JP6212134B2 - 組立機 - Google Patents

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Description

本発明は、供給位置で取得した部品を組立位置まで移載して、当該部品を被組立体に組み付ける組立機に関するものである。
組立機は、回路基板に複数の電子部品を実装して電子回路製品を生産する部品実装機や、パワーモジュールなどを組み立てる製造設備として用いられる。上記の部品実装機として、例えば特許文献1には、吸着ノズルにより供給位置にある電子部品を吸着し、この電子部品を組立位置(回路基板上の所定の座標位置)に実装する構成が開示されている。このような部品実装機においては、吸着ノズルに保持された電子部品を撮像して取得した画像データに基づいて電子部品の保持状態を認識する。そして、部品実装機は、認識した保持状態を実装制御に反映することで、実装制御の精度の向上を図っている。
ところで、部品実装機などの組立機において部品を撮像する撮像装置は、撮像の対象物までの距離が概ね一定であることや設備コストなどを勘案して、焦点距離が一定に設定されたレンズユニットが多く採用されている。このようなレンズユニットを有する撮像装置では、所定のカメラ視野および撮像装置に搭載された撮像素子の画素数に応じた解像度で撮像が行われる。ここで、レンズユニットにおいて、外形寸法の大きい大型部品が収まるようにカメラ視野を設定すると、外形寸法の小さい小型部品を撮像した際に画像データに占める小型部品の面積が小さく、十分な解像度を確保できないおそれがある。
そこで、撮像装置のレンズユニットは、小型部品を対象物として十分な解像度を確保した画像データを取得するために、カメラ視野をある程度狭く設定する必要がある。しかし、このような設定では、大型部品を撮像の対象物とした場合に、大型部品がカメラ視野を超えてしまうおそれがある。そこで、特許文献2では、超解像処理により高解像度データを生成し、この高解像度データに基づいて実装制御を行う部品実装機が開示されている。
特開2013−26278号公報 特開平11−191157号公報
ところで、超解像処理には、特許文献2に記載されているように、複数の画像データを用いて高解像度データを生成するマルチフレーム型が知られている。このマルチフレーム型の超解像処理では、主として、複数の画像データを位置合わせする処理と、高解像度データを再構成する処理が行われる。位置合わせ処理は、例えば、撮像装置に対して部品等の対象物を相対移動させた際の移動量に基づいて行う。
そうすると、撮像装置に対して対象物を相対移動させた際の指令位置と実位置とに誤差が生じた場合には、位置合わせ処理にも誤差が生じることになる。マルチフレーム型の超解像処理において位置合わせ処理に誤差が生じると、生成される高解像度データに誤差が含まれることになる。このような高解像度データに基づいて部品の保持状態の認識を行うと、部品の位置や角度を誤認するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、多様な部品に対応して保持部材による当該部品の保持状態の認識に用いられる高解像度の画像データを取得可能とし、組立制御の精度を向上できる組立機を提供することを目的とする。
請求項1に係る組立機は、供給位置に供給された部品を取得して保持する保持部材と、1または複数の前記保持部材を昇降可能に支持し、前記供給位置から被組立体が位置決めされた組立位置まで移動可能に設けられた移動ヘッドと、前記保持部材に保持された前記部品を撮像する撮像装置と、前記撮像装置が前記部品を撮像する際に当該撮像装置の視野に収まる前記移動ヘッドの規定位置に付された基準マークと、前記部品に対する前記撮像装置の相対位置が互いに異なる撮像位置において撮像された複数の画像データを用いた超解像処理により高解像度データを生成し、当該高解像度データに基づいて前記保持部材による前記部品の保持状態を認識する画像処理部と、予め記憶されている制御プログラムと認識された前記部品の保持状態とに基づいて前記保持部材の移動を制御して、前記組立位置に前記部品を移載させる制御装置と、を備え、前記基準マークは、前記撮像装置により撮像された場合に前記撮像装置の視野において規定の範囲を占める寸法に設定され、前記画像処理部は、複数の前記画像データのうち一の前記画像データを基準データとし、当該基準データの前記撮像位置に対する他の前記画像データの前記撮像位置の変位量を、各前記画像データに含まれる前記基準マークに基づいてそれぞれ算出する変位量算出部と、複数の前記画像データの各前記変位量に基づいて、前記基準データに対する他の前記画像データの位置合わせを行う位置合わせ処理部と、位置合わせされた複数の前記画像データに基づいて前記高解像度データを生成する再構成処理部と、を有する。

このような構成によると、複数の画像データを用いた超解像処理、即ちマルチフレーム型の超解像処理において、変位量算出部により算出された複数の画像データの各変位量に基づいて基準データに対する他の画像データの位置合わせ処理が行われる。ここで、変位量算出部は、この変位量を算出する際に、各画像データに含まれる基準マークに基づく構成としている。そのため、仮に撮像装置に対して対象物(部品)を相対移動させた際の指令位置と実位置とに誤差が生じていたとしても、この誤差が位置合わせ処理に影響することを防止できる。つまり、位置合わせ処理部は、部品を移動させる際の移動ヘッドに対する指令位置によらず画像データの位置合わせ処理を行う。これにより、位置合わせ処理部は、各画像データを正確に位置合わせすることが可能となる。
よって、画像処理部は、撮像装置のレンズユニットについて大型部品が収まるようにカメラ視野を設定したとしても、高解像度の撮像素子を用いることなく小型部品の保持状態の認識に足りる高解像度データを生成することができる。従って、組立機の制御装置は、このように生成された高解像度データを用いることにより、多様な部品に対応して保持状態の認識に用いられる画像データを取得可能とし、組立制御の精度を向上できる。
第一実施形態における部品実装機を示す全体図である。 部品装着ヘッドの一部を拡大した正面図である。 図2のA方向矢視図である。 部品実装機の制御装置を示すブロック図である。 部品実装機による装着処理を示すフロー図である。 保持状態の認識処理を示すフロー図である。 複数の画像データの撮像位置の変位量を示す図である。 第二実施形態における部品実装機の制御装置を示すブロック図である。 保持状態の認識処理を示すフロー図である。
以下、本発明の組立機を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態において、組立機は、回路基板(被組立体)に電子部品を実装して生産される回路基板製品を対象とする部品実装機である。部品実装機は、例えば集積回路の製造工程において、回路基板上に複数の電子部品を装着する装置である。回路基板は、例えばスクリーン印刷機により電子部品の装着位置(組立位置)にクリームハンダが塗布され、複数の部品実装機を順に搬送されて電子部品が装着される。その後に、電子部品が装着された回路基板は、リフロー炉に搬送されてハンダ付けされることにより回路基板製品として集積回路を構成する。
<第一実施形態>
(1−1.部品実装機の全体構成)
部品実装機1の全体構成について、図1,2を参照して説明する。部品実装機1は、基板搬送装置10と、部品供給装置20と、部品移載装置30と、部品カメラ61と、基板カメラ62と、制御装置70とを備えて構成される。各装置10,20,30および部品カメラ61は、部品実装機1の基台2に設けられている。また、図1に示すように、部品実装機1の水平幅方向(図1の左上から右下に向かう方向)をX軸方向、部品実装機1の水平長手方向(図1の右上から左下に向かう方向)をY軸方向、鉛直高さ方向(図1の上下方向)をZ軸方向とする。
(1−1−1.基板搬送装置10)
基板搬送装置10は、回路基板BをX軸方向に搬送するとともに、回路基板Bを所定の位置に位置決めする。この基板搬送装置10は、Y軸方向に並設された複数の搬送機構11により構成されたダブルコンベアタイプである。搬送機構11は、図示しないコンベアベルトに載置されて搬送される回路基板Bを案内する一対のガイドレール12,13を有する。搬送機構11は、電子部品Tの装着処理に際して、回路基板Bを所定のX軸方向位置まで搬入して、クランプ装置により回路基板Bをクランプする。そして、搬送機構11は、回路基板Bに電子部品Tが装着されると、回路基板Bをアンクランプして、部品実装機1の機外に回路基板Bを搬出する。
(1−1−2.部品供給装置20)
部品供給装置20は、回路基板Bに実装される電子部品Tを供給する装置である。部品供給装置20は、部品実装機1のY軸方向の前部側(図1の左下側)に配置されている。この部品供給装置20は、本実施形態において、複数のカセット式のフィーダ21を用いたフィーダ方式としている。フィーダ21は、基台2に対して着脱可能に取り付けられるフィーダ本体部21aとフィーダ本体部21aの後端側に設けられたリール収容部21bとを有する。フィーダ21は、リール収容部21bにより部品包装テープが巻回された供給リール22を保持している。
上記の部品包装テープは、電子部品Tが所定ピッチで収納されたキャリアテープと、このキャリアテープの上面に接着されて電子部品Tを覆うトップテープとにより構成される。フィーダ21は、図示しないピッチ送り機構により供給リール22から引き出された部品包装テープをピッチ送りする。そして、フィーダ21は、キャリアテープからトップテープを剥離して電子部品Tを露出させている。これにより、フィーダ21は、フィーダ本体部21aの前端側に位置する供給位置Psにおいて、部品移載装置30の吸着ノズル42が電子部品Tを吸着可能となるように電子部品Tの供給を行っている。
(1−1−3.部品移載装置30)
部品移載装置30は、供給位置Psに供給された電子部品Tを保持して、回路基板B上の装着位置Pf(本発明の「組立位置」に相当する)まで電子部品Tを移載する。本実施形態において、部品移載装置30は、基板搬送装置10および部品供給装置20の上方に配置された直交座標型としている。この部品移載装置30は、Y軸方向に延在する一対のY軸レール31にY軸方向に移動可能にY軸スライド32が設けられている。
Y軸スライド32は、ボールねじ機構を介してY軸モータ33の動作により制御される。また、Y軸スライド32には、移動台34がX軸方向に移動可能に設けられている。移動台34は、図示しないボールねじ機構を介してX軸モータ35の動作により制御される。Y軸スライド32および移動台34は、上記の構成の他に、例えばリニアモータを用いられた直動機構に設けられ、当該リニアモータの動作により制御される構成としてもよい。
また、部品移載装置30の移動台34には、実装ヘッド40(本発明の「移動ヘッド」に相当する)が取り付けられている。この実装ヘッド40は、Z軸と平行なR軸回りに回転可能なノズルホルダ41(本発明の「ホルダ部材」に相当する)により複数の吸着ノズル42(本発明の「保持部材」に相当する)を昇降可能に支持する。実装ヘッド40は、フレーム43を介して移動台34に固定されている。フレーム43は、上部にR軸モータ44およびZ軸モータ45を支持している。
より詳細には、実装ヘッド40のノズルホルダ41は、全体形状としては円柱状に形成され、図2に示すように、インデックス軸46を介してR軸モータ44の出力軸に連結されている。これにより、ノズルホルダ41は、R軸モータ44およびインデックス軸46によって回転制御可能に構成されている。
また、ノズルホルダ41は、図3に示すように、R軸と同心の円周上において周方向に等間隔に複数(本実施形態では12本)のノズルスピンドル47をZ軸方向に摺動可能に支持している。各ノズルスピンドル47の下端部には、図2に示すように、吸着ノズル42が交換可能にそれぞれ取り付けられている。このように、ノズルホルダ41は、各ノズルスピンドル47を介して各吸着ノズル42を支持している。
また、ノズルスピンドル47の上端部にはノズルギヤ47aが形成されている。このノズルギヤ47aは、インデックス軸46の外周側に相対回転可能に支持されたθ軸ギヤ51とZ軸方向に摺動可能に噛合している。θ軸ギヤ51は、Z軸方向に所定長さの歯幅を有し、図示しないθ軸モータと変速機構52を介して連結され、θ軸モータにより回転駆動する。このような構成により、θ軸モータが回転すると、変速機構52およびθ軸ギヤ51を介して、ノズルホルダ41に支持された全てのノズルスピンドル47が回転する。よって、各吸着ノズル42は、θ軸モータの回転によりノズルホルダ41に対して自転し、θ軸モータ等によって回転制御可能に構成されている。
また、ノズルスピンドル47の外周側であって、ノズルホルダ41の上面とノズルギヤ47aの下面との間には圧縮スプリング48が設けられている。ノズルスピンドル47は、この圧縮スプリング48によりノズルホルダ41に対して上方に付勢され、下端部に形成された大径部47bがノズルホルダ41の下面に当接することで上方への移動を規制されている。つまり、ノズルスピンドル47の大径部47bがノズルホルダ41に当接している状態は、ノズルスピンドル47に取り付けられた吸着ノズル42が最も上昇した状態にある。
複数のノズルスピンドル47のうち昇降位置H1に割出されたノズルスピンドル47の上端面には、ノズルレバー53が当接している。ノズルレバー53は、Z軸モータ45の出力軸に図示しないボールねじ機構を介して連結され、Z軸モータ45の回転駆動によりZ軸方向に移動制御される。このような構成により、Z軸モータ45が回転すると、ノズルレバー53がノズルスピンドル47を押圧し、ノズルスピンドル47が圧縮スプリング48の弾性力に抗してZ軸方向にノズルスピンドル47を下降させる。
このように、Z軸モータ45や圧縮スプリング48等により昇降機構が構成され、吸着ノズル42は、ノズルスピンドル47のZ軸方向移動に伴って昇降するようになっている。また、各吸着ノズル42には、ノズルスピンドル47を介して図示しない吸着ノズル駆動装置から負圧が供給される。これにより、各吸着ノズル42は、その先端部で電子部品Tを吸着可能としている。
ノズルホルダ41の下面には、図3に示すように、基準マーク54が付されている。基準マーク54は、後述する部品カメラ61が吸着ノズル42に保持された電子部品Tを撮像する際に、当該部品カメラ61のカメラ視野Fvに収まる実装ヘッド40の規定位置に付されている。本実施形態においては、基準マーク54は、ノズルホルダ41の下面であって、R軸中心に基準マーク54の中心が一致するように配置されている。これにより、基準マーク54は、実装ヘッド40の基準となる位置を示す構成となっている。
本実施形態において、基準マーク54は、図3に示すように、直径Dからなる円形部をR軸周りに等間隔に4つ配置して構成される。基準マーク54は、部品カメラ61により撮像された場合に部品カメラ61のカメラ視野Fvにおいて規定の範囲を占める寸法に設定されている。詳細には、撮像により取得される画像データにおいて、基準マーク54を構成する4つの円形部がそれぞれ規定の画素数をもって示されるように、当該円形部の直径Dが設定されている。また、基準マーク54の色彩は、ノズルホルダ41との境界が鮮明となるように設定されている。
(1−1−4.部品カメラ61および基板カメラ62)
部品カメラ61および基板カメラ62は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有するデジタル式の撮像装置である。部品カメラ61および基板カメラ62は、通信可能に接続された制御装置70による制御信号に基づいてカメラ視野Fvに収まる範囲の撮像を行い、当該撮像により取得した画像データを制御装置70に送出する。
部品カメラ61は、光軸がZ軸方向となるように基台2に固定され、吸着ノズル42に保持された状態の電子部品Tを撮像可能に構成されている。詳細には、部品カメラ61のレンズユニットは、撮像素子から一定の距離にある対象物に焦点が合うように設定されている。また、部品カメラ61のレンズユニットのカメラ視野Fvは、図3に示すように、実装ヘッド40が支持する全ての吸着ノズル42が収まる大きさに設定されている。つまり、このカメラ視野Fvに設定された部品カメラ61により撮像すると、12本の吸着ノズル42に保持された全ての電子部品Tを1枚の画像データに収めることが可能である。
また、部品カメラ61から画像データを取得した制御装置70は、画像処理により吸着ノズル42による電子部品Tの保持状態を認識する。そして、制御装置70が電子部品Tの保持状態に応じて吸着ノズル42の位置および角度を補正することで、実装制御の精度向上を図ることが可能となる。電子部品Tの保持状態の認識処理の詳細については後述する。
基板カメラ62は、光軸がZ軸方向となるように移動台34に固定され、回路基板Bを撮像可能に構成されている。この基板カメラ62から画像データを取得した制御装置70は、画像処理により例えば基板に付された基板マークを認識することで、基板搬送装置10による回路基板Bの位置決め状態を認識する。そして、制御装置70は、回路基板Bの位置決め状態に応じて移動台34の位置を補正して、電子部品Tの装着を行うように制御する。このように、基板カメラ62の撮像による画像データを用いることにより、実装制御の精度向上を図ることが可能となる。
(1−1−5.制御装置70)
制御装置70は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成され、部品カメラ61および基板カメラ62の撮像により取得した画像データに基づいて回路基板Bへの電子部品Tの実装を制御する。この制御装置70は、図4に示すように、実装制御部71、画像処理部72、および記憶部73に、バスを介して入出力インターフェース75が接続されている。入出力インターフェース75には、モータ制御回路76および撮像制御回路77が接続されている。
実装制御部71は、モータ制御回路76を介して実装ヘッド40の位置や吸着機構の動作を制御する。より詳細には、実装制御部71は、部品実装機1に複数設けられた各種センサから出力される情報や、各種の認識処理の結果を入力する。そして、実装制御部71は、記憶部73に記憶されている制御プログラム、各種センサによる情報、画像処理や認識処理の結果に基づいて、モータ制御回路76に制御信号を送出する。これにより、実装ヘッド40に支持された吸着ノズル42の位置および回転角度が制御される。
画像処理部72は、撮像制御回路77を介して部品カメラ61および基板カメラ62の撮像による画像データを取得して、用途に応じた画像処理を実行する。この画像処理には、例えば、画像データの二値化、フィルタリング、色相抽出、超解像処理などが含まれる。画像処理部72の詳細については後述する。
記憶部73は、ハードディスク装置などの光学ドライブ装置、またはフラッシュメモリなどにより構成される。この記憶部73には、部品実装機1を動作させるための制御プログラム、バスや通信ケーブルを介して部品カメラ61および基板カメラ62から制御装置70に転送された画像データ、画像処理部72による処理の一時データなどが記憶される。入出力インターフェース75は、CPUや記憶部73と各制御回路76,77との間に介在し、データ形式の変換や信号強度を調整する。
モータ制御回路76は、実装制御部71による制御信号に基づいて、Y軸モータ33、X軸モータ35、R軸モータ44、Z軸モータ45、およびθ軸モータを制御する。これにより、実装ヘッド40が各軸方向に位置決めされる。また、この制御により、所定の吸着ノズル42が昇降位置H1に割り出されるとともに、所定角度となるように制御される。
撮像制御回路77は、制御装置70のCPUなどによる撮像の制御信号に基づいて、部品カメラ61および基板カメラ62による撮像を制御する。また、撮像制御回路77は、部品カメラ61および基板カメラ62の撮像による画像データを取得して、入出力インターフェース75を介して記憶部73に記憶させる。
(1−2.画像処理部72の詳細構成)
制御装置70の画像処理部72の詳細構成について説明する。ここで、画像処理部72が行う種々の画像処理には、実装制御部71が吸着ノズル42の位置および角度を補正する際に用いられる電子部品の保持状態を認識する処理が含まれる。この保持状態の認識処理には、部品カメラ61の撮像による画像データが用いられる。ここで、部品カメラ61のレンズユニットは、上記のように、焦点距離が一定に設定され、且つ実装ヘッド40に支持された複数の吸着ノズル42が配置される範囲を考慮してカメラ視野を設定されている。
そのため、小型部品を対象とした保持状態の認識処理において、取得した画像データを単に用いたのでは、画像データにおいて占める小型部品の面積が小さく、十分な解像度を確保できないことがある。そこで、本実施形態では、装着処理の対象が小型部品の場合に、画像処理部72において、超解像処理を行うことで、部品の保持状態の認識処理の精度向上を図っている。超解像処理としては複数種類の処理方法が知られているが、画像処理部72は、マルチフレーム型の超解像処理を採用している。
詳細には、画像処理部72は、電子部品Tに対する部品カメラ61の相対位置が互いに異なる撮像位置において撮像された複数の画像データを用いた超解像処理を行う。画像処理部72は、マルチフレーム型の超解像処理により高解像度データを生成し、当該高解像度データに基づいて吸着ノズル42による電子部品Tの保持状態を認識する。この画像処理部72は、図4に示すように、変位量算出部721と、データ判定部722と、位置合わせ処理部723と、再構成処理部724と、保持状態認識部725とを有する。
変位量算出部721は、複数の画像データのうち一の画像データを基準データとし、基準データの撮像位置に対する他の画像データの撮像位置の変位量をそれぞれ算出する。上記の「基準データ」は、マルチフレーム型の超解像処理を行うにあたり、部品カメラ61の撮像により取得した複数の画像データから任意に選択される。基準データとしては、例えば複数回に亘る撮像のうち最初の撮像により取得された画像データを基準データとしてもよい。また、以下では、複数の画像データから基準データを除いた他の画像データを「補助データ」とも称する。
また、変位量算出部721は、各画像データ(基準データおよび補助データ)に含まれる基準マーク54に基づいて、補助データの変位量をそれぞれ算出する。ここで、基準マーク54は、上述したように、部品カメラ61が吸着ノズル42に保持された電子部品Tを撮像する際に、当該部品カメラ61のカメラ視野Fvに収まる実装ヘッド40の規定位置に付されている。よって、部品カメラ61が吸着ノズル42に保持された電子部品Tを撮像した場合には、当該撮像による各画像データには基準マーク54が含まれる。
詳細には、変位量算出部721は、先ず基準データにおける基準マーク54の位置を認識する。これは、基準データの中心を部品カメラ61の光軸として、当該光軸からの距離を算出することにより認識することが可能である。変位量算出部721は、同様に、補助データにおける基準マーク54の位置を認識する。そして、変位量算出部721は、認識した基準データおよび補助データにおける基準マーク54の位置の差分から変位量を算出する。
データ判定部722は、複数の画像データを用いた超解像処理、即ちマルチフレーム型の超解像処理における各画像データの適否を判定する。また、データ判定部722は、複数の画像データの各変位量と、部品カメラ61の撮像素子における画素の間隔とに基づいて、上記の適否を判定する。ここで、マルチフレーム型の超解像処理に適した画像データとは、変位量をΔ、画素の間隔をWp、任意の整数をM、移動方向のフレーム数(基準データを含む)をN、とすると、Δ=Wp(M+1/N)を最適値とする画像データである。
例えば、整数Mを0、移動方向をX軸方向、フレーム数Nを2とした場合には、変位量ΔがX軸方向に半画素(Δ=Wp/2)だけずれた補助データが超解像処理に適していると判定される。移動方向がY軸方向を含む場合には、移動方向の変位量をそれぞれ算出して、上記と同様に判定される。また、実際には、許容誤差を勘案して、画像データの変位量が所定の許容範囲に収まるか否かにより、その適否が判定される。
位置合わせ処理部723は、複数の画像データの各変位量に基づいて、基準データに対する他の画像データ(補助データ)の位置合わせを行う。この位置合わせ処理では、基準データにおける基準マーク54に、補助データにおける基準マーク54を一致させるように処理される。これにより、基準データの撮像位置に対して、補助データの撮像位置の移動がXY軸方向や回転方向の移動を含む場合には、逆方向に移動させるように補助データが基準データに位置合わせされる。
また、この位置合わせ処理においては、補助データ撮像位置への移動における制御指令値を用いていない。これにより、移動機構(実装ヘッド40)の動作誤差や振動に起因して、補助データの撮像位置への移動に意図しない方向への移動が含まれていたとしても、当該移動を含めて位置合わせがなされ、その後の画像処理に影響しない構成となっている。また、位置合わせ処理は、算出された変位量の分だけ補助データを移動させるようにしてもよいし、単に基準マーク54同士を一致させてもよい。何れにおいても、複数の画像データは、位置合わせされた後に、算出された変位量がそれぞれ関連付けされる。
再構成処理部724は、位置合わせされた複数の画像データに基づいて高解像度データを生成する。詳細には、再構成処理部724は、複数の画像データと、それぞれに関連付けられた変位量とに基づいて、MAP(Maximum A Posterior)法やIBP(Iterative Back Projection)法などにより、解像度を高められた画像データを再構成する。
保持状態認識部725は、再構成処理部724により生成された高解像度データに基づいて、保持部材である吸着ノズル42に保持された電子部品Tの位置および角度を含む保持状態を認識する。この電子部品Tの保持状態は、部品カメラ61の撮像により取得した低解像度データを用いて認識した保持状態と比較すると、解像度が高まっている分だけ高精度に認識される。
ここで、保持状態の認識の対象となる電子部品Tが画像データにおいて占める面積が小さいと、認識精度が低下する。これは、例えば電子部品Tのある一辺を示すために使用される画素数が所定画素数を下回ると、その一辺の長さや角度を割り出すことが困難となるためである。そこで、電子部品Tの一辺が所定画素数をもって示される高解像度データを超解像処理により生成し、保持状態の認識に用いている。
これにより、画像処理部72は、吸着ノズル42に対する電子部品TのX軸方向、Y軸方向の位置、および吸着ノズル42の中心軸に対する電子部品Tの回転角度を含む保持状態を認識する。画像処理部72は、実装ヘッド40が支持する複数の吸着ノズル42に保持された複数の電子部品Tの数量だけ同様の処理を繰り返す。そして、画像処理部72は、各電子部品Tの保持状態について記憶部73に記憶する。
(1−3.部品実装機による電子部品Tの実装制御等)
(1−3−1.電子部品Tの実装制御)
上記の部品実装機1による電子部品Tの実装制御について、図5を参照して説明する。この保持状態の認識処理は、実装制御部71による電子部品Tの実装制御において実行される。実装制御は、図5に示すように、先ず複数の吸着ノズル42に電子部品Tを順次吸着させる吸着処理(ステップ11(以下、「ステップ」を「S」と表記する))が実行される。
次に、実装ヘッド40を回路基板Bにおける装着位置の上方まで移動させる(S12)。このとき、実装ヘッド40は、部品カメラ61の上方を経由し、その際に部品カメラ61による電子部品Tの撮像処理が実行される。その後に、電子部品Tを回路基板Bに順次装着する装着処理(S13)が実行される。そして、全ての電子部品Tの装着が終了したか否かを判定し(S14)、装着が終了するまで上記処理(S11〜S14)が繰り返される。
上記の実装ヘッド40の移動(S12)および装着処理(S13)では、部品カメラ61の撮像による画像データに基づいて、電子部品Tの保持状態の認識処理が実行される。そして、実装制御部71は、各吸着ノズル42による電子部品Tの保持状態に基づいて、吸着ノズル42の位置および角度を補正し、電子部品Tの実装を制御する。
(1−3−2.電子部品Tの保持状態の認識処理)
上記の電子部品Tの保持状態の認識処理について、図6および図7を参照して説明する。ここで、保持状態の認識処理は、超解像処理により生成された高解像度データを用いる。そして、この超解像処理は、複数の画像データを用いるマルチフレーム型を採用している。本実施形態では、電子部品Tに対する部品カメラ61の相対位置が互いに異なる4箇所の撮像位置において撮像された4つの画像データにより超解像処理を行うものとする。
制御装置70は、図6に示すように、最初の撮像位置に実装ヘッド40を移動させる(S21)。この最初の撮像位置としては、例えば部品カメラ61の光軸と、実装ヘッド40に付された基準マーク54の中心とが一致するような位置である。そして、制御装置70は、複数の電子部品Tの撮像処理を行う(S22)。
具体的には、制御装置70は、実装ヘッド40が支持する吸着ノズル42が部品カメラ61の上方にあることをモータ制御回路76より入力し、撮像制御回路77を介して部品カメラ61に対して撮像を行うように制御指令を送出する。これにより、複数の吸着ノズル42に保持された状態の全ての電子部品Tが撮像され、当該撮像による画像データが記憶部73に記憶される。
次に、制御装置70は、4箇所の撮像位置での撮像が終了したかを判定し(S23)、終わっていない場合には(S23:No)、S21〜S23を繰り返す。再び実装ヘッド40を移動させる際に、制御装置70は、撮像素子における画素の間隔の半分にあたる距離だけX軸方向またはY軸方向に実装ヘッド40を移動させる(S21)。そして、制御装置70は、半画素だけ移動した電子部品Tの撮像処理を再び行う(S22)。
全ての撮像位置での撮像が終了すると(S23:Yes)と、記憶部73には、最初の撮像処理による画像データに加えて、X軸方向に半画素だけシフトした画像データ、Y軸方向に半画素だけシフトした画像データ、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ半画素だけシフトした画像データが記憶される。
続いて、変位量算出部721は、最初の撮像により取得された画像データを基準データとして、他の補助データの変位量を算出する(S24)。ここで、図7は、複数の画像データの撮像位置の変位量を示している。なお、図7のFsは基準データの一部を示し、F1〜F3は他の補助データの一部を示している。変位量算出部721は、先ず基準データFs、補助データF1〜F3に含まれる基準マーク54を認識する。
次に、変位量算出部721は、基準データFsの変位量を0として、基準データFsの撮像位置に対する第一の補助データF1の変位量(Δ1x,Δ1y)を算出する。変位量算出部721は、同様に、第二の補助データF2の変位量(Δ2x,Δ2y)、および第三の補助データF3の変位量(Δ3x,Δ3y)を算出する。
データ判定部722は、複数の画像データがマルチフレーム型の超解像処理に適しているか否かを判定する(S25)。詳細には、データ判定部722は、先ず補助データF1〜F3の変位量Δ1〜Δ3を取得する。次に、データ判定部722は、それぞれの変位量Δ1〜Δ3が、対応する移動方向と許容範囲に基づいて適否を判定する。
具体的には、第一の補助データF1の変位量Δ1におけるX軸方向成分Δ1xが、実装ヘッド40の移動(S21)により撮像素子の画素の間隔Wpの半分に許容誤差を加算および減算した範囲に収まるかを判定する。さらに、変位量Δ1におけるY軸方向成分Δ1yが、基準データのY軸方向位置に許容誤差を加算および減算した範囲に収まるかを判定する。データ判定部722は、変位量Δ2,Δ3についても同様に判定する。
上記の判定において、補助データの変位量Δ1〜Δ3が超解像処理に不適と判定された場合には(S25:No)、制御装置70は、再び撮像を行う。つまり、制御装置70は、不適と判定された補助データに対応する撮像位置まで実装ヘッド40を移動させ(S21)、電子部品Tの撮像処理を行う(S22)。また、不適と判定された補助データの分だけS21〜S23を繰り返す。
一方で、補助データの変位量の変位量Δ1〜Δ3が超解像処理に適正と判定された場合には(S25:Yes)、位置合わせ処理部723が基準データに対する補助データの位置合わせ処理を実行する(S26)。この位置合わせ処理では、補助データの変位量Δ1〜Δ3に基づいて、基準データにおける基準マーク54に補助データにおける基準マーク54を一致させるように処理される。これにより、基準データに補助データが位置合わせされ、算出されている変位量Δ1〜Δ3を関連付けられて記憶部73に記憶される。
続いて、再構成処理部724は、位置合わせされた複数の画像データに基づいて高解像度データを生成する再構成処理を実行する(S27)。上記の位置合わせ処理(S26)および再構成処理(S27)がマルチフレーム型の超解像処理に相当する。このような超解像処理によって、画像処理部72は、複数の電子部品Tの一辺が所定画素数をもって示される高解像度データを取得する。
そして、保持状態認識部725は、超解像処理により生成された高解像度データに基づいて、吸着ノズル42に保持された電子部品Tの位置および角度を含む保持状態の認識処理を実行する(S28)。この保持状態の認識処理は、例えば高解像度データにおける電子部品Tと、部品情報に含まれる電子部品Tの外形をマッチングすることにより行われる。画像処理部72は、電子部品Tの保持状態として、それぞれの吸着ノズル42に対する電子部品TのX軸方向、Y軸方向のずれ量、および吸着ノズル42の中心軸に対する電子部品Tの回転角度を記憶部73に記憶させて、この保持状態の認識処理を終了する。
(1−4.実施形態の構成による効果)
本実施形態に係る組立機(部品実装機1)は、供給位置Psに供給された部品(電子部品T)を取得して保持する保持部材(吸着ノズル42)と、1または複数の保持部材(吸着ノズル42)を昇降可能に支持し、供給位置Psから被組立体(回路基板B)が位置決めされた組立位置(装着位置Pf)まで移動可能に設けられた移動ヘッド(実装ヘッド40)と、保持部材に保持された部品を撮像する撮像装置(部品カメラ61)と、撮像装置が部品を撮像する際に当該撮像装置の視野(カメラ視野Fv)に収まる移動ヘッドの規定位置に付された基準マーク54と、部品に対する撮像装置の相対位置が互いに異なる撮像位置において撮像された複数の画像データを用いた超解像処理により高解像度データを生成し、当該高解像度データに基づいて保持部材による部品の保持状態を認識する画像処理部72と、予め記憶されている制御プログラムと認識された部品の保持状態とに基づいて保持部材の移動を制御して、組立位置に部品を移載させる制御装置70と、を備える。
基準マーク54は、撮像装置により撮像された場合に撮像装置の視野において規定の範囲を占める寸法に設定される。画像処理部72は、複数の画像データのうち一の画像データを基準データとし、当該基準データの撮像位置に対する他の画像データの撮像位置の変位量Δ1〜Δ3を、各画像データに含まれる基準マーク54に基づいてそれぞれ算出する変位量算出部721と、複数の画像データの各変位量Δ1〜Δ3に基づいて、基準データに対する他の画像データの位置合わせを行う位置合わせ処理部723と、位置合わせされた複数の画像データに基づいて高解像度データを生成する再構成処理部724と、を有する。
このような構成において、変位量算出部721は、基準データおよび補助データに含まれる基準マーク54に基づいて、補助データの変位量Δ1〜Δ3を算出する。そのため、仮に部品カメラ61に対して電子部品Tを相対移動させた際の指令位置と実位置とに誤差が生じていたとしても、この誤差が位置合わせ処理(S26)に影響することを防止できる。つまり、位置合わせ処理部723は、電子部品Tを移動させる際の実装ヘッド40に対する指令位置を用いることなく、画像データの位置合わせ処理を行う。これにより、位置合わせ処理部723は、各画像データを正確に位置合わせすることが可能となる。
よって、画像処理部72は、部品カメラ61のレンズユニットについて大型の部品が収まるようにカメラ視野Fvを設定したとしても、高解像度の撮像素子を用いることなく小型の電子部品Tの保持状態の認識に足りる高解像度データを生成することができる。従って、部品実装機1の制御装置70は、このように生成された高解像度データを用いることにより、多様な電子部品Tに対応して保持状態の認識に用いられる画像データを取得可能とし、組立制御(実装制御)の精度を向上できる。
本実施形態において、画像処理部72は、複数の画像データの各変位量Δ1〜Δ3と、撮像装置(部品カメラ61)の撮像素子における画素の間隔とに基づいて、超解像処理における各画像データの適否を判定するデータ判定部722をさらに有する。
このような構成によると、撮像により取得された画像データの超解像処理における適否を判定できる(S25)。そうすると、不適な画像データを超解像処理(S26,S27)の実行前に認識できるので、超解像処理の精度低下を未然に防ぐことができる。また、超解像処理に不適な画像データを検出した場合には、再撮像(S21〜S23)を行うことで、再度、超解像処理に適した画像データを取得することができる。
本実施形態において、移動ヘッド(実装ヘッド40)は、回転可能なホルダ部材(ノズルホルダ41)により複数の保持部材(吸着ノズル42)を支持し、撮像装置(部品カメラ61)の視野(カメラ視野Fv)は、移動ヘッドが支持する全ての保持部材が収まる大きさに設定されている。
このような構成によると、広範なカメラ視野Fvを有するようにレンズユニットを設定しても、画像処理部72は、微細な電子部品Tに対応して、その保持状態を認識することが可能となる。よって、部品実装機1においては、多様な電子部品Tへの対応が可能となる。よって、本発明を部品実装機1に適用することは特に有用である。
本実施形態において、保持部材は、部品(電子部品T)を吸着して保持する吸着ノズル42であり、組立機は、制御装置70の制御によって被組立体(回路基板B)である回路基板に吸着ノズルにより保持された部品を実装する部品実装機1である。
このような構成によると、電子部品Tが微細化するとともに、大型の電子部品Tを回路基板Bに実装することが要求される部品実装機1においては、広範なレンズユニットを採用でき、かつ微細な電子部品Tへの対応が可能となる。よって、本発明を部品実装機1に適用することは特に有用である。
<第二実施形態>
第二実施形態の部品実装機について、図8および図9を参照して説明する。第二実施形態の構成は、主として、第一実施形態の制御装置70における画像処理部72の構成、および電子部品Tの保持状態の認識処理が相違する。その他の共通する構成については、第一実施形態と実質的に同一であるため、詳細な説明を省略する。以下、相違点のみについて説明する。
(2−1.制御装置170)
本実施形態の制御装置170は、超解像処理に用いられる複数の画像データの取得方法が、第一実施形態の制御装置70の採用する方法と相違する。詳細には、制御装置170は、超解像処理に用いられる複数の画像データを取得するための撮像処理において、実装ヘッド40を部品カメラ61に対して相対移動させながら、部品カメラ61に対して複数回に亘り電子部品Tの撮像を行うように制御する。この撮像制御により取得される画像データの数量は、超解像処理に用いられる画像データの数量よりも多い。
変位量算出部721は、取得された複数の画像データのうち一の画像データを基準データとし、基準データの撮像位置に対する他の画像データ(補助データ)の撮像位置の変位量をそれぞれ算出する。そして、データ判定部722は、上記のような撮像の制御により取得した複数の画像データについて変位量算出部721によりそれぞれ算出された変位量に基づいて、超解像処理における画像データの適否を判定する。
また、制御装置170の画像処理部172は、第一実施形態の画像処理部72に加えてデータ抽出部726を有する。データ抽出部726は、データ判定部722による判定結果に基づいて、撮像の制御により取得した複数の画像データから超解像処理に用いる所定数の画像データを抽出する。このとき、データ抽出部726は、先ず吸着ノズル42に保持された電子部品Tの寸法情報、および部品カメラ61の撮像素子の画素数に応じて、高解像度データにおける目標解像度を算出する。次に、データ抽出部726は、抽出する画像データの数量を目標解像度に基づいて設定する。
ここで、上述した部品実装機1の構成によると、部品カメラ61から実装ヘッド40までの距離は概ね一定の距離が維持されている。また、部品カメラ61のレンズユニットは、固定焦点であり、概ね一定のカメラ視野Fvが維持されている。そのため、規定の画素数からなる撮像素子を有する部品カメラ61により対象物である電子部品Tを撮像すると、画像データにおいて電子部品Tが占める画素数が定まることになる。
また、上述したように、画像データにおいて電子部品Tのある一辺を示すために使用される画素数が所定画素数を下回ると、その一辺の長さや角度を割り出すことが困難となる。つまり、電子部品Tのある一辺の長さや角度を認識するためには、当該一辺を示すために使用される画素数が所定画素数を上回るように、目標解像度を設定すればよい。
そこで、データ抽出部726は、電子部品Tの寸法情報、および部品カメラ61の撮像素子の画素数に応じて目標解像度を算出する。つまり、この目標解像度は、部品カメラ61から電子部品Tまでの距離と部品カメラ61のカメラ視野Fvとにより定まる撮像環境において、電子部品Tの寸法および撮像素子の画素数によって適宜変動する。
よって、電子部品Tの寸法が小さくなれば目標解像度は高くなり、電子部品Tの寸法が大きくなれば目標解像度は低くなる。そして、目標解像度が設定されると、マルチフレーム型の超解像処理において必要となる画像データの数量が定まる。そこで、データ抽出部726は、制御装置170が部品カメラ61に対して実装ヘッド40を相対移動させながら撮像した多数の画像データから抽出する画像データの数量を目標解像度に基づいて設定する。
また、位置合わせ処理部723および再構成処理部724により、抽出された所定数の画像データが超解像処理され、目標解像度を満たす高解像度データが生成される。保持状態認識部は、この高解像度データに基づいて吸着ノズル42による電子部品Tの保持状態を認識する処理を行う。このとき、高解像度データにおいて電子部品Tが占める画素数がある程度に確保され、認識精度の低下の防止が図られている。
(2−2.電子部品Tの保持状態の認識処理)
本実施形態における電子部品Tの保持状態の認識処理について、図9を参照して説明する。制御装置170のデータ抽出部726は、現在、吸着ノズル42に保持されている電子部品Tに係る寸法情報を記憶部73から取得する。そして、データ抽出部726は、この寸法情報、および撮像素子の画素数に応じて目標解像度を算出する(S131)。
次に、データ抽出部726は、後の撮像処理により取得される多数の画像データから超解像処理のために抽出する画像データの数量を目標解像度に基づいて設定する(S132)。この画像データの抽出数については、部品カメラ61に対する電子部品Tの移動方向ごとに設定してもよい。例えば、X軸方向のフレーム数とY軸方向のフレーム数との合算で抽出数とすることが考えられる。
続いて、制御装置170は、部品カメラ61の上方を通過させるように実装ヘッド40を移動させる。このとき、制御装置170は、部品カメラ61に対して複数回に亘り電子部品Tの撮像を行うように制御する(S133)。詳細には、制御装置170は、部品カメラ61のカメラ視野Fvに基準マーク54が収まる状態において、部品カメラ61に所定のタイミングで撮像指令を複数回に亘り送出する。
制御装置170により制御される実装ヘッド40の移動方向、移動速度、部品カメラ61による撮像のタイミング、撮像の回数については、データ抽出部726により設定された画像データの抽出数との関係で定められる。例えば、X軸方向のフレーム数が2の場合に、実装ヘッド40をX軸方向に一定速度で移動させた状態で、それぞれの撮像位置の間隔(変位量Δ)が画素の間隔Wpを整数M倍した値に、画素の間隔Wpを2等分した距離(Wp/3)を加算した値(Δ=Wp(M+1/2))となるように撮像指令を送出する。
上記のような撮像処理により、実装ヘッド40が部品カメラ61の上方に位置する期間に多数の画像データが記憶部73に記憶される。続いて、変位量算出部721は、多数の画像データの一の画像データを基準データとして、他の補助データの変位量を算出する(S134)。この変位量の算出(S134)については、第一実施形態における変位量の算出(S24)と実質的に同様なので説明を省略する。
データ判定部722は、上記のような撮像の制御(S133)により取得した複数の画像データについて、変位量算出部721によりそれぞれ算出された変位量に基づいて超解像処理における適否を判定する(S135)。詳細には、データ判定部722は、補助データの変位量と、S132において設定された画像データの抽出数とに基づいて、変位量と対応する移動方向と許容範囲に基づいて適否を判定する。
データ抽出部726は、データ判定部722による判定結果に基づいて、撮像の制御(S133)により取得した複数の画像データから超解像処理に用いる所定数の画像データを抽出する(S136)。抽出する画像データの所定数は、S132において設定された画像データの抽出数である。抽出数に対して、超解像処理に適した画像データが多数ある場合には、そのうちから最適値に近い上位の画像データを優先的に抽出する。
その後に、位置合わせ処理(S137)、再構成処理(S138)、および保持状態の認識処理(S139)を実行する。これらの処理は、第一実施形態の対応する処理(S26〜S28)と実質的に同一であるため、詳細な説明を省略する。画像処理部172は、認識された複数の電子部品Tの保持状態を記憶部73に記憶させて、この保持状態の認識処理を終了する。
(2−3.実施形態の構成による効果)
上述した部品実装機1によると、第一実施形態と同様の効果を奏する。また、本実施形態において、制御装置170は、移動ヘッド(実装ヘッド40)を撮像装置(部品カメラ61)に対して相対移動させながら、撮像装置に対して複数回に亘り部品(電子部品T)の撮像を行うように制御し、データ判定部722は、当該撮像の制御により取得した複数の画像データについて変位量算出部721によりそれぞれ算出された変位量Δ1〜Δ3に基づいて超解像処理における適否を判定し、画像処理部72は、データ判定部722による判定結果に基づいて、撮像の制御により取得した複数の画像データから超解像処理に用いる所定数の画像データを抽出するデータ抽出部726をさらに有する。
このような構成によると、撮像の処理(S133)において、電子部品Tと部品カメラ61の相対位置、即ち撮像位置を概ね制御することにより、超解像処理に適した画像データを取得できる。よって、撮像の処理の負荷を軽減し、撮像の処理に要する時間を短縮することができる。
本実施形態において、データ抽出部726は、保持部材(吸着ノズル42)に保持された部品(電子部品T)の寸法情報、および撮像素子の画素数に応じて高解像度データにおける目標解像度を算出し、抽出する画像データの数量を目標解像度に基づいて設定する。
このような構成によると、多数の画像データから超解像処理に用いられる画像データを抽出する際に、目標解像度との関係から抽出数を設定できる。これにより、過剰に高い解像度となる高解像度データが生成されることを防止できる。これにより、超解像処理の効率を向上し、また処理付加を軽減することができる。
<第一、第二実施形態の変形態様>
第一、第二実施形態では、基準マーク54は、図3に示すように、4つの円形部をR軸周りに等間隔に配置して構成されるものとした。これに対して、基準マーク54は、部品カメラ61により撮像された場合に部品カメラ61のカメラ視野Fvにおいて規定の範囲を占める寸法であれば、その形状および色彩については適宜設定することが可能である。
具体的には、部品カメラ61に対する電子部品Tの相対移動の方向を勘案して、当該方向に直交する線分を複数有する形状としてもよい。また、上記の相対移動に回転移動が含まれる場合には、位置合わせ処理における角度誤差を抑制するために、4つの円形部の間隔を大きく設定することも考えられる。
ここで、第一実施形態の撮像処理(S22)では、部品カメラ61に対して電子部品Tを位置決めした状態で撮像を行うものとした。一方で、第二実施形態の撮像処理(S133)では、部品カメラ61に対して電子部品Tが移動した状態で撮像を行うものとした。その他に、これらを組み合わせて撮像処理を行うようにしてもよい。
例えば、実装ヘッド40の移動に伴い発生する振動などを利用して撮像処理を行うようにしてもよい。部品カメラ61に対して電子部品Tを位置決めした場合に、指令位置に実装ヘッド40が到達した直後に実装ヘッド40が振動し、完全に静止した状態となるまでの期間が生じることがある。これは、特に実装ヘッド40の移動速度が高い場合に生じやすい。そこで、実装ヘッド40が振動している期間に電子部品Tを複数回に亘り撮像し、超解像処理に適した画像データを抽出することが可能である。
また、本実施形態では、組立機が部品実装機1である構成を例示して説明した。その他に、供給位置で取得した部品を組立位置まで移載して、当該部品を被組立体に組み付ける組立機であれば、超解像処理を用いて認識した部品の保持状態に基づいて、組立制御を行うことが可能である。よって、組立機は、例えば、パワーモジュールなどを組み立てる製造設備を構成するものとしてもよい。このような構成においても、本実施形態と同様の効果を得られる。
1:部品実装機(組立機)、 2:基台
10:基板搬送装置、 20:部品供給装置
30:部品移載装置
40:実装ヘッド(移動ヘッド)
41:ノズルホルダ(ホルダ部材)
42:吸着ノズル(保持部材)、 54:基準マーク
61:部品カメラ(撮像装置)、 62:基板カメラ
70,170:制御装置
72,172:画像処理部
721:変位量算出部、 722:データ判定部
723:位置合わせ処理部、 724:再構成処理部
725:保持状態認識部、 726:データ抽出部
B:回路基板(被組立体)、 T:電子部品
Ps:供給位置、 Pf:装着位置(組立位置)
Fs:基準データの一部、 F1〜F3:補助データの一部
Δ1〜Δ3:変位量、 D:円形部の直径、 Fv:カメラ視野

Claims (6)

  1. 供給位置に供給された部品を取得して保持する保持部材と、
    1または複数の前記保持部材を昇降可能に支持し、前記供給位置から被組立体が位置決めされた組立位置まで移動可能に設けられた移動ヘッドと、
    前記保持部材に保持された前記部品を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置が前記部品を撮像する際に当該撮像装置の視野に収まる前記移動ヘッドの規定位置に付された基準マークと、
    前記部品に対する前記撮像装置の相対位置が互いに異なる撮像位置において撮像された複数の画像データを用いた超解像処理により高解像度データを生成し、当該高解像度データに基づいて前記保持部材による前記部品の保持状態を認識する画像処理部と、
    予め記憶されている制御プログラムと認識された前記部品の保持状態とに基づいて前記保持部材の移動を制御して、前記組立位置に前記部品を移載させる制御装置と、を備え、
    前記基準マークは、前記撮像装置により撮像された場合に前記撮像装置の視野において規定の範囲を占める寸法に設定され、
    前記画像処理部は、
    複数の前記画像データのうち一の前記画像データを基準データとし、当該基準データの前記撮像位置に対する他の前記画像データの前記撮像位置の変位量を、各前記画像データに含まれる前記基準マークに基づいてそれぞれ算出する変位量算出部と、
    複数の前記画像データの各前記変位量に基づいて、前記基準データに対する他の前記画像データの位置合わせを行う位置合わせ処理部と、
    位置合わせされた複数の前記画像データに基づいて前記高解像度データを生成する再構成処理部と、を有する組立機。
  2. 前記画像処理部は、複数の前記画像データの各前記変位量と、前記撮像装置の撮像素子における画素の間隔とに基づいて、超解像処理における各前記画像データの適否を判定するデータ判定部をさらに有する、請求項1の組立機。
  3. 前記制御装置は、前記移動ヘッドを前記撮像装置に対して相対移動させながら、前記撮像装置に対して複数回に亘り前記部品の撮像を行うように制御し、
    前記データ判定部は、当該撮像の制御により取得した複数の前記画像データについて前記変位量算出部によりそれぞれ算出された前記変位量に基づいて超解像処理における適否を判定し、
    前記画像処理部は、前記データ判定部による判定結果に基づいて、前記撮像の制御により取得した複数の前記画像データから超解像処理に用いる所定数の前記画像データを抽出するデータ抽出部をさらに有する、請求項2の組立機。
  4. 前記データ抽出部は、
    前記保持部材に保持された前記部品の寸法情報、および前記撮像素子の画素数に応じて前記高解像度データにおける目標解像度を算出し、
    抽出する前記画像データの数量を前記目標解像度に基づいて設定する、請求項3の組立機。
  5. 前記移動ヘッドは、回転可能なホルダ部材により複数の前記保持部材を支持し、
    前記撮像装置の視野は、前記移動ヘッドが支持する全ての前記保持部材が収まる大きさに設定されている、請求項1〜4の何れか一項の組立機。
  6. 前記保持部材は、前記部品を吸着して保持する吸着ノズルであり、
    前記組立機は、前記制御装置の制御によって前記被組立体である回路基板に前記吸着ノズルにより保持された前記部品を実装する部品実装機である、請求項1〜5の何れか一項の組立機。
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