JP6202162B2 - インクジェット捺染用インクセット、インクジェット捺染方法 - Google Patents
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本願発明者らがさらに検討を重ねた結果、白色のインクジェット用顔料インク及び非白色のインクジェット用顔料インクを備えたインクジェット捺染用インクセットをインクジェット捺染に用いる際、上記非白色のインクジェット用顔料インクが非白色顔料、定着樹脂、及びアニオン性高分子を含有することにより、上記非白色インクの画像におけるヒビ割れを防止できることを見出し、本発明を完成した。
[1]
白色のインクジェット用顔料インクと、非白色顔料、定着樹脂、及びアニオン性高分子を含有する非白色のインクジェット用顔料インクと、を備えた、インクジェット捺染用インクセット。
[2]
前記アニオン性高分子の含有量は、前記非白色のインクジェット用顔料インクの総質量に対して、固形分換算で0.3〜2.1質量%である、[1]に記載のインクジェット捺染用インクセット。
[3]
前記アニオン性高分子は、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物及びアニオン性ポリカルボン酸系高分子のうち少なくともいずれかである、[1]又は[2]に記載のインクジェット捺染用インクセット。
[4]
前記白色のインクジェット用顔料インク及び前記非白色のインクジェット用顔料インクのうち少なくともいずれかが、ウレタン樹脂及びアクリル樹脂のうち少なくともいずれかを含む、[1]〜[3]のいずれかに記載のインクジェット捺染用インクセット。
[5]
前記ウレタン樹脂及び前記アクリル樹脂についての、破断点伸度が200%〜500%であり、弾性率が20MPa〜400MPaであり、かつ、ガラス転移温度が−10℃以下である、[4]に記載のインクジェット捺染用インクセット。
[6]
前記非白色のインクジェット用顔料インクに含まれる顔料は、樹脂分散型顔料又は自己分散型顔料である、[1]〜[5]のいずれかに記載のインクジェット捺染用インクセット。
[7]
前記白色のインクジェット用顔料インクに含まれる顔料は、樹脂分散型顔料又は自己分散型顔料である、[1]〜[6]のいずれかに記載のインクジェット捺染用インクセット。
[8]
[1]〜[7]のいずれかに記載のインクジェット捺染用インクセットを用いたインクジェット捺染方法であって、布帛の少なくとも一部に、多価金属塩を含有する前処理剤を塗布する前処理工程と、前記前処理剤が塗布された前記布帛の領域に、前記白色のインクジェット用顔料インクを付着させ、その後前記白色のインクジェット用顔料インクが付着した前記布帛の領域に、前記非白色のインクジェット用顔料インクを付着させるインク付着工程と、該インク付着工程後の布帛を加熱する加熱工程と、を含む、インクジェット捺染方法。
本発明の一実施形態は、インクジェット捺染用インクセット(以下、単に「インクセット」ともいう。)に係る。当該インクセットは、白色のインクジェット用顔料インク(以下、単に「白色インク」ともいう。)と、非白色顔料、定着樹脂、及びアニオン性高分子を含有する非白色のインクジェット用顔料インク(以下、単に「非白色インク」ともいう。)と、を備えたものである。白色インクの下地の上に非白色インクの画像を形成する場合、非白色インクが顔料及び定着樹脂に加えてアニオン性高分子を含有することにより、白色インク及びその上に重ね塗られる非白色インクのヒビ割れを防止することができる。これにより、白色インク上の非白色インクの発色性を優れたものとすることができ、さらには着色した被記録媒体上であっても高品質な非白色インクの画像を形成することができる。
本実施形態の非白色インクは、アニオン性高分子を含む。当該アニオン性高分子は、アニオン性基を有するものである。アニオン性高分子の重量平均分子量は、分散安定性に優れ、かつ、上述のヒビ割れを効果的に抑制するため、1,500〜50,000が好ましく、2,000〜30,000がより好ましい。
芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物は、分子中に芳香環を有するスルホン化物をホルマリン縮合して得られる化合物又はその塩である。芳香族スルホン酸の具体例としては、以下に限定されないが、クレオソート油スルホン酸、クレゾールスルホン酸、フェノールスルホン酸、β−ナフタレンスルホン酸、β−ナフトールスルホン酸、メチルナフタレンスルホン酸、及びブチルナフタレンスルホン酸などのアルキルナフタレンスルホン酸、並びにリグニンスルホン酸が挙げられる。これらの中でも、上述のヒビ割れを効果的に抑制することができるため、β−ナフタレンスルホン酸が好ましい。
アニオン性ポリカルボン酸系高分子は、高分子を構成する単量体のうち、不飽和カルボン酸を主体とする重合体であり、ホモポリマーであってもよく、不飽和カルボン酸と共重合可能な単量体とのコポリマーであってもよく、さらに当該ホモポリマーや当該コポリマーの塩(アルカリ金属で中和された塩)であってもよい。ここで、「主体」とは、アニオン性ポリカルボン酸系高分子におけるカルボン酸単量体の重合モル比が50モル%以上であることを意味する。
インクが含有する顔料としては、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用可能である。
ルチル型の酸化チタンの市販品としては、例えば、Tipaque(登録商標) CR−60−2、CR−67、R−980、R−780、R−850、R−980、R−630、R−670、PF−736等のルチル型(以上、石原産業社(ISHIHARA SANGYO KAISHA、 LTD.)製商品名)が挙げられる。
分散媒中の粒子に光を照射し、この分散媒の前方・側方・後方に配置された検出器によって、発生する回折散乱光を測定する。得られた測定値を利用して、本来は不定形である粒子を、球形であると仮定し、当該粒子の体積と等しい球に換算された粒子集団の全体積を100%として累積カーブを求め、その際の累積値が50%となる点を、「動的光散乱法による球換算50%平均粒子径(D50)」とする。
上記の顔料は、インク中で、分散された状態として、即ち顔料分散体として存在するとよい。顔料分散体のD50は、50nm以上1μm以下が好ましい。当該D50が50nm以上であると、記録物の発色性を良好に維持できる。また、当該D50が1μm以下であると、定着性を良好に維持できる。白色顔料の分散体のD50は、100〜600nmがより好ましく、200〜500nmがさらに好ましい。当該D50が100nm以上であると、隠蔽性及び発色性を良好に維持できる。当該D50が1μm以下であると、定着性を良好に維持でき、かつ、インクジェットヘッドからの吐出安定性も良好に維持できる。非白色顔料の分散体のD50は、70〜230nmがより好ましく、80〜130nmがさらに好ましい。
上記の自己分散型顔料は、分散剤なしに水性媒体中に分散あるいは溶解することが可能な顔料である。ここで「分散剤なしに水性媒体中に分散あるいは溶解」とは、顔料を分散させるための分散剤を用いなくても、その表面の親水基により、水性媒体中に安定に存在している状態を言う。そのため、分散剤に起因する消泡性の低下による発泡がほとんど無く、吐出安定性に優れるインクが調製しやすい。また、分散剤に起因する大幅な粘度上昇が抑えられるため、顔料をより多く含有することが可能となり印字濃度を十分に高めることが可能になる等、取り扱いが容易である。
なお、これらの親水基を表す式中のMは、互いに独立して、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、置換基を有していてもよいフェニル基、又は有機アンモニウムを表す。また、これらの親水基を表す式中のRは、互いに独立して、炭素原子数1〜12のアルキル基又は置換基を有していてもよいナフチル基を表す。
上記の樹脂分散型顔料は、樹脂分散によって分散可能とした顔料である。樹脂分散型顔料に用いられる樹脂(ポリマー)は、特に限定されない。例えば、顔料の分散に用いられる分散ポリマーのガラス転移温度(Tg)は、55℃以下が好ましく、50℃以下がより好ましい。当該Tgが55℃以下であると、定着性を良好なものとすることができる。当該ポリマーのゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量(スチレン換算)が10,000以上200,000以下であるものを用いることが好ましい。これにより、インクの保存安定性が一層良好となる。
なお、ガラス転移温度(Tg)の測定方法は特に制限されない。本明細書におけるガラス転移温度(Tg)は、JIS K 7121に基づき、DSC曲線等の熱分析手法により測定した値を採用することができる。
また、定着性、光沢性、及び色再現性に一層優れるため、上記樹脂分散型顔料の中でもポリマーに被覆された顔料(マイクロカプセル化顔料)が好適に用いられる。
上記分散剤(顔料分散剤)は、インクに含まれる顔料を水性媒体中で粒子状に分散させるものである。当該分散剤として、親水基及び疎水基を有する高分子分散剤が挙げられる。当該高分子分散剤とは、重量平均分子量が約1,500以上の範囲にあるポリマーやオリゴマーであって、液体中での粉体の分散性及び安定性が良好なものを指す。
本実施形態におけるインクは、界面活性剤として、アセチレングリコール系界面活性剤、アセチレンアルコール系界面活性剤、及びポリシロキサン系界面活性剤のうち少なくともいずれかを含有することが好ましい。これにより、印字などの画像の乾燥性が良好となり、かつ、高速印刷が可能となる。
本実施形態における非白色インクは、定着樹脂を含有する。非白色インクが定着樹脂を含有することにより、非白色インク層と下地の白色インク層との間の結着性(密着性)が優れたものとなる。その結果、非白色インクの発色性が優れたものとなる。
なお、酸価の測定方法は特に制限されない。本明細書における酸価は、京都電子工業社(Kyoto Electronics Manufacturing Co.、Ltd.)製のAT610を用いて測定を行い、以下の式に数値をあてはめて算出した値を採用することができる。
酸価(mg/g)=(EP1−BL1)×FA1×C1×K1/SIZE
(上記式中、EP1は滴定量(mL)、BL1はブランク値(0.0mL)、FA1は滴定液のファクター(1.00)、C1は濃度換算値(5.611mg/mL)(0.1mo1/L KOH 1mLの水酸化カリウム相当量)、K1は係数(1)、SIZEは試料採取量(g)をそれぞれ表す。)
なお、上記JIS K7161:1994について具体的に説明すると、対応国際規格がISO 527−1:1993であり、標題がプラスチック−引張特性の試験方法であり、かつ、規格の概要は、定められた条件下でのプラスチック及びプラスチック複合材の引張特性を測定するための一般原則について規定したものである。
本実施形態におけるインクは、当該インクに含まれる水性溶媒が被記録媒体に浸透することを一層促進するため、浸透剤をさらに含有するとよい。上記水性溶媒が被記録媒体に素早く浸透することによって、画像の滲みが少ない記録物を得ることができる。
保湿剤(湿潤剤)としては、一般にインクに用いられるものであれば特に制限されることなく使用できる。沸点が、好ましくは180℃以上、より好ましくは200℃以上の高沸点湿潤剤を用いる。沸点が上記範囲内である場合、インクに保水性と湿潤性を付与することができる。
本実施形態におけるインクに含まれる水は、インクの粘度を好適な範囲に調整するため、インクの総質量(100質量%)に対し、20〜80質量%程度含まれているとよい。
本実施形態におけるインクは、その保存安定性及びインクジェットヘッドからの吐出安定性を良好に維持するため、目詰まり改善のため、又は、インクの劣化を防止するため、溶解助剤、浸透制御剤、粘度調整剤、pH調整剤、溶解助剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、腐食防止剤、及び分散に影響を与える金属イオンを捕獲するためのキレート等の、種々の添加剤を適宜添加することもできる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット捺染方法は、上記実施形態のインクジェット捺染用インクセットを用いて、インクジェット記録方式により被記録媒体の一種である布帛に記録を行う(画像を形成する)ことを含むものである。
以下、各工程について詳細に説明する。
上記前処理工程は、上記インクセットを構成する各インクを布帛の所定領域に付着させる前に、布帛の少なくとも一部に多価金属塩を含有する前処理剤を塗布するものである。より具体的に言えば、当該前処理工程は、布帛の少なくとも一部に上記前処理剤を付着させた後、当該布帛を乾燥するというものである。
上記インク付着工程では、まず、上記のように前処理剤が塗布された布帛の領域に向けて、上記インクセットを構成する白色インクを吐出し付着させ、下地の画像を形成する。その後、当該下地の画像に向けて、上記インクセットを構成する上述の非白色インクを吐出し付着させて重ね塗りすることにより、非白色の画像を形成する。
なお、白色インク及び非白色インクの吐出条件は、吐出されるインクの物性によって適宜決定すればよいが、上述のとおり、本実施形態におけるインク、特に重ね塗り用の非白色インクは吐出安定性に優れている。
上記加熱工程では、白色インクが布帛の所定領域に付着し、その後非白色インクが当該白色インクの上に付着してなる布帛を加熱処理する。当該加熱処理により、非白色インクに含まれ得る樹脂(上記ウレタン樹脂など)を下地に融着し、かつ、水分を蒸発させることができる。その結果、形成された画像の耐擦性を優れたものとすることができる。
まず、画像形成の前に布帛を前処理するための前処理剤を、以下のようにして調製した。なお、各成分の量は固形分量で表している。
・四水和物と、0.1質量%の界面活性剤(BYK社製のBYK−348)と、モビニール966A(日本合成化学社(Nippon Synthetic Chemical Industry Co.、 Ltd.)製商品名)10質量%と、イオン交換水(残部)とを、総質量が100質量%になるよう混合して、前処理剤を調製した。
〔使用材料〕
下記の実施例1〜5及び比較例1〜3において使用した主な材料は、以下の通りである。
白色顔料分散液を以下のようにして調製した。酸化チタン「R62N」(堺化学工業社製)250g、顔料分散剤として「デモールEP」(花王社製)10g(有効成分として2.5g)を用い、これらをイオン交換水740gと混合し、ビーズミル(シンマルエンタープライゼス社製、DYNO−MILL KDL A型)を用いて、0.5mmφのジルコニアビーズを充填率80%、滞留時間2分で分散し、白色顔料分散液(顔料分25%、以下では単に「W」とも言う。)を得た。
(2.定着樹脂)
・タケラックWS−6021(三井化学社(Mitsui Chemicals、 Inc.)製商品名、アニオン性のウレタン樹脂エマルジョン、引張り強度50MPa、伸び率750%、固形分30%)
(3.界面活性剤)
・BYK−348(BYK社製商品名、ポリシロキサン系界面活性剤)
・BYK−191(BYK社製商品名、アニオン性、顔料に親和性のある共重合物、酸価30、アミン価20、固形分98%)
・デモールNL(花王社製商品名、アニオン性、βナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩、固形分41%)
・BYK−193(BYK社製商品名、ノニオン性、顔料に親和性のある共重合物、固形分40%)
・オルフィンE1010(日信化学社製商品名、ノニオン性、アセチレンジオール系界面活性剤)
(4.保湿剤)
・グリセリン(阪本薬品工業社(Sakamoto Yakuhin Kogyo Co.、 Ltd.)製)
・トリエチレングリコール(関東化学社製商品名)(5.グリコールエーテル)
・ハイソルブDB(東邦化学工業社(TOHO Chemical Industry Co.、 Ltd.)製商品名)
表1に示す組成(単位は質量%)となるように、顔料分散液、定着樹脂、界面活性剤、グリコールエーテル、保湿剤、及びイオン交換水を混合攪拌した。この攪拌液を、孔径5μmのフィルターでろ過し、真空ポンプを用いて脱気処理して、各実施例及び各比較例で用いる、白色インク(W1)及び非白色インクである各シアンインク(C1〜C8)を得た。
そして、各シアンインク(C1〜C8)と白色インク(W1)とをそれぞれ組み合わせて、各インクジェット捺染用インクセットを作製した。
〔前処理工程〕
布帛として綿100%のTシャツを用い、これに上記で調製した前処理剤を塗布した。
塗布後、160℃で1分間の加熱処理(乾燥)を行った。
次に、インクジェット記録装置(セイコーエプソン社(Seiko Epson Corporation)製のEPSON MJ−3000C)を用いて、上記で作製したインクセットを布帛に付着させた。具体的には、上記で調製した白色インクを布帛上に印刷し、白色インクの下地を形成した。引き続き、上記で調製した各シアンインク(各非白色インク)を当該下地上に重ね塗り印刷して、上塗り層を形成した。
上塗り層形成後の布帛に対し、160℃で1分間の加熱処理を行い、布帛上に画像が形成された印捺物を得た。
上記で得られた各印捺物の評価を、次のように行った。なお、表2中、「シアンインクNo.」は、用いたインクセットを構成するシアンインクの記号を記載したものであり、各実施例及び各比較例で用いたインクセットを構成する白色インクはいずれもW1である。
印捺物の表面状態を目視で調べることにより、ひび割れを評価した。評価基準は以下のとおりである。評価結果を表2に示す。
◎:ひび割れが認められない。
○:ひび割れによる下地層の露出がわずかに認められるが、印捺物の光沢劣化は認められない。
×:ひび割れによる下地層の露出がはっきりと認められ、印捺物の光沢劣化が認められた。
Claims (4)
- 白色のインクジェット用顔料インクと、
非白色顔料、定着樹脂、及びアニオン性高分子を含有する非白色のインクジェット用顔料インクと、を備えた、インクジェット捺染用インクセットであって、
前記アニオン性高分子がアミン基及びカルボン酸基を有する両性アセテートコポリマーであり、
前記アニオン性高分子の含有量は、前記非白色のインクジェット用顔料インクの総質量に対して、固形分換算で0.3〜2.1質量%であり、
前記定着樹脂がウレタン樹脂を含み、
前記定着樹脂が前記アニオン性高分子とは異なるものであり、
前記非白色顔料が樹脂分散型顔料であり、
前記樹脂分散型顔料の分散樹脂として高分子分散剤を顔料100質量部に対し、0.1〜200質量部含有し、
前記高分子分散剤が前記アニオン性高分子とは異なるものである、
非白色のインクジェット用顔料インクと、を備えた、インクジェット捺染用インクセット。 - 前記ウレタン樹脂についての、破断点伸度が200%〜500%であり、弾性率が20MPa〜400MPaであり、かつ、ガラス転移温度が−10℃以下である、請求項1に記載のインクジェット捺染用インクセット。
- 前記白色のインクジェット用顔料インクに含まれる顔料は、樹脂分散型顔料又は自己分散型顔料である、請求項1又は2に記載のインクジェット捺染用インクセット。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット捺染用インクセットを用いたインクジェット捺染方法であって、
布帛の少なくとも一部に、多価金属塩を含有する前処理剤を塗布する前処理工程と、
前記前処理剤が塗布された前記布帛の領域に、前記白色のインクジェット用顔料インクを付着させ、その後前記白色のインクジェット用顔料インクが付着した前記布帛の領域に、前記非白色のインクジェット用顔料インクを付着させるインク付着工程と、
該インク付着工程後の布帛を加熱する加熱工程と、を含む、インクジェット捺染方法。
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