JP2002176204A - 赤外線検出素子 - Google Patents

赤外線検出素子

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JP2002176204A
JP2002176204A JP2000372773A JP2000372773A JP2002176204A JP 2002176204 A JP2002176204 A JP 2002176204A JP 2000372773 A JP2000372773 A JP 2000372773A JP 2000372773 A JP2000372773 A JP 2000372773A JP 2002176204 A JP2002176204 A JP 2002176204A
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ratio
infrared detecting
detecting element
polysilicon
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JP2000372773A
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Shinichi Morita
信一 森田
Nami Shibata
奈巳 柴田
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IHI Aerospace Co Ltd
Original Assignee
IHI Aerospace Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/10Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors
    • G01J5/12Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors using thermoelectric elements, e.g. thermocouples

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱電対のp型ポリシリコンおよびn型ポリシ
リコンの長さや断面積をSN比の向上を実現するのに最
適な値に設定できるようにする。 【解決手段】半導体基板1と、半導体基板1上に設けた
ダイアフラム2と、p型ポリシリコン10およびn型ポ
リシリコン11を接続してなる熱電対13を複数対並列
に配置して電気的に直列に接続してダイアフラム2上に
形成したサーモパイル4と、中央部分に層間絶縁層3を
介して形成された熱吸収膜5を備えた赤外線検出素子に
おいて、熱電対13のp型ポリシリコン10およびn型
ポリシリコン11の温接点14と冷接点15間の断面積
を互いに違えている構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線検出素子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、赤外線検出素子には、サーモパ
イル型、焦電型およびボロメータ型があり、サーモパイ
ル型の赤外線検出素子には、例えば、図5または図6に
示すものがある。
【0003】図5および図6に示すサーモパイル型赤外
線検出素子の違いは、マイクロマシニング技術の異方性
エッチングの方法による。
【0004】図5の赤外線検出素子では、半導体基板の
表面からエッチングを行って低い熱伝導性のダイアフラ
ムを表面側に形成し、この上にサーモパイルを形成して
いる。
【0005】一方、図6の赤外線検出素子において、サ
ーモパイルは半導体基板の表面に形成されているが、エ
ッチングは裏面から実施されるようになっている。
【0006】ここでは図5の赤外線検出素子を説明す
る。図5に示すように、このサーモパイル型の赤外線検
出素子S1は、半導体基板101と、この半導体基板1
01上に設けた熱伝導性の低いダイアフラム102と、
幅と厚さが同じp型ポリシリコン110およびn型ポリ
シリコン111をアルミニウム配線112で接続してな
る熱電対113を複数対並列に配置して電気的に直列に
接続してダイアフラム102上に形成されるサーモパイ
ル104を備えており、中央部分には、層間絶縁層10
3を介して形成された熱吸収膜105が位置している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したような赤外線
検出素子の性能向上には、雑音に対する出力信号の比、
いわゆるSN比(Signal to Noise ratio)を大きくする
ことが要求されるが、上記した従来の赤外線検出素子S
1では、サーモパイル104の設計に際して、熱電対1
13のp型ポリシリコン110およびn型ポリシリコン
111の各々の電気伝導率および熱伝導率の違いは考慮
されておらず、各ポリシリコンの幅および厚さいずれも
同じとしていることから、高いSN比が得られるとは言
い難いという問題があり、この問題を解決することが従
来の課題となっていた。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、熱電対のp型ポリシリコンおよびn
型ポリシリコンのそれぞれの断面積をSN比の向上を実
現するのに適した値に設定することが可能である赤外線
検出素子を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る赤外線検出素子は、半導体基板と、この半導体基板上
に設けた熱伝導性の低いダイアフラムと、p型ポリシリ
コンおよびn型ポリシリコンからなる熱電対を複数対並
列に配置して電気的に直列に接続してダイアフラム上に
形成されたサーモパイルと、該サーモパイルの検知部の
上に絶縁層を介して形成された熱吸収膜を備えた赤外線
検出素子において、サーモパイルを形成する熱電対の温
・冷接点間における該p型ポリシリコンの断面積と該n
型ポリシリコンの断面積を互いに違えてある構成として
おり、この赤外線検出素子の構成を前述の従来の課題を
解決するための手段としている。
【0010】本発明の請求項2に係わる赤外線検出素子
は、熱電対の温・冷接点間におけるp型ポリシリコンの
平均断面積とn型ポリシリコンの平均断面積を互いに違
えてある構成とし、本発明の請求項3に係わる赤外線検
出素子は、p型ポリシリコンおよびn型ポリシリコンの
間隙を一定にし、かつ、各々の電気伝導率の比ρp/ρn
をmとすると共に熱伝導率の比kp/knをnとしたとき
に、p型ポリシリコンとn型ポリシリコンとの断面積比
Sp/Snを√(m)から√(m)/nの間に設定してい
る構成としている。
【0011】本発明の請求項4に係わる赤外線検出素子
において、熱電対の温・冷接点間におけるp型ポリシリ
コンおよびn型ポリシリコンの各々の厚さを一定にした
場合は各々の幅を互いに違える構成とし、請求項5に係
わる赤外線検出素子において、熱電対の温・冷接点間に
おけるp型ポリシリコンおよびn型ポリシリコンの各々
の幅を一定にした場合は各々の厚さを互いに違える構成
とし、請求項6に係わる赤外線検出素子は、p型ポリシ
リコンおよびn型ポリシリコンの間隙と各厚さをそれぞ
れ一定にし、かつ、各々の電気伝導率の比ρp/ρnをm
とすると共に熱伝導率の比kp/knをnとしたときに、
p型ポリシリコンおよびn型ポリシリコンの幅の比wp
/wnを√(m)から√(m)/nの間に設定している
構成とし、請求項7に係わる赤外線検出素子は、p型ポ
リシリコンおよびn型ポリシリコンの間隙と各幅をそれ
ぞれ一定にし、かつ、各々の電気伝導率の比ρp/ρnを
mとすると共に熱伝導率の比kp/knをnとしたとき
に、p型ポリシリコンおよびn型ポリシリコンの厚さの
比tp/tnを√(m)から√(m)/nの間に設定して
いる構成としている。
【0012】本発明の請求項8に係わる赤外線検出素子
は、熱電対数を一定にすると共に、p型ポリシリコンと
n型ポリシリコンとの間隙および各ポリシリコンの厚さ
を一定にしたときに、熱伝導率の高いポリシリコンの幅
と低いポリシリコンの幅の比を最大にする構成としてい
る。
【0013】ここで、上記した赤外線検出素子は、半導
体基板と熱吸収領域との間の温度差、すなわち、冷接点
と温接点との間の温度差によって起電力が発生する現象
(ゼーベック効果)を利用したものであり、この起電力
(出力信号S)は、数式1に示すように、熱電対の対数n
と、ゼーベック係数αと、熱抵抗Rthと、入射する赤外
線エネルギが熱吸収膜で吸収されて熱に変換されたエネ
ルギPで表わすことができる。つまり、出力信号Sは素
子の熱抵抗の大きさに比例する。
【0014】 S=P・R=n・α・ΔT=n・α・Rth・P ・・・数式1 ここで、Rは感度、ΔTは冷接点と温接点との間の温度
差を示す。熱電対の熱抵抗は、数式2に示すように、熱
電対の長さに比例し、ポリシリコンの断面積に反比例す
る。数式1,2から、熱電対の長さや対数を増すか、ポ
リシリコンの幅や厚さを小さくすれば、高い出力信号S
が得られることが分かる。
【0015】 Rth=L/(kp・Ap+kn・An) =L/(kp・wp・tp+kn・wn・tn) ・・数式2 ここで、Lはポリシリコンの長さ、kp, Ap,wp,tp
はp型ポリシリコンの熱伝導率,断面積 ,幅および厚さ
であり、kn, An,wn,tnはn型ポリシリコンの熱伝導
率, 断面積,幅および厚さを示す。
【0016】ところが、ただ単に熱電対の長さや対数を
増したりポリシリコンの幅を狭くしたり厚さを薄くした
りすると、数式3,4に示すように、電気的抵抗Reが
増加するのに伴ってノイズ電圧Nも増えてしまう。
【0017】 N=(4・k・T・Δf・Re) 1/2 ・・・数式3 ここで、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、Δfは周
波数帯域を示す。
【0018】 Re=n・(Rep+Ren ) =n・L(ρp/wp・tp+ρn/wn・tn) ・・・数式4 ここで、Rep, ρp はp型ポリシリコンの電気的抵抗お
よび電気伝導率であり、Ren,ρnはn型ポリシリコンの
電気的抵抗および電気伝導率である。
【0019】いま、ダイアフラムの構造を一定として、
ダイアフラム上に複数の熱電対が形成されている場合の
熱電対によるSN比の影響を考える。全体的なSN比を
よくするためには、サーモパイルの設計に際して、ポリ
シリコンの断面積を最適な値に設定する必要があり、本
発明の請求項3,6,7に係わる赤外線検出素子では、p
型ポリシリコンおよびn型ポリシリコンの断面積比Sp
/Sn, 幅の比wp/wnおよび 厚みの比tp/tnをそれ
ぞれ上記のように設定した。
【0020】一方、応答速度τは、数式5のように、素
子の熱容量Cと熱抵抗Rthを用いて示すことができる。
したがって、素子のダイアフラムが一定(熱容量Cが一
定)とすると、熱抵抗Rthを小さくするほど応答速度τ
は速くなるため、請求項8に係わる赤外線検出素子で
は、熱伝導率の大きい方のポリシリコンの断面積を大き
くするほうが良い。一般に、同量の不純物がドープされ
ているときは、n型ポリシリコンの熱伝導率がp型ポリ
シリコンの熱伝導率よりも大きいため、ポリシリコンの
断面積比Sp/Sn, 幅の比wp/wnおよび 厚みの比tp
/tnが最小になるように(n型ポリシリコンの幅がp型
ポリシリコンに比べて最大になるように)設定した。
【0021】τ=C・Rth・・・数式5
【0022】
【発明の作用】本発明の請求項1,2および4,5に係
わる赤外線検出素子は、上記した構成としているので、
熱電対のp型ポリシリコンおよびn型ポリシリコンの各
々の電気伝導率および熱伝導率の違いを考慮して、両ポ
リシリコンの冷接点と温接点との間の断面積を個別に決
定し得ることとなり、その結果、両ポリシリコンの性能
が存分に発揮されて、SN比の向上が図られることとな
る。本発明の請求項3に係わる赤外線検出素子は、上記
した構成としたため、熱電対のp型ポリシリコンおよび
n型ポリシリコンの断面積が最適な値に設定されること
となって、最も高いSN比が得られることとなる。
【0023】本発明の請求項6および7に係わる赤外線
検出素子は、上記した構成としているので、熱電対のp
型ポリシリコンおよびn型ポリシリコンの幅(請求項7
に係わる赤外線検出素子では厚さ)が最適な値に設定さ
れることとなり、最も高いSN比が得られることとな
る。
【0024】本発明の請求項8に係わる赤外線検出素子
は、上記した構成としているので、断面積比, 幅比およ
び 厚みの比が小さくなるほど(熱伝導率が大きい方のポ
リシリコン側が大きくなるほど)応答速度が格段に速く
なる。
【0025】
【発明の効果】本発明の請求項1,2および4,5に係
わる赤外線検出素子によれば、熱電対のp型ポリシリコ
ンおよびn型ポリシリコンの断面積を各々の電気伝導率
および熱伝導率に応じて個別に決定することができ、し
たがって、両ポリシリコンの性能を存分に引き出して、
SN比の向上を実現することが可能であるという非常に
優れた効果がもたらされる。
【0026】本発明の請求項3に係わる赤外線検出素子
によれば、熱電対のp型ポリシリコンおよびn型ポリシ
リコンの断面積を最適な値に設定することができ、SN
比をほぼ最高にまで大きくすることが可能であるという
非常に優れた効果がもたらされる。
【0027】本発明の請求項6および7に係わる赤外線
検出素子によれば、熱電対のp型ポリシリコンおよびn
型ポリシリコンの幅(請求項7に係わる赤外線検出素子
では厚さ)を最適値とすることができ、最高ないしはそ
れに近い大きさのSN比を得ることが可能であるという
非常に優れた効果がもたらされる。
【0028】本発明の請求項8に係わる赤外線検出素子
は、応答速度の大幅な向上を実現することが可能である
という非常に優れた効果がもたらされる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1および図2は本発明に係わる赤外線検出素子の一実施
例を示している。図1(a)の平面図および図1(b)の断
面図に示すように、このサーモパイル型赤外線検出素子
Seは、半導体基板1と、この半導体基板1上に空洞6
を介して設けた熱伝導性の低いダイアフラム2と、厚さ
が同じで幅が異なるp型ポリシリコン10およびn型ポ
リシリコン11をアルミニウム配線12で接続してなる
熱電対13を複数並列に配置して電気的に直列に接続し
てダイアフラム2上に形成されたサーモパイル4を備え
ており、中央部分には、層間絶縁層3を介して熱吸収膜
5が形成されている。
【0030】この場合、図1(c)にも示すように、互い
に隣接するp型ポリシリコン10およびn型ポリシリコ
ン11の間隙yおよび厚みを一定としており、p型ポリ
シリコン10およびn型ポリシリコン11の各電気伝導
率ρp,ρnの比ρp/ρnをmとすると共に熱伝導率kp,k
nの比kp/knをnとしたときに、p型ポリシリコン1
0およびn型ポリシリコン11の幅wp,wnの比wp/w
nが√(m)から√(m)/nの間の範囲に収まるよう
に設定している。
【0031】例えば、Sensor and Actuators A,41-42,
pp.161-164(1994)を参照すると、p型ポリシリコン1
0の電気伝導率ρpを0.006075Ωcm、熱伝導率kpを0.18
W/cm/Kとすると共に、n型ポリシリコン11の電気伝導
率ρnを0.00085Ωcm、熱伝導率knを0.30W/cm/Kとした
場合には、=2.67 /n=4.46 となることから、この
実施例において、p型ポリシリコン10およびn型ポリ
シリコン11の幅比wp/wnを2.67〜4.46に設定する
と、SN比の向上を図ることができる。この際、ダイア
フラム2のサイズが160μm、熱吸収膜5のサイズが116
μm、SiNのダイアフラム2の熱伝導率が0.026W/cm/Kで
合計厚さが約0.4μm、シリコン酸化膜の熱伝導率が0.0
14W/cm/Kで合計厚さが約0.8μm、サーモパイル4の長
さLが約22μm、各ポリシリコン10,11の間隙yが
一定の約0.8μm、厚さが約0.4μmの場合の相対SN比
とポリシリコンの幅比wp/wnとの関係を図2のグラフ
に示す。
【0032】p型ポリシリコン10の幅wpと、n型ポ
リシリコン11の幅wnを等しく2.8μmとするよりも、
p型ポリシリコン10の幅wp を4.4μm、n型ポリシ
リコン11の幅wnを1.2μm、すなわち、幅比wp/wn
を3.67とした方が、図2からSN比が15%以上向上す
ることが分かる。
【0033】なお、ポリシリコン10,11の実際の長
さ(赤外線検出素子Seの実際の縦横長さ)は、間隙yに
比して格段に大きいため、図1(a)において、紙面の都
合上ポリシリコン10,11の長さと間隙yとをスケー
ルを変えて表している。上記した実施例では、熱電対1
3のおよびn型ポリシリコン11の幅wp,wnを互いに
違える場合を示したが、図3に示すように、熱電対13
のp型ポリシリコン10Aおよびn型ポリシリコン11
Aの厚さtp,tnを互いに違えるようにしてもよく、こ
の場合においても、厚みの比tp/tnが√(m)から√
(m)/nの間の範囲に収まるように設定すれば、大き
なSN比が得られることとなる。
【0034】また、上記した実施例では、熱電対13の
p型ポリシリコン10およびn型ポリシリコン11を横
に並べて配置した場合を示したが、これに限定されるも
のではなく、例えば、図4(a)に示すように、層間絶縁
層16を介して幅wp,wnを互いに違えたp型ポリシリ
コン10Bおよびn型ポリシリコン11Bを上下に積層
する構成としてもよいほか、図4(b)に示すように、層
間絶縁層16を介して厚みtp,tnを互いに違えたp型
ポリシリコン10Cおよびn型ポリシリコン11Cを上
下に積層する構成としてもよい。
【0035】さらに、p型ポリシリコンおよびn型ポリ
シリコンの厚さが一定のときに、幅が途中で異なる場合
には、各ポリシリコンの平均の幅が上述の範囲であれ
ば、SN比の高いサーモパイル型赤外線検出素子を得る
ことができる。
【0036】さらにまた、本発明に係わる赤外線検出素
子は、その詳細な構成が上記実施例のみに限定されるも
のではなく、応答速度を速くすることに重きをおく場合
には、例えば、互いに隣接するp型ポリシリコンおよび
n型ポリシリコンの間隙と厚さを一定にし、同じ不純物
濃度のときにp型ポリシリコンよりも熱伝導率の高いn
型ポリシリコンの幅を最も大きくする構成を採用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる赤外線検出素子の一実施例を示
す平面説明図(a),断面説明図(b)および部分拡大説
明図(c)である。
【図2】相対SN比とポリシリコンの幅比wp/wnとの
関係を示すグラフである。
【図3】本発明に係わる赤外線検出素子の他の実施例を
示す部分断面説明図である。
【図4】本発明に係わる赤外線検出素子のさらに他の実
施例を示す幅を互いに違えたp型ポリシリコンおよびn
型ポリシリコンを上下に積層する場合の部分断面説明図
(a)および厚みを互いに違えたp型ポリシリコンおよび
n型ポリシリコンを上下に積層する場合の部分断面説明
図(b)である。
【図5】従来の表面からエッチングして形成する赤外線
検出素子を示す平面説明図(a)および部分断面説明図
(b)である。
【図6】従来の裏面からエッチングして形成する赤外線
検出素子を示す平面説明図(a)および部分断面説明図
(b)である。
【符号の説明】
Se 赤外線検出素子 1 半導体基板 2 ダイアフラム 3 層間絶縁層 4 サーモパイル 5 熱吸収膜 6 空洞 10,10A,10B,10C p型ポリシリコン 11,11A,11B,11C n型ポリシリコン 13 熱電対 14 冷接点 15 温接点 16 層間絶縁層
フロントページの続き (72)発明者 柴田 奈巳 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 株 式会社アイ・エイチ・アイ・エアロスペ− ス内 Fターム(参考) 2G065 AA04 AB02 BA11 BA32 CA13 DA20 2G066 BA08 BA55 BB09 4M118 AA05 AB10 BA30 CA01 CB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、この半導体基板上に設け
    た熱伝導性の低いダイアフラムと、p型ポリシリコンお
    よびn型ポリシリコンからなる熱電対を複数対並列に配
    置して電気的に直列に接続してダイアフラム上に形成さ
    れたサーモパイルと、該サーモパイルの検知部の上に絶
    縁層を介して形成された熱吸収膜を備えた赤外線検出素
    子において、サーモパイルを形成する熱電対の温・冷接
    点間における該p型ポリシリコンの断面積と該n型ポリ
    シリコンの断面積を互いに違えてあることを特徴とする
    赤外線検出素子。
  2. 【請求項2】 熱電対の温・冷接点間におけるp型ポリ
    シリコンの平均断面積とn型ポリシリコンの平均断面積
    を互いに違えてあることを特徴とする請求項1に記載の
    赤外線検出素子。
  3. 【請求項3】 p型ポリシリコンおよびn型ポリシリコ
    ンの間隙を一定にし、かつ、各々の電気伝導率の比ρp/
    ρnをmとすると共に熱伝導率の比kp/knをnとした
    ときに、p型ポリシリコンとn型ポリシリコンとの断面
    積比Sp/Snを√(m)から√(m)/nの間に設定し
    ている請求項1または2に記載の赤外線検出素子。
  4. 【請求項4】 熱電対の温・冷接点間におけるp型ポリ
    シリコンおよびn型ポリシリコンの各々の厚さを一定に
    した場合は各々の幅を互いに違える請求項1または2に
    記載の赤外線検出素子。
  5. 【請求項5】 熱電対の温・冷接点間におけるp型ポリ
    シリコンおよびn型ポリシリコンの各々の幅を一定にし
    た場合は各々の厚さを互いに違える請求項1または2に
    記載の赤外線検出素子。
  6. 【請求項6】 p型ポリシリコンおよびn型ポリシリコ
    ンの間隙と各厚さをそれぞれ一定にし、かつ、各々の電
    気伝導率の比ρp/ρnをmとすると共に熱伝導率の比kp
    /knをnとしたときに、p型ポリシリコンおよびn型
    ポリシリコンの幅の比wp/wnを√(m)から√(m)
    /nの間に設定している請求項4に記載の赤外線検出素
    子。
  7. 【請求項7】 p型ポリシリコンおよびn型ポリシリコ
    ンの間隙と各幅をそれぞれ一定にし、かつ、各々の電気
    伝導率の比ρp/ρnをmとすると共に熱伝導率の比kp/
    knをnとしたときに、p型ポリシリコンおよびn型ポ
    リシリコンの厚さの比tp/tnを√(m)から√(m)
    /nの間に設定している請求項5に記載の赤外線検出素
    子。
  8. 【請求項8】 熱電対数を一定にすると共に、p型ポリ
    シリコンとn型ポリシリコンとの間隙および各ポリシリ
    コンの厚さを一定にしたときに、熱伝導率の高いポリシ
    リコンの幅と低いポリシリコンの幅の比を最大にする請
    求項4に記載の赤外線検出素子。
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