JP6201161B2 - アルカリ性洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤 - Google Patents
アルカリ性洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6201161B2 JP6201161B2 JP2013215833A JP2013215833A JP6201161B2 JP 6201161 B2 JP6201161 B2 JP 6201161B2 JP 2013215833 A JP2013215833 A JP 2013215833A JP 2013215833 A JP2013215833 A JP 2013215833A JP 6201161 B2 JP6201161 B2 JP 6201161B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer flocculant
- waste liquid
- cleaning waste
- alkaline
- treatment agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
Description
しかしながら、これまでのアルカリ性洗浄廃液の処理は、洗浄作業を行なった洗浄業者が該廃液を持ち帰って別途処理を行なうか、下水への排水が可能なレベルにまで現場で種々の処理(中和するための酸の投入、中和後に凝集を起こさせるための凝集剤の投入、さらにそれら凝集物を成長させるための補助剤の投入など)を行なう必要があり、洗浄後の後処理に非常に手間取るし、また、凝集処理してもフロック形成が不完全で濁りが生じたり、所望の凝集状態が得られるまでに時間がかかりすぎたり、凝集させた時のフロックが細かく、分離しにくかったりするという問題があった。
(1)ポリ塩化アルミニウム、ノニオン性高分子凝集剤、カチオン性高分子凝集剤及び水からなり、かつポリ塩化アルミニウムの含有量が5〜20質量%、ノニオン性高分子凝集剤の含有量が0.02〜5質量%、カチオン性高分子凝集剤のノニオン性高分子凝集剤に対する配合割合が質量比で0.1〜2の範囲であることを特徴とするアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
(2)ノニオン性高分子凝集剤が、ノニオン性(メタ)アクリル系高分子凝集剤であることを特徴とする前記(1)記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
(3)カチオン性高分子凝集剤が、カチオン性(メタ)アクリル系高分子凝集剤であることを特徴とする前記(1)または(2)記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
(4)ポリ塩化アルミニウムの含有量が、8〜15質量%の範囲であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
(5)ノニオン性高分子凝集剤の含有量が、0.1〜1質量%の範囲であることを特徴とすることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
(6)カチオン性高分子凝集剤のノニオン性高分子凝集剤に対する配合割合が、質量比で0.2〜1.5の範囲であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
(7)アルカリ性硬表面洗浄廃液が、アルカリ性エアコン洗浄廃液であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
および/または一般式
で表される化合物相当のものを有するホモポリマーおよび/またはコポリマーが挙げられる。
このようなホモポリマーとしては、例えばジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの三級塩または四級アンモニウム塩の重合体、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドの三級塩または四級アンモニウム塩の重合体、ジアルキルアミノヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの三級塩または四級アンモニウム塩の重合体、ジアルキルアミノヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミドの三級塩または四級アンモニウム塩の重合体、ジ(メタ)アリルアミンの二級塩、三級塩または四級アンモニウム塩の重合体等が挙げられ、好ましくはアクリロイロキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドの重合体、メタクリロイロキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドの重合体、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド塩酸塩の重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドの重合体が挙げられる。
また、このようなコポリマーとしては、上記カチオン性モノマーをアクリルアミドやアクリル酸やアクリル酸塩と共に共重合させてなる共重合体、例えば上記ホモポリマーについての記載中の各種モノマーをアクリルアミドやアクリル酸やアクリル酸塩と共に共重合させてなる共重合体等が挙げられる。
塵埃や油分等で目詰まりしたダイキン工業社製業務用エアコン「LSGYP」(商品名)を石原薬品社製強アルカリ(エコフィンKirei)(商品名)水溶液で洗浄することで生じるアルカリ性洗浄廃液を被処理液とし、これに本発明処理剤や比較のための処理剤を投入、撹拌して凝集・フロック化物や凝集物を生成させ、これを分離してなる回収液について、その中和度を以下の通りの評価基準により判定した。
○:回収液は十分中和されている。
×:回収液がまだアルカリ性である。
塵埃や油分等で目詰まりしたダイキン工業社製業務用エアコン「LSGYP」(商品名)を石原薬品社製強アルカリ(エコフィンKirei)(商品名)水溶液で洗浄することで生じるアルカリ性洗浄廃液を被処理液とし、これに本発明処理剤や比較のための処理剤を投入、撹拌して凝集・フロック化物や凝集物を生成させ、これを分離してなる回収液について、それを50℃で2週間放置した後の状態を以下の通りの評価基準により判定した。
○:異常無し
×:分離、分層、ゲル化等有り
本発明処理剤や比較のための処理剤を、上記被処理液に投入、撹拌し、5分間放置した後のフロックの形成状態を以下の通りの評価基準により判定した。
○:フロックが大きくまとまっている。
×:フロック形成不能
水35重量部に、三洋化成工業社製ノニオン性高分子凝集剤「N−500P」(商品名)0.2重量部を加えて25℃で30分混合撹拌したのち、さらに三洋化成工業社製カチオン性高分子凝集剤「C−450」(商品名)0.2重量部を加えて25℃で30分混合撹拌して得られた溶液を、ポリ塩化アルミニウム(ラサ工業社製、含有量約21%)40重量部と水24.6重量部を25℃で10分混合撹拌した溶液に徐々に投入し均一にして、本発明処理剤1を調製した。
水35重量部に、三洋化成工業社製ノニオン性高分子凝集剤「N−500P」(商品名)0.1重量部を加えて25℃で30分混合撹拌したのち、さらに三洋化成工業社製カチオン性高分子凝集剤「CE−695P」(商品名)0.1重量部を加えて25℃で30分混合撹拌して得られた溶液を、ポリ塩化アルミニウム(ラサ工業社製、含有量約21%)50重量部と水14.8重量部を25℃で10分混合撹拌した溶液に徐々に投入し均一にして、本発明処理剤2を調製した。
水35重量部に、三洋化成工業社製ノニオン性高分子凝集剤「N−500P」(商品名)0.1重量部を加えて25℃で30分混合撹拌したのち、さらに三洋化成工業社製カチオン性高分子凝集剤「CE−712P」(商品名)0.1重量部を加えて25℃で30分混合撹拌して得られた溶液を、ポリ塩化アルミニウム(ラサ工業社製、含有量約21%)60重量部と水4.8重量部を25℃で10分混合撹拌した溶液に徐々に投入し均一にして、本発明処理剤3を調製した。
水35重量部に、三洋化成工業社製ノニオン性高分子凝集剤「N−500P」(商品名)0.2重量部を加えて25℃で30分混合撹拌したのち、さらに三洋化成工業社製カチオン性高分子凝集剤「CE−712P」(商品名)0.1重量部を加えて25℃で30分混合撹拌して得られた溶液を、ポリ塩化アルミニウム(ラサ工業社製、含有量約21%)60重量部と水4.7重量部を25℃で10分混合撹拌した溶液に徐々に投入し均一にして、本発明処理剤4を調製した。
水35重量部に、三洋化成工業社製ノニオン性高分子凝集剤「N−500P」(商品名)0.3重量部を加えて25℃で30分混合撹拌したのち、さらに三洋化成工業社製カチオン性高分子凝集剤「CE−712P」(商品名)0.1重量部を加えて25℃で30分混合撹拌して得られた溶液を、ポリ塩化アルミニウム(ラサ工業社製、含有量約21%)60重量部と水4.6重量部を25℃で10分混合撹拌した溶液に徐々に投入し均一にして、本発明処理剤5を調製した。
水35重量部に、三洋化成工業社製ノニオン性高分子凝集剤「N−500P」(商品名)0.4重量部を加えて25℃で30分混合撹拌したのち、さらに三洋化成工業社製カチオン性高分子凝集剤「CE−712P」(商品名)0.1重量部を加えて25℃で30分混合撹拌して得られた溶液を、ポリ塩化アルミニウム(ラサ工業社製、含有量約21%)60重量部と水4.5重量部を25℃で10分混合撹拌した溶液に徐々に投入し均一にして、本発明処理剤6を調製した。
水35重量部に、三洋化成工業社製カチオン性高分子凝集剤「C−009P」(商品名)0.2重量部を加えて25℃で30分混合撹拌したのち、さらに三洋化成工業社製カチオン性高分子凝集剤「CE−695P」(商品名)0.2重量部を加えて25℃で30分混合撹拌して得られた溶液を、松本油脂工業社製廃水処理剤「グレージンCF」(商品名)10重量部と水54.6重量部を25℃で10分混合撹拌した溶液に徐々に投入し均一にして、比較処理剤1を調製した。
水35重量部に、三洋化成工業社製ノニオン性高分子凝集剤「N−500P」(商品名)0.1重量部を加えて25℃で30分混合撹拌したのち、さらに三洋化成工業社製カチオン性高分子凝集剤「CE−712P」(商品名)0.1重量部を加えて25℃で30分混合撹拌して得られた溶液を、ポリ塩化アルミニウム(ラサ工業社製、含有量約21%)20重量部と水44.8重量部を25℃で10分混合撹拌した溶液に徐々に投入し均一にして、比較処理剤2を調製した。
水35重量部に、浅田化学工業社製廃水処理剤「ポリロックON」(商品名)0.2重量部を加えて25℃で30分混合撹拌して得られた溶液を、ポリ塩化アルミニウム(ラサ工業社製、含有量約21%)60重量部と水4.8重量部を25℃で10分混合撹拌した溶液に徐々に投入し均一にして、比較処理剤3を調製した。
Claims (7)
- ポリ塩化アルミニウム、ノニオン性高分子凝集剤、カチオン性高分子凝集剤及び水からなり、かつポリ塩化アルミニウムの含有量が5〜20質量%、ノニオン性高分子凝集剤の含有量が0.02〜5質量%、カチオン性高分子凝集剤のノニオン性高分子凝集剤に対する配合割合が質量比で0.1〜2の範囲であることを特徴とするアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
- ノニオン性高分子凝集剤が、ノニオン性(メタ)アクリル系高分子凝集剤であることを特徴とする請求項1記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
- カチオン性高分子凝集剤が、カチオン性(メタ)アクリル系高分子凝集剤であることを特徴とする請求項1または2記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
- ポリ塩化アルミニウムの含有量が、8〜15質量%の範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
- ノニオン性高分子凝集剤の含有量が、0.1〜1質量%の範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
- カチオン性高分子凝集剤のノニオン性高分子凝集剤に対する配合割合が、質量比で0.2〜1.5の範囲であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
- アルカリ性硬表面洗浄廃液が、アルカリ性エアコン洗浄廃液であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のアルカリ性硬表面洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013215833A JP6201161B2 (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | アルカリ性洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013215833A JP6201161B2 (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | アルカリ性洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015066550A JP2015066550A (ja) | 2015-04-13 |
JP6201161B2 true JP6201161B2 (ja) | 2017-09-27 |
Family
ID=52833859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013215833A Active JP6201161B2 (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | アルカリ性洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6201161B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58219988A (ja) * | 1982-06-15 | 1983-12-21 | Nippon Solid Co Ltd | 汚濁水の処理方法 |
JP3406038B2 (ja) * | 1993-12-24 | 2003-05-12 | 株式会社ビッグデンキ | 壁掛け型ルームエアコンディショナ室内機の洗浄装置 |
JP2001212598A (ja) * | 2000-02-01 | 2001-08-07 | Konishi Co Ltd | フロアーポリッシュ洗浄廃水の処理方法 |
-
2013
- 2013-09-30 JP JP2013215833A patent/JP6201161B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015066550A (ja) | 2015-04-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2011527378A (ja) | 水性媒質を処理するための処理添加剤及び方法 | |
JP5867125B2 (ja) | 含油洗浄廃水の凝集処理方法 | |
JP6134940B2 (ja) | 含油洗浄廃水の凝集処理方法 | |
JPH042317B2 (ja) | ||
JP6201161B2 (ja) | アルカリ性洗浄廃液用水性凝集フロック化処理剤 | |
JP5145823B2 (ja) | 有機系凝集剤と該薬剤を用いる廃水凝集処理方法 | |
JP2005103361A (ja) | 塗料ミスト処理剤及び処理方法 | |
JPH1076277A (ja) | 水処理用薬剤組成物およびそれを用いた水処理方法 | |
AU2012352838B2 (en) | Treatment of surfactant laden wastewater | |
EP0637599A1 (en) | Methods for treating wastewater | |
JP2002126756A (ja) | 廃液処理剤およびそれを用いた廃液処理方法 | |
JP4786786B2 (ja) | 床洗浄廃液処理剤、床洗浄廃液処理方法及び床洗浄廃液の再利用方法 | |
US3483120A (en) | Clarification and disinfection of water | |
JP3344431B2 (ja) | 無機微細粒子含有廃水用処理剤及び廃水処理方法 | |
CN110709356A (zh) | 螯合剂、其试剂盒以及使用螯合剂及其试剂盒的方法 | |
JP5681828B1 (ja) | 湿式塗装ブース循環水の処理方法 | |
KR102180219B1 (ko) | 광 가교형 고분자 응집제 조성물 | |
JP2014158993A (ja) | 含油洗浄廃水の凝集処理方法 | |
CN106496404B (zh) | 高分子聚丙烯酸酯分散液 | |
JP2020037091A (ja) | 水溶性高分子と無機多孔質体を用いた含油廃水の処理方法 | |
JP6755503B2 (ja) | 有機質汚泥の脱水方法 | |
JP7408424B2 (ja) | 生活排水の再利用方法 | |
JP4993617B2 (ja) | 湿式塗装ブース循環水の処理方法 | |
JP2003251364A (ja) | 乳化重合系ポリマーを含有する廃液の処理方法 | |
JP2000153299A (ja) | 汚泥の凝集処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160704 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170314 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170511 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170704 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170801 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6201161 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |