JP5369196B2 - 赤外線撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、赤外線撮像素子及びその製造方法に関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を応用した赤外線撮像素子が開発されている。
小型化とオンチップ化が可能である非冷却型の赤外線撮像素子において、赤外線検出部を、周囲から熱的に分離し、熱電変換効率を向上することが、赤外線の検出感度向上のために重要である。
例えば、特許文献1には、シリコン基板に形成された凹部上に赤外線検出部が支持脚で支持された熱型赤外線固体撮像装置において、支持脚上の配線層の熱伝導率が小さくなるように、配線層が比抵抗の高い材料を含む構成が開示されている。このような技術を用いても、赤外線の検出感度は不十分であり改良の余地がある。
特許第3715886号公報
本発明は、高感度の赤外線撮像素子及びその製造方法を提供する。
本発明の一態様によれば、基板と、前記基板の上に、前記基板と離間して設けられ、赤外線を吸収する赤外線吸収部と、前記赤外線吸収部と前記基板との間に設けられ、前記基板と離間し、前記赤外線吸収部と熱的に接続され、前記赤外線吸収部で吸収された赤外線による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部と、を有する検出部と、前記基板の上に前記基板と離間して設けられ、前記電気信号を伝達する配線と、前記配線に電気的に接続され、前記配線から前記基板に向けて延在する配線領域接続部と、一端が前記配線領域接続部の前記基板の側の端に接続され、他端が前記熱電変換部に直接接して接続され、前記電気信号を前記熱電変換部から前記配線領域接続部を介して前記配線に伝達する支持梁配線を有し、前記検出部を前記基板の上方に支持する支持梁と、を備え、前記支持梁配線は 、前記配線領域接続部の前記基板の側の前記端の高さにおいて、前記基板から前記検出部 に向かう方向に対して垂直な平面内に延在していることを特徴とする赤外線撮像素子が提供される。
本発明の別の一態様によれば、基板と、前記基板の上に、前記基板と離間して設けられ 、赤外線を吸収する赤外線吸収部と、前記赤外線吸収部と前記基板との間に設けられ、前 記基板と離間し、前記赤外線吸収部と熱的に接続され、前記赤外線吸収部で吸収された赤 外線による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部と、を有する検出部と、前記熱電変 換部の一部の上に接して設けられたシリサイド膜と、前記基板の上に、前記基板と離間し て設けられ、前記電気信号を伝達する配線と、前記配線に電気的に接続され、前記配線か ら前記基板に向けて延在する配線領域接続部と、一端が前記配線領域接続部の前記基板の 側の端に接続され、他端が前記シリサイド膜に直接接して接続され、前記電気信号を前記 熱電変換部から前記配線領域接続部を介して前記配線に伝達する支持梁配線を有し、前記 検出部を前記基板の上方に支持する支持梁と、を備え、前記支持梁配線は、前記配線領域 接続部の前記基板の側の前記端の高さにおいて、前記基板から前記検出部に向かう方向に 対して垂直な平面内に延在していることを特徴とする赤外線撮像素子が提供される。
本発明の別の一態様によれば、基板と、前記基板の上に、前記基板と離間して設けられ、赤外線を吸収する赤外線吸収部と、前記赤外線吸収部と前記基板との間に設けられ、前記基板と離間し、前記赤外線吸収部と熱的に接続され、前記赤外線吸収部で吸収された赤外線による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部と、を有する検出部と、前記基板の上に、前記基板と離間して設けられ、前記電気信号を伝達する配線と、前記配線に電気的に接続され、前記配線から前記基板に向けて延在する配線領域接続部と、前記電気信号を前記熱電変換部から前記配線領域接続部を介して前記配線に伝達する支持梁配線を有し、前記検出部を前記基板の上方に支持する支持梁と、を有し、前記支持梁配線は、前記熱電 変換部に直接接して、または、前記熱電変換部の一部の上に接して設けられたシリサイド 膜に直接接して接続され、前記支持梁配線は、前記配線領域接続部の前記基板の側の前記 端の高さにおいて、前記基板から前記検出部に向かう方向に対して垂直な平面内に延在し ている赤外線撮像素子の製造方法であって、前記基板の上に前記熱電変換部となる半導体層を形成する工程と、前記半導体層の上に前記支持梁配線となる導電膜を形成する工程と、前記導電膜の上に前記赤外線吸収部となる赤外線吸収層を形成する工程と、前記半導体 層及び前記導電膜を加工する工程と、前記半導体層及び前記導電膜の加工の後に、前記赤外線吸収層のうちの前記配線が配置される配線領域の部分に、前記導電膜に到達するコンタクトホールを形成した後、前記コンタクトホールに導電材料を埋め込んで前記配線領域接続部を形成する工程と、前記配線領域接続部の上に前記配線を形成する工程と、前記赤外線吸収層を工する工程と、前記基板のうちの前記熱電変換部及び前記支持梁に対向する部分を除去して、前記熱電変換部及び前記支持梁と、前記基板と、を互いに離間させ 、前記検出部及び前記支持梁を形成する工程と、を備えたことを特徴とする赤外線撮像素子の製造方法が提供される。
本発明によれば、高感度の赤外線撮像素子及びその製造方法が提供される。
赤外線撮像素子を示す模式的断面図である。 赤外線撮像素子を示す模式的平面図である。 比較例の赤外線撮像素子を示す模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子を示す模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子を示す模式的断面図である。 赤外線撮像素子を示す模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子を示す模式的平面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を例示する模式的平面図である。 赤外線撮像素子の製造方法を例示するフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る赤外線撮像素子の構成を例示する模式的断面図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る赤外線撮像素子の構成を例示する模式的平面図である。
すなわち、図1は、図2のA−A’線断面図である。
図1及び図2に表したように、本発明の第1の実施形態に係る赤外線撮像素子10は、基板110と、検出部125と、配線140と、配線領域接続部160と、支持梁130(支持脚)と、を備える。
検出部125は、赤外線吸収部150と、熱電変換部120と、を有する。
赤外線吸収部150は、基板110の上に、基板110と離間して設けられ、赤外線を吸収する。
熱電変換部120は、赤外線吸収部150と基板110との間に設けられ、基板110と離間し、赤外線吸収部150と熱的に接続される。熱電変換部120は、赤外線吸収部150で吸収された赤外線による温度変化を電気信号に変換する。
配線140は、基板110の上に、基板110から離間して設けられ、熱電変換部120で変換された電気信号を、伝達する。すなわち、熱電変換部120で変換された電気信号は、配線140を介して、例えば、赤外線撮像素子10の外部に向けて伝達される。
配線領域接続部160は、配線140に電気的に接続され、配線140から基板110に向けて延在する。配線領域接続部160は、例えばコンタクトプラグである。
支持梁130は、支持梁配線133を有し、検出部125を基板110の上方に支持する。すなわち、支持梁130の一端は、配線領域接続部160の部分で基板110の上方に接続され、支持梁130の他端は、検出部125に接続される。これにより、支持梁130は、検出部125を基板110の上方に、基板110と離間して、支持する。
支持梁配線133の一端は、配線領域接続部160の基板110の側の端160eに接続される。支持梁配線133の他端は、熱電変換部120に接続される。支持梁配線133は、電気信号を、熱電変換部120から配線領域接続部160を介して配線140に伝達する。
ここで、基板110の主面110aに対して垂直な方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とし、Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
また、基板110から検出部125に向かう方向を、便宜的に「上方向」または「上方」と言い、上方の側を「上側」と言い、上の面を「上面」ということにする。そして、検出部125から基板110に向かう方向を、便宜的に「下方向」または「下方」と言い、下方の側を「下側」と言い、下の面を「下面」ということにする。
支持梁130は、例えば、X−Y平面内に延在する。
本具体例においては、支持梁130は、支持梁配線133に加え、支持梁配線133の下側に設けられた支持梁中間絶縁層132と、支持梁中間絶縁層132の下側に設けられた支持梁下側絶縁層131と、支持梁配線133の上側に設けられた支持梁被覆層134と、をさらに有する。なお、支持梁下側絶縁層131、支持梁中間絶縁層132及び支持梁被覆層134は必要に応じて設けられれば良く、そのいずれかは省略されても良い。
図2に表したように、本具体例では、検出部125の一端と他端のそれぞれに支持梁130が1つずつ設けられ、検出部125は、2つの端で基板110の上方に支持されている。2つの端の構造は同様とすることができるので、以下では、1つの端について説明する。
ここで、基板110上において、検出部125が設けられる領域を検出領域125Rとし、配線140が設けられる領域を配線領域140Rとし、検出領域125Rと配線領域140Rとの間の領域を支持領域130Rとする。
本具体例では、基板110には例えばシリコン基板が用いられる。
図1に表したように、基板110の上に、絶縁層111が設けられ、その上に熱電変換部120が形成される。絶縁層111には、例えばシリコン酸化膜が用いられる。
絶縁層111の上に、熱電変換部120となる半導体層120fが設けられる。
熱電変換部120には、例えば、熱電変換素子となるpn接合ダイオード(例えばシリコンpn接合ダイオード)を用いることができ、これにより、低ノイズで高感度に、熱の変化を電気信号に変換することができる。すなわち、半導体層120fは、半導体層を含み、例えば、pn接合ダイオードを含むことができる。ただし、本実施形態は、これ以外にも、熱電変換部120には、抵抗素子やトランジスタなどを用いることもできる。
なお、1つの熱電変換部120に複数の熱電変換素子を設けることができる。例えば、1つの熱電変換部120に、複数のpn接合ダイオードを設けることができ、複数のpn接合ダイオードは互いに接続される。接続された複数のpn接合ダイオードのうちの一端が、支持梁配線133に接続される。
検出領域125Rにおいては、熱電変換部120の下側に絶縁層111が設けられ、絶縁層111と基板110との間には、空隙110cが設けられている。すなわち、検出部125と基板110との間には、空隙110cが設けられている。
配線領域140Rにおいては、基板110の主面110aの上に絶縁層111が設けられ、その上に半導体層120fからなる下層柱部120pが設けられている。熱電変換部120の上面(基板110とは反対の側の面)と、下層柱部120pの上面とは、基板110からみて同じ高さである。
支持梁130の支持梁配線133は、熱電変換部120の上面と、下層柱部120pの上面と、の上に設けられている。
支持梁下側絶縁層131は、絶縁層111により形成されている。
支持梁中間絶縁層132には、例えばシリコン酸化膜を用いることができる。すなわち、支持梁中間絶縁層132は、後述するように、熱電変換部120となる半導体層120fの一部が除去されてその空間に埋め込まれたシリコン酸化膜により形成されることができる。
本具体例では、支持梁配線133の上に支持梁被覆層134が設けられている。支持梁被覆層134は、被覆層150aにより形成されている。被覆層150aは、検出領域125R及び配線領域140Rに延在している。すなわち、被覆層150aのうちの支持領域130Rの部分が支持梁被覆層134となる。
支持梁130は、熱電変換部120(検出部125)を基板110の上方に基板110と離間して支持する際に、支持梁130を介しての、熱電変換部120と配線140(基板110)との間の熱伝導をできるだけ小さくするために、支持梁130には低熱伝導率の材料が用いられることが望ましい。また、支持梁130は、設計上可能な範囲で、より細く、より長く配置されることが望ましい。このために、支持梁130は、例えば、X−Y平面内で折りたたまれたミアンダ状や、スパイラル状の形状を有していても良い。
支持梁配線133には、Ti、Co及びNiなどを用いることができる。
被覆層150a(支持梁被覆層134)には、例えばシリコン酸化膜を用いることができる。また、被覆層150a(支持梁被覆層134)には、後述するように、エッチングストッパ膜として機能するシリコン窒化膜を用いても良い。
検出領域125Rにおいて、熱電変換部120の上(基板110とは反対の側)に、赤外線吸収部150が設けられる。本具体例では、熱電変換部120の上に、支持梁130の一部である支持梁配線133が設けられ、支持梁配線133の上に被覆層150aが設けられ、被覆層150aの上に赤外線吸収部150となる赤外線吸収層150fが設けられている。
赤外線吸収層150f(赤外線吸収部150)には、例えばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜などが用いられる。ただし、本実施形態はこれに限らず、赤外線吸収層150f(赤外線吸収部150)には、赤外線を吸収する任意の材料を用いることができる。
配線領域140Rにおいては、半導体層120fからなる下層柱部120pの上に、支持梁配線133の一端が接続され、支持梁配線133の上に被覆層150aが設けられ、被覆層150aの上に、赤外線吸収層150fからなる上層柱部150pが設けられ、上層柱部150pの上に配線140が設けられている。
そして、配線領域140Rにおいて、上層柱部150pと被覆層150aとをZ軸方向に沿って貫通し、配線140と支持梁配線133とを電気的に接続する配線領域接続部160が設けられる。
すなわち、例えば、上層柱部150pと被覆層150aとをZ軸方向に沿って貫通する貫通ホールが設けられ、その貫通ホールの内部に導電材料が埋め込まれ、貫通ホールの下側の支持梁配線133に電気的に接続された配線領域接続部160が形成される。そして、配線領域接続部160の上に配線140が形成される。これにより、熱電変換部120と配線140とは、支持梁配線133及び配線領域接続部160を介して、電気的に接続される。
既に説明したように、熱電変換部120は、赤外線吸収部150と熱的に接続される。 本具体例では、検出領域125Rにおいて、熱電変換部120と赤外線吸収部150との間に、支持梁配線133が設けられるが、支持梁配線133の厚さは薄く、熱電変換部120と赤外線吸収部150とは、実質的に熱的に接続されると見なせる。また、本具体例では、検出領域125Rにおいて、支持梁配線133と赤外線吸収部150との間に被覆層150aが設けられるが、この被覆層150aの厚さは薄く、熱電変換部120と赤外線吸収部150とは、実質的に熱的に接続されると見なせる。
また、既に説明したように、赤外線吸収部150には、赤外線を吸収する性質を有する例えばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜などを用いることができ、また、被覆層150aにも、同様に、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜等を用いることができる。このように、被覆層150aに、赤外線を吸収する材料を用いる場合には、検出領域125Rにおける被覆層150aは、赤外線吸収部150の一部と見なしても良い。
このように、赤外線吸収部150と熱電変換部120とは、熱的に接触して設けられる。
一方、赤外線吸収部150及び熱電変換部120を含む検出部125、並びに、支持梁130は、基板110から離間して設けられ、これにより、基板110に対しての熱伝導が低くなる。
赤外線撮像素子10の1つの画素となる赤外線検出素子は、赤外線吸収部150及び熱電変換部120を含む検出部125と、支持梁130と、を含む。
1つの画素となる赤外線検出素子は、例えばマトリクス状に複数設けられ、赤外線撮像領域を形成する。そして、それぞれの画素の間において、配線140が格子状に設けられており、それぞれの画素における熱電変換部120の出力が、支持梁130及び配線140を介して、赤外線撮像領域の外に引き出され、各画素で検出された赤外線の強度が出力される。このように、複数の検出部125のそれぞれの間に配線140が設けられる。
本実施形態に係る赤外線撮像素子10においては、配線140から基板110に向けて配線領域接続部160が延在し、支持梁配線133の一端が、配線領域接続部160の基板110の側の端160eに接続される。そして、支持梁配線133の他端は、熱電変換部120に接続される。支持梁配線133は、配線領域接続部160の基板110の側の端160eの高さ(基板110からみたときの高さ)において、X−Y平面内(基板110から検出部125に向かう方向に対して垂直な平面内)に延在している。
このような赤外線撮像素子10の支持領域130Rにおいては、支持梁配線133の上面には、比較的薄い被覆層150aからなる支持梁被覆層134が設けられているだけであり、支持梁130の厚さt130(Z軸方向に沿った長さ)は比較的薄い。
これにより、検出部125からの熱伝導に大きく影響を与える支持梁130の断面積(支持梁130の延在方向に対して垂直な平面で支持梁130を切断したときの断面積)を縮小できる。これにより、検出部125の断熱性を向上できる。本実施形態に係る赤外線撮像素子10によれば、高感度の赤外線撮像素子を提供することができる。
(比較例)
図3は、比較例の赤外線撮像素子の構成を例示する模式的断面図である。
すなわち、同図は、図2のA−A’線断面に相当する断面図である。
図3に表したように、比較例の赤外線撮像素子19においては、配線領域140Rにおいて、基板110の上に絶縁層111が設けられ、絶縁層111の上に、半導体層120fからなる下層柱部120pが設けられ、下層柱部120pの上に、赤外線吸収層150fからなる上層柱部150pが設けられ、上層柱部150pの上に支持梁配線133の一端が接続され、支持梁配線133の一端の上に配線140が設けられている。
支持梁配線133は、配線領域140R、支持領域130R及び検出領域125Rに延在している。支持領域130R及び検出領域125Rにおいては、支持梁配線133の上に被覆層150aが設けられている。支持領域130Rにおける被覆層150aが支持梁被覆層134となる。
検出領域125Rにおいては、基板110の上方に基板110と離間して絶縁層111が設けられ、絶縁層111の上に熱電変換部120が設けられ、熱電変換部120の上に赤外線吸収部150が設けられ、赤外線吸収部150の上に支持梁配線133が設けられ、支持梁配線133の上に被覆層150aが設けられている。
そして、熱電変換部120と支持梁配線133を接続するための検出領域接続部165が、赤外線吸収部150を貫通して設けられている。検出領域接続部165によって、支持梁配線133と熱電変換部120とが電気的に接続される。
支持領域130Rにおいては、基板110の上方に基板110と離間して絶縁層111が設けられ、絶縁層111の上に半導体層120fが設けられ、半導体層120fの上に赤外線吸収層150fが設けられ、赤外線吸収層150fの上に支持梁配線133が設けられ、支持梁配線133の上に被覆層150aが設けられる。支持領域130Rにおいて、絶縁層111が支持梁下側絶縁層131となり、半導体層120fが支持梁中間絶縁層132となり、赤外線吸収層150fが支持梁上側絶縁層135となり、被覆層150aが支持梁被覆層134となる。
このように、比較例の赤外線撮像素子19においては、支持梁130は、支持梁下側絶縁層131、支持梁中間絶縁層132、支持梁上側絶縁層135、支持梁配線133及び支持梁被覆層134を含み、本実施形態に係る赤外線撮像素子10に比べて、支持梁130に含まれる層が、支持梁上側絶縁層135の分だけ多い。
比較例の赤外線撮像素子19は、例えば特許文献1に記載されている構成に相当する。すなわち、赤外線撮像素子19においては、基板110に設けられた空隙110cの上に、検出部125(赤外線吸収部150と熱電変換部120とを含む)が支持梁130により支持され、支持梁130に、熱電変換部120と基板110(配線140)とを電気的に接続する支持梁配線133が設けられ、支持梁配線133と基板110との間にコンタクト層(検出領域接続部165)が設けられている。
そして、この検出領域接続部165は、熱電変換部120から上方に延在し、支持梁配線133に接続されており、支持梁配線133はX−Y平面内に延在して配線140に接続されている。
すなわち、比較例の赤外線撮像素子19においては、基板110の上方に設けられる配線140と熱電変換部120とを電気的に接続し、Z軸方向に延在するコンタクト層(検出領域接続部165)が検出領域125Rに設けられ、このコンタクト層の上側に支持梁配線133が接続されている。
このため、赤外線撮像素子19においては、支持梁配線133の下に、コンタクト層(検出領域接続部165)が貫通する層(赤外線吸収層150f)からなる支持梁上側絶縁層135が設けられる。このため、支持梁130の厚さt130が厚い。
これに対し、本実施形態に係る赤外線撮像素子10においては、基板110の上方に設けられる配線140と熱電変換部120とを電気的に接続し、Z軸方向に延在するコンタクト層(配線領域接続部160)が配線領域140Rに設けられる。そして、このコンタクト層(配線領域接続部160)の下側に支持梁配線133が接続されている。このため、コンタクト層(配線領域接続部160)が貫通する層は、支持梁配線133の上方に配置されることになり、この層は、除去可能であり、支持梁130には含まれない。これにより、支持梁130の厚さt130を薄くすることができる。
なお、本実施形態に係る赤外線撮像素子10において、支持梁配線133には、例えば配線140よりも高抵抗の材料を用いることができる。すなわち、支持梁配線133の比抵抗は、配線140よりも高く設定することができる。これにより、支持梁配線133の熱伝導率をより低くすることができる。一方、配線140は、低抵抗の材料を用いることで、電気信号を効率良く伝達でき、赤外線撮像素子の感度を向上できる。
なお、配線領域140Rにおける支持梁配線133の基板110の側の層(本具体例では、下層柱部120p)の材料と、検出領域125Rにおける支持梁配線133の基板110の側の層(本具体例では、熱電変換部120)の材料と、は互いに実質的に同じであることが望ましい。本具体例では、下層柱部120pは半導体層120fからなり、熱電変換部120は半導体層120fからなり、両者の材料は等しい。これにより、支持梁配線133の形成が安定化し、信頼性が向上し、また、歩留まりなどの生産性が向上する。
(第1実施例)
以下、本実施形態に係る第1実施例の赤外線撮像素子の製造方法について説明する。
図4〜図13は、第1実施例に係る赤外線撮像素子の製造方法を例示する工程順模式的断面図である。
図4に表したように、まず、基板110の上に、絶縁層111を形成し、絶縁層111の上に半導体層120fを形成する。基板110には、例えば単結晶シリコン基板が用いられる。絶縁層111には、例えば、埋め込みシリコン酸化膜が用いられる。半導体層120fには、例えば単結晶シリコン層が用いられる。すなわち、SOI(Semiconductor On Insulator)基板が形成される。
図5に表したように、支持領域130Rに対応する部分の半導体層120fを、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術により除去し、半導体層120fが除去された空間に素子分離層200を埋め込む。素子分離層200は、後で支持梁中間絶縁層132となる。エッチングには、例えばRIE(Reactive Ion Etching)を用いることができる。素子分離層200には、例えばシリコン酸化膜を用いることができる。例えば、半導体層120fが除去された空間に、シリコン酸化膜をCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)により埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing)で平坦化し、素子分離層200が形成される。
この素子分離層200に用いられるシリコン酸化膜は、赤外線撮像領域の内部と外部とを分離する素子分離層、及び、複数の画素(赤外線検出素子)どうしを分離する素子分離層、としても用いられる。
この後、半導体層120fの表面部分に、絶縁層120gを形成する。この絶縁層120gは、半導体層120fの表面の部分を酸化させて形成しても良く、また、半導体層120f及び素子分離層200の上に別途シリコン酸化膜を設けて形成しても良い。
次に、図6に表したように、熱電変換部120となるpn接合ダイオードを形成する。例えば、検出領域125Rの半導体層120fにおいて、フォトリソグラフィ技術とイオン注入により、p拡散層領域121、p領域122、及び、n拡散層領域123を形成する。
例えば、フォトリソグラフィ技術により、n拡散層領域123の領域を規定し、イオン注入を行い、n拡散層領域123を形成する。
次に、半導体層120fの深い領域に、p拡散層領域121の一部となるp電極領域121aを形成し、半導体層120fの浅い領域(表面)に、p拡散層領域121の別の一部となるpコンタクト拡散層領域121bを形成する。pコンタクト拡散層領域121bは、半導体層120fの浅い領域(表面)において、n拡散層領域123と離間している。pコンタクト拡散層領域121bとp電極領域121aとの間に、両者を連結するp拡散層中間領域121cが形成される。
拡散層領域121とn拡散層領域123との間に、p領域122が形成される。
拡散層領域123の形成時に、配線領域140Rにおいては、半導体層120fの表面部分にn拡散層123aが形成される。また、配線領域140Rにおいて、半導体層120fの深い領域に、p拡散層122aが形成される。
この後、配線領域140R、支持領域130R及び検出領域125Rにおいて、絶縁層120gが除去される。
次に、図7に表したように、半導体層120fの表面において、p拡散層領域121のn拡散層領域123の側の端部から、n拡散層領域123のp拡散層領域121の側の端部までを覆うように、ブロック膜205を形成する。ブロック膜205には、例えばシリコン酸化膜を用いることができる。例えば、半導体層120fの表面を含む全面にシリコン酸化膜をCVD法によって形成した後、フォトリソグラフィとRIEによりこのシリコン酸化膜をパターニングし、ブロック膜205が形成される。また、場合によっては、上記の絶縁層120gを除去せず、所定の形状に加工してブロック膜205とすることができる。
ブロック膜205は、後述するシリサイド工程において、n拡散層領域123とp拡散層領域121とが電気的に導通しないように、ブロックするための機能を有する。
次に、図8に表したように、支持梁配線133となる導電膜206を例えばスパッタ法により形成する。導電膜206には、例えばTi膜を用いることができる。導電膜206の厚さは、例えば50nm(ナノメートル)とすることができる。この後、例えば、650℃の窒素雰囲気においてアニールすることにより、n拡散層領域123の導電膜206の側の部分にn側シリサイド膜123sが形成され、p拡散層領域121の導電膜206の側の部分にp側シリサイド膜121sが形成される。本具体例では、n側シリサイド膜123s及びp側シリサイド膜121sは、TiSi膜である。
半導体層120fの表面において、n拡散層領域123とp拡散層領域121との間の領域がブロック膜205によって覆われているので、n拡散層領域123とp拡散層領域121との間の領域にはシリサイド膜が形成されず、n拡散層領域123とp拡散層領域121とは電気的に導通しない。
一方、配線領域140Rにおいては、n拡散層123aの導電膜206の側の部分に配線領域シリサイド膜123bが形成される。
なお、導電膜206には、Co及びNiなども用いることができ、導電膜206には、シリサイドを形成できる任意の金属を用いることができる。
本実施例では、配線領域140Rにおける支持梁配線133の基板110の側の層は、シリサイド膜(配線領域シリサイド膜123b)である。また、検出領域125Rにおける支持梁配線133の基板110の側の層も、シリサイド膜(n側シリサイド膜123s及びp側シリサイド膜121s)である。これにより、支持梁配線133と熱電変換部120との低抵抗接続、並びに、支持梁配線133と、下層柱部120p及び配線領域接続部160との低抵抗接続が可能となる。
次に、図9に表したように、検出領域125Rのうちの電極となる部分、並びに、配線領域140R及び支持領域130Rを覆うようにレジスト層209を形成する。
検出領域125Rのうちの電極となる部分は、熱電変換部120の電極208となる部分である。本具体例では、熱電変換部120の電極208となる部分は、n拡散層領域123とされている。従って、レジスト層209は、配線領域140R及び支持領域130Rの他に、n拡散層領域123の側のブロック膜205の一部、及び、n拡散層領域123を覆う。
なお、検出領域125Rのうちの電極(熱電変換部120の電極208)となる部分は、例えば、熱電変換部120におけるpn接合ダイオードの配置の構成により、n拡散層領域123及びp拡散層領域121のいずれかとすることができる。例えば、熱電変換部120の電極208として、p拡散層領域121が用いられる場合は、レジスト層209は、配線領域140R及び支持領域130Rの他に、p拡散層領域121の側のブロック膜205の一部、及び、p拡散層領域121を覆うことになる。
そして、レジスト層209をマスクにして、導電膜206をエッチングして、レジスト層209に覆われていない部分の導電膜206を除去する。このエッチングには、例えば、アンモニアと過酸化水素との混合液によるウエットエッチングを用いることができる。この後、レジスト層209を剥離する。
なお、この工程において、支持領域130Rにおけるレジスト層209のパターン形状(X−Y平面内における形状)は、例えば、支持梁130の形状に対応した形状とすることができる。また、後述するように、支持領域130Rにおけるレジスト層209のパターン形状は、例えば、支持領域130Rの全体を覆う形状としても良く、この場合には、例えば、この後のDeepRIE加工工程において、支持梁130は一括して加工される。
次に、図10に表したように、CVD法を用いて、被覆層150aとなるシリコン酸化膜を形成し、さらに、被覆層150aの上に、赤外線吸収層150fとなるシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜を形成する。そして、配線領域140Rにおいて、赤外線吸収層150fの上面から支持梁配線133に到達するコンタクトホール211を形成する。
コンタクトホールエッチングにおいては、通常、製造マージンを考慮してオーバーエッチングを施す。支持梁配線133の膜厚が薄いことから、コンタクトホール211が支持梁配線133を貫通し、コンタクト抵抗が増大することが懸念される。しかし、本実施例では、配線領域シリサイド膜123bを形成しているため、配線領域シリサイド膜123b上でコンタクトホールエッチングが止まる。このように、n拡散層123a及び配線領域シリサイド膜123bを用いた本構造により、コンタクト抵抗の増大が抑えられる。
次に、図11に表したように、コンタクトホール211に、例えばスパッタ法により導電層を埋め込み、例えばCMPで平坦化して、配線領域接続部160を形成する。この後、配線140となる例えばアルミニウム合金をスパッタ法により堆積し、パターニングすることにより、配線140を形成する。
次に、図12に表したように、フォトリソグラフィとエッチングにより、支持領域130Rの赤外線吸収層150fを除去して、支持梁130の断面を縮小する。
そして、基板110の主面110aまで貫通する貫通ホール(図示しない)を形成する。
そして、図13に表したように、貫通ホールを介して、基板110の表面部分をエッチングして、支持梁130及び熱電変換部120と、基板110と、の間に空隙110cを形成する。このエッチングには、例えば、TMAH(Tetra-Methyl-Ammonium-Hydroxide)を用いた異方性ウエットエッチングを用いることができる。
以上の工程によって、第1実施例に係る赤外線撮像素子11が形成される。
本実施例に係る赤外線撮像素子11によれば、検出部125からの熱伝導を支配する支持梁配線133の断面積を縮小し、検出部125の断熱性を向上することができる。これにより、高感度の赤外線固体撮像素子が提供できる。
(第2の実施の形態)
図14は、本発明の第2の実施形態に係る赤外線撮像素子の構成を例示する模式的断面図である。
図14に表したように、本実施形態に係る赤外線撮像素子20においては、支持領域130Rの支持梁配線133の上面に設けられる支持梁被覆層134が、支持梁配線133に対してエッチングストッパ膜と機能する。これ以外は、第1の実施形態に係る赤外線撮像素子10と同様なので説明を省略する。
赤外線撮像素子20においては、例えば、支持梁配線133にはTi膜が用いられ、支持梁被覆層134(すなわち、被覆層150a)には、シリコン窒化膜が用いられる。
このシリコン窒化膜からなる支持梁被覆層134は、例えば赤外線吸収層150fをエッチング加工する際のエッチングストッパ膜となる。
すなわち、本実施形態に係る赤外線撮像素子20においては、支持梁130は、支持梁配線133の上側(基板110とは反対の側)において支持梁配線133に積層され、赤外線吸収部150となる層(赤外線吸収層150f)をエッチングするエッチャントに対してのエッチング速度が支持梁配線133よりも低いエッチングストッパ膜(支持梁被覆層134)をさらに含む。
このように、支持梁配線133の上にエッチングストッパ膜を設けることで、支持梁配線133の上側の層(例えば赤外線吸収部150となる赤外線吸収層150f)をエッチバックして支持梁130の厚さt130を縮小する際に、エッチングストッパ膜により、このエッチバックの進行を精度良く止めることができ、支持梁130の厚さt130を均一にすることができる。すなわち、支持梁130の断面形状を均一にできる。これにより、画素の感度ばらつきを抑制することができる。
また、後述するように、支持梁被覆層134の構成を適正化し、支持梁130における膜応力が上下方向(Z軸方向)で打ち消しあうように制御することもできる。
すなわち、センサ感度向上のために行われる支持梁配線133の上の層のエッチング精度が向上でき、高感度の赤外線固体撮像素子を安定して製造することができる。
(第2実施例)
以下、本実施形態に係る第2実施例の赤外線撮像素子の製造方法について説明する。第2実施例においては、第1実施例に関して説明した図4〜図9の工程までは第1実施例と同様とすることができるので、それ以降の工程に関して説明する。
図15〜図18は、第2実施例に係る赤外線撮像素子の製造方法を例示する工程順模式的断面図である。
図15に表したように、図9に関して説明した工程の後、レジスト層209を剥離し、その後、支持梁配線133となる導電膜206の上に、エッチングストッパ膜として機能する被覆層150aとなるシリコン窒化膜207を形成する。
その後、シリコン窒化膜207の上に、赤外線吸収層150fとなるシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜を形成する。そして、配線領域140Rにおいて、赤外線吸収層150fの上面から支持梁配線133に到達するコンタクトホール211を形成する。
次に、図16に表したように、コンタクトホール211に導電層を埋め込み、CMPで平坦化して配線領域接続部160を形成する。この後、例えばアルミニウム合金などからなる配線140を形成する。
次に、図17に表したように、フォトリソグラフィとエッチングにより、支持領域130Rの赤外線吸収層150fを除去して、支持梁130の断面を縮小する。このシリコン酸化膜からなる赤外線吸収層150fのエッチングの際に、シリコン窒化膜207がエッチングストッパとして機能し、エッチングが高精度で制御される。
そして、基板110の主面110aまで貫通する貫通ホール(図示しない)を形成する。
そして、図18に表したように、貫通ホールを介して、基板110の表面部分をエッチングして、支持梁130及び熱電変換部120と、基板110と、の間に空隙110cを形成し、第2実施例に係る赤外線撮像素子21が形成される。
図19は、本発明の第2実施例に係る別の赤外線撮像素子の構成を例示する模式的断面図である。
図19に表したように、第2実施例に係る別の赤外線撮像素子22においては、支持梁被覆層134が、上記のシリコン窒化膜207と、シリコン窒化膜207と支持梁配線133との間に設けられた絶縁膜207aと、を有する。これ以外は、赤外線撮像素子21と同様なので説明を省略する。
赤外線撮像素子22においては、支持梁被覆層134は、エッチングストッパとして機能するシリコン窒化膜207と、絶縁膜207aと、の2層構造を有している。例えば、絶縁膜207aに用いる材料(成膜方法を含む)及び絶縁膜207aの膜厚を、支持梁130における膜応力が上下方向(Z軸方向)で打ち消しあうように制御することができる。すなわち、支持梁配線133の上面に配置される支持梁被覆層134(本具体例ではシリコン窒化膜207及び絶縁膜207a)と、支持梁配線133の下面に配置される層(本具体例では支持梁下側絶縁層131及び支持梁中間絶縁層132)と、に用いられる材料(成膜方法を含む)及び膜厚を制御することで、支持梁130に印加される上下方向の膜応力を縮減することができる。これにより、例えば支持梁133の反りなどが抑制でき、赤外線撮像素子の動作をより高精度化できる。
なお、赤外線撮像素子22は、図15に関して説明したシリコン窒化膜207の形成の前に、導電膜206の上に絶縁膜207aを形成し、他の工程は赤外線撮像素子21と同様の方法を採用することで作製できる。
なお、上記の絶縁膜207aは単層膜でも良く、積層膜でも良い。また、上記の絶縁膜207aは、技術的に可能な範囲で、本発明の実施形態に係る任意の赤外線撮像素子に適用できる。
(第3の実施の形態)
図20は、本発明の第3の実施形態に係る赤外線撮像素子の構成を例示する模式的断面図である。
図20に表したように、本実施形態に係る赤外線撮像素子30においては、検出部125は、検出領域配線127と、検出領域接続部126と、をさらに有する。これ以外は、第2実施形態に係る赤外線撮像素子20と同様とすることができるので、説明を省略する。なお、検出領域配線127及び検出領域接続部126は、第1実施形態に係る赤外線撮像素子10において設けても良い。
検出領域配線127は、赤外線吸収部150の上(基板110とは反対側)に設けられる。既に説明したように、1つの検出部125に複数の熱電変換素子(例えばpn接合ダイオード)が設けられる場合において、検出領域配線127は、これらの複数の熱電変換素子どうしを互いに接続する。
検出領域接続部126は、検出領域配線127に電気的に接続され、検出領域配線127から基板110に向かって延在し、基板110の側の端126eにおいて支持梁配線133と接続される。検出領域接続部126は、検出領域配線127と支持梁配線133とを接続する、例えばコンタクトプラグである。
配線領域接続部160の基板110の側の端160eと、基板110の主面110aと、の距離(Z軸方向に沿った距離)は、検出領域接続部126の基板110の側の端126eと、基板110の主面110aと、の距離(Z軸方向に沿った距離)は、実質的に等しい。
すなわち、基板110(基板110の主面110a)からみて、支持梁配線133に接続される配線領域接続部160の下側の端160eの高さと、支持梁配線133に接続される検出領域接続部126の下側の端126eの高さは、実質的に等しい。
このように、基板110からみたときの配線領域接続部160の下側の端160eの高さと、検出領域接続部126の下側の端126eの高さと、を実質的に同じにすることで、支持梁配線133が接続される層の高さが実質的に同じ高さになる。これにより、支持梁配線133が接続される層の面が平坦になり、支持梁配線133に用いられる導電層(例えば薄膜メタル層)下地の平坦性が向上し、支持梁配線133の段切れが抑制できる。これにより、高感度でありつつ高信頼性の赤外線固体撮像素子が提供できる。
(第3実施例)
以下、本実施形態に係る第3実施例の赤外線撮像素子の製造方法について説明する。第3実施例においては、第1実施例に関して説明した図4〜図9の工程までは第1実施例と同様とすることができるので、それ以降の工程に関して説明する。
図21〜図23は、第3実施例に係る赤外線撮像素子の製造方法を例示する工程順模式的断面図である。
図21に表したように、図9に関して説明した工程の後、第2実施例と同様に、レジスト層209を剥離し、導電膜206の上に、シリコン窒化膜207(エッチングストッパ膜として機能する被覆層150a)を形成する。その後、シリコン窒化膜207の上に、赤外線吸収層150fとなるシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜を形成する。
そして、配線領域140Rにおいて、赤外線吸収層150fの上面から支持梁配線133に到達するコンタクトホール211を形成する。より具体的には、コンタクトホール211は、支持梁配線133のうちのn拡散層123a(配線領域シリサイド膜123b)に対応する部分に接続される。
さらに、検出領域125Rにおいて、赤外線吸収層150fの上面から支持梁配線133に到達するコンタクトホール212を形成する。より具体的には、コンタクトホール212は、支持梁配線133のうちのn拡散層領域123(n側シリサイド膜123s)に対応する部分に接続される。
次に、図22に表したように、コンタクトホール211及び212に導電層を埋め込み、CMPで平坦化して配線領域接続部160及び検出領域接続部126を形成する。この後、例えばアルミニウム合金などからなる配線140を形成する。
次に、第2実施例と同様に、支持領域130Rの赤外線吸収層150fを除去し、そして、基板110の主面110aまで貫通する貫通ホール(図示しない)を形成し、貫通ホールを介して、基板110の表面部分をエッチングして、支持梁130及び熱電変換部120と、基板110と、の間に空隙110cを形成する。
これにより、図23に例示した構成を有する第3実施例に係る赤外線撮像素子31が形成される。
本実施例においては、配線領域接続部160が接続される支持梁配線133の基板110の側の層(配線領域シリサイド膜123b)と、検出領域接続部126が接続される支持梁配線133の基板110の側の層(n側シリサイド膜123s)と、がシリサイド化されている。これにより、支持梁配線133が薄い場合においても、支持梁配線133の形成、配線領域接続部160と支持梁配線133との接続、及び、検出領域接続部126と支持梁配線133との接続が安定化し、信頼性が向上し、また、歩留まりなどの生産性が向上する。
これにより、高感度でありつつ高信頼性で高生産性の赤外線固体撮像素子が提供できる。
(第4実施例)
図24は、本発明の第4実施例に係る赤外線撮像素子の構成を例示する模式的平面図である。
図24に表したように、第4実施例に係る赤外線撮像素子32においては、支持梁130が、折りたたまれたミアンダ構造を有している。これにより、支持梁130は、細く長い形状を有することができ、熱伝導を抑制できる。このように、本発明の実施形態において、支持梁130のパターンは任意である。
なお、同図には、配線140に交差する交差配線141も描かれている。
本実施例の赤外線撮像素子32の製造方法は、第3実施例に関して説明した図21及び図22の工程は第3実施例と同様とすることができるので、それ以降の工程に関して説明する。
図25及び図26は、第4実施例に係る赤外線撮像素子の製造方法を例示する工程順模式的断面図である。
すなわち、これらの図は、図24のB−B’線断面に相当する断面図である。
図25に表したように、図22に関して説明した工程の後、支持領域130Rの赤外線吸収層150fを除去し、基板110の主面110aまで貫通する溝213及び214を形成する。この溝213及び214により、支持梁130のミアンダ構造のパターン形状が形成される。
そして、図26に表したように、溝213及び214を介して、基板110の表面部分をエッチングして、支持梁130及び熱電変換部120と、基板110と、の間に空隙110cを形成し、第4実施例に係る赤外線撮像素子32が形成される。
図27は、第4実施例に係る赤外線撮像素子の別の製造方法を例示する模式的平面図である。
すなわち、同図は、赤外線撮像素子32の製造方法における一工程である導電膜206の形成工程の状態を例示している。
図27に表したように、本具体例では、導電膜206は、支持領域130Rを大きくカバーしたパターンで形成される。この場合には、図25に例示した工程において、支持梁130のパターンが一括して形成される。これにより、導電膜206と、上下絶縁膜とのパターン合わせズレがなく、バイモルフ効果による横方向応力変位が発生せず、高精度の動作が可能になる利点がある。
(第4の実施の形態)
本発明の第4実施形態は、赤外線撮像素子の製造方法である。すなわち、本実施形態に係る製造方法は、基板110と、基板110の上に、基板110と離間して設けられ、赤外線を吸収する赤外線吸収部150と、赤外線吸収部150と基板110との間に設けられ、基板110と離間し、赤外線吸収部150と熱的に接続され、赤外線吸収部150で吸収された赤外線による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部120と、を有する検出部125と、基板110の上に設けられ、電気信号を伝達する配線140と、配線140に電気的に接続され、配線140から基板110に向けて延在する配線領域接続部160と、電気信号を熱電変換部120から配線領域接続部160を介して配線140に伝達する支持梁配線133を有し、検出部125を基板110の上方に支持する支持梁130と、を有する赤外線撮像素子の製造方法である。
図28は、本発明の第4の実施形態に係る赤外線撮像素子の製造方法を例示するフローチャート図である。
図28に表したように、本実施形態に係る製造方法は、基板110の上に熱電変換部120となる半導体層120fを形成する工程(ステップS110)と、半導体層120fの上に支持梁配線133となる導電膜206を形成する工程(ステップS120)と、導電膜206の上に赤外線吸収部150となる赤外線吸収層150fを形成する工程(ステップS130)と、赤外線吸収層150fのうちの配線140が配置される配線領域140Rの部分に、導電膜260に到達するコンタクトホール211を形成した後、コンタクトホール211に導電材料を埋め込んで配線領域接続部160を形成する工程(ステップS140)と、配線領域接続部160の上に配線140を形成する工程(ステップS150)と、赤外線吸収層150f、半導体層120f及び導電膜206を加工して、赤外線吸収部150及び熱電変換部120を含む検出部125、及び、支持梁配線133を含む支持梁130を形成する工程(ステップS160)と、基板110のうちの熱電変換部120及び支持梁130に対向する部分を除去して、熱電変換部120及び支持梁130と、基板110と、を互いに離間させる工程(ステップS170)と、を備える。
具体的には、図4〜図13、図15〜図18、図21〜図23、図25〜図27に関して説明した工程を実施する。これにより、高感度の赤外線撮像素子を製造することができる。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれは良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、赤外線検出装置に含まれる基板、赤外線吸収部、熱電変換部、検出部、配線、配線領域接続部、支持梁配線し、支持梁、検出領域配線及び検出領域接続部など、線等各要素の具体的な構成の、形状、サイズ、材質、配置関係などに関して当業者が各種の変更を加えたものであっても、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した赤外線撮像素子及びその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての赤外線撮像素子及びその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明によれば、高感度の赤外線撮像素子及びその製造方法が提供される。
10、11、19、20、21、22、30、31、32…赤外線撮像素子、
110…基板、
110a…主面、
110c…空隙、
111…絶縁層、
120…熱電変換部、
120f…半導体層、
120g…絶縁層、
120p…下層柱部、
121…p拡散層領域、
121a…p電極領域、
121b…pコンタクト拡散層領域、
121c…p拡散層中間領域、
121s…p側シリサイド層、
122…p領域、
122a…p拡散層
123…n拡散層領域、
123a…n拡散層、
123b…配線領域シリサイド膜、
123s…n側シリサイド膜、
125…検出部、
125R…検出領域、
126…検出領域接続部、
126e…端、
127…検出領域配線、
130…支持梁、
130R…支持領域、
131…支持梁下側絶縁層、
132…支持梁中間絶縁層、
133…支持梁配線、
134…支持梁被覆層、
135…支持梁上側絶縁層、
140…配線、
140R…配線領域、
141…交差配線、
150…赤外線吸収部、
150a…被覆層、
150f…赤外線吸収層、
150p…上層柱部、
160…配線領域接続部、
160e…端、
165…検出領域接続部、
200…素子分離層、
205…ブロック膜、
206…導電膜、
207…シリコン窒化膜、
207a…絶縁膜、
208…電極、
209…レジスト層、
211、212…コンタクトホール、
213、214…溝、
t130…厚さ

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板の上に、前記基板と離間して設けられ、赤外線を吸収する赤外線吸収部と、
    前記赤外線吸収部と前記基板との間に設けられ、前記基板と離間し、前記赤外線吸収部と熱的に接続され、前記赤外線吸収部で吸収された赤外線による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部と、
    を有する検出部と、
    前記基板の上に、前記基板と離間して設けられ、前記電気信号を伝達する配線と、
    前記配線に電気的に接続され、前記配線から前記基板に向けて延在する配線領域接続部と、
    一端が前記配線領域接続部の前記基板の側の端に接続され、他端が前記熱電変換部に 接接して接続され、前記電気信号を前記熱電変換部から前記配線領域接続部を介して前記配線に伝達する支持梁配線を有し、前記検出部を前記基板の上方に支持する支持梁と、
    を備え
    前記支持梁配線は、前記配線領域接続部の前記基板の側の前記端の高さにおいて、前記 基板から前記検出部に向かう方向に対して垂直な平面内に延在していることを特徴とする赤外線撮像素子。
  2. 前記支持梁配線部の前記他端の下面は、前記熱電変換部の上面の少なくとも一部に直接接することを特徴とする請求項1記載の赤外線撮像素子。
  3. 基板と、
    前記基板の上に、前記基板と離間して設けられ、赤外線を吸収する赤外線吸収部と、
    前記赤外線吸収部と前記基板との間に設けられ、前記基板と離間し、前記赤外線吸収部と熱的に接続され、前記赤外線吸収部で吸収された赤外線による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部と、
    を有する検出部と、
    前記熱電変換部の一部の上に接して設けられたシリサイド膜と、
    前記基板の上に、前記基板と離間して設けられ、前記電気信号を伝達する配線と、
    前記配線に電気的に接続され、前記配線から前記基板に向けて延在する配線領域接続部と、
    一端が前記配線領域接続部の前記基板の側の端に接続され、他端が前記シリサイド膜に直接接して接続され、前記電気信号を前記熱電変換部から前記配線領域接続部を介して前記配線に伝達する支持梁配線を有し、前記検出部を前記基板の上方に支持する支持梁と、
    を備え、
    前記支持梁配線は、前記配線領域接続部の前記基板の側の前記端の高さにおいて、前記基板から前記検出部に向かう方向に対して垂直な平面内に延在していることを特徴とする赤外線撮像素子。
  4. 前記支持梁配線部の前記他端の下面は、前記シリサイド膜の上面の少なくとも一部に直接接することを特徴とする請求項3記載の赤外線撮像素子。
  5. 前記支持梁は、前記支持梁配線の前記基板とは反対の側において前記支持梁配線に積層され、前記赤外線吸収部となる層をエッチングするエッチャントに対してのエッチング速度が前記支持梁配線よりも低いエッチングストッパ膜をさらに含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の赤外線撮像素子。
  6. 前記検出部は、
    前記赤外線吸収部の前記基板とは反対側に設けられた検出領域配線と、
    前記検出領域配線に電気的に接続され、前記検出領域配線から前記基板に向かって延在し、前記基板の側の端において前記支持梁配線と接続される検出領域接続部と、
    をさらに有し、
    前記配線領域接続部の前記基板の側の前記端と、前記基板の主面と、の距離は、前記検出領域接続部の前記基板の側の前記端と、前記主面と、の距離と等しいことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の赤外線撮像素子。
  7. 前記支持梁配線の前記一端と、前記基板と、の間に設けられた配線領域シリサイド膜をさらに備え、
    前記配線領域シリサイド膜は、前記支持梁配線の前記一端と、前記配線領域接続部と、に接することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の赤外線撮像素子。
  8. 前記赤外線吸収部は、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との少なくともいずれかを含む赤外線吸収層を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の赤外線撮像素子。
  9. 前記支持梁配線は、Ti、Co、及びNiの少なくともいずれかを含み、
    前記配線は、アルミニウム合金を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の赤外線撮像素子。
  10. 基板と、
    前記基板の上に、前記基板と離間して設けられ、赤外線を吸収する赤外線吸収部と、
    前記赤外線吸収部と前記基板との間に設けられ、前記基板と離間し、前記赤外線吸収部と熱的に接続され、前記赤外線吸収部で吸収された赤外線による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部と、
    を有する検出部と、
    前記基板の上に、前記基板と離間して設けられ、前記電気信号を伝達する配線と、
    前記配線に電気的に接続され、前記配線から前記基板に向けて延在する配線領域接続部と、
    前記電気信号を前記熱電変換部から前記配線領域接続部を介して前記配線に伝達する支持梁配線を有し、前記検出部を前記基板の上方に支持する支持梁と、
    を有し、
    前記支持梁配線は、前記熱電変換部に直接接して、または、前記熱電変換部の一部の上 に接して設けられたシリサイド膜に直接接して接続され、前記支持梁配線は、前記配線領 域接続部の前記基板の側の前記端の高さにおいて、前記基板から前記検出部に向かう方向 に対して垂直な平面内に延在している赤外線撮像素子の製造方法であって、
    前記基板の上に前記熱電変換部となる半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層の上に前記支持梁配線となる導電膜を形成する工程と、
    前記導電膜の上に前記赤外線吸収部となる赤外線吸収層を形成する工程と、
    前記半導体層及び前記導電膜を加工する工程と、
    前記半導体層及び前記導電膜の加工の後に、前記赤外線吸収層のうちの前記配線が配置される配線領域の部分に、前記導電膜に到達するコンタクトホールを形成した後、前記コンタクトホールに導電材料を埋め込んで前記配線領域接続部を形成する工程と、
    前記配線領域接続部の上に前記配線を形成する工程と、
    前記赤外線吸収層を工する工程と、
    前記基板のうちの前記熱電変換部及び前記支持梁に対向する部分を除去して、前記熱電変換部及び前記支持梁と、前記基板と、を互いに離間させて、前記検出部及び前記支持梁 を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする赤外線撮像素子の製造方法。
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