JP6209165B2 - 試験片採取方法、試験片データ管理方法及び試験片模型 - Google Patents

試験片採取方法、試験片データ管理方法及び試験片模型 Download PDF

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Description

本発明は、鋳造工場において、鋳型へ注湯する溶湯の材質管理をするために、該鋳型へ注湯する溶湯、即ち、取鍋内の溶湯を試験片として採取する方法に関する。また該採取した試験片のデータ管理方法、更に、該試験片を鋳造する試験片キャビティを作る試験片模型に関する。
従来、鋳物製品を製造する鋳造工場において、鋳型に溶湯を注湯する際、溶湯の材質・物理特性を検査するために溶湯を試験片として採取し、溶湯の材質を維持管理している。この材質管理のための溶湯の試験片採取は、注湯作業の中で、ひしゃくや採取治具で作業者が溶湯をすくい取るのが一般的であった(例えば、特許文献1参照)。また、その他の溶湯の試験片採取方法として、鋳型内への注湯と同時にその鋳型内の製品あるいは鋳造方案に連続する試験片を鋳込み、溶湯の凝固後に前記試験片を採取し切破して破面検査を行う方法があった(例えば、特許文献2参照)。
実開平2−16058号公報 特開平3−42172号公報
しかし、注湯作業の中で、ひしゃくや採取治具で作業者が溶湯をすくい取る試験片採取方法では、高温溶湯の近くで作業者が作業しなくてはならず、危険であるという問題があった。さらに、人による作業であるため、試験片を採取するのを忘れることがあるという問題があった。また、鋳型内への注湯と同時にその鋳型内の製品あるいは鋳造方案に連続する試験片を鋳込み、溶湯の凝固後に該試験片を採取し切破して破面検査を行う方法では、全鋳型に試験片が作られるため、歩留まりが悪いという問題があった。
このため、本技術分野では、危険でなく、且つ、注湯取鍋単位で確実に溶湯を試験片として採取することができると共に歩留まりを良くすることができる鋳型へ注湯する溶湯の試験片採取方法が望まれている。また該鋳型へ注湯する溶湯の試験片データ管理方法が望まれている。更に、該試験片を鋳造する試験片キャビティを作る試験片模型が望まれている。
本発明の一側面に係る鋳型へ注湯する溶湯の試験片採取方法は、取鍋内の溶湯を鋳型内に注湯する自動注湯装置における取鍋内の溶湯を試験片として採取する試験片採取方法であって、鋳型の上面に形成された試験片キャビティに取鍋単位で溶湯を注湯する工程と、試験片キャビティに注湯された溶湯が冷却されて試験片になった後、試験片と共に搬送される鋳型から試験片を取り出して採取する工程と、を有する。
一形態では、試験片を取り出して採取する工程においては、試験片キャビティに注湯された溶湯が冷却されて試験片になった後であって、試験片と共に搬送される鋳型が鋳型ばらし装置内に搬入される前に、鋳型から試験片を取り出して採取してもよい。
一形態では、鋳型の上面に形成された試験片キャビティに取鍋単位で溶湯を注湯する工程を、取鍋内の残りの溶湯の重量が予め定められた設定重量値以下になったときに行ってもよい。
一形態では、鋳型から試験片を取り出して採取する工程より前に、搬送される鋳型の試験片の有無を検出する工程を更に有していてもよい。
本発明の他の側面に係る試験片データ管理方法は、上述の試験片採取方法により採取された試験片のデータ管理方法であって、鋳型の上面に形成された試験片キャビティに取鍋単位で溶湯を注湯する際、所定のタイミングで、試験片の注湯に関わる試験片注湯情報と、鋳型の造型に関わる造型情報と、自動注湯装置に関わる注湯情報と、溶湯に関わる溶解情報と、を収集し、該試験片注湯情報、造型情報、注湯情報及び溶解情報を互いに関連付けて記憶する。
本発明の他の側面に係る試験片模型は、上述の試験片採取方法に用いる試験片を鋳造する試験片キャビティを形成する。本試験片模型は、鋳型造型機におけるスクイズ部材に固定されていてもよい。また、本試験片模型は、四角柱又は円柱の形状を呈してもよい。
本発明の種々の側面及び種々の形態によれば、危険でなく、且つ、注湯取鍋単位で確実に溶湯を試験片として採取することができると共に歩留まりを良くすることができる鋳型へ注湯する溶湯の試験片採取方法、試験片データ管理方法及び試験片模型が提供される。
一実施形態に係る試験片採取方法を示す平面図である。 図1におけるA−A矢視図である。 鋳型の詳細を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図1よりも広い範囲を示す平面図である。 一実施形態に係る試験片採取方法における制御について説明するためのブロック図である。 上鋳型を造型した直後の鋳型造型機内の一部分を示す概要図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。本実施形態においては、一実施形態に係る試験片採取方法を水平割枠付鋳型造型機で造型された鋳型への注湯に適用して説明する。図1は、一実施形態に係る試験片採取方法を示す平面図である。図2は、図1におけるA−A矢視図である。なお、説明の便宜上、後述する鋳型Mの搬送方向をY方向とし、鉛直方向をZ方向とし、Y方向及びZ方向に垂直な方向をX方向として説明する。図1に示すように、本実施形態では、複数の鋳型Mが連続する鋳型群の状態で搬送されるようになっている。
そして、該鋳型Mの外側には自動注湯装置1が配設されている。ここで、該自動注湯装置1について説明する。前記鋳型Mの外側における床面には、レール2が配設されており、該レール2上には前記鋳型Mの進行方向(図1における矢印Y1方向)とその反対方向、即ちY方向に沿って移動可能な走行台車3が載置されている。なお該走行台車3は、走行駆動モータ3aを作動させることにより、レール2上を走行するようになっている。
そして、該走行台車3上には、後述する取鍋9を前記鋳型Mの進行方向と直交するX方向に沿って移動可能な前後移動台車4(図2参照)が設置されている。なお該前後移動台車4は、前後駆動モータ4aを作動させることにより、X方向に沿って移動するようになっている。そして、該前後移動台車4上には、前記取鍋9をZ方向に沿って昇降させる昇降手段5が立設されている。なお前記取鍋9は、該昇降手段5における昇降駆動モータ5aを作動させることにより、Z方向に沿って昇降するようになっている。
そして、該昇降手段5には、傾動軸(図示せず)を内蔵した傾動軸ユニット6(図2参照)が昇降可能に装着されており、該傾動軸ユニット6の先端には傾動フレーム7が傾動可能に連結されている。なお該傾動軸ユニット6には傾動駆動モータ8が装着されており、該傾動駆動モータ8を作動させることにより、傾動軸線Tを中心に該傾動フレーム7が傾動するようになっている。前記取鍋9を傾動させる取鍋傾動手段は、この傾動軸ユニット6、傾動フレーム7及び傾動駆動モータ8によって構成されている。
そして、前記傾動フレーム7には前記取鍋9が着脱可能に固定されている。また前記走行台車3の一端上部には自動注湯装置1の制御装置10が立設されている。そして、前記走行台車3には重量測定手段としてのロードセル(図示せず)が装着されている。
また連続する鋳型群の状態で搬送される鋳型Mの詳細を図3に示す。図3(a)は鋳型Mの平面図であり、図3(b)は鋳型Mの正面図である。図3に示すように該鋳型Mは、上鋳型M1と下鋳型M2で構成されており、該上鋳型M1及び下鋳型M2は各々、上鋳枠W1及び下鋳枠W2で保持されている。そして、該鋳型Mは定盤Jに載置されて搬送されるようになっている。
図3(b)に示すように、鋳型Mには、製品を形成するための中空部分である製品キャビティMcが形成されている。また前記上鋳型M1の上面には、試験片を作製するための溶湯が注湯される試験片キャビティMaが形成されている。そして、符号Mbは、製品キャビティMcに連通する湯口である。上鋳型M1においては、試験片キャビティMaと湯口Mbとが上鋳型M1の異なる位置に形成されている。また、試験片キャビティMaは、製品キャビティMcに対して不連続とされている。
なお前記試験片キャビティMaは、上鋳型M1の造型時に形成される。以下、試験片キャビティMaの形成方法について図6を参照して詳述する。図6は上鋳型M1を造型した直後の鋳型造型機(水平割枠付鋳型造型機)内の一部分を示す概要図である。図6に示すように、鋳型造型機には上鋳枠W1内に充填された鋳物砂をスクイズする平板状のスクイズ部材SBが設けられている。スクイズ部材SBは図示されない昇降シリンダに連結されている。スクイズ部材SBの下面には試験片模型SMが固定されている。試験片模型SMの形状は、本実施形態では四角柱である。上鋳型M1を造型する際は、前記図示されない昇降シリンダの作動によりスクイズ部材SBが下降され、上鋳枠W1内に充填された鋳物砂がスクイズ(圧縮)される。このスクイズが完了すると、上鋳型M1の上面に試験片模型SMの形状に対応する試験片キャビティMaが形成されることになる。
また図4は、図1よりも広い範囲を示す平面図であり、鋳造システムの全体構成を示している。図4に示すように、上述した連続する鋳型群の状態で搬送される鋳型Mは、一端に配設された水平割枠付鋳型造型機11から搬出され、他端に配設された鋳型ばらし装置12に搬入されるようになっている。なお該水平割枠付鋳型造型機11から該鋳型ばらし装置12の間は、鋳型Mが連続して存在するのだが、図4では鋳型Mの図示を一部、省略してある。
そして、該鋳型ばらし装置12の手前(上流側)の外側には、鋳型Mが鋳型ばらし装置12内に搬入される前に、該鋳型Mから試験片を取り出す試験片取り出し装置13が配設されている。なお符号14は鋳造システム全体の制御装置である。また符号Rは注湯領域、即ち、前記自動注湯装置1における走行台車3の移動可能な範囲を示している。
このように構成されたものの作動について説明する。まず、図示されない鋳型搬送手段により、鋳型Mの鋳型群が1ピッチ分(1鋳型分)、矢印Y1の方向に間欠搬送される。これにより、注湯すべき鋳型Mが自動注湯装置1における取鍋9の正面に搬送される。
次に、自動注湯装置1が溶湯を注湯する方向に取鍋9を傾動させ、取鍋9内の溶湯を所定の鋳型Mに注湯する。なお溶湯は鋳型Mの湯口Mbから製品キャビティMcに注湯する。この際、自動注湯装置1は、傾動駆動モータ8を作動させるだけでなく、前後駆動モータ4a及び昇降駆動モータ5aも同時に作動させる。次に、該鋳型Mへの注湯重量が設定重量に到達したら、自動注湯装置1は、傾動駆動モータ8を逆作動させることにより、溶湯を湯切りする方向に取鍋9を傾動させ、該湯切りして注湯を完了させる。
その後はまた、上述のように、鋳型Mを1ピッチ分、間欠搬送させ、次の鋳型Mの製品キャビティMcに溶湯を注湯する。このようにして、間欠搬送されてくる鋳型Mの各々に順次、溶湯を注湯する。
また、一実施形態に係る試験片採取方法においては、自動注湯装置1により鋳型群として搬送される複数の鋳型Mの内、少なくとも一部の鋳型Mの試験片キャビティMaに溶湯が注湯される。鋳型Mの試験片キャビティMaに対する注湯は、上述した各々の鋳型Mへの注湯の間に、取鍋単位で行われる。なお一実施形態に係る試験片採取方法において、試験片キャビティMaに取鍋単位で溶湯を注湯するとは、取鍋9を交換する毎に若しくは空になった取鍋9に所定量の溶湯を補充する毎に、試験片キャビティMaに溶湯を注湯するということである。即ち、一実施形態に係る試験片採取方法においては、取鍋9内の溶湯が少なくとも一つの鋳型Mの試験片キャビティMaに注湯される。
一実施形態においては、自動注湯装置1による鋳型Mへの注湯を所定回数行った後、取鍋9内の残りの溶湯の重量が予め定められた設定重量値(後述する試験片注湯開始重量設定値)以下になったときに、所定の上鋳型M1の試験片キャビティMaに溶湯を注湯するようにしてもよい。
この点につき、詳述する。この場合、取鍋9内の溶湯の設定重量値を予め定めておく。そして、取鍋9による注湯を繰り返していくと、該取鍋9内の溶湯の重量が徐々に減っていく。そして、何回目かの注湯を終えると該取鍋9内の溶湯の重量が該設定重量値以下となる。そうしたら、次の鋳型Mの湯口Mbへ注湯する前に、該所定の上鋳型M1の試験片キャビティMaに溶湯を注湯する。このようにすれば、実質的に取鍋9毎に試験片が得られる。なお、自動注湯装置1は、取鍋9内の溶湯の重量が設定重量値以下になったときに一回だけ試験片キャビティMaに注湯してもよいし、取鍋9内の溶湯の重量が設定重量値以下になった後に複数回試験片キャビティMaに注湯してもよい。また、該試験片キャビティMaへの注湯の場合も、鋳型Mの湯口Mbへ注湯する場合と同様に、取鍋9を傾動させて注湯を行う。
図4において、湯口Mb及び試験片キャビティMaが黒塗りの箇所は、取鍋9内から溶湯が注湯されたことを示している。符号Sは注湯された試験片を示している。試験片キャビティMaに注湯された溶湯が冷却されて試験片Sになった後、該試験片Sと共に搬送される鋳型Mが鋳型ばらし装置12内に搬入される前に、該試験片Sと共に搬送される鋳型Mから該試験片Sを取り出して採取する。
詳述すると、一実施形態では、試験片Sと共に搬送される鋳型Mが鋳型ばらし装置12内に搬入される手前(1鋳型分手前)の位置にあるときに、試験片取り出し装置13で鋳型Mから該試験片Sを取り出して採取し得る。なお鋳型群の間欠搬送によって鋳型ばらし装置12内に搬入された鋳型Mは、該鋳型ばらし装置12により、上・下鋳枠W1、W2から上・下鋳型M1、M2(製品含む)が抜き出される。そして、該上・下鋳枠W1、W2及び上・下鋳型M1、M2は各々、後工程(図示せず)に搬送される。
次に、上述した試験片採取の制御の点について詳しく説明する。図5は該制御のブロック図であり、符号10は自動注湯装置1の制御装置である。制御装置10は、例えば、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されており、所定の機能を実現するためのコンピュータプログラムがROMなどに記憶されている。そして、CPUやRAM上に上記のコンピュータプログラムを読み込ませ、CPUの制御の下で動作させることで、後述する機能が実現される。なお、一実施形態においては、制御装置10の各機能が電気回路によって実現されてもよい。
制御装置10には設定値記憶手段15、注湯指示手段16、データ収納・収集位置収納指示手段17、注湯情報記憶手段18が組み込まれている。
また符号14は鋳造システムの制御装置である。制御装置14は、例えば、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されており、所定の機能を実現するためのコンピュータプログラムがROMなどに記憶されている。そして、CPUやRAM上に上記のコンピュータプログラムを読み込ませ、CPUの制御の下で動作させることで、後述する機能が実現される。なお、一実施形態においては、制御装置14の各機能が電気回路によって実現されてもよい。
制御装置14には試験片取出手段19と試験片データ収集手段20が組み込まれている。また、制御装置10及び制御装置14は互いに電気的に接続されている。制御装置10には、自動注湯装置1が電気的に接続されている。制御装置14には、位置検出器21、試験片取り出し装置13、造型ラインデータ送出装置22、及び溶湯搬送装置データ送出装置23が電気的に接続されている。
また前記試験片取出手段19には、鋳型シフタ24、試験片注湯情報記憶手段25、試験片検出指示手段26、及び試験片取出指示手段27が組み込まれている。そして、前記試験片データ収集手段20には、造型情報収集手段28、注湯情報収集手段29、溶解情報収集手段30、及び試験片データ記憶手段31が組み込まれている。
なお前記設定値記憶手段15には、試験片注湯開始重量設定値および試験片注湯重量が記憶されている。また前記注湯情報記憶手段18には、自動注湯装置1に関わる注湯情報が記憶されている。該自動注湯装置1に関わる注湯情報としては例えば、注湯重量、注湯数、注湯温度などが挙げられる。
このように構成されたものの制御の作動について説明する。上述したように、鋳型Mの鋳型群は1ピッチ分(1鋳型分)ずつ、矢印Y1の方向に間欠搬送される。該鋳型Mの送り位置は位置検出器21によって検出される。そして、鋳型シフタ24が鋳型Mの動きに合わせてシフトされる。なお水平割枠付鋳型造型機11から鋳型ばらし装置12の間に連続して存在する鋳型Mの各々には、予め、鋳型Mの番地が付与されている。そして、上述したように、鋳型シフタ24が鋳型Mの動きに合わせてシフトされることにより、どの鋳型Mがどの位置にあるのかを把握できるようになっている。
そして、取鍋9による鋳型Mの製品キャビティMcへの注湯を繰り返していくと、該取鍋9内の溶湯の重量が徐々に減っていく。この際、取鍋9内の溶湯の重量をロードセル(図示せず)で計測する。そして、何回目かの注湯を終え、該取鍋9内の溶湯の重量が、設定値記憶手段15に記憶されている試験片注湯開始重量設定値以下となったら、注湯指示手段16により、自動注湯装置1に、試験片キャビティMaへの注湯を指示する。
なお該試験片キャビティMaへの注湯は、設定値記憶手段15に記憶されている試験片注湯重量を注湯する。また該試験片キャビティMaに注湯する際、所定のタイミングで、試験片の注湯に関わる試験片注湯情報を収集し、試験片注湯情報記憶手段25に記憶する。該試験片の注湯に関わる試験片注湯情報とは、例えば、試験片を識別するための情報であり、具体的には、試験片番号、試験片注湯時刻、取鍋番号などが挙げられる。
さらに、該試験片キャビティMaに注湯する際、所定のタイミングで、鋳型Mの造型に関わる造型情報と、自動注湯装置1に関わる注湯情報と、溶湯に関わる溶解情報と、を収集する。この収集はデータ収納・収集位置収納指示手段17により、試験片データ収集手段20に指示がなされて実行される。造型情報収集手段28は、造型ラインデータ送出装置22から送られてくる、前記鋳型Mの造型に関わる造型情報を収集する。該鋳型Mの造型に関わる造型情報としては例えば、造型時刻、計画注湯材質、製品番号などが挙げられる。
また注湯情報収集手段29は、前記自動注湯装置1に関わる注湯情報を、注湯情報記憶手段18から読み出して収集する。また溶解情報収集手段30は、溶湯搬送装置データ送出装置23から送られてくる、前記溶湯に関わる溶解情報を収集する。該溶湯に関わる溶解情報としては例えば、出湯時刻、出湯温度、合金添加量などが挙げられる。そして、該収集されたこれらの情報、即ち、前記試験片注湯情報、前記造型情報、前記注湯情報及び前記溶解情報は互いに関連付けて記憶され、採取した試験片のデータとして一元的に管理される。
そして、鋳型Mから試験片を取り出して採取する前に、搬送される鋳型Mの試験片の有無を検出する。該鋳型Mの試験片の有無は、試験片検出指示手段26により検出される。そして、該試験片検出指示手段26は、試験片が有る鋳型Mが鋳型ばらし装置12内に搬入される手前(1鋳型分手前)の位置に到着したら、そのことを試験片取出指示手段27に指令する。そして、該試験片取出指示手段27は、試験片取り出し装置13に指令を送って該試験片取り出し装置13を作動させる。そして、該試験片取り出し装置13で鋳型Mから該試験片を取り出して採取する。そして、次の鋳型Mからの試験片取り出しまでに、該採取した試験片に試験片番号を記載しておき、その後に該試験片を用いて各種試験を行った結果と照合できるようにする。
以上説明した一実施形態に係る試験片採取方法では、自動注湯装置1における取鍋9で試験片キャビティMaに溶湯を注湯しているから、人による危険な作業が無いという効果がある。また該取鍋9による試験片キャビティMaへの注湯は、人による作業でないから、該試験片キャビティMaへ注湯するのを忘れるということがない。このため、注湯取鍋単位で確実に溶湯を試験片として採取することができるという効果がある。さらに、本発明では、鋳型Mの上面に形成された試験片キャビティMaに取鍋単位で溶湯を注湯しているから、全鋳型に試験片が作られるということはない。このため、作られる試験片の数を大幅に減らすことができ、歩留まりを良くすることができるという効果がある。
また上述の実施形態では、鋳型Mの上面に形成された試験片キャビティMaに取鍋単位で溶湯を注湯する工程を、自動注湯装置1による鋳型Mへの注湯を所定回数行った後、取鍋9内の残りの溶湯の重量が予め定められた設定重量値以下になったときに行うようにしている。本形態によれば、取鍋単位で確実に試験片が得られ、該取鍋単位で溶湯を管理することが容易になるという効果がある。また、試験片キャビティMaへの注湯を行う際、取鍋9内の残りの溶湯が足りないという状態になるのを防ぐことができるという効果もある。ただし、試験片キャビティMaに対する注湯は、取鍋9内の溶湯の重量が設定重量値以下になったときに限られず、例えば、取鍋単位で、自動注湯装置1による鋳型Mへの注湯を予め定められた回数行った後、その次の鋳型Mの試験片キャビティMaに溶湯を注湯するようにしてもよい。またなお、一実施形態では、自動注湯装置1は、上述した傾動軸ユニット6のような傾動方式に限らず、ストッパー方式など、傾動方式とは異なる方式を用いて鋳型Mに注湯してもよい。また、取鍋の形状もバケツ形状、扇形状その他を問わない。更に、一実施形態では、鋳型の方向に移動可能な走行台車3を備えていなくてもよい。
さらに上述の実施形態では、鋳型Mの上面に形成された試験片キャビティMaに取鍋単位で溶湯を注湯する際、所定のタイミングで、試験片の注湯に関わる試験片注湯情報と、鋳型Mの造型に関わる造型情報と、自動注湯装置1に関わる注湯情報と、溶湯に関わる溶解情報と、を収集し、該試験片注湯情報、造型情報、注湯情報及び溶解情報を採取した試験片のデータとして一元化するようにしている。本形態の試験片データ管理方法を採用することにより、トレーサビリティが向上するという利点がある。加えて、一実施形態に係る試験片模型SMは、上述した鋳型Mへ注湯する溶湯の試験片採取方法に用いる試験片Sを鋳造するための試験片キャビティMaを形成することができる。この試験片模型SMは、鋳型造型機におけるスクイズ部材SBに固定されている。このため、鋳型造型機で上鋳型M1を造型する際に、該上鋳型M1の上面に試験片キャビティMaを形成することができる。したがって、該試験片キャビティMaを効率よく形成することができるという利点がある。そして、この試験片模型SMは、その形状が、四角柱又は円柱を呈することを特徴とする。このような形状であれば、すぐに材料試験等に使用が可能である。
なお本発明の実施形態では、搬送される鋳型Mの試験片の有無を試験片検出指示手段26により検出するようにしたが、これに限定されるものではなく、該搬送される鋳型Mの試験片の有無をセンサ(例えば、カメラ)で検出するようにしてもよい。
また本発明の実施形態では、試験片取り出し装置13で鋳型Mから試験片を取り出して採取しているが、これに限定されるものではなく、試験片取り出し装置13を用いず、人が鋳型Mから試験片を取り出して採取するようにしてもよい。
1…自動注湯装置、9…取鍋、12…鋳型ばらし装置、M…鋳型、Ma…試験片キャビティ、S…試験片、スクイズ部材…SB、試験片模型…SM。

Claims (7)

  1. 取鍋内の溶湯を鋳型内に注湯する自動注湯装置における前記取鍋内の溶湯を試験片として採取する試験片採取方法であって、
    前記鋳型の上面に形成された試験片キャビティに前記取鍋単位で溶湯を注湯する工程と、
    前記試験片キャビティに注湯された溶湯が冷却されて前記試験片になった後、前記試験片と共に搬送される前記鋳型から前記試験片を取り出して採取する工程と、
    を有する、試験片採取方法。
  2. 前記試験片を取り出して採取する工程においては、前記試験片キャビティに注湯された溶湯が冷却されて前記試験片になった後であって、前記試験片と共に搬送される前記鋳型が鋳型ばらし装置内に搬入される前に、前記鋳型から前記試験片を取り出して採取する、請求項1に記載の試験片採取方法。
  3. 前記鋳型の上面に形成された試験片キャビティに前記取鍋単位で溶湯を注湯する工程を、前記取鍋内の残りの溶湯の重量が予め定められた設定重量値以下になったときに行う、請求項1又は2に記載の試験片採取方法。
  4. 前記鋳型から前記試験片を取り出して採取する工程より前に、搬送される前記鋳型の前記試験片の有無を検出する工程を更に有する、請求項1又は2に記載の試験片採取方法。
  5. 請求項1又は2に記載の試験片採取方法により採取された試験片のデータ管理方法であって、
    前記鋳型の上面に形成された試験片キャビティに前記取鍋単位で溶湯を注湯する際、所定のタイミングで、前記試験片の注湯に関わる試験片注湯情報と、前記鋳型の造型に関わる造型情報と、前記自動注湯装置に関わる注湯情報と、前記溶湯に関わる溶解情報と、を収集し、該試験片注湯情報、造型情報、注湯情報及び溶解情報を互いに関連付けて記憶する、試験片データ管理方法。
  6. 請求項1又は2に記載の試験片採取方法に用いられる鋳型を造型するための鋳型造型機であって、
    鋳物砂をスクイズするためのスクイズ部材と、
    前記スクイズ部材に固定されており、前記試験片キャビティに対応する形状を有する試験片模型と、
    前記スクイズ部材を昇降させる昇降シリンダと、
    を備える、鋳型造型機。
  7. 前記試験片模型は、四角柱又は円柱の形状を呈する、請求項6に記載の鋳型造型機

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