JP2010219186A - 非冷却型赤外線イメージセンサ - Google Patents

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木 英 之 舟
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田 義 典 飯
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木 和 拓 鈴
Keita Sasaki
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Abstract

【課題】複雑な製造工程が不要であって支持脚の断面積を可及的に小さくすることのできる非冷却型赤外線イメージセンサを提供することを可能にする。
【解決手段】熱電変換素子アレイを支持する第1および第2支持脚の下方に半導体基板から空洞に張り出すように絶縁膜を設け、この絶縁膜の上面と、第1および第2支持脚の下面との間に隙間を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、非冷却型赤外線イメージセンサに関する。
非冷却熱型赤外線イメージセンサは小断面積の支持脚を有している。この支持脚の製造技術として、基板の、支持脚を形成すべき領域に開口を形成し、この開口を犠牲層で埋め込み、この犠牲層上に支持脚を形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この場合、感熱ダイオードアレイおよび制御回路の製造工程、ならびにダイオードアレイと制御回路とを連結する製造工程のために、支持脚には、金属層および層間絶縁層などが積層された積層構造を有し、支持脚の全体の厚さが厚くなる。このため、この積層構造をエッチングすることに形成される支持脚は、断面積が大きくなり、断熱性が低下し、非冷却型赤外線イメージセンサの感度が落ちる傾向がある。ちなみに、本発明者達の検討結果によれば、上記特許文献1の図3(b)に記載されたダイオードを構成する単結晶シリコン層8の高さ(厚さ)は0.5μmであるのに対して支持脚11の高さは3〜5μmであり、支持脚11の高さがかなり高くなっている。
これを防止するためには、例えば、特許文献2に記載されているような、支持脚の積層膜だけを段削りするなどの複雑な工程が必要であることと、その後の、赤外線吸収層を形成するための工程における犠牲層を積層する際に、高い段差により製作が困難であることなどの問題があり、段削り工程が不要な小さな断面積を有する支持脚の製造工程が要求されている。
特開2004−4095号公報 特開2005−24342号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであって、複雑な製造工程が不要であって支持脚の断面積を可及的に小さくすることのできる非冷却型赤外線イメージセンサを提供することを目的とする。
本発明の一態様による非冷却型赤外線イメージセンサは、表面部分に、マトリクス状に配列された複数の空洞が形成された半導体基板と、前記半導体基板の前記空洞のそれぞれの上方に設けられた複数の熱電変換素子アレイであって、各熱電変換素子アレイは、入射された赤外線を吸収しこの吸収した赤外線を熱に変換する赤外線吸収膜と、前記赤外線吸収膜と電気的に絶縁され前記赤外線吸収膜からの熱を検出することにより電気信号に変換する熱電変換素子と、を有する複数の熱電変換素子アレイと、前記熱電変換素子アレイの各行に対応して設けられ、それぞれが対応する行の熱電変換素子アレイの前記熱電変換素子の一端に接続されて前記対応する行の熱電変換素子アレイを選択する行選択線と、前記熱電変換素子アレイの各列に対応して設けられ、それぞれが対応する列の熱電変換素子アレイの前記熱電変換素子の他端に接続されて前記対応する列の熱電変換素子アレイからの電気信号を読み出すための信号線と、複数の前記熱電変換素子アレイのそれぞれを、対応する空洞の上方に支持する第1および第2支持脚であって、前記第1支持脚は一端が前記熱電変換素子アレイの前記熱電変換素子の一端に接続され、他端が対応する熱電変換素子アレイが接続する行選択線に接続される第1接続配線を有し、前記第2支持脚は一端が対応する熱電変換素子アレイの熱電変換素子の他端に接続され、他端が対応する熱電変換素子アレイが接続する信号線に接続される第2接続配線を有する、第1および第2支持脚と、
空洞のそれぞれに対応して設けられ、前記第1および第2支持脚の下方に位置し前記半導体基板から対応する空洞に張り出すように設けられた第1絶縁膜と、を備え、前記第1絶縁膜の上面と前記第1および第2支持脚の下面との間に第1隙間が設けられるとともに、熱電変換素子アレイ側の前記第1絶縁膜の側面と、前記熱電変換素子アレイとの間に第2隙間が存在することを特徴とする。
本発明によれば、複雑な製造工程が不要であって支持脚の断面積を可及的に小さくすることが可能な非冷却型赤外線イメージセンサを提供することができる。
本発明の第1実施形態による非冷却型赤外線イメージセンサの断面図。 第1実施形態の非冷却型赤外線イメージセンサの製造工程を示す断面図。 第1実施形態の非冷却型赤外線イメージセンサの製造工程を示す断面図。 第1実施形態の非冷却型赤外線イメージセンサの製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態による非冷却型赤外線イメージセンサの製造工程を示す断面図。 第1乃至第2実施形態のいずれかの非冷却型赤外線イメージセンサの平面図。 第1乃至第2実施形態のいずれかの非冷却型赤外線イメージセンサの平面図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
本発明の各実施形態による非冷却型赤外線イメージセンサにおいては、支持脚を感熱ダイオードアレイより薄く形成して、支持脚と、この支持脚の下部の絶縁膜との間に空隙を設け、上記絶縁膜は選択線又は信号線を包む絶縁膜と連結することにより、支持脚の断面積を低減し、高感度化を図っている。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による非冷却型赤外線イメージセンサの断面を図1に示す。この実施形態の非冷却型赤外線イメージセンサ1は、基板(例えば、シリコン基板)2上に形成される。この基板2の表面部分には空洞3が設けられている。この空洞3の上方に、複数の熱電変換素子(例えば、ダイオード)8aが配列された熱電変換素子アレイ(感熱ダイオードアレイともいう)4が設けられ、この熱電変換素子アレイ4は支持脚7によって支持されている。また、空洞3が設けられていない基板2上には制御回路8bが設けられ、この制御回路8bは、支持脚7を介して熱電変換素子アレイ4と電気的に接続されている。
熱電変換素子アレイ4は、絶縁膜6a上に形成された複数のダイオード8aと、これらのダイオード8aを、コンタクト9aを介して電気的に接続する配線12aと、コンタクト13aを介して配線12aに接続される配線14aと、を備え、これらの構成要素は絶縁膜17aによって覆われている。なお、後述する図6に示すように、熱電変換素子アレイ4は、直列に接続されたダイオード8aを有する画素からなっており、複数の熱電変換素子アレイ4がマトリクス状に配列され、各熱電変換素子アレイ4の下方に空洞3が設けられている構成となっていてもよい。また、熱電変換素子アレイ4は、直列に接続されたダイオード8aを有する画素がマトリクス状に配列された画素群からなっており、複数の熱電変換素子アレイ4がマトリクス状に配列され、各熱電変換素子アレイ4の下方に空洞3が設けられている構成となっていてもよい。
制御回路8bは、基板2上に設けられた絶縁膜6b上に形成され、コンタクト9bを介して信号線12bと電気的に接続され、コンタクト13bを介して行選択線16と電気的に接続されている。信号線12bは、熱電変換素子アレイ4の各列に対応して設けられ、それぞれが対応する列の熱電変換素子アレイの熱電変換素子8aの他端に接続されて対応する列の熱電変換素子アレイからの電気信号を読み出す。行選択線16は、熱電変換素子アレイの各行に対応して設けられ、それぞれが対応する行の熱電変換素子アレイの熱電変換素子の一端に接続されて対応する行の熱電変換素子アレイを選択する。
支持脚7は、基板2から空洞部3に突き出た絶縁膜6b、17bからなる積層膜上に、上層の絶縁膜17bとの間に空隙18が存在するように、形成されている。そして、支持脚7は配線14bを有し、この配線14bは絶縁膜17cによって覆われている。そして、例えば、図面上で熱電変換素子アレイ4の右側に位置する支持脚7の配線14bは、例えば、一端が熱電変換素子アレイ4の配線14aの一端に接続され、他端が熱電変換素子アレイ4の右側に位置する信号線12bと電気的に接続される。また、図面上で熱電変換素子アレイ4の左側に位置する支持脚7の配線14bは、一端が熱電変換素子アレイ4の配線14aの他端に接続され、他端が熱電変換素子アレイ4の左側に位置する行選択線16と電気的に接続される。なお、支持脚7の下部に位置する、基板2から空洞3上に突き出た絶縁膜6b、17bの積層膜は、熱電変換素子アレイ4とは、溝21によって空洞3上で切り離され、連結していない。また、本実施形態においては、支持脚7の上面(絶縁膜17cの上面)と、熱電変換素子アレイ4の上面(絶縁膜17aの上面)とは略同一面となっている。
また、熱電変換素子アレイ4の絶縁膜17a上には、熱電変換素子アレイ4を覆うように、傘形状の赤外線吸収層20が設けられている。外部から照射された赤外線線が赤外線吸収層20によって吸収され、この吸収された赤外線は熱に変換されて絶縁膜17aを通してダイオード8aに伝達される。この伝達された熱は、ダイオード8aによって電気信号に変換されて検出信号として、配線12a、配線14a、配線14bを通して信号線12bに送られる。信号線12bに送られた検出信号は、制御回路8bにおいて、処理され、この処理された信号に基づいて画像が作成される。なお、画像の作成は、非冷却型赤外線センサ1の外部に設けられた画像作成回路によって作成してもよい。
このように構成された本実施形態の非冷却型赤外線センサ1においては、空洞3上に突き出た絶縁膜6b、17bからなる積層膜の上層の絶縁膜17bとの間に空隙18が存在するように、支持脚7が形成されている。このため、支持脚7の高さは、従来の場合に比べて断面積が小さくすることが可能となり、これにより、断熱性が向上して感度が低下するのを可及的に抑制することができる。
なお、本実施形態においては、熱電変換素子として、感熱ダイオードを例にとって説明したが、抵抗体であってもよい。
(製造方法の第1の例)
次に、本実施形態の非冷却型赤外線イメージセンサ1の製造方法の第1の例について、図2(a)乃至図3(d)を参照して説明する。
まず、図2(a)に示すように、例えばシリコンからなる支持基板2、この支持基板2上に形成された埋め込み絶縁膜6、およびこの絶縁膜6上に形成されたSOI(Silicon On Insulator)層8からなるSOI基板を用意する。そして、SOI層8をパターニングし、ダイオードを形成するための領域および制御回路を形成するために領域に分割する。
次に、図2(b)に示すように、ダイオードを形成するための領域に、例えばイオン注入することにより複数のダイオード8aを形成するとともに、制御回路を形成するために領域に周知の技術を用いて制御回路8bを形成する。その後、ダイオード8aおよび制御回路8bを覆うように絶縁層22を形成する。
次に、図2(c)に示すように、形成された複数のダイオード8aを取り囲むように、支持基板2に達するトレンチを絶縁層22に形成し、このトレンチ(図1の溝21)をシリコン膜24で埋め込む。これにより、シリコン膜24によって、絶縁膜6はダイオードアレイが形成される領域の絶縁膜6aと、周辺の領域の絶縁膜6bとに分断される。また、シリコン膜24によって、絶縁層22はダイオードアレイが形成される領域の絶縁層22aと、周辺の領域の絶縁層22bとに分断される。上記トレンチの幅は、狭すぎると溝21を形成する工程が困難であり、広すぎると、溝21を犠牲層で埋め込む工程が困難であるため、0.2μm以上0.8μm以下が望ましい。
次に、図2(d)に示すように、絶縁層22aにダイオード8aとの接続のための第1開口を形成するとともに、絶縁層22bに制御回路8bとの接続のための第2開口を形成する。その後、上記第1および第2開口を埋め込むとともに、全面を覆うように、バリアメタルと、このバリアメタル上に形成された金属層からなる金属膜を形成する。金属層としては、埋め込み工程の容易性および通電性がよいタングステンなどの材料が用いられ、バリアメタルとしては、金属が絶縁層22a、22bに浸透することを防止すること及び密着性を考慮し、チタンまたは窒化チタンのような材料が用いられる。続いて、この金属層をパターニングすることにより、第1および第2開口にそれぞれコンタクト9aおよびコンタクト9bが形成されるとともに、これらのコンタクト9aおよび9bに接続する配線12aおよび12bが形成される。このとき、支持脚が形成される領域には、絶縁層22b上に埋め込み犠牲層となる金属層12cが形成される。上記金属層の厚さは、薄すぎるとその部分を除去して空洞化する工程が困難であり、厚すぎると、その層と次の層の形成の工程が困難であるため、0.1μm以上1μm以下が望ましい。
次に、図3(a)に示すように、全面に絶縁層26を形成し、配線12aとの接続用の開口を絶縁層26に形成するとともに、制御回路8bとの接続のための開口を絶縁層26、22bに形成する。その後、これらの開口を埋め込むとともに、全面を覆うように、例えば、チタンまたは窒化チタンからなる金属層を形成する。続いて、この金属層をパターニングすることにより、上記開口にそれぞれコンタクト13a、13がそれぞれ形成されるとともに、これらのコンタクト13aおよび13bに接続する配線14aが形成される。このとき、支持脚が形成される領域には、絶縁層26上に配線14bが形成される。しかし、制御回路に接続するコンタクト13b上に形成される配線は図3(a)では図示していない。その後、コンタクト13bに接続する行選択線16を形成する。続いて、全面を覆うように絶縁層28を形成する。なお、配線層14はチタンまたは窒化チタンからなる金属層が望ましいが、絶縁層22bおよび金属層12cとエッチングの選択性を保つ材料であれば制限はない。ただし、配線層14bを形成して、絶縁層28で覆うと金属膜12cとのエッチング選択性とは無関係な材料を選択することができる。
次に、図3(b)に示すように、支持脚が形成される領域における絶縁層28、配線14b、絶縁層26を選択的にパターニングし、配線14bと、この配線14bを覆う絶縁膜17cとを有する支持脚7を形成する。すなわち、絶縁膜17cは、パターニングされた、絶縁層26および絶縁層28からなっている。このとき、感熱ダイオードが形成される領域における絶縁層22a、絶縁層26、および絶縁層28は、絶縁膜17aとなる。また、制御回路8bが形成される領域における絶縁層22b、絶縁層26、および絶縁層28は、絶縁膜17bとなる。なお、この支持脚7は、金属層12c上に位置しており、熱電変換素子アレイ4が形成される領域と、制御回路8bが形成される領域とを分離するシリコン膜24の表面が露出する。この支持脚7が形成されることにより、熱電変換素子アレイ4が形成される領域と、制御回路8bが形成される領域とが支持脚7によって連結される。
次に、図3(c)に示すように、全面に犠牲層30を形成し、その後、熱電変換素子アレイの絶縁膜17aの上面に達する開口を犠牲層30に形成し、この開口を埋め込むように、赤外線吸収層20を形成する。この赤外線吸収層20は、熱電変換素子アレイを完全に覆うように形成される。
続いて、図3(d)に示すように、犠牲層30をエッチングにより除去する。その後、金属層12c、シリコン膜24、およびシリコン基板2をエッチングすることにより、基板2に空洞3を形成し、非冷却型赤外線センサを作成する(図1参照)。
このような製造方法によって作製される非冷却型赤外線イメージセンサにおいては、支持脚7の積層膜だけを段削りするなどの複雑な工程を省略することも可能となる。
(製造方法の第2の例)
次に、本実施形態の非冷却型赤外線イメージセンサ1の製造方法の第2の例について、図4(a)乃至図4(b)を参照して説明する。
図2(a)乃至図2(c)に示す工程までは、第1の例と同様にして行う。すなわち、SOI基板2のSOI層8をパターニングし、ダイオードを形成するための領域および制御回路を形成するために領域に分割する。そして、ダイオードを形成するための領域に、例えばイオン注入することにより複数のダイオード8aを形成するとともに、制御回路を形成するために領域に周知の技術を用いて制御回路8bを形成する。その後、ダイオード8aおよび制御回路8bを覆うように絶縁層22を形成する。続いて、形成された複数のダイオード8aを取り囲むように、支持基板2に達するトレンチを絶縁層22に形成し、このトレンチをシリコン膜24で埋め込む。これにより、シリコン膜24によって、絶縁膜6は熱電変換素子アレイ4が形成される領域の絶縁膜6aと、周辺の領域の絶縁膜6bとに分断される。また、シリコン膜24によって、絶縁層22は熱電変換素子アレイ4が形成される領域の絶縁層22aと、周辺の領域の絶縁層22bとに分断される(図4(a))。
次に、図4(b)に示すように、絶縁層22aにダイオード8aとの接続のための第1開口を形成するとともに、絶縁層22bの制御回路8bが形成される領域に、制御回路8bとの接続のための第2開口を形成する。その後、上記第1および第2開口を埋め込むとともに、全面を覆うように、バリアメタルと、このバリアメタル上に形成された金属層からなる金属膜を形成する。金属層としては、埋め込み工程の容易性および通電性がよいタングステンなどの材料が用いられ、バリアメタルとしては、金属が絶縁層22a、22bに浸透することを防止すること及び密着性を考慮し、チタンまたは窒化チタンのような材料が用いられる。続いて、この金属層をパターニングすることにより、第1および第2開口にそれぞれコンタクト9aおよびコンタクト9bが形成されるとともに、これらのコンタクト9aおよび9bに接続する配線12aおよび12bが形成される。続いて、絶縁層22bの支持脚が形成される領域上に、埋め込み犠牲層となる多結晶シリコン層32を形成する。埋め込み犠牲層32として、多結晶シリコン層を用いたが、絶縁層22bとエッチング選択性を有する材料であれば、多結晶シリコンの代わりに用いることができる。すなわち、この第2の例は、第1の例において、埋め込み犠牲層の材料として、チタンまたは窒化チタンのような金属材料の代わりに、多結晶シリコンを用いた構成となっている。以降は、第1の例と同様の工程を行い、図1に示す非冷却型赤外線イメージセンサを作成する。
この第2の例では、埋め込み犠牲層として多結晶シリコンを用いているので、空洞3を形成する際のエッチングは、第1の例と異なり、シリコン膜24と同じエッチング方法を用いることができ、工程が簡単化される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による非冷却型赤外線イメージセンサの断面を図5に示す。本実施形態の非冷却型赤外線センサ1Aは、図1に示す第1実施形態の非冷却型赤外線センサ1において、支持脚7の断面積を更に低減するために、支持脚7の上面をエッチングなどにより削り、熱電変換素子アレイ4の絶縁膜17aの上面より下げることも可能である。この場合、支持脚7は、断面積の縮小されることにより、赤外線センサの感度が向上するが、削り量19が大きすぎると、従来の支持脚の断面積を縮小するための製造方法で問題となる製作の困難性が高まることと、支持脚7の強度が低下する。このため、支持脚7の削り量19は、0.1μm以上1μm以下が望ましい。しかし、支持脚7の配線14bが保てれば、制限はない。
上記第1乃至第2実施形態のいずれかの非冷却型赤外線イメージセンサの熱電変換素子アレイ4における、溝21間の距離42を図6に示す。図6は、非冷却型赤外線イメージセンサの平面図である。なお、図6においては、赤外線吸収層20は図示していない。熱電変換素子アレイ4の周辺は溝21により熱的、電気的、機械的に分離され、支持脚7のみを介して他の部分と連結される。対角方向に隣接する2つの熱電変換素子アレイ4の溝7間の最短距離42が熱電変換素子アレイ4の幅40より大きくなるようにする。これにより、エッチングストップがなくてもドライプロセスにより空洞3を形成することが可能となる。
上記第1乃至第2実施形態のいずれかの非冷却型赤外線イメージセンサの感熱ダイオードアレイ4における、溝21間の距離42を図7に示す。図7は、非冷却型赤外線イメージセンサの平面図である。なお、図7においては、赤外線吸収層20は図示していない。この図7においては、隣接する熱電変換素子アレイ4間に2列の配線を配置し、図6に示す場合よりも間隔を広くすることにより、対角方向に隣接する熱電変換素子アレイ4の溝21間の最短距離44が、図6に示す場合に比べて熱電変換素子アレイ4の幅より更に大きくなり、エッチングストップがなくてもドライプロセスにより空洞3を安易に形成することができる。
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、断面積が小さい支持脚を有する非冷却型赤外線イメージセンサを得ることができ、この赤外線センサの感度が向上する。また、赤外線吸収層20を形成するための犠牲層の上面が平坦になり製作プロセスが容易になる。更に、支持脚の下部は感熱ダイオードアレイ4の周辺を一定幅の溝21が設けられていることにより、熱分離される構造であり、その製作の際、エッチングストップがなくてもドライプロセスにより空洞を形成することが可能となる。
1 非冷却型赤外線イメージセンサ
1A 非冷却型赤外線イメージセンサ
2 支持基板
3 空洞
4 熱電変換素子アレイ(感熱ダイオードアレイ)
6a 埋め込み絶縁膜
6b 埋め込み絶縁膜
8 SOI層
8a ダイオード
8b 制御回路
9a コンタクト
9b コンタクト
12a 配線
12b 信号線
13a コンタクト
13b コンタクト
14a 配線
14b 配線
16 行選択線
17a 絶縁膜
17b 絶縁膜
18 空隙
20 赤外線吸収層
21 溝

Claims (5)

  1. 表面部分に、マトリクス状に配列された複数の空洞が形成された半導体基板と、
    前記半導体基板の前記空洞のそれぞれの上方に設けられた複数の熱電変換素子アレイであって、各熱電変換素子アレイは、入射された赤外線を吸収しこの吸収した赤外線を熱に変換する赤外線吸収膜と、前記赤外線吸収膜と電気的に絶縁され前記赤外線吸収膜からの熱を検出することにより電気信号に変換する熱電変換素子と、を有する複数の熱電変換素子アレイと、
    前記熱電変換素子アレイの各行に対応して設けられ、それぞれが対応する行の熱電変換素子アレイの前記熱電変換素子の一端に接続されて前記対応する行の熱電変換素子アレイを選択する行選択線と、
    前記熱電変換素子アレイの各列に対応して設けられ、それぞれが対応する列の熱電変換素子アレイの前記熱電変換素子の他端に接続されて前記対応する列の熱電変換素子アレイからの電気信号を読み出すための信号線と、
    複数の前記熱電変換素子アレイのそれぞれを、対応する空洞の上方に支持する第1および第2支持脚であって、前記第1支持脚は一端が前記熱電変換素子アレイの前記熱電変換素子の一端に接続され、他端が対応する熱電変換素子アレイが接続する行選択線に接続される第1接続配線を有し、前記第2支持脚は一端が対応する熱電変換素子アレイの熱電変換素子の他端に接続され、他端が対応する熱電変換素子アレイが接続する信号線に接続される第2接続配線を有する、第1および第2支持脚と、
    空洞のそれぞれに対応して設けられ、前記第1および第2支持脚の下方に位置し前記半導体基板から対応する空洞に張り出すように設けられた第1絶縁膜と、
    を備え、前記第1絶縁膜の上面と前記第1および第2支持脚の下面との間に第1隙間が設けられるとともに、熱電変換素子アレイ側の前記第1絶縁膜の側面と、前記熱電変換素子アレイとの間に第2隙間が存在することを特徴とする非冷却型赤外線イメージセンサ。
  2. 前記行選択線および前記信号線を覆うように第2絶縁膜が設けられ、前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜と連結していることを特徴とする請求項1記載の非冷却型赤外線イメージセンサ。
  3. 対角方向に隣接する2つの熱電変換素子アレイ4の前記第2隙間の間の最短距離が前記熱電変換素子アレイの幅より大きいことを特徴とする請求項1または2記載の非冷却型赤外線イメージセンサ。
  4. 前記第1および第2支持脚の上面が、前記熱電変換素子アレイの上面より前記空洞に近い位置にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の非冷却型赤外線イメージセンサ。
  5. 前記半導体基板はSOI基板であり、前記熱電変換素子はダイオードであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の非冷却型赤外線イメージセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20120007205A1 (en) * 2010-03-31 2012-01-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Infrared imaging device and method of manufacturing the same

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