JP2021041830A - クローラ式小型運搬車 - Google Patents

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Abstract

【課題】山道や階段を走行して荷物を運搬するクローラ式小型運搬車において、電動モータの駆動力を駆動軸に伝達するトランスミッションを配設するにあたり、スペースや部材点数を削減して、小型運搬車の小型化、軽量化を図る。【解決手段】上部に荷台2が載置される荷台フレーム3と、該荷台フレーム3の下方に配され、左右のクローラ式走行体7L、7Rを構成する駆動輪8および遊動輪9を支持する走行フレーム10の後部とを、トランスミッションケース27を介して連結した。【選択図】図1

Description

本発明は、山間地や傾斜地等に設けられる険挟(険隘)で凹凸のある道路(例えば山道)や階段を走行するのに適したクローラ式小型運搬車の技術分野に関するものである。
一般に、山間地や傾斜地等において伐採作業や農作業をし、あるいはこのような土地に建造された鉄塔等の整備点検をするような場合に、トラックや自動車が進入できない険挟な山道や階段を通らなければならないことがある。このような場合に、作業やメンテナンス等のために必要な機材や器具、部品等の物品(荷物)を作業者が自ら作業現場に持ち運ぶことは大変な労力が必要となり、そこでこのような運搬に使用するため、クローラ(無限走行体)式の小型運搬車が知られている(例えば特許文献1参照。)。このものでは、荷台が載置される車体フレームの下部に駆動輪および遊動輪を支持するとともに、車体フレームの下部にクロスメンバーを掛け渡し、該クロスメンバーに駆動源となるモータや電力供給源となるバッテリを載置するような構成になっている。
特開2016−16793号公報
ところで、前記特許文献1のようなクローラ式の小型運搬車においては、凹凸のある山道や階段を容易に走行できるようにするため、モータの回転数を十分に減速するとともにトルクを十分に大きくして駆動輪に伝達する必要があり、そこで、モータから駆動輪に至る動力伝達経路にトランスミッションを設けることが要求される。この場合、前述した特許文献1ではトランスミッションの配設については何ら記載されていないが、トランスミッションは大きなスペースを必要とする部材であり重量もある。しかしながら、狭い山道等を走行できるように可及的に小型化された運搬車においてはトランスミッションの配設スペースを確保することが難しく、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、上部に荷台が載置される荷台フレームと、該荷台フレームの下方に配される左右一対のクローラ式走行体と、該クローラ式走行体を構成する駆動輪および遊動輪を支持する走行フレームと、電動モータと、電動モータの電力源となるバッテリと、電動モータの駆動力を駆動輪に伝達するトランスミッションとを備えてなるクローラ式小型運搬車であって、前記走行フレームは、駆動輪および遊動輪を支持する左右の側面部と、これら左右の側面部同士を連結する底面部とを備え、該走行フレームの前部を連結フレームを介して荷台フレームに連結する一方、走行フレームの後部に前記トランスミッションが内装されるトランスミッションケースを取付け、該トランスミッションケースを介して走行フレームの後部を荷台フレームに連結したことを特徴とするクローラ式小型運搬車である。
請求項2の発明は、請求項1において、走行フレームの底面部の前半部にバッテリを着脱自在に収納するバッテリ収納部を設ける一方、荷台は、枠内が開口した四角枠状のベースフレームと、該ベースフレームの枠内を開閉自在に覆蓋する荷台板とを備え、該荷台板をベースフレームから取外した状態で、該ベースフレームの枠内を通ってバッテリを車外からバッテリ収納部に着脱できる構成にしたことを特徴とするクローラ式小型運搬車である。
請求項3の発明は、請求項1または2において、荷台フレームは、パイプ状の左右のフレーム材を用いて構成されるとともに、該左右のフレーム材の後端部に、作業員が把持するハンドル部を上下高さ調整自在に支持するハンドル支持部を設けたことを特徴とするクローラ式小型運搬車である。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、荷台フレームの前後方向中間部から垂下されて走行フレームの底面部に当接する支持フレームを設けたことを特徴とするクローラ式小型運搬車である。
請求項5の発明は、請求項4おいて、走行フレームに、底面部の下方において左右の側面部の前後方向中間部同士を連結する補強フレームを設けるとともに、該補強フレームは、走行フレーム底面部の支持フレーム当接部位の下方に位置するように設定されることを特徴とするクローラ式小型運搬車である。
請求項1の発明とすることにより、トランスミッションケースの配設スペースを別途確保する必要がなくなるうえ、荷台フレームと走行フレームの後部とを連結するための専用のフレーム部材も不要となり、省スペース化、部材の削減を図ることができて、小型運搬車の小型化、軽量化に大きく貢献できる。
請求項2の発明とすることにより、バッテリの着脱を容易に行えることになってメンテナンス性に優れるとともに、重量物であるバッテリとトランスミッションとが走行フレームの前後に分けて配設されることになって、重量バランスに優れた安定性のある小型運搬車とすることができる。
請求項3の発明とすることにより、荷台フレームとしての必要な強度を確保しながら軽量化を図ることができるとともに、作業員の伸長や走行路の状態等に応じてハンドル部の上下高さを調整できることになって、良好な操作性を確保できる。
請求項4の発明とすることにより、荷台に積み込まれた荷物の重量を受ける左右のフレーム材の前後方向中間部に働く応力を走行フレームの底面部で受け止めることができることになって、左右のフレーム材の前後方向中間部の撓みを防止できる。
請求項5の発明とすることにより、荷台に積み込まれた荷物の荷重を荷台フレームおよび支持フレームを介して走行フレームが受ける際の補強を図ることができる。
小型運搬車の左側面図である。 小型運搬車の右側面図である。 小型運搬車の平面図である。 小型運搬車の正面図である。 小型運搬車の背面図である。 小型運搬車の斜視図である。 荷台フレーム、荷台ベースフレーム、ハンドル支持部、前側フレーム、走行フレームを組付けた状態を示す平面図である。 荷台フレーム、荷台ベースフレーム、ハンドル支持部、前側フレーム、走行フレームを組付けた状態を示す上方から見た斜視図である。 荷台フレーム、荷台ベースフレーム、ハンドル支持部、前側フレーム、走行フレームを組付けた状態を示す下方から見た斜視図である。 トランスミッションケースの組付け状態を示す左側面図である。 トランスミッションケースの組付け状態を示す右側面図である。 駆動軸、遊動輪、トランスミッションの組付け状態を示す底面図である。 (A)、(B)は取付ブラケットの側面図、斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1はクローラ式の小型運搬車であって、該小型運搬車1は、機材や器具、部品等の荷物を積込むための荷台2、該荷台2を載置する荷台フレーム3、荷台2の後方側に設けられるハンドル部4および電源ボックス5、荷台2の前方側に設けられるフロントガード6、荷台フレーム3の下方に配される左右一対のクローラ式走行体7L、7R、これら左右の下部走行体7L、7Rの構成部材である駆動輪8および遊動輪9を支持する走行フレーム10、駆動輪8の駆動源となる電動モータ11、電動モータ11の駆動力を駆動輪8に伝達するトランスミッション12、電動モータ11の電力源となるバッテリ13等を備えて構成されている。
ここで、本実施の形態の小型運搬車1は、山間地に建造された鉄塔等の整備点検を行うような場合に、作業やメンテナンス等のために必要な機材や器具、部品等の荷物を運搬するために用いられるものであって、例えば、全長100cm以下、全幅55cm以下、重量60kg以下と非常に小型、軽量で小回りがきき、トラック等に簡単に積込むことができるものでありながら、走行装置として左右一対のクローラ式走行体7L、7Rが採用されているため、凹凸のある急な山道や階段を容易に走破できる高い牽引力、走行安定性を確保できるようになっている。
尚、本実施の形態の説明において、小型運搬車1の車長方向、車幅方向を前後方向、左右方向とし、また、小型運搬車1の前進方向を前方として説明する。
前記荷台フレーム3は、左右方向に所定間隔を存する状態で前後方向に延びる左右一対のパイプ状のフレーム材14L、14Rを用いて構成されており、該左右のフレーム材14L、14Rの上側に、左右のフレーム材14L、14Rの左右間隔よりも広い左右幅を有する荷台2が載置される構成になっているが、左右のフレーム材14L、14Rの後端部同士は、後述する支架フレーム15およびハンドル支持部16によって一体的に連結され、また、左右のフレーム材14L、14Rの前端部同士は、後述する前側支持部材22および前側連結フレーム17によって一体的に連結され、また、左右のフレーム材14L、14Rの前後方向中間部同士は、支持フレーム18によって一体的に連結されている。該支持フレーム18は、上端部が左右のフレーム材14L、14Rの前後方向中間部に溶着等により固着され、該左右のフレーム材14L、14Rから垂下される左右の垂下脚部18aと、左右方向に伸びて左右の垂下脚部18aの下端部同士を連結する連結部18bとが一体形成された正面視においてU字形状のものであって、該連結部18bの下端は、後述するように走行フレーム10の底面部10cに当接するようになっており、これにより、荷台2に積み込まれた荷物の重量を受ける左右のフレーム材14L、14Rの前後方向中間部の撓みを防止できるようになっている。尚、左右のフレーム材14L、14Rの左右外方側には、荷台2に積込まれた荷物を固定するための紐をかけるフック14aが複数設けられている。
前記荷台2は、枠内が開口2aした四角枠状のベースフレーム2bと、該ベースフレーム2bの枠内開口2aを開閉自在に覆蓋する四角板状の荷台板2cとから構成されている。ベースフレーム2bは、枠部分が断面L形状をしていて、該枠部分に荷台板2cの四周外縁部を着脱自在に載置できるようになっているとともに、ベースフレーム2bの前部および後部には下方に突出する前側および後側の取付片2d、2eが設けられており、後述するように、前側取付片2dは前側連結フレーム17にボルト2fを介して着脱自在に固定され、後側取付片2eは支架フレーム15にボルト2gを介して着脱自在に固定されるようになっている。さらに、前側取付片2dには、小型運搬車1を引き上げるような場合に作業者が把持できる把手2hが設けられている。そして、荷台2は、ベースフレーム2bを左右のフレーム材14L、14Rの上側に載置した状態で前記前後の取付片2d、2eをボルト2f、2gで固定することで荷台フレーム3に取付けられることになるが、該荷台2が荷台フレーム3に取付けられた状態で、ベースフレーム2bから荷台板2cを取外すとベースフレーム2bの枠内が開口2aして、該開口2aから後述するバッテリ収納部24に収納されたバッテリ13を着脱できるようになっている。尚、荷台2のベースフレーム2bの左右外方側には、荷台2に積込まれた荷物を固定するための紐をかけるフック2iが複数設けられている。
一方、前記左右のフレーム材14L、14Rの後端部からは、荷台2載置部分よりも少し後側の部位から上方に向けて略直角状に立上がる立上がり部14bが折曲形成されており、該立上がり部14bの上端部にハンドル支持部16の連結部16aが溶着等により一体的に固定されている。該ハンドル支持部16は、前記左右のフレーム材14L、14Rの立上がり部14bに固定される左右方向を向く連結部16aと、該連結部16aの左右両側から上方に延びる左右の支持部16bとからなる正面視においてU字形状のものであって、該ハンドル支持部16の連結部16aによって左右のフレーム材14L、14Rの後端部同士が一体的に連結されるとともに、ハンドル支持部16の左右の支持部16bには、後述するハンドル部4の左右の脚部4cが上下高さ調整自在に挿入されるようになっている。尚、図中、16cはハンドル部4の左右の脚部4cを高さ調整された位置で固定するための固定具である。
前記ハンドル部4は、運転者が把持する左右の把持部4aと、これら左右の把持部4aの前方側同士を連結する連結部4bとを備えた平面視においてU字形状のものであって、連結部4bには、前記ハンドル支持部16の左右の支持部16bに上下高さ調整自在に挿入される左右の脚部4cが下方に向けて突設されている。そして、右側の把持部4aの下側には、走行時に操作される走行レバー19が取付けられ、また、左側の把持部4aの下側には、停車時に操作されるブレーキレバー20が取付けられている。そして、走行レバー19の操作信号は電源ボックス5に入力される一方、ブレーキレバー20の操作はトランスミッション12に伝達されて駆動輪8に制動を与えるようになっている。
前記電源ボックス5は、左右フレーム材14L、14Rの後端部と立上がり部14bとのコーナー部に支架されたブラケット21に取付け支持された状態で、ハンドル支持部16の左右の支持部16b間に配設されている。該電源ボックス5は、後面が電源スイッチ5bやバッテリ充電用コネクター5c等が配置される操作盤になっており、また、上面にバッテリ残量表示計5dが配置されるとともに、電源ボックス5内には電動モータ11用の制御装置(図示せず)等が内装されている。尚、電動モータ11は走行レバー19の操作に基づいて駆動することになるが、ブレーキレバーの操作時には、走行レバー19の操作の有無に関わらず電動モータ11の停止制御が行われるように設定されている。
一方、前記左右のフレーム材14L、14Rの前端部には、荷台2載置部分の直ぐ前側の部位に上下方向を向くパイプ状の左右の前側支持部材22が溶着等により一体的に固定されている。該左右の前側支持部材22には、フロントガード6の左右の脚部6aの下部が上下高さ調整自在に支持されている。
前記フロントガード6は、前記左右の前側支持部材22に上下高さ調整自在に支持される左右の脚部6aと、これら左右の脚部6aの上端部同士を連結する連結部6bとを備えた正面視において冂形状のものであって、該フロントガード6によって荷台2に積込まれた荷物の前方をガードできるようになっている。尚、図中、22aはフロントガード6の左右の脚部6aを高さ調整された位置で前側支持部材22に固定するための固定具である。
前記左右の前側支持部材22は、前述したようにフロントガード6を上下高さ調整自在に支持するための支持部材として用いられる一方、荷台フレーム3と走行フレーム10の前部とを連結する部材としても用いられている。つまり、左右の前側支持部材22の下半部は左右のフレーム材14L、14Rよりも下方に突出しており、該下方に突出する下半部には前側連結フレーム17が固定されている。該前側連結フレーム17は、前縁部が左右の前側支持部材22に溶着等により固着され左右の前側支持部材22から後下方斜めに延びる左右の側面部17aと、該左右の側面部17aの前縁部同士を連結する上側連結面部17bと、左右の側面部17aの後縁部同士を連結する下側連結面部17cとが一体的に形成されたものであり、そして、該前側連結フレーム17の上側連結面部17bの上部には、前述した荷台ベースフレーム2bの前側取付片2dがボルト2fで着脱自在に固定される一方、下側連結面部17cの下部には、後述するように走行フレーム10に設けられるバッテリ収納部24の前面部24aがボルト固定17dされるようになっている。そして、該前側連結フレーム17と前記左右の前側支持部材22とによって、荷台フレーム3を構成する左右のフレーム材14L、14Rの前端部同士が連結されるとともに、荷台フレーム3と走行フレーム10の前部とが連結される構成となっている。尚、前記左右の前側支持部材22および前側連結フレーム17は、本発明の連結フレームを構成する。
一方、前記走行フレーム10は、左右のクローラ式走行体7L、7Rを構成する駆動輪8および遊動輪9を支持する左右の側面部10aと、これら左右の側面部10aの前端部同士を連結する前面部10bと、左右の側面部10aの前半部の上縁部同士を連結する底面部10cとを備えて構成されている。底面部10cには、バッテリ13が位置決め状に着脱自在に収納される箱状のバッテリ収納部24が一体的に形成されており、該バッテリ収納部24の前面部24aに前記前側連結フレーム17の下側連結面部17cの下部がボルト固定17dされるようになっている。そして、バッテリ収納部24に収納されたバッテリ13は、前述したように荷台2の荷台板2cを取外してベースフレーム2bの枠内を開口2aすることで、該開口2aを通ってバッテリ13を小型運搬車1の車外から着脱できるようになっている。尚、図中、13aはバッテリ13を固定するための固定バンドであって、該固定バンド13aもベースフレーム2bの枠内開口2aから着脱できるようになっている。また、バッテリ13は図示しないが充電ユニットを備えていて、バッテリ収納部24から取外した状態でも充電できるようになっている。
さらに、前記走行フレーム10の底面部10cには、バッテリ収納部24の後側部位に、前記荷台フレーム3から垂下される支持フレーム18の連結部18bの下端が当接する支持フレーム受部10dが設けられるとともに、該支持フレーム受部10dの下方には、左右の側面部10a間に支架される補強シャフト(本発明の補強フレームに相当する)10eが配されており、これにより、荷台2に積み込まれた荷物の荷重を荷台フレーム3および支持フレーム18を介して走行フレーム10が受ける際の補強が図られている。
一方、前記走行フレーム10の左右の側面部10aの後半部間は、前記トランスミッション12が内装されるトランスミッションケース27の配設スペースになっている。トランスミッション12は、図示しないが、電動モータ11の出力軸に連結される入力軸、複数段の減速ギア、変速レバー28に連結されるギアシフター、駆動軸8a等を備えて構成されており、変速レバー28の操作に基づいて前進、中立、後進の切換えを行えるようになっている。そして、前記駆動軸8aはトランスミッションケース27の下部から左右外方に突出して、走行フレーム10の左右の側面部10aの後部に開設された孔10fを貫通し、その左右両端部に駆動輪8が取付けられている。この場合に、駆動軸8aの左側端部は、トランスミッションケース27の左側下部に突設されて走行フレームの左側側面部10aの後部にボルト27a固定される左側軸承部27bに回転自在に軸承され、また、駆動軸8aの右側端部は、走行フレーム10の右側側面部10aに軸受8bを介して回転自在に軸承されるようになっている。
また、走行フレーム10の左右の側面部10aの前部には長孔10gが形成されており、該長孔10gには、遊動輪用の車軸9aが前後方向移動自在に貫通している。そして、該長孔10gを貫通した車軸9aの左右両端部に、左右の遊動輪9が回転自在に軸承されている。また、アジャスタボルト29は前記車軸9aを前後方向に移動させるためのアジャスタボルトであって、該アジャスタボルト29によって遊動輪9の前後位置を調整することで、遊動輪9と駆動輪8との間に巻回されるクローラベルト30の張り調整を行えるようになっている。
前記クローラベルト30は、駆動輪8や遊動輪9とともに左右のクローラ式走行体7L、7Rを構成するものであるが、該クローラベルト30としてはワイヤー(スチールコード)が埋め込まれたゴムクローラが採用されていて、凹凸のある山道や階段を走行しても伸びたりしないように配慮されている。また、クローラベルト30の内周面部には、駆動輪8の外周部に設けられた複数の歯8cに係合する係合溝(図示せず)が形成されているとともに、クローラベルト30の外周面部には所定のパターンのラグが形成されている。さらに、駆動輪8および遊動輪9は、軽量化のために樹脂製のものが採用されている。
前記トランスミッションケース27は、上部が荷台フレーム3に固定される一方、下部が走行フレーム10の後部に固定されており、これによりトランスミッションケース27を介して走行フレーム10の後部と荷台フレーム3とが連結される構成となっている。
つまり、前述したように、トランスミッションケース27の左側下部に突設された左側軸承部27bは走行フレーム10の左側側面部10aの後部にボルト27a固定されており、さらに、トランスミッションケース27の下部後側は走行フレーム10の左右の側面部10aに支架された前記補強シャフト10eに支持ブラケット31を介して支持されており、これによってトランスミッションケース27の下部は走行フレーム10の後部に固定されるようになっている。尚、図中、33はトランスミッションケース27の下方側を保護するためにトランスミッションケース27に取付けられるカバー体である。
一方、荷台フレーム3の左右のフレーム材14L、14Rの後端部間には支架フレーム15が支架されているが、該支架フレーム15は、左右のフレーム材14L、14Rの下端に溶着等により一体固定される左右の脚片部15aと、これら左右の脚片部15aの下端部間を連結する連結面部15bとが一体形成されたものであって、該支架フレーム15の連結面部15bの下面には、トランスミッションケース27の上部を取付けるための取付ブラケット32がボルト32aを介して固定されている。尚、支架フレーム15の左右の脚片部15aには、前述した荷台ベースフレーム2bの後側取付片2eがボルト2gを介して着脱自在に固定されるようになっている。
前記取付ブラケット32は、支架フレーム15の連結面部15bにボルト32aで固定される上面部32bと、該上面部32bの後縁部から斜め後下方に延びる後面部32cと、上面部32bの前縁部から略垂直状に下方に延びる前面部32dとが一体形成されているとともに、これら上面部32b、後面部32c、前面部32dの対向間に亘って固着された取付面部32eを備えて構成されている。該取付面部32eには、電動モータ11の出力軸(図示せず)をトランスミッションケース27内に引込むための連通孔32fが開設されているとともに、該連通孔32fの外周側にボルト32gが貫通するボルト孔32hが穿設されている。そして該取付面部32eを間に挟む状態で、一方側(本実施の形態では右側)に電動モータ11のモータケースが、他方側(本実施の形態では左側)にトランスミッションケース27の上部がボルト32gで共締めされるようになっており、これにより、トランスミッションケース27の上部は、取付ブラケット32および支架フレーム15を介して荷台フレーム3に固定されるようになっている。
尚、取付ブラケット32の後面部32cは、トランスミッション12のギアシフター(図示せず)に連結される変速レバー28のガイド盤を兼ねていて、変速レバー28の操作をガイドするためのガイド溝32iが開設されている。
叙述の如く構成された本実施の形態において、小型運搬車1は、荷台2と、該荷台2が上部に載置される荷台フレーム3と、該荷台フレーム3の下方に配される左右一対のクローラ式走行体7L、7Rと、該クローラ式走行体7L、7Rを構成する駆動輪8および遊動輪9を支持する走行フレーム10と、電動モータ11と、電動モータ11の電力源となるバッテリ13と、電動モータ11の駆動力を駆動輪8に伝達するトランスミッション12等を備えて構成されているが、このものにおいて、前記走行フレーム10は、駆動輪8および遊動輪9を支持する左右の側面部10aと、これら左右の側面部10a同士を連結する底面部10cとを備えている。そして、走行フレーム10の前部は、左右の前側支持部材22および前側連結フレーム17を介して荷台フレーム3に連結される一方、走行フレーム10の後部にはトランスミッション12が内装されるトランスミッションケース27が取付けられ、該トランスミッションケース27を介して走行フレーム10の後部が荷台フレームに連結されることになる。
このように本実施の形態では、小型運搬車1は、荷台フレーム3と、該荷台フレーム3の下方に配される走行フレーム10と、荷台フレーム3と走行フレーム10の前部とを連結する前側連結フレーム17と、荷台フレーム3と走行フレーム10の後部とを連結するトランスミッションケース27とによって、一体的に連結された強固な構造の骨組みを有することになるが、この場合に、電動モータ11の駆動力を駆動輪8に伝達するために必要な部材であるトランスミッション12を内装するトランスミッションケース27を用いて、荷台フレーム3と走行フレーム10の後部との連結がなされることになる。この結果、トランスミッションケース27を配設するスペースを別途必要としないうえ、荷台フレーム3と走行フレーム10の後部とを連結するための専用のフレーム部材も不要となり、省スペース化、部材の削減を図ることができて、小型運搬車1の小型化、軽量化に大きく貢献できる。
さらにこのものでは、走行フレーム10の底面部10cの前半部に、バッテリ13を着脱自在に収納するバッテリ収納部24が設けられる一方、荷台2は、枠内が開口2aした四角枠状のベースフレーム2bと、該ベースフレーム2bの枠内開口2aを開閉自在に覆蓋する荷台板2cとを備えており、そして、該荷台板2cをベースフレーム2bから取外すことで、ベースフレーム2bの枠内を通ってバッテリ13を車外からバッテリ収納部24に着脱できることになる。これにより、バッテリ13が荷台2の下方の走行フレーム10に収納されていても、バッテリ13の着脱を容易に行えることになって、メンテナンス性に優れる。
しかも、前記バッテリ13は、走行フレーム10の底面部10cの前半部に配される一方、トランスミッション12は走行フレーム10の後部に配されることになるから、共に重量物であるバッテリ13とトランスミッション12とが走行フレーム10の前後に分けて配設されることになって、重量バランスに優れた安定性のある小型運搬車1とすることができる。
さらにこのものにおいて、荷台フレーム3は、パイプ状の左右のフレーム材14L、14Rを用いて構成され、該左右のフレーム材14L、14Rの後端部には、作業員が把持するハンドル部4を上下高さ調整自在に支持するハンドル支持部16が設けられている。而して、パイプ状の左右のフレーム材14L、14Rによって、荷台フレーム3としての必要な強度を確保しながら軽量化を図ることができるとともに、作業員の伸長や走行路の状態等に応じてハンドル部4の上下高さを調整できることになって、良好な操作性を確保できる。
また、前記荷台フレーム3には、該荷台フレーム3の前後方向中間部から垂下されて走行フレーム10の底面部10cに当接する支持フレーム18が設けられている。これにより、荷台2に積み込まれた荷物の重量を受ける左右のフレーム材14L、14Rの前後方向中間部に働く応力を走行フレーム10の底面部10cで受け止めることができることになって、左右のフレーム材14L、14Rの前後方向中間部の撓みを防止できる。
さらに、走行フレーム10には、底面部10cの下方において左右の側面部10aの前後方向中間部同士を連結する補強シャフト10eが設けられているとともに、該補強シャフト10eは、走行フレーム底面部10cの支持フレーム当接部位(支持フレーム受部10d)の下方に位置するように設定されている。これにより、荷台2に積み込まれた荷物の荷重を荷台フレーム3および支持フレーム18を介して走行フレーム10が受ける際の補強を図れることになる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、例えば、本発明の電動モータを、下坂等において自走したときに発電できる回生モータで構成することもできる。また、小型運搬車にGPSを搭載して位置情報を確保できるように構成するとともに、遠隔操縦できるように構成することもできる。
本発明は、山道や階段を走行して荷物を運搬するクローラ式小型運搬車に利用することができる。
1 小型運搬車
2 荷台
2a ベースフレームの開口
2b ベースフレーム
2c 荷台板
3 荷台フレーム
4 ハンドル部
7L、7R クローラ式走行体
8 駆動輪
9 遊動輪
10 走行フレーム
10a 走行フレームの側面部
10c 走行フレームの底面部
10e 補強シャフト
11 電動モータ
12 トランスミッション
13 バッテリ
14L、14R フレーム材
16 ハンドル支持部
17 前側連結フレーム
18 支持フレーム
22 前側支持部材
24 バッテリ収納部
27 トランスミッションケース
31 支持ブラケット
32 取付ブラケット

Claims (5)

  1. 上部に荷台が載置される荷台フレームと、該荷台フレームの下方に配される左右一対のクローラ式走行体と、該クローラ式走行体を構成する駆動輪および遊動輪を支持する走行フレームと、電動モータと、電動モータの電力源となるバッテリと、電動モータの駆動力を駆動輪に伝達するトランスミッションとを備えてなるクローラ式小型運搬車であって、前記走行フレームは、駆動輪および遊動輪を支持する左右の側面部と、これら左右の側面部同士を連結する底面部とを備え、該走行フレームの前部を連結フレームを介して荷台フレームに連結する一方、走行フレームの後部に前記トランスミッションが内装されるトランスミッションケースを取付け、該トランスミッションケースを介して走行フレームの後部を荷台フレームに連結したことを特徴とするクローラ式小型運搬車。
  2. 請求項1において、走行フレームの底面部の前半部にバッテリを着脱自在に収納するバッテリ収納部を設ける一方、荷台は、枠内が開口した四角枠状のベースフレームと、該ベースフレームの枠内を開閉自在に覆蓋する荷台板とを備え、該荷台板をベースフレームから取外した状態で、該ベースフレームの枠内を通ってバッテリを車外からバッテリ収納部に着脱できる構成にしたことを特徴とするクローラ式小型運搬車。
  3. 請求項1または2において、荷台フレームは、パイプ状の左右のフレーム材を用いて構成されるとともに、該左右のフレーム材の後端部に、作業員が把持するハンドル部を上下高さ調整自在に支持するハンドル支持部を設けたことを特徴とするクローラ式小型運搬車。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項において、荷台フレームの前後方向中間部から垂下されて走行フレームの底面部に当接する支持フレームを設けたことを特徴とするクローラ式小型運搬車。
  5. 請求項4おいて、走行フレームに、底面部の下方において左右の側面部の前後方向中間部同士を連結する補強フレームを設けるとともに、該補強フレームは、走行フレーム底面部の支持フレーム当接部位の下方に位置するように設定されることを特徴とするクローラ式小型運搬車。
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