JP6196518B2 - 運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転支援モードとして車線逸脱防止を行う制御モードと車線維持支援を行う制御モードとを有する運転支援装置に関する。
従来、自車両前方の環境情報に基づいて車両を操向(操舵制御、ブレーキ制御等)する運転支援装置として、車線逸脱防止制御(LDP:Lane Departure Prevention)や、車線維持支援制御(LKSA:Lane Keeping Steering Assist)等が知られている。
車線逸脱防止制御は、自車両が走行車線から逸脱傾向にあると判断した場合に、自車両を車線中央側へ戻す操向を行うものである。又、車線維持支援制御は、走行車線内に目標走行位置を設定し、自車両が目標走行位置に沿って走行するように操向を行うものである。
このような車両の操向は、例えばアクチュエータによって操舵機構に操舵力を付与して前輪を転舵したり、左右車輪に制駆動力差を与えてヨーモーメントを発生させることによって行う。
従って、車線逸脱防止制御は自車両が走行車線を逸脱傾向にあると判断するまでは介入しないため、運転者の行うハンドル操作の自由度は比較的高いが、運転者の負担を軽減する点では効果が乏しい。一方、車線維持支援制御は、走行位置に沿って自車両を走行させるものであるため、運転者の負担は軽減されるが、拘束力が強く、運転者が行おうとするハンドル操作は制限される。
そのため、例えば、特許文献1(特開2010−69922号公報)には、車線逸脱防止制御モードと車線維持支援制御モードとを任意に選択することのできる支援モード選択スイッチを備え、運転者が支援モード選択スイッチを操作することで所望の運転支援モードを選択できるようにした技術が開示されている。
特開2010−69922号公報
ところで、道路環境によっては電柱、工事用パイロン、停車車両等、車線内に種々の障害物が設置されている場合があり、このような道路環境では、運転者が車線逸脱防止制御モードと車線維持支援制御モードとのいずれを選択したとしても、これら運転支援モードにおいて障害物が認識されていない場合は、運転者自身のハンドル操作により障害物を回避する必要がある。
しかし、運転者が障害物を回避しようとハンドル操作を行うと、車線逸脱防止制御モードでは、自車両が走行車線を逸脱する傾向にあると判断されて、強い戻しトルクがステアリングに作用する。又、車線維持支援制御モードでは、運転者のハンドル操作により自車両の走行路が走行位置からずれるため、当該走行位置へ戻すようなトルクがステアリングに反力として作用する。その結果、運転者の意に反した操向制御となり、運転者に不快感を与えてしまうことになる。
本発明は、上記事情に鑑み、道路環境に応じた運転支援モードを選択することができ、運転者の負担が軽減されると共に操作性の良い運転支援装置を提供することを目的とする。
本発明は、車両に搭載されて該車両の前方の走行環境を検出する走行環境検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、前記走行環境検出手段で検出した走行車線と前記車速検出手段で検出した車速とに基づき前記車両が前記走行車線内を走行するように支援する制御手段とを備える運転支援装置において、前記制御手段は、前記走行環境検出手段で検出した走行車線の車線幅と予め設定した車線幅しきい値とを比較すると共に前記車速検出手段で検出した車速と予め設定した車速しきい値とを比較して少なくとも4つの制御領域の中から1つの制御領域を特定する制御領域特定手段と、前記制御領域特定手段で特定した1つの前記制御領域に、該制御領域に対応する運転支援モードを設定する運転支援モード設定手段とを備え、前記運転支援モードは、弱い制御力で車線逸脱防止制御を行う車線逸脱防止弱制御モードと強い制御力で車線逸脱防止制御を行う車線逸脱防止強制御モードとを有し、前記運転支援モード設定手段は特定した1つの前記制御領域に設定された前記制御モードを実行する
本発明によれば、走行車線の車線幅と車速とに基づいて運転支援を行う制御領域を特定し、該制御領域に対応する運転支援モードを設定するようにしたので、道路環境に応じた運転支援を行うことができ、操作性が良く、運転者の負担を軽減させることができる。
運転支援装置を搭載する車両の概略構成図 運転支援装置の機能ブロック図 運転支援制御ルーチンを示すフローチャート 走行車線を車載カメラで認識する状態の説明図 (a)はLDPLモードで一般道路を走行している状態の平面図、(b)はLDPHモードで一般道路を走行している状態の平面図、(c)はLKSAモードで高速道路を走行している状態の平面図 運転支援モードの領域を示す説明図 トルクテーブルの概念図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1において、車両(自車両)1には、左右前輪FL,FRと左右後輪RL,RRとが配設されており、この左右前輪FL,FRが、ラック&ピニオン機構等のステアリング機構2にタイロッド3を介して連設されている。又、このステアリング機構2に、先端にハンドル4を固設するステアリング軸5が連設されている。運転者がハンドル4を操作すると、ステアリング機構2を介して前輪FL,FRが転舵される。
又、ステアリング軸5に電動パワーステアリング(EPS)装置6のEPSモータ7が、図示しない伝達機構を介して連設されている。EPS装置6はEPSモータ7とEPS制御ユニット(EPS_ECU)8とを有しており、このEPS_ECU8にて、EPSモータ7がステアリング軸5に付加するアシストトルクを制御する。EPS_ECU8は後述するハンドル角センサ12で検出するハンドル角、及び車速検出手段としての車速センサ13で検出する車速等に応じ、運転者がハンドル4に加える操舵トルクをアシストするアシストトルクを設定する。ステアリング軸5にアシストトルクを付加することで運転者のハンドル操作の負担が軽減される。
又、EPS_ECU8は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信等を用いた車内ネットワークを介して、運転者の運転支援を行う制御手段としての運転支援制御ユニット(DSS(Driving Support System)_ECU)11と接続されている。運転支援制御においては、DSS_ECU11にて設定したアシストトルクに対応する指令信号がEPS_ECU8に送信され、EPS_ECU8にてEPSモータ7に所定のアシストトルクを発生させて、自車両1が、後述する目標進行路をトレースして走行するように制御する。尚、図示しないが、車内ネットワークには、EPS_ECU8、DSS_ECU11以外に、エンジン制御ユニット、変速機制御ユニット、ブレーキ制御ユニット等、車両の走行状態を制御するユニット類が相互通信自在に接続されており、これら制御ユニットはマイクロコンピュータを主体に構成されている。
このDSS_ECU11には、ステアリング軸5に取り付けられてハンドル4のハンドル角を検出する、ハンドル角センサ12、車速を検出する車速検出手段としての車速センサ13等、自車両1の挙動を検出するセンサ類が接続されている。又、このハンドル角センサ12で検出したハンドル角、及び車速センサ13で検出した車速は、DSS_ECU11で読込まれると共に、後述するカメラ認識処理ユニット24へ送信される。
一方、符号21は走行環境検出手段としてのカメラユニットであり、図2に示すように、メインカメラ22aとサブカメラ22bとからなるステレオモノクロカメラ、或いはステレオカラーカメラで構成された車載カメラ22と、画像処理部23、及びカメラ認識処理ユニット24が内蔵されている。両カメラ22a,22bは、例えば車内前部のルームミラー上方であって、フロントガラスに近接する位置の車幅方向中央から左右に等間隔を開けて水平な状態で設置されている。又、この各カメラ22a,22bにCCDやCMOS等の撮像素子が設けられており、この両撮像素子によって自車両が走行している走行レーンを含む進行方向前方の走行環境の三次元画像が撮影される。尚、本実施形態では、車載カメラ22で撮影した画像データに基づいて自車走行車線の車線幅Wを認識するものであり、従って、自車走行車線の車線幅Wを認識できるものであれば、車載カメラ22に代えて、ミリ波レーダ、赤外線レーザレーダ等を採用してもよく、又、単眼カメラであってもよい。単眼カメラを採用した場合、周知のモーションステレオ法等を用いて三次元情報を得ることで車線幅Wを検出することができる。
画像処理部23は、各カメラ22a,22bで撮影した一対のアナログ画像を所定輝度階調のデジタル画像に変換し、メインカメラ22aの出力信号から基準画像データを生成し、又、サブカメラ22bの出力信号から比較画像データを生成する。そして、この基準画像データ及び比較画像データとの視差に基づいて両画像中の同一対象物の距離データ(自車両から対象物までの距離)を算出する。このカメラ認識処理ユニット24はマイクロコンピュータで構成されており、入力側にモード選択手段としてのモード選択スイッチ25が接続されている。
又、カメラ認識処理ユニット24は、車線認識部24aと選択モード設定部24bとを備えている。車線認識部24aは画像処理部23から送信される画像データに基づき左右白線を認識し、その白線の内側エッジ間の距離(車線幅)Wを求める。画像データに基づく車線幅Wの求め方については種々考えられるが、その一例を図4を用いて説明する。すなわち、今回撮影した基準画像データと比較画像データ、及び距離データとに基づき基準画像データ上に、自車両が走行する走行レーンの両側車線の車線候補点Pをプロットする。そして、車線候補点Pの点列の各座標(x,y)に基づき、最小二乗法から、最もフィットする近似曲線(推定車線Lp)となる曲線近似式(y=ax+bx+c)のパラメータ係数a,b,cを求める。ここで、係数aは車線の曲率に関するパラメータ、係数bは自車両Mに対する傾き(ヨー角)に関する角度パラメータ、係数cは自車両Mの中央(正確には、両カメラ22a,22bの中間)を原点とするy軸方向のオフセット量(原点からの横位置)であり、本実施形態では、左側を正(+)、右側を負(−)としている。このパラメータ係数cの差分(+c−(−c))が車線幅Wとなる。尚、車線幅Wの求め方については、例えば特開2012−58984号公報等に記述されているため、詳細な説明は省略する。
又、選択モード設定部24bは、運転者がモード選択スイッチ25を操作して選択した運転支援モードを読込む。このモード選択スイッチ25は外部操作者である運転者が操作するもので、主に、高速道路走行時の運転支援モードを、運転者の好みに応じて車線維持支援制御(LKSA)モードと後述する車線逸脱防止強制御(LDPH)モードとの何れかに設定することができる。尚、この運転支援モードについては後述する。
DSS_ECU11は、車線認識部24aで求めた自車走行路の車線幅W、選択モード設定部24bで設定した高速道路走行時の運転支援モード(LKSA/LDPH)に基づき、現在の走行状況に適した運転支援制御を実行する。このDSS_ECU11で実行される運転支援制御は具体的には、図3に示す運転支援制御ルーチンに従って処理される。
このルーチンは、 DSS_ECU11が起動後、設定演算周期毎に実行され、先ず、ステップS1で、車線認識部24aで求めた自車走行路の車線幅Wを読込み、続く、ステップS2で車速センサ13で検出した車速Vを読込む。
そして、ステップS3へ進み、車線幅Wと車線幅しきい値Wsとを比較し、又、ステップS4で車速Vと車速しきい値V1とを比較する。この車速しきい値V1と車線幅しきい値Wsは、一般道路と高速道路、及び、一般道路を国道・パイパス道路等のような車線幅の比較的広い道路と、市街地等のような車線幅の比較的狭い道路とをおおよそ区分するものである。従って、車速しきい値V1は、一般道路の法定最高速度と高速道路の法定最低速度との関係から60〜70[Km/h]程度に設定され、車線幅しきい値Wsは高速道路における一般的な道路幅からおおよそ3[m]程度に設定されている。
因みに、図6に示すように、運転領域は車線幅しきい値Wsと車速しきい値V1とで、第1〜第4制御領域I〜IVに区画され、各制御領域I〜IVに運転支援モードが設定されている。尚、第1制御領域Iが市街地等、比較的狭い一般道路を想定し、又、第2、第3制御領域II,IIIが国道・パイパス道路・一般有料道路等、比較的見通しの良い一般道路を想定し、更に、第4制御領域IVが高速道路を想定している。
図5(a)に示すように、第1制御領域Iに該当する車線幅の比較的狭い市街地等の一般道路には、側路帯に電柱、バイロン、停車車両等の障害物26が存在しており、運転者は自らのハンドル操作によりこれら障害物26を迂回させる必要がある。しかし、その際、同図に示すように、中央白線を逸脱して通過する場合も多い。又、このような一般道路は交差点も多く、車線認識部24aで走行車線を誤認識し、或いは認識できない場合もある。
一方、同図(b)に示す第2、第3制御領域II,IIIに該当する国道・バイパス道路・一般有料道路も側路帯に駐車車両等の障害物が存在する場合も多いが、見通しが良く、車線変更、右左折等、以外では大きなハンドル操作を行う必要はあまりない。従って、運転支援モードであるLKSAモードで運転支援を行うことも考えられるが、交差点が多数存在するため、車線認識部24aで走行車線を誤認識し、或いは認識できない場合もある。従って、LKSAモードでの走行には適さない。
これに対し、同図(c)に示す高速道路は、車線幅が広く、停止車両も少なく、又、交差点も存在しない。従って、LKSAモードで運転支援を行うことで運転者のハンドル操作の負担を軽減させることができる。しかし、自らのハンドル操作で高速道路の運転を楽しみたいと思う運転者にとって、運転支援モードがLKSAモードに自動的に設定されることは意思に反した運転となり、不快感を抱かせることとなる。
そのため、本実施形態では、運転者の運転操作を支援する運転支援モードをLKSAモード以外に、制御力として強いEPS付加トルクを発生させる車線逸脱防止強制御(LDPH)モードと弱いEPS付加トルクを発生させる車線逸脱防止弱制御(LDPL)モードとの3モードを設定し、第1制御領域IはLDPLモード、第2、第3制御領域II,IIIはLDPHモードとし、更に、第4制御領域IVは、上述したモード選択スイッチ25の操作により、LDPHモードとLKSAモードとの何れかを選択できるようにしている。尚、強いEPS付加トルクは、運転者によるハンドル操作に対して比較的大きな抵抗を感じるトルクであり、又、弱いEPS付加トルクは、運転者によるハンドル操作に対して若干の抵抗を感じる程度の比較的小さなトルクである。
第1制御領域IをLDPLモードとすることで、運転者の比較的自由なハンドル操作が確保され、車線幅の狭い道路での安全性と操舵性の双方を満足させることができる。又、第2、第3制御領域II,IIIでは、LDPHモードとすることで、比較的整備た道路での走行性を確保すると共に、LKSAモードで運転支援を行った場合に比し、交差点等での誤認識を回避することができ、その分、運転者の負担を軽減させることができる。
更に、第4制御領域IVを運転者の好みにより、LDPHモードとLKSAモードとの何れかを選択できるようにすることで、LKSAモードを選択した場合は、運転者のハンドル操作による負担が軽減され、LDPHモードを選択した場合は、比較的自由なハンドル操作が確保されるため運転者は自らのハンドル操作により高速道路の運転を楽しむことができる。ステップS3〜S5では、現在の自車進行路が、図6に示す第1〜第4制御領域I〜IVの何れにあるかを特定する。尚、このステップS3〜S5での処理が本発明の制御領域特定手段に対応している。
そして、ステップS3で、車線幅Wが車線幅しきい値Ws以上と判定された場合(W≧Ws)、ステップS4へ進み、又、車線幅Wが車線幅しきい値Ws未満と判定された場合(W<Ws)、ステップS5へ分岐する。
又、ステップS4において、車速Vが車速しきい値V1以上と判定された場合(V≧V1)、ステップS6へ進む(第4制御領域IV)。又、車速Vが車速しきい値V1未満と判定された場合(V<V1)、ステップS7へジャンプする(第2制御領域II)。
一方、ステップS3からステップS5へ進むと、車速Vと車速しきい値V1とを比較し、≧V1の場合、ステップS7へジャンプする(第3制御領域III)。又、V<V1の場合、ステップS10へ進み(第1制御領域I)、LDPLモードを実行してルーチンを抜ける。
そして、ステップS4からステップS6へ進むと、モード選択スイッチ25を参照して、現在選択されている運転支援モードがLKSAモードか否かを調べ、LKSAモードが選択されている場合、ステップS8へジャンプしてLKSAモードを実行し、ルーチンを抜ける。又、LDPHモードが選択されている場合、ステップS7へ進む。第4制御領域IVの運転支援モードが、モード選択スイッチ25の操作により、LKSAモードとLDPHモードの何れかを選択することができるため、高速道路走行時においては運転者の意思に沿った運転支援を行うことができる。
そして、ステップS4〜S6の何れかからステップS7へ進むと、LDPHモードを行う際のEPS付加トルクTepを、車速Vに基づきトルクテーブルを参照して設定し、ステップS9へ進み、LDPHモードを実行してルーチンを抜ける。尚、このステップS6〜S10での処理が。本発明の運転支援モード設定手段に対応している。
図7にトルクテーブルの概念を示す。このトルクテーブルは、運転支援モードがLDPLモードからLDPHモードへ切り替わる際、或いはLDPHモードからLDPLモードへ切り替わる際の制御ハンチングを防止するためのものであり、車速V1〜V2に、EPS付加トルクTepが過度的に可変される過度領域が設定されている。因みに、図7の車速V1は車速しきい値V1と同じ値であり、車速V2は車速V1に対して10〜20[%]程度高い値に設定されている。又、EPS付加トルクTepに設定される弱レベルLは、運転者がハンドル操作を行うに際して若干の抵抗を感じる程度の比較的小さいトルクであり、LDPLモード時に設定されるEPS付加トルクTepと同一である。又、強レベルHは、後述するLKSAモードで設定されるEPS付加トルクTepの最高値に相当する。
次に、ステップS8で実行されるLKSAモードによる運転支援制御について簡単に説明する。このLKSAモードでは、先ず、車線認識部24aで認識した走行車線から、自車両の目標進行路(例えば、走行車線の中央)を設定し、自車両Mが目標進行路をトレースするフィードフォワード(FF)目標ハンドル角を設定する。そして、ハンドル角センサ12で検出したハンドル角(実ハンドル角)と車速Vとに基づき、自車両Mの進行方向における所定時間経過後の位置(目標点)を求め、目標進行路の横位置と目標点の横位置との差であるずれ幅Δcを求め、このずれ幅Δcを0にするフィードバック(FB)目標ハンドル角を算出する。そして、このFF目標ハンドル角とFB目標ハンドル角、更には、ヨー角に基づいて設定したヨー角目標ハンドル角等、走行制御にかかるフィードフォワード制御系、フィードバック制御系の各目標ハンドル角を読込み、FF目標ハンドル角、FB目標ハンドル角、及びその他の読込まれた目標ハンドル角に、所定重み付けのゲインをそれぞれ乗算した上で加算して指示ハンドル角を設定し、この指示ハンドル角に対応するEPS付加トルクTepを求める。ESP_ECU8は、このEPS付加トルクTepに対応する駆動信号にてEPSモータ7を駆動制御し、自車両Mを目標進行路に沿って走行させる。
又、ステップS9で実行されるLDPHモードによる運転支援制御について簡単に説明する。このLDPHモードは、先ず、車線認識部24aで認識した走行車線と自車両Mの進行路とを比較し、自車両Mが逸脱傾向にあるか否かを判定し、逸脱傾向にあると判定した場合、運転者に逸脱を警報すると共に、ステップS7で設定したEPS付加トルクTepをESP_ECU8に送信する。ESP_ECU8は、このEPS付加トルクTepに対応する駆動信号にてEPSモータ7を駆動制御し、自車両Mを走行車線の中央へ戻す制御を行う。
更に、ステップS10で実行されるLDPLモードによる運転支援制御について簡単に説明する。このLDPLモードは、上述したLDPHモードと同様、車線認識部24aで認識した走行車線と自車両Mの進行路とを比較し、自車両Mが逸脱傾向にあるか否かを判定し、逸脱傾向にあると判定した場合、運転者に逸脱を警報すると共に、弱いEPS付加トルクTepをESP_ECU8に送信する。ESP_ECU8は、このEPS付加トルクTepに対応する駆動信号にてEPSモータ7を駆動制御し、自車両Mを走行車線の中央へ戻す制御を行う。
尚、いずれの運転支援モードにおいても、運転者のハンドル操作によるオーバライドを検知した場合、運転支援は停止される。
このように、本実施形態では、自車進行路を車速Vと車線幅Wとで第1〜第4制御領域I〜IVに区分し、市街地の一般道路に相当する第1制御領域IではLDPLモードを実行させるようにしたので、側路帯に障害物が存在しても、運転者のハンドル操作により容易に回避させることができる。又、通常走向において逸脱傾向が検知された場合には弱いEPS付加トルクTepが作動するため、安全性を確保することができる。又、国道・バイパス道路・一般有料道路等、見通しがよく比較的運転のし易い道路に相当する第2、第3制御領域II,IIIではLDPHモードを実行させるようにし、逸脱傾向が検知された場合には強いEPS付加トルクTepを作動させるようにしたので、LKSAモードで実行させる場合に比し、運転者の意思に沿った制御を行うことができる。
更に、高速道路に相当する第4制御領域IVでは、運転支援モードを運転者の好みに応じてLKSAモードとLDPHモードとの何れかを選択することができるようにしたので、運転者のハンドル操作の負担を軽減することができるばかりでなく、自らのハンドル操作により高速道路の運転を楽しむことができ、運転者の意思に沿った運転支援を行うことができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば、運転支援はステアリング制御により行う場合に限らず、4輪FL,FR,RL,RRを個々にブレーキ制御することで実現させるようにしても良い。この場合、制御力である強いEPS付加トルクTepは強いブレーキ力、弱いEPS付加トルクTepは弱いブレーキ力となる。
1…自車両、
2…ステアリング機構、
5…ステアリング軸、
6…電動パワーステアリング装置、
8…EPS制御ユニット、
11…運転支援制御ユニット、
12…ハンドル角センサ、
13…車速センサ、
21…カメラユニット、
22…車載カメラ、
24…カメラ認識処理ユニット、
24a…車線認識部、
24b…運転支援モード設定部、
25…モード選択スイッチ、
26…障害物、
Tep…EPS付加トルク、
V…車速、
V1…車速しきい値、
W…車線幅、
Ws…車線幅しきい値値

Claims (7)

  1. 車両に搭載されて該車両の前方の走行環境を検出する走行環境検出手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記走行環境検出手段で検出した走行車線と前記車速検出手段で検出した車速とに基づき前記車両が前記走行車線内を走行するように支援する制御手段と
    を備える運転支援装置において、
    前記制御手段は、
    前記走行環境検出手段で検出した走行車線の車線幅と予め設定した車線幅しきい値とを比較すると共に前記車速検出手段で検出した車速と予め設定した車速しきい値とを比較して少なくとも4つの制御領域の中から1つの制御領域を特定する制御領域特定手段と、
    前記制御領域特定手段で特定した1つの前記制御領域に、該制御領域に対応する運転支援モードを設定する運転支援モード設定手段と
    を備え、
    前記運転支援モードは、弱い制御力で車線逸脱防止制御を行う車線逸脱防止弱制御モードと強い制御力で車線逸脱防止制御を行う車線逸脱防止強制御モードとを有し、
    前記運転支援モード設定手段は、特定した1つの前記制御領域に設定されている前記制御モードを実行する
    とを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記運転支援モード設定手段は、前記制御領域特定手段で特定した1つの前記制御領域が、前記車線幅が前記車線幅しきい値未満で且つ前記車速が前記車速しきい値未満の第1制御領域場合、前記車線逸脱防止弱制御モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  3. 前記運転支援モード設定手段は、前記制御領域特定手段で特定した1つの前記制御領域が、前記車線幅が前記車線幅しきい値以上で且つ前記車速が前記車速しきい値未満の第2制御領域場合、前記車線逸脱防止強制御モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載の運転支援装置。
  4. 前記運転支援モード設定手段は、前記制御領域特定手段で特定した1つの前記制御領域が、前記車線幅が前記車線幅しきい値未満で且つ前記車速が前記車速しきい値以上の第3制御領域場合、前記車線逸脱防止強制御モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の運転支援装置。
  5. 前記運転支援モードとして前記車両を前記走行車線に沿って走行させる車線維持支援制御モードを更に有し、
    前記運転支援モード設定手段は、前記制御領域特定手段で特定した1つの前記制御領域が、前記車線幅が前記車線幅しきい値以上で且つ前記車速が前記車速しきい値以上の第4制御領域場合、前記車線逸脱防止強制御モードと前記車線維持支援制御モードとの何れか一方を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の運転支援装置。
  6. 前記車線逸脱防止強制御モードと前記車線維持支援制御モードとの何れか一方を外部操作で選択するモード選択手段を有し、
    前記運転支援モード設定手段は、前記制御領域特定手段で特定した1つの前記制御領域が、前記制御領域が前記第4制御領域場合、前記モード選択手段で選択されている前記運転支援モードを参照して、前記車線逸脱防止制御モードと前記車線維持支援制御モードとの何れか一方を実行する
    ことを特徴とする請求項5記載の運転支援装置。
  7. 前記運転支援モード設定手段は、前記第1制御領域から他の制御領域へ切り替わる際、又は、前記他の制御領域から前記第1制御領域へ切り替わる際には、前記制御力を過度的に変化させる
    ことを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の運転支援装置。
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