JP2784535B2 - 小型車両 - Google Patents

小型車両

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JP2784535B2
JP2784535B2 JP1008038A JP803889A JP2784535B2 JP 2784535 B2 JP2784535 B2 JP 2784535B2 JP 1008038 A JP1008038 A JP 1008038A JP 803889 A JP803889 A JP 803889A JP 2784535 B2 JP2784535 B2 JP 2784535B2
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floor
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泉 山下
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Yamaha Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の属する技術分野] この発明は小型車両に係り、詳しくはゴルフカー等の
小型車両に関する。
[従来の技術] 従来の小型車両には、例えばゴルフ場で使用するゴル
フカーがある。
このゴルフカーでは、例えば特開昭62-253524号公報
に開示されるように、座席の前方に平面状のフロアが設
けられている。このフロアは平面状であるため、一般的
に補強しており、例えば車体の前後及び左右方向に特別
な梁を複数設け、この梁の上にフロアを掛け渡してネジ
等で締付固定している。
[発明が解決しようとする課題] このように、車体に特別な梁を設け、平面状のフロア
の補強を行なうと、梁を溶接等で固定する分手数がかか
り、製作コストが嵩む。また、梁はフレームやパイプで
形成されており、このフロアを補強するために、特別に
設けられた梁によって車体が重くなる等の不具合があ
る。
この発明はかかる実情に鑑みなされたもので、車体側
に補強部材を設けないで、フロア自体の剛性の向上を図
り、簡単な構造で軽量化を可能にする小型車両を提供す
ることを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、この発明は平面状のフロ
アを有する小型車両において、前後方向に配置された左
右一対のメインフレームの前後方向中間部を、下方に向
かって突出するように屈曲させ、この左右一対のメイン
フレームの前部を左右一対の前輪で支持し、後部を左右
一対の後輪で支持し、前記前後方向中間部の屈曲させた
フレーム部分を覆うように前記フロアを前記左右一対の
メインフレームに掛け渡して固定し、前記フロアの周囲
に縁立部を設け、この縁立部は下方に向かって立設し、
前記前後方向中間部の屈曲させたフレーム部分と前記フ
ロアの上面とを車両側方から見て上下方向に離間させた
ことを特徴としている。
この発明では、フロアの周囲に縁立部が設けられてお
り、この縁立部でフロア自体の剛性が向上し、そしてフ
ロアは車体の前後方向に配置された左右のメインフレー
ムに掛け渡して固定されているため、車体側に特別の部
材を設けることなく、簡単にフロアの剛性が向上でき、
その分車体の軽量化が可能になる。
また、メインフレームを太くしたり厚肉にすることな
く、フロアを有効に活用して左右一対のメインフレーム
の最も曲げ応力が生じる前後方向中間部の断面係数を大
きくすることができ、曲げ剛性が向上する。
また、メインフレームの前後方向中間部の屈曲させた
フレーム部分とフロアの上面とを上下方向に離間させる
ようにして両者間に空間を設けるようにしたので、空間
を各種部品、例えばアクセルワイヤやブレーキワイヤ等
を配置する空間として活用できる。また、メインフレー
ムの屈曲させたフレーム部分が保護部材として機能する
ので、たとえば障害物等がメインフレームの屈曲させた
フレーム部分に衝突しても強度があり、空間に収納した
各種部品は保護される。
[発明の実施の形態] 以下、この発明の小型車両の実施例を添付図面に基づ
いて詳細に説明する。
第1図はゴルフカーの側面図、第2図はその平面図、
第3図はその背面図、第4図は車体の側面図、第5図は
その平面図、第6図はその正面図、第7図は第1図のVI
I-VII断面図、第8図は第2図のVIII-VIII断面図、第9
図は第8図のA矢視図である。
図において、符号1は車体で、この車体1の前部には
左右に前輪2が、後部には左右に後輪3がそれぞれ設け
られている。この車体1の中央部にはフロア4が設けら
れ、側部はサイドシル5で覆われ、車体1の後側はリヤ
カウル6で、前側はフロントカウル7及びフロントパネ
ル8で覆われている。
車体1は第4図乃至第6図に示すように、前後方向に
配置された左右一対のパイプ状のメインフレーム9の前
後方向中間部9aを、下方に向かって突出するように屈曲
させ、この左右一対のメインフレーム9の前部9bを左右
一対の前輪2で支持し、後部9cを左右一対の後輪3で支
持し、前後方向中間部9aの屈曲させたフレーム部分を覆
うようにフロア4を左右一対のメインフレーム9に掛け
渡して固定し、フロア4の周囲に縁立部4aを設け、この
縁立部4aは下方に向かって立設し、前後方向中間部9aの
屈曲させたフレーム部分とフロア4の上面とを車両側方
から見て上下方向に離間させている。
車両前後方向に配置された左右一対のパイプ状のメイ
ンフレーム9が前側、中央及び後側で、それぞれクロス
パイプ10,11,,12,13及びクロスフレーム14,15を掛け渡
し溶接して連結されている。
このメインフレーム9の中央には、クロスフレーム14
とクロスパイプ12の間に、補助ブラケット16が車幅方向
外方へ突出して設けられている。このメインフレーム9
の中央部、クロスフレーム14、クロスパイプ12及び補助
ブラケット16を覆うようにフロア4が掛け渡され、これ
らに溶接して固定されている。このフロア4の中央部に
は前側を開放した切欠部17が形成されており、さらにフ
ロア4は周囲を屈曲して縁立部4aが形成され、平面状の
フロア4を補強し、さらに切欠部17を囲むように補強板
18が溶接されている。
このフロア4は例えばプレス加工等で周囲を屈曲して
縁立部4aとすることで、簡単に平面状のフロア4自体の
剛性を向上させることができる。このように、車体1側
に梁等の特別の補強部材を設けないから、フロア4の剛
性を簡単に向上させることができ、しかも梁等の特別の
補強部材を設けない分車体1の軽量化が可能になる。
また、メインフレーム9を太くしたり厚肉にすること
なく、フロア4を有効に活用して左右一対のメインフレ
ーム9の最も曲げ応力が生じる前後方向中間部9aの断面
係数を大きくすることができ、曲げ剛性が向上する。
また、メインフレーム9の前後方向中間部9aの屈曲さ
せたフレーム部分とフロア4の上面とを上下方向に離間
させるようにして両者間に空間を設けるようにしたの
で、空間を各種部品、例えばアクセルワイヤ85やブレー
キワイヤ76等を配置する空間として活用できる。また、
メインフレーム9の屈曲させたフレーム部分が保護部材
として機能するので、たとえ障害物等がメインフレーム
9の屈曲させたフレーム部分に衝突しても強度があり、
空間に収納した各種部品は保護される。
このフロア4にはマット19が取付けられ、さらに車体
1の前輪2と後輪3との間には第1図、第2図、第4図
及び第7図に示すように、サイドシル5がフロア4の両
側部及びメインフレーム9の下方に溶接された補助フレ
ーム20にネジ21で締付固定されている。サイドシル5は
アルミニウムの押出材で成形されている。
フロア4の後方にはメインフレーム9に支持フレーム
22及び支持ブラケット23が溶接され、この支持フレーム
22及び支持ブラケット23にループ状のシートフレーム24
が溶接され、このシートフレーム24に座席25が載置され
ている。この座席25はヒンジ26を支点として前側に開閉
可能になっており、この座席25の下方に燃料タンク27が
車体1に載置されている。この燃料タンク27のキャップ
28は座席25の下方位置にあり、座席25を前側に倒して燃
料の注入が行なわれ、燃料計29は座席25の後方位置でリ
ヤカウル6の窓に設けられ、外部から見えるようになっ
ている。
メインフレーム9の支持ブラケット23には第4図に示
すように、一対のリヤピラー30の下部がボルト31で締付
固定され、またメインフレーム9の前側には第8図に示
すように、一対のルーフピラー32の下部が支持パイプ33
に固定したブラケット34にビス35で締付固定され、支持
パイプ33は第4図乃至第6図及び第8図に示すように、
連結パイプ36でメインフレーム9の前側に固定されてい
る。
このルーフピラー32の取付けは第8図に示すように、
まずその下部にブーツ37を挿通し、連結パイプ36のブラ
ケット34にビス35で固定し、フロントカウル7の合わせ
部7aと、フロントパネル8の合わせ部8aをブーツ37の溝
部37aに係合して取付けられる。これにより、フロント
カウル7の合わせ部7aと、フロントパネル8の合わせ部
8aがそれぞれ切欠で形成され、しかも両者が突合わせで
ブーツ37に係合し、簡単に取付けることができる。
ルーフピラー32の上部には第1図乃至第3図に示すよ
うに、ルーフフレーム38の前側とボルト39で締付固定さ
れ、リヤピラー30の上部にはブラケット40がボルト41で
固定され、このブラケット40にルーフフレーム38の後側
がボルト42で締付固定されている。ルーフフレーム38の
前側にはブラケット44がボルト45で締付固定され、この
ブラケット44にルーフ43がビス46で固定され、ルーフ43
の後側はルーフフレーム38にボルト42で締付固定された
ブラケット47に当てがわれ、さらにルーフ43の側部がビ
ス48でルーフフレーム38に締付固定されている。
ルーフピラー32の上部には手持ち49が設けられ、この
手持ち49はボルト50,51で締付固定され、ボルト51はウ
インド52の上部と共締めされ、ウインド52の下部はボル
ト53でルーフピラー32に締付固定されている。
それぞれのリヤピラー30の下方はアームレスト54,55
の一端部54a,55aが固定され、他端部54b,55bが車体1の
シートフレーム24に固定され、リヤピラー30を補強して
取付け強度を向上させている。この補助席側のアームレ
スト55は運転席側のアームレスト54より高くして、補助
席側の乗員が手で容易に持てるようにしている。
一対のリヤピラー30の途中にバックレスト56を取付
け、このバックレスト56の上方位置を屈曲させて車幅方
向の略中央に位置させ、両リヤピラー30の中央部30aを
ボルト57で締付固定している。
バックレスト56の内部に荷台58のサポート59の前側59
aが挿通され、リヤピラー30に合わせて固定され、これ
らの取付部はバックレスト56の内部で行なわれ、外部か
ら見えないようにして外観品質の向上を図っている。
荷台58のサポート59の後側59bはステー60で車体1に
支持され、リヤカウル6に形成された凹部6aに接触しな
いように浮いた状態で取付られている。荷台58にはゴル
フバック61が車幅方向へ4個平行に載置されるようにな
っており、ステー60にはパターケース62を支持する支持
部材63が設けられている。
荷台58のサポート59の前側59aはバックレスト56の下
方位置に設けられ、ゴルフバック61が座席25に近接して
積載可能になっており、車両の前後方向の長さが短縮さ
れている。
この荷台58へのゴルフバック61の積み降しは左右から
行なわれるが、バックレスト56の上方位置を車幅方向の
略中央に位置させているため、バックレスト56の上方に
空間が形成され、ゴルフバック61の積み下しの際にリヤ
ピラー30が邪魔にならず、容易に行なうことができる。
車体1の前側にはハンドル64が、ルーフピラー32には小
物入れ65が取付けられ、さらに支持パイプ33とフロア4
との間には補助板66が溶接されている。この補助板66に
はフロントパネル8が第2図、第8図及び第9図に示す
ように、座席25側を向く傾斜面で左右の前輪2及びその
間を覆うようにビス67で取付け、この左右の前輪2の間
の部分に凹部8bを設けて、ビス68で取付けられている。
このフロントパネル8の斜面にはマット69,70を設けて
フートレストとし、凹部8bにはマット86を設けている。
このフロントパネル8の凹部8b内には、第8図に示す
ように、車両の側面視でマット69,70のフートレストよ
り下方位置にブレーキペダル71、パーキングペダル72及
びアクセルペダル73が配置されている。ブレーキペダル
71は車体1に固定されたブラケット74に支持軸75を支点
として回動可能に設けられ、このブレーキペダル71を踏
み込むと、ブレーキワイヤ76が引かれてブレーキ操作が
行なわれる。ブレーキペダル71にはパーキングペダル72
が支持軸77を介して回動可能になっており、このパーキ
ングペダル72はロッド78を介して爪部材79に連結され、
この爪部材79はブレーキペダル71に支持ピン80を介して
回動可能に設けられ、ブレーキペダル71を踏み込んだ状
態でパーキングペダル72を前側に回動すると、爪部材79
がブラケット74に固定されたストッパ81に係合して保持
され、パーキングブレーキがかかるようになっている。
アクセルペダル73は車体1に固定されたブラケット82
に支持軸83を支点として回動可能に設けられ、このアク
セルペダル73の回動で車体1に支持部材84で支持された
アクセルワイヤ85を操作するようになっている。
[発明の効果] この発明は前記のように、フロアの周囲に縁立部が設
けられており、この縁立部でフロア自体の剛性が向上
し、そしてフロアは車体の前後方向に配置された左右の
メインフレームに掛け渡して固定されているため、車体
側に特別の部材を設けることなく、簡単にフロアの剛性
が向上でき、その分車体の軽量化が可能になる。
また、メインフレームを太くしたり厚肉にすることな
く、フロアを有効に活用して左右一対のメインフレーム
の最も曲げ応力が生じる前後方向中間部の断面係数を大
きくすることができ、曲げ剛性が向上する。
また、メインフレームの前後方向中間部の屈曲させた
フレーム部分とフロアの上面とを上下方向に離間させる
ようにして両者間に空間を設けるようにしたので、空間
を各種部品、例えばアクセルワイヤやブレーキワイヤ等
を配置する空間として活用できる。また、メインフレー
ムの屈曲させたフレーム部分が保護部材として機能する
ので、たとえ障害物等が前記メインフレームの屈曲させ
たフレーム部分に衝突しても強度があり、空間に収納し
た各種部品は保護される。
【図面の簡単な説明】
第1図はゴルフカーの側面図、第2図はその平面図、第
3図はその背面図、第4図は車体の側面図、第5図はそ
の平面図、第6図はその正面図、第7図は第1図のVII-
VII断面図、第8図は第2図のVIII-VIII断面図、第9図
は第8図のA矢視図である。 図中符号1は車体、4はフロア、4aは縁立部、9はメイ
ンフレーム、12はクロスパイプ、14はクロスフレーム、
25は座席である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面状のフロアを有する小型車両におい
    て、前後方向に配置された左右一対のメインフレームの
    前後方向中間部を、下方に向かって突出するように屈曲
    させ、この左右一対のメインフレームの前部を左右一対
    の前輪で支持し、後部を左右一対の後輪で支持し、前記
    前後方向中間部の屈曲させたフレーム部分を覆うように
    前記フロアを前記左右一対のメインフレームに掛け渡し
    て固定し、前記フロアの周囲に縁立部を設け、この縁立
    部は下方に向かって立設し、前記前後方向中間部の屈曲
    させたフレーム部分と前記フロアの上面とを車両側方か
    ら見て上下方向に離間させたことを特徴とする小型車
    両。
JP1008038A 1989-01-17 1989-01-17 小型車両 Expired - Lifetime JP2784535B2 (ja)

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JP2508890Y2 (ja) * 1990-09-29 1996-08-28 有限会社井筒屋商店 ゴルフ用乗用カ―ト
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