JP2001038104A - 有機凝結剤及び排水の凝集処理方法 - Google Patents

有機凝結剤及び排水の凝集処理方法

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JP2001038104A JP11221741A JP22174199A JP2001038104A JP 2001038104 A JP2001038104 A JP 2001038104A JP 11221741 A JP11221741 A JP 11221741A JP 22174199 A JP22174199 A JP 22174199A JP 2001038104 A JP2001038104 A JP 2001038104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙パルプ、自動車、鉄鋼、クリーニング、砂利
などの産業分野において発生する懸濁物質を含有する産
業排水の凝集処理に用いたとき、沈降速度の速い良好な
凝集フロックを形成することができる有機凝結剤、及
び、該有機凝結剤を用いて、安定して濁度の低い上澄水
を得ることができる排水の凝集処理方法を提供する。 【解決手段】ジアリルジメチルアンモニウムハライド単
位を有する架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライ
ド重合体を有効成分として含有することを特徴とする有
機凝結剤、及び、排水のゼータ電位が−50〜20mVと
なるように、排水に無機凝集剤を添加したのち、架橋型
ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を添加
し、さらにその後アニオン性高分子凝集剤を添加するこ
とを特徴とする排水の凝集処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機凝結剤及び排
水の凝集処理方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、紙パルプ、自動車、鉄鋼、クリーニング、砂利など
の産業分野において発生する懸濁物質を含有する産業排
水の凝集処理に用いたとき、沈降速度の速い良好な凝集
フロックを形成することができる有機凝結剤、及び、該
有機凝結剤を用いて、安定して濁度の低い上澄水を得る
ことができる排水の凝集処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車製造工場、製鉄所、紙パルプ製造
プロセス、クリーニング、砂利などの各種産業における
排水の処理は、放流水質の規制強化にともなって、処理
装置の改良や、水処理薬剤の使用量の増加によって水質
の向上が図られてきている。薬剤面からは、処理水質を
向上させるためには硫酸バンドやポリ塩化アルミニウム
(PAC)などの無機凝集剤の使用量の増加が不可欠で
ある。しかし、無機凝集剤の使用量を増加すると、水処
理コストの増大につながるのみならず、水酸化物の状態
でスラッジが形成されるために発生汚泥量が増加し、結
果的に汚泥処理コストの増加につながる。これに対し
て、近年、無機凝集剤の使用量の低減を目的として、水
溶性高分子凝集剤の一種であるポリカチオン(有機凝結
剤)が使用され始めている。有機凝結剤は、分子内に多
数のカチオンを有する高分子電解質で、無機凝集剤と同
様に懸濁物質の電荷を中和する目的で使用されるが、無
機凝集剤よりもカチオンの電荷密度が高いために凝結作
用ははるかに大きい。また、有機凝結剤は懸濁物質の電
荷を中和するばかりでなく、負に帯電しているリグニン
スルホン酸、アニオン界面活性剤、アルギン酸、フミン
酸などの溶解性物質と反応して不溶性塩を形成する作用
も併せ有している。現在使用されている有機凝結剤の代
表的なものとしては、アルキルアミン・エピクロルヒド
リン縮合物、アルキレンジクロライドとポリアルキレン
ポリアミンの縮合物、ジシアンジアミド・ホルマリン縮
合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合体
などがある。有機凝結剤として用いられる化合物は、一
般に縮合系の水溶性高分子が多く、分子量は数千〜数十
万程度の比較的低分子量のものが多い。有機凝結剤にカ
チオン性を付与しているアミノ基には、窒素原子に結合
しているアルキル基の数によって第一級アミンから第四
級アンモニウム塩までがある。しかし、従来より用いら
れているこれらの有機凝結剤は、適正な添加量の範囲が
狭く、過剰に添加するといったん凝集したフロックが再
分散してしまう、薬品コストが高い、効果に汎用性がな
いなど多くの問題点があった。このために、多種多様な
産業排水に適用することができ、沈降速度の速い良好な
凝集フロックが形成され、濁度の低い上澄水を得ること
ができる有機凝結剤及び排水の凝集処理方法が求められ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紙パルプ、
自動車、鉄鋼、クリーニング、砂利などの産業分野にお
いて発生する懸濁物質を含有する産業排水の凝集処理に
用いたとき、沈降速度の速い良好な凝集フロックを形成
することができる有機凝結剤、及び、該有機凝結剤を用
いて、安定して濁度の低い上澄水を得ることができる排
水の凝集処理方法を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ジアリルジメチ
ルアンモニウムハライド単位を有する架橋型ジアリルジ
メチルアンモニウムハライド重合体が有機凝結剤として
優れた性能を有し、排水に無機凝集剤を添加して排水の
ゼータ電位を−50mV以上としたのち、この有機凝結剤
を添加し、さらにその後アニオン性高分子凝集剤を添加
することにより、良好な凝集フロックを形成して、濁度
の低い上澄水を得ることが可能となることを見いだし、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、(1)ジアリルジメチルアンモニウムハ
ライド単位を有する架橋型ジアリルジメチルアンモニウ
ムハライド重合体を有効成分として含有することを特徴
とする有機凝結剤、及び、(2)排水のゼータ電位が−
50〜20mVとなるように、排水に無機凝集剤を添加し
たのち、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド
重合体を添加し、さらにその後アニオン性高分子凝集剤
を添加することを特徴とする排水の凝集処理方法、を提
供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の有機凝結剤は、ジアリル
ジメチルアンモニウムハライド単位を有する架橋型ジア
リルジメチルアンモニウムハライド重合体を有効成分と
して含有するものである。本発明に用いる重合体のジア
リルジメチルアンモニウムハライド単位に特に制限はな
く、例えば、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド
単位、ジアリルジメチルアンモニウムブロマイド単位な
どを挙げることができる。これらの中で、ジアリルジメ
チルアンモニウムクロライド単位を有する架橋型ジアリ
ルジメチルアンモニウムクロライド重合体を特に好適に
用いることができる。本発明に用いる架橋型ジアリルジ
メチルアンモニウムハライド重合体の製造方法に特に制
限はないが、例えば、ジアリルジメチルアンモニウムハ
ライド単量体と多官能の架橋性単量体を水に溶解し、水
溶性の重合開始剤を添加し、雰囲気を不活性ガスで置換
して加熱することにより、架橋型ジアリルジメチルアン
モニウムハライド重合体を得ることができる。使用する
多官能の架橋性単量体に特に制限はなく、例えば、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、N,N'−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、グリ
セリントリ(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、
ジアリルマレエート、ジアリルアミン、エチレングリコ
ールジアリルエーテル、トリアリルアミン、トリアリル
トリメリテート、トリアリルイソシアヌレート、トリア
リルフォスフェート、ジビニルベンゼン、エチレングリ
コールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、脂肪族多価アルコールのジ又は
ポリグリシジルエーテル、N−メチロールアクリルアミ
ド、グリシジルメタアクリレートなどを挙げることがで
きる。これらの中で、ポリエチレングリコールジアクリ
レートを好適に使用することができる。これらの架橋性
単量体は、ジアリルジメチルアンモニウムハライドに対
して、50〜5,000ppm(重量比)を用いることが好
ましい。架橋性単量体の量がジアリルジメチルアンモニ
ウムハライドに対して50ppm(重量比)未満である
と、架橋度が低く、有機凝結剤としての性能が不十分と
なるおそれがある。架橋性単量体の量がジアリルジメチ
ルアンモニウムハライドに対して5,000ppm(重量
比)を超えるとと、架橋度が高くなりすぎて、有機凝結
剤としての性能が不十分となるおそれがある。
【0006】使用する重合開始剤に特に制限はなく、例
えば、2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸
塩、4,4'−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2'−ア
ゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二
塩酸塩、2,2'−アゾビスイソブチルアミド二水和物、
アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)などのアゾ系開始剤、過硫
酸塩、過酸化アルキル化合物などの過酸化物と亜硫酸
塩、第一鉄塩、アミン化合物などとを組み合わせたレド
ックス開始剤系などを挙げることができる。また、ベン
ゾフェノン、ベンゾインエチルエーテルなどの光増感剤
の存在下に、光照射して重合させることもできる。これ
らの中で、水溶性のアゾ系開始剤を好適に使用すること
ができる。本発明に用いる架橋型ジアリルジメチルアン
モニウムハライド重合体の構造単位に特に制限はなく、
例えば、6員環のピペリジニウム環、5員環のピロリジ
ニウム環のいずれの構造でもよく、また、これらの2種
類の構造が共存する重合体でもよい。また、架橋型ジア
リルジメチルアンモニウムハライド重合体は、カチオン
性構造単位のみを有するカチオン性高分子凝集剤でもよ
く、あるいは、カチオン性構造単位とアニオン性構造単
位を有する両性高分子凝集剤であってもよい。本発明に
用いる架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重
合体の分子量に特に制限はないが、分子量が5〜200
万であることが好ましく、20〜150万であることが
より好ましい。分子量が5万未満であると、凝集処理に
おいて必要な添加量が多くなるおそれがある。分子量が
200万を超えると、製品粘度が高くなってハンドリン
グ性に問題を生じ、かつ反応性も低下するおそれがあ
る。
【0007】本発明の排水の凝集処理方法においては、
排水のゼータ電位が−50〜20mV、より好ましくは−
40〜2mVとなるように、排水に無機凝集剤を添加した
のち、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重
合体を添加し、さらにその後アニオン性高分子凝集剤を
添加する。紙パルプ、自動車、鉄鋼、クリーニング、砂
利などの各産業から排出される排水中には、さまざまな
汚濁物質が多く含まれている。その中でも、懸濁物質
(SS)やコロイド状物質は、その表面に負電荷を有し
ており、さらに親水性物質で覆われているために、粒子
同士の反発や、ブラウン運動などにより、極めて安定し
た状態で分散している。本発明方法によれば、この排水
中で安定に分散している懸濁物質やコロイド状物質を効
果的に凝集させ、大きな粒径を有するフロックとして分
離することができる。ここで、凝集剤は、懸濁物質やコ
ロイド状物質に吸着又は反応して表面電荷を中和し、粒
子同士の反発力を弱めるとともに、この互いの粒子を集
合させて粒子群の固まり、いわゆるフロックとする。本
発明方法によれば、沈降速度の速い良好な凝集フロック
を形成して、濁度の低い上澄水を得ることができる。本
発明方法において使用する無機凝集剤に特に制限はな
く、例えば、硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、塩化
第二鉄、硫酸第一鉄などを挙げることができる。排水の
ゼータ電位が−50mV未満であると、必要となる架橋型
ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体の添加量
が多くなるとともに、除濁性が低下するおそれがある。
排水のゼータ電位が20mVを超えると、懸濁粒子表面及
び排水中に添加した架橋型ジアリルジメチルアンモニウ
ムハライド重合体が残留して、凝集フロックが再分散す
る傾向となるおそれがある。本発明方法においては、排
水に無機凝集剤を添加する際に、急速撹拌することによ
り、無機凝集剤と排水中の懸濁物質を反応させることが
好ましい。
【0008】本発明方法においては、排水に無機凝集剤
を添加してゼータ電位を−50〜20mVとしたのち、架
橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を添
加する。架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド
重合体の添加量は、排水中の懸濁物質濃度、懸濁物質の
性質、排水のゼータ電位などにより変動するので、あら
かじめジャーテストを行って最適添加量を求めることが
好ましい。多くの場合、最適添加量は0.5〜50mg/
リットルである。従来用いられてきたポリカチオン系の
有機凝結剤は、有効性を発揮する排水のゼータ電位の範
囲がごく狭く、また、適正添加量の範囲も狭く、過剰に
添加すると凝集フロックが再分散しがちであった。本発
明方法に用いる架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハ
ライド重合体は、適正添加量の範囲が広いので、排水の
凝集処理において、運転管理が容易である。排水に架橋
型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を添加
する際に、急速撹拌することにより、架橋型ジアリルジ
メチルアンモニウムハライド重合体と排水中の懸濁物質
を反応させることが好ましい。本発明方法においては、
架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を
添加したのち、さらに排水にアニオン性高分子凝集剤を
添加する。使用するアニオン性高分子凝集剤に特に制限
はなく、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド
の加水分解物、アクリル酸とアクリルアミドとの共重合
体などを挙げることができる。アニオン性高分子凝集剤
の添加量は、排水中の懸濁物質濃度、懸濁物質の性質、
排水のゼータ電位などにより変動するので、あらかじめ
ジャーテストを行って最適添加量を求めることが好まし
い。多くの場合、最適添加量は0.1〜50mg/リット
ルである。本発明方法においては、アニオン性高分子凝
集剤を添加したのち、急速撹拌、次いで緩速撹拌を行う
ことが好ましい。アニオン性高分子凝集剤を添加するこ
とにより、凝集フロックをさらに大きいフロックとして
沈降性を高め、濁度の低い上澄水を得ることができる。
本発明の排水の凝集処理方法によれば、紙パルプ、自動
車、鉄鋼、クリーニング、砂利などの各種の産業排水の
凝集処理を行い、沈降速度の速い良好な凝集フロックを
形成して、濁度の低い上澄水を得ることができる。本発
明方法は、縮合系のポリカチオンでは処理が困難であっ
た紙パルプ製造プロセスの排水に特に有効である。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て用いた有機凝結剤の構造、分子量と、重合体分散液の
固形分、粘度を第1表に示す。
【0010】
【表1】
【0011】[注]DADMAC:ジメチルジアリルア
ンモニウムクロライド。 VTMS:ビニルトリメトキシシラン。 DAM:ジメチルアミノエチルメタクリレート。 Epi:エピクロルヒドリン。 St:スチレン。 1)架橋剤として、ポリエチレングリコール(4モル)ジ
アクリレート798ppm(対DADMAC、重量比)を
添加。 2)架橋剤として、ポリエチレングリコール(14モル)
ジアクリレート798ppm(対DADMAC、重量比)
を添加。 3)架橋剤として、メチレンビスアクリルアミド192
ppm(対DADMAC、重量比)を添加。 4)架橋剤として、メチレンビスアクリルアミド576
ppm(対DADMAC、重量比)を添加。 5)DADMAC/VTMS=99.5/0.5(モル
比)。 6)DADMAC/VTMS=99/1(モル比)。 7)DADMAC/VTMS=98/2(モル比)。 8)架橋剤として、エチレンジアミン5ppm(対DA
M、重量比)を添加。 9)DAM/St=75/25(モル比)。 また、性能評価試験は、下記の方法により行った。 (1)ジャーテスト (1)試料排水500mlを、容量500mlのガラスビーカ
ーに取る。 (2)急速撹拌(150rpm)下で、無機凝集剤を所定量
速やかに添加し、1分間反応させる。なお、無機凝集剤
の添加は、省略する場合がある。 (3)無機凝集剤添加後の試料のpHが低い場合には、水酸
化ナトリウムを用いてpH6.8〜7.0になるように中和
処理を行う。 (4)さらに、急速撹拌(150rpm)下で、有機凝結剤
を所定量速やかに添加し、1分間反応させる。 (5)撹拌を停止し、アニオン性高分子凝集剤を所定量添
加したのち、急速撹拌(150rpm)で1分間、緩速撹
拌(50rpm)で1分間反応させ、凝集フロック径を測
定する。 (6)緩速撹拌終了後、撹拌を停止し、凝集フロックの沈
降速度(m/hr)を測定する。 (7)さらに、上澄水の濁度を測定する。 (2)ゼータ電位の測定 排水に、無機凝集剤の添加と1分間の急速撹拌及び有機
凝結剤の添加と1分間の急速撹拌を行ったのち1分間静
置し、上澄水のゼータ電位を、コロイド粒子ゼータ電位
測定装置[LAZER ZEE METER MODEL
501、PENKEM INC.社製]を用いて、レーザ
ー・回転プリズム方式により測定する。
【0012】実施例1 クリーニング排水の凝集処理を行った。排水の性状は、
pH7.0、電気伝導率80.1mS/m、SS2,990m
g/リットルである。有機凝結剤A−1を70mg/リッ
トル添加し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロッ
クPA331[栗田工業(株)]を8mg/リットル添加し
たとき、凝集フロック径は8mm以上であり、凝集フロッ
クの沈降速度は24.0m/hrであり、上澄水の濁度は
51.0度であった。 実施例2 有機凝結剤A−1の添加量を、100mg/リットル、1
50mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/
リットルとした以外は、実施例1と同様にして、クリー
ニング排水の凝集処理を行った。 実施例3 有機凝結剤としてA−3を用い、その添加量を、70mg
/リットル、100mg/リットル、150mg/リット
ル、200mg/リットル又は300mg/リットルとした
以外は、実施例1と同様にして、クリーニング排水の凝
集処理を行った。 比較例1 有機凝結剤としてB−7を用い、その添加量を100mg
/リットルとした以外は、実施例1と同様にして、クリ
ーニング排水の凝集処理を行った。凝集フロック径は8
mm以上であり、凝集フロックの沈降速度は16.0m/h
rであり、上澄水の濁度は72.8度であった。 比較例2 有機凝結剤B−7の添加量を、150mg/リットル、2
00mg/リットル、250mg/リットル、300mg/リ
ットル又は400mg/リットルとした以外は、比較例1
と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。 比較例3 有機凝結剤としてB−2を用い、その添加量を、70mg
/リットル、100mg/リットル、150mg/リット
ル、200mg/リットル又は300mg/リットルとした
以外は、実施例1と同様にして、クリーニング排水の凝
集処理を行った。 比較例4 有機凝結剤としてB−3を用い、その添加量を、70mg
/リットル、100mg/リットル、150mg/リット
ル、200mg/リットル又は300mg/リットルとした
以外は、実施例1と同様にして、クリーニング排水の凝
集処理を行った。 比較例5 有機凝結剤としてB−4を用い、その添加量を、50mg
/リットル、100mg/リットル、150mg/リットル
又は200mg/リットルとした以外は、実施例1と同様
にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。 比較例6 有機凝結剤A−1の代わりに、無機凝集剤として硫酸バ
ンドを用い、その添加量を、100mg/リットル、20
0mg/リットル、300mg/リットル、400mg/リッ
トル、500mg/リットル又は600mg/リットルとし
た以外は、実施例1と同様にして、クリーニング排水の
凝集処理を行った。実施例1〜3及び比較例1〜6の結
果を、第2表に示す。
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】第2表に見られるように、硫酸バンドとア
ニオン性高分子凝集剤を併用した比較例6においては、
上澄水の濁度は30度程度が限界であるのに対して、架
橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体か
らなる有機凝結剤A−1又はA−2と、アニオン性高分
子凝集剤を併用した実施例1〜3においては、良好な凝
集フロックの形成が認められ、沈降速度が速く、上澄水
の濁度20度以下が達成されている。一方、架橋型カチ
オン性高分子であっても、ジメチルアミン/エピクロル
ヒドリン共重合体を用いた比較例1〜2、直鎖型ジメチ
ルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比較
例3〜4、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/
ビニルトリメトキシシラン共重合体を用いた比較例5
を、同じ有機凝結剤添加量について実施例1〜3と比較
すると、フロック径が小さい場合が多く、沈降速度はお
おむね遅く、上澄水の濁度も高い。 実施例4 石油精製工場排水の凝集処理を行った。排水の性状は、
pH7.0、電気伝導率72.2mS/m、SS60mg/リ
ットルである。無機凝集剤としてポリ塩化アルミニウム
を60mg/リットル、有機凝結剤A−1を2mg/リット
ル添加し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロック
PA331[栗田工業(株)]を1mg/リットル添加した
とき、凝集フロック径は8mmであり、凝集フロックの沈
降速度は12.0m/hrであり、上澄水の濁度は9.8度
であった。 実施例5 有機凝結剤A−1の添加量を、3mg/リットル、5mg/
リットル、7mg/リットル又は10mg/リットルとした
以外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝
集処理を行った。 実施例6 有機凝結剤としてA−4を用い、その添加量を、2mg/
リットル、3mg/リットル、5mg/リットル、7mg/リ
ットル又は10mg/リットルとした以外は、実施例4と
同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。 比較例7 有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例4と同
様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。凝集
フロック径は4〜5mmであり、凝集フロックの沈降速度
は3.6m/hrであり、上澄水の濁度は15.4度であっ
た。 比較例8 有機凝結剤B−1の添加量を、3mg/リットル、5mg/
リットル又は7mg/リットルとした以外は、比較例7と
同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。 比較例9 有機凝結剤としてB−5を用い、その添加量を、3mg/
リットル、5mg/リットル又は7mg/リットルとした以
外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集
処理を行った。 比較例10 有機凝結剤としてB−6を用い、その添加量を、3mg/
リットル、5mg/リットル又は7mg/リットルとした以
外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集
処理を行った。 比較例11 有機凝結剤としてB−8を用い、その添加量を、3mg/
リットル、5mg/リットル又は7mg/リットルとした以
外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集
処理を行った。 比較例12 有機凝結剤としてB−9を用い、その添加量を、3mg/
リットル、5mg/リットル又は7mg/リットルとした以
外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集
処理を行った。 比較例13 有機凝結剤としてB−10を用い、その添加量を、3mg
/リットル、5mg/リットル、7mg/リットル又は10
mg/リットルとした以外は、実施例4と同様にして、石
油精製工場排水の凝集処理を行った。 比較例14 有機凝結剤A−1を用いることなく、無機凝集剤として
ポリ塩化アルミニウムと、アニオン性高分子凝集剤とし
てクリフロックPA331[栗田工業(株)]を用い、ポ
リ塩化アルミニウムの添加量を、50mg/リットル、8
0mg/リットル、100mg/リットル、130mg/リッ
トル、160mg/リットル又は200mg/リットルと
し、クリフロックPA331の添加量を1mg/リットル
とし、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集
処理を行った。実施例4〜6及び比較例7〜14の結果
を、第3表に示す。
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】第3表に見られるように、ポリ塩化アルミ
ニウムとアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例14
においては、上澄水の濁度を10度以下にすることがで
きないのに対して、ポリ塩化アルミニウム60mg/リッ
トルと、架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライ
ド重合体からなる有機凝結剤A−1又はA−4と、アニ
オン性高分子凝集剤を用いた実施例4〜6においては、
良好な凝集フロックの形成が認められ、沈降速度が速
く、上澄水の濁度10度以下が達成されている。従来方
法による処理では、比較例14の結果に見られるよう
に、ポリ塩化アルミニウムは160mg/リットル程度の
添加が必要なので、本発明方法によれば、ポリ塩化アル
ミニウムの使用量を節減することができる。一方、直鎖
型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用
いた比較例7〜8、ジメチルジアリルアンモニウムクロ
ライド/ビニルトリメトキシシラン共重合体を用いた比
較例9〜10、直鎖型ジメチルアミン/エピクロルヒド
リン共重合体を用いた比較例11〜12、ジメチルアミ
ン/スチレン共重合体を用いた比較例13を、同じ有機
凝結剤添加量について実施例4〜6と比較すると、フロ
ック径が小さく、沈降速度が遅く、上澄水の濁度も高
い。 実施例7 砂利排水の凝集処理を行った。排水の性状は、pH7.
4、電気伝導率24.5mS/m、SS3,900mg/リ
ットルである。有機凝結剤A−1を1mg/リットル添加
し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA3
31[栗田工業(株)]を4mg/リットル添加したとき、
凝集フロック径は4〜5mmであり、凝集フロックの沈降
速度は24.0m/hrであり、上澄水の濁度は28.8度
であった。 実施例8 有機凝結剤A−1の添加量を、3mg/リットル又は5mg
/リットルとした以外は、実施例7と同様にして、砂利
排水の凝集処理を行った。 実施例9 有機凝結剤としてA−5を用い、その添加量を、1mg/
リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以
外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行
った。 実施例10 有機凝結剤としてA−6を用い、その添加量を、1mg/
リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以
外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行
った。 実施例11 有機凝結剤としてA−7を用い、その添加量を、1mg/
リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以
外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行
った。 比較例15 有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例7と同
様にして、砂利排水の凝集処理を行った。凝集フロック
径は3mmであり、凝集フロックの沈降速度は7.2m/h
rであり、上澄水の濁度は46.9度であった。 比較例16 有機凝結剤B−1の添加量を、3mg/リットル又は5mg
/リットルとした以外は、比較例15と同様にして、砂
利排水の凝集処理を行った。 比較例17 有機凝結剤としてB−4を用い、その添加量を、1mg/
リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以
外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行
った。 比較例18 有機凝結剤としてB−7を用い、その添加量を、1mg/
リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以
外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行
った。 比較例19 有機凝結剤としてB−8を用い、その添加量を、1mg/
リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以
外は、実施例7と同様にして、砂利場排水の凝集処理を
行った。 比較例20 有機凝結剤A−1を用いることなく、無機凝集剤として
ポリ塩化アルミニウムと、アニオン性高分子凝集剤とし
てクリフロックPA331[栗田工業(株)]を用い、ポ
リ塩化アルミニウムの添加量を、100mg/リットル、
200mg/リットル、300mg/リットル、400mg/
リットル、500mg/リットル又は600mg/リットル
とし、クリフロックPA331の添加量を4mg/リット
ルとし、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を
行った。実施例7〜11及び比較例15〜20の結果
を、第4表に示す。
【0019】
【表6】
【0020】
【表7】
【0021】第4表に見られるように、ポリ塩化アルミ
ニウムとアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例20
においては、ポリ塩化アルミニウムの添加量を600mg
/リットルとしても、上澄水の濁度を20度以下にする
ことができないのに対して、架橋型ジメチルジアリルア
ンモニウムクロライド重合体からなる有機凝結剤A−
1、A−5、A−6又はA−7と、アニオン性高分子凝
集剤を併用した実施例7〜11においては、良好な凝集
フロックの形成が認められ、沈降速度が速く、上澄水の
濁度15度以下が達成されている。一方、直鎖型ジメチ
ルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比較
例15〜16、ジメチルジアリルアンモニウムクロライ
ド/ビニルトリメトキシシラン共重合体を用いた比較例
17、架橋型カチオン性高分子であっても、ジメチルア
ミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例1
8、直鎖型ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合
体を用いた比較例19を、同じ有機凝結剤添加量につい
て実施例7〜11と比較すると、フロック径が小さく、
沈降速度が遅く、上澄水の濁度も高い。 実施例12 鉄鋼排水の凝集処理を行った。排水の性状は、pH9.
6、電気伝導率86mS/m、SS1,185mg/リッ
トルである。濃硫酸を4,000mg/リットル添加してp
H調整を行ったのち、ポリ硫酸第二鉄を1,500mg/リ
ットル添加し、有機凝結剤A−4を1mg/リットル添加
し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックP40
2[栗田工業(株)]を2mg/リットル添加したとき、凝
集フロック径は4〜5mmであり、凝集フロックの沈降速
度は12.0m/hrであり、上澄水の濁度は10.5度で
あった。 実施例13 有機凝結剤A−4の添加量を、2mg/リットル又は3mg
/リットルとした以外は、実施例12と同様にして、鉄
鋼排水の凝集処理を行った。 実施例14 有機凝結剤としてA−5を用い、その添加量を、1mg/
リットル、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以
外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を
行った。 実施例15 有機凝結剤としてA−6を用い、その添加量を、1mg/
リットル、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以
外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を
行った。 実施例16 有機凝結剤としてA−7を用い、その添加量を、1mg/
リットル、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以
外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を
行った。 比較例21 有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例12と
同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。凝集フロッ
ク径は6mmであり、凝集フロックの沈降速度は9.6m
/hrであり、上澄水の濁度は47.5度であった。 比較例22 有機凝結剤B−1の添加量を、2mg/リットル又は3mg
/リットルとした以外は、比較例21と同様にして、鉄
鋼排水の凝集処理を行った。 比較例23 有機凝結剤としてB−6を用い、その添加量を、1mg/
リットル、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以
外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を
行った。 比較例24 有機凝結剤としてB−7を用い、その添加量を、1mg/
リットル、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以
外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を
行った。 比較例25 有機凝結剤A−4を用いることなく、無機凝集剤として
ポリ硫酸第二鉄と、アニオン性高分子凝集剤としてクリ
フロックP402[栗田工業(株)]を用い、ポリ硫酸第
二鉄の添加量を、500mg/リットル、700mg/リッ
トル、1,000mg/リットル、1,500mg/リット
ル、2,000mg/リットル又は2,500mg/リットル
とし、クリフロックP402の添加量を2mg/リットル
とし、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を
行った。実施例12〜16及び比較例21〜25の結果
を、第5表に示す。
【0022】
【表8】
【0023】
【表9】
【0024】第5表に見られるように、ポリ硫酸第二鉄
とアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例25におい
ては、上澄水の濁度を10度以下にすることができない
のに対して、ポリ硫酸第二鉄1,5000mg/リットル
と、架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重
合体からなる有機凝結剤A−4、A−5、A−6又はA
−7と、アニオン性高分子凝集剤を用いた実施例12〜
16においては、上澄水の濁度10度以下が達成されて
いる。従来方法による処理では、比較例25の結果に見
られるように、ポリ硫酸第二鉄は2,500mg/リット
ル程度の添加が必要なので、本発明方法によれば、ポリ
硫酸第二鉄の使用量を節減することができる。一方、直
鎖型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体を
用いた比較例21〜22、ジメチルジアリルアンモニウ
ムクロライド/ビニルトリメトキシシラン共重合体を用
いた比較例23、架橋型カチオン性高分子であっても、
ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた
比較例24を、同じ有機凝結剤添加量について実施例1
2〜16と比較すると、フロック径と沈降速度に大差は
ないが、上澄水の濁度が高い。 実施例17 自動車製造工場排水の凝集処理を行った。排水の性状
は、pH6.4、電気伝導率39mS/m、SS7,654
mg/リットルである。無機凝集剤として硫酸バンドを3
0mg/リットル、有機凝結剤A−1を4mg/リットル添
加し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA
331[栗田工業(株)]を3mg/リットル添加したと
き、凝集フロック径は4〜5mmであり、凝集フロックの
沈降速度は9.5m/hrであり、上澄水の濁度は10.1
度であった。 実施例18 有機凝結剤A−1の添加量を、5mg/リットル又は6mg
/リットルとした以外は、実施例17と同様にして、自
動車製造工場排水の凝集処理を行った。 実施例19 有機凝結剤としてA−5を用い、その添加量を、4mg/
リットル、5mg/リットル又は6mg/リットルとした以
外は、実施例17と同様にして、自動車製造工場排水の
凝集処理を行った。 実施例20 有機凝結剤としてA−7を用い、その添加量を、4mg/
リットル、5mg/リットル又は6mg/リットルとした以
外は、実施例17と同様にして、自動車製造工場排水の
凝集処理を行った。 比較例26 有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例17と
同様にして、自動車製造工場排水の凝集処理を行った。
凝集フロック径は4〜5mmであり、凝集フロックの沈降
速度は6.5m/hrであり、上澄水の濁度は14.4度で
あった。 比較例27 有機凝結剤B−1の添加量を、5mg/リットル又は6mg
/リットルとした以外は、比較例26と同様にして、自
動車製造工場排水の凝集処理を行った。 比較例28 有機凝結剤としてB−4を用い、その添加量を、4mg/
リットル、5mg/リットル又は6mg/リットルとした以
外は、実施例17と同様にして、自動車製造工場排水の
凝集処理を行った。 比較例29 有機凝結剤としてB−8を用い、その添加量を、4mg/
リットル、5mg/リットル又は6mg/リットルとした以
外は、実施例17と同様にして、自動車製造工場排水の
凝集処理を行った。 比較例30 有機凝結剤A−1を用いることなく、無機凝集剤として
硫酸バンドと、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロ
ックPA331[栗田工業(株)]を用い、硫酸バンドの
添加量を、30mg/リットル、60mg/リットル、90
mg/リットル又は120mg/リットルとし、クリフロッ
クPA331の添加量を3mg/リットルとし、実施例1
7と同様にして、自動車製造工場排水の凝集処理を行っ
た。実施例17〜20及び比較例26〜30の結果を、
第6表に示す。
【0025】
【表10】
【0026】
【表11】
【0027】第6表に見られるように、硫酸バンドとア
ニオン性高分子凝集剤を併用した比較例30において
は、上澄水の濁度を5度以下にすることができないのに
対して、硫酸バンド30mg/リットルと、架橋型ジメチ
ルジアリルアンモニウムクロライド重合体からなる有機
凝結剤A−1、A−5又はA−7と、アニオン性高分子
凝集剤を用いた実施例17〜20においては、良好な凝
集フロックの形成が認められ、沈降速度が速く、上澄水
の濁度5度以下が達成されている。従来方法による処理
では、比較例30の結果に見られるように、硫酸バンド
は90mg/リットル程度の添加が必要なので、本発明方
法によれば、硫酸バンドの使用量を節減することができ
る。一方、直鎖型ジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド重合体を用いた比較例26〜27、ジメチルジアリ
ルアンモニウムクロライド/ビニルトリメトキシシラン
共重合体を用いた比較例28、直鎖型ジメチルアミン/
エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例29を、同
じ有機凝結剤添加量について実施例17〜20と比較す
ると、フロック径が小さく、沈降速度が遅く、上澄水の
濁度も高い。 実施例21 クリーニング排水の凝集処理を行った。排水の性状は、
pH10.6、電気伝導率356mS/m、SS250mg
/リットル、ゼータ電位−64.4mVである。無機凝集剤
として硫酸バンドを3,000mg/リットル、有機凝結
剤A−4を50mg/リットル添加し、アニオン性高分子
凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]
を5mg/リットル添加した。硫酸バンド添加後の排水の
ゼータ電位は−50.5mVであり、有機凝結剤添加後の
排水のゼータ電位は−34.5mVであった。凝集フロッ
ク径は8mm以上であり、凝集フロックの沈降速度は1
8.0m/hrであり、上澄水の濁度は21.0度であっ
た。 実施例22 硫酸バンドの添加量を、3,000mg/リットル、4,0
00mg/リットル、5,000mg/リットル又は6,00
0mg/リットルとし、有機凝結剤A−4の添加量を、5
0mg/リットル又は100mg/リットルとした以外は、
実施例21と同様にして、クリーニング排水の凝集処理
を行った。 比較例31 硫酸バンドの添加量を2,000mg/リットルとした以
外は、実施例31と同様にして、クリーニング排水の凝
集処理を行った。硫酸バンド添加後の排水のゼータ電位
は−57.3mVであり、有機凝結剤添加後の排水のゼー
タ電位は−45.0mVであった。凝集フロック径は3〜
4mmであり、凝集フロックの沈降速度は4.5m/hrで
あり、上澄水の濁度は185度であった。 実施例23 硫酸バンドの添加量を、3,000mg/リットル、4,0
00mg/リットル又は5,000mg/リットルとし、有
機凝結剤としてA−5を100mg/リットル添加した以
外は、実施例21と同様にして、クリーニング排水の凝
集処理を行った。 実施例24 有機凝結剤としてA−6を用いた以外は、実施例23と
同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。 実施例25 有機凝結剤としてA−7を用いた以外は、実施例23と
同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。 比較例32 有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例21と
同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。有
機凝結剤添加後の排水のゼータ電位は、−48.9mVで
あった。凝集フロック径は7〜8mmであり、凝集フロッ
クの沈降速度は18.0m/hrであり、上澄水の濁度は
460度であった。 比較例33 硫酸バンドの添加量を4,000mg/リットル又は5,0
00mg/リットルとし、有機凝結剤B−1の添加量を、
100mg/リットル、200mg/リットル又は300mg
/リットルとした以外は、比較例32と同様にして、ク
リーニング排水の凝集処理を行った。 比較例34 有機凝結剤としてB−2を用い、その添加量を、100
mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/リッ
トルとした以外は、実施例23と同様にして、クリーニ
ング排水の凝集処理を行った。 比較例35 有機凝結剤としてB−3を用い、その添加量を、100
mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/リッ
トルとした以外は、実施例23と同様にして、クリーニ
ング排水の凝集処理を行った。 比較例36 有機凝結剤としてB−7を用い、その添加量を、100
mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/リッ
トルとした以外は、実施例23と同様にして、クリーニ
ング排水の凝集処理を行った。 比較例37 有機凝結剤A−4を用いることなく、無機凝集剤として
硫酸バンドと、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロ
ックPA331[栗田工業(株)]を用い、ポリ硫酸バン
ドの添加量を、0mg/リットル、2,000mg/リット
ル、3,000mg/リットル、4,000mg/リットル、
5,000mg/リットル又は6,000mg/リットルと
し、クリフロックPA331の添加量を1mg/リットル
とし、実施例21と同様にして、クリーニング排水の凝
集処理を行った。実施例21〜25及び比較例31〜3
7の結果を、第7表に示す。
【0028】
【表12】
【0029】
【表13】
【0030】
【表14】
【0031】第7表に見られるように、硫酸バンドとア
ニオン性高分子凝集剤を併用した比較例37において
は、上澄水の濁度は20度程度が限界であるのに対し
て、硫酸バンド3,000〜5,000mg/リットルと、
架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体
からなる有機凝結剤A−4、A−5、A−6又はA−7
と、アニオン性高分子凝集剤を用いた実施例21〜25
においては、良好な凝集フロックの形成が認められ、沈
降速度が速く、上澄水の濁度10度以下が達成されてい
る。排水に硫酸バンド3,000〜5,000mg/リット
ルを添加すると、ゼータ電位は−50.5〜−33.3mV
となり、さらに本発明の有機凝結剤を添加することによ
り、ゼータ電位が0mVから+側に移ることから、電荷の
中和が促進されていることが分かる。一方、直鎖型ジメ
チルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比
較例32〜35、架橋型カチオン性高分子であっても、
ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた
比較例36を、同じ有機凝結剤添加量について実施例2
1〜25と比較すると、フロック径が小さく、沈降速度
が遅く、上澄水の濁度も高い。さらに、比較例32〜3
6においては、硫酸バンドの添加量は4,000mg/リ
ットル程度が最適であり、これより添加量が少ないと極
端に除濁性が低下し、逆に硫酸バンドの添加量を増加し
ても除濁性はあまり向上しない。また、これらの比較例
においては、カチオン性の高分子を添加しても、ゼータ
電位の上昇の程度は小さく、架橋型ジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド以外のカチオン性の高分子の効果
は顕著ではない。 実施例26 紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。排水の性状は、
pH5.4、電気伝導率45.8mS/m、SS3,540m
g/リットル、ゼータ電位−5.4mVである。無機凝集剤
として硫酸バンドを800mg/リットル、有機凝結剤A
−4を5mg/リットル添加し、アニオン性高分子凝集剤
としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を5mg
/リットル添加した。硫酸バンド添加後の排水のゼータ
電位は−5.2mVであり、有機凝結剤添加後の排水のゼ
ータ電位は−2.4mVであった。凝集フロック径は8mm
以上であり、凝集フロックの沈降速度は30m/hr以上
であり、上澄水の濁度は29.1度であった。 実施例27 有機凝結剤A−4の添加量を、10mg/リットル、15
mg/リットル又は20mg/リットルとした以外は、実施
例26と同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行
った。 実施例28 有機凝結剤としてA−7を用い、その添加量を、5mg/
リットル、10mg/リットル、15mg/リットル又は2
0mg/リットルとした以外は、実施例26と同様にし
て、紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。 比較例38 有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例26と
同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。有
機凝結剤添加後の排水のゼータ電位は、−5.1mVであ
った。凝集フロック径は8mm以上であり、凝集フロック
の沈降速度は28.8m/hrであり、上澄水の濁度は5
0.3度であった。 比較例39 有機凝結剤B−1の添加量を10mg/リットル、15mg
/リットル又は20mg/リットルとした以外は、比較例
38と同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行っ
た。 比較例40 有機凝結剤としてB−3を用いた以外は、実施例28と
同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。 比較例41 有機凝結剤としてB−7を用いた以外は、実施例28と
同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。 比較例42 有機凝結剤A−4を用いることなく、無機凝集剤として
の硫酸バンドとアニオン性高分子凝集剤としてクリフロ
ックPA331[栗田工業(株)]を用い、硫酸バンドの
添加量を、0mg/リットル、200mg/リットル、40
0mg/リットル、600mg/リットル、800mg/リッ
トル、1,000mg/リットル、1,200mg/リットル
又は1,400mg/リットルとし、クリフロックPA3
31の添加量を3mg/リットル又は5mg/リットルと
し、実施例26と同様にして、紙パルプ工場排水の凝集
処理を行った。実施例26〜28及び比較例38〜42
の結果を、第8表に示す。
【0032】
【表15】
【0033】
【表16】
【0034】第8表に見られるように、硫酸バンドとア
ニオン性高分子凝集剤を併用した比較例42において
は、上澄水の濁度は35度程度が限界であるのに対し
て、硫酸バンド800mg/リットルと、架橋型ジメチル
ジアリルアンモニウムクロライド重合体からなる有機凝
結剤A−4又はA−7と、アニオン性高分子凝集剤を用
いた実施例26〜28においては、良好な凝集フロック
の形成が認められ、沈降速度が速く、上澄水の濁度20
度以下が達成されている。従来方法による処理では、比
較例42の結果に見られるように、硫酸バンドは1,2
00〜1,400mg/リットルの添加が必要なので、本
発明方法によれば、硫酸バンドの使用量を節減すること
ができる。排水に硫酸バンド800mg/リットルを添加
すると、ゼータ電位は−5.2mVとなり、さらに本発明
の有機凝結剤を添加することにより、ゼータ電位が0mV
から+側に移ることから、電荷の中和が促進されている
ことが分かる。一方、直鎖型ジメチルジアリルアンモニ
ウムクロライド重合体を用いた比較例38〜40、直鎖
型ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用い
た比較例41を、同じ有機凝結剤添加量について実施例
26〜28と比較すると、フロック径が小さく、沈降速
度が遅く、上澄水の濁度も高い。さらに、比較例38〜
41においては、硫酸バンドの添加量は800mg/リッ
トルに低減することができるが、沈降速度と除濁性はあ
まり向上しない。また、これらの比較例においては、カ
チオン性の高分子を添加しても、ゼータ電位の上昇の程
度は小さく、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムクロ
ライド以外のカチオン性の高分子の効果は顕著ではな
い。 実施例29 鉄鋼排水の凝集処理を行った。排水の性状は、pH6.
4、電気伝導率78.3mS/m、SS3,200mg/リ
ットル、ゼータ電位−36.5mVである。無機凝集剤とし
てポリ塩化アルミニウムを300mg/リットル、有機凝
結剤A−5を0.5mg/リットル添加し、アニオン性高
分子凝集剤としてクリフロックPA401[栗田工業
(株)]を1mg/リットル添加した。ポリ塩化アルミニウ
ム添加後の排水のゼータ電位は−12.9mVであり、有
機凝結剤添加後の排水のゼータ電位は−10.2mVであ
った。凝集フロック径は7〜8mmであり、凝集フロック
の沈降速度は7.8m/hrであり、上澄水の濁度は15.
9度であった。 実施例30 有機凝結剤A−5の添加量を、1mg/リットル又は1.
5mg/リットルとした以外は、実施例29と同様にし
て、鉄鋼排水の凝集処理を行った。 実施例31 有機凝結剤としてA−6を用い、その添加量を、0.5m
g/リットル、1mg/リットル又は1.5mg/リットルと
した以外は、実施例29と同様にして、鉄鋼排水の凝集
処理を行った。 実施例32 有機凝結剤としてA−7を用い、その添加量を、0.5m
g/リットル、1mg/リットル又は1.5mg/リットルと
した以外は、実施例29と同様にして、鉄鋼排水の凝集
処理を行った。 比較例43 有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例29と
同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。有機凝結剤
添加後の排水のゼータ電位は、−12.3mVであった。
凝集フロック径は5〜6mmであり、凝集フロックの沈降
速度は3.2m/hrであり、上澄水の濁度は157度で
あった。 比較例44 有機凝結剤B−1の添加量を1mg/リットル又は1.5m
g/リットルとした以外は、比較例43と同様にして、
鉄鋼排水の凝集処理を行った。 比較例45 有機凝結剤としてB−7を用いた以外は、実施例31と
同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。 比較例46 有機凝結剤としてB−8を用いた以外は、実施例31と
同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。 比較例47 有機凝結剤A−5を用いることなく、無機凝集剤として
のポリ塩化アルミニウムとアニオン性高分子凝集剤とし
てクリフロックPA401[栗田工業(株)]を用い、ポ
リ塩化アルミニウムの添加量を、0mg/リットル、10
0mg/リットル、200mg/リットル、300mg/リッ
トル、400mg/リットル又は500mg/リットルと
し、クリフロックPA401の添加量を1mg/リットル
とし、実施例29と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を
行った。実施例29〜32及び比較例43〜47の結果
を、第9表に示す。
【0035】
【表17】
【0036】
【表18】
【0037】第9表に見られるように、ポリ塩化アルミ
ニウムとアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例47
においては、上澄水の濁度を10度以下にするために
は、ポリ塩化アルミニウムの添加量を400〜500mg
/リットルとする必要があるのに対して、ポリ塩化アル
ミニウムと架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド重合体からなる有機凝結剤A−5、A−6又はA−
7と、アニオン性高分子凝集剤を用いた実施例29〜3
2においては、ポリ塩化アルミニウム300mg/リット
ル、有機凝結剤1〜1.5mg/リットルの添加で、良好
な凝集フロックの形成が認められ、沈降速度が速く、上
澄水の濁度10度以下が達成されている。この場合、ポ
リ塩化アルミニウム添加後のゼータ電位は−12.9mV
であり、さらに本発明の有機凝結剤を添加することによ
り、ゼータ電位が0mVから+側に移ることから、電荷の
中和が促進されていることが分かる。一方、直鎖型ジメ
チルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比
較例43〜44、架橋型カチオン性高分子であっても、
ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた
比較例45、直鎖型ジメチルアミン/エピクロルヒドリ
ン共重合体を用いた比較例46を、同じ有機凝結剤添加
量について実施例29〜32と比較すると、フロック径
が小さく、沈降速度が遅く、上澄水の濁度も高い。ま
た、これらの比較例においては、カチオン性の高分子を
添加しても、ゼータ電位の上昇の程度は小さく、架橋型
ジアリルジメチルアンモニウムクロライド以外のカチオ
ン性の高分子の効果は顕著ではない。
【0038】
【発明の効果】本発明の排水の凝集処理方法によれば、
紙パルプ、自動車、鉄鋼、クリーニング、砂利などの各
種の産業排水の凝集処理を行い、沈降速度の速い良好な
凝集フロックを形成して、濁度の低い上澄水を安定して
得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 26/04 C08F 26/04 Fターム(参考) 4D015 BA04 CA05 CA09 DA04 DA06 DA13 DA15 DB02 DB12 DB43 EA01 EA04 EA06 EA14 EA17 4D062 BA04 CA05 CA09 DA04 DA06 DA13 DA15 DB02 DB12 DB43 EA01 EA04 EA06 EA14 EA17 4J100 AB16Q AE71Q AG70Q AL10Q AL62Q AL63Q AL66Q AM21Q AM24Q AN05P AN05Q AP07Q AQ21Q BA02Q BA03Q BA08Q BA65Q CA01 CA04 DA01 JA18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジアリルジメチルアンモニウムハライド単
    位を有する架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライ
    ド重合体を有効成分として含有することを特徴とする有
    機凝結剤。
  2. 【請求項2】排水のゼータ電位が−50〜20mVとなる
    ように、排水に無機凝集剤を添加したのち、架橋型ジア
    リルジメチルアンモニウムハライド重合体を添加し、さ
    らにその後アニオン性高分子凝集剤を添加することを特
    徴とする排水の凝集処理方法。
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