JP6211852B2 - プレス成形用のカバーシート及びキャリアプレート並びにプレス装置 - Google Patents

プレス成形用のカバーシート及びキャリアプレート並びにプレス装置 Download PDF

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Description

本発明は、プレス成形用のカバーシート及びキャリアプレート並びにプレス装置に関する。
一般に、太陽電池パネルは、ガラス板、充填材、太陽電池セル、充填材、裏板等の構成部材を積層した太陽電池アセンブリ(積層材料)を加熱プレスして所定の厚さに成形するラミネート加工によって製造される。太陽電池パネルのラミネート加工を行うためのプレス装置(ラミネート装置)には、特許文献1に記載されているようなダイヤフラムを使用したものがある。
特許文献1には、ダイヤフラムと太陽電池アセンブリ(被加工物)との間に両者が直接接触することを防止する隔膜(カバーシート)を配置してラミネート加工を行うことが記載されている。これにより、ラミネート加工中に太陽電池アセンブリから接着剤が流出しても、流出した接着剤がダイヤフラムに達することがなくなり、接着剤が固着したダイヤフラムを交換する必要がなくなる。
特開2010−264511号公報
しかしながら、特許文献1の隔膜は、ダイヤフラムと同様に可撓性を有する薄いシート材であり、また、太陽電池アセンブリの上に単に載置されるだけで、何ら固定されない。そのため、隔膜は、真空チャンバ内を加減圧する際に真空チャンバ内に生じる気流により吹き飛ばされて、位置ずれや皺が発生することがある。そうなると、太陽電池アセンブリのラミネート加工が適切に行われず、加工後の太陽電池パネルの品質が低下する。また、幾重にも折り重なった隔膜をプレスすることにより、ダイヤフラムに応力集中が生じてダイヤフラムの寿命も低下する。
また、ラミネート装置の真空チャンバは、被加工物の搬入・搬出のために、開閉可能な上下の真空枠に分割されている。ラミネート装置に太陽電池アセンブリをセットアップする際、隔膜を熱盤上に正確に配置しないと、隔膜の一部が上下の真空枠に挟まれてしまい、真空チャンバの真空漏れを引き起こして、ラミネート加工が失敗する場合もある。
更に、特許文献1の隔膜は変形自在であるため、隔膜を皺が寄らないように所定の位置に正確に配置するには慎重な作業を必要とし、生産性を低くしていた。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものである。
本発明の一実施形態に係るカバーシートは、剛性を有するプレス面と対向配置された可撓性シートによって仕切られた2つの空間に気圧差を与えることにより、前記プレス面と前記可撓性シートとの間で加熱した被加工物を挟み込んでプレスする加熱プレスにおいて、前記被加工物と前記可撓性シートとの間に配置されて、前記被加工物から流出する成分が前記可撓性シートに付着するのを防止するカバーシートであって、
可撓性を有するシート部と、
前記シート部の周縁部に取り付けられ、前記シート部の形状を略平面状に保持するフレーム部と、
を備える。
この構成によれば、カバーシートに皺が寄り難くいため、生産性を下げることなく、カバーシートに皺が寄ることによるプレス加工(ラミネート加工を含む)の品質低下を防止することができる。
上記のカバーシートにおいて、前記フレーム部が、前記プレス面よりも大きく、前記プレス面の外部に配置される構成としてもよい。
上記のカバーシートにおいて、前記シート部には、前記プレス面に設けられた通気口と重なる位置において、貫通孔又は切欠きが形成された構成としてもよい。
上記のカバーシートにおいて、前記シート部が、弾性体から形成され、伸縮性を有する構成としてもよい。
上記のカバーシートにおいて、前記フレーム部が形状記憶合金から形成された構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係るキャリアプレートは、
可撓性を有する支持シートと、
前記支持シートの周縁部に取り付けられ、前記支持シートの形状を略平面状に保持する主枠体と、
上記のカバーシートを収容して位置決めする副枠体と、を備え、
前記被加工物及び前記カバーシートを前記支持シート上に載置した状態で、前記キャリアプレートを運搬して前記プレス面上に載置し、前記支持シートごと前記被加工物を加熱プレス可能に構成されている。
上記のキャリアプレートにおいて、前記支持シートには、前記プレス面に設けられた通気口と重なる位置において、貫通孔又は切欠きが形成された構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係るプレス装置は、
被加工物が載置される剛性を有するプレス面と、
前記プレス面と対向配置され、前記プレス面側の第1空間と第2空間とを仕切る可撓性シートと、
前記被加工物を成形温度に加熱する加熱手段と、
前記可撓性シートによって仕切られた第1空間と第2空間との気圧差を制御する圧力制御部と、
前記被加工物と前記可撓性シートとの間に配置される可撓性を有するカバーシートと、
を備え、
前記カバーシートが、
可撓性を有するシート部と、
前記シート部の周縁部に取り付けられ、前記シート部の形状を略平面状に保持する枠状のフレーム部と、を備え、
前記圧力制御部が、前記第1空間の気圧が前記第2空間の気圧よりも相対的に低くなるように前記気圧差を制御することにより、前記可撓性シートと前記プレス面との間で前記被加工物を挟み込んでプレスするように構成されている。
上記のプレス装置において、
前記被加工物及び前記カバーシートを載置して搬送するキャリアプレートを備え、
前記被加工物及び前記カバーシートが載置された前記キャリアプレートが前記プレス面上に載置された状態で前記被加工物をプレス可能に構成されていてもよい。
上記のプレス装置において、
前記キャリアプレートが、
可撓性を有する支持シートと、
前記支持シートの周縁部に取り付けられ、前記支持シートの形状を略平面状に保持する主枠体と、
前記カバーシートを枠内に収容する副枠体と、を備え、
前記副枠体の内幅は、前記フレーム部の外幅よりも少しだけ広く形成されていて、前記カバーシートの面方向の位置が前記キャリアプレートの副枠体によって規制されるように構成されていてもよい。
上記のプレス装置において、
前記プレス面が上面に設けられた下部定盤と、
前記プレス面と平行な下面を有する上部定盤と、
前記上部定盤と前記下部定盤との間隔が変わるように、前記上部定盤と前記下部定盤の少なくとも一方を上下に駆動する駆動手段と、
前記可撓性シートを略平面状に、且つ、前記プレス面と平行に保持する、前記上部定盤の下面に取り付けられた枠部と、
を備え、
前記枠部は、その下面に取り付けられ、該下面の全周に亘って延びる環状のパッキンを備えた構成としてもよい。
上記のプレス装置において、
前記下部定盤と前記上部定盤とを近接させると、前記枠部の下面と前記下部定盤の上面との間で前記カバーシートが挟み込まれて、前記第1空間が形成されるように構成されていて、
前記下部定盤には、前記第1空間を排気するための給排気路が形成されていて、
前記カバーシートには、前記下部定盤の上面に設けられた前記給排気路の開口部と重なる位置に、貫通孔又は切欠きが形成された構成としてもよい。
上記のプレス装置において、
前記下部定盤と前記上部定盤とを近接させると、前記枠部の下面と前記下部定盤の上面との間で前記カバーシートが挟み込まれて、前記カバーシートによって前記下部定盤側の第1部と前記上部定盤側の第2部とに仕切られた前記第1空間が形成されるように構成されていて、
前記下部定盤には、前記第1空間の第1部を排気するための第1給排気路が形成されていて、
前記枠部には、前記第1空間の前記第2部を排気するための第2給排気路が形成された構成としてもよい。
上記のプレス装置において、
前記第2排気路が、
前記枠部の周方向に延びる主給排気路と、
前記主給排気路に沿って延び、前記主給排気路と前記第1空間の前記第2部とを連絡する、前記主給排気路よりも薄い給排気スリットと、
を有し、前記給排気スリットの全長から前記第1空間の前記第2部に略均一に排気が行われるように構成されていてもよい。
上記のプレス装置において、前記第1給排気路及び前記第2給排気路が、それぞれ独立した給気路及び排気路を含む構成としてもよい。
本発明の実施形態に係るカバーシートは、シート部の形状を略平面状に保持するフレーム部を設けたことにより、シート部に皺が寄り難くなり、皺が寄らないようにカバーシートを慎重に取り扱う必要が無くなることから、プレス成形の生産性を向上させる。
図1は、本発明の実施形態に係るラミネート加工システムの外観図である。 図2は、本発明の実施形態に係るキャリアプレートの斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係るカバーシートの平面図である。 図4は、本発明の実施形態に係るラミネート装置の側面図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係るラミネート装置の固定盤及び可動盤の断面図である。 図6は、図5の一部拡大図である。 図7は、本発明の実施形態に係る圧力制御システムの概略構成図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係るラミネート装置の固定盤及び可動盤の断面の一部を拡大した図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る真空枠の断面図である。 図10は、本発明の第2実施形態に係る真空枠の平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る太陽電池用ラミネート加工システム1の外観図である。ラミネート加工システム1は、積層装置100、搬入用コンベア200、ラミネート装置(プレス装置)300、キュア処理装置400、搬出用コンベア500、及び制御装置10を備えている。制御装置10は、ラミネート加工システム1を構成する各装置と通信可能に接続され、各装置の動作を統制する。
積層装置100は、太陽電池を構成する複数の部材(例えば、ガラス板、充填材、太陽電池セル、充填材及び裏板)を重ね合わせて太陽電池アセンブリAを組み立てる装置である。積層装置100によって組み立てられた太陽電池アセンブリAは、搬入用コンベア200によってラミネート装置300に搬送される。ラミネート装置300は、太陽電池アセンブリAのラミネートプレス(加熱プレス成形)を行う。すなわち、ラミネート装置300は、太陽電池アセンブリAを加熱プレスして、所定の厚さの板状体に成形する。なお、ラミネート装置300による加熱プレスは、プレス温度における充填材の流動性が実質的に消失するまで行われる。成形後の太陽電池アセンブリAは、ラミネート装置300に内蔵された搬送ユニットによって、キュア処理装置400に搬送される。
キュア処理装置400は、ラミネート装置300によって成形された太陽電池アセンブリAに対して、形状を保持するための軽い圧力を加えながら加熱するキュア処理を行い、熱硬化性樹脂である太陽電池アセンブリAの充填材を安定化させる。以上の処理によって、太陽電池パネルが作製される。キュア処理を終えて完成した太陽電池パネルは、搬出用コンベア500によってラミネート加工システム1から搬出される。
以上の一連の処理は、制御装置10が、積層装置100、搬入用コンベア200、ラミネート装置300、キュア処理装置400、及び搬出用コンベア500を制御することによって行われる。
本実施形態においては、太陽電池アセンブリA及び加工後の太陽電池パネルは、次に説明するキャリアプレート800に載せられた状態で搬送され、ラミネート装置300及びキュア処理装置400によってキャリアプレート800ごとプレスされる。
図2は、本実施形態において使用されるキャリアプレート800の斜視図である。キャリアプレート800は、中央部に中空部Hが形成された主枠体810と、中空部Hを覆うように主枠体810の上面に固定された支持シート820と、支持シート820を外縁部で保持して主枠体810に固定する副枠体830を有している。
主枠体810及び副枠体830は、太陽電池パネルの製造工程において実質的に変形しない(実質的に剛体とみなせる)程度の十分な剛性を有する構造材である。また、主枠体810及び副枠体830は、加熱プレス時にも十分な剛性を維持するよう、金属や耐熱性樹脂(例えばポリイミド樹脂)から形成される。本実施形態においては、ステンレス鋼板から形成された主枠体810及び副枠体830が使用される。
また、支持シート820は、脆性部材である太陽電池セルやガラス板を柔軟に支持して衝撃から保護する、可撓性を有する低剛性の支持部材である。支持シート820は、加熱プレスを繰り返しても破損しないよう高温下でも十分な強度を有するフッ素樹脂シート、繊維強化耐熱樹脂シート、あるいは金属薄板(例えばステンレス鋼板や銅板)等の耐熱材料から形成されている。また、支持シート820の厚さは、耐久性と柔軟性が両立する範囲に設定される。例えば、ポリイミドを母材とする炭素繊維強化プラスチックから形成される支持シート820を使用する場合、支持シート820の板厚は0.05〜1.5ミリメートルの範囲、より好ましくは0.5〜1.0ミリメートルの範囲に設定される。
支持シート820の周縁部は副枠体830に巻き付けられ、例えば接着剤によって接合されている。また、支持シート820は、撓まないように、わずかに張力がかかった状態で副枠体830に接合されている。支持シート820が接合された副枠体830は、主枠体810との間で支持シート820を挟み込むように、ボルト等で主枠体810に取り付けられる。これにより、支持シート820の形状は、主枠体810及び/又は副枠体830により略平面状に保持される。
キャリアプレート800において、支持シート820の周縁部は主枠体810に裏打ちされて可撓性を失っているが、中空部Hに面する中央部は可撓性を維持している。太陽電池アセンブリAは、可撓性のある支持シート820の中央部の上に配置され、支持シート820によって弾性的に支持される。また、搬入用コンベア200や搬出用コンベア500等の搬送ユニットによってキャリアプレート800が搬送されるときは、主枠体810が搬送ユニットによって支持される。そのため、キャリアプレート800に載せられた太陽電池アセンブリAには搬送中に強い衝撃が加わることがなく、搬送中の太陽電池アセンブリAの破損が防止される。
また、本実施形態では、キャリアプレート800上に配置された太陽電池アセンブリAの上に更にカバーシート700(後述)を載せ、太陽電池アセンブリAとラミネート装置300のダイヤフラム350(後述)との間にカバーシート700を介在させた状態で太陽電池アセンブリAのラミネートプレスが行われる。
カバーシート700を使用することにより、ラミネート加工中に太陽電池アセンブリAから流出した樹脂がダイヤフラム350に固着して、それによりラミネート加工の品質が低下することが防止される。
また、ダイヤフラム350は、ラミネートプレス中に太陽電池アセンブリAの樹脂から発生するガスに曝されて、劣化することがある。このように、ラミネートプレス中に被加工物から発生し、ダイヤフラム350の劣化を促進する性質を有するガスを、以下「劣化促進性ガス」という。カバーシート700は、劣化促進性ガスによるダイヤフラム350の劣化の防止にも有効である。
劣化促進性ガスについては、本発明者の研究により、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)樹脂が封止材として使用される被加工物からは、ダイヤフラム350を形成するシリコーンゴムと反応して変質させる(例えば、架橋反応を進行させて可撓性や伸縮性を喪失させる)成分のガスが加熱プレス時に発生し、これがダイヤフラム350を著しく劣化させることが解明されている。従って、特に、シリコーンゴム製のダイヤフラムを使用してEVA樹脂を含む被加工物のラミネートプレスを行う際のダイヤフラム350の劣化防止にカバーシート700が有効である。また、EVA以外の樹脂からも、例えば樹脂に含まれる有機溶剤等の揮発成分や、樹脂の硬化反応に伴って発生する酸等のガスが加熱プレス時に発生し、天然ゴム、合成ゴム、又はシリコーンゴムから形成されたダイヤフラム350の劣化を促進する可能性がある。従って、EVA以外の樹脂を含む被加工物や、シリコーンゴム以外の材質のダイヤフラム350を使用する場合であっても、ダイヤフラム350の劣化防止にカバーシート700が有効である。
図3は、カバーシート700の平面図である。カバーシート700は、略矩形状の可撓性を有するシート部710と、矩形枠状の剛性を有するフレーム部720とを備えている。シート部710は、耐熱性を有するゴムシート等から形成される。フレーム部720は、シート部710の周縁部に装着され、シート部710の形状を略平面状に保持する。フレーム部720は、例えば鋼線やニチノール等の形状記憶合金の線材等により形成される。シート部710の周縁部はループ状に閉じられ、シート部710の四辺に沿って延びる中空部が形成されている。この中空部にフレーム部720が通されている(図6)。また、シート部710は、フレーム部720よりわずかに小さく形成されている。そのため、シート部710にフレーム部を装着することによって、シート部が張られて、シート部710に弛みが生じないようになっている。また、カバーシート700の周縁部には、フレーム部720の挿抜を容易にするために、複数の切欠部712が設けられている。
次に、ラミネート装置300の構成について説明する。図4は、ラミネート装置300の側面図である。ラミネート装置300は、太陽電池アセンブリAを載せたキャリアプレート800を搬送するための一対のコンベア310(図には手前側の1つのみが示されている)を備えている。一対のコンベア310は、ラミネート装置300の幅方向(図4において紙面に垂直な方向)に並べて配置されている。
一対のコンベア310の間には、ラミネート装置300のフレームに固定された固定盤320が配置されている。また、固定盤320の上方には可動盤330が設けられている。可動盤330は、シリンダユニット390を介してフレームに支持されていて、シリンダユニット390によって上下方向に駆動可能となっている。太陽電池アセンブリAを載せたキャリアプレート800を固定盤320の上に配置し、次いで可動盤330を降下させて可動盤330と固定盤320の間に太陽電池アセンブリAを挟み込ませた状態で、後述するダイヤフラム350を使用した太陽電池アセンブリAのラミネートプレスが行われる。なお、固定盤320がキャリアプレート800の主枠体810と干渉しないよう、固定盤320の上面全体がキャリアプレート800の中空部H(図2)内に収容されるように固定盤320の水平方向の寸法が設定されている。
また、コンベア310は、図示されないアクチュエータによって上下方向に移動可能となっている。コンベア310が太陽電池アセンブリAを載せたキャリアプレート800を搬送する際は、コンベア310の上面310tが固定盤320の上面320tよりも高い位置に移動される。そのため、キャリアプレート800及び太陽電池アセンブリAは、固定盤320と干渉することなく搬送される。一方、太陽電池アセンブリAのラミネートプレスを行う際は、コンベア310の上面310tが固定盤320の上面320tよりも低い位置に移動され、固定盤320の上面320tにキャリアプレート800の支持シート820が直接載せられた状態となる。この時、キャリアプレート800の枠部810は支持シート820を介して固定盤320の上面320tから垂れ下がった状態となる。
図5は、太陽電池アセンブリAを載せたキャリアプレート800がセットアップされた状態におけるラミネート装置300の固定盤320及び可動盤330の断面図である。また、図6は、図5の一部(図4において破線Pで囲まれた部分)を拡大した一部拡大図である。
図6に示されるように、可動盤330は、可動盤本体331と、可動盤本体331の下面に取り付けられた枠部340を備えている。枠部340は、上部枠体340Aと下部枠体340Bを有している。上部枠体340Aと下部枠体340Bの間には、枠部332の開口を塞ぐダイヤフラム350の周縁部が挟み込まれている。ダイヤフラム350は、伸縮性、気密性、及び耐熱性を有するシート状部材であり、上部枠体340A及び下部枠体340Bと気密に接合されている。これにより、ダイヤフラム350、可動盤本体331及び上部枠体340Aに囲まれた上部チャンバUCが形成される。可動盤本体331又は上部枠体340Aには、上部チャンバUCと外部空間とを連絡する通気路(不図示)が設けられており、上部チャンバUCの内圧が大気圧に維持されるようになっている。
キャリアプレート800及びカバーシート700は、それぞれ水平方向寸法(図6における左右方向及び紙面に垂直な方向)が固定盤320よりも大きく、ラミネートプレス時にはキャリアプレート800の支持シート820及びカバーシート700のシート部710が下部枠体340Bと固定盤320との間で気密に挟み込まれる。これにより、可動盤330のダイヤフラム350及び枠部340と、固定盤320とで囲まれて密閉された下部チャンバLCが形成される。
なお、下部枠体340Bの下面には、周方向に延びる環状溝341が形成されていて、この環状溝341にはパッキン341pが嵌入されている。下部枠体340Bの下面から下端部が突出したパッキン341pによって、下部枠体340Bとカバーシート700との当接部の気密が確保されている。また、本実施形態では、キャリアプレート800の支持シート820に密着性の高い材料を使用しているため、固定盤320の上面にパッキンが設けられていないが、支持シート820に密着性の低い材料を使用する場合には、固定盤320の上面にも環状溝及びパッキンを設ける構成を採用してもよい。
固定盤320には図示されない電熱ヒータが装着されていて、固定盤320のプレス面320pは太陽電池アセンブリAの成形温度(充填材の硬化温度)に維持されている。電熱ヒータによって加熱された固定盤320のプレス面320p上に太陽電池アセンブリAを配置することによって、太陽電池アセンブリAが成形温度に加熱される。なお、プレス面320pは、固定盤320の上面320tの中央部に設けられた平坦面であり、プレス面320p上に配置された太陽電池アセンブリAがプレス面320pとダイヤフラム350とで挟みこまれて加熱プレスされるようになっている。
また、固定盤320には、上面320tの周縁部(プレス面320pの周囲)と側面320sa、320sbとを連絡する複数の給気路323及び排気路324(図6には一つのみを示す)が設けられている。固定盤320の側面320sa、320sbに設けられた給気路323及び排気路324の開口323a及び324aには、後述する圧力制御システムSが接続されていて、下部チャンバLC内の気圧を加減圧可能になっている。圧力制御システムSにより下部チャンバLC内を真空引きすると、ダイヤフラム350によって仕切られた上部チャンバUCと下部チャンバLCとの間に内圧差が生じ、その結果、ダイヤフラム350が内圧の低い下部チャンバLC側に膨張して、ダイヤフラム350と固定盤320の上面320tとの間で太陽電池アセンブリAが加熱プレスされ、ラミネート加工が行われる。
次に、圧力制御システムSについて説明する。図7は、圧力制御システムSが接続された固定盤320の平面図である。圧力制御システムSは、下部チャンバLC内に外気を供給する給気管路360と、下部チャンバLC内から空気を排出(真空引き)する真空ポンプ374と、真空ポンプ374と下部チャンバLCとを接続する排気管路370と、上部チャンバUC及び下部チャンバLCの内圧を検出する圧力計(不図示)と、真空ポンプ374等の動作を制御することによって上部チャンバUCと下部チャンバLCの内圧差を制御する圧力制御装置375を備えている。
排気管路370は、一端が真空ポンプ374に接続された本管371(371a、371b、371c)と、固定盤320に設けられた複数の排気路324と本管371とを接続する複数の分枝管372a、372bを備えている。
本管371は、一端が真空ポンプ374に接続された中継部371cと、固定盤320の周縁部に沿って延びる略コの字状の配管部(371a、371b)とを有している。中継部371cの他端は、配管部(371a、371b)の略中央に接続されている。言い換えれば、本管371は、固定盤320側で2つの配管部371a、371bに分岐されている。また、本管371の中途には、開閉及び流量調節が可能な電磁バルブ373が設けられている。
配管部371aは、複数(本実施形態では4本)の分枝管372aを介して、固定盤320の側面320sa(図7における上側の側面)に開口する複数の排気路324に接続されている。同様に、配管部371bは、複数の分枝管372bを介して、固定盤320の別の側面320sb(側面320saの下側の側面)に開口する複数の排気路324に接続されている。
給気管路360は、本管361(361a、361b、361c)と、固定盤320に設けられた複数の給気路323と本管361とを接続する複数の分枝管362a、362bを備えている。
本管361は、中継部361cと、固定盤320の周縁部に沿って延びる略コの字状の配管部(361a、361b)とを有している。中継部361cは、一端がマフラー364を介して大気に開放されていて、他端が配管部(361a、361b)の略中央に接続されている。言い換えれば、本管361は、固定盤320側で2つの配管部361a、361bに分岐されている。また、中継部361cの中途には、開閉及び流量調節が可能な電磁バルブ363が設けられている。
配管部361aは、複数(本実施形態では2本)の分枝管362aを介して、固定盤320の側面320saに開口する複数の給気路323に接続されている。同様に、配管部361bは、複数の分枝管362bを介して、固定盤320の側面320sbに開口する複数の給気路323に接続されている。
なお、電磁バルブ363及び373は、圧力制御装置375と通信可能に接続されていて、圧力制御装置375の制御下で動作する。下部チャンバLCの内圧は、電磁バルブ363及び373の開度によって調整される。例えば、下部チャンバLC内を真空引きしてラミネートプレスを行うときには、給気管路360の電磁バルブ363を閉じて外気を遮断した状態にしてから、真空ポンプ374を作動させ、排気管路370の電磁バルブ373を徐々に開く。また、下部チャンバLC内を大気圧に戻して、太陽電池アセンブリAの搬入/搬出を行うときには、排気管路370の電磁バルブ373を閉じてから、給気管路360の電磁バルブ363を徐々に開く。
上述したように、本実施形態では、下部チャンバLC内の空気を排出するための排気管路370とは別に、下部チャンバLC内に外気を導入するための給気管路360が設けられている。この構成により、下部チャンバLCから一旦排出された排出ガスが、下部チャンバLC内に逆流することが防止されている。下部チャンバLCから排出される排出ガスには、加熱された太陽電池アセンブリAの接着材(封止材)等から放出される有機溶剤等の揮発成分、過酸化物、酸等のダイヤフラム350の劣化を促進させる各種成分のガス(劣化促進性ガス)が含まれている。本実施形態のように、排気専用の管路を設けて、管路内に残った劣化促進性ガスが下部チャンバLCへ逆流しないようにしたことにより、下部チャンバLC内の劣化促進性ガスの濃度が高くなってダイヤフラム350の寿命が短くなるのを防止し、ダイヤフラム350の交換等のメンテナンスのコストを軽減することができる。
また、本実施形態では、給気管路360に接続される給気路323が下部チャンバLCの長手方向の一端側(図7における右側)に接続され、排気管路370に接続される排気路324が下部チャンバLCの長手方向の他端側(図7における左側)に接続されている。この構成により、下部チャンバLC内の排気時の空気の流れが一方向(図7における右側から左側に向かう方向)に固定されるため、下部チャンバLC内の劣化促進性ガスが効率的に排出される。
図6に示されるように、カバーシート700のシート部710及びキャリアプレート800の支持シート820には、固定盤320の上面320tに設けられた給気路323及び排気路324の開口323b及び324bと対向する位置に、通気孔714及び824がそれぞれ設けられていて、給気路323及び排気路324を経由した空気の移動が阻害されないようになっている。
また、下部枠体340Bの内周には、給気路323及び排気路324の開口323b及び324bを覆うように内側に突出した遮蔽突起343が設けられている。遮蔽突起343を設けることにより、給気路323及び排気路324から下部チャンバLC内に噴出する気流がダイヤフラム350に直撃して、ダイヤフラム350が激しく振動し、その結果、ダイヤフラム350が太陽電池アセンブリAや可動盤本体331に衝突することが生じないようになっている。なお、下部枠体340Bの下面には段差344が設けられていて、遮蔽突起343の下面はシート部710の上面よりも高い位置に形成されている。これにより、遮蔽突起343とシート部710との間には隙間が確保されている。この隙間を介して、下部チャンバLCの排気が行われる。また、遮蔽突起343とシート部710との間の隙間は、下部枠体340Bの全周に亘って設けられている。そのため、排気の気流が給気路323の開口323bや排気路324の開口324b付近に集中せず、隙間全周に分散されるため、下部チャンバLC内に強い気流が発生して、ダイヤフラム350やカバーシート700のシート部710が振動し、ラミネート加工の品質を低下させることがない。
また、給気路323の開口323bと排気路324の開口324bは、排気時の気流がより均一なものとなるように、それぞれ等間隔に設けられている。
また、図7に示されるように、分枝管362a(372a)に接続された給気路323(排気路324)の開口323b(開口324b)と、分枝管362b(372b)に接続されたた給気路323(排気路324)の開口323b(324b)とが、対向する位置に設けられているため、排気時に下部チャンバLC内の気流が乱れず、下部チャンバLC内のガスが効率的に排出される。
また、図6に示されるように、上部枠体340Aの下面の内周側と、下部枠体340Bの上面の内周側は、緩やかなテーパ面又は曲率の小さな曲面になっている。そのため、ダイヤフラム350が上部枠体340Aや下部枠体340Bの表面に沿って屈曲しても、ダイヤフラム350に大きなひずみが生じることはなく、ダイヤフラム350の応力集中による劣化が防止される。
また、カバーシート700はキャリアプレート800の副枠体830の内側の空間(中空部)に配置されるが、副枠体830の内幅(内側側面の間隔)はカバーシート700の幅(フレーム部720の外幅)よりも少しだけ広く形成されている。そのため、カバーシート700の水平方向の位置は、キャリアプレート800の副枠体830によって規制(位置決め)される。また、キャリアプレート800の副枠体830は、カバーシート700を所定位置に案内するガイドとしても機能する。そのため、カバーシート700を所定位置に正確に配置することが容易になっている。
上述のように、カバーシート700はラミネート装置300に取り付けられておらず、また、カバーシート700のフレーム部720はシート部710に着脱容易になっている。そのため、被加工物から流出した樹脂がシート部710に付着したり、被加工物から発生した劣化促進性ガスによりシート部710が劣化しても、シート部710を容易に交換することができる。また、シート部710を使い捨てにし、ラミネートプレス毎にシート部710を交換することにより、シート部710の劣化や汚れによるラミネートプレスの不良を防止することができる。
以上説明した本発明の第1実施形態では、カバーシート700に通気孔714が形成されているため、カバーシート700の両側の空間(すなわち、下部チャンバLC全体)が相互に連絡している。そのため、固定盤320に設けられた給気路323及び排気路324を介して、下部チャンバLC全体を同時に排気できるという利点がある。その一方で、太陽電池アセンブリAが配置される空間(すなわち、劣化促進性ガスが発生する空間)と、ダイヤフラム350が露出する空間とが通気孔714を介して連絡しているため、太陽電池アセンブリAから発生した劣化促進性ガスがダイヤフラム350に到達する可能性があり、ダイヤフラム350の劣化を完全に防止することはできない。以下に説明する本発明の第2実施形態は、カバーシート700の通気孔714を無くすことにより、ダイヤフラム350の劣化をより確実に防止できるようにしたものである。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態に係るラミネート装置300Aの固定盤320及び可動盤330の断面の一部を拡大した図(第1実施形態の図6に相当する図)である。なお、以下の第2実施形態の説明においては、第1実施形態との相違点を中心に説明する。また、第1実施形態と同一又は類似の構成要素に対しては同一又は類似の符号を使用し、重複する説明は省略する。
第2実施形態では、カバーシート700のシート部710に通気孔714(図6)が設けられていない。そのため、下部チャンバLCは、シート部710によって、第1部CL1(可動盤330側)と第2部LC2(固定盤320側)とに気密に仕切られている。すなわち、第1部CL1はシート部710によって固定盤320に設けられた給気路323及び排気路324から遮断されているため、給気路323及び排気路324を介して第1部CL1の排気を行うことができない。そこで、本実施形態のラミネート装置300Aでは、第1実施形態の下部枠体340Bに替えて、下部チャンバLCの第1部CL1の排気を行うための給気路345s及び排気路345e(図9)が設けられた真空枠340Cが使用されている。
図9及び図10は、それぞれ本発明の第2実施形態に係る真空枠340Cの横断面図及び平面図である。
図9に示されるように、真空枠340Cは、矩形枠状の上部材340i、下部材340j及びパッキン346pを備えている。上部材340iと下部材340jは上下に重ね合わされ、その接合部が環状のパッキン346pによって封止されている。真空枠340C内には、延長方向に延びる給気路345s及び排気路345eが設けられている。給気路345s及び排気路345eは、上部材340iと下部材340jとに囲まれて形成された中空部である。給気路345sは真空枠340Cの一端側(図10における右端側)に形成され、真空枠340Cの残りの部分には排気路345eが形成されている。具体的には、給気路345sは矩形枠状の真空枠340Cの一辺(及びそれに隣接する二辺の近傍部分)に形成され、排気路345eは他の三辺(給気路345sが形成された一辺に対向する一辺と、他の二辺の大部分)に形成されている。給気路345sと排気路345eは、2つの隔壁345w(図10)によって遮断されている。
また、給気路345s及び排気路345eよりも内周側において、上部材340iと下部材340jとは近接して対向しており、その間に、給気路345s及び排気路345eと下部チャンバLCの第1部CL1とをそれぞれ連絡する給気スリット349s及び排気スリット349eが形成されている。給気スリット349s及び排気スリット349eは、それぞれ給気路345s及び排気路345eの略全長に亘って形成されている。
また、矩形枠状の真空枠340Cの対向する二辺には、給気路345s及び排気路345eと真空枠340Cの外周面とをそれぞれ連絡する給気孔347s及び排気孔347eが、それぞれ形成されている。給気孔347s及び排気孔347eは、それぞれ給気路345s及び排気路345eの延長方向中央に接続されている。給気孔347s及び排気孔347eは、それぞれ一端部(真空枠340Cの外周面付近)において拡径されて、テーパねじ348s及び348eが形成されている。テーパねじ348s及び348eは、給気管路360及び排気管路370にそれぞれ接続されている。そのため、固定盤320に設けられた給気路323及び排気路324を介した下部チャンバLCの第2部LC2の排気と連動して、真空枠340Cに設けられた給気路345s及び排気路345eを介した下部チャンバLCの第1部LC1の排気が行われる。また、この構成により、カバーシート700のシート部710によって仕切られた下部チャンバLCの第1部LC1と第2部LC2の内圧が常に一定となり、シート部710に内圧差が加わることがない。
給気スリット349s及び排気スリット349eは、圧力損失が延長方向で略均一になるように、全長に亘って断面寸法(図9に示される横断面の寸法)が一定に形成されている。また、下部チャンバLCの第1部LC1内の空気は、断面積が大きく圧力損失が小さい給気路345s及び排気路345eと、断面積が小さく(すなわち、給気路345s及び排気路345eよりも薄く)圧力損失が大きい給気スリット349s及び排気スリット349eを介して給排される。そのため、下部チャンバLCの第1部LC1への空気の給排は、給気スリット349s及び排気スリット349eの周方向全長から略均一且つ緩やかに行われる。
以上が本発明の好適な実施形態の説明である。しかしながら、本発明の実施形態の具体的態様は、上記のものに限定されず、特許請求の範囲の記載により表現された技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態のラミネート装置においては、下部チャンバLCに被加工物が配置されるように構成されているが、上部チャンバUCに被加工物が配置される構成にしてもよい。この場合、ダイヤフラムは下部チャンバLCに固定され、上部チャンバUCが開閉可能に構成される。被加工物は例えばキャリアプレート800の支持シート820を介してダイヤフラム上に配置され、被加工物と可動盤本体331との間にカバーシート700のシート部710が配置される。また、各チャンバの内圧制御は上記実施形態のものとは上下逆転したものとなる。すなわち、下部チャンバLCの内圧を大気圧に保ったまま上部チャンバUCの内圧を負圧にすることで、ダイヤフラムが上部チャンバUC側に膨張して、上部チャンバUCの天井面とダイヤフラムとの間で被加工物が加熱プレスされる。
また、上記実施形態のラミネート装置においては、下部チャンバLCが固定盤に、上部チャンバUCが可動盤に支持される構成が採用されているが、下部チャンバLCを可動盤に、上部チャンバUCを固定盤に支持させる構成にしてもよい。この場合、固定盤は可動盤の上方に配置される。あるいは、両チャンバを上下一対の可動盤に支持させる構成にしてもよい。
また、上記の各実施形態では、被加工物が載置される固定盤320を電熱ヒータで加熱することによって、被加工物を加工温度(成形温度)に加熱する構成が採用されているが、他の加熱手段を使用して熱盤を加熱する構成としてもよい。例えば、国際公開第2006/103868号に開示されているような、固定盤に形成された流路にシリコーンオイル等の熱媒を流すことで固定盤を均一に加熱する構成を採用することができる。また、製品が収容された下部チャンバLCに電熱ヒータ等で加熱した空気を導入する方法や、遠赤外線やマイクロ波で被加工物を直接加熱する方法を採用してもよい。また、固定盤320の被加工物が載置される面を遠赤外線放射材料でコーティングし、固定盤320を電熱ヒータ等で加熱する構成を採用してもよい。この構成によれば、固定盤320と被加工物との接触による加熱に加えて、遠赤外線による遠隔加熱が行われるため、被加工物の加熱をより効率的且つ均一に行うことが可能になり、ラミネートプレスの加工時間が短縮される。
また、上記の各実施形態では、矩形枠状の枠部340が使われているが、他の形状(例えば円筒状や多角筒状)の枠部を使用することもできる。また、キャリアプレート800やカバーシート700の形状を他の形状(例えば円板状)にすることもできる。
また、上記の実施形態は、上部チャンバUCが常に大気に開放されていて、下部チャンバLCの内圧を大気圧と真空との間で変化させることによって、加熱プレスを行う構成が採用されているが、本発明はこのような構成には限定されるものではない。例えば、可動盤本体331又は上部枠体340Aに設けられた通気路にコンプレッサ等の加圧空気を供給する装置を接続して、上部チャンバUCの内圧を大気圧以上に加圧可能にした構成も本発明に含まれる。
また、下部チャンバLCを常に大気に開放した状態にして、上部チャンバUCの内圧を陽圧に加圧することによってプレスを行う構成を採用することもできる。この場合も、可動盤本体331又は上部枠体340Aに設けられた下部チャンバLCに外気を供給する通気路には、コンプレッサ等の加圧空気を供給する装置が接続される。また、上部チャンバUC及び下部チャンバLCのいずれの内圧も(例えば、真空から陽圧まで)調整可能な構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、上部チャンバUCが大気に開放され、下部チャンバLCに空気が給排される構成が採用されているが、高純度の窒素ガスや炭酸ガス等の低活性又は不活性なガスを上部チャンバUC及び/又は下部チャンバLCに供給する構成としてもよい。これにより、ダイヤフラムの劣化をより軽減させることができる。
また、排気管路370の本管371又は分枝管372a、372b(例えば、本管371の電磁バルブ373と分枝管372a、372bとの間)に逆止弁を設けてもよい。排気管路370に逆止弁を設けることにより、排気管路370内に残った排出ガスの下部チャンバLCへの逆流を、より確実に防止することができ、ダイヤフラム133の劣化を更に効果的に抑制することが可能になる。
また、上記の実施形態は太陽電池パネルの製造に本発明を適用したものであるが、本発明は任意のラミネート構造体の成形に適用することができる。例えば、本発明は、プリプレグを含む構成材の積層体を加熱プレスすることにより成形されるプリント配線基板等の板状ラミネート構造体の製造に適用することができる。また、プラズマディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル等の各種フラットパネルディスプレイの製造にも適用することができる。
1 ラミネート加工システム
100 積層装置
200 搬入用コンベア
300 ラミネート装置
320 固定盤
330 可動盤
340 枠部
350 ダイヤフラム
400 キュア処理装置
700 カバーシート
710 シート部
720 フレーム部
800 キャリアプレート
A 太陽電池アセンブリ
UC 上部チャンバ
LC 下部チャンバ

Claims (24)

  1. 剛性を有するプレス面と対向配置された可撓性シートによって仕切られた2つの空間に気圧差を与えることにより、前記プレス面と前記可撓性シートとの間で加熱した被加工物を挟み込んでプレスする加熱プレスにおいて、前記被加工物と前記可撓性シートとの間に配置されて、前記被加工物から流出する成分が前記可撓性シートに付着するのを防止するカバーシートであって、
    可撓性を有するシート部と、
    前記シート部の周縁部に取り付けられ、前記シート部の形状を略平面状に保持するフレーム部と、
    を備え
    前記シート部には、前記プレス面に設けられた通気口と重なる位置において、貫通孔又は切欠きが形成された、
    カバーシート。
  2. 前記フレーム部が形状記憶合金から形成された、
    請求項1に記載カバーシート。
  3. 剛性を有するプレス面と対向配置された可撓性シートによって仕切られた2つの空間に気圧差を与えることにより、前記プレス面と前記可撓性シートとの間で加熱した被加工物を挟み込んでプレスする加熱プレスにおいて、前記被加工物と前記可撓性シートとの間に配置されて、前記被加工物から流出する成分が前記可撓性シートに付着するのを防止するカバーシートであって、
    可撓性を有するシート部と、
    前記シート部の周縁部に取り付けられ、前記シート部の形状を略平面状に保持するフレーム部と、
    を備え、
    前記フレーム部が形状記憶合金から形成された、
    カバーシート。
  4. 前記フレーム部が、前記プレス面よりも大きく、前記プレス面の外部に配置される、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカバーシート。
  5. 前記シート部が、弾性体から形成され、伸縮性を有する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載のカバーシート。
  6. 可撓性を有する支持シートと、
    前記支持シートの周縁部に取り付けられ、前記支持シートの形状を略平面状に保持する主枠体と、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のカバーシートを収容して位置決めする副枠体と、を備え、
    前記被加工物及び前記カバーシートを前記支持シート上に載置した状態で、運搬して前記プレス面上に載置し、前記支持シートごと前記被加工物を加熱プレス可能に構成されたキャリアプレート。
  7. 可撓性を有する支持シートと、
    前記支持シートの周縁部に取り付けられ、前記支持シートの形状を略平面状に保持する主枠体と、
    カバーシートを収容して位置決めする副枠体と、
    を備え、
    前記カバーシートが、
    可撓性を有するシート部と、
    前記シート部の周縁部に取り付けられ、前記シート部の形状を略平面状に保持するフレーム部と、
    を備え、剛性を有するプレス面と対向配置された可撓性シートによって仕切られた2つの空間に気圧差を与えることにより、前記プレス面と前記可撓性シートとの間で加熱した被加工物を挟み込んでプレスする加熱プレスにおいて、前記被加工物と前記可撓性シートとの間に配置されて、前記被加工物から流出する成分が前記可撓性シートに付着するのを防止するものであり、
    前記被加工物及び前記カバーシートを、前記支持シート上に載置した状態で、運搬して前記プレス面上に載置し、前記支持シートごと前記被加工物を加熱プレス可能に構成された、
    キャリアプレート。
  8. 前記支持シートには、前記プレス面に設けられた通気口と重なる位置において、貫通孔又は切欠きが形成された、
    請求項6又は請求項7に記載のキャリアプレート。
  9. 被加工物が載置される剛性を有するプレス面と、
    前記プレス面と対向配置され、前記プレス面側の第1空間と第2空間とを仕切る可撓性シートと、
    前記被加工物を成形温度に加熱する加熱手段と、
    前記可撓性シートによって仕切られた第1空間と第2空間との気圧差を制御する圧力制御部と、
    前記被加工物と前記可撓性シートとの間に配置される可撓性を有するカバーシートと、
    を備え、
    前記カバーシートが、
    可撓性を有するシート部と、
    前記シート部の周縁部に取り付けられ、前記シート部の形状を略平面状に保持する枠状のフレーム部と、を備え、
    前記圧力制御部が、前記第1空間の気圧が前記第2空間の気圧よりも相対的に低くなるように前記気圧差を制御することにより、前記可撓性シートと前記プレス面との間で前記被加工物を挟み込んでプレスするように構成され
    前記被加工物及び前記カバーシートを載置して搬送するキャリアプレートを備え、
    前記被加工物及び前記カバーシートが載置された前記キャリアプレートが前記プレス面上に載置された状態で前記被加工物をプレス可能に構成され、
    前記キャリアプレートが、
    可撓性を有する支持シートと、
    前記支持シートの周縁部に取り付けられ、前記支持シートの形状を略平面状に保持する主枠体と、
    前記カバーシートを収容して位置決めする副枠体と、
    を備えた、
    プレス装置。
  10. 前記副枠体の内幅は、前記フレーム部の外幅よりも少しだけ広く形成されていて、前記カバーシートの面方向の位置が前記キャリアプレートの副枠体によって規制されるように構成された、
    請求項9に記載のプレス装置。
  11. 前記カバーシートの前記シート部の周縁部がループ状に閉じられ、該シート部の周縁に沿って延びる中空部が形成されていて、該中空部に前記フレーム部が挿抜可能に通された、
    請求項9又は請求項10に記載のプレス装置。
  12. 被加工物が載置される剛性を有するプレス面と、
    前記プレス面と対向配置され、前記プレス面側の第1空間と第2空間とを仕切る可撓性シートと、
    前記被加工物を成形温度に加熱する加熱手段と、
    前記可撓性シートによって仕切られた第1空間と第2空間との気圧差を制御する圧力制御部と、
    前記被加工物と前記可撓性シートとの間に配置される可撓性を有するカバーシートと、
    を備え、
    前記カバーシートが、
    可撓性を有するシート部と、
    前記シート部の周縁部に取り付けられ、前記シート部の形状を略平面状に保持する枠状のフレーム部と、を備え、
    前記圧力制御部が、前記第1空間の気圧が前記第2空間の気圧よりも相対的に低くなるように前記気圧差を制御することにより、前記可撓性シートと前記プレス面との間で前記被加工物を挟み込んでプレスするように構成され、
    前記カバーシートの前記シート部の周縁部がループ状に閉じられ、該シート部の周縁に沿って延びる中空部が形成されていて、該中空部に前記フレーム部が挿抜可能に通された、
    プレス装置。
  13. 前記被加工物及び前記カバーシートを載置して搬送するキャリアプレートを備え、
    前記被加工物及び前記カバーシートが載置された前記キャリアプレートが前記プレス面上に載置された状態で前記被加工物をプレス可能に構成された、
    請求項12に記載のプレス装置。
  14. 前記カバーシートの前記シート部の周縁部に複数の切欠部が形成され、
    該切欠部において前記フレーム部が露出した、
    請求項11から請求項13のいずれか一項に記載のプレス装置。
  15. 前記プレス面が上面に設けられた下部定盤と、
    前記下部定盤の上方に配置された上部定盤と、
    前記上部定盤と前記下部定盤との間隔が変わるように、前記上部定盤と前記下部定盤の少なくとも一方を上下に駆動する駆動手段と、
    前記可撓性シートを略平面状に、且つ、前記プレス面と平行に保持する、前記上部定盤の下面に取り付けられた枠部と、
    を備え、
    前記枠部は、その下面に取り付けられ、該下面の全周に亘って延びる環状のパッキンを備えた、
    請求項から請求項14のいずれか一項に記載のプレス装置。
  16. 前記カバーシートの前記フレーム部の内周が前記枠部の外周よりも大きく、
    前記被加工物をプレスするときに、
    前記フレーム部が前記枠部を囲むように配置され、
    前記シート部が前記枠部と前記下部定盤との間で挟み込まれる、
    請求項15に記載のプレス装置。
  17. 被加工物が載置される剛性を有するプレス面と、
    前記プレス面と対向配置され、前記プレス面側の第1空間と第2空間とを仕切る可撓性シートと、
    前記被加工物を成形温度に加熱する加熱手段と、
    前記可撓性シートによって仕切られた第1空間と第2空間との気圧差を制御する圧力制御部と、
    前記被加工物と前記可撓性シートとの間に配置される可撓性を有するカバーシートと、
    を備え、
    前記カバーシートが、
    可撓性を有するシート部と、
    前記シート部の周縁部に取り付けられ、前記シート部の形状を略平面状に保持する枠状のフレーム部と、を備え、
    前記圧力制御部が、前記第1空間の気圧が前記第2空間の気圧よりも相対的に低くなるように前記気圧差を制御することにより、前記可撓性シートと前記プレス面との間で前記被加工物を挟み込んでプレスするように構成され、
    前記プレス面が上面に設けられた下部定盤と、
    前記下部定盤の上方に配置された上部定盤と、
    前記上部定盤と前記下部定盤との間隔が変わるように、前記上部定盤と前記下部定盤の少なくとも一方を上下に駆動する駆動手段と、
    前記可撓性シートを略平面状に、且つ、前記プレス面と平行に保持する、前記上部定盤の下面に取り付けられた枠部と、
    を備え、
    前記枠部は、その下面に取り付けられ、該下面の全周に亘って延びる環状のパッキンを備え、
    前記カバーシートの前記フレーム部の内周が前記枠部の外周よりも大きく、
    前記被加工物をプレスするときに、
    前記フレーム部が前記枠部を囲むように配置され、
    前記シート部が前記枠部と前記下部定盤との間で挟み込まれる、
    プレス装置。
  18. 前記被加工物及び前記カバーシートを載置して搬送するキャリアプレートを備え、
    前記被加工物及び前記カバーシートが載置された前記キャリアプレートが前記プレス面上に載置された状態で前記被加工物をプレス可能に構成された、
    ことを特徴とする請求項17に記載のプレス装置。
  19. 前記被加工物をプレスするときに、前記カバーシートの前記フレーム部が、前記シート部に対して、前記被加工物の反対側に配置される、
    請求項16から請求項18のいずれか一項に記載のカバーシート。
  20. 前記下部定盤と前記上部定盤とを近接させると、前記枠部の下面と前記下部定盤の上面との間で前記カバーシートが挟み込まれて、前記第1空間が形成されるように構成されていて、
    前記下部定盤には、前記第1空間を排気するための給排気路が形成されていて、
    前記カバーシートには、前記下部定盤の上面に設けられた前記給排気路の開口部と重なる位置に、貫通孔又は切欠きが形成されている、
    請求項15から請求項19のいずれか一項に記載のプレス装置。
  21. 被加工物が載置される剛性を有するプレス面と、
    前記プレス面と対向配置され、前記プレス面側の第1空間と第2空間とを仕切る可撓性シートと、
    前記被加工物を成形温度に加熱する加熱手段と、
    前記可撓性シートによって仕切られた第1空間と第2空間との気圧差を制御する圧力制御部と、
    前記被加工物と前記可撓性シートとの間に配置される可撓性を有するカバーシートと、
    を備え、
    前記カバーシートが、
    可撓性を有するシート部と、
    前記シート部の周縁部に取り付けられ、前記シート部の形状を略平面状に保持する枠状のフレーム部と、を備え、
    前記圧力制御部が、前記第1空間の気圧が前記第2空間の気圧よりも相対的に低くなるように前記気圧差を制御することにより、前記可撓性シートと前記プレス面との間で前記被加工物を挟み込んでプレスするように構成され、
    前記プレス面が上面に設けられた下部定盤と、
    前記下部定盤の上方に配置された上部定盤と、
    前記上部定盤と前記下部定盤との間隔が変わるように、前記上部定盤と前記下部定盤の少なくとも一方を上下に駆動する駆動手段と、
    前記可撓性シートを略平面状に、且つ、前記プレス面と平行に保持する、前記上部定盤の下面に取り付けられた枠部と、
    を備え、
    前記枠部は、その下面に取り付けられ、該下面の全周に亘って延びる環状のパッキンを備え、
    前記下部定盤と前記上部定盤とを近接させると、前記枠部の下面と前記下部定盤の上面との間で前記カバーシートが挟み込まれて、前記第1空間が形成されるように構成されていて、
    前記下部定盤には、前記第1空間を給排気するための給排気路が形成されていて、
    前記カバーシートには、前記下部定盤の上面に設けられた前記給排気路の開口部と重なる位置に、貫通孔又は切欠きが形成されている、
    プレス装置。
  22. 前記下部定盤と前記上部定盤とを近接させると、前記枠部の下面と前記下部定盤の上面との間で前記カバーシートが挟み込まれて、前記カバーシートによって前記下部定盤側の第1部と前記上部定盤側の第2部とに仕切られた前記第1空間が形成されるように構成されていて、
    前記下部定盤には、前記第1空間の前記第1部を排気するための第1給排気路が形成されていて、
    前記枠部には、前記第1空間の前記第2部を排気するための第2給排気路が形成されている、
    請求項20又は請求項21に記載のプレス装置。
  23. 前記第2排気路が、
    前記枠部の周方向に延びる主給排気路と、
    前記主給排気路に沿って延び、前記主給排気路と前記第1空間の前記第2部とを連絡する、前記主給排気路よりも薄い給排気スリットと、
    を有し、前記給排気スリットの全長から前記第1空間の前記第2部に略均一に排気が行われるように構成された
    請求項22に記載のプレス装置。
  24. 前記第1給排気路及び前記第2給排気路が、それぞれ独立した給気路及び排気路を含む、
    請求項22又は請求項23に記載のプレス装置。
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