JP6202341B2 - バッテリ端子ユニット - Google Patents
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Description
また、例えば、電線端子にバッテリ端子を保護する端子カバーを固定する場合には、電線端子が位置ずれすることに伴って端子カバーも正規の位置に設置することができず、端子カバーによってバッテリ端子を保護することができなくなってしまう。
前記端子接続部は、前記電線端子が載置される載置面を有する金属製の取付台を有し、前記位置決め部は、前記取付台に固定される合成樹脂からなる別体の回動抑制部材に設けられており、前記連れ回り抑制部は、前記取付台の前記載置面よりも前記電線端子側に突出した形態で前記回動抑制部材に設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、正規の位置に位置決めされた電線端子に固定することで端子カバーを正規の位置に組み付けることができるから、電線端子に端子カバーを固定する場合に、有効である。
このような構成によると、締付ボルトに対して締付ナットを締め付ける方向が左右のいずれの方向になっても覆い部と締付ボルトとが干渉することを防ぐことができる。
このような構成によると、例えば、覆い部から突出する引っ掛け部を設ける場合に比べて、覆い部を大型化することなく指や治具などを引っ掛け孔の上縁に引っ掛けて覆い部を容易に取り外すことができる。
このような構成によると、覆い部の後部を押圧し、進入空間に覆い部が進入することで、覆い部の前端部を上方に変位させることができる。これにより、引っ掛け部に指や治具などを引っ掛けやすくすることができる。
実施形態について図1から図25を参照して説明する。
本実施形態は、図6に示すように、車両に搭載されるバッテリBのバッテリ本体B1に設けられたバッテリポストB2に接続固定されると共に、電線Wの端末に接続されるバッテリ端子ユニット10を例示している。なお、以下の説明において、上下方向とは図3および図10における上下方向を基準とし、左右方向とは図4および図10における左右方向を基準とする。また、前後方向とは図6および図9における左右方向を基準とし、バッテリポストB2に接続される側を前側とし、電線Wが接続される側を後側として説明する。
接触部25は、図8および図13に示すように、バッテリポストB2の外周面に沿う略円弧状に形成されている。接触部25の内径は、図11および図13に示すように、バッテリポストB2の外径よりも僅かに大きく設定されており、接触部25の内側にバッテリポストB2が下方から嵌合可能とされている。また、接触部25は前方に開口しており、接触部25の前端部は、隙間を隔てて左右に対向した形態とされている。
電線接続部72は一対のバレル74を有しており、一対のバレル74が電線Wの端末において露出された図示しない芯線に圧着されることで、電線Wの端末に電線端子70が接続されるようになっている。
まず、バッテリ端子11の端子本体20におけるポスト嵌合部21の接触部25をバッテリポストB2に上方から嵌合させ、締付ボルト61に組み付けられた締付ナット65を締め込む。
ところが、本実施形態によると、バッテリ本体B1に対して回動抑制部材40における位置決め部41の張り出し部41Aが当接することで、端子本体20を正規の位置に位置決めすることができる。これにより、締付ナット65を締め付けるための締付工具(図示せず)とバッテリ本体B1とを干渉させることなく、締付ボルト61に対して締付ナット65を締付工具によって締め付けることができる。
取付台23にボルト接続部71が載置されたところで、スタッドボルトSBに対してナットNを回転させて締め込み、ボルト接続部71が取付台23にボルト接続されることで、端子接続部22に電線端子70が接続固定される。
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、連れ回り抑制片47が回動抑制部材40に設けられた構成とした。しかしながら、これに限らず、連れ回り抑制片が端子接続部に設けられていてもよい。
(2)上記実施形態では、端子接続部22に合成樹脂製の回動抑制部材40が圧入固定することで、端子接続部22の後端に位置決め部41を構成とした。しかしながら、これに限らず、位置決め部を端子接続部と同一の金属板材によって一体に形成してもよい。
(3)上記実施形態では、締付ボルト61が一対の被締付片26に対して左方から右方に向けて挿通された構成とした。しかしながら、これに限らず、バッテリにおけるバッテリ設置面の配置関係により、締付ボルト61が一対の被締付片26に対して右方から左方に向けて挿通されてもよい。
(4)上記実施形態では、電線端子における繋ぎ部の後端部が下方に屈曲され、電線接続部から電線が下方に引き出された構成とした。しかしながら、これに限らず、繋ぎ部の後端部が屈曲されず繋ぎ部の後方に電線接続部が配され、電線接続部から電線が後方に引き出される構成としてもよい。
11:バッテリ端子
20:端子本体(バッテリ端子本体)
21:ポスト嵌合部
22:端子接続部
23:取付台
23A:載置面
40:回動抑制部材(バッテリ端子本体)
41:位置決め部
47:連れ回り抑制片(連れ回り抑制部)
60:締付部材
61:締付ボルト
65:締付ナット
70:電線端子
71:ボルト接続部
72:電線接続部
73:繋ぎ部
80:端子カバー
81:覆い部
83:係止片
85:逃がし孔
86:引っ掛け孔
B:バッテリ
B1:バッテリ本体
B2:バッテリポスト
S:進入空間
W:電線
Claims (5)
- バッテリ端子と、電線端子と、前記バッテリ端子および前記電線端子を覆う覆い部を有する端子カバーとを備えたバッテリ端子ユニットであって、
前記バッテリ端子は、バッテリのバッテリ本体に設けられたバッテリポストに接続固定され、電線の端末に接続された前記電線端子がボルト接続されるバッテリ端子であって、
前記電線端子が載置されてボルト接続される端子接続部の一端に前記バッテリポストに嵌合されるポスト嵌合部が設けられ、他端に前記バッテリ本体に当接することで前記端子接続部が前記バッテリポストを中心に回動変位して正規の位置から位置ずれすることを防ぐ位置決め部が設けられたバッテリ端子本体と、
前記ポスト嵌合部に組み付けられ、同ポスト嵌合部を挟み付けて前記バッテリポストに密着させる締付部材と、
前記端子接続部に載置された前記電線端子の側方に前記バッテリ端子本体から突出して設けられ、前記電線端子を前記端子接続部にボルト接続する際に、前記電線端子に当接することで同電線端子がボルト接続される位置を中心に回動変位することを抑制する連れ回り抑制部とを備えており、
前記電線端子は、前記端子接続部にボルト接続されるボルト接続部と、前記電線に接続される電線接続部と、前記ボルト接続部と前記電線接続部とを前後に繋ぐ繋ぎ部とを有しており、
前記覆い部には、前記繋ぎ部の延び方向と直交する左右方向の両側縁と係止する一対の係止片が設けられており、
前記締付部材は、前記ポスト嵌合部に挿通される締付ボルトと、前記締付ボルトに締め込むことで前記ポスト嵌合部を前記締付ボルトと共に左右両側から挟み込む締付ナットとを有し、
前記覆い部は、前記ポスト嵌合部から前記電線端子までを覆う前後に長く幅狭なフード状をなしており、
前記覆い部には、前記締付ナットを締め込んだ際に、前記ポスト嵌合部から左右方向に突出する前記締付ボルトを逃がす逃がし孔が設けられているバッテリ端子ユニット。 - 前記端子接続部は、前記電線端子が載置される載置面を有する金属製の取付台を有し、
前記位置決め部は、前記取付台に固定される合成樹脂からなる別体の回動抑制部材に設けられており、
前記連れ回り抑制部は、前記取付台の前記載置面よりも前記電線端子側に突出した形態で前記回動抑制部材に設けられている請求項1に記載のバッテリ端子ユニット。 - 前記逃がし孔は、前記覆い部の左右方向両側にそれぞれ設けられている請求項1に記載のバッテリ端子ユニット。
- 前記端子カバーは、前記係止片と前記電線端子とが係止する位置を支点に、前記覆い部の前端部を持ち上げることで取り外し可能とされており、
前記覆い部の前端には、指や治具を引っ掛け可能な引っ掛け孔が形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバッテリ端子ユニット。 - 前記覆い部の後端内面と前記電線端子との間には、前記係止片と前記電線端子とが係止する位置よりも後方に位置する前記覆い部の後部を押圧した際に、前記覆い部が進入する進入空間が形成されている請求項4記載のバッテリ端子ユニット。
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