JP6220336B2 - 無限軌道車両 - Google Patents

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Description

本発明は、起伏の多い地形を含む様々な地形上を走行するように設計された無限軌道車両(tracked vehicle)に関し、更に具体的には、作業機(work equipment)を運搬する無限軌道多目的車両(tracked utility vehicle)に関する。
本発明は、2011年8月31日に出願された米国仮特許出願第61/529,639号及び2011年10月3日に出願された米国仮特許出願第61/542,551号からの優先権を主張する。これらの出願は双方とも引用により本願にも含まれるものとする。
無限軌道車両の1つのタイプは、「無限軌道運搬車」又は「無限軌道機器運搬車」と称されることがある無限軌道多目的車両であり、起伏の多い地形(例えば泥、急な坂道、沼地、岩石、及び/又は雪がある)を含む様々な地形上で、クレーン、高架装置、掘削装置、掘削デリック、及び/又は他のいずれかの産業用装置等の作業機を運搬すると共にその使用を可能とする。
多くの場合、無限軌道多目的車両は、できる限り大きい積載量を有しながらも公道インフラストラクチャに適合可能であるようなサイズであることが望ましい。例えば無限軌道多目的車両は、地下通路の下に収まるか又は公道インフラストラクチャの車高制限を守るのに充分な低さであると望ましい場合がある(例えばトラックのデッキ・トレーラーで運ばれる場合)。通例、これは車両の構成要素に一定の制限を加える。例えばこれによって、車両が運搬する作業機との干渉を避けるために車両のオペレータ・キャビンのサイズが制限される可能性がある。
無限軌道多目的車両が運搬する作業機は通常、車両のフレームに搭載される。多くの場合、このために問題又は課題が生じる。例えば、作業機はトラックのフレームに設置されるように設計されていることが多い。無限軌道多目的車両のフレームは典型的にトラックのフレームとは大きく異なるので、作業機は、トラックのフレームほど容易には無限軌道多目的車両のフレームに搭載することができない。無限軌道多目的車両のフレームに作業機を設置するために、作業機及び/又は無限軌道多目的車両に変更を加える必要があり得る。例えば、場合によっては、作業機と無限軌道多目的車両のフレームとの間に中間支持構造を設置して作業機を支持し留める必要がある場合がある。
無限軌道多目的車両の各軌道アセンブリ(track assembly)は、1組の車輪の周りに配置され地面に係合して牽引を発生させる無限軌道(endless track)を含む。無限軌道を1組の車輪の周りに設置することは時として難しい場合がある。例えば場合によっては、1組の車輪の周りに軌道を設置する間に、無限軌道の内側にある案内突起が車輪のいくつかと干渉する恐れがある。また、無限軌道の伸張は独立した伸張装置(tensioner)(例えば油圧アキュムレータ及びシリンダ又はばね留めアクチュエータ)によって維持することができるが、これによってある問題が生じることがある(例えばシリンダ又はアクチュエータの変位に対して一定の伸張を維持することが難しい)。
無限軌道多目的車両に関して上述したものと同様の課題は、他のタイプの産業用無限軌道車両でも発生する場合がある。
従って、無限軌道多目的車両及び他の無限軌道車両を改良する必要性がある。
本発明の一態様に従って、無限軌道車両を提供する。無限軌道車両は、この無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシを含む。フレームは、このフレームの上に作業機を搭載するための機器搭載領域を含む。無限軌道車両は、フレームに搭載されたオペレータ・キャビンを含む。また、無限軌道車両は、フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置も含む。動力装置の少なくとも一部はフレームの上及びオペレータ・キャビンの後方に搭載されている。無限軌道車両は、無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリを含む。軌道アセンブリの第1のものは無限軌道車両の第1の横側にあり、軌道アセンブリの第2のものは無限軌道車両の第2の横側にある。複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリは、フレームに搭載されると共に、(i)複数の車輪であって、駆動車輪と、無限軌道車両の長手方向に駆動車輪から離間した端部車輪と、駆動車輪と端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪と、(ii)地面に係合するための複数の車輪の回りに配置された無限軌道と、を含む。無限軌道は、駆動車輪と端部車輪との間で支持車輪の上に延出する上部分と、支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含む。駆動車輪は無限軌道と駆動係合して無限軌道に動きを与える。
本発明の別の態様に従って、無限軌道車両を提供する。無限軌道車両は、この無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシを含む。フレームは、このフレームの上に作業機を搭載するための機器搭載領域を含む。無限軌道車両は、フレームに搭載されたオペレータ・キャビンを含む。オペレータ・キャビンは、オペレータが座ることを可能とするための座席領域を含む。座席領域は、無限軌道車両の幅方向に沿った第1のシート位置及び第2のシート位置を画定する。また、無限軌道車両は、フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置も含む。無限軌道車両は、この無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリを含む。軌道アセンブリの第1のものは無限軌道車両の第1の横側にあり、軌道アセンブリの第2のものは無限軌道車両の第2の横側にある。複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリは、フレームに搭載されると共に、(i)複数の車輪であって、駆動車輪と、無限軌道車両の長手方向に駆動車輪から離間した端部車輪と、駆動車輪と端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪と、(ii)地面に係合するための複数の車輪の回りに配置された無限軌道と、を含む。無限軌道は、駆動車輪と端部車輪との間で支持車輪の上に延出する上部分と、支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含む。駆動車輪は無限軌道と駆動係合して無限軌道に動きを与える。フレームに作業機が搭載された無限軌道車両は、公道インフラストラクチャでの走行についての車高制限を守る。
本発明の別の態様に従って、無限軌道車両を提供する。無限軌道車両は、この無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシを含む。フレームは、このフレームの上に作業機を搭載するための機器搭載領域を含む。無限軌道車両は、フレームに搭載されたオペレータ・キャビンを含む。オペレータ・キャビンは、オペレータが座ることを可能とするための第1のシートと、無限軌道車両の幅方向においてオペレータの隣に第2の人物が座ることを可能とするための第2のシートと、を含む。また、無限軌道車両は、フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置を含む。無限軌道車両は、無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリを含む。軌道アセンブリの第1のものは無限軌道車両の第1の横側にあり、軌道アセンブリの第2のものは無限軌道車両の第2の横側にある。複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリは、フレームに搭載されると共に、(i)複数の車輪であって、駆動車輪と、無限軌道車両の長手方向に駆動車輪から離間した端部車輪と、駆動車輪と端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪と、(ii)地面に係合するための複数の車輪の回りに配置された無限軌道と、を含む。無限軌道は、駆動車輪と端部車輪との間で支持車輪の上に延出する上部分と、支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含む。駆動車輪は無限軌道と駆動係合して無限軌道に動きを与える。
本発明の別の態様に従って、無限軌道車両を提供する。無限軌道車両は、この無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシを含む。フレームは、このフレームの上に作業機を搭載するための機器搭載領域を含む。無限軌道車両は、フレームに搭載されたオペレータ・キャビンを含む。オペレータ・キャビンは、オペレータが座ることを可能とするための座席領域を含む。座席領域は、記無限軌道車両の幅方向に沿った第1のシート位置及び第2のシート位置を画定する。オペレータ・キャビンは、無限軌道車両の高さを画定する屋根を含む。無限軌道車両の高さは2.8m以下である。また、無限軌道車両は、フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置を含む。無限軌道車両は、無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリを含む。軌道アセンブリの第1のものは無限軌道車両の第1の横側にあり、軌道アセンブリの第2のものは無限軌道車両の第2の横側にある。複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリは、フレームに搭載されると共に、(i)複数の車輪であって、駆動車輪と、無限軌道車両の長手方向に駆動車輪から離間した端部車輪と、駆動車輪と端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪と、(ii)地面に係合するための複数の車輪の回りに配置された無限軌道と、を含む。無限軌道は、駆動車輪と端部車輪との間で支持車輪の上に延出する上部分と、支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含む。駆動車輪は、無限軌道と駆動係合して前記無限軌道に動きを与える。
本発明の別の態様に従って、無限軌道車両を提供する。無限軌道車両は、この無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシを含む。フレームは、このフレームの上に作業機を搭載するための機器搭載領域を含む。無限軌道車両は、フレームに搭載されたオペレータ・キャビンを含む。オペレータ・キャビンは、オペレータが座ることを可能とするための座席領域と、オペレータが無限軌道車両を制御することを可能とするためのユーザ・インタフェースと、を含む。ユーザ・インタフェースは、無限軌道車両の速度を制御するためのアクセルと、無限軌道車両を操縦するためのステアリング・デバイスと、を含む。オペレータ・キャビンは、オペレータが無限軌道車両の幅方向に沿った座席領域の第1のシート位置に座ると共にステアリング・デバイスが無限軌道車両の幅方向に沿った第1のステアリング・デバイス位置にある第1のキャビン構成と、オペレータが無限軌道車両の幅方向に沿った座席領域の第2のシート位置に座ると共にステアリング・デバイスが無限軌道車両の幅方向に沿った第2のステアリング・デバイス位置にある第2のキャビン構成と、を含む複数のキャビン構成に構成可能である。また、無限軌道車両は、フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置も含む。無限軌道車両は、無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリを含む。軌道アセンブリの第1のものは無限軌道車両の第1の横側にあり、軌道アセンブリの第2のものは無限軌道車両の第2の横側にある。複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリは、フレームに搭載されると共に、(i)複数の車輪であって、駆動車輪と、無限軌道車両の長手方向に駆動車輪から離間した端部車輪と、駆動車輪と端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪と、(ii)地面に係合するための複数の車輪の回りに配置された無限軌道と、を含む。無限軌道は、駆動車輪と端部車輪との間で支持車輪の上に延出する上部分と、支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含む。駆動車輪は無限軌道と駆動係合して無限軌道に動きを与える。
本発明の別の態様に従って、無限軌道車両を提供する。無限軌道車両は、この無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシを含む。フレームは、このフレームの上に作業機を搭載するための機器搭載領域を含む。無限軌道車両は、フレームに搭載されたオペレータ・キャビンを含む。オペレータ・キャビンは、オペレータが座ることを可能とするための座席領域と、オペレータが無限軌道車両を制御することを可能とするためのユーザ・インタフェースと、を含む。ユーザ・インタフェースは、無限軌道車両の速度を制御するためのアクセルと、無限軌道車両を操縦するためのステアリング・デバイスと、を含む。オペレータ・キャビンは、オペレータが無限軌道車両の幅方向に沿った座席領域の第1のシート位置に座ると共にステアリング・デバイスが無限軌道車両の幅方向に沿った第1のステアリング・デバイス位置にある第1のキャビン構成と、オペレータが無限軌道車両の幅方向に沿った座席領域の第2のシート位置に座ると共にステアリング・デバイスが無限軌道車両の幅方向に沿った第2のステアリング・デバイス位置にある第2のキャビン構成と、を含む複数のキャビン構成に構成可能である。また、無限軌道車両は、フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置も含む。無限軌道車両は、無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリを含む。軌道アセンブリの第1のものは無限軌道車両の第1の横側にあり、軌道アセンブリの第2のものは無限軌道車両の第2の横側にある。複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリは、フレームに搭載されると共に、複数の車輪であって、駆動車輪と、無限軌道車両の長手方向に駆動車輪から離間した端部車輪と、駆動車輪と端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪を含む。各支持車輪は、軌道アセンブリの高さの大部分を占め、支持車輪の軸を中心として回転可能であると共に支持車輪の円周を有する第1の支持車輪部材と、支持車輪の軸を中心として回転可能であると共に支持車輪の円周を有する第2の支持車輪部材と、を含む。第2の支持車輪部材は、第1の支持車輪部材とは別個に軌道アセンブリに設置可能であると共に軌道アセンブリから取り外し可能である。また、無限軌道車両は、地面に係合するための複数の車輪の回りに配置された無限軌道も含む。無限軌道は、駆動車輪と端部車輪との間で支持車輪の上に延出する上部分と、支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含む。駆動車輪は、無限軌道と駆動係合して無限軌道に動きを与える。
本発明の別の態様に従って、無限軌道車両を提供する。無限軌道車両は、この無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシを含む。フレームは、無限軌道車両の幅方向に離間した1対のサイド・レールを含み、このサイド・レールは無限軌道車両によって運搬される作業機をサイド・レールに搭載するためのものである。無限軌道車両の幅方向におけるサイド・レールの間隔は標準トラック・フレーム・サイド・レール間隔に相当する。無限軌道車両は、フレームに搭載されたオペレータ・キャビンを含む。また、無限軌道車両は、フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置を含む。無限軌道車両は、無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリを含む。軌道アセンブリの第1のものは無限軌道車両の第1の横側にあり、軌道アセンブリの第2のものは無限軌道車両の第2の横側にある。複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリは、フレームに搭載されると共に、(i)複数の車輪であって、駆動車輪と、無限軌道車両の長手方向に駆動車輪から離間した端部車輪と、駆動車輪と端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪と、(ii)地面に係合するための複数の車輪の回りに配置された無限軌道と、を含む。無限軌道は、駆動車輪と端部車輪との間で支持車輪の上に延出する上部分と、支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含む。駆動車輪は、無限軌道と駆動係合して無限軌道に動きを与える。
本発明の別の態様に従って、無限軌道車両を提供する。無限軌道車両は、この無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシを含む。フレームは、無限軌道車両の幅方向に離間した1対のサイド・レールを含み、このサイド・レールは無限軌道車両によって運搬される作業機をサイド・レールに搭載するためのものである。無限軌道車両の幅方向におけるサイド・レールの間隔は34インチ以下である。また、無限軌道車両は、フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置も含む。無限軌道車両は、フレームに搭載されたオペレータ・キャビンを含む。無限軌道車両は、無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリを含む。軌道アセンブリの第1のものは無限軌道車両の第1の横側にあり、軌道アセンブリの第2のものは無限軌道車両の第2の横側にある。複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリは、フレームに搭載されると共に、(i)複数の車輪であって、駆動車輪と、無限軌道車両の長手方向に駆動車輪から離間した端部車輪と、駆動車輪と端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪と、(ii)地面に係合するための前記複数の車輪の回りに配置された無限軌道と、を含む。無限軌道は、駆動車輪と端部車輪との間で支持車輪の上に延出する上部分と、支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含む。駆動車輪は、無限軌道と駆動係合して前記無限軌道に動きを与える。
本発明の別の態様に従って、無限軌道車両を提供する。無限軌道車両は、この無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシを含む。フレームは、無限軌道車両の幅方向に離間した1対のサイド・レールであって、無限軌道車両によって運搬される作業機をサイド・レールに搭載するための1対のサイド・レールを含む上部フレーム構造を含む。また、フレームは、上部フレーム構造の下にある下部フレーム構造も含む。フレームは、上部フレーム構造と下部フレーム構造との間に垂直ギャップを画定する。また、無限軌道車両は、フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置も含む。無限軌道車両は、フレームに搭載されたオペレータ・キャビンを含む。無限軌道車両は、無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリを含む。軌道アセンブリの第1のものは無限軌道車両の第1の横側にあり、軌道アセンブリの第2のものは無限軌道車両の第2の横側にある。複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリは、フレームに搭載されると共に、(i)複数の車輪であって、駆動車輪と、無限軌道車両の長手方向に前記駆動車輪から離間した端部車輪と、駆動車輪と端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪と、(ii)地面に係合するための複数の車輪の回りに配置された無限軌道と、を含む。無限軌道は、駆動車輪と端部車輪との間で支持車輪の上に延出する上部分と、支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含む。駆動車輪は、無限軌道と駆動係合して前記無限軌道に動きを与える。
本発明の別の態様に従って、無限軌道車両を提供する。無限軌道車両は、この無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシを含む。また、無限軌道車両は、フレームに搭載され、原動機及びこの原動機に接続された液圧駆動システムを含む動力装置を含む。無限軌道車両は、フレームに搭載されたオペレータ・キャビンを含む。無限軌道車両は、無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリを含む。軌道アセンブリの第1のものは無限軌道車両の第1の横側にあり、軌道アセンブリの第2のものは無限軌道車両の第2の横側にある。複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリは、フレームに搭載されると共に、(i)複数の車輪であって、駆動車輪と、無限軌道車両の長手方向に駆動車輪から離間した端部車輪と、駆動車輪と端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪と、(ii)地面に係合するための複数の車輪の回りに配置された無限軌道と、(iii)無限軌道における伸張を維持するための軌道伸張装置と、を含む。軌道伸張装置は、液圧駆動システムに液圧接続された液圧アクチュエータを含む。無限軌道は、駆動車輪と端部車輪との間で支持車輪の上に延出する上部分と、支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含む。駆動車輪は、無限軌道と駆動係合して前記無限軌道に動きを与える。
本発明の別の態様に従って、無限軌道車両を提供する。無限軌道車両は、この無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシを含む。また、無限軌道車両は、フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置を含む。無限軌道車両は、無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリを含む。軌道アセンブリの第1のものは無限軌道車両の第1の横側にあり、軌道アセンブリの第2のものは無限軌道車両の第2の横側にある。複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリは、フレームに搭載されると共に、複数の車輪であって、駆動車輪と、無限軌道車両の長手方向に前記駆動車輪から離間した後輪と、駆動車輪と端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪を含む。後輪及び支持車輪の最も後方のものは、無限軌道車両の長手方向において重なっている。また、軌道アセンブリは、地面に係合するための複数の車輪の回りに配置された無限軌道も含む。無限軌道は、駆動車輪と端部車輪との間で支持車輪の上に延出する上部分と、支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含む。駆動車輪は、無限軌道と駆動係合して無限軌道に動きを与える。
本発明のこれら及び他の態様は、添付図面を関連付けて本発明の実施形態の以下の説明を検討することで、当業者には明らかとなろう。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態の詳細な説明を一例としてのみ与える。
図面において本発明の実施形態を一例として示す。記載及び図面は、本発明のいくつかの実施形態を例示する目的のためだけのものであり、理解の一助であることは明らかに理解されよう。それらは本発明の限定を規定することは意図していない。
本発明の一実施形態に従った、作業機を備えた無限軌道多目的車両の一例の第1の斜視図を示す。 本発明の一実施形態に従った、作業機を備えた無限軌道多目的車両の一例の第2の斜視図を示す。 本発明の一実施形態に従った、作業機を備えた無限軌道多目的車両の一例の側面図を示す。 本発明の一実施形態に従った、作業機を備えた無限軌道多目的車両の一例の正面図を示す。 本発明の一実施形態に従った、作業機を備えた無限軌道多目的車両の一例の背面図を示す。 本発明の一実施形態に従った、作業機を備えた無限軌道多目的車両の一例の上面図を示す。 作業機なしの無限軌道多目的車両の第1の斜視図を示す。 作業機なしの無限軌道多目的車両の第2の斜視図を示す。 作業機なしの無限軌道多目的車両の側面図を示す。 作業機なしの無限軌道多目的車両の正面図を示す。 作業機なしの無限軌道多目的車両の背面図を示す。 作業機なしの無限軌道多目的車両の上面図を示す。 作業機なしの無限軌道多目的車両の底面図を示す。 無限軌道車両のフレーム及び軌道アセンブリを含むシャシの斜視図を示す。 無限軌道車両のフレーム及び軌道アセンブリを含むシャシの側面図を示す。 無限軌道車両のフレーム及び軌道アセンブリを含むシャシの上面図を示す。 無限軌道車両のフレーム及び軌道アセンブリを含むシャシの正面図を示す。 無限軌道車両のフレーム及び軌道アセンブリを含むシャシの背面図を示す。 無限軌道アセンブリの無線軌道なしのフレーム及び軌道アセンブリの斜視図を示す。 無限軌道アセンブリの無線軌道なしのフレーム及び軌道アセンブリの側面図を示す。 無限軌道アセンブリの無線軌道なしのフレーム及び軌道アセンブリの上面図を示す。 無限軌道アセンブリの無線軌道なしのフレーム及び軌道アセンブリの底面図を示す。 無限軌道アセンブリの無線軌道なしのフレーム及び軌道アセンブリの正面図を示す。 無限軌道アセンブリの無線軌道なしのフレーム及び軌道アセンブリの背面図を示す。 無限軌道アセンブリの無線軌道なしのフレーム及び軌道アセンブリの横断面図を示す。 無限軌道車両のフレームに作業機を固着する取り付けデバイスの例を示す。 無限軌道車両のフレームに作業機を固着する取り付けデバイスの例を示す。 無限軌道車両のフレームに作業機を固着する取り付けデバイスの例を示す。 本発明の一実施形態に従った無限軌道の内側の上面図を示す。 本発明の一実施形態に従った無限軌道の横断面図を示す。 本発明の別の実施形態に従った無限軌道の地面係合外側の斜視図を示す。 本発明の別の実施形態に従った無限軌道の内側の斜視図を示す。 無限軌道車両の動力装置の前部斜視図を、その筐体のパネルを取り外して示す。 無限軌道車両の動力装置の後部斜視図を、その筐体のパネルを取り外して示す。 軌道アセンブリの支持車輪の横断面図を無限軌道と共に示す。 軌道アセンブリの支持車輪の横断面図を無限軌道なしで示す。 軌道アセンブリの車輪に関連付けた軌道伸張装置の斜視図を示す。 軌道アセンブリの車輪に関連付けた軌道伸張装置の横断面図を示す。 本発明の別の実施形態に従った軌道アセンブリの支持車輪の斜視図を示す。 本発明の別の実施形態に従った軌道アセンブリの支持車輪の横断面図を示す。 1人用構成に構成された無限軌道車両のオペレータ・キャビンを示す。 1人用構成のオペレータ・キャビンを、シート及びユーザ・インタフェースの構成要素を取り除いて示す。 2人用構成に構成された無限軌道車両のオペレータ・キャビンを示す。 2人用構成のオペレータ・キャビンを、シート及びユーザ・インタフェースの構成要素を取り除いて示す。 無限軌道車両の他の構成要素に接続されたユーザ・インタフェースの構成要素を示す。 オペレータ・キャビンのシート支持部及びユーザ・インタフェース支持部の部分を示す。 オペレータ・キャビンのシート支持部及びユーザ・インタフェース支持部を示す。 無限軌道車両の液圧駆動システムに液圧接続された軌道アセンブリの軌道伸張装置を示す。 無限軌道車両の液圧駆動システムに液圧接続された軌道アセンブリの軌道伸張装置を示す。 無限軌道車両の液圧駆動システムに液圧接続された軌道アセンブリの軌道伸張装置を示す。
図1から図13は、本発明の一実施形態に従った無限軌道多目的車両10の一例を示す。無限軌道多目的車両10は、起伏の多い地形(例えば泥、急な坂道、沼地、岩石、泥、及び/又は雪がある)を含む様々な地形上で、例えばクレーン、はしご、高架装置、高架作業の足場、昇降機、掘削装置、採掘デリック、マテリアル・ハンドラ、及び/又は他のいずれかの産業用装置等の1つ以上の作業機器を含む作業機41を運搬すると共にその使用を可能とするように設計されている。このタイプの車両は、時として「無限軌道運搬車」又は「無限軌道機器運搬車」と称することができる。
無限軌道多目的車両10は、(作業機41を考慮に入れずに測定した場合)長さL、幅W、及び高さHを有する。これらの寸法によって、車両10は、公道インフラストラクチャにおいて使用可能でありながら大きい有料荷重を有することができる。例えばいくつかの実施形態において、長さLは、5mと10mとの間、場合によっては6mと9mとの間、場合によっては7mと8mとの間等、少なくとも5mとすることができ、幅Wは、2mと5mとの間、場合によっては2.5mと4.5mとの間、場合によっては3mと4mとの間等、少なくとも2mとすることができ、高さHは、4m以下、場合によっては3.5m以下、場合によっては3m以下とすることができる。他の実施形態では、長さL、幅W、及び高さHは他の様々な値を取ることができる。
無限軌道多目的車両10の有料荷重は極めて大きくすることができる。例えばいくつかの実施形態において、車両10の有料荷重は少なくとも10000lbs(約4536kg)、場合によっては少なくとも15000lbs(約6804kg)、場合によっては少なくとも20000lbs(約9072kg)、場合によっては少なくとも30000lbs(約13608kg)、場合によっては少なくとも40000lbs(18144kg)とすることができる。他の実施形態では、有料荷重は他の様々な値を取ることができる。
この実施形態では、無限軌道多目的車両10は、シャシ12、動力装置14、複数の軌道アセンブリ16、16、及びオペレータ・キャビン20を含む。車両10は、車両10の長手方向(すなわちその長手方向の軸59に概ね平行な方向)を画定する長手方向の軸59と、幅方向(その長手方向の軸59に概ね垂直な横方向)を含む横断方向(すなわちその長手方向の軸59を横断する方向)と、を有する。また、車両10の高さ方向は、その長手方向及びその幅方向の双方に対して垂直である。
a)動力装置
動力装置14は、無限軌道多目的車両10を動かすための電力を発生させる。このために動力装置14は原動機17を含む。例えば原動機17は、内燃機関及び/又は車両10を動かす動力を発生させるための1つ以上の他のタイプのモータ(例えば電動機等)を含むことができる。
動力装置14は軌道アセンブリ16、16の各々と駆動関係にある。すなわち、動力装置14から導出された電力は、軌道アセンブリ16、16を駆動するために軌道アセンブリ16、16の各々に伝達される。この実施形態において、更に図33も参照すると、動力装置14からの電力は液圧駆動システム21を介して軌道アセンブリ16、16に伝達される。例えばこの例では、液圧駆動システム21は、軌道アセンブリ16、16の各々のための液圧ポンプ26を含み、これは原動機17によって駆動され、液圧モータ(図示せず)に接続され、このモータがその軌道アセンブリを駆動する。他の実施形態では、動力装置14からの電力を他の様々な方法で軌道アセンブリ16、16に伝達することができる。
この実施形態において、動力装置14は、原動機17及び動力装置14の他の構成要素を収容する筐体46を含む。更に具体的には、この実施形態において筐体46は、液圧駆動システム21の各液圧ポンプ26及び作動液槽を含む液圧構成要素、原動機17及び液圧駆動システム21の作動液を冷却するための冷却システム21、バッテリー、排気システムの構成要素、パイプ、及びケーブルを収容する。他の実施形態では、筐体46に動力装置14の他の構成要素を収容することも可能である。
筐体46及びこれが収容する動力装置14の構成要素は、シャシ12の上に搭載されている。更に具体的には、この実施形態において筐体46は、動力装置14の第1の部分を収容すると共にオペレータ・キャビン20の後方でシャシ12上に位置する後方筐体部47と、動力装置14の第2の部分を収容すると共にオペレータ・キャビン20の右側でシャシ12上に位置する側方筐体部47と、を含む。従ってこの実施形態では、筐体46は、オペレータ・キャビン20の後方及び隣に延出する概ねL字形の構成を有し、後方筐体部47が車両10の幅方向に細長く、側方筐体部47が車両10の長手方向に細長い。
筐体46及びこれが収容する動力装置14の構成要素をシャシ12の上に搭載することで、動力装置14の設置及び点検を容易にすることができる。例えば、作業機41によって妨げられることなく動力装置14の構成要素にアクセスして、保守又は他の点検を実行することができる。
また、原動機17を含む動力装置14の構成要素、液圧駆動システム21の液圧ポンプ、及び筐体46を相互に固着して「動力装置モジュール」を構成し、これをユニットとしてシャシ12に設置すると共にシャシ12から取り外し可能とすることができる。これによって、無限軌道多目的車両10を用いる用途又は環境に応じて、車両10の製造中に複数の異なる動力装置モジュールのうち特定の1つを容易に車両10に装備することができる。例えばいくつかの実施形態では、複数の異なる動力装置モジュールは異なるタイプの原動機を含むことがある。例えば場合によっては、異なるタイプの原動機は、異なるエンジン層の要件に合致する異なるタイプのエンジン(例えばT3エンジン層の要件に合致するエンジン及びT4エンジン層の要件に合致するエンジン)等、異なるタイプの内燃機関であり得る。かかる実施例において、原動機17を制御するコントローラ(例えばエンジン制御ユニット(ECU)は、異なるタイプのエンジンを制御可能であるソフトウェアを含むことができ、原動機17が対応する特定のタイプのエンジンを示す入力を受信してそれに応じた制御を行う。
更に、筐体46及びこれが収容する動力装置14の構成要素をシャシ12の上に設置することによって、無限軌道多目的車両10の高さHを小さく維持することができる。これは様々な場合に有益であり得る。
例えばこの実施形態において、オペレータ・キャビン20は、後に詳述するように2名分の座席があり(すなわち2つのシートを含むことができ)、作業機41を運搬する無限軌道多目的車両10は公道インフラストラクチャ上を走行することができる。車両10は、自己推進によって又は別の車両上で(例えば平台トラック上で)運ばれることによって、公道インフラストラクチャ上を走行することができる。従って車両10は、公道インフラストラクチャ上で走行するための車高制限(すなわち最大許容車高)を守ることができる。車高制限は通常、公道インフラストラクチャの担当である関係官庁によって設定することができる。例えば場合によっては、公道インフラストラクチャ上を走行するための車高制限は13.5フィート(4.1m)と14フィート(4.3m)との間であり得る。他の場合には、公道インフラストラクチャ上を走行するための車高制限は他のいずれかの適切な値を有することがある。このため、作業機41が収縮した非作業状態において測定した車両10の全高HV−0は、車高制限と、車両10を公道インフラストラクチャ上で運ぶことができるトレーラの高さとを考慮して設計すれば良い。例えば、車両10を運ぶために高さが24インチのトレーラの使用が予想される場合、車両10の全高HV−0は、車高制限が13.5フィートであるならば11.5フィート(3.5m)以下とすることができ、車高制限が14フィートであるならば12フィート(3.7m)以下とすることができる。別の例として、車両10を運ぶために高さが18インチのトレーラの使用が予想される場合、車両10の全高HV−0は、車高制限が13.5フィートであるならば12フィート以下とすることができ、車高制限が14フィートであるならば12.5フィート以下とすることができる。このため様々な例では、車両10の全高HV−0は12.5フィート以下、場合によっては12フィート以下、場合によっては11.5フィート以下とすることができる。
更に具体的には、この実施形態において、作業機41が収縮した非作業状態にある場合(すなわち車両10上で収縮して何も作業動作を実行していない状態である。これに対して、拡張作業状態では作業動作を実行するために車両10から外側に拡張される)、作業機41は、オペレータ・キャビン20の後側114よりも車両10の長手方向前方へ延出するように配置されている。この実施例では、作業機41は、オペレータ・キャビン20の前側112よりも車両10の長手方向前方へ、オペレータ・キャビン20の右側116の隣に、側方筐体部47の上方に延出する。また、作業機41はオペレータ・キャビン20の屋根118の上に延出する。原動機17を含む動力装置14の部分を、(例えばシャシ12が画定する内部空間又は「タブ(tub)」内とは異なり)シャシ12の上及びオペレータ・キャビン20の後方に搭載することによって、2つのシートを含むことができるオペレータ・キャビン20は、作業機41をこのように設置するために充分に低くすることができる。例えばいくつかの実施形態では、オペレータ・キャビン20の屋根118までの車両10の高さHは、2.8m以下、場合によっては2.7m以下、場合によっては2.6m以下とすることができる。例えばこの実施形態では、車両10の高さHは約2.5mとすることができる。
別の例として、作業機41が設置されていない無限軌道多目的車両10は、(例えば海外へ)運ぶために閉じた出荷コンテナ内に収めることができる。例えば場合によっては、出荷コンテナの最大高は3m以下、場合によっては2.8m以下、場合によっては2.6m以下とすることができ、車両10はその出荷コンテナ内に収まることができる。
更に別の例では、無限軌道多目的車両10の高さHを小さく保つことによって、オペレータ・キャビン20の上部とシャシ12との間の垂直距離を、トラックにおける対応する距離と同一又は同様として、主にトラック上への搭載用に設計されると考えられる作業機41等の作業機を容易に車両10に搭載することを可能とする。
無限軌道多目的車両10を推進するための動力を発生させることに加えて、いくつかの実施形態では、動力装置14は、車両10が運搬する作業機41に給電することができる。例えば場合によっては、原動機17を用いて作業機41に電力を供給することができる。他の場合、動力装置14は作業機41に電力を供給するための別の原動機を含むことも可能である。
b)軌道アセンブリ
軌道アセンブリ16、16は、地面上で無限軌道多目的車両10を推進するために用いられる。軌道アセンブリ16は車両10の第1の横側にあり、軌道アセンブリ16は車両10の第2の横側にある。軌道アセンブリ16、16の各々は、使用時に車両10の重量の一部を支える。この例では、軌道アセンブリ16、16は同様に構成され、シャシ12に対して対称的に配置されるので、軌道アセンブリ16、16の各々が支える車両10の重量の一部は車両10の重量の約半分である。他の例では、軌道アセンブリ16、16の各々が支える車両10の重量の一部は、車両10の重量の半分以外とすることも可能である。
更に図14から図18も参照すると、この実施形態において各軌道アセンブリ16は、駆動車輪24、遊動輪23、及び複数の支持車輪28〜28を含む複数の車輪、並びに車輪24、23、28〜28の周りに配置された無限軌道22を含む。軌道アセンブリ16は、長さLta、幅Wta、及び高さHtaを有する。軌道アセンブリ16の長手方向は、無限軌道多目的車両10の長手方向に概ね平行である。また、軌道アセンブリ16は、無限軌道車両10の幅方向に概ね平行である幅方向を含む横断方向と、車両10の高さ方向に概ね平行である高さ方向と、を有する。
無限軌道22は地面に係合して牽引を与える。無限軌道22は、車輪24、23、28〜28の周りに配置され、上部分(top run)40及び底部分(bottom run)42を含む。無限軌道22の上部分40及び底部分42は、相互に概ね平行であり、無限軌道多目的車両10の長手方向に沿って延出する。無限軌道22の上部分40は、概ね水平であり、駆動車輪24と遊動輪23との間の距離によって概ね画定される長さを有する。無限軌道22の底部分42は、支持車輪28〜28の下にあって地面に係合する無限軌道22の部分である。無限軌道22の底部分42の長さは、支持車輪28〜28の最も前方のもの(この場合は支持車輪28)と支持車輪28〜28の最も後方のもの(この場合は支持車輪28)との間の距離によって概ね画定される。
駆動車輪24は、動力装置14と被駆動関係にあり、地面上で車両10を推進するために無限軌道22に動きを与える。駆動車輪24は、無限軌道22に動きを与えるために動力装置14から導出される電力により、車両10の長手方向を横断する回転軸を中心として回転可能である。この実施形態では、シャシ12の前方領域に位置する駆動車輪24は、無限軌道22に係合するスプロケットを含む。他の実施形態では、駆動車輪24は他の様々な方法で構成することができる。
遊動輪23は、動力装置14から導出された電力を、無限軌道22を動かすための動力に変換せず、無限軌道22を案内して、無限軌道22が駆動車輪24によって駆動される際にこれを伸張状態に維持する。遊動輪23は、無限軌道多目的車両10の長手方向を横断する回転軸を中心として回転可能である。この実施形態では、シャシ12の後方領域にある遊動輪23は、スプロケット又は無限軌道22に係合する他のタイプの車輪を含むことができる。
支持車輪28〜28は、無限軌道多目的車両10の長手方向に沿って延出する一列構成に配置され、車両10が地面上で移動すると無限軌道22の底部分42上で転がる。支持車輪28〜28は、動力装置14から導出された電力を、無限軌道22を動かすための動力に変換せず、軌道アセンブリ16が支える車両10の重量の一部を支えて、無限軌道22を介して地面上に分散させる。また、支持車輪28〜28は、無限軌道22の形状及び位置を維持すると共に、軌道22を車両移動のおおよその方向と概ね整合するように保つことができる。
支持車輪28〜28の各々は、軌道アセンブリ16の高さHtaのほとんどを占める。すなわち、支持車輪28〜28の各々の直径DSWは、軌道アセンブリ16の高さHtaの少なくとも半分、場合によっては少なくとも3分の2、場合によっては少なくとも4分の3に相当する。この場合、支持車輪28〜28の各々の直径DSWは軌道アセンブリ16の高さHtaの約65%に相当する。いくつかの実施形態においては、支持車輪28〜28の各々の直径DSWは、使用時に無限軌道22の上部分40が支持車輪28〜28に接触可能であるようになっている。他の実施形態では、支持車輪28〜28をもっと小さく形成して、使用時に無限軌道22の上部分40と支持車輪28〜28との間が接触しないようにすることも可能である。
支持車輪28〜28は、軌道アセンブリ16の複数の車輪担持アセンブリ50、50によって担持されている。車輪担持アセンブリ50、50の各々は、支持車輪28〜28の少なくとも2つを担持し、これは車輪を担持するアセンブリであるので、「ボギー(bogie)」と称する。更に具体的には、この実施形態において、ボギー50は支持車輪28、28を担持し、ボギー50は支持車輪28、28を担持する。
ボギー50はリンク70を含み、これは支持車輪28、28を相互接続し、枢動軸を画定する枢軸71を中心としてシャシ12に対して枢動可能である。リンク70は、いずれかの適切な形態(例えば単一の部材、又は1つ以上の締結具、溶接等により相互に接続された複数の部材)を取ることができる接続構造である。支持車輪28、28は、これらの支持車輪28、28の各回転軸を画定する各軸を介してリンク70に回転可能に搭載されている。この実施形態において、リンク70の枢動軸は、支持車輪28の回転軸よりも支持車輪28の回転軸の近くにあり、支持車輪28、28の回転軸よりも上にある。他の実施形態において、リンク70の枢動軸及び支持車輪28、28の回転軸は、相互に対して異なるように位置付けることができる(例えばリンク70の枢動軸は支持車輪28、28の回転軸間で等距離にあることができる)。ボギー50はボギー50と同様に構成されているので、これ以上は説明しない。
この実施形態において、各支持車輪28は無限軌道22の設置を容易にする。更に具体的には、この実施形態において、更に図35及び図36も参照すると、支持車輪28は第1の支持車輪部材35及び第2の支持車輪部材35を含み、これらは各々、支持車輪28の円周を有し、支持車輪28の軸を中心として回転可能であり、相互に別個に軌道アセンブリ16に設置可能であると共にこれから取り外し可能である。車両10の中心線から最も遠い支持車輪部材35は「外側寄りの」支持車輪部材と見ることができ、車両10の中心線に最も近い支持車輪部材35は「中央寄りの」支持車輪部材と見ることができる。中央寄りの支持車輪部材35が適正位置にある間であって外側寄りの支持車輪部材35を配置する前に無限軌道22を設置することができ、無限軌道22の設置後に外側寄りの支持車輪部材35を適正位置に配置することができる。これによって、無限軌道22の設置又は置換が容易になる。
更に具体的には、この実施形態において、外側寄り及び中央寄りの支持車輪部材35、35を、締結具48〜48(例えばボルト及びナット)によってハブ36に固着する。ハブ36は支持車輪28の軸を受容する開口52を含む。この実施形態において、ハブ36の開口52にベアリング(例えばテーパー・ベアリング)を位置付け、支持車輪28の軸を受容する。キャップ54が支持車輪28の軸の端部を覆っている。支持車輪28の軸はボギー50のリンク70まで延出してこれに固定される。この場合、締結具56(例えばボルト)が、支持車輪28の軸を横断し、リンク70を貫通して延出して、軸をリンク70に固定する。他の実施形態では、外側寄り及び中央寄りの支持車輪部材35、35を他のいずれかの適切な方法で搭載することも可能である。
後に詳述するが、この実施形態における外側寄り及び中央寄りの支持車輪部材35、35は、それらの間に、無限軌道22が車輪24、23、28〜28の周りを移動する際に無限軌道22を案内するその車輪案内を受容するための案内空間38を画定する。
この実施形態において、各支持車輪部材35は、リム部57、ハブ部58、及びそれらの間の半径方向延出部61を含む。リム部57は、無限軌道22の底部分42と転がり接触する。ハブ部58は、支持車輪28の軸を受容する支持車輪部材35の中心部である。この例では、ハブ部58はハブ36と係合し、締結具48〜48によってこれに固着される。半径方向延出部61は、リム部57からハブ部58まで延出する。この例では、半径方向延出部61は、複数のスポーク63〜63と、スポーク63〜63の隣接するものの間にある複数のスポーク間開口67〜67と、を含む。
更に具体的には、この実施形態において、リム部57、ハブ部58、及び半径方向延出部61は、支持車輪部材35がくぼみ69を画定する凹状支持車輪部材であるように構成されている。スポーク63〜63の各々は、ハブ部58に向かって半径方向にテーパー状になっている。他の実施形態では、支持車輪部材35は他のいずれかの適切な形状を有することも可能である。
この実施例では、支持車輪部材35は、鋳造により形状が生成された金属性支持車輪部材(例えばスチールの支持車輪部材)である。他の実施例では、支持車輪部材35は、他のいずれかの適切な材料から及び/又は他のいずれかの適切な製造プロセスを用いて形成することも可能である。
他の実施形態において、支持車輪28〜28は様々な他の方法で構成することができる。例えば他の実施形態では、支持車輪28の支持車輪部材35は、そのリム部57上に、無限軌道22の底部分42と転がり接触するゴム又は他のエラストマー性のカバーを含むことができる。別の例として、他の実施形態における支持車輪28は、上述のような別個の外側寄り及び中央寄りの支持車輪部材を含まない単体の支持車輪とすることも可能である。例えばいくつかの実施形態では、図39及び図40に示すように、支持車輪28は、無限軌道22の底部分42と転がり接触するタイヤ91が搭載された金属性車輪ボディ93を含む単体の支持車輪とすることができる。
この実施形態において図3、図9、図15、及び図20に示すように、遊動輪23は、無限軌道多目的車両10の長手方向において最も後方の支持車輪28に重なっている。これは、作業機41がシャシ12の後端領域に著しい負荷をかける場合(例えばシャシ12の後端領域で掘削装置、ダンプ・バケット、又は他の機器が持ち上げられる場合)、車両10の安定性のために有利であり得る。遊動輪23と支持車輪28との間の長手方向の重なりによって、遊動輪23と支持車輪28との間の長手方向の重なりがない場合に比べて、ボギー50の枢動軸71が画定する枢軸とシャシ12の後端領域との間の長手方向の距離を小さくすることができる。この長手方向の距離が小さいために、シャシ12の後端領域において作業機41が加える負荷に関連したモーメント・アームが小さくなり、従ってモーメントが小さくなる。
更に具体的には、この実施形態において遊動輪23は、支持車輪28の中央寄り及び外側寄り車輪部材35、35間の案内空間38に位置していることによって支持車輪28に長手方向に重なっている。他の実施形態では、遊動輪23と支持車輪28との間の長手方向の重なりは様々な方法で達成可能である。例えば、支持車輪28が別個の外側寄り及び中央寄りの支持車輪部材を含まない単体の支持車輪である実施形態では(例えば図39及び図40に示すように)、遊動輪23が中央寄り遊動輪部材及び外側寄り遊動輪部材を含み、これらの間に画定される空間内に、遊動輪23及び支持車輪28が長手方向に重なるように支持車輪28を配置することができる。
無限軌道22は地面に係合して無限軌道多目的車両10に牽引を与える。更に具体的には、駆動車輪24が動力装置14から導出された電力によって回転すると、駆動車輪24は、地面上で車両10を牽引するために無限軌道22に動きを与える。無限軌道22は、車輪24、23、28〜28に面する内側32と、地面に係合するための内側32に対向する地面係合外側33と、を有する。
この実施形態において、図29及び図30に示すように、無限軌道22はその内側32及びその地面係合外側33の下にあるエラストマー性ボディ37を含む。ボディ37は、軌道22が車輪24、23、28〜28の周りを動くと軌道22の形状を弾性的に変化させることができるエラストマー性材料を含むという点でエラストマー性である。ボディ37のエラストマー性材料は、適切な弾性を有するいずれかのポリマー材料とすることができる。この実施形態において、エラストマー性材料はゴムを含む。様々なゴム化合物を用いることができ、場合によっては、軌道22の異なる領域に異なるゴム化合物が存在し得る。他の実施形態では、エラストマー性材料は、ゴムに加えて又はゴムの代わりに別のエラストマー(例えばポリウレタン・エラストマー)を含む場合がある。
無限軌道22のボディ37のエラストマー材料に、複数のコア21〜21Cが埋め込まれ、これらは軌道22の長手方向に沿って離間し、軌道22の長手方向を横断するように延出して軌道22に横断方向の剛性を与える。コア21〜21は剛性材料から形成される。例えばこの実施形態では、コア21〜21は金属性(例えばスチール)のコアである。従ってこのタイプの軌道は、時として「金属埋め込みゴム軌道」(MERT:metal-embedded rubber track)と称することができる。
コア21〜21は車輪24、23、28〜28と相互作用して、無限軌道22の動きを与える及び/又は案内する。例えばこの実施形態において、軌道22は、駆動車輪24の歯を受容するための複数の駆動開口19から19を有するので、軌道22に動力を与えるために、コア21〜21の各々が配置されている軌道22の部分に駆動車輪24が係合することができる。また、コア21〜21は、軌道22が駆動車輪24によって駆動される際に軌道22の動きを案内する。更に具体的には、各コア21は、1対のウィング29、29と、このウィング29、29間の車輪案内25と、を含む。車輪案内25は、無限軌道22の内側32上に突出する少なくとも1つの、この場合は2つの案内突起36、36を含む。この実施形態では、駆動車輪24の歯が軌道22の駆動開口19〜19に入ると、駆動車輪24は案内突起36、36間のコア21の車輪案内25に係合して軌道22を駆動し、一方で案内突起36、36は、支持車輪28〜28に対して軌道22を案内するために、支持車輪28〜28の各々により画定される案内空間38内を通る。
無限軌道22のボディ37のエラストマー材料に1つ以上の補強材を埋め込むことができる。例えば補強材は、相互に隣接し軌道22の長手方向に延出してその長手方向に沿って軌道22の伸張強度を向上させる補強ケーブル43〜43の層とすることができる。場合によっては、補強ケーブル43は、複数のストランド又はワイヤを含むコード又はワイヤ・ロープとすることができる。他の場合、補強ケーブル43は別のタイプのケーブルとすることができ、適切には長手方向の可撓性を有するいずれかの材料から形成することができる(例えば金属、プラスチック、又は複合材料のファイバ又はワイヤ)。他の実施形態では、様々な他のタイプの補強材を設けることも可能である。
無限軌道22の地面係合外側33は、地面上での牽引を高めるためのねじ山パターンを含む。ねじ山パターンは複数の牽引突起49〜49を含み、これらは「牽引ラグ」と称することができ、軌道22の長手方向に沿って離間し、地面に係合して牽引を高める。
無限軌道22の内側32は、コア21〜21の各々の案内突起36、36を含む。更に、軌道22の内側32は転がり表面39、39を含み、この上で支持車輪28〜28が転がって軌道22を地面に接触させる。
他の実施形態では、無限軌道22を他の様々な方法で構成することができる。
例えばいくつかの実施形態では、図31及び図32に示すように、無限軌道22は、車輪24、23、28〜28を収容するように離間した1対のベルト30、30と、軌道22に沿って長手方向に分布すると共にベルト30、30を相互接続するように横断方向に延出する一連のクロスリンク31〜31と、を含むことができる。
各ベルト30は、ゴム及び/又は他のエラストマー性材料を含むという点でエラストマー性である。ベルト30は、そのゴム及び/又は他のエラストマー性材料に埋め込まれたケーブル層等、1つ以上の補強材を含むことができる。この場合、ベルト30は相互に接続された一連のベルト・セクションから成る。他の場合、ベルト30はワンピースのベルトとすることができる。
クロスリンク31〜31は、ベルト30、30を相互接続し、無限軌道22が車輪24、23、28〜28の周りを動くとこれらの車輪と相互作用する。例えばこの実施形態では、駆動車輪24が回転すると、クロスリンク31〜31の各々が駆動車輪24の歯間のくぼみに係合し、これによって軌道22を駆動する。また、クロスリンク31〜31は、支持車輪28〜28に接触することによって軌道22の動きを案内することに役立つ。更に具体的には、各クロスリンク31は、無限軌道22の内側32上に突出する1対の案内突起45、45を含む車輪案内44を含む。
この実施形態において、駆動車輪24の歯がクロスリンク31〜31間のギャップに入ると、駆動車輪24は案内突起45、45間でクロスリンク28〜28の車輪案内44に係合して軌道22を駆動し、一方で支持車輪28〜28は、支持車輪28〜28に対して軌道22を案内するため、案内突起45、45間を通過する。かかる実施形態では、支持車輪28〜28の各々は、図39及び図40に示すような単体の支持車輪とすることができる。
各クロスリンク31は、無限軌道22の長手方向に対して横断するように延出してベルト30、30を相互接続する細長部材73を含む。細長部材73は、剛性材料、この場合は金属性材料(例えばスチール)から形成される。細長部材73は、この細長部材73、ベルト30、30、及び軌道22の内側32上に配置された裏張りプレート75、75を貫通する締結具によって、ベルト30、30に固定されている。この実施形態では、クロスリンク31は、細長部材73に搭載されたポリマー裏部77を含む。車両10が硬い表面(例えば舗装表面)上を走行する場合にその表面に対するクロスリンク31の影響を最小限に抑えるために、ポリマー裏部77を用いることができる。他の実施形態では、クロスリンク31はポリマー裏部を含まない場合がある。
別の例として、いくつかの実施形態において無限軌道22は、その内側32及びその地面係合外側33の下にある無限エラストマー・ボディを含むことができる。これは、図29及び図30に関して上述したエラストマー・ボディ37と同様であるが、このエラストマー・ボディにコアは埋め込まれていない(例えば「全ゴム」軌道)。
この実施形態において、軌道アセンブリ16は、車輪24、23、28〜28をシャシ12に搭載するための複数の車輪搭載構造を含む。この構造は、駆動車輪搭載構造88、1対の支持車輪搭載構造88、88、及び遊動輪搭載構造88を含み、これらはシャシ12に固定され、無限軌道多目的車両10の長手方向に離間している。車輪搭載構造88〜88の各々は、車輪24、23、28〜28の少なくとも1つを支持する。具体的には、この場合、駆動車輪搭載構造88は駆動車輪24を支持し、支持車輪搭載構造88、88は支持車輪28〜28を担持するボギー50、50を支持し、遊動輪搭載構造88は遊動輪23を支持する。
軌道アセンブリ16は、無限軌道22の伸張を維持するための軌道伸張装置85を含む。この実施形態において、軌道伸張装置85は、支持車輪搭載構造88と遊動輪23の軸との間に接続されて、無限軌道22の伸張を維持する方向に遊動輪23を付勢する。また、この実施形態では、軌道伸張装置68は流体伸張システム、例えば液圧式又は空気圧式の伸張システムであり、流体槽に接続されたピストン−シリンダ伸張アクチュエータ79を含む。この実施例では、伸張アクチュエータ79は液圧式ピストン−シリンダ・アクチュエータである。
更に具体的には、この実施形態において図37及び図38を更に参照すると、伸張アクチュエータ79は、支持車輪搭載構造88及び遊動輪支持アーム83に接続され、このアーム83は、遊動輪搭載構造88に固定された軸89を中心に枢動可能である。遊動輪23の軸は遊動輪支持アーム83に固定されている。伸張アクチュエータ79は、伸びるか又は引っ込んで軸89を中心に遊動輪支持アーム83を回し、これによって遊動輪23を駆動車輪24から遠ざけるか又は近付ける方向に動かすことで、軌道22に伸張を与えることができる。
この実施形態では、無限軌道多目的車両10が始動すると軌道伸張装置85が動作状態になる。すなわち、車両10の原動機17を始動すると、軌道伸張装置85は無限軌道22に伸張を発生させるための力を加える。
図48を更に参照すると、この実施形態では、軌道伸張装置85は車両10の液圧駆動システム21に液圧接続されて、液圧駆動システム21の作動液によって無限軌道22に伸張が発生するようになっている。伸張アクチュエータ79は液圧駆動システム21と液圧連通しているので、原動機17が始動して液圧駆動システム21に給電を始めた場合に液圧駆動システム21の作動液が伸張アクチュエータ79に作用し、これによって無限軌道22に伸張を発生させるための力が加わるようになっている。
更に具体的には、図49に示すように、この実施形態において液圧駆動システム21は、軌道伸張装置液圧回路13を介して伸張アクチュエータ79に液圧接続されたチャージ・ポンプ27を含む。
チャージ・ポンプ27は、車両10の電源が入ると液圧駆動システム21において最小圧力を維持するように動作する。例えばいくつかの実施形態では、最小圧力は少なくとも300psiであり、場合によっては少なくとも325psiであり、場合によっては少なくとも350psiとすることができる。例えばこの実施形態では、最小圧力は約375psiである。他の実施形態では、液圧駆動システム21の最小圧力は他のいずれかの適切な値を有することができる。この実施例では、チャージ・ポンプ27は固定変位ポンプである。例えばチャージ・ポンプ27は、歯車ポンプ、ジロータ・ポンプ(gerotor pump)、又は他のいずれかの適切なタイプのポンプとすることができる。
チャージ・ポンプ27からの作動液によって、伸張アクチュエータ79は、無限軌道22に伸張を発生させるための力を加える。この力は、伸張アクチュエータ79における流体の圧力を伸張アクチュエータ79のピストン−シリンダ構成の断面積で乗算したものに相当する。例えばいくつかの実施形態では、この力は少なくとも5000ポンドであり、場合によっては少なくとも6000ポンドであり、場合によっては少なくとも7000ポンドであり、場合によってはもっと大きい値(例えば10000ポンドまで)とすることができる。例えばこの実施形態では、伸張アクチュエータ79のピストン−シリンダ構成は5インチの内径を有することができるので、その断面積は約19.6平方インチであり、最小圧力が375psiである場合、伸張アクチュエータ79によって加えられる力は約7363ポンドである。他の実施形態では、この力は他のいずれかの値を有することができる。
軌道伸張装置液圧回路13は、チャージ・ポンプ27と伸張アクチュエータ79との間の作動液流を調整する。例えばこの実施形態において、軌道伸張装置液圧回路13は、伸張アクチュエータ79に加えることができる最大圧力を制限する。これは例えば、無限軌道22の伸張があまりに強すぎる状況(例えば駆動車輪24と無限軌道22との間に硬いごみが詰まる)を防ぐために有用であり得る。更に具体的には、図50を更に参照すると、この実施形態において軌道伸張装置液圧回路13は、伸張アクチュエータ79に加えることができる最大圧力を制限するための圧力リミッタ98を含む。この実施例では、圧力リミッタ98はバルブ97(例えば安全弁)を含み、伸張アクチュエータ79において超えることができない最大圧力に相当する予め設定された圧力で開放する。例えばいくつかの実施形態では、伸張アクチュエータ79における許容可能な最大圧力に相当する、バルブ97が開放する予め設定された圧力は、少なくとも1000psi、場合によっては少なくとも1200psi、場合によっては少なくとも1400psi、場合によっては更に大きい値とすることができる。例えばこの実施形態では、バルブ97が開放する予め設定された圧力は1400psiであるので、伸張アクチュエータ79における圧力は375psiと1400psiとの間で変動することができる。他の実施形態では、最大圧力は他のいずれかの適切な値を有することができる。
この実施形態において、軌道伸張装置液圧回路13は、短時間(例えば2〜3分間)車両10の電源が切られた場合に無限軌道22における伸張を伸張シリンダ79によって維持するように構成されている。例えばこの実施形態では、軌道伸張装置液圧回路13は、その目的のために構成された逆止め弁123を含む。
この実施形態では、軌道伸張装置85はチャージ・ポンプ27を介して車両10の液圧駆動システム21に液圧接続されて、原動機17が始動し液圧駆動システム21に給電を開始した場合に無限軌道22において伸張が発生するようになっているが、軌道伸張装置85を他の方法で接続して、車両10が始動した場合にこれを動作状態にすることも可能である(例えば軌道伸張装置85のための専用ポンプを設けることができる)。
他の実施形態では、軌道アセンブリ16を様々な他の方法で構成することができる。例えばこの実施形態では、これは4つの支持車輪28〜28を含むが、他の実施形態では、軌道アセンブリ16はそれを超える数の支持車輪(例えば5つの支持車輪)を含むことも可能である。別の例として、この実施形態では駆動車輪24はシャシ12の前方領域に位置し、遊動輪23はシャシ12の後方領域に位置するが、他の実施形態ではこれを逆にして、駆動車輪24がシャシ12の後方領域に位置し、軌道アセンブリ16の遊動輪23がシャシ12の前方領域に位置することも可能である。更に別の例として、この実施形態では遊動輪23は動力装置14と被駆動関係にないが、他の実施形態では、動力装置14と被駆動関係にある別の駆動車輪で遊動輪23を置換することも可能である。
c)オペレータ・キャビン
オペレータ・キャビン20は、オペレータが座って無限軌道多目的車両10を制御する場所である。この実施形態においてオペレータ・キャビン20は、前側112、後側114、1対の横側116、116、屋根118、及びフロア120を含む。オペレータ・キャビン200の横側116はアクセス開口122を画定し、これはドア124によって閉じることができると共にオペレータのオペレータ・キャビン200への出入りを可能とする。複数のウィンドウ126〜126を設けて、オペレータが車両10の外側を見ることを可能とする。
図41を更に参照すると、オペレータ・キャビン20は座席領域132及びユーザ・インタフェース130を含む。後で更に論じるが、この実施形態ではオペレータ・キャビン20は、座席領域132及びユーザ・インタフェース130を異なるように構成する複数のキャビン構成で構成可能である。
ユーザ・インタフェース130によって、オペレータは無限軌道多目的車両10と相互作用することができる。例えばユーザ・インタフェース130は、オペレータが無限軌道多目的車両10を地面上で移動させることを可能とする制御装置を含む。場合によっては、ユーザ・インタフェース130は、車両10が運搬する作業機41を制御するための制御装置も含むことができる。ユーザ・インタフェース130は、オペレータが車両10によって実行されるコマンドを入力することができる入力部と、オペレータに情報を伝達するための出力部と、を含む。
この実施形態において、ユーザ・インタフェース130の入力部は、アクセル133、ステアリング・デバイス134、トランスミッション状態セレクタ135、スタータ・スイッチ137、及び制御レバー138を含む。更に具体的には以下の通りである。
−アクセル133によって、オペレータは地面上での車両10の速度を制御することができる。この例では、アクセル133はオペレータの足によって動作されるスピード・ペダルを含む。他の実施形態では、アクセル133は他の方法で実施することも可能である(例えば手で動作させるアクセル)。
−ステアリング・デバイス134によって、オペレータは地面上で車両10を操縦することができる。この例におけるステアリング・デバイス134は、ステアリング軸を中心としてステアリング・コラム144に対して回転可能であるハンドルを含む。ハンドル134に加えて、この実施例ではステアリング・コラム144が、トランスミッション状態セレクタ135、スタータ・スイッチ137、及び制御レバー138を支持する。他の実施形態では、ステアリング・デバイス134は他の方法で実施することができる(例えばジョイスティック)。
−トランスミッション状態セレクタ135によって、オペレータは軌道アセンブリ16、16に対する電力伝送の状態を制御することができる。例えばこの例では、トランスミッション状態セレクタ135は、順方向又は逆方向の移動のために軌道アセンブリ16、16に電力を伝送するか又は軌道アセンブリ16、16に伝送しないかを制御するための比例フロント−ニュートラル−リバース・セレクタを含む。他の実施形態では、トランスミッション状態セレクタ135は他の方法で実施することができる。
−スタータ・スイッチ137によって、オペレータは車両10の原動機17を始動させることができる。例えばこの実施形態では、スタータ・スイッチ137は、車両10の原動機17を始動させるためのキーを受容するキー受容ユニットを含む。他の実施形態では、スタータ・スイッチ137は他の方法で実施することができる(例えばスタート・ボタン、コード入力デバイス、生物学的認証デバイス等)。
−制御レバー138によって、オペレータは車両10の様々なデバイスを制御することができる。例えばこの例では、制御レバー138は、オペレータがオペレータ・キャビン20のフロント・ウィンドウ126のワイパー140を制御することができるワイパー制御装置、オペレータがウォッシャ液ノズルからフロント・ウィンドウ126へのウォッシャ液の放出を制御することができるウォッシャ液制御装置、及びオペレータが車両10の方向指示器を制御することができる方向指示器141の制御装置を含む。他の実施形態では、制御レバー138は他のいずれかの制御装置を含むことができる。
他の実施形態では、ユーザ・インタフェース130の入力部は他のいずれかの入力デバイス(例えば1組のボタン、ジョイスティック、トラックボール等)を含むことができる。
この実施形態において、ユーザ・インタフェース130の出力部は、オペレータに情報を視覚的に伝達するためのディスプレイ140を含む。ディスプレイ140は、いずれかの適切なタイプの電子ディスプレイ(例えば液晶ディスプレイ(LCD)等)とすることができる。ディスプレイ140上でオペレータに様々な情報を伝達することができる。例えばいくつかの実施形態では、ディスプレイ140が実施することができるインストルメント・パネルは、車両10の速度計によって測定される車両の移動速度を示す情報を伝達する速度計インジケータ、車両10のタコメータによって測定される原動機17の走行速度を示す情報を伝達するタコメータ・インジケータ、車両10のオドメータによって測定される車両10の走行距離を示す情報を伝達するオドメータ・インジケータ、車両10の燃料残量を示す情報を伝達する燃料ゲージ・インジケータ、及び/又はユーザに情報を伝達する他のいずれかのインジケータを提供する。速度計インジケータ、タコメータ・インジケータ、オドメータ・インジケータ、及び/又は他のインジケータの各々は、デジタル示度、デジタル・ダイヤル、デジタル棒グラフ、デジタル記号、及び/又はオペレータに情報を伝達するためにディスプレイ140上に表示可能な他のいずれかの要素を含むことができる。
他の実施形態では、ユーザ・インタフェース130の出力部は、他のいずれかの出力デバイス(例えば1つ以上の機械的ダイヤル(例えば速度計ダイヤル、燃料ゲージ・ダイヤル等)、又は機械的インジケータ(例えば機械的オドメータ)、1つ以上の光インジケータ(例えば低燃料光インジケータ等)、スピーカ等)を含むことができる。
ユーザ・インタフェース130を無限軌道多目的車両10の他の構成要素に接続して、オペレータが与えたコマンドを実行させると共にオペレータに情報を提示する。更に具体的には、この実施形態において、ユーザ・インタフェース130と車両10の他の構成要素との間に複数の接続142〜142がある。これらの接続142〜142は、どのようにユーザ・インタフェース130を車両10の他の構成要素に接続するかに応じて(例えば機械的制御システムを介して及び/又は電気機械的システムを介して(例えば「ドライブ・バイ・ワイヤ(drive by wire)」システム))、1つ以上の機械的リンク、ワイヤ、ケーブル、無線リンク、及び/又は他の接続要素を含むことができる。例えば図45を更に参照すると、この実施形態では以下の通りである。
−接続142は速度ペダル133と原動機17との間にある。例えばこの実施形態において、接続142は、ペダル位置センサ(例えばポテンショメータを含む)に接続されたワイヤを含むことができ、このセンサが速度ペダル133の位置を検知すると共に、この位置を示す信号を、原動機17を制御するパワートレイン・コントローラ147(例えばエンジン制御ユニット(ECU))に送信する。他の実施形態では、接続142は、速度ペダル133と原動機17のスロットルとの間の機械的リンクを含むことができる。
−接続142は、ハンドル134とステアリング・コントローラ143との間にある。車両10がターンする場合、コントローラ143は車両10の操縦方向を制御するために、液圧駆動システム21の液圧モータを制御して、軌道アセンブリ16、16の一方の無限軌道22を軌道アセンブリ16、16の他方の無限軌道22よりも速く移動させる。例えばこの実施形態では、接続142は、ハンドル134が位置する角度を検知し、この角度を示す信号をステアリング・コントローラ143に送信するためのステアリング・デバイス角度センサを含む。
−接続142は、比例フロント−ニュートラル−リバース・セレクタ135とパワートレイン・コントローラ147との間にある。例えばこの実施形態では、接続142は、セレクタ135の状態を示す信号をパワートレイン・コントローラ147に送信するワイヤを含むことができる。
−接続142は、スタータ・スイッチ137と原動機17との間にある。例えばこの実施形態では、接続142は、スタータ・スイッチ137とパワートレイン・コントローラ147との間のワイヤを含むことができる。
−接続142〜142は、制御レバー138と、ワイパー140、ウォッシャ液ノズル、方向指示器141、及び/又は制御レバー138における入力を介して制御可能である車両10の他のいずれかのデバイスと、の間にある。例えばこの実施形態では、接続142〜142は、制御レバー138と車両10の外側機能コントローラ149との間のワイヤを含み、このコントローラ149が車両10のこれらのデバイスに信号を送信してこれらのデバイスを制御する。他の実施形態では、接続142〜142は、これらのデバイスに直接接続されたワイヤを含むことができる。
ユーザ・インタフェース130が相互作用することができるパワートレイン・コントローラ147、ステアリング・コントローラ143、及び外側機能コントローラ149等の無限軌道多目的車両10のコントローラは、様々な方法で実施することができる。コントローラは、以下のものを実施する適切なハードウェア及び/又はソフトウェア(例えばファームウェア)を含む。すなわち、接続される車両10の他の構成要素との信号の送受信のためのインタフェース、処理動作を実行するための1つ以上のプロセッサを含む処理部(この場合、プロセッサはコントローラに記憶されたプログラム・コードを実行する汎用プロセッサか、又は1つ以上の前もってプログラムされたハードウェア又はファームウェア要素(例えば特定用途向け集積回路(ASIC)、電気的消去可能書き込み可能ROM(EEPROM)等)を含む特定用途向けプロセッサとすることができる)、処理部により実行されるプログラム・コード及び/又は処理部の動作中に用いられるデータを記憶するための1つ以上のメモリを含むメモリ部(この場合、メモリは半導体メモリ(例えば読み取り専用メモリ(ROM)及び/又はランダム・アクセス・メモリ(RAM))、磁気記憶媒体、光記憶媒体、及び/又は他のいずれかの適切なタイプのメモリとすることができる)である。いくつかの実施形態では、車両10の2つ以上(例えば全て)のコントローラは相互に物理的に別個とすることができ、バス(例えばコントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)・バス又は他の適切なバス)を介して相互に接続することができる。他の実施形態では、車両10の2つ以上(例えば全て)のコントローラは、単一の物理的制御ユニット(例えば車両コントローラ)の機能エンティティとすることができる。
座席領域132は、無限軌道多目的車両10のオペレータのためのシート150を含む。「オペレータ・シート」と称するシート150は、オペレータがユーザ・インタフェース130と容易に相互作用することができるように、ユーザ・インタフェース130に対して位置付ける。
前述のように、この実施形態では、オペレータ・キャビン20は、座席領域132及びユーザ・インタフェース130が異なるように構成される複数のキャビン構成に構成することができる。更に具体的には、この実施形態において、オペレータ・キャビンを構成することができる複数のキャビン構成は、図41及び図42に示し「1人用キャビン構成」と称する第1のキャビン構成と、「2人用キャビン構成」と称し図43及び図44に示す第2のキャビン構成と、を含む。
図41に示すように、オペレータ・キャビン20は、オペレータのみが座る場合に1人用キャビン構成に構成することができる。更に具体的には、この実施形態では、オペレータ・シート150は座席領域132の唯一のシートであり、この例ではオペレータ・キャビン20の内部の幅の概ね中央であるオペレータ・シート位置176に配置される。また、ハンドル134及びそのステアリング・コラム144、速度ペダル133、フロント−ニュートラル−リバース・セレクタ135、スタータ・スイッチ137、及び制御レバー138を含むユーザ・インタフェース130の様々なデバイスは、この例ではオペレータ・キャビン20の内部の幅の概ね中央である各ユーザ・デバイス位置に配置される。
図43に示すように、オペレータ・キャビン20は、オペレータ及び第2の人物が座る場合に2人用キャビン構成に構成することができる。更に具体的には、この実施形態においてオペレータ・キャビン20は、「乗員」と称する第2の人物がオペレータと共に座席領域132に座ることができるようなサイズである。このために、座席領域132は乗客に第2のシート152を提供することができる。「乗員シート」と称するシート152はオペレータ・シート150に隣接して配置し、オペレータ及び乗客が並んで座るようになっている。
1人用キャビン構成における座席領域132及びユーザ・インタフェース130は、2人用キャビン構成におけるものと異なるように構成される。更に具体的には、この実施形態において、2人用キャビン構成におけるオペレータ・シート150及びユーザ・インタフェース130のデバイスは、1人用キャビン構成に配置されるものとは異なる各位置に配置される。
2人用キャビン構成におけるオペレータ・シート150のオペレータ・シート位置177は、1人用キャビン構成におけるオペレータ・シート150のオペレータ・シート位置176とは異なる。この例では、2人用キャビン構成におけるオペレータ・シート150のオペレータ・シート位置177は車両10の幅方向に変位して、オペレータ・シート150が、2人用キャビン構成では1人用キャビン構成におけるよりもオペレータ・キャビン20の右側116に近付いている。乗員シート152は、オペレータ・シート150よりもオペレータ・キャビン20の左側116に近い乗員シート位置178に位置する。
従って、座席領域132は、1人用キャビン構成におけるオペレータ・シート位置176、2人用キャビン構成におけるオペレータ・シート位置177、及び2人用キャビン構成における乗員シート位置178を含む複数のシート位置を、車両10の幅方向に沿って画定する。この実施形態では、座席領域132は、1人用キャビン構成及び2人用キャビン構成においてオペレータ・シート位置176、177にオペレータ・シート150を搭載するため、並びに2人用キャビン構成においてオペレータ・シート150に隣接して乗員シート位置178に乗員シート152を搭載するためのシート支持部151を含む。更に具体的には、この実施形態においてシート支持部151は、オペレータ・キャビン20のフロア120に搭載孔154〜154を含み、これによってオペレータ・シート150又は乗員シート152をシート支持部151に搭載するための締結具(例えばボルト)を受容する(例えばシートの基部の4つのかどにある4つのボルト)。他の実施形態では、シート支持部151は、オペレータ・シート150又は乗員シート152をシート支持部151に搭載するための搭載突起、搭載ブラケット、及び/又は他の搭載構造を含むことができる。また、この実施形態において、オペレータ・シート150のシートベルトは1人用キャビン構成及び2人用キャビン構成において同一であるが、2人用キャビン構成では乗員シート側に追加のシートベルトを設置する。
2人用キャビン構成において、ハンドル134及びそのステアリング・コラム144、速度ペダル133、フロント−ニュートラル−リバース・セレクタ135、スタータ・スイッチ137、及び制御レバー138を含むユーザ・インタフェース130のデバイスのユーザ・デバイス位置は、1人用キャビン構成におけるこれらのデバイスのユーザ・デバイス位置とは異なる。この例では、2人用キャビン構成におけるハンドル134及びそのステアリング・コラム144、速度ペダル133、フロント−ニュートラル−リバース・セレクタ135、スタータ・スイッチ137、及び制御レバー138の位置は、車両10の幅方向に変位して、これらのデバイスは2人用キャビン構成では1人用キャビン構成におけるよりもオペレータ・キャビン20の右側116に近付いている。
オペレータ・キャビン20は、ハンドル134及びそのステアリング・コラム144、速度ペダル133、フロント−ニュートラル−リバース・セレクタ135、スタータ・スイッチ137、及び制御レバー138を含むユーザ・インタフェース130のデバイスを搭載するためのユーザ・インタフェース支持部160を含み、これらのデバイスを1人用キャビン構成と2人用キャビン構成との間で移動可能としている。更に具体的には、この実施形態において、速度ペダル133及びハンドル134を支持するステアリング・コラム144、フロント−ニュートラル−リバース・セレクタ135、スタータ・スイッチ137、及び制御レバー138を、ユーザ・インタフェース支持部160に搭載し、それらを車両10の幅方向に移動可能として、1人用キャビン構成と2人用キャビン構成との間でオペレータ・キャビン20を変更するようになっている。
ユーザ・インタフェース支持部160は、車両10の幅方向に沿ってハンドル134及びそのステアリング・コラム144のための複数のステアリング・デバイス位置を画定し、これらの位置には、1人用キャビン構成における中央ステアリング・デバイス位置161及び2人用キャビン構成における側方ステアリング・デバイス位置162が含まれる。また、ユーザ・インタフェース支持部160は、車両10の幅方向に沿って速度ペダル133のための複数のアクセル位置も画定し、これらの位置には、1人用キャビン構成における中央アクセル位置163及び2人用キャビン構成における側方アクセル位置164が含まれる。この実施形態では、図46を更に参照すると、ユーザ・インタフェース支持部160は、1人用キャビン構成及び2人用キャビン構成における中央及び側方ステアリング・デバイス位置161、162並びに中央及び側方アクセル位置163、164の各々において、ステアリング・コラム144及び速度ペダル133をユーザ・インタフェース支持部160に締結するための締結具(例えばボルト)を受容するための搭載孔167〜16720を含む。他の実施形態では、ユーザ・インタフェース支持部160は、ステアリング・コラム144及び速度ペダル133をユーザ・インタフェース支持部160に搭載するための搭載突起、搭載ブラケット、及び/又は他の搭載構造を含むことができる。
更に具体的には、この実施形態においてユーザ・インタフェース支持部160は、固定支持構造165と、固定支持構造165に対して移動させることができる移動可能支持構造166と、を含む。支持構造165、166は、相互に整合させて締結具を受容することができる搭載孔167〜16720の各々を画定する。
この実施例において、固定支持構造165は、フロア120の水平表面に対して斜めに延出する固定プレート169と、フロア120の水平表面に対して斜めであるが固定プレート169よりも小さい角度で延出する別の固定プレート170と、を含む。固定プレート169、170は搭載孔167〜16715を画定する。移動可能支持構造166は、移動可能プレート171及び別の移動可能プレート173を含み、これらは固定プレート169、170に重なると共に搭載孔167116〜16720を画定する。また、移動可能プレート171は、ステアリング・コラム144からのワイヤが貫通するステアリング・コラム開口172と、ステアリング・コラム144をユーザ・インタフェース支持部160に締結する締結具を受容するための搭載孔175〜175と、を含む。
ステアリング・コラム144は、1人用キャビン構成における中央ステアリング・デバイス位置161から2人用キャビン構成における側方ステアリング・デバイス位置162に移動させることができる。これを行うには、固定プレート169、170の搭載孔167、167、167、167、167及び移動可能プレート171、173の搭載孔16716〜16720に受容された締結具を緩め(例えばボルトを緩め)、固定支持構造165に対して移動可能支持構造166を車両10の幅方向右側に移動させて、移動可能支持構造166の搭載孔16716〜16720が固定支持構造165の搭載孔167、167、167、16711、16712に整合するようにし、搭載孔167〜16720のこれらの整合されたものに締結具を用いて移動可能支持構造166を固定支持構造165に再び締結する。ステアリング・コラム144からワイヤを抜き、移動させ、再接続することで、中央ステアリング・デバイス位置と側方ステアリング・デバイス位置との間でステアリング・コラム144を移動させることも可能である。
速度ペダル133は、1人用キャビン構成における中央アクセル位置163から2人用キャビン構成における側方アクセル位置164に移動させることができる。これを行うには、固定プレート170の搭載孔167〜16710及び速度ペダル133の孔に受容された締結具を緩め(例えばボルトを緩め)、固定支持構造165に対して速度ペダル133を車両10の幅方向右側に移動させて速度ペダル133の孔が固定支持構造165の搭載孔16713〜16715に整合するようにし、これらの整合された孔に締結具を用いて速度ペダル133を固定支持構造165に再び締結する。
ステアリング・コラム144及び速度ペダル133は、上述のものと逆の手順を用いて、2人用キャビン構成における側方ステアリング・デバイス位置162及び側方アクセル位置164から1人用キャビン構成における中央ステアリング・デバイス位置161及び中央アクセル位置163に移動させることができる。
他の実施形態では、シート支持部151及び/又はユーザ・インタフェース支持部160を様々な他の方法で構成することで、異なるシート位置176、177、178、ステアリング・デバイス位置161、162、及び/又はアクセル位置163、164を提供することができる。例えば他の実施形態では、シート支持部151及び/又はユーザ・インタフェース支持部160が異なるシート位置176、177、178、ステアリング・デバイス位置161、162、及び/又はアクセル位置163、164を与えるために、ボルト又は他の締結具を緩める必要なく、オペレータ・シート150、ステアリング・コラム144、及び/又は速度ペダル133をそのような異なる位置間で移動させることを可能とすれば良い(例えばレール機構を用いて、ステアリング・コラム144及び/又は速度ペダル133をロック解除し、レール上で所望の位置にスライドさせ、適所でロックすることを可能とする。また、アクチュエータを含む電気機械的システムを用いて、このアクチュエータを作動させてステアリング・コラム144及び/又は速度ペダル133を自動的に所望の位置に移動させることを可能とする)。
従って、オペレータ・キャビン20によって、オペレータ又は別のユーザ(例えば車両10の所有者又は車両10を所有するエンティティの従業員)であり得る無限軌道多目的車両10のユーザは、1人用キャビン構成及び2人用キャビン構成のうち所望の一方を選択し、その選択した構成にオペレータ・キャビン20を容易に構成することができる。このため、車両10を用いる用途又は環境に応じてその多用性を向上させることができる。
この実施形態では、オペレータ・キャビン20を構成可能である複数のキャビン構成は1人用キャビン構成及び2人用キャビン構成を含むが、他の実施形態では、オペレータ・キャビン20を構成可能である複数のキャビン構成は、いずれかの数の異なるキャビン構成を含むことができる。例えば他の実施形態では、オペレータ・キャビン20を構成可能である複数のキャビン構成は、相互に異なる2つ以上の1人用キャビン構成を含むことができ、2人用キャビン構成を含む場合も含まない場合もある。例えばいくつかの実施形態では、オペレータ・キャビン20は、乗員シート152を含まずに、オペレータ・シート150が第1のオペレータ・シート位置(例えば図41に示すキャビン構成におけるオペレータ・シート位置176)にある第1の1人用キャビン構成と、オペレータ・シート150が第1のオペレータ・シート位置とは異なる第2のオペレータ・シート位置(例えば図43に示すキャビン構成におけるオペレータ・シート位置177)にある第2の1人用キャビン構成と、に構成することができる。これによって車両10のオペレータは、オペレータの必要性又は好み及び/又は車両10を用いる用途又は環境に応じて、オペレータ・キャビン20内の異なる位置に座って車両10を動作させることができる。
他の実施形態では、ユーザ・インタフェース130及び座席領域132を含むオペレータ・キャビン20を様々な他の方法で構築することができる。例えば他の実施形態では、オペレータ・キャビン20は異なるキャビン構成に構成可能でなく、単一のキャビン構成のみを有することがある。例えば場合によっては、オペレータ・キャビン20は常にオペレータ・シート150のみを有する、すなわち常に1人用キャビン構成を有することができ、又はオペレータ・シート150及び乗員シート152の双方を有する、すなわち常に2人用キャビン構成を有することができる。
d)シャシ
シャシ12はフレーム15を含み、これは無限軌道多目的車両10の長手方向の軸59に沿って延出すると共に、動力装置14、軌道アセンブリ16、16、及びオペレータ・キャビン20を含む車両10の様々な構成要素を支持する。また、フレーム15は、車両10が運搬する作業機41も支持する。
以下で更に論じるが、この実施形態においてフレーム15は、その少なくとも一部がトラック・フレームのように構成されているという点で「トラック様(truck-like)」である。これによって作業機41を、トラック・フレーム上のようにフレーム15に搭載することができる。具体的にはフレーム15は、一般的にトラック・フレームにそのような作業機を支持する領域上に作業機41を支持することができ、トラック・フレームにそのような作業機を固着するために一般的に用いられる取り付けデバイス(例えば取り付けプレート又は取り付けねじ棒アセンブリ)を用いてフレーム15に作業機41を固着することができるように構成されている。この結果、作業機41等の作業機は、トラック上と同様に無限軌道多目的車両10上に容易に設置可能である。従って、トラックの市場が潜在的に大きいために主としてトラック向けに設計される場合がある作業機41等の作業機を、無限軌道多目的車両10上に容易に設置することができる。
更に図19から図25を参照すると、この実施形態では、フレーム15は上部フレーム構造60及び下部フレーム構造62を含む。
上部フレーム構造60は、無限軌道多目的車両10により運搬される作業機41が配置されて固着されるフレーム15の部分である。このために上部フレーム構造60は、フレーム15上に作業機41を搭載するための機器搭載領域99を含む。この実施形態において、上部フレーム構造60は、車両10の長手方向に沿って延出すると共に車両10の幅方向に離間した1対のサイド・レール64、64を含む。また、上部フレーム構造60は、サイド・レール64、64間で車両10の長手方行を横断するように延出する複数のクロスメンバ66、66を含む。このため上部フレーム構造60は、一種の「はしごフレーム」構成であると考えることができる。
この実施形態では、各サイド・レール64は、上部フランジ70と底部フランジ70との間に延出するウェブ68を含むC形チャネルである。サイド・レール64は金属性材料で形成され、この場合はスチールである。サイド・レール64は、サイド・レール64、64が作業機41を支持することができるような寸法である。例えばいくつかの実施例では、ウェブ68は高さHが少なくとも10インチ、場合によっては少なくとも14インチ、場合によっては少なくとも18インチとすることができ、及び/又は厚さTが少なくとも1/4インチ、場合によっては少なくとも5/8インチ、場合によっては少なくとも1インチとすることができ、及び/又は、フランジ70、70は幅Wが少なくとも2インチ、場合によっては少なくとも5インチ、場合によっては少なくとも8インチとすることができ、及び/又は厚さTは少なくとも1/4インチ、場合によっては少なくとも5/8インチ、場合によっては少なくとも1インチとすることができる。この例では、サイド・レール64は金属性プレートを曲げてC形の断面を与えることにより形成される。他の実施形態では、サイド・レール64、64の寸法は他の様々な値を取ることも可能である。
他の実施形態では、サイド・レール64、64は他の様々な方法で構成することができる。例えばいくつかの実施形態では、サイド・レール64、64の各々は、C形以外の断面形状(例えばU形)を有するチャネル、中空ビーム(例えば矩形ボックス・ビーム)、又は他のいずれかの適切な細長構造部材とすることができる。別の例として、いくつかの実施形態では、サイド・レール64、64はスチール以外の材料から形成することができる。
クロスメンバ66、66をサイド・レール64、64に固着して、サイド・レール64、64を相互接続する。更に具体的には、この実施形態では、締結具(例えばボルト及び/又はリベット)によってクロスメンバ66、66をサイド・レール64、64に固着する。他の実施形態では、他の方法で(例えば溶接によって)クロスメンバ66、66をサイド・レール64、64に固着する。また、この実施形態では、クロスメンバ66をサイド・レール64、64に接続し、クロスメンバ66をサイド・レール64、64に固着された拡張レール部材65、65に接続する。この場合、拡張レール部材65、65は、C形チャネル64、64内に嵌合されたC形チャネルである。
この実施形態では、各クロスメンバ66は、上部フランジ74、底部フランジ74、及び対向端フランジ74、74間に延出するウェブ72を含むチャネル状細長構造部材である。クロスメンバ66は金属性材料で形成され、この場合はスチールである。ウェブ72には、車両10の構成要素及び/又は作業機41に接続したケーブル(例えば液圧ケーブル及び/又は電気ケーブル)を通すための複数の開口76〜76が設けられている。
他の実施形態では、クロスメンバ66、66を他の様々な方法で構成することができる。例えばいくつかの実施形態では、クロスメンバ66、66の各々は、中空ビーム(例えば矩形ボックス・ビーム)又は他のいずれかの適切な細長構造部材とすることができる。別の例として、いくつかの実施形態では、クロスメンバ66、66はスチール以外の金属から形成することができる。
無限軌道多目的車両10の幅方向のサイド・レール64、64の間隔Sは様々な値を取ることができる。この実施形態では、サイド・レール64、64の間隔Sは標準トラック・フレーム・サイド・レール間隔に相当する。「標準トラック・フレーム・サイド・レール間隔」とは、車両総重量評価(GVWR:gross vehicle weight rating)が14000lbs(6351kg)を超えるトラックのトラック・シャシのフレームのサイド・レールの業界標準間隔を指す。トラックのGVWRは、トラックの装備重量にトラックの貨物及び乗員の積載重量を足したものに相当する。米国では、米国運輸省のトラック分類に従うと、14000lbsを超すGVWRはクラス4以上である。無限軌道多目的車両10が製造及び/又は使用された国内で所与の1年間にトラック製造業者により販売された14000lbs超のGVWR定格のトラック・モデルの大部分が、あるトラック・フレーム・サイド・レール間隔を有する場合、そのトラック・フレーム・サイド・レール間隔は「標準」と見なされる。
例えばこの実施形態では、標準トラック・フレーム・サイド・レール間隔が34インチであり、従ってサイド・レール64、64の間隔Sは34インチである。これは、例えば車両10が米国で製造又は使用される場合に有用であり得る。他の実施形態では、標準トラック・フレーム・サイド・レール間隔、従ってサイド・レール64、64の間隔Sが他の値(例えばヨーロッパでは30インチ)を取る場合がある。
他の実施形態では、サイド・レール64、64の間隔Sは標準トラック・フレーム・サイド・レール間隔に相当せず、トラック・フレーム・サイド・レール間隔を考慮して選択されることがある。例えばいくつかの実施形態では、サイド・レール64、64の間隔Sは34インチ(約0.86m)以下とすることができる。例えばいくつかの実施形態では、サイド・レール64、64の間隔Sは30インチと34インチとの間、場合によっては32インチと34インチとの間、場合によっては33インチと34インチとの間とすることができる。
更に別の実施形態では、サイド・レール64、64の間隔Sはトラック・フレーム・サイド・レール間隔を考慮せずに選択されることがあり、従ってあらゆる適切な値を有することができる。
下部フレーム構造62は、上部フレーム構造60の下に配置され、軌道アセンブリ16、16を支持するための主構造を提供する。この実施形態では、下部フレーム構造62は上部フレーム構造60よりも剛性が高い。この場合、下部フレーム構造62はフレーム15の最も剛性の高い部分であり、ねじり剛性を与える。この実施形態では、下部フレーム構造62は、無限軌道多目的車両10の長手方向に沿って延出すると共に車両10の幅方向に離間した1対の側方ビーム80、80を含む。また、下部フレーム構造62は、側方80、80間で車両10の長手方向を横断するように延出する複数のクロスメンバ82〜82を含む。従って下部フレーム構造62は、一種の「はしごフレーム」構成であると考えることができる。また、下部フレーム構造62は、側方ビーム80、80間に延出して燃料タンクを保護するベース・プレート81を含む。また、下部フレーム構造62は前方ドローバー87及び後方ドローバー87を含む。
この実施形態では、側方ビーム80、80の各々は、この場合はスチールである金属性材料で形成された矩形ボックス・ビームである。他の実施形態では、側方ビーム80、80は他の様々な方法で構成することができる。例えばいくつかの実施形態では、側方ビーム80、80の各々は、矩形以外の断面形状(例えば円形又は他の湾曲形状)を有する中空ビーム、C形、U形、もしくは他の適切な形状を有するチャネル、又は他のいずれかの適切な細長構造部材とすることができる。別の例として、いくつかの実施形態では、側方ビーム80、80はスチール以外の材料で形成することも可能である。
クロスメンバ82〜82を側方ビーム80、80に固着して、側方ビーム80、80を相互接続する。更に具体的には、この実施形態において、クロスメンバ82〜82は溶接によって側方ビーム80、80に固着される。他の実施形態では、クロスメンバ82〜82は他の方法で(例えばボルト及び/又はリベット等の締結具によって)側方ビーム80、80に固着することができる。
この実施形態では、フレーム15は内部空間86を画定する。この内部空間86を「タブ」と称し、無限軌道多目的車両10の構成要素及び/又は無限軌道多目的車両10が運搬する作業機41の一部(例えば車両の燃料タンク、パイプ、ケーブル、ダンプ・ボックスの液圧シリンダ、クレーンのトルク・ボックス等)を受容するために使用可能である。
図20に示すように、この実施形態では、フレーム15は上部フレーム構造60と下部フレーム構造62との間に垂直ギャップ78を画定する。垂直ギャップ78は、作業機41をフレーム15に取り付けるための取り付けねじ棒アセンブリ又は他の取り付けデバイスの使用を容易にすることができる。これについては後に更に論じる。例えばいくつかの実施形態では、垂直ギャップ78は、無限軌道多目的車両10の高さ方向の高さHが少なくとも0.5インチ、場合によっては少なくとも0.75インチ、場合によっては少なくとも1インチ、場合によっては1.25インチ、場合によっては更に大きい値(例えば2インチ以上)とすることができる。他の実施形態では、上部フレーム構造60及び下部フレーム構造62は、それらの間にこのような垂直ギャップが存在しないように連続的とすることも可能である。
フレーム15に軌道アセンブリ16、16を搭載する。この実施形態では、軌道アセンブリ16、16は下部フレーム構造62及び上部フレーム構造60の双方に搭載する。更に具体的には、この実施形態において、車輪搭載構造88〜88の各々を下部フレーム構造62及び上部フレーム構造60の双方に固着する。この場合、車輪搭載構造88〜88の各々を、下部フレーム構造62の側方ビーム80、80に溶接し、上部フレーム構造60のサイド・レール64、64に締結具(例えばボルト及び/又はリベット)によって締結する。他の場合、車輪搭載構造88〜88の各々を、下部フレーム構造62の側方ビーム80、80に締結具(例えばボルト及び/又はリベット)によって締結し、及び/又は上部フレーム構造60のサイド・レール64、64に溶接することができる。この実施形態では、支持車輪搭載構造88、88もクロスメンバ82、82に溶接する。
フレーム15に作業機41を搭載する。この実施形態では、作業機41は上部フレーム構造60に搭載する。更に具体的には、この実施形態では、作業機41はサイド・レール64、64上に配置されてこれに固着される。サイド・レール64、64はトラック・フレームにおいて標準的に用いられるC形チャネルであり、サイド・レール64、64の間隔Sは標準トラック・フレーム・サイド・レール間隔に相当するので、作業機41等の作業機が主としてトラック向けに設計された場合であっても、これをトラック上におけるように無限軌道多目的車両10上に容易に設置することができる。
更に図26から図28を参照すると、この実施形態において、作業機41のベース90はフレーム15のサイド・レール64、64上に載っている。作業機41のベース90は、複数の取り付けデバイス92〜92、94〜94によってサイド・レール64、64に固着される。例えばこの実施形態では、取り付けデバイス92〜92の各々は取り付けねじ棒アセンブリを含み、取り付けデバイス94〜94の各々は取り付けプレートを含む。かかる取り付けねじ棒アセンブリ及び取り付けプレートは、作業機41等の作業機をトラックに固着するために標準的に用いられる。
各取り付けねじ棒アセンブリ92は、サイド・レール64の周りに配置された1対のねじ棒95、95及び底部リンク96を含む。サイド・レール64はねじ棒95、95間に位置し、これらは底部リンク96及び作業機41のベース90の取り付け部95に締結具(例えばナット)で固着されてサイド・レール64を締め付ける。この実施形態では、サイド・レール64と側方ビーム80との間の垂直ギャップ78によって取り付けねじ棒アセンブリ92の設置が容易になる。特にギャップ78によって、サイド・レール64の下に底部リンク96を位置決めすること及びねじ棒95、95に締結具を締めることが容易になる。
各取り付けプレート94は、サイド・レール64及び作業機41のベース90に固着されている。更に具体的には、この実施形態において取り付けプレート94は、締結具(例えばボルト及び/又はリベット)によってサイド・レール64のウェブ68に締結されると共に、作業機41のベース90に溶接されている。このタイプの取り付けプレートは時として「フィッシュ・プレート」と称されることがある。他の実施形態では、取り付けプレート94をサイド・レール64及び作業機41のベース90に固着するために他の方法を用いることも可能である(例えば作業機のベース90に締結する及び/又はサイド・レール64に溶接する)。
この実施例では、取り付けプレート94は、サイド・レール64に締結された概ね矩形の下部51と、作業機41のベース90に溶接された湾曲形状の、この場合は概ね半円形の上部53と、を含む。取り付けプレート94の上部53は開口55を含み、これによって、取り付けプレート94を作業機41のベース90に溶接する場合に溶接ビード長を大きくすることができる。他の実施例では、取り付けプレート94は他の様々な形状を有することができる。
この実施形態では、作業機41をフレーム15に固着する取り付けデバイス92〜92、94〜94は取り付けねじ棒アセンブリ及び取り付けプレートであるが、他の実施形態では他のタイプの取り付けデバイスを用いることも可能である。
先に考察した実施形態では、無限軌道車両10は作業機を運搬する無限軌道運搬車両であるが、他の実施形態では、無限軌道車両10のいくつかの特性(例えば液圧駆動システム21に接続された軌道伸張装置85)は、農業用車両(例えばトラクター、刈り取り機等)、又は建築用車両(例えばローダ、ブルドーザ、掘削機等)等の他のタイプの産業用無限軌道車両において実施することができる。
いくつかの実施例において、本明細書において論じたいずれかの実施形態のいずれかの特性を、本明細書で論じた他のいずれかの実施形態のいずれかの特性と組み合わせることも可能である。
様々な実施形態について例示したが、これは本発明を記載する目的のためのものであり、限定ではない。様々な変形が、当業者には明らかであるはずであり、以下の特許請求の範囲により規定される本発明の範囲内にある。

Claims (21)

  1. 無限軌道車両であって、
    a)前記無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシであって、前記フレームが、前記フレームの上に作業機を搭載するための機器搭載領域を含む、シャシと、
    b)前記フレームに搭載されたオペレータ・キャビンであって、オペレータが座ることを可能とするための座席領域と、前記オペレータが前記無限軌道車両を制御することを可能とするためのユーザ・インタフェースと、を含み、前記座席領域が前記無限軌道車両の幅方向に沿った複数のシート位置を画定し、前記座席領域が、前記オペレータのための第1のシートと、前記オペレータの隣に座る人物のための第2のシートと、を有し、前記オペレータ・キャビンは、前記無限軌道車両の幅方向の中心からずれた位置にあるとともに、前記フレームの幅の半分を超えて延在する、オペレータ・キャビンと、
    c)前記フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置と、
    d)前記無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリであって、前記軌道アセンブリの第1のものが前記無限軌道車両の第1の横側にあり、前記軌道アセンブリの第2のものが前記無限軌道車両の第2の横側にあり、前記複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリが、前記フレームに搭載されると共に、
    )駆動車輪と、前記無限軌道車両の前記長手方向に前記駆動車輪から離間した端部車輪と、前記駆動車輪と前記端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪と、
    ii)地面に係合するための前記複数の車輪の回りに配置された無限軌道であって、前記駆動車輪と前記端部車輪との間で前記支持車輪の上に延出する上部分と、前記支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含み、前記駆動車輪が前記無限軌道と駆動係合して前記無限軌道に動きを与える、無限軌道と、
    を含む、複数の軌道アセンブリと、
    を含む、無限軌道車両。
  2. 前記フレームは、前記無限軌道車両の前記幅方向に離間した1対の前記サイド・レールを有する、請求項に記載の無限軌道車両。
  3. 前記フレームが、(i)上部フレーム構造と、(ii)前記上部フレーム構造の下にある下部フレーム構造と、を含み、前記フレームが前記上部フレーム構造と前記下部フレーム構造との間に垂直ギャップを画定する、請求項1又は2に記載の無限軌道車両。
  4. 前記軌道アセンブリが、前記フレームに固着されると共に前記無限軌道車両の前記長手方向に離間した複数の車輪搭載構造を含み、前記複数の車輪搭載構造の各車輪搭載構造が前記軌道アセンブリの前記複数の車輪の少なくとも1つを支持し、
    前記車輪搭載構造が、(i)前記上部フレーム構造及び(ii)前記下部フレーム構造の双方に固着される、請求項に記載の無限軌道車両。
  5. 前記下部フレーム構造が前記上部フレーム構造よりも剛性が高い、請求項3又は4に記載の無限軌道車両。
  6. 前記垂直ギャップの高さが前記無限軌道車両の高さ方向において少なくとも0.5インチである、請求項3から5の何れか一項に記載の無限軌道車両。
  7. 前記垂直ギャップの前記高さが少なくとも1インチである、請求項に記載の無限軌道車両。
  8. 前記垂直ギャップによって、前記作業機を前記サイド・レールに取り付けるための取り付けねじ棒アセンブリの設置が容易になる、請求項3から7の何れか一項に記載の無限軌道車両。
  9. 前記下部フレーム構造が前記無限軌道車両の前記幅方向に離間した1対の中空ビームを含む、請求項3から8の何れか一項に記載の無限軌道車両。
  10. 前記1対のサイド・レールの各サイド・レールがC形チャネルを含む、請求項に記載の無限軌道車両。
  11. 前記フレームが、前記無限軌道車両の前記長手方向を横断するように延出すると共に前記サイド・レールを相互接続する複数のクロスメンバを含む、請求項2から10の何れか一項に記載の無限軌道車両。
  12. 前記動力装置の少なくとも一部が前記フレームの上及び前記オペレータ・キャビンの後方に搭載されている、請求項1から11の何れか一項に記載の無限軌道車両。
  13. 前記原動機が前記フレームの上及び前記オペレータ・キャビンの後方に搭載されている、請求項1から12の何れか一項に記載の無限軌道車両。
  14. 前記動力装置が、前記原動機に接続されると共に前記フレームの上及び前記オペレータ・キャビンの後方に搭載された液圧ポンプを含む、請求項13に記載の無限軌道車両。
  15. 前記動力装置が前記原動機及び前記液圧ポンプを収容する筐体を含み、
    前記筐体、前記原動機、及び前記液圧ポンプが、ユニットとして前記フレーム上に設置可能であると共に前記フレームから取り外し可能である、請求項14に記載の無限軌道車両。
  16. 前記動力装置の少なくとも一部が前記フレームの上及び前記オペレータ・キャビンの横側に搭載されている、請求項1から11の何れか一項に記載の無限軌道車両。
  17. 前記端部車輪が後輪であり、前記後輪及び前記支持車輪の最も後方のものが前記無限軌道車両の前記長手方向において重なっている、請求項1から16の何れか一項に記載の無限軌道車両。
  18. 前記複数の支持車輪の各支持車輪が前記軌道アセンブリの高さの大部分を占める、請求項1から17の何れか一項に記載の無限軌道車両。
  19. 前記無限軌道車両が、少なくとも5mの長さ、少なくとも2mの幅、及び4m以下の高さを有する、請求項1から18の何れか一項に記載の無限軌道車両。
  20. 前記無限軌道車両が少なくとも10000lbsの有料荷重を有する、請求項1から19の何れか一項に記載の無限軌道車両。
  21. 無限軌道車両であって、
    a)前記無限軌道車両の長手方向に沿って延出するフレームを含むシャシであって、前記フレームが、前記フレームの上に作業機を搭載するための機器搭載領域を含む、シャシと、
    b)前記フレームに搭載されたオペレータ・キャビンであって、
    i)オペレータが座ることを可能とするための座席領域と、ii)前記オペレータが前記無限軌道車両を制御することを可能とするためのユーザ・インタフェースであって、前記無限軌道車両の速度を制御するためのアクセルと前記無限軌道車両を操縦するためのステアリング・デバイスとを含む、ユーザ・インタフェースと、を含み
    記オペレータが前記無限軌道車両の幅方向に沿った前記座席領域の第1のシート位置に座ると共に前記ステアリング・デバイスが前記無限軌道車両の前記幅方向に沿った第1のステアリング・デバイス位置にある第1のキャビン構成と、前記オペレータが前記無限軌道車両の前記幅方向に沿った前記座席領域の第2のシート位置に座ると共に前記ステアリング・デバイスが前記無限軌道車両の前記幅方向に沿った第2のステアリング・デバイス位置にある第2のキャビン構成と、を含む複数のキャビン構成に構成可能である、オペレータ・キャビンと、
    c)前記フレームに搭載されると共に原動機を含む動力装置と、
    d)前記無限軌道車両の牽引のための複数の軌道アセンブリであって、前記軌道アセンブリの第1のものが前記無限軌道車両の第1の横側にあり、前記軌道アセンブリの第2のものが前記無限軌道車両の第2の横側にあり、前記複数の軌道アセンブリの各軌道アセンブリが、前記フレームに搭載されると共に、
    )駆動車輪と、前記無限軌道車両の前記長手方向に前記駆動車輪から離間した端部車輪と、前記駆動車輪と前記端部車輪との間に一列構成で配置された複数の支持車輪と、を含む、複数の車輪と、
    ii)地面に係合するための前記複数の車輪の回りに配置された無限軌道であって、前記駆動車輪と前記端部車輪との間で前記支持車輪の上に延出する上部分と、前記支持車輪の下に延出する地面係合底部分と、を含み、前記駆動車輪が前記無限軌道と駆動係合して前記無限軌道に動きを与える、無限軌道と、
    を含む、複数の軌道アセンブリと、
    を含む、無限軌道車両。
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