JP7170714B2 - 赤外線固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、赤外線固体撮像装置に関し、特に、PN接合ダイオードを赤外線検出素子として備えた熱型の赤外線固体撮像装置に関するものである。
画素として熱型の赤外線検出素子を備える赤外線固体撮像装置は、赤外線を吸収して熱に変換して、この熱により生じる温度変化を電気信号として出力して、赤外線を検出する。熱型の赤外線検出素子を備える赤外線固体撮像装置は、冷凍機が不要であるため、小型化が可能であり、特に、従来の半導体製造工程で製造が可能なシリコンPN接合ダイオードを赤外線検出素子として用い、その順方向の電圧降下量の温度変化を検出する熱型の赤外線固体撮像装置が注目されている。
しかしながら、シリコンPN接合ダイオードの順方向の電圧降下量の温度変化を検出する熱型の赤外線固体撮像装置は、例えば、バナジウムオキサイドの抵抗値の温度変化を検出する方式などのその他の赤外線検出素子に比べて、順方向の接合電流の温度変化率が小さく、十分な赤外線の検出感度が得られない。そのため、シリコンPN接合ダイオードが設けられる熱電変換部を熱容量の大きい基板から分離した中空構造を採用したり、複数のシリコンPN接合ダイオードを直列接続したりすることで、赤外線に対する検出感度を向上させた赤外線固体撮像装置が提案されている。
また、複数のシリコンPN接合ダイオードを直列接続するために、シリコンPN接合ダイオードのN型領域とP型領域を互いに接するように交互に複数配置し、隣接するシリコンPN接合ダイオードの領域間に電極を設け、複数のシリコンPN接合ダイオードを直列接続した赤外線検出素子を備える赤外線固体撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、直列接続された複数のシリコンPN接合ダイオードにおいて、限られた面積にできるだけ多数のPN接合ダイオードを配置する目的で、少なくとも一部のPN接合ダイオードが屈曲形状を有する赤外線検出素子を備える赤外線固体撮像装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002-148111号公報 特開2009-265094号公報
しかしながら、このような従来の赤外線検出素子は、直列接続された複数のPN接合ダイオードの屈曲部において、隣接するPN接合面間の距離が短い領域が形成される。
その場合、シリコンPN接合ダイオード内でN型領域からP型領域に注入された少数キャリアの電子が、P型領域で再結合することなく隣接するPN接合ダイオードのN型領域に注入され、又は、P型領域からN型領域に注入された少数キャリアの正孔が、N型領域で再結合することなく隣接するPN接合ダイオードのP型領域に注入されやすいため、赤外線検出素子の雑音が増加する問題点があった。また、これらの領域はパンチスルーを起こしやすいため、N型領域の電子がP型領域を通過して隣接するPN接合ダイオードのN型領域に拡散し、又は、P型領域の正孔がN型領域を通過して隣接するPN接合ダイオードのP型領域に拡散し、同様に赤外線検出素子の雑音が増加する問題点があった。
そこで、本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、赤外線検出時の雑音を低減できる赤外線固体撮像装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明の赤外線固体撮像装置は、基板から熱的に分離して設けられ、直列接続された第1のPN接合ダイオードと第2のPN接合ダイオードとを備え、照射された赤外線から変換された熱により生じる温度変化を第1のPN接合ダイオードと第2のPN接合ダイオードによって電気信号に変換する赤外線固体撮像装置であって、第1導電型の第1の領域と、第1の領域とともに第1のPN接合ダイオードを構成し、第1の接合面で第1の領域と接し、第1の接合面から第2の接合面までの最短の長さを第1の最短長さとする第2導電型の第2の領域と、第2の接合面で第2の領域と接し、第1の最短長さと異なる第2の接合面から第3の接合面までの最短の長さを第2の最短長さとする第1導電型の第3の領域と、第3の領域とともに第2のPN接合ダイオードを構成し、第3の接合面で第3の領域と接する第2導電型の第4の領域と、第1の領域と第4の領域との間、第1の領域と第3の領域との間、及び、第2の領域と第4の領域との間を電気的に分離する素子分離領域と、第2の領域と第3の領域上に設けられ、第1のPN接合ダイオードと第2のPN接合ダイオードとを電気的に直列接続する金属配線とを備える。
以上のように構成された本発明の赤外線固体撮像装置は、第1の最短長さと第2の最短長さを異なるようにし、第1の領域と第3の領域との間、及び、第2の領域と第4の領域との間に素子分離領域を設けたので、赤外線検出時の雑音を低減できる赤外線固体撮像装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1である赤外線固体撮像装置の構成を示す斜視図。 本発明の実施の形態1が備える赤外線検出素子の構成を示す平面図。 本発明の実施の形態1が備える赤外線検出素子の構成を示す断面図。 本発明の実施の形態1が備える赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図。 本発明の実施の形態1が備える赤外線検出素子の製造方法のうち、各導電型領域を形成する工程を示す断面図。 本発明の実施の形態1が備える赤外線検出素子の製造方法のうち、配線を形成する前半工程を示す断面図。 本発明の実施の形態1が備える赤外線検出素子の製造方法のうち、配線を形成する後半工程及び中空構造を形成する工程を示す断面図。 本発明の実施の形態2である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図。 本発明の実施の形態3である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図。 本発明の実施の形態4である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図。 本発明の実施の形態5である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図。 本発明の実施の形態6である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図。 本発明の実施の形態7である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図。 本発明の実施の形態7である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の製造方法のうち、各導電型領域を形成する工程を示す断面図。 本発明の実施の形態8である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図。 本発明の実施の形態9である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図。
はじめに、この発明の赤外線固体撮像装置の構成について、図面を参照しながら説明する。なお、図は模式的なものであり、機能又は構造を概念的に説明するものである。また、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。特記する場合を除いて、赤外線固体撮像装置の基本構成は全ての実施の形態において共通である。また、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通する。
実施の形態1.
まず、実施の形態1である赤外線固体撮像装置の構成について説明を行う。図1は、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態である赤外線固体撮像装置100は、基板5と、画素として複数個アレイ状に配列された赤外線検出素子1と、基板5上に設けられ、アレイ状に配列された赤外線検出素子1を駆動する駆動回路2と、基板5上に設けられ、駆動回路2によって駆動された赤外線検出素子1の電気信号を処理する信号処理回路3とを備える。
赤外線固体撮像装置100は、図1に示すように、赤外線検出素子1が、例えば、垂直4画素×水平5画素の二次元にアレイ状に配列された画素アレイを構成している。ただし、画素アレイは、必ずしも、垂直4画素×水平5画素に限定されず、適宜、画素アレイの画素を構成する赤外線検出素子1の数、配列は調整可能であり、二次元に赤外線検出素子1を配列した画素アレイに限らず、一次元に赤外線検出素子1を配列した画素アレイでも構わない。
次に、本実施の形態である赤外線固体撮像装置100内で1つの画素を構成する赤外線検出素子1の構造について図2と図3とを用いて説明を行う。図2は、本実施の形態が備える赤外線検出素子1の構成を示す平面図である。図3は、本実施の形態が備える赤外線検出素子1の構成を示す断面図であり、図2の切断線A-Aから見た断面図である。
図2に示すように、本実施の形態が備える赤外線検出素子1は、複数のPN接合ダイオード、例えば、本実施の形態では10個のPN接合ダイオードが直列接続されている。具体的には、2個のPN接合ダイオードD1,D2が隣接して配置され、U字形状を有する1個のPN接合ダイオード群10と、2個のPN接合ダイオードD3,D4が隣接して配置され、直線形状を有する4個のPN接合ダイオード群12とが配列されている。
PN接合ダイオード群10及びPN接合ダイオード群12は、図2及び図3に示すように、素子分離領域となる、例えば、シリコン酸化膜のような絶縁膜20で互いに電気的に分離される。
また、図3に示すように、本実施の形態が備える赤外線検出素子1は、例えば、単結晶シリコン基板からなる基板5と、基板5上に空間15を介して設けられ、例えば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜22と、絶縁膜22上に設けられるPN接合ダイオードD1,D2を有するPN接合ダイオード群10と、絶縁膜22上に設けられるPN接合ダイオードD3,D4を有するPN接合ダイオード群12と、絶縁膜22上に設けられ、PN接合ダイオード群10とPN接合ダイオード群12との間、及び、PN接合ダイオード群12とPN接合ダイオード群12との間を電気的に分離する絶縁膜20とを備える。つまり、PN接合ダイオード群10とPN接合ダイオード群12は、基板5上に空間15を介した中空構造を有しており、熱容量の大きい基板5から熱的に分離された構造を有している。
PN接合ダイオード群10とPN接合ダイオード群12は、図3に示すように、例えば、シリコン層からなる半導体層に設けられる。PN接合ダイオード群10のPN接合ダイオードD1は、P型領域50とN型領域52とを備え、互いに隣接して配置される。PN接合ダイオード群10のPN接合ダイオードD2は、PN接合ダイオードD1のN型領域52に隣接して配置されるP型領域54とN型領域56とを備え、互いに隣接して配置される。PN接合ダイオード群12のPN接合ダイオードD3は、P型領域60とN型領域62とを備え、互いに隣接して配置される。PN接合ダイオード群12のPN接合ダイオードD4は、PN接合ダイオードD3のN型領域62に隣接して配置されるP型領域64とN型領域66とを備え、互いに隣接して配置される。また、N型領域56とP型領域60との間、及び、N型領域66とP型領域60との間は、絶縁膜20で電気的に分離される。
また、図2及び図3に示すように、絶縁膜20で分離されたPN接合ダイオード群10とPN接合ダイオード群12との間は、直列接続させるために金属配線30で電気的に接続される。
また、図2に示すように、PN接合ダイオード群10のPN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2との間、及び、PN接合ダイオード群12のPN接合ダイオードD3とPN接合ダイオードD4との間には、上述した各領域上に金属配線32が設けられ、PN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2、及び、PN接合ダイオードD3とPN接合ダイオードD4とが金属配線32によって電気的に接続され直列接続される。
具体的には、金属配線30及び金属配線32は、図3に示すように、例えば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜24上、及び、絶縁膜24に設けられるコンタクトホール内に設けられる。金属配線30は、N型領域56とP型領域60上、及び、N型領域66とP型領域60上に設けられ、N型領域56とP型領域60との間、及び、N型領域66とP型領域60との間を電気的に接続する。また、金属配線32は、PN接合ダイオード群10のN型領域52とP型領域54の上、及び、PN接合ダイオード群12のN型領域62とP型領域64の上に設けられ、互いに電気的に接続される。
また、図2に示すように、直列接続された10個のPN接合ダイオードD1~D4のうち、一端に設けられたPN接合ダイオードD3は、信号配線40と電気的に接続され、信号配線40は、駆動回路2と電気的に接続する駆動信号配線42に電気的に接続される。一方、直列接続された10個のPN接合ダイオードD1~D4のうち、他端に設けられたPN接合ダイオードD4は、図2及び図3に示すように、金属配線30を介して信号配線44と電気的に接続され、信号配線44は、信号処理回路3と電気的に接続する出力信号配線46に電気的に接続される。つまり、10個のPN接合ダイオードD1~D4は、信号配線40からD3→D4→D3→D4→D1→D2→D3→D4→D3→D4の順に直列に接続され、信号配線44に至る。
具体的には、信号配線44は、図3に示すように、例えば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜26上、及び、絶縁膜26に設けられるコンタクトホール内に設けられ、直列接続された10個のPN接合ダイオードD1~D4のうち、他端のPN接合ダイオードD4のN型領域66と金属配線30を介して電気的に接続される。信号配線44は、絶縁膜26上から基板5上方の空間15を介して、絶縁膜24上に設けられる出力信号配線46に電気的に接続される。
また、駆動信号配線42は、画素アレイの行方向に延在し、画素アレイ内の同じ行方向に配置される別の赤外線検出素子1の信号配線40と電気的に接続され、画素アレイの各行に複数設けられる。また、出力信号配線46は、画素アレイの列方向に延在し、画素アレイ内の同じ列方向に配置される別の赤外線検出素子1の信号配線44と電気的に接続され、画素アレイの各列に複数設けられる。つまり、駆動信号配線42と出力信号配線46は、互いに直交し、互いに交差する位置に赤外線検出素子1が配置される。
ここで、PN接合ダイオード群10、PN接合ダイオード群12、金属配線30及び金属配線32の上方に、例えば、赤外線吸収傘のような不図示の赤外線吸収部を設けることもできる。赤外線吸収部を設ける場合は、赤外線吸収部が照射された赤外線を吸収し、赤外線を熱に変換して、PN接合ダイオード群10及びPN接合ダイオード群12に熱による温度変化を与えることができる。それに対して、赤外線吸収部を設けない場合は、赤外線検出素子1自身が、照射された赤外線を吸収して、赤外線を熱に変換し、PN接合ダイオード群10及びPN接合ダイオード群12が、熱による温度変化を生じる。
ここで、本実施の形態では、図3を用いて、本実施の形態が備える赤外線検出素子1の一部の断面構造のみを説明したが、図3で示さなかったその他の直線形状のPN接合ダイオード群12も、図3のPN接合ダイオード群12と同様の断面構造を有する。また、図3で示さなかったその他の金属配線30、金属配線32及び信号配線40についても、図3の金属配線30、金属配線32及び信号配線44と同様である。駆動信号配線42については、出力信号配線46と異なる層に設けられる点は異なるが、金属配線30及び信号配線40を介して、直列接続された10個のPN接合ダイオードD1~D4のうち、一端のPN接合ダイオードD3と電気的に接続される点は、出力信号配線46と同様である。
次に、本実施の形態が備える赤外線検出素子1の具体的な構成について説明を行う。図4は、本実施の形態が備える赤外線検出素子1の一部の構成を示す平面図であり、特に、本実施の形態が備える赤外線検出素子1のPN接合ダイオード群10の構成を示す平面図である。ここで、図2で示した各領域上に設けられる金属配線30,32は、本実施の形態の赤外線検出素子1の具体的な構成を説明しやすくために、図4には記載せず省略している。
図4に示すように、PN接合ダイオード群10は、互いに直列接続されたPN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2とを備え、PN接合ダイオードD1は、P型領域50と、接合面70でP型領域50に隣接して配置されるN型領域52とを備え、PN接合ダイオードD2は、接合面72でPN接合ダイオードD1のN型領域52に隣接して配置されるP型領域54と、接合面74でP型領域54に隣接して配置されるN型領域56とを備える。また、赤外線検出素子1として使用する際は、P型領域50が高電位側に、N型領域56が低電位側に接続される。つまり、赤外線検出素子1として動作する際には、接合面70及び接合面74は、順方向電流が流れる順バイアスの接合面となる。すなわち、接合面70はPN接合ダイオードD1のPN接合として機能し、接合面74はPN接合ダイオードD2のPN接合として機能する。一方、接合面72では、接合面70及び接合面74と異なり、PN接合ダイオードD1のN型領域52が高電位側、PN接合ダイオードD2のP型領域54が低電位側となり、界面に空乏層が存在する状態となっているが、接合面72上に両者を接続する金属配線32が設けられているため、主に金属配線32を介して電流が流れる。
P型領域50とN型領域56は、平面視で矩形形状を有しており、N型領域52とP型領域54は、平面視で屈曲した形状、例えば、平面視でL字形状を有しており、PN接合ダイオード群10全体で、平面視でU字形状を有するように、P型領域50、N型領域52、P型領域54及びN型領域56は配置されている。
P型領域50とN型領域56との間は、絶縁膜20が設けられ、互いに電気的に分離されている。また、絶縁膜20は、接合面70と接合面74との間を電気的に分離するように設けられ、平面視で接合面72の一端に達するまで設けられている。そのため、絶縁膜20は、P型領域50とN型領域56との間だけではなく、P型領域50とP型領域54との間、N型領域52とN型領域56との間、及び、接合面70に近いP型領域50の一部と接合面74に近いP型領域54の一部との間も電気的に分離する。つまり、接合面70上の任意の点と接合面74上の任意の点を結ぶ線分の少なくとも一部が素子分離領域である絶縁膜20内にあるようにN型領域52及びP型領域54が設けられる。
また、本実施の形態が備える赤外線検出素子1では、接合面70から接合面72までのN型領域52内の最短の長さLが、接合面72から接合面74までのP型領域54内の最短の長さLと異なる。例えば、図4に示すように、N型領域52と絶縁膜20の境界に沿ったN型領域52の長さがN型領域52の最短の長さLとなる。同様に、P型領域54と絶縁膜20の境界に沿ったP型領域54の長さがP型領域54の最短の長さLとなる。例えば、本実施の形態では、図4に示すように、接合面70から接合面72までのN型領域52内の最短の長さLが、接合面72から接合面74までのP型領域54内の最短の長さLよりも短くなっている。
ここで、上述した最短の長さとは、一方で隣接する領域から注入された正孔又は電子が各領域内を通過して、他方で隣接する領域に達するまでに、正孔又は電子が各領域内を通過できる最短経路の長さをいう。つまり、図4では、P型領域50から注入された正孔は、絶縁膜20を通過できないため、正孔がN型領域52内を通過できる最短経路は、一方で隣接するP型領域50との接合面70から他方で隣接するP型領域54との接合面72までのN型領域52と絶縁膜20との境界に沿った経路となり、その経路の長さが最短の長さとなる。逆に、N型領域56から注入された電子は、絶縁膜20を通過できないため、電子がP型領域54内を通過できる最短経路は、一方で隣接するN型領域56との接合面74から他方で隣接するN型領域52との接合面72までのP型領域54と絶縁膜20との境界に沿った経路となり、その経路の長さが最短の長さとなる。
具体的には、本実施の形態では、接合面70から接合面72までのN型領域52内の最短の長さLと、接合面72から接合面74までのP型領域54内の最短の長さLは、キャリアの拡散長に比例した以下の関係を満たすように設定される。詳細は後述で説明を行う。
Figure 0007170714000001
ここで、μhはN型領域52における正孔の移動度であり、τhはN型領域52に注入された少数キャリアである正孔と、多数キャリアである電子の再結合の時定数である。また、μeはP型領域54における電子の移動度であり、τeはP型領域54に注入された少数キャリアである電子と、多数キャリアである正孔の再結合の時定数である。
以上より、赤外線検出素子1を有する本実施の形態である赤外線固体撮像装置100が構成される。
上述のように構成された本実施の形態である赤外線固体撮像装置100は、駆動回路2によって各赤外線検出素子1内の直列接続されたPN接合ダイオードD1~D4に順バイアスを印加することにより、直列接続されたPN接合ダイオードD1~D4に電流を流し、信号処理回路3により直列接続されたPN接合ダイオードD1~D4の電流-電圧特性の変化に対応する電気信号を検出することで赤外線を検出する。具体的には、赤外線が赤外線固体撮像装置100に照射されると、赤外線吸収部又は赤外線検出素子1自身により赤外線から変換された熱が直列接続されたPN接合ダイオードD1~D4に伝導し、PN接合ダイオードD1~D4は温度変化を生じる。駆動回路2が定電流源である場合、このPN接合ダイオードD1~D4の温度変化により、直列接続されたPN接合ダイオードD1~D4の順方向の電圧降下量が変化する。この順方向の電圧降下の変化を電気信号として信号処理回路3で検出することにより、本実施の形態である赤外線固体撮像装置100は赤外線を検出し、照射された赤外線に対応する赤外線像を撮像させることができる。
ここで、直列接続されたPN接合ダイオードD1~D4の温度変化を検出する方法として、定電流源に直列接続されたPN接合ダイオードD1~D4の順方向の電圧降下量の変化を検出する例を説明したが、例えば、直列接続されたPN接合ダイオードD1~D4に定電圧を印加し、順方向の電流値の変化を検出するなど、適宜、最適な検出方法を選択することができる。
次に、本実施の形態が備える赤外線検出素子1の動作についてさらに詳細に説明を行う。
PN接合ダイオード群10に順方向のバイアス電圧が印加されたとき、N型領域52に注入された正孔を考えると、N型領域52では、正孔は少数キャリアであることから、N型領域52に多数存在する電子と再結合して、ある時定数τhで消滅する。また、N型領域52内は、電界が弱いことから正孔の運動は拡散過程に従うことになる。したがって、拡散係数をDとすると、正孔の拡散長Lは、以下のように与えられる。
Figure 0007170714000002
さらに、ボルツマン定数をk、温度をT及び素電荷をeとすると、正孔の拡散係数Dは、アインシュタインの関係式によって正孔の移動度μと以下の関係式を有している。
Figure 0007170714000003
したがって、上述の関係式を用いると、正孔の拡散長Lは、以下のように与えられる。
Figure 0007170714000004
同様に、PN接合ダイオード群10に順方向のバイアス電圧が印加されたとき、P型領域54に注入された電子を考えると、P型領域54では、電子は少数キャリアであることから、P型領域54に多数存在する正孔と再結合して、ある時定数τで消滅する。また、P型領域54内は、電界が弱いことから電子の運動は拡散過程に従うことになる。したがって、空間電荷領域を通過してP型領域54に注入された電子の拡散長Lは、正孔と同様、電子の移動度をμとすると、以下のように与えられる。
Figure 0007170714000005
よって、上述した正孔の拡散長L及び電子の拡散長Lから以下の関係が導き出せる。
Figure 0007170714000006
これは、電子と正孔とが各領域内で再結合するまでに拡散する距離が異なることを示している。例えば、電子の移動度μ~1500cm/Vs、正孔の移動度μ~500cm/Vs及び電子のP型領域での再結合時間τと正孔のN型領域での再結合時間τhがτ~τhとすると、L/L~1.7となる。つまり、電子と正孔とが再結合までに拡散する距離は、P型領域54に注入された電子の方が、N型領域52に注入された正孔より1.7倍長いということになる。
つまり、接合面70から接合面72までのN型領域52内の最短の長さLと接合面72から接合面74までのP型領域54内の最短の長さLが上述した関係式を満たすように、接合面70から接合面72までのN型領域52内の最短の長さLと接合面72から接合面74までのP型領域54内の最短の長さLを異なる値、例えば、L/L~1.7を満たすように設定することで、限られた寸法内において、効率よく電子と正孔の両方を各領域内で再結合させることができる。
次に、各領域内での再結合により雑音を低減できる理由を説明する。P型領域50からPN接合ダイオードD1の接合面70を通過して注入された少数キャリアの正孔が、N型領域52内で再結合することなく接合面72を通過してPN接合ダイオードD2のP型領域54に入ると、P型領域54においては、正孔は多数キャリアであることから、その正孔はP型領域54内を主に濃度勾配によって拡散し、PN接合ダイオードD2の接合面74に到達する。さらに、接合面74に到達した正孔は、PN接合ダイオードD2の接合面74に印加されている順バイアスによって、接合面74を通過し、N型領域56に達する。しかし、本来、PN接合ダイオードD2の接合面74を通過する正孔はP型領域54のみで発生し、その量が赤外線の入射による温度変化で変わることを想定しているので、これは意図せず発生した余分な正孔となり、温度と無関係な信号を発生する。
また、この正孔はPN接合ダイオードD1の接合面70を通過してPN接合ダイオードD2のP型領域54に注入されるため、P型領域54で発生した正孔に比べ、表面付近や下側の酸化膜との界面付近を流れやすく、欠陥準位にトラップされたり、再放出されたりする確率が高くなる。これらはいずれも、雑音の増加を引き起こす。同様に、N型領域56からPN接合ダイオードD2の接合面74を通過して注入された少数キャリアの電子が、P型領域54内で再結合することなく接合面72を通過してPN接合ダイオードD1のN型領域52に入ると、N型領域52においては、電子は多数キャリアであることから、その電子はN型領域52内を主に濃度勾配によって拡散し、PN接合ダイオードD1の接合面70に到達する。さらに、接合面70に到達した電子はPN接合ダイオードD1の接合面70に印加されている順バイアスによって、接合面70を通過し、P型領域50に達する。
しかし、本来、PN接合ダイオードD1の接合面70を通過する電子はN型領域52のみで発生し、その量が赤外線の入射による温度変化で変わることを想定しているので、これは意図していない余分な電子となり、温度と無関係な信号を発生する。また、この電子はPN接合ダイオードD2の接合面74を通過してPN接合ダイオードD1のN型領域52に注入されるため、N型領域52で発生した正孔に比べ、表面付近や下側の酸化膜との界面付近を流れやすく、欠陥準位にトラップされたり、再放出されたりする確率が高くなる。これらはいずれも、雑音の増加を引き起こす。
ここで、少数キャリアの正孔又は電子が各領域内を移動できる経路が短いほど、その正孔又は電子がPN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2との接合面から隣接する領域内に入りやすい。つまり、上述した各領域内のPN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2との接合面までの最短の経路において、最も、少数キャリアの正孔又は電子がPN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2の接合面から隣接する領域内に入りやすくなる。
また、この現象は、少数キャリアの正孔及び電子とも同じように起きるが、上述の通り、正孔と電子では再結合までに拡散する距離が異なる。そのため、本実施の形態では、少なくとも各領域内の最短の経路の長さを上述した関係式を満たすように、N型領域52内の最短の長さLとP型領域54内の最短の長さLを設定することにより、各領域内全体で、正孔と電子の両方が効率よく再結合するようにしている。つまり、両者の最短の長さを拡散する距離に合わせて設定することにより、P型領域50からN型領域52に注入された正孔がN型領域52内で再結合する確率と、N型領域56からP型領域54に注入された電子がP型領域54内で再結合する確率のバランスを取ることにより、全体としての再結合確率を最大化することができる。
したがって、PN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2の接合面72を通過する少数キャリアの電子と正孔の総量を減らすことができ、照射される赤外線とは無関係な電流成分を効率的に減少させることができる。つまり、PN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2の接合面72を通過した少数キャリアの電子又は正孔が引き起こす雑音を低減した赤外線検出素子を提供することができる。
また、上述の通り、PN接合ダイオードD1のN型領域52とPN接合ダイオードD2のP型領域54の形状を屈曲した形状にするとともに、P型領域50とP型領域54との間、N型領域52とN型領域56との間、及び、接合面70に近いN型領域52の一部と接合面74に近いP型領域54の一部との間も絶縁膜20により電気的に分離しているため、N型領域52の最短の長さLとP型領域54の最短の長さLの長さを、限られた寸法内において、パンチスルーを抑制するために十分な長さを設定することができる。そのため、本実施の形態である赤外線固体撮像装置は、パンチスルーを抑制することにより、信頼性を高め、さらに、赤外線検出素子のサイズも微細化することができることができる。
以上より、上述のように構成された本実施の形態により、赤外線検出素子のサイズを微細化することができるとともに、雑音を低減した赤外線固体撮像装置を提供することができる。
ここで、本実施の形態では、接合面70から接合面72までのN型領域52内の最短の長さLと接合面72から接合面74までのP型領域54内の最短の長さLとが上述の関係式を満たすことで、上述した効果を達成することができることを述べたが、できる限り上述した関係式に近づくように、N型領域52内の最短の長さLとP型領域54内の最短の長さLとを設定することで、同様の効果を達成することができることは言うまでもない。
ここで、本実施の形態では、接合面70から接合面72までのN型領域52内の最短の長さLと接合面72から接合面74までのP型領域54内の最短の長さLとの関係のみを用いて説明を行ったが、N型領域52内の最短の長さLとP型領域54内の最短の長さLだけではなく、ある電気力線に対して長さの比率が、上述した関係式を満たすように、N型領域52及びP型領域54の形状を規定することもできる。
ここで、本実施の形態では、金属配線32を各領域上に設ける例を説明したが、N型領域及びP型領域を跨ぐように、N型領域及びP型領域内に凹部を設け、凹部に埋め込むように埋め込み電極を設けても構わない。
次に、本実施の形態が備える赤外線検出素子1の製造方法について説明する。図5は、本実施の形態が備える赤外線検出素子1の製造方法のうち、P型領域及びN型領域を形成する工程を示す断面図である。図6は、本実施の形態が備える赤外線検出素子1の製造方法のうち、配線を形成する前半工程を示す断面図である。図7は、本実施の形態が備える赤外線検出素子1の製造方法のうち、配線を形成する後半工程及び中空構造を形成する工程を示す断面図である。
まず、図5の(a)に示すように、例えば、単結晶シリコン基板からなる基板5と、基板5上に形成された、例えば、シリコン酸化膜からなる埋め込み絶縁膜22と、埋め込み絶縁膜22上に形成されたシリコン層からなる半導体層80とを有するSOI(Silicon On Insulator)基板を準備する。
その後、例えば、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)分離法又はSTI(Shallow Trench Isolation)法を用いて、PN接合ダイオードを形成する各半導体層80との間を分離する、例えば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜20を形成する。
そして、図5の(b)に示すように、PN接合ダイオードD2のP型領域54及びPN接合ダイオードD4のP型領域64を形成する領域に開口部を有するフォトレジストパターン90を形成する。その後、イオン注入法を用いて、フォトレジストパターン90をマスクとして、P型の不純物イオンを半導体層80に注入し、P型領域54及びP型領域64を形成する。
次に、図5の(c)に示すように、PN接合ダイオードD1のN型領域52及びPN接合ダイオードD3のN型領域62を形成する領域に開口部を有するフォトレジストパターン91を形成する。その後、イオン注入法を用いて、フォトレジストパターン91をマスクとして、N型の不純物イオンを半導体層80に注入し、N型領域52及びN型領域62を形成する。
次に、図5の(d)に示すように、PN接合ダイオードD2のN型領域56及びPN接合ダイオードD4のN型領域66を形成する領域に開口部を有するフォトレジストパターン92を形成する。その後、イオン注入法を用いて、フォトレジストパターン92をマスクとして、N型の不純物イオンを半導体層80に注入し、N型領域56及びN型領域66を形成する。
次に、図5の(e)に示すように、PN接合ダイオードD1のP型領域50及びPN接合ダイオードD3のP型領域60を形成する領域に開口部を有するフォトレジストパターン93を形成する。その後、イオン注入法を用いて、フォトレジストパターン93をマスクとして、P型の不純物イオンを半導体層80に注入し、P型領域50及びP型領域60を形成する。
以上より、PN接合ダイオードD1~D4の各導領域が形成される。
ここで、PN接合ダイオードD1~D4の各領域をそれぞれ異なるイオン注入工程で形成したが、例えば、同じ導電型で同じ不純物濃度の領域を形成する場合は、同一のイオン注入工程で同時に当該領域を形成しても構わない。また、PN接合ダイオードD1~D4の各領域を同じイオン注入工程で形成したが、異なる不純物濃度の領域を形成する場合は、異なるイオン注入工程でそれぞれ別々に当該領域を形成しても構わない。また、PN接合ダイオードD1~D4の各領域を形成する順番も適宜変更可能である。
次に、図6の(a)に示すように、PN接合ダイオードD1~D4及び絶縁膜20の上に、例えば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜24を形成し、絶縁膜24にコンタクトホール34を形成するために、絶縁膜24上に開口部を有するフォトレジストパターン94を形成する。その後、フォトレジストパターン94をマスクとして、PN接合ダイオードD1~D4の各導電型領域の上面が露出するまで絶縁膜24をエッチングにより除去し、コンタクトホール34を形成する。
ここで、コンタクトホール34を形成した後、PN接合ダイオードD1~D4の各導電型領域と金属配線30,32とのコンタクト抵抗を下げるため、コンタクトホール34を用いて、各導電型領域内に高濃度の不純物イオンをセルフアラインで注入しても構わない。
次に、図6の(b)に示すように、フォトレジストパターン94を除去し、絶縁膜24上及びコンタクトホール34内に金属膜35を形成する。
次に、図6の(c)に示すように、絶縁膜24上に開口部を有するフォトレジストパターン95を形成する。その後、フォトレジストパターン95をマスクとして、エッチングで金属膜35の一部を除去することにより、金属配線30,32及び出力信号配線46が絶縁膜24の上面に形成される。ここで、図示しないが、駆動信号配線42もこのタイミングで形成される。
次に、図6の(d)に示すように、フォトレジストパターン95を除去し、絶縁膜24上及び金属配線30,32上に、例えば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜26を形成する。その後、PN接合ダイオードD1~D4の他端のPN接合ダイオードD4と電気的に接続される金属配線30の上面の一部及び出力信号配線46の上面の一部が露出するように、絶縁膜26をエッチングし、開口部36を形成する。さらに、絶縁膜26、絶縁膜24、絶縁膜20及び絶縁膜22を順にエッチングすることにより、PN接合ダイオードD1~D4が形成される領域と出力信号配線46が形成される領域との間に、基板5が露出した開口部38を形成する。ここで、図示しないが、PN接合ダイオードD1~D4が形成される領域と駆動信号配線42が形成される領域との間にも、このタイミングで開口部が形成される。
次に、図7の(a)に示すように、例えば、ポリイミドなどの有機膜からなる犠牲膜28を、絶縁膜26上及び開口部38内に形成する。その後、直列接続された10個のPN接合ダイオードD1~D4のうち、他端のPN接合ダイオードD4と電気的に接続される金属配線30の上面の一部及び出力信号配線46の上面の一部が露出するように、犠牲膜28をエッチングし、開口部39を形成する。
そして、図7の(b)に示すように、犠牲膜28上及び開口部39内に金属膜を形成し、エッチングにより不要な金属膜を除去することにより、直列接続された10個のPN接合ダイオードD1~D4のうち、他端のPN接合ダイオードD4と電気的に接続される金属配線30と出力信号配線46とを電気的に接続する信号配線44を形成する。ここで、図示しないが、直列接続された10個のPN接合ダイオードD1~D4のうち、一端のPN接合ダイオードD3と電気的に接続される金属配線30と駆動信号配線42とを電気的に接続する信号配線40もこのタイミングで形成される。
次に、図7の(c)に示すように、絶縁膜26上及び開口部38内に形成された犠牲膜28を例えば、アッシングなどの方法で除去する。
そして、図7の(d)に示すように、金属膜に対し反応性が低く、基板5との反応性が高いガス又は液体、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウムなどのアルカリ溶液を用いて、埋め込み絶縁膜22の裏面側の基板5を掘り込み、空間15を有する中空構造を形成する。これにより、直列接続された10個のPN接合ダイオードD1~D4は、熱容量の大きい基板5から熱的に分離される。
以上より、本実施の形態が備える赤外線検出素子1を製造することができる。
ここで、詳細は省略するが、赤外線固体撮像装置100を製造する場合は、上述した赤外線検出素子1の製造方法に加え、駆動回路2及び信号処理回路3を形成する必要があるが、上述した赤外線検出素子の製造方法とは別に従来の半導体製造技術を用いて、駆動回路2及び信号処理回路3は形成される。
また、詳細は省略するが、上述した赤外線検出素子1の製造方法の後、例えば、赤外線吸収傘のような不図示の赤外線吸収部を、PN接合ダイオード群10、PN接合ダイオード群12、金属配線30及び金属配線32の上方に形成してもよい。
以上より、上述のように構成された本実施の形態により、赤外線検出素子のサイズを微細化することができるとともに、雑音を低減した赤外線固体撮像装置を提供することができる。
ここで、本実施の形態では、10個のPN接合ダイオードが直列接続した赤外線検出素子を例に説明を行ったが、必ずしもこれには限定されず、直列接続されるPN接合ダイオードの数は適宜調整することができる。また、PN接合ダイオード群10及びPN接合ダイオード群12の数や配置の仕方も適宜調整可能であり、例えば、U字形状を有するPN接合ダイオード群10を少なくとも一つ有していればよい。
実施の形態2.
実施の形態2である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子は、PN接合ダイオードD2aのP型領域54aの屈曲する方向が実施の形態1の赤外線検出素子と異なっている。同一符号を付した部分については、実施の形態1の赤外線検出素子と同様に構成されるため、説明は省略する。
図8は、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図であり、図2の赤外線検出素子のPN接合ダイオード群10の別の構成を示す平面図である。実施の形態1と同様、各領域上に設けられる金属配線30,32は、図8には記載せず省略している。
図8に示すように、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、互いに直列接続されたPN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2aとを備える。PN接合ダイオードD1は、実施の形態1と同様、P型領域50と、接合面70でP型領域50に隣接して配置される屈曲形状のN型領域52とを備える。PN接合ダイオードD2aは、接合面72でPN接合ダイオードD1のN型領域52に隣接して配置される屈曲形状のP型領域54aと、接合面74でP型領域54に隣接して配置されるN型領域56とを備え、P型領域54aは、実施の形態1と異なり、N型領域52とは逆方向に屈曲している。したがって、PN接合ダイオード群10全体でクランク形状を有するように、P型領域50、N型領域52、P型領域54a及びN型領域56は配置されている。
そのため、接合面72から接合面74までのP型領域54a内の最短の長さLは、図8で示すように、P型領域54aと絶縁膜20の境界に沿った経路の長さとなる。接合面70から接合面72までのN型領域52内の最短の長さLと、接合面72から接合面74までのP型領域54a内の最短の長さLとの関係は、実施の形態1と同様であるため、説明は省略するが、実施の形態1と同様の効果を有し、本実施の形態により、雑音が低減された赤外線固体撮像素子を提供することができる。
実施の形態3.
実施の形態3である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子は、実施の形態1の赤外線検出素子と異なり、PN接合ダイオードD2bのP型領域54bが矩形形状を有している。同一符号を付した部分については、実施の形態1の赤外線検出素子と同様に構成されるため、説明は省略する。
図9は、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図であり、図2の赤外線検出素子のPN接合ダイオード群10の別の構成を示す平面図である。実施の形態1と同様、各領域上に設けられる金属配線30,32は、図9には記載せず省略している。
図9に示すように、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、互いに直列接続されたPN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2bとを備える。PN接合ダイオードD1は、実施の形態1と同様、P型領域50と、接合面70でP型領域50に隣接して配置される屈曲形状のN型領域52とを備える。PN接合ダイオードD2bは、接合面72でPN接合ダイオードD1のN型領域52に隣接して配置される矩形形状のP型領域54bと、接合面74でP型領域54bに隣接して配置されるN型領域56とを備え、P型領域54bは、実施の形態1と異なり、矩形形状を有し、一方の短辺でN型領域52と隣接し、接合面72をなし、対向する他方の短辺でN型領域56と隣接し、接合面74をなす。したがって、PN接合ダイオード群10全体でL字形状を有するように、P型領域50、N型領域52、P型領域54b及びN型領域56は配置されている。
そのため、接合面72から接合面74までのP型領域54b内の最短の長さLは、図9で示すように、P型領域54bの長辺の長さとなる。接合面70から接合面72までのN型領域52内の最短の長さLと、接合面72から接合面74までのP型領域54内の最短の長さLとの関係は、実施の形態1と同様であるため、説明は省略するが、実施の形態1と同様の効果を有し、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、雑音が低減されており、信頼性の高い赤外線検出素子を提供することができる。
また、PN接合ダイオード群全体でL字形状を有するように、P型領域50、N型領域52、P型領域54b及びN型領域56は配置されているため、例えば、図2のPN接合ダイオード群12に代えて、本実施の形態が備える赤外線検出素子のPN接合ダイオード群を、PN接合ダイオードを形成する領域の四隅に設けるなど、実施の形態1のPN接合ダイオード群10と組み合わせることによって、PN接合ダイオードの配置の自由度を上げることができ、赤外線検出素子の設計の自由度を上げることができる。
以上より、上述のように構成された本実施の形態により、雑音が低減された赤外線固体撮像装置を提供することができる。また、PN接合ダイオードの配置の自由度を上げることができ、赤外線検出素子の設計の自由度が高い赤外線固体撮像装置を提供することができる。
実施の形態4.
実施の形態4である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子は、実施の形態1の赤外線検出素子と異なり、PN接合ダイオードD1aのN型領域52aが矩形形状を有している。同一符号を付した部分については、実施の形態1の赤外線検出素子と同様に構成されるため、説明は省略する。
図10は、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図であり、図2のPN接合ダイオード群10の別の構成を示す平面図である。実施の形態1と同様、各領域上に設けられる金属配線30,32は、図10には記載せず省略している。
図10に示すように、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、互いに直列接続されたPN接合ダイオードD1aとPN接合ダイオードD2とを備える。PN接合ダイオードD1aは、P型領域50と、接合面70でP型領域50に隣接して配置される矩形形状のN型領域52aとを備え、N型領域52aは、実施の形態1と異なり、矩形形状を有し、一方の短辺でP型領域50と隣接し、接合面70をなし、対向する他方の短辺でP型領域54と隣接し、接合面72をなす。PN接合ダイオードD2は、実施の形態1と同様、接合面72でPN接合ダイオードD1のN型領域52aに隣接して配置される屈曲形状のP型領域54と、接合面74でP型領域54に隣接して配置されるN型領域56とを備える。したがって、PN接合ダイオード群10全体でL字形状を有するように、P型領域50、N型領域52a、P型領域54及びN型領域56は配置されている。
そのため、接合面70から接合面72までのN型領域52a内の最短の長さLは、図10で示すように、N型領域52aの接合面70から接合面72までの長辺の長さとなる。接合面70から接合面72までのN型領域52a内の最短の長さLと、接合面72から接合面74までのP型領域54内の最短の長さLとの関係は、実施の形態1と同様であるため、説明は省略するが、実施の形態1と同様の効果を有し、本実施の形態が備える赤外線検出素子により、雑音が低減された赤外線固体撮像素子を提供することができる。
また、PN接合ダイオード群全体でL字形状を有するように、P型領域50、N型領域52、P型領域54及びN型領域56を配置することの効果は実施の形態3と同様であるため説明は省略する。
以上より、上述のように構成された本実施の形態により、雑音が低減された赤外線固体撮像装置を提供することができる。また、PN接合ダイオードの配置の自由度を上げることができ、赤外線検出素子の設計の自由度が高い赤外線固体撮像装置を提供することができる。
実施の形態5.
実施の形態5である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子は、実施の形態1の赤外線検出素子と異なり、PN接合ダイオードD1bとPN接合ダイオードD2との接合面に高濃度のN型領域52cが設けられている。同一符号を付した部分については、実施の形態1の赤外線検出素子と同様に構成されるため、説明は省略する。
図11は、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図であり、図2のPN接合ダイオード群10の別の構成を示す平面図である。実施の形態1と同様、各領域上に設けられる金属配線30,32は、図11には記載せず省略している。
図11に示すように、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、互いに直列接続されたPN接合ダイオードD1bとPN接合ダイオードD2とを備える。PN接合ダイオードD1bは、P型領域50と、接合面70でP型領域50に隣接して配置される屈曲形状のN型領域52bと、接合面72aでN型領域52bに隣接して配置され、N型領域52bよりも高い不純物濃度を有するN型領域52cとを備える。PN接合ダイオードD2は、接合面72bでPN接合ダイオードD1bのN型領域52cに隣接して配置される屈曲形状のP型領域54と、接合面74でP型領域54に隣接して配置されるN型領域56とを備える。したがって、実施の形態1と同様、PN接合ダイオード群10全体でU字形状を有するように、P型領域50、N型領域52b、N型領域52c、P型領域54及びN型領域56は配置されている。
そのため、接合面70から接合面72aまでの最短の長さLは、N型領域52b内の最短の長さとなる。接合面70から接合面72aまでのN型領域52b内の最短の長さLと、接合面72bから接合面74までのP型領域54内の最短の長さLとの関係及びその効果は、実施の形態1と同様であるため、説明は省略するが、N型領域52bとP型領域54との間に高濃度のN型領域52cを設けることにより、P型領域50からN型領域52bに注入された正孔を高濃度のN型領域52c内でさらに効率的に再結合させられるため、P型領域50からN型領域52bに注入された正孔が接合面72bを通過しにくくなる。よって、P型領域50からN型領域52bに注入された正孔が引き起こす赤外線検出素子の雑音の増加をさらに抑制することができる。
したがって、上述のように構成された本実施の形態により、実施の形態1に比べ、さらに雑音が低減された赤外線固体撮像装置を提供することができる。
ここで、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の構成は、他の実施の形態にも適用することができる。
実施の形態6.
実施の形態6である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子は、実施の形態1の赤外線検出素子と異なり、PN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2cとの接合面に高濃度のP型領域54dが設けられている。同一符号を付した部分については、実施の形態1の赤外線検出素子と同様に構成されるため、説明は省略する。
図12は、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図であり、図2のPN接合ダイオード群10の別の構成を示す平面図である。実施の形態1と同様、各領域上に設けられる金属配線30,32は、図12には記載せず省略している。
図12に示すように、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、互いに直列接続されたPN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2cとを備える。PN接合ダイオードD1は、P型領域50と、接合面70でP型領域50に隣接して配置される屈曲形状のN型領域52とを備える。PN接合ダイオードD2cは、接合面72cでPN接合ダイオードD1のN型領域52に隣接して配置され、P型領域54cよりも高い不純物濃度を有するP型領域54dと、接合面72dでP型領域54dに隣接して配置される屈曲形状のP型領域54cと、接合面74でP型領域54cに隣接して配置されるN型領域56とを備える。したがって、実施の形態1と同様、PN接合ダイオード群10全体でU字形状を有するように、P型領域50、N型領域52、P型領域54d、P型領域54c及びN型領域56は配置されている。
そのため、接合面72dから接合面74までの最短の長さLpは、P型領域54c内の最短の長さとなる。接合面70から接合面72cまでのN型領域52内の最短の長さLnと、接合面72dから接合面74までのP型領域54c内の最短の長さLpとの関係及びその効果は、実施の形態1と同様であるため、説明は省略するが、N型領域52とP型領域54cとの間に高濃度のP型領域54dを設けることにより、N型領域56からP型領域54cに注入された電子を高濃度のP型領域54d内でさらに効率的に再結合させられるため、N型領域56からP型領域54cに注入された電子が接合面72を通過しにくくなる。よって、N型領域56からP型領域54cに注入された電子が引き起こす赤外線検出素子の雑音の増加をさらに抑制することができる。
したがって、上述のように構成された本実施の形態により、実施の形態1に比べ、さらに雑音が低減された赤外線固体撮像装置を提供することができる。
ここで、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の構成は、他の実施の形態にも適用することができる。
実施の形態7.
実施の形態7である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子は、実施の形態1の赤外線検出素子と異なり、PN接合ダイオードD2dのP型領域54e内に自己整合的に形成された高濃度のN型領域56aを備えている。同一符号を付した部分については、実施の形態1の赤外線検出素子と同様に構成されるため、説明は省略する。
図13は、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図であり、図2のPN接合ダイオード群10の別の構成を示す平面図である。実施の形態1と同様、各領域上に設けられる金属配線30,32は、図13には記載せず省略している。
図13に示すように、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、互いに直列接続されたPN接合ダイオードD1とPN接合ダイオードD2dとを備える。PN接合ダイオードD1は、実施の形態1と同様、P型領域50と、接合面70でP型領域50に隣接して配置される屈曲形状のN型領域52とを備える。PN接合ダイオードD2dは、接合面72でPN接合ダイオードD1のN型領域52に隣接して配置される屈曲形状のP型領域54eと、P型領域54e内に自己整合的に形成され、P型領域54eよりも高濃度の不純物濃度を有するN型領域56aとを備え、N型領域56aを取り囲むP型領域54eとの境界が接合面74となる。
そのため、接合面72から接合面74までのP型領域54e内の最短の長さLは、実施の形態1で説明したように、一方で隣接する領域から注入された正孔又は電子が注目領域内を通過して、他方で隣接する領域に達するまでに、正孔又は電子が注目領域内を通過できる最短経路の長さであるため、図13に示す長さが最短の長さLとなる。接合面70から接合面72までのN型領域52内の最短の長さLと、接合面72から接合面74までのP型領域54e内の最短の長さLとの関係及びその効果は、実施の形態1と同様であるため、詳細は省略する。
次に、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の製造方法について説明する。図14は、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の製造方法のうち、P型領域及びN型領域を形成する工程を示す断面図である。ここでは、本実施の形態である赤外線素子の製造方法の特徴部分のみ説明を行い、実施の形態1と同じ製造方法についての説明は省略する。
図5の(a)の絶縁膜20を形成した後、図14の(a)に示すように、PN接合ダイオードD2dのP型領域54e及びPN接合ダイオードD4のP型領域64を形成する領域に開口部を有するフォトレジストパターン96を形成する。その後、イオン注入法を用いて、フォトレジストパターン96をマスクとして、P型の不純物イオンを半導体層80に注入し、P型領域54e及びP型領域64を形成する。このとき、P型領域54eは、実施の形態1のN型領域56を形成する領域も含む領域に形成される。
次に、図5の(d)の実施の形態1のN型領域56以外の図5の(c)及び図5の(e)に示す各領域を形成する工程を経た後、図14の(b)に示すように、PN接合ダイオードの各領域及び絶縁膜20の上に、例えば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜24を形成し、絶縁膜24にコンタクトホール34aを形成するために、絶縁膜24上に開口部を有するフォトレジストパターン97を形成する。その後、フォトレジストパターン97をマスクとして、PN接合ダイオードの各領域の上面が露出するまで絶縁膜24をエッチングにより除去し、コンタクトホール34aを形成する。このとき、N型領域56aを形成するP型領域54e上にもコンタクトホール34aは形成される。
次に、図14の(c)に示すように、フォトレジストパターン97を除去した後、N型領域56aを形成するP型領域54eのコンタクトホール34aに開口部を有するフォトレジストパターン98を形成する。このフォトレジストパターン98の開口部は、コンタクトホール34aの内径よりも大きめに形成される。その後、フォトレジストパターン98及び絶縁膜24をマスクとして、自己整合的にN型の不純物イオンをP型領域54eに注入し、N型領域56aを形成する。このとき、N型領域56aの不純物濃度がP型領域54eの不純物濃度よりも高くなるように、N型の不純物イオンは注入される。
その後、図14の(d)に示すように、フォトレジストパターン98を除去した後、コンタクトホール34aの側壁に絶縁膜29を形成する。これにより、N型領域56aに電気的に接続する金属配線30が隣接するP型領域54eと短絡するのを防ぐことができる。
その後の工程は、図6の(b)以降と同じであるため、説明は省略する。
以上より、本実施の形態が備える赤外線検出素子を製造することができる。
本実施の形態が備える赤外線検出素子は、高濃度のN型領域56aを自己整合的に形成しているため、金属配線30とのコンタクト抵抗を低減することができるとともに、実施の形態1に比べて、N型領域56aの面積を小さくすることができる。そのため、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、実施の形態1に比べ、微細化することができ、赤外線固体撮像装置全体で小型化することできる。
したがって、上述のように構成された本実施の形態により、雑音が低減された赤外線固体撮像装置を提供することができる。また、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、実施の形態1に比べ、微細化することができ、赤外線固体撮像装置を小型化することができる。
ここで、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の構成は、他の実施の形態にも適用することができる。
実施の形態8.
実施の形態8である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子は、実施の形態1の赤外線検出素子と異なり、PN接合ダイオードD1cのN型領域52d内に自己整合的に形成された高濃度のP型領域50aを備えている。同一符号を付した部分については、実施の形態1の赤外線検出素子と同様に構成されるため、説明は省略する。
図15は、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図であり、図2のPN接合ダイオード群10の別の構成を示す平面図である。実施の形態1と同様、各領域上に設けられる金属配線30,32は、図15には記載せず省略している。
図15に示すように、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、互いに直列接続されたPN接合ダイオードD1cとPN接合ダイオードD2とを備える。PN接合ダイオードD1cは、屈曲形状のN型領域52dと、N型領域52d内に自己整合的に形成され、N型領域52dよりも高濃度の不純物濃度を有するP型領域50aとを備える。PN接合ダイオードD2は、実施の形態1と同様、接合面72でPN接合ダイオードD1のN型領域52dに隣接して配置される屈曲形状のP型領域54と、接合面74でP型領域54と隣接して配置されるN型領域56とを備える。そして、P型領域50aを取り囲むN型領域52dとの境界が接合面70となる。
そのため、接合面70から接合面72までのN型領域52d内の最短の長さLは、実施の形態1で説明したように、一方で隣接する領域から注入された正孔又は電子が各領域内を通過して、他方で隣接する領域に達するまでに、正孔又は電子が各領域内を通過できる最短経路の長さであるため、図15に示す長さが最短の長さLとなる。接合面70から接合面72までのN型領域52d内の最短の長さLと、接合面72から接合面74までのP型領域54内の最短の長さLとの関係及びその効果は、実施の形態1と同様であるため、詳細は省略する。
また、本実施の形態が備える赤外線検出素子の製造方法については、実施の形態7と同様の製造方法で形成することができるため、説明は省略する。
また、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の効果も実施の形態7と同様であるため説明は省略するが、上述のように構成された本実施の形態により、雑音を低減された赤外線固体撮像装置を提供することができる。また、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、実施の形態1に比べ、微細化することができ、赤外線固体撮像装置を小型化することができる。
ここで、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の構成は、他の実施の形態にも適用することができる。
実施の形態9.
実施の形態9である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子は、実施の形態1の赤外線検出素子と異なり、PN接合ダイオードD1dとPN接合ダイオードD2との接合面に遷移金属等の深い位を作る不純物領域58が設けられている。同一符号を付した部分については、実施の形態1の赤外線検出素子と同様に構成されるため、説明は省略する。
図16は、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の一部の構成を示す平面図であり、図2のPN接合ダイオード群10の別の構成を示す平面図である。実施の形態1と同様、各領域上に設けられる金属配線30,32は、図16には記載せず省略している。
図16に示すように、本実施の形態が備える赤外線検出素子は、互いに直列接続されたPN接合ダイオードD1dとPN接合ダイオードD2とを備える。PN接合ダイオードD1dは、P型領域50と、接合面70でP型領域50に隣接して配置される屈曲形状のN型領域52eと、接合面72eでN型領域52eに隣接して配置され、遷移金属等の深い位を作る不純物がドープされた不純物領域58とを備える。PN接合ダイオードD2は、接合面72fでPN接合ダイオードD1dの不純物領域58に隣接して配置される屈曲形状のP型領域54と、接合面74でP型領域54に隣接して配置されるN型領域56とを備える。したがって、実施の形態1と同様、PN接合ダイオード群10全体でU字形状を有するように、P型領域50、N型領域52e、不純物領域58、P型領域54及びN型領域56は配置されている。
ここで、接合面70から接合面72eまでの最短の長さLnは、N型領域52e内の最短の長さとなる。接合面70から接合面72eまでのN型領域52内の最短の長さLnと、接合面72fから接合面74までのP型領域54内の最短の長さLpとの関係及びその効果は、実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
不純物領域58は、遷移金属等の深い位を作る不純物がドープされた領域であり、遷移金属等の深い位を作る不純物の不純物濃度は、N型領域52e内の濃度よりも高い。
そのため、不純物領域58内の遷移金属が深い準位を作り、再結合中心として働くため、P型領域50からN型領域52eに注入された正孔を効率よく再結合させることができ、この正孔が引き起こす赤外線検出素子の雑音の増加をさらに抑制することができる。
したがって、上述のように構成された本実施の形態により、実施の形態1に比べ、さらに雑音が低減された赤外線固体撮像装置を提供することができる。
ここで、本実施の形態では、遷移金属等の深い位を作る不純物の濃度がN型領域52e内の濃度よりも高い不純物領域58を例にして説明したが、接合面72のP型領域54側に設け、遷移金属等の深い位を作る不純物の濃度をP型領域54内の濃度より高くしてもかまわない。また、両者を併用してもかまわない。
ここで、本実施の形態である赤外線固体撮像装置の赤外線検出素子の構成は、他の実施の形態にも適用することができる。
上述したように、本発明の実施の形態では、PN接合ダイオード群10が全体で、U字形状、L字形状、又は、クランク形状を有するように各領域が配置されることを説明してきたが、接合面70から接合面72までのN型領域内の最短の長さLと、接合面72から接合面74までのP型領域内の最短の長さLとの関係が、上述で説明したような関係を有していれば、PN接合ダイオード群10が全体で、U字形状、L字形状、又は、クランク形状である必要はなく、各領域を直線状に配置しても構わないし、適宜、本発明の実施の形態の要旨を逸脱しない範囲で変形可能である。また、PN接合ダイオードを構成する領域の形状についても、同様に、接合面70から接合面72までのN型領域内の最短の長さLと、接合面72から接合面74までのP型領域内の最短の長さLとの関係が、上述の実施の形態で説明したような関係を有していれば、適宜、本発明の実施の形態の要旨を逸脱しない範囲で領域の形状も変形可能である。
また、本発明の実施の形態では、赤外線検出素子が画素として複数アレイ状に配列された赤外線固体撮像装置を例に説明を行ったが、赤外線検出素子単体で赤外線を検出する赤外線検出デバイスとしても構わない。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。さらに、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述の実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。
10、12 PN接合ダイオード群、20、22、24、26 絶縁膜、30、32 金属配線、50、54、60、64 P型領域、52、56、62、66 N型領域、70、72、74 接合面、D1、D2、D3、D4 PN接合ダイオード

Claims (9)

  1. 基板から熱的に分離して設けられ、直列接続された第1のPN接合ダイオードと第2のPN接合ダイオードとを備え、照射された赤外線から変換された熱により生じる温度変化を前記第1のPN接合ダイオードと前記第2のPN接合ダイオードによって電気信号に変換する赤外線固体撮像装置であって、
    第1導電型の第1の領域と、
    前記第1の領域とともに前記第1のPN接合ダイオードを構成し、第1の接合面で前記第1の領域と接し、前記第1の接合面から第2の接合面までの最短の長さを第1の最短長さとする第2導電型の第2の領域と、
    前記第2の接合面で前記第2の領域と接し、前記第1の最短長さと異なる前記第2の接合面から第3の接合面までの最短の長さを第2の最短長さとする前記第1導電型の第3の領域と、
    前記第3の領域とともに前記第2のPN接合ダイオードを構成し、前記第3の接合面で前記第3の領域と接する前記第2導電型の第4の領域と、
    前記第1の領域と前記第4の領域との間、前記第1の領域と前記第3の領域との間、及び、前記第2の領域と前記第4の領域との間を電気的に分離する素子分離領域と、
    前記第2の領域と前記第3の領域上に設けられ、前記第1のPN接合ダイオードと前記第2のPN接合ダイオードとを電気的に直列接続する金属配線とを備え、
    前記第2の領域及び前記第3の領域の少なくとも一つの領域は、平面視で屈曲した形状を有し、
    前記第1導電型はP型であり、前記第2導電型はN型であり、
    前記第1の最短長さは前記第2の最短長さより短く、
    前記第1の最短長さをLn、前記第2の最短長さをLp、前記第1導電型の前記第3の領域における電子の移動度をμe、電子の再結合の時定数をτe、前記第2導電型の前記第2の領域における正孔の移動度をμh、正孔の再結合の時定数をτhとした場合、
    前記第1の最短長さと前記第2の最短長さは、以下の関係を満たす
    Figure 0007170714000007
    ことを特徴とする赤外線固体撮像装置。
  2. 前記第1のPN接合ダイオード及び前記第2のPN接合ダイオード全体で、平面視でU字形状を有するように、前記第1の領域、前記第2の領域、前記第3の領域及び前記第4の領域が配置されることを特徴とする請求項1に記載の赤外線固体撮像装置。
  3. 前記第1のPN接合ダイオード及び前記第2のPN接合ダイオード全体で、平面視でL字形状を有するように、前記第1の領域、前記第2の領域、前記第3の領域及び前記第4の領域が配置されることを特徴とする請求項1に記載の赤外線固体撮像装置。
  4. 前記第1の接合面上の任意の点と前記第3の接合面上の任意の点を結ぶ線分の少なくとも一部が前記素子分離領域内にあるように前記第2の領域及び前記第3の領域が設けられることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の赤外線固体撮像装置。
  5. 前記第2の領域と前記第3の領域との間に前記第2の領域よりも不純物濃度が高い前記第2導電型の第5の領域を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の赤外線固体撮像装置。
  6. 前記第2の領域と前記第3の領域との間に前記第3の領域よりも不純物濃度が高い前記第1導電型の第6の領域を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の赤外線固体撮像装置。
  7. 前記第1の領域は、前記第2の領域よりも不純物濃度が高く、前記第2の領域内に部分的に設けられることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の赤外線固体撮像装置。
  8. 前記第4の領域は、前記第3の領域よりも不純物濃度が高く、前記第3の領域内に部分的に設けられることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の赤外線固体撮像装置。
  9. 前記第2の領域と前記第3の領域との間に、前記第2の領域又は前記第3の領域よりも遷移金属の濃度が高い領域を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の赤外線固体撮像装置。
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