JP4028441B2 - 赤外線固体撮像素子およびその製造方法 - Google Patents

赤外線固体撮像素子およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4028441B2
JP4028441B2 JP2003173957A JP2003173957A JP4028441B2 JP 4028441 B2 JP4028441 B2 JP 4028441B2 JP 2003173957 A JP2003173957 A JP 2003173957A JP 2003173957 A JP2003173957 A JP 2003173957A JP 4028441 B2 JP4028441 B2 JP 4028441B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
infrared
electrode
layer
element isolation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003173957A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005009998A (ja
Inventor
原 郁 夫 藤
中 圭太郎 重
木 英 之 舟
瀬 雄二郎 成
田 義 典 飯
木 和 拓 鈴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003173957A priority Critical patent/JP4028441B2/ja
Publication of JP2005009998A publication Critical patent/JP2005009998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4028441B2 publication Critical patent/JP4028441B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線固体撮像素子およびその製造方法に関し、特に、高感度で非冷却型の赤外線固体撮像素子を対象とする。
【0002】
【従来の技術】
近年、窒素温度まで冷却する必要がない、非冷却型赤外線固体撮像素子の研究開発が盛んに行われている。非冷却型赤外線固体撮像素子は、波長10μ付近の入射赤外線を赤外線吸収部で熱に変換した上で、この微弱な熱により生じる感熱部の温度変化を熱電変換部により電気的信号に変換し、この電気的信号を読み出すことで赤外線画像情報を得ている。
【0003】
この種の非冷却赤外線固体撮像素子は、冷却装置が必要ないことから小型化及びオンチップ化が可能であり、民生応用を念頭において低価格化が進んでいる。このような背景から、従来のCMOS LSIとほとんどの製造工程を共有できるシリコンpn接合ダイオードを用いた非冷却赤外線固体撮像素子が注目を集めている。
【0004】
ところが、この種のシリコンpn接合ダイオード型では、固体撮像素子デバイスの感度指標であるdV/dTが低く、よりS/N比を向上させる必要がある。
【0005】
pn接合ダイオードの雑音成分としては、シリコン基板表面のラフネスや表面準位に起因する1/fノイズ、バイアス電流量に依存する熱ノイズ、pn接合を通過する電流量のばらつきに起因するショットノイズがある。このうち、1/fノイズに関しては、シリコンバルクを電流経路とする縦型pn接合構造とすることで回避でき、S/N比の向上が図れる。
【0006】
また、上記非冷却型赤外線固体撮像素子では、入射赤外線を熱に変換する感熱部(赤外線吸収構造)とその熱を電気的信号に変換する熱電変換部からなる赤外線検出部を熱的に周囲から分離し、熱電変換効率を向上することが赤外線感度向上の上で必須となる。
【0007】
そこで、上記赤外線固体撮像素子は真空パッケージに実装されると共に、赤外線検出部周辺のシリコン基板と素子分離酸化膜をエッチング除去して空洞化することにより、支持基板への熱の拡散を抑える方法が取られている。
【0008】
このとき、赤外線検出部から支持基板への熱輸送は、赤外線検出部を支持基板内部の中空構造上に支持する支持構造を介した熱伝導によるものが支配的であり、低熱伝導率の材料からなる脚状の支持構造を、設計上可能な範囲で、より細く、より長くレイアウトすることが行われている。
【0009】
従来例として、熱電変換手段としてシリコン縦型pn接合ダイオードを有し、赤外線検出部の熱輸送を低減するために低い熱伝導率を有するポリシリサイドを支持脚に応用した例について、図26に示す構造断面図を参照しながら説明する(特許文献1参照)。
【0010】
赤外線検出画素は単結晶シリコン支持基板101内部に形成された中空構造102の上に、赤外線吸収層103、104と、熱電変換のために形成されたSOI層105内部のpn接合ダイオード106と、このSOI層105を支持している埋め込みシリコン酸化膜層107とから成る固体撮像素子部108と、この固体撮像素子部108を中空構造102上に支持すると共に固体撮像素子部108からの電気信号を出力するための支持部109と、この固体撮像素子部108と垂直信号線および水平アドレス線とを接続する接続部(不図示)からなっている。
【0011】
支持部109は、支持配線構造と、それを保護する支持絶縁構造110,111,112とからなっており、支持配線構造は多結晶シリコン領域113と金属シリサイド領域114の積層構造である。固体撮像素子部108および支持部109が中空構造102上に設けられ、シリコン支持基板101と熱分離されることにより、入射赤外線による固体撮像素子部108の温度の変調を効率良く行う構造になっている。
【0012】
特許文献1に記載の赤外線センサでは、周辺回路のMOSトランジスタのゲート電極と支持配線を形成する工程とを共通化することにより、プロセスの整合性を最大限に生かして高感度の支持構造を歩留まり良く低コストで製造することが可能である。また、支持配線として、金属に比べ低熱伝導率のポリシリコンおよびチタンシリサイドを用いることにより、入出力電極としての電気抵抗を低く抑えながらも、固体撮像素子部の熱分離性を向上させている。
【0013】
ところが、従来の非冷却型赤外線固体撮像素子では、ポリシリコンとして工程簡略化の点からゲートポリシリコンを用いているために、ポリシリコン膜厚はpMOSゲート電極のボロン突き抜け抑制のために薄膜化が容易ではなく、支持配線の断面積縮小、すなわち、固体撮像素子部の熱分離性に限界が生じていた。
【0014】
また、SOI基板上に2次元に配列された画素毎に対応して形成され、順方尚にバイアスされた複数の直列接続されたシリコンpn接合ダイオードで構成された温度検出器部と、温度検出器部が形成される各領域に形成された空洞部と、温度検出器部を空洞部上で基板上に支持する熱抵抗の大きな材料からなる支持機構とを備えた赤外線固体撮像素子が開示されている(特許文献2参照)。
【0015】
上記シリコンpn接合ダイオードは、単結晶シリコン層に交互にp層とn層を形成して複数のシリコンpn接合ダイオードを構成すると共に、電圧印加時に逆方向となる接合間を金属配線で接続している。さらに、短絡用の金属配線として配線開口部分に自己整合的に形成される白金シリサイドを用いている。
【0016】
上記赤外線固体撮像素子によれば、画素内の面積の限られた領域内にシリコンpn接合ダイオードを高密度に配置することが可能となり、シリコンpn接合ダイオードの数を増やして高感度化を図ることができる。また、短絡用の金属配線として配線開口部分に自己整合的に形成される白金シリサイドを用いることにより、プロセスの簡素化を図っている。
【0017】
しかしながら、特許文献2に記載の赤外線固体撮像素子では、シリコンpn接合ダイオードを流れる電流の中にSOI基板表面付近を流れる電流成分が存在するために、基板表面のラフネスや表面準位に起因する1/fノイズ成分が検出信号に多く含まれ、S/N比が劣化してしまう。
【0018】
【特許文献1】
特開2002−107224公報
【特許文献2】
国際公開WO99/31471
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来例では、支持配線として、金属に比べて熱伝導率の低いポリシリコンおよびチタンシリサイドを用いることにより、入出力電極としての電気抵抗を低く抑えながらも、固体撮像素子部の熱分離性を向上させていた。また同時に、周辺回路のMOSトランジスタのゲート電極と支持配線を同層で形成することにより、従来のLSI プロセスとの整合性を最大限に生かし、高感度の支持構造を歩留まりよく低コストで製造することが可能であった。
【0020】
しかしながら、従来は、ポリシリコンとして、工程簡略化の点からゲートポリシリコンを用いていたため、pMOSゲート電極のボロン突き抜けを抑制しなければならず、ポリシリコン膜厚の薄膜化は容易ではなく、支持配線の断面積縮小、すなわち、固体撮像素子部の熱分離性に限界が生じていた。
【0021】
また、シリコン基板表面付近を流れる電流成分が存在し、1/fノイズ成分を除去しきれず、S/N比が低下するという問題があった。
【0022】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高感度でノイズが少ない赤外線固体撮像素子及びその製造方法を提供することにある。
【0023】
本発明の一態様によれば、半導体基板上に形成され、入射赤外線を吸収して熱に変換する赤外線吸収部と、前記赤外線吸収部で発生した熱による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部とを有する赤外線検出部と、
前記赤外線検出部を前記半導体基板から離間して支持し、かつ前記赤外線検出部の入出力配線を有する少なくとも一つ以上の支持体と、を備え、
前記熱電変換部は、
前記半導体基板表面に略直交する方向にそれぞれ形成され、素子分離領域を挟んで前記半導体基板表面に略水平な方向に対向配置される第1及び第2の縦型pn接合ダイオードと、
前記素子分離領域の底面に沿って形成され、前記第1及び第2の縦型pn接合ダイオードの各一端を導通させる導電層と、を有する構造を少なくとも一つ以上備え、
前記第1の縦型pn接合ダイオードは、前記半導体基板の深さ方向に上から順に形成された、第1導電型の第1の拡散層と、第2導電型の第2の拡散層と、を有し、
前記第2の縦型pn接合ダイオードは、前記半導体基板の深さ方向に上から順に形成された、第2導電型の第3の拡散層と、第1導電型の第4の拡散層と、を有し、
前記第2及び第4の拡散層は、前記素子分離領域の底面に沿って形成され、
前記導電層は、前記第2及び第4の拡散層に接続されることを特徴とする赤外線固体撮像素子が提供される。
【0024】
本発明の一態様によれば、半導体基板上に形成され、入射赤外線を吸収して熱に変換する赤外線吸収部と、前記赤外線吸収部で発生した熱による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部とを有する赤外線検出部と、
前記赤外線検出部を前記半導体基板から離間して支持し、かつ前記赤外線検出部の入出力配線を有する少なくとも一つ以上の支持体と、を備える赤外線固体撮像素子の製造方法であって、
単結晶シリコン基板、埋め込み絶縁層及び単結晶シリコン層が順に積層されたSOI基板を前記半導体基板として用い、前記単結晶シリコン層の一部を筋状にエッチング除去して前記単結晶シリコン層に第1素子分離領域用の第1の溝を形成し、前記第1の溝の底部に前記単結晶シリコン層を残存させる工程と、
前記第1の溝と前記第1の溝を挟んで両側に位置する熱電変換部としての縦型pn接合ダイオード領域に隣接して形成される第2素子分離領域の前記単結晶シリコン層を除去して第2の溝を形成する工程と、
前記第1及び第2の溝に絶縁材料を埋め込む工程と、
前記赤外線検出部の領域内の前記単結晶シリコン層に不純物イオンを注入して、前記第1素子分離領域を挟んでそれぞれ第1のn+電極領域及び第1のp+電極領域を形成する工程と、
前記赤外線検出部の領域内の前記単結晶シリコン層に不純物イオンを注入して、前記第1のn+電極領域の下方に第2のp+電極領域を形成し、前記第1のp+電極領域の下方に第2のn+電極領域を形成する工程と、
前記第2素子分離領域の上に前記支持体の入出力配線を形成する工程と、
前記第1の溝に埋め込まれた絶縁材料を除去する工程と、
前記第1素子分離領域の側壁に第1の絶縁層を形成する工程と、
前記第1素子分離領域の底面に、前記第2のp+電極領域と前記第2のn+電極領域とを接続する底面電極層を形成するとともに、前記第1のn+電極領域と前記第1のp+電極領域の表面とに表面電極層を形成する工程と、
前記第1の素子分離領域を埋め込む第2の絶縁層を形成する工程と、
前記赤外線検出部を前記半導体基板から離間させ、かつ前記赤外線検出部を支持する少なくとも一つ以上の支持体を形成する工程と、を備えることを特徴とする赤外線固体撮像素子の製造方法が提供される。
【0025】
本発明の一態様によれば、半導体基板上に形成され、入射赤外線を吸収して熱に変換する赤外線吸収部と、前記赤外線吸収部で発生した熱による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部とを有する赤外線検出部を有し、
前記赤外線検出部を前記半導体基板から離間して支持し、かつ前記赤外線検出部の入出力配線を有する少なくとも一つ以上の支持体と、を備える赤外線固体撮像素子の製造方法であって、
単結晶シリコン基板、埋め込み絶縁層及び単結晶シリコン層が順に積層されたSOI基板を前記半導体基板として用い、前記単結晶シリコン層の一部を筋状にエッチング除去して前記単結晶シリコン層に第1素子分離領域用の第1の溝及び前記入出力配線用の第2の溝を形成し、前記第1の溝の底部および前記第2の溝の底部に前記単結晶シリコン層を残存させる工程と、
前記第1の溝と前記第1の溝を挟んで両側に位置する熱電変換部としての縦型pn接合ダイオード領域に隣接して形成される第2素子分離領域でかつ前記入出力配線部以外の領域の前記単結晶シリコン層を除去して第3の溝を形成する工程と、
前記第1、第2及び第3の溝に絶縁材料を埋め込む工程と、
前記赤外線検出部の領域内の前記単結晶シリコン層に不純物イオンを注入して、前記第1素子分離領域を挟んでそれぞれ第1のn+電極領域及び第1のp+電極領域を形成する工程と、
前記赤外線検出部の領域内の前記単結晶シリコン層に不純物イオンを注入して、前記第1のn+電極領域の下方に第2のp+電極領域を形成し、前記第1のp+電極領域の下方に第2のn+電極領域を形成する工程と、
前記第1の溝に埋め込まれた絶縁材料を除去する工程と、
前記第1素子分離領域の側壁に第1の絶縁層を形成する工程と、
前記第1素子分離領域の底面及び前記入出力配線部にそれぞれ底面電極層を形成すると共に、前記第1のn+電極領域及び第1のp+電極領域の表面に表面電極層を形成し、前記ダイオードと前記入出力配線部とを互いに接続する工程と、
前記第1の素子分離領域を埋め込む第2の絶縁層を形成する工程と、
前記赤外線検出部を前記半導体基板から離間させ、かつ前記赤外線検出部を支持する少なくとも一つ以上の支持体を形成する工程と、を備えることを特徴とする赤外線固体撮像素子の製造方法が提供される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る赤外線固体撮像素子及びその製造方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0027】
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る赤外線固体撮像素子の第1の実施形態の平面図、図2は図1のA−A’線断面図である。
【0028】
本実施形態の赤外線固体撮像素子は、図1及び図2に示すように、SOI基板上に形成される入射赤外線光を吸収して熱に変換する赤外線吸収部1と、赤外線吸収部1で発生した熱による温度変化を電気信号に変換する赤外線検出部2と、赤外線検出部2を半導体基板300から離間して支持し、かつ前記赤外線検出部2の入出力配線を兼ねる少なくとも一つ以上の支持配線312と、を備えている。
【0029】
赤外線検出部2は、半導体基板300に略直交する方向に第1の素子分離領域を挟んで対向配置される第1及び第2の縦型pn接合ダイオード306,308と、これら第1及び第2の縦型pn接合ダイオード306,308の各一端を導通させる金属シリサイドからなる埋め込み電極層317と、を有する。
【0030】
第1の縦型pn接合ダイオード306は、基板の深さ方向に上から順に形成されるn+電極層307とp+電極層310とを有し、第2の縦型pn接合ダイオード308は、基板の深さ方向に上から順に形成されるp+電極層309とn+電極層311とを有する。第1の縦型pn接合ダイオード306のp+電極層310と第2の縦型pn接合ダイオード308のn+電極層311は金属シリサイドからなる埋め込み電極層317にて接続されている。
【0031】
第1の縦型pn接合ダイオード306のn+電極層307と支持配線312とは、コンタクト320と金属配線層321を介して接続され、第2の縦型pn接合ダイオードのp+電極層309と支持配線312とは、コンタクト320と導電層321を介して接続されている。
【0032】
本実施形態では、第1の素子分離領域303を挟んで対向配置される第1及び第2の縦型シリコンpn接合ダイオード306,308を、金属シリサイドからなる埋め込み電極層317により直接直列接続させるため、これまでの縦型pn接合ダイオードで問題であった基板底部に存在する電極と基板表面に存在するコンタクト拡散層領域を連結する拡散層配線領域が不要になり、寄生抵抗の低減により赤外線固体撮像素子としての感度が向上し、かつ1/fノイズ成分の低減によりS/N比の高い赤外線固体撮像素子を実現できる。また、従来必要であった基板表面のコンタクト拡散層を必要としないため、素子面積をより縮小できる。
【0033】
図3は本発明に係る赤外線固体撮像素子の一実施形態の製造工程を示す断面図である。本実施形態では、半導体基板として、単結晶シリコン支持基板300上に埋め込みシリコン酸化膜層301と単結晶シリコン層302が順次積層された、いわゆるSOI基板を用いる。埋め込みシリコン酸化膜301と単結晶シリコン層302の厚さには特に制限はないが、例えば図3のSOI基板は、埋め込みシリコン酸化膜の厚さを150nm、単結晶シリコン層の厚さを400nm、p型不純物濃度2×1016/cm3としている。
【0034】
次に、STI(Shallow-Trench-Isolation)により素子分離領域を形成する。まず、第1の素子分離領域303をフォトリソグラフィー技術によりパターンニングし、単結晶シリコン層302をRIE(Reactive-Ion-Etching)により少なくとも単結晶シリコン層302の一部が残るようにエッチングして第1開口部341を形成する(図4)。例えば本実施の形態では、単結晶シリコン層302を300nmエッチングする。
【0035】
また、第2の素子分離領域304をフォトリソグラフィー技術によりパターンニングし、単結晶シリコン層302を全てRIEによりエッチングして第2開口部342を形成する。
【0036】
次に、第1及び第2開口部341,342に素子分離シリコン酸化膜305をCVD(Chemical-Vapor-Deposition)により埋め込んで、CMP(Chemical-Mechanical-Polishing)で平坦化する(図4)。
【0037】
次に、熱電変換素子となる第1及び第2の縦型pn接合ダイオード306,308を形成する。まず、第1の縦型pn接合ダイオード306のn+電極領域307をフォトリソグラフィー技術によりパターンニングし、イオン注入により単結晶シリコン基板302の表面に近い領域にn+電極領域307を形成する。注入条件としては、例えば40keV、5×1015/cm2程度で砒素イオンを注入するのが望ましい。
【0038】
また、第2のpn接合ダイオード308のp+電極領域309をフォトリソグラフィー技術によりパターンニングし、イオン注入により単結晶シリコン基板302の表面に近い領域にp+電極領域309を形成する。注入条件としては、例えばフッ化ボロンを7keV、5×1015/cm2程度が望ましい。
【0039】
次に、第1のpn接合ダイオード306のp+埋め込み電極領域310をフォトリソグラフィー技術によりパターンニングし、イオン注入により第1の素子分離領域303の底部付近の深さにp+埋め込み電極領域310を形成する。注入条件としては、例えばボロンを130keV、4.5×1014/cm2程度が望ましい。
【0040】
また、第2のpn接合ダイオード308のn+埋め込み電極領域311をフォトリソグラフィー技術によりパターンニングし、イオン注入により第1の素子分離領域303底部付近の深さにn+埋め込み電極領域311を形成する。注入条件としては、例えばリンを280keV、2×1014/cm2程度が望ましい(図5)。
【0041】
次に、支持配線312を形成する。支持配線312の形成工程は、周辺回路に用いられるMOSトランジスタのゲート電極形成工程と共有化でき、工程を簡略化できる。まず、膜厚250nmのポリシリコンをCVDにより成膜した後、フォトリソグラフィー技術とRIEにより、支持配線312を形成する。
【0042】
次に、膜厚100nmのシリコン窒化膜をCVDにより基板全面に成膜し、RIEによりエッチバックして、支持配線312による段差部にサイドウォール313を形成する(図6)。
【0043】
次に、第1及び第2の縦型pn接合ダイオード306,308の基板表面電極と埋め込み電極、及び支持配線のシリサイド形成を行う。まず、第1の素子分離領域303以外の部分をフォトリソグラフィー技術によりマスクし、希フッ酸溶液にて第1の素子分離領域303の素子分離シリコン酸化膜305を除去し、レジストマスクを剥離する。その後、シリコン窒化膜をCVDにより膜厚100nm堆積し、RIEによりエッチバックを行い、第1の素子分離領域303の側壁に側壁シリサイド防止膜314を形成する(図7)。
【0044】
なお、シリサイド防止膜314は、第1の素子分離領域303に第1開口部を形成した後で、かつこの中に素子分離絶縁膜を埋め込む前に形成してもよい。後述する実施形態でも同様である。
【0045】
以後のシリサイド形成工程は、周辺回路に用いられるMOSトランジスタのゲート電極形成工程と共有でき、工程の簡略化が可能である。
【0046】
まず、希フッ酸溶液によるウエットエッチングにて基板表面の自然酸化膜を除去した後、スパッタ法により膜厚25nmのチタン薄膜315を成膜し、適当なアニール処理を行うことで、縦型pn接合ダイオードの基板表面電極316、埋め込み電極317及び支持配線312をシリサイド化する(図8)。
【0047】
次に、硫酸と過酸化水素の混合液によって、シリサイド反応しない領域のチタン薄膜315を除去する。
【0048】
次に、第1の素子分離領域303の再埋め込みを行う。まず、基板全面に膜厚35nmのシリコン窒化膜318、膜厚800nmのシリコン酸化膜319を層間絶縁膜としてCVDにより堆積し、CMPにより基板表面から600nmとなるよう平坦化を行う。このとき、第1の素子分離領域303の幅は500nm以下で層間絶縁膜厚に対して狭い為、前記層間膜CVD工程とCMP工程により、第1の素子分離領域303に絶縁膜を埋め込むことができる(図9)。
【0049】
次に、コンタクト、層間絶縁膜及び配線の形成を行う。まず、第1及び第2の縦型pn接合ダイオード306,308の基板表面電極316上と支持配線312のコンタクト形成部320にコンタクトパターンをフォトリソグラフィー技術により形成し、RIEによりコンタクトホールを形成し、膜厚400nmのタングステン膜をCVDにより基板全面に堆積し、CMPを行うことで、コンタクトホールの埋め込みを行う(図10)。
【0050】
次に、膜厚500nmのアルミニウム合金を基板全面にスパッタ法により堆積し、フォトリソグラフィー技術とRIEによりパターニングし、金属配線321を形成した後、MOSトランジスタ等のパッシベーションを兼ねた赤外線吸収層322として、膜厚800nmのシリコン酸化膜323と、膜厚300nmのシリコン窒化膜324を積層形成する(図11)。
【0051】
次に、シリコン窒化膜324とシリコン酸化膜323をRIEによりエッチング加工し、ボンディングパッド開口部を形成する。
【0052】
次に、赤外線固体撮像素子部の熱分離の為の中空構造の形成を行う。まず、中空構造形成のためのシリコン異方性エッチングにて、ボンディングパッドのエッチング防止用の保護酸化膜として、膜厚200nmのシリコン酸化膜をCVDにより基板全面に堆積する。
【0053】
次に、中空構造形成のためのエッチングホール326をRIEにより形成し、単結晶シリコン支持基板300を露出させる。このとき、エッチングホール326のパターンにて、赤外線固体撮像素子部327と支持配線構造部328がパターンニングされる。また、支持配線構造部328以外の部分にフォトリソグラフィー技術を用いてレジストマスクを形成し、シリコン酸化膜319、323、シリコン窒化膜324をRIEにてエッチングし、支持配線構造部328の断面積を減少させ、熱抵抗を増加させる。
【0054】
次に、TMAH(Tetra-Methyl-Ammonium-Hydroxide)によるシリコン異方性ウエットエッチングにより、単結晶シリコン支持基板300の内部に中空構造329を形成する(図12)。
【0055】
次に、保護酸化膜を除去してボンディングパッドを露出させ、同時に支持配線構造部328を構成するシリコン酸化膜323、第2の素子分離領域304、埋め込みシリコン酸化膜301をエッチングし、支持配線構造部328の断面積を縮小させる目的で、フッ酸系のエッチング処理を行う。このとき、ボンディングパッドと保護酸化膜との選択比を高めるために、エッチャントとしては酢酸と弗化アンモニウムの混合液を用いると良い。また、支持配線構造部328の幅は500nm程度であり、200nm厚のパッド保護膜325除去の為の上記フッ酸系エッチング処理はオーバー含め400nm行う為、支持配線構造部328の周囲の酸化膜は全て除去される。
【0056】
以上の工程を経て、図1及び図2に示す赤外線固体撮像素子が得られる。本実施形態の赤外線固体撮像素子の作用効果は以下の通りである。まず、第1のpn接合ダイオード306のp+埋め込み電極310と第2のpn接合ダイオード308のn+埋め込み電極311を、チタンシリサイドからなる埋め込み電極層317により直接接続しているため、従来の縦型pn接合ダイオードで問題であった埋め込み電極と基板表面に存在するコンタクト拡散層領域を連結する拡散層配線領域が不用となる。これにより、pn接合ダイオードの寄生抵抗が低減し、赤外線固体撮像素子としての感度の向上が図れる。また、同時に、拡散層配線領域から基板表面付近を流れる電流成分が大幅に少なくなり、1/fノイズ成分を低減でき、よりS/N比の高い赤外線固体撮像素子を実現できる。
【0057】
また、基板表面に形成すべきコンタクト拡散層を用いることなく、隣接したpn接合ダイオードを直接直列接続できることから、コンタクト領域が不必要になる分だけ、素子面積を縮小でき、素子容積の低減が図れる。これにより、仮に感熱素子に入射する赤外線量が同等な場合、本実施形態では従来に比べ素子熱容量が低減されるため、赤外線照射時の素子の温度変化が増大し、感度の向上が望めると同時に、レスポンスが早くなり、イメージセンサーとしてのフレームレートを高速化できる。
【0058】
図13は同じ素子デザインルールに従って試作した場合の従来例と本実施形態記載の素子に関する構造断面図である。素子領域、コンタクト、拡散層、シリサイド防止膜層を形成するマスクの合わせずれに関する余裕ルール330をa、コンタクト径ルール331をb、n+拡散層とp+拡散層間の距離332をc、及び素子分離ルール333を同じくcとすると、従来例では1素子あたり6a+2b+2cの幅が必要であったのに対し、本実施形態では1素子あたり2a+b+cで形成可能であり、約1/2に素子面積を縮小できる。
【0059】
また、本実施形態では、感熱素子としてのpn接合ダイオードを2個直列に接続しているが、pn接合ダイオードは2個以上の複数個配置しても、本特許は有効であるのは言うまでも無い。例えば、シリコンpn接合ダイオード型赤外線固体撮像素子においては、直列接続するpn接合ダイオード個数を増やすほど、撮像素子としての感度は向上するが、周辺回路に用いられるSOI MOSトランジスタの耐圧が10数V以下である事を考えると、直列接続するpn接合ダイオードの個数は8個〜12個がより望ましい。
【0060】
また、本実施形態では、支持基板300への熱伝導を極力低減する為、支持配線312として金属シリサイドを用いているが、寄生抵抗の低減を優先して、金属配線321を支持配線として用いても、本実施形態で得られた効果は有効である。
【0061】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1及び第2の縦型pnダイオードの埋め込み電極の材料である金属シリサイド層を、支持配線と同じ工程で同一の層で形成するものである。
【0062】
第2の実施形態では、既存のLSIプロセスに新たな配線層を追加することなく、金属に比べて熱伝導率の低い金属シリサイドを支持配線に用いることができるとともに、pMOSゲート電極のボロン突き抜け抑制のために薄膜化に制約がかかるゲートポリシリコンを用いていない点、支持配線の薄膜化が可能であり、支持配線の断面積縮小、すなわち、固体撮像素子部の熱分離性が向上する事を目的とする。
【0063】
図14は本発明に係る赤外線固体撮像素子の第2の実施形態の平面図、図15は図14のA−A’線断面図である。図1と図14を比較すればわかるように、本実施形態の赤外線固体撮像素子は、支持配線の構造が図1と異なっている。
【0064】
図14〜図23は本発明に係る赤外線固体撮像素子の第2の実施形態の製造工程を示す断面図である。以下では、第1の実施形態の製造工程との相違点を中心に説明する。
【0065】
まず、半導体基板として、単結晶シリコン支持基板400上に埋め込みシリコン酸化膜層401、単結晶シリコン層402が順次積層されたSOI基板を使用する。SOI基板の埋め込みシリコン酸化膜401及び単結晶シリコン層402の厚さには特に制限はないが、例えば本実施形態では、埋め込みシリコン酸化膜の厚さを150nm、単結晶シリコン層の厚さを400nm、p型不純物濃度を2×1016/cm3のSOI基板を用いた(図16)。
【0066】
次に、STI(Shallow-Trench-Isolation)による素子分離領域の形成を行う。まず、第1の素子分離領域403と支持配線部404をフォトリソグラフィー技術によりパターンニングし、単結晶シリコン層402をRIE(Reactive-Ion-Etching)により、少なくとも単結晶シリコン層402の一部が残るようにエッチングする。例えば本実施形態では、単結晶シリコン層402を300nmエッチングする(図17、図18)。
【0067】
次に、第2の素子分離領域405をフォトリソグラフィー技術によりパターンニングし、単結晶シリコン層402を全てRIEによりエッチングする(図19、図20)。
【0068】
その後、第1の実施形態と同様の工程により、第1の素子分離領域及び第2の素子分離領域へのシリコン酸化膜の埋め込み及び縦型pn接合ダイオードの形成を行う。
【0069】
次に、縦型pn接合ダイオードの基板表面電極と埋め込み電極、及び支持配線のシリサイド形成を行う。まず、第1の素子分離領域403以外の部分をフォトリソグラフィー技術によりマスクし、RIEにて第1の素子分離領域403に埋め込まれた素子分離シリコン酸化膜をエッチングし、レジストマスクを剥離する。この時、第1の素子分離領域403の側壁には、シリコン酸化膜による側壁シリサイド防止膜406が形成される(図21、図22)。
【0070】
なお、第1の実施形態と同様にしてシリサイド防止膜を形成してもよい。
【0071】
以後のシリサイド形成工程は、周辺回路に用いられるMOSトランジスタのゲート電極形成工程と共有でき、工程の簡略化が可能である。
【0072】
次に、希フッ酸溶液によるウエットエッチングにて基板表面の自然酸化膜を除去した後、スパッタ法により膜厚25nmのチタン薄膜407を成膜し、適当なアニール処理を行うことで、縦型pn接合ダイオードの基板表面電極408と埋め込み電極409、及び支持配線404をシリサイド化する(図23)。
【0073】
次に、硫酸と過酸化水素の混合液によって、シリサイド反応しない領域のチタン薄膜407を除去する。
【0074】
以後、第1の素子分離領域の再埋め込み工程を行ってから、中空構造を形成するまでの工程は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。これらの工程を経た後の最終形態は図14及び図15のようになる。
【0075】
なお、支持配線部404の平面形状は、図14に限らず、図1に示す形状等、さまざまな形状を採用することが可能である。
【0076】
第2の実施形態の赤外線固体撮像素子の作用効果は以下の通りである。まず、支持配線の熱伝導率を低減することにより、センサー感度向上が可能となる。図24(a)及び図24(b)に、従来例及び本実施形態における支持配線を同じデザインルールで形成した場合の断面図を示す(図14のB−B’線断面図)。
【0077】
従来例では、工程簡略化の点からMOSトランジスタのゲート電極を支持配線材料として流用している為、pMOSゲート電極のボロン突き抜け抑制のために薄膜化に制約がかかり、ポリシリコンの総膜厚は250nmと厚い。これに比して、本実施形態にあるプロセスでは、第1の素子分離領域403のエッチング量に応じて、電極材料となる単結晶シリコン膜を薄膜化ができる。例えば、本実施の形態2では単結晶シリコン膜厚は100nmである。
【0078】
また、図24(c)は、本実施形態の応用例として、第1の素子分離領域403のエッチング量を約375nmとして、支持配線の全てがチタンシリサイド化した例を示す。これら3種の支持配線において、電気伝導を担うチタンシリサイド層厚は全ての例で25nmに揃えてあり、支持配線の寄生抵抗値は等しい。反面、これら支持配線の熱伝導率は、シリコン膜とシリサイド膜でほぼ決まり、1μmあたりの熱伝導率を計算すると、従来例が3.0×10-6[μm・W/K]、実施形態2が1.5×10-6[μm・W/K]、全てシリサイド化したものが0.75×10-6[μm・W/K]である。すなわち、本実施形態では、従来に比べて支持配線の熱伝導率が低く、感熱セルの断熱性、つまりセルの感度が向上する。
【0079】
また、pn接合ダイオードの配置はストライプ状に限らず、2次元的に配置する事もできる。これにより、赤外線検出部のデザインの自由度が増える。例えば、図25は複数のpn接合ダイオードを有する赤外線固体撮像素子の上面図を示している。
【0080】
図中の501は支持配線、502は感熱セル内配線、503は第2の素子分離領域、504は第1の素子分離領域及び縦型pn接合ダイオードの埋め込み電極を示している。図示のように、pn接合ダイオードを2次元的に配置することも可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、1/fノイズ成分の低減等によりS/N比の高い赤外線固体撮像素子を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る赤外線固体撮像素子の第1の実施形態の平面図。
【図2】図1のA−A’線断面図。
【図3】本発明に係る赤外線固体撮像素子の一実施形態の製造工程を示す断面図。
【図4】図3に続く断面図。
【図5】図4に続く製造工程を示す断面図。
【図6】図5に続く製造工程を示す断面図。
【図7】図6に続く製造工程を示す断面図。
【図8】図7に続く製造工程を示す断面図。
【図9】図8に続く製造工程を示す断面図。
【図10】図9に続く製造工程を示す断面図。
【図11】図10に続く製造工程を示す断面図。
【図12】図11に続く製造工程を示す断面図。
【図13】同じ素子デザインルールに従って試作した場合の従来例と本実施形態記載の素子に関する構造断面図。
【図14】本発明に係る赤外線固体撮像素子の第2の実施形態の平面図。
【図15】図14のA−A’線断面図。
【図16】第2の実施形態の製造工程を示す断面図。
【図17】図16に続く製造工程を示す断面図。
【図18】図17に続く製造工程を示す断面図。
【図19】図18に続く製造工程を示す断面図。
【図20】図19に続く製造工程を示す断面図。
【図21】図20に続く製造工程を示す断面図。
【図22】図21に続く製造工程を示す断面図。
【図23】図22に続く製造工程を示す断面図。
【図24】(a)は従来例の支持配線部分の断面図、(b)は(a)と同じデザインルールで形成した本実施形態の支持配線部分の断面図、(c)は第1の素子分離領域403のエッチング量を約375nmとして、支持配線の全てがチタンシリサイド化した例を示す断面図。
【図25】本発明に係る赤外線固体撮像素子の他の実施形態を示す平面図。
【図26】従来の赤外線固体撮像素子の横断面図。
【符号の説明】
1 赤外線吸収部
2 赤外線検出部
101・・・単結晶シリコン支持基板
102・・・中空構造
103、104・・・赤外線吸収層
105・・・単結晶シリコン層
106・・・pn接合ダイオード
107・・・埋め込みシリコン酸化膜層
108・・・固体撮像素子部
109・・・支持部
110、111、112・・・支持絶縁構造
113・・・多結晶シリコン領域
114・・・金属シリサイド領域
300・・・単結晶シリコン支持基板
301・・・埋め込みシリコン酸化膜
302・・・単結晶シリコン
303・・・第一の素子分離領域
304・・・第二の素子分離領域
305・・・素子分離シリコン酸化膜
306・・・第一のpn接合ダイオード
307・・・n電極領域
308・・・第二のpn接合ダイオード
309・・・p電極領域
310・・・p埋め込み電極領域
311・・・ 埋め込み電極領域
312・・・支持配線
313・・・サイドウォール
314・・・側壁シリサイド防止膜
315・・・チタン薄膜
316・・・縦型pn接合ダイオードの基板表面電極
317・・・縦型pn接合ダイオードの埋め込み電極
318・・・シリコンチッ化膜
319・・・シリコン酸化膜
320・・・支持配線コンタクト部
321・・・金属配線
322・・・赤外線吸収部
323・・・シリコン酸化膜
324・・・シリコンチッ化膜
325・・・ボンディングパッド保護酸化膜
326・・・エッチングホール
327・・・赤外線固体撮像素子部
328・・・支持配線構造部
329・・・中空構造
400・・・単結晶シリコン支持基板
401・・・埋め込みシリコン酸化膜
402・・・単結晶シリコン
403・・・第一の素子分離領域
404・・・支持配線
405・・・第二の素子分離領域
406・・・側壁シリサイド防止膜
407・・・チタン薄膜
408・・・縦型pn接合ダイオードの基板表面電極
409・・・縦型pn接合ダイオードの埋め込み電極
500・・・感熱セル
502・・・感熱セル内配線
501・・・支持配線
503・・・素子分離領域
504・・・実施形態1記載の第一の素子分離領域かつ縦型pn接合ダイオードの埋め込み電極
505、506・・・縦型pn接合ダイオード
507・・・従来の縦型pn接合ダイオード
508・・・n拡散層
509・・・p拡散層

Claims (7)

  1. 半導体基板上に形成され、入射赤外線を吸収して熱に変換する赤外線吸収部と、前記赤外線吸収部で発生した熱による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部とを有する赤外線検出部と、
    前記赤外線検出部を前記半導体基板から離間して支持し、かつ前記赤外線検出部の入出力配線を有する少なくとも一つ以上の支持体と、を備え、
    前記熱電変換部は、
    前記半導体基板表面に略直交する方向にそれぞれ形成され、素子分離領域を挟んで前記半導体基板表面に略水平な方向に対向配置される第1及び第2の縦型pn接合ダイオードと、
    前記素子分離領域の底面に沿って形成され、前記第1及び第2の縦型pn接合ダイオードの各一端を導通させる導電層と、を有する構造を少なくとも一つ以上備え
    前記第1の縦型pn接合ダイオードは、前記半導体基板の深さ方向に上から順に形成された、第1導電型の第1の拡散層と、第2導電型の第2の拡散層と、を有し、
    前記第2の縦型pn接合ダイオードは、前記半導体基板の深さ方向に上から順に形成された、第2導電型の第3の拡散層と、第1導電型の第4の拡散層と、を有し、
    前記第2及び第4の拡散層は、前記素子分離領域の底面に沿って形成され、
    前記導電層は、前記第2及び第4の拡散層に接続されることを特徴とする赤外線固体撮像素子。
  2. 前記導電層は、金属シリサイド層であることを特徴とする請求項に記載の赤外線固体撮像素子。
  3. 前記素子分離領域の側壁に沿って、前記第1及び第2の縦型pn接合ダイオードにそれぞれ隣接して形成される絶縁層からなるシリサイド化防止膜を備えることを特徴とする請求項に記載の赤外線固体撮像素子。
  4. 前記導電層と前記支持体の入出力配線とは共通の材料からなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の赤外線固体撮像素子。
  5. 半導体基板上に形成され、入射赤外線を吸収して熱に変換する赤外線吸収部と、前記赤外線吸収部で発生した熱による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部とを有する赤外線検出部と、
    前記赤外線検出部を前記半導体基板から離間して支持し、かつ前記赤外線検出部の入出力配線を有する少なくとも一つ以上の支持体と、を備える赤外線固体撮像素子の製造方法であって、
    単結晶シリコン基板、埋め込み絶縁層及び単結晶シリコン層が順に積層されたSOI基板を前記半導体基板として用い、前記単結晶シリコン層の一部を筋状にエッチング除去して前記単結晶シリコン層に第1素子分離領域用の第1の溝を形成し、前記第1の溝の底部に前記単結晶シリコン層を残存させる工程と、
    前記第1の溝と前記第1の溝を挟んで両側に位置する熱電変換部としての縦型pn接合ダイオード領域に隣接して形成される第2素子分離領域の前記単結晶シリコン層を除去して第2の溝を形成する工程と、
    前記第1及び第2の溝に絶縁材料を埋め込む工程と、
    前記赤外線検出部の領域内の前記単結晶シリコン層に不純物イオンを注入して、前記第1素子分離領域を挟んでそれぞれ第1のn+電極領域及び第1のp+電極領域を形成する工程と、
    前記赤外線検出部の領域内の前記単結晶シリコン層に不純物イオンを注入して、前記第1のn+電極領域の下方に第2のp+電極領域を形成し、前記第1のp+電極領域の下方に第2のn+電極領域を形成する工程と、
    前記第2素子分離領域の上に前記支持体の入出力配線を形成する工程と、
    前記第1の溝に埋め込まれた絶縁材料を除去する工程と、
    前記第1素子分離領域の側壁に第1の絶縁層を形成する工程と、
    前記第1素子分離領域の底面に、前記第2のp+電極領域と前記第2のn+電極領域とを接続する底面電極層を形成するとともに、前記第1のn+電極領域と前記第1のp+電極領域の表面とに表面電極層を形成する工程と、
    前記第1の素子分離領域を埋め込む第2の絶縁層を形成する工程と、
    前記赤外線検出部を前記半導体基板から離間させ、かつ前記赤外線検出部を支持する少なくとも一つ以上の支持体を形成する工程と、を備えることを特徴とする赤外線固体撮像素子の製造方法。
  6. 半導体基板上に形成され、入射赤外線を吸収して熱に変換する赤外線吸収部と、前記赤外線吸収部で発生した熱による温度変化を電気信号に変換する熱電変換部とを有する赤外線検出部を有し、
    前記赤外線検出部を前記半導体基板から離間して支持し、かつ前記赤外線検出部の入出力配線を有する少なくとも一つ以上の支持体と、を備える赤外線固体撮像素子の製造方法であって、
    単結晶シリコン基板、埋め込み絶縁層及び単結晶シリコン層が順に積層されたSOI基板を前記半導体基板として用い、前記単結晶シリコン層の一部を筋状にエッチング除去して前記端結晶シリコン層に第1素子分離領域用の第1の溝及び前記入出力配線用の第2の溝を形成し、前記第1の溝の底部および前記第2の溝の底部に前記単結晶シリコン層を残存させる工程と、
    前記第1の溝と前記第1の溝を挟んで両側に位置する熱電変換部としての縦型pn接合ダイオード領域に隣接して形成される第2素子分離領域でかつ前記入出力配線部以外の領域の前記単結晶シリコン層を除去して第3の溝を形成する工程と、
    前記第1、第2及び第3の溝に絶縁材料を埋め込む工程と、
    前記赤外線検出部の領域内の前記単結晶シリコン層に不純物イオンを注入して、前記第1素子分離領域を挟んでそれぞれ第1のn+電極領域及び第1のp+電極領域を形成する工程と、
    前記赤外線検出部の領域内の前記単結晶シリコン層に不純物イオンを注入して、前記第1のn+電極領域の下方に第2のp+電極領域を形成し、前記第1のp+電極領域の下方に第2のn+電極領域を形成する工程と、
    前記第1の溝に埋め込まれた絶縁材料を除去する工程と、
    前記第1素子分離領域の側壁に第1の絶縁層を形成する工程と、
    前記第1素子分離領域の底面及び前記入出力配線部にそれぞれ底面電極層を形成すると共に、前記第1のn+電極領域及び第1のp+電極領域の表面に表面電極層を形成し、前記ダイオードと前記入出力配線部とを互いに接続する工程と、
    前記第1の素子分離領域を埋め込む第2の絶縁層を形成する工程と、
    前記赤外線検出部を前記半導体基板から離間させ、かつ前記赤外線検出部を支持する少なくとも一つ以上の支持体を形成する工程と、を備えることを特徴とする赤外線固体撮像素子の製造方法。
  7. 前記底面電極層及び前記表面電極層は、金属シリサイド層であることを特徴とする請求項5または6に記載の赤外線固体撮像素子の製造方法。
JP2003173957A 2003-06-18 2003-06-18 赤外線固体撮像素子およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4028441B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003173957A JP4028441B2 (ja) 2003-06-18 2003-06-18 赤外線固体撮像素子およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003173957A JP4028441B2 (ja) 2003-06-18 2003-06-18 赤外線固体撮像素子およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005009998A JP2005009998A (ja) 2005-01-13
JP4028441B2 true JP4028441B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=34097619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003173957A Expired - Fee Related JP4028441B2 (ja) 2003-06-18 2003-06-18 赤外線固体撮像素子およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4028441B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006028435A1 (de) 2006-06-21 2007-12-27 Robert Bosch Gmbh Sensor und Verfahren zu seiner Herstellung
JP5008580B2 (ja) * 2008-01-30 2012-08-22 三菱電機株式会社 赤外線撮像素子の製造方法および赤外線撮像素子
JP5016527B2 (ja) * 2008-03-18 2012-09-05 三菱電機株式会社 熱型赤外線撮像素子
JP4975669B2 (ja) * 2008-03-25 2012-07-11 株式会社東芝 赤外線検出器およびこの赤外線検出器を備えた固体撮像素子
US7911015B2 (en) 2008-04-03 2011-03-22 Mitsubishi Electric Corporation Infrared detector and infrared solid-state imaging device
JP5428535B2 (ja) * 2009-05-29 2014-02-26 三菱電機株式会社 赤外線撮像素子及びその製造方法
JP5552768B2 (ja) * 2009-07-27 2014-07-16 ソニー株式会社 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器
KR101528968B1 (ko) * 2010-04-12 2015-06-15 미크로센스 엘렉트로니크 싼. 베 틱. 아.쎄. 비냉각형 적외선 검출기 및 이를 제작하기 위한 방법
DE102012208192A1 (de) * 2012-05-16 2013-11-21 Robert Bosch Gmbh Infrarot-Sensorvorrichtung und Verfahren zur Herstellung einer Infrarot-Sensorvorrichtung
JP2016151472A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 ヤマハファインテック株式会社 接触燃焼式ガスセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005009998A (ja) 2005-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI683430B (zh) 具有吸收增強半導體層的影像感測器
US6974953B2 (en) Infrared sensor device and manufacturing method thereof
JP3497797B2 (ja) 赤外線センサの製造方法
US6541298B2 (en) Method of making infrared sensor with a thermoelectric converting portion
JP4046067B2 (ja) 固体撮像素子の製造方法
US8294231B2 (en) Optical sensing device including visible and UV sensors
JP3717104B2 (ja) 回路内蔵受光素子
KR20200035821A (ko) 이미지 센서를 위한 딥 트렌치 격리 (dti) 구조체 상의 픽셀 디바이스
TWI723763B (zh) 圖像感測器及其形成方法
TWI648841B (zh) 半導體裝置之製造方法
JP6612139B2 (ja) 半導体装置
US9190445B2 (en) Semiconductor device
JP2008541455A (ja) アクティブ領域上にゲートコンタクトを有するピクセル、及び同ピクセルを形成する方法
JP4028441B2 (ja) 赤外線固体撮像素子およびその製造方法
JP3672516B2 (ja) 赤外線センサ装置及びその製造方法
JP4858367B2 (ja) 固体撮像素子の製造方法
US20120175723A1 (en) Infrared imaging device and method for manufacturing same
JP6570750B2 (ja) 赤外線検出素子および赤外線検出素子の製造方法
JP4410071B2 (ja) 赤外線固体撮像装置
TW200524148A (en) Solid-state imaging device and production method of the same
JP3681113B2 (ja) 熱型赤外線検出器アレイ
JP5669654B2 (ja) 赤外線撮像素子の製造方法および赤外線撮像素子
JP2004004095A (ja) 赤外線センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071011

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees