JP6197312B2 - センサ素子およびセンサ素子の製造方法 - Google Patents

センサ素子およびセンサ素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、センサ素子およびセンサ素子の製造方法に関する。
従来、基板の上面に積層された一対の熱電要素からなる熱電対を備えたセンサ素子が知られている(たとえば、特開2002−176204号公報:特許文献1参照)。
上記特開2002−176204号公報には、基板の上面において直線状に延びるように形成された熱電対を備えた赤外線検出素子(センサ素子)が開示されている。この赤外線検出素子では、熱電対は、一対の熱電要素としてのp型ポリシリコンおよびn型ポリシリコンが上下に積層されることにより構成されている。また、この赤外線素子では、上下に積層されたp型ポリシリコンとn型ポリシリコンとを接続配線を介して電気的に接続するために、直線状に延びるp型ポリシリコンおよびn型ポリシリコンの互いに対応する端部が他の部分よりも大きく(太く)形成されているとともに、その太い部分に接続配線を配置するための穴部が形成されていると考えられる。
しかしながら、上記特開2002−176204号公報に開示された構成では、直線状に延びるp型ポリシリコンおよびn型ポリシリコンの互いに対応する端部が他の部分よりも大きく(太く)形成されていると考えられるため、基板の上面に熱電対を複数配置する場合に、太い部分を複数配置するための大きい配置スペースが必要になると考えられる。このため、素子の小型化を図るのが困難であると考えられる。また、個々の熱電対が太い部分を含む分、熱電対間の距離が大きくなり、多くの熱電対を基板の上面に配置するのが困難であると考えられるため、高感度化を図るのが困難であるという問題点もあると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、小型化を図りながら高感度化を図ることが可能なセンサ素子を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明によるセンサ素子は、冷接点領域と温接点領域とを有する基板と、冷接点領域と温接点領域との間で直線状に延びるように形成され、基板の上面に積層された一対の熱電要素からなる熱電対とを備え、一対の熱電要素のうち上側に配置された熱電要素の端部近傍の領域全てが除去されることにより、熱電対の端部近傍に段差部が形成されており、熱電対の少なくとも端部近傍の側面を覆うように設けられ、当該側面に沿って、基板の上面から、上側に配置された熱電要素の上面と略同じ高さまで延びる側壁部をさらに備え、段差部と側壁部とにより構成された領域には、一対の熱電要素を互いに電気的に接続するための金属製の配線部が充填されている。
本発明では、上記のように構成されていることによって、上下に積層された一対の熱電要素を接続配線を介して電気的に接続する場合と異なり、一対の熱電要素の互いに対応する端部を他の部分よりも大きく(太く)形成し、その太い部分に接続配線を配置するための穴部を形成する必要がない。これにより、基板の上面に熱電対を複数配置する場合に、より小さい配置スペースに複数の熱電対を配置することができるので、素子の小型化を図ることができる。また、個々の熱電対が太い部分を含まない分、熱電対間の距離を近づけて、より多くの熱電対を基板の上面に配置することができるので、高感度化を図ることもできる。これらの結果、素子の小型化を図りながら高感度化を図ることができる。
図1は、本実施形態によるセンサ素子の要部の構成を示した平面図である。 図2は、図1のA−A線に沿った模式的な断面図である。 図3は、図2のB−B線に沿った模式的な断面図である。 図4は、本実施形態によるセンサ素子の製造プロセスを説明するためのY方向に沿った断面図である。 図5は、本実施形態によるセンサ素子の製造プロセスを説明するためのX方向に沿った断面図である。 図6は、本実施形態によるセンサ素子の製造プロセスを説明するためのX方向に沿った断面図である。 図7は、本実施形態によるセンサ素子の製造プロセスを説明するためのX方向に沿った断面図である。 図8は、本実施形態によるセンサ素子の製造プロセスを説明するためのY方向に沿った断面図である。 図9は、図8を上側から平面的に見た図である。 図10は、本実施形態によるセンサ素子の製造プロセスを説明するためのY方向に沿った断面図である。 図11は、図10を上側から平面的に見た図である。 図12は、本実施形態によるセンサ素子の製造プロセスを説明するためのY方向に沿った断面図である。 図13は、図12を上側から平面的に見た図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図3を参照して、本実施形態によるセンサ素子100の構成について説明する。なお、センサ素子100は、画像形成装置の温度センサや赤外線センサなどに用いられるいわゆるサーモパイル素子である。
図1〜図3に示すように、センサ素子100は、シリコン基板1と、シリコン基板1の上面に形成された複数(図1では、4つ)の熱電対2とを備える。なお、シリコン基板1は、「基板」の一例である。図1に示すように、シリコン基板1は、上面に冷接点領域R1と温接点領域R2とを有する。また、複数の熱電対2は、それぞれ、冷接点領域R1と温接点領域R2との間で直線状に延びるように形成されている。
ここで、図2および図3に示すように、複数の熱電対2は、それぞれ、一対の熱電要素(N型ポリシリコン膜21およびP型ポリシリコン膜22)がシリコン基板1の上面に積層されることにより構成されている。具体的には、シリコン基板1の上面には、シリコン酸化膜3が形成されており、このシリコン酸化膜3の上面に、N型ポリシリコン膜21が形成されている。また、N型ポリシリコン膜21の上面にも、シリコン酸化膜4が形成されており、このシリコン酸化膜4の上面に、P型ポリシリコン膜22が形成されている。なお、P型ポリシリコン膜22の上面は、後述する側壁部6aと一体的に形成されたシリコン酸化膜6bにより覆われている。
また、図1に示すように、N型ポリシリコン膜21およびP型ポリシリコン膜22のそれぞれの冷接点領域R1側の端部には、接続ホール21aおよび22aを有する接続部21bおよび22bが形成されている。これらの接続部21bおよび22bは、共に、一辺の長さが熱電対2のX方向の幅Wよりも大きい正方形形状を有する。なお、接続部21bは、シリコン基板1の上面において接続部22bからはみ出すように形成されている。これにより、接続部21bおよび22bは、シリコン基板1の上面において互いに隣接するように配置されている。そして、接続部21bおよび22bは、接続ホール21aおよび22aに形成される金属配線(図示せず)を介して互いに電気的に接続されている。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、P型ポリシリコン膜22およびシリコン酸化膜4の温接点領域R2側の端部が除去されることにより、熱電対2の温接点領域R2側の端部に段差部5が形成されている。この段差部5には、N型ポリシリコン膜21の温接点領域R2側の端部とP型ポリシリコン膜22の温接点領域R2側の端部とを互いに電気的に接続するための埋め込みメタル23(詳細は、後述する)が形成されている。なお、埋め込みメタル23は、「配線部」の一例である。
また、本実施形態では、図2および図3に示すように、複数の熱電対2の周囲には、シリコン酸化膜からなる側壁部6aが形成されている。この側壁部6aは、複数の熱電対2の間に充填されているとともに、熱電対2の全側面を覆うように設けられている。これにより、熱電対2の温接点領域R2側(図2では、左側)の端部には、段差部5と側壁部6aとにより構成された領域(P型ポリシリコン膜22の温接点領域R2側の端面と、N型ポリシリコン膜21のP型ポリシリコン膜22からはみ出した部分の上面と、側壁部6aの内側面とにより構成された直方体形状の空間)が設けられている。そして、この直方体形状の空間内に密着層24を介して埋め込みメタル23が充填されることにより、N型ポリシリコン膜21の温接点領域R2側の端部と、P型ポリシリコン膜22の温接点領域R2側の端部とが、密着層24と埋め込みメタル23とを介して互いに電気的に接続されている。なお、密着層24は、チタンを主成分とする材料により構成されている。また、埋め込みメタル23は、タングステンを主成分とする材料により構成されている。
なお、本実施形態では、図1に示すように、複数の熱電対2は、シリコン基板1の上面においてX方向に略等間隔で配置されている。また、複数の熱電対2は、互いに近傍に配置されている。ここで、複数の熱電対2のX方向の配置間隔Dは、熱電対2のX方向の幅Wと略等しい長さに設定されている。なお、図1では、簡単化のため、図2および図3に示したシリコン酸化膜3、側壁部6a、シリコン酸化膜6bおよび密着層24の図示を省略している。
次に、図4〜図13を参照して、本実施形態によるセンサ素子100の製造プロセスについて説明する。
まず、図4に示すように、シリコン基板1の上面に、シリコン酸化膜3と、N型ポリシリコン膜21と、シリコン酸化膜4と、P型ポリシリコン膜22とをこの順番で積層する。具体的には、まず、シリコン基板1の上面に、酸化温度を1000℃とする条件下でウェット酸化を行って、約500nmの厚みを有するシリコン酸化膜3を形成する。そして、シリコン酸化膜3の上面に、SiHガスを用いたLPCVD(減圧化学気相成長)法により、真空度を66.6Paとし、製膜温度を620℃とする条件下で、約350nmの厚みを有するN型ポリシリコン膜21を形成する。
そして、N型ポリシリコン膜21の上面に、酸化温度を920℃のウェット酸化を行って、約15nmの厚みを有するシリコン酸化膜4を形成する。そして、シリコン酸化膜4の上面に、SiHガスを用いたLPCVD(減圧化学気相成長)法により、真空度を66.6Paとし、製膜温度を620℃とする条件下で、約350nmの厚みを有するP型ポリシリコン膜22を形成する。
なお、ポリシリコン膜をN型化する方法(N型ポリシリコン膜21を形成する方法)としては、Nガス、OガスおよびPHガスの流量をそれぞれ34000sccm、300sccmおよび3000sccmとし、製膜温度を950℃とする条件下で、Pが不純物として導入されたシリコン酸化膜をLPCVD法により形成することにより、製膜後のポリシリコン膜に対してPの不純物拡散を行なう方法や、エネルギーを30KeVとし、ドーズ量を1E16cm−2 とする条件下で、製膜後のポリシリコン膜にPイオンを注入する方法などが考えられる。また、ポリシリコン膜をP型化する方法(P型ポリシリコン膜22を形成する方法)としては、エネルギーを15KeVとし、ドーズ量を1E16cm−2とする条件下で、製膜後のポリシリコン膜にBイオンを注入する方法などが考えられる。
次に、図5に示すように、シリコン酸化膜3の上面に形成されたN型ポリシリコン膜21、シリコン酸化膜4およびP型ポリシリコン膜22にエッチングを施して、熱電対2(図1参照)を構成する部分を複数(図5では、4つ)形成する。この場合、N型ポリシリコン膜21およびP型ポリシリコン膜22に対しては、HBrガス、ClガスおよびOガスの流量をそれぞれ100sccm、30sccmおよび1sccmとし、RFパワーを20Wとする条件下でドライエッチング処理を行うのが好ましい。また、シリコン酸化膜4に対しては、Arガス、CHFガスおよびCFガスの流量をそれぞれ300sccm、30sccmおよび50sccmとし、RFパワーを550Wとする条件下でドライエッチング処理を行うのが好ましい。
次に、図6に示すように、上記図5に示した構造体の表面全体に、側壁部6aおよびシリコン酸化膜6bを構成する約800nmの厚みを有するシリコン酸化膜6を形成する。このシリコン酸化膜6の製膜方法としては、SiHガスおよびNOガスの流量をそれぞれ50cc/minおよび2300cc/minとし、製膜温度を800℃とする条件下におけるLPCVD法や、TEOSガスおよびOガスの流量をそれぞれ520cc/minおよび500cc/minとし、RFパワーを500Wとする条件下におけるプラズマCVD法などが考えられる。
次に、図7に示すように、上記図6に示した構造体にエッチング(エッチバック処理)を施して、約800nmの厚みを有するシリコン酸化膜6(図6参照)の厚みを約100nmまで薄くして、側壁部6aとシリコン酸化膜6bとを形成する。このようにシリコン酸化膜6の厚みを薄くする方法としては、Arガス、CHFガスおよびCFガスの流量をそれぞれ300sccm、30sccmおよび50sccmとし、RFパワーを550Wとする条件下におけるドライエッチング法などがある。これにより、熱電対2を構成する部分の上面(P型ポリシリコン膜22の上面)に、シリコン酸化膜6bが形成されるとともに、熱電対2を構成する部分の周囲(側面)に側壁部6aが形成される。なお、シリコン酸化膜6bは、後述する埋め込みメタル23を形成する工程(図12および図13参照)におけるエッチバック処理の際に、P型ポリシリコン膜22がエッチングされるのを防ぐ機能を有する。
次に、図8および図9に示すように、図7に示した構造体の上面に、フォトレジストパターンRPを設置する。このフォトレジストパターンRPは、シリコン酸化膜6b、P型ポリシリコン膜22およびシリコン酸化膜3にエッチングを施して後述する段差部5(図10および図11参照)を形成するためのものであり、シリコン酸化膜6bの上面の段差部5に対応する領域以外の領域を覆うように配置される。なお、後述するように、埋め込みメタル23は、側壁部6aと段差部5とによって自己整合的に形成される空間に充填されることにより形成されるため、この図8および図9に示す工程において、フォトレジストパターンRPの精密な位置合わせを行う必要がない。
次に、図10および図11に示すように、上記図8および図9に示した構造体にエッチングを施して、シリコン酸化膜6b、P型ポリシリコン膜22およびシリコン酸化膜4の端部(図10では、左端部、図11では、下端部)を除去することにより、段差部5を形成する。これにより、側壁部6aと段差部5とによって(P型ポリシリコン膜22およびシリコン酸化膜4のエッチングされた端面と、N型ポリシリコン膜21のP型ポリシリコン膜22からはみ出した部分の上面と、側壁部6aの内側面とによって)、埋め込みメタル23を充填するための直方体形状の空間が構成される。
次に、図12および図13に示すように、上記図10および図11に示した構造体の上面からフォトレジストパターンRPを取り除くとともに、側壁部6aと段差部5とにより構成された直方体形状の空間内に、密着層24を介して埋め込みメタル23を充填する。具体的には、まず、上記直方体形状の空間内に、スパッタリング法を用いて、約100nmの厚みを有するチタンからなる密着層24を形成する。このとき、ランプアニール法を用いて、760℃の温度で30秒間熱処理を行う。そして、熱CVD法を用いて、WFガスおよびArガスの流量をそれぞれ5sccmおよび150sccmとし、製膜温度を580℃とする条件下で、密着層24の内側に、タングステンを約800nmの厚み分蒸着させる。そして、ドライエッチング法を用いて、SFガスおよびArガスの流量をそれぞれ400sccmおよび200sccmとし、RFパワーを800Wとする条件下で、上記約800nmの厚み分のタングステンのエッチバック処理を行う。これにより、密着層24の内側の空間にタングステンからなる埋め込みメタル23が形成される。
なお、埋め込みメタル23を形成する方法としては、上記の方法の他、以下の方法なども考えられる。たとえば、まず、LPCVD法を用いて、Nガス、SiHガスおよびPHガスの流量をそれぞれ2000sccm、1800sccmおよび150sccmとし、製膜温度を620℃とする条件下でN型ポリシリコンを製膜し、その後、HBrガス、ClガスおよびOガスの流量をそれぞれ100sccm、30sccmおよび1sccmとし、RFパワーを20Wとする条件下で、ドライエッチング法を用いてエッチバック処理を行う方法などが考えられる。
以上のようにして、本実施形態によるセンサ素子100が製造される。
本実施形態では、上記のように、P型ポリシリコン膜22の温接点領域R2側の端部が除去されて熱電対2の温接点領域R2側の端部に段差部5が形成され、その段差部5には、N型ポリシリコン膜21とP型ポリシリコン膜22とを互いに電気的に接続するための埋め込みメタル23が形成されている。これにより、上下に積層されたN型ポリシリコン膜21とP型ポリシリコン膜22とを接続配線を介して電気的に接続する場合と異なり、N型ポリシリコン膜21およびP型ポリシリコン膜22の互いに対応する端部を他の部分よりも大きく(太く)形成し、その太い部分に接続配線を配置するための穴部を形成する必要がない。その結果、シリコン基板1の上面に熱電対2を複数配置する場合に、より小さい配置スペースに複数の熱電対2を配置することができるので、センサ素子100の小型化を図ることができる。また、個々の熱電対2が太い部分を含まない分、熱電対2間の距離を近づけて、より多くの熱電対2をシリコン基板1の上面に配置することができるので、高感度化を図ることもできる。これらの結果、センサ素子100の小型化を図りながら高感度化を図ることができる。
また、本実施形態では、上記のように、一対の熱電要素(N型ポリシリコン膜21およびP型ポリシリコン膜22)のうち、上側に配置されたP型ポリシリコン膜22の温接点領域R2側の端部が除去されることにより、熱電対2の温接点領域R2側の端部に段差部5が形成されている。これにより、下側に配置されたN型ポリシリコン膜21の端部を除去して形成した段差部に埋め込みメタルを形成する場合と異なり、埋め込みメタル23をシリコン基板1の上面側から容易に形成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数の熱電対2の周囲(側面)に側壁部6aが設けられており、埋め込みメタル23は、段差部5と側壁部6aとにより構成された領域(P型ポリシリコン膜22およびシリコン酸化膜4の温接点領域R2側の端面と、N型ポリシリコン膜21のP型ポリシリコン膜22からはみ出した部分の上面と、側壁部6aの内側面とにより構成された直方体形状の空間)に充填されている。これにより、側壁部6aと段差部5とによって自己整合的に形成される空間を用いて、容易に、N型ポリシリコン膜21とP型ポリシリコン膜22とを電気的に接続するための埋め込みメタル23を形成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数の熱電対2は、互いに近傍に配置されている。これにより、複数の熱電対2を高密度に配置することができるので、センサ素子100の高感度化を効果的に図ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 シリコン基板(基板)
2 熱電対
5 段差部
6a 側壁部
21 N型ポリシリコン膜(熱電要素)
22 P型ポリシリコン膜(熱電要素)
23 埋め込みメタル(配線部)
100 センサ素子
R1 冷接点領域
R2 温接点領域
特開2002−176204号公報

Claims (4)

  1. 冷接点領域と温接点領域とを有する基板と、
    前記冷接点領域と前記温接点領域との間で直線状に延びるように形成され、前記基板の上面に積層された一対の熱電要素からなる熱電対とを備え、
    前記一対の熱電要素のうち上側に配置された前記熱電要素の端部近傍の領域全てが除去されることにより、前記熱電対の端部近傍に段差部が形成されており、
    前記熱電対の少なくとも端部近傍の側面を覆うように設けられ、当該側面に沿って、前記基板の上面から、前記上側に配置された前記熱電要素の上面と略同じ高さまで延びる側壁部をさらに備え、
    前記段差部と前記側壁部とにより構成された領域には、前記一対の熱電要素を互いに電気的に接続するための金属製の配線部が充填されている、センサ素子。
  2. 前記段差部を有する前記熱電対は、複数設けられており、
    複数の前記熱電対は、互いに近傍に配置されている、請求項に記載のセンサ素子。
  3. 前記一対の熱電要素は、それぞれ、P型のポリシリコン膜およびN型のポリシリコン膜により構成されている、請求項1または2に記載のセンサ素子。
  4. 冷接点領域と温接点領域とを有する基板の上面に、一対の熱電要素を積層することにより、前記冷接点領域と前記温接点領域との間で直線状に延びる熱電対を形成する工程と、
    前記一対の熱電要素のうちの上側に配置された前記熱電要素の端部近傍の領域全てを除去することにより、前記熱電対の端部近傍に段差部を形成する工程と、
    前記熱電対の少なくとも端部近傍の側面を覆うように設けられ、当該側面に沿って、前記基板の上面から、前記上側に配置された前記熱電要素の上面と略同じ高さまで延びる側壁部を形成する工程と、
    前記段差部と前記側壁部とにより構成された領域に、前記一対の熱電要素を互いに電気的に接続するための金属製の配線部を充填する工程とを備える、センサ素子の製造方法。
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