JP6755503B2 - 有機質汚泥の脱水方法 - Google Patents
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Description
引用文献2では、無機凝集剤を添加した後に、ノニオン性又はアニオン性高分子凝集剤と、該ノニオン性又はアニオン性高分子凝集剤と同量以上の両性高分子凝集剤とを含有し、前記ノニオン性又はアニオン性高分子凝集剤中のアニオン構成単位が20モル%以下である高分子凝集剤を添加する方法が開示されている。しかし、この方法では、添加した無機凝集剤の成分が脱水ケーキ中に多量に含まれることになり、灰分として廃棄物量が増大するため問題となっている。そこで、無機凝集剤は使用せず、有機凝結剤を適用する方法が検討されてきた。又、これらの方法は二液を使用する方法であるが、改良処方として三液を使用する処方も考案されている。
引用文献3では、有機凝結剤を添加後、ノニオン及び/又はアニオン性高分子凝集剤を添加、カチオン性高分子凝集剤を添加する方法が開示され、強度なフロックが形成されある程度の脱水効率の向上が認められている。しかし、これら前記方法よりも更なる高い効率で脱水できる処方が要望されている。
これらカチオン性単量体の共重合モル比は、任意のものが使用されるがカチオン性単量体30モル%以上含有されていることが好ましく、50モル%以上が更に好ましい。重量平均分子量は、1万〜300万の範囲が好ましい。
一般式(1)
R1は水素又はメチル基、R2、R3は炭素数1〜3のアルキルあるいはヒドロキシアルキル基、R4は炭素数1〜3のアルキルあるいはアルコキシル基、7〜20のアルキル基あるいはアリール基、Aは酸素またはNH、Bは炭素数2〜4のアルキレン基を表わす、X1 −は陰イオンをそれぞれ表わす。
一般式(2)
R5は水素又はメチル基、R6、R7は炭素数1〜3のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、X2 −は陰イオンをそれぞれ表わす。
一般式(3)
R8は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、QはSO3 −、C6H4SO3 −、CONHC(CH3)2CH2SO3 −、C6H4COO−あるいはCOO−、R9は水素またはCOO−Y2 +、Y1あるいはY2は水素または陽イオンをそれぞれ表わす。
DMQ;アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド
DMAZ;アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド
AAC;アクリル酸、AAM;アクリルアミド
形態:P;粉末、D;塩水液中分散液、E;油中水型エマルジョン
製紙工場より発生する製紙スラッジ汚泥(pH:6.9、SS:8750ppm、VSS:59.8質量%/SS、TS:9750ppm)についてスクリュープレス脱水機を対象にした凝集試験および圧搾試験を実施した。当現場では、当該汚泥を対象とした脱水処方として、有機凝結剤10ppm+ノニオン性高分子凝集剤8ppm+カチオン性高分子凝集剤16ppmの三液処方が適用(添加率は何れも対汚泥)されており、最適添加率であることが判明している。この汚泥200mLをポリビーカーに取り、前記表−1の有機凝結剤、前記表−2の各種高分子凝集剤をそれぞれ0.2質量%に清水にて希釈したものを対汚泥に所定量添加し、撹拌して試験を実施した。一液目として有機凝結剤G−1を対汚泥10ppm添加しスパチュラにて40回撹拌後、二液目に高分子凝集剤試料CN−1を対汚泥8ppm添加しスパチュラで50回撹拌した後、三液目に高分子凝集剤C−1を対汚泥16ppm添加しスパチュラで50回撹拌した後、ビーカー移し替え撹拌6回を実施し、生成したフロックの大きさを観察後、40メッシュのナイロン濾布により濾過、10秒後の濾過量を測定した。又、濾過した凝集物をプレス圧4kg/cm2で脱水してそのケーキ径を測定した後、脱水ケーキを105℃の乾燥機により15時間乾燥することによりケーキ含水率を求めた。
実施例1と同様な汚泥を対象に同様な操作により、試験を実施した。結果を表3に示す。
実施例1と同様な汚泥を対象に同様な操作により、本発明の範囲外の方法において試験を実施した。結果を表3に示す。
製紙工場より発生する製紙スラッジ汚泥(pH:7.0、SS:23000ppm、VSS:68.5質量%/SS、TS:24250ppm)についてスクリュープレス脱水機を対象にした凝集試験および圧搾試験を実施した。当現場では、当該汚泥を対象とした脱水処方として、有機凝結剤10ppm+ノニオン性高分子凝集剤12ppm+カチオン性高分子凝集剤24ppmの三液処方が適用(添加率は何れも対汚泥)されており、最適添加率であることが判明している。この汚泥200mLをポリビーカーに取り、前記表−1の有機凝結剤、前記表−2の各種高分子凝集剤をそれぞれ0.2質量%に清水にて希釈したものを対汚泥に所定量添加し、撹拌して試験を実施した。一液目として有機凝結剤G−1を対汚泥10ppm添加しスパチュラにて40回撹拌後、二液目に高分子凝集剤試料CN−1を12ppm添加しスパチュラで50回撹拌した後、高分子凝集剤C−1を対汚泥24ppm添加しスパチュラで50回撹拌した後、ビーカー移し替え撹拌6回を実施し、生成したフロックの大きさを観察後、40メッシュのナイロン濾布により、10秒後の濾過量を測定した。又、濾過した凝集物をプレス圧4kg/cm2で脱水してそのケーキ径を測定した後、脱水ケーキを105℃の乾燥機により15時間乾燥することによりケーキ含水率を求めた。
実施例11と同様な汚泥を対象に同様な操作により、試験を実施した。結果を表4に示す。
実施例11と同様な汚泥を対象に同様な操作により、本発明の範囲外の方法において試験を実施した。結果を表4に示す。
Claims (3)
- 有機質汚泥に対して、有機凝結剤を添加し、混合撹拌後、下記一般式(1)及び/又は下記一般式(2)で表されるカチオン性単量体1〜20モル%、下記一般式(3)で表されるアニオン性単量体0〜20モル%、非イオン性単量体60〜99モル%を構成成分とし、且つ前記一般式(1)及び/又は前記一般式(2)で表されるカチオン性単量体モル数をA、前記一般式(3)で表されるアニオン性単量体モル数をBとした時、A−B=0〜10の範囲である、カチオン性あるいは両性高分子凝集剤を添加し、混合撹拌後、カチオン性高分子凝集剤を添加、脱水機にて有機質汚泥を脱水することを特徴とする有機質汚泥の脱水方法。
一般式(1)
R1は水素又はメチル基、R2、R3は炭素数1〜3のアルキルあるいはヒドロキシアルキル基、R4は炭素数1〜3のアルキルあるいはアルコキシル基、7〜20のアルキル基あるいはアリール基、Aは酸素またはNH、Bは炭素数2〜4のアルキレン基を表わす、X1 −は陰イオンをそれぞれ表わす。
一般式(2)
R5は水素又はメチル基、R6、R7は炭素数1〜3のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、X2 −は陰イオンをそれぞれ表わす。
一般式(3)
R8は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、QはSO3 −、C6H4SO3 −、CONHC(CH3)2CH2SO3 −、C6H4COO−あるいはCOO−、R9は水素またはCOO−Y2 +、Y1あるいはY2は水素または陽イオンをそれぞれ表わす。 - 前記カチオン性あるいは両性高分子凝集剤の構成成分が、前記一般式(1)及び/又は前記一般式(2)で表されるカチオン性単量体1〜10モル%、非イオン性単量体90〜99モル%であることを特徴とする請求項1に記載の有機質汚泥の脱水方法。
- 前記有機質汚泥が、製紙スラッジであることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の有機質の汚泥脱水方法。
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CN116497621B (zh) * | 2023-04-26 | 2024-02-20 | 山鹰华南纸业有限公司 | 一种造纸污泥回用调节剂及其制备方法和应用 |
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