JP6218782B2 - 締結作業方法及び締結システム - Google Patents

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Description

本発明は、ワークに組み合わされた部品を締結部材によって締結する締結作業方法及び締結システムに関する。
従来から、ナット等の締結部材を用いてワークに部品を締結する際に、ワークと部品の位置関係をカメラで撮像し、撮像された画像に基づいてワークや部品の位置を調整する技術が知られている。この種の技術を開示するものとして例えば特許文献1がある。
特許文献1には、第1のワークと第2のワークとを緩衝シートを挟んでネジ締結する際に用いるアライメント装置において、以下の技術が開示されている。第1のワーク上に第2のワークを重ねて位置決めし、第2のワークを第1のワークの反対側から撮像し、撮像された第2のワークの画像を処理して第1のワークに対する第2のワークの相対位置を検出し、第2のワークを第1のワーク側に緩衝シートを挟んで加圧した後で、かつ、ネジ締結前に、撮像部により第2のワークを撮像し、検出された相対位置に基づいて第2のワークの位置決めを行う。そして、ネジ締結後に、撮像部により第2のワークを撮像し、位置決め精度の検出を行っている。
特開2012−66331号公報
ところで、締結孔が形成される部品に対してボルトが取り付けられた状態のワークをリフターで移動させ、ワークのボルトが部品の締結孔に挿通している状態で、ナットによる締結作業を行う場合がある。この作業において、ワークに取り付けられたボルトが部品の締結孔にうまく嵌まらず、部品が突上げられた状態になることがある。そのため、締結作業を行う前に、ボルトが締結孔に適切に挿入されているか否かを判別する必要があった。突上げが生じているか否かを判断するためには締結孔の中のボルトの状態を確認する必要があるが、締結孔にボルトが適切に挿入されているか否かを撮像のみで判断することは難しかった。例えば、締結作業時にはナットを締結する締結装置を締結孔の軸線上に配置する必要があるため、締結孔の内部がカメラの死角になってしまう場合があった。このように、従来のカメラを用いた技術には、部品の突上げ状態を正確に検知するという観点で改善の余地があった。
本発明は、ワークに組み合わされた部品を締結部材で締結する締結作業において、部品の突上げ状態を正確かつ迅速に検出できる締結作業方法及び締結システムを提供することを目的とする。
本発明は、ワーク(例えば、後述のパワーユニット30及びダンパー装置40)に組み合わされた部品(例えば、後述のエンジン側ブラケット25,ミッション側ブラケット26及びダンパーハウジング50)を締結部材(例えば、後述のナット97、ナット110、ウェーブワッシャ111及びリバウンドストッパ112)によって締結する締結作業方法であって、前記部品における前記締結部材が締結される締結孔(例えば、後述の締結孔96及び取付孔51)が設けられる部位であって、前記ワークが組み合わされる側とは反対側の部位を検出位置(例えば、後述の検出位置210)とし、前記部品を挟んで前記ワークの反対側に設定される基準位置(例えば、後述する基準位置220)から前記検出位置までの距離を測定する距離測定工程と、前記距離測定工程で測定した距離に基づいて前記ワークに対する前記部品の位置が適正位置に有るか否かを判定する判定工程と、前記判定工程で前記部品が前記適正位置にあると判定された場合は前記締結孔に前記締結部材を配置して締結作業を行う締結工程と、を含む締結作業方法に関する。
これにより、締結箇所からはなれた場所の距離の変位を利用するので、締結孔が死角に位置するような場合でも、ワークと部品が適切な位置関係にあるか否かを正確に判定できる。距離情報を取得する基準となる基準位置が部品を挟んでワークの反対側に設定されているので、ワークによる部品の突上げを精度良く検出することができる。また、ワークに対する部品の位置が適正位置にあると判定された場合に締結作業が行われるので、ワークと部品の位置が適切ではない異常状態で締結作業が行われ、締結を行うための締結装置(例えば、後述の締結ロボット60)が故障する事態を確実に防止できる。更に、ワークに対する部品の位置が適正位置にない場合は、締結装置を初期位置に移動させることで、異常発生時の復帰時間を短縮させることも可能である。
前記距離測定工程では、前記部品が組み付けられた後の前記基準位置から前記検出位置までの距離を検出距離情報として取得し、前記判定工程では、前記部品が前記ワークに組み付けられる前の前記基準位置から前記検出位置までの距離を示す基準距離情報と前記検出距離情報の差分に基づいて前記ワークに対して前記部品が適正位置にあるか否かを判定することが好ましい。
これにより、組付の前後で生じた部品の変位を正確に検出することができ、判定精度を一層向上させることができる。
ワーク(例えば、後述のパワーユニット30)に組み合わされた部品(例えば、後述のエンジン側ブラケット25,ミッション側ブラケット26及びダンパーハウジング50)を締結部材(例えば、後述のナット97、ナット110、ウェーブワッシャ111及びリバウンドストッパ112)によって締結する締結システム(例えば、後述の締結システム1)であって、前記部品における前記締結部材が締結される締結孔(例えば、後述の締結孔96及び取付孔51)が設けられる部位であって、前記ワークが組み合わされる側とは反対側の部位を検出位置(例えば、後述の検出位置210)とし、前記部品を挟んで前記ワークの反対側に設定される基準位置(例えば、後述の基準位置220)から前記検出位置までの距離を測定する距離センサ(例えば、後述の変位センサ73)と、前記距離センサで測定した距離に基づいて前記ワークに対する前記部品の位置が適正位置に有るか否かを判定する制御部(例えば、後述の制御部5)と、前記部品が前記適正位置にあると判定された場合は、前記締結箇所に前記締結部材を配置して締結作業を行う締結装置(例えば、後述の締結ロボット60)と、を備える締結システムに関する。
これにより、締結箇所からはなれた場所の距離の変位を利用するので、締結箇所が死角に位置するような場合でも、ワークと部品が適切な位置関係にあるか否かを正確に判定できる。また、ワークに対する部品の位置が適正位置にあると判定された場合に締結作業が行われるので、ワークと部品の位置が適切ではない異常状態で締結作業が行われ、締結を行うための締結装置が故障する事態を確実に防止できる。更に、ワークに対する部品の位置が適正位置にない場合は、締結装置を初期位置に移動させることで、異常発生時の復帰時間を短縮させることも可能である
前記制御部は、前記部品が前記ワークに組み付けられる前の前記基準位置から前記検出位置までの距離である基準距離情報と、前記部品が組み付けられた後の前記基準位置から前記検出位置までの距離である検出距離情報と、の差分に基づいて前記ワークに対して前記部品が適正位置にあるか否かを判定することが好ましい。
これにより、組付の前後で生じた部品の変位を正確に検出することができ、判定精度を一層向上させることができる。
本発明によれば、ワークに組み合わされた部品を締結部材で締結する締結作業において、部品の突上げ状態を正確かつ迅速に検出できる締結作業方法及び締結システムを提供できる。
本発明の一実施形態に係る締結システムを模式的に示す図である。 本実施形態の締結システムを模式的に示す平面図である。 本実施形態の第1アーム及び第1エンドエフェクタを示す斜視図である。 エンジン側ブラケットが締結ボルトによって突上げられた状態を模式的に示す図である。 本実施形態の第2アーム及び第2エンドエフェクタの様子を示す斜視図斜視図である。 本実施形態の締結対象のダンパー装置の分解斜視図である。
以下、本発明の締結システム1の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の締結システム1は、自動四輪車の車体20のフロントフレーム21に、パワーユニット30を取り付ける際の締結作業を行うものである。本実施形態のパワーユニット30は、エンジン及びトランスミッション等からなるものである。なお、パワーユニット30の駆動装置としてエンジンに替えてモータを用いることもできる。
まず、締結システム1の作業対象となるワークとしてのパワーユニット30が締結位置に供給される流れについて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る締結システム1を模式的に示す図である。図2は、本実施形態の締結システム1を模式的に示す平面図である。
図1に示すように、車体20は、車体搬送装置2により締結システム1の作業位置まで搬送される。本実施形態の車体搬送装置2は、いわゆるオーバーヘッドコンベアであり、床面より高い位置で把持された状態で車体20を搬送する。
車体20の前部には、パワーユニット30を支持するフロントフレーム(車体前部構造)21が配置される。図2に示すように、フロントフレーム21の左右方向の一側には、マウント部材22を介してエンジン側ブラケット25が取り付けられる。また、フロントフレーム21の左右方向の他側には、パワーユニット30のトランスミッションの上方に位置するミッション側ブラケット26が設けられる。
エンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26は、ワークとしてのパワーユニット30をフロントフレーム21に取り付けるための部品である。エンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26には、パワーユニット30とフロントフレーム21を連結するための複数の締結孔96がそれぞれ形成される。
パワーユニット30は、フロントフレーム21に仮組みされた状態で、エンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26を介してフロントフレーム21に締結される。パワーユニット30は、車体20の下方に供給され、リフター3によって締結位置の車体20まで上昇する(図1の矢印参照)。
また、図2に示すように、フロントフレーム21には、後述するダンパー装置40を取り付けるためのダンパーハウジング50が2箇所形成される。ダンパーハウジング50には、ダンパー装置40を取り付けるための取付孔51が形成される。
本実施形態の締結システム1について説明する。図2に示すように、締結システム1は、第1アーム70及び第2アーム80を備える双腕型の締結ロボット60と、各種の制御を行う制御部5と、を備える。
締結ロボット60は、パワーユニット30をフロントフレーム21に締結する締結作業を行うとともに、ダンパー装置40をフロントフレーム21に固定する締結作業を行う。
本実施形態の締結ロボット60は、第1アーム70及び第2アーム80を支持するロボット本体61と、ロボット本体61を横方向にスライド移動させるスライド機構62と、ロボット本体61を回転させる回転機構63と、を備える。
制御部5は、締結ロボット60を制御するコンピュータである。また、本実施形態の制御部5は、車体搬送装置2、リフター3及び締結ロボット60等と電気的に接続されており、各種の情報を取得可能になっている。
締結システム1による締結作業について説明する。図3は、本実施形態の第1アーム70及び第1エンドエフェクタ71の様子を示す斜視図である。図4は、エンジン側ブラケット25が締結ボルト(ネジ)95によって突上げられた状態を模式的に示す図である。
まず、第1アーム70によるパワーユニット30の締結作業について説明する。第1アーム70は、複数の可動軸を備える多関節型のロボットである。第1アーム70の先端には、パワーユニット30の締結作業を行う第1エンドエフェクタ71が配置される。
図3に示すように、第1エンドエフェクタ71は、締結部材としてのナット97をピックアップする機能及びナット97をパワーユニット30の締結ボルト95に締結する機能を有する。なお、締結部材は、締結ロボット60の傍に配置される部品供給部100でピックアップされる。
本実施形態の第1エンドエフェクタ71は、軸状に形成される締結部72を2本有しており、この締結部72の先端にナット97がそれぞれ把持され、2箇所同時にナット97の締結作業が行われる。
パワーユニット30には、締結孔96の位置に対応する複数の締結ボルト95が固定されている(図4参照)。上述の通り、パワーユニット30は、リフター3によって締結位置まで上昇搬送される。パワーユニット30が、締結位置まで到達すると、エンジン側に固定される締結ボルト95がエンジン側ブラケット25の締結孔96に挿入されるとともに、トランスミッション側に固定される締結ボルト95がミッション側ブラケット26の締結孔96に挿通される。締結ボルト95にはネジ溝が形成されており、締結ボルト95が締結孔96に挿入された状態で第1エンドエフェクタ71によりナット97が螺合される。
しかし、パワーユニット30に対してエンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26が適切に組み付けられない場合がある。例えば、図4に示すように、パワーユニット30の締結ボルト95又はフロントフレーム21のエンジン側ブラケット25が適切な位置にない場合、リフター3を上昇させた際に、締結ボルト95が締結孔96や他の部分に引っ掛かってエンジン側ブラケット25が突上げられた異常状態になる。この状態では、エンジン側ブラケット25に変形が生じたり、適切な位置から傾いたりしてしまうため、第1エンドエフェクタ71による締結作業を適切に行えない事態になる。
そこで、本実施形態では、パワーユニット30の締結ボルト95が締結孔96に適切に挿入されていない異常状態を検出するための変位センサ73を第1エンドエフェクタ71に設けた。変位センサ73は、測定対象までの距離を測定する距離センサである。
本実施形態の変位センサ73は、2本の締結部72の基端側を支持するベース部材74の側面であって、締結部72よりも第1アーム70側で支持されている。変位センサ73が締結部72より第1アーム70側に離れて設けられることにより、締結部72の先端部よりも先の検出位置210の距離を測定できるようになっている。
図3の白抜きの矢印及び鎖線で囲まれた領域に示すように、本実施形態では、エンジン側ブラケット25の上面における締結孔96の周囲が検出位置210として設定されている。なお、図3では検出位置210を矩形の範囲で模式的に示したが、検出位置210の範囲、大きさ及び形状は変位センサ73によって適宜変更できるものである。
次に、変位センサ73による距離測定の手順について説明する。図3に示すように、制御部5の指令を受けた第1アーム70は、エンジン側ブラケット25の上方の作業待機位置215に第1エンドエフェクタ71を移動させる。
本実施形態では、第1エンドエフェクタ71が作業待機位置215にあるときの変位センサ73の位置が基準位置220として設定される。本実施形態の基準位置220は、エンジン側ブラケット25を挟んでパワーユニット30の反対側(上方)であって、エンジン側ブラケット25から離れた位置に設定されている。次に、変位センサ73は、パワーユニット30が締結位置で組み付けられる前の検出位置210までの距離を測定し、制御部5が基準距離情報を取得する。これにより、パワーユニット30に組み付けられていない状態のエンジン側ブラケット25の位置が制御部5により特定されることになる。
次に、制御部5は、リフター3によりパワーユニット30を上昇させてフロントフレーム21のエンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26に組み付けられる締結位置まで該パワーユニット30を移動させる。
リフター3が締結位置まで上昇したところで、基準位置220の変位センサ73により、エンジン側ブラケット25までの距離を測定し、検出距離情報を取得する。
制御部5は、基準距離情報と検出距離情報の差分から突上げ状態が生じているか否かを判定する。即ち、基準距離情報と検出距離情報が一致している又はその差が許容できる範囲の場合は、エンジン側ブラケット25が適切な位置にあると判定する。基準距離情報と検出距離情報の差分が許容量を超えて大きい場合は、突上げられた異常状態になっていると判定する。
エンジン側ブラケット25が適切な位置にある場合は、制御部5は、第1エンドエフェクタ71に締結作業を実行させる。第1エンドエフェクタ71は、部品供給部100で事前にピックアップしたナット97をエンジン側ブラケット25に締結する。
エンジン側ブラケット25の締結作業が完了した後、ミッション側ブラケット26の締結作業を開始する。ミッション側ブラケット26の締結作業及び異常状態の検出は、エンジン側ブラケット25の場合と同様である。なお、ミッション側ブラケット26の締結作業において、変位センサ73による基準距離情報の取得は、パワーユニット30のトランスミッションがミッション側ブラケット26に組み付けられる前の適宜のタイミングで行う。
エンジン側ブラケット25又はミッション側ブラケット26の締結作業で異常状態と判定された場合は、制御部5は、ナット97の締結を行うことなく第1エンドエフェクタ71を初期位置(原点位置)に戻す。第1エンドエフェクタ71は、初期位置に戻る際、把持状態のナット97を所定のバケット(図示省略)に排出する。本実施形態の第1エンドエフェクタ71は、ナット97を把持するとともに把持状態を検出できるチャック機能を有している。異常検出後にナット97の把持状態が維持されている場合は、第1エンドエフェクタ71がバケットまで移動し、把持状態を解除し、バケットにナット97を排出する。
第1アーム70による締結作業は、第2アーム80による締結作業に並行して行われる。次に、第2アーム80によるダンパー装置40の締結作業について説明する。図5は、本実施形態の第2アーム80及び第2エンドエフェクタ81の様子を示す斜視図である。図6は、本実施形態の締結対象のダンパー装置40の分解斜視図である。
第2アーム80は、複数の可動軸を備える多関節型のロボットである。図5に示すように、第2アーム80の先端には、ダンパー装置40の締結作業を行う第2エンドエフェクタ81が配置される。
図6に示すように、ダンパー装置40は、ダンパー本体41と、ダンパー接続部42と、からなる。上部にダンパー接続部42が取り付けられたダンパー本体41は、締結部材としてのナット110、ウェーブワッシャ111及びリバウンドストッパ112によってダンパーハウジング50の取付孔51に締結される。
第2エンドエフェクタ81は、ナット110、ウェーブワッシャ111及びリバウンドストッパ112等の締結部材を吸着により把持し、回転動作によりこれらの部材を締結する吸着回転機構82を有する。
第2エンドエフェクタ81には、変位センサ83が設けられる。変位センサ83は、第1エンドエフェクタ71に設けられるものと同様に、所定の作業待機位置で取付対象のダンパーハウジング50までの距離を測定し、ダンパーハウジング50が突上げられている異常状態か否かを判定する。本実施形態の変位センサ83は、吸着回転機構82を支持するベース部材84の側面における第2アーム80側で固定されている。
変位センサ83の検出位置としては、例えば、ダンパーハウジング50における取付孔51の周囲やその近傍の所定位置が予め設定される。なお、判定の手順は、第1アーム70の変位センサ73による検出と同様である。制御部5は、変位センサ83の検出信号に基づいてダンパーハウジング50にダンパー装置40が適切に組み付けられているか否かを判定する。
第2アーム80は、ダンパーハウジング50にダンパー装置40が適切に組み付けられている場合に、ナット110、ウェーブワッシャ111及びリバウンドストッパ112の締結作業を行う。異常状態が検出された場合は、締結作業を行うことなく、ナット110、ウェーブワッシャ111及びリバウンドストッパ112を待機位置まで持ち帰り、バケット(図示省略)に排出する。
上述の通り、第1アーム70及び第2アーム80の締結作業は、並行して行われる。いずれの締結作業でも異常状態が検出された場合は、ナット97又はナット110、ウェーブワッシャ111及びリバウンドストッパ112等の締結部材を待機位置まで持ち帰り、所定の場所に排出する。
以上説明した本実施形態の締結システム1によれば、以下のような効果を奏する。
締結システム1によって行われる締結作業方法は、距離測定工程と、判定工程と、締結工程と、を含む。
距離測定工程では、エンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26(又はダンパーハウジング50)における締結孔96(又は取付孔51)が設けられる部位(面)であって、パワーユニット30(又はダンパー装置40)が組み合わされる側とは反対側の部位(面)を検出位置210とし、エンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26(又はダンパーハウジング50)を挟んでパワーユニット30(又はダンパー装置40)の反対側に設定される基準位置220から検出位置210までの距離を変位センサ73により測定する。
判定工程では、距離測定工程で測定した距離に基づいてパワーユニット30(又はダンパー装置40)に対するエンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26(又はダンパーハウジング50)の位置が適正位置に有るか否かを制御部5が判定する。
締結工程では、判定工程でエンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26(又はダンパーハウジング50)が前記適正位置にあると判定された場合は締結孔96(又は取付孔51)にナット97(又はナット110、ウェーブワッシャ111及びリバウンドストッパ112)を配置して締結ロボット60による締結作業を行う。
これにより、締結孔96(又は取付孔51)からはなれた場所の距離の変位を利用するので、例えば、締結孔96が死角に位置するような場合でも、パワーユニット30とエンジン側ブラケット25が適切な位置関係にあるか否かを正確に判定できる。距離情報を取得する基準となる基準位置220がエンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26(又はダンパーハウジング50)を挟んでパワーユニット30(又はダンパー装置40)の反対側に設定されているので、パワーユニット30(又はダンパー装置40)によるエンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26(又はダンパーハウジング50)の突上げを精度良く検出することができる。
また、パワーユニット30に対するエンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26の位置が適正位置にあると判定された場合に締結作業が行われるので、異常状態で締結作業が行われ、第1アーム70が故障する事態を確実に防止できる。また、第2アーム80においても、ダンパー装置40とダンパーハウジング50の適正位置が判定されるので、ダンパーハウジング50に対してダンパー装置40が適切に組み付けられていないことを原因とする故障が防止される。
更に、本実施形態では、異常状態が検出されると第1アーム70及び第2アーム80が自動的に初期位置に戻るので、第1アーム70及び第2アーム80を初期位置に戻す作業を行う必要がなく、異常が生じた場合の復旧時間を短縮できる。加えて、異常状態の場合でもナット97は第1アーム70によって持ち帰られるとともに、ナット110、ウェーブワッシャ111及びリバウンドストッパ112も第2アーム80によって持ち帰られる。従って、人手によって締結部材を回収する必要もなく、省人化に寄与できる。
また、本実施形態の距離測定工程では、エンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26(又はダンパーハウジング50)がパワーユニット30(又はダンパー装置40)に組み付けられる前の基準位置220から検出位置210までの距離を基準距離情報として取得した後に、組み付けが終了した後の基準位置220から検出位置210までの距離を検出距離情報として取得する。そして、判定工程では、基準距離情報と検出距離情報の差分に基づいて適正位置か否かを判定する。これにより、組付の前後で生じたエンジン側ブラケット25及びミッション側ブラケット26(又はダンパーハウジング50)の変位を正確に検出することができ、判定精度を一層向上させることができる。
なお、上記実施形態では、基準距離情報を判定工程前に測定する構成を例として説明したが、この構成に制限されない。より具体的には、基準距離情報を機種(部品、ワーク、締結部材等)ごとに予め設定し、作業対象の機種に設定された基準距離情報と検出距離情報に基づいて判定工程を行う構成としてもよい。この場合、基準距離情報を取得する処理は省略される。
以上、本発明の締結システム1の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態では、エンジン側ブラケット25の締結孔96の周囲を検出位置としたが、検出位置の場所は適宜変更できる。また、異常判定のロジックについても上記実施形態に限定されず、適宜の方式を採用することができる。
上記実施形態では、部品としてのエンジン側ブラケット25の締結孔96にワークとしてのパワーユニット30の締結ボルト95が挿入される構成を例にして説明したが、締結孔と締結ボルトが逆の関係の場合にも適用することができる。例えば、ブラケット側に締結ボルトが配置され、パワーユニット側に締結孔が形成される場合にも、本発明を適用することができる。このように、本発明は、ワークに部品を組み付けて締結部材を締結する種々の作業及びそれを実行する締結システムに適用できる。
1 締結システム
5 制御部
25 エンジン側ブラケット(部品)
26 ミッション側ブラケット(部品)
30 パワーユニット(ワーク)
40 ダンパー装置(ワーク)
50 ダンパーハウジング(部品)
51 取付孔(締結孔)
60 締結ロボット(締結装置)
73 変位センサ(距離センサ)
96 締結孔
97 ナット(締結部材)
110 ナット(締結部材)
111 ウェーブワッシャ(締結部材)
112 リバウンドストッパ(締結部材)

Claims (4)

  1. ワークに組み合わされた部品を締結部材によって締結する締結作業方法であって、
    前記部品を挟んで前記ワークの反対側に設定される基準位置から前記部品における前記締結部材が締結される締結孔が設けられる部位であって、前記ワークが組み合わされる側とは反対側の部位に設定される検出位までの距離を前記部品が前記ワークに組み付けられる前に基準距離情報として取得する基準距離取得工程と、
    前記部品が組み付けられた後に、前記基準位置から前記検出位置までの距離を検出距離情報として取得する距離測定工程と、
    前記基準距離情報と前記検出距離情報の差分に基づいて前記ワークに対する前記部品の位置が適正位置に有るか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程で前記部品が前記適正位置にあると判定された場合は前記締結孔に前記締結部材を配置して締結作業を行う締結工程と、
    を含む締結作業方法。
  2. 前記基準距離取得工程の後に、前記部品に組み付けられる締結位置まで前記ワークを移動させる移動工程を更に含み、
    前記距離測定工程では、前記移動工程の後で前記検出距離情報が取得され、
    前記判定工程では、前記基準距離情報と前記検出距離情報の差分が許容量を超えて大きい場合は、前記部品の組付が異常状態になっていると判定され、
    前記締結工程では、前記締結作業が締結ロボットにより行われ、前記異常状態が検出されると前記締結ロボットが前記締結部材を待機位置まで持ち帰り、所定の場所に自動的に排出する請求項1に記載の締結作業方法。
  3. ワークに組み合わされた部品を締結部材によって締結する締結システムであって、
    前記部品を挟んで前記ワークの反対側に設定される基準位置から前記部品における前記締結部材が締結される締結孔が設けられる部位であって、前記ワークが組み合わされる側とは反対側の部位に設定される検出位までの距離を測定する距離センサと、
    前記部品が前記ワークに組み付けられる前に前記基準位置から前記検出位置までの距離である基準距離情報と、前記部品が組み付けられた後の前記基準位置から前記検出位置までの距離である検出距離情報と、の差分に基づいて前記ワークに対する前記部品の位置が適正位置に有るか否かを判定する制御部と、
    前記部品が前記適正位置にあると判定された場合は前記締結孔に前記締結部材を配置して締結作業を行う締結装置と、
    を備える締結システム。
  4. 前記部品に組み付けられる締結位置まで前記ワークを移動させる移動装置を更に備え、
    前記制御部は、前記基準距離情報と前記検出距離情報の差分が許容量を超えて大きい場合は、前記部品の組付が異常状態になっていると判定し、
    前記締結装置は、前記異常状態が検出されると前記締結部材を待機位置まで持ち帰り、所定の場所に自動的に排出する締結ロボットである請求項3に記載の締結システム。
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