JP6195021B2 - エレベーターのドア装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベーターのドア装置に関するものである。
従来におけるエレベーターのドア装置においては、エレベーターの出入口の両側に投光器及び受光器を設け、投光装置から受光装置への光が遮光された場合に障害物を検知するものが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
日本特開平08−245147号公報 日本特開2012−091903号公報
しかしながら、投光装置からの光には拡散性があるため、特許文献1及び特許文献2に示された従来のエレベーターのドア装置においては、例えば、障害物がペットのリード等の細い紐状である場合、投光装置からの光の一部は障害物により遮光されるものの、障害物の脇を通過した光が拡散されて受光装置にまで到達してしまうことがある。そして、このような場合では、細い紐状の障害物を精度よく検知することができない。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、エレベーターの出入口を開閉するドアに挟まれた紐状の障害物を、従来よりも精度よく、より確実に検知することができるエレベーターのドア装置を得るものである。
この発明に係るエレベーターのドア装置においては、エレベーターの出入口を開閉する両開き式の一対のドアと、前記一対のドアの一方に設けられ、光を照射する投光手段と、前記一対のドアの他方に設けられ、前記投光手段からの光を受光するための受光手段と、前記一対のドアの前記一方における戸当たり側の端部に設けられた戸端部材と、前記受光手段の受光状態に基づいて、前記一対のドアの間の障害物の存在を検知する検知手段と、を備え、前記戸端部材には、前記ドアの乗場側と乗りかご側とにわたって設けられた誘導溝と、前記誘導溝の底部に設けられ、前記投光手段からの光を絞る貫通孔と、が形成され、前記受光手段は、前記投光手段から照射されて前記貫通孔を通過した光を受光可能に設けられ、前記検知手段は、前記ドアにより前記出入口が全閉された状態で前記受光手段が前記投光手段からの光を受光していない場合に、紐状の前記障害物の存在を検知する構成とする。
あるいは、エレベーターの出入口を開閉する片開き式のドアと、前記ドアにより前記出入口が全閉された際に前記ドアの戸当たり側に接して配置される戸当たり柱と、前記ドアに設けられ、光を照射する投光手段と、前記戸当たり柱に設けられ、前記投光手段からの光を受光するための受光手段と、前記ドアにおける戸当たり側の端部に設けられた戸端部材と、前記受光手段の受光状態に基づいて、前記ドアと前記戸当たり柱との間の障害物の存在を検知する検知手段と、を備え、前記戸端部材には、前記ドアの乗場側と乗りかご側とにわたって設けられた誘導溝と、前記誘導溝の底部に設けられ、前記投光手段からの光を絞る貫通孔と、が形成され、前記受光手段は、前記投光手段から照射されて前記貫通孔を通過した光を受光可能に設けられ、前記検知手段は、前記ドアにより前記出入口が全閉された状態で前記受光手段が前記投光手段からの光を受光していない場合に、紐状の前記障害物の存在を検知する構成とする。
この発明に係るエレベーターのドア装置においては、エレベーターの出入口を開閉するドアに挟まれた紐状の障害物を、従来よりも精度よく、より確実に検知することができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置の正面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置の機能的な構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置の要部を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置が備える戸端部材の要部を拡大して示す図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置により紐状の障害物が検知される様子を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置が紐状の障害物を検知する際の動作を説明するフロー図である。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1から図6は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベーターのドア装置の正面図、図2はエレベーターのドア装置の機能的な構成を示すブロック図、図3はエレベーターのドア装置の要部を模式的に示す図、図4はエレベーターのドア装置が備える戸端部材の要部を拡大して示す図、図5はエレベーターのドア装置により紐状の障害物が検知される様子を説明する図、図6はエレベーターのドア装置が紐状の障害物を検知する際の動作を説明するフロー図である。
図1に示すように、エレベーターの乗りかごには、ドア10が設けられている。ドア10は、乗りかごの正面に設けられた出入口を開閉するためのものである。ドア10は、左右一対が設けられている。すなわち、ここでは、エレベーターの出入口を開閉するドア10は、両開き式である。
これらのドア10は、ドア開閉機構20により出入口を開閉する方向に移動される。このドア開閉機構20について次に詳しく説明する。一対のドア10の上端部には、ドアハンガー21がそれぞれ取り付けられている。そして、ドアハンガー21の上部にはドアローラ22が取り付けられている。
乗りかごの出入口の上方には桁23が設けられている。桁23にはドアレール24が取り付けられている。ドアレール24は、ドア10の開閉方向に沿って、すなわち略水平に配置されている。ドアレール24上にはドアローラ22が転動可能に係合される。このようにして、それぞれのドア10は、ドアハンガー21及びドアローラ22を介して、ドアレール24により吊持されている。そして、ドアローラ22がドアレール24に案内されて転動することにより、左右のドア10が出入口を開閉することができる。
ドア10の開閉動作は、ドア開閉機構20が備えるドア駆動装置により駆動される。ドア駆動装置は、桁23におけるドアレール24の上方の位置に設けられる。ドア駆動装置は、モーター25、駆動プーリ26、従動プーリ27及びベルト28を備えている。
モーター25は、桁23における、ドア10の開閉方向の一方側に寄った位置に配置されている。このモーター25の回転軸には駆動プーリ26が固定されている。また、桁23における、ドア10の開閉方向の他方側に寄った位置には、従動プーリ27が取り付けられている。そして、駆動プーリ26と従動プーリ27との間に周回するように、無端状のベルト28が巻き掛けられている。このベルト28の内側には等間隔で凹凸が付けられて歯が形成されている。駆動プーリ26及び従動プーリ27にはこの歯に合う凹凸が付けられている。
モーター25が回転駆動すると、駆動プーリ26が回転する。ベルト28の歯が駆動プーリ26及び従動プーリ27の凹凸に係合しているため、駆動プーリ26が回転すると、ベルト28が駆動プーリ26と従動プーリ27との間で循環移動する。このようにして、モーター25の回転駆動がベルト28の循環移動へと変換されて伝達される巻掛伝動機構が形成される。ドア駆動装置は、このようにして形成された巻掛伝動機構により構成されている。
それぞれのドア10のドアハンガー21の上端には、連結部材29が取り付けられている。左右一対のうちの一方のドア10に設けられた連結部材29は、上側及び下側のベルト28のうちの一方に係止されている。そして、他方のドア10に設けられた連結部材29は、上側及び下側のベルト28のうちの他方に係止されている。
ドア駆動装置のモーター25の正逆両方向の回転駆動は、ベルト28の両方向への循環移動へと変換される。この際、ベルト28の上側と下側とは、互いに逆方向に移動する。したがって、連結部材29を介して、左右一対のドア10も互いに左右の逆方向に移動し、出入口が開閉される。
なお、桁23には、ドア10が全開となる位置及び全閉となる位置を超えて移動することを規制する図示しないストッパが設けられている。ストッパは、ドア10が全開となる位置及び全閉となる位置にあるときにドアハンガー21の端部と当接し、それ以上のドア10の移動を抑制する。
左右一対のうちの一方のドア10には、投光装置41が取り付けられている。また、左右一対のうちの他方のドア10には、受光装置42が取り付けられている。投光装置41は、受光装置42の方向へと光を照射する投光手段である。そして、受光装置42は、前記一対のドアの他方に設けられ、投光手段である投光装置41からの光を受光するための受光手段である。
ドア駆動装置のモーター25の回転駆動は、ドア制御装置30により制御される。ドア制御装置30は、モーター25の回転駆動を制御することで、ドア10の開閉動作を制御する。次に、図2を参照しながら、このドア制御装置30の機能的な構成を含む、エレベーターのドア装置の機能的な構成を説明する。
図2に示すように、ドア制御装置30は、モーター制御部31、戸全閉判断部32、戸間遮光物検知部33及び入出力ポート34を備えている。モーター制御部31は、モーター25の動作を制御する。
戸全閉判断部32は、戸全閉検出装置50から出力された信号に基づいて、ドア10がエレベーターの出入口を全閉する位置(以下、単に「全閉位置」という)にあるか否かを判断する。戸全閉検出装置50は、ドア10が全閉位置にあるときに検出信号を出力し、ドア10が全閉位置にないときには検出信号を出力しない。戸全閉検出装置50は、例えば、桁23に設けられたマイクロスイッチ、あるいは、光学的スイッチ等からなる。戸全閉判断部32は、戸全閉検出装置50から検出信号が出力されていれば、ドア10が全閉位置にあると判断する。
戸間遮光物検知部33は、受光手段である受光装置42の受光状態に基づいて、左右一対のドア10の間の障害物の存在を検知する検知手段である。受光装置42は、投光装置41からの光の受光状態に応じて、信号を出力する。投光装置41からの光の受光状態とは、投光装置41からの光を受光しているのか、あるいは、投光装置41からの光を受光していないのか、ということである。
戸間遮光物検知部33は、受光装置42が光を受光していれば、左右一対のドア10の間に遮光物すなわち障害物は存在しないと判断する。一方、受光装置42が光を受光していなければ、投光装置41と受光装置42との間、すなわち、左右一対のドア10の間に、投光装置41からの光を遮る遮光物が存在すると考えられる。そこで、この場合には、戸間遮光物検知部33は、左右一対のドア10の間の遮光物すなわち障害物の存在を検知する。
入出力ポート34は、ドア制御装置30の各部と、エレベーター制御装置60との間での信号(情報)のやり取りを仲介するインターフェイスである。エレベーター制御装置60は、乗りかごの運行を含む当該エレベーターの運転動作全般を制御するためのものである。
例えば、乗りかごがある階床に停止しており、ドア10を開く必要がある場合には、エレベーター制御装置60は、ドア制御装置30に対し、戸開指令信号を出力する。そして、出力された戸開指令信号は、入出力ポート34を介してドア制御装置30へと入力される。
モーター制御部31は、エレベーター制御装置60からの指令信号、戸全閉判断部32の判断結果及び戸間遮光物検知部33の検知結果に基づいて、モーター25の動作を制御する。例えば、エレベーター制御装置60からの戸開指令信号が入力されれば、モーター制御部31は、ドア10を戸開させるようにモーター25の動作を制御する。また、例えば、ドア10を戸閉させるようにモーター25の動作を制御中であるときに、戸全閉判断部32がドア10は全閉位置にないと判断し、かつ、戸間遮光物検知部33がドア10の間の障害物の存在を検知した場合、モーター制御部31は、ドア10戸閉を中断し、ドア10を反転させて戸開させるようにモーター25の動作を制御する。
検知手段である戸間遮光物検知部33は、戸全閉判断部32の判断結果及び戸間遮光物検知部33の検知結果に基づいて、左右一対のドア10の間の紐状の障害物の存在を検知することができる。以下においては、この紐状の障害物の存在を検知するための構成について、図3から図5を参照しながら説明する。
左右一対のドア10のうち、投光装置41が取り付けられた一方のドア10には、戸端部材が取り付けられている。戸端部材は、当該ドア10における戸当たり側の端部に設けられる。戸端部材は、遮光部材43及び透明部材44を備えている。遮光部材43は、透明部材44の投光装置41側に隣接している。逆にいえば、透明部材44は、遮光部材43の受光装置42側に隣接している。したがって、透明部材44は当該ドア10における最も戸当たり側の端部に配置されている。遮光部材43は、投光装置41からの光を遮る性質を有する素材からなる。透明部材44は、投光装置からの光を通過させる性質を有する素材からなる。
このような遮光部材43及び透明部材44を備える戸端部材には、光制限用ピンホール45及び遮光物誘導用溝46が形成されている。遮光物誘導用溝46は、ドア10の乗場側と乗りかご側とにわたって設けられた誘導溝である。光制限用ピンホール45は、投光装置41からの光を絞るための貫通孔である。光制限用ピンホール45は、遮光物誘導用溝46の底部に形成される。
なお、光制限用ピンホール45の形状を例えば円形とした場合、その直径は検知対象とする紐状の障害物の幅以下とする。このようにすることで、細い紐状の遮光物を検知しづらくする原因となる、遮光物の幅を超える外向きの光を遮断することができる。すなわち、光制限用ピンホール45により、投光装置41からの光を紐状の障害物の検知に必要な最小限に制限することができる。
光制限用ピンホール45及び遮光物誘導用溝46は、投光装置41の正面に対向する位置に配置される。換言すれば、投光装置41の光の照射方向の延長線上に、光制限用ピンホール45及び遮光物誘導用溝46が配置される。投光装置41から照射された光のうち、光制限用ピンホール45を通るものだけが、遮光物誘導用溝46の内部を通って、他方のドア10の方向へと照射される。投光装置41から照射された光のうち、光制限用ピンホール45を通るもの以外は遮光部材43により遮蔽される。
このようにして、投光装置41から照射された光は、光制限用ピンホール45により絞られる。受光装置42は、投光装置41と光制限用ピンホール45とを結ぶ線の延長線上に配置されている。したがって、受光装置42は、投光装置から照射されて光制限用ピンホール45を通過した光を受光可能である。
遮光物誘導用溝46は、透明部材44に形成されている。また、光制限用ピンホール45の少なくとも一部は、遮光部材43に形成されている。そして、透明部材44における遮光物誘導用溝46の底部にも貫通孔が形成されており、この貫通孔と遮光部材43の貫通孔とが連通されて一続きの光制限用ピンホール45が形成される。
図4は、受光装置42の側から、投光装置41が設けられたドア10の戸端部材を見た図である。戸端部材の透明部材44における戸当たり側の端面には、前述した遮光物誘導用溝46が形成されている。遮光物誘導用溝46は、ドア10の厚み方向に沿って、ドア10の乗りかご側から乗場側にわたって設けられる。光制限用ピンホール45は、遮光物誘導用溝46の底部におけるドア10の厚み方向の中央に配置されている。
遮光物誘導用溝46の上下方向の幅は、光制限用ピンホール45が配置されたドア10の厚み方向の中央部で最も狭くなっている。そして、遮光物誘導用溝46の上下方向の幅は、乗場側及び乗りかご側にいくに従って次第に広くなるように形成されている。
以上のように構成されたエレベーターのドア装置において、例えばペットのリード等の紐状の遮光物が左右のドア10の間に乗りかご側から乗場側にわたって存在した場合を、図3及び図5を参照しながら考える。なお、図5は、図4と同じように受光装置42の側から投光装置41が設けられたドア10の戸端部材を見たものである。
このような場合において、ドア10が全閉位置になく、かつ、紐状の遮光物が図3及び図5の遮光物70(A)に示す位置にあったとする。このときには、(A)の位置の遮光物70では、投光装置41から光制限用ピンホール45を通って射出された光は遮られない。このため、受光装置42は投光装置41からの光を受光する。したがって、戸間遮光物検知部33は、受光装置42が光を受光していれば、左右一対のドア10の間に遮光物すなわち障害物は存在しないと判断する。
この状態から、ドア10が全閉すると、紐状の遮光物70は、左右のドア10の間に挟まれる。そして、乗りかごが例えば上昇する、あるいは、紐状の遮光物70を持つ者が当該遮光物70を下に動かすと、紐状の遮光物70は左右のドア10の間に挟まれたまま、ドア10に対し相対的に下方に移動する。すると、紐状の遮光物70は、図3及び図5の(B)に示すように、遮光物誘導用溝46に入る。
この図3及び図5の(B)に示す状態に紐状の遮光物70があるときには、光制限用ピンホール45で絞られた投光装置41からの光は、当該遮光物70により遮られる。したがって、受光装置42は、投光装置41からの光を受光しない。このような場合には、戸間遮光物検知部33は、単にドア10の間の障害物の存在を検知だけではなく、このドア10の間に存在する障害物は紐状であることまで特定して検知する。すなわち、検知手段である戸間遮光物検知部33は、ドア10が全閉位置にあり、すなわち、ドア10により出入口が全閉された状態で、かつ、受光装置42が投光装置41からの光を受光していない場合に、左右一対のドア10の間の紐状の障害物の存在を検知する。
ここで、前述したように、遮光物誘導用溝46の上下方向の幅を乗場側及び乗りかご側にいくに従って次第に広くなるようにすることで、紐状の遮光物70が図3及び図5に示すように乗りかご側から乗場側にわたって上下に傾いて斜めに配置されていた場合であっても、遮光物誘導用溝46により当該遮光物70を光制限用ピンホール45の前に確実に誘導することができる。
また、遮光物誘導用溝46の上下方向の幅を乗場側及び乗りかご側にいくに従って次第に広くなるようにすることで、紐状の遮光物70が遮光物誘導用溝46に嵌った状態で乗りかごがさらに上昇又は下降しても、より長い時間にわたって当該遮光物70が光制限用ピンホール45を塞ぎ続けるようにすることができる。したがって、紐状の遮光物70をより確実に検知することも可能である。
なお、投光装置41及び受光装置42は、ドア10の上下方向にわたって複数組設けてもよい。この場合には、光制限用ピンホール45及び遮光物誘導用溝46も、投光装置41及び受光装置42の組の数に合わせて複数設けてもよい。ただし、光制限用ピンホール45及び遮光物誘導用溝46の数は、投光装置41及び受光装置42の組の数を超えないようにする。
また、さらに望ましくは、光制限用ピンホール45及び遮光物誘導用溝46を伴った投光装置41及び受光装置42を、少なくともドア10の上下方向の中央と最下端とにそれぞれ配置する。一般的にいって、細い紐状の障害物が乗りかご側と乗場側とにわたる状態で利用者がその片側を持っている場合、持つ位置は利用者の胸よりも下であることが多いと考えられる。また、紐状の障害物の利用者が持っている側とは反対側が、利用者が持っている位置よりも高い位置にあることも考えにくい。そうすると、光制限用ピンホール45及び遮光物誘導用溝46を伴った投光装置41及び受光装置42を上下方向の中央と最下端とにそれぞれ配置することで、乗りかごが上昇した場合及び下降した場合の両方の場合において、紐状の遮光物70を遮光物誘導用溝46へと誘導して当該遮光物70を検知することができると考えられる。
戸間遮光物検知部33が左右一対のドア10の間の紐状の障害物の存在を検知した場合、ドア制御装置30からエレベーター制御装置60へと紐状障害物検知信号が出力される。エレベーター制御装置60は、紐状障害物検知信号が入力されると、乗りかごが走行中であれば、乗りかごを緊急停止させる。次に、エレベーター制御装置60は、乗りかごを直前に停止していた元の階床へと戻すように走行させる。そして、直前に停止していた元の階床に乗りかごを停止させ、ドア10を戸開させる。
なお、ドア10が戸閉位置にないときに、紐状の遮光物70が投光装置41からの光を遮り受光装置42が投光装置41からの光を受光しなくなった場合には、ドア10の戸閉が阻止されるため紐状の遮光物70がドア10の間に挟まれる事態を回避することができる。
以上のように構成されたエレベーターのドア装置における、紐状の障害物の検知に関係する動作の流れを、図6のフロー図を参照しながら今一度説明する。
まず、ステップS1において、戸全閉判断部32は、戸全閉検出装置50からの検出信号に基づいて、ドア10が全閉位置にあるか否かを判断する。ドア10が全閉位置にある場合には、ステップS2へと進む。
ステップS2においては、戸間遮光物検知部33は、受光装置42の受光状態に基づいて、ドア10の間の遮光物を検知しているか否かを確認する。ドア10の間の遮光物を検知していない場合には、ステップS1へと戻る。一方、ドア10の間の遮光物を検知している場合には、ドア10が戸閉位置にあり、かつ、ドア10の間の遮光物を検知しているということで、戸間遮光物検知部33は、ドア10の間にある紐状の遮光物の存在を検知する。そして、この場合には、ステップS3へと進む。
ステップS3においては、エレベーター制御装置60は、乗りかごを直前に停止していた元の階床へと戻す。そして、続くステップS4において、乗りかごが元の階床に停止したら、エレベーター制御装置60は、ドア10を戸開させる。このようにして元の階床でドア10を開くことで、ドア10に挟まれた紐状の障害物を取り除くことが可能となる。なお、ステップS4で一連の紐状の障害物の検知に関係する動作は終了となり、通常の運行制御に戻る。
なお、以上の説明は、両開き式のドア10についてのものであった。しかし、ドア10は、両開き式に限らず片開き式であってもよい。ドア10が片開き式の場合、ドア10によりエレベーターの出入口が全閉された際にドア10の戸当たり側に接して配置される戸当たり柱が設けられる。そして、投光装置41及び戸端部材はドア10に設けられ、受光装置42は戸当たり柱に設けられる。
以上のように構成されたエレベーターのドア装置においては、投光装置41が取り付けられたドア10の戸当たり側の端部に戸端部材(遮光部材43及び透明部材44)を設け、この戸端部材に、ドア10の乗場側と乗りかご側とにわたって設けられた遮光物誘導用溝46と、この遮光物誘導用溝46の底部に設けられ、投光装置41からの光を絞る貫通孔である光制限用ピンホール45とを形成している。
そして、受光装置42は、投光装置41から照射されて光制限用ピンホール45を通過した光を受光可能に設けられ、戸間遮光物検知部33は、ドア10により出入口が全閉された状態で受光装置42が投光装置41からの光を受光していない場合に、紐状の障害物の存在を検知する。
このように、投光装置41からの光を光制限用ピンホール45で絞ることで、細い紐状の障害物の脇から拡散される光が生じないようにしている。そして、光制限用ピンホール45の位置に遮光物誘導用溝46を設けることで、ドア10の間の細い紐状の障害物が確実に光制限用ピンホール45の前に配置されて投光装置41からの光を遮光するようにしている。
このため、エレベーターの出入口を開閉するドアに挟まれた紐状の障害物を、従来よりも精度よく、より確実に検知することができる。
この発明は、エレベーターの出入口の両側に、障害物を検知するための投光装置及び受光装置を備えたエレベーターのドア装置に利用できる。
10 ドア、 20 ドア開閉機構、 21 ドアハンガー、 22 ドアローラ、 23 桁、 24 ドアレール、 25 モーター、 26 駆動プーリ、 27 従動プーリ、 28 ベルト、 29 連結部材、 30 ドア制御装置、 31 モーター制御部、 32 戸全閉判断部、 33 戸間遮光物検知部、 34 入出力ポート、 41 投光装置、 42 受光装置、 43 遮光部材、 44 透明部材、 45 光制限用ピンホール、 46 遮光物誘導用溝、 50 戸全閉検出装置、 60 エレベーター制御装置、 70 遮光物

Claims (5)

  1. エレベーターの出入口を開閉する両開き式の一対のドアと、
    前記一対のドアの一方に設けられ、光を照射する投光手段と、
    前記一対のドアの他方に設けられ、前記投光手段からの光を受光するための受光手段と、
    前記一対のドアの前記一方における戸当たり側の端部に設けられた戸端部材と、
    前記受光手段の受光状態に基づいて、前記一対のドアの間の障害物の存在を検知する検知手段と、を備え、
    前記戸端部材には、
    前記ドアの乗場側と乗りかご側とにわたって設けられた誘導溝と、
    前記誘導溝の底部に設けられ、前記投光手段からの光を絞る貫通孔と、が形成され、
    前記受光手段は、前記投光手段から照射されて前記貫通孔を通過した光を受光可能に設けられ、
    前記検知手段は、前記ドアにより前記出入口が全閉された状態で前記受光手段が前記投光手段からの光を受光していない場合に、紐状の前記障害物の存在を検知するエレベーターのドア装置。
  2. エレベーターの出入口を開閉する片開き式のドアと、
    前記ドアにより前記出入口が全閉された際に前記ドアの戸当たり側に接して配置される戸当たり柱と、
    前記ドアに設けられ、光を照射する投光手段と、
    前記戸当たり柱に設けられ、前記投光手段からの光を受光するための受光手段と、
    前記ドアにおける戸当たり側の端部に設けられた戸端部材と、
    前記受光手段の受光状態に基づいて、前記ドアと前記戸当たり柱との間の障害物の存在を検知する検知手段と、を備え、
    前記戸端部材には、
    前記ドアの乗場側と乗りかご側とにわたって設けられた誘導溝と、
    前記誘導溝の底部に設けられ、前記投光手段からの光を絞る貫通孔と、が形成され、
    前記受光手段は、前記投光手段から照射されて前記貫通孔を通過した光を受光可能に設けられ、
    前記検知手段は、前記ドアにより前記出入口が全閉された状態で前記受光手段が前記投光手段からの光を受光していない場合に、紐状の前記障害物の存在を検知するエレベーターのドア装置。
  3. 前記誘導溝は、その幅が、前記貫通孔が配置された箇所が最も狭く、乗場側及び乗りかご側にいくに従って次第に広くなるように形成された請求項1又は請求項2に記載のエレベーターのドア装置。
  4. 前記戸端部材は、
    前記貫通孔の少なくとも一部が形成され、前記投光手段からの光を遮る遮光部材と、
    前記誘導溝が形成され、前記投光手段からの光を通過させる透明部材と、を備えた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエレベーターのドア装置。
  5. 前記検知手段が紐状の前記障害物の存在を検知した場合に、直前に停止していた階床へ乗りかごを戻した上で前記ドアを戸開させる制御手段を備えた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエレベーターのドア装置。
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