JP3194915U - 手押し式運搬台車 - Google Patents

手押し式運搬台車 Download PDF

Info

Publication number
JP3194915U
JP3194915U JP2014005288U JP2014005288U JP3194915U JP 3194915 U JP3194915 U JP 3194915U JP 2014005288 U JP2014005288 U JP 2014005288U JP 2014005288 U JP2014005288 U JP 2014005288U JP 3194915 U JP3194915 U JP 3194915U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
transport cart
frame
transport
attachment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014005288U
Other languages
English (en)
Inventor
康郎 杉浦
康郎 杉浦
Original Assignee
康郎 杉浦
康郎 杉浦
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 康郎 杉浦, 康郎 杉浦 filed Critical 康郎 杉浦
Priority to JP2014005288U priority Critical patent/JP3194915U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3194915U publication Critical patent/JP3194915U/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handcart (AREA)

Abstract

【課題】安価なコストで、運搬路の路面形態に因らず、作業者による動作制御を容易にすることができる手押し式運搬台車を提供する。【解決手段】前輪10と、車体の後方で、かつ車体の左右方向RL両側に、ハンドルが形成されたフレーム40を有し、フレームの上に積載する荷物を、両手でハンドルを前方に押しながら歩行して運搬する。この運搬台車は、前輪の補助輪である後輪20を3つと、スタンド30を備え、フレームのうち、前輪より後方にある3つの取付け部位47に、後輪とスタンドとが選択的に、運搬路の形態に応じて着脱自在に取付けられる。取付ける後輪の数は可変である。取付け部位は、左右方向RLに対し、前輪を挟む両側に位置する第1取付け部位47Aと第2取付け部位47B、その間に位置する第3取付け部位47Cの少なくとも3箇所を含む。【選択図】 図11

Description

この考案は、通称「ねこ車」のように、両手で掴んだ左右両側のハンドルを押しながら、歩行して積荷を運搬する手押し式運搬台車に関する。
手押し式運搬台車の中でも、バケット上の積荷を前輪一つだけで支える一輪運搬車(ねこ車)は、荷物を運搬するのに、汎用性の高い道具としてよく知られており、例えば、畑、果樹園、山林、工事現場等の様々な現場で使用されている。その他、特許文献1には、一輪運搬車に、2つの後輪を設けた作業用運搬車が開示されている。2つの後輪は、その車軸方向にスライド可能な構造となっており、後輪同士の間隔を拡張すると、運搬車が安定して運搬路を通ることができ、狭い運搬路では、間隔を縮小することで、運搬車が通り易くなっている。
また、先行技術文献を開示しないが、特許文献1の作業用運搬車と同じような三輪運搬車が、市販されている。その第1例に係る三輪運搬車では、2つの後輪が、後輪同士の間隔を固定した状態で、フレーム本体の左右両端部に、凹凸の少ない不整地の走行に適した間隔で取り付けられている。この三輪運搬車を、畝のある運搬路で使用する場合には、畝の幅に対応した専用のフレームアタッチメントを、フレーム本体の左右方向中央付近に取り付け、2つの後輪が、このフレームアタッチメントに取付けられる。フレームアタッチメントでは、後輪同士の間隔は不変である。
また、第2例に係る三輪運搬車では、フレームはパイプ製で、前輪を軸支しているフレーム本体では、後輪支持部の左右両端が開口している。2つの後輪はそれぞれ、パイプ状の後輪支持フレームに取り付けられており、後輪支持フレームを、フレーム本体の後輪支持部の中空孔に水平方向に挿入して固定すると、2つの後輪が、フレーム本体に取り付けられる。後輪同士の間隔は、後輪支持フレームをフレーム本体の後輪支持部に挿入する深さを調整することにより、拡縮できる。
特開平7−277198号公報
しかしながら、特許文献1の技術と、第2例に係る三輪運搬車の技術は、運搬路の広狭にある程度対応できるものの、畝や窪みのある運搬路、起伏が大きい運搬路等で使用するとき、後輪が三輪運搬車の動きを阻んでしまうこともあり、このことに起因して、作業者による三輪運搬車の動作制御、姿勢制御が困難になる。また、第1例に係る三輪運搬車は、畝のある運搬路での使用では、専用のフレームアタッチメントをフレーム本体に取り付ける必要があり、その作業に手間が掛かる上、車重も重くなるため、作業者の使い勝手も良くない。さらに、第2例に係る三輪運搬車では、後輪の取付けにあたり、フレームが複雑な構造になっており、コストアップの一因になっている。
本考案は、上記問題点を解決するためになされたものであり、安価なコストで、運搬路の路面形態に因らず、作業者による動作制御を容易にすることができる手押し式運搬台車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る手押し式運搬台車は、以下の構成を有する。
(1)主車輪を車体の前方位置に軸支すると共に、車体の後方で、かつ主車輪の車軸に沿う左右方向両側に、ハンドルが形成されたフレームを有し、該フレームの上に積載する荷物を、両手でハンドルを前方に押しながら歩行して運搬する手押し式運搬台車において、前記主車輪の補助輪である副車輪を1つ以上、または、当該手押し式運搬台車を支えるスタンドの少なくとも一方を備え、前記フレームのうち、前記主車輪より後方に位置する複数の取付け部位に、前記副車輪と前記スタンドとが選択的に、運搬路の形態に応じて着脱自在に取付けられ、取付ける前記副車輪の数は可変であること、前記複数の取付け部位は、前記左右方向に対し、前記主車輪を挟む両側に位置する第1取付け部位と第2取付け部位、及び前記第1取付け部位と前記第2取付け部位との間に位置する第3取付け部位の少なくとも3箇所を含むこと、を特徴とする。
(2)(1)に記載する手押し式運搬台車において、前記フレームはパイプ材からなり、前記取付け部位は、前記フレームの一部で、下向きに配置された前記パイプ材の中空孔を外部に露出した開口部であり、前記副車輪と前記スタンドとには、前記開口部と係合可能な凸部が上向きに形成されていること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載する手押し式運搬台車において、電動モータと、電力を前記電動モータに供給する蓄電池と、を備え、前記主車輪は、1つ以上有し、前記電動モータで駆動すること、を特徴とする。
上記構成を有する本考案の手押し式運搬台車の作用・効果について説明する。
(1)主車輪を車体の前方位置に軸支すると共に、車体の後方で、かつ主車輪の車軸に沿う左右方向両側に、ハンドルが形成されたフレームを有し、該フレームの上に積載する荷物を、両手でハンドルを前方に押しながら歩行して運搬する手押し式運搬台車において、主車輪の補助輪である副車輪を1つ以上、または、当該手押し式運搬台車を支えるスタンドの少なくとも一方を備え、フレームのうち、主車輪より後方に位置する複数の取付け部位に、副車輪とスタンドとが選択的に、運搬路の形態に応じて着脱自在に取付けられ、取付ける副車輪の数は可変であること、複数の取付け部位は、左右方向に対し、主車輪を挟む両側に位置する第1取付け部位と第2取付け部位、及び第1取付け部位と第2取付け部位との間に位置する第3取付け部位の少なくとも3箇所を含むこと、を特徴とする。この特徴により、本考案の手押し式運搬台車が、図16〜図22等に例示したように、路面に起伏のある運搬路Gや、路面の幅員が狭い運搬路Gを通る場合に、作業者は、本考案の手押し式運搬台車の副車輪の有無、すなわち取付ける副車輪の最適な数と、副車輪を取付ける最適な位置を、運搬路の路面形態に応じて臨機応変に選択できる。そのため、作業者は、運搬路の路面状況に拘わらず、本考案の手押し式運搬台車を手押しするときの積荷の姿勢や、本考案の手押し式運搬台車の動きを、適切に制御し易くなり、フレームの上の積荷を、安定した状態で、安全に運搬することができる。また、本考案の手押し式運搬台車に副車輪を取付ける場合でも、従来技術の第1例に係る三輪運搬車のように、専用のアタッチメントは不要で、副車輪を取付け部位に、副車輪とスタンドとを選択的に、運搬路の形態に応じて着脱自在に取付けるだけで良く、車体構造が簡単で、本考案の手押し式運搬台車が安価に提供できる。
従って、本考案に係る手押し式運搬台車によれば、安価なコストで、運搬路の路面形態に因らず、作業者による動作制御を容易にすることができる、という優れた効果を奏する。
(2)フレームはパイプ材からなり、取付け部位は、フレームの一部で、下向きに配置されたパイプ材の中空孔を外部に露出した開口部であり、副車輪とスタンドとには、開口部と係合可能な凸部が上向きに形成されていること、を特徴とするので、副車輪やスタンドをフレームの取付け部位に着脱する作業に、手間が掛からないため、運搬路の路面形態に応じて臨機応変に、本考案に係る手押し式運搬台車の車輪構成を変更することが簡単にでき、本考案に係る手押し式運搬台車は、使い勝手の良い運搬台車となり得る。また、フレームの取付け部位と、副車輪(またはスタンド)との着脱構造が簡単であるため、本考案に係る手押し式運搬台車は安価である。
(3)電動モータと、電力を前記電動モータに供給する蓄電池と、を備え、主車輪は、1つ以上有し、電動モータで駆動すること、を特徴とするので、本考案に係る手押し式運搬台車を押す作業者の労力が、電動モータの駆動力による補完により、軽減される。そのため、特に、運搬する荷物が重い場合や、坂道になっている運搬路で荷物を運ぶ場合等においても、作業者に掛かる負担を小さくして、作業者は、荷物を楽に運搬することができる。
実施形態に係る運搬台車を示す正面図である。 図1に示す運搬台車を右側から見た側面図である。 図1に示す運搬台車を上方から見た平面図である。 図3に示す運搬台車の平面図であり、積荷キャリアを取外した状態を示す図である。 図4中、フレームの荷重支持部の説明図である。 荷重支持部の後側支持脚部に後輪を取付けた様子を示す説明図である。 実施形態に係る運搬台車のスタンドを、運搬台車の後方位置から見た場合に相当する側面図である。 図7に示すスタンドを、上方から見た平面図である。 図7に示すスタンドの正面図である。 実施形態に係る運搬台車を三輪運搬車として使用する場合の使用手順を示す説明図であり、2つの後輪を取付ける前の状態を示す斜視図である。 実施形態に係る運搬台車を二輪運搬車として使用する場合の使用手順を示す説明図であり、後輪及びスタンドを取付ける前の状態を示す斜視図である。 図11に続き、後輪及びスタンドを取付けた後の状態を示す図である。 実施形態に係る運搬台車を一輪運搬車として使用する場合の使用手順を示す説明図であり、スタンドを取付ける前の状態を示す斜視図である。 図13に続き、スタンドを取付けた後の状態を示す図である。 図14と同様、スタンドを取付けた後の状態を、運搬台車の右側から見た図である。 幅員方向に起伏のある運搬路で、後輪2つ付きの運搬台車を使用した様子を模式的に示す説明図である。 進行方向に起伏のある運搬路で、後輪付きの運搬台車を使用した様子を模式的に示す説明図である。 幅員の狭い運搬路で、後輪1つ付きの運搬台車を使用する場合を模式的に示す説明図である。 幅員方向に起伏のある運搬路で、後輪1つ付きの運搬台車を使用する場合を模式的に示す説明図である。 幅員の狭い運搬路で、前輪一輪だけの運搬台車を使用する場合を模式的に示す説明図である。 幅員方向に起伏のある運搬路で、前輪一輪だけの運搬台車を使用する場合を模式的に示す説明図である。 進行方向に起伏のある運搬路で、前輪一輪だけの運搬台車を使用する場合を模式的に示す説明図である。
(実施形態)
以下、本考案に係る手押し式運搬台車について、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、実施形態に係る運搬台車を示す正面図であり、その側面図を、図2に示す。図3は、運搬台車の平面図である。なお、図1以降の各図は、図を見易くするため、ブレーキレバー15に接続するワイヤと、電動モータ12、蓄電池13、操作部14、及び制御部17等の電装関係に接続されるハーネスの図示を省略している。運搬台車1(手押し式運搬台車)は、前輪10(主車輪)を車体の前方位置(図1及び図3中、左側)に軸支すると共に、車体の後方(同じく、右側)で、かつ前輪10の車軸11に沿う左右方向RL両側に、ハンドル41が形成されたフレーム40を有している。
この運搬台車1は、フレーム40の上に取り付けた積荷キャリア50に積載する荷物を、両手でハンドル41を前方に押しながら歩行して運搬する。なお、図1及び図3に示すように、本実施形態では、パイプ材を縦横に格子状に連接した構造の積荷キャリア50を例示しているが、フレーム40の上に取り付ける積荷キャリアの形態は、実施形態に限定されず、運搬する荷物をフレーム40の上に載置できれば良い。例えば、土砂、果実、野菜、漁獲物、伐採した枝葉、材木片等、比較的小さな積荷が落下しないで運搬できるよう、積荷キャリアは、バケット式のキャリアや、底面とその周囲を覆う側面を板材で覆った有底箱状等に形成されたキャリアであっても良い。
図4は、運搬台車を、積荷キャリアを取外した状態で示した平面図であり、図4中、フレームの荷重支持部の説明図を図5に示す。図6は、荷重支持部の後側支持脚部に後輪を取付けた様子を示す説明図である。
フレーム40は、パイプ材からなり、パイプ材に曲げ加工と溶接を施した一体構造で、前後方向FRに沿う軸に対し線対称の形状に形成されている。フレーム40は、ハンドル41と、連結部42と、仕切部43と、荷重支持部44と、前側支持脚部45と、後側支持脚部46等とを有する。フレーム40前方にある一対の前側支持脚部45には、前輪10を軸支した車軸11が保持されている。本実施形態では、次述する電動モータ12を内蔵した前輪10は、1つであるが、例えば、電動モータ12付きの前輪10が2つ(複数)、フレーム40前方の左右方向RL両側に設けられた手押し式運搬台車であっても良い。
この前輪10のホイールには、動力源である電動モータ12が内蔵されており、この電動モータ12に電力を供給する充電式の蓄電池13が、フレーム40の連結部42と仕切部43との間に配置されている。この蓄電池13の下には、制御部17が配設されている。制御部17は、電動モータ12と、蓄電池13と、操作部14とそれぞれ、図示しないハーネスにより電気的に接続されており、蓄電池13から電動モータ12、操作部14に供給する電力の制御と、電動モータ12の回転制御等とを行う。電動モータ12の作動ON/OFF、前輪10の回転駆動方向及び速度調整は、操作部14で操作され、電動モータ12により前進駆動する前輪10を減速、停止するときには、ハンドル41を握った作業者が、ブレーキレバー15により、ブレーキキャリアパを作動させてブレーキディスク16に制動を掛ける。
一対の前側支持脚部45より後方にある荷重支持部44は、図5及び図6に示すように、フレーム40の左右方向RLに沿って設けられている。荷重支持部44は、下向きに配置された後側支持脚部46を、本実施形態では、3箇所(複数箇所)に有し、全体形状がE字を横たえた形状に形成されている。後側支持脚部46の下端に位置する取付け部位47は、前輪10の補助輪である後輪20(副車輪)、または当該運搬台車1を支えるスタンド30を取付ける接合箇所である。複数の取付け部位47は、左右方向RLに対し、前輪10を挟む両側に位置する第1取付け部位47Aと第2取付け部位47B、及び第1取付け部位47Aと第2取付け部位47Bとの間に位置する第3取付け部位47Cの少なくとも3箇所に設けられ、パイプ材の中空孔を外部に露出した開口部48となっている。
運搬台車1の取付け部位47に取付け可能な後輪20の数は、本実施形態では、最大3つであり、取付ける後輪20の数は、必要に応じて可変できる。後輪20を取付け部位47に取り付けない場合や、第3取付け部位47Cに後輪20を1つ取り付ける場合には、運搬台車1を支えるスタンド30が、第1取付け部位47Aと第2取付け部位47Bを用いて取付けられる。
具体的には、図6に示すように、車軸に軸支された後輪20は、車輪支持部21に、フリー状態で保持されており、車輪支持部21は、回動部22と相対的に回動可能に接続されている。回動部22の上面側には、後側支持脚部46の開口部48と係合可能な凸部23が上向きに形成されている。回動部22の凸部23が、後側支持脚部46の開口部48(取付け部位47)に挿着されると、後輪20は、フレーム40の荷重支持部44の後側支持脚部46に回動可能に取付けられる。後輪20は、後側支持脚部46を貫通した樹脂頭のボルトを手で締め付けて、この凸部23を押圧することにより、後側支持脚部46に固定される。一方、凸部23を、後側支持脚部46の開口部48から抜き取って開放すると、後輪20は、フレーム40の荷重支持部44から取り外される。
図7は、スタンドを、運搬台車の後方位置から見た場合に相当する側面図であり、それを上方から見た平面図を図8に、正面図を図9に、それぞれ示す。スタンド30は、略U字型形状に形成された接地部34と、この接地部34の両端でそれぞれ屈曲して接続する脚部33とからなる。脚部33は、両側とも、コイルバネ35を介して、回動部31と相対的に回動可能に接続されており、図9中、矢印に示すように、コイルバネ35の弾性力により、回動部31の軸心を支点とする脚部33の跳ね上げと、その下げ動作を自在に行うことができる。なお、後述するように、後輪20が、中央の後側支持脚部46に取付けられた場合、スタンド30が跳ね上げられた状態にあっても、この後輪20と、スタンド30の接地部34とは、干渉しない。
次に、運搬台車1の使用法について、説明する。運搬台車1は、一輪運搬車、二輪運搬車、三輪運搬車、及び四輪運搬車の計4通りの運搬車になり得る。この運搬台車1では、後輪20とスタンド30とは選択的に、後側支持脚部46の取付け部位47に着脱自在に取付けられ、取付ける後輪20の数は、運搬路の形態に応じて、可変である。図10は、実施形態に係る運搬台車を三輪運搬車として使用する場合の使用手順を示す説明図であり、2つの後輪を取付ける前の状態を示す斜視図である。
はじめに、運搬台車1を三輪運搬車とする場合には、図10に示すように、2つの後輪20が用いられる。後輪20に付設した回動部22の凸部23を、各後側支持脚部46の第1取付け部位47Aと第2取付け部位47Bとにそれぞれ挿着することにより、2つの後輪20が、左右両側端の後側支持脚部46に取付けられる(図1〜3参照)。運搬台車1を四輪運搬車とする場合には、三輪運搬車と同じ要領で、中央の後側支持脚部46の第3取付け部位47Cにも、3つめの後輪20の凸部23を挿着して、計3つの後輪20が取付けられる(図4参照)。
このように、運搬台車1を、三輪運搬車または四輪運搬車に構成すると、整地された平面的な路面、整地されていなくても比較的凹凸の少ない不整地の路面で、運搬台車1より幅広な運搬路では、作業者は、運搬台車1の積荷キャリア50に積載した荷物を、安定した状態で、運搬することができる。
しかしながら、運搬台車1が、三輪運搬車や四輪運搬車に構成されていると、図16及び図17に示すように、例えば、畝や窪み、凹凸が多い不整地等、路面の起伏が大きい運搬路Gでは、前輪10が路面に接地して駆動していても、後輪20が、前輪10に追従して路面に接地できず、運搬台車1の動きを阻んでしまうことがある。また、運搬台車1の積荷が傾いてバランスを崩してしまい、積荷の落下を引き起こす虞もある。すなわち、三輪運搬車や四輪運搬車のまま、運搬台車1の動作制御及び姿勢制御を行うことは、運搬台車1を押しながら歩行する作業者にとって、非常に困難を伴う。
他方、各後側支持脚部46の第1取付け部位47Aと第2取付け部位47Bにそれぞれ挿着された左右両側端の後輪20同士の間隔に比して、幅員が狭い運搬路Gでは、運搬台車1は通ることができない(図18参照)。従って、このような起伏の大きい運搬路Gや、幅員が狭い運搬路Gで、運搬台車1を使用したい場合には、運搬台車1を、一輪運搬車または二輪運搬車に構成して用いる。
図11は、実施形態に係る運搬台車を二輪運搬車として使用する場合の使用手順を示す説明図であり、後輪及びスタンドを取付ける前の状態を示す斜視図であり、後輪及びスタンドを取付けた後の状態を、図12に示す。運搬台車1を二輪運搬車とする場合には、図11に示すように、1つの後輪20が用いられる。後輪20に付設した回動部22の凸部23を、後側支持脚部46の第3取付け部位47Cに挿着することにより、後輪20を、荷重支持部44の中央に位置する後側支持脚部46に取付ける。また、スタンド30に付設した回動部31の各凸部32を、後側支持脚部46の第1取付け部位47Aと第2取付け部位47Bに挿着することにより、スタンド30を、荷重支持部44の左右両側に位置する後側支持脚部46に取付ける。このスタンド30は、後側支持脚部46を貫通した樹脂頭のボルトを手で締め付けて、凸部32を押圧することにより、後側支持脚部46に固定される。
図18は、幅員の狭い運搬路で、後輪1つ付きの運搬台車を使用する場合を模式的に示す説明図であり、図19は、幅員方向に起伏のある運搬路で、後輪1つ付きの運搬台車を使用する場合を模式的に示す説明図である。運搬台車1が二輪運搬車に構成されていると、図18及び図19に示すように、幅員の狭い運搬路Gや、幅員方向に起伏のある運搬路Gでも、作業者は、前輪10と後輪20とを鉛直方向に沿う姿勢に保ちながら、運搬台車1を容易に押し出して歩行することができる。
特に、幅員方向に起伏のある運搬路Gでは、積荷キャリア50の姿勢制御を、作業者が握るハンドル41で容易に行うことができるため、積荷が積荷キャリア50から落下するのを防止することができる。また、この運搬台車1は、前輪10と後輪20とを、車体前後に一直線状に配設しているため、積荷キャリア50に積載した荷物が多少重いものであっても、この荷物を、前後方向FRに対しバランス良く、運搬することができる。
その一方で、運搬路Gに、前輪10と後輪20との車軸間距離より径大な半径とする旋回スペースが確保できない場所では、二輪運搬車である運搬台車1を方向転換することが、非常に困難になり、運搬台車1による積荷の運搬作業に支障が生じてしまう。このような運搬路Gで、運搬台車1を使用したい場合には、運搬台車1を、一輪運搬車に構成して用いる。
図13は、実施形態に係る運搬台車を一輪運搬車として使用する場合の使用手順を示す説明図であり、スタンドを取付ける前の状態を示す図であり、スタンドを取付けた後の状態を図14及び図15に示す。運搬台車1を一輪運搬車とする場合には、後輪20を取付けずに、前述したように、スタンド30に付設した回動部31の各凸部32を、後側支持脚部46の第1取付け部位47Aと第2取付け部位47Bに挿着することで、スタンド30を、荷重支持部44の左右両側に位置する後側支持脚部46に取付ける(図13参照)。
運搬台車1が一輪運搬車に構成されていると、図20〜図22に示すように、進行方向や幅員方向に対し、畝や窪み、凹凸が多い不整地等、路面の起伏が大きい運搬路Gでは、作業者は、自身のハンドル操作により、積荷キャリア50の傾きを制御してバランスを保つことが容易にでき、積荷キャリア50上の積荷の落下を防止することができる。
特に、運搬路Gが進行方向に傾斜した坂道になっている場合、作業者は、積荷キャリア50の前後方向の傾きを、自身のハンドル操作で制御し易くなる上、登り坂、下り坂に拘わらず、運搬台車1を走行させることがスムーズにできる。また、運搬路Gの幅員がたとえ狭くても、運搬路Gに着地した前輪10を回転の中心とする方向転換が、非常に簡単にできるため、運搬台車1による積荷の運搬作業を、支障なく、円滑に行うことができる。
運搬台車1が一輪運搬車または二輪運搬車である場合、運搬台車1を停車状態にしておくときや、積荷キャリア50上に荷物を積むときには、スタンド30を立てる。スタンド30の立て方は、接地部34のうち、左右両側の脚部33,33の間にある中間部分(図7及び図8参照)を作業者の足で下方に踏み込み、脚部33,33を時計周り方向(図9等参照)に回動させて、脚部33と接地部34との接続部分を接地させる。
そして、この接続部分を支点に、左右両側のハンドル41,41を握った手を作業者の手前側に引いて運搬台車1を作業者側に後退させると、図14及び図15に示すように、脚部33が鉛直方向に沿った姿勢となって、運搬台車1は、前輪10と、脚部33と接地部34との接続部分(左右両側)と3箇所で、支持される。このとき、接地部34の中間部分は、脚部33と接地部34との接続部分より上方に位置している。
運搬台車1の移動にあたり、スタンド30を畳むときには、作業者が、自身のつま先で、この接地部34の中間部分を上方に蹴り上げて、図14中、二点鎖線に示すように、スタンド30を跳ね上げる。
以上、本実施形態に係る運搬台車1は、前輪10を車体の前方位置に軸支すると共に、車体の後方で、かつ前輪10の車軸11に沿う左右方向RL両側に、ハンドル41が形成されたフレーム40を有し、該フレーム40の上の積荷キャリア50に積載する荷物を、両手でハンドル41を前方に押しながら歩行して運搬する。そして、この運搬台車1では、前輪10の補助輪である後輪20を3つ、当該運搬台車1を支えるスタンド30を備え、フレーム40のうち、前輪10より後方に位置する3つの取付け部位47に、後輪20とスタンド30とが選択的に、運搬路Gの形態に応じて着脱自在に取付けられ、取付ける後輪20の数は可変である。3つの取付け部位47は、左右方向RLに対し、前輪10を挟む両側に位置する第1取付け部位47Aと第2取付け部位47B、及び第1取付け部位47Aと第2取付け部位47Bとの間に位置する第3取付け部位47Cの少なくとも3箇所を含むこと、を特徴とする。この特徴により、運搬台車1が、図16〜図22等に例示したように、路面に起伏のある運搬路Gや、路面の幅員が狭い運搬路Gを通る場合に、作業者は、運搬台車1の後輪20の有無、すなわち、取付ける後輪20の最適な数と、後輪20を取付ける最適な位置を、運搬路Gの路面形態に応じて臨機応変に選択できる。そのため、作業者は、運搬路Gの路面状況に拘わらず、運搬台車1を手押しするときの積荷キャリア50の姿勢や、運搬台車1の動きを、適切に制御し易くなり、積荷キャリア50上の積荷を、安定した状態で、安全に運搬することができる。また、運搬台車1に後輪20を取付ける場合でも、従来技術の第1例に係る三輪運搬車のように、専用のアタッチメントは不要で、後輪20を保持する車輪支持部21に付設した凸部23を、フレーム40のうち、適切とされる位置の後側支持脚部46の取付け部位47(開口部48)に挿着するだけで良く、車体構造が簡単で、安価な運搬台車1が提供できる。さらに、専用のアタッチメントの付加による運搬台車1の車重の増大がない。
従って、本実施形態の運搬台車1によれば、安価なコストで、運搬路Gの路面形態に因らず、作業者による動作制御を容易にすることができる、という優れた効果を奏する。
また、運搬台車1では、フレーム40はパイプ材からなり、取付け部位47は、フレーム40の一部で、下向きに配置されたパイプ材の中空孔を外部に露出した開口部48であり、後輪20とスタンド30とには、開口部48と係合可能な凸部32が上向きに形成されている。これにより、後輪20やスタンド30をフレーム40の取付け部位47に着脱する作業に、手間が掛からないため、運搬路Gの路面形態に応じて臨機応変に、運搬台車1の車輪構成を変更することが簡単にでき、使い勝手が良い運搬台車1となり得る。また、フレーム40の取付け部位47と、後輪20(またはスタンド30)との着脱構造が簡単であり、運搬台車1に掛かるコストは安価である。
加えて、積荷キャリア50に積載した荷物による荷重は、前輪10と共に、フレーム40の後側支持脚部46の真下の位置に取り付けた後輪20(またはスタンド30の脚部33)で、支持される。そのため、この荷重の負荷に起因した無理な応力が、後輪20を保持する車輪支持部21(またはスタンド30の脚部33)と、フレーム40の後側支持脚部46との接合部に作用せず、耐久性の高い運搬台車1が提供できる。
また、運搬台車1では、電動モータ12と、電力を電動モータ12に供給する蓄電池13と、を備え、前輪10は、電動モータ12で駆動するので、運搬台車1を押す作業者の労力が、電動モータ12の駆動力による補完により、軽減される。そのため、特に、運搬する荷物が重い場合や、坂道になっている運搬路Gで荷物を運搬する場合等においても、作業者に掛かる負担を小さくして、作業者は、荷物を楽に運搬することができる。
以上において、本考案を実施形態に即して説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できる。
(1)例えば、実施形態では、電動モータ12をホイールに内蔵した前輪10を備えた運搬台車1を挙げたが、主車輪に動力源が具備されていない手押し式運搬台車でも良い。あるいは、主車輪の動力源が、例えば、ガソリンエンジン等の内燃機関であっても良い。
(2)また、実施形態では、フレーム40を、図1〜図4等に示した形状としたが、フレームの形状は、実施形態に限定されるものではなく、主車輪については、フレームの前方位置に軸支されていれば良く、主車輪より後方に位置するフレームの複数の取付け部位に、副車輪とスタンドとが選択的に、運搬路の形態に応じて着脱自在に取付けられれば良い。
(3)また、実施形態では、運搬台車1の取付け部位47に取付け可能な後輪20の数を、最大3つとしたが、取付ける副車輪の数は、実施形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
(4)また、実施形態では、主車輪の補助輪である副車輪を、車軸にフリー状態で軸支された後輪20のみとしたが、副車輪は、実施形態に対応する後輪20に加え、フレーム40前方位置で、電動モータ12を内蔵した前輪10の左右方向RL両側に、車軸にフリー状態で軸支された前輪であっても良い。
1 運搬台車(手押し式運搬台車)
10 前輪(主車輪)
11 車軸
12 電動モータ
13 蓄電池
20 後輪(副車輪)
23 凸部
30 スタンド
32 凸部
40 フレーム
41 ハンドル
47 取付け部位
47A 第1取付け部位
47B 第2取付け部位
47C 第3取付け部位
48 開口部
RL 左右方向

Claims (3)

  1. 主車輪を車体の前方位置に軸支すると共に、車体の後方で、かつ主車輪の車軸に沿う左右方向両側に、ハンドルが形成されたフレームを有し、該フレームの上に積載する荷物を、両手でハンドルを前方に押しながら歩行して運搬する手押し式運搬台車において、
    前記主車輪の補助輪である副車輪を1つ以上、または、当該手押し式運搬台車を支えるスタンドの少なくとも一方を備え、前記フレームのうち、前記主車輪より後方に位置する複数の取付け部位に、前記副車輪と前記スタンドとが選択的に、運搬路の形態に応じて着脱自在に取付けられ、取付ける前記副車輪の数は可変であること、
    前記複数の取付け部位は、前記左右方向に対し、前記主車輪を挟む両側に位置する第1取付け部位と第2取付け部位、及び前記第1取付け部位と前記第2取付け部位との間に位置する第3取付け部位の少なくとも3箇所を含むこと、
    を特徴とする手押し式運搬台車。
  2. 請求項1に記載する手押し式運搬台車において、
    前記フレームはパイプ材からなり、
    前記取付け部位は、前記フレームの一部で、下向きに配置された前記パイプ材の中空孔を外部に露出した開口部であり、
    前記副車輪と前記スタンドとには、前記開口部と係合可能な凸部が上向きに形成されていること、
    を特徴とする手押し式運搬台車。
  3. 請求項1または請求項2に記載する手押し式運搬台車において、
    電動モータと、電力を前記電動モータに供給する蓄電池と、を備え、
    前記主車輪は、1つ以上有し、前記電動モータで駆動すること、
    を特徴とする手押し式運搬台車。
JP2014005288U 2014-10-03 2014-10-03 手押し式運搬台車 Expired - Fee Related JP3194915U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014005288U JP3194915U (ja) 2014-10-03 2014-10-03 手押し式運搬台車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014005288U JP3194915U (ja) 2014-10-03 2014-10-03 手押し式運搬台車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3194915U true JP3194915U (ja) 2014-12-18

Family

ID=52145906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014005288U Expired - Fee Related JP3194915U (ja) 2014-10-03 2014-10-03 手押し式運搬台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3194915U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111703482A (zh) * 2020-07-10 2020-09-25 滁州禾田农业机械有限公司 一种农用搬运车的车轮安装装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111703482A (zh) * 2020-07-10 2020-09-25 滁州禾田农业机械有限公司 一种农用搬运车的车轮安装装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3485314A (en) Article carrying vehicle with optional stowable riding attachment
JP3195395U (ja) 手押し式電動運搬台車
JP4310555B2 (ja) 手押し運搬車
US3891043A (en) Self-propelled earth moving device
WO2008007483A1 (fr) Outil poussé à la main à traction par courroie épaulière
JP3194915U (ja) 手押し式運搬台車
US20160039443A1 (en) Walking conveyance cart
US20100044125A1 (en) Game/supply carrier
US2567423A (en) Powered carrier
JP3131612U (ja) 手持式ハンドル付きの二輪車
US11745776B2 (en) Modular cart
JP6695485B1 (ja) クローラ式小型運搬車
JP2012056444A (ja) 歩行型運搬車
WO2020075404A1 (ja) 不整地走行車両
JP2523076B2 (ja) 歩行形フォ―ク運搬車
JP3356982B2 (ja) 電動補助一輪運搬車
JPH07223543A (ja) 簡易搬送車
JPH0414981Y2 (ja)
JP3187515U (ja) 運搬用一輪車
JP6275017B2 (ja) 車両
JPH0748030Y2 (ja) 茶刈台車兼用茶袋運搬車
JP3356997B2 (ja) 電動補助一輪運搬車
JP2003125605A (ja) 歩行型自走運搬車
JPH07277195A (ja) 無端軌道輪付簡易搬送車
JP2023029331A (ja) 手押し3輪車

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3194915

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323114

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323114

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees