JP5805117B2 - 赤外線撮像装置 - Google Patents

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本発明は、赤外線撮像装置に関し、特にpn接合ダイオードを感温素子として備えた赤外線撮像装置に関する。
冷却装置が不要な非冷却赤外線撮像装置は、小型化、低消費電力化が可能であり、様々な手法で高感度化され、民生用途としても普及しつつある。このような赤外線撮像装置では、温度センサのpn接合ダイオードはシリコン基板またはSOI基板上に形成されて、縦方向にp型不純物領域とn型不純物領域がそれぞれ1層以上形成された構造となっている。複数のダイオードを直列に接続することにより感度が高められる。
また、低雑音化のためには、個々のダイオードが逆バイアスとなる箇所を電気的に接続するために形成されるコンタクトホールの底部に金属シリサイド膜を設ける構造(例えば、特許文献1参照)や、pn接合ダイオードを構成する半導体層の不純物に分布を持たせ、半導体層を流れる電気伝導キャリアを半導体層の中央部に多く偏在させる構造(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特開2005−9998号公報 特開2006−194784号公報
赤外線撮像装置のpn接合ダイオードは、隣接するpn接合ダイオードとの分離や電気的絶縁のために、分離絶縁膜や保護膜により周囲が囲まれているが、これら分離絶縁膜とpn接合ダイオードを構成する半導体層との界面には、結晶欠陥が存在する。このため、結晶欠陥に起因する界面トラップで電気伝導キャリアが生成および再結合することにより雑音が発生し、しかも、このような界面で発生する雑音は、上述のような半導体層の不純物分布の制御等で低減できない。このため、pn接合ダイオードの出力のS/N(信号/雑音)比、最終的な赤外線撮像装置の出力のS/N比が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、半導体層と絶縁膜との界面で発生する雑音を低減し、良好なS/N比の出力が可能な赤外線撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、基板上に支持脚により保持された赤外線検知部を有する赤外線撮像装置であって、赤外線検知部は、n型不純物領域と、n型不純物領域中に形成され、n型不純物領域よりも不純物濃度が高いp型不純物領域とを含むpn接合ダイオードと、pn接合ダイオードを覆うように設けられた絶縁膜と、絶縁膜に設けられた開口部中に露出したp型不純物領域に接続し、pn接合ダイオードに順方向のバイアスを印加する配線層と、を含み、配線層は、絶縁膜の上まで延在し、絶縁膜を挟んでn型不純物領域と対向することを特徴とする赤外線撮像装置である。
また、本発明は、基板上に支持脚により保持された赤外線検知部を有する赤外線撮像装置であって、赤外線検知部は、n型不純物領域と、n型不純物領域中に形成され、n型不純物領域よりも不純物濃度が高いp型不純物領域とを含むpn接合ダイオードと、pn接合ダイオードを覆うように設けられた絶縁膜と、絶縁膜に設けられた開口部中に露出したp型不純物領域に接続し、pn接合ダイオードに順方向のバイアスを印加する配線層と、絶縁膜の上に形成され、配線層と電気的に接続されたバイアス用配線層と、を含み、バイアス用配線層は、絶縁膜を挟んでn型不純物領域と対向することを特徴とする赤外線撮像装置でもある。
本発明の赤外線撮像装置では、pnダイオードを設けた半導体層と、半導体層を囲む絶縁膜との界面を流れるダイオード電流を抑制することにより、界面領域における電気伝導キャリアの生成および再結合による雑音を低減することができ、良好なS/N比を有する赤外線撮像装置を提供できる。
本発明の実施の形態1にかかる赤外線撮像装置の斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる赤外線検出器の上面図である。 本発明の実施の形態1にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる赤外線検出器の製造工程の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる赤外線撮像装置の製造工程の断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる赤外線検出器の上面図である。 本発明の実施の形態2にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる赤外線検出器の製造工程の断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態4にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態4にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態5にかかる赤外線検出器の断面図である。 本発明の実施の形態5にかかる赤外線検出器の断面図である。
実施の形態1.
図1は、全体が100で表される、本発明の実施の形態1にかかる赤外線撮像装置の概略を示す斜視図である。赤外線撮像装置100は、アレイ状に設けられた赤外線検出器1を含む。赤外線検出器1の周囲には、駆動走査回路4と信号走査回路5とが設けられている。また、赤外線検出器1の間には、駆動走査回路4に接続された選択線2と、信号走査回路5に接続された信号線3が設けられ、それぞれの赤外線検出器1に接続されている。信号走査回路5には出力アンプ6が接続されている。
赤外線検出器1は、マイクロマシニング技術を用いて作製された断熱構造体と、断熱構造体の上に設けられ、光電変換を行う、例えばpn接続ダイオードのような熱電気変換素子とを有する。赤外線検出器1に赤外光が入射すると断熱構造体上の検知部の温度が上昇し、その温度上昇を熱電気変換素子が検出して電気信号として出力する。出力された電気信号は、駆動走査回路4と信号走査回路5とのスキャン動作によりそれぞれの赤外線検出器1から時系列で読み出され、赤外画像信号が得られる。
図2Aは、図1に示した赤外線撮像装置100に含まれる赤外線検出器1の断面Aにおける断面図であり、図2Bは、赤外線検出器1の上面図である。
図2A、図2Bに示すように、赤外線検出器1は、例えばシリコンからなる基板12と、その上に設けられた例えば酸化シリコンからなる絶縁膜10を有し(例えばSOI基板)、基板12は回路部と画素部とに分けられる。
回路部には、MOS型の半導体素子を含む回路部15や、回路部15に接続された回路部配線16が設けられている。一方、画素部には空洞部13が設けられ、その上に赤外線検知部8が支持脚14で支持されている。赤外線検知部8には、温度によって電気特性が変化する感温素子として、pn接合ダイオード23が設けられている。図2Bに示すように、複数のpnダイオード23を直列に接続することにより、検出感度を向上させることができる。赤外線検知部8の上には傘構造をした赤外線吸収部9が設けられている。赤外線検知部8と隣接する赤外線検知部(図示せず)との間には配線(縦方向が信号線、横方向が選択線)11が設けられている。配線11とpn接合ダイオード23とは、支持脚14に設けられた薄膜配線22により電気的に接続されている。薄膜配線22は、例えば窒化シリコンからなる保護膜19で覆われている。
図3Aは、図2Bに示す赤外線検出器1の断面Bにおける断面図であり、ダイオード電流が流れる方向の断面を示す。また、図3Bは、図2Bに示す赤外線検出器1の断面Cにおける断面図であり、pn接合ダイオード23の高濃度p型不純物領域25が形成された領域の断面を示す。
図3A、図3Bに示すように、pn接合ダイオード23は、シリコン等の半導体からなり、低濃度n型不純物領域24と、その中に形成された高濃度p型不純物領域25とを有する。低濃度n型不純物領域24と高濃度p型不純物領域25との接合部がpn接合となる。図3A、図3Bに示すように、高濃度p型不純物領域25と低濃度n型不純物領域24との接合面積が大きくなるように、深さ方向にもpn接合面が形成されている。即ち、pn接合ダイオード23を構成する低濃度n型不純物領域24が、高濃度p型不純物領域25を、上面を除いて3次元的に内包するように形成されている。
低濃度n型不純物領域24の不純物濃度のピーク値は、1×1018/cm以下で、高濃度p型不純物領域25の不純物濃度に比べて2桁以上低くなっている。このため、電気伝導は正孔電流が支配的となる。また、pn接合ダイオード23の下層は、基板(図示せず)の上に設けられた酸化シリコンからなる絶縁膜10であり、上部も酸化シリコンからなる層間膜17で覆われている。このように、pn接合ダイオード23は、その周囲が絶縁膜10、層間膜17に接している。pn接合ダイオード23を形成する半導体層と絶縁膜10、層間膜17との界面には、通常、結晶欠陥が多く存在し、界面トラップで電気伝導キャリアが生成、再結合し、雑音発生の原因となる。
低濃度n型不純物領域24、高濃度p型不純物領域25には、例えばTi、TiN等からなる薄膜配線22が、層間膜17、18に設けられた開口部を通って接続され、その上には、例えば窒化シリコンからなる保護膜19が形成されている。図3A、図3Bの構造では、高濃度p型不純物領域25にバイアスを印加する薄膜配線22は、高濃度p型不純物領域25よりも大きく、低濃度n型不純物領域24の上部の層間膜17、18の上まで延在している。赤外線撮像装置の動作時には、高濃度p型不純物領域25には正のバイアスが印加され、高濃度p型不純物領域25から低濃度n型不純物領域24に向かって正孔が移動する。
正孔電流が流れ込む低濃度n型不純物領域24は、層間膜17、18を挟んで薄膜配線22と対向配置されているため、高濃度p型不純物領域25に接続された薄膜配線22に正のバイアスが印加された場合、層間膜17、18を介して低濃度n型不純物領域24の表面にも正のバイアスが印加される。これにより、正孔電流は、pn接合ダイオード23と層間膜17との界面近傍を正孔電流が流れるのを抑制でき、雑音を低減できる。
次に、図3Aおよび図3Bに示す赤外線検出器の作製方法について、図4を参照しながら説明する。図4は、図3Bと同等の断面Cにおける、赤外線検出器1の断面図を示す。
図4(a)に示すように、赤外線検知部8の絶縁膜10の上に、シリコン等の半導体層を形成し、その上に窒化膜27を形成して熱酸化を行い、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)分離を行う。
次に、図4(b)に示すように、LOCOS分離膜10と窒化膜27を選択的に除去した後に、半導体層(活性領域)にn型不純物を注入して低濃度n型不純物領域24を形成する。
次に、図4(c)に示すように、低濃度n型不純物領域24中にp型不純物を注入し、低濃度n型不純物領域24の一部に高濃度p型不純物領域25を形成する。続いて、酸化シリコンからなる層間膜17、18を形成する。
次に、図4(d)に示すように、スパッタおよびパターニングを用いて、Ti、TiN等からなる薄膜配線22を形成し、最後に保護膜19を形成する。薄膜配線22は、高濃度p型不純物領域25の上面よりも大きく、ダイオード電流が流れる低濃度n型不純物領域24の上方まで広がるように形成される。
次に、図5を参照しながら、図2Aに示す赤外線検出器1の製造方法について説明する。図5は、図2Aと同じく、図1の断面Aにおける断面図であり、図5中、図2A、図2Bと同一符号は、同一または相当箇所を示す。
赤外線検出器1の製造方法では、まず、図5(a)に示すように、基板12の回路部にMOS型半導体素子等の回路部15を形成する。続いて、基板12上に、絶縁膜10の一部を形成し、その上に、回路部15に接続された回路部配線16と、複数のpn接合ダイオード(図示せず)を含む赤外線検出部8とを形成する。更に、その上に、絶縁膜10を形成する。この工程で、図4(a)〜(c)の工程が行われる。
次に、図5(b)に示すように、フォトレジスト20を全面に形成し、赤外線検知部8の上のみを開口する。
次に、図5(c)に示すように、赤外線検出部8上の絶縁膜10をエッチングする。絶縁膜10のエッチングは、弗化水素酸溶液を用いたウェットエッチングにより行う。弗化水素酸溶液によりフォトレジスト20が開口している領域の絶縁膜10のみがエッチングされ、赤外線検知部8の上の絶縁膜10も薄膜化される。ドライエッチングにより絶縁膜10をエッチングしても良い。
次に、図5(d)に示すように、フォトレジスト20を除去後、赤外線検知部8と赤外線検知部8を中空に保持する支持脚部分に薄膜配線22を形成する。そして、酸化シリコン等からなる層間膜18を所望の膜厚だけ堆積する。この工程で、図4(d)の工程が行われる。
次に、図5(e)に示すように、Al、Ti、TiN、W、WSi等からなる配線11を形成する。配線11の形成後、例えば酸化シリコン等からなる保護膜19を全面に形成する。
次に、図5(f)に示すように、ドライエッチングで、絶縁膜10、層間膜18にエッチングホール21を形成した後、赤外線検知部8の上に赤外線吸収部9を形成する。続いて、XeF等を用いたドライエッチングにより、基板12をエッチングして空洞部13を形成し、赤外線検知部8を中空構造にする。ここでは、1つの赤外線検出器1を例に説明したが、実際にはアレイ状に形成された複数の赤外線検出器1が同時に形成される。この結果、画素部にアレイ状の赤外線検出器1を有し、回路部に回路部15や回路部配線16を有する非冷却の赤外線撮像装置100が完成する。
この赤外線撮像装置100では、入射した赤外線が赤外線吸収部9で吸収されて熱に変換される。この熱は赤外線検知部8に伝わり、これにより赤外線検知部8の温度が上昇し、赤外線検知部8に形成されたpn接合ダイオード23の電気特性が変化する。この特性の変化は、電気信号として配線11を介して回路部15に送られる。回路部15では、各画素の電気信号の変化から赤外線検知部8に入射した赤外線の量を決定する。
本発明の実施の形態1にかかる赤外線撮像装置100では、pn接合ダイオード23と、それに接する絶縁膜17との界面領域の界面トラップに、電気伝導キャリア(ここでは正孔)が捕獲されにくくなり、pn接合ダイオード23の雑音が低減でき、良好なS/N比を有する赤外線撮像装置100を得ることができる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2にかかる赤外線撮像装置の赤外線検出器(画素部)の上面図であり、図6中、図2A、2Bと同一符号は、同一または相当箇所を示す。
図7Aは、図6の断面Dにおける断面図、図7Bは、図6の断面Eにおける断面図、図7Cは、図6の断面Fにおける断面図である。実施の形態1にかかる赤外線検出器と異なる点は、ダイオードに順方向バイアスを印加する配線22とは別に、層間膜17を介して低濃度n型不純物領域24にバイアスを印加するバイアス用配線26が設けられていることである。バイアス用配線26へのバイアス電圧の供給は、赤外線検出部8に複数個直列接続されているpn接合ダイオード23の任意の接続点において、薄膜配線22とバイアス用配線26とを接続することで行われる。例えば、図7(c)に示すように、薄膜配線22とバイアス用配線26とが接続され、バイアス用配線26にも薄膜配線22と同様に正のバイアスが印加される。
図8は、本発明の実施の形態2にかかる赤外線検出器の製造工程の断面図である。図8中、図4と同一符号は、同一または相当箇所を示す。
本発明の実施の形態2の製造方法では、実施の形態1と同様に図8(a)および図8(b)に示す工程を行った後、図8(c)に示すように、低濃度n型不純物領域24中に高濃度p型不純物領域25を不純物注入により形成し、その上に、酸化シリコンからなる層間膜17を形成する。続いて、CVDおよびパターニングを用いて、例えば多結晶シリコンからなるバイアス用配線26を形成する。このバイアス用配線26は、層間膜17挟んで低濃度n型不純物領域24と対向するように形成される。
続いて、図8(d)に示すように、図4(d)と同様に、層間膜18を形成した後に、高濃度p型不純物領域25と接続された薄膜配線22が形成され、最後に窒化シリコンからなる保護膜19が形成される。
本発明の実施の形態2にかかる赤外線撮像装置では、バイアス用配線26のバイアス値を、低濃度n型不純物領域24の不純物濃度や層間膜18の厚さに応じて、任意に設定することができる。この結果、ダイオードの雑音を効果的に低減でき、良好なS/N比の赤外線撮像装置を得ることができる。
なお、本発明の実施の形態2にかかる赤外線撮像装置では、図7Aに示すように、薄膜配線22がバイアス用配線26より上層に形成されているが、バイアス用配線26を薄膜配線22より上層に形成しても良い。これは以下の実施の形態4、5においても同様である。
実施の形態3.
図9A〜図9Cは、本発明の実施の形態3にかかる赤外線撮像装置であり、図9Aは、図2Bの断面Bと同等の断面における断面図、図9B、図9Cは、図2Bの断面Cと同等の断面における断面図である。
図9A〜図9Cからわかるように、本発明の実施の形態3にかかる赤外線検出器では、低濃度n型不純物領域24の側面が、基板10の表面に対して垂直方向に形成されている。この結果、高濃度p型不純物領域25と低濃度n型不純物領域24の接合面が深さ方向に広がり、高濃度p型不純物領域25と低濃度n型不純物領域24との接合面積が大きくできる。低濃度n型不純物領域24の垂直な側面は、ドライエッチング等の異方性エッチングで形成する。
低濃度n型不純物領域24の側面が、基板10の表面に垂直方向に形成されることに伴って、低濃度n型不純物領域24の側面上の、層間膜1、薄膜配線22も基板10の表面に対して垂直方向に形成される。
本発明の実施の形態3にかかる赤外線検知器でも、低濃度n型不純物領域24は、層間膜17を挟んで薄膜配線22と対向配置されているため、高濃度p型不純物領域25に接続された薄膜配線22に正のバイアスが印加された場合、層間膜17を介して低濃度n型不純物領域24の表面にも正のバイアスが印加される。これにより、pn接合ダイオード23と層間膜17との界面領域を正孔電流が流れるのを抑制でき、雑音を低減できる。
なお、図9Cでは、低濃度n型不純物領域24の側面に窒化シリコン等からなるサイドウォール28が形成されている。低濃度n型不純物領域24には、層間膜17およびサイドウォール28を介して、バイアスが印加されるため、サイドウォール28の厚さを調整することにより、低濃度n型不純物領域24を走行する電気伝導キャリアへの影響を調整できる。サイドウォール28の厚さは堆積層の厚さに依存し、ナノオーダーで調整できる。
また、本発明の実施の形態3にかかる赤外線検出器では、pn接合ダイオード23をより高密度で形成することが可能になり、赤外線検知部8を低熱容量化することができる。この結果、より高速の物体を検知可能な赤外線撮像装置を得ることができる。
実施の形態4.
図10A、図10Bは、本発明の実施の形態4にかかる赤外線撮像装置であり、図10Aは、図2Bの断面Bと同等の断面における断面図、図10Bは、図2Bの断面Cと同等の断面における断面図である。
本発明の実施の形態4の構造は、実施の形態3と同様に、低濃度n型不純物領域24の側面を基板表面に対して垂直方向に設けて、高濃度p型不純物領域25と低濃度n型不純物領域24との接合面積を大きくした構造において、薄膜配線22とは別にバイアス用配線26を設けたものである。
本発明の実施の形態4の構造では、正孔電流が流れ込む低濃度n型不純物領域24に層間膜17を介してバイアス用配線26からバイアスが印加でき、これにより正孔電流がpn接合ダイオード23周囲の界面領域を流れることが抑制され、雑音を低減できる。
実施の形態5.
図11A、図11Bは、本発明の実施の形態5にかかる赤外線撮像装置であり、図11Aは、図2Bの断面Bと同等の断面における断面図、図11Bは、図2Bの断面Cと同等の断面における断面図である。
本発明の実施の形態5の構造では、基板(図示せず)の上に絶縁膜10が設けられ、更にその上に例えばシリコンからなる導電層29が設けられ、その上に絶縁膜10が設けられている。即ち、下層および上層の2つの埋め込み酸化層を有するSOI基板が用いられ、上層の酸化層の上にpn接合ダイオード23が形成された半導体層を有する。低濃度n型不純物領域24は、上層の絶縁膜10の上に形成され、バイアス用配線26は導電層29に接続されている。他の構造は、実施の形態4の構造と同じである。
本発明の実施の形態5にかかる構造では、pn接合ダイオードにバイアスを印加する薄膜配線22と、酸化膜を介して低濃度n型不純物領域24にバイアスを印加するバイアス用配線26が異なり、バイアス用配線26へのバイアスの印加は導電層29を介して行われる。例えば、薄膜配線22と導電層29とを電気的に接続することにより、バイアス用配線26にバイアスを印加しても良い。
本発明の実施の形態5の構造では、正孔電流が流れ込む低濃度n型不純物領域24に層間膜17を介してバイアス用配線26からバイアスが印加でき、これにより正孔電流がpn接合ダイオード23周囲の界面領域を流れることが抑制され、雑音を低減できる。
1 赤外線検出器、2 選択線、3 信号線、4 駆動走査回路、5 信号走査回路、6 出力アンプ、8 赤外線検知部、9 赤外線吸収部、10 絶縁膜、11 配線、12 基板、13 空洞部、14 支持脚、15 回路部、16回路部配線、17、18 層間膜、19 保護膜、20 フォトレジスト、21 エッチングホール、22 薄膜配線、23 pn接合ダイオード、24 低濃度n型不純物領域、25 高濃度p型不純物領域、26 バイアス用配線、27 窒化膜、28 サイドウォール、29 導電層、100 赤外線撮像装置。

Claims (6)

  1. 基板上に支持脚により保持された赤外線検知部を有する赤外線撮像装置であって、該赤外線検知部は、
    n型不純物領域と、該n型不純物領域中に形成され、該n型不純物領域よりも不純物濃度が高いp型不純物領域とを含むpn接合ダイオードと、
    該pn接合ダイオードを覆うように設けられた絶縁膜と、
    該絶縁膜に設けられた開口部中に露出した該p型不純物領域に接続し、該pn接合ダイオードに順方向のバイアスを印加する配線層と、
    該絶縁膜の上に形成され、該配線層と電気的に接続されたバイアス用配線層と、を含み、
    該バイアス用配線層は、該絶縁膜を挟んで該n型不純物領域と対向することを特徴とする赤外線撮像装置。
  2. 上記配線層と上記バイアス用配線層とは、直接接続されたことを特徴とする請求項に記載の赤外線撮像装置。
  3. 上記配線層と上記バイアス用配線層とは、上記基板に設けられた導電層を介して接続されたことを特徴とする請求項に記載の赤外線撮像装置。
  4. 上記基板は、絶縁層と、該絶縁層上に形成された半導体層とを含むSOI基板からなり、該半導体層中に上記pn接合ダイオードが形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の赤外線撮像装置。
  5. 上記n型不純物領域の側面にサイドウォールが設けられ、該サイドウォールの上に上記絶縁膜が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の赤外線撮像装置。
  6. 上記p型不純物領域は、その側面と底面とが上記n型不純物領域と接してpn接合を形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の赤外線撮像装置。
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