JP4064571B2 - クローラ式キャリヤの運転部保護構造 - Google Patents

クローラ式キャリヤの運転部保護構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローラ式キャリヤ(運搬車)の機体前部に配置される運転部を保護する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、クローラ式走行装置により駆動されるキャリヤは走行装置上に機体フレームを配置し、該機体フレームの前部一側には運転部が配置され、該運転部の側方にはエンジンや燃料タンクなどが載置されボンネットにより被装されていた。また、機体フレームの後部には油圧シリンダの伸縮によりダンプ操作可能な荷台が配置されていた。そして、前記運転部は風雨を避けて快適に作業ができるようにキャビンで覆う技術が公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、安全性向上の要求が益々高まってきており、国際的対応の観点からは、いわゆるROPS(Roll Protective Structures :転倒時の保護構造)の必要性が生じてきている。
しかしながら、従来技術におけるキャビンは、視界を良好に保つと同時に、方向転換が困難な林道や狭い現場などでは荷台側に向いても運転ができるように、キャビンの前後部や左右側部の広範囲に渡って窓を形成し、さらに、内部の居住空間をできるだけ広くするため、フレームはできるだけ細く構成されており、転倒時に運転部を保護するほど十分な強度までは確保されていない、というのが現状であった。
【0004】
また、前記キャビンの基部を構成する上部フレームは機体フレームから庇状に大きく張り出した(オーバーハングした)構造であるため、転倒時には作業車重量により簡単に変形して運転部にまで被害を及ぼす恐れがある。
【0005】
そこで、キャビンやその基部自体の剛性を向上させることが考えられるが、それには通常、板厚を厚くしたり、材料強度を高める対策がとられるが、前者は車体重量増によって燃費が低下したり、キャビン内が狭くなり居住性が悪化する、という問題があり、後者は材料コストの増加が避けられない、という問題があった。
さらに、この場合、作業車全体の設計・試作・試験などを大幅に変更する必要があるため、製造コスト全体の増加が避けられず、また、従来設計で組立済み又は販売済みの作業車については、改良が困難であり、これらに対しては何ら解決策を与えるものではなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、走行装置上に機体フレームを支持し、該機体フレームの前部一側には運転部を覆うキャビンを配置し、該キャビンの後部にはダンプ操作可能な荷台を載置したクローラ式キャリヤにおいて、前記キャビンを載置する機体フレームより延設した上部フレームの外側部と、走行装置のフレームとの間に補強部材を設け、該補強部材を着脱可能な構成としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施例を説明する。
図1はクローラ式キャリヤの全体側面図、図2は同じく正面図、図3はキャビンの側面図、図4はクローラ式走行装置の側面図、図5は補強フレームの取り付け構造を示す側面図、図6は同じく正面図、図7は同じく平面図である。
【0008】
まず、本発明に係わるクローラ式キャリヤの全体構成について、図1乃至図4により説明する。
クローラ式キャリヤ1は、図1、図2に示すように、クローラ式走行装置2、機体フレーム3およびダンプ式荷台4により構成され、該クローラ式走行装置2の上には機体フレーム3を搭載しており、該機体フレーム3の後部にはダンプ式荷台4が配設されている。
【0009】
該ダンプ式荷台4は図示せぬダンプシリンダにより昇降回動可能に枢支されており、該ダンプシリンダを伸縮させることにより、ダンプ式荷台4に搭載した土砂等をクローラ式キャリヤ1の後方に排出する構成になっている。
また、機体の前部にはキャビン5が配置され、該キャビン5は運転部36を有し、該運転部36の略中央には座席6が配設されている。
キャビン5の側方には図示せぬエンジンや燃料タンクが配設され、これらはボンネット32で被装されており、該エンジンの駆動力により前記クローラ式走行装置2を駆動する構成となっている。
【0010】
前記キャビン5については、図2、図3に示すように、座席6を覆うルーフ部、および該ルーフ部を支持するフレーム部により構成されている。
また、キャビン5の前面および左右側面は開口され、該キャビン5の後面にはフェンスが配設され、該フェンスの上方は開口した構成になっており、座席6に座った操縦者がクローラ式キャリヤ1の前方および左右そして後方を視認可能に構成されている。
【0011】
座席6の前方には走行レバー7が配設されており、該座席6および走行レバー7は座席6の下部に配設されたセンターボックス8に接続されている。このうち走行レバー7は図示せぬ油圧制御バルブに接続され、該油圧制御バルブを作動させることにより、クローラ式キャリヤ1を操向操作する構成になっている。
また、キャビン5の中央に配設された座席6は前後に回動可能であり、一方、前記センターボックス8はスイベルジョイント10上に配設され、該スイベルジョイント10は上部フレーム9上に配設されると共に、前記走行レバー7に接続した前記油圧制御バルブと接続されている。
【0012】
従って、座席6が前方に向いている場合および後方に向いている場合のいずれにおいても、走行レバー7による油圧制御をクローラ式キャリヤ1の駆動制御機構に伝達できる構成となっており、さらには、座席6が後方に向いている場合でも、キャビン5の後面は前述のように開口しており、操縦者は該開口部から座席6に座ったままでクローラ式キャリヤ1の後方を目視することができる。
【0013】
前記クローラ走行装置2については、図4に示すように、クローラ走行装置2は駆動スプロケット22、ガイドローラー26、上部ガイドローラー27、アイドラー34、およびこれらを巻回するクローラ21と、これらを支持するトラックフレーム23により構成され、該トラックフレーム23は前記機体フレーム3から左右に突出し支持されている。
【0014】
前記駆動スプロケット22により、クローラ21は回動駆動される。また、前記ガイドローラー26・26・・・はクローラ走行装置2の下部に配設され、二つ一組としてブラケット25の前後両側に回転自在に支持され、該ブラケット25はその中央上部をステー24を介して前記トラックフレーム23に揺動自在に支持されて、イコライザーを構成している。
【0015】
すなわち、ブラケット25はステー24に支持された軸を回動中心として揺動可能に構成されており、このため、クローラ式キャリヤ1が凸凹のある地面を走行する場合などは該ブラケット25が凹凸に合わせて回動され、特に、凸部を乗り越えるときに機体が大きく傾斜し、大きな衝撃を受けないようにしているのである。
【0016】
次に、本発明に係わる補強フレームを取り付けるための補強構造について、図5乃至図7により説明する。
前記キャビン5は上部フレーム9の上面に固定され、該キャビン5はそれを構成するフレームの強度をアップすることによって保護部材であるROPSとなる。該上部フレーム9は前記機体フレーム3より延設され、庇状に側方へ突出されるためクローラ21の上方にオーバーハングした構成となっている。このキャビン5及び上部フレーム9が転倒時においても変形しないように本発明の補強部材となる補強フレーム33によって補強され、着脱可能とすることによって、後付けも可能としている。
【0017】
該補強フレーム33の上部は、前記上部フレーム9の側面に固定され、補強フレーム33の下部は、前記トラックフレーム23の側面に取り付けられている。該トラックフレーム23の取付基部は前記機体フレーム3に取り付けられている。そして、本歯では該補強フレーム33は前後2箇所配置しているが、3以上配置することも、幅広に構成して一つだけ配置することもできる。
前記補強フレーム33は、前記上部フレーム9の側面に取り付けるための上取付板33bと、前記トラックフレーム23側面に取り付けるための下取付板33cと、該下取付板33cと前記上取付板33bとを連結する補強材33aとからなる。
【0018】
前記補強材33aは、図6に示すように、正面視L字状に屈曲して成形し、クローラ21の外側を迂回して走行の邪魔にならないように配設し、正面視において、該補強フレーム33とトラックフレーム23と上部フレーム9と機体フレーム3とによって枠組み構成として剛性を高めた配置構成としている。なお、本実施例の補強材33aは鋼板を用いているが、転倒時の負荷に対して十分な剛性を有するものであれば鋼板に限定されるものではなく、例えば、パイプ状の鋼材を屈曲して成形し、軽量化を図ったものを用いてもよい。
【0019】
また、補強材33aと上取付板33b、及び補強材33aと下取付板33cとの間は溶接等で接合し、上取付板33bと上部フレーム9との間、及び下取付板33cとトラックフレーム23との間は複数のボルト35等により締結固定し、着脱可能な構成としている。よって、クローラ21を交換する時やトラックフレーム23をメンテナンスする場合等必要に応じて着脱できるようにしている。
従って、作業車全体の設計変更やそれに伴う試作・試験などが不要であり、従来の部材を流用することができるため、製造コストを低く抑えることができる。また、作業車を組立後あるいは販売後であっても、より適正なサイズ、重量、剛性などの特性を有する補強材33aを簡単に取り付けることができるため、容易に強度アップを図ることができ、改良にかかるコストも低減することができるのである。
【0020】
また、必要に応じて、図5に示すように、補強フレーム33・33の間に補強部材40を横設することによって更に強度アップを図ることができ、この補強部材40をステップまたは梯子状とすることによって、乗降を容易にすることもでき、ステップと兼用して、コスト削減も可能となる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1のように、走行装置上に機体フレームを支持し、該機体フレームの前部一側には運転部を覆うキャビンを配置し、該キャビンの後部にはダンプ操作可能な荷台を載置したクローラ式キャリヤにおいて、前記キャビンを載置する機体フレームより延設した上部フレームの外側部と、走行装置のフレームとの間に補強部材を設け、該補強部材を着脱可能な構成としたので、機体フレームの取付部より大きくオーバーハングした上部フレームのキャビンにおいて、たとえ転倒により外部から荷重がかかっても、補強部材で補強されているために、キャビン周りの剛性を向上させることができて、キャビンが変形することがなくオペレーターの安全を図ることができ、さらには、着脱可能な構成としたため、フレーム構造を大きく変えることなく、後付けで外装することができ、燃費やキャビン内の居住性を損なうことなく、既存の作業車のキャビンに、容易かつ安価に装着することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ式キャリヤの全体側面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】キャビンの側面図である。
【図4】クローラ式走行装置の側面図である。
【図5】補強フレームの取り付け構造を示す側面図である。
【図6】同じく正面図である。
【図7】同じく平面図である。
【符号の説明】
1 クローラ式キャリヤ
2 走行装置
3 機体フレーム
5 キャビン
9 上部フレーム
23 トラックフレーム
33 補強フレーム
36 運転部

Claims (1)

  1. 走行装置上に機体フレームを支持し、該機体フレームの前部一側には運転部を覆うキャビンを配置し、該キャビンの後部にはダンプ操作可能な荷台を載置したクローラ式キャリヤにおいて、前記キャビンを載置する機体フレームより延設した上部フレームの外側部と、走行装置のフレームとの間に補強部材を設け、該補強部材を着脱可能な構成としたことを特徴とするクローラ式キャリヤの運転部保護構造。
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