JP6208514B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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本発明は、エアバッグ装置を備える鞍乗り型車両に関する。
従来、エアバッグが膨張展開した際に、運転者の頭部の前方に位置する頭部対向部と、頭部対向部の下方に位置するとともに運転者側に膨出する胸押さえ部とが形成されるエアバッグ装置を備えた鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−154846号公報
一般的に、車両が対象物に衝突した際に、膨張展開完了後のエアバッグと運転者との距離が離れていると、運転者とエアバッグとの位置ばらつきが発生することがあり、緩衝しにくくなる。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、車両が衝突した時に、運転者の緩衝を効果的に行うことが可能な鞍乗り型車両を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、運転者(43)が跨るシート(16)と、制御装置の指令によって運転者(43)の前方でエアバッグ(71)が膨張展開することにより、運転者(43)を緩衝するエアバッグ装置(45)とを備え、膨張展開時の前記エアバッグ(71)が、頭部対向部(71A)と、この頭部対向部(71A)の下方で運転者(43)側に突出する胸押さえ部(71B)とを備え、前記エアバッグ(71)の前面は、膨張展開時における車両前方の被衝突物(65)に接触する前方接触面(71c)となる鞍乗り型車両において、前記エアバッグ装置(45)は、前記シート(16)の前方に位置する前部収納部(13)の前部上部でバーハンドル(31)の直後に設けられ、前記エアバッグ(71)は、膨張展開時、当初収納されていた収納箱(72)から真上に延び、膨張展開時における前記胸押さえ部(71B)の後端位置が、前記シート(16)の前端位置(16a)の上方に配置され、前記前方接触面(71c)の車両前後方向の位置が、車両(10)に備える前輪(33)の後端位置(33a)の上方に配置されていることを特徴とする。
上記構成において膨張展開時には、前記頭部対向部(71A)よりも車両後方に前記胸押さえ部(71B)が突出していても良い。
また、上記構成において、膨張展開時における前記頭部対向部(71A)の車幅方向の幅寸法(W1)は、前記胸押さえ部(71B)の車幅方向の幅寸法(W2)よりも小さく設定されていても良い。
また、上記構成において、前記前方接触面(71c)は、前記前輪(33)の後端位置(33a)の上方位置にて上方に延び、前記エアバッグ(71)は、前記前部収納部(13)の上方に位置するようにしても良い。
また、上記構成において、前記頭部対向部(71A)の運転者頭部(46)に面する頭部対向面(71f)には、車幅方向左右外側に比べて中央部が窪んでいる窪み部(71d)が形成され、前記窪み部(71d)は、前記胸押さえ部(71B)の上部まで延びていても良い
本発明は、エアバッグは、膨張展開時における胸押さえ部の後端位置が、シートの前端位置と車両前後方向で概ね同位置に設定されているので、胸押え部を運転者胸部により近づけることができ、運転者胸部と胸押え部との位置ばらつきをより小さくすることができるため、運転者胸部の緩衝効果を高めることができる。
また、エアバッグは、膨張展開時における車両前方の被衝突物に接触する前方接触面の車両前後方向の位置が、車両に備える前輪の後端位置と概ね同位置に設定されているので、頭部対向部を運転者頭部により近づけることができ、運転者頭部と頭部対向部との位置ばらつきをより小さくすることができるため、運転者頭部の緩衝効果を高めることができる。
また、膨張展開時の頭部対向部と運転者頭部との距離は、胸押さえ部と運転者胸部との距離よりも大きく設定されているので、胸部が先に緩衝されることにより、頭部がより緩衝されると同時に、胸押え部が運転者胸部と接触した後は、従来のように、エアバッグにくびれ部があっても、エアバッグと運転者との間の車幅方向の位置ずれが起こりにくくなり、エアバッグの緩衝のばらつきを抑えることができる。
また、膨張展開時における頭部対向部の車幅方向の幅寸法は、胸押さえ部の車幅方向の幅寸法よりも小さく設定されているので、胸押さえ部が運転者胸部と接触した後は、エアバッグと運転者との間の車幅方向の位置ずれは起きにくいので、頭部対向部の幅を狭くすることにより、エアバッグの全体の容量を小さくすることができる。
また、膨張展開時における頭部対向部の車幅方向の幅寸法は、胸押さえ部の車幅方向の幅寸法に対し、運転者胸部と頭部との車幅方向の幅寸法の差分に応じて小さく設定されているので、エアバッグの緩衝において、胸押さえ部と頭部対向部とで同等のばらつきを許容することができる。
また、頭部対向部の運転者頭部に面する頭部対向面には、車幅方向左右外側に比べて中央部が窪んでいる窪み部が形成されているので、運転者頭部が前方に移動して窪み部内に入り込むとともに更に頭部対向部に沈み込みことで、運転者頭部が頭部対向部の車幅方向左右外側へ移動しにくくなる。従って、運転者頭部が、頭部対向部から外れるのを防止することができ、確実に緩衝することができる。
本発明の一実施形態のエアバッグ装置を備えた自動二輪車及び運転者の左側面図である。 自動二輪車の衝突時におけるエアバッグ装置の作動状態を示す作用図である。 自動二輪車に搭載されたエアバッグ装置のエアバッグが膨張展開した状態を示す左側面図である。 エアバッグ装置のエアバッグを説明する説明図であり、図4(A)は膨張展開したエアバッグの側面図、図4(B)は膨張展開したエアバッグの背面図である。 頭部対向部の形状及び作用を示す説明図であり、図5(A)は図4(B)のV−V線断面図、図5(B)は頭部対向部の作用を示す作用図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
図1は、本発明の一実施形態のエアバッグ装置45を備えた自動二輪車10及び運転者43の左側面図である。
自動二輪車10は、骨格となる車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されたフロントフォーク12、前部収納部13、エンジン14、シート16、スイングアーム17とを備える。
車体フレーム11は、その前端に設けられたヘッドパイプ21と、それぞれ左右一対設けられたメインフレーム22、センタフレーム23、シートレール(不図示)、ダウンフレーム26、アッパフレーム27とを備える。
ヘッドパイプ21は、フロントフォーク12を操舵自在に支持し、メインフレーム22は、ヘッドパイプ21の下部から後方斜め下方に延び、センタフレーム23は、メインフレーム22の後端部から下方に延びている。また、シートレールは、メインフレーム22の後端部から後上りに延び、ダウンフレーム26は、メインフレーム22の前端部から下方斜め後方に延び、アッパフレーム27は、ヘッドパイプ21の上部からメインフレーム22へ後下がりに延びている。
フロントフォーク12は、上端部にバーハンドル31、下端部に車軸32を介して前輪33が支持されている。前部収納部13は、従来の燃料タンク形状を有する。エンジン14は、クランクケース36と、クランクケース36から前傾するように設けられたシリンダ部37とを備え、クランクケース36の後部に一体的に変速機38が設けられている。
シート16は、シートレールの上部に取付けられている。スイングアーム17は、センタフレーム23に上下揺動自在に支持され、後端部に車軸41を介して後輪42が支持されている。
前部収納部13の前部上部には、自動二輪車10がその前部から車両、壁等の対象物に衝突した際に運転者43を緩衝するエアバッグ装置45が設けられている。
エアバッグ装置45は、車両衝突時の減速度を検出するためにフロントフォーク12の下端部に取付けられた衝撃センサ(加速度センサ)47と、衝撃センサ47からの減速度信号が入力されるECU(制御装置(不図示))と、ECUからの着火指令に基づいて着火されてガスを発生させるインフレータ(不図示)と、発生したガスにより膨張展開するエアバッグ71(図2参照)とを備える。
ここで、符号46はヘルメット、51はヘッドライト、52は前輪33を上方から覆うフロントフェンダ、53はラジエータ、54は排気管、56はサイドスタンド、57はメインスタンド、58は同乗者用グラブレール、61は後輪42を上方から覆うリアフェンダ、62は変速機38から後輪42へ動力を伝達するチェーン、63は排気管54の後端に接続されたマフラである。
図2は、自動二輪車10の衝突時におけるエアバッグ装置45の作動状態を示す作用図である。
自動二輪車10が走行中、前輪33又は車体の一部が、壁65(あるいは車両等の対象物)に衝突したときに、衝撃センサ47で検出された減速度が所定値に達すると、ECUは、インフレータに着火させてエアバッグ71を膨張展開させる。この結果、エアバッグ71が、壁65と運転者43との間に位置することで、運転者43が直接に壁65に当たるのを回避することができ、運転者43に作用する衝撃を緩和することができる。
具体的には、運転者43は、特に、エアバッグ71の下部で胸部43aが緩衝され、エアバッグ71の上部でヘルメット46を介して頭部が緩衝される。以下では、緩衝に関してヘルメット46を頭部として説明する。
上記したエアバッグ71の構造、形状及び寸法を図3〜図5で説明する。
図3は、自動二輪車10に搭載されたエアバッグ装置45のエアバッグ71が膨張展開した状態を示す左側面図であり、車両が停止した状態でのエアバッグ71の膨張展開を示す。
エアバッグ装置45は、衝撃センサ47と、収納箱72と、この収納箱72に収納されたエアバッグ71、インフレータ(不図示)、ECU(Electronic Control Unitであり、不図示)とを備える。
膨張展開したエアバッグ71は、運転者43の頭部(ヘルメット46)に対向して頭部を受け止めることが可能な頭部対向部71Aと、この頭部対向部71Aの下方に隣接して配置されるとともに頭部対向部71Aよりも運転者43側に膨出する胸押さえ部71Bとを備える。
頭部対向部71Aは、ほぼ鉛直に運転者43のヘルメット46より高い位置まで延び、頭部対向部71Aにおける前方接触面71cの車両前後方向の位置は、前輪33の後端位置33aと概ね同位置に設定されている。また、胸押さえ部71Bにおける後端の車両前後方向の位置は、シート16の前端位置16aと概ね同位置に設定されている。
胸押え部71Bの上端位置は、その位置を通る水平な補助線75で示すように、運転者43のヘルメット46、詳しく、ヘルメット46の高さの略中央と同一高さに設定され、また、胸押さえ部71Bの下端位置は、その位置を通る水平な補助線76で示しように、運転者43の腹部43bと略同一の高さに設定されている。
運転者43のヘルメット46と頭部対向部71Aの背面である頭部対向面71fとの距離をL1、運転者43の胸部43aと胸押さえ部71Bとの距離をL2とすると、L1>L2となる。そして、本実施形態では、距離L2を従来よりも近くしている。
図4(A),(B)は、エアバッグ装置45のエアバッグ71を説明する説明図である。
図4(A)は膨張展開したエアバッグ71の側面図、図4(B)は膨張展開したエアバッグ71の背面図である。
図4(A),(B)において、エアバッグ71は、頭部対向部71Aと、胸押え部71Bの上端部とに、車幅方向の幅の中央部を上下方向に延びる窪み部71dが形成されている。また、胸押さえ部71Bにおいて、車幅方向の幅の中央部から幅方向の離れた位置に、内部のガスを逃がす複数のガス排出穴71e,71eが開けられている。このように、ガス排出穴71eを設けることで、運転者43が押し当てられた膨張展開中あるいは膨張展開完了後のエアバッグ71内のガスを外部に逃がして衝突エネルギーを吸収することができる。
図4(B)において、頭部対向部71Aの車幅方向の幅寸法をW1、胸押さえ部71Bの車幅方向の幅寸法をW2とすると、W1<W2となる。即ち、ヘルメット46(図3参照)を受け止める頭部対向部71Aの車幅方向の幅寸法W1と、胸部43a(図3参照)を受け止める胸部押え部71Bの車幅方向の幅寸法W2とを、運転者43(図3参照)のヘルメット46と胸部43aとのそれぞれの車幅方向の幅に応じて設定している。
図5(A),(B)は、頭部対向部71Aの形状及び作用を示す説明図である。図5(A)は図4(B)のV−V線断面図、図5(B)は頭部対向部71Aの作用を示す作用図である。
図5(A)に示すように、頭部対向部71Aは、その車幅方向の幅の中央部に、運転者43(図3参照)のヘルメット46の前方に位置する窪み部71dを備える。
上記したエアバッグ71の形状は、エアバッグ71の内部に設けられた帯状又は紐状のテザー(不図示)等によって整形されている。
図5(B)において、車両衝突によって運転者43(図3参照)のヘルメット46が白抜き矢印で示すように前方に移動すると、ヘルメット46は窪み部71d内に入り込むとともに更に前方に移動し、頭部対向部71A内に沈み込む。この結果、ヘルメット46は、頭部対向部71Aの車幅方向へ移動しにくくなり、頭部対向部71Aから外れるのを防止することができ、確実に緩衝することができる。
図1及び図2において、自動二輪車10が対象物に衝突してから、エアバッグ71での運転者43の衝撃エネルギー吸収が完了するまので経過を時間t=0〜t5まで時系列で説明する。
自動二輪車10が壁65に衝突し、衝撃センサ47で検知された減速度が増大してエアバッグ71を膨張展開させるのに必要な所定値に達した時点を時間t=0とする。この時間t=0では、ECUが、インフレータへの着火を指示するため、インフレータの着火によりガスが発生し、そのガスがエアバッグ71内に送り込まれ、エアバッグ71が膨張展開し始める。
時間t=t1では、エアバッグ71において、胸押さえ部71B及び頭部対向部71Aの膨張展開が完了直前又は完了の状態となる。ここで、膨張展開の完了直前とは、衝撃エネルギーを吸収する効果を発揮することが可能な膨張展開状態をいう。
時間t=t2では、運転者43において、胸部43aがエアバッグ71の胸押さえ部71Bに接触する。本実施形態では、胸押さえ部71Bの後端位置を、シート16(図3参照)の前端位置16a(図3参照)と車両前後方向で概ね同位置に設定したことで、時間t=t2を、時間t1と同等以上(t1≦t2)にすることができた。
時間t=t3では、エアバッグ71が自動二輪車10と共に前方に移動し、エアバッグ71の前方接触面71cが壁65に接触する。
時間t=t4では、運転者43において、頭部(ヘルメット46)がエアバッグ71の頭部対向部71Aに接触する。本実施形態では、エアバッグ71の前方接触面71cの車両前後方向の位置を、車両の前輪33の後端位置33a(図3参照)と概ね同位置に設定したことで、時間t=t4を、時間t=t3と同等以上(t3≦t4)にすることができた。
エアバッグ71による運転者43の運動エネルギー吸収は、時間t=t2で開始され、時間t=t5で完了する。
上記したように、時間t=t1と時間t=t2との差をゼロ又は小さくし、また、時間t=t3と時間t=t4との差をゼロ又は小さくしたことで、運転者43の胸部43a及びヘルメット46と、エアバッグ71の胸部押え部71B及び頭部対向部71Aとの位置ばらつきをより小さくすることができる。従って、運転者43をより確実にエアバッグ71で受け止めることができ、運転者43の緩衝効果を高めることができる。
以上の図3に示したように、運転者43が跨るシート16と、ECU(制御装置)の指令によって運転者43の前方でエアバッグ71が膨張展開することにより、運転者43を緩衝するエアバッグ装置45とを備え、膨張展開時のエアバッグ71が、頭部対向部71Aと、この頭部対向部71Aの下方で運転者43側に突出する胸押さえ部71Bとを備える鞍乗り型車両としての自動二輪車10において、エアバッグ71は、膨張展開時における胸押さえ部71Bの後端位置が、シート16の前端位置16aと車両前後方向で概ね同位置に設定されている。
この構成によれば、胸押え部71Bを運転者43の胸部43aにより近づけることができ、胸部43aと胸押え部71Bとの位置ばらつきをより小さくすることができるため、胸部43aの緩衝効果を高めることができる。
また、エアバッグ71は、膨張展開時における車両前方の被衝突物としての壁65(図2参照)に接触する前方接触面71cの車両前後方向の位置が、自動二輪車10に備える前輪33の後端位置33aと概ね同位置に設定されているので、頭部対向部71Aを運転者43のヘルメット46により近づけることができ、ヘルメット46と頭部対向部71Aとの位置ばらつきをより小さくすることができるため、ヘルメット(頭部)46の緩衝効果を高めることができる。
また、膨張展開時の頭部対向部71Aと運転者43の頭部としてのヘルメット46との距離L1は、胸押さえ部71Bと運転者43の胸部43aとの距離L2よりも大きく設定されているので、胸部43aが先に緩衝されることにより、頭部がより緩衝されると同時に、胸押え部71Bが運転者43の胸部43aと接触した後は、従来のように、エアバッグにくびれ部があっても、エアバッグ71と運転者43との間の車幅方向の位置ずれが起こりにくくなり、エアバッグ71の緩衝のばらつきを抑えることができる。
また、図4(B)に示したように、膨張展開時における頭部対向部71Aの車幅方向の幅寸法W1は、胸押さえ部71Bの車幅方向の幅寸法W2よりも小さく設定されているので、胸押さえ部71Bが運転者43(図2参照)の胸部43a(図2参照)と接触した後は、エアバッグ71と運転者43との間の車幅方向の位置ずれは起きにくいので、頭部対向部71Aの幅寸法W1を狭くすることにより、エアバッグ71の全体の容量を小さくすることができる。
また、図4(B)及び図5(B)に示したように、膨張展開時における頭部対向部71Aの車幅方向の幅寸法W1は、胸押さえ部71Bの車幅方向の幅寸法W2に対し、運転者43(図2参照)の胸部43a(図2参照)と運転者43のヘルメット46との車幅方向の幅寸法の差分に応じて小さく設定されているので、エアバッグ71の緩衝において、胸押さえ部71Bと頭部対向部71Aとで同等のばらつきを許容することができる。
また、図3、図4(B)及び図5(A),(B)に示したように、頭部対向部71Aのヘルメット46に面する頭部対向面71fには、車幅方向左右外側に比べて中央部が窪んでいる窪み部71dが形成されているので、運転者43のヘルメット46が前方に移動して窪み部71d内に入り込むとともに更に頭部対向部71A内に沈み込みことで、ヘルメット46が頭部対向部71Aの車幅方向左右外側へ移動しにくくなる。従って、ヘルメット46が、頭部対向部71Aから外れるのを防止することができ、確実に緩衝することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図4(A),(B)に示したように、胸押さえ部71Bにおいて車幅方向の幅の中央部から幅方向の離れた位置にガス排出穴71e,71eを開けたが、これに限らず、胸押え部71Bと頭部対向部71Aとの両方にガス排出穴71eを設けても良く、また、頭部対向部71Aのみにガス排出穴71eを設けても良い。また、ガス排出穴71eの数は、2つに限らず、1つあるいは3つ以上でもよい。
また、本発明は、自動二輪車10(スクータを含む)に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両に適用可能である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
16 シート
16a 前端位置
33 前輪
33a 後端位置
43 運転者
43a 胸部
45 エアバッグ装置
46 ヘルメット(頭部)
65 壁(被衝突物)
71 エアバッグ
71A 頭部対向部
71B 胸押さえ部
71c 前方接触面
71f 頭部対向面
L1 頭部と頭部対向部との距離
L2 胸部と胸押さえ部との距離
W1 頭部対向部の幅寸法
W2 胸押さえ部の幅寸法

Claims (5)

  1. 運転者(43)が跨るシート(16)と、制御装置の指令によって運転者(43)の前方でエアバッグ(71)が膨張展開することにより、運転者(43)を緩衝するエアバッグ装置(45)とを備え、膨張展開時の前記エアバッグ(71)が、頭部対向部(71A)と、この頭部対向部(71A)の下方で運転者(43)側に突出する胸押さえ部(71B)とを備え、
    前記エアバッグ(71)の前面は、膨張展開時における車両前方の被衝突物(65)に接触する前方接触面(71c)となる鞍乗り型車両において、
    前記エアバッグ装置(45)は、前記シート(16)の前方に位置する前部収納部(13)の前部上部でバーハンドル(31)の直後に設けられ、
    前記エアバッグ(71)は、膨張展開時、当初収納されていた収納箱(72)から真上に延び、
    膨張展開時における前記胸押さえ部(71B)の後端位置が、前記シート(16)の前端位置(16a)の上方に配置され、
    前記前方接触面(71c)の車両前後方向の位置が、車両(10)に備える前輪(33)の後端位置(33a)の上方に配置されていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 膨張展開時には、前記頭部対向部(71A)よりも車両後方に前記胸押さえ部(71B)が突出していることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 膨張展開時における前記頭部対向部(71A)の車幅方向の幅寸法(W1)は、前記胸押さえ部(71B)の車幅方向の幅寸法(W2)よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記前方接触面(71c)は、前記前輪(33)の後端位置(33a)の上方位置にて上方に延び、前記エアバッグ(71)は、前記前部収納部(13)の上方に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記頭部対向部(71A)の運転者頭部(46)に面する頭部対向面(71f)には、車幅方向左右外側に比べて中央部が窪んでいる窪み部(71d)が形成され、前記窪み部(71d)は、前記胸押さえ部(71B)の上部まで延びていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
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