JP2663612B2 - 赤外線センサ - Google Patents

赤外線センサ

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、サーモパイル形の赤外線センサに関し、
検出感度を向上させたものである。
(従来の技術) 従来のサーモパイル形の赤外線センサとしては、例え
ば第7図及び第8図に示すようなものがある(P.M.Sarr
o他「AN INFRARED SENSING ARRAY BASED ON INTE
GRATED SILICON THERMOPILES」TRANSDUJERS'87 pp.2
27〜230(1987))。
第7図及び第8図中、1は半導体基板としてのp形シ
リコン基板、2はn形エピタキシャル層であり、このn
形エピタキシャル層2の下側のp形シリコン基板部及び
周囲3方がエッチングで取除かれて片持梁3が形成され
ている。この肉薄とされて熱抵抗の大きい片持梁3によ
り、基板領域(以下、基板領域というときもp形シリコ
ン基板と同一符号1を用いる)から熱分離された熱分離
領域が形成されている。片持梁3の部分を含むn形エピ
タキシャル層2の表面にはシリコン酸化膜4が形成され
ている。
片持梁3には、その先端部に赤外線吸収層5が形成さ
れ、この赤外線吸収層5から固定部である基板領域1に
向ってp形拡散層抵抗(p形半導体抵抗層)6が3本平
行に形成されている。そして、この3本のp形拡散層抵
抗6がコンタクトホールを介してAl配線7により直列に
接続されてサーモパイル10が構成されている。8はn形
エピタキシャル層2にバイアス電位を与えるためのn+
ンタクト領域である。
いま、このような構造のサーモパイル形赤外線センサ
の赤外線吸収層5へ赤外線が入射すると、このエネルギ
ーは熱に交換されて、片持梁3の先端側の温度が上昇
し、基板領域1側との間に温度差が生じる。片持梁構造
はその一辺が基板領域1へ接続されているだけで周りは
N2雰囲気又は真空にすることができるので、片持梁3の
先端部にある赤外線吸収層5から基板領域1への熱抵抗
を大きくすることができ、赤外線吸収層5で変換された
熱により生じる温度差を大きくすることができる。この
温度差によりサーモパイル10の両端7a、7bには起電力V0
が生じる。いま赤外線センサ−チップが真空状態で実装
されていて、片持梁3の先端側で生じた熱はSi(シリコ
ン)の片持梁3だけを通って流れるものと仮定すると、
赤外線の入射エネルギーP0に対しサーモパイル10の起電
力V0は次のように表される。
V0=n・α・R0・P0 …(1) ここでnはサーモパイル10を構成するp形拡散層抵抗
6の本数、αはp形拡散層抵抗6のゼーベック係数で
あり、Al配線7のゼーベック効果については十分小さい
ので無視することができる。R0は片持梁3の先端部から
基板領域1へ到る熱抵抗であり、ここではSi片持梁3の
熱抵抗とその片持梁3上に形成されたAl配線7の熱抵抗
の並列合成抵抗となり次のように表される。
R0=L/(KSI・ASI+KAL・AAL) …(2) ここでLは片持梁3部分の長さ、KSI、KALはそれぞれ
Si、Alの熱伝導率、ASI、AALはそれぞれSi片持梁3、Al
配線7の断面積である。
いま片持梁3が、長さL=2mm、幅400μm、厚さが10
μmで、サーモパイル10が10本(n=10)のp形拡散層
抵抗6で構成されている赤外線センサを考えると、KSI
=1.41(W/cm・K)、KAL=2.36(W/cm・K)より、熱
抵抗R0は上記(2)式から次のような値となる。
R0=0.2/〔1.41×(400×10)×10-8 +2.36×(1×20)×10-8×10〕 =3.27×103(K/W) したがって、例えばα=1mV/KとするとP0=1mWの入
射に対してV0=32.7mVとなる。
次いで、このような片持梁式赤外線センサの製造方法
について簡単に説明する。最初にバイポーラプロセスと
同様にp形シリコン基板1にn形エピタキシャル層2を
10〜20μm成長させ、p形素子分離拡散(図示せず)を
片持梁3を3方から取り囲むようにU字形にp形シリコ
ン基板1に達するように行う。次にサーモパイル10を構
成するp形拡散層抵抗6を形成し、続いてn+コンタクト
領域8を形成する。次にウエーハ裏面にシリコン窒化膜
等の耐エッチング性膜を被着する。コンタクトホールの
エッチング、Al配線7形成の後、裏面の耐エッチング性
膜に窓をあけて、n形エピタキシャル層2を正電位にバ
イアスしながら、p形シリコン基板1を裏面よりKOH、E
DP(エチレンジアミン・ピロカテコール水溶液)等の強
アルカリ性の異方性シリコンエッチング液でエッチング
する(エレクトロケミカルエッチング)。エッチングが
進行してn形エピタキシャル層2へ達すると、エッチン
グは停止するがU字形に形成されたp形素子分離領域は
引続きエッチングされ、第7図に示すような片持梁構造
が完成する。
(発明が解決しようとする課題) 従来の赤外線センサにあっては、サーモパイル10がp
形拡散層抵抗6とAl配線7で構成されてp形拡散層抵抗
6のゼーベック効果だけしか利用されていなかったた
め、温度差に対する起電力V0の変換効率が低く、感度が
悪い。金属配線のために熱抵抗が低下して感度の低下を
招いている。金属配線とSiのバイメタル効果により、例
えば高温環境で片持梁3がそって、光学的アライメント
がずれ、この点でも感度の低下を招いてしまうという問
題点があった。
この発明は、このような従来の問題点に着目してなさ
れたもので、サーモパイルを1又は2以上の対のp形半
導体抵抗層とn形半導体抵抗層の直列接続構造とするこ
とにより、高感度化を実現することのできる赤外線セン
サを提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載
の赤外線センサは、半導体基板中の肉薄部により形成さ
れた基板領域から熱分離された熱分離領域と、該熱分離
領域に形成された赤外線吸収層とを備えてなる赤外線セ
ンサにおいて、前記熱分離領域中に前記赤外線吸収層か
ら前記基板領域へ向って形成され、1又は2以上の対の
一導電形半導体抵抗層及び反対導電形半導体抵抗層を、
交互に直列接続するとともに上下に積層してなるサーモ
パイルを有することを要旨とする。
そして、請求項2に記載の赤外線センサは、半導体基
板中の肉薄部により形成され基板領域から熱分離された
熱分離領域と、該熱分離領域に形成された赤外線吸収層
とを備えてなる赤外線センサにおいて、前記熱分離領域
中に前記赤外線吸収層から前記基板領域へ向って形成さ
れ、1又は2以上の対の一導電形半導体抵抗層及び反対
導電形多結晶シリコン抵抗層を、交互に直列接続すると
ともに上下に積層してなるサーモパイルを有することを
要旨とする。
(作用) 請求項1又は2に記載の赤外線センサによれば、サー
モパイルは、1又は2以上の対の一導電形半導体抵抗層
及び反対導電形半導体抵抗層若しくは反対導電形多結晶
シリコン抵抗層を交互に直列接続して構成されているの
で、一導電形半導体抵抗層及び反対導電形抵抗層の両ゼ
ーベック効果が利用される。ここで、サーモパイルの端
末間に生じる温度差に対する熱起電力は、前記2種類の
抵抗層のゼーベック係数の和と、赤外線の入射エネルギ
ー等との積に関連して求められるので、従来一方の導電
形半導体抵抗層のゼーベック効果のみを利用していたの
に比して、サーモパイルの端末間に生じる温度差に対す
る熱起電力の変換効率が格段に向上する。また、従来の
ように赤外線吸収層と基板領域との間を架けわたすよう
に金属配線を設ける必要がないので、金属配線を設ける
ことに起因する熱抵抗の低下及びバイメタル効果による
金属配線の変形による光学的アライメントのずれが防止
され、したがって、赤外線の単位入射量に対するサーモ
パイルの端末間に生じる温度差が大となり、この結果、
赤外線センサの高感度化が実現される。しかも、前記各
抵抗層を直列接続したことによる赤外線センサの高感度
化に加えて、サーモパイルを、各抵抗層を上下に積層さ
せて構成したので、例えば、各抵抗層が設けられる肉薄
部の厚さ及び長さをほぼ一定に規定するとともに、各抵
抗層の幅を一定としたとき、各抵抗層を上下に積層せず
に並列させて構成した場合と、各抵抗層を上下に積層さ
せて構成した場合との肉薄部の断面積を比較すると、後
者の場合の肉薄部の幅は、前者のもののほぼ半分となる
ため、後者の場合の肉薄部の断面積は、前者のもののほ
ぼ半分となる。ここで、肉薄部における熱抵抗は、肉薄
部の断面積と反比例関係にあるため、後者の場合の肉薄
部の熱抵抗は、前者のもののほぼ2倍まで高められるこ
ととなり、したがって、赤外線の単位入射量に対するサ
ーモパイルの端末間に生じる温度差が大となり、この結
果、赤外線センサのさらなる高感度化が実現されること
となる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図は、この発明の第1実施例を示す図
である。この実施例は熱分離領域として片持梁が用いら
れている。なお、第1図、第2図及び後述の各実施例を
示す図において前記第7図及び第8図における部材及び
部位と同一ないし均等のものは、前記と同一符号を以っ
て示し、重複した説明を省略する。
まず、赤外線センサの構成を説明すると、この実施例
では、p形拡散層抵抗6の中に、それぞれn形拡散層抵
抗(n形半導体抵抗層)11が形成されている。各p形拡
散層抵抗6とn形拡散層抵抗11とは片持梁3の先端側に
おいて同一対同志がコンタクトホールを介してAl配線7
により電気的に接続され、一方、固定部側である基板領
域1側では、n形拡散層抵抗11が隣接対のp形拡散層抵
抗6へ接続されている。即ち、p形拡散層抵抗6とn形
拡散層抵抗11からなる熱電対が複数個直列接続されてサ
ーモパイル20が構成されている。20a、20bはサーモパイ
ル20の出力端子である。
次いで、赤外線センサの製造方法の一例を説明するこ
とにより、その構成をさらに詳述する。
p形シリコン基板1にn形エピタキシャル層2を形成
した後、片持梁3を取り囲むようにU字形のp形素子分
離拡散(図示せず)をp形シリコン基板1へ達するよう
に行う。
次にボロンをイオン注入又はデポジションし、ドライ
ブインすることによりp形拡散層抵抗6を形成する。さ
らにその中にリンをイオン注入又はデポジションし、ド
ライブインすることによりn形拡散層抵抗11を形成す
る。
n+コンタクト領域8を形成した後にウエーハ裏面にシ
リコン窒化膜等の耐エッチング性膜をデポジションす
る。コンタクトホールのエッチング、Al配線7の形成後
に、裏面の耐エッチング性膜に窓をあけ、n形エピタキ
シャル層2を正電位にバイアスしながら、p形シリコン
基板1を裏面よりKOH、EDP等の異方性シリコンエッチン
グ液でエッチングすると、片持梁の下側部分のp形シリ
コン基板1並びにp形素子分離領域が除去され、片持梁
3が形成される。なお、p形拡散層抵抗6及びn形拡散
層抵抗11のコンタクト部には、オーミックとするための
p+領域及びn+領域を入れてもよい。
次に、作用を説明する。
サーモパイル20の出力V0は前記(1)式と同様にして
次のように表すことができる。
V0=n・(α+α)・R0・P0 …(3) ここでnはサーモパイル20を構成するp形とn形の拡
散層抵抗6、11からなる熱電対の本数、αとαはそ
れぞれp形拡散層抵抗6とn形拡散層抵抗11のゼーベッ
ク係数、R0は片持梁3の先端部から基板領域1へ到る熱
抵抗であり、次のように表される。
R0=L/(KSI・ASI) …(4) 前記従来例の場合と同様に、長さL=2mm、幅400μ
m、厚さ10μmの片持梁3を考えると、熱抵抗R0=3.55
×103(K/W)となって従来例より大になる。赤外線の入
射エネルギーがP0=1mWの場合、出力端子20a、20bから
得られるサーモパイル20の出力電圧V0は、n=10、α
=α=1mV/Kとすると、V0=71mVとなる。
このように、従来例よりも大なる出力電圧V0が得られ
るのは、p形拡散層抵抗6とn形拡散層抵抗11を用いる
ことにより実効的なゼーベック係数が大きくなったこと
と、金属配線による熱伝導がなくなり、熱抵抗R0が大に
なったことに起因している。また、金属配線が片持梁3
の先端部と固定部間を結ぶような構成となっていないた
め、バイメタル効果による片持梁3のそりがなくなり、
高温環境で光学的なアライメントのずれ発生が防止され
る。したがってこの点で感度の向上が得られる。
次に、第3図には、この発明の第2実施例を示す。こ
の実施例は、前記第1実施例のようにp形拡散層抵抗6
の中にn形拡散層抵抗を作る代りに、n形半導体抵抗層
としてシリコン酸化膜4上にn形多結晶シリコン抵抗12
を形成し、これを片持梁3の先端側で同一対のp形拡散
層抵抗6と結線する一方、固定部側では隣接するp形拡
散層抵抗6と結線するようにしたものである。なお、n
形多結晶シリコン抵抗12の上にもシリコン酸化膜が形成
されている。したがってp形拡散層抵抗6とn形多結晶
シリコン抵抗12からなる熱電対が複数個直列接続されて
サーモパイル30が構成されている。作用効果について
は、前記第1実施例のものとほぼ同様である。
第4図には、この発明の第3実施例を示す。この実施
例は熱分離領域として両持梁13が用いられている。この
両持梁13の中心位置に赤外線吸収層5が形成され、前記
第1実施例のものと同様のp形拡散層抵抗6とn形拡散
層抵抗11からなる熱電対の複数個で構成されたサーモパ
イル20が、赤外線吸収層5を中心として両固定部に向っ
てそれぞれ形成されている。
この実施例では、2つのサーモパイル20、20を直列接
続することにより、両持梁13からなる熱分離領域の熱抵
抗が半分になる不利をキャンセルできるので片持梁の場
合と同様の感度を有し、且つ強度的に強いものを作るこ
とができる。但し、占有面積は前記第1実施例のもの等
と比べて大きくなる。
第5図及び第6図には、この発明の第4実施例を示
す。この実施例は熱分離領域として絶縁体膜のダイヤフ
ラム14が用いられている。
シリコン基板1の表面にシリコン窒化膜、シリコン酸
化膜等の絶縁体膜を形成し、その裏面側のシリコン基板
1を選択的にエッチング除去することにより第5図に示
すような絶縁体からなるダイヤフラム14が得られる。
ダイヤフラム14上には、中心部に赤外線吸収層5が形
成され、その両側に、それぞれn形多結晶シリコン抵抗
12とp形多結晶シリコン抵抗15が交互に形成され、これ
らの各ペアからなる熱電対が複数個直列接続されてサー
モパイル40が構成されている。シリコン窒化膜やシリコ
ン酸化膜は単結晶シリコンと比べて熱伝導率がかなり小
さいため、このような絶縁体膜のダイヤフラム14によっ
てより効率的な熱分離を行うことができ、変換効率が高
められてより一層大なる出力電圧V0を得ることができ
る。
上述したように、各実施例に係る赤外線センサは、バ
イポーラICプロセスをベースに製造できるので増幅器や
温度補償回路を1チップ化して、高感度のスマート・セ
ンサを構成することができる。
[発明の効果] 以上説明したように、請求項1又は2に記載の赤外線
センサによれば、サーモパイルは、1又は2以上の対の
一導電形半導体抵抗層及び反対導電形半導体抵抗層若し
くは反対導電形多結晶シリコン抵抗層を交互に直列接続
して構成されているので、一導電形半導体抵抗層及び反
対導電形抵抗層の両ゼーベック効果が利用される。ここ
で、サーモパイルの端末間に生じる温度差に対する熱起
電力は、前記2種類の抵抗層のゼーベック係数の和と、
赤外線の入射エネルギー等との積に関連して求められる
ので、従来一方の導電形半導体抵抗層のゼーベック効果
のみを利用していたのに比して、サーモパイルの端末間
に生じる温度差に対する熱起電力の変換効率が格段に向
上する。また、従来のように赤外線吸収層と基板領域と
の間を架けわたすように金属配線を設ける必要がないの
で、金属配線を設けることに起因する熱抵抗の低下及び
バイメタル効果による金属配線の変形による光学的アラ
イメントのずれが防止され、したがって、赤外線の単位
入射量に対するサーモパイルの端末間に生じる温度差が
大となり、この結果、赤外線センサの高感度化が実現さ
れる。しかも、前記各抵抗層を直列接続したことによる
赤外線センサの高感度化に加えて、サーモパイルを、各
抵抗層を上下に積層させて構成したので、例えば、各抵
抗層が設けられる肉薄部の厚さ及び長さをほぼ一定に規
定するとともに、各抵抗層の幅を一定としたとき、各抵
抗層を上下に積層せずに並列させて構成した場合と、各
抵抗層を上下に積層させて構成した場合との肉薄部の断
面積を比較すると、後者の場合の肉薄部の幅は、前者の
もののほぼ半分となるため、後者の場合の肉薄部の断面
積は、前者のもののほぼ半分となる。ここで、肉薄部に
おける熱抵抗は、肉薄部の断面積と反比例関係にあるた
め、後者の場合の肉薄部の熱抵抗は、前者のもののほぼ
2倍まで高められることとなり、したがって、赤外線の
単位入射量に対するサーモパイルの末端間に生じる温度
差が大となり、この結果、赤外線センサのさらなる高感
度化を実現できるというきわめて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る赤外線センサの第1実施例を示
す縦断面図、第2図は同上第1実施例の平面図、第3図
はこの発明の第2実施例を示す縦断面図、第4図はこの
発明の第3実施例を示す縦断面図、第5図はこの発明の
第4実施例を示す縦断面図、第6図は同上第4実施例の
要部平面図、第7図は従来の赤外線センサの縦断面図、
第8図は同上従来例の平面図である。 1:p形シリコン基板(半導体基板)、 3:片持梁(熱分離領域)、 5:赤外線吸収層、 6:p形拡散層抵抗(p形半導体抵抗層)、 11:n形拡散層抵抗(n形半導体抵抗層)、 12:n形多結晶シリコン抵抗(n形半導体抵抗層)、 15:p形多結晶シリコン抵抗(p形半導体抵抗層)、 13:両持梁(熱分離領域)、 14:ダイヤフラム(熱分離領域)、 20、30、40:サーモパイル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板中の肉薄部により形成され基板
    領域から熱分離された熱分離領域と、該熱分離領域に形
    成された赤外線吸収層とを備えてなる赤外線センサにお
    いて、 前記熱分離領域中に前記赤外線吸収層から前記基板領域
    へ向って形成され、1又は2以上の対の一導電形半導体
    抵抗層及び反対導電形半導体抵抗層を、交互に直列接続
    するとともに上下に積層してなるサーモパイルを有する
    ことを特徴とする赤外線センサ。
  2. 【請求項2】半導体基板中の肉薄部により形成され基板
    領域から熱分離された熱分離領域と、該熱分離領域に形
    成された赤外線吸収層とを備えてなる赤外線センサにお
    いて、 前記熱分離領域中に前記赤外線吸収層から前記基板領域
    へ向って形成され、1又は2以上の対の一導電形半導体
    抵抗層及び反対導電形多結晶シリコン抵抗層を、交互に
    直列接続するとともに上下に積層してなるサーモパイル
    を有することを特徴とする赤外線センサ。
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