JP6195388B2 - エレベータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、エレベータ制御装置に関する。
従来、エレベータが設置された建物において、停電が発生したときに、蓄電池や自家発電設備等の非常用電源から供給される電力によりエレベータの運転を継続させる場合がある。この場合、蓄電池や自家発電設備により供給可能な電源容量は限られているため、当該建物内で同時に運転を継続させるエレベータの台数を制限して消費電力量を低減させることが一般的である。
特開2013−177221号公報
しかし、停電発生時には、継続運転中のエレベータをなるべく効率よく運転することで、さらに、非常用電源により供給される電力の消費量を削減することが望まれる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、建物内のエレベータを非常用電源からの電力供給により停電時継続運転する際に、利用者の利便性をなるべく低下させずに、効率よく省電力運転するエレベータ制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によれば、エレベータ制御装置は、エレベータが設置された建物で、非常用電源からの電力によりエレベータが継続運転しているときに、前記エレベータの乗りかごで前記建物内のいずれかの階床を行先階とするかご呼びが登録されると、前記行先階の1つ上階および1つ下階を行先階とするかご呼び操作を所定期間無効にするよう設定し、新たな乗場呼びが登録され応答指令が出力されたときに、当該乗場呼びの操作階の1つ上階または1つ下階を行先階とするかご呼びが既に登録されており、且つ、当該かご呼びの行先階で、当該新たな乗場呼びと同じ方向を指定して操作された乗場呼びが登録されていない場合は、当該かご呼びの登録をキャンセルさせる
第1実施形態によるエレベータ制御装置を利用したエレベータの構成を示すブロック図。 第1実施形態によるエレベータ制御装置を利用したエレベータの通常時の動作を示すシーケンス図。 第1実施形態によるエレベータ制御装置を利用したエレベータの省電力運転時の動作を示すシーケンス図。 第2実施形態によるエレベータ制御装置を利用したエレベータの構成を示すブロック図。 第2実施形態によるエレベータ制御装置を利用したエレベータの省電力運転時の動作を示すシーケンス図。 第3実施形態によるエレベータ制御装置を利用したエレベータの構成を示すブロック図。 第3実施形態によるエレベータ制御装置を利用したエレベータの省電力運転時の動作を示すシーケンス図。 第4実施形態によるエレベータ制御装置を利用したエレベータの構成を示すブロック図。 第4実施形態によるエレベータ制御装置を利用したエレベータの省電力運転時の動作を示すシーケンス図。
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態として、建物内に設置された非常用電源からの電力によりエレベータが継続運転しているときに、当該エレベータの乗りかご内での操作によりかご呼びに基づいて、以降の所定期間に関するかご呼び操作可能な階床を制限することで、当該エレベータによる消費電力量を低減させるエレベータ制御装置について説明する。
〈第1実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの構成〉
本実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの構成について、図1を参照して説明する。
本実施形態によるエレベータ1Aは、建屋設備である商用電源2から供給される電力をエレベータ1Aに供給する受電盤3と、非常用電源としての蓄電池4とに接続され、建物内の昇降路を走行する乗りかご10と、乗りかご10を昇降させる巻上げ機20と、建物内の1階〜n階の各エレベータ乗場30−1〜30−nにそれぞれ設置された乗場操作盤31−1〜31−nと、昇降路の上部に設置されたエレベータ制御装置40Aとを備える。
乗りかご10は、行先階登録ボタン111が設けられたかご操作盤11と、かご内出力装置12とを有する。乗場操作盤31−1〜31−nはそれぞれ、乗場呼び登録ボタン311−1〜311−nを有する。
エレベータ制御装置40Aは、受電状態監視部401と、蓄電池制御部402と、乗場操作情報取得部403と、乗場呼び登録部404と、かご操作情報取得部405と、かご呼び登録部406と、かご呼び操作無効階設定部407Aと、報知情報出力制御部408と、運行制御部409とを有する。
受電状態監視部401は、商用電源2から受電盤3を介してエレベータ1Aに電力が供給されているか否かを監視する。蓄電池制御部402は、受電状態監視部401において商用電源2からの電力が遮断されたことが検知されると、蓄電池4に対し蓄電池起動信号を出力してエレベータ1Aに電力を供給させる。乗場操作情報取得部403は、各乗場操作盤31−1〜31−nの乗場呼び登録ボタン311−1〜311−nの操作情報を取得する。乗場呼び登録部404は、乗場操作情報取得部403で取得された操作情報に基づいて、操作階の情報を含む乗場呼びを登録する。かご操作情報取得部405は、かご操作盤11の行先階登録ボタン111の操作情報を取得する。かご呼び登録部406は、かご操作情報取得部405で取得された操作情報に基づいて、所定階を行先階とするかご呼びを登録する。かご呼び操作無効階設定部407Aは、蓄電池4から供給される電力でエレベータ1Aが運行しているときにかご呼びが登録されると、当該かご呼びに対する応答が終了するまでの間、該当する行先階の1つ上階および1つ下階に対するかご呼び操作を無効にするよう、かご呼び登録部406に設定する。報知情報出力制御部408は、エレベータ1Aの運行に関し、乗りかご10内の利用者に報知するための情報を生成し、かご内出力装置12から出力させる。運行制御部409は、乗場呼び登録部404に登録された乗場呼びおよび、かご呼び登録部406に登録されたかご呼びに応答するために、乗りかご10を含む機器を制御することで、エレベータ1Aを運行する。
〈第1実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの動作〉
本実施形態によるエレベータ1Aにおいて、商用電源2から受電盤3を介して供給されている電力により通常運転が行われているときの動作について、図2のシーケンス図を参照して説明する。
商用電源2から受電盤3を介してエレベータ1Aに電力が供給されているときには、エレベータ制御装置40Aの受電状態監視部401においてこれが検知され(S1)、受電中信号が生成されて蓄電池制御部402に出力される。蓄電池制御部402は、受電中信号が受信されたときには、蓄電池4に対して蓄電池起動信号を出力せず、また、かご呼び操作無効階設定部407Aに対しても蓄電池起動中信号を出力しない。
このように商用電源2からの電力が供給されているときに、乗場操作盤31−1〜31−nいずれかの乗場呼び登録ボタン311−1〜311−nにより乗場呼び操作が行われると(S2)、操作情報がエレベータ制御装置40Aの乗場操作情報取得部403で取得され、これに基づいて操作階の情報を含む乗場呼びが乗場呼び登録部404に登録される(S3)。そして、登録された乗場呼びに応答するために、運行制御部409により乗りかご10を含む機器を制御するための動作指令が出力される(S4)。エレベータ1A内では、出力された動作指令に基づいて巻上げ機20を含む各機器で動作が実行され、エレベータ1Aが運行される(S5)。
また、商用電源2からの電力が供給されているときに、かご操作盤11の行先階登録ボタン111によりかご呼び操作が行われると(S6)、操作情報がエレベータ制御装置40Aのかご操作情報取得部405で取得され、これに基づいて所定階を行先階とするかご呼びがかご呼び登録部406に登録される(S7)。ここでは、商用電源2による通常運転中であり、かご呼び操作無効階設定部407Aにおいて蓄電池起動中信号が取得されていないため、かご呼び操作無効階の設定を行わないことが決定される(S8)。
そして、登録されたかご呼びに応答するために、運行制御部409により乗りかご10を含む機器を制御するための動作指令が出力される(S9)。エレベータ1A内では、出力された動作指令に基づいて巻上げ機20を含む各機器で動作が実行され、エレベータ1Aが通常運行される(S10)。
以上のように、エレベータ1Aが通常運行されているときに当該建物内で停電が発生し、商用電源2からの電力供給が遮断されたときの動作について、図3のシーケンス図を参照して説明する。
商用電源2から受電盤3への電力供給が遮断されると(S11)、エレベータ制御装置40Aの受電状態監視部401において停電中であることが検知され(S12)、停電中信号が生成されて蓄電池制御部402に出力される。蓄電池制御部402は、停電中信号が受信されると、蓄電池4に対して蓄電池起動信号を出力する(S13)。蓄電池4は、蓄電池起動信号を取得すると、エレベータ1Aを継続運転させるために電力供給を開始する(S14)。蓄電池4からの電力供給が開始されると、蓄電池制御部402においてこれ検知され、かご呼び操作無効階設定部407Aに対して蓄電池4が起動中であることを通知するための蓄電池起動中信号が出力される(S15)。
このように蓄電池4からの電力供給が開始されると、エレベータ1Aが、起動回数を低減させて消費電力を抑制させる省電力運転により継続運転される。エレベータ1Aが継続運転しているときに、乗場操作盤31−1〜31−nいずれかの乗場呼び登録ボタン311−1〜311−nにより乗場呼び操作が行われると(S16)、操作情報がエレベータ制御装置40Aの乗場操作情報取得部403で取得され、これに基づいて操作階の情報を含む乗場呼びが乗場呼び登録部404に登録される(S17)。そして、登録された乗場呼びに応答するために、運行制御部409により乗りかご10を含む機器を制御するための動作指令が出力される(S18)。エレベータ1A内では、出力された動作指令に基づいて巻上げ機20を含む各機器で動作が実行され、エレベータ1Aが運行される(S19)。
また、蓄電池4からの電力が供給されているときに、かご操作盤11の行先階登録ボタン111により、例えば5階を行先階とするかご呼び操作が行われると(S20)、操作情報がエレベータ制御装置40Aのかご操作情報取得部405で取得され、これに基づいて5階を行先階とするかご呼びがかご呼び登録部406に登録される(S21)。
このとき、エレベータ1Aは蓄電池4による継続運転中であり、ステップS15において蓄電池起動中信号が取得されていることから、かご呼び操作無効階設定部407Aにより、登録されたかご呼びの行先階の1つ上階である6階および1つ下階である4階が、かご呼び操作無効階としてかご呼び登録部406に設定される(S22)。
このように4階および6階がかご呼び操作無効階に設定されているときに、かご操作盤11の行先階登録ボタン111により、4階または6階を行先階とするかご呼び操作が行われると(S23)、操作情報がエレベータ制御装置40Aのかご操作情報取得部405で取得される。しかし、4階および6階がかご呼び操作無効階として設定されているため、当該操作によるかご呼びの情報はかご呼び登録部406に登録されない(S24)。
このとき、報知情報出力制御部408により、ステップS23で利用者が操作したかご呼びの情報が登録されない理由を利用者に報知するためのかご内報知情報が生成され(S25)、かご内出力装置12から出力される(S26)。このかご内報知情報は例えば、「バッテリー運転中です。1つ上の階に停止予定のため、押された階には停止しません」のような音声情報であり、操作された階がかご呼び操作無効階に設定されていることを利用者に報知するものである。
一方、ステップS21で登録されたかご呼びに応答するために、運行制御部409により乗りかご10を含む機器を制御するための動作指令が出力される(S27)。エレベータ1A内では、出力された動作指令に基づいて巻上げ機20を含む各機器で動作が実行される(S28)。
そして、登録された行先階に乗りかご10が着床して戸開することでかご呼びに対する応答処理が終了すると(S29)、該当するかご呼び操作無効の設定が解除される(S30)。
以上の第1実施形態では、商用電源から供給される電力でエレベータが運行している間はすべての階に対してかご呼びの登録を可能にするが、停電等により商用電源からの電力が遮断され蓄電池から供給される電力でエレベータが継続運転している間は、登録されたかご呼びの行先階の上下階に対するかご呼び操作を無効にする。これにより、継続運転中はエレベータの起動回数を低減させて省電力化を図ることができ、蓄電池による運行時間を長く保つことができる。このとき、利用者の利便性はある程度低下するが、利用者の操作状況に関わらずに予め固定的に設定された階(奇数階や偶数階など)をかご呼び操作無効階とする場合よりも、利便性の低下を抑えることができる。
《第2実施形態》
第1実施形態においては、蓄電池からの電力でエレベータが運行している際は、登録されたかご呼びの行先階の上下階に対するかご呼び操作を無効にすることで、停止階を間引いて省電力化を図る場合について説明した。本発明の第2実施形態では、蓄電池等の非常用電源からの電力により継続運転しているエレベータで、かご呼び操作可能な階床を制限する設定を行う際に、当該エレベータの乗場で登録された乗場呼びの操作階も考慮して設定処理を行うことで、さらに省電力化を向上させる場合について説明する。
〈第2実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの構成〉
本実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの構成について、図4を参照して説明する。
本実施形態によるエレベータ1Bは、エレベータ制御装置40Bが操作無効階情報出力部410を有する以外は、第1実施形態で説明したエレベータ制御装置40Aの構成と同様であるため、同一機能を有する機能部の詳細な説明は省略する。
本実施形態においてかご呼び操作無効階設定部407Bは、第1実施形態で説明したかご呼び操作無効階設定部407Aの機能に加えて、蓄電池4から供給される電力でエレベータ1Bが運行しているときに乗りかご10の進行方向先の階床で操作された、当該進行方向と同じ方向を指定する乗場呼びが登録され応答指令が出力されると、該当する操作階の1つ上階および1つ下階に対する以降のかご呼び操作を無効にするよう、かご呼び登録部406に設定する機能を有する。
操作無効階情報出力部410は、かご呼び操作無効階設定部407Bでかご呼び操作を無効にした階に関する情報を、乗りかご10に送信する。
〈第2実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの動作〉
本実施形態によるエレベータ1Bにおいて、第1実施形態で説明した場合と同様にエレベータ1Bが通常運行されているときに当該建物内で停電が発生し、商用電源2からの電力供給が遮断されたときの動作について、図5のシーケンス図を参照して説明する。
図5において、商用電源2からエレベータ1Bへの電力供給が遮断された後、蓄電池4からの電力供給によりエレベータ1Bの継続運転が開始されるときに実行されるステップS31〜S35の処理は、第1実施形態で説明したステップS11〜S15の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
蓄電池4からの電力供給が開始され、エレベータ1Bが省電力運転により継続運転しているときに、乗場操作盤31−1〜31−nのいずれかの乗場呼び登録ボタン311−1〜311−nにより乗場呼び操作が行われると、操作情報がエレベータ制御装置40Bの乗場操作情報取得部403で取得される(S36)。ここでは、乗りかご10が1階で待機している状態で、5階乗場の乗場操作盤31−5で上方向(UP)の乗場呼び登録ボタン311−5が操作されるとともに、15階乗場の乗場操作盤31−15で下方向(DN)の乗場呼び登録ボタン311−15が操作されたものとする。この操作に基づいて、5階UP乗場呼びおよび15階DN乗場呼びが、乗場呼び登録部404に登録される(S37)。
このとき、エレベータ1Bは蓄電池4による継続運転中でありかご呼び操作無効階設定部407Bにおいて蓄電池起動中信号が取得されていることから、乗りかご10の進行方向先の階床で操作された、当該進行方向と同じ方向を指定する乗場呼びが登録され応答指令が出力されると、該当する操作階の1つ上階および1つ下階が、かご呼び操作無効階としてかご呼び登録部406に設定される(S38)。
ここでは、登録された5階UP乗場呼びが、乗りかご10の進行方向先である5階で操作され、進行方向と同じ上方向を指定する乗場呼びであるため、当該乗場呼びの操作階である5階の1つ上階の6階および1つ下階の4階がかご呼び操作無効階として設定される。この設定により、以降に4階または6階を行先とするかご呼び操作が行われても、当該操作は無効にされてかご呼び登録部406に登録されない。また、登録された15階DN乗場呼びは、乗りかご10の進行方向先である15階で操作されているが、進行方向と異なる下方向を指定する乗場呼びであるため、その上下階はかご呼び操作無効階の設定の対象にはならない。
かご呼び登録部406に設定されたかご呼び操作無効階の情報は、操作無効階情報出力部410から乗りかご10のかご操作盤11に送信され、乗りかご10内の利用者に報知される(S39)。例えば、かご呼びが登録された際に点灯する表示灯や行先階登録ボタンとは別に設けられた階床毎のかご呼び無効表示灯(図示せず)のうち、かご呼び操作無効階に設定された4階および6階の表示灯を点灯させることで報知される。
一方、ステップS37で登録された5階UP乗場呼びに応答するために、運行制御部409により乗りかご10を含む機器を制御するための動作指令が出力される(S40)。エレベータ1B内では、出力された動作指令に基づいて巻上げ機20を含む各機器で動作が実行される(S41)。
そして、登録された乗場呼びの操作階である5階に乗りかご10が着床して戸開することで5階UP乗場呼びに対する応答処理が終了したときに(S42)、かご呼び操作無効階として設定された4階および6階と、これらの階に隣接する他の階床である3階および7階とのすべての階床でかご呼びまたは乗場呼びのいずれも登録されていなければ、かご呼び登録部406における4階および6階のかご呼び操作無効の設定が解除される(S43)。
かご呼び登録部406においてかご呼び操作無効の設定が解除された情報は、操作無効階情報出力部410から乗りかご10のかご操作盤11に送信され、乗りかご10内の利用者に報知される(S44)。例えば、点灯されていた4階および6階のかご呼び無効表示灯を消灯させることで報知される。
次に、かご操作盤11の行先階登録ボタン111により、例えば17階を行先階とするかご呼び操作が行われると(S45)、操作情報がエレベータ制御装置40Bのかご操作情報取得部405で取得され、これに基づいて17階を行先階とするかご呼びがかご呼び登録部406に登録される(S46)。
このとき、エレベータ1Bは蓄電池4による継続運転中であり、かご呼び操作無効階設定部407Bにおいて蓄電池起動中信号が取得されていることから、登録されたかご呼びの行先階の1つ上階である18階および1つ下階である16階が、かご呼び操作無効階としてかご呼び登録部406に設定される(S47)。
かご呼び登録部406に設定されたかご呼び操作無効階の情報は、操作無効階情報出力部410から乗りかご10のかご操作盤11に送信され、乗りかご10内の利用者に報知される(S48)。例えば、階床毎のかご呼び無効表示灯のうち、かご呼び操作無効階に設定された18階および16階の表示灯を点灯させることで報知される。
一方、ステップS46で登録されたかご呼びに応答するために、運行制御部409により乗りかご10を含む機器を制御するための動作指令が出力される(S49)。エレベータ1B内では、出力された動作指令に基づいて巻上げ機20を含む各機器で動作が実行される(S50)。そして、登録されたかご呼びの行先階である17階に乗りかご10が着床して戸開することで登録されたかご呼びに対する応答処理が終了すると、当該かご呼びは乗りかご10の上方向の走行により応答すべき最後の呼びであり、さらに下方向の走行により応答すべき呼び(15階DN乗場呼び)が登録されていることから、進行方向が反転して下方向の運転が開始される(S51)。
また、かご呼びに対する応答処理が終了したことから、かご呼び操作無効設定部407Bにより、かご呼び登録部406における18階および16階のかご呼び操作無効の設定が解除されるとともに、走行を開始した下方向と同じ方向を指定して登録されている乗場呼びである15階DN乗場呼びに関し、当該呼びの操作階である15階の1つ上階の16階および1つ下階の14階がかご呼び操作無効階として設定される(S52)。そして、報知情報出力制御部408により、かご呼び操作無効階が解除された18階および16階の表示灯が消灯され、新たにかご呼び操作無効階として設定された16階および14階の表示灯が点灯されることで、これらの操作無効階の情報が利用者に報知される(S53)。
ここで、17階で乗りかご10が戸開したときに乗り込んだ利用者により行先階登録ボタン111が操作されて14階を行先階とするかご呼び操作が行われると(S54)、操作情報がかご操作情報取得部405で取得されるが、14階はかご呼び操作無効階として設定されているため、当該操作によるかご呼びの情報はかご呼び登録部406に登録されない(S55)。このとき、報知情報出力制御部408により、ステップS54で利用者が操作したかご呼びの情報が登録されない理由を利用者に報知するためのかご内報知情報が生成され(S56)、かご内出力装置12から出力される(S57)。
その後、15階に乗りかご10が着床して戸開することで、登録された15階DN乗場呼びに対する応答処理が終了すると、該当するかご呼び操作無効の設定が解除される。
以上の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に実行される処理に加え、停電等により蓄電池から供給される電力でエレベータが運行している間は、乗りかごの進行方向先の階床で操作された、当該進行方向と同じ方向を指定する乗場呼びに対しても操作階の上下階に対するかご呼び操作を無効にするため、さらにエレベータの起動回数を低減させて省電力化を図ることができる。
《第3実施形態》
第1および第2実施形態においては、エレベータ1A,1Bに供給されている電力が商用電源から受電盤を介して供給されたものであるか、蓄電池から供給されたものであるかを判断して、蓄電池から電力が供給されている場合は、登録されたかご呼びの行先階や乗場呼びの操作階の上下階をかご呼び操作無効となるように設定している。
一方、大規模災害等で商用電源により電力供給が長期に渡り停止または制限される場合には、建物内の非常用電源である自家発電源設備から受電盤を介してエレベータに電力供給するよう切り替える場合がある。このような場合は、自家発電源設備による限られた電力で長期間エレベータを継続運転させる必要があるため、第1、第2実施形態の場合と同様にエレベータの起動回数を低減させて省電力化を図る必要がある。
そこで、本発明の第3実施形態では、自家発電源設備から受電盤を介してエレベータに電力が供給される場合にも、エレベータの起動回数を低減させて省電力化を図るエレベータ制御装置について説明する。
また、第1および第2実施形態で説明したエレベータ1A,1Bを車椅子利用者が利用する場合、階段での移動ができないことから、所望の行先階を登録できない乗りかごは利用することができず、再度乗場呼びを登録して所望の行先階を登録可能な乗りかごがくるまで待つ必要がある。
そこで、本発明の第3実施形態では、停電時に省電力化に対応したエレベータ運転をしているときにも、車椅子利用者の不都合とならないように運転するエレベータ制御装置について説明する。
〈第3実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの構成〉
本実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの構成について、図6を参照して説明する。
本実施形態によるエレベータ1Cは、エレベータ制御装置40Cに接続された電源状態情報出力装置5および消費電力抑制指示装置6を備えるとともに、乗りかご10に設置された車椅子利用者専用の専用かご操作盤13および、1階〜n階の各乗場に設置された車椅子利用者専用の専用乗場操作盤32−1〜32−n内の専用乗場呼び登録ボタン321−1〜321−nを備える他は、第2実施形態によるエレベータ1Bの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
電源状態情報出力装置5は、商用電源から電力が供給されているときには商用電源確立信号をオン状態にし、自家発電源設備から電力が供給されているときには自家発電源確立信号をオン状態にする。
消費電力抑制指示装置6は、大規模災害等の要因により、自家発電源設備からエレベータ1Cに電力が供給される状態が長期化すると判断したとき、または、管理者により省電力運転を実行させるためのスイッチがオン操作されたときに、消費電力抑制指示信号を生成し、エレベータ制御装置40Cに送信する。
エレベータ制御装置40Cは、電源識別部411および消費電力抑制処理判断部412を有する他は、第2実施形態によるエレベータ制御装置40Bの構成と同様であるため、同一機能を有する機能部の詳細な説明は省略する。なお、図6においてはエレベータ制御装置40Bの受電状態監視部401および蓄電池制御部402を省略しているが、これらの機能部を同様に有していてもよい。
電源識別部411は、電源状態情報出力装置5から出力されている信号に基づいて、現在エレベータ1Cに供給されている電力の供給元を識別する。識別の方法として例えば、商用電源確立信号と自家発電源確立信号との双方がオン状態である場合には、予め設定されたいずれか一方を供給元とするようにしてもよいし、先にオン状態なった方の信号に基づいて供給元を識別するようにしてもよい。また、商用電源確立信号がオン状態であれば電力供給元が商用電源であるとし、商用電源確立信号がオフ状態であれば電力供給元が自家発電源確立信号であるとすることで、商用電源確立信号のみに基づいて識別してもよい。逆に、自家発電源確立信号がオン状態であれば電力供給元が自家発電源であるとし、自家発電源確立信号がオフ状態であれば電力供給元が商用電源であるとすることで、自家発電源確立信号のみに基づいて識別してもよい。
消費電力抑制処理判断部412は、電源識別部411において、エレベータ1Cへの電力供給元が自家発電源設備として識別され、且つ、消費電力抑制指示装置6から消費電力抑制指示信号が取得されているときに、消費電力抑制処理を実行すると判断する。または、電力供給元が自家発電源設備として識別されたときと、消費電力抑制指示が取得されたときとのいずれか一方の条件を満たしたときに、消費電力抑制処理を実行すると判断するようにしてもよい。
乗場操作情報取得部403は、各乗場操作盤31−1〜31−nの乗場呼び登録ボタン311−1〜311−nの操作情報、および専用乗場呼び登録ボタン321−1〜321−nの操作情報を取得する。かご操作情報取得部405は、かご操作盤11の行先階登録ボタン111の操作情報および専用行先階登録ボタン131の操作情報を取得する。
かご呼び操作無効階設定部407Cは、消費電力抑制処理判断部412において消費電力抑制処理を実行すると判断されたときには、専用行先階登録ボタンの操作に基づくかご呼びに優先的に応答しつつ、第2実施形態と同様にエレベータの着床階を減らして省電力運転を行う。
〈第3実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの動作〉
本実施形態によるエレベータ1Cにおいて、自家発電源設備から受電盤3を介して電力が供給されているときの動作について、図7のシーケンス図を参照して説明する。
建物内の自家発電源設備から受電盤3を介して電力が供給されているとき(S58)には、電源状態情報出力装置5から出力される商用電源確立信号がオフ状態になり、自家発電源確立信号がオン状態なる(S59)。エレベータ制御装置40Cの電源識別部411では、電源状態情報出力装置5から出力される信号に基づいて、自家発電源からの電力が供給されていることが認識される(S60)。自家発電源からの電力が供給されていることが認識されると、エレベータ1C内の機器に対し、自家発管制運転を実行させる指令が出力され(S61)、これに従って乗りかご10が予め設定された避難階に帰着され休止状態になる。ここでは、乗りかご10の避難階への帰着を行わずに休止状態にしてもよいし、商用電源2から電力が供給されているときと同様に通常運転を行うようにしてもよい(S62)。
自家発電源設備から電力が供給されているときに、消費電力抑制指示装置6から消費電力抑制指示信号が送信されると(S63)、エレベータ制御装置40Cにより省電力運転が開始される(S64)。
省電力運転が開始された後、乗りかご10が1階で待機している状態で、5階の乗場操作盤31−5で上方向の専用乗場呼び登録ボタン321−5と、10階の乗場操作盤31−10で上方向の専用乗場呼びボタン321−10とにより乗場呼び操作が行われたものとする(S65)。この操作に基づいて、5階UP専用乗場呼びおよび10階UP専用乗場呼びが、乗場呼び登録部404に登録される(S66)。
ここで登録された5階UP専用乗場呼びおよび10階UP専用乗場呼びは、乗りかご10の進行方向先の階床で操作され、進行方向と同じ上方向を指定する専用乗場呼びであるため、その応答指令が出力されると、当該専用乗場呼びの操作階である5階の1つ上階の6階、1つ下階の4階、および他の専用乗場呼びの操作階である10階の1つ上階の11階、1つ下階の9階がかご呼び操作無効階として、かご呼び登録部406に設定される(S67)。
かご呼び登録部406に設定されたかご呼び操作無効階の情報は、操作無効階情報出力部410から乗りかご10のかご操作盤11に送信され、かご呼び操作無効階に設定された4階、6階、9階、および11階に関し、かご呼び無効表示灯を点灯させることで利用者に報知される(S68)。
一方、ステップS66で登録された5階UP乗場呼びに応答するために、運行制御部409により乗りかご10を含む機器を制御するための動作指令が出力される(S69)。エレベータ1C内では、出力された動作指令に基づいて巻上げ機20を含む各機器で動作が実行される(S70)。
そして、登録された専用乗場呼びの操作階である5階に乗りかご10が着床して戸開することで5階UP専用乗場呼びに対する応答処理が終了したときに(S71)、かご呼び操作無効階として設定された4階および6階と、これらの階に隣接する他の階床である3階および7階とのすべての階床でかご呼びまたは乗場呼びのいずれも登録されていなければ、かご呼び登録部406における4階および6階のかご呼び操作無効の設定が解除される(S72)。
かご呼び登録部406においてかご呼び操作無効の設定が解除された情報は、操作無効階情報出力部410から乗りかご10のかご操作盤11に送信され、乗りかご10内の利用者に報知される(S73)。例えば、点灯されていた4階および6階のかご呼び無効表示灯を消灯させることで報知される。
次に、かご操作盤11の行先階登録ボタン111により、9階を行先階とするかご呼び操作が行われると(S74)、操作情報がエレベータ制御装置40Cのかご操作情報取得部405で取得されるが、9階はかご呼び操作無効階として設定されているため、当該操作によるかご呼びの情報はかご呼び登録部406に登録されない(S75)。このとき、報知情報出力制御部408により、ステップS74で利用者が操作したかご呼びの情報が登録されない理由を利用者に報知するためのかご内報知情報が生成され(S76)、かご内出力装置12から出力される(S77)。
次に、かご操作盤11の専用行先階登録ボタン131により、9階を行先階とする専用かご呼び操作が行われると(S78)、操作情報がエレベータ制御装置40Cのかご操作情報取得部405で取得され、かご呼び登録部406に送出される。かご呼び登録部406では、9階がかご呼び操作無効階に設定されていても、専用かご呼び操作に関しては無効とされず、9階を行先階とする専用かご呼びがかご呼び登録部406に登録される(S79)。
かご呼び登録部406に9階を行先階とする専用かご呼びが登録されると、かご呼び操作無効階設定部407Cにより、登録されたかご呼びに関するかご呼び操作無効階がかご呼び登録部406に設定される。このとき、行先階である9階の1つ上階10階および1つ下階8階がかご呼び操作無効階として設定される対象になるが、1つ上階の10階に関してはステップS66において10階UP専用乗場呼びが登録されており、既に10階に停止することが決定していることから、1つ下階の8階のみがかご呼び操作無効階としてかご呼び登録部406に設定される(S80)。
かご呼び登録部406に設定されたかご呼び操作無効階の情報は、操作無効階情報出力部410から乗りかご10のかご操作盤11に送信され、かご呼び操作無効階に設定された8階に関し、かご呼び無効表示灯を点灯させることで利用者に報知される(S81)。
一方、ステップS79で登録された専用かご呼びに応答するために、運行制御部409により乗りかご10を含む機器を制御するための動作指令が出力される(S82)。エレベータ1C内では、出力された動作指令に基づいて巻上げ機20を含む各機器で動作が実行される(S83)。以降も、登録された呼びに基づいてエレベータ1Cの運行が行われる。
以上の第3実施形態では、商用電源からの電力が供給されている間、または自家発電源からの電力が供給されている場合であっても電力抑制要求がない間はすべての呼び登録操作を可能にして通常運転を行う。一方で、自家発電源からの電力が供給されており、且つ、電力抑制が要求されている場合には、エレベータの起動回数を低減させるように制御しつつ、専用かご操作盤で操作された専用かご呼び操作に関しては常に登録可能とすることで、車椅子利用者の利便性を損なうことなく、省電力化を図ることができる。
《第4実施形態》
第1および第2実施形態においては、蓄電池を動力電源としてエレベータを動作させている間は、常にかご呼びの登録制限をかける場合について説明したが、近年は蓄電池の電力によるエレベータの継続運転可能時間が延びていることから、蓄電池からの電力供給が開始されてすぐにかご呼びの登録制限をかける必要性は必ずしもない場合がある。
そこで、本発明の第4実施形態では、蓄電池の残容量が所定値よりも下回った際にかご呼びの登録制限をかけるようにすることで、利用者の利便性をなるべく高く保ちつつ、必要に応じて省電力化を図った運転を行うエレベータ制御装置について説明する。
〈第4実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの構成〉
本実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの構成について、図8を参照して説明する。
本実施形態によるエレベータ1Dは、1階〜n階の各乗場に設置された運行モード表示装置33−1〜33−nを備える他は、第2実施形態によるエレベータ1Bの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。運行モード表示装置33−1〜33−nは、かご呼び操作無効階に関する情報等、省電力運転の実施状態を示す情報を表示する。
エレベータ制御装置40Dは、蓄電池残量情報取得部413と、省電力制御判断部414と、かご呼びキャンセル処理部415と、かご呼び自動登録部416とを有する他は、第2実施形態によるエレベータ制御装置40Bの構成と同様であるため、同一機能を有する機能部の詳細な説明は省略する。
蓄電池残量情報取得部413は、非常用電源である蓄電池4の電源供給能力値としての残容量情報を取得する。省電力制御判断部414は、蓄電池4が起動中であり、且つ蓄電池4の残容量が予め設定された閾値を下回ったときに、エレベータ1Dを省電力運転に切り替える。かご呼びキャンセル処理部415は、新たな乗場呼びが登録されたときに、当該乗場呼びの操作階の上下階のいずれかを行先階とするかご呼びが既に登録されており、且つ、当該かご呼びの行先階で、当該新たな乗場呼びと同じ方向を指定して操作された乗場呼びが登録されていない場合には、当該かご呼びの登録をキャンセルする。またかご呼びキャンセル処理部415は、キャンセルしたかご呼び登録の情報を、該当する行先階を乗りかごが通過するまので間、記憶する。かご呼び自動登録部416は、かご呼びキャンセル処理部415によりかご呼びがキャンセルされたときに、当該キャンセル処理の基となった新たな乗場呼びの操作階と同じ階を行先階とする新たなかご呼びを登録する。またかご呼び自動登録部416は、かご呼びキャンセル処理部415によりかご呼びがキャンセルされた後に、キャンセル対象となったかご呼びの行先階を操作階とする乗場呼びが登録されたときには、キャンセルされたかご呼びを再登録する。
〈第4実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータの動作〉
本実施形態によるエレベータ1Dにおいて、第1実施形態で説明した場合と同様にエレベータ1Dが通常運行されているときに当該建物内で停電が発生し、商用電源2からの電力供給が遮断されたときの動作について、図9のシーケンス図を参照して説明する。
図9において、商用電源2からエレベータ1Dへの電力供給が遮断された後、蓄電池4からの電力供給によりエレベータ1Dの継続運転が開始されるときに実行されるステップS84〜S88の処理は、第1実施形態で説明したステップS11〜S15の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
蓄電池4からの電力供給によりエレベータ1Dの継続運転が開始すると、蓄電池4からエレベータ制御装置40Dに対して蓄電池4の残容量情報を所定時間間隔で送信する処理が開始される(S89)。エレベータ制御装置40Dでは、蓄電池4から送信された残容量情報が蓄電池残量情報取得部413取得される(S90)。
次に、蓄電池4の残容量が低下し、予め設定された閾値を下回ったことが蓄電池残量情報取得部413で検知されると(S91)、検知結果が省電力制御判断部414に出力される。省電力制御判断部414では、蓄電池4が起動中であり、且つ蓄電池4の残容量が予め設定された閾値を下回ったことから、エレベータ1Dに対し省電力運転が開始される(S92)。省電力運転が開始されると、各乗場30−1〜30−nの運行モード表示装置33−1〜33−nに、省電力運転中であることを示す情報が表示される(S93)。省電力運転によるかご呼びの登録制限については、第1および第2実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
省電力運転が開始された後、4階UP乗場呼び、6階DN乗場呼び、4階を行先階とする4階かご呼び、および6階を行先階とする6階かご呼びが既に登録されており、これらに基づいて3階、5階、および7階がかご呼び操作無効階としてかご呼び登録部406に設定されている状態で、乗りかご10が2階付近を上方向に走行しているときに、さらに5階の乗場操作盤31−5で上方向の乗場呼び登録ボタン311−5により乗場呼び操作が行われたものとする(S94)。この操作に基づいて、5階UP乗場呼びが乗場呼び登録部404に登録される(S95)。
このとき、登録された乗場呼びの応答指令が出力されると、新たに登録された乗場呼びの操作階の上下階のいずれかを行先階とするかご呼びが既に登録されており、且つ、当該かご呼びの行先階で、当該新たな乗場呼びと同じ進行方向に対して操作された乗場呼びが登録されていない場合には、当該かご呼びの登録がキャンセルされる(S96)。ここでは、新たに登録された5階UP乗場呼びの上階である6階を行先階とする6階かご呼びが既に登録されており、且つ、当該かご呼びの行先階である6階で、5階UP乗場呼びと同じ進行方向である上方向に対して操作された乗場呼びが登録されていないため、当該6階かご呼びがかご呼び登録部406からキャンセルされる。5階UP乗場呼びの下階である4階については、4階を行先階とする4階かご呼びは登録されているが、4階において操作された4階UP乗場呼びが登録されているため、当該4階かご呼びはキャンセルされない。
キャンセル処理された6階かご呼びの情報は、乗りかご10が6階を通過するまでの間、キャンセル履歴としてかご呼びキャンセル処理部415に記憶される(S97)。
かご呼びキャンセル処理部415により6階かご呼びがキャンセルされると、当該キャンセル処理の基となった5階UP乗場呼びの操作階である5階を行先階とする新たなかご呼び(5階かご呼び)が、かご呼び自動登録部416により登録される(S98)。このとき、報知情報出力制御部408により、かご呼びの登録階が6階から5階に変更されることを乗りかご10内の利用者に報知するためのかご内報知情報が生成され(S99)、かご内出力装置12から出力される(S100)。
ここで、新たに登録された5階UP乗場呼びと、キャンセルされた6階かご呼びと、さらに登録された5階かご呼びとに基づいて、新たに6階がかご呼び操作無効階として設定され、7階のかご呼び操作無効階の設定が解除される(S101)。
かご呼び登録部406に設定されたかご呼び操作無効階の情報は、操作無効階情報出力部410から乗りかご10のかご操作盤11に送信され、既にかご呼び操作無効階に設定されている階に加え、新たに設定された6階のかご呼び無効表示灯を点灯させ、設定が解除された7階のかご呼び無効表示灯を消灯させることで利用者に報知される(S102)。
一方、登録された5階UP乗場呼びに応答するために、運行制御部409により乗りかご10を含む機器を制御するための動作指令が出力される(S103)。エレベータ1D内では、出力された動作指令に基づいて巻上げ機20を含む各機器で動作が実行される(S104)。
次に、ステップS97においてキャンセル処理されたかご呼びの行先階である6階で、乗りかご10が当該6階を通過するまでの間に上方向の乗場呼び登録ボタン311−6により乗場呼び操作が行われたものとする(S105)。この操作に基づいて、6階UP乗場呼びが乗場呼び登録部404に登録される(S106)。
このとき、登録された乗場呼びの応答指令が出力されると、新たに登録された6階UP乗場呼びの操作階の下階である5階を行先階とする5階かご呼びが登録されているが、当該5階で、6階UP乗場呼びと同じ上方向に対して操作された5階UP乗場呼びが既に登録されているため、5階かご呼びはキャンセルされないことが決定される。かご呼びがキャンセルされなかったことから、当該6階UP乗場呼びに基づく新たなキャンセル履歴は記憶されず、当該6階UP乗場呼びに基づく新たなかご呼びの自動登録も行われない。
また、当該6階UP乗場呼びが登録されたときに、ステップS97の処理によりかご呼びキャンセル処理部415に6階かご呼びのキャンセル履歴が記憶されていることから、6階を行先階とする利用者が乗りかご10に乗っていることがかご呼び自動登録部416で認識され、かご呼び登録部406に6階かご呼びが再登録される(S107)。このとき、報知情報出力制御部408により、6階に停止することを乗りかご10内の利用者に報知するためのかご内報知情報、例えば「6階の乗場呼びに応答するため6階にも停止します」が生成され(S108)、かご内出力装置12から出力される(S109)。
ここで、6階かご呼びが再登録されたことにより、かご呼び操作無効階設定部407Dにより、6階のかご呼び操作無効階の設定が解除される(S110)。設定が解除されたかご呼び操作無効階(6階)の情報は、操作無効階情報出力部410から乗りかご10のかご操作盤11に送信され、6階のかご呼び無効表示灯を消灯させることで利用者に報知される(S111)。
そして、登録された呼びに順次応答するために、運行制御部409により乗りかご10を含む機器を制御するための動作指令が出力される(S112)。エレベータ1D内では、出力された動作指令に基づいて巻上げ機20を含む各機器で動作が実行される(S113)。
以上の第4実施形態によれば、蓄電池の残容量が所定値よりも下回ったときにのみ、かご呼びの登録制限をかけるようにすることで、利用者の利便性をなるべく保ちつつ、必要に応じて省電力化を図ることができる。また、かご呼びの登録制限をかけて省電力運転を行っているときにこれを乗場の利用者に報知することで、利便性の低下による利用者の不満を低減されることができる。さらに、登録されたかご呼びの行先階と、新たに登録された乗場呼びの操作階とが1階床差である場合には、当該かご呼びの行先階を、新たに登録された乗場呼びの操作階に変更することで、利用者の利便性をなるべく低下させずに省電力化を図ることができる。
上述した第1〜第4実施形態においては、かご呼び操作無効階を設定した後、当該設定の基になった呼びへの応答が終了したときに設定が解除される場合について説明したが、設定されたかご呼び操作無効階を乗りかごが通過したときに、設定を解除するようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A,1B,1C,1D…エレベータ、2…商用電源、3…受電盤、4…蓄電池、5…電源状態情報出力装置、6…消費電力抑制指示装置、11…かご操作盤、12…かご内出力装置、13…専用かご操作盤、20…巻上げ機、30−1〜3−n…乗場、31−1〜31−n…乗場操作盤、32−1〜32−n…専用乗場操作盤、33−1〜33−n…運行モード表示装置、40A,40B,40C,40D…エレベータ制御装置、111…行先階登録ボタン、131…専用行先階登録ボタン、311−1〜311−n…乗場呼び登録ボタン、321−1〜321−n…専用乗場呼び登録ボタン、401…受電状態監視部
402…蓄電池制御部、403…乗場操作情報取得部、404…乗場呼び登録部、405…かご操作情報取得部、406…かご呼び登録部、407A,407B,407C,407D…かご呼び操作無効階設定部、408…報知情報出力制御部、409…運行制御部、410…操作無効階情報出力部、411…電源識別部、412…消費電力抑制処理判断部、413…蓄電池残量情報取得部、414…省電力制御判断部、415…かご呼びキャンセル処理部、416…かご呼び自動登録部

Claims (8)

  1. エレベータが設置された建物で、非常用電源からの電力によりエレベータが継続運転しているときに、前記エレベータの乗りかごで前記建物内のいずれかの階床を行先階とするかご呼びが登録されると、前記行先階の1つ上階および1つ下階を行先階とするかご呼び操作を所定期間無効にするよう設定し、新たな乗場呼びが登録され応答指令が出力されたときに、当該乗場呼びの操作階の1つ上階または1つ下階を行先階とするかご呼びが既に登録されており、且つ、当該かご呼びの行先階で、当該新たな乗場呼びと同じ方向を指定して操作された乗場呼びが登録されていない場合は、当該かご呼びの登録をキャンセルさせるかご呼び操作無効階設定部と、
    前記かご呼び操作無効階設定部で設定された情報に基づいて、前記エレベータを運行する運行制御部と
    を備えることを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. エレベータが設置された建物で、非常用電源からの電力によりエレベータが継続運転しているときに、前記エレベータの乗りかごの進行方向先の階床の乗場で操作された、前記進行方向と同じ方向を指定する乗場呼びが登録され応答指令が出力されると、当該乗場呼びの操作が行われた階床の1つ上階および1つ下階を行先階とするかご呼び操作を所定期間無効にするよう設定し、新たな乗場呼びが登録され応答指令が出力されたときに、当該乗場呼びの操作階の1つ上階または1つ下階を行先階とするかご呼びが既に登録されており、且つ、当該かご呼びの行先階で、当該新たな乗場呼びと同じ方向を指定して操作された乗場呼びが登録されていない場合は、当該かご呼びの登録をキャンセルさせるかご呼び操作無効階設定部と、
    前記かご呼び操作無効階設定部で設定された情報に基づいて、前記エレベータを運行する運行制御部と
    を備えることを特徴とするエレベータ制御装置。
  3. 前記かご呼び操作無効階設定部は、前記登録された呼びに応答する運転が終了したとき、または、前記かご呼び操作を無効に設定した階床を前記乗りかごが通過したときに、当該かご呼び操作無効の設定を解除する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記乗りかご内に設置された、階床毎のかご呼び無効表示灯に接続され、
    前記かご呼び操作無効階設定部によりかご呼び操作が無効に設定された階床のかご呼び無効表示灯を点灯させる操作無効階情報出力部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  5. 前記かご呼び操作無効階設定部は、非常用電源からの電力によりエレベータが継続運転しており、且つ、消費電力の抑制が要求されているときに、前記かご呼び操作を所定期間無効にするよう設定する処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  6. 前記運行制御部は、所定の専用運転対象として操作されたかご呼びは、前記かご呼び操作無効階設定部による設定に関わらず、登録を有効として前記エレベータを運行する
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  7. 前記非常用電源の電源供給能力値を取得する電源供給能力値取得部をさらに備え、
    前記かご呼び操作無効階設定部は、非常用電源からの電力によりエレベータが継続運転しており、且つ、前記電源供給能力値取得部で取得された前記非常用電源の電源供給能力値が予め設定された閾値を下回ったときに、前記かご呼び操作を所定期間無効にするよう設定する処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  8. 前記建物内の各階床の乗場にそれぞれ設置された、運行モード表示装置に接続され、
    非常用電源からの電力によりエレベータが継続運転しているときに、各階床の前記運行モード表示装置に、省電力運転中であることを示す情報を出力させる
    ことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
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