JP6218045B2 - コンテナ昇降搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品搬送用容器を両側から把持して昇降させる少なくとも二組の容器把持手段を備えた物品搬送用容器昇降搬送装置に関するものである。
この種の物品搬送用容器、具体的には正面に開閉扉付きの大型コンテナ、の昇降搬送装置としては、特許文献1に記載されるように、天井走行クレーン形式の走行体に昇降自在に吊り下げられた昇降体を設け、この昇降体の下側で前記大型コンテナを吊り下げることが出来るように、当該昇降体の下側に、大型コンテナの天井面に設けられた被係合金具又は、大型コンテナ底面下の隙間に対して係脱自在なフックを設けたものが知られている。この特許文献1に記載された構成を応用して、両手で持ち上げて運ぶことが出来る、上側解放のプラスチック製小型コンテナを搬送する場合を考えてみると、前記大型コンテナ底面下の隙間に対して係脱自在なフックを、前記小型コンテナの底部の周囲に形成されている隙間や、当該小型コンテナの上端側に水平に張り出すように形成された補強用リブの下側に入り込ませて、当該フックにより小型コンテナ側の水平下側面を支持して吊り上げる構成となる。
又、両手で持ち上げて運ぶことが出来る、プラスチック製の上側解放の小型コンテナには、上記のように当該小型コンテナの上端側に、水平に張り出す把手兼用の補強用リブが上下複数段に一体形成されているので、この小型コンテナ専用に特化されたコンテナ昇降搬送装置として、非特許文献1に記載の構成も考えられている。このコンテナ昇降搬送装置では、コンテナ把持手段は、小型コンテナの前後両側を把持する前後二組の把持具が設けられ、これら各把持具が、前記小型コンテナの水平に張り出した補強用リブの下側に入り込む、出退自在な多数のピンを備えた剣山構造となっている。
特開平06−115608号公報
特願2014−122242
上記の特許文献1や非特許文献1に記載のようなコンテナ昇降搬送装置によって、コンテナを搬送し、コンテナ保管エリアの所定位置に当該コンテナを降ろす、一連のコンテナ入庫動作を行わせた場合、下降させるコンテナが着床したならば、当該コンテナの水平下側面を支持していた前記フックや前記ピンなどの支持部材を水平に後退移動させて、コンテナから横側方に離脱させ、続いて前記支持部材を上昇させることになる。この一連のコンテナ入庫動作において、前記支持部材を水平に後退移動させて、コンテナから横側方に離脱させるとき、当該支持部材とコンテナ側の水平下側面との間の摩擦(引っ掛かり)が原因で、コンテナそのものが横側方に引っ張られて、最初に降ろされた所定位置からずれてしまう不測の事態が生じる場合があった。
特に非特許文献1に記載された構成では、多数のピンが、コンテナの上端側の上下二段に設けられている補強用リブ間に入り込むことになるので、当該補強用リブの水平下側面を支持していたピンを下方に移動させて、当該ピンを補強用リブの水平下側面から下方に離間させようとした場合、ピンの上下ピッチの関係で、別のピンが補強用リブの水平上側面に当接する場合も考えられるので、全てのピンをコンテナ側の補強リブに上下方向に関して接触させない状況を得ることは困難であるから、特に収納物が軽量な場合、上記のように降ろしたコンテナが横ずれしないように制御することは非常に困難である。
降ろされたコンテナが上記のように横ずれを起こした場合、この後に続く把持具の上昇復帰動作時に、当該把持具の支持部材が、横ずれ方向側のコンテナ側部を上方に引っ掛けて転倒させたり、転倒させるまで至らなくとも、次にこの横ずれ状態のコンテナを出庫する際に、下降する片側の把持具がコンテナ側部と接触干渉することになり、種々の問題点の原因となる。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる物品搬送用容器昇降搬送装置を提案するものであって、本発明に係る物品搬送用容器昇降搬送装置は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、物品搬送用容器(C)を両側から把持して昇降させる、少なくとも二組の容器把持手段(20A,20B)を備え、これら容器把持手段(20A,20B)は、互いに連動して昇降すると共に前記容器(C)に対し前後水平方向に接近離間移動自在に構成された把持具(21b)を備え、各把持具(21b)は、互いに接近移動したときに容器(C)の水平下側面の下側に入り込む支持部材(ピン(25))を備え、この支持部材(ピン(25))を介して容器(C)を吊り上げるように構成された物品搬送用容器昇降搬送装置において、前記把持具(21b)に隣接して在荷センサー(47a,47b)が併設され、この在荷センサー(47a,47b)は、前記把持具(21b)の支持部材(ピン(25))に隣り合う位置にあって水平出退移動自在な検知棒材(51)と、この検知棒材(51)を、前記支持部材(ピン(25))の先端位置とほぼ同一の突出位置に付勢保持するスプリング(52)と、前記検知棒材(51)が前記突出位置に復帰したことを検出する検出器(55)から構成され、容器(C)を降ろした後、前記把持具(21b)が後退移動を開始したときから、前記検出器(55)が検知棒材(51)の突出位置への復帰を検出するまでの間の、前記把持具(21b)の後退移動量又は所要時間と、予め設定された、正常な容器降ろし動作時における前記把持具(21b)の後退移動量又は所要時間の正常値との比較演算により、降ろされた容器(C)の位置の異常を判別するように構成されている。
尚、本発明において、「容器」と称しているものは、後述する実施例に示すプラスチック製で上側解放の小型コンテナの他、各種物品を搬送するために収容する、段積み可能な箱形、皿形など、形状や構造、素材、サイズなどが異なる各種の容器が含まれるが、前記容器把持手段(20A,20B)は、この「容器」の形状や構造に適合した構成で実施される。
上記本発明の物品搬送用容器昇降搬送装置を使用するに際して、取り扱う物品搬送用容器の底部周囲や補強用リブなどの水平下側面の下側へ所定深さまで水平に入り込ませた各把持具の支持部材がどれだけ後退移動すれば、当該支持部材が容器の外側に退出出来るかということ、即ち、容器を降ろした後の、把持具の安全な上昇を可能にするために必要な、当該把持具の正常な後退移動量は、把持具の支持部材の突出長さに基づいて、前以て知ることが出来る。一方、前記把持具の水平方向の移動量は、例えば、把持具の水平往復移動に連動するパルスエンコーダーの発信パルスの計数値や、把持具の水平往復移動に連動する経過時間計測用タイマーの計測時間に置換することが出来る。これらのことから、正常な容器降ろし動作時における前記把持具の後退移動量又は所要時間の正常値を、データベース上に準備しておくことが出来る。
而して、上記の本発明に係る物品搬送用容器昇降搬送装置によれば、容器を入庫する場合、その入庫対象容器の前後両側にある水平下側面の下側に、互いに接近移動させた前後二組の把持具の支持部材を入り込ませた状態で両把持具を上昇させて、当該入庫対象容器を前後二組の把持具の支持部材によって吊り上げ、この吊上げた容器を目的の位置まで搬送した後、両把持具を下降させて容器支持面上に入庫対象容器を降ろすことになる。この後、両把持具を後退移動させると、各把持具に併設の在荷センサーの検知棒材がスプリングの付勢力によって元の突出位置まで復帰したとき、即ち、各把持具の支持部材が容器から横側方に外れたとき、それぞれの前記検出器が検出信号を出力することになるので、両方の在荷センサーの検出器が検出信号を出力した以降に把持具の後退移動を停止させ、続いて把持具をホームポジション(例えば把持具の昇降経路の上端位置)まで上昇復帰させて、入庫対象容器の入庫作業が終了する。尚、把持具を上昇復帰させるタイミングは、各把持具の支持部材が容器から横側方に外れた以降であるから、仮に後退移動する片側の把持具の支持部材に引っ張られて容器が横ずれを起こしていたとしても、上昇復帰する把持具に引っ掛かって容器が転倒するような恐れはない。
上記の一連の入庫動作中に、把持具の後退移動開始後、検出器が検出信号を出力するまでの間の各把持具の後退移動量又は経過時間を計測しておき、各把持具に対する計測値が同一でないときは、遅れて検出器の検出信号が出力される、値が大きい方の計測値と、予め設定されている、正常な容器降ろし動作時における前記把持具の後退移動量又は所要時間の正常値とを、比較演算させる。そしてこの比較演算処理の結果、正常値と計測値との差分(誤差)が、予め設定された閾値(許容範囲)より小さければ、正常な容器降ろし動作の完了とし、計測値が前記正常値より許容範囲を超える大きな値であるときは、降ろされた容器が、計測値が大きくなった方の把持具に引っ張られて、当該把持具の後退方向に位置がずれた異常降ろし動作と判定することが出来る。
異常降ろし動作と判定された場合は、警告灯の点灯や警報を鳴動させる、このとき使用された容器昇降搬送装置をその場で、若しくは待機位置に戻した後に、非常停止をかける、横ずれが生じた容器又は当該容器とその周囲にある容器に対する出庫作業を停止させる、などの必要な対策を自動的にとらせることが出来る。従って、横ずれが生じたことを知らないまま次の作業を行う場合に考えられる各種不都合の生じることを未然の防止することが出来る。
尚、先に示した非特許文献1に記載のように、容器把持手段(20A,20B)の把持具(21b)は、各々が付勢保持力に抗して突出位置から退入自在な、前記支持部材としてのピン(25)が、縦長の領域内に多数配列された剣山構造のものとすることが出来るが、この場合、前記検知棒材(51)は、前記縦長の領域の全域に対して並列する上下方向長さを有するものとするのが望ましい。
図1は、本発明の物品搬送用容器(以下、コンテナと略称する)の昇降搬送装置を利用した格納設備全体の概要を示す斜視図である。 図2は、同上コンテナ昇降搬送装置のY方向駆動機構を示す平面図である。 図3は、同上コンテナ昇降搬送装置のX方向駆動機構を示す平面図である。 図4は、同上コンテナ昇降搬送装置のコンテナ把持状態を示す一部切欠き平面図である。 図5は、同上コンテナ昇降搬送装置の要部をY方向の外側から見た立面図である。 図6は、同上コンテナ昇降搬送装置の要部をX方向の外側から見た立面図である。 図7は、図6の下側把持具をX方向の内側から見た立面図である。 図8は、下側把持具がコンテナを吊上げる直前の状態を示す縦断側面図である。 図9Aは、下側把持具がコンテナを吊上げる動作の第一段階を示す縦断側面図、図9Bは、同第二段階を示す縦断側面図である。 図10は、片側の把持具に併設の在荷センサーを示す平面図である。 図11は、同上在荷センサーの動作状態を示す横断平面図である。 図12は、図10に示す在荷センサーの背面図である。 図13は、図10に示す在荷センサーの縦断側面図である。 図14Aは、把持具で把持されたコンテナをコンテナ支持面上に降ろした時の状態を説明する模式図、図14Bは、把持具の後退移動後にコンテナが正常位置に残っている状態を説明する模式図、図14C及び図14Dは、把持具が後退移動するのに伴って、降ろされたコンテナが横ずれした状態を説明する模式図、図14Eは、把持具が後退限に達するまで、当該把持具と共にコンテナが横ずれした状態を説明する模式図である。 図15は、制御系の流れを説明するフローチャートである。
図1に示す格納設備は、水平矩形平面のコンテナ格納エリア1の上方にコンテナ昇降搬送装置2が架設されたものである。コンテナ格納エリア1には、その前後両側辺に沿って水平に架設された前後一対のガイドレール3が設けられ、この前後一対のガイドレール3上に、Y方向(左右方向)に水平移動自在な横長の走行体4が支持され、当該走行体4上に、X方向(前後方向)に水平移動自在に台車5が支持されており、この台車5にコンテナ昇降搬送装置2が支持されている。従って、このコンテナ昇降搬送装置2は、走行体4のY方向の水平移動と、この走行体4上での台車5のX方向の水平移動とにより、コンテナ格納エリア1内の任意の位置の真上に移動することが出来る。コンテナ格納エリア1には、当該コンテナ格納エリア1の外からコンテナ格納エリア1内にコンテナを搬入するコンテナ搬入用コンベヤ6と、コンテナ格納エリア1内からコンテナ格納エリア1の外へコンテナを出庫するコンテナ搬出用コンベヤ7とが併設されている。
図2〜図4に示すように、台車5は平面が矩形枠状のもので、そのY方向一対の側枠5a,5b上には、X方向と平行なガイドレール8a,8bが敷設され、これらY方向一対のガイドレール8a,8b上に、それぞれ両端部がX方向に横動自在に支持されたX方向一対の可動台9a,9bが設けられている。又、台車5の側枠5a,5bには、当該側枠5a,5bの外側位置にX方向と平行にX方向駆動用無端ベルト10a,10bが掛張されると共に、これら両X方向駆動用無端ベルト10a,10bを互いに同期させて正逆回転駆動する駆動手段が併設され、一方の可動台9aの両端部は、両駆動用無端ベルト10a,10bの同一方向に移動する上側経路部に連結され、他方の可動台9bの両端部は、両X方向駆動用無端ベルト10a,10bの、前記上側経路部とは逆方向に移動する下側経路部に連結されている。従って、駆動手段により両X方向駆動用無端ベルト10a,10bを正転駆動させると、一対の可動台9a,9bはX方向に互いに接近移動し、両X方向駆動用無端ベルト10a,10bを逆転駆動させると、一対の可動台9a,9bはX方向に互いに離間移動することになる。
X方向一対の可動台9a,9b上には、X方向の長さが可動台9a,9bのX方向の往復移動経路長さよりも長い、Y方向一対の可動側枠11a,11bが、可動台9a,9b上にY方向と平行に敷設されたガイドレール12a,12bにY方向に平行移動自在に支持されている。台車5上には、可動側枠11a,11bの両端の外側位置において、Y方向と平行にY方向駆動用無端ベルト13a,13bが掛張され、これら両Y方向駆動用無端ベルト13a,13bを互いに同期させて正逆回転駆動させる駆動手段が台車5上に設けられている。一方の可動側枠11aの両端部は、両Y方向駆動用無端ベルト13a,13bの同一方向に移動する上側経路部に連結され、他方の可動側枠11bの両端部は、両Y方向駆動用無端ベルト13a,13bの、前記上側経路部とは逆方向に移動する下側経路部に連結されている。従って、駆動手段により両Y方向駆動用無端ベルト13a,13bを正転駆動させると、一対の可動側枠11a,11bはY方向に互いに接近移動し、両駆動用無端ベルト13a,13bを逆転駆動させると、一対の可動側枠11a,11bはY方向に互いに離間移動することになる。更に、各可動側枠11a,11bの内側には、当該可動側枠11a,11bの内側に敷設したガイドレール14a,15a及び14b,15bを介して、X方向一対の可動体16a,17a及び16b,17bが支持され、これら各可動体16a〜17bからX方向内側に延出する支持アーム18a〜19bが設けられている。
コンテナ昇降搬送装置2は、X方向一対の昇降自在なコンテナ把持手段20A,20Bを備えている。これら両コンテナ把持手段20A,20Bは、Y方向の中央に位置する上下二段の把持具21a,21bと、これら把持具21a,21bのY方向両側に位置する一対の位置決め具22a,22bを備えた、互いに対称構造のものである。各把持具21a,21bは、可動台9a,9bの内側に垂直昇降自在に支持された昇降柱状体23の下端と中間高さに、それぞれ一定範囲内で昇降自在に支持された同一構造のものであって、図4、図7及び図8に示すように、昇降柱状体23に外嵌する、平面形状が横向き凹型の縦長ケーシング24に、多数の出退自在なピン25を突設させた剣山構造のものであって、各ピン25は、少なくとも2本のピン25が同一高さで左右対称に位置する状態で上下方向等間隔おきに配列されたもので、縦長ケーシング24のコンテナ把持側表面から突出するように、各別にスプリングにより付勢保持されている。図4において、23a,23bは、昇降柱状体23のX方向両側にその長さ方向に沿って敷設された昇降用ガイドレールであって、昇降用ガイドレール23aを介してこの昇降柱状体23が可動台9a,9bに昇降自在に支持され、昇降用ガイドレール23bを介して上下二段の把持具21a,21bが、この昇降柱状体23に対して一定範囲内で昇降自在に支持されている。
Y方向一対の位置決め具22a,22bは、昇降柱状体23とほぼ同一長さの、Y方向対称の横断面L形のもので、それぞれの外側に位置する前記支持アーム18a〜19bに、各位置決め具22a,22bの外側に付設された昇降用ガイドレール26a,26bを介して昇降自在に支持されている。又、これらY方向一対の位置決め具22a,22bは、図6に示すように、把持具21a,21bを支持している昇降柱状体23の上端部に取り付けられた支持手段27から吊り下げられると共に、連結用平行リンク機構28によって互いに連結されている。前記支持手段27は、両位置決め具22a,22bのY方向の相対接近離間移動を許すものであり、前記連結用平行リンク機構28は、昇降柱状体23に敷設の昇降用ガイドレール23bによって当該昇降柱状体23に昇降自在に支持された上下二段の昇降体29a,29bと、これら各昇降体29a,29bの上下両端と各位置決め具22a,22bの上下2か所とを連結する平行リンク30a〜31b及び32a〜33bから構成されている。更に、コンテナ把持手段20A,20BのY方向同一側に位置するX方向一対の位置決め具22a,22a及び位置決め具22b,22bは、図5に示すように、両者の中央に位置する上下方向に長い中央リンク部材34と、この中央リンク部材34の上下両端部と両側の位置決め具22a,22a及び22b,22bの上下2か所とを連結する平行リンク35a〜36bとから成る連結用平行リンク機構37によって互いに連結されている。
X方向一対の可動台9a,9bには、これら各可動台9a,9bに設けられたコンテナ把持手段20A,20Bを昇降させる昇降用駆動手段38a,38bが設けられている。両昇降用駆動手段38a,38bは互いに同一構造のものであって、図3、図5及び図6に示すように、昇降柱状体23のY方向両側において、昇降柱状体23の上下両端部に両端が固定された、Y方向一対の固定ベルト39a,39bと、各可動台9a,9bの下側でそれぞれ上下一対のガイドプーリー40a,40bを介して外側へ引き出された各固定ベルト39a,39bを掛張する、Y方向一対の同軸駆動用プーリー41a,41b、及び同軸駆動用プーリー41a,41bを、ベルト伝動手段42を介して正逆回転駆動する減速機付きモーター43から構成され、当該減速機付きモーター43によりY方向一対の同軸駆動用プーリー41a,41bを正逆回転駆動することにより、昇降柱状体23がY方向一対の固定ベルト39a,39bを介して昇降移動するように構成している。この昇降柱状体23の昇降運動に伴って、当該昇降柱状体23に支持されている把持具21a,21bと、当該昇降柱状体23の上端の支持手段27を介して吊り下げられているY方向一対の位置決め具22a,22bが、一体に昇降運動することになる。尚、固定ベルト39a,39bの上端は、昇降柱状体23の上端に設けられた支持手段27を構成する部材の内、昇降柱状体23の上端にT字形に固着されている固定横長部材に固定され、固定ベルト39a,39bの下端は、昇降柱状体23の下端に倒立T字形に取り付けられた水平部材44に固定されている。
上記のように昇降用駆動手段38a,38bによって各可動台9a,9bに対して昇降運動する各コンテナ把持手段20A,20Bは、図3に示したX方向駆動用無端ベルト10a,10bを正逆回動させることにより、X方向に互いに対称に接近離間運動し、更に、図2に示したY方向駆動用無端ベルト13a,13bを正逆回動させることにより、各コンテナ把持手段20A,20BのY方向一対の位置決め具22a,22bを、Y方向に互いに対称に接近離間運動させることが出来る。それぞれの運動は、各別に、或いは同時に行わせることが出来る。
図4及び図7に示すように、各コンテナ把持手段20A,20Bの下側把持具21aには、その縦長ケーシング24の、Y方向に関して互いに反対側の側面に在荷センサー47a,47bが付設されている。これら在荷センサー47a,47bは、互いに同一構造のものであって、図10〜図13に詳細構造を示すように、縦長ケーシング24の側面に取り付けられた矩形枠材48、この矩形枠材48内に垂直支軸49の周りにX方向に水平揺動自在に軸支された揺動支持板50、この揺動支持板50の一側辺に固着された上下方向の検知棒材51、前記揺動支持板50を介して検知棒材51を待機位置に付勢保持するスプリング52、前記揺動支持板50の棒状体51に近い位置に、上下方向の軸心の周りに開閉自在な蝶番53を介して取り付けられた垂直板から成る被検出板54、及びこの被検出板54を介して前記検知棒材51が待機位置から作用位置に切り換わったことを検出する検出器55を備えている。
図10に示すように、スプリング52で待機位置に付勢保持された検知棒材51は、下側把持具21aがコンテナを把持していない状況における突出状態のピン25の先端位置と、X方向に関してほぼ同一位置にある。一方、被検出板54は、図13に示すように、その下側辺の下向き突出部54aが、矩形枠材48の下側板部48aの後側辺から切欠形成されたX方向のスリット56内に対してX方向に出退移動自在に遊嵌するものであり、当該スリット56から後方に脱出した下向き突出部54aを案内する一対の棒状ガイド部材57が、スリット56の両側辺に沿って下側板部48aの下側に付設され、後方に延出している。検出器55は、矩形枠材48の上側板部48bにアングル形ブラケット58を介して取り付けられたもので、その下向きに突出する門形検出部55aが、前記被検出板54の上側辺のX方向移動経路に対して上から外嵌するように設けられている。又、図13に示すように、検知棒材51がスプリング52で待機位置に付勢保持されているときは、前記被検出板54の上側辺が検出器55の検出部55aから前方に離脱した状態にあって、検出器55はOFF状態であり、この検出部55a内に被検出板54の上側辺が入り込んだ状態でON状態となる。
以上のように構成された格納設備においては、コンテナ搬入用コンベヤ6によってコンテナ保管エリア1内に搬入されたコンテナCを、コンテナ保管エリア1内の任意の位置に入庫保管し、又その逆に、コンテナ保管エリア1内の任意の位置に保管されているコンテナCを、コンテナ搬出用コンベヤ7上に降ろし、当該コンテナ搬出用コンベヤ7によってコンテナ保管エリア1の外に搬出することが出来る。具体的には、走行体4のY方向の走行と、当該走行体4上での台車5のX方向の走行とによって、台車5上のコンテナ昇降搬送装置2を、コンテナ保管エリア1におけるコンテナCの吊上げ/降ろし作業位置の真上に位置させ、この後の当該コンテナ昇降搬送装置2のコンテナ吊上げ/降ろし動作によって実行される。
以下、コンテナ昇降搬送装置2のコンテナ吊上げ動作を説明すると、先ず、コンテナ把持手段20A,20Bが上昇限の待機位置まで上げられている状態のコンテナ昇降搬送装置2を、出庫対象のコンテナCの保管位置の真上に移動させるが、この移動の間に、コンテナ把持手段20A,20Bにおける4つの位置決め具22a,22bを結んだ平面上の仮想四角形が、出庫対象のコンテナCの平面サイズより少し大きくなる位置まで、コンテナ把持手段20A,20BのX方向の接近移動と、各コンテナ把持手段20A,20Bにおける位置決め具22a,22bのY方向の接近移動を行わせる。而して、コンテナ昇降搬送装置2が出庫対象のコンテナCの保管位置の真上に到達したとき、平面視において、4つの位置決め具22a,22bで取り囲まれた四角形の中心位置は、出庫対象のコンテナCの中心位置P(図4参照)とほぼ一致している。係る状態で、先に説明したように昇降用駆動手段38a,38bを稼働させて、両コンテナ把持手段20A,20Bを、出庫対象のコンテナC(コンテナ保管エリア1の床面上に載置された単一コンテナ又は段積みの全コンテナ、若しくは段積みされているコンテナの内の任意の高さにある特定コンテナなど)の底面高さまで、コンテナ把持手段20A,20Bを下降させる。コンテナCは、図4及び図7に示すように、その底面には、段積み時に下側のコンテナCの上端開口部内に嵌合する突出底部Caを備えると共に、周壁部の上下両端と、上端寄りの中間高さとに、水平に張り出す補強用リブCb〜Cdが、全周にわたって連続するように一体形成された、平面形状が四角形の上側解放のプラスチック製箱形の、一般的な手持ち可能なサイズのものである。
図8に示すように、両コンテナ把持手段20A,20Bを所定高さまで下降させたならば、次にX方向駆動用無端ベルト10a,10bを、両コンテナ把持手段20A,20BがX方向に互いに接近移動する方向に回転駆動させると共に、Y方向駆動用無端ベルト13a,13bを、各コンテナ把持手段20A,20BのY方向一対の位置決め具22a,22bがY方向に互いに接近移動する方向に回転駆動させる。この結果、図4に示すように、両コンテナ把持手段20A,20Bの把持具21a,21bが出庫対象のコンテナCをX方向両側から挟み込むと共に、4つの位置決め具22a,22bが、当該コンテナCの四隅の角部に外嵌することになる。この位置決め具22a,22bがコンテナCの各角部の側面(具体的には、補強用リブCb〜Cdの周縁)に当接したとき、各把持具21a,21bは、図9Aに示すように、その縦長ケーシング24の表面がコンテナCの外側面(具体的には、補強用リブCb〜Cdの周縁)に接近した位置にあって、各把持具21a,21bのピン25の内、補強用リブCb〜Cdから上下に離れた位置にあるピン25は、上下に隣り合う補強用リブCb〜Cd間の空間内にそのまま進入するが、補強用リブCb〜Cdと重なる位置にあるピン25は、各ピン25を付勢しているスプリングの付勢力に抗して、縦長ケーシング24内に退入することになる。尚、上下二段の把持具21a,21bの内、下側把持具21bは常に動作するが、上側把持具21aは、段積みされた複数段のコンテナCが出庫対象であって、その全体の高さが上下二段の把持具21a,21b間の間隔よりも高いときだけ動作することになる。
上記の把持具21a,21bによるコンテナCの把持作用において、ピン25の配列領域の全体に対して並列する状態の在荷センサー47a,47bの検知棒材51は、一部のピン25が補強用リブCb〜Cdに当接するのと同時に、当該補強用リブCb〜Cdに当接し、それ以降は、補強用リブCb〜Cdに当接するピン25と検知棒材51を残して、把持具21a,21bがコンテナC側へ移動する。この結果、検知棒材51は、図11に示すように、揺動支持板50と共に垂直支軸49の周りにスプリング52の付勢保持力に抗して矩形枠材48に対し回動することになり、図9Aに示すように、把持具21a,21bのコンテナC側への前進移動が完了したとき、図11及び図13の仮想線で示すように、検知棒材51と共に後方に移動する被検出板54が、検出器55の門形検出部55a内に進入し、検出器55がON/OFFの一方から他方へ切り換わる。
次に、図9Aに示すコンテナ把持状態の両コンテナ把持手段20A,20Bを、昇降用駆動手段38a,38bを稼働させて上昇限高さまで上昇させることにより、図9Bに示すように、出庫対象のコンテナCを、そのX方向両側の上下二段の把持具21a,21bの内、少なくとも下側把持具21bの、補強用リブCb,Ccの直下に入り込んでいるピン25(Y方向と平行なコンテナ側面の中央位置に対してY方向の対象位置にある2本のピン25)によって、補強用リブCb,Ccの内の少なくとも一方を介して垂直上方に吊り上げることが出来る。この後は、走行体4のY方向の走行と、当該走行体4上での台車5のX方向の走行とにより、コンテナCを吊り上げているコンテナ昇降搬送装置2をコンテナ搬出用コンベヤ7上の位置まで移動させ、続いて、次に述べるコンテナ降ろし動作を実行することにより、吊り下げているコンテナCをコンテナ搬出用コンベヤ7上に降ろすことが出来る。
次にコンテナ降ろし動作について説明すると、前以て、把持具21a,21bのピン25の突出長さに基づいて、このピン25の突出長さ+αの距離に相当する移動量又は、把持具21a,21bがピン25の突出長さ+αの距離だけ後退移動するのに要する時間が、正常値としてデータベース上に設定されている。又、把持具21a,21bの後退移動量を計測する手段として、X方向駆動用無端ベルト10a,10bを掛張するプーリー又は当該プーリーを正逆回転駆動するモーター、若しくは当該モーターと前記プーリーとの間の伝動系の回転体に連動連結されたパルスエンコーダーが設けられ、このパルスエンコーダーの発信パルスを計数して、把持具21a,21bの後退移動量又は所要時間に相当する計測値を出力する手段が制御系に設けられている。
而して、コンテナ搬入用コンベヤ6でコンテナ保管エリア1内に送り込まれた入庫対象コンテナCを、上記のコンテナ吊上げ動作によって、コンテナ昇降搬送装置2のコンテナ把持手段20A,20Bで把持させ、上昇限高さまで上昇させた後、走行体4のY方向の走行と、当該走行体4上での台車5のX方向の走行とにより、コンテナCを吊り上げているコンテナ昇降搬送装置2を、コンテナ保管エリア1内の入庫対象位置へ移動させる。このとき、各把持具21bに併設されている在荷センサー47a,47bの検知棒材51は、先に説明したように、コンテナCの補強用リブCb〜Cdの周縁に当接することにより後退限位置にあって、検出器55はON/OFFの一方から他方へ切り換わっている。
コンテナ保管エリア1内の入庫対象位置の真上で、コンテナCを吊り上げているコンテナ昇降搬送装置2が停止したならば、昇降用駆動手段38a,38bを稼働させて、入庫対象コンテナCを把持しているコンテナ把持手段20A,20Bを下降させ、入庫対象コンテナCをコンテナ保管エリア1内の入庫対象位置に降ろすのであるが、入庫対象コンテナCをコンテナ保管エリア1内の床面上に直接降ろす場合は、コンテナ把持手段20A,20Bが把持している入庫対象コンテナCの突出底部Caが着床する高さより少し低い高さまでコンテナ把持手段20A,20Bを下降させる(図14A参照)。次に、コンテナ吊上げ動作時とは逆に、X方向駆動用無端ベルト10a,10bとY方向駆動用無端ベルト13a,13bを逆方向に回動させて、X方向一対の把持具21a,21bを入庫対象コンテナCのX方向両側面から引き離すように移動させると共に、4つの位置決め具22a,22bを、入庫対象コンテナCの四隅の角部からX方向とY方向に離間移動させて、入庫対象コンテナCからコンテナ把持手段20A,20Bを離間させて把持作用を解除する(図14B参照)。
上記の把持作用の解除動作の開始、即ち、X方向駆動用無端ベルト10a,10bの駆動により把持具21a,21bの後退移動を開始させた時点から、先に説明した計測手段による把持具21a,21bの後退移動量又は経過時間の計測を開始させる(図15のステップS1→S2)。この結果、補強用リブCb,Ccを支持していた把持具21a,21bのピン25がコンテナCから横側方に外れるように移動すると共に、補強用リブCb,Ccに当接していた在荷センサー47a,47bの検知棒材51がスプリング52の付勢力により垂直支軸49の周りでコンテナC側へ揺動することになる。そして、検知棒材51が突出位置に復帰し且つ全てのピン25と共にコンテナCの側面から離れたとき、検出器55がON/OFFの他方から一方へ復帰し、このときの検出器55のON/OFFの切り換わりによって把持具21a,21bの後退完了信号が出力される(図15のステップS3)。
上記の把持具21a,21bの後退完了信号によって、ステップS2で開始した把持具21a,21bの後退移動量又は経過時間の計測を終了すると共に計測値を出力するが、コンテナ把持手段20A,20Bそれぞれの在荷センサー47a,47bが同時に上記把持具21a,21bの後退完了信号を出力しないときは、遅れて出力される方の後退完了信号に基づいて、計測を終了すると共に計測値を出力する(図15のステップS4)。このステップS4の行程が終了した時点では、把持具21a,21bの全てのピン25がコンテナCの補強用リブCb〜Cd間から横側方に外れたことになるので、当該ステップS4の行程が終了すると同時又は少しの遅れ時間をとって、コンテナ把持手段20A,20Bの後退移動を終了させ、直ちにコンテナ把持手段20A,20Bの上昇行程を開始させることが出来るが、コンテナ把持手段20A,20Bを後退限位置まで後退させた後に、当該コンテナ把持手段20A,20Bの上昇行程を開始させることが望ましい。
一方、ステップS4の行程が終了したならば、設定されていた前記正常値と前記計測値とを比較演算し(図15のステップS5)、両者の誤差が許容範囲内であるか否かを判定し(図15のステップS6)、その誤差が許容範囲内であれば、この降ろし正常/異常の判定制御を終了させるが、誤差が許容範囲を超えるほど大きい場合は、降ろしたコンテナCがX方向に許容範囲を超える位置ずれを起こしていることになるので、先に説明したように種々考えられる対策、即ち、警告灯の点灯や警報を鳴動させる、このとき使用されたコンテナ昇降搬送装置をその場で、若しくは待機位置に戻した後に、非常停止をかける、横ずれが生じたコンテナ又は当該コンテナとその周囲にあるコンテナに対する出庫作業を停止させる、などの必要な対策を自動的にとらせることが出来る(図15のステップS7)。
具体的に説明すると、図14Aに示す状態から、コンテナ把持手段20A,20BをコンテナCから離れる方向に後退移動させたとき、正常時には、把持具21a,21bのピン25が、コンテナCの補強用リブCb〜Cd間から横側方に円滑に退出し、降ろしたコンテナCが引っ張られて横ずれすることはない。従って、図14Bに示すように、コンテナ把持手段20A,20Bが後退限位置まで後退したとき、両コンテナ把持手段20A,20Bの把持具21a,21bとコンテナCとの間には互いにほぼ等しい空間が形成されている。しかしながら、コンテナ把持手段20A,20Bの把持具21a,21bのピン25とコンテナCの補強用リブCb,Ccとが接触している状態では、コンテナ把持手段20A,20Bの内、把持具21a,21bのピン25とコンテナCの補強用リブCb,Ccとの間の摩擦が大きい方のコンテナ把持手段20A又は20Bの後退移動に伴って、図14Cに示すように、コンテナCが前記摩擦を介して引きずられて横ずれすることになる。コンテナ把持手段20A,20Bが後退限位置に達する前に、コンテナCを引きずっていた方のコンテナ把持手段20A又は20Bの把持具21a,21bのピン25がコンテナCから外れるので、図14Dに示すように、コンテナ把持手段20A,20Bが後退限位置まで後退したとき、両コンテナ把持手段20A,20Bの内、一方の把持具21a,21bとコンテナCとの間の空間が正常時よりも広くなり、他方の把持具21a,21bとコンテナCとの間の空間が正常時よりも狭くなる。
更に、何らかの原因で、把持具21a,21bのピン25とコンテナCの補強用リブCb,Ccとが強く引っ掛かってしまって、コンテナ把持手段20A,20Bが後退限位置に達するまで、コンテナCがコンテナ把持手段20A,20Bの内の一方に引っ張られて移動した場合は、図14Eに示すように、コンテナCが、後退限位置まで後退したコンテナ把持手段20A又は20Bの把持具21a,21bに隣接した状態になる。この場合は、コンテナCが接している側のコンテナ把持手段20A又は20Bの把持具21a,21bのピン25の先端部がコンテナCの補強用リブCb〜Cd間に入り込んでいることになり、従って、その側の在荷センサー47a又は47bの検出器55からは、一定時間内に把持具21a,21bの後退完了信号が出力されない(図15のステップS8)。従って、この状況ではコンテナ把持手段20A,20Bの上昇移動を開始しないで、その段階でコンテナ昇降搬送装置2そのものを非常停止させることが出来る(図15のステップS9)。
コンテナCをコンテナ保管エリア1の床面上に直に降ろす場合について説明したが、コンテナ保管エリア1内に保管されている移載済みコンテナCの上に、その移載済みコンテナCの上端開口部内に上側のコンテナCの突出底部Caを嵌合させるように、コンテナCを段積みするのに、コンテナ昇降搬送装置2を使用することも出来る。この場合も、移載済みコンテナCとその上に段積みされたコンテナCの全体が、上記のような理由によって横ずれする場合や、移載済みコンテナCの上端開口部内に上側のコンテナCの突出底部Caを嵌合させることが出来ないで、移載済みコンテナCに対して上側コンテナCが横ずれする場合などに、上記の制御を行わせることが出来る。
尚、本発明の物品搬送用容器昇降搬送装置は、コンテナなどの物品搬送用容器を搬送するコンベヤライン脇に設置して、当該コンベヤライン上に物品搬送用容器を移載したり、当該コンベヤライン上で搬送される物品搬送用容器の上に別の物品搬送用容器を段積みする手段などにも利用出来る。
本発明の物品搬送用容器昇降搬送装置は、コンテナなどの物品搬送用容器の保管設備において、特に入庫時に容器が所期通りの位置に正常に降ろされたか否かを自動的に検出出来る、物品搬送用容器の入出庫作業手段として効果的に活用出来る。
1 コンテナ保管エリア
2 コンテナ昇降搬送装置
3,8a,8b,12a,12b,14a〜15b ガイドレール
4 走行体
5 台車
6 コンテナ搬入用コンベヤ
7 コンテナ搬出用コンベヤ
9a,9b 可動台
10a,10b X方向駆動用無端ベルト
11a,11b 可動側枠
13a,13b Y方向駆動用無端ベルト
16a〜17b 可動体
20A,20B コンテナ把持手段
21a,21b 把持具
22a,22b 位置決め具
23 昇降柱状体
25 出退自在なピン
27 支持手段
28,37 連結用平行リンク機構
38a,38b 昇降用駆動手段
39a,39b 固定ベルト
41a,41b 同軸駆動用プーリー
43 減速機付きモーター
47a,47b 在荷センサー
48 矩形枠材
49 垂直支軸
50 揺動支持板
51 検知棒材
52 スプリング
54 被検出板
55 検出器
C コンテナ
Ca コンテナの突出底部
Cb〜Cd コンテナの補強用リブ

Claims (2)

  1. 物品搬送用容器を両側から把持して昇降させる、少なくとも二組の容器把持手段を備え、これら容器把持手段は、互いに連動して昇降すると共に前記容器に対し前後水平方向に接近離間移動自在に構成された把持具を備え、各把持具は、互いに接近移動したときに容器の水平下側面の下側に入り込む支持部材を備え、この支持部材を介して容器を吊り上げるように構成された物品搬送用容器昇降搬送装置において、前記把持具に隣接して在荷センサーが併設され、この在荷センサーは、前記把持具の支持部材に隣り合う位置にあって水平出退移動自在な検知棒材と、この検知棒材を、前記支持部材の先端位置とほぼ同一の突出位置に付勢保持するスプリングと、前記検知棒材が前記突出位置に復帰したことを検出する検出器から構成され、容器を降ろした後、前記把持具が後退移動を開始したときから、前記検出器が検知棒材の突出位置への復帰を検出するまでの間の、前記把持具の後退移動量又は所要時間と、予め設定された、正常な容器降ろし動作時における前記把持具の後退移動量又は所要時間の正常値との比較演算により、降ろされた容器の位置の異常を判別するように構成された、物品搬送用容器昇降搬送装置。
  2. 容器把持手段の把持具は、各々が付勢保持力に抗して突出位置から退入自在な、前記支持部材としてのピンが、縦長の領域内に多数配列された剣山構造のものであって、前記検知棒材は、前記縦長の領域の全域に対して並列する上下方向長さを有する、請求項1に記載の物品搬送用容器昇降搬送装置。
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