JP2016095912A - バッテリ端子ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】端子カバーの浮き上がりを抑制する。【解決手段】本明細書によって開示されるバッテリ端子ユニット10は、バッテリ本体Bに設けられたバッテリポストB1に取り付けられるバッテリ端子ユニット10であって、バッテリポストB1に接続固定されるバッテリ端子20と、電線Wの端末に接続され、バッテリ端子20の後部に設けられた端子接続部23に接続固定される電線端子50と、電線端子50に係止してバッテリ端子20および電線端子50を一括して覆って保護する端子カバー60と、端子カバー60において電線端子50に係止する部分とは前後方向にずれて設けられ、電線端子50に端子カバー60が係止した際に、電線端子50の嵌合片56と嵌合して前後方向に当接可能に近接して配される傾き抑制凹部とを備えるところに特徴を有する。【選択図】図1

Description

本明細書によって開示される技術は、カバーを備えたバッテリ端子ユニットに関する。
例えば、バッテリの接続端子を覆う保護カバーとして、特開2010−108785号公報(下記特許文献1)が知られている。保護カバーは、接続端子を覆う端子保護部と、ヒューズユニットの後部を保護するヒューズユニット保護部と、端子保護部の後端部とヒューズユニットの前端部とを前後方向に連結するヒンジ部とを備えて構成されている。ヒンジ部は下方に湾曲した形態をなしており、ヒンジ部の底部でヒューズユニットを押さえつけることにより、保護カバーのがたつきを抑制している。
特開2010−108785号公報
ところで、上記のカバーによると、端子保護部の後端部にヒンジ部が設けられているため、ヒューズユニットにヒンジ部を押さえつけると、ヒンジ部が連結された端子保護部の後端部を支点に端子保護部の前端部に浮き上がりが生じる虞がある。端子保護部が浮き上がると、保護カバーによって接続端子を完全に覆うことができず、接続端子を保護することができなくなってしまう。
本明細書では、カバーの浮き上がりを抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、バッテリ本体に設けられたバッテリポストに取り付けられるバッテリ端子ユニットであって、前記バッテリポストに接続固定され、同バッテリポストから離れるようにして後方に延びるバッテリ端子と、電線の端末に接続され、前記バッテリ端子の後部に設けられた端子接続部に接続固定される電線端子と、前記電線端子に係止して前記バッテリ端子および前記電線端子を一括して覆って保護する端子カバーと、前記端子カバーにおいて前記電線端子に係止する部分とは前後方向にずれて設けられ、前記電線端子に前記端子カバーが係止した際に、前記バッテリ端子もしくは前記電線端子の少なくとも何れか一方と前後方向に当接可能に近接して配される傾き抑制部とを備えるところに特徴を有する。
このような構成のバッテリ端子ユニットによると、傾き抑制部がバッテリ端子もしくは電線端子の少なくとも何れか一方と前後方向に当接して支持されることにより、端子カバーが電線端子に係止した部分を支点に傾いて浮き上がることを抑制することができる。これにより、端子カバーの浮き上がりに起因してバッテリ端子や電線端子に不具合が生じることを防ぐことができる。
本明細書によって開示される技術の態様として、以下の構成が好ましい。
前記バッテリ端子もしくは前記電線端子の少なくとも何れか一方には、前記端子カバーを前記電線端子に係止させる際に、前記傾き抑制部と嵌合して前後方向に近接して配される嵌合部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、電線端子に対して端子カバーを係止させる際に、傾き抑制部と嵌合部とを近接して配置し、前後方向に当接させることができる。これにより、電線端子に端子カバーを係止させる作業と、傾き抑制部と嵌合部とを近接して配置する作業とを個別に行う場合に比べて、作業工数を削減することができる。
前記嵌合部は、バッテリ本体の後方に配されている構成としてもよい。
例えば、バッテリポスト周辺に他の部材が配されるなどしてスペースが制限されている場合、バッテリ端子に嵌合部を設けると、バッテリ端子が大型化することで、バッテリ端子と他の部材とが干渉する虞がある。ところが、上記のような構成によると、バッテリの後方に嵌合部を設けているから、バッテリ端子ユニットと他の部材との干渉を防ぎつつ、端子カバーが傾いて浮き上がることを抑制することができる。
前記電線端子は、前記端子接続部に接続されるバッテリ側接続部と、前記バッテリ側接続部から後方に延びて前記バッテリ本体の後面に沿うように屈曲された延出部とを有しており、前記嵌合部は、前記延出部に設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、端子カバーが係止する電線端子に嵌合部が設けられており、その嵌合部と傾き抑制部とが前後方向に当接することになるから、端子カバーが係止する部分と嵌合部との相対位置を精度よく位置決めすることができる。これにより、例えば、端子カバーが係止される電線端子とは異なるバッテリ端子に嵌合部を設ける場合に比べて、組み付けのずれなどによる端子カバーの前後方向のがたつきや端子カバーの傾きをさらに抑制することができる。
前記傾き抑制部は、前記嵌合部が内部に嵌合可能なように凹んで設けられ、前記嵌合部は、前記延出部の側縁に嵌合方向に延びて形成されることにより、前記傾き抑制部と面接触可能とされている構成としてもよい。
このような構成によると、嵌合部と傾き抑制部とが前後方向に接触する面積が嵌合方向に大きくなるから、電線カバーが、電線端子に係止した部分を支点に傾くことをさらに抑制することができる。
前記端子カバーの後面には、前記延出部と前後方向に近接して配される補助抑制部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、傾き抑制部に加えて補助抑制部を追加することにより、電線端子に対して前後方向に当接する面積を増やすことができるから、端子カバーが傾くことをさらに抑制することができる。
本明細書によって開示される技術によれば、カバーの浮き上がりを抑制することができる。
バッテリ端子ユニットの断面図 バッテリ端子に電線端子が組み付けられた状態を示す平面図 同側面図 同背面図 端子カバーの正面図 同底面図 図5のA−A線断面図
<実施形態>
実施形態について図1から図7を参照して説明する。
本実施形態は、図1に示すように、車両に搭載されるバッテリのバッテリ本体Bに設けられたバッテリポストB1に接続固定されるバッテリ端子ユニット10を例示している。なお、以下の説明において、上下方向とは図1、図4および図5における上下方向を基準とし、左右方向とは図4および図5における左右方向を基準とする。また、前後方向とは図1における左右方向を基準とし、バッテリポストB1に接続される側を前側とし、電線Wが引き出される側を後側として説明する。
バッテリは、図1に示すように、バッテリ本体Bの後端部に略円柱状のバッテリポストB1が立設されたポスト設置面B2を有している。このポスト設置面B2は、バッテリ本体Bの上面から一段下がった位置に設けられており、ポスト設置面B2は、前方および左右方向の一方がバッテリ本体Bの壁部によって囲まれた狭い空間とされている。
バッテリ端子ユニット10は、図1に示すように、バッテリポストB1に接続固定されるバッテリ端子20と、電線Wの端末に接続されてバッテリ端子20にボルト接続される電線端子50と、バッテリ端子20と電線端子50とを覆って保護する端子カバー60とを備えて構成されている。
バッテリ端子20は、図2から図4に示すように、バッテリポストB1に嵌合可能な金属製の端子本体21と、端子本体21の後端に固定された合成樹脂製の回動抑制部材30と、端子本体21を締め付けてバッテリポストB1に端子本体21を密着させる締付部材40とを備えて構成されている。
端子本体21は、導電性に優れた金属板材にプレスなどの加工を行うことにより形成されている。端子本体21は、バッテリポストB1に嵌合されるポスト嵌合部22の後方に端子接続部23が一体に連設された形態をなしている。
ポスト嵌合部22は、図2に示すように、前方に開口した形態でバッテリポストB1の外周面に沿うように略円弧状に形成されている。ポスト嵌合部22の内径は、バッテリポストB1の外形よりも僅かに大きく設定されており、ポスト嵌合部22の内側にバッテリポストB1が下方から嵌合可能とされている。
ポスト嵌合部22の前端には、左右一対の被締付片24が設けられている。一対の被締付片24は、ポスト嵌合部22から左右に対向するように前方に向けて延出された板状に形成されており、一対の被締付片24には、左右方向に貫通する締付部材40が組み付けられている。
締付部材40は、図2に示すように、締付ボルト41に締付ナット45が組み付けられたものであって、締付ボルト41は、四角状の頭部42から軸部43が延出された一般的な構造である。軸部43は、一対の被締付片24に連続して挿通されており、図2に示すように、頭部42の後面がポスト嵌合部22の前端に当接することで、締付ボルト41が回り止めされるようになっている。
締付ナット45は、締付ボルト41の軸部43に締め付けられることで、締付ボルト41の頭部42と共に一対の被締付片24を左右両側から挟み込み、一対の被締付片24の間隔を左右方向に狭めることで、ポスト嵌合部22を縮径させる。これにより、ポスト嵌合部22がバッテリポストB1の外周面に密着し、図1に示すように、端子本体21がバッテリポストB1に接続固定される。
端子接続部23は、図2から図4に示すように、電線端子50が上方から載置される平面視略矩形の取付台25にスタッドボルト26が保持された形態をなしている。取付台25は、金属板材を二つ折りにすることで後端に開口する扁平な箱形状に形成されており、取付台25の上面に電線端子50が載置されるようになっている。
取付台25の内部には、スタッドボルト26の図示しない頭部が回り止めされた状態で収容されており、スタッドボルト26が取付台25の上板を下方から貫通し、上方に立ち上がった状態で取付台25に保持されている。
電線端子50は、導電性に優れた金属板材にプレスなどの加工を行うことにより略L字状に形成されており、端子接続部23にボルト接続されるバッテリ側接続部51と、電線Wが接続される電線接続部53と、バッテリ側接続部51と電線接続部53とを前後方向に繋ぐ繋ぎ部(「延出部」の一例)52とを備えて構成されている。
バッテリ側接続部51は前後方向に長い平板状をなしており、バッテリ側接続部51の前部には、端子接続部23のスタッドボルト26が挿通されるボルト挿通孔54が設けられている。言い換えると、バッテリ側接続部51は、スタッドボルト26やバッテリポストB1から離れるように後方に延びた形態をなしている。
ボルト挿通孔54は、バッテリ側接続部51を板厚方向に貫通して形成されており、このボルト挿通孔54にスタッドボルト26を挿通し、スタッドボルト26にナット27を締め付けることでバッテリ側接続部51が取付台25の上面にボルト接続され、端子接続部23と電線端子50とが電気的に接続されている。
繋ぎ部52は、バッテリ側接続部51から後方に延びて、その後端において前後方向と直交する下方に屈曲された後、バッテリ本体Bの後面B3に沿うように下方に延出された形態とされており、繋ぎ部52の下端部に電線接続部53が連設されている。
電線接続部53は一対のバレル55を有しており、一対のバレル55が電線Wの端末において露出された図示しない芯線に圧着されることで、電線Wの端末に電線端子50が接続されるようになっている。
取付台25の後端部には、合成樹脂製の回動抑制部材30が固定されている。回動抑制部材30は、図1から図4に示すように、端子接続部23の取付台25に圧入固定される固定部31と、固定部31の後端に設けられた回動抑制部32とを備えて構成されている。固定部31は、取付台25の外周を全周に亘って囲む略矩形枠状に形成されており、固定部31の後側内周縁に設けられた図示しない圧入部を取付台25の後端開口内に圧入することで、取付台25に圧入固定されている。
回動抑制部32は、図1、図3および図4に示すように、固定部31の後端縁部から下方に向けて延びる平板状に形成されている。回動抑制部32は、端子本体21のポスト嵌合部22がバッテリポストB1に嵌合されると、図1に示すように、回動抑制部32の前面がバッテリ本体Bの後面B3と対向するようにしてバッテリ本体Bの後面B3に沿って配されるようになっており、端子本体21がバッテリポストB1を中心に回動変位しようとする際に、回動抑制部32がバッテリ本体Bの後面B3に当接することで、バッテリ端子20が正規の位置から位置ずれすることを防ぐようになっている。
端子カバー60は、図1に示すように、上方から組み付けることによりバッテリ端子20の前端からバッテリ端子20に接続固定された電線端子50までのほぼ全体を覆う覆い部61と、覆い部61の後端に一体に設けられた電線取付部62とを備えて構成されている。電線取付部62は、電線端子50から後方に引き出された電線Wに外嵌されるようになっており、端子カバー60の脱落を防止している。
覆い部61は、図1、図5から図7に示すように、下方に開口する前後方向に長い方形のフード状に形成されている。覆い部61の前壁、左右の側壁、後端両側の後端角部65の内側には、内側に向けて突出する筒状の補強部66が設けられており、この補強部66によって各壁や各後端角部65が補強されている。
覆い部61の後部における天井壁には、底面視十字状をなす位置決め部64が、覆い部61の天井壁から覆い部61の上下方向略中央部の位置まで突出して形成されている。位置決め部64は、バッテリ端子20および電線端子50に対して覆い部61を上方から組み付ける際に、電線端子50の繋ぎ部52に上方から当接するようになっており、位置決め部64と繋ぎ部52とが上下方向に当接することにより、バッテリ端子20および電線端子50に対する覆い部61の上下方向の高さ位置が位置決めされるようになっている。
覆い部61の後部における位置決め部64の左右方向両側には、電線端子50の繋ぎ部52における前端部に係止することで端子カバー60をバッテリ端子20に組み付ける一対の弾性係止片63が設けられている。一対の弾性係止片63は、覆い部61の天井壁から左右に対向した形態で下方に延出された形態をなしており、一対の弾性係止片63は、互いに左右方向に弾性変位可能とされている。一対の弾性係止片63の下端部には、図5に示すように、互いに内側に向かって突出する係止爪63Aが設けられており、各係止爪63Aは、図1、図6および図7に示すように、前後方向に延びた形態をなしている。
一対の係止爪63Aは、端子カバー60の上方からの組み付け過程において、各弾性係止片63が左右方向に弾性変位することにより、繋ぎ部52を乗り越えて、繋ぎ部52の左右方向両側縁の下方に僅かなクリアランスを有した状態で配される。一対の係止爪63Aが繋ぎ部52の両側縁の下方に配されると、繋ぎ部52の左右両側縁と一対の係止爪63Aとが上下に係止することで、覆い部61が端子本体21および電線端子50を覆った状態に保持されるようになっている。
また、覆い部61の前端下部は、左右両方向に開口しており、これらの開口を設けることにより、バッテリ端子20の締付部材40と覆い部61とが干渉することを防ぐことができるようになっている。また、覆い部61の前端下部は、前方にも開口しており、前端開口上縁に指などを引っ掛けることにより、バッテリ端子20および電線端子50を覆った端子カバー60を容易に取り外すことができるようになっている。
さて、電線端子50の繋ぎ部52のうち、バッテリ本体Bの後面B3に沿って配される上下に延びた垂直部52Aの左右両側縁には、図1、図3および図4に示すように、上下に延びた一対の嵌合片(「嵌合部」の一例)56が設けられており、端子カバー60には、図1に示すように、同端子カバー60が電線端子50に組み付けられた際に、一対の嵌合片56が下方から内部に嵌合する一対の傾き抑制凹部(「傾き抑制部」の一例)67が設けられている。
一対の嵌合片56は、図1および図3に示すように、垂直部52Aの側縁に沿うように板厚方向よりも長い略矩形平板状に形成されており、図2および図4に示すように、板厚方向が前後方向となる配置で垂直部52Aから互いに離れるように外方に向かって突設されている。
一方、一対の傾き抑制凹部67は、図6および図7に示すように、覆い部61の補強部66のうち、後端両側の後端角部65に配された一対の後端補強部66Aの互いに対向する壁部にスリット68を設けることにより形成されている。
各傾き抑制凹部67は、スリット68の前後両側に配された後端補強部66Aの内側縁67Aと覆い部61の天井壁とによって構成されており、後端補強部66Aの下端部と同じ高さ位置から上方に真っ直ぐ凹んだ凹状に形成さている。
また、傾き抑制凹部67における前後両側の内側縁67A間の寸法(スリット68の前後方向の寸法)は、図1および図6に示すように、嵌合片56の板厚寸法よりも僅かに大きい寸法に設定されており、傾き抑制凹部67内に嵌合片56が嵌合されると、傾き抑制凹部67の前後両側の内側縁67Aと嵌合片56とが前後方向に近接して配され、覆い部61が前後方向に僅かに変位することで、嵌合片56の前面56Aと傾き抑制凹部67の前側の内側縁67A、嵌合片56の後面56Bと傾き抑制凹部67の後側の内側縁67Aとが前後方向に当接可能となる。
また、一対の傾き抑制凹部67の後側の内側縁67Aの間には、図6に示すように、後側の内側縁67A間を左右方向に繋ぐ補助抑制壁(「補助抑制部」の一例)69が設けられている。この補助抑制壁69は、図1に示すように、端子カバー60が電線端子50に組み付けられた際に、垂直部52Aの後方に近接して配されるようになっており、補助抑制壁69が垂直部52Aの後方に配されると、垂直部52Aの後面全体が補助抑制壁69によって後方から完全に覆われるようになっている。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、バッテリポストB1に対してバッテリ端子ユニット10の組み付け手順を簡単に説明すると共に、バッテリ端子ユニット10の作用および効果について説明する。
まず、バッテリ端子20の端子本体21におけるポスト嵌合部22を、バッテリ本体BのバッテリポストB1に上方から嵌合させ、締付ボルト41に組み付けられた締付ナット45を締め込む。
ここで、当初は、バッテリポストB1にポスト嵌合部22が固定されていないため、他の部材などがバッテリ端子20に当接すると、バッテリ端子20がバッテリポストB1を中心に回動変位することが懸念されるが、回動抑制部材30の回動抑制部32がバッテリ本体Bの後面B3に対して当接することで、バッテリ端子20を正規の位置に位置決めすることができる。
そして、締付ボルト41に対する締付ナット45の締め込みが進むと、一対の被締付片24の間隔が狭まってポスト嵌合部22が縮径することにより、バッテリポストB1の外周面にポスト嵌合部22が密着し、図1に示すように、バッテリ端子20がバッテリポストB1に接続固定される。
次に、電線Wに接続された電線端子50のボルト挿通孔54に、バッテリ端子20の端子接続部23におけるスタッドボルト26を挿通し、スタッドボルト26に対してナット27を締め込むことで、バッテリ側接続部51が取付台25にボルト接続され、バッテリ端子20に電線端子50が接続固定される。
最後に覆い部61によってバッテリ端子20および電線端子50を覆うようにして電線端子50の繋ぎ部52に、端子カバー60の覆い部61における一対の弾性係止片63を係止させる。
ここで、繋ぎ部52の前端部に弾性係止片63を係止させ、端子カバー60の電線端子50への組み付けが完了すると、傾き抑制凹部67内に嵌合片56が下方から嵌合され、傾き抑制凹部67の前後両側の内側縁67Aと嵌合片56とが前後方向に近接して配される。また、電線端子50の繋ぎ部52における垂直部52Aの後方に補助抑制壁69が近接して配され、垂直部52Aの後面全体が補助抑制壁69によって後方から完全に覆われる。
以上のようにして、バッテリポストB1に対するバッテリ端子ユニット10の組み付けが完了する。
ところで、端子カバー60は、覆い部61の後部に設けられた一対の弾性係止片63によって電線端子50の繋ぎ部52に組み付けられており、一対の弾性係止片63の係止爪63Aと繋ぎ部52との間には、僅かなクリアランスがあるため、例えば、覆い部61に他の部材が接触するなど、覆い部61の後部に力が加わると、覆い部61が弾性係止片63の位置を支点に上下方向に傾いて覆い部61の前端部が浮き上がり、覆い部61からバッテリ端子20や電線端子50が露出することが懸念される。
ところが、本実施形態によると、端子カバー60の後端両側に配された傾き抑制凹部67における前後両側の内側縁67Aが、電線端子50の嵌合片56と前後方向に近接して配されているから、覆い部61の後部に力が加わった際には、各傾き抑制凹部67の前後両側の内側縁67Aが、嵌合片56の前面56Aおよび後面56Bに前後方向に面接触して支持される。また、これに加えて、さらに補助抑制壁69が垂直部52Aの後面に後方から面接触して支持される。これにより、端子カバー60の覆い部61が弾性係止片63の位置を支点に上下方向に傾いて浮き上がることを抑制することができ、端子カバー60の覆い部61の浮き上がりに起因してバッテリ端子20や電線端子50に不具合が生じたり、見栄えが悪くなったりすることを抑制することができる。
また、本実施形態によると、上下方向に延びた嵌合片56が傾き抑制凹部67の内側縁67Aに対して全高に亘って前後方向に面接触するから、例えば、嵌合部が傾き抑制凹部の内側縁に点接触する場合に比べて、覆い部61が上下方向に傾くことを広範囲に亘って抑制することができ、ひいては、覆い部61が浮き上がることを抑制することができる。
ところで、例えば、嵌合片を電線端子ではなくバッテリ端子の端子本体に設けて、端子本体の嵌合片と端子カバーの傾き抑制凹部とを嵌合させ、端子カバーの傾きを抑制する方法が考えられる。しかしながら、本実施形態のようにバッテリポストB1の周りがバッテリ本体Bによって囲まれるなど、スペースが制限されている場合には、端子本体に嵌合片を設けると、バッテリ端子が大型化することで、バッテリ端子とバッテリ本体と干渉する虞がある。
ところが、このような場合においても、本実施形態は、嵌合片56が、バッテリ本体Bの後面B3に沿って配される電線端子50の垂直部52Aに設けられているから、電線端子50とバッテリ本体Bとが干渉することを防ぐことができる。
さらに、本実施形態によると、端子カバー60が組み付けられる電線端子50の繋ぎ部52の垂直部52Aに嵌合片56が設けられているから、端子カバー60の弾性係止片63が係止する部分と嵌合片56との相対位置を精度良く位置決めすることができる。これにより、例えば、端子カバーが係止される電線端子とは異なるバッテリ端子に嵌合片を設ける場合に比べて、組み付けのずれなどによる端子カバー60の前後方向のがたつきや傾きをさらに抑制することができる。
以上のように、本実施形態によると、嵌合片56に近接して配された傾き抑制凹部67の前後両側の内側縁67Aが、嵌合片56の前面56Aおよび後面56Bに対して前後方向に面接触して支持されるから、端子カバー60の覆い部61が弾性係止片63の位置を支点に上下方向に傾いて浮き上がることを抑制することができる。これにより、端子カバー60の覆い部61の浮き上がりに起因してバッテリ端子20や電線端子50に不具合が生じたり、見栄えが悪くなったりすることを防ぐことができる。
また、本実施形態によると、傾き抑制凹部67に加えて補助抑制壁69が電線端子50の垂直部52Aの後面に面接触して支持されるから、端子カバー60の覆い部61が上下に傾いて浮き上がることをさらに抑制することができる。
さらに、本実施形態によると、電線端子50に対して端子カバー60を上方から組み付ける際に、傾き抑制凹部67内に嵌合片56を下方から嵌合させ、嵌合片56と傾き抑制凹部67とを前後方向に近接して配することができるから、例えば、電線端子に端子カバーを係止する作業と、嵌合片と傾き抑制凹部とを嵌合させる作業とを、個別に行う場合に比べて、作業工数を削減することができる。
ができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、電線端子50にのみ設けられた嵌合片56に端子カバー60の傾き抑制凹部67を嵌合させ、嵌合片56と傾き抑制凹部67とを前後に面接触させる構成にした。しかしながら、これに限らず、バッテリ端子の端子本体や回動抑制部に嵌合片を設けて、端子本体の嵌合片もしくは回動抑制部の嵌合片と傾き抑制凹部とを前後に当接させる構成にしてもよい。また、電線端子の嵌合片だけでなく、回動抑制部の嵌合片など複数の嵌合片と複数の傾き抑制凹部を前後に当接させる構成にしてもよい。
(2)上記実施形態では、電線端子50に端子カバー60を上方から組み付ける際に、電線端子50の嵌合片56が端子カバー60の傾き抑制凹部67内に嵌合する構成とした。しかしながら、これに限らず、電線端子に端子カバーを上方から組み付けた後、端子カバーを前後にずらすことにより、嵌合片と傾き抑制部とを前後に近接して配する構成にしてもよい。
(3)上記実施形態では、嵌合片56と傾き抑制凹部67の前後両側の内側縁67Aとが前後方向に当接可能に近接して配される構成とした。しかしながら、これに限らず、電線端子の嵌合片の前面にのみ近接して配される傾き抑制壁を端子カバーに設け、嵌合片と傾き抑制壁とを前後方向に当接させる構成にしてもよい。
(4)上記実施形態では、嵌合片56の前面56Aおよび後面56Bと傾き抑制凹部67の前後両側の内側縁67Aとが面接触する構成とした。しかしながら、これに限らず、嵌合片と傾き抑制部とが前後方向に点接触する構成にしてもよい。
10:バッテリ端子ユニット
20:バッテリ端子
22:端子接続部
50:電線端子
51:バッテリ側接続部
52:繋ぎ部(延出部)
56:嵌合片(嵌合部)
60:端子カバー
67:傾き抑制凹部(傾き抑制部)
69:補助抑制壁(補助抑制部)
B:バッテリ本体
B1:バッテリポスト
W:電線

Claims (6)

  1. バッテリ本体に設けられたバッテリポストに取り付けられるバッテリ端子ユニットであって、
    前記バッテリポストに接続固定され、同バッテリポストから離れるようにして後方に延びるバッテリ端子と、
    電線の端末に接続され、前記バッテリ端子の後部に設けられた端子接続部に接続固定される電線端子と、
    前記電線端子に係止して前記バッテリ端子および前記電線端子を一括して覆って保護する端子カバーと、
    前記端子カバーにおいて前記電線端子に係止する部分とは前後方向にずれて設けられ、前記電線端子に前記端子カバーが係止した際に、前記バッテリ端子もしくは前記電線端子の少なくとも何れか一方と前後方向に当接可能に近接して配される傾き抑制部とを備えるバッテリ端子ユニット。
  2. 前記バッテリ端子もしくは前記電線端子の少なくとも何れか一方には、前記端子カバーを前記電線端子に係止させる際に、前記端子カバーと前記電線端子とが係止する係止方向に前記傾き抑制部と嵌合して前後方向に近接して配される嵌合部が設けられている請求項1に記載のバッテリ端子ユニット。
  3. 前記嵌合部は、バッテリ本体の後方に配されている請求項2に記載のバッテリ端子ユニット。
  4. 前記電線端子は、前記端子接続部に接続されるバッテリ側接続部と、前記バッテリ側接続部から後方に延びて前記バッテリ本体の後面に沿うように屈曲された延出部とを有しており、
    前記嵌合部は、前記延出部に設けられている請求項2または請求項3に記載のバッテリ端子ユニット。
  5. 前記傾き抑制部は、前記嵌合部が内部に嵌合可能なように凹んで設けられ、
    前記嵌合部は、前記延出部の側縁に嵌合方向に延びて形成されることにより、前記傾き抑制部と面接触可能とされている請求項4に記載のバッテリ端子ユニット。
  6. 前記端子カバーの後面には、前記延出部と前後方向に近接して配される補助抑制部が設けられている請求項4または請求項5に記載のバッテリ端子ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018063779A (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 矢崎総業株式会社 バッテリ端子の保護カバー
CN112448091A (zh) * 2019-08-29 2021-03-05 住友电装株式会社 电池布线模块

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