JP3702938B2 - 有機凝結剤及び排水の凝集処理方法 - Google Patents
有機凝結剤及び排水の凝集処理方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機凝結剤及び排水の凝集処理方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、紙パルプ、自動車、鉄鋼、クリーニング、砂利などの産業分野において発生する懸濁物質を含有する産業排水の凝集処理に用いたとき、沈降速度の速い良好な凝集フロックを形成することができる有機凝結剤、及び、該有機凝結剤を用いて、安定して濁度の低い上澄水を得ることができる排水の凝集処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車製造工場、製鉄所、紙パルプ製造プロセス、クリーニング、砂利などの各種産業における排水の処理は、放流水質の規制強化にともなって、処理装置の改良や、水処理薬剤の使用量の増加によって水質の向上が図られてきている。薬剤面からは、処理水質を向上させるためには硫酸バンドやポリ塩化アルミニウム(PAC)などの無機凝集剤の使用量の増加が不可欠である。しかし、無機凝集剤の使用量を増加すると、水処理コストの増大につながるのみならず、水酸化物の状態でスラッジが形成されるために発生汚泥量が増加し、結果的に汚泥処理コストの増加につながる。
これに対して、近年、無機凝集剤の使用量の低減を目的として、水溶性高分子凝集剤の一種であるポリカチオン(有機凝結剤)が使用され始めている。有機凝結剤は、分子内に多数のカチオンを有する高分子電解質で、無機凝集剤と同様に懸濁物質の電荷を中和する目的で使用されるが、無機凝集剤よりもカチオンの電荷密度が高いために凝結作用ははるかに大きい。また、有機凝結剤は懸濁物質の電荷を中和するばかりでなく、負に帯電しているリグニンスルホン酸、アニオン界面活性剤、アルギン酸、フミン酸などの溶解性物質と反応して不溶性塩を形成する作用も併せ有している。現在使用されている有機凝結剤の代表的なものとしては、アルキルアミン・エピクロルヒドリン縮合物、アルキレンジクロライドとポリアルキレンポリアミンの縮合物、ジシアンジアミド・ホルマリン縮合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合体などがある。有機凝結剤として用いられる化合物は、一般に縮合系の水溶性高分子が多く、分子量は数千〜数十万程度の比較的低分子量のものが多い。有機凝結剤にカチオン性を付与しているアミノ基には、窒素原子に結合しているアルキル基の数によって第一級アミンから第四級アンモニウム塩までがある。
しかし、従来より用いられているこれらの有機凝結剤は、適正な添加量の範囲が狭く、過剰に添加するといったん凝集したフロックが再分散してしまう、薬品コストが高い、効果に汎用性がないなど多くの問題点があった。このために、多種多様な産業排水に適用することができ、沈降速度の速い良好な凝集フロックが形成され、濁度の低い上澄水を得ることができる有機凝結剤及び排水の凝集処理方法が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、紙パルプ、自動車、鉄鋼、クリーニング、砂利などの産業分野において発生する懸濁物質を含有する産業排水の凝集処理に用いたとき、沈降速度の速い良好な凝集フロックを形成することができる有機凝結剤、及び、該有機凝結剤を用いて、安定して濁度の低い上澄水を得ることができる排水の凝集処理方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ジアリルジメチルアンモニウムハライド単位を有する架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体が有機凝結剤として優れた性能を有し、排水に無機凝集剤を添加して排水のゼータ電位を−50mV以上としたのち、この有機凝結剤を添加し、さらにその後アニオン性高分子凝集剤を添加することにより、良好な凝集フロックを形成して、濁度の低い上澄水を得ることが可能となることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
排水のゼータ電位が−40〜20mVとなるように、排水に無機凝集剤を添加したのち架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を添加し、さらにその後アニオン性高分子凝集剤を添加することを特徴とする排水の凝集処理方法、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の有機凝結剤は、ジアリルジメチルアンモニウムハライド単位を有する架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を有効成分として含有するものである。
本発明に用いる重合体のジアリルジメチルアンモニウムハライド単位に特に制限はなく、例えば、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド単位、ジアリルジメチルアンモニウムブロマイド単位などを挙げることができる。これらの中で、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド単位を有する架橋型ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合体を特に好適に用いることができる。
本発明に用いる架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体の製造方法に特に制限はないが、例えば、ジアリルジメチルアンモニウムハライド単量体と多官能の架橋性単量体を水に溶解し、水溶性の重合開始剤を添加し、雰囲気を不活性ガスで置換して加熱することにより、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を得ることができる。使用する多官能の架橋性単量体に特に制限はなく、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、N,N'−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、ジアリルマレエート、ジアリルアミン、エチレングリコールジアリルエーテル、トリアリルアミン、トリアリルトリメリテート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルフォスフェート、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、脂肪族多価アルコールのジ又はポリグリシジルエーテル、N−メチロールアクリルアミド、グリシジルメタアクリレートなどを挙げることができる。これらの中で、ポリエチレングリコールジアクリレートを好適に使用することができる。これらの架橋性単量体は、ジアリルジメチルアンモニウムハライドに対して、50〜5,000ppm(重量比)を用いることが好ましい。架橋性単量体の量がジアリルジメチルアンモニウムハライドに対して50ppm(重量比)未満であると、架橋度が低く、有機凝結剤としての性能が不十分となるおそれがある。架橋性単量体の量がジアリルジメチルアンモニウムハライドに対して5,000ppm(重量比)を超えるとと、架橋度が高くなりすぎて、有機凝結剤としての性能が不十分となるおそれがある。
【0006】
使用する重合開始剤に特に制限はなく、例えば、2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、4,4'−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2'−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2'−アゾビスイソブチルアミド二水和物、アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などのアゾ系開始剤、過硫酸塩、過酸化アルキル化合物などの過酸化物と亜硫酸塩、第一鉄塩、アミン化合物などとを組み合わせたレドックス開始剤系などを挙げることができる。また、ベンゾフェノン、ベンゾインエチルエーテルなどの光増感剤の存在下に、光照射して重合させることもできる。これらの中で、水溶性のアゾ系開始剤を好適に使用することができる。
本発明に用いる架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体の構造単位に特に制限はなく、例えば、6員環のピペリジニウム環、5員環のピロリジニウム環のいずれの構造でもよく、また、これらの2種類の構造が共存する重合体でもよい。また、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体は、カチオン性構造単位のみを有するカチオン性高分子凝集剤でもよく、あるいは、カチオン性構造単位とアニオン性構造単位を有する両性高分子凝集剤であってもよい。
本発明に用いる架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体の分子量に特に制限はないが、分子量が5〜200万であることが好ましく、20〜150万であることがより好ましい。分子量が5万未満であると、凝集処理において必要な添加量が多くなるおそれがある。分子量が200万を超えると、製品粘度が高くなってハンドリング性に問題を生じ、かつ反応性も低下するおそれがある。
【0007】
本発明の排水の凝集処理方法においては、排水のゼータ電位が−50〜20mV、より好ましくは−40〜2mVとなるように、排水に無機凝集剤を添加したのち、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を添加し、さらにその後アニオン性高分子凝集剤を添加する。紙パルプ、自動車、鉄鋼、クリーニング、砂利などの各産業から排出される排水中には、さまざまな汚濁物質が多く含まれている。その中でも、懸濁物質(SS)やコロイド状物質は、その表面に負電荷を有しており、さらに親水性物質で覆われているために、粒子同士の反発や、ブラウン運動などにより、極めて安定した状態で分散している。本発明方法によれば、この排水中で安定に分散している懸濁物質やコロイド状物質を効果的に凝集させ、大きな粒径を有するフロックとして分離することができる。ここで、凝集剤は、懸濁物質やコロイド状物質に吸着又は反応して表面電荷を中和し、粒子同士の反発力を弱めるとともに、この互いの粒子を集合させて粒子群の固まり、いわゆるフロックとする。本発明方法によれば、沈降速度の速い良好な凝集フロックを形成して、濁度の低い上澄水を得ることができる。
本発明方法において使用する無機凝集剤に特に制限はなく、例えば、硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、塩化第二鉄、硫酸第一鉄などを挙げることができる。排水のゼータ電位が−50mV未満であると、必要となる架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体の添加量が多くなるとともに、除濁性が低下するおそれがある。排水のゼータ電位が20mVを超えると、懸濁粒子表面及び排水中に添加した架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体が残留して、凝集フロックが再分散する傾向となるおそれがある。本発明方法においては、排水に無機凝集剤を添加する際に、急速撹拌することにより、無機凝集剤と排水中の懸濁物質を反応させることが好ましい。
【0008】
本発明方法においては、排水に無機凝集剤を添加してゼータ電位を−50〜20mVとしたのち、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を添加する。架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体の添加量は、排水中の懸濁物質濃度、懸濁物質の性質、排水のゼータ電位などにより変動するので、あらかじめジャーテストを行って最適添加量を求めることが好ましい。多くの場合、最適添加量は0.5〜50mg/リットルである。従来用いられてきたポリカチオン系の有機凝結剤は、有効性を発揮する排水のゼータ電位の範囲がごく狭く、また、適正添加量の範囲も狭く、過剰に添加すると凝集フロックが再分散しがちであった。本発明方法に用いる架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体は、適正添加量の範囲が広いので、排水の凝集処理において、運転管理が容易である。排水に架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を添加する際に、急速撹拌することにより、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体と排水中の懸濁物質を反応させることが好ましい。
本発明方法においては、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を添加したのち、さらに排水にアニオン性高分子凝集剤を添加する。使用するアニオン性高分子凝集剤に特に制限はなく、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミドの加水分解物、アクリル酸とアクリルアミドとの共重合体などを挙げることができる。アニオン性高分子凝集剤の添加量は、排水中の懸濁物質濃度、懸濁物質の性質、排水のゼータ電位などにより変動するので、あらかじめジャーテストを行って最適添加量を求めることが好ましい。多くの場合、最適添加量は0.1〜50mg/リットルである。本発明方法においては、アニオン性高分子凝集剤を添加したのち、急速撹拌、次いで緩速撹拌を行うことが好ましい。アニオン性高分子凝集剤を添加することにより、凝集フロックをさらに大きいフロックとして沈降性を高め、濁度の低い上澄水を得ることができる。
本発明の排水の凝集処理方法によれば、紙パルプ、自動車、鉄鋼、クリーニング、砂利などの各種の産業排水の凝集処理を行い、沈降速度の速い良好な凝集フロックを形成して、濁度の低い上澄水を得ることができる。本発明方法は、縮合系のポリカチオンでは処理が困難であった紙パルプ製造プロセスの排水に特に有効である。
【0009】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例において用いた有機凝結剤の構造、分子量と、重合体分散液の固形分、粘度を第1表に示す。
【0010】
【表1】
【0011】
[注]DADMAC:ジメチルジアリルアンモニウムクロライド。
VTMS:ビニルトリメトキシシラン。
DAM:ジメチルアミノエチルメタクリレート。
Epi:エピクロルヒドリン。
St:スチレン。
1)架橋剤として、ポリエチレングリコール(4モル)ジアクリレート798ppm(対DADMAC、重量比)を添加。
2)架橋剤として、ポリエチレングリコール(14モル)ジアクリレート798ppm(対DADMAC、重量比)を添加。
3)架橋剤として、メチレンビスアクリルアミド192ppm(対DADMAC、重量比)を添加。
4)架橋剤として、メチレンビスアクリルアミド576ppm(対DADMAC、重量比)を添加。
5)DADMAC/VTMS=99.5/0.5(モル比)。
6)DADMAC/VTMS=99/1(モル比)。
7)DADMAC/VTMS=98/2(モル比)。
8)架橋剤として、エチレンジアミン5ppm(対DAM、重量比)を添加。
9)DAM/St=75/25(モル比)。
また、性能評価試験は、下記の方法により行った。
(1)ジャーテスト
(1)試料排水500mlを、容量500mlのガラスビーカーに取る。
(2)急速撹拌(150rpm)下で、無機凝集剤を所定量速やかに添加し、1分間反応させる。なお、無機凝集剤の添加は、省略する場合がある。
(3)無機凝集剤添加後の試料のpHが低い場合には、水酸化ナトリウムを用いてpH6.8〜7.0になるように中和処理を行う。
(4)さらに、急速撹拌(150rpm)下で、有機凝結剤を所定量速やかに添加し、1分間反応させる。
(5)撹拌を停止し、アニオン性高分子凝集剤を所定量添加したのち、急速撹拌(150rpm)で1分間、緩速撹拌(50rpm)で1分間反応させ、凝集フロック径を測定する。
(6)緩速撹拌終了後、撹拌を停止し、凝集フロックの沈降速度(m/hr)を測定する。
(7)さらに、上澄水の濁度を測定する。
(2)ゼータ電位の測定
排水に、無機凝集剤の添加と1分間の急速撹拌及び有機凝結剤の添加と1分間の急速撹拌を行ったのち1分間静置し、上澄水のゼータ電位を、コロイド粒子ゼータ電位測定装置[LAZER ZEE METER MODEL 501、PENKEM INC.社製]を用いて、レーザー・回転プリズム方式により測定する。
【0012】
実施例1
クリーニング排水の凝集処理を行った。排水の性状は、pH7.0、電気伝導率80.1mS/m、SS2,990mg/リットルである。
有機凝結剤A−1を70mg/リットル添加し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を8mg/リットル添加したとき、凝集フロック径は8mm以上であり、凝集フロックの沈降速度は24.0m/hrであり、上澄水の濁度は51.0度であった。
実施例2
有機凝結剤A−1の添加量を、100mg/リットル、150mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/リットルとした以外は、実施例1と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
実施例3
有機凝結剤としてA−3を用い、その添加量を、70mg/リットル、100mg/リットル、150mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/リットルとした以外は、実施例1と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
比較例1
有機凝結剤としてB−7を用い、その添加量を100mg/リットルとした以外は、実施例1と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。凝集フロック径は8mm以上であり、凝集フロックの沈降速度は16.0m/hrであり、上澄水の濁度は72.8度であった。
比較例2
有機凝結剤B−7の添加量を、150mg/リットル、200mg/リットル、250mg/リットル、300mg/リットル又は400mg/リットルとした以外は、比較例1と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
比較例3
有機凝結剤としてB−2を用い、その添加量を、70mg/リットル、100mg/リットル、150mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/リットルとした以外は、実施例1と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
比較例4
有機凝結剤としてB−3を用い、その添加量を、70mg/リットル、100mg/リットル、150mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/リットルとした以外は、実施例1と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
比較例5
有機凝結剤としてB−4を用い、その添加量を、50mg/リットル、100mg/リットル、150mg/リットル又は200mg/リットルとした以外は、実施例1と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
比較例6
有機凝結剤A−1の代わりに、無機凝集剤として硫酸バンドを用い、その添加量を、100mg/リットル、200mg/リットル、300mg/リットル、400mg/リットル、500mg/リットル又は600mg/リットルとした以外は、実施例1と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
実施例1〜3及び比較例1〜6の結果を、第2表に示す。
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
第2表に見られるように、硫酸バンドとアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例6においては、上澄水の濁度は30度程度が限界であるのに対して、架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体からなる有機凝結剤A−1又はA−2と、アニオン性高分子凝集剤を併用した実施例1〜3においては、良好な凝集フロックの形成が認められ、沈降速度が速く、上澄水の濁度20度以下が達成されている。一方、架橋型カチオン性高分子であっても、ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例1〜2、直鎖型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比較例3〜4、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/ビニルトリメトキシシラン共重合体を用いた比較例5を、同じ有機凝結剤添加量について実施例1〜3と比較すると、フロック径が小さい場合が多く、沈降速度はおおむね遅く、上澄水の濁度も高い。
実施例4
石油精製工場排水の凝集処理を行った。排水の性状は、pH7.0、電気伝導率72.2mS/m、SS60mg/リットルである。
無機凝集剤としてポリ塩化アルミニウムを60mg/リットル、有機凝結剤A−1を2mg/リットル添加し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を1mg/リットル添加したとき、凝集フロック径は8mmであり、凝集フロックの沈降速度は12.0m/hrであり、上澄水の濁度は9.8度であった。
実施例5
有機凝結剤A−1の添加量を、3mg/リットル、5mg/リットル、7mg/リットル又は10mg/リットルとした以外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。
実施例6
有機凝結剤としてA−4を用い、その添加量を、2mg/リットル、3mg/リットル、5mg/リットル、7mg/リットル又は10mg/リットルとした以外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。
比較例7
有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。凝集フロック径は4〜5mmであり、凝集フロックの沈降速度は3.6m/hrであり、上澄水の濁度は15.4度であった。
比較例8
有機凝結剤B−1の添加量を、3mg/リットル、5mg/リットル又は7mg/リットルとした以外は、比較例7と同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。
比較例9
有機凝結剤としてB−5を用い、その添加量を、3mg/リットル、5mg/リットル又は7mg/リットルとした以外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。
比較例10
有機凝結剤としてB−6を用い、その添加量を、3mg/リットル、5mg/リットル又は7mg/リットルとした以外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。
比較例11
有機凝結剤としてB−8を用い、その添加量を、3mg/リットル、5mg/リットル又は7mg/リットルとした以外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。
比較例12
有機凝結剤としてB−9を用い、その添加量を、3mg/リットル、5mg/リットル又は7mg/リットルとした以外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。
比較例13
有機凝結剤としてB−10を用い、その添加量を、3mg/リットル、5mg/リットル、7mg/リットル又は10mg/リットルとした以外は、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。
比較例14
有機凝結剤A−1を用いることなく、無機凝集剤としてポリ塩化アルミニウムと、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を用い、ポリ塩化アルミニウムの添加量を、50mg/リットル、80mg/リットル、100mg/リットル、130mg/リットル、160mg/リットル又は200mg/リットルとし、クリフロックPA331の添加量を1mg/リットルとし、実施例4と同様にして、石油精製工場排水の凝集処理を行った。
実施例4〜6及び比較例7〜14の結果を、第3表に示す。
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
第3表に見られるように、ポリ塩化アルミニウムとアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例14においては、上澄水の濁度を10度以下にすることができないのに対して、ポリ塩化アルミニウム60mg/リットルと、架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体からなる有機凝結剤A−1又はA−4と、アニオン性高分子凝集剤を用いた実施例4〜6においては、良好な凝集フロックの形成が認められ、沈降速度が速く、上澄水の濁度10度以下が達成されている。従来方法による処理では、比較例14の結果に見られるように、ポリ塩化アルミニウムは160mg/リットル程度の添加が必要なので、本発明方法によれば、ポリ塩化アルミニウムの使用量を節減することができる。一方、直鎖型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比較例7〜8、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/ビニルトリメトキシシラン共重合体を用いた比較例9〜10、直鎖型ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例11〜12、ジメチルアミン/スチレン共重合体を用いた比較例13を、同じ有機凝結剤添加量について実施例4〜6と比較すると、フロック径が小さく、沈降速度が遅く、上澄水の濁度も高い。
実施例7
砂利排水の凝集処理を行った。排水の性状は、pH7.4、電気伝導率24.5mS/m、SS3,900mg/リットルである。
有機凝結剤A−1を1mg/リットル添加し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を4mg/リットル添加したとき、凝集フロック径は4〜5mmであり、凝集フロックの沈降速度は24.0m/hrであり、上澄水の濁度は28.8度であった。
実施例8
有機凝結剤A−1の添加量を、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行った。
実施例9
有機凝結剤としてA−5を用い、その添加量を、1mg/リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行った。
実施例10
有機凝結剤としてA−6を用い、その添加量を、1mg/リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行った。
実施例11
有機凝結剤としてA−7を用い、その添加量を、1mg/リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行った。
比較例15
有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行った。凝集フロック径は3mmであり、凝集フロックの沈降速度は7.2m/hrであり、上澄水の濁度は46.9度であった。
比較例16
有機凝結剤B−1の添加量を、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以外は、比較例15と同様にして、砂利排水の凝集処理を行った。
比較例17
有機凝結剤としてB−4を用い、その添加量を、1mg/リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行った。
比較例18
有機凝結剤としてB−7を用い、その添加量を、1mg/リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以外は、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行った。
比較例19
有機凝結剤としてB−8を用い、その添加量を、1mg/リットル、3mg/リットル又は5mg/リットルとした以外は、実施例7と同様にして、砂利場排水の凝集処理を行った。
比較例20
有機凝結剤A−1を用いることなく、無機凝集剤としてポリ塩化アルミニウムと、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を用い、ポリ塩化アルミニウムの添加量を、100mg/リットル、200mg/リットル、300mg/リットル、400mg/リットル、500mg/リットル又は600mg/リットルとし、クリフロックPA331の添加量を4mg/リットルとし、実施例7と同様にして、砂利排水の凝集処理を行った。
実施例7〜11及び比較例15〜20の結果を、第4表に示す。
【0019】
【表6】
【0020】
【表7】
【0021】
第4表に見られるように、ポリ塩化アルミニウムとアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例20においては、ポリ塩化アルミニウムの添加量を600mg/リットルとしても、上澄水の濁度を20度以下にすることができないのに対して、架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体からなる有機凝結剤A−1、A−5、A−6又はA−7と、アニオン性高分子凝集剤を併用した実施例7〜11においては、良好な凝集フロックの形成が認められ、沈降速度が速く、上澄水の濁度15度以下が達成されている。一方、直鎖型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比較例15〜16、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/ビニルトリメトキシシラン共重合体を用いた比較例17、架橋型カチオン性高分子であっても、ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例18、直鎖型ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例19を、同じ有機凝結剤添加量について実施例7〜11と比較すると、フロック径が小さく、沈降速度が遅く、上澄水の濁度も高い。
実施例12
鉄鋼排水の凝集処理を行った。排水の性状は、pH9.6、電気伝導率86mS/m、SS1,185mg/リットルである。
濃硫酸を4,000mg/リットル添加してpH調整を行ったのち、ポリ硫酸第二鉄を1,500mg/リットル添加し、有機凝結剤A−4を1mg/リットル添加し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックP402[栗田工業(株)]を2mg/リットル添加したとき、凝集フロック径は4〜5mmであり、凝集フロックの沈降速度は12.0m/hrであり、上澄水の濁度は10.5度であった。
実施例13
有機凝結剤A−4の添加量を、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
実施例14
有機凝結剤としてA−5を用い、その添加量を、1mg/リットル、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
実施例15
有機凝結剤としてA−6を用い、その添加量を、1mg/リットル、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
実施例16
有機凝結剤としてA−7を用い、その添加量を、1mg/リットル、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
比較例21
有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。凝集フロック径は6mmであり、凝集フロックの沈降速度は9.6m/hrであり、上澄水の濁度は47.5度であった。
比較例22
有機凝結剤B−1の添加量を、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以外は、比較例21と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
比較例23
有機凝結剤としてB−6を用い、その添加量を、1mg/リットル、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
比較例24
有機凝結剤としてB−7を用い、その添加量を、1mg/リットル、2mg/リットル又は3mg/リットルとした以外は、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
比較例25
有機凝結剤A−4を用いることなく、無機凝集剤としてポリ硫酸第二鉄と、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックP402[栗田工業(株)]を用い、ポリ硫酸第二鉄の添加量を、500mg/リットル、700mg/リットル、1,000mg/リットル、1,500mg/リットル、2,000mg/リットル又は2,500mg/リットルとし、クリフロックP402の添加量を2mg/リットルとし、実施例12と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
実施例12〜16及び比較例21〜25の結果を、第5表に示す。
【0022】
【表8】
【0023】
【表9】
【0024】
第5表に見られるように、ポリ硫酸第二鉄とアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例25においては、上澄水の濁度を10度以下にすることができないのに対して、ポリ硫酸第二鉄1,5000mg/リットルと、架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体からなる有機凝結剤A−4、A−5、A−6又はA−7と、アニオン性高分子凝集剤を用いた実施例12〜16においては、上澄水の濁度10度以下が達成されている。従来方法による処理では、比較例25の結果に見られるように、ポリ硫酸第二鉄は2,500mg/リットル程度の添加が必要なので、本発明方法によれば、ポリ硫酸第二鉄の使用量を節減することができる。一方、直鎖型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比較例21〜22、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/ビニルトリメトキシシラン共重合体を用いた比較例23、架橋型カチオン性高分子であっても、ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例24を、同じ有機凝結剤添加量について実施例12〜16と比較すると、フロック径と沈降速度に大差はないが、上澄水の濁度が高い。
実施例17
自動車製造工場排水の凝集処理を行った。排水の性状は、pH6.4、電気伝導率39mS/m、SS7,654mg/リットルである。
無機凝集剤として硫酸バンドを30mg/リットル、有機凝結剤A−1を4mg/リットル添加し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を3mg/リットル添加したとき、凝集フロック径は4〜5mmであり、凝集フロックの沈降速度は9.5m/hrであり、上澄水の濁度は10.1度であった。
実施例18
有機凝結剤A−1の添加量を、5mg/リットル又は6mg/リットルとした以外は、実施例17と同様にして、自動車製造工場排水の凝集処理を行った。
実施例19
有機凝結剤としてA−5を用い、その添加量を、4mg/リットル、5mg/リットル又は6mg/リットルとした以外は、実施例17と同様にして、自動車製造工場排水の凝集処理を行った。
実施例20
有機凝結剤としてA−7を用い、その添加量を、4mg/リットル、5mg/リットル又は6mg/リットルとした以外は、実施例17と同様にして、自動車製造工場排水の凝集処理を行った。
比較例26
有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例17と同様にして、自動車製造工場排水の凝集処理を行った。凝集フロック径は4〜5mmであり、凝集フロックの沈降速度は6.5m/hrであり、上澄水の濁度は14.4度であった。
比較例27
有機凝結剤B−1の添加量を、5mg/リットル又は6mg/リットルとした以外は、比較例26と同様にして、自動車製造工場排水の凝集処理を行った。
比較例28
有機凝結剤としてB−4を用い、その添加量を、4mg/リットル、5mg/リットル又は6mg/リットルとした以外は、実施例17と同様にして、自動車製造工場排水の凝集処理を行った。
比較例29
有機凝結剤としてB−8を用い、その添加量を、4mg/リットル、5mg/リットル又は6mg/リットルとした以外は、実施例17と同様にして、自動車製造工場排水の凝集処理を行った。
比較例30
有機凝結剤A−1を用いることなく、無機凝集剤として硫酸バンドと、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を用い、硫酸バンドの添加量を、30mg/リットル、60mg/リットル、90mg/リットル又は120mg/リットルとし、クリフロックPA331の添加量を3mg/リットルとし、実施例17と同様にして、自動車製造工場排水の凝集処理を行った。
実施例17〜20及び比較例26〜30の結果を、第6表に示す。
【0025】
【表10】
【0026】
【表11】
【0027】
第6表に見られるように、硫酸バンドとアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例30においては、上澄水の濁度を5度以下にすることができないのに対して、硫酸バンド30mg/リットルと、架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体からなる有機凝結剤A−1、A−5又はA−7と、アニオン性高分子凝集剤を用いた実施例17〜20においては、良好な凝集フロックの形成が認められ、沈降速度が速く、上澄水の濁度5度以下が達成されている。従来方法による処理では、比較例30の結果に見られるように、硫酸バンドは90mg/リットル程度の添加が必要なので、本発明方法によれば、硫酸バンドの使用量を節減することができる。一方、直鎖型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比較例26〜27、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/ビニルトリメトキシシラン共重合体を用いた比較例28、直鎖型ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例29を、同じ有機凝結剤添加量について実施例17〜20と比較すると、フロック径が小さく、沈降速度が遅く、上澄水の濁度も高い。
実施例21
クリーニング排水の凝集処理を行った。排水の性状は、pH10.6、電気伝導率356mS/m、SS250mg/リットル、ゼータ電位−64.4mVである。
無機凝集剤として硫酸バンドを3,000mg/リットル、有機凝結剤A−4を50mg/リットル添加し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を5mg/リットル添加した。硫酸バンド添加後の排水のゼータ電位は−50.5mVであり、有機凝結剤添加後の排水のゼータ電位は−34.5mVであった。凝集フロック径は8mm以上であり、凝集フロックの沈降速度は18.0m/hrであり、上澄水の濁度は21.0度であった。
実施例22
硫酸バンドの添加量を、3,000mg/リットル、4,000mg/リットル、5,000mg/リットル又は6,000mg/リットルとし、有機凝結剤A−4の添加量を、50mg/リットル又は100mg/リットルとした以外は、実施例21と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
比較例31
硫酸バンドの添加量を2,000mg/リットルとした以外は、実施例31と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。硫酸バンド添加後の排水のゼータ電位は−57.3mVであり、有機凝結剤添加後の排水のゼータ電位は−45.0mVであった。凝集フロック径は3〜4mmであり、凝集フロックの沈降速度は4.5m/hrであり、上澄水の濁度は185度であった。
実施例23
硫酸バンドの添加量を、3,000mg/リットル、4,000mg/リットル又は5,000mg/リットルとし、有機凝結剤としてA−5を100mg/リットル添加した以外は、実施例21と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
実施例24
有機凝結剤としてA−6を用いた以外は、実施例23と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
実施例25
有機凝結剤としてA−7を用いた以外は、実施例23と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
比較例32
有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例21と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。有機凝結剤添加後の排水のゼータ電位は、−48.9mVであった。凝集フロック径は7〜8mmであり、凝集フロックの沈降速度は18.0m/hrであり、上澄水の濁度は460度であった。
比較例33
硫酸バンドの添加量を4,000mg/リットル又は5,000mg/リットルとし、有機凝結剤B−1の添加量を、100mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/リットルとした以外は、比較例32と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
比較例34
有機凝結剤としてB−2を用い、その添加量を、100mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/リットルとした以外は、実施例23と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
比較例35
有機凝結剤としてB−3を用い、その添加量を、100mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/リットルとした以外は、実施例23と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
比較例36
有機凝結剤としてB−7を用い、その添加量を、100mg/リットル、200mg/リットル又は300mg/リットルとした以外は、実施例23と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
比較例37
有機凝結剤A−4を用いることなく、無機凝集剤として硫酸バンドと、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を用い、ポリ硫酸バンドの添加量を、0mg/リットル、2,000mg/リットル、3,000mg/リットル、4,000mg/リットル、5,000mg/リットル又は6,000mg/リットルとし、クリフロックPA331の添加量を1mg/リットルとし、実施例21と同様にして、クリーニング排水の凝集処理を行った。
実施例21〜25及び比較例31〜37の結果を、第7表に示す。
【0028】
【表12】
【0029】
【表13】
【0030】
【表14】
【0031】
第7表に見られるように、硫酸バンドとアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例37においては、上澄水の濁度は20度程度が限界であるのに対して、硫酸バンド3,000〜5,000mg/リットルと、架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体からなる有機凝結剤A−4、A−5、A−6又はA−7と、アニオン性高分子凝集剤を用いた実施例21〜25においては、良好な凝集フロックの形成が認められ、沈降速度が速く、上澄水の濁度10度以下が達成されている。排水に硫酸バンド3,000〜5,000mg/リットルを添加すると、ゼータ電位は−50.5〜−33.3mVとなり、さらに本発明の有機凝結剤を添加することにより、ゼータ電位が0mVから+側に移ることから、電荷の中和が促進されていることが分かる。一方、直鎖型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比較例32〜35、架橋型カチオン性高分子であっても、ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例36を、同じ有機凝結剤添加量について実施例21〜25と比較すると、フロック径が小さく、沈降速度が遅く、上澄水の濁度も高い。さらに、比較例32〜36においては、硫酸バンドの添加量は4,000mg/リットル程度が最適であり、これより添加量が少ないと極端に除濁性が低下し、逆に硫酸バンドの添加量を増加しても除濁性はあまり向上しない。また、これらの比較例においては、カチオン性の高分子を添加しても、ゼータ電位の上昇の程度は小さく、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムクロライド以外のカチオン性の高分子の効果は顕著ではない。
実施例26
紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。排水の性状は、pH5.4、電気伝導率45.8mS/m、SS3,540mg/リットル、ゼータ電位−5.4mVである。
無機凝集剤として硫酸バンドを800mg/リットル、有機凝結剤A−4を5mg/リットル添加し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を5mg/リットル添加した。硫酸バンド添加後の排水のゼータ電位は−5.2mVであり、有機凝結剤添加後の排水のゼータ電位は−2.4mVであった。凝集フロック径は8mm以上であり、凝集フロックの沈降速度は30m/hr以上であり、上澄水の濁度は29.1度であった。
実施例27
有機凝結剤A−4の添加量を、10mg/リットル、15mg/リットル又は20mg/リットルとした以外は、実施例26と同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。
実施例28
有機凝結剤としてA−7を用い、その添加量を、5mg/リットル、10mg/リットル、15mg/リットル又は20mg/リットルとした以外は、実施例26と同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。
比較例38
有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例26と同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。有機凝結剤添加後の排水のゼータ電位は、−5.1mVであった。凝集フロック径は8mm以上であり、凝集フロックの沈降速度は28.8m/hrであり、上澄水の濁度は50.3度であった。
比較例39
有機凝結剤B−1の添加量を10mg/リットル、15mg/リットル又は20mg/リットルとした以外は、比較例38と同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。
比較例40
有機凝結剤としてB−3を用いた以外は、実施例28と同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。
比較例41
有機凝結剤としてB−7を用いた以外は、実施例28と同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。
比較例42
有機凝結剤A−4を用いることなく、無機凝集剤としての硫酸バンドとアニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA331[栗田工業(株)]を用い、硫酸バンドの添加量を、0mg/リットル、200mg/リットル、400mg/リットル、600mg/リットル、800mg/リットル、1,000mg/リットル、1,200mg/リットル又は1,400mg/リットルとし、クリフロックPA331の添加量を3mg/リットル又は5mg/リットルとし、実施例26と同様にして、紙パルプ工場排水の凝集処理を行った。
実施例26〜28及び比較例38〜42の結果を、第8表に示す。
【0032】
【表15】
【0033】
【表16】
【0034】
第8表に見られるように、硫酸バンドとアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例42においては、上澄水の濁度は35度程度が限界であるのに対して、硫酸バンド800mg/リットルと、架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体からなる有機凝結剤A−4又はA−7と、アニオン性高分子凝集剤を用いた実施例26〜28においては、良好な凝集フロックの形成が認められ、沈降速度が速く、上澄水の濁度20度以下が達成されている。従来方法による処理では、比較例42の結果に見られるように、硫酸バンドは1,200〜1,400mg/リットルの添加が必要なので、本発明方法によれば、硫酸バンドの使用量を節減することができる。排水に硫酸バンド800mg/リットルを添加すると、ゼータ電位は−5.2mVとなり、さらに本発明の有機凝結剤を添加することにより、ゼータ電位が0mVから+側に移ることから、電荷の中和が促進されていることが分かる。一方、直鎖型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比較例38〜40、直鎖型ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例41を、同じ有機凝結剤添加量について実施例26〜28と比較すると、フロック径が小さく、沈降速度が遅く、上澄水の濁度も高い。さらに、比較例38〜41においては、硫酸バンドの添加量は800mg/リットルに低減することができるが、沈降速度と除濁性はあまり向上しない。また、これらの比較例においては、カチオン性の高分子を添加しても、ゼータ電位の上昇の程度は小さく、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムクロライド以外のカチオン性の高分子の効果は顕著ではない。
実施例29
鉄鋼排水の凝集処理を行った。排水の性状は、pH6.4、電気伝導率78.3mS/m、SS3,200mg/リットル、ゼータ電位−36.5mVである。
無機凝集剤としてポリ塩化アルミニウムを300mg/リットル、有機凝結剤A−5を0.5mg/リットル添加し、アニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA401[栗田工業(株)]を1mg/リットル添加した。ポリ塩化アルミニウム添加後の排水のゼータ電位は−12.9mVであり、有機凝結剤添加後の排水のゼータ電位は−10.2mVであった。凝集フロック径は7〜8mmであり、凝集フロックの沈降速度は7.8m/hrであり、上澄水の濁度は15.9度であった。
実施例30
有機凝結剤A−5の添加量を、1mg/リットル又は1.5mg/リットルとした以外は、実施例29と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
実施例31
有機凝結剤としてA−6を用い、その添加量を、0.5mg/リットル、1mg/リットル又は1.5mg/リットルとした以外は、実施例29と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
実施例32
有機凝結剤としてA−7を用い、その添加量を、0.5mg/リットル、1mg/リットル又は1.5mg/リットルとした以外は、実施例29と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
比較例43
有機凝結剤としてB−1を用いた以外は、実施例29と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。有機凝結剤添加後の排水のゼータ電位は、−12.3mVであった。凝集フロック径は5〜6mmであり、凝集フロックの沈降速度は3.2m/hrであり、上澄水の濁度は157度であった。
比較例44
有機凝結剤B−1の添加量を1mg/リットル又は1.5mg/リットルとした以外は、比較例43と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
比較例45
有機凝結剤としてB−7を用いた以外は、実施例31と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
比較例46
有機凝結剤としてB−8を用いた以外は、実施例31と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
比較例47
有機凝結剤A−5を用いることなく、無機凝集剤としてのポリ塩化アルミニウムとアニオン性高分子凝集剤としてクリフロックPA401[栗田工業(株)]を用い、ポリ塩化アルミニウムの添加量を、0mg/リットル、100mg/リットル、200mg/リットル、300mg/リットル、400mg/リットル又は500mg/リットルとし、クリフロックPA401の添加量を1mg/リットルとし、実施例29と同様にして、鉄鋼排水の凝集処理を行った。
実施例29〜32及び比較例43〜47の結果を、第9表に示す。
【0035】
【表17】
【0036】
【表18】
【0037】
第9表に見られるように、ポリ塩化アルミニウムとアニオン性高分子凝集剤を併用した比較例47においては、上澄水の濁度を10度以下にするためには、ポリ塩化アルミニウムの添加量を400〜500mg/リットルとする必要があるのに対して、ポリ塩化アルミニウムと架橋型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体からなる有機凝結剤A−5、A−6又はA−7と、アニオン性高分子凝集剤を用いた実施例29〜32においては、ポリ塩化アルミニウム300mg/リットル、有機凝結剤1〜1.5mg/リットルの添加で、良好な凝集フロックの形成が認められ、沈降速度が速く、上澄水の濁度10度以下が達成されている。この場合、ポリ塩化アルミニウム添加後のゼータ電位は−12.9mVであり、さらに本発明の有機凝結剤を添加することにより、ゼータ電位が0mVから+側に移ることから、電荷の中和が促進されていることが分かる。一方、直鎖型ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体を用いた比較例43〜44、架橋型カチオン性高分子であっても、ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例45、直鎖型ジメチルアミン/エピクロルヒドリン共重合体を用いた比較例46を、同じ有機凝結剤添加量について実施例29〜32と比較すると、フロック径が小さく、沈降速度が遅く、上澄水の濁度も高い。また、これらの比較例においては、カチオン性の高分子を添加しても、ゼータ電位の上昇の程度は小さく、架橋型ジアリルジメチルアンモニウムクロライド以外のカチオン性の高分子の効果は顕著ではない。
【0038】
【発明の効果】
本発明の排水の凝集処理方法によれば、紙パルプ、自動車、鉄鋼、クリーニング、砂利などの各種の産業排水の凝集処理を行い、沈降速度の速い良好な凝集フロックを形成して、濁度の低い上澄水を安定して得ることができる。
Claims (1)
- 排水のゼータ電位が−40〜20mVとなるように、排水に無機凝集剤を添加したのち架橋型ジアリルジメチルアンモニウムハライド重合体を添加し、さらにその後アニオン性高分子凝集剤を添加することを特徴とする排水の凝集処理方法。
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