JP6201723B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、1回定着時(表面定着時)と2回定着時(裏面定着時)とで表画像と裏画像との光沢度差を抑止するため、表面の定着時と裏面の定着時とで押圧手段による押圧力を変更する構成が記載されている。
特開2004−29194号公報
本発明の課題は、扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する定着条件を優先させるか、出力画像の生産性を優先させるかを切り替え可能とすることである。
請求項1に係る画像形成装置は、扁平顔料を含むトナーを用いる第一画像部と、扁平顔料を含まないトナーを用いる第二画像部と、記録媒体に形成された画像を熱により記録媒体に定着する定着部と、前記扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する場合に、前記扁平顔料を含まないトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する際に前記定着部が画像に付与する熱量と同様の熱量を画像に付与する第一状態と、前記扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する場合に、前記扁平顔料を含まないトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する場合と比して、前記定着部によって画像に付与される熱量が大きい第二状態と、に切り替える制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る画像形成装置は、扁平顔料を含むトナーを用いる第一画像部と、扁平顔料を含まないトナーを用いる第二画像部と、前記扁平顔料を含まないトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する第一定着条件と、前記第一定着条件に比して、画像に付与する熱量を大きくして前記扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する第二定着条件と、で稼働可能な定着部と、前記扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する場合に、前記第一定着条件を用いるか前記第二定着条件を用いるかを切り替える制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする。
請求項3に係る画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記定着部は、記録媒体の画像が形成された一方の面に接触し、画像を加熱する加熱部材と、記録媒体の他方の面に接触する接触部材と、を有し、前記制御部によって第二状態又は第二定着条件に切り替えられ、かつ、前記扁平顔料を含むトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合に、前記扁平顔料を含まないトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合と比して、前記接触部材から画像に付与する熱量が大きいことを特徴とする。
請求項4に係る画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記定着部は、記録媒体の画像が形成された一方の面に接触し、画像を加熱することで記録媒体に画像を定着する加熱部材と、記録媒体の他方の面に接触する接触部材と、を有し、前記制御部によって第二状態又は第二定着条件に切り替えられ、かつ、前記扁平顔料を含むトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合に、前記扁平顔料を含まないトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合と比して、前記加熱部材から画像に付与する熱量と前記接触部材から画像に付与する熱量との差が小さいことを特徴とする。
請求項5に係る画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記定着部は、記録媒体を搬送しながら記録媒体に形成された画像を熱により記録媒体に画像を定着し、前記制御部によって第二状態又は第二定着条件に切り替えられ、かつ、前記扁平顔料を含むトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合に、記録媒体に形成された画像を前記定着部によって記録媒体に定着した後に再度前記定着部が記録媒体を搬送することを特徴とする。
請求項1の画像形成装置によれば、扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する場合に、常に同じ定着条件である場合と比して、扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する定着条件を優先させるか、出力画像の生産性を優先させるかを切り替え可能とすることである。
請求項2の画像形成装置によれば、扁平顔料を含むトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合に、常に同じ定着条件である場合と比して、扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する定着条件を優先させるか、出力画像の生産性を優先させるかを切り替え可能とすることである。
請求項3の画像形成装置によれば、第二状態又は第二定着条件に切り替えられ、かつ、扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する場合に、扁平顔料を含まないトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する際と同様の熱量を画像に付与する場合と比して、画像を構成する扁平形状の顔料を、顔料の扁平面が記録媒体の紙面に沿うような姿勢にすることができる。
請求項4の画像形成装置によれば、第二状態又は第二定着条件に切り替えられ、かつ、扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する場合に、扁平顔料を含まないトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する際と同様の熱量を画像に付与する場合と比して、画像を構成する扁平形状の顔料を、顔料の扁平面が記録媒体の紙面に沿うような姿勢にすることができる。
請求項5の画像形成装置によれば、扁平顔料を含むトナーによって記録媒体に形成された画像を定着部によって記録媒体に定着した後に再度定着部が記録媒体を搬送しない場合と比して、画像を構成する扁平形状の顔料を、顔料の扁平面が記録媒体の紙面に沿うような姿勢にすることができる。
(A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置によって形成されたトナー画像に含まれる扁平顔料の姿勢を比較例と共に示した断面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置によって形成されたトナー画像に含まれる扁平顔料の姿勢を比較例と共に示した平面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に用いられたトナーに含まれる扁平顔料の平面図及び側面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置によって形成されたトナー画像のフロップインデックス値と、トナー画像に付与する熱量との関係をグラフで示した図面である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に用いられる定着装置を示した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に用いられる定着装置を示した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に備えられた感光体ドラム等を示した側面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に備えられた画像形成部を示した構成図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置に用いられる定着装置において、定着装置に複数のシート部材Pが搬送される状態を示した状態図である。 本発明の第6実施形態に係る画像形成装置に用いられる定着装置を示した断面図である。
≪第1実施形態≫
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を図1〜図9に従って説明する。なお、各図に示す矢印Hは鉛直方向であって装置上下方向を示し、矢印Wは、水平方向であって装置幅方向を示す。
<画像形成装置の全体構成>
図9は、画像形成装置10を正面側から見た全体構成を示す概略図である。この図に示される如く、画像形成装置10は、電子写真方式により記録媒体としてのシート部材Pに画像を形成する画像形成部12と、シート部材Pを搬送する媒体搬送装置50と、画像が形成されたシート部材Pに対する後処理等を行う後処理部60と、を含んで構成されている。
さらに、画像形成装置10は、前述の各部及び後述の電源部80の制御を行う装置制御部70、及び装置制御部70を含む上記各部に電力を供給する電源部80を含んで構成されている。
また、画像形成部12は、トナー画像を形成するトナー画像形成部20と、トナー画像形成部20で形成されたトナー画像をシート部材Pに転写する転写装置30と、シート部材Pに転写されたトナー画像をシート部材Pに定着する定着装置40と、を含んで構成されている。
媒体搬送装置50は、画像形成部12にシート部材Pを供給する媒体供給部52と、トナー画像が形成されたシート部材Pを排出する媒体排出部54と、を含んで構成されている。また、媒体搬送装置50は、シート部材Pの両面に画像を形成させる際に用いられる媒体戻し部56と、後述する中間搬送部58と、を含んで構成されている。
後処理部60は、画像形成部12でトナー画像が転写されたシート部材Pを冷却する媒体冷却部62と、シート部材Pの湾曲を矯正する矯正装置64と、シート部材Pに形成された画像を検査する画像検査部66と、を含んで構成されている。後処理部60を構成する各部は、媒体搬送装置50の媒体排出部54中に配置されている。
画像形成装置10は、媒体搬送装置50の媒体排出部54を構成する排出媒体受け部541を除き、各部が筐体90内に収容されている。この実施形態における筐体90は、装置幅方向に隣り合う第1筐体91及び第2筐体92より成る2分割構造とされている。これにより、画像形成装置10の搬送単位が装置幅方向に小型化されている。
第1筐体91には、後述する定着装置40を除く画像形成部12の主要部と、媒体供給部52とが収容されている。第2筐体92には、画像形成部12を構成する定着装置40と、排出媒体受け部541を除く媒体排出部54と、媒体冷却部62と、画像検査部66と、媒体戻し部56と、装置制御部70と、電源部80とが収容されている。第1筐体91と第2筐体92とは、一例として図示しないボルト・ナット等の締結手段によって結合されている。この結合状態で第1筐体91と第2筐体92との間には、画像形成部12の後述する転写ニップNTから定着ニップNFへのシート部材Pの連絡開口部90C1、及び媒体戻し部56から媒体供給部52へのシート部材Pの連絡路90C2が形成されている。
(画像形成部)
画像形成部12は、前述の通りトナー画像形成部20と、転写装置30と、定着装置40と、を含んで構成されている。トナー画像形成部20は、色ごとにトナー画像を形成するように複数備えられている。この実施形態では、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の計6色のトナー画像形成部20が設けられている。図9に示す(V)、(W)、(Y)、(M)、(C)、(K)は、上記各色を示している。転写装置30は、6色分のトナー画像が重畳して一次転写された転写ベルト31から、転写ニップNTにおいてシート部材Pに6色分のトナー画像を転写するようになっている(詳細は後述)。
なお、本実施例では、一例として、第1特別色(V)は、画像に金属光沢を付加するための扁平顔料を含むトナーが用いられる銀色である。一方、第2特別色(W)は、他の色に比して頻繁に使用されるユーザ特有のコーポレート色である。なお、銀色のトナーについての詳細、画像に金属光沢を付加する際に用いられる制御部の一例としての切替スイッチ170、及び銀色のトナーを用いて画像を形成する際の装置制御部70による各部の制御等については後述する。
〔トナー画像形成部〕
各色のトナー画像形成部20は、用いるトナーを除き基本的に同様に構成されている。したがって、以下、各色の画像形成ユニット14について、特に区別することなく説明する。トナー画像形成部20の画像形成ユニット14は、図7に示されるように、像保持体の一例である感光体ドラム21と、帯電器22と、露光装置23と、現像器の一例である現像装置24と、清掃装置25と、除電装置26とを含んで構成されている。
[感光体ドラム]
感光体ドラム21は、円筒状に形成されて接地され、図示しない駆動手段によって自軸周りに回転駆動されるようになっている。感光体ドラム21の表面には、一例として負の帯電極性を呈する感光層が形成されている。図9に示される如く、各色の感光体ドラム21は、正面視で装置幅方向に沿って直線状に並べて配置されている。
[帯電器]
帯電器22は、図7に示されるように、感光体ドラム21の表面(感光層)を負極性に帯電させるようになっている。この実施形態では、帯電器22は、コロナ放電方式(非接触帯電方式)のスコロトロン帯電器とされている。
[露光装置]
露光装置23は、感光体ドラム21の表面に静電潜像を形成するようになっている。具体的には、装置制御部70を構成する画像信号処理部71(図9参照)から受け取った画像データに応じて、変調した露光光Lを帯電器22により帯電された感光体ドラム21の表面に照射するようになっている。この露光装置23による露光光Lの照射によって、感光体ドラム21の表面には静電潜像が形成される。
[現像装置]
現像装置24は、トナーを含む現像剤Gで感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像を現像することで、感光体ドラム21の表面にトナー画像を形成するようになっている。
そして、現像装置24は、トナーを保持するトナーカートリッジ27からトナーが供給されるようになっている。
[清掃装置]
清掃装置25は、転写装置30へのトナー画像の転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを感光体ドラム21の表面から掻き取るブレード状とされている。
[除電装置]
除電装置26は、転写後の感光体ドラム21に光を照射して除電を行う。これにより、感光体ドラム21の表面の帯電履歴がキャンセルされるようになっている。
〔転写装置〕
転写装置30は、各色の感光体ドラム21のトナー画像を転写ベルト31に重畳して一次転写し、該重畳されたトナー画像をシート部材Pに二次転写するようになっている。以下、具体的に説明する。
[転写ベルト]
転写ベルト31は、図8に示されるように、無端状を成し、複数のロール32に巻き掛けられて姿勢が決められている。この実施形態では、転写ベルト31は、正面視で装置幅方向に長い逆鈍角三角形状の姿勢とされている。複数のロール32のうち、図8に示すロール32Dは、図示しないモータの動力により転写ベルト31を矢印A方向に周回させる駆動ロールとして機能する。
また、複数のロール32のうち、図8に示すロール32Tは、転写ベルト31に張力を付与する張力付与ロールとして機能する。複数のロール32のうち、図8に示すロール32Bは、後述する二次転写ロール34の対向ロールとして機能する。ロール32Bには、前述の通り逆さ鈍角三角形状の姿勢とされた転写ベルト31の鈍角を成す下端側の頂部が巻き掛けられている。この転写ベルト31は、前述した姿勢で装置幅方向に延びる上辺部において、各色の感光体ドラム21に下方から接触している。
[一次転写ロール]
この転写ベルト31の内側には、各感光体ドラム21のトナー画像を転写ベルト31に転写させる転写部材の一例である一次転写ロール33が配置されている。各一次転写ロール33は、転写ベルト31を挟んで対応する色の感光体ドラム21に対して対向配置されている。また、一次転写ロール33は、トナー極性とは逆極性の転写バイアス電圧が印加されるようになっている。この転写バイアス電圧の印加により、感光体ドラム21に形成されたトナー画像が転写ベルト31に転写される構成である。
[二次転写ロール]
また、転写装置30は、転写ベルト31に重畳されたトナー画像をシート部材Pに転写する二次転写ロール34を備えている。二次転写ロール34は、ロール32Bとの間に転写ベルト31を挟むように配置され、転写ベルト31との間に転写ニップNTを形成している。この転写ニップNTには、媒体供給部52から適時にシート部材Pが供給されるようになっている。二次転写ロール34は、図示しない給電部によって、トナー極性とは逆極性の転写バイアス電圧が印加されるようになっている。この転写バイアス電圧の印加により、転写ニップNTを通過するシート部材Pに、転写ベルト31からシート部材Pにトナー画像が転写されるようになっている。
[清掃装置]
さらに、転写装置30は、二次転写後に転写ベルト31を清掃する清掃装置35を備えている。清掃装置35は、転写ベルト31の周回方向において、二次転写が行われる部分(転写ニップNT)の下流側で、かつ一次転写が行われる部分の上流側に配置されている。清掃装置35は、転写ベルト31の表面に残留したトナーを転写ベルト31の表面から掻き取るブレード351を備えている。
〔定着装置:概要〕
定着装置40は、転写装置30においてトナー画像が転写されたシート部材Pに、熱により該トナー画像を定着させるようになっている。なお、定着装置40の構成の詳細、及び装置制御部70よる定着装置40に対する制御については詳細を後述する。
(媒体搬送装置)
図9に示されるように、媒体搬送装置50は、媒体供給部52と、媒体排出部54と、媒体戻し部56と、中間搬送部58と、を含んで構成されている。
〔媒体供給部〕
媒体供給部52は、シート部材Pが積載して収容される収容器521を備えている。この実施形態では、収容器521は、転写装置30に対して下方で装置幅方向に沿って2つ並べて配置されている。
各収容器521から二次転写位置である転写ニップNTまでには、複数の搬送ロール対522及び図示しないガイド等によって媒体供給経路52Pが形成されている。媒体供給経路52Pは、2箇所の折返部52P1、52P2において装置幅方向に折り返されて上昇しつつ転写ニップNTに至る形状(略「S」字状)を成している。
そして、各収容器521の上側には、収容器521に積載された最上位のシート部材Pを送り出す送出ロール523が配置されている。複数の搬送ロール対522のうち、シート部材Pの搬送方向の最上流側の搬送ロール対522Sは、送出ロール523によって収容器521から重なって送り出されたシート部材Pを一枚ずつに分離する分離ロールとして機能する。また、複数の搬送ロール対522のうち、シート部材Pの搬送方向において転写ニップNTの直上流に位置する搬送ロール対522Rは、転写ベルト31上のトナー画像の移動タイミングとシート部材Pの搬送タイミングを合わせるように動作されるようになっている。
また、媒体供給部52は、予備搬送経路52Prを備えている。予備搬送経路52Prは、第1筐体91の第2筐体92側とは反対側の開口部91Wから発し、媒体供給経路52Pの折返部52P2に合流している。予備搬送経路52Prは、第1筐体91の開口部91W側に隣接して配置されるオプションの記録媒体供給装置(図示省略)から送り出されたシート部材Pを画像形成部12に送り込む際の搬送経路とされている。
〔中間搬送部〕
図8に示されるように、中間搬送部58は、転写装置30の転写ニップNTから定着装置40の定着ニップNFまでの間に配置され、ロールに巻き掛けられた無端状の搬送ベルトを備えたベルト搬送部材581を複数備えている。
搬送部材581の内側から空気を吸引(負圧吸引)してシート部材Pを搬送ベルトの表面に吸い付けながら搬送ベルトが周回してシート部材Pを搬送するようになっている。
〔媒体排出部〕
図9に示されるように、媒体排出部54は、画像形成部12の定着装置40でトナー画像が定着されたシート部材Pを、第2筐体92における第1筐体91側とは反対側の端部に形成された排出口92Wから筐体90の外部に排出するようになっている。
媒体排出部54は、排出口92Wから排出されたシート部材Pを受ける排出媒体受け部541を備えている。
この媒体排出部54は、定着装置40(定着ニップNF)から排出口92Wまでにシート部材Pを搬送する媒体排出経路54Pを有する。媒体排出経路54Pは、ベルト搬送部材543、複数のロール対542、及び図示しないガイド等によって形成されている。そして、複数のロール対542のうち、シート部材Pの排出方向の最下流に配置されたロール対542Eは、シート部材Pを排出媒体受け部541上に排出する排出ロールとして機能する。
〔媒体戻し部〕
媒体戻し部56は、複数のロール対561を備えている。複数のロール対561は、両面に画像を形成する要求がある場合に、画像検査部66を通過したシート部材Pが送り込まれる反転経路56Pを形成している。反転経路56Pは、分岐パス56P1と、搬送パス56P2と、反転パス56P3とを有する。分岐パス56P1は、媒体排出経路54Pから分岐されている。搬送パス56P2は、分岐パス56P1から受け取ったシート部材Pを媒体供給経路52Pに送り込むようになっている。反転パス56P3は、搬送パス56P2の途中に設けられ、搬送パス56P2を搬送されるシート部材Pの搬送方向を逆向きに折り返すことで(スイッチバック搬送させて)表裏を反転させるようになっている。
(後処理部)
後処理部60を構成する媒体冷却部62、矯正装置64、及び画像検査部66は、媒体排出部54の媒体排出経路54P上において分岐パス56P1の分岐部分に対するシート部材Pの排出方向の上流側に、排出方向の上流側からこの順で配置されている。
〔媒体冷却部〕
媒体冷却部62は、シート部材Pの熱を吸収する吸熱装置621と、シート部材Pを吸熱装置621に押し付ける押付装置622とを備えている。吸熱装置621は、媒体排出経路54Pに対する上側に配置され、押付装置622は、媒体排出経路54Pに対する下側に配置されている。
吸熱装置621は、無端状の吸熱ベルト6211と、吸熱ベルト6211を支持する複数のロール6212と、吸熱ベルト6211内に配置されたヒートシンク6213と、ヒートシンク6213を冷却するためのファン6214とを含んで構成されている。
吸熱ベルト6211は、外周面においてシート部材Pと熱交換可能に接触する。複数のロール6212のうち、ロール6212Dは、吸熱ベルト6211に駆動力を伝達する駆動ロールとして機能する。ヒートシンク6213は、媒体排出経路54Pに沿った定められた範囲で吸熱ベルト6211の内周面に摺動可能に面接触されている。
押付装置622は、無端状の押付ベルト6221と、押付ベルト6221を支持する複数のロール6222とを備えている。押付ベルト6221は、複数のロール6222に巻き掛けられている。押付装置622は、シート部材Pを吸熱ベルト6211(ヒートシンク6213)へ押し付けながら、吸熱ベルト6211とでシート部材Pを搬送するようになっている。
〔矯正装置〕
媒体排出部54における媒体冷却部62の下流側には、矯正装置64が設けられている。矯正装置64は、媒体冷却部62から受け取ったシート部材Pの湾曲(カール)を矯正するようになっている。
〔画像検査部〕
媒体排出部54における矯正装置64の下流側には、画像検査部66の主要部を成すインラインセンサ661が配置されている。インラインセンサ661は、シート部材Pに照射しシート部材Pから反射された光に基づいて、定着されたトナー画像のトナー濃度欠陥、画像欠陥、画像位置欠陥等の有無や程度を検出するようになっている。
<画像形成装置の画像形成動作(作用)>
次に、画像形成装置10によるシート部材Pへの画像形成工程、及び、その後処理工程の概要を説明する。
図9に示されるように、画像形成指令を受けた装置制御部70は、トナー画像形成部20、転写装置30、定着装置40を作動させる。これにより、図8に示されるように、各色の画像形成ユニット14の感光体ドラム21、現像装置24の現像ロール242が回転され、転写ベルト31が周回される。また、加圧ロール42が回転されると共に、定着ベルト411が周回される。さらに、これらの動作に同期して、装置制御部70は、媒体搬送装置50等を作動させる。
これにより、各色の感光体ドラム21は、回転されながら帯電器22によって帯電される。また、装置制御部70は、画像信号処理部で画像処理が施された画像データを、各露光装置23に送る。各露光装置23は、画像データに応じて各露光光Lを出射して、帯電した各感光体ドラム21に露光する。すると、各感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム21に形成された静電潜像は、現像装置24から供給される現像剤によって現像される。これにより、各色の感光体ドラム21には、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のうち、対応する色のトナー画像が形成される。
各色の感光体ドラム21に形成された各色のトナー画像は、各色の一次転写ロール33を通じた転写バイアス電圧の印加によって、周回する転写ベルト31に順次転写される。これにより、転写ベルト31には、6色分のトナー画像が重畳された重畳トナー画像が形成される。この重畳トナー画像は、転写ベルト31の周回によって転写ニップNTに搬送される。
この転写ニップNTには、図9に示されるように、媒体供給部52の搬送ロール対522Rによって重畳トナー画像の搬送にタイミングを合わせてシート部材Pが供給される。この転写ニップNTにおいて転写バイアス電圧が印加されることで、転写ベルト31から重畳トナー画像がシート部材Pに転写される。
トナー画像が転写されたシート部材Pは、中間搬送部58によって転写装置30の転写ニップNTから定着装置40の定着ニップNFに向けて、搬送される。定着装置40は、定着ニップNFを通過するシート部材Pに熱及び圧力を付与する。これにより、シート部材Pに転写されたトナー画像が定着される。
定着装置40から排出されたシート部材Pは、媒体排出部54によって装置外の排出媒体受け部541に向けて搬送されつつ、後処理部60により処理が施される。定着工程により加熱されたシート部材Pは、先ず媒体冷却部62において冷却される。次いで、シート部材Pは、矯正装置64によって湾曲が矯正される。さらに、シート部材Pに定着されたトナー画像は、画像検査部66によって、トナー濃度欠陥、画像欠陥、画像位置欠陥等の有無や程度が検出される。そして、シート部材Pは、媒体排出部54に排出される。
一方、シート部材Pの画像が形成されていない非画像面に画像を形成させる場合(両面印刷の場合)、装置制御部70は、画像検査部66の通過後のシート部材Pの搬送経路を、媒体排出部54の媒体排出経路54Pから媒体戻し部56の分岐パス56P1に切り替える。これによりシート部材Pは、反転経路56Pを経由して表裏反転されて媒体供給経路52Pに送り込まれる。このシート部材Pの裏面には、前述した表面への画像形成工程と同様の工程で画像が形成(定着)される。このシート部材Pは、前述した表面への画像成形後の処理工程と同様の工程を経て、媒体排出部54によって装置外の排出媒体受け部541に排出される。
<要部構成>
次に、第1特別色(V)に用いられる銀色のトナー、定着装置40(定着部の一例)、画像に金属光沢を付加する否かに用いられる切替スイッチ170(制御部の一例)、及び装置制御部70による制御について説明する。
(トナー)
第1特別色(V)として用いられる銀色のトナーは、図1(B)に示されるように、扁平顔料の一例としての顔料110とバインダー樹脂111とを含んで構成されおり、画像に金属光沢感を付与する場合に用いられる。なお、金属光沢感が付与される画像とは、銀色のトナー及び銀色以外の色のトナーを用いて形成される画像と、銀色のトナーだけを用いて形成される画像である。
顔料110は、アルミニウムから構成されている。そして、顔料110を平面に置いて側方から見ると、顔料110は、図3(B)に示されるように、図中左右方向の寸法が図中上下方向の寸法に対して長くなる形状とされている。
さらに、図3(B)に示す顔料110を図中上方から見ると、顔料110は、図3(A)に示されるように、側方から見た形状に対して広がった形状とされる。そして、顔料110は、顔料110を平面に置いた状態(図3(B)参照)で、上方又は下方を向いた一対の反射面110A(扁平面)を有している。このように、顔料110は、扁平形状とされている。
一方、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)として用いられ、銀色以外の他の色のトナー(以下単に「他の色のトナー」と記載する)は、扁平顔料を含まない顔料(例えば、有機顔料、無機顔料)とバインダー樹脂とを含んで構成されている。
(切替スイッチ)
切替スイッチ170は、図9に示されるように、第2筐体92において、情報が表示されるモニター172が載せられた上向き面92Aに配置されている。
切替スイッチ170は、ユーザによって操作可能なスイッチである。そして、切替スイッチ170は、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、他の色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に対して異なる定着条件とするか否かを切り替え可能とするスイッチである。
具体的には、切替スイッチ170を用いることで、通常モード(第一の状態の一例)と、金属光沢感モード(第二の状態の一例)と、に切り替え可能となっている。通常モードは、銀色のトナーによって形成された画像をシート部材Pに定着する場合に、他の色のトナーによって形成された画像をシート部材Pに定着する際に定着装置40がトナー画像に付与する熱量と同様の熱量をトナー画像に付与するモードである。これに対して、金属光沢感モードは、銀色のトナーによって形成された画像をシート部材Pに定着する場合に、通常モードの場合と比して、定着装置40がトナー画像に付与する熱量を大きくするモードである。
(定着装置:詳細)
定着装置40は、図6に示されるように、無端状の定着ベルト122を備える加熱部材の一例としての定着モジュール120と、定着モジュール120に接触して加圧する接触部材の一例としての加圧ロール150と、を備えている。また、定着ベルト122と加圧ロール150との間には、定着ベルト122と加圧ロール150とが接触する定着ニップNFが形成されている。
〔定着モジュール〕
定着モジュール120は、前述した定着ベルト122と、支持部材124と、内部加熱ロール126とを備えている。定着ベルト122は、周回してシート部材Pを搬送しながらトナー画像を加熱して、トナー画像をシート部材Pに定着するようになっている。また、支持部材124は、定着ベルト122の内側で定着ニップNFに対応する位置において、加圧ロール150の加圧力を受けて定着ベルト122を支持するようになっている。さらに、内部加熱ロール126は、定着ベルト122の内側における定着ニップNFとは反対側に配置され、定着ベルト122が巻き掛けられている。
定着ベルト122は、図示を省略するが、一例として、ポリイミド製の基材上にシリコーンゴムからなる弾性層が形成され、さらに弾性層上にフッ素樹脂系の離型層が形成された構成となっている。
支持部材124は、回転部材の一例としての定着ロール128と、剥離部材の一例としての剥離パッド130とを有しおり、定着ロール128と剥離パッド130とは、シート部材Pの搬送方向の上流側からこの順番で配置されている。そして、モータ(図示省略)の回転力が定着ロール128に伝達されて定着ロール128が回転することで、定着ベルト122が矢印C方向に周回するようになっている。
また、剥離パッド130は、定着ベルト122を屈曲させる角部Uが形成さえる外側面130Aを有して構成されている。そして、角部Uをシート部材Pの先端が通過する際に、シート部材Pの先端が定着ベルト122から剥離するようになっている。
さらに、定着ベルト122の内側には、定着ベルト122が巻き掛けられる支持ロール134、支持ロール136、及び支持ロール138が配置されている。
支持ロール134は、定着ベルト122の周回方向において剥離パッド130に対して下流側に配置されている。さらに、支持ロール136及び支持ロール138は、鉛直上下方向において定着ロール128と、内部加熱ロール126との間に配置されている。
また、定着モジュール120は、定着ベルト122の外周側に配置されてその周回経路を規定する外部加熱ロール132を備えている。この外部加熱ロール132は、支持ロール138との間で定着ベルト122を挟持するように配置されている。
定着ロール128、内部加熱ロール126、及び外部加熱ロール132の内側には、加熱手段の一例としてのハロゲンランプ139A、139B、139Cが配置されている。そして、定着ロール128と内部加熱ロール126とが定着ベルト122の内周面122Bに接触して定着ベルト122を内側から加熱し、外部加熱ロール132が定着ベルト122の外周面122Aに接触して定着ベルト122を外側から加熱する構成となっている。
〔加圧ロール〕
加圧ロール150は、一例としてアルミニウム製の円柱状のロール本体150Aの外周に、シリコーンゴム製の弾性体層150Bが被覆されて構成されている。図示は省略するが、弾性体層150Bの外周には、その外周面に膜厚100μmのフッ素系樹脂などより成る剥離層が形成されている。そして、加圧ロール150は、モータ(図示省略)の回転力が伝達されて定着ベルト122の周速度と同様の周速度で図中矢印E方向に回転するようになっている。
〔その他〕
定着装置40は、加圧ロール150と定着ベルト122とを接触させ、加圧ロール150を定着ベルト122に加圧する接触位置(図6参照)と、加圧ロール150を定着ベルト122から離間させる離間位置(図5(A)参照)と、に加圧ロール150を移動可能に支持する一対の支持部材140を備えている。一対の支持部材140は、加圧ロール150に対して装置奥行方向(紙面奥行方向)の両側に夫々配置され、加圧ロール150の回転軸151を図示せぬ軸受を介して支持している。
さらに、支持部材140に支持される加圧ロール150を接触位置、又は離間位置に移動させる一対のシリンダ142が、加圧ロール150に対して装置奥行方向(紙面奥行方向)の両側に夫々配置されている。このシリンダ142は、図示せぬ軸受を介して加圧ロール150の回転軸151を移動させるようになっている。
また、定着装置40は、加圧ロール150に空気を吹き付ける吹付け部材の一例としてのファン146を備えている。
さらに、定着装置40は、定着ベルト122の表面温度を非接触で検知する温度センサ160、及び加圧ロール150の表面温度を非接触で検知する温度センサ162を備えている。
(制御部)
通常モードでは、装置制御部70が、銀色のトナーによって形成された画像をシート部材Pに定着する場合に、他の色のトナーによって形成された画像をシート部材Pに定着する際に定着装置40がトナー画像に付与する熱量と同様の熱量をトナー画像に付与するようになっている。
一方、金属光沢感モードでは、装置制御部70は、銀色のトナーによって形成された画像をシート部材Pに定着する場合に、他の色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合と比して、定着装置40がトナー画像に付与する熱量を大きくするようになっている。
なお、装置制御部70の制御等については、後述する要部構成の作用と共に説明する。
<要部構成の作用>
次に、要部構成の作用について説明する。
金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、装置制御部70は、図8に示されるように、銀色のトナー画像形成部20Vを他の色のトナー画像形成部20と同様に稼働させる。
具体的には、感光体ドラム21Vの表面に、画像に金属光沢感を付与する部位に対応した静電潜像が形成される。つまり、シート部材Pの全面に金属光沢感を付与する場合は、感光体ドラム21Vの表面全体に静電潜像が形成され、部分的に金属光沢感を付与する場合は、その部分に対応した静電潜像が形成される。
感光体ドラム21Vに形成された静電潜像は、現像装置24Vから供給される銀色のトナーを含んだ現像剤によって現像される。これにより、感光体ドラム21Vには、銀色のトナー画像が形成される。
そして、銀色のトナー画像は、周回する転写ベルト31に転写され、さらに、他の色のトナー画像は、銀色のトナー画像が転写ベルト31に転写された後に、転写ベルト31に順次転写される。これにより、転写ベルト31には、6色分のトナー画像が重畳された重畳トナー画像が形成される。この重畳トナー画像(以下単に「トナー画像」と記載する)は、転写ニップNTにて転写ベルト31からシート部材Pに転写される。
トナー画像が転写されたシート部材Pは、中間搬送部58によって転写装置30の転写ニップNTから定着装置40の定着ニップNFに向けて搬送される。定着装置40は、定着ニップNFを通過するシート部材Pに熱及び圧力を付与する。これにより、シート部材Pに転写されたトナー画像が定着される。
ここで、装置制御部70は、定着装置40を制御して、銀色のトナーを用いない場合(通常モード)に比して、定着時に加圧ロール15からトナー画像に付与する熱量を大きくする。
以下、先ず、装置制御部70の定着装置40に対する全体制御を説明し、次に、定着時に加圧ロール15からトナー画像に付与する熱量を大きくための制御について説明する。
画像形成装置10の電源が切られている場合に、加圧ロール150は、図5(A)に示されるように、離間位置に配置されている。画像形成装置10に電源が入れられると、装置制御部70は、定着ロール128、内部加熱ロール126、及び外部加熱ロール132の内側に配置される、ハロゲンランプ139A、139B、139Cを点灯させる。また、装置制御部70は、モータ(図示省略)を制御して定着ロール128を回転させて定着ベルト122を予め決められた周速度で周回(回転)させる(ベルトウォームアップ工程)。
さらに、装置制御部70は、モータ(図示省略)を制御して加圧ロール150を定着ベルト122と同様の周速度で回転させる。また、装置制御部70は、温度センサ160の情報を受け取る。そして、定着ベルト122が予め決められた表面温度(例えば、170〔℃〕)に達すると、シリンダ142を制御して、図5(A)、図5(B)に示されるように、加圧ロール150を離間位置から接触位置へ移動させる。そして、周回する定着ベルト122に加圧ロール150を接触させる。これにより、加圧ロール150を加熱する(ロール加熱工程)。
そして、装置制御部70が、温度センサ162から加圧ロール150の表面温度の情報を受け取り、加圧ロール150の表面温度が予め定められた温度に達すると、装置制御部70は、シリンダ142を制御し、加圧ロール150を接触位置から離間位置へ移動させる(図5(A)参照)。
さらに、装置制御部70は、ハロゲンランプ139A、139B、139Cの点灯を制御し、定着ベルト122の表面温度を予め定められた温度に維持し、ファン146の稼働、非稼働を制御することで、加圧ロール150の表面温度を予め定められた温度に維持する(スタンバイ状態)。
ここで、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、装置制御部70は、加圧ロール150の表面温度を例えば、135〔℃〕に維持する。なお、通常モードの場合、又は金属光沢感モードで、かつ、他の色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合(以下「通常定着の場合」と称することがある)に、装置制御部70は、加圧ロール150の表面温度を例えば、70〔℃〕に維持する。
つまり、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、装置制御部70は、通常定着の場合に比して、加圧ロール150の表面温度を高くする。なお、定着ベルト122の表面温度については、いずれの場合も同様の温度に維持される。
この加圧ロール150の表面温度については、ロール加熱工程において加圧ロール150を接触位置に移動させて加圧ロール150と定着ベルト122とを接触させる時間を変更することで変えられる。具体的には、装置制御部70は、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーを用いる際のロール加熱工程における加圧ロール150と定着ベルト122とを接触させる時間を、通常定着の場合のロール加熱工程における加圧ロール150と定着ベルト122とを接触させる時間に比して、長くする。
そして、トナー画像に形成されたシート部材Pにトナー画像を定着させる場合に、図6に示されるように、予め決められた温度に維持される加圧ロール150を離間位置から接触位置へ移動させ、加圧ロール150と定着ベルト122とを接触させる(定着可能状態)。そして、シート部材Pを定着ベルト122と加圧ロール150との間で搬送することで、トナー画像がシート部材Pに定着される。
ここで、前述したように、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、装置制御部70は、通常定着の場合と比して、加圧ロール150の表面温度を高くする。これにより、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、通常定着の場合と比して、加圧ロール150側からトナー画像に付与する熱量が大きくなる。
<評価>
次に、銀色のトナーによってシート部材Pに形成された画像のフロップインデックス値(FI:Flop Index値)をASTM E2194に準じて測定した結果を、図4を用いて説明する。なお、フロップインデックス値とは、金属光沢感を表す指数であって、大きい値ほど金属光沢感が向上していることを示す。
〔評価仕様〕
1.シート部材Pとして、OSコート紙W(富士ゼロックスインターフィールド製、坪量127〔g/m〕、JISP 8119に準じて測定された平滑度4735〔Sec〕)を用いた。
2.トナーについては、銀色のトナーのみを用いた。
3.加圧ロール150の表面温度については、70〔℃〕又は135〔℃〕とし、定着ベルト122の表面温度を変えることで、シート部材Pに形成されたトナー画像に付与する熱量を変えた。
〔評価結果〕
図4のグラフの横軸は、シート部材Pに形成されたトナー画像に定着装置40が付与する熱量を示し、縦軸はフロップインデックス値を示す。
グラフには、加圧ロール150の表面温度を70〔℃〕として定着ベルト122の表面温度を変更することで、変えられたトナー画像に付与する熱量と、フロップインデックス値との関係が示されている。さらに、グラフには、加圧ロール150の表面温度を135〔℃〕として定着ベルト122の表面温度を変更することで、変えられたトナー画像に付与する熱量と、フロップインデックス値との関係が示されている。
〔評価小括〕
このグラフから、加圧ロール150の表面温度が同様の温度であれば、トナー画像に付与する熱量を大きくすることでフロップインデックス値が向上することが分かる。換言すれば、定着ベルト122側からトナー画像に付与する熱量を大きくすることでフロップインデックス値が向上することが分かる。
さらに、トナー画像に付与する熱量が同様の場合に、加圧ロール150の表面温度を高くすることでフロップインデックス値が向上することが分かる。換言すれば、トナー画像に付与する熱量が同様の場合に、加圧ロール150側(シート部材Pにおいて画像が形成されていない側)からトナー画像に付与する熱量を大きくすることでフロップインデックス値が向上することが分かる。
つまり、トナー画像に付与する熱量を大きくすることで、フロップインデックス値が向上する。そして、トナー画像に熱量を付与する場合に、加圧ロール150側からトナー画像に付与する熱量を大きくすることが、定着ベルト122側からトナー画像に付与する熱量を大きくする場合に比して、効果的にフロップインデックス値が向上する。
以下、トナー画像をシート部材Pに定着させる際の熱量を大きくすることフロップインデックス値が向上する理由について説明する。
トナー画像をシート部材Pに定着させる際の熱量を大きくすることでトナーを構成する樹脂バインダーが軟化して、トナーを構成する扁平形状の顔料110のバインダー内の移動が容易となる。この状態で、トナー画像が加圧ロール150によって定着ベルト122に向けて加圧されることで、図1(B)に示されるように、顔料110の反射面110Aがシート部材Pのシート面に対して直交する方向(図中X方向)を向く。さらに、顔料110は、シート部材Pのシート面に沿った方向(図中Y方向)に並ぶ。そして、図2(B)に示されるように、反射面110Aがシート面に対して直交する方向を向いた顔料110は、シート部材P上に満遍なく配置されている。
図1(B)に示されるように、反射面110Aがシート面に対して直交する方向を向いた顔料110が、シート面に沿った方向に並ぶことで、図1(A)に示されるように、顔料110の反射面110Aの向く方向が一定ではない場合と比して、画像から反射する反射光の拡散が抑制される。これにより、フロップインデックス値が向上する。
また、図2(B)に示されるように、反射面110Aがシート面に対して直交する方向を向いた顔料110が、シート部材P上に満遍なく配置されることで、図2(A)に示されるように、反射面110Aの向く方向が一定ではない顔料110がシート部材P上に配置される場合と比して、顔料110でシート部材Pを隠ぺいする割合である隠ぺい率が向上する。換言すれば、シート部材Pの表面から入射した光が顔料110によって反射される反射面積が大きくなる。これによっても、フロップインデックス値が向上する。
以下、定着装置40によって画像に付与されるトータル熱量が同様の場合に、加圧ロール150側からトナー画像に付与する熱量を大きくすることで、定着ベルト122側からトナー画像に付与する熱量を大きくする場合と比して、効果的にフロップインデックス値が向上する理由について説明する。
図1(B)に示されるように、シート部材Pと顔料110との間にも、バインダー樹脂111が存在する。シート部材Pが定着ベルト122と加圧ロール150との間に挟まれることで、顔料110は、定着ベルト122によってシート部材P側に押し付けられる。この押し付けられる場合に、シート部材Pと顔料110との間に存在するバインダー樹脂111の軟化の度合が大きい程、軟化の度合が小さい場合と比して、顔料110の反射面110Aは、シート部材Pのシート面に沿う。
そして、シート部材Pにおいてトナー画像が形成されていない側(加圧ロール150側)から熱を付与することで、シート部材Pと顔料110との間に存在するバインダー樹脂111の軟化の度合が大きくなる。このため、加圧ロール150側からトナー画像に付与する熱量を大きくすることで、定着ベルト122側からトナー画像に付与する熱量を大きくする場合と比して、顔料110の反射面110Aは、シート部材Pのシート面に効果的に沿う。そして、フロップインデックス値が向上する。
<要部構成のまとめ>
前述したように、切替スイッチ170を用いて、金属光沢感モードと、通常モードとに切り替える。このように、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、他の色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に対して異なる定着条件でトナー画像をシート部材Pに定着させるか、又は同様の条件でシート部材Pに定着させるかを切り替え可能となる。換言すれば、顔料110を含むトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する定着条件を優先させるか、出力画像の生産性を優先させるかを切り替え可能となる。
また、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、装置制御部70が、通常定着の場合と比して、加圧ロール150側からトナー画像に付与する熱量を大きくする。
前述の評価結果からも分かるように、加圧ロール15からトナー画像に付与する熱量を大きくすることで、定着ベルト122側からトナー画像に付与する熱量を大きくする場合と比して、顔料110の反射面110Aがシート部材Pのシート面に沿うような姿勢になる。
また、顔料110の反射面110Aがシート部材Pのシート面に沿うような姿勢になることで、フロップインデックス値が向上する。
また、通常モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合と同様の定着条件となる。つまり、加圧ロール150と定着ベルト122とを接触させる時間を短くすることで、加圧ロール150の表面温度が低くなる(70℃)。これにより、通常モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合の生産性が向上する。
つまり、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、金属光沢感モードでは、フロップインデックス値が向上し、通常モードでは、出力画像の生産性が向上する。
なお、金属光沢感を出す画像に付与する熱量が、金属光沢感を出さない画像に比べて画像に付与する熱量が大きいと、二つの画像における原稿が並ぶときに、一層金属光沢感が感じられる。
≪第2実施形態≫
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第2実施形態に係る画像形成装置では、ロール加熱工程において、銀色のトナーを用いる際の加圧ロール150と定着ベルト122とを接触させる時間と、銀色のトナーを用いない際の加圧ロール150と定着ベルト122とを接触させる時間とは、同様とされている。
第2実施形態に係る画像形成装置では、加圧ロール150の表面温度については、ロール加熱工程において、加圧ロール150を加熱するために加圧ロール150を定着ベルト122に接触させて回転させる際の定着ベルト122の回転速度(周速度)を変更することで変えられる。
具体的には、装置制御部200は、ロール加熱工程において、銀色のトナーを用いる際の定着ベルト122の回転速度を、銀色のトナーを用いない際の定着ベルト122の回転速度より速くする。同様に、加圧ロールの回転速度も速くする。
つまり、単位時間当たりに、加圧ロール150が定着ベルト122に接触する定着ベルト122の面積を大きくする。これにより、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、通常定着の場合と比して、加圧ロール150の表面温度が高くなる。なお、他の作用は第1実施形態と同様である。
≪第3実施形態≫
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第3実施形態に係る画像形成装置では、スタンバイ状態において、ファン146の稼働時間及びファン146による吹付け量(加圧ロール150への空気の吹付け量)の少なくとも一方を制御して、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、通常定着の場合と比して、加圧ロール150の表面温度を高くする。
具体的には、装置制御部210は、ロール加熱工程において、加圧ロール150の表面温度を、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーを用いる場合の加圧ロール150の表面温度より高くする。その後、装置制御部210は、定着装置40をスタンバイ状態とする。
装置制御部210は、スタンバイ状態において、ファン146を制御して、加圧ロール150の表面温度を予め定められた表面温度まで下げる。そして、加圧ロール150の表面温度が下がると、装置制御部210は、ファン146を非稼働とする(停止させる)。
ここで、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、通常定着の場合と比して、装置制御部210は、ファン146の稼働時間を短くする、及びファン146による吹付け量を少なくする、の少なくとも一方の制御を行う。これにより、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、通常定着の場合と比して、加圧ロール150の表面温度が高くなる。
なお、離間位置に配置される加圧ロール150の表面温度が、定着ベルト122側から受ける熱により、予め定められた表面温度より高くなった場合に、装置制御部210は、ファン146を再度稼働させて、加圧ロール150の表面温度を予め定められた表面温度まで下げる。
また、他の作用については、通常モードでの生産性の向上以外は第1実施形態と同様である。
≪第4実施形態≫
次に、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の一例について、図10を用いて説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第4実施形態に係る画像形成装置では、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合と、通常定着の場合とで直前に搬送されるシート部材Pとの距離を変えるようになっている。なお、以下の説明では、銀色のトナーを用いて形成されたトナー画像が定着されるシート部材Pを「シート部材P1」と、銀色のトナーを用いないで形成されたトナー画像が定着されるシート部材Pを「シート部材P2」と、称することがある。
具体的には、トナー画像をシート部材Pに連続して定着する際において、制御部220は、シート部材P1とシート部材P1の直前に定着装置40によって搬送されるシート部材Pとの距離(図10のS1)を、シート部材P2とシート部材P2の直前に定着装置40によって搬送されるシート部材Pとの距離(図10のS2)と比して長くする。なお、シート部材Pの搬送速度は、一定である。
ここで、「トナー画像をシート部材Pに連続して定着する」とは、加圧ロール150と定着ベルト122とを接触させて定着可能状態とし、この状態を維持してトナー画像を複数のシート部材Pに連続して定着することである。
つまり、連続して搬送されるシート部材P間で、加圧ロール150と定着ベルト122とが接触することで、加圧ロール150が加熱される。すなわち、搬送されるシート部材P間の距離が長い場合に、短い場合と比して、加圧ロール150の加熱度合が多くされ、加圧ロール150の表面温度が高くなる。
ここで、前述したように、制御部220は、シート部材P1とシート部材P1の直前に搬送されるシート部材Pとの距離(図10のS1)を、シート部材P2とシート部材P2の直前に搬送されるシート部材Pとの距離(図10のS2)と比して長くする。これにより、銀色のトナーを用いる場合に、銀色のトナーを用いない場合に比して、加圧ロール150の表面温度が高くなる。
なお、シート部材P間の距離を長くする方法としては、銀色のトナーを用いて形成されたトナー画像をシート部材Pに転写するタイミングを変えることでシート部材P間の距離が長くなる。例えば、銀色のトナーを用いて形成されたトナー画像をシート部材Pに転写する場合の転写間隔を、銀色のトナーを用いないで形成されたトナー画像をシート部材Pに転写する場合の転写間隔に比の2倍にすることで、シート部材P間の距離が長くなる。
なお、他の作用は第1実施形態と同様である。
≪第5実施形態≫
次に、本発明の第5実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第5実施形態に係る画像形成装置では、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合と、通常定着の場合とで、定着ベルト122側からトナー画像に付与する熱量と加圧ロール150側からトナー画像に付与する熱量との差を小さくする。
具体的には、装置制御部230は、加圧ロール150の表面温度を高くすることで、定着ベルト122側からトナー画像に付与する熱量と加圧ロール150側からトナー画像に付与する熱量との差を小さくする。なお、他の作用は第1実施形態と同様である。
≪第6実施形態≫
次に、本発明の第6実施形態に係る画像形成装置の一例について図11に従って説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第6実施形態に係る画像形成装置では、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、装置制御部240は、トナー画像が一方の面に定着されたシート部材Pの搬送経路を変える。
具体的には、装置制御部240が、画像検査部66の通過後のシート部材Pの搬送経路を、媒体排出部54の媒体排出経路54Pから媒体戻し部56の分岐パス56P1に切り替える。これによりシート部材Pは、反転経路56Pを経由して表裏反転されて媒体供給経路52Pに送り込まれる(図9参照)。
また、装置制御部240は、トナー画像形成部20によってトナー画像を形成させない。これにより、媒体供給経路52Pに送り込まれたシート部材Pは、トナー画像が転写されることなく転写ニップNTを通過する。つまり、シート部材Pにおいてトナー画像が形成されていない他方の面が上方を向いた状態で、シート部材Pが搬送される。
さらに、シート部材Pは、中間搬送部58によって定着装置40の定着ニップNFに向けて搬送される。定着装置40は、定着ニップNFを通過するシート部材Pに熱及び圧力を付与する。具体的には、図11に示されるように、定着装置40を構成する定着モジュール120の定着ベルト122が、シート部材Pのトナー画像(図11中の「T」)が形成されていない他方の面に接触し、シート部材Pの他方の面からトナー画像に熱を付与する。
つまり、定着装置40に最初にシート部材Pを搬送させる場合に、定着ベルト122がシート部材Pのトナー画像が形成された一方の面に接触し、再度定着装置40にシート部材Pを搬送させる場合に、定着ベルト122がシート部材Pの他方の面と接触する。
なお、通常定着の場合には、シート部材Pは、再度定着装置40よって搬送されることなく、媒体排出部54によって装置外の排出媒体受け部541に排出される(図9参照)。
このようにして、装置制御部240が、金属光沢感モードで、かつ、銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する場合に、通常定着の場合に比して、シート部材Pの他方の面からトナー画像に付与する熱量を大きくする。なお、他の作用は第1実施形態と同様である。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、切替スイッチ170を用いて、金属光沢感モードと、通常モードとに切り替えたが、例えば、紙種、環境温度、及び環境湿度等の情報を装置制御部が受け取り、装置制御部が、金属光沢感モードと、通常モードとに切り替えてもよい。
また、上記実施形態では、切替スイッチ170を用いることで、金属光沢感モード(第二状態の一例)と、通常モード(第一状態の一例)とに切り替え可能とした。しかし、定着装置40を、他の色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する第一定着条件と、この第一定着条件に比して、トナー画像に付与する熱量を大きくして銀色のトナーによって形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する第二定着条件と、で稼働するようにする。そして、切替スイッチを用いることで、第一定着条件と第二定着条件とに切り替え可能としてもよい。
また、上記実施形態では、切替スイッチ170を用いることで、金属光沢感モード(第二状態の一例)と、通常モード(第一状態の一例)とに切り替え可能としたが、金属光沢感モード、及び通常モード以外に他のモードを設け、この他のモードにも切り替え可能としてもよい。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、定着モジュール120は、定着ベルト122を含んで構成されたが、例えば、定着ベルト122を用いず表面が加熱される加熱ロールだけであってもよい。
また、上記実施形態では、加圧ロール122は、定着ベルト122によって加熱されたたが、加圧ロール122を加熱する部材を別途設けてもよい。
また、上記実施形態では、扁平顔料を含むトナーとして、銀色トナーを用いたが、これに限られず、金色などの金属色のトナーを用いてもよい。なお、金色のトナーは、例えば、アルミニウムなどで構成された扁平顔料と黄色の顔料と含んで構成される。すなわち、扁平顔料を含むトナーとしては、扁平顔料以外の顔料を含んでいてもよい。
また、上記実施形態では、加圧ロール150は、モータ(図示省略)の回転力が伝達されて回転したが、特にモータを用いず、加圧ロール150が定着ベルト122と接触した場合に、周回する定着ベルト122に加圧ロールを従動して回転させてもよい。
また、上記実施形態では、トナー画像が形成されていないシート部材Pの他方の面からの熱量を大きくしたが、トナー画像が形成されているシート部材Pの一方の面からの熱量を大きくしてもよい。
10 画像形成装置
40 定着装置(定着部の一例)
110 顔料
120 定着モジュール(加熱部材の一例)
122 加圧ロール(接触部材)
146 ファン(吹付け部材の一例)
170 切替スイッチ(制御部の一例)

Claims (5)

  1. 扁平顔料を含むトナーを用いる第一画像部と、
    扁平顔料を含まないトナーを用いる第二画像部と、
    記録媒体に形成された画像を熱により記録媒体に定着する定着部と、
    前記扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する場合に、前記扁平顔料を含まないトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する際に前記定着部が画像に付与する熱量と同様の熱量を画像に付与する第一状態と、前記扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する場合に、前記扁平顔料を含まないトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する場合と比して、前記定着部によって画像に付与される熱量が大きい第二状態と、に切り替える制御を行う制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 扁平顔料を含むトナーを用いる第一画像部と、
    扁平顔料を含まないトナーを用いる第二画像部と、
    前記扁平顔料を含まないトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する第一定着条件と、前記第一定着条件に比して、画像に付与する熱量を大きくして前記扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する第二定着条件と、で稼働可能な定着部と、
    前記扁平顔料を含むトナーによって形成された画像を記録媒体に定着する場合に、前記第一定着条件を用いるか前記第二定着条件を用いるかを切り替える制御を行う制御部と、
    を備える画像形成装置。
  3. 前記定着部は、記録媒体の画像が形成された一方の面に接触し、画像を加熱する加熱部材と、記録媒体の他方の面に接触する接触部材と、を有し、
    前記制御部によって第二状態又は第二定着条件に切り替えられ、かつ、前記扁平顔料を含むトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合に、前記扁平顔料を含まないトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合と比して、前記接触部材から画像に付与する熱量が大きい請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着部は、記録媒体の画像が形成された一方の面に接触し、画像を加熱することで記録媒体に画像を定着する加熱部材と、記録媒体の他方の面に接触する接触部材と、を有し、
    前記制御部によって第二状態又は第二定着条件に切り替えられ、かつ、前記扁平顔料を含むトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合に、前記扁平顔料を含まないトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合と比して、前記加熱部材から画像に付与する熱量と前記接触部材から画像に付与する熱量との差が小さい請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着部は、記録媒体を搬送しながら記録媒体に形成された画像を熱により記録媒体に画像を定着し、
    前記制御部によって第二状態又は第二定着条件に切り替えられ、かつ、前記扁平顔料を含むトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合に、記録媒体に形成された画像を前記定着部によって記録媒体に定着した後に再度前記定着部が記録媒体を搬送する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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