遊技球130が特定入賞口118あるいは一般入賞口119に入賞すると、当該入賞した遊技球が特定入賞口センサ154あるいは一般入賞口センサ156によって検出される。これにより特定入賞口センサ154、一般入賞口センサ156からの検出信号がメイン制御部160に送られる。
このとき、図5中のステップS20によって、メイン制御部160は、遊技球130が特定入賞口118あるいは一般入賞口119に入賞したか否かを判定する。遊技球130が特定入賞口118あるいは一般入賞口119に入賞したと判定される(ステップS20のYES)と、ステップS22にすすみ、そうでないと判定される(ステップS20のNO)と、ステップS18に戻る。そして、ステップS20において、メイン制御部160が表示装置120のおける表示を停止するべく表示制御部172に制御信号を出力することによって表示制御処理が終了する。
遊技球130が特定入賞口118あるいは一般入賞口119に入賞すると、メイン制御部160は、賞球制御部176に制御信号を出力し、当該賞球制御部176は特定入賞口センサ154、一般入賞口センサ156に入賞した遊技球の入賞数に応じた数の賞球を賞球装置178に払い出させる。また賞球装置178によるこの賞球払い出し情報は、ホールコンピュータ180に対しても出力される。
遊技球130が特定入賞口118に入賞した場合には、パチンコ機101は大当たり状態となり、いわゆる「特別の遊技状態」の複数のラウンドが順次実行されることとなる。一のラウンドは、次ラウンド移行条件が達成されて終了する場合を除き、開閉羽根112が所定回数だけ開閉動作されるか、あるいは遊技球が所定数だけ入賞するかのいずれかの条件が充足されるまで継続する。一方、当該ラウンド実行中に次ラウンド移行条件が達成された場合、すなわち当該ラウンド実行中に遊技球が特定入賞口118に入賞した場合、当該ラウンドは特定入賞口118への入賞の時点で終了し、次のラウンドに移行することとなる。換言すれば、特別の遊技状態のラウンドは、所定の満了条件に至るまで継続可能とされるとともに、次ラウンド移行条件を充足することで次ラウンドへと移行し、これによって所定数のラウンドが重畳的に繰り返し遂行される。
遊技者に付与されるこのような「特別の遊技状態」の特典は、遊技球130が特定入賞口118に入賞したときにのみ付与され、遊技球130が一般入賞口119に入賞した場合には付与されない。すなわち、遊技球130が特定入賞口118に入賞した場合と、一般入賞口119に入賞した場合とで、遊技者に付与される特典が異なる。
なお、遊技球130が特定入賞口118に入賞したこの「特別の遊技状態」において、図5に示すような表示制御処理、および図6〜図9に示すような表示を実施してもよい。すなわち、「特別の遊技状態」のラウンド中において、入賞室116内の床板117上を流下する遊技球130の流下方向を検出し、この検出情報に基づいて表示装置120に表示する表示内容が変わるように制御することができる。
以上のように、本実施の形態のパチンコ機101のこのような構成によれば、特定入賞口118へ遊技球が入賞すると予測された場合と、一般入賞口119へ遊技球が入賞すると予測された場合とで表示装置120に表示される内容を変えることによって、遊技球の入賞に関する情報を遊技者に報知することができる。従って、電動役物装置110内に入球した遊技球が入賞室116内を流下し、特定入賞口118あるいは一般入賞口119に入賞するまでの過程において遊技者の興趣を高めるのに有効である。
また、本実施の形態によれば、透過型の表示装置120を用いることによって、遊技者は電動役物装置110内を移動(転動、流下)する遊技球の状態を表示装置120を透して確認することができる。これにより、遊技球の移動に関与する表示を当該遊技球が移動する様子と重ね合わせて表示することができ、遊技者は、遊技球の行方と当該遊技球の関与する表示を視線移動を抑えた状態で確認することができる。また、透過型の表示装置120を遊技球の移動経路の前面に配置する構成は、電動役物装置110自体をコンパクトにするのに有効である。
また、本実施の形態によれば、表示装置120による表示位置および表示タイミングが遊技球の動作と重なることとなるため、臨場感のある表示が可能となる。
また、本実施の形態によれば、遊技球の実像を表示装置120による表示内容であるボーリング遊技と関連付けることによって、遊技者の興趣をさらに高めるのに有効である。
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、本実施の形態に基づいた種々の応用例や変更例を想到することができる。例えば、本実施の形態を応用した以下の形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、遊技球センサ158によって遊技球の複数の通過位置に関する情報に基づいて流下方向を検出する場合について記載したが、遊技球の所定の位置における速度成分情報に基づいて遊技球の流下方向を検出するような構成を用いることもできる。また、上記実施の形態では、遊技球の流下方向から当該遊技球が特定入賞口113に入賞する可能性を予測する場合について記載したが、遊技球の1つの通過位置のみから当該遊技球が特定入賞口113に入賞する可能性を予測する構成を用いることもできる。
また、上記実施の形態において、電動役物装置110の入賞室116内に、遊技球の転動態様を可変とする可動体を配置した構成を用いることもできる。このような構成においては、入賞室116内における遊技球の動作態様に関する情報に加え、可動体の動作情報をも勘案したうえで、表示装置120に表示する表示内容を設定することができる。これにより、入賞室116内に配置された可動体によって遊技球の流下方向が複雑化するような場合であっても、表示内容のパターンを細かく分類することによって、遊技者に判り易い表示内容を表示することが可能となる。
また、上記実施の形態では、入賞室116内を流下する遊技球130の流下方向に応じて表示装置120に「ボーリングのピンによる遊技」を模した表示を行う場合について記載したが、別の実施の形態を用いてもよい。例えば、入賞室116内を「ゴルフのグリーン」を模した画像を表示し、遊技者に付与される特典が最も高い入賞口を「グリーン上のホール」に見立て、遊技球を「ゴルフボール」に見立てたうえで、遊技球が特定入賞口118に入賞しそうな場合には「カップイン」、遊技球が一般入賞口119に入賞しそうな場合には「ミス」と表示装置120に表示させてもよい。また、ボーリング遊技を模した表示やゴルフ遊技を模した表示以外に、野球、ビリヤード、テニス等の遊技を模した表示を行ってもよい。
また、上記実施の形態では、透過型の液晶パネルによって構成した表示装置120を用いる場合について記載したが、透過型の液晶パネルにかえて自発光式である透過型のELパネルによって構成された表示装置を用いることもできる。
また、上記実施の形態では、第2種パチンコ機であるパチンコ機101について記載したが、第1種パチンコ機や第3種パチンコ機の構成に本発明を適用することもできる。また、パチンコ機以外の遊技機、例えばアレンジボール機の構成に本発明を適用することもできる。
また、上記実施の形態では、開閉羽根112によって大入賞口111が開閉動作される電動役物装置110について記載したが、入賞装置の入口を開閉動作する機構を有していない遊技機の構成に本発明を適用することもできる。また、上記実施の形態では、装置内に入賞領域(特別入賞口118および一般入賞口119)を備えた構成の電動役物装置110について記載したが、装置(役物)の外部に入賞領域を備えた構成の遊技機に本発明を適用することもできる。この場合、装置(役物)の内部に一旦入った遊技球が、装置外へ排出され、排出位置に応じてその後入賞する入賞領域が異なるような構成の遊技機とすすることができる。
また、上記実施の形態では、図4に示すように、各種の検出情報に基づく処理、判断をメイン制御部160が行い、各制御部に制御信号を出力する構成について記載したが、別の構成を用いることもできる。例えば、メイン制御部160と表示制御部172および音制御部174との間にサブ基板を設け、当該サブ基板が各種の検出情報に基づく処理、判断を行い、表示制御部172および音制御部174へ制御信号を出力するようにしてもよい。
また、上記実施の形態や種々の変更の形態に鑑み、本発明では以下の態様1〜態様9に記載の構成を採り得る。
(態様1)
本発明では、「請求項1に記載の遊技機であって、
前記検出手段は、前記遊技球情報として遊技球の流下方向を検出するように構成されていることを特徴とする遊技機。」という構成(態様1)を採り得る。
この態様1では、請求項1に記載の検出手段が遊技球情報として遊技球の流下方向を検出するように構成されている。
本態様1に記載のこのような構成によれば、遊技球がどの方向に流下していったかを検出手段によって検出することができ、これにより遊技球が各入賞領域に入賞する可能性を予測することが可能となる。
(態様2)
本発明では、「請求項1に記載の遊技機であって、
前記検出手段は、前記遊技球情報として遊技球の通過位置を検出するように構成されていることを特徴とする遊技機。」という構成(態様2)を採り得る。
この態様2では、請求項1に記載の検出手段が遊技球情報として遊技球の通過位置を検出するように構成されている。
本態様2に記載のこのような構成によれば、遊技球がどこを通過したかを検出手段によって検出することができ、これにより遊技球が各入賞領域に入賞する可能性を予測することが可能となる。
(態様3)
本発明では、「請求項1、態様1または態様2のいずれかに記載の遊技機であって、
前記表示手段は、前記球流入装置内における遊技球の移動経路の前面に配置される透過型の表示部を備え、遊技者が前記表示部を透して前記球流入装置内を透視可能であることを特徴とする遊技機。」という構成(態様3)を採り得る。
この態様3では、請求項1、態様1または態様2のいずれかに記載の表示手段が、球流入装置内における遊技球の移動経路の前面に配置される透過型の表示部を備えている。これにより、遊技者は表示部を透して球流入装置内を透視可能となる。例えば、表示部が非表示状態のときに表示部全体を透して球流入装置内を透視可能となる場合や、表示部が表示状態であっても表示に使用されていない非表示領域を透して球流入装置内を透視可能となる場合がある。
本態様3に記載のこのような構成によれば、透過型の表示部を用いることによって、遊技者は球流入装置内を動作(転動、流下)する遊技球の状態を表示部を透して確認することができる。これにより、遊技球の動作に関与する表示を当該遊技球が動作する様子と重ね合わせて表示することができ、遊技者は、遊技球の行方と当該遊技球の動作に関与する表示を視線移動を抑えた状態で確認することができる。従って、遊技者の興趣をより高めることができる。また、透過型の表示部を遊技球の移動経路の前面に配置する構成は、球流入装置自体をコンパクトにするのに有効である。
(態様4)
また、本発明では、「態様3に記載の遊技機であって、
前記表示部は、透過型の液晶パネルを用いて構成されることを特徴とする遊技機。」という構成(態様4)を採り得る。
この態様4では、態様3に記載の表示部が透過型の液晶パネルを用いて構成されるようになっている。この液晶パネルは、光の透過、不透過を電気的にコントロールして表示する構成を有する。
本態様4に記載のこのような構成によれば、透過型の液晶パネルを用いて表示部を構成することによって、遊技球の移動経路の前面に表示部を配置する場合であっても球流入装置の奥行き方向の長さを抑えることができる。
(態様5)
また、本発明では、「態様3に記載の遊技機であって、
前記表示部は、透過型のELパネルを用いて構成されることを特徴とする遊技機。」という構成(態様5)を採り得る。
この態様5では、態様3に記載の表示部が透過型のELパネルを用いて構成されるようになっている。このELパネルは、電流を流すことによって発光する材料であるEL(エレクトロスミネッセンス)を用いたものである。
本態様5に記載のこのような構成によれば、透過型のELパネルを用いて表示部を構成することによって、態様4と同様に遊技球の移動経路の前面に表示部を配置する場合であっても球流入装置の奥行き方向の長さを抑えることができる。また、透過型のELパネルを用いる場合は、自発光式であるため、液晶パネルに必要なバックライトの構成を省略することができる。
(態様6)
また、本発明では、「請求項1、態様1〜態様5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記遊技球情報に基づく前記表示手段の表示のタイミングが、前記球流入装置内において遊技球が各入賞領域へと向かう動作のタイミングと同調するように制御される構成であることを特徴とする遊技機。」という構成(態様6)を採り得る。
この態様6では、請求項1、態様1〜態様5のいずれかに記載の構成において、検出手段によって検出された遊技球情報に基づいて表示手段が表示するタイミングが、球流入装置内において遊技球が各入賞領域へと向かう動作のタイミングと同調するように制御されるようになっている。
本態様6に記載のこのような構成によれば、表示手段が表示する表示内容が、遊技球の動作に関与していることが遊技者に判り易い。特に、態様3〜態様5に記載のように、球流入装置内における遊技球の移動経路の前面に透過型の表示部を配置した構成においては、表示手段による表示位置および表示タイミングが遊技球の動作と重なることとなるため、臨場感のある表示が可能となる。
(態様7)
また、本発明では、「態様6に記載の遊技機であって、
前記球流入装置内において各入賞領域へと向かう遊技球を、当該遊技球の動作のタイミングと同調して前記表示手段が表示する入賞可能性情報と関連する要素として用いることを特徴とする遊技機。」という構成(態様7)を採り得る。
この態様7では、態様6に記載の構成において、球流入装置内において各入賞領域へと向かう遊技球を、当該遊技球の動作のタイミングと同調して表示する入賞可能性情報と関連する要素として用いるようになっている。すなわち、表示手段による入賞可能性情報と遊技球の実像とを合わせて全体の表示情報が形成される場合に、当該遊技球が全体の表示情報のうちの一構成要素となる。具体的には、上記実施の形態に記載のように、表示手段によって「ボーリングのピン」を模した画像を表示し、実像である遊技球を「ボーリングの球」に見立てることによって、全体としてボーリング遊技に関する情報を表示することができる。また、表示手段によって「ゴルフのグリーン」を模した画像を表示し、遊技者に付与される特典が最も高い入賞口を「グリーン上のホール」に見立て、遊技球を「ゴルフボール」に見立てることによって、全体としてゴルフ遊技に関する情報を表示することができる。
本態様7に記載のこのような構成によれば、遊技球の実像を表示手段による入賞可能性情報の表示と関連付けることによって、遊技者の興趣をさらに高めるのに有効である。
(態様8)
また、本発明では、「請求項1、態様1〜態様7のいずれかに記載の遊技機であって、
前記複数の入賞領域としての第1および第2の入賞口を備え、前記第1の入賞口に遊技球が入賞した場合には遊技者に特別の遊技状態が付与され、前記第2の入賞口に遊技球が入賞した場合には前記特別の遊技状態が付与されない構成であることを特徴とする遊技機。」という構成(態様8)を採り得る。
態様8は、請求項1、態様1〜態様7のいずれかに記載の構成において、複数の入賞領域として第1の入賞口および第2の入賞口を用いた構成によって特定される。第1の入賞口は、遊技球が入賞した場合に遊技者に特別の遊技状態が付与される領域であり、第2の入賞口は、遊技球が入賞しても遊技者に特別の遊技状態が付与されない領域である。本実施の形態では、第2種パチンコ機における特定入賞口(V入賞口)が第1の入賞口に相当し、一般入賞口が第2の入賞口に相当する。また、第1種パチンコ機では、特定入賞口が第1の入賞口に相当し、一般入賞口が第2の入賞口に相当する。
本態様8に記載のこのような構成によれば、遊技球の入賞によって遊技者に特別の遊技状態が付与される第1の入賞口へ遊技球が移動すると予測された場合と、遊技者に特別の遊技状態が付与されない第2の入賞口へ遊技球が移動すると予測された場合とで表示手段によって表示される内容を変えることによって、球流入装置内を流下した遊技球が第1の入賞口ないし第2の入賞口に入賞するまでの過程において遊技者の興趣を高めるのに有効である。
(態様9)
また、本発明では、「請求項1、態様1〜態様8のいずれかに記載の遊技機であって、
前記球流入装置は、所定の入賞条件の成立によって開閉する構成であり、当該球流入装置内に複数の入賞領域を備えていることを特徴とする遊技機。」という構成(態様9)を採り得る。
態様9は、請求項1、態様1〜態様8のいずれかに記載の構成において、球流入装置が所定の入賞条件の成立によって開閉する構成になっている。また、球流入装置内に複数の入賞領域が設けられている。球流入装置の開放状態において当該球流入装置内を流下した遊技球は、当該球流入装置内に設けられた各入賞領域へ向けて流下する。ここでいう「所定の入賞条件の成立」とは、典型的には、遊技球が遊技盤に設けられた特定の入賞始動口に入賞した場合がこれに該当し、遊技球の入賞始動口への入賞を条件として球流入装置が一回の開閉動作をする場合、あるいは球流入装置が複数回の開閉動作を繰り返す場合を包含する。例えば、第2種パチンコ機における「入賞装置」が本発明の「球流入装置」に相当する。
本態様9に記載のこのような構成によれば、所定の入賞条件の成立によって開閉する構成の球流入装置において、当該球流入装置内を流下した遊技球が当該球流入装置内の各入賞領域に入賞するまでの過程において遊技者の興趣を高めるのに有効である。
本発明の遊技機の一実施の形態であるパチンコ機101の遊技盤103の全体構成を示す図である。 図1中の電動役物装置110の入賞室116の正面図である。 図2に示す入賞室116の様子を斜めから視た図である。 パチンコ機101の電装システムを示す図である。 パチンコ機101における表示制御処理を示すフローチャートである。 電動役物装置110の入賞室116の正面図であって、図5中のステップS16における表示内容の一例を示している。 図6に示す入賞室116の様子を斜めから視た図である。 電動役物装置110の入賞室116の正面図であって、図5中のステップS16における表示内容の一例を示している。 図8に示す入賞室116の様子を斜めから視た図である。
符号の説明
101 パチンコ機
103 遊技盤
105 遊技領域
107,109 第2種始動口
110 電動役物装置
111 大入賞口
112 開閉羽根
114 開口
115 入賞口
116 入賞室
117 床板
118 特別入賞口
119 一般入賞口
120 表示装置
122 第1の表示領域
124 第2の表示領域
126 第3の表示領域
130 遊技球
140 電源装置
150,151 始動口センサ
152 大入賞口センサ
154 特定入賞口センサ
156 一般入賞口センサ
158 遊技球センサ
160 メイン制御部
170 ソレノイド
172 表示制御部
174 音制御部
176 賞球制御部
178 賞球装置
180 ホールコンピュータ

Claims (1)

  1. 遊技盤面に発射された遊技球が流入可能な球流入装置と、前記球流入装置内を流下した遊技球が入賞可能であり入賞時において遊技者に付与される特典が異なる複数の入賞領域を有する遊技機であって、
    前記球流入装置内において各入賞領域へと向かう遊技球の動作態様に関する遊技球情報を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された遊技球情報に基づき前記遊技球の各入賞領域への入賞可能性に関する入賞可能性情報を表示する表示手段とを備えていることを特徴とする遊技機。
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