発明の詳細な説明
本明細書に記載の技術は、米国政府の支援を受けてなされたものではない。
〔共同研究契約に関する陳述〕
特許請求の範囲に記載の発明の有効出願日において、またはそれ以前において有効であった共同研究契約の1以上の関係者によって、または1以上の関係者を代理して、開示された主題は発展され、特許請求の範囲に記載の発明はなされた。
特許請求の範囲に記載の発明は、上記共同研究契約の範囲内にて取り組まれた活動の結果としてなされた。
そして、特許請求の範囲に記載の発明の特許出願は、共同研究契約の関係者の名前を開示しているか、または開示するように補正されている。
〔導入〕
本明細書において、脊髄性筋萎縮症を治療するための化合物、当該化合物から得られる組成物、および、それらの使用が提供される。
〔背景〕
脊髄性筋萎縮症(SMA)は、最も広い意味において、筋衰弱および筋萎縮を引き起こす、脊髄および脳幹における進行性の運動ニューロンの喪失によって特徴付けられる遺伝性および後天性の中枢神経系(CNS)疾患の総称を表す。SMAのもっとも一般的な形態は、生存運動ニューロン遺伝子における変異によって引き起こされ、幼児から大人まで影響する広い範囲の重症度を示す(Crawford and Pardo, Neurobiol. Dis., 1996, 3:97)。
乳児SMAは、この神経変性障害の最も深刻な形態である。症状としては、筋衰弱、筋肉の緊張低下、弱々しい泣き方、跛行または突然倒れる傾向、哺乳困難または嚥下困難、肺または喉における分泌物の蓄積、摂食困難、および、呼吸器感染症に対する感受性の増加が挙げられる。足は腕よりも弱い傾向があり、頭を上げるまたは起き上がる等の発達における重大な出来事に到達できない。一般的に、症状が早く現れるほど寿命が短くなる。運動ニューロン細胞が劣化した場合、症状はその後まもなく現れる。当該疾患の重症型は、致命的であり、いずれの形態の治療法も知られていない。SMAの原因は、直接的には運動ニューロン細胞の劣化の割合およびその結果の衰弱の重症度に関連している。SMAの重症型を示す幼児は、呼吸をサポートする筋肉の衰弱により、しばしば呼吸器疾患で死ぬ。より軽症型のSMAを示す子供は、特に軽症型の範囲内でより重症である場合、幅広い医療支援を必要とし得るものの、より長生きする。SMAの障害の臨床的範囲は、以下の5つのグループに分類される。
(a)0型SMA(子宮内SMA)は、当該疾患の最も深刻な形態であり、生まれる前に始まる。通常、0型SMAの最初の症状は、妊娠30〜36週の間に初めに見られる胎児の動きの減少である。生まれた後、新生児はほとんど動かず、嚥下および呼吸が困難である。
(b)1型SMA(乳児SMAまたはウェルドニッヒ・ホフマン病)は、0〜6か月の間に症状が現れる:この型のSMAもまた非常に重症である。患者は全く座ることができず、呼吸器のサポートがなければ最初の2年以内に通常死ぬ。
(c)2型SMA(中間SMA)は、発症年齢が7〜18か月である。患者は支えられなくても座る能力を得ることができるが、人の手を借りずに立ったり歩いたりすることは全くできない。このグループの予後は、呼吸器の障害の程度に大きく依存する。
(d)3型SMA(若年性SMAまたはクーゲルベルグ・ヴェランダ―病)は一般的に18か月後に診断される。3型SMAの個体は、病気の経過においてある時期は独立して歩くことができるが、しばしば青年または大人になってからは車いすに束縛される。
(e)4型SMA(成人発症SMA)。衰弱が通常、青年期後期に、舌、手または足において始まり、その後、体の他の領域に進行する。成人発症SMAの経過はより遅く、推定寿命に影響はほとんどないか、または全くない。
SMN遺伝子は、連鎖解析によって染色体5qの複合領域にマッピングされている。ヒトにおいて、当該領域は、およそ50万塩基対(500kb)の逆位重複を含み、その結果、SMN遺伝子のほぼ同一のコピーが2つもたらされる。SMAは、両方の染色体において当該遺伝子のテロメアのコピー(SMN1)の不活性な変異または欠失の結果、SMN1遺伝子の機能が失われることにより引き起こされる。しかしながら、全ての患者は当該遺伝子のセントロメアのコピー(SMN2)を保持しており、SMA患者におけるSMN2遺伝子のコピー数は一般的に疾患の重症度と逆の相関を有している;すなわち、重症度が低いSMAを示す患者は、より多くのSMN2のコピーを有する。それにもかかわらず、エクソン7におけるCからTへの翻訳のサイレント変異によって引き起こされるエクソン7の選択的スプライシングのため、SMN2はSMN1の機能の喪失を完全に補うことはできない。結果として、SMN2から産生された転写産物の大部分は、エクソン7を失っており(SMN2Δ7)、機能が低下し、急速に分解される短縮されたSmnタンパク質をコードする。
Smnは、RNAのプロセシングおよび代謝において役割を果たすと考えられており、snRNPと呼ばれる特定のクラスのRNA−タンパク質複合体の集合を媒介するという、よく特徴付けられた機能を有する。Smnは運動ニューロンにおいて他の機能を有するかもしれないが、運動ニューロンの選択的な変性の防止における役割は十分に確立されていない。
多くの場合、SMAは、SMN1遺伝子テストにおける少なくとも1つのコピーの存在によって、臨床的症状に基づいて診断される。しかしながら、およそ5%のケースにおいて、SMAは、SMN1の不活性化以外の遺伝子変異によって引き起こされており、既知のものもあれば、まだ定義されていないものもある。いくつかのケースにおいて、SMN1遺伝子テストが実現不可能であるか、何の異常も見られない場合、筋電図検査(EMG)または筋生検等の他の試験が示され得る。
SMA患者に対する現在の医療的ケアは、呼吸管理、栄養療法およびリハビリテーションを含む支持療法に限定されている;当該疾患の原因に対処するための薬剤は知られていない。SMAの現在の治療法は、慢性的な運動単位の喪失による副次的効果の予防および管理からなる。1型SMAにおける主要な管理上の問題は、このケースの大部分における死因である呼吸器系疾患の予防および早期治療である。SMAに苦しむ一部の幼児は成長して大人になるが、1型SMAを示す幼児は、2年未満の推定寿命である。
SMAにおいていくつかのマウスモデルが開発されている。特にSMNΔ7モデル(Le et al., Hum. Mol. Genet., 2005, 14:845)は、SMN2遺伝子と、SMN2Δ7cDNAのいくつかのコピーとを両方有しており、1型SMAの表現型の特徴の多くを再現している。SMNΔ7モデルは、SMN2の発現の研究および運動機能および生存の評価の両方に使用され得る。C/Cアレルマウスモデル(Jackson Laboratory 系統# 008714)は、SMN2FLmRNAおよびSmnタンパク質の両方のレベルが低下したマウスを用いて、重症度の低いSMA疾患モデルを提供する。C/Cアレルマウス表現型は、SMN2遺伝子、および、選択的スプライシングを受けるハイブリッドmSmn1−SMN2遺伝子を有するが、明らかな筋衰弱は有さない。C/Cアレルマウスモデルは、SMN2の発現の研究に使用される。
SMAの遺伝的根拠の理解が改善された結果、治療のためのいくつかの戦略が探求されているが、臨床ではまだ成功が実証されていない。
ウイルスベクターを使用したSMN1の遺伝子置換、および、分化したSMN1+/+幹細胞を使用した細胞の置換は、SMAの動物モデルにおいて効果が実証されている。安全性および免疫反応の決定、ならびに、これらの方法がヒトに適用される前に新生児の段階での治療の開始の要件に取り組むためには、さらなる研究が必要である。
培養細胞におけるSMN2の選択的スプライシングの修正はまた、治療剤としての合成核酸を使用することにより達成されている:(i)SMN2プレmRNAにおける配列因子をターゲットとし、スプライシング反応の結果を全長SMN2mRNAの生成へとシフトさせるアンチセンスオリゴヌクレオチド(Passini et al., Sci. Transl. Med., 2011, 3:72ra18; and, Hua et al., Nature, 2011, 478:123)、および(ii)スプライシングにおいて変異断片を置換する完全な機能性RNA配列を提供し、全長SMN1mRNAを生成するトランススプライシングRNA分子(Coady and Lorson, J Neurosci., 2010, 30:126)。
探究中の他の方法としては、Smnレベルを増加させる、残りのSmnの機能を増強する、またはSmnの喪失を補う薬剤を探すことが挙げられる。アミノグリコシドは、異常な終止コドンを翻訳において読み通すことを促進することによって、SMN2Δ7mRNAから産生された安定したSmnの発現を促進することが示されているが、中枢神経系への浸透が乏しく、繰り返し投与した場合毒性を有する。アクラルビシン等の化学療法薬は、細胞培養物においてSmnを増加させることが示されている;しかしながら、当該薬剤の毒性プロファイルが、SMA患者における長期的使用を妨げている。SMAの治療のため臨床研究中のいくつかの薬剤は、SMN2遺伝子から転写されるRNAの全量を増加させることを意図して、ヒストン脱アセチル化酵素(「HDAC」)阻害剤(例えば、ブチラート、バルプロ酸、およびヒドロキシウレア)、およびmRNAスタビライザー(Repligen製のmRNAデキャッピング阻害剤RG3039)等の転写活性化因子を含んでいる。しかしながら、HDAC阻害剤またはmRNAスタビライザーの使用は、SMAの根本的な原因に対処しておらず、その結果、ヒトにおける潜在的な安全の問題とともに、転写および遺伝子発現の全体的な増加をもたらし得る。
他の方法において、オレソキシム等の神経保護剤が研究のために選択されている。当該戦略は、SMAの治療のために機能的なSmnを産生することを目的としたものではないが、代わりにSmn欠損型運動ニューロンを神経変性から保護するために検討されている。
SMN2遺伝子から転写されたRNAへのSMNのエクソン7の挿入を増加する化合物を同定するために設計されたシステム、ならびにそれによって同定された特定のベンゾオキサゾール化合物およびベンズイソオキサゾール化合物が国際出願番号PCT/US2009/003238(出願日:2009年5月27日、国際公開番号WO2009/151546および米国公開番号US2011/0086833として公開されている)に記載されている。SMN2Δ7mRNAから安定化されたSmnタンパク質を産生する化合物を同定するために設計されたシステム、および、それによって同定された特定のイソインドリノン化合物が、国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236および米国公開番号US2011/0172284として公開されている)に記載されている。上述の文献のそれぞれは、全ての目的のためにその全体が本明細書において組み込まれる。
本明細書において参照される全ての他の文献は、あたかも完全に本明細書において説明されたかのように、参照によって本願に組み込まれる。
SMAの遺伝的な根拠および病理生態学的研究の理解は前進しているにもかかわらず、最も悲惨な幼児期の神経系疾患の一つである脊髄性筋萎縮症の経過を変化させる化合物を同定する必要が残っている。
〔概要〕
一局面において、本明細書では、式(I)の化合物、
または、当該化合物の一形態が提供される。上記w
1、w
2、R
aおよびR
bは本明細書において定義されている通りである。一実施形態において、本明細書では、式(I)の化合物または当該化合物の一形態、および薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物が提供される。特定の実施形態において、本明細書では、式(I)の化合物もしくは当該化合物の一形態、または脊髄性筋萎縮症(SMA)を治療するためのそれらの薬学的組成物が提供される。
SMAは、SMN1遺伝子の欠失または変異により、SMN欠損運動ニューロンの選択的変性がもたらされることによって引き起こされる。ヒト被験体はSMN2遺伝子のいくつかのコピーを保持しているものの、SMN2から発現された少量の機能性Smnタンパク質は、SMN1遺伝子から発現されているSmnの喪失を十分に補っていない。本明細書に記載される上記化合物、その組成物およびそれらの利用は、部分的には、式(I)の化合物がSMN2ミニ遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を増加させるという出願人による発見に基づいている。当該ミニ遺伝子は、SMN2転写産物の大部分におけるエクソン7の喪失をもたらすSMN2のエクソン7の選択的スプライシング反応を再現する。そのため、式(I)の化合物または当該化合物の一形態は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節するために使用され得る。出願人はまた、式(I)の化合物がSMN1ミニ遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を増加させることを見出した。そのため、式(I)の化合物または当該化合物の一形態は、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を調節するために使用され得る。
特定の実施形態において、本明細書では、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節するために使用され得る式(I)の化合物または当該化合物の一形態が提供される。別の特定の実施形態において、本明細書では、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を調節するために使用され得る式(I)の化合物または当該化合物の形態が提供される。さらに別の特定の実施形態において、本明細書では、SMN1遺伝子およびSMN2遺伝子のそれぞれから転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7およびSMN2のエクソン7の挿入を調節するために使用され得る式(I)の化合物または当該化合物の一形態が提供される。
別の局面において、本明細書では、SMAを治療するための式(I)の化合物または当該化合物の一形態が提供される。特定の実施形態において、本明細書では、治療を必要としているヒト被験体においてSMAを治療するための方法であって、当該被験体へ式(I)の化合物または当該化合物の一形態の有効量を投与する工程を含んでいる方法が提供される。式(I)の化合物または当該化合物の一形態は、好ましくは、薬学的組成物中にてヒト被験体へ投与される。別の特定の実施形態において、本明細書では、式(I)の化合物または当該化合物の一形態の使用であって、当該化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する使用を提供する。理論によって制限されることなく、式(I)の化合物は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進し、且つ、SMN2遺伝子から産生されるSmnタンパク質のレベルを増加させ、それゆえに、治療を必要としているヒト被験体においてSMAを治療するために使用され得る。
別の局面において、本明細書では、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号2、9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)、ならびに当該プライマーおよび/またはプローブの使用が提供される。特定の実施形態において、本明細書では、配列番号1、2、3、7、8、9、10、11、12または13を含む単離されたヌクレオチド配列が提供される。別の特定の実施形態において、本明細書では、実質的に配列番号1、2、3、7、8、9、10、11、12または13からなる単離されたヌクレオチド配列が提供される。別の特定の実施形態において、本明細書では、配列番号1、2、3、7、8、9、10、11、12または13からなる単離されたヌクレオチド配列が提供される。
特定の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7を含まないmRNAの量は、本明細書に開示されているように、SMAのバイオマーカーとして使用され得る。一実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量は、本明細書に開示されているように、化合物を用いて患者を治療するためのバイオマーカーとして使用され得る。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量は、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7を含まないmRNAの量と同様に、本明細書に開示されているように、化合物を用いて患者を治療するためのバイオマーカーとして使用され得る。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
これらの実施形態に従えば、後述のSMNプライマーおよび/またはSMNプローブは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、または含まないmRNAの量を評価および/または定量するために、PCR(例えばqPCR)、ローリングサークル増幅法およびRT−PCR(例えばエンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)等のアッセイにおいて使用され得る。
特定の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号2、9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、化合物(例えば、式(I)の化合物または当該化合物の一形態)が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。
特定の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号2、9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、化合物(例えば、式(I)の化合物または当該化合物の一形態)が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。
特定の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号2、9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、化合物(例えば、式(I)の化合物または当該化合物の一形態)が、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。
別の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号7、11もしくは13、および/もしくは、配列番号9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、患者のサンプルにおける、SMN2遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量をモニタリングするために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
別の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号7、11もしくは13、および/もしくは、配列番号9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量をモニタリングするために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
別の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号7、11もしくは13、および/もしくは、配列番号9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量をモニタリングするために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
別の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、化合物(例えば、式(I)の化合物または当該化合物の一形態)に対する患者の応答をモニタリングするために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)本明細書または国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)もしくは米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN2ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、PCR、エンドポイントRT−PCR、qPCRまたはローリングサークル増幅法のために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプライマー(例えば、配列番号1および/または2)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)または米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN1ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、PCR、エンドポイントRT−PCR、qPCRまたはローリングサークル増幅法のために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプライマー(例えば、配列番号1および/または2)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)本明細書または国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)もしくは米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN2ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロットのために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)または米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN1ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロットのために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)本明細書または国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)もしくは米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN2ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロットのために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプライマー(例えば、配列番号1および/または2)および/または本明細書に記載のプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)または米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN1ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロットのために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプライマー(例えば、配列番号1および/または2)および/または本明細書に記載のプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の局面において、本明細書では、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号2、9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)を含んでいるキット、および、その利用が提供される。
〔図面の簡単な説明〕
図1は、生物学的実施例1にて参照され、SMN2ミニ遺伝子コンストラクトの模式図であり、2つの選択的にスプライシングされたmRNA転写産物を特徴としている。核の残基48の後にSMN2のエクソン7へと付加されたヌクレオチドは、文字「A」によって示されており、アデニン、シトシンまたはチミンであり得る。エクソン8において生成された1つ以上の終止コドンの存在は「終止」によって示されている。
図2は、生物学的実施例1にて参照され、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトに由来するミニ遺伝子のDNA配列(配列番号21)を提供する(図2a)。図2bに示されているように、以下のサブ配列が見出される:
1−70:5’UTR(deg);
71−79:エクソン6:開始コドンおよびBamHIサイト(atgggatcc);
80−190:エクソン6;
191−5959:イントロン6;
5960−6014:エクソン7およびA挿入(6008位)
6015−6458:イントロン7;
6459−6481:エクソン8の一部;
6482−8146:BamHIサイト(5’側の配列)、コドン2によって開始されるルシフェラーゼをコードする配列(開始コドンを有していない)、NotIサイト(3’側の配列)、TAA終止コドン;および、
8147−8266:3’UTR(deg)。
図3は、生物学的実施例2にて参照され、化合物35(図3a)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞および化合物626(図3b)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞における、SMN2ミニ遺伝子の選択的スプライシングの修正を示している。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、逆転写定量PCR(RT−qPCR)を用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図4は、生物学的実施例3にて参照され、化合物35(図4a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物626(図4b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−qPCRを用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図5は、生物学的実施例4にて参照され、化合物35(図5a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物626(図5b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAは、逆転写−エンドポイントPCR(RT−PCR)を用いて増幅され、PCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。
図6は、生物学的実施例5にて参照され、10mg/kgの化合物35(図6a)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物626(図6b)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルの脳および筋肉組織中の(SMN2遺伝子およびハイブリッドマウスSmn1−SMN2遺伝子の両方における)SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−PCRを用いて定量され、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量を合わせて1とし、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量の割合を計算した。
図7は、生物学的実施例6にて参照され、10mg/kgの化合物35(図7a)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物626(図7b)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルの脳および筋肉組織中の(SMN2遺伝子およびハイブリッドマウスSmn1−SMN2遺伝子の両方における)SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAは、RT−PCRを用いて増幅された。PCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。GAPDHローディングコントロールが化合物626に対して示されている。
図8は、生物学的実施例7にて参照され、化合物35(図8a)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞および化合物626(図8b)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞における、Smnタンパク質の発現の、投与量に依存した増加を示している。
図9は、生物学的実施例8にて参照され、化合物35(図9a)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞および化合物626(図9b)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞における、核スペックル数(gems)の増加を示している。スペックルは、蛍光顕微鏡を用いて計数した。化合物を用いて処理したサンプル中のスペックルの数は、媒体を用いて処理したサンプル中のスペックルの数に対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図10は、生物学的実施例9にて参照され、化合物35(図10a)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物626(図10b)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞から生成されたiPS細胞から生成された運動ニューロンにおける、Smnタンパク質の発現の増加(黒い丸)を示している。Smnタンパク質のレベルは、Smn免疫染色法および共焦点蛍光顕微鏡を用いて定量した。化合物を用いて処理したサンプル中のSmnタンパク質のレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図11は、生物学的実施例11にて参照され、10mg/kgの化合物35を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物626を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルの組織中(脳:図11a;脊髄:図11b;および筋肉:図11c)のSmnタンパク質の発現の増加を示している。
図12は、生物学的実施例12にて参照され、指定の投与量の化合物35を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび指定の投与量の化合物626を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの組織中(脳:図12aおよび図12b;脊髄:図12cおよび図12d;ならびに筋肉:図12eおよび図12f)のSmnタンパク質の発現における、投与量に依存した増加を示している。
図13は、生物学的実施例13にて参照され、化合物35(図13a)を用いて出生後66日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物626(図13b)を用いて出生後76日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの体重の差異を示している。
図14は、生物学的実施例14にて参照され、化合物35を用いて処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの立ち直り反射の改善を示している。
図15は、生物学的実施例15にて参照され、化合物35(図15a)を用いて処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物626(図15b)を用いて処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの生存率の改善を示している。
図16は、生物学的実施例15にて参照され、化合物35を用いて出生後47〜55日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデル(P47−55)、および、化合物626を用いて出生後68日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデル(P68)の組織中(脳:図16a;および筋肉:図16b)のSmnタンパク質の発現における、媒体を用いて処理した、年齢が一致したヘテロ接合のマウスと比較した増加を示している。
〔詳細な説明〕
本明細書では、式(I)の化合物、
ここで、w1およびw2は、C−R1またはC−R2であり、w1がC−R1である場合にw2はC−R2であるという条件、またはw1がC−R2である場合にw2はC−R1であるという条件にて、w1およびw2の一方はC−R1かつ他方はC−R2であり、
R1は、C1−8アルキル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、アミノ−C2−8アルケニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルケニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルケニル、アミノ−C2−8アルキニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルキニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルキニル、ハロ−C1−8アルキル−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルコキシ、ヘテロシクリル−アミノ、(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−オキシ、ヘテロシクリル−カルボニル、ヘテロシクリル−カルボニル−オキシ、アリール−C1−8アルキル−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−8アルキル、ヘテロアリール−C1−8アルコキシ、ヘテロアリール−アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、または(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキルであり、
ここで、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、または3つのR3置換基、かつ1つの追加の任意のR4置換基によって、任意に置換されており、
あるいは、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、3つ、または4つのR3置換基によって任意に置換されており、
R2は、アリール、アリール−アミノ、アリール−アミノ−カルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、またはヘテロアリール−アミノであり、
ここで、アリール、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、または3つのR6置換基、および、1つの追加の任意のR7置換基によって、任意に置換されており、
Raは、各場合において独立して、水素、ハロゲン、またはC1−8アルキルから選択され、
Rbは、水素、ハロゲン、C1−8アルキル、またはC1−8アルコキシであり、
R3は、各場合において独立して、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−カルボニル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−カルボニル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−カルボニル−アミノ、C1−8アルコキシ−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、または(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノから選択され、
R4は、C3−14シクロアルキル、C3−14シクロアルキル−C1−8アルキル、C3−14シクロアルキル−アミノ、アリール−C1−8アルキル、アリール−C1−8アルコキシ−カルボニル、アリール−スルホニルオキシ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、ここで、C3−14シクロアルキル、アリール、およびヘテロシクリルの各場合は、1つ、2つ、または3つのR5置換基によって任意に置換されており、
R5は、各場合において独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、またはC1−8アルキル−チオから選択され、
R6は、各場合において独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、ハロ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、またはC1−8アルキル−チオから選択され、かつ、
R7は、C3−14シクロアルキル、C3−14シクロアルキル−オキシ、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
〔実施形態〕
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、C1−8アルキル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、アミノ−C2−8アルケニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルケニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルケニル、アミノ−C2−8アルキニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルキニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルキニル、ハロ−C1−8アルキル−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルコキシ、ヘテロシクリル−アミノ、(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−オキシ、ヘテロシクリル−カルボニル、ヘテロシクリル−カルボニル−オキシ、アリール−C1−8アルキル−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−8アルキル、ヘテロアリール−C1−8アルコキシ、ヘテロアリール−アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、または(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキルであり、ここで、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施例において、R1は、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、アミノ−C2−8アルケニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルケニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルケニル、アミノ−C2−8アルキニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルキニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルキニル、ハロ−C1−8アルキル−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)2−アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルコキシ、ヘテロシクリル−アミノ、(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−オキシ、ヘテロシクリル−カルボニル、ヘテロシクリル−カルボニル−オキシ、アリール−C1−8アルキル−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−8アルキル、ヘテロアリール−C1−8アルコキシ、ヘテロアリール−アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、または(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキルであり、ここで、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、1,4−ジアゼパニル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、(3aR,6aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(2H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(2H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−(1H)−イル、(3aR,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−(1H)−イル、オクタヒドロ−5H−ピロロ[3,2−c]ピリジニル、オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、(4aR,7aR)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、(4aS,7aS)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(7R,8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aR)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aS)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aR)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(2H)−オン、オクタヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、(1R,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エニル,(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エニル、9−アザビシクロ[3.3.1]ノニル、(1R,5S)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノニル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクチル、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクチル、(1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクチル、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノニル、アザスピロ[3.3]ヘプチル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプチル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノニル、5,8−ジアザスピロ[3.5]ノニル、2,7−ジアザスピロ[4.4]ノニル、または6,9−ジアザスピロ[4.5]デシルから選択されるヘテロシクリルであり、ここで、ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、アゼチジン−1−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、1,4−ジアゼパン−1−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−1(2H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−1(2H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−5(1H)−イル、(3aR,6aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−5(1H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル、(3aR,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル、オクタヒドロ−5H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−5−イル、オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aR,7aR)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aS,7aS)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン、(7R,8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aR)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aS)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aR)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、オクタヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、(1R、5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−3−イル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−3−イル、9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル、(1R,5S)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル、(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]オクタ−2−イル、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、(1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナ−4−イル、アザスピロ[3.3]ヘプタ−2−イル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタ−2−イル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナ−7−イル、5,8−ジアザスピロ[3.5]ノナ−8−イル、2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナ−2−イルまたは6,9−ジアザスピロ[4.5]デカ−9−イルから選択されるヘテロシクリルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、(3aS,6aS)−1−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−5(1H)−イル、(3aS,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−1(2H)−イル、(3aR、6aR)−1−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−5(1H)−イル、(3aR,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル、(3aR,6aS)−5−(2−ヒドロキシエチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル、(3aR,6aS)−5−エチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル、(4aR,7aR)−1−メチルオクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aR,7aR)−1−エチルオクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aR,7aR)−1−(2−ヒドロキシエチル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aS,7aS)−1−メチルオクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aS,7aS)−1−(2−ヒドロキシエチル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(7R,8aS)−7−ヒドロキシヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aS)−8a−メチルオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aR)−8a−メチルオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(1R,5S,6s)−6−(ジメチルアミノ)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル、(1R,5S)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル、(3−エキソ)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル、(1R,5S)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル、(1S,4S)−5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルまたは(1S,4S)−5−エチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルから選択される置換されたヘテロシクリルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルは、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリルまたはピロリジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、モルホリン−4−イル−メチル、モルホリン−4−イル−エチル、モルホリン−4−イル−プロピル、ピペリジン−1−イル−メチル、ピペラジン−1−イル−メチル、ピペラジン−1−イル−エチル、ピペラジン−1−イル−プロピル、ピペラジン−1−イル−ブチル、イミダゾール−1−イル−メチル、イミダゾール−1−イル−エチル、イミダゾール−1−イル−プロピル、イミダゾール−1−イル−ブチル、ピロリジン−1−イル−メチル、ピロリジン−1−イル−エチル、ピロリジン−1−イル−プロピルまたはピロリジン−1−イル−ブチルから選択されるヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−C1−8アルコキシであり、上記ヘテロシクリルは、ピロリジニル、ピペリジニルまたはモルホリニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ピロリジン−2−イル−メトキシ、ピロリジン−2−イル−エトキシ、ピロリジン−1−イル−メトキシ、ピロリジン−1−イル−エトキシ、ピペリジン−1−イル−メトキシ、ピペリジン−1−イル−エトキシ、モルホリン−4−イル−メトキシまたはモルホリン−4−イル−エトキシから選択されるヘテロシクリル−C1−8アルコキシであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−アミノであり、上記ヘテロシクリルは、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、9−アザビシクロ[3.3.1]ノニルまたは(1R,5S)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、アゼチジン−3−イル−アミノ、ピロリジン−3−イル−アミノ、ピペリジン−4−イル−アミノ、9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル−アミノ、(1R,5S)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル−アミノ、9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル−アミノ、(3−エキソ)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル−アミノまたは(1R,5S)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル−アミノから選択されるヘテロシクリル−アミノであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノであり、上記ヘテロシクリルは、ピロリジニルまたはピペリジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、(ピロリジン−3−イル)(メチル)アミノまたは(ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノから選択される(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルは、テトラヒドロフラニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、3−(テトラヒドロフラン−3−イル−アミノ)プロピルから選択されるヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルは、テトラヒドロフラニル、チエニルまたはピリジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、3−[(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)アミノ]プロピル、3−[(チオフェニル−3−イルメチル)アミノ]プロピル、3−[(ピリジン−2−イルメチル)アミノ]プロピルまたは3−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]プロピルから選択されるヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−オキシであり、上記ヘテロシクリルは、ピロリジニルまたはピペリジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ピロリジン−3−イル−オキシまたはピペリジン−4−イル−オキシから選択されるヘテロシクリル−オキシであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−カルボニルであり、上記ヘテロシクリルは、ピペラジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ピペラジン−1−イル−カルボニルから選択されるヘテロシクリル−カルボニルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−カルボニル−オキシであり、上記ヘテロシクリルは、ピペラジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ピペラジン−1−イル−カルボニル−オキシから選択されるヘテロシクリル−カルボニル−オキシであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記アリールは、フェニルから選択され、上記アリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、3−(ベンジルアミノ)プロピルから選択されるアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記アリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロアリールであり、上記ヘテロアリールは、ピリジニルから選択され、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ピリジン−4−イルから選択されるヘテロアリールであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロアリール−C1−8アルキルであり、上記ヘテロアリールは、1H−イミダゾリルから選択され、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、1H−イミダゾール−1−イル−メチルから選択されるヘテロアリールであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノであり、上記ヘテロアリールは、ピリジニルから選択され、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、(ピリジン−3−イル−メチル)(メチル)アミノから選択される(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロアリールは、チエニルまたはピリジニルから選択され、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、チエン−3−イル−メチル−アミノ−プロピル、ピリジン−2−イル−メチル−アミノ−プロピル、ピリジン−3−イル−メチル−アミノ−プロピルまたはピリジン−4−イル−メチル−アミノ−プロピルから選択されるヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−カルボニル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−カルボニル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−カルボニル−アミノ、C1−8アルコキシ−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノまたは(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−カルボニル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノまたは(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、エチル、プロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、トリハロ−メチル、ジハロ−メチル、ハロ−メチル、トリハロ−エチル、ジハロ−エチル、ハロ−エチル、トリハロ−プロピル、ジハロ−プロピルまたはハロ−プロピルから選択されるハロ−C1−8アルキルであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、トリハロ−メチル、ジハロ−メチル、ハロ−メチル、トリハロ−エチル、ジハロ−エチル、トリハロ−プロピルまたはジハロ−プロピルから選択されるハロ−C1−8アルキルであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、ヒドロキシ−メチル、ヒドロキシ−エチル、ヒドロキシ−プロピル、ジヒドロキシ−プロピル、ヒドロキシ−ブチルまたはジヒドロキシ−ブチルから選択されるヒドロキシ−C1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、ヒドロキシ−メチル、ジヒドロキシ−プロピル、ヒドロキシ−ブチルまたはジヒドロキシ−ブチルから選択されるヒドロキシ−C1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、メトキシ、エトキシ、プロポキシまたはイソプロポキシから選択されるC1−8アルコキシである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、トリハロ−メトキシ、ジハロ−メトキシ、ハロ−メトキシ、トリハロ−エトキシ、ジハロ−エトキシ、ハロ−エトキシ、トリハロ−プロポキシ、ジハロ−プロポキシまたはハロ−プロポキシから選択されるハロ−C1−8アルコキシであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、メトキシ−カルボニル−アミノ、エトキシ−カルボニル−アミノ、プロポキシ−カルボニル−アミノ、イソプロポキシ−カルボニル−アミノまたはtert−ブトキシ−カルボニル−アミノから選択されるC1−8アルコキシ−カルボニル−アミノである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択されるC3−14シクロアルキルであり、上記C3−14シクロアルキルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択されるC3−8シクロアルキルであり、上記C3−14シクロアルキルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、C3−14シクロアルキル−C1−8アルキルであり、上記C3−14シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択され、上記C3−14シクロアルキルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、C3−8シクロアルキル−C1−8アルキルであり、上記C3−8シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択され、上記C3−8シクロアルキルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、C3−14シクロアルキル−アミノであり、上記C3−14シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択され、上記C3−14シクロアルキルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、C3−8シクロアルキル−アミノであり、上記C3−8シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択され、上記C3−8シクロアルキルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、アリール−C1−8アルキル、アリール−C1−8アルコキシ−カルボニルまたはアリール−スルホニルオキシ−C1−8アルキルであり、上記アリールの各場合は、フェニルから選択され、上記アリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、アリール−C1−8アルキルまたはアリール−C1−8アルコキシ−カルボニルであり、上記アリールの各場合は、フェニルから選択され、上記アリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、1,3−ジオキサニルまたはモルホリニルから選択されるヘテロシクリルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、オキセタン−3−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、1,3−ジオキサン−5−イルまたはモルホリン−4−イルから選択されるヘテロシクリルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、ヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、ピロリジニルまたはピペリジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、ピロリジン−1−イル−C1−8アルキルまたはピペリジン−1−イル−C1−8アルキルから選択されるヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノまたはC1−8アルキル−チオから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、ヒドロキシである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、エチル、プロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、トリハロ−メチル、ジハロ−メチル、ハロ−メチル、トリハロ−エチル、ジハロ−エチル、ハロ−エチル、トリハロ−プロピル、ジハロ−プロピルまたはハロ−プロピルから選択されるハロ−C1−8アルキルであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、メトキシ、エトキシ、プロポキシまたはイソプロポキシから選択されるC1−8アルコキシである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、トリハロ−メトキシ、ジハロ−メトキシ、ハロ−メトキシ、トリハロ−エトキシ、ジハロ−エトキシ、ハロ−エトキシ、トリハロ−プロポキシ、ジハロ−プロポキシまたはハロ−プロポキシから選択されるハロ−C1−8アルコキシであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、フェニルから選択されるアリールであり、上記アリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、アリール−アミノであり、上記アリールは、フェニルから選択され、上記アリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、フェニル−アミノから選択されるアリール−アミノであり、上記アリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、アリール−アミノ−カルボニルであり、上記アリールは、フェニルから選択され、上記アリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、フェニル−アミノ−カルボニルから選択されるアリール−アミノ−カルボニルであり、上記アリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、3a,7a−ジヒドロオキサゾロ[4,5−b]ピリジニルまたは2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニルから選択されるヘテロシクリルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R2は、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルまたは2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルから選択されるヘテロシクリルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、チエニル、1H−ピラゾリル、1H−イミダゾリル、1,3−チアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、インドリル、1H−インダゾリル、2H−インダゾリル、インドリジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、1H−ベンズイミダゾリル、1,3−ベンゾチアゾリル、1,3−ベンゾオキサゾリル、9H−プリニル、フロ[3,2−b]ピリジニル、フロ[3,2−c]ピリジニル、フロ[2,3−c]ピリジニル、チエノ[3,2−c]ピリジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[1,2−a]ピリミジニル、ピロロ[1,2−a]ピラジニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、[1,3]オキサゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−c]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾリル、イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾリルまたはキノキサリニルから選択されるヘテロアリールであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R2は、チエン−2−イル、チエン−3−イル、1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−4−イル、1H−ピラゾール−5−イル、1H−イミダゾール−1−イル、1H−イミダゾール−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリミジン−4−イル、1H−インドール−3−イル、1H−インドール−4−イル、インドール−5−イル、インドール−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、2H−インダゾール−5−イル、インドリジン−2−イル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾチエン−2−イル、ベンゾチエン−3−イル、1H−ベンズイミダゾール−2−イル、1H−ベンズイミダゾール−6−イル、1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、1,3−ベンズオキサゾール−5−イル、1,3−ベンズオキサゾール−6−イル、1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、1,3−ベンゾチアゾール−5−イル、1,3−ベンゾチアゾール−6−イル、9H−プリン−8−イル、フロ[3,2−b]ピリジン−2−イル、フロ[3,2−c]ピリジン−2−イル、フロ[2,3−c]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル、チエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル、ピロロ[1,2−a]ピリミジン−7−イル、ピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル、ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、ピロロ[1,2−b]ピリダジン−6−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾール−6−イル、[1,3]オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−6−イル、イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−イル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イルまたはキノキサリン−2−イルから選択されるヘテロアリールであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R2は、4−メチルチオフェン−2−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル、1−フェニル−1H−イミダゾール−4−イル、2−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル、4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル、4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル、4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル、5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、3−フルオロピリジン−4−イル、6−フルオロピリジン−2−イル、2−クロロピリジン−4−イル、4−クロロピリジン−3−イル、5−クロロピリジン−2−イル、6−メチルピリジン−3−イル、2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル、4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル、6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、4−メトキシピリジン−3−イル、6−メトキシピリジン−2−イル、2−エトキシピリジン−3−イル、6−エトキシピリジン−2−イル、6−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−2−イル、6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル、6−(メチルスルファニル)ピリジン−2−イル、6−(シクロブチルオキシ)ピリジン−2−イル、6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル、2−メチルピリミジン−4−イル、2−(プロパン−2−イル)ピリミジン−4−イル、2−シクロプロピルピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−インドール−3−イル、2−メチル−2H−インダゾール−5−イル、1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル、4−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル、5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル、4−フルオロ−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、5−フルオロ−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、4−クロロ−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、4−ヨード−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、2−メチル−1,3−ベンズオキサゾール−6−イル、4−メチル−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、4−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、7−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、4−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、7−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、4−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、5−メチルフロ[3,2−b]ピリジン−2−イル、4,6−ジメチルフロ[3,2−c]ピリジン−2−イル、5,7−ジメチルフロ[2,3−c]ピリジン−2−イル、4,6−ジメチルチエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル、2,4−ジメチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル、1−メチルピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル、3−メチルピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル、1,3−ジメチルピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル、2−メチルピロロ[1,2−b]ピリダジン−6−イル、5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、2−クロロイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、2−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、3−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、2−エチルイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、2−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾール−6−イル、6−シアノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボニトリルとも呼ばれる)、6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6,8−ジフルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、7−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、7−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−エチル−6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、7−メトキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−メトキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6−フルオロ−8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−フルオロ−6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−クロロ−6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6−メチル−8−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−シクロプロピルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、8−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、8−フルオロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル、6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル、6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル、7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル、2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−6−イル、6−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、2−メチル−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル、6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル、8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル、6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル、6−クロロ−8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル、6−メチル−8−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イルまたは8−(メチルスルファニル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イルから選択されるヘテロアリールである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、ヘテロアリールであり、上記ヘテロアリールは、ピリジニルまたはピリミジニルから選択され、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R2は、ピリジン−2−イル−アミノ、ピリジン−3−イル−アミノまたはピリミジン−2−イル−アミノから選択されるヘテロアリールであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意に置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルキル)2−アミノまたはC1−8アルキル−チオから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、エチル、プロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、エテニル、アリルまたはブタ−1,3−ジエニルから選択されるC2−8アルケニルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、エテニルまたはアリルから選択されるC2−8アルケニルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、トリハロ−メチル、ジハロ−メチル、ハロ−メチル、トリハロ−エチル、ジハロ−エチル、ハロ−エチル、トリハロ−プロピル、ジハロ−プロピルまたはハロ−プロピルから選択されるハロ−C1−8アルキルであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、ヒドロキシ−メチル、ヒドロキシ−エチル、ヒドロキシ−プロピル、ジヒドロキシ−プロピル、ヒドロキシ−ブチルまたはジヒドロキシ−ブチルから選択されるヒドロキシ−C1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、ヒドロキシ−メチル、ジヒドロキシ−プロピル、ヒドロキシ−ブチルまたはジヒドロキシ−ブチルから選択されるヒドロキシ−C1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、メトキシ、エトキシ、プロポキシまたはイソプロポキシから選択されるC1−8アルコキシである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、トリハロ−メトキシ、ジハロ−メトキシ、ハロ−メトキシ、トリハロ−エトキシ、ジハロ−エトキシ、ハロ−エトキシ、トリハロ−プロポキシ、ジハロ−プロポキシまたはハロ−プロポキシから選択されるハロ−C1−8アルコキシであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、C3−14シクロアルキル、C3−14シクロアルキル−オキシ、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールであり、上記C3−14シクロアルキルは、シクロプロピルまたはシクロブトキシから選択され、上記アリールは、フェニルから選択され、上記ヘテロシクリルは、ピロリジニルまたは1,2,3,6−テトラヒドロピリジニルから選択され、上記ヘテロアリールは、チエニルまたはピリジニルから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、C3−14シクロアルキルまたはC3−14シクロアルキル−オキシであり、上記C3−14シクロアルキルの各場合は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、C3−8シクロアルキルまたはC3−8シクロアルキル−オキシであり、上記C3−8シクロアルキルの各場合は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、フェニルから選択されるアリールである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、ピロリジニルまたは1,2,3,6−テトラヒドロピリジニルから選択されるヘテロシクリルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、ピロリジン−1−イルまたは1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イルから選択されるヘテロシクリルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、チエニルまたはピリジニルから選択されるヘテロアリールである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、ピリジニルから選択されるヘテロアリールである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、チエン−2−イルまたはピリジン−2−イルから選択されるヘテロアリールである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、ピリジン−2−イルから選択されるヘテロアリールである。
式(I)の化合物の一実施形態において、当該化合物は、式(Ia)もしくは式(Ib)から選択される、
またはその一形態であり、ここで、全ての可変部分は先に定義されたとおりである。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1がC−R1であり、w2がC−R2であり、R1が(メチル)2−アミノから選択され、R2が任意に1つのR6置換基によって置換されているベンゾチアゾール−2−イルである場合、R6はクロロ以外である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1がC−R1であり、w2がC−R2であり、R1が(メチル)2−アミノまたは(2−フルオロ−エチル)(メチル)アミノから選択される場合、R2は1つ、2つまたは3つのR6置換基によって置換されており、1つの追加の任意のR7置換基によって置換されているベンゾチアゾール−2−イルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1がC−R1であり、w2がC−R2であり、R1が、メチル、2−フルオロ−エチル、2−ヒドロキシ−エチルもしくは3−ヒドロキシ−プロピルから選択される1つのR3置換基;3−(4−メチル−フェニル−スルフォニルオキシ)−プロピルから選択される1つのR4置換基によって置換されているピペラジン−1−イルである場合、R2は1つ、2つまたは3つのR6置換基によって置換されており、1つの追加の任意のR7置換基によって置換されているベンゾチアゾール−2−イルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1がC−R1であり、w2がC−R2であり、R1が、2−フルオロ−エチルから選択される1つのR3置換基によって置換されているピペラジン−1−イルであり、R2が、任意に1つのR6置換基によって置換されているイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルである場合、R6はクロロ以外である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1がC−R1であり、w2がC−R2であり、R1が、(2−フルオロ−エチル)(メチル)アミノであり、R2が、任意に1つのR7置換基によって置換されている[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルである場合、R7はチエン−2−イル以外である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1がC−R1であり、w2がC−R2であり、R1が、3−フルオロ−プロピルから選択される1つのR3置換基によって置換されているピペラジン−1−イルであり、R2が、任意に2つのR6置換基によって置換されvるチアゾール−2−イルである場合、R6は同時にメチルおよびブタ−1,3−ジエニルにはならない。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1がC−R1であり、w2がC−R2であり、R1が、メチル−アミノまたは(メチル)2−アミノから選択される場合、R2は、1つ、2つまたは3つのR6置換基によって置換されており、1つの追加の任意のR7置換基によって置換されているベンゾオキサゾール−2−イルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1がC−R1であり、w2がC−R2であり、R1が、(メチル)2−アミノから選択され、R2が任意に1つのR6置換基によって置換されているベンゾオキサゾール−2−イルである場合、R6はクロロ以外である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1がC−R1であり、w2がC−R2であり、R1が、メチルから選択される1つのR3置換基によって置換されているピペラジン−1−イルである場合、R2は、1つ、2つまたは3つのR6置換基によって置換されており、1つの追加の任意のR7置換基によって置換されているベンゾオキサゾール−2−イルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1がC−R1であり、w2がC−R2であり、R1が、(メチル)2−アミノから選択される場合、R2は、1つ、2つまたは3つのR6置換基によって置換されており、1つの追加の任意のR7置換基によって置換されている1H−ベンゾイミダゾール−2−イルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1がC−R1であり、w2がC−R2であり、R1が、(メチル)2−アミノから選択され、R2が、1つのR6置換基によって置換されている1H−ベンゾイミダゾール−2−イルである場合、R6はメチル以外である。
特定の実施形態において、式(I)の化合物は、以下のもの以外である:
3−ベンゾチアゾール−2−イル−7−[4−(2−フルオロ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−クロメン−2−オン、
3−ベンゾチアゾール−2−イル−7−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−クロメン−2−オン、
3−(6−クロロ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−7−[4−(2−フルオロ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−クロメン−2−オン、
3−ベンゾチアゾール−2−イル−7−[4−メチル−ピペラジン−1−イル]−クロメン−2−オン、
3−ベンゾチアゾール−2−イル−7−[(2−フルオロ−エチル)−メチル−アミノ]−クロメン−2−オン、
7−[(2−フルオロ−エチル)−メチル−アミノ]−3−(5−チオフェン−2−イル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−クロメン−2−オン、
3−(4−ブタ−1,3−ジエニル−5−メチル−チアゾール−2−イル)−7−[4−(3−フルオロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−クロメン−2−オン、
トルエン−4−スルホン酸3−[4−(3−ベンゾチアゾール−2−イル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)−ピペラジン−1−イル]−プロピルエステル、
3−ベンゾチアゾール−2−イル−7−[4−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−クロメン−2−オン、
3−ベンゾチアゾール−2−イル−7−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−クロメン−2−オン、
7−ジメチルアミノ−3−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−クロメン−2−オン、
3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−7−ジメチルアミノ−クロメン−2−オン、
3−(6−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−7−ジメチルアミノ−クロメン−2−オン、
3−ベンゾチアゾール−2−イル−7−ジメチルアミノ−クロメン−2−オン、
3−ベンゾオキサゾール−2−イル−7−ジメチルアミノ−クロメン−2−オン、
3−ベンゾオキサゾール−2−イル−7−メチルアミノ−クロメン−2−オン、および、
3−(5−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−7−ジメチルアミノ−クロメン−2−オン。
さらに、本明細書において、式(I)の化合物、
ここで、w1およびw2は、C−R1またはC−R2であり、w1がC−R1である場合にw2はC−R2であるという条件、またはw1がC−R2である場合にw2はC−R1であるという条件にて、w1およびw2の一方はC−R1かつ他方はC−R2であり、
R1は、アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、アミノ−C2−8アルケニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルケニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルケニル、アミノ−C2−8アルキニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルキニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルキニル、ハロ−C1−8アルキル−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)2−アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルコキシ、ヘテロシクリル−アミノ、(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−オキシ、ヘテロシクリル−カルボニル、ヘテロシクリル−カルボニル−オキシ、アリール−C1−8アルキル−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−8アルキル、ヘテロアリール−C1−8アルコキシ、ヘテロアリール−アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、または(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキルであり、
ここで、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、または3つのR3置換基、および、1つの追加の任意のR4置換基によって、任意に置換されており、
あるいは、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、3つ、または4つのR3置換基によって任意に置換されており、
R2は、アリール、アリール−アミノ、アリール−アミノ−カルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、またはヘテロアリール−アミノであり、
ここで、アリール、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールの各場合は1つ、2つ、または3つのR6置換基、および、1つの追加の任意のR7置換基によって、任意に置換されており、
Raは、各場合において独立して、水素、ハロゲン、またはC1−8アルキルから選択され、
Rbは、水素、ハロゲン、C1−8アルキル、またはC1−8アルコキシであり、
R3は、各場合において独立して、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−カルボニル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−カルボニル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−カルボニル−アミノ、C1−8アルコキシ−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、または(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノから選択され、
R4は、C3−14シクロアルキル、C3−14シクロアルキル−C1−8アルキル、C3−14シクロアルキル−アミノ、アリール−C1−8アルキル、アリール−C1−8アルコキシ−カルボニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、ここで、C3−14シクロアルキル、アリール、およびヘテロシクリルの各場合は、1つ、2つ、または3つのR5置換基によって任意に置換されており、
R5は、各場合において独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、またはC1−8アルキル−チオから選択され、
R6は、各場合において独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、またはC1−8アルキル−チオから選択され、および、
R7は、C3−14シクロアルキル、C3−14シクロアルキル−オキシ、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、各場合において、独立に、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル−カルボニル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−カルボニル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−カルボニル−アミノ、C1−8アルコキシ−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノまたは(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、各場合において、独立に、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、ハロ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノまたはC1−8アルキル−チオから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、C3−14シクロアルキル、C3−14シクロアルキル−オキシ、アリールまたはヘテロシクリルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、上記化合物は、以下からなる群より選択される:
〔用語〕
上記及び本明細書の記載全体を通して使用される化学用語は、特に定義されない限り、当業者によって、以下に示す意味を有するものとして理解される。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル」は、一般的に、直鎖または分枝鎖配置中に1個から8個の炭素原子を有する飽和炭化水素基を指し、メチル、エチル、n−プロピル(プロピルまたはプロパニルとも称される)、イソプロピル、n−ブチル(ブチルまたはブタニルとも称される)、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル(ペンチルまたはペンタニルとも称される)、n−ヘキシル(ヘキシルまたはヘキサニルとも称される)、n−ヘプチル(ヘプチルまたはヘプタニルとも称される)、n−オクチルなどを含むが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、C1−8アルキルは、C1−6アルキル、C1−4アルキルなどを含むが、これらに限定されるものではない。C1−8アルキル基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「C2−8アルケニル」は、一般に、直鎖または分枝鎖配置中に2個から8個の炭素原子、及び1個以上の炭素−炭素二重結合を有する、部分的に不飽和な炭化水素基を指し、エテニル(ビニルとも称される)、アリル、プロペニル等などを含むが、これらには限定されない。いくつかの実施形態では、C2−8アルケニルは、C2−6アルケニル、C2−4アルケニルなどを含むが、これらに限定されるものではない。C2−8アルケニル基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「C2−8アルキニル」は、一般に、直鎖または分枝鎖配置中に2から8個の炭素原子、及び1個以上の炭素−炭素三重結合を有する、部分的に不飽和の炭化水素基を指し、エチニル、プロピニルなどを含むが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、C2−8アルキニルは、C2−6アルキニル、C2−4アルキニルなどを含むが、これらに限定されるものではない。C2−8アルキニル基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ」は、一般に、式:−O−C1−8アルキルで表わされる直鎖または分枝鎖配置中に1個から8個の炭素原子を有する飽和炭化水素基を意味し、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキソキシなどを含むが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、C1−8アルコキシは、C1−6アルコキシ、C1−4アルコキシなどを含むが、これらに限定されるものではない。C1−8アルコキシ基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「C3−14シクロアルキル」は、一般的に、飽和の単環式、二環式または多環式炭化水素基を指し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、1H−インダニル、インデニル、テトラヒドロ−ナフタレニルなどを含むが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、C3−14シクロアルキルは、C3−8シクロアルキル、C5−8シクロアルキル、C3−10シクロアルキルなどを含むが、これらに限定されるものではない。C3−14シクロアルキル基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「アリール」は、一般に、単環式、二環式または多環式芳香族炭素原子の環構造の基を指し、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フルオレニル、アズレニル、フェナントレニルなどを含むが、これらに限定さるものではない。アリール基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール」は、一般的に、単環式、二環式、または多環式芳香族炭素原子の環構造の基であり、構造的安定性が認められる場合に、1またはそれを上回る数の炭素原子の環メンバーが、O、S、またはN原子のような1以上のヘテロ原子で置換されたものを指し、フラニル(フリルとも称される)、チエニル(チオフェニルとも称される)、ピロリル、2H−ピロリル、3H−ピロリル、ピラゾリル、1H−ピラゾリル、イミダゾリル、1H−イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、1,3−チアゾリル、トリアゾリル(例えば、1H−1,2,3−トリアゾリル等)、オキサジアゾリル(例えば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル等)、チアジアゾリル、テトラゾリル(例えば、1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリル等)、ピリジニル(ピリジルとも称される)、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、インドリル、インダゾリル、1H−インダゾリル、2H−インダゾリル、インドリジニル、イソインドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニルとも称される)、ベンゾイミダゾリル、1H−ベンゾイミダゾリル、1,3−ベンゾチアゾリル、1,3−ベンゾキサゾリル(1,3−ベンゾオキサゾリルとも称される)、プリニル、9H−プリニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、1,3−ジアジニル、1,2−ジアジニル、1,2−ジアゾリル、1,4−ジアザナフタレニル、アクリジニル、フロ[3,2−b]ピリジニル、フロ[3,2−c]ピリジニル、フロ[2,3−c]ピリジニル、6H−チエノ[2,3−b]ピロリル、チエノ[3,2−c]ピリジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジニル、1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニル、ピロロ[1,2−a]ピリミジニル、ピロロ[1,2−a]ピラジニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、3H−イミダゾ[4,5−a]ピリジニル、[1,3]オキサゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−c]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、イミダゾ[1,1−b][1,3]チアゾリル、イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾリル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジニルなどを含むが、これらに限定さるものではない。ヘテロアリール基は、利用可能な原子価が認められている場合、本明細書に記載するように、炭素原子または窒素原子の環メンバーが置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル」は、一般的に、飽和または部分的に不飽和の、単環式、二環式、または多環式炭素原子の環構造の基であり、構造的安定性が認められる場合に、1つそれを上回る数の炭素原子の環メンバーがO、S、またはN原子のようなヘテロ原子で置換されたものを指し、オキシラニル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、トリアゾリニル、トリアゾリジニル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、チアジアゾリニル、チアジアゾリジニル、テトラゾリニル、テトラゾリジニル、ピラニル、ジヒドロ−2H−ピラニル、チオピラニル、1,3−ジオキサニル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,4−ジアゼパニル、1,3−ベンゾジオキソリル(ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルとも称される)、1,4−ベンゾジオキサニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシニルとも称される)、ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、(3aR,6aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(2H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(2H)−イル、(3aR,6aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(2H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−(1H)−イル、(3aR,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−(1H)−イル、(3aR,6aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−(1H)−イル、オクタヒドロ−5H−ピロロ[3,2−c]ピリジニル、オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、(4aR,7aR)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、(4aS,7aS)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(7R,8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aR)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aS)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aR)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(2H)−オン、オクタヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、(1R,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エニル、9−アザビシクロ[3.3.1]ノニル、(1R,5S)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノニル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクチル、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクチル、(1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクチル、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノニル、アザスピロ[3.3]ヘプチル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エニル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプチル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノニル、5,8−ジアザスピロ[3.5]ノニル、2,7−ジアザスピロ[4.4]ノニル、または6,9−ジアザスピロ[4.5]デシルなどを含むが、これらには限定されない。ヘテロシクリル基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載するように、炭素原子または窒素原子の環メンバーが置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−O−C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−O−C1−8アルキル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−O−C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−O−C1−8アルキル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−O−C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−O−C1−8アルキル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−カルボニル」は、式:−C(O)−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−カルボニル−アミノ」は、式:−NH−C(O)−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルケニル」は、式:−C2−8アルケニル−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルケニル」は、式:−C2−8アルケニル−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)[(C1−8アルキル)2−N(C1−8アルキル)2]で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルキニル」は、式:−C2−8アルキニル−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルキニル」は、式:−C2−8アルキニル−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−カルボニル」は、式:−C(0)−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−カルボニル−アミノ」は、式:−NH−C(O)−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−チオ」は、式:−S−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アミノ−C2−8アルケニル」は、式:−C2−8アルケニル−NH2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−NH2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−NH2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−NH2)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−NH2)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アミノ−C2−8アルキニル」は、式:−C2−8アルキニル−NH2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−C1−8アルコキシ−カルボニル」は、式:−C(O)−O−C1−8アルキル−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−アリール)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−アリール)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−アリール)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−アリール)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−アミノ」は、式:−NH−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−アミノ−カルボニル」は、式:−C(O)−NH−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−スルホニルオキシ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−O−S02−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ベンゾキシ−カルボニル」は、式:−C(O)O−CH2−フェニルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C3−14シクロアルキル−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−C3−14シクロアルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C3−14シクロアルキル−アミノ」は、式:−NH−C3−14シクロアルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C3−14シクロアルキル−オキシ」は、式:−O−C3−14シクロアルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ハロ」または「ハロゲン」は、一般に、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨード、を含むハロゲン原子基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ハロ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−ハロで表わされる基を指し、ここで、C1−8アルキルは、利用可能な原子価が認められている場合、部分的にまたは完全に1以上のハロゲン原子によって置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「ハロ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−ハロで表わされる基を指し、ここで、C1−8アルキルは、利用可能な原子価が認められている場合、部分的にまたは完全に1以上のハロゲン原子によって置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「ハロ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−ハロで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ハロ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−ハロ)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ハロ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−ハロ)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−ヘテロアリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−ヘテロアリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−ヘテロアリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−ヘテロアリール)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−ヘテロアリール)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−ヘテロアリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−ヘテロアリール)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−ヘテロアリール)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール−アミノ」は、式:−NH−ヘテロアリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(ヘテロシクリル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−ヘテロシクリル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−ヘテロシクリル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−ヘテロシクリル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−ヘテロシクリル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−アミノ」は、式:−NH−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−カルボニル」は、式:−C(O)−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−カルボニル−オキシ」は、式:−O−C(O)−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−オキシ」は、式:−O−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ」は、式:−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−O−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指し、ここで、C1−8アルキルは、利用可能な原子価が認められている場合、部分的にまたは完全に1以上の水酸基によって置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−OH)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−OH)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−OH)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−OH)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−OH)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−OH)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−OH)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−OH)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−OH)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)[C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−OH)2]で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル,C1−8アルキル−OH)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)[C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−OH)]で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「置換基」は、結合する原子が利用可能な原子価または共有原子価を超えないという条件で、指定された原子上の1または複数の水素原子を置き換えながら、指定された原子位置で結合されたコア分子の原子において位置的な変更が可能なことを意味し、置換の結果として安定な化合物がもたらされる。したがって、置換基及び/または変更の組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物をもたらす場合にのみ認められる。また、本明細書で記載または示すような不十分であると思われる原子価レベルを有する任意の炭素ならびにヘテロ原子は、記載または示した原子価を満たすために十分な数の水素原子を有することが前提であることに留意されたい。
本明細書の目的のために、式(I)の化合物について1以上の置換基の変更が、式(I)の化合物に組み込まれた機能性を包含する場合に、開示された化合物内の任意の位置に出現する各機能は、独立して選択することができ、必要に応じて、独立して及び/または任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「独立して選択され」または「それぞれ選択され」は、コア分子の構造において複数結合できる置換基のリストでの機能的な変更を指すものであり、各出現における置換のパターンは他の出現におけるパターンとは無関係である。さらに、本明細書で提供される化合物について、コア構造に一般的な置換基を使用することは、特定の属の範囲内に含まれる種の置換基を有する一般的な置換基の置き換えを包含するものと理解され、例えば、アリールは、独立して、フェニルまたはナフタレニル(ナフチルとも称される)等で置き換えてもよく、得られた化合物は、本明細書に記載される化合物の範囲内に含まれるものとなる。
本明細書において使用される場合、「…アリール、アリール−C1−8アルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、ここで、アリール、及びヘテロシクリルの各場合には、1つまたは2つの置換基で任意に置換されており…」のような言い回しに使われる、用語「各場合」は、アリール及びヘテロシクリルの環の各々における、並びに、アリール−C1−8アルキル及びヘテロシクリル−C1−8アルキルのアリール部分及びヘテロシクリル部分における、任意の独立した置換を含むことを意図するものである。
本明細書において使用される場合、用語「任意に置換され」は、特定の置換基の変更、グループ、基、または部分が、属の適用範囲を表しており、そして、コア分子に結合する指定の原子における1以上の水素原子を置換するために、必要に応じて独立して選択できることを意味する。
本明細書において使用される場合、用語「安定的な化合物」または「安定的な構造」は、反応混合物およびその組成から有用な純度にて単離されて有効な治療剤になるために十分に頑強である化合物を意味する。
本明細書において提供される化合物の名前は、ACD Labsにより提供されているACD Labs Index Nameソフトウェアおよび/またはCambridgeSoft(登録商標)により提供されているChemDraw Ultraソフトウェアを用いて得られた。本明細書において開示される化合物の名前が、描かれた構造と矛盾する場合は、示された化合物を定義する名前の使用よりも、示された構造が優先されるだろう。本明細書において定義される置換基の命名法は、それらの由来となる化学名とは少し異なるかもしれない。当業者は、置換基の定義が、化学名において見出される基を含むことを意図していることを認識するだろう。
用語「SMN」は、本明細書において他に特定されない限り、ヒトSMN1遺伝子、DNAもしくはRNA、および/またはヒトSMN2遺伝子、DNAもしくはRNAを指す。特定の実施形態において、用語「SMN1」は、ヒトSMN1遺伝子、DNAもしくはRNAを指す。別の特定の実施形態において、用語「SMN2」は、ヒトSMN2遺伝子、DNAもしくはRNAを指す。
ヒトSMN1およびSMN2遺伝子に対する核酸配列が当該分野において知られている。ヒトSMN1の核酸配列については、例えばGenBankアクセッション番号DQ894095、NM_000344、NM_022874、およびBC062723を参照されたい。ヒトSMN2の核酸配列については、例えばNM_022875、NM_022876、NM_022877、NM_017411、DQ894734 (Life Technologies, Inc. (以前のInvitrogen), Carlsbad, Calif.)、BC000908、BC070242、CR595484、CR598529、CR609539、U21914、およびBC015308を参照されたい。
SMN1遺伝子は、ヒト第5染色体のフォワードストランド上の約70,220,768ヌクレオチドから約70,249,769ヌクレオチドに見出され得る。ヒト第5染色体上のSMN1のエクソン6、7および8、ならびにイントロン6および7のおよその位置は、以下の通りである:
70,241,893から70,242,003 エクソン6;
70,242,004から70,247,767 イントロン6;
70,247,768から70,247,821 エクソン7;
70,247,822から70,248,265 イントロン7;および、
70,248,266から70,248,839 エクソン8。
SMN2遺伝子は、ヒト第5染色体のフォワードストランド上の約69,345,350ヌクレオチドから約69,374,349ヌクレオチドに見出され得る。
ヒト第5染色体上のSMN2のエクソン6、7および8、ならびにイントロン6および7のおよその位置は、以下の通りである:
69,366,468から69,366,578 エクソン6;
69,366,579から69,372,347 イントロン6;
69,372,348から69,372,401 エクソン7;
69,372,402から69,372,845 イントロン7;および、
69,372,846から69,373,419 エクソン8。
特定の実施形態において、SMN1のエクソン6、7および8、ならびにイントロン6および7に対して上述のように示されたヌクレオチド配列は、本明細書に記載のSMN1ミニ遺伝子核酸コンストラクトにおいて使用される。他の特定の実施形態において、本明細書において提供される実施例中のSMN2のエクソン6、7および8、ならびにイントロン6および7のヌクレオチド配列は、本明細書に記載のSMN2ミニ遺伝子核酸コンストラクトにおいて使用される。
用語「Smn」または「Smnタンパク質」は、本明細書において他に特定されない限り、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子のエクソン1〜7によってコードされるアミノ酸残基を含んでいるヒトSmnタンパク質を指す。特定の実施形態において、Smnタンパク質は、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおいて安定的および機能的である。別の特定の実施形態において、Smnタンパク質は、ヒトSMN1遺伝子および/またはヒトSMN2遺伝子によってコードされる全長タンパク質である。別の特定の実施形態において、Smnタンパク質は、GenBankアクセッション番号NP_000335、AAC50473.1、AAA66242.1、またはNP_059107にて見出されるアミノ酸配列を有する。
本明細書において使用される場合、用語「SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する」および類似の用語は、本明細書において他に特定されない限り、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおける、SMN2遺伝子から転写された成熟したmRNAへの、SMN2のエクソン7の完全な無傷の、切断されていない配列の挿入(すなわち、全長SMN2mRNAの産生をもたらす)を指し、例えば、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおいて、レベルが増加したSmnタンパク質がSMN2遺伝子から産生されること;または、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおいて、発現が増加した安定的かつ機能的なSmnタンパク質がSMN2遺伝子から産生されること;または、当業者に公知の方法によって評価された場合に、ミニ遺伝子によってコードされる融合タンパク質の発現がin vitroにおいて増加すること;または、Smnタンパク質を必要とする被験体(例えば、SMAの動物モデルまたはヒト被験体)においてSMN2遺伝子から産生されたSmnタンパク質の発現が増加することを指す。
本明細書において使用される場合、用語「SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する」および類似の用語は、本明細書において他に特定されない限り、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおける、SMN1遺伝子から転写された成熟したmRNAへの、SMN1のエクソン7の完全な無傷の、切断されていない配列の挿入(すなわち、全長SMN1mRNAの産生をもたらす)を指し、例えば、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおいて、レベルが増加したSmnタンパク質がSMN1遺伝子から産生されること;または、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおいて、発現が増加した安定的かつ機能的なSmnタンパク質がSMN1遺伝子から産生されること;または、当業者に公知の方法によって評価された場合に、ミニ遺伝子によってコードされる融合タンパク質の発現がin vitroにおいて増加すること;または、Smnタンパク質を必要とする被験体(例えば、SMAの動物モデルまたはヒト被験体)においてSMN1遺伝子から産生されたSmnタンパク質の発現が増加することを指す。
本明細書において使用される場合、mRNAの量の文脈における用語「実質的な変化」は、mRNAの量が、統計的に有意な量(例えば、0.1、0.05、0.01、0.005、0.001、0.0005、0.0001、0.00005または0.00001から選択される値未満のp値)にて変化することを意味する。
本明細書において使用される場合、用語「被験体」および「患者」は、感覚および随意運動する力を有し、生存のために酸素および有機的な食物を必要する動物または任意の生物を指すために同義的に使用される。限定されない例としては、ヒト、ウマ、ブタ、ウシ、ラット、マウス、イヌおよびネコの種のメンバーが挙げられる。いくつかの実施形態において、被験体は、哺乳類または温血の脊椎動物である。特定の実施形態において、被験体は、非ヒトの動物である。特定の実施形態において、被験体は、ヒトである。
本明細書において使用される場合、用語「高齢のヒト」は、65歳以上のヒトを指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒトの成人」は、18歳以上のヒトを指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒトの子供」は、1〜18歳のヒトを指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒトの幼児」は、新生児〜1歳のヒトを指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒトの小児」は、1〜3歳のヒトを指す。
〔化合物の形態〕
本明細書において使用される場合、用語「式(Ia)の化合物」および「式(Ib)の化合物」は、式(I)の化合物の亜属またはその一形態を指し、本明細書において定義される。式(Ia)の化合物または式(Ib)の化合物について実施形態を繰り返すよりも、特定の実施形態においては、用語「式(I)の化合物またはその一形態」が、式(Ia)の化合物もしくはその一形態、式(Ib)の化合物もしくはその一形態、またはそれらの両方、のいずれかを指すために使用される。従って、「式(I)の化合物」に対する実施形態および参照は、式(Ia)の化合物および式(Ib)の化合物を含むことを意図している。
本明細書において使用される場合、用語「形態」は、式(I)の遊離酸、遊離塩基、塩、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、または互変異性体から選択される式(I)の化合物を意味する。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の塩、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、または互変異性体から選択される。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の遊離酸、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、または互変異性体から選択される。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の遊離塩基、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、または互変異性体から選択される。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の遊離酸、遊離塩基、または塩である。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物のアイソトポログである。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体またはジアステレオマーである。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の互変異性体である。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、薬学的に許容可能な形態である。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、使用のために単離される。
本明細書において使用される場合、用語「単離された」は、本明細書に記載の、または当業者によく知られた単離または精製方法(例えば、クロマトグラフィー、再結晶等)に従って、本明細書に記載の、または当業者によく知られた標準的分析技術によって特徴付けられるために十分な純度にて、合成法(例えば、反応混合物から)もしくは天然の供給源またはそれらの組み合わせから単離および/または精製された後の式(I)の化合物またはその一形態の物理的状態を意味する。
本明細書において使用される場合、用語「保護された」は、式(I)の化合物上の官能基が、当該化合物が反応に供された場合に、保護された部位において、好ましくない副反応を防ぐように修正された形態であることを意味する。適切な保護基は、例えば、当業者によって、および、T. W. Greene et al, Protective Groups in Organic Synthesis(1991), Wiley, New York等の標準的な教科書を参照することによって、認識されるだろう。
式(I)の化合物またはその一形態のプロドラッグはまた、本明細書において検討される。
本明細書において使用される場合、用語「プロドラッグ」は、式(I)の化合物上の官能基が、in vivoにおいて変換されて、活性な、またはより活性な式(I)の化合物またはその一形態が生産される形態(例えば、活性または不活性な薬物の前駆体として作用する)であることを意味する。当該変換は、血液、肝臓ならびに/または他の器官および組織における加水分解および/または代謝等の様々な機構によって(例えば、代謝的および/または非代謝的な化学的プロセスによって)起こり得る。プロドラッグの使用についての議論は、V.J.. Stella, et. al., “Biotechnology: Pharmaceutical Aspects, Prodrugs: Challenges and Rewards,”American Association of Pharmaceutical Scientists and Springer Press, 2007によって提供されている。
一実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態がカルボン酸の官能基を含んでいる場合、プロドラッグは、上記酸性基の水素原子がアルキル等の官能基と置き換わることによって形成されたエステルを含み得る。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態がアルコールの官能基を含んでいる場合、プロドラッグは、上記アルコール基の水素原子がアルキルまたは置換されたカルボニル等の官能基と置き換わることによって形成され得る。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態がアミンの官能基を含んでいる場合、プロドラッグは、1つ以上のアミンの水素原子がアルキルまたは置換されたカルボニル等の官能基と置き換わることによって形成され得る。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態が水素置換基を含んでいる場合、プロドラッグは、1つ以上の水素原子がアルキル置換基と置き換わることによって形成され得る。
式(I)の化合物またはその一形態の薬学的に許容可能なプロドラッグは、以下の1つ以上の基によって置換された化合物を包含する:カルボン酸エステル、スルホン酸エステル、アミノ酸エステル、リン酸エステル、一リン酸エステル、二リン酸エステルもしくは三リン酸エステル、または適切な場合、アルキル置換基。本明細書に記載されているように、プロドラッグとして使用するための式(I)の化合物またはその一形態を提供するために、上記置換基の1つ以上が使用され得ることが当業者によって理解される。
本明細書に記載の1つ以上の化合物は、薬学的に許容可能な溶媒(例えば、水、エタノール等)に溶媒和していない形態で存在してもよいし、溶媒和している形態で存在してもよく、本明細書における記載は、溶媒和した形態および溶媒和していない形態の両方を包含することを意図している。
本明細書において使用される場合、用語「溶媒和物」は、本明細書に記載の化合物と1つ以上の溶媒分子との物理的なつながりを意味する。当該物理的なつながりは、様々な程度のイオン結合および共有結合を包含し、水素結合を含む。特定の例において、溶媒和物は、例えば、1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれた場合に、単離することができる。本明細書において使用される場合、「溶媒和物」は、液相の溶媒和物および分離できる溶媒和物の両方を包含する。適切な溶媒和物の限定されない例としては、エタノラート、メタノラート等が挙げられる。
本明細書に記載の1つ以上の化合物は、任意に溶媒和物へと変換されてもよい。溶媒和物の調製は、一般的に知られている。典型的な限定されない方法は、周辺温度より高い温度にて、化合物を所望の量の所望の溶媒(有機溶媒、もしくは水、またはそれらの混合物)中に溶解させる工程と、標準的な方法によって単離される結晶を形成するために十分な速度で溶液を冷却する工程とを含んでいる。例えば、赤外分光光度法等の分析技術は、溶媒和物(または水和物)として、結晶中に溶媒(または水)が存在することを示す。
本明細書において使用される場合、用語「水和物」は、溶媒分子が水である溶媒和物を意味する。
式(I)の化合物は、本明細書の記載の範囲内に含まれることを意図した塩を形成し得る。本明細書において式(I)の化合物を参照することは、他に示されない限り、その塩を参照することを含むことが理解される。本明細書において使用される場合、用語「塩(単数または複数)」は、無機酸および/または有機酸によって形成された酸性塩、ならびに、無機塩基および/または有機塩基によって形成された塩基性塩を意味する。さらに、式(I)の化合物が、塩基性部分(例えば、限定されないが、ピリジンまたはイミダゾール)および酸性部分(例えば、限定されないが、カルボン酸)の両方を含む場合、両性イオン(分子内塩)が形成され得、本明細書において使用される用語「塩(単数または複数)」に含まれる。
本明細書において使用される場合、用語「薬学的に許容可能な塩(単数または複数)」は、他の塩も有用ではあるけれども、哺乳類における使用において安全且つ効果的(例えば、毒性が無く、生理学的に許容可能である)であり、生物学的活性を有する、本明細書に記載の化合物の塩を意味する。式(I)の化合物の塩は、例えば、式(I)の化合物を、ある量(例えば、等量または化学量論量)の酸または塩基と、当該塩が沈殿するような溶媒または後に凍結乾燥される水性溶媒中にて反応させることによって形成され得る。
薬学的に許容可能な塩は、本明細書に記載の化合物中に存在する酸性基または塩基性基の1つ以上の塩を含む。酸付加塩の実施形態としては、限定されないが、酢酸塩、酸性リン酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、酪酸塩、塩化物、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、蟻酸塩、フマル酸塩、ゲンチシン酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、グルタミン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、二塩化水素化物、ヨウ化水素酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パモン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、糖酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシル酸塩としても知られる)、トリフルオロ酢酸塩等が挙げられる。一酸、二酸または三酸付加塩としては、塩化物、塩酸塩、二塩化水素化物、三塩化水素化物、臭化水素酸塩、酢酸塩、二酢酸塩またはトリフルオロ酢酸塩が挙げられる。さらに特定の実施形態としては、塩化物、塩酸塩、二塩化水素化物、臭化水素酸塩またはトリフルオロ酢酸塩が挙げられる。
さらに、塩基性の薬学的化合物から薬学的に有用な塩を形成するために、一般的に適切であると考えられている酸は、例えば、P. Stahl et al, Camille G. (eds.) Handbook of Pharmaceutical Salts. Properties, Selection and Use. (2002) Zurich: Wiley-VCH; S. Berge et al, Journal of Pharmaceutical Sciences (1977) 66(1) 1-19; P. Gould, International J. of Pharmaceutics (1986) 33, 201-217; Anderson et al, The Practice of Medicinal Chemistry (1996), Academic Press, New York;および The Orange Book (食品医薬局, Washington, D.C. のウェブサイト)によって議論されている。
適切な塩基性塩としては、限定されないが、アルミニウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩およびジエタノールアミン塩が挙げられる。本明細書に記載の特定の化合物は、また、有機塩基(例えば、限定されないが、ジシクロヘキシルアミン、tert−ブチルアミン等の有機アミン)とともに、および、様々なアミノ酸(例えば、限定されないが、アルギニン、リジン等)とともに、薬学的に許容可能な塩を形成し得る。塩基性の窒素含有基は、低級アルキルハロゲン化物(例えば、メチル、エチルおよびブチル塩化物、臭化物およびヨウ化物)、ジアルキル硫酸塩(例えば、ジメチル、ジエチルおよびジブチル硫酸塩)、長鎖ハロゲン化物(例えば、デシル、ラウリルおよびステアリル塩化物、臭化物およびヨウ化物)、アラルキルハロゲン化物(ベンジルおよびフェネチル臭化物)およびその他の薬剤によって四級化され得る。
上記の全ての酸性塩および塩基性塩は、本明細書に記載の範囲内の薬学的に許容可能な塩を意図しており、全ての酸性塩および塩基性塩は、本明細書に記載の目的において対応する化合物の遊離型と同等であると考えられる。
式(I)の化合物またはその一形態は、さらに互変異性型として(例えば、埋め込まれたエノン系等のケト型またはエノール型として)存在し得る。当該互変異性型の全ては、本明細書の一部として考慮される。
式(I)の化合物は、不斉中心またはキラル中心を含んでいてもよく、それゆえ、異なる立体異性型として存在し得る。本明細書は、式(I)の化合物の全ての立体異性型およびその混合物を含むことを意図し、ラセミ混合物も含む。
本明細書に記載の式(I)の化合物は、1つ以上のキラル中心を含んでいてもよく、例えば、ラセミ混合物(R/S)、または実質的に純粋な鏡像異性体およびジアステレオマーとして存在し得る。化合物はまた、実質的に純粋な(R)鏡像異性体または(S)鏡像異性体として存在し得る(1つのキラル中心が存在する場合)。一実施形態において、本明細書に記載の式(I)の化合物は、(S)異性体であり、実質的に(S)異性体のみを含んでいる鏡像異性体的に純粋な組成物として存在し得る。別の実施形態において、本明細書に記載の式(I)の化合物は、(R)異性体であり、実質的に(R)異性体のみを含んでいる鏡像異性体的に純粋な組成物として存在し得る。当業者が認識するように、2つ以上のキラル中心が存在する場合、本明細書に記載の式(I)の化合物は、IUPACの命名法における推奨に定義されている通り、(R,R)異性体、(R,S)異性体、(S,R)異性体または(S,S)異性体として記載される部分を含み得る。
本明細書において使用される場合、用語「実質的に純粋」は、90%を上回る量もしくは90%と等しい量、92%を上回る量もしくは92%と等しい量、95%を上回る量もしくは95%と等しい量、98%を上回る量もしくは98%と等しい量、99%を上回る量もしくは99%と等しい量、または100%と等しい量にて、実質的に単一の異性体からなる化合物を指す。
一局面において、式(I)の化合物は、90%を上回る量もしくは90%と等しい量、92%を上回る量もしくは92%と等しい量、95%を上回る量もしくは95%と等しい量、98%を上回る量もしくは98%と等しい量、99%を上回る量もしくは99%と等しい量、または100%と等しい量にて存在する実質的に純粋な(S)鏡像異性体である。
一局面において、式(I)の化合物は、90%を上回る量もしくは90%と等しい量、92%を上回る量もしくは92%と等しい量、95%を上回る量もしくは95%と等しい量、98%を上回る量もしくは98%と等しい量、99%を上回る量もしくは99%と等しい量、または100%と等しい量にて存在する実質的に純粋な(R)鏡像異性体である。
本明細書において使用される場合、用語「ラセミ体」は、「鏡像異性体的に純粋」ではない異性型の任意の混合物であり、限定されないが、例えば約50/50、約60/40、約70/30、約80/20、約85/15または約90/10の割合の混合物を含む。
さらに、本明細書は、全ての幾何異性体および位置異性体を包含する。例えば、式(I)の化合物が二重結合または縮合環を有している場合、シス型およびトランス型の両方、ならびにそれらの混合物が、本明細書の記載の範囲内に包含される。
ジアステレオマー混合物は、例えば、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶等の当業者によく知られた方法によって、その物理化学的な差異に基づき、個々のジアステレオマーへと分離され得る。鏡像異性体は、キラルHPLCカラムまたは当業者に公知の他のクロマトグラフィー法の使用によって分離され得る。
鏡像異性体はまた、適切な光学的に活性な化合物(例えば、キラルアルコールまたはモッシャーの酸塩化物等のキラル補助基)との反応によって鏡像異性体混合物をジアステレオマー混合物へと変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋な鏡像異性体へと変換すること(例えば加水分解すること)により、分離され得る。また、式(I)の化合物のいくつかは、アトロプ異性体(例えば置換されたビアリール)であってもよく、本明細書の一部として考慮される。
また、式(I)の化合物は、異なる互変異性型として存在してもよく、当該形態の全ては、本明細書の範囲内に包含される。従って、式(I)の化合物の全てのケト−エノール型およびイミン−エナミン型は、本明細書に含まれる。
種々の置換基上の不斉炭素に起因して存在し得る、本化合物(本化合物の塩、溶媒和物、エステル、ならびにプロドラッグおよび変換されたプロドラッグを含む)の全ての立体異性型(例えば、幾何異性体、光学異性体、位置異性体等)は、鏡像異性型(不斉炭素が無くても存在し得る)、回転異性型、アトロプ異性体、ジアステレオマー型および位置異性型を含み、本明細書の範囲内にて考慮される。例えば、式(I)の化合物が二重結合または縮合環を有している場合、シス型およびトランス型の両方、ならびにそれらの混合物が、本明細書の記載の範囲内に包含される。また、例えば、当該化合物の全てのケト−エノール型およびイミン−エナミン型の互変異性型は、本明細書に含まれる。本明細書に記載の式(I)の化合物の個々の立体異性体は、例えば、実質的に他の異性体を含まなくてもよく、上述のようにラセミ混合物として存在してもよい。
用語「塩」、「プロドラッグ」および「変換されたプロドラッグ」の使用は、当該化合物の考慮される全てのアイソトポログ、立体異性体、ラセミ体または互変異性体の塩、プロドラッグおよび変換されたプロドラッグに対しても同様に適用されることを意図している。
用語「アイソトポログ」は、1つ以上の原子が、通常天然において見られる原子量または質量数とは異なる原子量または質量数を有する原子に置き換えられているという事実を除けば、本明細書に記載の物と同一である、同位体標識化合物を指す。本明細書に記載の化合物に組み込まれ得る同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体が挙げられ、例えば、H2、H3、C13、C14、N15、O18、O17、P31、P32、S35、F18、Cl35およびCl36であり、それぞれは、本明細書の範囲内である。
本明細書に記載の特定の同位体標識化合物(例えば、H3およびC14によって標識された化合物)は、化合物および/または基質の組織内分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化(すなわち、H3)した同位体および炭素14(すなわち、C14)同位体は、調製および検出が容易であるため、特に好ましい。さらに、重水素(すなわち、H2)等のより重い同位体による置換は、より高い代謝的な安定性から、特定の治療的な利点を提供し得(例えば、in vivoにおける半減期の増加または用量の要件の減少)、それゆえ、いくつかの状況においてはより好ましい。式(I)の同位体標識化合物は、一般的に、非同位体標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を用いることによって、当業者に公知の方法を用いて調製され得る。
上記化合物が重水素によって標識されている場合、分子の重水素化された領域における水素に対する重水素の割合は、天然における水素に対する重水素の割合を実質的に超える。
本明細書に記載の実施形態は、式(I)の化合物およびその一形態を含んでもよく、アイソトポログは重水素である。
本明細書に記載の実施形態は、式(I)の化合物およびその一形態を含んでもよく、炭素原子は、任意に重水素と置換されている1〜3つの水素原子を有していてもよい。
式(I)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグの多形結晶型および無定形型は、さらに本明細書に記載の化合物の範囲内に含まれることを意図している。
〔化合物の使用〕
mRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する、式(I)の化合物またはその一形態が、本明細書に記載されている。式(I)のそのような化合物またはその一形態は、本明細書に記載されているアッセイを用いて、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進すると示されている(後の生物学的実施例の項を参照)。したがって、式(I)の化合物またはその一形態は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入にとっての促進因子としての有用性を有している。
mRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態が、本明細書に記載されている。式(I)のそのような化合物またはその一形態は、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の、例えばSMN1ミニ遺伝子アッセイを用いた、挿入を促進し得る。したがって、式(I)の化合物またはその一形態は、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入の促進因子としての有用性を有し得る。
一局面において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節する方法である。当該方法は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7への挿入を促進する方法を包含しており、促進する当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、SMN2ミニ遺伝子の発現を調節する式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。当該SMN2ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているミニ遺伝子である。別の実施形態において、ミニ遺伝子は、後述の生物学的実施例1に記載されているミニ遺伝子である。ヒト細胞は、in vitro、非ヒトの動物またはヒトにおいて、式(I)の化合物またはその一形態と接触させられ得る。特定の実施形態において、ヒト細胞はヒト内部にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞はSMA患者内にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞は、ヒトSMA患者内にあり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子における不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。別の実施形態において、ヒト細胞は、SMA患者からのヒト細胞である。特定の実施形態において、ヒト細胞は、細胞株(例えば、GM03813、GM00232、GM09677、および/またはGM23240(Coriell Instituteから入手可能である))から得られている。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、SMN2ミニ遺伝子の発現を促進する式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。当該SMN2ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子である。別の実施形態において、ミニ遺伝子は、後述の生物学的実施例1に記載されているミニ遺伝子である。ヒト細胞は、in vitro、非ヒトの動物またはヒトにおいて、式(I)の化合物または形態と接触させられ得る。特定の実施形態において、ヒト細胞はヒト内部にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞はSMA患者内にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞は、ヒトSMA患者内にあり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子における不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。ヒト細胞は、SMA患者からのヒト細胞である。特定の実施形態において、ヒト細胞は、細胞株(例えば、GM03813、GM00232、GM09677、および/またはGM23240(Coriell Instituteから入手可能である))から得られている。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、SMN1ミニ遺伝子の発現を促進する式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。当該SMN1ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子である。ヒト細胞は、in vitro、非ヒトの動物またはヒトにおいて、式(I)の化合物またはその一形態と接触させられ得る。特定の実施形態において、ヒト細胞はヒト内部にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞はSMA患者内にある。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1およびSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1およびSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。ヒト細胞は、in vitro、非ヒトの動物またはヒトにおいて、式(I)の化合物またはその一形態と接触させられ得る。特定の実施形態において、ヒト細胞はヒト内部にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞はSMA患者内にある。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態を、SMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節する方法である。当該方法は、SMN2ミニ遺伝子の発現を調節する式(I)の化合物またはその一形態を、SMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。当該SMN2ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子である。別の実施形態において、ミニ遺伝子は、後述の生物学的実施例1に記載されているミニ遺伝子である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、SMAに関する非ヒト動物モデルに式(I)の化合物またはその一形態を投与する工程を包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、SMN2ミニ遺伝子の発現を促進する式(I)の化合物またはその一形態をSMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。当該SMN2ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子である。別の実施形態において、ミニ遺伝子は、後述の生物学的実施例1に記載されているミニ遺伝子である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、SMAに関する非ヒト動物モデルに式(I)の化合物またはその一形態を投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、SMN1ミニ遺伝子の発現を調節する式(I)の化合物またはその一形態を、SMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。当該SMN1ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子である。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1およびSMN2遺伝子から転写されたRNAへのSMN1およびSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、SMAに関する非ヒト動物モデルに式(I)の化合物またはその一形態を投与する工程を包含している。
別の局面において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、ヒト細胞を、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、ヒト細胞を、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。ヒト細胞は、in vitro、非ヒトの動物またはヒトにおいて、式(I)の化合物またはその一形態と接触させられ得る。特定の実施形態において、ヒト細胞はヒト内部にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞はSMA患者内にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞は、ヒトSMA患者内にあり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子における不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。別の実施形態において、ヒト細胞は、SMA患者からのヒト細胞である。特定の実施形態において、ヒト細胞は、細胞株(例えば、GM03813、GM00232、GM09677、および/またはGM23240(Coriell Instituteから入手可能である))から得られている。
別の局面において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、SMAに関する非ヒト動物モデルに式(I)の化合物またはその一形態を投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態を、SMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。当該mRNAは、例えば細胞を用いたアッセイまたは無細胞アッセイ(例えば、後述の生物学的実施例に記載されている)において、転写される。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態を、SMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。当該mRNAは、例えば細胞を用いたアッセイまたは無細胞アッセイにおいて、転写される。
一実施形態において、式(I)の化合物は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されているミニ遺伝子の発現を促進する。特定の実施形態において、式(I)の化合物は、国際公開第2009/151546号、または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子の発現を促進する。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物は、後述の生物学的実施例1に記載されているミニ遺伝子の発現を促進する。
一実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の転写を促進する医薬の調製のための、式(I)の化合物またはその一形態の使用である。別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の転写を促進し、それによってそれを必要とするヒト被験体におけるSmnタンパク質の発現を増加させる医薬の調製のための、式(I)の化合物またはその一形態の使用である。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の転写を促進する。
一実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の転写を促進する医薬の調製のための、式(I)の化合物またはその一形態の使用である。別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進し、これによって、それを必要とするヒト被験体におけるSmnタンパク質の発現を増加させる医薬の調製のための、式(I)の化合物またはその一形態の使用である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を、それを必要とするヒト被験体において促進する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態の有効量を、ヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されているように、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を、それを必要とするヒト被験体において促進する方法である。当該方法は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態の有効量を、ヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物において、ヒト被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する。特定の実施形態において、ヒト被験体はSMA患者である。特定の別の実施形態において、ヒト被験体は、ヒトSMA患者であり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子における不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を、それを必要とするヒト被験体において促進する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態の有効量をヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイにおいて、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物において、ヒト被験体に投与される。特定の実施形態において、ヒト被験体はSMA患者である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子およびSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1およびSMN2のエクソン7の挿入を、それを必要とするヒト被験体において促進する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態の有効量をヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイ(例えば、これらの公報の実施例を参照)において、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物において、ヒト被験体に投与される。特定の実施形態において、ヒト被験体はSMA患者である。特定の別の実施形態において、ヒト被験体はSMA患者であり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子における不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。
別の局面において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体においてSmnタンパク質の発現を促進する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態の有効量をヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体においてSmnタンパク質の発現を促進する方法である。当該方法は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態の有効量を、ヒト被験体に投与することを包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体においてSmnタンパク質の発現を促進する方法である。当該方法は、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態の有効量を、ヒト被験体に投与することを包含している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物において、ヒト被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、参照によって本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイ(例えば、これらの公報における実施例を参照)、または本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する。
特定の実施形態において、ヒト被験体はSMA患者である。特定の別の実施形態において、ヒト被験体は、SMA患者であり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子における不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。
別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体においてSmnタンパク質の発現を促進する医薬の調製のための式(I)の化合物またはその一形態の使用である。特定の実施形態において、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されるように、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、参照によって本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイ(例えば、これらの公報における実施例を参照)、または本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されるように、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する。
別の局面において、本明細書に示されているのは、式(I)の化合物またはその一形態の有効量を投与する工程を包含している、脊髄性筋萎縮症(SMA)を治療する方法である。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態の有効量を投与する工程を包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療する方法である。当該方法は、式(I)の化合物もしくはその一形態の有効量、および薬学的に許容可能な担体、賦形剤もしくは希釈剤を含んでいる薬学的組成物を投与する工程を包含している。
別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療する方法である。当該方法は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態の有効量を投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療する方法である。当該方法は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物もしくはその一形態、および薬学的に許容可能な担体、賦形剤もしくは希釈剤を含んでいる薬学的組成物をヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療する方法である。当該方法は、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態、および薬学的に許容可能な担体、賦形剤、または希釈剤を含んでいる薬学的組成物、をヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、参照によって本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイ(例えば、これらの公報における実施例を参照)、または本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されるように、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する。
別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体のSMAを治療するための医薬の製造における、式(I)の化合物またはその一形態の使用である。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されるように、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、参照によって本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイ(例えば、これらの公報における実施例を参照)、または本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されるように、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する。
本明細書に示されている使用または方法の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、1つ以上の付加的な薬剤と組み合わせて使用される。式(I)の化合物またはその一形態は、付加的な薬剤を、被験体に投与する工程または細胞と接触させる工程の前、同時または後に、当該被験体に投与されるか、または当該細胞と接触させられ得る。式(I)の化合物もしくはその一形態および付加的な薬剤は、単一の組成物、または異なる組成物において、ヒト被験体に投与されるか、または細胞と接触させられ得る。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、SMN1の遺伝子置換(例えばウイルス性の送達ベクターを用いた)と組み合わせて使用される。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、分化したSMN1+/+幹細胞および/またはSMN2+/+幹細胞を用いた細胞置換と組み合わせて使用される。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、分化したSMN1+/+幹細胞を用いた細胞置換と組み合わせて使用される。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、分化したSMN2+/+幹細胞を用いた細胞置換と組み合わせて使用される。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、アクラルビシンと組み合わせて使用される。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、転写活性化因子(例えば、ヒストン脱アセチラーゼ(「HDAC」)阻害剤(例えば、酪酸エステル、バルプロ酸およびヒドロキシ尿素)、およびmRNA安定化剤(例えばRepligenから提供されているmRNA脱キャップ化阻害剤RG3039))と組み合わせて使用される。
一実施形態において、本明細書に示されているのは、補助的な療法(呼吸器の介護、栄養学的な介護または社会復帰介護が挙げられる)と組み合わせた式(I)の化合物またはその一形態の使用である。
一実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、治療効果および/または有益な効果を有している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、(i)〜(xiii)の作用の1つまたは2つ以上を生じる:(i)SMAの重症度を下げるか、もしくは寛解させる;(ii)SMAの発症を遅延させる;(iii)SMAの進展を抑制する;(iv)被験体の入院加療を減少させる;(v)被験体のための入院期間を短縮する;(vi)被験体の生存率を向上させる;(vii)被験体の生活の質を向上させる;(viii)SMAと関連する症状の数を減少させる;(ix)症状の(複数の)重症度を下げるか、もしくは寛解させる;(x)SMAと関連する症状の持続期間を短縮する;(xi)SMAと関連する症状の再発を防止する;(xii)SMAの症状の進行もしくは発症を抑制する;および/または(xiii)SMAと関連する症状の進展を抑制する。
SMAの症状としては、筋力衰弱、弱い筋緊張、弱い泣き声、弱い咳、跛行もしくは低緊張の傾向、吸引困難もしくは嚥下困難、汗まみれの手をともなった握りこぶし、舌の震え/振動、横たわっているときにさえ一方にしばしば傾く頭部、腕より弱くなる傾向にある脚、しばしば「カエル脚」の位置を取る脚、摂食の困難さ、呼吸器系感染症に対する高い罹患率、腸/膀胱の脆弱さ、通常より低い体重、支持なしに座れないこと、歩行障害、這い進むことの障害、ならびに前角細胞の消失と関連する低血圧、反射消失および先天性の多重拘縮(関節拘縮)が挙げられる。
特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、以下の作用の1つまたは2つ以上を生じる:(i)筋力低下の抑制;(ii)筋力の向上;(iii)筋萎縮の抑制;(iv)運動機能の低下の抑制;(v)運動ニューロンの増加;(vii)運動ニューロンの減少の抑制;(viii)SMN欠損の運動ニューロンの、変性からの保護;(ix)運動機能の向上;(x)肺機能の向上;および/または(xi)肺機能の低下の抑制。
別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な作用物質と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、幼児または小児が姿勢正しく座る機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、幼児、小児、子供または成人が補助なしで起立する機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、幼児、小児、子供または成人が補助なしで歩行する機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、幼児、小児、子供または成人が補助なしで走行する機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、幼児、小児、子供または成人が補助なしで呼吸する機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、幼児、小児、子供または成人が補助なしで睡眠中に向きを変える機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、幼児、小児、子供または成人が補助なしで嚥下する機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。
特定の実施形態において、生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブ(例えば、SMNプライマー(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13および/または配列番号2、9または12)、およびSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))は、式(I)の化合物またはその一形態が、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するために、アッセイ(例えば、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット)に使用される。いくつかの実施形態において、生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブ(例えば、SMNプライマー(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13および/または配列番号2、9または12)、およびSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))は、式(I)の化合物またはその一形態に対する患者の応答をモニタリングするために、アッセイ(例えば、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットもしくはサザンブロット、または後述されているような薬学的キットもしくはアッセイキット)に使用される。
特定の実施形態では、式(I)の化合物、
または、その一形態は、本明細書に記載の方法に従って使用され、ここで、
w
1及びw
2は、C−R
1またはC−R
2であり、w
1がC−R
1である場合にw
2はC−R
2であるという条件、またはw
1がC−R
2である場合にw
2はC−R
1であるという条件にて、w
1及びw
2の一方はC−R
1かつ他方はC−R
2であり、
R
1は、C
1−8アルキル、アミノ、C
1−8アルキル−アミノ、(C
1−8アルキル)
2−アミノ、C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル−アミノ、(C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル)
2−アミノ、(C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ、アミノ−C
1−8アルキル、C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル、(C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル、C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル、(C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル、(C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ−C
1−8アルキル、アミノ−C
1−8アルキル−アミノ、(アミノ−C
1−8アルキル)
2−アミノ、(アミノ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ、C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル−アミノ、(C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル)
2−アミノ、(C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ、(C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル−アミノ、[(C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル](C
1−8アルキル)アミノ、アミノ−C
1−8アルコキシ、C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルコキシ、(C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルコキシ、C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルコキシ、(C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルコキシ、(C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ−C
1−8アルコキシ、アミノ−C
2−8アルケニル、C
1−8アルキル−アミノ−C
2−8アルケニル、(C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
2−8アルケニル、アミノ−C
2−8アルキニル、C
1−8アルキル−アミノ−C
2−8アルキニル、(C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
2−8アルキニル、ハロ−C
1−8アルキル−アミノ、(ハロ−C
1−8アルキル)
2−アミノ、(ハロ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C
1−8アルキル、ヒドロキシ−C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル、ヒドロキシ−C
1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)
2−アミノ、(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル、(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル、(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ−C
1−8アルキル、ヒドロキシ−C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ−C
1−8アルコキシ、ヒドロキシ−C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル)
2−アミノ、(ヒドロキシ−C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ、(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ−C
1−8アルキル−アミノ、[(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル](C
1−8アルキル)アミノ、[(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ−C
1−8アルキル](C
1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C
1−8アルキル、ヘテロシクリル−C
1−8アルコキシ、ヘテロシクリル−アミノ、(ヘテロシクリル)(C
1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−アミノ−C
1−8アルキル、ヘテロシクリル−C
1−8アルキル−アミノ、(ヘテロシクリル−C
1−8アルキル)
2−アミノ、(ヘテロシクリル−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ−C
1−8アルキル、ヘテロシクリル−オキシ、ヘテロシクリル−カルボニル、ヘテロシクリル−カルボニル−オキシ、アリール−C
1−8アルキル−アミノ、(アリール−C
1−8アルキル)
2−アミノ、(アリール−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ、アリール−C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル、(アリール−C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル、(アリール−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ−C
1−8アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C
1−8アルキル、ヘテロアリール−C
1−8アルコキシ、ヘテロアリール−アミノ、ヘテロアリール−C
1−8アルキル−アミノ、(ヘテロアリール−C
1−8アルキル)
2−アミノ、(ヘテロアリール−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ、ヘテロアリール−C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル、(ヘテロアリール−C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル、または(ヘテロアリール−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノ−C
1−8アルキルであり、
ここで、ヘテロシクリル及びヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、または3つのR
3置換基、および、1つの追加の任意のR
4置換基によって、任意に置換されており、
あるいは、ヘテロシクリル及びヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、3つ、または4つのR
3置換基で任意に置換されており、
R
2は、アリール、アリール−アミノ、アリール−アミノ−カルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、またはヘテロアリール−アミノであり、
ここで、アリール、ヘテロシクリル、及びヘテロアリールの各場合は1つ、2つ、または3つのR
6置換基、および、1つの追加の任意のR
7置換基によって、任意に置換され、
R
aは、各場合において独立して、水素、ハロゲン、またはC
1−8アルキルから選択され、
R
bは、水素、ハロゲン、C
1−8アルキル、またはC
1−8アルコキシであり、
R
3は、各場合において独立して、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C
1−8アルキル、ハロ−C
1−8アルキル、C
1−8アルキル−カルボニル、C
1−8アルコキシ、ハロ−C
1−8アルコキシ、C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル、C
1−8アルコキシ−カルボニル、アミノ、C
1−8アルキル−アミノ、(C
1−8アルキル)
2−アミノ、アミノ−C
1−8アルキル、C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル、(C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル、アミノ−C
1−8アルキル−アミノ、C
1−8アルキル−アミノ−C
1−8アルキル−アミノ、(C
1−8アルキル)
2−アミノ−C
1−8アルキル−アミノ、C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル−アミノ、C
1−8アルキル−カルボニル−アミノ、C
1−8アルコキシ−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ−C
1−8アルキル、ヒドロキシ−C
1−8アルコキシ−C
1−8アルキル、ヒドロキシ−C
1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)
2−アミノ、または(ヒドロキシ−C
1−8アルキル)(C
1−8アルキル)アミノから選択され、
R
4は、C
3−14シクロアルキル、C
3−14シクロアルキル−C
1−8アルキル、C
3−14シクロアルキル−アミノ、アリール−C
1−8アルキル、アリール−C
1−8アルコキシ−カルボニル、アリール−スルホニルオキシ−C
1−8アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリル−C
1−8アルキルであり、ここで、C
3−14シクロアルキル、アリール、及びヘテロシクリルの各場合は、1つ、2つ、または3つのR
5置換基によって任意に置換され、
R
5は、各場合において独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C
1−8アルキル、ハロ−C
1−8アルキル、C
1−8アルコキシ、ハロ−C
1−8アルコキシ、アミノ、C
1−8アルキル−アミノ、(C
1−8アルキル)
2−アミノ、またはC
1−8アルキル−チオから選択され、
R
6は、各場合において独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C
1−8アルキル、C
2−8アルケニル、ハロ−C
1−8アルキル、ヒドロキシ−C
1−8アルキル、C
1−8アルコキシ、ハロ−C
1−8アルコキシ、アミノ、C
1−8アルキル−アミノ、(C
1−8アルキル)
2−アミノ、またはC
1−8アルキル−チオから選択され、および、
R
7は、C
3−14シクロアルキル、C
3−14シクロアルキル−オキシ、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
別の特定の実施形態では、本明細書に記載された方法に従って使用される式(I)の化合物は、式(Ia)もしくは式(Ib)から選択される化合物:
または、その一形態であり、ここで、全ての可変部分は先に定義されたとおりである。
〔患者の集団〕
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、SMAに罹患している被験体に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、SMAの傾向のある被験体またはSMAにかかり易い被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、両染色体上にあるSMN1遺伝子における不活性型の変異または欠失によって引き起こされているSMAを有しているヒト被験体に投与される。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。特定の実施形態において、上記ヒト被験体は、当該被験体がSMN1遺伝子の機能喪失を生じる両染色体におけるSMN1遺伝子のテロメアコピーにおける不活性型の変異または欠失を有しているか否かを決定するために、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の投与前に遺伝子型の特定を受ける。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、0型のSMAを有している被験体に投与される。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、1型SMAを有している被験体に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、2型SMAを有している被験体に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、3型SMAを有している被験体に投与される。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、4型SMAを有している被験体に投与される。
特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の促進された挿入から利益を受けるか、または当該利益を受け得る被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、増強されたSmnタンパク質発現から利益を受けるか、または当該利益を受け得るに投与される。
一実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、約0〜約6ヶ月齢、約6〜約12ヶ月齢、約6〜約18ヶ月齢、約18〜約36ヶ月齢、約1〜約5歳、約5〜約10歳、約10〜約15歳、約15〜約20歳、約20〜約25歳、約25〜約30歳、約30〜約35歳、約35〜約40歳、約40〜約45歳、約45〜約50歳、約50〜約55歳、約55〜約60歳、約60〜約65歳、約65〜約70歳、約70〜約75歳、約75〜約80歳、約80〜約85歳、約85〜約90歳、約90〜約95歳または約95〜約100歳の範囲の年齢を有しているヒトに投与される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、ヒトの幼児に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、ヒトの小児に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、ヒトの子供に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、ヒトの成人に投与される。さらなる別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、高齢のヒトに投与される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の予防有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の治療有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、SMA患者におけるSMAを治療するためにか、または寛解させるために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の有効量は、SMA患者におけるSMAを治療するためにか、または寛解させるために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の予防有効量は、SMA患者におけるSMAを治療するためにか、または寛解させるために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の治療有効量は、SMA患者におけるSMAを治療するためにか、または寛解させるために、患者に投与される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、SMAを罹患している被験体に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、SMAの傾向のある被験体またはSMAにかかり易い被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、両染色体上にあるSMN1遺伝子における不活性型の変異または欠失によって引き起こされているSMAを有しているヒト被験体に投与される。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。特定の実施形態において、上記ヒト被験体は、当該被験体がSMN1遺伝子の機能喪失を生じる両染色体におけるSMN1遺伝子のテロメアコピーにおける不活性型の変異または欠失を有しているか否かを決定するために、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の投与前に遺伝子型の特定を受ける。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、0型SMAを有している被験体に投与される。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、1型SMAを有している被験体に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、2型SMAを有している被験体に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、3型SMAを有している被験体に投与される。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、4型SMAを有している被験体に投与される。
特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の促進された挿入から利益を受けるか、または当該利益を受け得る被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、増強されたSmnタンパク質発現から利益を受けるか、または当該利益を受け得る被験体に投与される。
特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、約0〜約6ヶ月齢、約6〜約12ヶ月齢、約6〜約18ヶ月齢、約18〜約36ヶ月齢、約1〜約5歳、約5〜約10歳、約10〜約15歳、約15〜約20歳、約20〜約25歳、約25〜約30歳、約30〜約35歳、約35〜約40歳、約40〜約45歳、約45〜約50歳、約50〜約55歳、約55〜約60歳、約60〜約65歳、約65〜約70歳、約70〜約75歳、約75〜約80歳、約80〜約85歳、約85〜約90歳、約90〜約95歳または約95〜約100歳の範囲の年齢を有しているヒトに投与される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、ヒトの幼児に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、ヒトの小児に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、ヒトの子供に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、ヒトの成人に投与される。さらなる別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、高齢のヒトに投与される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の予防有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の治療有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、SMA患者におけるSMAを治療するためにか、または寛解させるために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の有効量は、SMA患者におけるSMAを治療するためにか、または寛解させるために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の予防有効量は、SMA患者におけるSMAを治療するためにか、または寛解させるために、患者に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の治療有効量は、SMA患者におけるSMAを治療するためにか、または寛解させるために、患者に投与される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
〔投与の様式〕
患者に投与される場合に、式(I)の化合物またはその一形態は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を必要に応じて含んでいる組成物の成分として好ましく投与される。上記組成物は、経口的に投与され得るか、または任意の他の好都合な投与経路(例えば、注入またはボーラス注入、上皮もしくは皮膚粘膜の内層(例えば、口腔粘膜、直腸および腸管粘膜)を介した吸収)によって投与され得、かつ生物学的に活性な別の薬剤とともに投与され得る。投与は、全身性または局所性であり得る。種々の送達系が、公知(例えば、リポソーム、微小粒子、マイクロカプセル、カプセルにおける封入)であり、上記化合物を投与するために使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
投与の方法としては、非経口、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、鼻腔内、硬膜外、経口、舌下、鼻腔内、脳内、膣内、経皮、直腸的、吸入、または局所的(特に耳、鼻、眼または皮膚)が挙げられるが、これらに限定されない。
〔投与量および剤形〕
式(I)の化合物またはその一形態の、SMAの治療に有効な量は、例えば投与の経路、SMAの型、被験体の身体全体の健康状態、被験体の民族性、被験体の年齢、被験体の体重、SMAの治療食、SMAの期間およびSMAの重症度に依存し、医師の判断、およびそれぞれの患者もしくは被験体の状況にしたがって決定されるべきである。
特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物もしくは医薬の投与との関連において、「有効量」、「予防有効量」または「治療有効量」は、治療効果および/または有益な効果を有している、式(I)の化合物の量を指す。特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物もしくは医薬の投与との関連において、「有効量」、「予防有効量」または「治療有効量」は、以下(i)〜(xiii)の作用の1つまたは2つ以上を生じる:(i)SMAの重症度を下げるか、もしくは寛解させる;(ii)SMAの発症を遅延させる;(iii)SMAの進展を抑制する;(iv)被験体の入院加療を減少させる;(v)患者のための入院期間を短縮する;(vi)患者の生存率を向上させる;(vii)患者の生活の質を向上させる;(viii)SMAと関連する症状の数を減少させる;(ix)症状の(複数の)重症度を下げるか、もしくは寛解させる;(x)SMAと関連する症状の持続期間を短縮する;(xi)SMAと関連する症状の再発を防止する;(xii)SMAの症状の進行もしくは発症を抑制する;および/または(xiii)SMAと関連する症状の進展を抑制する。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、SMN2のmRNAへの、SMN2のエクソン7の挿入を促進させるために有効な量である。当該mRNAは、SMN2遺伝子から転写されており、SMN2から産生されるSmnタンパク質のレベルを向上させ、したがって、式(I)の化合物またはその一形態を必要とする被験体において所望される有利な作用を生じさせる。いくつかの実施形態において、所望の作用は、(1)SMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN2のエクソン7の挿入;または(2)SMN2遺伝子から産生されたSmnタンパク質のレベルを分析することまたは定量化することによって決定され得る。式(I)の化合物またはその一形態の有効量の非限定的な例は、本明細書に記載されている。
例えば、有効量は、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療するために求められる量、またはそれを必要とするヒト被験体におけるSMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN2のエクソン7の挿入を促進するために求められる量、またはそれを必要とするヒト被験体におけるSMN2遺伝子から産生されるSmnタンパク質のレベルを上昇させるために求められる量であり得る。
一般的に、有効量は、約1kg〜約200kgの範囲に体重を有している患者または被験体にとって、約0.001mg/kg/日〜約500mg/kg/日の範囲にある。典型的な成人の被験体は、約70〜100kgの範囲に体重の中央値を有していると予測される。
本明細書の範囲内において、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療するための医薬の製造、薬学的キットの作製、または方法における使用にとっての、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、約0.001mg〜約35000mgの範囲にある量を包含していると意図されている。特定の実施形態において、上記ヒト被験体はSMA患者である。
本明細書に記載されている組成物は、当該技術において公知の任意の薬物送達経路を介した被験体に対する投与のために、調剤されている。非限定的な例としては、投与の経口経路、眼球経路、直腸経路、口腔経路、局所経路、経鼻経路、点眼経路、皮下経路、筋肉内経路、静脈内(ボーラスおよび輸液)経路、脳内経路、経皮経路、および肺経路が挙げられる。
〔薬学的組成物〕
本明細書に記載されている実施形態は、薬学的組成物における式(I)の化合物またはその一形態の使用を包含している。特定の実施形態において、本明細書に記載されているのは、薬学的組成物における式(I)の化合物またはその一形態の、それを必要としているヒト被験体におけるSMAを治療するための使用である。当該使用は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤をともなっている混合物における式(I)の化合物またはその一形態の有効量を投与することを包含している。特定の実施形態において、上記ヒト被験体はSMA患者である。
式(I)の化合物またはその一形態は、当該化合物またはその一形態、ならびに任意の担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる組成物の形態であり得る。本明細書に示されている別の実施形態は、式(I)の化合物またはその一形態、ならびに薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物を包含している。特定の実施形態において、上記薬学的組成物は、脊椎動物および/またはヒトにおける投与に好適である。本明細書に示されている上記薬学的組成物は、当該組成物が被験体に投与されることを可能にする任意の形態にあり得る。
特定の実施形態において、かつこれに関連して、「薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤」という用語は、動物およびより詳細にはヒトにおける使用に関して、連邦政府もしくは州政府の監督官庁によって認可されているか、または米国薬局方もしくは一般的に認識されている他の薬局方に挙げられている担体、賦形剤または希釈剤を意味する。「担体」という用語は、治療剤がともに投与される希釈剤、アジュバント(例えば、フロイントアジュバント(完全および不完全))、賦形剤、または媒体を指す。そのような薬学的な担体は、無菌の液体(例えば、水および油(石油、動物、植物または合成由来の油(例えば、ピーナッツ油、ダイズ油、鉱油およびゴマ油など)が挙げられる))であり得る。水は、静脈内に投与される薬学的組成物にとって特定の担体である。また、生理食塩水、ブドウ糖の水溶液およびグリセロールの水溶液は、注入可能な溶液のために特に、液体担体として採用され得る。
典型的な組成物および剤形は1つ以上の賦形剤を含んでいる。好適な賦形剤は、製薬学の当業者にとって周知であり、好適な賦形剤の非限定的な例としては、スターチ、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦粉、白亜、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、グリセロールモノステアレート、タルク、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレン、グリコール、水、およびエタノールなどが挙げられる。特定の賦形剤が薬学的組成物または剤形への組込みに適しているか否かは、当該技術において周知の種々の要因(剤形が患者に投与される方法および剤形における特定の活性成分が挙げられるが、これらに限定されない)に依存する。本明細書にさらに示されているのは、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態を含んでいる無水の薬学的組成物および剤形である。組成物および単回の剤形は、溶液剤もしくはシロップ剤(必要に応じて調味剤をともなっている)、懸濁剤(必要に応じて調味剤をともなっている)、乳剤、錠剤(例えば、チュアブル錠)、丸薬、カプセル剤、加硫剤、粉剤(必要に応じて)、および風味によってマスクした製剤もしくは徐放製剤などの形態を取り得る。
経口投与に好適な本明細書に示されている薬学的組成物は、分離している剤形(これらに限定されないが、例えば、錠剤、カプレット、カプセル剤、顆粒剤、散剤および流動物)として提供され得る。そのような剤形は、あらかじめ決められた量の活性成分を含んでおり、当業者に周知の製薬学の方法によって調製され得る。
本明細書に示されている経口剤形に使用され得る賦形剤の例としては、結合剤、充填剤、崩壊剤および滑剤が挙げられるが、これらに限定されない。
〔バイオマーカー〕
特定の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量は、SMAにとってのバイオマーカーとして使用される。特定の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量は、SMAにとってのバイオマーカーとして使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
他の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量は、化合物(例えば、本明細書に開示されている化合物)を用いて治療されるSMA患者にとってのバイオマーカーとして使用される。他の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量は、化合物(例えば、本明細書に開示されている化合物)を用いて治療されるSMA患者にとってのバイオマーカーとして使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
いくつかの実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化、ならびにSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量の対応する変化は、化合物(例えば、本明細書に開示されている化合物)を用いて治療される患者にとってのバイオマーカーとして使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の投与後における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の増加、ならびにSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量の対応する減少は、当該化合物がSMAを治療するために有効であり得ることを示している。特定の別の実施形態において、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の投与後における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の減少、ならびにSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量の対応する増加は、当該化合物がSMAを治療するために有効ではないことを示している。これらの実施形態によれば、以下に記載されている(複数の)SMNプライマーおよび/またはSMNプローブは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるか、もしくは当該エクソン7を含んでいないmRNAの量を評価するか、および/または定量化するためのアッセイ(例えば、PCR(例えばqPCR)およびRT−PCR(例えば、RT−qPCRまたはエンドポイントRT−PCR))に使用され得る。
一実施形態において、本明細書に示されているのは、ヒトのSMN1および/またはSMN2をコードしている核酸またはヒトのSMN1および/またはSMN2によってコードされている核酸を増幅するためのSMNプライマーおよび/またはSMNプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11または13のヌクレオチド配列を有しているフォワードプライマー;および/または配列番号9または12のヌクレオチド配列を有しているリバースプライマー;および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))である。これらのプライマーは、例えばRT−PCR(例えば、本明細書に記載されているか、または当業者にとって公知のような、RT−PCR、エンドポイントRT−PCR、および/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、またはローリングサークル増幅法における、プライマーとして使用され得、かつハイブリダイゼーションアッセイ(例えば、ノザンブロットアッセイおよび/またはサザンブロットアッセイ)におけるプローブとして使用され得る。本明細書における生物学的実施例に利用されているように、エンドポイントRT−PCRは、特定の回数の増幅サイクルにわたって(または出発物質が使い果たされるまで)実施され、続いて、例えばゲル電気泳動分離、蛍光色素を用いた染色および蛍光の定量化などを利用した、DNA産物のそれぞれの定量化が実施される、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応である。
配列番号1は、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の22〜40ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいるDNAまたはRNAとハイブリダイズし、配列番号2は、ホタルルシフェラーゼのコーディング配列の4〜26ヌクレオチドと対応するヌクレオチドを含んでいるDNAまたはRNAとハイブリダイズし;配列番号7は、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の32〜54ヌクレオチドならびにSMN1および/またはSMN2のエクソン8の1〜4ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいるDNAまたはRNAとハイブリダイズし、配列番号8は、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の87〜111ヌクレオチドならびにSMN1および/またはSMN2のエクソン8の1〜3ヌクレオチドの順に、対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAのセンス鎖)とハイブリダイズし、配列番号9は、SMN1および/またはSMN2のエクソン8の39〜62ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAまたはRNAのアンチセンス鎖)とハイブリダイズし、配列番号11は、SMN1および/またはSMN2のエクソン6の43〜63ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAのセンス鎖)とハイブリダイズし、配列番号12は、SMN1および/またはSMN2のエクソン8の51〜73ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAまたはRNAのアンチセンス鎖)とハイブリダイズし、かつ配列番号13は、SMN1および/またはSMN2のエクソン6の22〜46ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAのセンス鎖)とハイブリダイズする。
したがって、配列番号9、11、12および/または13に対応するオリゴヌクレオチドは、ヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7を欠いているヒトのSMN1および/またはSMN2をコードしている核酸またはヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7を欠いているヒトのSMN1および/またはSMN2によってコードされている核酸、ならびにヒトのSMN1および/またはSMN2をコードしている核酸またはヒトのSMN1および/またはSMN2によってコードされている核酸を増幅するための増幅反応に使用され得、ヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる。一方で、下流のリバースプライマー(例えば、配列番号9または12)とあわせて、配列番号8に対応するオリゴヌクレオチドは、ヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7を欠いているヒトのSMN1および/またはSMN2をコードしている核酸またはヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7を欠いているヒトのSMN1および/またはSMN2によってコードされている核酸を増幅するために使用され得、下流のリバースプライマー(例えば、配列番号9または12)とあわせて、配列番号1または7に対応するオリゴヌクレオチドは、ヒトのSMN1および/またはヒトのSMN2をコードしている核酸またはヒトのSMN1および/またはヒトのSMN2によってコードされている核酸を増幅するために使用され得、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる。
配列番号3は、ヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の50〜54ヌクレオチド、ならびにヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン8の1〜21ヌクレオチドの順に、対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAのセンス鎖)とハイブリダイズし、配列番号10は、ヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン8の7〜36ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAのセンス鎖)とハイブリダイズする。配列番号3は、本明細書に記載されているか、または国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/008633号明細書(参照によってそれらの全体が本明細書に援用される)に記載されている、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでおり、かつミニ遺伝子から転写されたmRNAを検出するため、ならびにヒトのSMN1および/またはSMN2から転写されており、かつSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAを検出するためのプローブとして有用である。さらに、配列番号10は、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるか、または含んでいない、ミニ遺伝子から転写されたmRNAを検出するため、ならびに本明細書に記載されているか、または国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/008633号明細書(参照によってそれらの全体が本明細書に援用される)に記載されているような、ヒトのSMN1および/またはSMN2から転写されたmRNAを検出するためのプローブとして有用である。
特定の実施形態において、生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブ(例えば、SMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11もしくは13および/または配列番号2、9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))は、化合物(例えば、式(I)の化合物またはその一形態)が、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを確認するために、アッセイ(例えば、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロット)(例えば、生物学的実施例に後述されているアッセイ)に使用される。
別の実施形態において、生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブ(例えば、SMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11もしくは13および/または配列番号2、9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))は、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量をモニタリングするために、アッセイ(例えば、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロット)(例えば、生物学的実施例に後述されているアッセイ)に使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
別の実施形態において、生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブ(例えば、SMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11もしくは13および/または配列番号2、9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))は、化合物(例えば、式(I)の化合物またはその一形態)に対する患者の応答をモニタリングするために、アッセイ(例えば、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法および適用可能な場合ノザンブロットまたはサザンブロット)(例えば、生物学的実施例に後述されているアッセイ)に使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
患者からのサンプル(例えば、血液サンプル、PBMCサンプル、または組織サンプル(例えば、皮膚組織サンプルまたは筋肉組織サンプル))は、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を決定するために、アッセイ(例えば、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットおよびサザンブロット)に使用され得る、当業者に公知の手法ならびに生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブを用いて入手され得る。患者由来のサンプルは、患者から得られた後に、当業者にとって公知の手法を用いて処理されているか、および/または操作されているサンプルを指す。例えば、患者からのサンプルは、例えばRNAを抽出するために、当業者にとって公知の手法を用いて処理され得る。患者からのサンプルは、例えばRNAを抽出するために、処理され得、当該RNAはcDNAを生成するために逆転写される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
ヒトのSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、ならびにヒトのSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量は、例えばSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいるSMN1およびSMN2のmRNAならびにSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいないSMN1およびSMN2のmRNAから生成されたRNA断片またはDNA断片のサイズによって、互いに区別され得る。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットもしくはサザンブロットの、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットもしくはサザンブロットの、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
ヒトのSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、ならびにヒトのSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量は、例えばSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいるSMN1およびSMN2のmRNAならびにSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいないSMN1およびSMN2のmRNAから生成されたRNA断片またはDNA断片のサイズによって、互いに区別され得る。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットもしくはサザンブロットの、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/または本明細書に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、適用可能な場合に、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/または本明細書に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
ヒトのSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、ならびにヒトのSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量は、例えばSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいるSMN1およびSMN2のmRNAならびにSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいないSMN1およびSMN2のmRNAから生成されたRNA断片またはDNA断片のサイズによって、互いに区別され得る。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/または本明細書に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与すること;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(c)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、SMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、SMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(c)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(c)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
ある特定の実施形態では、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するように処理されてなる、血液サンプルまたは組織サンプル)と、以下に記述したフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/またはここに記述したリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、ここで上記サンプルは化合物(例えば、ここで記述する式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者からか当該患者由来のものである、および、(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
他の特定の実施形態では、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程、(b)当該患者から得たか当該患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)と、以下に記述したフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/またはここに記述したリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、および、(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれ以上の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
ある特定の実施形態では、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するように処理されてなる、血液サンプルまたは組織サンプル)と、SMNプローブ(例えば、配列番号10)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、ここで上記サンプルは化合物(例えば、式(I)の化合物またはここで記述するその一形態)を投与された患者からか当該患者由来のものである、および、(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されS SMN1および/またはMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれ以上の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
他の特定の実施形態では、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程、(b)当該患者から得たか当該患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)と、SMNプローブ(例えば、配列番号10)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、および、(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれ以上の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
ある特定の実施形態では、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するように処理されてなる、血液サンプルまたは組織サンプル)と、以下に記述したフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/またはここに記述したリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、ここで上記サンプルは化合物(例えば、ここで記述する式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者からか当該患者由来のものである、および、(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれ以上の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
他の特定の実施形態では、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程、(b)当該患者から得たか当該患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)と、以下に記述したフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/またはここに記述したリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、および、(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれ以上の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。
特定の実施形態において、患者におけるSMAは、両方の染色体上のSMN1遺伝子における、SMN1遺伝子の機能喪失をもたらす、不活性の変異又は欠失により引き起こされる。
〔キット〕
一局面において、本明細書に提供されるのは、1つ以上の容器内の本明細書に記載されているSMNプライマーまたはSMNプローブと、使用のための指示書とを含んでいる薬学的キットまたはアッセイキットである。一実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、容器内に、1つ以上のSMNリバースプライマー(例えば、配列番号2、9および/または12)および/または1つ以上のフォワードプライマー(配列番号1、7、8、11および/または13)および使用のための指示書を含んでいる。他の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に、1つのSMNリバースプライマー(例えば、配列番号2、9または12)、他の容器内に、もう1つのフォワードプライマー(配列番号1、7、8、11または13)および使用のための指示書を含んでいる。
一実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、分離した容器において、一容器内の1つのSMNリバースプライマー(例えば、配列番号2、9または12)、他の容器内に、もう1つのフォワードプライマー(配列番号1、7、8、11または13)および使用のための指示書を含んでいる。
特定の実施形態において、PCR(例えばqPCR)、RT−PCR(例えばエンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)またはローリングサークル増幅法に必要とされる適用可能な構成要素(例えば、ポリメラーゼ、デオキシヌクレオシド、トリリン酸塩等)が当該キットに包含される。いくつかの実施形態において、ハイブリダイゼーションに必要な構成要素が、当該キットに包含される。いくつかの実施形態において、ハイブリダイゼーションに必要な構成要素は、当該キットに包含される。いくつかの実施形態において、ハイブリダイゼーションに必要な構成要素は当該キットに包含される。当該プライマーを含んでいる薬学的キットまたはアッセイキットは、(i)治療薬(例えば、式(I)の化合物またはその一形態)が、SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写されるmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否か評価するため、(ii)SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量およびSMN1および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量をモニタリングするため、および/または(iii)治療薬(例えば式(I)の化合物またはその一形態)に対する患者の応答をモニタリングするために、PCRおよびRT‐PCRに用いられ得る。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号1において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号2において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、または本願明細書に記載されるものか、その全体が参照によって本明細書に援用される、国際公開第2009/151546号または米国特許出願明細書第2011/0086833号に記載されているもの等の、ヒトSMN1またはヒトSMN2ミニ遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するための、ローリングサークル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)において用いられる。
特定の実施形態において薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号7において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、内在性のヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するための、ローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)において用いられる。
他の特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号8において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、内在性のヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するための、ローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)において用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号7において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、および他の容器内に配列番号8において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に、配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、内在性の、ヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)において用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号11において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号12において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、内在性の、ヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)において用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号11において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、内在性の、ヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)において用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号13において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号12において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、内在性のヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)において用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号13において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、内在性のヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)において用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号1において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、内在性のヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)において用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号1において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、および他の容器内に配列番号12において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、内在性のヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)において用いられる。
他の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に本願明細書に記載されているSMNプローブ(例えば配列番号3または配列番号10)を含んでいる。他の実施形態において、プローブは、例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)に用いられる。特定の実施形態において、プローブは、RT−qPCRまたはqPCRに用いられる。特定の実施形態において、PCR(例えばqPCR)、RT−PCR(例えばエンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)またはローリングサークル増幅法に必要とされる適用可能な構成要素(例えば、ポリメラーゼ、デオキシヌクレオシド、トリリン酸塩等)が当該キットに包含される。いくつかの実施形態において、ハイブリダイゼーションに必要とされる構成要素が当該キットに包含される。
一実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に1つのSMNリバースプライマー(例えば配列番号2、9または12)を含んでおり、他の容器内に1つのSMNフォワードプライマー(例えば配列番号1、7、8、11または13)を含んでおり、他の容器内に1つのSMNプローブ(例えば配列番号3または10)を含んでおり、使用のための指示書を含んでいる。他の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、1つ以上のSMNリバースプライマー(例えば配列番号2、9および/または12)、他の容器内に1つ以上のSMNフォワードプライマー(例えば配列番号1、7、8、11および/または13)、他の一容器内に1つ以上のSMNプローブ(例えば配列番号3および/または10)、および使用のための指示書を含んでいる。
特定の実施形態において、PCR(例えばqPCR)、RT−PCRまたはローリングサークル増幅法に必要とされる構成要素(例えば、ポリメラーゼ、デオキシヌクレオシド、トリリン酸塩等)が当該キットに包含される。当該プローブおよび/またはプライマーを含んでいる薬学的キットまたはアッセイキットは、例えば、(i)治療薬(例えば、式(I)の化合物またはその一形態)が、SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写されるmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進するかどうかを評価するため、(ii)SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、ならびにSMN1および/またはSMN2から転写され、SMN1および/またはSMN2のエクソン7含んでいないmRNAの量をモニタリングするため、ならびに/または(iii)治療薬(例えば式(I)の化合物またはその一形態)に対する患者の応答をモニタリングするために、PCRおよびRT−PCRにおいて用いられ得る。
他の局面において、本明細書に提供されるのは、一容器内に式(I)の化合物またはその一形態、および当該化合物またはその一形態の使用のための指示書を含んでいる薬学的キットである。特定の実施形態において本明細書に提供されるのは、一容器内に式(I)の化合物またはその一形態および薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤、ならびに使用のための指示書を含んでいる薬学的キットである。他の特定の実施形態において本明細書に提供されるのは、有効量の式(I)の化合物またはその一形態および薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学組成物、ならびに使用のための指示書を含んでいる薬学的キットである。一実施形態において、使用のための指示書は、下記:式(I)の化合物またはその一形態の、患者への、投与量、投与の経路、投与の頻度、および投与の副作用のうちの1つ、2つまたはそれ以上を説明している。
〔一般的な合成方法〕
本明細書に開示されているように、本明細書に記載されている、式(I)の化合物またはその一形態は、標準的な公知の合成方法論を介して利用可能である。出発物質の多くは市販されているか、市販されていない場合は、当業者に知られている技術を用いて以下に記載されている経路を用いて調製され得る。本明細書に提供される合成スキームは複数の合成段階を包含しており、それぞれはそれ自身で自立しており、先行するまたは続く段階を有するか、先行するまたは続く段階を有することなしに実行され得る。言い換えると、本明細書に提供される合成スキームのそれぞれの単独での反応段階が意図されている。
<スキームA>
R2がアリールもしくはヘテロアリールの単環または二環式の環構造である式(I)の化合物は、以下のスキームAにおいて記載されているように調製され得る。
化合物A1(Xは、当業者に知られている技術を用いた官能基置換反応を介してR
1置換基を準備するために用いられ得る、様々な反応基を示している)は、好適な溶媒(アセトニトリルまたはTHFおよびその類似物等)中のルイス酸(MgCl
2およびその類似物等)およびパラホルムアルデヒドを用いた処理によって位置選択的にホルミル化されて、化合物A2を生じる。化合物A2はRがC
1−4アルキル基(メチル、エチル、t-ブチルおよびその類似物等)である化合物A3と反応し、縮合剤(ピぺリジン/酢酸およびその類似物等)の存在下で、ラクトン形成を伴うクネーフェナーゲル縮合反応を経て化合物A4を生じる。
化合物A3は好適な溶媒(THFおよびその類似物等)中の酢酸エステル(t−ブチル酢酸塩およびその類似物)と塩基(LiHMDおよびその類似物)との混合物と、化合物A5とを組み合わせることによって調製され得る。ここで化合物A5において、R
2はアリール、またはヘテロアリールを示し、Lは脱離基を示している。
<スキームB>
R2が二環式のヘテロアリール環構造である式(I)の化合物は、以下のスキームBに記載されているように調製され得る。
化合物B2は、アミジン様の部分(2−アミノピリジン、2−アミノピリミジン、2−アミノピラジン、2−アミノピリダジン、2−アミノチアゾール、4−アミノチアゾール、4−アミノピリミジンおよびその類似物等が挙げられるがこれらに限定されない)を含んでいる、任意で置換された単環のヘテロアリール環構造が、好適な溶媒(EtOHおよびその類似物)中の化合物B1(Rはメチル、エチルおよびその類似物等のC
1−4アルキル基を示す)と反応して、化合物B3を生じる。化合物B3は、化合物A2と反応し、縮合剤(ピぺリジン/酢酸およびその類似物等)の存在下でラクトン形成を伴うクネーフェナーゲル縮合反応を経て化合物B4を生じる。
<スキームC>
R2が二環式のヘテロアリール環構造である、式(I)の化合物は、以下のスキームCに記載されているように調製され得る。
化合物C1(Rはメチル、エチルおよびその類似物等のC
1−4アルキル基を示す)は、好適な溶媒(EtOHまたはアセトニトリルおよびその類似物)中で、化合物C2と反応して化合物C3を生じる。当該化合物C2は、任意で置換されたアニリン(YはOH、NH
2またはSHであり得、当該アニリン環は、それにより化合物C2を任意で置換された環構造(ピリジン、ピリミジン、ピラジンおよびその類似物等)にしている、1つ以上の窒素原子で置換された1つ以上の炭素原子の環員を有し得る)である。化合物C3は、化合物A2と反応し、縮合剤(ピぺリジン/酢酸およびその類似物等)の存在下でラクトン形成を伴うクネーフェナーゲル縮合反応を経て化合物C4を生じる。
<スキームD>
R2が単環のヘテロアリール環構造である、式(I)の化合物は、以下のスキームDに記載されているように調製され得る。
化合物D1(Rはメチル、エチルおよびその類似物等のC
1−4アルキル基を示す)は、有機塩基(トリエチルアミンおよびその類似物等)および好適な溶媒(ピリジンおよびその類似物等)の存在下で、硫化水素と反応して、化合物D2を生じる。化合物D2は、α−ブロモケトン(Wは、C
1−4アルキルまたはハロ−C
1−4アルキル基(メチル、エチルトリフルオロメチルおよびその類似物等)を示している)である化合物D3と反応し、適切な溶媒(DMFおよびその類似物等)の存在下で、タンデムアルキル化脱水縮合を経て化合物D4を生じる。化合物D4は化合物A2と反応して、縮合剤(ピぺリジン/酢酸およびその類似物等)の存在下で、ラクトン形成を伴うクネーフェナーゲル縮合反応を経て化合物D5を生じる。
<スキームE>
R2が単環もしくは二環式のアリール環構造またはヘテロアリール環構造である、式(I)の化合物は、以下のスキームEに記載されているように調製され得る。
化合物A2は、無水酢酸と反応し、有機塩基(トリエチルアミンおよびその類似物等)の存在下で、アルドール縮合/ラクトン形成を経て化合物E1を生じる。化合物E1は、適切な臭素化剤(Br
2またはNBS等)を用いて臭素化され、化合物E2を生じる。化合物E2はホウ素酸(ZはB(OH)
2およびその類似物を示す)、またはトリアルキルスタンナン(ZはSnBu
3およびその類似物を示す)と反応し、パラジウム触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物、酢酸パラジウムおよびその類似物等)および適切なホスフィンリガンドの存在下で鈴木またはStilleクロスカップリング反応を経て化合物A4を生じる。
<スキームF>
R2が単環もしくは二環式のアリールアミノまたはヘテロアリールアミノである、式(I)の化合物は、以下のスキームFに記載されているように調製され得る。
化合物E2は、化合物F1(Arは任意で置換された単環もしくは二環式のアリール環構造またはヘテロアリール環構造(任意で置換されたアニリンまたはアミノヘテロアリール等)を示す。)と、好適な溶媒(1,4−ジオキサンまたはトルエンおよびその類似物)中でパラジウム触媒(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)およびその類似物等)、ホスフィンリガンド(キサントフォスおよびその類似物等)、および無機塩基(炭酸セシウムおよびその類似物等)の存在下で化合物F2を生じる。
<スキームG>
R2が二環式のヘテロアリール環構造である、式(I)の化合物は、以下のスキームGに記載されているように調製され得る。
化合物A2は、エチルアセトアセテートと反応し、縮合剤(ピぺリジン/酢酸およびその類似物等)の存在下でラクトン形成を伴うクネーフェナーゲル縮合反応を経て化合物G1を生じる。化合物G1のα−メチル基は、適切な臭素化剤(Br
2またはNBSおよびその類似物)を用いて選択的に臭素化されて化合物G2を生じる。化合物G2は、アミジン様の部分(2−アミノピリジン、2−アミノピリミジン、2−アミノピラジン、3−アミノピリダジン、2−アミノチアゾール、4‐アミノチアゾール、4−アミノピリミジンおよびその類似物等が挙げられるがこれらに限定されない)を含んでいる任意で置換された単環のヘテロアリール環構造を含んでいる化合物B2と好適な溶媒(アセトニトリルおよびその類似物等)中で反応して、化合物B4を生じる。
<スキームH>
R2が二環式のヘテロアリール環構造である、式(I)の化合物は、以下のスキームHに記載されているように調製され得る。
化合物G2は、ケチミン様の部分(2−メチルピリジン、2−メチルピリミジン、2−メチルピラジン、3−メチルピリダジンおよびその類似物等が挙げられるが、これらに限定されない)を含んでいる任意で置換された単環のヘテロアリール環構造である、化合物H1と、好適な溶媒(アセトニトリルおよびその類似物等)中で反応して、タンデムアルキル化脱水環化反応を経て化合物H2を生じる。
<スキームI>
R2が二環式のヘテロアリール環構造である、式(I)の化合物は、以下のスキームIに記載されているように調製され得る。
化合物E2は、ヨウ化銅(I)およびパラジウム触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物、酢酸パラジウムおよびその類似物)の存在下ならびに適切なホスフィンリガンドの存在下で、トリエチルシリルアセチレンおよび有機塩基(トリエチルアミンおよびその類似物)と、薗頭カップリング反応を経て反応する。適切な溶媒(メタノールおよびその類似物)中で無機塩基(炭酸カリウムおよびその類似物等)を用いて処理したときに得られるトリメチルシリルアセチレン生成物は、化合物I1をもたらす。化合物I1は更なる化合物I2との薗頭カップリング反応を経て、化合物I3を生じる。化合物I2は、ヨード−ヒドロキシ置換単環ヘテロアリール環構造(当該ヘテロアリール環は、1つ以上のさらなる窒素原子の環員を有し得、それにより、化合物I2をヨード−ヒドロキシ置換された単環のヘテロアリール環構造(ピリジン、ピリミジン、ピラジンおよびその類似物等)にしている)であり、当該ヨード−ヒドロキシ置換基は互いに対してオルト位(2−ヨードピリジン−3−オール、4−ヨードピリジン−3−オールおよびその類似物等)にある。
<スキームJ>
R2が単環または二環式のヘテロアリール環構造である、式(I)の化合物は、以下のスキームJに記載されているように調製され得る。
化合物I1は、化合物J1、有機塩基(トリエチルアミンおよびその類似物)、ヨウ化銅(I)およびパラジウム触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物、酢酸パラジウムおよびその類似物等)の存在下、ならびに適切なホスフィンリガンドの存在下で薗頭カップリング反応を経て化合物J2を生じる。ここでJ1は、クロロ−ヨード置換した単環のヘテロアリール環構造(当該ヘテロアリール環は、それにより化合物J1をクロロ−ヨード置換した単環のヘテロアリール環構造(ピリジン、ピリミジン、ピラジンおよびその類似物等)にしている、1つ以上のさらなる窒素原子の環員を有し得る)である。当該クロロ置換基およびヨード置換基は互いに対してオルト位(2−クロロ−3−ヨードピリジンまたは4−クロロ−3−ヨードピリジンおよびその類似物等)にある。好適な溶媒(EtOHおよびその類似物等)中で硫化水素ナトリウムを用いて処理した化合物J2は、化合物J3を生じる。
<スキームK>
R2が任意で置換された1,2,4−オキサジアゾールの環構造である、式(I)の化合物は、以下のスキームKに記載されているように調製され得る。
化合物A2はエチルシアノアセテートと反応し、縮合剤(ピぺリジン/酢酸およびその類似物)の存在下でラクトン形成を伴うクネーフェナーゲル縮合反応を経て化合物K1を生じる。化合物K1は好適な溶媒(CH
2Cl
2等)中でヒドロキシアミンと反応し、化合物K2を生じる。化合物K2は化合物K3(WはC
1−4アルキル、C
1−4アリールまたはC
1−4ヘテロアリール基を示す)と反応し、有機塩基(トリエチルアミンおよびその類似物等)の存在下で、上昇した温度(100℃以上)における脱水環化を受けるO−アシルヒドロキシアミジン中間生成物を生じ、化合物K4をもたらす。
<スキームL>
R2が単環のヘテロアリール環構造である、式(I)の化合物は、以下のスキームLに記載されているように調製され得る。
化合物G1はジメチルホルムアミドジメチルアセタールおよび有機塩基(ピロリジンおよびその類似物等)と反応し、エナミノン中間生成物を生じる。当該エナミノン中間生成物は、有機酸(酢酸およびその類似物等)の存在下でヒドラジンと反応し、化合物L1を生じる。化合物L1は、好適な溶媒(DMFおよびその類似物等)中で、化合物L2(WはC
1−4アルキル、C
1−4アリールまたはC
1−4ヘテロアリール基を示し、Lは脱離基(IまたはBrおよびその類似物等)を示す)と反応して無機塩基(CsCO
3およびその類似物等)および任意の触媒(CuIおよびその類似物等)の存在下で、化合物L3を生じる。
<スキームM>
R2が単環のヘテロアリール環構造である、式(I)の化合物は、以下のスキームLに記載されているように調製され得る。
化合物E1は、適切な溶媒(CHCl
3およびその類似物)中で適切な構成要素化剤(ヨウ素またはビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼンおよびその類似物等)を用いて位置選択的にヨウ素化され得る。化合物M1は、パラジウム触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物、酢酸パラジウムおよびその類似物等)の存在下で、適切な溶媒(1,4−ジオキサンまたはトルエン等)中で、ヘキサブチルジチンで処理したときに、化合物M2を生じる。化合物M2は適切な溶媒(1,4−ジオキサンまたはトルエン等)中で、触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物、酢酸パラジウムおよびその類似物等)および助触媒(CuIおよびその類似物等)の存在下で化合物M3を生じる。化合物M3は、化合物L2(WはC
1〜4アルキル、C
1〜4アリールまたはC
1〜4ヘテロアリール基を示し、Lは脱離基(IまたはBrおよびその類似物等)を示す)と、好適な溶媒(DMFおよびその類似物等)中で、無機塩基(CsCO
3およびその類似物等)および任意の触媒(CuIおよびその類似物等)の存在下で反応し、化合物M4を生じる。
<スキームN>
R2が単環もしくは二環式のアリール環構造またはヘテロアリール環構造であり、R3が水素またはアルキルである、式(I)の化合物は、以下のスキームNに記載されているように調製され得る。
化合物N1はエステル加水分解(NaOH水溶液等)のための条件下で処理され、化合物N2を生じる。化合物N2は化合物N3(Rは水素またはC
1〜4アルキル基である)と反応し、カップリング剤(N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’-エチルカルボジイミド塩酸塩およびその類似物)および有機塩基(トリエチルアミンおよびその類似物等)の存在下で、クネーフェナーゲル縮合反応を伴うエステル形成を経て化合物N4を生じる。
〔特定の合成例〕
より詳細に説明し、理解を助けるため、以下の限定されない実施例が、本明細書に記載されており、これらの範囲を特に限定するものとして解釈されない化合物の範囲を十分に説明するために提供されている。当業者が確認し得る範囲の、現在公知であり得るか、今後開発され得る、本明細書に記載されている化合物のそのような変種は、本明細書に記載されている化合物および以下に権利要求されている化合物の範囲に包含されると考えられる。これらの実施例は特定の化合物の調製を説明している。当業者は、これらの実施例に記載されている技術は、当業者によって記載されたものとしての、およびそれらの実施のための構成された好ましい形態としての合成の実施において十分に機能する技術を示していると理解するであろう。しかし、当業者は、本開示の権利において、開示されている特定の方法において多くの変更がなされ得、本記載の真意および範囲をから逸脱することなく類似のまたは同様の結果をさらに得ることができることを理解するものであると認識されるべきである。
包含される化合物の下記の実施例におけるもの以外に、逆を意図されていなければ、成分の量、反応条件、実験データ、ならびに明細書および特許請求の範囲において用いられているそれらを表現している全ての数は“約”という用語によって変更されると理解される。したがって、すべての当該数は、反応によって、または種々の実験条件の結果として得られると考えられる所望の特性にまさに依存し得る概算を示している。したがって、実験の再現性の予測された範囲において、結果として得られるデータに関連して、“約”という用語は、平均からの標準偏差によって異なり得る、示されたデータに対する範囲を指している。同様に、示された実験結果に対し、重要な図の欠如なしに、得られるデータは一貫して本データに切り上げまたは切り捨てされ得る。少なくとも、および本願特許請求の範囲についての同等物の教義の適用に限定される試みとしてではなく、それぞれの数値のパラメータは、重要な桁数および当業者によって用いられる丸め技術に照らして解釈すべきである。
本記載の広い範囲に説明されている数値範囲およびパラメータは概算であるが、以下に説明されている実施例に述べられている数値は可能な限り正確に報告されている。しかし、任意の数値は、それぞれの試験測定において見いだされる標準偏差から必然的に得られる特定の誤差を本質的に含んでいる。
〔化合物の実施例〕
上記および本明細書を通して用いられているように、以下の略語は、他に示唆されていなければ、以下の意味に用いられる。
〔実施例1〕
Cpd4の調製
第1部:エチル2−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテートの調製
EtOH(50mL)中の2−アミノベンゼンエチオール(5.34mL、50mmоl)および3−エトキシ−3−イミノプロパノエートハイドロクロライド(9.75g、50mmоl)を16時間70℃で加熱した。混合物をEtOAc(200mL)および水(200mL)中で分画した。食塩水を用いて有機層を洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc)に精製し、黄色の油物として表題の化合物(6.0g、54%)を得た。MS m/z 222.1 [M+H]
+;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6): δ 8.05 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.91 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.51 (1H, t, J = 8 Hz), 7.43 (1H, t, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.22 (2H, s), 1.33 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
第2部:tert−ブチル4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピラジン−1−カルボキシレートの調製
4−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(10g、71.4mmоl)、1−bоc−ピペラジン(15.3g、82.2mmоl)およびDMSO(100mL)の混合物を27時間100℃で加熱した。当該反応混合物をK
2CO
3水溶液で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。水および食塩水を用いて有機層を洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をヘキサン/エーテル(1:1)を用いて粉砕し、黄色の固形物として表題の化合物(18.8g、86%)を得た。MS m/z 307.2 [M+H]
+;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 11.50 (1H, s), 9.60 (1H, s), 7.36 (1H, d, J = 9 Hz), 6.27 (1H, d, J = 2 Hz), 6.45 (1H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 3.58 (4H, m), 3.42 (4H, m), 1.49 (9H, s)。
第3部:Cpd4の調製
ステップA:tert−ブチル4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピラジン−1−カルボキシレート(49mg、0.16mmоl)およびエチル2−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテート(35mg、0.16mmоl)を、EtOH(1mL)中でピぺリジン(10μL、0.1mоl)および酢酸(6μL、0.1mmоl)と化合させた。混合物を1時間還流において加熱した。混合物を室温まで冷却後、沈殿が形成した。固体を真空濾過によって回収し、1:1のEtOAc:H
2O(1mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、tert−ブチル4−(3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
ステップB:tert−ブチル4−(3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを1,4−ジオキサン(1mL)中の4NのHClに懸濁させた。室温で30分間攪拌後、溶媒を窒素流を用いて除去し、黄色の粉末として表題の化合物(40mg、69%)を得た:m.p. 250 °C (decomp.); MS m/z 364.4 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.26 (2H, br s), 9.14 (1H, s), 8.16 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.93 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.56 (1H, m), 7.47 (1H, m), 7.16 (1H, dd, J = 8.9 Hz, 2.3 Hz), 7.09 (1H, d, J = 2.3 Hz), 3.76-3.74 (4H, m), 3.25-3.23 (4H, m)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示の更なる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例1に従って調製され得る。
〔実施例2〕
Cpd5の調製
第1部:tert−ブチル2−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテートの調製
ステップA:酢酸(100mL)中の1−(3−クロロフェニル)チオ尿素の溶液(5.09g、27,2mmоl)に対し、臭素(1.82mL、35.4mmоl)を60℃で滴状に添加した。混合物を2時間80℃で加熱し、溶媒を減圧下で除去した。ジエチルエーテルを当該混合物に添加して、沈殿を生成させた。固体を回収し、乾燥して、4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(5.7g、79%)を生じさせた。MS m/z 185.9 [M+H]
+。
ステップB:CH3CN(25mL)中の4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(4.78g、25.8mmоl)および塩化銅(II)(4.16g、31mmоl)の混合物に、室温で硝酸イソブチル(4.61mL、38。8mmоl)を添加した。反応混合物を30分間60℃で加熱し、続いて、溶媒を混合物から除去した。残渣を水に懸濁し、濾過によって回収し、乾燥させて2,4−ジクロロベンゾ[d]チアゾール(5.3mg、81%)を生じさせた。MS m/z 205.9 [M+H]+。
ステップC:トルエン(20mL)中のt−ブチルアセテート(4.93mL、36.6mmоl)および2,4−ジクロロベンゾ[d]チアゾール(5g、24.4mmоl)の混合物に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1M、66mL、66mmоl)を0℃において添加した。混合物を一晩室温で攪拌した。過剰の反応剤をNH4Cl飽和水溶液の添加により失活させた。水性の混合物をEtOAcを用いて抽出した。有機層を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜5%EtOAC)によって濃縮および精製させ、黄色の油物として表題の化合物(5.9g、85%)を生じさせた。MS m/z 282.1 [M-H]-. 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 7.75 (1H, d, J = 8.2 Hz ), 7.47 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.29 (1H, t, J = 7.9 Hz), 4.15 (2H, s), 1.48 (9H, s)。
第2部:Cpd5の調製
ステップA:実施例1の第3部に見られる方法に従い、EtOH(1mL)中のtert−ブチル4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピラジン−1−カルボキシレート(49mg、0.16mmоl)、エチル2−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテート(35mg、0.16mmоl)およびピぺリジン(6μL、0.1mоl)により、tert−ブチル4−(3−(4−クロロ[d]チアゾール−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
ステップB:実施例1の第3部に見られる方法に従い、tert−ブチル4−(3−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートおよび1,4−ジオキサン(1mL)中の4NのHClにより、黄色の粉末として表題の化合物(62mg、97%)を生じさせた:m.p. 290 °C (decomp.); MS m/z 398.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.18 (2H, br s), 9.09 (1H, s), 8.14 (1H, dd, J = 8.0 Hz, 1.0 Hz), 7.99 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.65 (1H, dd, J = 7.7 Hz, 1.0 Hz), 7.44 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.17 (1H, dd, J = 9.0 Hz, 2.4 Hz), 7.09 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.77-3.74 (4H, m), 3.25-3.23 (4H, m)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示のさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例2に従って調製され得る。
〔実施例3〕
Cpd68の調製
第1部:エチル2−(4−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)アセテートの調製
ステップA:メタノール(300mL)中の3−クロロ−2−ニトロフェノール(18.95g、100mmоl)およびPd/C(1%、0.5g)をH
2(1atm)下で攪拌した。15時間後、混合物をセライトを通じて濾過させた。濾過物を濃縮して茶色の固形物を生じさせ、CH
2Cl
2で洗浄して、薄茶色の固形物として、2−アミノ−3−クロロフェノール(7.39g、52%)を生じさせた。MS m/z 144.1 [M+H]
+。
ステップB:EtOH(30mL)中の2−アミノ−3−クロロフェノール(2.0g、14mmоl)をエチル3−エトキシ−3−イミノプロパノエートハイドロクロライド(3.01g、15.4mmоl)に添加した。2日間80℃に加熱後、混合物を濃縮した。残渣をEtOAcと水との間で分画した。シリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2)によって有機層を濃縮および精製し、オフホワイトの固形物として、エチル2−(4−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)アセテート(3.17g、94%)を生じさせた。MS m/z 240.1 [M+H]
+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 7.75 (1H, dd, J = 8.0 Hz, 0.9 Hz), 7.49 (1H, dd, J = 8.0 Hz, 0.9 Hz), 7.43 (1H, t, J = 8.0 Hz), 4.28 (2H, s), 4.16 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.21 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
第2部:Cpd68の調製
CH
3CN(0.5mL)中の、エチル2−(4−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)アセテート(72mg、0.3mmоl、実施例1によって調製された)および2−ヒドロキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアルデヒド(66mg、0.3mmоl、実施例1の第2部における方法に従って調製された)に、ピペラジン(3μL、0.03mmоl)およびAcOH(3.4μL、0.06mmоl)を添加した。2時間90℃で加熱後、混合物を室温に冷却した。生成物を真空濾過によって回収し、CH
3CNを用いて洗浄し、乾燥して黄色の固形物として表題の化合物(92mg、78%)を得た:m.p. 229-231 C; MS m/z 396.2, 398.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.91 (1H, s), 8.79 (1H, d, J = 9.1 Hz), 7.76 (1H, dd, J = 8.2 Hz, 0.9 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 8.0 Hz, 0.8 Hz), 7.42 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.08 (1H, dd, J = 9.0 Hz, 2.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 2.3 Hz), 3.49 (4H, m), 2.43 (4H, m), 2.26 (3H, s)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示されているさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例3に従って調製され得る。
〔実施例4〕
Cpd145の調製
ステップA:CH
3CN(2mL)中の、エチル2−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテート(0.53g、2.4mmоl、実施例1、第1部において調製された)、4−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.336g、2.4mmоl)、ピペリジン(80μL、0.8mmоl)および酢酸(92μL、0.16mmоl)の混合物を1時間60℃で加熱した。混合物を濾過した。固体物質をCH
3CNを用いて洗浄し、乾燥させて、黄色の固形物として3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−フルオロ‐2H−クロメン−2−オン(0.57g、80%)を生じさせた。MS m/z 298.1 [M+H]
+。
ステップB:CH3CN(1mL)中の、3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(89mg、0.3mmоl)、1−メチル−1,4−ジアゼパン(75μL、0.6mmоl)、N,N−ジイソプロピルアミン(78μL、0.45mmоl)の混合物を90℃で加熱した。15時間後、当該混合物を室温まで冷却し、濾過した。固形物質をCH3CNを用いて洗浄し、乾燥して黄色の固形物として表題の化合物(110mg、94%)を生じさせた:m.p. 217-220 °C; MS m/z 392.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 9.04 (1H, s), 8.12 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.99 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.79 (1H, d, J = 9.1), 7.54-7.51 (1H, m), 7.43-7.40 (1H, m), 6.93 (1H, dd, J = 9.0 Hz, 2.4 Hz), 6.76 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.69 (2H, m), 3.61 (2H, t, J = 6.2 Hz), 2.64 (2H, m), 2.46 (2H, m), 2.26 (3H, s), 1.91 (2H, m)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示されているさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例4に従って調製され得る。
〔実施例5〕
Cpd3の調製
ステップA:tert−ブチル4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(918mg、3mmоl、実施例1、第2部において調製された)、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(648mg、4.5mmоl)およびトリエチルアミン(0.14mL、1mmоl)をEtOH(6mL)中で化合させた。混合物を4時間60℃で加熱した。混合物を室温まで冷却し、濾過した。回収した物質をEtOHを用いて洗浄し、真空下で乾燥して、黄色粉末として、7−(4−tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−カルボン酸(1.05g、94%)を得た。MS m/z 373.2 [M-H]
-。
ステップB:DMF(1mL)中で、7−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−カルボン酸(60mg、0.16mmоl)をアニリン(22μL、0.24mmоl)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(100mg、0.19mmоl)およびトリエチルアミン(45μL、0.32mmоl)と化合させた。混合物を2時間室温で攪拌した。4:1のMeOH:H2O(1mL)の溶液を混合物に添加した。沈殿を形成させ、真空濾過によって回収した。固形物をMeOH:H2O(4:1)の溶液を用いて洗浄し、真空下で乾燥させて、tert−ブチル4−(2−オキソ−3−(フェニルカルバモイル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
ステップC:トリフルオロ酢酸(1mL)中のtert−ブチル4−(2−オキソ−3−(フェニルカルバモイル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート:を20分間室温で攪拌し、溶媒を窒素流を用いて除去し、黄色の粉末として表題の化合物(75mg、99%)を得た:MS m/z 350.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 10.73 (1H, s), 8.81 (1H, s), 7.78 (1H, d, J = 9.1 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.38 (2H, m), 7.13 (1H, t, J = 7.4 Hz), 7.09 (1H, dd, J = 9.1 Hz, 2.5 Hz), 6.93 (1H, d, J = 2.3 Hz), 3.43 (4H, m), 2.81 (4H, m)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示されているさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例5に従って調製され得る。
〔実施例6〕
Cpd160の調製
ステップA:3,5−ジフルオロフェノール(2.6g、20mmоl)を、トリエチルアミン(14ml、100mmоl)とともにCH
3CN(50ml)に溶解した。塩化マグネシウム(3.8g、40mmоl)およびパラホルムアルデヒド(6.4g、200mmоl)を続けて添加した。不均一の混合物を、16時間60℃で激しく攪拌した。混合物をH
2O(200mL)で希釈し、pHを2未満にHCl(1M)水溶液で調整した。混合物をEOAc(200mL)を用いて抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥および濃縮し、赤色油物として2,4−ジフルオロ−6−ヒドロキシベンズアルデヒド(2.6g、82%)を得た。MS m/z 157.1 [M-H]
-。
ステップB:DMSO(4mL)中で、2,4−ジフルオロ−6−ヒドロキシベンズアルデヒド(16mmоl)を、1−Boc−ピペラジン(3.57g、19.2mmоl)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.34mL、19.2mmоl)と化合させた。混合物を2時間120℃まで加熱した。混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜40%EtOAc)によって生成し、オフホワイトの粉末としてtert−ブチル4−(3−フルオロ−4−ホルミル−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1.3g、25%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 11.93 (1H, s), 9.92 (1H, s), 6.08 (1H, dd, J = 14.2 Hz, 2.4 Hz), 6.04 (1H, d, J = 2.4 Hz), 3.59 (4H, m), 3.43 (4H, m), 1.49 (9H, s)。
ステップC:tert−ブチル4−(3−フルオロ−4−ホルミル−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(65mg、0.2mmоl)を、EtOH(1mL)中で、エチル2−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテート(22mg、0.2mmоl、実施例1、第1部において調製された)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(35μL、0.2mmоl)および酢酸(11μL、0.2mmоl)と化合させた。混合物を16時間90℃まで加熱した。室温まで冷却後、沈殿を形成させた。固形物を回収し、1:1のMeOH:H2O(1mL)を用いて洗浄し真空下で乾燥させて、tert−ブチル4−(3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−5−フルオロ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
ステップD:tert−ブチル4−(3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−5−フルオロ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートおよびトリフルオロ酢酸(1mL)を15分間室温で攪拌し、続いて溶媒を窒素流を用いて除去した。残渣をCH2Cl2およびK2CO3水溶液(1M、5mL)において分画した。有機層を疎水性のフリット(frit)を通じて回収し、黄色の粉末として表題の化合物(38mg、50%)を得た:m.p. 256-260 °C; MS m/z 382.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.89 (1H, s), 8.15 (1H, d, J = 7.8 Hz), 8.05 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.55 (1H, m), 7.44 (1H, m), 7.02 (1H, dd, J = 13.9 Hz, 2.1 Hz), 6.82 (1H, s), 3.45-3.41 (4H, m), 2.82-2.78 (4H, m), 2.46 (1H, s br)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示されているさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例6に従って調製され得る。
〔実施例7〕
Cpd162の調製
第1部:エチル2−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセテート
EtOH(100mL)中の、エチル4−クロロアセトアセテート(5.4mL、40mmоl)と5−メチルピリジン−2−アミン(5.18g、48mmоl)を6時間70℃で加熱した。混合物をEtOAc(300mL)および飽和NHCO
3水溶液(300mL)中で分画した。有機層を食塩水を用いて洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過および濃縮させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の70%EtOAc)によって精製し、茶色の油物として表題の化合物(1.6g、19%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.31 (1H, s), 7.74 (1H, s), 7.39 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.08 (1H, d, J = 9.2 Hz), 4.10 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.75 (2H, s), 2.27 (3H, s), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
第2部:Cpd162の調製
ステップA:実施例6、ステップCにおける方法に従い、EtOH(1mL)中の、tert−ブチル4−(3−フルオロ−4−ホルミル−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(65mg、0.2mmоl)、エチル2−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセテート(22mg、0.2mmоl)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(35μL、0.2mmоl)および酢酸(11μL、0.2mmоl)によりtert−ブチル4−(5−フルオロ−3−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
ステップB:実施例6、ステップDにおける方法に従い、tert−ブチル4−(5−フルオロ−3−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートおよびトリフルオロ酢酸(1mL)により、黄色の粉末として表題の化合物(18mg、24%)を得た:m.p. 265-270 °C; MS m/z 379.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.60 (1H, s), 8.42 (2H, m), 7.49 (1H, d, J = 9.1 Hz), 7.16 (1H, dd, J = 9.3 Hz, 1.6 Hz), 6.93 (1H, dd, J = 11.6 Hz, 2.2 Hz), 6.75 (1H, d, J = 1.9 Hz), 3.33-3.31 (4H, m), 2.82-2.80 (4H, m), 2.28 (3H, s)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示されているさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例7に従って調製され得る。
〔実施例8〕
Cpd290の調製
ステップA:DMF(1mL)中で、tert−ブチル4−(3−フルオロ−4−ホルミル−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(65mg、0.2mmоl、実施例6、ステップBにおいて調製された)を、2−(3,5−ジフルオロフェニル)酢酸(55mg,0.2mmоl)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミドハイドロクロライド(57mg、0.3mmоl)と化合させた。混合物を1時間60℃まで加熱した。室温まで冷却後、混合物を濾過した。固形物をMeOH:H
2O(1:1)を用いて洗浄し、真空下で乾燥させ、tert−ブチル4−(3−(3,5ジフルオロフェニル)−5−フルオロ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
ステップB:tert−ブチル4−(3−(3,5ジフルオロフェニル)−5−フルオロ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートとトリフルオロ酢酸(1mL)との混合物を、15分間室温で攪拌し、続いて溶媒を窒素流を用いて除去した。残渣をCH2Cl2およびK2CO3水溶液(1M、5mL)において分画した。有機層を疎水性のフリットを通じて回収し、黄色の粉末として表題の化合物(24mg、33%)を得た:m.p. 193-198 °C; MS m/z 361.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.11 (1H, s), 7.44 (2H, m), 7.16 (1H, tt, J = 9.3 Hz, 2.4 Hz), 6.82 (1H, dd, J = 13.8 Hz, 2.2 Hz), 6.65 (1H, d, J = 2.4 Hz), 3.26 (4H, m), 2.73 (4H, m)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示されているさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例8に従って調製され得る。
〔実施例9〕
Cpd14の調製
ステップA:1,2−ジクロロエタン(200mL)中で、3−ヒドロキシベンズアルデヒド(6.1g、50mmоl)をジメチルアミン(THF中の37.5mLの2M溶液、75mmоl)と化合させた。トリアセトキシボロヒドリド(15.9g、75mmоl)を室温でゆっくりと添加した。酢酸(2.86mL、50mmоl)を当該混合物に添加した。混合物を16時間室温で攪拌した。反応混合物に、NaHCO
3飽和水溶液(100mL)を添加した。有機層を除去し、Na
2SO4で乾燥させ、続いて濾過および濃縮して、未精製の3−((ジメチルアミノ)メチル)フェノール(〜30mmоl、60%)を得た。
ステップB:ステップA由来の粗製生成物(〜30mmоl)をCH3CN(300mL)およびトリエチルアミン(21mL、150mmоl)に溶解した。当該溶液に無水塩化マグネシウム(5.7g、60mmоl)およびパラホルムアルデヒド(9.0g、300mmоl)を添加した。混合物を16時間60℃で激しく攪拌し、続いて酒石酸カリウムナトリウム(0.1M、600mL)で希釈した。当該混合物をCH2Cl2(300mL)を用いて3回抽出した。化合した有機物を食塩水を用いて洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過および濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Ch2Cl2中の0〜10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として4−((ジメチルアミノ)メチル)−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.7g、32%)を得た。MS m/z 180.1 [M+H]+。
ステップC:EtOH(3mL)中で4−((ジメチルアミノ)メチル)−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.5mmоl)、エチル2−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテート(128mg、0.5mmоl、実施例2、第1部において調製された)、ピぺリジン(40μL、0.4mmоl)および酢酸(12μL、0.2mmоl)を16時間還流において加熱した。室温まで冷却後、沈殿を形成させた。固形物を真空濾過によって回収し、1:1のEtOH:H2O(1mL)を用いて洗浄し、真空下で乾燥させ、黄色の粉末として、表題の化合物(184mg、99%)を得た:m.p. 179-182 °C; MS m/z 371.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.20 (1H, s), 8.18 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.10 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.69 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.48 (2H, m), 7.43 (1H, d, J = 8.0 Hz), 3.57 (2H, s), 2.21 (6H, s)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示されているさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例9に従って調製され得る。
〔実施例10〕
Cpd148の調製
ステップA:実施例6のステップAの方法に従い、CH
3CN(500mL)中の3−(ヒドロキシメチル)フェノール(6.2g、50mmоl)を、トリエチルアミン(35ml、250mmоl)、無水塩化マグネシウム(9.5g、100mmоl)およびパラホルムアルデヒド(15g、500mmоl)から2−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ベンズアルデヒド(2.2g、29%)を得た。MS m/z 151.1 [M-H]
-。
ステップB:実施例9のステップCにおける方法に従って、EtOH(4mL)中の、2−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ベンズアルデヒド(608mg、4.0mmоl)、エチル2−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセテート(872mg、4.0mmоl、実施例7、第1部において調製された)、ピぺリジン(0.4mL、4.0mmоl)および酢酸(0.24mL、4.0mmоl)から7−(ヒドロキシメチル)−3−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(980mg、80%)を得た。MS m/z 307.2 [M+H]+。
ステップC:CH2Cl2(15mL)中で、7−(ヒドロキシメチル)−3−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(900mg、2.9mmоl)を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.0mL、6mmоl)と化合させた。メタンスルホニルクロリド(0.28mL、3.6mmоl)を添加する前に、シリンジを介して混合物を0℃まで冷却した。混合物を0℃で1時間攪拌し、続いて溶媒を混合物から除去した。残渣をMeOH(5mL)中に懸濁し、濾過した。回収した物質をMeOHを用いて洗浄し、真空下で乾燥させ、黄褐色の粉末として(3−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)メチルメタンスルホネート(1.05g、92%)を得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.86 (1H, s), 8.56 (1H, s), 8.46 (1H, s), 7.99 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.56 (1H, s), 7.51 (1H, d, J = 9.1 Hz), 7.47 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.20 (1H, d, 9.3 Hz), 5.41 (2H, s), 3.32 (3H, s), 2.30 (3H, s)。
ステップD:DMF(2mL)中で、(3−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)メチルメタンスルホネート(77mg、0.02mmоl)を2−(メチルアミノ)エタノール(75mg、1.0mmоl)と化合させた。混合物を1時間室温で攪拌した。混合物にH2O(0.25mL)を添加し、沈殿を生成させた。固形物を真空濾過によって回収し、MeOH:H2O(1:1)を用いて洗浄し、真空下で乾燥させて、オフホワイトの粉末として表題の化合物(65mg、90%)を得た:m.p. 166-169 °C; MS m/z 364.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.83 (1H, s), 8.53 (1H, s), 8.46 (1H, s), 7.87 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.50 (1H, d, J = 9.4 Hz), 7.43 (1H, s), 7.37 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.19 (1H, d, J = 9.2 Hz), 4.47 (1H, t, J = 5.4 Hz), 3.64 (2H, s), 3.54 (2H, q, J = 5.5 Hz), 2.47 (2H, t, J = 6.3 Hz), 2.29 (3H, s), 2.21 (3H, s)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示されているさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例10に従って調製され得る。
〔実施例11〕
Cpd18の調製
ステップA:4−(3−ヒドロキシフェニル)ピぺリジン(1.7g、10mmоl)をCH
3CN(20mL)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(2.4g、11mmоl)の混合物に添加した。
混合物を室温で1時間攪拌し、続いてトリエチルアミン(7ml、50mmоl)、無水塩化マグネシウム(1.9g、20mmоl)およびパラホルムアルデヒド(30g、100mmоl)を添加した。混合物を2時間60℃で激しく攪拌し、続いてH2O(100mL)で希釈した。HCl(1N)水溶液を添加し、混合物のpHを2以下に調製した。混合物をEtOAc(100mL)を用いて抽出した、有機層を食塩水を用いて洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過および濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Ch2Cl2中の0〜5%MeOH)によって精製し、白色粉末として、tert−ブチル4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.44g,47%)を得た。MS m/z 304.2 [M-H]-。
ステップB:以下の実施例9、ステップCにおける方法に従い、EtOH(1mL)中のtert−ブチル4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(61mg、0.2mmоl)、エチル2−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテート(50mg、0.2mmоl、実施例2、第1部によって調製された)、ピぺリジン(10μL、0.1mmоl)および酢酸(6μL、0.1mmоl)によってtert−ブチル4−(3−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピぺリジン−1−カルボキシレートを得た。
ステップC:tert−ブチル4−(3−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピぺリジン−1−カルボキシレートを1,4−ジオキサン(1mL)中で4NHClに懸濁した。混合物を1時間攪拌し、続いて溶媒を除去し、黄色の粉末として表題の化合物(73mg、92%)を得た:m.p. 339-341 °C; MS m/z 397.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.21 (1H, s), 8.19 (1H, d, J = 8.0), 8.14 (1H, d, J = 8.1), 7.70 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.49 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.43 (1H, s), 7.40 (1H, d, J = 8.2 Hz) 3.41 (2H, m), 3.01-3.07 (3H, m), 2.03 (2H, m), 1.92 (2H, m)。
〔実施例12〕
Cpd28の調製
ステップA:4−ホルミル−3−ヒドロキシ安息香酸(830mg、5mmоl)をCH
2Cl
2(10mL)中で1−メチルピペラジン(0.16mL、5,5mmоl)、トリエチルアミン(0.77mL、5.5.mmоl)および(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリドンホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(2.86g、5.5mmоl)と化合させた。混合物を3時間室温で攪拌し、シリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中の0〜5%MeOH)によって濃縮および精製し、2−ヒドロキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ベンズアルデヒド(1.24g、100%)を得た。MS m/z 249.1 [M+H]
+。
ステップB:実施例9、ステップCの方法に従い、EtOH(1mL)中の2−ヒドロキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ベンズアルデヒド(50mg、0.2mmоl)、エチル2−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテート(50mg、0.2mmоl)、エチル2−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテート(50mg、0.2mmоl、実施例2、第1部において調製された)、ピぺリジン(20μL、0.2mmоl)および酢酸(12μL、0.2mmоl)によって、黄色の粉末として表題の化合物(860mg、68%)を得た:m.p. 230-235 °C; MS m/z 440.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.26 (1H, s), 8.24 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.21 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.72 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.59 (1H, s), 7.51 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.48 (1H, d, J = 7.9 Hz), 3.65 (2H, m), 3.34 (2H, m), 2.42 (2H, m), 2.31(2H, m), 2.22 (3H, s)。
〔実施例13〕
Cpd35の調製
ステップA:THF(20mL)中で、3−ヒドロキシフェニル酢酸(2.13g、14mmоl)をイソプロピルアミン(3.6mL、42mmоl)と化合させた。プロピルリン酸無水物(9.8mL、DMFにおいて50%以下、16mmоl)を添加する前に0℃まで冷却した。溶液を16時間室温で攪拌した。混合物をH
2O(300mL)およびEtOH(300mL)中で分画した。有機層を食塩水を用いて洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過および濃縮させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%EtOAc)によって精製し、白色粉末として2−(3−ヒドロキシフェニル)−N−イソプロピルアセトアミド(1.9g、70%)を得た。MS m/z 194.1 [M+H]
+。
ステップB:2−3−ヒドロキシフェニル)−N−イソプロピルアセトアミド(1.9g、10mmоl)をTHF(20mL)に溶解した。水素化アルミニウムリチウム(THF中の10mL、1M、10mmоl)を溶液に添加した。混合物を攪拌しながら2時間60℃まで加熱した。過剰な試薬をH2Oのゆっくりとした添加により失活させた。1時間の激しい攪拌後、混合物をセライトを通じて濾過した。濾過物を濃縮して、さらなる精製なしで用いられる、未精製の3−(2−(イソプロピルアミノ)エチル)フェノールを得た。
ステップC:3−(2−(イソプロピルアミノ)エチル)フェノール(716mg、4mmоl)を、CH2Cl2(10mL)中でジ−tert−ブチルジカーボネート(872mg、4mmоl)と化合させた。混合物を16時間室温で攪拌し、続いてシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%EtOAc)によって精製し、白色粉末としてtert−ブチル3−ヒドロキシフェニル(イソプロピル)カルバメート(650mg、23%)を得た。
ステップD:実施例6、ステップAにおける方法に従い、CH2Cl2(8mL)中の、tert−ブチル3−ヒドロキシフェンエチル(イソプロピル)カルバメート(650mg、2.3mmоl)、トリエチルアミン(1.6mL、11.5mmоl)、塩化マグネシウム無水物(437mg、4.6mmоl)およびパラホルムアルデヒド(690mg、23mmоl)によってtert−ブチル4−ホルミル−3−ヒドロキシフェンエチル(イソプロピル)カルバメート(520mg、73%)を得た。MS m/z 306.1 [M-H]-。
ステップE:実施例9、ステップCにおける方法に従い、EtOH(1mL)中の、tert−ブチル4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル(イソプロピル)カルバメート(50mg、0.16mmоl)、エチル2−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテート(50mg、0.2mmоl、実施例2、第1部において調製された)、ピペリジン(20μL、0.2mmоl)および酢酸(12μL、0,2mmоl)からtert−ブチル2−(3−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)エチル(イソプロピル)カルバメートを得た。
ステップF:2−(3−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)エチル(イソプロピル)カルバメート(0.16mmоl)およびトリフルオロ酢酸(1mL)を15分間室温で攪拌し、続いて、溶媒を窒素流を用いて除去した。残渣をCH2Cl2(5mL)およびK2CO3水溶液(1M、5mL)中で分画した。有機層を疎水性のフリットを通じて回収し、濃縮して、黄色の粉末として表題の化合物(42mg、66%)を得た:m.p. 179-182 °C; MS m/z 399.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.23 (1H, s), 8.22 (1H, d, J = 7.8 Hz), 8.10 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.73 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.52 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.50 (1H, s), 7.42 (1H, d, J = 8.0 Hz), 2.89 (4H, m), 2.79 (1H, m), 1.02 (6H, d, J = 6.2 Hz)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示されているさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例13に従って調製され得る。
〔実施例14〕
Cpd42の調製
ステップA:2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド(1.38g、10mmоl)をCH
2Cl
2(20mL)に溶解し、0℃まで冷却した。混合物にホスゲン(5.0mL,トルエン中の20%、10mmоl)を伴ってピリジン(0.81mL、10mmоl)を添加した。混合物を0℃で5分間攪拌した。CH
2Cl
2(5mL)中の1−Boc−ピペラジン(1.86g、10mもl)およびトリエチルアミン(1.4mL、10mmоl)を0℃で混合物に添加した。5分後、混合物をNaHCO
3飽和水溶液を用いて洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過および濃縮させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の20%EtOAc)によって精製し、1−tert−ブチル4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(480mg、14%)を得た。MS m/z 349.3 [M-H]
-。
ステップB:実施例9、ステップCにおける方法に従い、EtOH(1mL)中の1−tert−ブチル4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(70mg、0.2mmоl)、エチル2−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテート(50mg、0.2mmоl、実施例2、第1部において調製された)、ピペリジン(20μL、0.2mmоl)および酢酸(12μL、0,2mmоl)から1−tert−ブチル4−(3−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレートを得た。
ステップC:1−tert−ブチル4−(3−(4−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(0.2mmоl)およびトリフルオロ酢酸(1mL)を15分間室温で攪拌し、続いて溶媒を窒素流で除去した。残渣をCH2Cl2(5mL)およびK2CO3水溶液(1M、5mL)中で分画した。有機層を疎水性のフリットを通じて回収し、濃縮して、黄色の粉末として表題の化合物(62mg、70%)を得た: m.p. 236-239 °C; MS m/z 442.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.23 (1H, s), 8.21-8.18 (2H, m), 7.70 (1H, d, J = 7.72 Hz), 7.49 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.31 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 2.1 Hz), 3.55 (2H, m), 3.39 (2H, m), 2.76 (4H, m)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示されているさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例14に従って調製され得る。
〔実施例15〕
Cpd143の調製
ステップA:MeOH(10mL)中の3−ヒドロキシアセトフェノン(2.72g、20mmоl)の溶液にナトリウムボロヒドリド(380mg、10mmоl)を添加した。2時間室温で攪拌後、反応混合物を、HCl水溶液(1N)水溶液を用いてpH7未満に酸性化させた。MeOHを減圧下で回転蒸発によって除去した。混合物を水およびEtOAc中で分画した。有機層を水を用いて洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濾過および濃縮して3−(1−ヒドロキシエチル)フェノール(2.15g、78%)を得た。MS m/z 137.1 [M-H]
-。
ステップB:3−(1−ヒドロキシエチル)フェノール(1.38g、10mmоl)にCH2Cl2(5mL)中の塩化マグネシウム(1.94g、20.4mmоl)およびトリエチルアミン(7mL、50mmоl)をパラホルムアルデヒド(3g、100mmоl)に室温で添加した。反応混合物を60℃で一晩加熱し、続いて、溶媒を減圧下で回転蒸発によって除去した。残渣混合物をHCl(1N)水溶液を用いてpH2以下に酸性化させた。水性混合物をEtOAcを用いて抽出し、有機層を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CH2Cl2中の0〜20%EtOAc)によって精製し、2−ヒドロキシ−4−(1−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(734mg、44%)を得た。
ステップC:EtOH(2mL)中の2−ヒドロキシ−4−(1−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(568mg、3.4mmоl)、ピぺリジン(674μL、6.8mmоl)および酢酸(194μL、3.4mmоl)をエチル(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセテート(800mg、4.1mmоl、実施例1、第1部において調製された)に添加した。混合物を一晩60℃で加熱した。室温まで冷却後、ジエチルエーテルを混合物に添加して沈殿を生成させた。固形物を濾過によって回収し、水を用いて洗浄し、真空下で乾燥させて、3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(1−ヒドロキシエチル)−2H−クロメン−2−オン(493mg、45%)を得た。MS m/z 324.1 [M+H]+。
ステップD:CH2Cl2(2mL)中の3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(1−ヒドロキシエチル)−2H−クロメン−2−オン(323mg、1mmоl)およびトリフェニルホスフィン(525mg、2mmоl)を、N−ブロモスクシンイミド(456mg、2.6mmоl)を0℃で添加した。反応混合物を3時間室温で攪拌した。ジエチルエーテルを混合物に添加して沈殿を生成させた。沈殿を真空濾過によって回収し、水およびNaHCO3飽和水溶液を用いて洗浄し、乾燥させて、3−ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(1‐ブロモエチル)−2H−クロメン−2−オン(193mg、50%)を得た。MS m/z 386.1, 388.1 [M+H]+。
ステップE:CH2Cl2(0.8mL)中の3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(1−ブロモエチル)−2H−クロメン−2−オン(40mg、0.01mmоl)にジメチルアミン(16mg、0.36mmоl)を添加した。反応混合物を2時間45℃で加熱した。ジエチルエーテルを混合物に添加して沈殿を生成させた。固形物を真空濾過によって回収し、水およびNaHCO3飽和水溶液を用いて洗浄し、乾燥させて、黄色の固形物として表題の化合物(14mg、27%)を得た: m.p. 130-133 °C; MS m/z 351.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.25 (1H, s), 8.20 (1H, d, J = 8.1Hz), 8.09 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.03 (1H, d, J = 7.9Hz), 7.59 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.51-7.43 (3H, m), 3.46 (1H, q, J = 6.7 Hz), 2.15 (6H, s), 1.32 (3H, d, J = 6.7 Hz)。
以下の表1に示されているように、本明細書に開示されているさらなる化合物は、適切な出発物質、開始剤および反応条件に置換することによって実施例15に従って調製され得る。
〔実施例16〕
Cpd50の調製
ステップA:tert−ブチル4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(6.5g,21.2mmol,実施例1、第2部にて調製)、エチルシアノアセテート(2.87mL,29.6mmol)、ピペリジン(2.6mL,26mmol)、AcOH(1.6mL,29.3mmol)及びCH
3CN(50mL)の混合物を、80℃で1時間加熱した。この混合物をH
2Oで希釈し、CH
2Cl
2で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で10%EtOAc)によって精製し、その後ヘキサン/EtOAcとともに粉砕し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−(3−シアノ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(5.05g,67%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.05 (1H, s), 7.41 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.84 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 6.66 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.65 (4H, m), 3.51 (4H, m), 1.52 (9H, s)。
ステップB:tert−ブチル4−(3−シアノ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(400mg,1.13mmol)、MeOH(2mL)、CH2Cl2(2mL)、及びNH2OH(50%水溶液,200μL,3.2mmol)の混合物を、室温で8時間撹拌した。全容量が半分になるまで、この反応混合物を窒素流で濃縮した。反応混合物をMeOH(40mL)及びH2O(5mL)で希釈し、沈殿物を生成した。沈殿物を吸引濾過によって収集し、乾燥し、黄褐色の固形物として、tert−ブチル4−(3−(N’−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(386mg,88%)を得た。MS m/z 389.2 [M+H]+。
ステップC:tert−ブチル4−(3−(N’−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(190mg,0.49mmol)を、CH2Cl2(1.5mL)及びトリエチルアミン(85μL,0.6mmol)に懸濁した。この混合物に塩化アセチル(40μL,0.54mmol)を添加した。10分後、この混合物をCH2Cl2で希釈し、HCl水溶液で洗浄し、その後飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をトルエン(1.5mL)に懸濁し、100℃で30分間加熱し、窒素流で溶媒を除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で10%EtOAc)によって精製し、その後2:1ヘキサン/アセトンとともに粉砕し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−(2−オキソ−3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(187mg,50%)を得た。MS m/z 475.2 [M+H]+。
ステップD:tert−ブチル4−(2−オキソ−3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(107mg,0.26mmol)を、CH2Cl2(2.5mL)及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)の溶液で15分間撹拌した。この反応混合物をCH2Cl2とK2CO3水溶液とで分画した。有機層を吸引下で濃縮した。残留物を2:1ヘキサン/アセトンとともに粉砕し、黄色の固形物として表題の化合物(116mg,81%)を得た:m.p. 214-221 ℃; MS m/z 375.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.77 (1H, s), 8.18 (2H, m), 7.75 (2H, m), 7.68 (2H, m), 7.04 (1H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 6.87 (1H, d, J = 2 Hz), 3.38 (4H, m), 2.82 (4H, m)。
〔実施例17〕
Cpd29の調製
ステップA:tert−ブチル4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2.9g,9.5mmol,実施例1、第2部にて調製)、エチルアセトアセテート(1.28mL,11.8mmol)、AcOH(725μL,13.3mmol)、ピペリジン(1.16mL,11.8mmol)、及びCH
3CN(23mL)の混合物を、80℃で2時間加熱した。この反応混合物をEtOAcとH
2Oとで分画した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で10%EtOAc)によって精製し、その後エーテル粉砕し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−(3−アセチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3.15g,89%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.47 (1H, s), 7.49 (1H, d, J = 9 Hz), 6.83 (1H, dd, J = 9 Hz, 2.5 Hz), 6.67 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.64 (4H, m), 3.47 (4H, m), 2.72 (3H, s), 1.52 (9H, s)。
ステップB:tert−ブチル4−(3−アセチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(300mg,0.81mmol)、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(900μL,7.5mmol)及びピロリジン(150μL,1.83mmol)の混合物を、55℃で1時間加熱し、窒素流で溶媒を除去した。ヒドラジン(70μL,2.2mmol)及びAcOH(900μL)を添加した。この混合物を室温で45分間撹拌し、EtOAcとH2Oとで分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で30%EtOAc)によって精製し、その後2:1ヘキサン/アセトンとともに粉砕し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−(2−オキソ−3−(1H−ピラゾール−3−イル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(180mg,56%)を得た。MS m/z 397.2 [M+H]+。
ステップC:CH2Cl2(2.5mL)及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)にtert−ブチル4−(2−オキソ−3−(1H−ピラゾール−3−イル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(180mg,0.45mmol)を溶解した溶液を、室温で15分間撹拌した。この反応混合物をCH2Cl2とK2CO3水溶液とで分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をアセトンとともに粉砕し、黄色の固形物として表題の化合物(100mg,75%)を得た:m.p. 224-228 ℃; MS m/z 297.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6:D2O, 100 ℃): δ 8.31 (1H, s), 7.63 (1H, br s), 7.54 (1H, d, J = 9 Hz), 6.94 (1H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 6.82 (1H, d, J = 2 Hz), 6.77 (1H, d, J = 2 Hz), 3.32 (4H, t, J = 5 Hz), 2.88 (4H, t, J = 5 Hz)。
〔実施例18〕
Cpd38の調製
ステップA:tert−ブチル4−(2−オキソ−3−(1H−ピラゾール−3−イル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(300mg,0.76mmol,実施例17,ステップBにて調製)、Cs
2CO
3(515mg,1.58mmol)、ヨードメタン(93μL,1.5mmol)、及びDMF(2.0mL)の混合物を、5℃で22時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcとH
2Oとで分画した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で15%EtOAc)によって精製し、その後エーテル粉砕し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−(3−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(215mg,69%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.32 (1H, s), 7.41 (2H, m), 7.05 (1H, d, J = 2 Hz), 6.83 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 6.74 (1H, d, J = 2 Hz), 3.97 (3H, s), 3.62 (4H, m), 3.33 (4H, m), 1.50 (9H, s)。
ステップB:CH2Cl2(2.5mL)及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)にtert−ブチル4−(3−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(215mg,0.52mmol)を溶解した溶液を、室温で1時間撹拌した。この反応混合物をCH2Cl2とK2CO3水溶液とで分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物を1:1ヘキサン/アセトンとともに粉砕し、黄色の固形物として表題の化合物(142mg,92%)を得た:m.p. 224-228 ℃; MS m/z 311.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.32 (1H, s), 7.42 (2H, m), 7.06 (1H, d, J = 2 Hz), 6.85 (1H, dd, J = 9 Hz, 2.5 Hz), 6.77 (1H, d, J = 2 Hz), 3.99 (3H, s), 3.34 (4H, m), 3.06 (4H, m)。
〔実施例19〕
Cpd74の調製
ステップA:tert−ブチル4−(2−オキソ−3−(1H−ピラゾール−3−イル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(250mg,0.63mmol,実施例17,ステップBにて調製)、Cs
2CO
3(650mg,1.98mmol)、ヨウ化銅(I)(14mg,0.073mmol)、ヨードベンゼン (110μL,0.97mmol)、及びDMF(1.6mL)の混合物を、100℃で24時間加熱した。この反応混合物をEtOAcとH
2Oとで分画した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で5%EtOAc)によって精製し、その後エーテル粉砕し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−(2−オキソ−3−(1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(129mg,43%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.52 (1H, s), 7.97 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.77 (2H, d, J = 8 Hz), 7.49 (3H, m), 7.32 (2H, m), 6.86 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 6.77 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.62 (4H, m), 3.36 (4H, m), 1.50 (9H, s)。
ステップB:CH2Cl2(2.5mL)及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)にtert−ブチル4−(2−オキソ−3−(1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(127mg,0.27mmol)を溶解した溶液を、室温で1時間撹拌した。この反応混合物をCH2Cl2とK2CO3水溶液とで分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物を2:1ヘキサン/アセトンとともに粉砕し、黄色の固形物として3−(1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(ピペラジン−1−イル)−2H−クロメン−2−オン(85mg,84%)を得た。MS m/z 373.3 [M+H]+。
ステップC:1,2−ジクロロエタン(0.5mL)中で、3−(1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(ピペラジン−1−イル)−2H−クロメン−2−オン(55mg,0.15mmol)を、ホルムアルデヒド水溶液(37%,200μL,2.15mmol)及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(110mg,0.52mmol)に合わせた。この混合物を室温で20分間撹拌し、飽和NaHCO3水溶液の添加によってクエンチした。この混合物をCH2Cl2で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(34mg,58%)を得た:m.p. 152-159 ℃; MS m/z 387.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.51 (1H, s), 7.97 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.77 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.47 (3H, m), 7.32 (2H, m), 6.86 (1H, dd, J = 8.5 Hz), 6.77 (1H, d, J = 2 Hz), 3.45 (4H, m), 2.66 (4H, br s), 2.43 (3H, s)。
〔実施例20〕
Cpd80の調製
ステップA:tert−ブチル4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3.0g,9.8mmol,実施例1,第2部にて調製)、エチル3−オキソペンタノアート(1.62mL,11.3mmol)、AcOH(650μL,12mmol)、ピペリジン(1.1mL,11.3mmol)、及びCH
3CN(24mL)の混合物を、80℃で4時間加熱した。この反応混合物をCH
2Cl
2とH
2Oとで分画した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で10%EtOAc)によって精製し、その後エーテル粉砕し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−(2−オキソ−3−プロピオニル−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3.6g,95%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.49 (1H, s), 7.50 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.83 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 6.67 (1H, d, J = 2 Hz), 3.63 (4H, m), 3.47 (4H, m), 3.16 (2H, q, J = 7 Hz), 1.52 (9H, s), 1.19 (3H, t, J = 7 Hz)。
ステップB:tert−ブチル4−(2−オキソ−3−プロピオニル−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3.3g,8.55mmol)、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(10mL,830mmol)及びピロリジン(1.65mL,20.1mmol)の混合物を、60℃で3時間撹拌し、吸引下で溶媒を除去した。この反応混合物をAcOH(10mL)に溶解し、0℃に冷却した。ヒドラジン(820μL,26mmol)を滴下した(緩やかな発熱量)。添加が完了した後、混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物をCH2Cl2とK2CO3水溶液とで分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で50%EtOAc)によって精製し、その後2:1ヘキサン/アセトンとともに粉砕し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−(3−(4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1.01g,29%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 7.95 (1H, s), 7.48 (1H, s), 7.44 (1H, d, J = 9 Hz), 6.87 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 6.74 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.63 (4H, m), 3.38 (4H, m), 2.36 (3H, s), 1.50 (9H, s)。
ステップC:CH2Cl2(2.5mL)及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)にtert−ブチル4−(3−(4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(250mg,0.61mmol)を溶解した溶液を、室温で15分間撹拌した。反応混合物をCH2Cl2とK2CO3水溶液とで分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物を1:1ヘキサン/アセトンとともに粉砕し、黄色の固形物として表題の化合物(155mg,82%)を得た:m.p. 175-200 ℃ (分解範囲); MS m/z 311.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6:D2O, 100 ℃): δ 7.91 (1H, s), 7.54 (1H, d, J = 9 Hz), 7.41 (1H, br s), 6.95 (1H, d, J = 9 Hz), 6.80 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.35 (4H, m), 2.92 (4H, m), 2.09 (3H, br s)。
〔実施例21〕
Cpd283の調製
ステップA:ピリジン/トリエチルアミン(500mL,1:1v/v)にエチルシアノアセテート(4.7mL,44.3mmol)を溶解した溶液中に、飽和するまで、硫化水素ガス(H
2S)の気泡を発生させた。混合物を60℃で18時間加熱し、その後、減圧吸引下で溶媒を除去した。残留物を、EtOAcとHCl水溶液とで分画した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し減圧吸引下で集めた。結果物である油物を濾過し、固形不純物を除去した。オレンジ色の油物として、エチル3−アミノ−3−チオキソプロパノエート(6.25g,96%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.92 (1H, br s), 7.75 (1H, br s), 4.21 (2H, q, J = 7 Hz), 3.82 (2H, s), 1.29 (3H, t, J = 7 Hz)。
ステップB:DMF(230mL)にエチル3−アミノ−3−チオキソプロパノエート(2.0g,13.6mmol)及びクロロアセトン(1.2mL,15.0mmol)を溶解した溶液を105℃で15時間加熱した。残留物をEtOAcとH2Oとで分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し減圧吸引下で集めた。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2)によって、残留物を精製し、赤色油物としてエチル2−(4−メチルチアゾール−2−イル)アセテート(1.22g,48%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 6.86 (1H, s), 4.24 (2H, q, J = 7 Hz), 4.03 (2H, s), 2.44 (3H, s), 1.29 (3H, t, J = 7 Hz)。
ステップC:エチル2−(4−メチルチアゾール−2−イル)アセテート(650mg,3.5mmol)、4−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(490mg,3.5mmol)、ピペリジン(15μL,0.15mmol)、AcOH(15μL,0.27mmol)、及びCH3CN(5mL)の混合物を、80℃で24時間加熱した。この反応混合物を、CH2Cl2とK2CO3水溶液とで分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し減圧吸引下で集めた。この残留物を7:3ヘキサン/CH2Cl2とともに粉末状にし、黄色の固形物として、7−フルオロ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(642mg,70%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.85 (1H, s), 7.69 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 6 Hz), 7.15 (3H, m), 2.57 (3H, s)。
ステップD:7−フルオロ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(100mg,0.38mmol)、(S)−2−メチルピペラジン(46mg,0.46mmol)、及びDMSO(600μL)の混合物を、80℃で15時間加熱した。この反応混合物を飽和NaHCO3水溶液で希釈し濾過した。この収集物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2)によって精製し、次いで、1:1ヘキサン/アセトンとともに粉末状にし、黄色の固形物として、表題の化合物(103 mg,79%)を得た:m.p. 194-199 ℃; MS m/z 342.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.80 (1H, s), 7.75 (1H, d, J = 9 Hz), 7.32 (1H, m), 7.06 (1H, dd, J = 9 Hz, 2.5 Hz), 6.91 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.88 (2H, t, J = 11 Hz), 2.96 (1H, d, J = 12 Hz), 2.81 (1H, td, J = 12 Hz, 3 Hz), 2.72 (2H, m), 2.45 (4H, m), 2.36 (1H, br s), 1.04 (3H, d, J = 6.5 Hz)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例21に基づいて調製されてもよい。
〔実施例22〕
Cpd452の調製
ステップA:4−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(10g,71.4mmol)、無水酢酸(34mL,360mmol)、及びトリエチルアミン(11mL,79mmol)の混合物を、145℃で2日間加熱した。この反応混合物を、NH
4OH水溶液(500mL)で希釈し濾過した。この収集物を乾燥し、茶色の固形物として、7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(10.3g,88%)を得た。
1H NMR (500 MHz. CDCl
3): δ 7.69 (1H, d, J = 9.5 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 6 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 7.03 (1H, td, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 6.38 (1H, d, J = 9.5 Hz)。
ステップB:7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(4.33g,26.4mmol)、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン(18.15g,42.2mmol)、ヨウ素(10.7g,42.2mmol)、ピリジン(4.2mL,53mmol)、及びCHCl3(25 mL)の混合物を、65℃で15時間加熱した。この反応混合物をNaHSO3水溶液とCH2Cl2とで分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し減圧吸引下で集めた。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中で50%CH2Cl2、次いでCH2Cl2)によって精製し、黄褐色の固形物として、7−フルオロ−3−ヨード−2H−クロメン−2−オン(5.6g,73%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.36 (1H, s), 7.46 (1H, dd, J = 9 Hz, 6 Hz), 7.07 (2H, m)。
ステップC:7−フルオロ−3−ヨード−2H−クロメン−2−オン(5.6g,19.3mmol)、ヘキサブチル二スズ(13.45g,23.2mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(540mg,0.77mmol)、及び1,4−ジオキサン(55mL)の混合物を、80℃で15時間加熱した。その反応混合物を、EtOAcで希釈し濾過した。濾過物を減圧吸引下で集めた。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中で20−40%CH2Cl2のヘキサン)によって精製し、無色の油物として7−フルオロ−3−(トリブチルスタンニル)−2H−クロメン−2−オン(6.79g,77%)を得た。
ステップD:7−フルオロ−3−(トリブチルスタンニル)−2H−クロメン−2−オン(1.15g,2.53mmol)、4−ヨードイミダゾール(600mg,3.1mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(285mg,0.41mmol)、ヨウ化銅(I)(115mg,0.60mmol)、及び1,4−ジオキサン(7mL)の混合物を、85℃で2日間加熱した。この反応混合物を、NH4OHとCH2Cl2とで分画した。有機層を減圧吸引下で集めた。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で30%MeOH)によって精製した。生成物を、CH2Cl2とともに粉末状にし、黄色の固形物として、7−フルオロ−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(298mg,51%)を得た。MS m/z 231.1 [M+H]+。
ステップE:7−フルオロ−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(90mg,0.39mmol)、ヨードベンゼン(70μL,0.62mmol)、CuI(60 mg,0.32mmol)、トランス−1,2−ビス(メチルアミノ)シクロヘキサン(23μL,0.15mmol)、Cs2CO3(585mg,1.79mmol)及びDMF(0.9mL)の混合物を、50℃で45分間加熱した。その反応混合物を、H2Oで希釈し濾過した。この固体物質を、NH4OH水溶液とCH2Cl2とで分画した。有機層を減圧吸引下で集めた。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で10%EtOAc)によって精製し、白色の固形物として7−フルオロ−3−(1−フェニル−1H−イミダゾール−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(52mg,43%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.58 (1H, s), 8.27 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.94 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.60 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 6 Hz), 7.52 (4H, m), 7.42 (1H, m), 7.11 (1H, dd, J = 9 Hz, 2.5 Hz), 7.06 (1H, td, J = 8 Hz, 2.5 Hz)。
ステップF:7−フルオロ−3−(1−フェニル−1H−イミダゾール−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(50mg,0.16mmol)、シス−2,6−ジメチルピペラジン(29mg,0.25mmol)及びDMSO(300μL)の混合物を、100℃で15時間加熱した。その反応混合物を、飽和NaHCO3水溶液で希釈し濾過した。この固体物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で5%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として、表題の化合物(52mg,81%)を得た:m.p. 260-264 ℃; MS m/z 401.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.50 (1H, s), 8.41 (1H, d, J = 1 Hz), 8.14 (1H, d, J = 1 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.64 (1H, d, J = 9 Hz), 7.55 (2H, t, J = 8 Hz), 7.40 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.01 (1H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 6.89 (1H, d, J = 2 Hz), 3.82 (2H, dd, J = 12.5 Hz, 2 Hz), 2.80 (2H, m), 2.31 (2H, t, J = 11.5 Hz), 2.25 (1H, br s), 1.04 (6H, d, J = 6.5 Hz)。
〔実施例23〕
Cpd433の調製
ステップA:7−フルオロ−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(75mg,0.32mmol,実施例22,ステップDにて調製)、2−ヨードピリジン(55μL,0.5mmol)、ヨウ化銅(I)(27mg,0.14mmol)、トランス−1,2−ビス(メチルアミノ)シクロヘキサン(13μL,0.08mmol),Cs
2CO
3(330mg,1.01mmol)及びDMF(750μL)の混合物を、50℃で30分間加熱した。その反応混合物を、H
2Oで希釈し濾過した。この固体物質を、NH
4OH水溶液とCH
2Cl
2とで分画した。有機層を減圧吸引下で集めた。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で10%アセトン)によって精製し、続いて1:1CH
2Cl
2/ヘキサンとともに粉砕し、白色固体として7−フルオロ−3−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(62mg,63%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.61 (1H, s), 8.56 (1H, d, J = 1 Hz), 8.52 (1H, m), 8.50 (1H, d, J = 1 Hz), 7.88 (1H, m), 7.60 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 6 Hz), 7.48 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.29 (1H, m), 7.11 (1H, dd, J = 9 Hz, 2.5 Hz), 7.06 (1H, td, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz)。
ステップB:7−フルオロ−3−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(40mg,0.13mmol)、シス−2,6−ジメチルピペラジン(23 mg,0.2 mmol)、及びDMSO (300 μL)から、実施例22、ステップFからの手順に従って、表題の化合物(46 mg, 88%)を得た:m.p. 201-206 ℃; MS m/z 402.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.71 (1H, d, J = 1 Hz), 8.55 (1H, m), 8.52 (1H, s), 8.45 (1H, d, J = 1 Hz), 8.02 (1H, m), 7.92 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.64 (1H, d, J = 9 Hz), 7.41 (1H, dd, J = 6.5 Hz, 5 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 6.88 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.82 (2H, d, J = 11.5 Hz), 2.80 (2H, m), 2.32 (2H, t, J = 11.5 Hz), 2.28 (1H, br s), 1.04 (6H, d, J = 6.5 Hz)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例23に基づいて調製されてもよい。
〔実施例24〕
Cpd32の調製
ステップA:0℃でピリジン(16.3mL,200mmol)及びCH
2Cl
2(250mL)に7−ヒドロキシクマリン(16.2g,100mmol)を懸濁した懸濁液に、CH
2Cl
2(50mL)にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(triflic anhydride)(20.2mL,120mmol)を溶解した溶液を滴下した。この混合物を室温で30分間加温した。この混合物を、希釈HCl水溶液、水、食塩水で洗浄し、NaSO
4で乾燥し、収集し、黄褐色の固形物として、固形の、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(28.5g,97%)を得た。MS m/z 295.0 [M+H]
+。
ステップB:トルエン(75mL)中で、パラジウム(II)アセテート(0.228g,1.02mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(1.27g,2.04mmol)及びCs2CO3(8.3g,25.5mmol)を混合した混合液を、暗赤色になるまで、アルゴン下にて、110℃で15分間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、そこに、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(5.0g,17mmol)及び1−Boc−ピペラジン(3.8g,20.4mmol)を添加した。この混合物を110℃で24時間撹拌した。この混合物をEtOAcと水とで分画した。有機層をNaSO4で乾燥し、濾過し、収集し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−15%EtOAc)によって精製し、黄色の固形物として、tert−ブチル4−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2.5g,45%)を得た。MS m/z 331.2 [M+H]+。
ステップC:酢酸(30mL)中で、室温にてtert−ブチル4−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2.5g,7.58mmol)及び酢酸ナトリウム(1.86g,22.7mmol)を混合した混合物に、臭素(1.86g,22.7mmol)を滴下した。この混合物を室温で1時間撹拌した。水を添加し沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−25%EtOAc)によって精製し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−(3−ブロモ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1.8g,58%)を得た。MS m/z 409.1 [M+H]+, 411.1 [M+2+H]+。
ステップD:1,4−ジオキサン(1.0mL)中で、tert−ブチル4−(3−ブロモ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(80mg,0.2mmol)、2−アミノピリジン(26mg,0.28mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(3.7mg,0.004mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンチン(5.1mg,0.0088mmol)及びCs2CO3(91mg,0.28mmol)を混合した混合物を、アルゴン下にて、100℃で一晩撹拌した。そして、溶媒を除去した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−10%EtOAc)によって精製し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−(2−オキソ−3−(ピリジン−2−イルアミノ)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(82mg,71%)を得た。MS m/z 423.2 [M+H]+。
ステップE:tert−ブチル4−(2−オキソ−3−(ピリジン−2−イルアミノ)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(71mg,0.168mmol)を、トリフルオロ酢酸(2.0mL)に溶解した。この混合物を、室温で15分間撹拌し、窒素流で溶媒を除去した。残留物をCH2Cl2とK2CO3水溶液とで分画した。有機層をNaSO4で乾燥し、濾過し、濃縮し、黄色の固形物として、表題の化合物(41mg,76%)を得た:m.p. 191-194 ℃; MS m/z 323.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.78 (1H, s), 8.77 (1H, s), 8.69 (1H, s), 8.24 (1H, dd, J = 5.1 Hz, 1.3 Hz), 7.62-7.57 (1H, m), 7.44 (1H, d, J= 8.8 Hz), 7.27 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.95 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.2 Hz), 6.85-6.80 (2H, m), 3.20-3.13 (4H, m), 2.86-2.78 (4H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例24に基づいて調製されてもよい。
〔実施例25〕
Cpd274の調製
ステップA:t−ブチル4−(3−アセチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1.42g,3.8mmol,実施例17,ステップAにて調製)を1,4−ジオキサン(8mL)に溶解した溶液に、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(6mL,44.7mmol)を添加した。この混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で集めた。残留物を、エーテル−ヘキサン(1:1)とともに粉砕し、沈殿を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、エーテル−ヘキサンで洗浄し、窒素下で乾燥し、オレンジ色の粉末として(E)−tert−ブチル4−(3−(3−(ジメチルアミノ)アクリロイル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1.5g,92%)を得た。MS m/z 428.4 [M+H]
+。
ステップB:CH3CN(2mL)に(E)−t−ブチル4−(3−(3−(ジメチルアミノ)アクリロイル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(171mg,0.40mmol)及び アセトアミジン ハイドロクロライド(151mg,1.6mmol)を溶解した溶液に、K2CO3(110mg,0.80mmol)を添加した。この混合物を100℃で16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物に水を添加し沈殿物を生成した。沈殿物を吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、窒素下で乾燥し、t−ブチル−4−(3−(2−メチルピリミジン−4−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(148mg,88%)を得た。MS m/z 423.3 [M+H]+。
ステップC:CH2Cl2(1mL)にt−ブチル-4−(3−(2−メチルピリミジン−4−イル)‐2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(182mg,0.42mmol)を懸濁した懸濁液に、1,4−ジオキサン(1mL)中の4NHClを添加した。この混合物を室温にて2時間撹拌した。懸濁液をエーテル(10mL)に希釈し濾過した。固形物をエーテルで洗浄し、窒素下で乾燥し、黄色の固形物として表題の化合物(140mg,91%)を得た:m.p. 200 ℃ (decomp.); MS m/z 323.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ9.13 (2H, br), 9.05 (1H, s), 8.78 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.22 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.88 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.12 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.5 Hz), 7.03 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.73 (4H, m), 3.24 (4H, m), 2.71 (3H, s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例25に基づいて調製されてもよい。
〔実施例26〕
Cpd316の調製
ステップA:圧力容器に、4−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.5g,3.6mmol)、2−(3,4−ジメトキシフェニル)酢酸(1.4g,7.2mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)-N’−エチルカルボジイミドハイドロクロライド(1.5g,7.9mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.3mL,14.3mmol)及びCH
2Cl
2(10mL)を添加した。この混合物を60℃で1時間撹拌し、飽和NaHCO
3水溶液(50mL)でクエンチし、EtOAcで3回抽出した。化合した抽出物をNa
2SO
4で乾燥し、吸引下で集めた。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で0−5%EtOAc)によって精製し、3−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(1.0g,95%)を得た。MS m/z 301.0 [M+H]
+。
ステップB:3−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(40mg,0.13mmol)、ピペラジン(34mg,0.40mmol)及びDMSO(0.3mL)の混合物を80℃で一晩撹拌した。室温に冷却後、混合物を水(5mL)で希釈し沈殿物を生成した。沈殿物を濾過により収集し、水及びエチルエーテルで洗浄し、乾燥し、黄色の固形物として表題の化合物(14mg,29%)を得た:m.p. 168-170℃; MS m/z 367.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 7.69 (1H, s), 7.38 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.31 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.25 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.93 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.85 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.5 Hz), 6.77 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.95 (3H, s), 3.93 (3H, s), 3.36-3.32 (4H, m), 3.10-3.05 (4H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例26に基づいて調製されてもよい。
〔実施例27〕
Cpd385の調製
ステップA:イソプロパノール(1mL)でtert−ブチル4−(3−(6−フルオロピリジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(90mg,0.21mmol,実施例26に従って調製)を懸濁した懸濁液に、NaH(19mg,鉱物油中で60%,0.48mmol)を添加した。この混合物を90℃で2時間撹拌し、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で0−10%MeOH)によって濃縮および精製し、tert−ブチル4−(3−(6−イソプロポキシピリジン−2−イル)−2−オキソ‐2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(50mg,51%)を得た。MS 466.3 m/z [M+H]
+。
ステップB:CH2Cl2(1.0mL)中で、tert−ブチル4−(3−(6−イソプロポキシピリジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(50mg,0.11mmol)を、50%TFAとともに、室温にて一晩撹拌した。水層が塩基性,pH〜9になるまで、この混合物にK2CO3水溶液(2M溶液)を添加した。有機層を分離し、上記水層をCH2Cl2で抽出した。化合した有機物をNa2SO2で乾燥し、集め、黄色の粉末として表題の化合物(37mg,82%)を得た:m.p. 177-180 ℃; MS 366.3 m/z [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.67 (1H, s), 8.06 (1H, dd, J = 7.6 Hz, 0.6 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 8.2 Hz, 7.6 Hz), 7.49 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.86 (1H, dd, J = 8.7 Hz, 2.4 Hz), 6.75 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.65 (1H, dd, J = 8.2 Hz, 0.6 Hz), 5.43 (1H, t, J = 6.3 Hz), 3.41-3.31 (4H, m), 3.10-3.00 (4H, m), 1.42 (6H, d, J = 6.3 Hz)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例27に基づいて調製されてもよい。
〔実施例28〕
Cpd386の調製
ステップA:tert−ブチル4−(3−(6−フルオロピリジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(90mg,0.21mmol,実施例26に従い調製)及びピロリジン(1mL)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。この混合物を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を集め、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で0−10%MeOH)によって精製し、tert−ブチル4−(2−オキソ−3−(6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(56mg,50%)を得た。MS 477.0 m/z [M+H]
+。
ステップB:CH2Cl2(1.0mL)中で、tert−ブチル4−(2−オキソ−3−(6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを、50%TFAとともに、室温にて一晩撹拌した。水層が塩基性,pH〜9になるまで、この混合物にK2CO3水溶液(2M溶液)を添加した。有機層を分離し、上記水層をCH2Cl2で抽出した。化合した有機物をNa2SO2で乾燥し、濃縮し、黄色の粉末として表題の化合物(63mg,80%)を得た:m.p. 190-192 ℃; MS 377.3 m/z [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.72 (1H, s), 7.73 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.54-7.44 (2H, m), 6.84 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.5 Hz), 6.75 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.40-6.33 (1H, m), 3.60-3.50 (4H, m), 3.33 (4H, dd, J = 6.2 Hz, 4.3 Hz), 3.10-3.01 (4H, m), 2.04 (4H, dt, J = 6.5 Hz, 3.4 Hz)。
〔実施例29〕
Cpd445の調製
ステップA:DMF(2mL)中で7−フルオロ−3−(6−フルオロピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(260mg,1.0mmol,実施例26に従い調製)及びNaSMe(105mg,1.5mmol)を混合した混合物を、室温で1時間撹拌した。この混合物を水(10mL)で希釈し、沈殿物を生成した。沈殿物を濾過によって収集し、水及びCH
2Cl
2で洗浄し、乾燥し、7−フルオロ−3−(6−(メチルチオ)ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(100mg,35%)を得た。MS 288.3 m/z [M+H]
+。
ステップB:7−フルオロ−3−(6−(メチルチオ)ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(50mg,0.17mmol)、ピペラジン(44mg,0.51mmol)及びDMSO(0.5mL)の混合物を、80℃で一晩撹拌した。室温まで冷却後、混合物を水(5mL)で希釈し、沈殿物を生成した。沈殿物を濾過によって収集し、水及びエチルエーテルで洗浄し、乾燥し、表題の化合物(8mg,30%)を得た:m.p. 180-183 ℃; MS m/z 354.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.69 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.59 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 7.6 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.17-7.13 (2H, m), 6.71 (1H, s), 3.63-3.61 (4H, m), 3.09-3.03 (4H, m), 2.58-2.54 (3H, m)。
〔実施例30〕
Cpd187の調製
ステップA:エチル2−(2−エトキシ−2−オキソエチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレート(1.2g,4.3mmol,日本国特許62−267285号公報,1986の手順に従い1−アミノピリジニウムヨージド及びジエチル3−オキソペンタンジオアートから調製)、NaOH(3N,8.6mL)並びにTHF(10mL)の混合物を、15時間60℃で加熱した。この混合物を室温に冷却し、EtOAcで洗浄した。水層をHCl(6N)水溶液でpH3まで酸性化し、沈殿物を生成した。沈殿物を吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、白色の固形物として2−(カルボキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボン酸(0.63g,66%)を得た。MS m/z 221.1 [M+H]
+。
ステップB:2−(カルボキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボン酸(0.63g,2.9mmol)を水(5mL)で懸濁した懸濁液に、濃硫酸(5mL)を添加した。この透明溶液を80℃で15時間加熱した。この溶液を室温に冷却した。pH2−3に達するまで、この溶液にNaOH水溶液(1N)を添加した。沈殿物が形成された。この沈殿物を吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、白色の固形物として2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)酢酸(0.435g,86%)を得た。MS m/z 177.1 [M+H]+。
ステップC:CH2Cl2(8mL)中で2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)酢酸(0.435g,2.47mmol)),4−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.363g,2.59mmol),N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミドハイドロクロライド(0.57g,2.96mmol),4−(ジメチルアミノ)ピリジン(61mg,0.5mmol)及びトリエチルアミン(0.7mL,5.0mmol)を混合した混合物を、50℃で加熱した。1時間後、混合物を集めた。残留物を、CH3CNに懸濁し、吸引濾過によって収集し、CH3CNで洗浄し、乾燥し、黄色の固形物として7−フルオロ−3−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(0.66g,95%)を得た。MS m/z 281.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.83 (1H, s), 8.71 (1H, dd J = 6.9 Hz, 1.0 Hz), 8.03 (1H, dd, J = 8.7 Hz, 6.4 Hz), 7.78 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 9.6 Hz, 2.4 Hz), 7.34-7.24 (1H, m), 7.30 (1H, s), 7.26 (1H, m), 6.98 (1H, td, J = 6.9 Hz, 1.4 Hz)。
ステップD:DMSO(0.5mL)中で7−フルオロ−3−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(56mg,0.2mmol)、ピペラジン(52mg,0.6mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(52μL,0.3mmol)を混合した混合物を120℃で7時間加熱した。室温に冷却し、沈殿物を形成した。この沈殿物を吸引濾過によって収集し、CH3CNで洗浄し、乾燥し、黄色の固形物として表題の化合物(60mg,87%)を得た:m.p. 236-238 ℃; MS m/z 347.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.67 (1H, dd, J = 7.0 Hz, 2.3 Hz), 8.5 (1H, s), 7.73 (1H, d, J = 8.9 Hz), 7.69 (1H, d, J = 8.9 Hz), 7.25-7.20 (2H, m), 7.01 (1H, dd, J = 8.9 Hz, 2.4 Hz), 6.92 (1H, td, J = 6.8 Hz, 1.4 Hz), 6.86 (1H, d, J = 2.3 Hz), 3.32 (4H, m), 2.82 (4H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例30に基づいて調製されてもよい。
〔実施例31〕
Cpd112の調製
ステップA:EtOH(20mL)中で5−クロロピリジン−2−アミン(2.57g,20mmol)及びエチル4−クロロ−3−オキソブタノエート(3.95g,24mmol)を混合した混合物を、90℃で15時間加熱し、その後、溶媒を除去した。残留物を、CH
3CNで懸濁し、吸引濾過によって収集し、CH
3CNで洗浄し、乾燥し、白色の固形物としてエチル2−(6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセテート(4.14g,86%)を得た。MS m/z 239.1 [M+H]
+。
ステップB:THFにエチル2−(6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセテート(2.38g,10mmol)を溶解した溶液に、NaOH水溶液(3N,6.6mL,20mmol)を添加した。室温で3時間撹拌後、混合物を濃縮した。残留物混合物を、HCl水溶液(6N)でpH3に酸性化した。沈殿物が生成された。この沈殿物を吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、白色の固形物として2−(6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)酢酸(1.66g,79%)を得た。MS m/z 211.1 [M+H]+。
ステップC:実施例30、ステップCの手順に従って、CH2Cl2(4mL)に、2−(6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)酢酸(0.386g,2.5mmol)、1−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−エタノン(0.525g,2.5mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミドハイドロクロライド(0.623g,3.25mmol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(92mg,0.75mmol)及びトリエチルアミン(0.91mL,7.5mmol)を入れ、オフホワイトの固形物として3−(6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−7−フルオロ−4−メチル−2H−クロメン−2−オン(0.426g,52%)を得た。MS m/z 329.1 [M+H]+。
ステップD:実施例30、ステップDの手順に従って、DMSO(0.5mL)に、3−(6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−7−フルオロ−4−メチル−2H−クロメン−2−オン(82mg,0.25mmol)、ピペラジン(65mg,0.75mmol)、DIEA(52μL,0.3mmol)を入れ、黄色の固形物として表題の化合物(64mg,65%)を得た:m.p. 224-227 ℃; MS m/z 395.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.90 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.27 (1H, s), 7.69 (1H, d, J = 9.1 Hz), 7.63 (1H, d, J = 9.6 Hz), 7.30 (1H, dd, J = 9.6 Hz, 2.1 Hz), 7.01 (1H, dd, J = 9.1 Hz, 2.4 Hz), 6.82 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.28 (4H, m), 2.82 (4H, m), 2.66 (3H, s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例31に基づいて調製されてもよい。
〔実施例32〕
Cpd124の調製
ステップA:室温で、クロロホルム(20mL)に7−フルオロクマリン(3.04g,18.5mmol,実施例22,ステップAにて調製)を溶解した溶液を撹拌しながら、臭素(11.9g,3.81mL,74mmol)を滴下した。添加後、室温で、混合物をさらに2時間撹拌し、氷水槽にて冷却し、ジクロロメタン(100mL)で希釈した。撹拌しながら、トリエチルアミン(22.4g,30.7mL,222mmol)を慎重に添加した。添加後、室温で、混合物をさらに2時間撹拌した。混合物中に存在する沈殿物を、濾過によって除去し、CH
2Cl
2(3×15mL)で洗浄した。集めた濾液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2)によって精製し、白色の固形物として3−ブロモ−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(4.07g,90%)を得た。MS m/z 242.4, 244.4 [M+H]
+;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.09 (1H, s), 7.47 (1H, dd, J = 8.7 Hz, 5.8 Hz), 7.12-7.03 (2H, m)。
ステップB:3−ブロモ−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(0.49g,2.0mmol)、(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)ボロン酸(0.42g,2.2mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(0.082g,0.1mmol)、及びCH3CN(6.0mL)とともに、上部が開口した蓋及び隔壁が設けられた反応管を荷電した。窒素で3回パージング後、K2CO3水溶液(2.0mL,2.0M,4.0mmol)を添加し、混合物を50℃で一晩撹拌し、溶媒を除去した。残留物をCH2Cl2で懸濁し、濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−30%EtOAc)によって精製し、7−フルオロ−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−2H−クロメン−2−オン(0.21g,34%)を得た。MS m/z 310.2 [M+H]+。
ステップC:DMSO(0.6mL)中で7−フルオロ−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−2H−クロメン−2−オン(93mg,0.3mmol)及びピペラジン(52mg,0.6mmol)を混合した混合物を、80℃で24時間撹拌した。室温に冷却後、混合物を水(5mL)で希釈し、沈殿物を生成した。固形物を濾過によって収集し、水及びエチルエーテルで洗浄し、乾燥し、黄色の粉末として表題の化合物(100mg,89%)を得た:m.p. 197-200 ℃; MS m/z 376.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.71 (1H, s), 8.53 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.14 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.83 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.75 (1H, d, J = 9.1 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 9.0 Hz, 2.4 Hz), 6.85 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.40-3.33 (4H, m), 2.85-2.78 (4H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例32に基づいて調製されてもよい。
〔実施例33〕
Cpd218の調製
ステップA:3−ブロモ−7−フルオロクマリン(122mg,0.5mmol,実施例32,ステップAにて調製)、2−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(235mg,1.0mmol)、塩化銅(I)(50mg,0.5mmol)、Cs
2CO
3(652mg,2.0mmol)、パラジウム(II)アセテート(5.6mg,0.025mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(41mg,0.1mmol)及びDMF(2.0mL)の混合物を、アルゴン雰囲気下で、60℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、混合物を水(10mL)で希釈し、沈殿物を生成した。固形物を水で洗浄し、乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で0−10%EtOAc)によって精製し、7−フルオロ−3−(6−メトキシピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(52mg,38%)を得た。MS m/z 272.2 [M+H]
+。
ステップB:7−フルオロ−3−(6−メトキシピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(52mg,0.19mmol)、ピペラジン(50mg,0.57mmol)及びDMSOの混合物を、80℃で一晩撹拌した。室温に冷却後、混合物を水(5mL)で希釈し、沈殿物を生成した。固形物を濾過によって収集し、乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−20%MeOH)によって精製し、黄色の粉末として表題の化合物(20mg,31%)を得た:m.p. 162-165 ℃; MS m/z 338.2 [M+H]+. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.83 (1H, s), 7.96 (1H, dd, J = 7.6 Hz, 0.9 Hz), 7.75 (1H, dd, J = 8.2, 7.6 Hz), 7.69 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 9.0, 2.4 Hz), 6.85 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.77 (1H, dd, J = 8.2 Hz, 0.6 Hz), 3.98 (3H, s), 3.35-3.28 (4H, m), 2.86-2.78 (4H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例33に基づいて調製されてもよい。
〔実施例34〕
Cpd651の調製
ステップA:1,4−ジオキサン(7.5mL)中で6−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン(0.79g,3.75mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.14g,4.49mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(0.15g,0.19mmol)、酢酸カリウム(1.1g,11.5mmol)を混合した混合物を、アルゴン下にて、80℃で一晩撹拌した。この混合物をTHF(20mL)で希釈し、濾過した。濾液を蒸発させ、色が濃い固形残留物を得、この固形残留物を、さらなる精製をせずに使用した(MS m/z 177.0 [M+H]
+)。この残留物を、CH
3CN(9.0mL)中で、3−ブロモ−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(0.73g,3.0mmol,実施例32,ステップAにて調製)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(0.245g,0.3mmol)及びK
2CO
3水溶液(2.0M×4.5mL,9.0mmol)と合わせた。この混合物を、アルゴン下にて60℃で一晩撹拌し、水で希釈し濾過した。固形物をCH
2Cl
2(10%メタノール)で溶解し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で0−10%MeOH)によって精製し、7−フルオロ−3−(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2H−クロメン−2−オン(0.67g,76%)を得た。MS m/z 295.0 [M+H]
+。
ステップB:DMSO(0.6mL)中で、7−フルオロ−3−(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2H−クロメン−2−オン(90mg,0.31mmol)、(S)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(50mg,0.40mmol)、K2CO3(125mg,0.92mmol)を混合した混合物を、100℃で一晩撹拌した。この混合物を、飽和NaHCO3水溶液で希釈し、濾過した。固形物を乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(56mg,46%)を得た:m.p. 231-233 ℃; MS m/z 401.5 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.86 (1H, dd, J=1.7, 0.8 Hz), 7.83 (1H, s), 7.49 - 7.57 (1H, m), 7.35 - 7.44 (3H, m), 6.87 (1H, d, J=8.8 Hz), 6.77 (1H, d, J=2.2 Hz), 3.94 (1H, dd, J=12.0, 1.6 Hz), 3.80 (1H, d, J=12.6 Hz), 3.24-3.06 (3H, m), 2.76 (1H, t, J=11.0 Hz), 2.47 (3H, d, J=0.6 Hz), 2.45-2.35 (1H, m), 2.30-2.10 (2H, m), 1.99-1.87 (2H, m), 1.86-1.77 (1H, m), 1.61-1.48 (1H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例34に基づいて調製されてもよい。
〔実施例35〕
Cpd769の調製
ステップA:実施例34、ステップAの手順に従って、ジオキサン(4.0mL)に、6−ブロモ−2−メチルベンゾ[d]チアゾール(0.47g,2.1mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.63g,2.5mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(84mg,0.1mmol)を入れ、その後、CH
3CN(6.0mL)中で、3−ブロモ−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(0.45g,1.85mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(0.16g,0.2mmol)、K
2CO
3水溶液(2.0M×3.0mL,6.0mmol)と共に形成された中間体を反応させ、7−フルオロ−3−(2−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2H−クロメン−2−オン(144mg,25%)を得た。MS m/z 312.0 [M+H]
+。
ステップB:DMSO(0.25mL)中で、7−フルオロ−3−(2−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2H−クロメン−2−オン(34mg,0.11mmol)、1−メチルピペラジン(22mg,0.22mmol)、トリエチルアミン(49mg,0.49mmol)を混合した混合物を、110℃で一晩撹拌した。この混合物を、飽和NaHCO3水溶液で希釈し、濾過した。固形物を乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(41mg,95%)を得た:m.p. 215-217 ℃; MS m/z 392.4 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.28 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.98 (1H, dd, J=8.5, 0.6 Hz), 7.80 (1H, s), 7.73 (1H, dd, J=8.5, 1.6 Hz), 7.40 (1H, d, J=8.8 Hz), 6.86 (1H, dd, J=8.8, 2.5 Hz), 6.78 (1H, d, J=2.2 Hz), 3.42 (4H, br. s.), 2.86 (3H, s), 2.62 (4H, s), 2.40 (3H, s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例35に基づいて調製されてもよい。
〔実施例36〕
Cpd421の調製
第1部:3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−アミンの調製
ステップA:3−フルオロピリジン−2−アミン(1.0g,8.92mmol)の溶液を、0℃でCH
3CN(300mL)に溶解した。この溶液に、N−ブロモスクシニミド(800mg,4.5mmol)を添加した。この反応混合物を、0℃で20分間、次いで室温で20分間撹拌した。この混合物を0℃に冷却した。さらに、N−ブロモスクシニミド(800mg,4.5mmol)を添加した。この混合物を、40分以上、室温に加温した。この混合物にNaHSO
3水溶液を添加し、過剰試薬をクエンチし、吸引下で溶媒を除去した。残留物をEtOAcで溶解し、K
2CO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し吸引下で濃縮した。残留物を2:1ヘキサン:エーテルとともに粉末状にし、白色の固形物として、5−ブロモ−3−フルオロピリジン−2−アミン(1.18g,69%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 7.93 (1H, d, J = 2 Hz), 7.37 (1H, dd, J = 9.5 Hz, 2 Hz), 4.66 (2H, br s), 2.77 (3H, s)。
ステップB:1,4−ジオキサン(30mL)中に5−ブロモ−3−フルオロピリジン−2−アミン(1.48g,7.75mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(150mg,0.18mmol)を混合した混合物に、ジメチル亜鉛(15mL,トルエン中で1.2M,18mmol)の溶液を添加した。この混合物を95℃で2時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、MeOHでクエンチした。この混合物を飽和NH4OH水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で20%アセトン)によって精製し、その後ヘキサンとともに粉砕し、黄褐色の固形物として3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−アミン(668mg,68%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 7.69 (1H, s), 7.06 (1H, dd, J = 11.5 Hz, 1.5 Hz), 4.43 (2H, br s), 2.21(3H, s)。
第2部:3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オンの調製
ステップA:4−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.4g,10mmol)及びエチル3−オキソブタノエート(1.3g,10mmol)の混合物に、ピペリジンを数滴滴下した。この混合物を室温で10分間撹拌した。沈殿物を形成し吸引濾過によって収集した。固形物を、エタノール及びHCl(1N)水溶液で洗浄し、濾過し、乾燥し、淡黄色の固形物として3−アセチル−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(1.96g,95%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.51 (1H, s), 7.68 (1H, m), 7.13-7.07 (2H, m), 2.73 (3H, s)。
ステップB:CHCl3(20mL)に3−アセチル−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(1.96g,9.5mmol)を溶解した溶液に、CHCl3(10mL)に臭素(1.6g,10mmol)を溶解した溶液を滴下した。混合物を室温で1時間撹拌し濾過した。固形物をCHCl3で洗浄し、乾燥し、淡黄色の固形物として表題の化合物(1.96g,72%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.63 (1H, s), 7.72 (1H, m), 7.17-7.10 (2H, m), 4.73 (2H, s)。
第3部:Cpd421の調製
ステップA:3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(500mg,1.75mmol)、3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−アミン(240mg,1.9mmol)及びEtOH(3mL)の混合物を95℃で18時間加熱した。この反応混合物を、CH
2Cl
2とK
2CO
3水溶液とで分画した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物を1:1ヘキサン/アセトンとともに粉砕し、オレンジ色の固形物として、7−フルオロ−3−(8−フルオロ−6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(412mg,75%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.85 (1H, s), 8.50 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.77 (1H, m), 7.63 (1H, dd, J = 9Hz, 6 Hz), 7.11 (1H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 7.07 (1H, td, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 6.80 (1H, d, J = 6 Hz), 2.34 (3H, s)。
ステップB:7−フルオロ-3−(8−フルオロ−6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(120mg,0.38mmol)、(S)−2−メチルピペラジン(75mg,0.75mmol)及びDMSO(900μL)の混合物を、80℃で15時間加熱した。この混合物を、飽和NH4OH水溶液で希釈し、溶液から生成物を沈殿させた。この混合物を濾過した。固体物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(133mg,89%)を得た:m.p. 250-255 ℃; MS m/z 393.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.73 (1H, s), 8.52 (1H, d, J = 3 Hz), 8.31 (1H, s), 7.72 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.09 (1H, d, J = 12 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 6.88 (1H, d, J = 2 Hz), 3.81 (2H, m), 2.96 (1H, m), 2.73 (3H, m), 2.39 (1H, t, J = 11 Hz), 2.31 (1H, br s), 2.28 (3H, s), 1.04 (3H, d, J = 6 Hz)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例36に基づいて調製されてもよい。
〔実施例37〕
Cpd520の調製
ステップA:4−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(5.0g,24.8mmol)、ピペリジン(150μL,1.5mmol)、エチルアセトアセテート(3.15mL,25mmol)及びCH
3CN(2.0mL)の混合物を、80℃で1時間加熱した。この反応混合物を、CH
2Cl
2とHCl水溶液(1M)とで分画した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をMeOHとともに粉砕し、黄色の固形物として3−アセチル−7−ブロモ−2H−クロメン−2−オン(5.45g,82%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.46 (1H, s), 7.56 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.51 (1H, d, J = 8 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 8 Hz, 1.5 Hz), 2.72 (3H, s)。
ステップB:CHCl3(90mL)に3−アセチル−7−ブロモ−2H−クロメン−2−オン(5.4g,20.2mmol)を溶解した溶液に、CHCl3 (25mL)にBr2(1.1mL,21.4mmol)を溶解した溶液を、90分間以上滴下した。この混合物を濾過した。固体物質をCHCl3で洗浄し、紅梅色の固形物として7−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−2H−クロメン−2−オン(5.6g,80%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.58 (1H, s), 7.60 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.55 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.52 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 1.5 Hz), 4.72 (2H, s)。
ステップC:7−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−2H−クロメン−2−オン(100mg,0.29mmol)、3,5−ジフルオロピリジン−2−アミン(48mg,0.37mmol)及びCHCl3(500μL)の混合物を、80℃で25時間加熱した。反応混合物を、CH2Cl2と飽和NaHCO3水溶液とで分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2)によって精製し、白色の固形物として7−ブロモ−3−(8−フルオロ−6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(96mg,88%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.88 (1H, s), 8.64 (1H, d, J = 3 Hz), 8.00 (1H, m), 7.59 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.47 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 1.5 Hz), 6.99 (1H, m)。
ステップD:7−ブロモ−3−(8−フルオロ−6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(40mg,0.11mmol)、(2−ビフェニル)−ジ−t−ブチルホスフィン(6mg,0.02mmol)、Pd2(dba)3(6mg,0.0066mmol)、Cs2CO3(55mg,0.17mmol)、1−メチルホモピペラジン(24μL,0.18mmol)、及び1,2−ジメトキシエタン(450μL)の混合物を、80℃で90分間加熱した。この反応混合物を、CH2Cl2で希釈し、濾過した。濾液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で5−10%MeOH)によって精製し、その後、3:1ヘキサン/CH2Cl2とともに粉砕し、黄色の固形物として表題の化合物(24mg,53%)を得た:m.p. 255-260 ℃; MS m/z 411.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.79 (1H, m), 8.73 (1H, s), 8.63 (1H, d, J = 3 Hz), 7.70 (1H, d, J = 9 Hz), 7.55 (1H, m), 6.84 (1H, dd, J = 9 Hz, 2.5 Hz), 6.67 (1H, d, J = 2 Hz), 3.65 (2H, t, J = 5 Hz), 3.57 (2H, t, J = 5.5 Hz), 2.64 (2H, t, J = 5Hz), 2.46 (2H, t, J = 5.5 Hz), 2.27 (3H, s), 1.92 (2H, pentet, J = 5.5 Hz)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例37に基づいて調製されてもよい。
〔実施例38〕
Cpd89の調製
ステップA:EtOH(2.0mL)中で3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(0.285g,1.0mmol,実施例36,第2部にて調製)及び2−アミノピリミジン(0.19g,2.0mmol)を混合した混合物を、95℃で一晩撹拌した。この混合物を水で希釈し濾過した。固形物を水で洗浄し乾燥し、淡黄色の固形物として7−フルオロ−3−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(0.28g,78%)を得た。MS m/z 282.1 [M+H]
+。
ステップB:DMSO(0.5mL)に7−フルオロ−3−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(50mg,0.18mmol)及びピペラジン(61mg,0.71mmol)を混合した混合物を、110℃で2時間撹拌した。この混合物を、飽和NaHCO3水溶液で希釈し、濾過した。固形物を水で洗浄し、乾燥し、黄色の固形物として表題の化合物(40mg,64%)を得た:m.p. 286 ℃ (decomp.); MS m/z 348.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.78 (1H, dd, J= 6.8 Hz, 2.2 Hz), 8.55 (1H, s), 8.46 (1H, dd, J = 4.2 Hz, 2.2 Hz), 8.40 (1H, s), 7.52 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.95-6.91 (2H, m), 6.76 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.33-3.28 (4H, m), 2.91-2.86 (4H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例38に基づいて調製されてもよい。
〔実施例39〕
Cpd241の調製
第1部:5−メチルピリミジン−2−アミンの調製
ステップA:ピリジン(30mL)に2−アミノ−5−ブロモピリミジン(2.75g,15.8mmol)及びジ−tert−ブチルジカーボネイト(7.58g,34.8mmol)を混合した混合物を、70℃で一晩撹拌し、溶媒を除去した。残留物を、EtOAcとHCl水溶液(1M)とで分画した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、白色の固形物として2−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−ブロモピリミジン(5.5g,93%)を得た。MS m/z 398.2 [M+Na]
+。
ステップB:1,4−ジオキサン(30mL)に2−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−ブロモピリミジン(3.0g,8.0mmol)、ジメチル亜鉛(1.2M×8.0mL,9.6mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(130mg,0.16mmol)を混合した混合物を、アルゴン下にて110℃で16時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、エチルアセテートで希釈し、飽和NH4Cl、水、及び食塩水で洗浄した。有機層をNaSO4で乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中で0−35%EtOAc)によって精製し、白色の固形物を得、この固形物をトリフルオロ酢酸(5.0mL)に溶解した。5分後、溶媒を除去し、残留物を、エチルアセテートと飽和NaHCO3水溶液とで分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮し、白色の固形物として表題の化合物(0.7g,80%)を得た。MS m/z 110.1 [M+H]+。
第2部:Cpd241の調製
ステップA:実施例36、第3部の手順に従って、EtOH(6.0mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(0.855g,3.0mmol)及び5−メチルピリミジン−2−アミン(0.327g,3.0mmol)を入れ、淡黄色の固形物として7−フルオロ−3−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(0.37g,42%)を得た。MS m/z 296.2 [M+H]
+。
ステップB:実施例36、第3部の手順に従って、DMSO(0.5mL)に7−フルオロ−3−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(80mg,0.21mmol)及びN−メチルピペリジン(93mg,1.08mmol)を入れ、黄色の固形物として、表題の化合物(66mg,84%)を得た:m.p. >300 ℃; MS m/z 362.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.83 (1H, dd, J = 2.4 Hz, 1.1 Hz), 8.75 (1H, s), 8.44 (1H, d, J = 2.2 Hz), 8.39 (1H, s), 7.71 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.2 Hz), 6.86 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.32-3.28 (4H, m), 2.86-2.75 (4H, m), 2.30 (3H, s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例39に基づいて調製されてもよい。
〔実施例40〕
Cpd480の調製
第1部 5−フルオロピリミジン−2−アミンの調製
2−クロロ−5−フルオロピリミジン(1.34g,10mmol)を、水酸化アンモニウム(30%,15mL)とともに、シールド管内にて、100℃で一晩撹拌した。この混合物を、室温に冷却し濾過した。固形物を水で洗浄し、白色の固形物として表題の化合物(0.95g,80%)を得た。
第2部 Cpd480の調製
ステップA:実施例36、第3部の手順に従って、EtOH(12.0mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(1.32g,4.1mmol)及び5−フルオロピリミジン−2−アミン(0.465g,4.1mmol)を入れ、淡黄色の固形物として7−フルオロ−3−(6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(0.85g,70%)を得た。MS m/z 300.1 [M+H]
+。
ステップB:実施例36、第3部の手順に従って、DMSO(0.5mL)に7−フルオロ−3−(6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(70mg,0.23mmol)及びN−メチルピペリジン(46mg,0.46mmol)を入れ、黄色の固形物として、表題の化合物(55mg,63%)を得た:m.p. 275-280 ℃; MS m/z 380.8 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, methanol-d4): δ 8.95 (1H, dd, J = 3.8 Hz, 2.8 Hz), 8.65 (1H, s), 8.61 (1H, d, J = 2.8 Hz), 8.53 (1H, s), 7.62 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 8.7 Hz, 2.4 Hz), 6.86 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.51 (4H, br s), 2.81 (4H, br s), 2.50 (3H, br s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例40に基づいて調製されてもよい。
〔実施例41〕
Cpd117の調製
ステップA:EtOH(20mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(2.85g,10mmol,実施例36,第2部にて調製)及び2−アミノチアゾール(1.0g,10mmol)を混合した混合物を、95℃で6時間撹拌した。室温に冷却後、エチルアセテートを添加し、沈殿物を形成させた。この混合物を濾過した。固形物をエチルアセテートで洗浄し、乾燥し、黄褐色の固形物として、6−(7−フルオロ−2−オキソ−2H−クロメン−3−イル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール臭化水素酸塩(1.82g,64%)を得た。MS m/z 287.1 [M+H]
+。
ステップB:DMSO(1.5mL)に6−(7−フルオロ−2−オキソ−2H−クロメン−3−イル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール臭化水素酸塩(286mg,1.0mmol)及び1−メチルピペラジン(1.0mL,3.0mmol)を混合した混合物を、110℃で2時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水で希釈し、沈殿物を生成した。沈殿物を吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(185mg,51%)を得た:m.p. 256-258 ℃; MS m/z 367.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.53 (1H, s), 8.31 (1H, s), 7.94 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.64 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.26 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.5 Hz), 6.87 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.45-3.23 (4H, m), 2.47-2.39 (4H, m), 2.22 (3H, s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例41に基づいて調製されてもよい。
〔実施例42〕
Cpd429の調製
5−エチルチアゾール−2−アミンの調製
CHCl
3(75mL)に0℃でブチルアルデヒド(10.8g,0.15mol)及び尿素(22.8g,0.3mol)を混合した混合物に、塩化スルフリル(13.5mL,0.166mol)を滴下した。この混合物を室温に加温し、1時間撹拌し、溶媒を除去した。残留物にEtOH(200mL)を添加し、一晩還流加熱し、溶媒を除去した。残留物を水(200mL)に懸濁し、吸引濾過によって収集し、薄茶色の固形物として表題の化合物(9.5g,40%)を得た。MS m/z 129.1 [M+H]
+。
第2部 Cpd429の調製
ステップA:実施例41、ステップAの手順に従って、EtOH(20mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(0.76g,2.7mmol)及び5−エチルチアゾール−2−アミン(0.35g,2.7mmol)を入れ、黄褐色の固形物として3−(2−エチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(0.55g,66%)を得た。MS m/z 315.2 [M+H]
+。
ステップB:実施例41、ステップBの手順に従って、DMSO(0.25mL)に3−(2−エチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(42mg,0.13mmol)及び2,6−シス−ジメチルピペリジン(30mg,0.26mmol)を入れ、黄色の固形物として表題の化合物(3.8mg,7%)を得た:m.p. 251-253 ℃; MS m/z 409.4 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, methanol-d4) δ 8.32 (1H, s), 8.21 (1H, s), 7.56-7.48 (2H, m), 7.00 (1H, dd, J = 9.0 Hz, 2.4 Hz), 6.82 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.82 (2H, dd, J = 12.5 Hz, 2.4 Hz), 3.00-2.89 (2H, m), 2.82 (2H, qd, J = 7.5, 1.4 Hz), 2.43 (2H, dd, J = 12.5 Hz, 10.9 Hz), 1.34 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.18 (6H, d, J = 6.6 Hz)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例42に基づいて調製されてもよい。
〔実施例43〕
Cpd536の調製
ステップA:CH
3CN(10mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(0.684g,2.4mmol,実施例36,第2部にて調製)及び3,5−ジメチルピラジン−2−アミン(0.246g,2.0mmol)を混合した混合物を、シールド管内にて、120℃で20分間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、Et
2Oで希釈し沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、Et
2Oで洗浄し、乾燥し、黄褐色の固形物として3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(0.7g,90%)を得た。MS m/z 310.1 [M+H]
+。
ステップB:DMSO(0.5mL)中で、3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(100mg,0.25mmol)を、K2CO3(0.14g,1.0mmol)、(R)−2−メチルピペラジン(52mg,0.52mmol)とともに、120℃で2時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水で希釈し、沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(64mg,64%)を得た。MS m/z 390.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.74 (1H, s), 8.45 (1H, s), 7.77 (1H, s), 7.51 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.5 Hz), 6.77 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.77-3.67 (2H, m), 3.21-3.14 (2H, m), 3.06-2.92 (3H, m), 2.91 (3H, s), 2.64-2.56 (1H, m), 2.48 (3H, s), 1.20 (3H, d, J = 6.3 Hz)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例43に基づいて調製されてもよい。
〔実施例44〕
Cpd607の調製
第1部 5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−アミンの調製
DMSO(12mL)に5−メチルピラジン−2−アミン(0.51g,4.72mmol)及びフェロセン(0.263g,1.42mmol)を溶解した溶液に、硫酸(12mL)、及びDMSOにCF
3Iを溶解した溶液(2.4M,5.9mL,14.2mmol)を添加した。この混合物に過酸化水素水(30%,0.94mL)を滴下した。室温で30分撹拌後、余分な試薬を氷水でクエンチした。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をNaSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で0−20%EtOAc)によって精製し、白色の固形物として表題の化合物(86mg,8%)を得た。MS m/z 219.1 [M+H]
+。
第2部 Cpd607の調製
ステップA:実施例43、ステップAの手順に従って、CH
3CN(1.0mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(138g,0.49mmol)及び5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−アミン(86g,0.49mmol)を入れ、黄褐色の固形物として7−フルオロ−3−(6−メチル−8−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(44mg,20%)を得た。
ステップB:実施例43、ステップBの手順に従って、DMSO(0.25mL)に7−フルオロ−3−(6−メチル−8−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(44mg,0.10mmol)及び1,4−ジアゼパン(44mg,0.44mmol)を入れ、黄色の固形物として表題の化合物(43mg,99%)を得た:m.p. >300 ℃; MS m/z 444.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.79 (1H, s), 8.59 (1H, s), 8.09 (1H, s), 7.50 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.69 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.2 Hz), 6.57 (1H, d, J = 1.9 Hz), 3.70-3.61 (4H, m), 3.10-3.01 (2H, m), 2.88-2.83 (2H, m), 2.55 (3H, s), 2.03-1.90 (2H, m)。
〔実施例45〕
Cpd712の調製
第1部 5−クロロ−3−メチルピラジン−2−アミンの調製
CH
2Cl
2(6.0mL)に3−メチルピラジン−2−アミン(109mg,1.0mmol)及びN−クロロスクシニミド(136mg,1.0mmol)を混合した混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をK
2CO
3水溶液(2.0M,6.0mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中で0−35%EtOAc)によって精製し、白色の固形物として表題の化合物(136mg,80%)を得た。MS m/z 144.0 [M+H]
+。
第2部 Cpd712の調製
ステップA:実施例43、ステップAの手順に従って、CH
3CN(3.0mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(0.233g,0.81mmol)及び5−クロロ−3−メチルピラジン−2−アミン(0.117g,0.81mmol)を入れ、黄褐色の固形物として3−(6−クロロ-8-メチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(0.18g,67%)を得た。MS m/z 330.1 [M+H]
+。
ステップB:実施例43、ステップBの手順に従って、DMSO(0.5mL)に3−(6−クロロ−8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(67mg,0.2mmol)、N−メチルホモピペリジン(28mg,0.24mmol)及びトリエチルアミン(100mg,1.0mmol)を入れ、黄色の固形物として表題の化合物(70mg,83%)を得た:m.p. 212-218 ℃; MS m/z 424 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ 8.71 (1H, s), 8.55 (1H, s), 8.42 (1H, d, J = 0.9 Hz), 7.56 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.84 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.5 Hz), 6.67 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.86-3.77 (2H, m), 3.65 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.16 (2H, d, J = 1.6 Hz), 3.04 (2H, br s), 2.89-2.82 (3H, m), 2.69 (3H, s), 2.27-2.14 (2H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例45に基づいて調製されてもよい。
〔実施例46〕
Cpd398の調製
ステップA:DMF(10mL)及びEtOH(10mL)に3−クロロピラジン−2−アミン(1.29g,10mmol)及びナトリウムメタンチオラート(1.05g,15mmol)を混合した混合物を、85℃で2時間撹拌し、集めた。この混合物を水で希釈し濾過した。濾液をエチルアセテートで抽出した。有機層を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を濾過から収集された物質と組み合わせ、白色の固形物として、所望の生成物3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン(1.33g,94%)を得た。MS m/z 142.1 [M+H]
+。
ステップB:CH3CN(40mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(2.85g,10mmol,実施例36,第2部にて調製)及び3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン(1.5g,10mmol)を混合した混合物を、110℃で一晩撹拌した。この混合物を室温に冷却し、エチルアセテートで希釈し沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、エチルアセテートで洗浄し、乾燥し、黄褐色の固形物として7−フルオロ−3−(8−(メチルチオ)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(2.15g,66%)を得た。MS m/z 328.1 [M+H]+。
ステップC:DMSO(0.5mL)に7−フルオロ−3−(8−(メチルチオ)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(100mg,0.24mmol)及びピペラジン(60mg,0.6mmol)を混合した混合物を、120℃で5時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水で希釈し、沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で5−10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(52mg,55%)を得た。MS m/z 394.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.81 (1H, s), 8.50 (1H, s), 7.81 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.70 (1H, d, J = 4.7 Hz), 7.52 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.5 Hz), 6.77 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.50 (1H, s), 3.38-3.30 (4H, m), 3.09-3.01 (4H, m), 2.71 (3H, s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例46に基づいて調製されてもよい。
〔実施例47〕
Cpd456の調製
ジメチルアセトアミド(2.0mL)に7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−(7−(メチルチオ)イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(30mg,0.076mmol)を88℃で溶解した溶液に、過剰量のラネーニッケルを添加した。ガスが発生するまで(〜10分)、この混合物を撹拌した。この混合物をMeOHで希釈し、セライトを介して濾過した。窒素流下で濾液を濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で5−10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(32mg,55%)を得た:m.p. 258-260 ℃; MS m/z 348.2 [M+H]
+;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 9.07 (1H, s), 8.75 (1H, s), 8.60 (1H, d, J = 0.6 Hz), 8.09 (1H, dd, J = 4.6 Hz, 1.4 Hz), 7.88 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.50 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.2 Hz), 6.78 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.36 (4H, dd, J = 6.1 Hz, 4.3 Hz), 3.05 (4H, dd, J = 6.1 Hz, 4.3 Hz)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例47に基づいて調製されてもよい。
〔実施例48〕
Cpd563の調製
ステップA:7−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−2H−クロメン−2−オン(2.0g,5.78mmol,実施例37,ステップBにて調製)、2−アミノ−3,5−ジメチルピラジン(825mg,6.71mmol)及びCH
3CN(22mL)の混合物を、90℃で4時間加熱した。この混合物に飽和NaHCO
3水溶液を添加し、結果として沈殿物を形成した。沈殿物を吸引濾過によって収集し、1:1ヘキサン/アセトンとともに粉砕し、オレンジ色の固形物として、7−ブロモ−3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(1.9g,88%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6): δ 8.81 (1H, s), 8.61 (1H, s), 8.31 (1H, s), 7.93 (1H, d, J = 8 Hz), 7.76 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.58 (1H, dd, J = 8 Hz, 1.5 Hz), 2.76 (3H, s), 2.37 (3H, s)。
ステップB:7−ブロモ−3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(150mg,0.40mmol)、(2−ビフェニル)−ジ−t−ブチルホスフィン(10mg,0.033mmol)、Pd2(dba)3(10mg,0.011mmol)、Cs2CO3(170mg,0.52mmol)、(S)−1−Boc−3−アミノピロリジン(105μL,0.60mmol)及び1,2−ジメトキシエタン(1.4mL)の混合物を、80℃で4時間加熱した。反応混合物をCH2Cl2で希釈し濾過した。濾液を濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で30−50%アセトン)によって精製し、その後、1:1ヘキサン/アセトンとともに粉砕し、黄色の固形物として(S)−tert−ブチル3−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(109mg,57%)を得た。MS m/z 476.3 [M+H]+。
ステップC:CH2Cl2(4.0mL)にトリフルオロ酢酸(1.0mL)を溶解した溶液中にて、(S)−tert−ブチル3−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(105mg,0.22mmol)を、15分間撹拌した。この反応混合物を、希釈NaOH水溶液に注いだ。この混合物をCH2Cl2で抽出した(溶解度を向上するためEtOHを添加した)。有機層を収集し、減圧下で濃縮し、黄色の固形物として表題の化合物(70mg,85%)を得た:m.p. 132 ℃ (decomp.); MS m/z 376.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.70 (1H, s), 8.50 (1H, s), 8.32 (1H, s), 7.68 (1H, d, J = 9 Hz), 7.06 (1H, d, J = 6.5 Hz), 6.68 (1H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 6.55 (1H, d, J = 2 Hz), 4.12 (1H, m), 3.37 (1H, dd, J = 12 Hz, 6 Hz), 3.18 (1H, m), 3.11 (1H, m), 2.94 (1H, dd, J = 12 Hz, 4 Hz), 2.76 (3H, s), 2.37 (3H, s), 2.22 (1H, m), 1.82 (1H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例48に基づいて調製されてもよい。
〔実施例49〕
Cpd620の調製
ステップA:(S)−tert−ブチル3−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(255mg,0.54mmol,実施例48,ステップBにて調製)、NaH(60%鉱物油懸濁液,32mg,0.80mmol)及びDMF(2.5mL)を、室温で10分間撹拌した。この混合物にヨードメタン(34μL,0.54mmol)を添加した。この混合物を10分間混合後、ヨードメタン(17μL,0.27mmol)をさらに添加した。さらに10分間撹拌後、この反応混合物に水をゆっくりと添加し、残存しているNaHをクエンチした。この反応混合物にH
2O(15mL)を添加することによって、沈殿物を形成させた。沈殿物を吸引濾過によって収集し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で20−30%アセトン)によって精製し、その後、エーテル粉砕をして、黄色の固形物として(S)−tert−ブチル3−((3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)(メチル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(84mg,32%)を得た。MS m/z 490.2 [M+H]
+。
ステップB:CH2Cl2(4.0mL)にトリフルオロ酢酸(1.0mL)を溶解した溶液中にて、(S)−tert−ブチル3−((3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)(メチル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(80mg,0.16mmol)の混合物を、2時間撹拌した。この反応混合物を、希釈NaOH水溶液に注いだ。この混合物をCH2Cl2及びEtOHの混合物で抽出した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で10%9:1MeOH:NH4OH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(42mg,67%)を得た:m.p. 192-202 ℃; MS m/z 390.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.70 (1H, s), 8.49 (1H, s), 8.31 (1H, s), 7.71 (1H, d, J = 9 Hz), 6.91 (1H, dd, J = 9 Hz, 2.5 Hz), 6.72 (1H, d, J = 2 Hz), 4.53 (1H, m), 3.04 (1H, dd, J = 11 Hz, 8 Hz), 2.96 (1H, m), 2.93 (3H, s), 2.77 (2H, m), 2.75 (3H, s), 2.37 (3H, s), 2.06 (1H, m), 1.66 (1H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例49に基づいて調製されてもよい。
〔実施例50〕
Cpd740の調製
ステップA:7−ブロモ−3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(1.1g,2.97mmol,実施例48,ステップAにて調製)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.12g,3.62mmol)、K
2CO
3(1.24g,9.0mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(200mg,0.24mmol)及びCH
3CN(8mL)の混合物を、80℃で4時間加熱した。この反応混合物を、CH
2Cl
2とH
2Oとで分画した。有機層を吸引下で濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で30−50%アセトン)によって精製し、その後、アセトンで粉砕し、淡黄色の固形物としてtert−ブチル4−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.17g,83%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6): δ 8.85 (1H, s), 8.62 (1H, s), 8.34 (1H, s), 7.94 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.52 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.50 (1H, s), 6.47 (1H, br s), 4.07 (2H, br s), 3.58 (2H, t, J = 5 Hz), 2.77 (3H, s), 2.53 (2H, br s), 2.38 (3H, s), 1.45 (9H, s)。
ステップB:トリフルオロ酢酸(1.0mL)及びCH2Cl2(4mL)にtert−ブチル4−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(300mg,0.63mmol)を溶解した溶液を、室温で30分間撹拌した。この反応混合物を、希釈NaOH水溶液に注いだ。この混合物をCH2Cl2で抽出した(溶解度を向上するためEtOHを添加した)。有機層を収集し、減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で30%MeOH、その後、CH2Cl2中で10−20%9:1MeOH:NH4OH)によって精製し、黄褐色の固形物として表題の化合物(183mg,77%)を得た:m.p. 205-211 ℃; MS m/z 373.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.83 (1H, s), 8.61 (1H, s), 8.33 (1H, s), 7.91 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 8 Hz, 1.5 Hz), 7.45 (1H, s), 6.52 (1H, m), 3.42 (2H, m), 2.94 (2H, t, J = 6 Hz), 2.77 (3H, s), 2.40 (2H, m), 2.37 (3H, s), 2.28 (1H, br s)。
〔実施例51〕
Cpd742の調製
10%パラジウム炭素(Pd/C,107mg)存在下で、1,2−ジクロロエタン:MeOH(20mL,1:1)に3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(133mg,0.36mmol,実施例50にて調製)を溶解した溶液を、水素(40psi)下で撹拌した。4時間後、反応混合物を、セライトを介して濾過した。濾液を吸引下で濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で10%9:1MeOH:NH
4OH)によって精製し、その後、1:1ヘキサン/CH
2Cl
2とともに粉砕し、オフホワイトの固形物として表題の化合物(76mg,56%)を得た:m.p. 224-229 ℃; MS m/z 375.1 [M+H]
+;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6): δ 8.84 (1H, s), 8.61 (1H, s), 8.34 (1H, s), 7.90 (1H, d, J = 8 Hz), 7.30 (2H, m), 3.05 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (3H, s), 2.73 (1H, tt, J = 12 Hz, 3.5 Hz), 2.59 (2H, td, J = 12 Hz, 2.5 Hz), 2.38 (3H, s), 2.20 (1H, br s), 1.73 (2H, d, J = 12 Hz), 1.54 (2H, qd, J = 12 Hz, 3.5 Hz)。
〔実施例52〕
Cpd128の調製
ステップA:EtOH(2.0mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(0.285g,1.0mmol,実施例36,第2部にて調製)及び6−クロロピリダジン−3−アミン(0.13g,1.0mmol)を混合した混合物を、95℃で3時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水で希釈し沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、黄褐色の固形物として3−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(0.26g,82%)を得た。MS m/z 316.1 [M+H]
+。
ステップB:DMSO(0.5mL)に3−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(95mg,0.3mmol)、1−メチルピペラジン(75mg,0.75mmol)を混合した混合物を、95℃で2時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水で希釈し沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で5−10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として3−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2H−クロメン−2−オン(56mg,50%)を得た。MS m/z 396.2 [M+H]+。
ステップC:CH2Cl2(2.0mL)及びMeOH(5.0mL)の混合溶媒に3−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2H−クロメン−2−オン(50mg,0.13mmol)を懸濁した懸濁液を、10%Pd/C(20mg)とともに、水素(1atm)下で4時間撹拌した。この混合物を、セライトを介して濾過した。濾液を集めた。残留物を水で懸濁し、吸引濾過によって収集し、乾燥し、黄色の固形物として表題の化合物(30mg,66%)を得た:m.p. 284-285 ℃; MS m/z 362.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.78 (1H, s), 8.63 (1H, s), 8.52 (1H, dd, J = 4.4 Hz, 1.6 Hz), 8.11 (1H, d, J = 9.5 Hz), 7.74 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.28 (1H, dd, J = 9.5 Hz, 4.4 Hz), 7.06 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.95 (1H, s), 3.53-3.32 (4H, m), 2.48 (3H, s), 2.38-2.15 (4H, m)。
〔実施例53〕
Cpd617の調製
ステップA:3−クロロ−6−メチルピリダジン(516mg,4.0mmol)、NH
4OH(30%,3mL)及び硫酸銅(II)ペンタ水和物(26mg,0.2mmol)の混合物を、120℃で40時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、EtOAcと食塩水とで分画した。水層をEtOAcで5回抽出した。集めた有機層をNaSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で0−10%MeOH)によって精製し、白色の固形物として6−メチルピリダジン−3−アミン(160mg,37%)を得た。MS m/z 109.9 [M+H]
+。
ステップB:3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(900mg,3.0mmol,実施例36,第2部にて調製)及び6−メチルピリダジン−3−アミン(330mg,3.0mmol)の混合物を、CH3CN(6.0mL)中にて、100℃で5時間撹拌し、溶媒を除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−10%MeOH)によって精製し、黄褐色の固形物として7−フルオロ−3−(6−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(814mg,92%)を得た。MS m/z 296.0 [M+H]+。
ステップC:DMSO(0.5mL)に7−フルオロ−3−(6−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(100mg,0.34mmol)及びシス−2,6−ジメチルピペラジン(155mg,1.36mmol)を溶解した溶液を、100℃で一晩撹拌した。この混合物を水で希釈し、沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、吸引下で乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で5%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(75mg,58%)を得た:m.p. 225-227 ℃; MS m/z 390.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.64 (1H, s), 8.52 (1H, s), 7.66 (1H, d, J = 9.4 Hz), 7.35 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.81 (1H, d, J = 9.4 Hz), 6.73 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.2 Hz), 6.66 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.68-3.56 (2H, m), 3.12-2.96 (2H, m), 2.71-2.54 (2H, m), 2.46 (3H, s), 1.30-1.10 (6H, br s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例53に基づいて調製されてもよい。
〔実施例54〕
Cpd458の調製
ステップA:実施例46、ステップAの手順に従って、DMF(10mL)に6−クロロピリミジン−4−アミン(1.3g,10mmol)及びナトリウムメタンチオラート(1.05g,15mmol)を入れ、6−(メチルチオ)ピリミジン−4−アミン(1.06g,75%)を得た。MS m/z 142.1 [M+H]
+。
ステップB:CH3CN(35mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(2.5g,8.86mmol,実施例36,第2部にて調製)及び6−(メチルチオ)ピリミジン−4−アミン(1.0g,7.1mmol)を混合した混合物を、120℃で一晩撹拌した。この混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、EtOAcで洗浄し、吸引下で乾燥し、黄褐色の固形物として7−フルオロ−3−(7−(メチルチオ)イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(2.8g,97%)を得た。MS m/z 328.1 [M+H]+。
ステップC:DMSO(0.5mL)に7−フルオロ−3−(7−(メチルチオ)イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素酸塩(100mg,0.24mmol)及び1−メチルピペラジン(60mg,0.6mmol)を混合した混合物を、120℃で5時間撹拌した。室温に冷却後、混合物を水で希釈し、沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、吸引下で乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で5%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−(7−(メチルチオ)イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(68mg,69%)を得た。MS m/z 408.2 [M+H]+。
ステップD:実施例47の手順に従って、ジメチルアセトアミド(2.0mL)に7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−(7−(メチルチオ)イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(66mg,0.16mmol)及び過剰量のラネーニッケルを入れ、黄色の固形物として表題の化合物(32mg,55%)を得た:m.p. 253-255 ℃; MS m/z 362.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.03 (1H, s), 8.71 (1H, s), 8.56 (1H, s), 7.95 (1H, d, J = 6.3 Hz), 7.54-7.44 (2H, m), 6.88 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.2 Hz), 6.79 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.48 (4H, br s), 2.67 (4H, br s), 2.44 (3H, br s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例54に基づいて調製されてもよい。
〔実施例55〕
Cpd441の調製
ステップA:EtOH(6.0mL)に3−アセチル−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(600mg,2.0mmol,実施例36,第2部にて調製)及び5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(241mg,2.0mmol)を混合した混合物を、シールド管内にて、95℃で一晩撹拌した。この混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO
3水溶液で希釈し、沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、吸引下で乾燥し、黄褐色の固形物として7−フルオロ−3−(2−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾール−6−イル)−2H−クロメン−2−オン(1.2g,62%)を得た。MS m/z 303.2 [M+H]
+。
ステップB:DMSO(0.5mL)に7−フルオロ−3−(2−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾール−6−イル)−2H−クロメン−2−オン(76mg,0.25mmol)、ピペラジン(64mg,0.75mmol)、K2CO3(104mg,0.75mmol)を混合した混合物を、120℃で一晩撹拌した。室温に冷却後、混合物を水で希釈し、沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、吸引下で乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(23mg,25%)を得た:m.p. 288-290 ℃; MS m/z 368.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, MeOD-d4): δ 8.43 (1H, s), 8.40 (1H, s), 7.54 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.01 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.5 Hz), 6.84 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.39-3.35 (4H, m), 3.00-2.95 (4H, m), 2.74 (3H, s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例55に基づいて調製されてもよい。
〔実施例56〕
Cpd391の調製
第1部 3−(2−ブロモアセチル)−5,7−ジフルオロ−2H−クロメン−2−オンの調製
ステップA:2,4−ジフルオロ−6−ヒドロキシベンズアルデヒド(8g,50.6mmol)、エチルアセトアセテート(6.4mL,50.7mmol)及びピペリジン(240μL,2.43mmol)の混合物を、50℃で15時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、エーテルに懸濁した。この混合物を濾過した。固体物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中で50−70%CH
2Cl
2)によって精製し、オフホワイトの固形物として3−アセチル−5,7−ジフルオロ−2H−クロメン−2−オン(4.45g,39%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.69 (1H, s), 6.93 (1H, dt, J = 9 Hz, 2 Hz), 6.84 (1H, td, J = 9 Hz, 2 Hz), 2.72 (3H, s)。
ステップB:3−アセチル−5,7−ジフルオロ−2H−クロメン−2−オン(4.25g,19.0mmol)、テトラブチルアンモニウムトリブロミド(9.85g,20.4mmol)及びTHF(77mL)の混合物を、室温で3時間撹拌し、吸引下で溶媒を除去した。残留物を1:1ヘキサン/CH2Cl2とともに粉砕し、オフホワイトの固形物として表題の化合物(3.31g,57%)を得た:MS m/z [303.0, 305.0] [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.80 (1H, s), 6.96 (1H, m), 6.87 (1H, td, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 4.69 (2H, s)。
第2部:Cpd391の調製
ステップA:3−(2−ブロモアセチル)−5,7−ジフルオロ−2H−クロメン−2−オン(160mg,0.53mmol)、4−トリフルオロメチルピリジン−2−アミン(100mg,0.62mmol)、及びEtOH(1mL)の混合物を、80℃で1時間加熱した。この反応混合物を、CH
2Cl
2と飽和NaHCO
3水溶液とで分画した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、吸引下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2)によって精製し、その後、2:1ヘキサン/アセトンとともに粉砕し、白色の固形物として5,7−ジフルオロ−3−(7−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(92mg,47%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 8.98 (1H, s), 8.64 (1H, s), 8.27 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.95 (1H, s), 7.01 (1H, dd, J = 7 Hz, 1.5 Hz), 6.96 (1H, d, J = 9 Hz), 6.86 (1H, td, J = 9 Hz, 2.5 Hz)。
ステップB:5,7−ジフルオロ−3−(7−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(60mg,0.16mmol)、シス−2,6−ジメチルピペラジン(27mg,0.24mmol)及びDMSO(300μL)の混合物を、80℃で15時間加熱した。飽和NaHCO3水溶液を添加し、結果として沈殿物を形成した。この沈殿物をを吸引濾過によって収集し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で5%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(58mg,79%)を得た:m.p. 210-219 ℃; MS m/z 461.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.85 (1H, d, J = 7 Hz), 8.72 (1H, s), 8.65 (1H, s), 8.08 (1H, s), 7.20 (1H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 6.96 (1H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 6.78 (1H, d, J = 1.5 Hz), 3.88 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, m), 2.37 (2H, t, J = 11 Hz), 2.31 (1H, br s), 1.04 (6H, d, J = 6.5 Hz)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例56に基づいて調製されてもよい。
〔実施例57〕
Cpd529の調製
ステップA:無水アセトン(2mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(570mg,2mmol,実施例36,第2部にて調製)及び2−メチルピリジン(186mg,2mmol)を混合した混合物を、シールド管内にて、50℃で16時間加熱した。室温に冷却後、反応混合物を濾過した。収集した物質を少量のCH
3CNで洗浄し、薄茶色の固形物として1−(2−(7−フルオロ−2−オキソ−2H−クロメン−3−イル)−2−オキソエチル)−2−メチル−ピリジニウムブロミド(590mg,78%)を得た。MS m/z 298.1[M+H]
+。
ステップB:CH3CN(10mL)及びトリエチルアミン(2.5mL)に1−(2−(7−フルオロ−2−オキソ−2H−クロメン−3−イル)−2−オキソエチル)−2−メチル−ピリジニウムブロミド(590mg,1.6mmol)を懸濁した。この混合物を2時間還流加熱した。室温に冷却後、この混合物を濾過した。収集した物質をCH3CNで洗浄し、黄色の固形物として7−フルオロ−3−(インドリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(360mg,83%)を得た。MS m/z 280.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.54 (1H, s), 8.33 (1H, dd, J = 7.0 Hz, 1 Hz), 8.29 (1H, d, J = 1 Hz), 7.85 (1H, m), 7.45-7.42 (2H, m), 7.30 (1H, td, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 6.94 (1H, s), 6.74 (1H, m), 6.55 (1H, td, J = 7.0 Hz, 1.5 Hz)。
ステップC:無水DMSO(0.3mL)に7−フルオロ−3−(インドリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(60mg,0.21mmol)及びピペラジン(36 mg,0.42mmol)を混合した混合物を、シールド管内にて、60℃で16時間加熱した。この混合物を、塩基性アルミナでのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−10%MeOH)によって精製し、茶色の固形物として表題の化合物(39mg,52%)を得た。m.p. 186-188 ℃; MS m/z 346.4 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.35 (1H, s), 8.29 (1H, dd, J = 7.0 Hz, 1 Hz), 8.22 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.55 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.38 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.0 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 6.88 (1H, s), 6.84 (1H, d, J = 2.5 Hz), 6.70 (1H, m), 6.52 (1H, m), 3.29-3.27 (4H, m), 2.85-2.84 (4H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例57に基づいて調製されてもよい。
〔実施例58〕
Cpd588の調製
ステップA:無水CH
3CN(4mL)に3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(1.0g,3.5mmol)及び2,5−ジメチルピラジン(750mg,7.0mmol,実施例36,第2部にて調製)を混合した混合物を、シールド管内にて、60℃で3日間加熱した。室温に冷却後、反応混合物を濾過した。収集した物質を少量のCH
3CNで洗浄し、薄茶色の固形物として粗製1−(2−(7−フルオロ−2−オキソ−2H−クロメン−3−イル)−2−オキソエチル)−2,5−ジメチルピラジン−1−イウムブロミド(1.8g)を得た。MS m/z 313.3 [M+H]
+。
ステップB:ステップAからの粗製中間体を、CH3CN(20mL)及びトリエチルアミン(5mL)に懸濁した。この混合物を2時間還流加熱し、冷却し濾過した。収集した物質を少量のCH3CNで洗浄し、オレンジ色の固形物として7−フルオロ−3−(インドリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(850mg,83% 2ステップ以上)を得た。MS m/z 295.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.82 (1H, s), 8.62 (1H, s), 8.34 (1H, s), 8.16 (1H, s), 7.86 (1H, m), 7.47 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.34-7.31 (2H, m), 2.37 (3H, s)。
ステップC:実施例57,ステップCの手順に従って、DMSO(0.5mL)に7−フルオロ−3−(3−メチルピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−2H−クロメン−2−オン(50mg,0.17mmol)及びピペラジン(30mg,0.34mmol)を入れ、黄色の固形物として表題の化合物(21mg,34%)を得た:m.p. 220 ℃ (dec.); MS m/z 361.4 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.77 (1H, s), 8.45 (1H, s), 8.29 (1H, s), 8.14 (1H, s), 7.58 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.28 (1H, s), 7.04 (1H, dd, J = 9 Hz, 2.5 Hz), 6.90 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.40-3.36 (4H, m), 2.99-2.97 (4H, m), 2.38 (3H, s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例58に基づいて調製されてもよい。
〔実施例59〕
Cpd579の調製
ステップA:無水CH
3CN(4mL)に4−クロロ−2−メチルピリミジン(512mg,4mmol)及びナトリウムメタンチオラート(280mg,4mmol)を混合した混合物を、60℃で16時間加熱した。室温に冷却後、この混合物を濾過した。収集した物質をCH
2Cl
2で洗浄した。集めた濾液を濃縮し、粗製2−メチル−4−(メチルチオ)ピリミジンを得、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。
ステップB:無水CH3CN(4mL)にステップAからの粗製生成物及び3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(855mg,3.0mmol,実施例36,第2部にて調製)を混合した混合物を、シールド管内にて、60℃で3日間加熱した。この混合物を室温に冷却し濾過した。収集した物質を少量のCH3CNで洗浄し、薄茶色の固形物として粗製1−(2−(7−フルオロ−2−オキソ−2H−クロメン−3−イル)−2−オキソエチル)−2−メチル−4−(メチルチオ)ピリミジン−1−イウムブロミド(822mg)を得、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。
ステップC:ステップBからの粗製生成物をCH3CN(10mL)及びトリエチルアミン(2.5mL)に懸濁した。この混合物を2時間還流加熱し、冷却し濾過した。収集した物質をCH3CNで洗浄し、茶色の固形物として7−フルオロ−3−(2−(メチルチオ)ピロロ[1,2−a]ピリミジン−7−イル)−2H−クロメン−2−オン(1.0g,77% 3ステップ以上)を得た。MS m/z 327.1 [M+H]+。
ステップD:60℃で、ジメチルアセトアミド(3mL)に7−フルオロ−3−(2−(メチルチオ)ピロロ[1,2−a]ピリミジン−7−イル)−2H−クロメン−2−オン(100mg,0.31mmol)を溶解した溶液に、ラネーニッケル(H2Oのスラリー,〜50mg)を慎重に添加した。15分後、UPLC/MSが完全な置換を示すまで、ラネーニッケルを少しずつ添加した。室温に冷却後、反応混合物を、セライトを介して濾過した。濾塊をCH2Cl2で洗浄した。濾液を集め、茶色の粘性油物として、7−フルオロ−3−(ピロロ[1,2−a]ピリミジン−7−イル)−2H−クロメン−2−オン(60mg,収率69%)を得た。MS m/z 281.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.75 (1H, m), 8.65 (1H, s), 8.26 (1H, d, J = 1 Hz), 8.13 (1H, m), 7.86 (1H, m), 7.45 (1H, dd, J = 9.5 Hz, 2.5 Hz), 7.31 (1H, td, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 7.07 (1H, s), 6.70 (1H, m)。
ステップE:実施例57、ステップCの手順に従って、DMSO(0.5mL)に7−フルオロ−3−(ピロロ[1,2−a]ピリミジン−7−イル)−2H−クロメン−2−オン(60mg,0.21mmol)及びピペラジン(36mg,0.42mmol)を入れ、黄色の固形物として表題の化合物(28mg,38%)を得た:m.p. 235-238 ℃; MS m/z 347.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.70 (1H, dd, J = 2 Hz, 1 Hz), 8.47 (1H, s), 8.20 (1H, d, J = 1.5 Hz), 8.09 (1H, dd, J = 3.5 Hz, 1.5 Hz), 7.57 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.04-7.01 (2H, m), 6.86 (1H, d, J = 2.5 Hz), 6.67-6.65 (1H, m), 3.31-3.29 (4H, m), 2.87-2.85 (4H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例59に基づいて調製されてもよい。
〔実施例60〕
Cpd641の調製
ステップA:エタノール(50mL)にヘキサン−2,5−ジオン(6mL,51mmol)及びヒドラジン一水和物(2.5mL,51mmol)を混合した混合物を3時間還流させ、減圧下で溶媒を除去した。無水ベンゼン(200mL)中で、残留物を10%Pd/C(1.1g)と混合した。反応混合物を一晩還流加熱し、室温に冷却し、セライトのパッドを介して濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で6%MeOH)によって精製し、薄茶色の油物として3,6−ジメチルピリダジン(3.1g,56%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3): δ 7.23 (2H, s), 2.69 (6H, s)。
ステップB:無水CH3CN(1mL)に3,6−ジメチルピリダジン(81mg,0.75mmol)及び3−(2−ブロモアセチル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(143mg,0.5mmol,実施例36,第2部にて調製)を混合した混合物を、シールド管内にて室温で5日間撹拌し、CH3CNの粗混合物として、1−(2−(7−フルオロ−2−オキソ−2H−クロメン−3−イル)−2−オキソエチル)−3,6−ジメチルピリダジン−1−イウムブロミドを得た。
ステップC:ステップBからの粗製反応混合物を、無水CH3CN(2mL)及びトリエチルアミン(1mL)で希釈した。この混合物を2時間還流加熱し、冷却し濾過した。収集した物質をCH3CNで洗浄し、茶色の固形物として7−フルオロ−3−(2−メチルピロロ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2H−クロメン−2−オン(103mg,70%)を得た。MS m/z 295.0 [M+H]+。
ステップD:実施例57、ステップCの手順に従って、DMSO(0.5mL)に7−フルオロ−3−(2−メチルピロロ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2H−クロメン−2−オン(40mg,0.13mmol)及びピペラジン(22mg,0.26mmol)を入れ、薄茶色の固形物として表題の化合物(24mg,48%)を得た:m.p. 213-216 ℃; MS m/z 361.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.23 (1H, s), 8.15 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.68 (1H, d, J = 9 Hz), 7.39 (1H, d, J = 9 Hz), 6.87-6.83 (2H, m), 6.74 (1H, d, J = 2 Hz), 6.43 (1H, d, J = 9 Hz), 3.27-3.22 (4H, m), 2.84-2.83 (4, m), 2.33 (3H, s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例60に基づいて調製されてもよい。
〔実施例61〕
Cpd630の調製
ステップA:オーブン乾燥のため、丸底フラスコにチエノ−5−ピリジン(0.6g,4.4mmol)、ホウ酸トリイソプロピル(1.38mL,6.8mmol)及びTHF(16mL)が添加された。LDA(3.6mL,1.5M,5.2mmol)を撹拌しながら添加する前に、この混合物を窒素下で−78℃に冷却した。1時間後、反応混合物を氷水(20mL)に注ぎ、2N HClでpH2に酸性化した。沈殿物を濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、チエノ−5−ピリジン−2−ボロン酸(0.7g,88%)を得た。MS m/z 135.0 [M+H]
+。
ステップB:THF(10mL)にチエノ−5−ピリジン−2−ボロン酸(0.59g,3.29mmol)、3−ブロモ−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(1.0g,4.12mmol,実施例32,ステップAにて調製)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.19g,0.21mmol)、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(0.14g,0.49mmol)及びフッ化カリウム(1.21g,20.57mmol)を混合した混合物を、アルゴン下にて、50℃で15時間撹拌した。この混合物を10%MeOHのCH2Cl2(100mL)に希釈し、セライトを介して濾過した。濾液を濃縮した。残留物をCH2Cl2で洗浄し、乾燥し、7−フルオロ−3−(チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(0.43g,43%)を得た。MS m/z 298.0 [M+H]+。
ステップC:7−フルオロ−3−(チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(75mg,0.25mmol)、(2S,6R)−2,6−ジメチルピペラジン(57mg,0.50mmol)及びDMSO(1.0mL)の混合物を、90℃で一晩撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水(10mL)で希釈し沈殿物を形成した。沈殿物を濾過によって収集し、水及びエチルエーテルで洗浄し、乾燥し、表題の化合物(20mg,21%)を得た:m.p. 163-165 ℃; MS 392.3 m/z [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.11 (1H, d, J = 1.0 Hz), 8.60 (1H, s), 8.39 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.19 (1H, s), 8.03 (1H, d, J = 5.7 Hz), 7.62 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.2 Hz), 6.91 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.93-3.85 (2H, m), 2.84-2.74 (2H, m), 2.41-2.33 (2H, m), 1.04 (6H, d, J = 6.3 Hz)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例61に基づいて調製されてもよい。
〔実施例62〕
Cpd705の調製
第1部:4−クロロ−5−ヨード−2,6−ジメチルピリミジンの調製
ステップA:2,6−ジメチルピリミジン−4−オール(5.0g,40mmol)をNaOH水溶液(50mL,1M,50mmol)に溶解した。この溶液に対しヨウ素(10.2g,40mmol)を添加した。この混合物を、80℃まで段階的に加熱し、2時間撹拌した。この混合物を室温に冷却後、酢酸を添加し、pH〜6に調節した。沈殿物を形成し濾過によって収集した。固形物を水で洗浄し、乾燥し、5−ヨード−2,6−ジメチルピリミジン−4−オール(6.51g,65%)を得た。MS m/z 251.2 [M+H]
+。
ステップB:オキシ塩化リン(15mL)に5−ヨード−2,6−ジメチルピリミジン−4−オール(4.6g,18.4mmol)を混合した。この混合物を110℃で2時間撹拌し、吸引下で溶媒を除去した。残留物をCH2Cl2で溶解し、飽和NaHCO3水溶液及び食塩水で洗浄した。有機層を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−10%EtOAc)によって精製し、流れない状態で(on standing)固化する無色の油物として、表題の化合物(3.86g,78%)を得た。MS m/z 269.2 [M+H]+。
第2部:Cpd705の調製
ステップA:3−ブロモ−7−フルオロクマリン(1.82g,7.5mmol,実施例38,ステップAにて調製)、エチニルトリメチルシラン(0.88g,9.0mmol)、ヨウ化銅(I)(0.071g,0.38mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(0.26g,0.38mmol)、トリエチルアミン(1.52g,15.0mmol)及びCH
3CN(15mL)の混合物を、アルゴン雰囲気下にて、室温で12時間撹拌し、溶媒を除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中で0−50%EtOAc)によって精製し、白色の固形物として、7−フルオロ−3−((トリメチルシリル)エチニル)−2H−クロメン−2−オンを得、次のステップで直接使用した。MS m/z 261.2 [M+H]
+。
ステップB:ステップAにて得られた中間体をMeOH(50mL)に溶解し、氷水槽内で冷却した。K2CO3(1.55g,11.25mmol)を添加し、混合物を0℃で1.5時間撹拌した。飽和NH4Cl水溶液(200mL)を添加し、沈殿物を生成した。沈殿物を収集し、水で洗浄し、乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−10%EtOAc)によって精製し、白色の針状晶として3−エチニル−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(1.14g,81% 2ステップ)を得た。MS m/z 189.2 [M+H]+。
ステップC:3−エチニル−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(376mg,2.0mmol)、4−クロロ−5−ヨード−2,6−ジメチルピリミジン(590mg,2.2mmol)、ヨウ化銅(I)(19mg,0.1mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(70mg,0.1mmol)、トリエチルアミン(404mg,4.0mmol)及びCH3CN(4.0mL)の混合物を、アルゴン雰囲気下にて、50℃で一晩撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で5%MeOH)によって精製し、3−((4−クロロ−2,6−ジメチルピリミジン−5−イル)エチニル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(92mg,14%)を得た。MS m/z 329.3 [M+H]+。
ステップD:EtOH(2.0mL)中で、3−((4−クロロ−2,6−ジメチルピリミジン−5−イル)エチニル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(92mg,0.28mmol)を、水硫化ナトリウム(47mg,0.84mmol)とともに80℃で1時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(8mL)で希釈し沈殿物を生成した。沈殿物を収集し、水で洗浄し、乾燥し、白色の粉末として3−(2,4−ジメチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(66mg,73%)を得た。MS m/z 327.3 [M+H]+。
ステップE:DMSO(0.5mL)に3−(2,4−ジメチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(66mg,0.2mmol)、ピペラジン(43mg,0.5mmol)を入れ、80℃で6時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水(6mL)で希釈し、沈殿物を生成した。沈殿物を収集し、水で洗浄し、乾燥し、黄色の粉末として表題の化合物(75mg,96%)を得た:m.p. 275 ℃ (decomp.); MS m/z 393.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.65 (1H, s), 8.15 (1H, s), 7.60 (1H, d, J = 8.83 Hz), 7.05 (1H, dd, J = 9.0 Hz, 2.4 Hz), 6.89 (1H, d, J = 2.5 Hz), 3.38-3.33 (4H, m), 2.84-2.79 (4H, m), 2.74 (3H, s), 2.66 (3H, s)。
〔実施例63〕
Cpd698の調製
ステップA:NaOH水溶液(4.5mL,1M,4.5mmol)に6−メチルピリジン−3−オール(0.5g,4.58mmol)を溶解した。この溶液にヨウ素(1.28g,5.2mmol)を添加し、この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物をHCl(2M)水溶液で中和しpH〜7とした。形成された白色の沈殿物を濾過によって収集した。固形物を水で洗浄し、乾燥し、2−ヨード−6−メチルピリジン−3−オール(0.8g,50%)を得た。MS m/z 236.0 [M+H]
+。
ステップB:CH3CN(3.0mL)に2−ヨード−6−メチルピリジン−3−オール(325mg,1.38mmol)及び3−エチニル−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(200mg,1.06mmol,実施例62,第2部にて調製)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(37mg,0.05mmol)、ヨウ化銅(I)(10mg,0.05mmol)、トリエチルアミン(0.25mL,2.12mmol)を混合した混合物を、アルゴン雰囲気下にて、40℃で4時間撹拌した。混合物を水(50mL)で洗浄し、沈殿物を生成した。沈殿物を収集し、エチルエーテルで洗浄し、乾燥し、3−(5−メチルフロ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イル)−2H−クロメン−2−オン(142mg,48%)を得た。MS m/z 297.2 [M+H]+。
ステップC:DMSO(1mL)に3−(5−メチルフロ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イル)−2H−クロメン−2−オン(100mg,0.33mmol)、1−メチルピペラジン(67mg,0.67mmol)を混合した混合物を、90℃で2時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水(10mL)で洗浄し、沈殿物を生成した。沈殿物を濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、黄色の固形物として表題の化合物(99mg,80%)を得た:m.p. 178-180 ℃; MS 376.0 m/z [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.22 (1H, s), 7.64 (1H, d, J = 0.95 Hz), 7.54 (1H, dd, J = 8.5 Hz, 1.0 Hz), 7.39 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.00 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.80 (1H, dd, J = 8.8 Hz, 2.5 Hz), 6.68 (1H, d, J = 2.2 Hz), 3.38-3.33 (4H, m), 2.59 (3H, s), 2.54-2.47 (4H, m), 2.30 (3H, s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例63に基づいて調製されてもよい。
〔実施例64〕
Cpd723の調製
ステップA:NaOH水溶液(4.05mL,2M,8.1mmol)に2,6−ジメチルピリジン−3−オール(1.0g,8.1mmol)を溶解した。室温にて、この溶液にヨウ素(2.62g,10.3mmol)を添加した。この混合物を50℃で2時間撹拌し、HCl水溶液(2N)で中和した(pH〜7)。余分な試薬をチオ硫酸ナトリウムでクエンチし、吸引下で溶媒を除去した。残留物を10%MeOHのCH
2Cl
2溶液に懸濁し、濾過した。濾液を濃縮し、4−ヨード−2,6−ジメチルピリジン−3−オール(0.96g,50%)を得た。MS m/z 250.0 [M+H]
+。
ステップB:DMF(3.0mL)に4−ヨード−2,6−ジメチルピリジン−3−オール(343mg,1.38mmol)、3−エチニル−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(200mg,1.06mmol,実施例62,ステップBにて調製)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(37mg,0.05mmol)、ヨウ化銅(I)(10mg,0.05mmol)、トリエチルアミン(0.25mL,2.12mmol)を混合した混合物を、アルゴン雰囲気下にて、40℃で一晩撹拌した。この混合物を水(50mL)で希釈し、沈殿物を形成した。沈殿物を収集し、3−(5,7−ジメチルフロ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(185mg,60%)を得た。MS m/z 311.2 [M+H]+。
ステップC:DMSO(1.0mL)に3−(5,7−ジメチルフロ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(100mg,0.32mmol)、ピペラジン(58mg,0.67mmol)を混合した混合物を、90℃で2時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水(10mL)で希釈し、沈殿物を形成した。沈殿物を収集し、黄色の粉末として表題の化合物(89mg,74%)を得た:m.p. 218-220 ℃; MS 376.0 m/z [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.36 (1H, s), 7.56-7.49 (2H, m), 7.21 (1H, s), 6.92-6.87 (1H, m), 6.77-6.74 (1H, m), 3.39 (4H, m, J = 10.4 Hz), 3.09-3.03 (4H, m), 2.79 (3H, s), 2.61 (3H, s)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例64に基づいて調製されてもよい。
〔実施例65〕
Cpd321の調製
ステップA:0℃で、THF(28mL)に7−ヒドロキシクマリン(4.6g,28mmol)、(R)−tert−ブチル3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(6.0g,31mmol)、トリフェニルホスフィン(7.4g,28mmol)及びトリエチルアミン(3.9mL,28mmol)を混合した混合物に対し、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(5.5mL,28mmol)を滴下した。この混合物を室温で一晩撹拌した。固形物を濾過によって除去し、冷THFで洗浄した。固形物をEtOAcに溶解した。この溶液をHCl水溶液(0.5N)で洗浄し、NaSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、淡黄色の固形物として(S)−tert−ブチル3−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(4.85g,52%)を得た。MS m/z 232.2 [M-Boc+H]
+。
ステップB:室温で、酢酸(11.0mL)に(S)−tert−ブチル3−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.5g,3.6mmol)及び酢酸ナトリウム(1.0g,12.8mmol)を混合した混合物内へ、臭素(0.186mL,3.6mmol)を滴下した。この混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中で0−60%EtOAc)によって精製し、淡黄色の固形物として(S)−tert−ブチル3−(3−ブロモ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.9g,80%)を得た。MS m/z 312.1 [M-Boc+H]+。
ステップC:1,4−ジオキサン(30mL)に(S)−tert−ブチル3−(3−ブロモ−2−オキシ−2H−クロメン−7−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.2g,2.9mmol)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(1.2g,3.2mmol)、ヨウ化銅(I)(0.13g,0.7mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.34g,0.29mmol)を混合した混合物を、アルゴン下にて、100℃で2時間撹拌した。この混合物をEtOAcと水とで分画した。有機層を食塩水で洗浄し、NaSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−35%EtOAc)によって精製し、淡黄色の固形物として(S)−tert−ブチル3−(3−(1−エトキシビニル)−2−オキシ−2H−クロメン−7−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.84g,65%)を得た。MS m/z 402.3 [M+H]+。
ステップD:THF(10mL)及び水(1mL)に(S)−tert−ブチル3−(3−(1−エトキシビニル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.78g,1.84mmol)を溶解した溶液に、N−ブロモスクシニミド(0.344g,1.93mmol)を段階的に添加した。この混合物を室温で10分間撹拌し、EtOAcと飽和NaHCO3水溶液とで分画した。有機層を食塩水で洗浄し、NaSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中で0−30%EtOAc)によって精製し、淡黄色の固形物として(S)−tert−ブチル3−(3−(2−ブロモアセチル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.77g,90%)を得た。MS m/z 454.1 [M+H]+。
ステップE:シールド管内にて、EtOH(0.6mL)に(S)−tert−ブチル3−(3−(2−ブロモアセチル)−2−オキシ−2H−クロメン−7−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(100mg,0.21mmol)及び2−アミノピリミジン(20mg,0.21mmol)を混合した混合物を、95℃で10時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO3水溶液(2.0mL)で希釈し、沈殿物を生成した。固形物を吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、(S)−tert−ブチル3−(3−(2−ブロモアセチル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボキシレートを得、4N HCl溶液に溶解し、ジオキサン(1.0mL,4.0mmol)に入れた。この混合物を室温で1時間撹拌し、溶媒を除去した。残留物をアセトンに懸濁し、吸引濾過によって収集し、乾燥し、オフホワイトの固形物として、塩酸塩(61mg,70%)としての表題の化合物を得た:m.p. 240-250 ℃; MS m/z 349.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, MeOD-d4): δ 9.27 (1H, dd, J = 1.6, 6.8 Hz), 9.07 (1H, dd, J = 1.6, 4.4 Hz), 8.83 (1H, s), 8.64 (1H, s), 7.83 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.67 (1H, dd, J = 4.4, 7.0 Hz), 7.17-7.12 (2H, m), 5.45-5.40 (1H, m), 3.76-3.46 (4H, m), 2.49-2.35 (2H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例65に基づいて調製されてもよい。
〔実施例66〕
Cpd20の調製
ステップA:CH
3CN(1.0mL)に2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド(141mg,1.0mmol)、エチル2−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)アセテート(195mg,0.95mmol,実施例1,第1部にて調製)、ピペリジン(86mg μL,1.0mmol)及び酢酸(305mg,5.0mmol)を混合した混合物を、120℃で一晩撹拌し、溶媒を除去した。残留物を水に懸濁し、吸引濾過によって収集し、CH
3CNで洗浄し、乾燥し、灰色の固形物として3−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン(211mg,76%)を得た。MS m/z 280.1 [M+H]
+。
ステップB:実施例65,ステップAの手順に従って、THF(1.0mL)に3−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン(280mg,1.0mmol)、tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(227mg,1.1mmol)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.20mL,1.0mmol)、トリフェニルホスフィン(0.27g,1.0mmol)、トリエチルアミン(0.14mL,1.0mmol)を入れ、オフホワイトの固形物としてtert−ブチル4−(3−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(303mg,66%)を得た。MS m/z 463.2 [M+H]+。
ステップC:CH2Cl2(2.0mL)及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)にtert−ブチル4−(3−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを溶解した。この混合物を室温で0.5時間撹拌し、溶媒を除去した。残留物をK2CO3水溶液(2.0M,5.0mL)に懸濁し、吸引濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、灰色の固形物として表題の化合物(158mg,67%)を得た:m.p. 198-201 ℃; MS m/z 363.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.90 (1H, s), 7.81-7.76 (2H, m), 7.70 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.49-7.39 (2H, m), 7.08-7.03 (2H, m), 4.77-4.69 (1H, m), 3.16-3.08 (2H, m), 2.86-2.78 (2H, m), 2.14-2.06 (2H, m), 1.81-1.69 (2H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例66に基づいて調製されてもよい。
〔実施例67〕
Cpd626の調製
CH
2Cl
2(10%MeOH)(10mL)に(S)−3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−2H−クロメン−2−オン(250mg,0.64mmol,実施例43の手順に従って同じように調製)、アセトアルデヒド(71μL,1.29mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(409mg,1.93mmol)を混合した混合物を、室温で一晩撹拌した。飽和NaHCO
3水溶液の添加によって反応をクエンチした。この混合物をCH
2Cl
2(10%MeOH)で抽出した。有機層をNaSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で10%MeOH)によって精製し、黄色の固形物として表題の化合物(192mg,72%)を得た:m.p. 208-209 ℃; MS m/z 418.1 [M+H]
+;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6): δ 8.70 (1H, s), 8.50 (1H, s), 8.30 (1H, d, J = 0.9 Hz), 7.73 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (1H, s), 6.88 (1H, d, J = 1.9 Hz), 3.73 (2H, br. s.), 3.11-2.97 (1H, m), 2.91-2.82 (1H, m), 2.74 (5H, m), 2.48-2.40 (1H, m), 2.35-2.21 (5H, m), 1.06 (3H, d, J = 6.3 Hz), 0.98 (3H, t)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例67に基づいて調製されてもよい。
〔実施例68〕
Cpd773の調製
3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(ピペリジン−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(50mg,0.13mmol,実施例51にて調製)、Cs
2CO
3(150mg,0.46mmol)、2−ヨードプロパン(20μL,0.20mmol)及びDMF(300μL)の混合物を、60℃で3時間加熱した。この反応混合物をH
2Oで希釈し、沈殿物を形成させた。混合物を濾過した。固体物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中で5% 10:1 MeOH:NH
4OH)によって精製し、その後2:1 ヘキサン:CH
2Cl
2とともに粉砕し、黄褐色の固形物として表題の化合物を得た:m.p. 206-211 ℃; MS m/z 417.5 [M+H]
+;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6): δ 8.85 (1H, s), 8.62 (1H, s), 8.34 (1H, s), 7.90 (1H, d, J = 8 Hz), 7.34 (1H, s), 7.31 (1H, dd, J = 8 Hz, 1.5 Hz), 2.91 (2H, d, J = 11 Hz), 2.77 (3H, s), 2.73 (1H, m), 2.62 (1H, m), 2.38 (3H, s), 2.24 (2H, t, J = 11 Hz), 1.81 (2H, d, J = 12 Hz), 1.67 (2H, qd, J = 12 Hz, 3.5 Hz), 1.01 (6H, d, J = 6.5 Hz)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例68に基づいて調製されてもよい。
〔実施例69〕
Cpd825の調製
ステップA:CH
3CN(40mL)に2−オキソ−2H−クロメン−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(2.94g,10mmol,実施例24,ステップAにて調製)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(3.7g,12mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(0.81g,1.0mmol)及びK
2CO
3を混合した混合物を、80℃で4時間撹拌した。この混合物を水とEtOAcとで分画した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、0−10%EtOAcのCH
2Cl
2溶液で溶出し、tert−ブチル4−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(3.4g,100%)を得た。MS m/z 328.2 [M+H]
+。
ステップB:CH2Cl2(50mL)及びEtOAc(100mL)にtert−ブチル4−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(3.4g,10mmol)を溶解した溶液を、H2(1atm)下にて、室温で5%Pd/C(0.35g)とともに撹拌した。この混合物を濾過した。濾液を濃縮し、tert−ブチル4−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(3.4g,100%)を得た。MS m/z 330.2 [M+H]+。
ステップC:室温にて、酢酸(15mL)にtert−ブチル4−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(3.4g,10mmol)及び酢酸ナトリウム(2.46g,30mmol)を溶解した溶液に、臭素(2.1g,13mmol)を滴下した。室温で5時間撹拌後、混合物を水で希釈し濾過した。固形物をジクロロメタンに溶解し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、0−10%EtOAcのCH2Cl2溶液で溶出し、tert−ブチル4−(3−ブロモ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.9g,22%)を得た。
ステップD:1,4−ジオキサン(4mL)にtert−ブチル4−(3−ブロモ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.5g,1.23mmol)、(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)ボロン酸(300mg,1.7mmol,実施例34,ステップAにて調製)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(136mg,0.166mmol)及びK2CO3(2M水溶液を2.5mL,5.0mmol)を混合した混合物を、88℃で2時間加熱した。この混合物をEtOAcと水とで分画した。有機層を濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、20−100%EtOAcのCH2Cl2溶液で溶出し、tert−ブチル4−(3−(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.4g,70%)を得た。MS m/z 460.4 [M+H]+。
ステップE:CH2Cl2(2.0mL)及びTFA(2.0mL)にtert−ブチル4−(3−(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.4g,0.87mmol)を溶解した溶液を、室温で15分間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物をCH2Cl2とK2CO3水溶液とで分画した。有機層を濃縮し、アセトンとともに粉砕し、灰色の粉末として表題の化合物(0.25g,80%)を得た。MS m/z 360.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.01 (1H, m), 8.37 (1H, s), 7.80 (1H, s), 7.71 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.54 (2H, m), 7.31 (2H, m), 3.04 (2H, m), 2.74 (1H, m), 2.61 (2H, m), 2.34 (3H, d, J = 0.6 Hz), 1.73 (2H, m), 1.57 (2H, m)。
下記の表1に示されるように、ここに開示されたさらなる化合物は、適切な出発物質、試薬、及び反応条件を置換することによって、実施例69に基づいて調製されてもよい。
〔実施例70〕
Cpd845の調製
ステップA:CH
3CN(20mL)に6−クロロピリダジン−3−アミン(2.6g,20mmol)及び1−ブロモ−2,2−ジメトキシプロパン(4.0g,22mmol)を混合した混合物を、100℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、20−50%EtOAcのCH
2Cl
2溶液で溶出し、6−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン(0.53g,16%)を得た。MS m/z 168.1 [M+H]
+。
ステップB:6−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.46g,2.75mmol)、t-ブチルアセテート(0.55mL,4.12mmol)及びクロロ[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル‐1,1’‐ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル)]パラジウム(II)(47mg,0.069mmol)の混合物に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(8.25mL,トルエン中で1M,8.25mmol)を添加した。この混合物を室温で5分間撹拌し、水で洗浄した。有機層を濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、0−35%EtOAcのCH2Cl2溶液で溶出し、tert−ブチル2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)アセテート(0.12g,18%)を得た。
ステップC:エタノール(3.0mL)に4−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.12g,0.6mmol)、tert−ブチル2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)アセテート(0.12g,0.49mmol)、ピペリジン(0.145mL,1.47mmol)及び酢酸(42μL,0.74mmol)を混合した混合物を、120℃で一晩撹拌した。この混合物を水で希釈し、濾過し、7−ブロモ−3−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2H−クロメン−2−オンを得た。
ステップD:CH3CN(2.0mL)中で、7−ブロモ−3−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2H−クロメン−2−オンを、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(0.56g,0.6mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(40mg,0.049mmol)及び2M K2CO3水溶液(1.0mL,2.0mmol)とともに混合した。混合物を80℃で3時間撹拌し、EtOAcに希釈し、水で洗浄した。有機層をシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、0−50%EtOAcのCH2Cl2溶液で溶出し、tert−ブチル4−(3−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(120mg,38%)を得た。MS m/z 640.6 [M+H]+。
ステップE:ジオキサン(2.0mL)中で、ステップDからの化合物を4N HClに溶解した。この混合物を室温で15分間撹拌し、濃縮し、重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、濾過した。固形物を水で洗浄し、乾燥し、表題の化合物(15mg,18%)を得た。MS m/z 440.5 [M+H]+;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.26 (1H, s), 8.08 (1H, s), 8.02 (1H, m), 7.81 (1H, m), 7.54 (1H, m), 7.48 (1H, m), 6.70 (1H, m), 6.55 (1H, m), 3.45 (4H, m), 2.90 (4H, m), 2.39 (3H, s), 2.36-2.18 (4H, m)。
〔実施例71〕
Cpd948の調製
ステップA:トルエン(1.5mL)及びジオキサン(1.0mL)に3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−ヨード−2H−クロメン−2−オン(0.21g,0.5mmol,実施例48,ステップAに基づき調製)、(R)−tert−ブチル2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.145g,0.72mmol)、CuI(9.5mg,0.05mmol)、3,4,7,8−テトラメチル−1,10−フェナントロリン(24mg,0.1mmol)並びにCs
2CO
3(0.33g,1.0mmol)を混合した混合物を、110℃で16時間撹拌した。この混合物を濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、0−10%MeOHのCH
2Cl
2溶液で溶出し、(R)−tert−ブチル2−(((3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.21g)を含む粗混合物を得た。MS m/z 491.2 [M+H]
+。
ステップB:ステップAからの上記混合物を4N HClのジオキサン溶液(2.0mL)で処理した。1時間後、混合物を濃縮し、メタノール(NH3中で7N)に溶解した。溶媒を除去し、残留物を、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、0−15%MeOHのCH2Cl2溶液で溶出し、淡黄色の粉末として表題の化合物(25mg,13%)を得た:m.p. 172-174 ℃; MS m/z 391.3 [M+H]+;1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ8.71 (1H, s), 8.46 (1H, s), 8.04 (1H, d, J = 0.9 Hz), 7.61 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.98 (1H, m), 6.90 (1H, d, J = 2.2 Hz), 4.08 (1H, m), 3.99 (1H, m), 3.55 (1H, m), 2.98 (2H, m), 2.83 (3H, s), 2.42 (3H, d, J = 0.9 Hz), 2.02 (1H, m), 1.96-1.76 (2H), 1.64 (1H, m)。
〔実施例72〕
Cpd958の調製
ステップA:THF(20mL)に、−78℃にて2−(4−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−1,3−ジオキソラン(1.45g,5.0mmol)を溶解した溶液に、BuLi(1.6Mのヘキサン溶液を3.75mL、6.0mmol)を添加した。この混合物を−78℃にて30分間撹拌し、該混合物にベンジル4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(1.75g,7.5mmol)を一度に添加した。混合物の温度を室温まで徐々に上げた。この混合物を室温で2時間撹拌し、反応物を飽和NH
4Cl溶液でクエンチした。この混合物をEtOAcと水とで分画した。有機層を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、0−65%EtOAcのCH
2Cl
2溶液で溶出し、ベンジル4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−(メトキシメトキシ)フェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(1.2g,54%)を得た。
ステップB:CH2Cl2(6.0mL)に、−78℃にてベンジル4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−(メトキシメトキシ)フェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(1.2g,2.7mmol)を溶解した溶液に、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.49mL,3.0mmol)を滴下した。混合物の温度を室温まで徐々に上げた。この混合物を、飽和Na2CO3溶液でクエンチする前に、室温でさらに1時間撹拌した。有機層を濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、0−20%EtOAcのCH2Cl2溶液で溶出し、ベンジル4−フルオロ−4−(4−ホルミル−3−(メトキシメトキシ)フェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.83g,76%)を得た。1H NMR (500 MHz, アセトン-d6) δ10.47 (1H, d, J=0.6 Hz), 7.78 (1H, dd, J=8.2, 0.6 Hz), 7.30 - 7.44 (6H, m), 7.18 - 7.22 (1H, m), 5.43 (2H, s), 5.15 (2H, s), 4.20 (2H, m), 3.52 (3H, s), 3.33-3.02 (2H, m), 2.22-2.06 (2H, m), 1.95 (2H, m)。
ステップC:エタノール(2.0mL)及び水(2.0mL)にベンジル4−フルオロ−4−(4−ホルミル−3−(メトキシメトキシ)フェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.83g,2.1mmol)を混合した混合物に、濃縮HCl(12N,2.0mL,24mmol)を添加した。この混合物を50℃で3時間撹拌した。この混合物をEtOAcと水とで分画した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮し、純生成物(0.75g,100%)としてベンジル4−フルオロ−4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た。MS m/z 356.2 [M-H]-。
ステップD:エタノール(2.0mL)にベンジル4−フルオロ−4−(4−ホルミル−3−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.75g,2.1mmol)、エチル2−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)アセテート(0.54g,2.3mmol)、ピペリジン(1.5μL,0.042mmol)、酢酸(0.5mL)を混合した混合物を、120℃で2時間撹拌した。この混合物を濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、30−100%EtOAcのCH2Cl2溶液で溶出し、ベンジル4−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(0.35g,47%)を得た。MS m/z 527.3 [M+H]+。
ステップE:メタノール及びジクロロメタン(3:1,10mL)にベンジル4−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(0.17g,0.32mmol)並びに10%Pd/C(17mg)を混合した混合物を、H2(1atm)下で一晩撹拌した。この混合物を、セライトを介して濾過し、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、10%MeOHのCH2Cl2溶液で溶出し、3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(4−フルオロピペリジン−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(75mg,60%)を得た。MS m/z 393.3 [M+H]+。
ステップF:CH3OH:CH2Cl210:1(2.0mL)に3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(4−フルオロピペリジン−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(75mg,60%)を溶解した。この溶液にアセトアルデヒド(6.5Mのイソプロパノール溶液を0.1mL,0.65mmol)を添加し、その後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド固形物(85mg,0.4mmol)を添加した。この混合物を室温で30分間撹拌し、K2CO3水溶液でクエンチした。有機層を濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、0−10%MeOHのCH2Cl2溶液で溶出し、灰色の固形物として表題の化合物(34mg,40%)を得た:m.p. 162-164 ℃; MS m/z 421.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ8.79 (1H, s), 8.53 (1H, s), 8.09 (1H, d, J = 0.6 Hz), 7.76 (1H, m), 7.42 (2H, m), 3.03 (2H, m), 2.84 (3H, s), 2.63 (2H, d, J = 7.3 Hz), 2.54 (2H, br s), 2.43 (3H, d, J = 0.9 Hz), 2.23 (2H, m), 2.05 (2H, br s), 1.20 (3H, t, J = 7.3 Hz)。
〔実施例73〕
Cpd853の調製
第1部:4,6−ジメチル−2−(トリメチルスタンニル)ピラゾロ[1,5−a]ピラジンの調製
ステップA:臭素(48g、0.3mol)を1時間かけて、1H−ピラゾール(6.95g、0.1mmol)および水酸化ナトリウム(16g、0.4mol)の攪拌された水溶液(400mL)中に、滴下して加えた。混合液を1時間攪拌した後にろ過した。ろ過ケークを水で洗浄して、乾燥し、3,4,5−トリブロモ−1H−ピラゾール(25.2g、81%)を得た。MS m/z 302.9 [M+H]
+。
ステップB:クロロアセトン(0.52g、5.6mmol)を、アセトン(20mL)中で、3,4,5−トリブロモ−1H−ピラゾールおよびK2CO3(2.1g、15.3mmol)の混合物に、滴下により加えた。混合液を室温で2時間攪拌した後に、水とCH2Cl2とに分配した。有機層を、Na2SO4を用いて乾燥し、濃縮して、1−(3,4,5−トリブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オン(1.8g、99%)を得た。MS m/z 361.0 [M+H]+。
ステップC:1,4−ジオキサン(25mL)中で、1−(3,4,5−トリブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オン(3.6g、10.0mmol)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(3.5mL、10.0mmol)、および二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.35g、0.5mmol)の混合物を、一晩100℃で攪拌した。反応を室温まで冷ました後に、セライトに通してろ過した。ろ液を濃縮し、THF(100mL)と1N塩酸(100mL)とに分配した。混合液を60℃で1時間攪拌した。有機層を分離した。水層を酢酸エチル(50mLx3)で抽出した。合流させた有機層を、Na2SO4を用いて乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、CH2Cl2を用いて溶出して、1−(5−アセチル−3,4−ジブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オン(1.1g、34%)を得た。MS m/z 325.0 [M+H]+。
ステップD:酢酸(10mL)中で、1−(5−アセチル−3,4−ジブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オン(3.24g、10mmol)および酢酸アンモニウム(7.7g、100mmol)の混合物を、30分間、120℃で攪拌した。混合物を室温まで冷却し、水(150mL)で希釈した。混合物を20分間攪拌してろ過した。固体を乾燥し、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、CH2Cl2によって溶出して、2,3−ジブロモ−4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン(1.55g、50%)を得た。MS m/z 305.9 [M+H]+。
ステップE:i−PrMgCl(2.0MのTHF溶液を2.7mL、5.4mmol)を、0℃にて、2,3−ジブロモ−4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン(1.55g、5.1mmol)のTHF(50mL)溶液中に加えた。混合物を、0℃で30分間攪拌し、過剰な試薬を、メタノール(25mL)を加えることにより除去した。混合物をEtOAcおよび水に分配した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4を用いて乾燥させ、濃縮して、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、0−35%のEtOAcのヘキサン溶液を用いて溶出し、2−ブロモ−4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン(0.95g、80%)を得た。MS m/z 228.1 [M+H]+。
ステップF:トルエン(3.0mL)中で、2−ブロモ−4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン(0.226g、1.0mmol)、ヘキサメチルジスタン酸(0.397g、1.2mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.116g、0.1mmol)の混合物を、100℃にて、アルゴン雰囲気下で、一晩攪拌した。混合物を室温まで冷却し、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、0−45%のEtOAcのヘキサン溶液を用いて溶出し、4,6−ジメチル−2−(トリメチルスタニル)ピラゾロ[1,5−a]ピラジン(0.212g、70%)を白色の固体として得た。MS m/z 312.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, アセトン-d6) δ 8.29 (1H, s), 6.95 (1H, s), 2.66 (3H, s), 2.42 (3H, d, J = 0.9 Hz), 0.36 (9H, s)。
第2部:3−(4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)−7−(1−エチルピペリジン−4−イル)−2H−クロメン−2−オンの調製
ステップA:0.5MのLiClのTHF(1.44mL、0.72mmol)溶液中で、tert−ブチル4−(3−ブロモ−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(110mg、0.24mmol、実施例69の工程Cにて調製)、4,6−ジメチル−2−(トリメチルスタニル)ピラゾロ[1,5−a]ピラジン(75mg、0.24mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(28mg、0.024mmol)を20時間、100℃で攪拌して、溶媒を除去した。残留物を、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、0−60%のEtOAcのCH
2Cl
2溶液を用いて溶出し、tert−ブチル4−(3−(4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(98mg、86%)を得た。MS m/z 475.3 [M+H]
+。
ステップB:実施例69のステップEの手順に従って、ジクロロメタン(0.4mL)中で、tert−ブチル4−(3−(4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(98mg、0.21mmol)およびTFA(0.4mL)から、3−(4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)−7−(ピペリジン−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(80mg、100%)を得た。MS m/z 375.3 [M+H]+。
ステップC:実施例67の手順に従って、3−(4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)−7−(ピペリジン−4−イル)−2H−クロメン−2−オン(61mg、0.1mmol)、アセトアルデヒド(6.5Mのイソプロパノール溶液を30μL、0.2mmol)、およびNaBH(OAc)3(64mg、0.3mmol)から、表題の化合物(36mg、90%)を、灰色の固体として得た。MS m/z 403.3 [M+H]+;1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 8.69 (1H, s), 8.23 (1H, s), 7.68 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.61 (1H, s), 7.30 (2H, dd, J = 3.8 Hz, 2.8 Hz), 3.41 (2H, br), 2.89 (3H, d, J = 7.3 Hz), 2.75 (3H, s), 2.66 (2H, m), 2.48 (3H, s), 2.07 (2H, br), 1.95 (2H, m), 1.29 (3H, t, J = 7.3 Hz)。
〔実施例74〕
Cpd876の調製
ステップA:実施例37のステップAの手順に従って、CH
3CN(20mL)中で、2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド(1.4g、10mol)、アセト酢酸エチル(1.28mL、10mmol)、ピペリジン(1.0mL、10mmol)、および酢酸(3mL、50mmol)から、3−アセチル−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン(1.77g、82%)を得た。MS m/z 203.1 [M-H]
-。
ステップB:THF(10mL)中で、3−アセチル−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン(2.15g、10mmol)、tert−ブチル2−ヒドロキシエチルカルバメート(1.9mL、12mmol)、トリフェニルホスフィン(2.62g、10mmol)、およびトリエチルアミン(1.4mL、10mmol)の混合物に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(2.0mL、10mmol)を、0℃にて滴下した。混合物を室温まで温め、48時間攪拌した。混合物をろ過した。固体物質をエーテルおよびヘキサンで洗浄し、tert−ブチル2−(3−アセチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)エチルカルバメート(1.81g、50%)を得た。MS m/z 348.2 [M+H]+。
ステップC:CH2Cl2(0.5mL)中で、臭素(26μL、0.5mmol)を、tert−ブチル2−(3−アセチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)エチルカルバメート(183mg、0.5mmol)、CHCl3(3.0mL)、およびEtOH(1.0mL)の混合物に加えた。混合物を室温で4時間攪拌して、溶媒をこの混合物から除去した。残留物を、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、0−15%のMeOHのCH2Cl2溶液を用いて溶出し、tert−ブチル2−(3−(2−ブロモアセチル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)エチルカルバメート(0.108g、50%)を得た。MS m/z 428.1 [M+H]+。
ステップD:実施例43のステップAの手順に従って、CH3CN(2.0mL)中で、tert−ブチル2−(3−(2−ブロモアセチル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)エチルカルバメート(108mg、0.25mmol)および3,5−ジメチルピラジン−2−アミン(32mg、0.25mmol)から、tert−ブチル2−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)エチルカルバメート(88mg、80%)を得た。MS m/z 451.3 [M+H]+。
ステップE:実施例69のステップEの手順に従って、CH2Cl2(0.6mL)中で、tert−ブチル2−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)エチルカルバメート(88mg、0.20mmol)およびTFA(0.3mL)から、7−(2−アミノエトキシ)−3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(66mg、95%)を得た。MS m/z 351.2 [M+H]+。
ステップF:実施例67の手順に従って、7−(2−アミノエトキシ)−3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(35mg、0.1mmol)、ホルムアルデヒド(37%水溶液、0.1mL)、およびNaBH(OAC)3(64mg、0.3mmol)から、表題の化合物(25mg、67%)を淡黄色の固体として得た:m.p. 251-253 °C; MS m/z 379.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 8.79 (1H, s), 8.51 (1H, s), 8.09 (1H, m), 7.69 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.05 (1H, m), 6.99 (1H, m), 4.30 (2H, s), 3.12 (2H, br s), 2.86 (3H, s), 2.59 (6H, s), 2.45 (3H, s)。
以下の表1に示すように、本明細書において開示された追加の化合物は、適切な出発物質、試薬、および反応条件に置き換えることによって、実施例74に従って調製することができるであろう。
〔実施例75〕
Cpd918の調製
ステップA:THF(10mL)中で、3−アセチル−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン(2.3g、10mmol)、エチレングリコール(1.7mL、30mmol)、およびトリフェニルホスフィン(2.88g、11mmol)の混合物に、トリエチルアミン(1.53mL、11mmol)を加えた。混合物を0℃に冷却した。ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(2.2mL、11mmol)を、混合物に滴下した。混合物を室温で一晩攪拌し、その後に溶媒を除去した。残留物を、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、0−45%のEtOAcのCH
2Cl
2溶液を用いて溶出した。得られた物質を、2回目のシリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、0−100%のEtOAcのヘキサン溶液を用いて溶出し、3−アセチル−7−(2−ヒドロキシエトキシ)−2H−クロメン−2−オン(0.50g、20%)を得た。MS m/z 249.1 [M+H]
+。
ステップB:実施例74のステップCの手順に従って、CHCl3(18mL)およびEtOH(2.0mL)中で、3−アセチル−7−(2−ヒドロキシエトキシ)−2H−クロメン−2−オン(0.50g、2.0mmol)および臭素(0.105mL、2.0mmol)から、3−(2−ブロモアセチル)−7−(2−ヒドロキシエトキシ)−2H−クロメン−2−オン(0.26g、40%)を得た。MS m/z 329.0 [M+H]+。
ステップC:実施例43のステップAの手順に従って、CH3CN(2.0mL)中で、3−(2−ブロモアセチル)−7−(2−ヒドロキシエトキシ)−2H−クロメン−2−オン(0.26g、0.8mmol)および3,5−ジメチルピラジン−2−アミン(0.10g、0.8mmol)から、3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(2−ヒドロキシエトキシ)−2H−クロメン−2−オン(0.32g、88%)を得た。MS m/z 352.2 [M+H]+。
ステップD:CH2Cl2(1.5mL)中のメタンスルホニルクロリド(0.065mL、0.81mmol)を、0℃で、CH2Cl2(1.5mL)中の3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(2−ヒドロキシエトキシ)−2H−クロメン−2−オン(0.29g、0.66mmol)およびトリエチルアミン(0.28mL、1.98mmol)に滴下した。混合物を0℃で20分間攪拌し、その後、室温で30分間攪拌して、溶媒を除去した。残留物を、メタノールを用いて粉砕し、その後、ろ過して、2−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)エチルメタンスルホネート(0.18g、63%)を得た。MS m/z 430.2 [M+H]+。
ステップE:DMF(0.3mL)中で、2−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルオキシ)エチルメタンスルホン酸塩(61mg、0.14mmol)およびピロリジン(0.07mL、0.85mmol)の混合物を、60℃で30分間攪拌した。混合物を、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、0−10%のMeOHのCH2Cl2溶液を用いて溶出し、表題の化合物(25mg、40%)を淡黄色の固体として得た:m.p. 201-203 °C; MS m/z 405.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 8.83 (1H, m), 8.55 (1H, m), 8.11 (1H, m), 7.74 (1H, m), 7.07 (2H, m), 4.46 (2H, m), 3.75 (2H, m), 3.70 (2H, m), 3.23 (2H, m), 2.88 (3H, s), 2.46 (3H, s), 2.22 (2H, m), 2.08 (2H, m)。
以下の表1に示すように、本明細書において開示された追加の化合物は、適切な出発物質、試薬、および反応条件に置き換えることによって、実施例75に従って調製することができるであろう。
〔実施例76〕
Cpd818の調製
ステップA:メチル2−(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート(1.84g、5.5mmol)をCHCl
3(10mL)に溶解し、0℃に冷却した。N−ブロモスクシニミド(980mg、5.5mmol)をこの溶液に加えた。混合物を室温まで温め、20分間攪拌した。混合物を濃縮した。4−ブロモサリチルアルデヒド(1.0g、5.0mmol)およびジフェニルエーテル(10mL)を、その残留物に加えた。混合物を3時間220℃に加熱した。混合物を直接シリカゲルに載せ、0−30%のEtOAcのヘキサン溶液を用いて溶出し、3,7−ジブロモ−2H−クロメン−2−オン(650mg、43%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6): δ 8.62 (1H, s), 7.78 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.65 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.60 (1H, dd, J = 8.3 Hz, 1.8 Hz)。
ステップB:3,7−ジブロモ−2H−クロメン−2−オン(200mg、0.66mmol)を、DMSO(1mL)中で、1−Boc−ピペラジン(186mg、1.0mmol)およびトリエチルアミン(0.18mL、1.3mmol)と混合した。混合物を30分間100℃に加熱した。混合物をCH2Cl2(5mL)およびH2O(5mL)に分配した。有機層を直接シリカゲルに載せ、0−50%のEtOAcのヘキサン溶液を用いて溶出し、tert−ブチル4−(7−ブロモ−2−オキソ−2H−クロメン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(80mg、30%)を白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 7.72 (1H, s), 7.52 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 8.4 Hz, 1.6 Hz), 7.31 (1H, d, J = 1.6 Hz), 3.81 (4H, m), 3.55 (4H, m), 1.49 (9H, s)。
ステップC:tert−ブチル4−(7−ブロモ−2−オキソ−2H−クロメン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(80mg、0.2mmol)を、CH3CN(1mL)中で、(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)ボロン酸(70mg、0.4mmol、実施例34の工程Aにおいて調製された)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(23mg、0.02mmol)と混合した。K2CO3水溶液(1mL、1M)を混合物に加えた。混合物を窒素雰囲気下で16時間、80℃にまで加熱した。有機層を除去し、濃縮して、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、0−8%のMeOHのCH2Cl2溶液を用いて溶出し、tert−ブチル4−(7−(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(57mg、62%)を白色の粉末として得た。
ステップD:tert−ブチル4−(7−(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(57mg、0.12mmol)を、TFA(1mL)に溶解した。混合物を室温で15分間攪拌し、その後、溶媒を、窒素気流を用いて除去した。残留物を、CH2Cl2およびK2CO3水溶液に分配した。有機層を収集し、濃縮して、表題の化合物(24mg、50%)を白色粉末として得た:m.p. 174-178 °C; MS m/z 361.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.99 (1H, s), 8.07 (1H, s), 7.89 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.76 (1H, s), 7.74 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.68 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.59 (1H, d, J = 9.4 Hz), 7.47 (1H, s), 3.67 (1H, br), 3.35 (4H, m), 2.81 (4H, m), 2.37 (3H, s)。
〔実施例77〕
Cpd846の調製
ステップA:実施例6のステップAの手順に従って、CH
3CN(400mL)中で、3−(ヒドロキシメチル)フェニル(1.24g、100mmol)、トリエチルアミン(70mL、500mmol)、無水塩化マグネシウム(19.0g、200mmol)、およびパラホルムアルデヒド(30g、1000mmol)から、2−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ベンズアルデヒド(4.5g、29%)を得た。MS m/z 151.1 [M-H]
-。
ステップB:2−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ベンズアルデヒド(3.04g、20mmol)を、CH3CN(10mL)中で、エチルアセトアセテート(2.55mL、20mmol)およびピペリジン(0.2mL、2.0mmol)と混合した。混合物を1時間、80℃に加熱した。混合物を濃縮して、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、0−50%のEtOAcのヘキサン溶液を用いて溶出し、3−アセチル−7−(ヒドロキシメチル)−2H−クロメン−2−オン(1.88g、43%)を黄褐色の粉末として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.66 (1H, s), 7.90 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.36 (2H, m), 5.55 (1H, t, J = 5.8 Hz), 4.65 (2H, d, J = 5.8 Hz), 2.59 (3H, s)。
ステップC:3−アセチル−7−(ヒドロキシメチル)−2H−クロメン−2−オン(1.88g、8.3mmol)を、CHCl3(8mL)中に懸濁した。臭素(0.43mL、8.3mmol)を室温で滴下し、その後、室温で30分間攪拌した。この混合物中の固体物質を収集し、CHCl3で洗浄して、乾燥し、3−(2−ブロモアセチル)−7−(ヒドロキシメチル)−2H−クロメン−2−オン(2.1g、85%)を黄褐色の粉末として得た。MS m/z 297.1, 299.1 [M+H]+。
ステップD:3−(2−ブロモアセチル)−7−(ヒドロキシメチル)−2H−クロメン−2−オン(2.1g、7.0mmol)を、CH3CN(10mL)中で、3,5−ジメチルピラジン−2−アミン(940mg、7.7mmol)と混合した。混合物を80℃で16時間加熱した。混合物を室温まで冷却して、ろ過した。固体物質をCH3CNで洗浄し、乾燥して、3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素(1.0g、35%)を、黄褐色の粉末として得た。MS m/z 322.3 [M+H]+. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.91 (1H, s), 8.73 (1H, s), 8.45 (1H, s), 7.96 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.41 (1H, s), 7.37 (1H, d, J = 8.1 Hz), 4.65 (2H, s), 2.83 (3H, s), 2.42 (3H, s)。
ステップE:3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素(1.0g、2.5mmol)を、CH2Cl2(10mL)中で、ジイソプロピルエチルアミン(1.3mL、7.5mmol)と混合した。混合物に、メタンスルホニルクロリド(0.39mL、5mmol)を、0℃にて加えた。混合物を0℃で30分間攪拌して、その後、直接シリカゲルに載せ、0−30%のEtOAcのCH2Cl2溶液を用いて溶出し、(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)メチルメタンスルホネート(900mg、90%)を、白色の粉末として得た。MS m/z 400.3 [M+H]+. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.90 (1H, s), 8.65 (1H, s), 8.36 (1H, s), 8.06 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.57 (1H, s), 7.48 (1H, d, J = 8.1 Hz), 5.41 (2H, s), 2.78 (3H, s), 2.39 (3H, s)。
ステップF:(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)メチルメタンスルホネート(60mg、0.15mmol)を、THF:DMF(1:1、1mL)に懸濁した。ジメチルアミン(0.75mmol、THF中の1M溶液)を混合物に加えた。混合物を室温で1時間攪拌して、その後に、直接シリカゲルに載せ、0−10%のMeOH(3%NH3)のCH2Cl2溶液を用いて溶出し、表題の化合物(31mg、59%)を、オフホワイトの粉末として得た。m.p. 192-196 °C; MS m/z 349.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.88 (1H, s), 8.64 (1H, s), 8.36 (1H, s), 7.95 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.38 (1H, s), 7.35 (1H, d, J = 8.1 Hz), 3.53 (2H, s), 2.78 (3H, s), 2.38 (3H, s), 2.20 (6H, s)。
以下の表1に示すように、本明細書において開示された追加の化合物は、適切な出発物質、試薬、および反応条件に置き換えることによって、実施例77に従って調製することができるであろう。
〔実施例78〕
Cpd902の調製
ステップA:7−ヒドロキシクマリン(4.86g、30mmol)をDMF(60mL)に溶解した。水素化ナトリウム(1.8g、45mmol、60%のミネラルオイル中の分散物)を、その溶液に加えた。5分間強く攪拌し、N,N−ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アニリン(11.8g、33mmol)をその混合物に加えた。混合物を、室温で30分間強く攪拌して、その後に、氷水(120mL)を加えた。混合物をそのまま30分間置いた後に、固体産物を除くためにろ過した。その固体を、水で洗浄し、乾燥して、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(6.9g、78%)を、白色の結晶固体として得た。MS m/z 295.2 [M+H]
+。
ステップB:2−オキソ−2H−クロメン−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(2.94g、10mmol)を、DMF(30mL)中で、3−ブチン−1−オール(1.13mL、15mmol)、ヨウ化銅(I)(380mg、2.0mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.16g、1.0mmol)、およびトリエチルアミン(2.78mL、20mmol)と混合した。混合物は60℃で2時間攪拌して、その後、溶媒をロータリーエバポレーションによって除去した。残留物を、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供して、0−20%EtOACのCH2Cl2溶液を用いて溶出し、7−(4−ヒドロキシブト−1−イン−1−イル)−2H−クロメン−2−オン(2.1g、定量的)を、黄褐色の粉末として得た。MS m/z 215.2 [M+H]+。
ステップC:7−(4−ヒドロキシブト−1−イン−1−イル)−2H−クロメン−2−オン(1.72g、8mmol)を、10%Pd/C(300mg)とともに、MeOH(20mL)中に懸濁した。混合物を、H2(1気圧)下で16時間強く攪拌して、その後に、真空ろ過によって触媒を除去した。ろ過物を濃縮して、7−(4−ヒドロキシブチル)−2H−クロメン−2−オン(1.67g、96%)を、無色の油物として得た。MS m/z 219.2 [M+H]+。
ステップD:7−(4−ヒドロキシブチル)−2H−クロメン−2−オン(1.67g、7.6mmol)をAcOH(20mL)に溶解した。酢酸ナトリウム(1.87g、22.8mmol)および臭素(1.18mL、22.8mmol)を、順に加えた。混合物を、40℃で2時間攪拌して、溶媒をロータリーエバポレーションによって除去した。MeOH(10mL)およびトリエチルアミン(1mL)を残留物に加えて、その混合物を70℃で10分間攪拌した。溶媒をロータリーエバポレーションによって除去し、その後に、残留物を、水とCH2Cl2とに分配した。有機層を収集し、濃縮して、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供して、20−80%EtOACのヘキサン溶液を用いて溶出し、3−ブロモ−7−(4−ヒドロキシブチル)−2H−クロメン−2−オン(1.2g、53%)を、白色の粉末として得た。MS m/z 297.1, 299.1 [M+H]+。
ステップE:3−ブロモ−7−(4−ヒドロキシブチル)−2H−クロメン−2−オン(1.2g、4mmol)を、1,4−ジオキサン(20mL)中で、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(1.8g、5mmol)、ヨウ化銅(I)(190mg、1mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(462mg、0.4mmol)と混合した。混合物を60℃で4時間攪拌して、その後、溶媒をロータリーエバポレーションによって除去した。残留物を、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供して、20−50%EtOACのヘキサン溶液を用いて溶出し、3−(1−エトキシビニル)−7−(4−ヒドロキシブチル)−2H−クロメン−2−オン(860mg、75%)を、無色の油物として得た。MS m/z 261.2 [M+H]+(UPLC/MS分析の間の加水分解により、3−アセチル−7−(4−ヒドロキシブチル)−2H−クロメン−2−オンの質量が得られる)。
ステップF:3−(1−エトキシビニル)−7−(4−ヒドロキシブチル)−2H−クロメン−2−オン(860mg、3.0mmol)を、THF(12mL)およびH2O(3mL)中に溶解した。N−ブロモスクシニミド(587mg、3.3mmol)を、その混合物に加えた。10分後、窒素気流を用いてTHFを除去した。残留物をH2O(10mL)中に懸濁して、ろ過した。収集された固体をH2Oで洗浄して、乾燥し、3−(2−ブロモアセチル)−7−(4−ヒドロキシブチル)−2H−クロメン−2−オン(1.0g、99%)を、黄褐色の固体として得た。MS m/z 339.1, 341.1 [M+H]+。
ステップG:実施例77のステップDの手順に従って、CH3CN(10mL)中で、3−(2−ブロモアセチル)−7−(4−ヒドロキシブチル)−2H−クロメン−2−オン(1.0g、3.0mmol)、3,5−ジメチルピラジン−2−アミン(403mg、3.3mmol)から、3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(4−ヒドロキシブチル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素(880mg、66%)を、黄褐色の粉末として得た。MS m/z 364.2 [M+H]+。
ステップH:実施例77のステップEの手順に従って、CH2Cl2(10mL)中で、3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(4−ヒドロキシブチル)−2H−クロメン−2−オン臭化水素、ジイソプロピルエチルアミン(1.3mL、7.5mmol)、およびメタンスルホニルクロリド(0.39mL、5mmol)から、4−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ブチルメタンスルホネート(705mg、80%)を、淡黄色の固体として得た。MS m/z 442.2 [M+H]+。
ステップI:実施例77のステップFの手順に従って、DMF(1mL)中で、4−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ブチルメタンスルホネート(36mg、0.08mmol)、ジメチルアミン(2mmol、2MのTMF溶液)から、表題の化合物(27mg、86%)を、オフホワイトの粉末として得た:m.p. 190-193 °C; MS m/z 391.5 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.86 (1H, s), 8.62 (1H, s), 8.35 (1H, s), 7.90 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.32 (1H, s), 7.27 (1H, d, J = 7.9 Hz), 2.78 (3H, s), 2.73 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.38 (3H, s), 2.22 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.10 (6H, s), 1.64 (2H, p, J = 7.5 Hz), 1.43 (2H, p, J = 7.5 Hz)。
以下の表1に示すように、本明細書において開示された追加の化合物は、適切な出発物質、試薬、および反応条件に置き換えることによって、実施例78に従って調製することができるであろう。
〔実施例79〕
Cpd908の調製
ステップA:実施例78のステップBの手順に従って、DMF(30mL)中の、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(4.2g、14.3mmol、実施例78のステップAにて調製)、プロパルギルアルコール(1.13mL、21.4mmol)、ヨウ化銅(I)(266mg、1.4mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.62g、1.4mmol)、およびトリエチルアミン(2.98mL、21.5mmol)から、7−(3−ヒドロキシプロプ−1−イン−1−イル)−2H−クロメン−2−オン(1.5g、52%)を黄褐色の粉末として得た。MS m/z 201.1 [M+H]
+。
ステップB:実施例78のステップCの手順に従って、MeOH(20mL)中の、7−(3−ヒドロキシプロプ−1−イン−1−イル)−2H−クロメン−2−オン(1.5g、8mmol)、10%Pd/C(200mg)から、7−(3−ヒドロキシプロピル)−2H−クロメン−2−オン(1.5g、定量的)を白色の粉末として得た。MS m/z 205.2 [M+H]+。
ステップC:実施例78のステップDの手順に従って、AcOH(20mL)中の、7−(3−ヒドロキシプロピル)−2H−クロメン−2−オン(1.5g、7.3mmol)、酢酸ナトリウム(1.74g、21.2mmol)、および臭素(1.1mL、21.2mmol)から、3−ブロモ−7−(3−ヒドロキシプロピル)−2H−クロメン−2−オン(595mg、29%)を白色の粉末として得た。MS m/z 283.1, 285.1 [M+H]+。
ステップD:3−ブロモ−7−(3−ヒドロキシプロピル)−2H−クロメン−2−オン(142mg、0.5mmol)を、CH3CN(2mL)中で、(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)ボロン酸(132mg、0.75mmol、実施例34のステップAにて調製)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(58mg、0.05mmol)と混合した。K2CO3水溶液(2mL、1M)をこの混合物に加えた。この混合物を窒素雰囲気下で、80℃で2時間加熱した。有機層を除去して、濃縮し、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに供し、0−8%MeOHのCH2Cl2液を用いて溶出して、7−(3−ヒドロキシプロピル)−3−(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2H−クロメン−2−オン(65mg、39%)を黄褐色の粉末として得た。MS m/z 335.2 [M+H]+。
ステップF:実施例77のステップEの手順に従って、CH2Cl2(2mL)中の、7−(3−ヒドロキシプロピル)−3−(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2H−クロメン−2−オン(65mg、0.2mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL、0.8mmol)、およびメタンスルホニルクロリド(30μL、0.4mmol)から、3−(3−(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)プロピルメタンスルホン酸塩(35mg、47%)を、黄褐色の粉末として得た。MS m/z 413.3 [M+H]+。
ステップG:実施例77のステップFの手順に従って、THF(1mL)中の、3−(3−(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)プロピルメタンスルホネート(35mg、0.08mmol)、ジメチルアミン(2mmol、THF中の2M溶液)から、表題の化合物(22mg、76%)をオフホワイトの粉末として得た:m.p. 176-178 °C; MS m/z 362.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.01 (1H, s), 8.38 (1H, s), 7.80 (1H, s), 7.70 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.54 (2H, m), 7.34 (1H, s), 7.28 (1H, d, J = 7.9 Hz), 2.73 (2H, t, J = 7.1 Hz), 2.36 (3H, s), 2.22 (2H, t, J = 7.1 Hz), 2.13 (6H, s), 1.76 (2H, p, J = 7.3 Hz)。
以下の表1に示すように、本明細書において開示された追加の化合物は、適切な出発物質、試薬、および反応条件に置き換えることによって、実施例79に従って調製することができるであろう。
〔実施例80〕
Cpd927の調製
3−(3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)プロピルメタンスルホネート(300mg、0.70mmol、実施例77に従って調製)を、DMF(5mL)中で、アジ化ナトリウム(57mg、0.88mmol)と混合した。この混合物を、70℃で2時間加熱した。この溶液に、トリフェニルホスフィン(367mg、1.4mmol)およびH
2O(63μL、3.5mmol)を加えた。この混合物を70℃で1時間攪拌して、その後、直接シリカゲルに載せ、MeOH:NH
3:CH
2Cl
2を9.7:0.3:90で混合した液で溶出し、表題の化合物(160mg、66%)をオフホワイトの粉末として得た:m.p. 212-216 °C; MS m/z 349.3 [M+H]
+;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6):δ 8.83 (1H, s), 8.60 (1H, s), 8.33 (1H, s), 7.88 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.32 (1H, s), 7.26 (1H, d, J = 7.9 Hz), 2.77 (3H, s), 2.75 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.57 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.37 (3H, s), 1.70 (2H, p, J = 7.5 Hz)。
〔実施例81〕
Cpd933の調製
7−(3−アミノプロピル)−3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(40mg、0.11mmol、実施例80にて調製)を、1,2−ジクロロエタン(1mL)およびEtOH(0.5mL)中に懸濁した。この混合物に、ベンズアルデヒド(122μL、1.2mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(47mg、0.22mmol)を加えた。この混合物を、室温にて16時間攪拌し、その後に、直接シリカゲルに載せて、2−8%MeOH(3%NH
3)のCH
2Cl
2溶液を用いて溶出し、表題の化合物(28mg、65%)を黄褐色の粉末として得た:m.p. 143-147 °C; MS m/z 439.3 [M+H]
+;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6):δ 8.85 (1H, s), 8.62 (1H, s), 8.35 (1H, s), 7.88 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.34-7.19 (7H), 3.69 (2H, s), 2.78 (3H, s), 2.75 (2H, m), 2.52 (2H, m), 2.38 (3H, s), 1.79 (2H, p, J = 6.7 Hz)。
以下の表1に示すように、本明細書において開示された追加の化合物は、適切な出発物質、試薬、および反応条件に置き換えることによって、実施例81に従って調製することができるであろう。
〔実施例82〕
Cpd943の調製
7−ブロモ−3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2H−クロメン−2−オン(74.4mg、0.2mmol、実施例48の工程Aにて調製)、3−(ジメチルアミノ)アゼチジン二塩酸(69.2mg、0.4mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(11.5mg、0.02mmol)、RuPhos(9.3mg、0.02mmol)、BrettPhos(10.7mg、0.02mmol)、およびCs
2CO
3(228.1mg、0.7mmol)を、トルエン(0.2mL)およびt−ブタノール(0.2mL)中で、100℃にて5時間加熱した。溶媒をロータリーエバポレーションによって除去し、その後、残留物をジエチルエーテルに懸濁して、ろ過した。固体を水によって完全に洗浄し、乾燥して、表題の化合物(59.5mg、76%)を黄色の固体として得た:m.p. 246-250 °C; MS m/z 390.3 [M+H]
+;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6):δ 8.72 (1H, s), 8.50 (1H, s), 8.32 (1H, s), 7.74 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.47 (1H, dd, J = 8.6 Hz, 2.2 Hz), 6.35 (1H, d, J = 1.9 Hz), 4.05 (2H, m), 3.78 (2H, m), 3.27 (1H, m), 2.75 (3H, s), 2.37 (3H, s), 2.15 (6H, s)。
〔実施例83〕
Cpd971の調製
ステップA:6−[3−(6,8−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル]−2,6−ジアザ−スピロ[3,3]へプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(49mg、0.100mmol、実施例43にて調製)を、室温にて2時間、トリフルオロ酢酸(1.25mL)を添加したCH
2Cl
2(5mL)中で2時間攪拌し、その後に、溶媒を真空下で除去した。残留物をCH
2Cl
2/MeOH(9/1)および飽和NaHCO
3水溶液(1M、5mL)中に分配した。有機相をNa
2SO
4を用いて乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーにいよって精製して(CH
2Cl
2/MeOH 95/5、1%NH
3水溶液)、表題の化合物(33mg、85%)を黄色の固体として得た。MS m/z 388.3 [M+H]
+.
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 8.91 (1H, d, J = 1.2Hz), 8.30 (1H, s), 7.91 (1H, d), 7.53 (1H, d), 7.48 (1H, d), 6.48 (1H, dd), 6.40 (1H, d), 4.14 (4H, s), 4.06 (4H, s), 2.36 (3H, s)。
以下の表1に示すように、本明細書において開示された追加の化合物は、適切な出発物質、試薬、および反応条件に置き換えることによって、実施例83に従って調製することができるであろう。
〔実施例84〕
Cpd985の調製
ステップA:3−フルオロピリジン−2−アミン(5.0g、45mmol)を、CH
3CN中で、N−ブロモスクシニミド(8.0g、45mmol)と混合した。この混合物を室温で30分間攪拌した。クロロアセトン(4.3mL、54mmol)をこの混合物に加え、100℃に加熱して、CH
3CNを蒸発させた。1時間後に、2時間、温度をさらに120℃まで上昇させた。この混合物を冷却して固体化した。固体物質をH
2O(50mL)に溶解して、飽和NaHCO
3水溶液(100mL)を加えた。沈殿が形成し、真空ろ過によって、その沈殿を収集した。この固体物質をH
2Oで洗浄し、真空乾燥した。この物質をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(0−30%EtOAcのCH
2Cl
2溶液)に供して、表題の化合物(4.65g、45%)を黄褐色の粉末として得た。MS m/z 229.2 [M+H]
+。
ステップB:1,4−ジオキサン(4.4mL)中の、6−ブロモ−8−フルオロ−2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン(500mg、2.18mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(665mg、2.62mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロ−パラジウム(II)のジクロロメタンとの複合体(89.1mg、0.109mmol)、および酢酸カリウム(643mg、6.55mmol)の混合物を、80℃で一晩、アルゴン雰囲気下で攪拌した。この混合物を、THF(12mL)で希釈して、ろ過した。ろ過液を濃縮して、色が濃い固体残留物を得、これをさらに精製することなく用いた。この残留物を、CH3CN(3.5mL)中で、3−ブロモ−7−フルオロ−2H−クロメン−2−オン(250mg、1.03mmol、実施例32のステップAにて調製)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロ−パラジウム(II)のジクロロメタンとの複合体(84mg、0.101mmol)、およびK2CO3水溶液(2.0M×1.55mL、3.09mmol)と混合した。この混合物をアルゴン雰囲気下にて、60℃で5時間攪拌し、その後に、室温まで冷却し、水で希釈して、ろ過した。この固体をCH2Cl2(10%メタノール)に溶解して、Na2SO4を用いて乾燥し、ろ過して、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−5%MeOHのCH2Cl2溶液)によって精製して、7−フルオロ−3−(8−フルオロ−2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−クロメン−2−オン(286mg、89%)を褐色の固体として得た。
ステップC:DMSO(1mL)中の、7−フルオロ−3−(8−フルオロ−2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−クロメン−2−オン(87mg、0.279mmol)、トリエチルアミン(0.14mL、1.00mmol)、およびtert−ブチル2,6−ジアザスピロ[3,3]ヘプタン−2−カルボン酸塩シュウ酸塩(158mg、0.325mmol)の混合物を、100℃で20時間攪拌した。この混合物を、飽和NaHCO3水溶液(100mL)を用いて希釈し、ろ過した。この固体を乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−10%MeOHのCH2Cl2溶液)によって精製して、6−[3−(8−フルオロ−2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル]−2,6−ジアザスピロ[3,3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルを黄色の固体として得た。
ステップD:CH2Cl2(3mL)中で、6−[3−(8−フルオロ−2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル]−2,6−ジアザスピロ[3,3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(136mg、0.27mmol)を、トリフルオロ酢酸(0.5mL)と室温にて2時間攪拌し、その後、溶媒を真空中で除去した。残留物をCH2Cl2/MeOH(9/1)および飽和NaHCO3水溶液(1M、5mL)中で分配した。有機相を、Na2SO4を用いて乾燥して、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH 80/20、1%NH3水溶液)によって精製して、表題の化合物(32mg、29%)を、黄色の固体として得た。MS m/z 391.7 [M+H]+. 1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.71 (1H, s), 8.42 (1H, s), 7.75 (1H, s), 7.45 (1H, d, J = 8.7 Hz), 6.36 (1H, dd, J = 8.7 Hz, J = 2.1 Hz), 6.28 (1H, d, J = 2.1 Hz), 4.10 (4H, s), 3.48 (4H, s), 2.90 (3H, s), 2.17 (3H, s)。
以下の表1に示すように、本明細書において開示された追加の化合物は、適切な出発物質、試薬、および反応条件に置き換えることによって、実施例84に従って調製することができるであろう。
表1は、適切な出発物質、試薬、および反応条件に置き換えることによって、示された実施例の手順に従って調製することが可能な化学式(I)の化合物の遊離塩基形態の単離された化合物を示している。化学式(I)の化合物の遊離塩基形態から、任意の塩、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、互変異性体、ジアステレオマーを調製することも想定され、これらも本明細書の技術範囲に含まれる。化合物の遊離塩基形態が塩形態から単離されていない場合においても、当業者は当該化合物の遊離塩基形態を調製および単離する所望の反応を実施し得るであろう。
用語「Cpd」は化合物の番号を表し、用語「Ex」は「実施例番号」(*は、化合物に対応する実施例が上で記載されていることを示す)を表し、用語「M.P.」は「融点(℃)」を表し、用語「MS」は「質量分析計ピークm/z[M+H]+/−」を表し、用語「D」は「分解/分解された」を表し、用語「DR」は「分解範囲」を表し、用語「S」は「軟化」を表し、用語「ND」は「未決定」を表し、用語「NI」は「未単離」を表す。
あるいは、その塩、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、または互変異性体である。
表2は、式(I)の化合物の塩形態である特定の単離された化合物を示しており、これは、適切な反応体、試薬、及び反応条件を用いて、示された実施例手順に従って調製され得る。式(I)の化合物の塩形態からの、遊離塩基、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、あるいは互変異性体の調製も、検討され、さらに、本明細書の説明の範囲内に含まれる。化合物の遊離塩基形態が塩形態から単離されなかった場合には、当業者が、化合物の遊離塩基形態を準備して単離するために必要な反応を実施することが期待され得る。
用語「Cpd」は、化合物の番号を表し、用語「Ex」は、「実施例の番号」を表しており(ここで、*は、対応する化合物の実施例が上述されているものを指す)、用語「M.P.」は、「融点(℃)」を表し、用語「MS」は、「質量分析ピークm/z[M+H]+/−」を表し、用語「D」は、「分解/分解された」を表し、用語「DR」は、「分解範囲」を表し、用語「S」は、「軟化する」を表し、用語「ND」は、「未決定」を表している。
あるいは、その遊離塩基、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、または互変異性体である。
〔生物学的実施例〕
より詳細に説明して本明細書の理解を助けるために、下記の非限定的な生物学的実施例を提供する。この生物学的実施例は、本明細書の技術範囲をより完全に示すためのものであり、当該技術範囲を特別に限定するものとして解釈するべきではない。本明細書の、今や理解された、または後に開発される変形は、当業者が確かめることができる範囲内にあり得、本明細書およびその後の特許請求の範囲の技術範囲に含まれると考えられる。これらの実施例は、本明細書に記載されたある化合物の、in vitroおよび/またはin vivoにおける試験を示し、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進することによって、SMA治療に対する該化合物の有用性を実証する。化学式(I)の化合物は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進し、SMN2遺伝子から生産されるSmnタンパク質のレベルを増加させるため、治療を必要とするヒト被験体におけるSMAの治療に利用され得る。
〔実施例1〕
SMN2ミニ遺伝子コンストラクト
ミニ遺伝子コンストラクトの調製
エクソン6の5’末端(ATAATTCCCCC)(配列番号14)から開始し、かつエクソン8(CAGCAC)(配列番号15)の核酸残基23で終結する、SMN2遺伝子の領域に対応するDNAを、次のプライマーを用いてPCRによって増幅した。
フォワードプライマー:5’−CGCGGATCCATAATTCCCCCACCACCTC−3’(配列番号16)
リバースプライマー:5’−CGCGGATCCGTGCTGCTCTATGCCAGCA−3’(配列番号17)
各プライマーの5’末端は、エクソン6の5’末端(GGATCC)(配列番号18)およびエクソン8の第23番目のヌクレオチドの後の3’末端の両方に、BamHI制限エンドヌクレアーゼ認識部位を加えるように設計された。BamHI制限エンドヌクレアーゼ認識部位を利用して、米国特許公開公報US2005/0048549に開示されたように改良された、本来のpcDNA3.1/Hygroベクターの誘導体に、PCR断片をクローニングした。
5’DEG UTRおよび3’DEG UTRを含む新規のUTRが、HindIII部位およびBamHI制限部位を用いて、改良されたベクターに加えられた。
5’DEG UTR:
5’−TAGCTTCTTACCCGTACTCCACCGTTGGCAGCACGATCGCACGTCCCACGTGAACCATTGGTAAACCCTG−3’(配列番号19)は、BamHI制限部位の上流の開始コドンと共に、改良されたpcDNA3.1/Hygroベクターにクローニングされ、
3’DEG UTR:
5’−ATCGAAAGTACAGGACTAGCCTTCCTAGCAACCGCGGGCTGGGAGTCTGAGACATCACTCAAGATATATGCTCGGTAACGTATGCTCTAGCCATCTAACTATTCCCTATGTCTTATAGGG−3’(配列番号20)は、NotI制限エンドヌクレアーゼ認識部位およびXhoI制限エンドヌクレアーゼ認識部位を用いて、NotI制限部位のすぐ下流の終止コドンと共に、改良されたpcDNA3.1/Hygroベクターにクローニングされた。さらに、開始コドンを欠失したホタルのルシフェラーゼ遺伝子を、BamHIおよびNotI制限部位を用いて、該ベクターにクローニングした。
結果として得られたミニ遺伝子は、5’から3’の順に、5’DEG UTR、開始コドン、BamHI制限部位を形成する6つの追加のヌクレオチド、エクソン6の核酸残基、SMN2のイントロン6の核酸残基、SMN2のエクソン7の核酸残基、SMN2のイントロン7の核酸残基、およびSMN2のエクソン8の最初の23核酸残基、BamHI制限部位を形成する追加の6ヌクレオチド、および開始コドンを欠失したホタルのルシフェラーゼ遺伝子を含んでいる。
部位特異的変異誘発によって、1つのアデニン残基を、SMN2のエクソン7のヌクレオチド48の後に挿入した。このミニ遺伝子構築物をSMN2−Aと表す。
エクソン6からエクソン8およびそれらの間に介在するイントロンを含むミニ遺伝子由来のSMN2転写産物は、それらの内因性のmRNA前駆体のスプライシングを繰り返す(Lorson et al, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 1999, 96(11), 6307)。ルシフェラーゼレポーター遺伝子が後続する、エクソン6からエクソン8およびそれらの間に介在するイントロンを含むSMN2−選択的スプライシングレポーターコンストラクトを生成した。このコンストラクトの顕著な特徴は、ルシフェラーゼ遺伝子の開始コドンの欠失、エクソン7の核酸48の後へのヌクレオチドの挿入によるエクソン7の終止コドン(SMNタンパク質をコードしているORF内)の不活性化、およびエクソン6のすぐ上流への開始コドン(ATG)の追加、である。1つのアデニン(SMN2−A)は、エクソン7の核酸残基48の後に挿入された。
SMN2ミニ遺伝子は、エクソン7がmRNA内に存在する場合は、ルシフェラーゼレポーターがエクソン6のすぐ上流のATG開始コドンとインフレーム(in frame)であり、SMN2のエクソン7がmRNA前駆体のスプライシングの間に削除される場合は、ルシフェラーゼレポーターがエクソン6のすぐ上流のATG開始コドンとアウトオブフレーム(out of frame)であるように設計された。さらに、エクソン7が無い場合、エクソン6のすぐ上流のATG開始コドンから開始するORFは、SMNのエクソン8の断片の終止コドンを含んでいる。このように、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN2のエクソン7の挿入を増加させる化合物の存在下では、エクソン7を含むより多くの転写産物、およびより機能的なレポーターが生産される。本明細書の概略図を図1に示す。
SMN2−Aコンストラクトからのミニ遺伝子のDNA配列(配列番号21)を図2aに示す。ミニ遺伝子SMN2−Aサブ配列の図は、図2bに示す。
〔実施例2〕
培養細胞におけるSMN2ミニ遺伝子mRNAスプライシングRT−qPCRアッセイ
安定的に上記ミニ遺伝子によりトランスフェクトされ、かつ試験化合物によって処理された、HEK293H培養細胞株における、SMN2エクソン7を含む全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルを定量するために、逆転写−定量PCR(RT−PCR)に基づくアッセイを用いた。
(プロトコル)上述のSMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトによって安定的にトランスフェクトされたHEK293H細胞(10000細胞/ウェル)を96ウェル平底プレート中の200μLの細胞培養培地(10%FBSを加えたDMEM、200μg/mLハイグロマイシン添加)に接種して、一様な単層の細胞を形成する、細胞の適切な分散が得られるように、このプレートをすぐに回旋攪拌した。細胞を少なくとも4〜6時間接着させた。7点濃度曲線を生成するために、試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続的に希釈した。試験化合物の溶液(1μL、200xDMSO溶液)を、細胞を含む各ウェルに添加して、プレートを細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO
2、100%相対的湿度)内で24時間インキュベートした。各試験化合物濃度につき、2反復の試料を準備した。細胞は、その後、Cells−To−Ct溶解バッファーに溶解し、溶解物を−80℃で保存した。
全長SMN2−Aミニ遺伝子およびGAPDH mRNAを、表3に示す、以下のプライマーおよびプローブを用いて定量した。プライマーSMNフォワードA(配列番号1)はエクソン7のヌクレオチド配列(ヌクレオチド22〜ヌクレオチド40)とハイブリダイズし、プライマーSMNリバースA(配列番号2)はホタルのルシフェラーゼのコード配列のヌクレオチド配列とハイブリダイズし、SMNプローブA(配列番号3)はエクソン7のヌクレオチド配列(ヌクレオチド50〜ヌクレオチド54)およびエクソン8(ヌクレオチド1〜ヌクレオチド21)とハイブリダイズする。これらの3つのオリゴヌクレオチドの組み合わせは、SMN1またはSMN2ミニ遺伝子のみを検出(RT−PCR)するものであり、内因性のSMN1またはSMN2遺伝子は検出しない。
1PTC Therapeutics, Inc.によって設計されたプライマーおよびプローブ;
2Life Technologies, Inc. (以前のInvitrogen)から市販されている。
SMNフォワードプライマーおよびリバースプライマーは、最終濃度0.4μMで使用した。SMNプローブは、最終濃度0.15μMで使用した。GAPDHプライマーは、最終濃度0.2μM、プローブは最終濃度0.15μMで使用した。
SMN2−ミニ遺伝子GAPDHミックス(15μL全量)は、7.5μLの2xRT−PCRバッファー、0.4μLの25xRT−PCR酵素ミックス、0.75μLの20xGAPDHプライマー−プローブミックス、4.0075μLの水、2μLの10倍希釈細胞溶解物、0.06μLのSMNリバースプライマー(100μM)、および0.225μLのSMNプローブ(100μM)を混合して調製した。
PCRは、示された時間、以下の温度で実施し:ステップ1:48℃(15分間);ステップ2:95℃(10分間);ステップ3:95℃(15秒間);ステップ4:60℃(1分間);そして、ステップ3とステップ4とを合計40サイクル繰り返した。
各反応液は、SMN2−Aミニ遺伝子およびGAPDHのプライマー/プローブセット(マルチプレックス設計)を含み、2つの転写産物のレベルを同時に定量することを可能としている。
2つのSMNスプライシング産物は、SMN2ミニ遺伝子から生産される。第1のスプライシング産物はエクソン7を含み、全長SMN2のmRNAに対応しており、SMN2ミニFLと呼ばれる。第2のスプライシング産物はエクソン7を欠失しており、SMN2ミニΔ7と呼ばれる。
媒体コントロールで処理された細胞と比較したSMN2ミニFLmRNAの増加は、改良されたΔΔCt法を用いたリアルタイムPCTデータ(Livak and Schmittgen, Methods, 2001, 25:402-8)から決定した。増幅効率Eは、SMN2ミニFLおよびGAPDHの増幅曲線の傾きから個別に算出した。そして、SMN2ミニFLおよびGAPDHの量は、(1+E)−Ctとして算出した。ここで、Ctは各アンプリコンについての閾値である。SMN2ミニFLの量は、GAPDHの量に対して正規化した。媒体コントロールと比較したSMN2ミニFLmRNAのレベルを決定するために、試験化合物を処理された試料からの正規化されたSMN2ミニFLの量は、媒体を用いて処理された細胞からの正規化されたSMN2ミニFLの量で除算した。
(結果)図3に示すように、化合物35を用いて処理された細胞(図3a)および化合物626を用いて処理された細胞(図3b)では、低濃度において、SMN2ミニFLmRNAが増加した。未処理の細胞に比べて、この2つの試験化合物は、エクソン7の挿入を完全に復元させた。
本明細書で開示された化学式(I)の化合物またはその一形態について、生物学的実施例2の手順に従って各試験化合物に対して生成された7点濃度データから得た、全長SMN2mRNAの生産のEC1.5xを表4に示す。用語「全長SMN2mRNAの生産のEC1.5x」は、媒体を用いて処理された細胞における全長SMN2mRNAの量と比較して、全長SMN2mRNAの量を1.5倍のレベルにまで増加させる効果を有する試験化合物の濃度として定義される。全長SMN2mRNAの生産のEC1.5xが3μMより高く30μM以下である場合は1つ星(*)によって表し、EC1.5xが1μMより高く3μM以下である場合は2つ星(**)によって表し、EC1.5xが0.3μMより高く1μM以下である場合は3つ星(***)によって表し、EC1.5xが0.1μMより高く0.3μM以下である場合は4つ星(****)によって表し、EC1.5xが0.1μM以下である場合は5つ星(*****)によって表している。
〔実施例3〕
培養細胞における内因性SMN2mRNA RT−qPCRスプライシングアッセイ
試験化合物で処理された、SMN2遺伝子を含む初代細胞および培養細胞株における、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルを定量するために、逆転写−定量PCR(RT−PCR)に基づくアッセイを用いた。
(プロトコル)GM03813SMA患者細胞(5000細胞/ウェル)を96ウェル平底プレート中の細胞培養培地(10%FBSを加えたDMEM)に接種して、一様な単層の細胞を形成する、細胞の適切な分散が得られるように、このプレートをすぐに回旋攪拌した。細胞を少なくとも4〜6時間接着させた。7点濃度曲線を生成するために、試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続的に希釈した。試験化合物の溶液(1μL、200xDMSO溶液)を各試験ウェルに添加し、1μLのDMSOをコントロールウェルに添加した。プレートを細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO
2、100%相対的湿度)内で24時間インキュベートした。細胞は、その後、Cells−To−Ct溶解バッファーに溶解し、溶解物を−80℃で保存した。
SMN2−特異的スプライシング産物およびGAPDHmRNAは、表5に示す以下のプライマーおよびプローブを用いて同定した。プライマーSMN FLフォワードB(配列番号7)はエクソン7のヌクレオチド配列(ヌクレオチド32〜ヌクレオチド54)およびエクソン8(ヌクレオチド1〜ヌクレオチド4)とハイブリダイズし、プライマーSMNΔ7フォワードB(配列番号8)はエクソン6のヌクレオチド配列(ヌクレオチド87〜ヌクレオチド111)およびエクソン8(ヌクレオチド1〜ヌクレオチド3)とハイブリダイズし、プライマーSMNリバースB(配列番号9)はエクソン8のヌクレオチド配列(ヌクレオチド39〜ヌクレオチド62)とハイブリダイズし、プローブSMNプローブB(配列番号10)はエクソン8のヌクレオチド配列(ヌクレオチド7〜ヌクレオチド36)とハイブリダイズする。これらのプライマーおよびプローブは、ヒトSMN1およびSMN2mRNAに共通のヌクレオチド配列にハイブリダイズする。実施例3で用いたSMA患者細胞はSMN2遺伝子しか含んでいないため、RT−qPCRによって、SMN2全長およびΔ7mRNAのみを定量することができる。
1PTC Therapeutics, Inc.によって設計されたプライマーおよびプローブ;
2Life Technologies, Inc. (以前のInvitrogen)から市販されている。
SMNフォワードプライマーおよびリバースプライマーは、最終濃度0.4μMで使用した。SMNプローブは、最終濃度0.15μMで使用した。GAPDHプライマーは、最終濃度0.1μM、プローブは最終濃度0.075μMで使用した。Taqman遺伝子発現アッセイは、GAPDHプライマーおよびVic標識プローブを含む20X濃度を、20Xミックスとして行った。One−Step RT−PCTキットを、Real−Time PCR Mixとして使用した。
SMN−GAPDHミックス(10μL全量)は、5μLの2xRT−PCRバッファー、0.4μLの25xRT−PCR酵素ミックス、0.25μLの20xGAPDHプライマー−プローブミックス、1.755μLの水、2.5μLの細胞溶解物、0.04μLのSMN FLまたはSMN Δ7フォワードプライマー(100μM)、0.04μLのSMNリバースプライマー(100μM)、および0.015μLのプローブ(100μM)を混合して調製した。
PCRは、示された時間、以下の温度で実施し:ステップ1:48℃(15分間);ステップ2:95℃(10分間);ステップ3:95℃(15秒間);ステップ4:60℃(1分間);そして、ステップ3とステップ4とを合計40サイクル繰り返した。
各反応液は、SMN2FLおよびGAPDH、またはSMN2Δ7およびGAPDHのプライマー/プローブセット(マルチプレックス設計)を含み、2つの転写産物のレベルを同時に定量することを可能としている。
内因性のSMN2遺伝子は2つの選択的スプライシングされたmRNAを生じさせる。全長SMN2mRNAはエクソン7を含み、SMN2FLと名付けられた。短縮されたmRNAはエクソン7を含まず、SMNΔ7と名付けられた。
媒体コントロールで処理された細胞と比較した、SMN2FLの増加およびSMNΔ7mRNAの減少は、改良されたΔΔCt法を用いたリアルタイムPCTデータ(Livak and Schmittgen, Methods, 2001, 25:402-8)から決定した。増幅効率Eは、SMN2FL、SMN2Δ7、およびGAPDHの増幅曲線の傾きから個別に算出した。そして、SMN2FL、SMN2Δ7、およびGAPDHの量は、(1+E)−Ctとして算出した。ここで、Ctは各アンプリコンについての閾値である。SMN2FLおよびSMN2Δ7の量は、GAPDHの量に対して正規化した。媒体コントロールと比較したSMN2FLおよびSMN2Δ7のレベルを決定するために、試験化合物を用いて処理された試料からの正規化されたSMN2FLおよびSMN2Δ7の量は、媒体を用いて処理された細胞からの正規化されたSMN2FLおよびSMN2Δ7の量でそれぞれ除算した。
(結果)図4に示すように、化合物35を用いて処理された細胞(図4a)および化合物626を用いて処理された細胞(図4b)は、媒体を用いて処理された細胞よりも、より多くのSMN2FLmRNAおよびより少ないSMNΔ7mRNAを累進的に含んでおり、SMN2の選択的スプライシングの修正を示唆している。
〔実施例4〕
培養細胞における内因性SMN2mRNAエンドポイント半定量RT−PCRスプライシングアッセイ
試験化合物で処理された、SMN2遺伝子を含む初代細胞および培養細胞株における、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルを可視化し、定量するために、エンドポイントRT−PCRスプライシングアッセイを用いた。
(プロトコル)GM03813SMA患者細胞(5000細胞/ウェル)を96ウェル平底プレート中の200μLの細胞培養培地(10%FBSを加えたDMEM)に接種して、一様な単層の細胞を形成する、細胞の適切な分散が得られるように、このプレートをすぐに回旋攪拌した。細胞を少なくとも4〜6時間接着させた。7点濃度曲線を生成するために、試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続的に希釈した。試験化合物の溶液(1μL、200xDMSO溶液)を各試験ウェルに添加し、1μLのDMSOをコントロールウェルに添加した。プレートを細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO
2、100%相対的湿度)内で24時間インキュベートした。細胞は、その後、Cells−To−Ct溶解バッファーに溶解し、溶解物を−80℃で保存した。
SMN2FLおよびΔ7mRNAは、表6に示す以下のプライマーを用いて同定した。これらのプライマーは、ヒトSMN1およびSMN2mRNAに共通のヌクレオチド配列である、エクソン6中のヌクレオチド配列(SMNフォワードC、配列番号11)(ヌクレオチド43〜ヌクレオチド63)およびエクソン8中のヌクレオチド配列(SMNリバースC、配列番号12)(ヌクレオチド51〜ヌクレオチド73)とハイブリダイズする。実施例4で用いたSMA患者細胞はSMN2遺伝子しか含んでいないため、RT−PCRによって、SMN2全長およびΔ7mRNAのみの可視化および定量を行うことができる。
1PTC Therapeutics, Inc.によって設計されたプライマー。
cDNAを合成するために、5μLの細胞溶解物、4μLのiScript反応ミックス、1μLの逆転写酵素、および10μLの水を混合し、25℃で5分間、その後、42℃で30分間、さらにその後に、85℃で5分間インキュベートした。cDNA溶液は−20℃で保存した。
エンドポイントPCRを行うために、5μLのcDNA、0.2μLのフォワードプライマー(100μM)、0.2μLのリバースプライマー(100μM)、および22.5μLのポリメラーゼスーパーミックスを96ウェルセミスカートPCRプレート中で混合した。PCRは、示された時間、以下の温度で実施し:ステップ1:94℃(2分間);ステップ2:94℃(30秒間);ステップ3:55℃(30秒間);ステップ4:68℃(1分間);そして、ステップ2とステップ4とを合計33サイクル繰り返して、その後、4℃に保った。
各PCR試料10μLを2%アガロースE−ゲルを用いて電気泳動的に分離して、dsDNA染色試薬(例えば、臭化エチジウム)を用いて14分間染色し、ゲル画像装置を用いて可視化した。
(結果)図5に示すように、化合物35を用いて処理された細胞(図5a)および化合物626を用いて処理された細胞(図5b)は、より多くのSMN2FLmRNAおよびより少ないSMNΔ7mRNAを累進的に含んでおり、SMN2の選択的スプライシングの修正を示唆している。
〔実施例5〕
動物組織における、SMN2mRNA RT−qPCRスプライシングアッセイ
試験化合物で処理された、マウスからの組織において、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルを定量するために、逆転写−定量PCR(RT−qPCR)に基づくアッセイを用いた。
(プロトコル)C/CアレルSMAマウスは、0.5%HPMCおよび0.1%Tween−80に再懸濁した試験化合物で10日間、1日に2回の経口胃管栄養法によって処理した。組織サンプルを収集して、RNA精製のために急速凍結した。
QIAzol Lysis Reagent中で組織サンプル(20−40mg)を、1つのステンレス鋼ビーズを用いて、TissueLyser II内において20Hzで2分間破砕した。クロロホルムを添加した後に、ホモジネートを遠心分離によって水相および有機相に分離した。上側の水相に分離されたRNAを抽出し、適当な結合条件を得るためにエタノールを添加した。試料はその後、全RNAが膜に結合する、RNeasy Mini KitのRNeasyスピンカラムに供した。RNAは、リボヌクレアーゼを含まない水に溶出して、−20℃で保存し、7900HTサーマルサイクラ―にてTaqMan RT−qPCRを用いて分析した。全RNAを10倍に希釈して、2.5μLの希釈した試料をTaqMan RT−qPCRミックスに加えた。
SMN2スプライシング産物は、表7に示す以下のプライマーおよびプローブを用いて同定した。プライマーSMN FLフォワードB(配列番号7)はエクソン7および8のヌクレオチド配列とハイブリダイズし、プライマーSMNΔ7フォワードB(配列番号8)はエクソン6および8のヌクレオチド配列とハイブリダイズし、プライマーSMNリバースB(配列番号9)はエクソン8のヌクレオチド配列とハイブリダイズし、プローブSMNプローブB(配列番号10)はエクソン8のヌクレオチド配列とハイブリダイズする。これらのプライマーおよびプローブは、ヒトSMN1およびSMN2mRNAに共通のヌクレオチド配列にハイブリダイズする。実施例5で用いたSMA患者細胞はSMN2遺伝子しか含んでいないため、RT−qPCRによって、SMN2全長およびΔ7mRNAのみを定量することができる。
1PTC Therapeutics, Inc.によって設計されたプライマーおよびプローブ。
SMNフォワードプライマーおよびリバースプライマーは、最終濃度0.4μMで使用した。SMNプローブは、最終濃度0.15μMで使用した。SMN−GAPDHミックス(10μL全量)は、5μLの2xRT−PCRバッファー、0.4μLの25xRT−PCR酵素ミックス、0.5μLの20xGAPDHプライマー−プローブミックス、1.505μLの水、2.5μLのRNA溶液、0.04μLのフォワードプライマー(100μM)、0.04μLのリバースプライマー(100μM)、および0.015μLのSMNプローブ(100μM)を混合して調製した。
各PCRサイクルは、示された時間、以下の温度で実施し:ステップ1:48℃(15分間);ステップ2:95℃(10分間);ステップ3:95℃(15秒間);ステップ4:60℃(1分間);そして、ステップ3とステップ4とを合計40サイクル繰り返した。
各反応液は、SMN2FLおよびmGAPDH、またはSMN2Δ7およびmGAPDHのプライマー/プローブセット(マルチプレックス設計)を含み、2つの転写産物のレベルを同時に定量することを可能としている。
媒体コントロールで処理された動物の組織と比較した、SMN2FLの増加およびSMNΔ7mRNAの減少は、改良されたΔΔCt法を用いたリアルタイムPCTデータ(Livak and Schmittgen, Methods, 2001, 25:402-8)から決定した。増幅効率Eは、SMN2FL、SMN2Δ7、およびGAPDHの増幅曲線の傾きから個別に算出した。そして、SMN2FL、SMN2Δ7、およびGAPDHの量は、(1+E)−Ctとして算出した。ここで、Ctは各アンプリコンについての閾値である。SMN2FLおよびSMN2Δ7の量は、GAPDHの量に対して正規化した。媒体コントロールと比較したSMN2FLおよびSMN2Δ7のレベルを決定するために、試験化合物を用いて処理された試料からの正規化されたSMN2FLおよびSMN2Δ7の量は、媒体を用いて処理された細胞からの正規化されたSMN2FLおよびSMN2Δ7の量でそれぞれ除算した。
(結果)図6に示すように、化合物35を用いて処理された動物の組織(図6a)および化合物626を用いて処理された動物の組織(図6b)は、媒体を用いて処理された動物の組織よりも、より多くのSMN2FLmRNAおよびより少ないSMNΔ7mRNAを累進的に含んでおり、SMN2の選択的スプライシングの修正を示唆している。
〔実施例6〕
動物組織における、SMN2mRNAエンドポイント半定量RT−PCRスプライシングアッセイ
試験化合物で処理されたマウスの組織における、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルを定量するために、エンドポイントRT−PCRスプライシングアッセイを用いた。
(プロトコル)C/C−対立形質SMAマウスは、0.5%HPMCおよび0.1%Tween−80中の試験化合物で10日間、1日に2回の経口胃管栄養法によって処理した。組織サンプルを収集して、RNA精製のために急速凍結した。
QIAzol Lysis Reagent中で組織サンプル(20−40mg)を、1つのステンレス鋼ビーズを用いて、TissueLyser II内において20Hzで2分間破砕した。クロロホルムを添加した後に、ホモジネートを遠心分離によって水相および有機相に分離した。上側の水相に分離されたRNAを抽出し、適当な結合条件を得るためにエタノールを添加した。試料はその後、全RNAが膜に結合する、RNeasy Mini KitのRNeasyスピンカラムに供した。RNAは、リボヌクレアーゼを含まない水に溶出して、−20℃で保存した。
SMN2スプライシング産物は、表8に示す以下のプライマーおよびプローブを用いて同定した。これらのプライマーは、ヒトSMN1およびSMN2mRNAに共通のヌクレオチド配列である、エクソン6中のヌクレオチド配列(SMNフォワードD、配列番号13)(ヌクレオチド22〜ヌクレオチド46)およびエクソン8中のヌクレオチド配列(SMNリバースC、配列番号12)とハイブリダイズする。
1PTC Therapeutics, Inc.によって設計されたプライマー。
cDNAを合成するために、1μLのRNA溶液(25−50ng)、4μLの5x iScript反応ミックス、1μLの逆転写酵素、および10μLの水を混合し、25℃で5分間、その後、42℃で30分間、さらにその後に、85℃で5分間インキュベートした。cDNA溶液は−20℃で保存した。
エンドポイントPCRを行うために、5μLのcDNA、0.2μLのフォワードプライマー(100μM)、0.2μLのリバースプライマー(100μM)、および22.5μLのポリメラーゼスーパーミックスを96ウェルセミスカートPCRプレート中で混合した。PCRは、示された時間、以下の温度で実施し:ステップ1:94℃(2分間);ステップ2:94℃(30秒間);ステップ3:55℃(30秒間);ステップ4:68℃(1分間);そして、ステップ2〜ステップ4を合計33サイクル繰り返して、その後、4℃に保った。
各PCR試料10μLを2%アガロースE−ゲルを用いて電気泳動的に分離して、dsDNA染色試薬(例えば、臭化エチジウム)を用いて14分間染色し、ゲル画像装置を用いて可視化した。
(結果)図7に示すように、化合物35を用いて処理されたマウスの組織(図7a)および化合物626を用いて処理されたマウスの組織(図5b)は、より多くのSMN2FLmRNAおよびより少ないSMNΔ7mRNAを累進的に含んでおり、SMN2の選択的スプライシングの修正を示唆している。
〔実施例7〕
培養細胞におけるSmnタンパク質アッセイ
試験化合物で処理された、SMA患者繊維芽細胞おける、Smnタンパク質のレベルを定量するために、SMN HTRF(時間分解蛍光測定法)アッセイを行った。このアッセイの結果は、図9に示す。
(プロトコル)細胞を解凍し、DMEM−10%FBS中で72時間培養した。細胞をトリプシン消化し、計数し、DMEM−10%FBS中に25000細胞/mLの濃度となるように再懸濁した。細胞懸濁液を、96ウェルマイクロタイタープレートの1ウェルあたり5000細胞となるように接種し、3〜5時間培養した。コントロールシグナルを得るために、96ウェルプレートのうち3つのウェルには細胞を接種しなかった。これにより、これらのウェルをブランクコントロールウェルとして利用した。7点濃度曲線を生成するために、試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続的に希釈した。1μLの試験化合物の溶液を、細胞を含む各試験ウェルに移し、細胞を細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO
2、100%相対的湿度)内で48時間培養した。各試験化合物濃度につき、3反復の試料を準備した。48時間後、上清をウェルから除去して、25μLのRIPAリーシスバッファー(プロテアーゼ阻害剤を含む)をウェルに加え、室温で1時間振とうしながらインキュベートした。25μLの希釈液を加え、その後、35μLの得られた可溶化液を、各ウェルに5μLの抗体溶液(SMN再構成バッファーで抗SMN d2および抗SMNクリプテートを1:100希釈)384ウェルプレートに移した。溶液をウェル内の底に移動させるために、このプレートを1分間遠心し、その後、室温で一晩インキュベートした。プレートの各ウェルの665nmおよび620nmにおける蛍光は、EnVisionマルチラベルプレートリーダー(Perkin−Elmer)により測定した。
620nmにおけるシグナルによって665nmにおけるシグナルを除算することにより、正規化された蛍光シグナルを、各サンプル、ブランクおよび媒体コントロールウェルについて算出した。シグナルの正規化によって、可溶化液のマトリックス効果によって生じ得る蛍光消光を考慮した。各サンプルウェルに対するΔF値(Smnタンパク質量の測定)は、各サンプルウェルの正規化された蛍光からブランクコントロールウェルの正規化された平均蛍光を引き算することによって算出し、この差分を正規化された平均蛍光で除算することにより算出した。各サンプルウェルについて得られたΔF値は、試験化合物を処理されたサンプルからのSmnタンパク質量を表している。各サンプルウェルのΔF値は、媒体コントロールウェルのΔF値で除算して、媒体コントロールに対するSmnタンパク質量の増幅倍率を算出した。
(結果)図8に示すように、化合物35を用いて処理されたSMA1型患者の繊維芽細胞(図8a)および化合物626を用いて処理されたSMA1型患者の繊維芽細胞(図8b)では、SMN HTRFアッセイによって測定されたように、Smnタンパク質発現において用量依存的増加が見られた。
本明細書で開示された化学式(I)の化合物またはその一形態について、生物学的実施例7の手順に従って各試験化合物に対して生成された7点濃度データから得た、Smnタンパク質の発現のEC1.5xを表9に示す。用語「Smnタンパク質の発現のEC1.5x」は、DMSO媒体コントロールから生産される量と比較して、SMA患者の繊維芽細胞において1.5倍のSmnタンパク質を生産させる効果を有する試験化合物の濃度として定義される。Smnタンパク質の発現のEC1.5xが3μMより高く10μM以下である場合は1つ星(*)によって表し、EC1.5xが1μMより高く3μM以下である場合は2つ星(**)によって表し、EC1.5xが0.3μMより高く1μM以下である場合は3つ星(***)によって表し、EC1.5xが0.3μM以下である場合は4つ星(****)によって表している。
本明細書で開示された化学式(I)の化合物またはその一形態について、生物学的実施例7の手順に従って各試験化合物に対して生成された7点濃度データから得た、Smnタンパク質の増加倍率を表10に示す。最大増幅倍率が1.2以下である場合は1つ星(*)によって表し、最大増幅倍率が1.2より高く1.35以下である場合は2つ星(**)によって表し、最大増幅倍率が1.35より高く1.5以下である場合は3つ星(***)によって表し、最大増幅倍率が1.5より高く1.65以下である場合は4つ星(****)によって表し、最大増幅倍率が1.65より高い場合は5つ星(*****)によって表している。
〔実施例8〕
Gemカウント(Smn依存性核スペックルカウント)アッセイ
Smnタンパク質のレベルは、蛍光標識された抗Smn抗体で細胞を染色した際に生成される核内フォーカス(gemとしても知られる)の量と直接相関している(Liu and Dreyfuss, EMBO J., 1996, 15:3555)。Gemは多タンパク質複合体であり、それはSmnタンパク質によって核形成され、gemカウントアッセイは、細胞内のSmnのレベルを評価するために利用される。本明細書に記載のように、gemカウントアッセイは、試験化合物で処理された、SMA患者繊維芽細胞における、Smnタンパク質のレベルを定量するために用いられる。
(プロトコル)細胞を解凍し、DMEM−10%FBS中で72時間培養した。その後、細胞をトリプシン消化し、計数し、DMEM−10%FBS中に100000細胞/mLの濃度となるように再懸濁した。2mLの細胞懸濁液を、滅菌カバースリップ付きの6ウェル培養プレートに接種し、3〜5時間培養した。7点濃度曲線を生成するために、試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続的に希釈した。10μLの試験化合物の溶液を、細胞を含む各試験ウェルに移し、細胞を細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO
2、100%相対的湿度)内で48時間培養した。各試験化合物濃度につき、2重の試料を準備した。最終濃度0.5%のDMSOを含む細胞を対照として用いた。
細胞培養培地をカバースリップ付きのウェルから吸引し、冷PBSで3回軽く洗浄した。パラホルムアルデヒド中に細胞がある間、室温で20分間インキュベートして、細胞を固定化した。細胞を冷PBSで2回洗浄し、その後、細胞を透過させるために、0.05%TritonX−100を含むPBS中にて細胞を室温で5分間インキュベートした。固定化された細胞を冷PBSで3回洗浄した後、それらの細胞を10%FBSで1時間ブロッキングした。ブロッキングバッファー中に1:1000となるように希釈した60μLの一次抗体を添加して、その混合物を室温で1時間インキュベートした。細胞をPBSで3回洗浄し、ブロッキングバッファー中に1:5000となるように希釈した60μLの二次抗体を添加し、その混合物を室温で1時間インキュベートした。カバースリップを封入材の助けを借りてスライドの上に固定して、一晩乾燥させた。カバースリップのスライドにマニキュアを塗り、そのスライドを遮光して保存した。免疫蛍光の検出および計数には、63xPlan−Apochromat(NA=1.4対物)を備えるZeiss Axovert 135を用いた。gemの数を150以上の核について計数し、%活性をDMSOおよび10nMのボルテゾミブを対照として用いて算出した。各試験化合物に対して、固有の蛍光を有する試験化合物を同定するために、すべての波長で調べた。
(結果)図9に示すように、化合物35を用いて処理されたSMA1型患者の細胞(図9a)および化合物626を用いて処理されたSMA1型患者の細胞(図9b)は、DMSOで処理された細胞に比べて、より多くのgemを累進的に含んでいる。
〔実施例9〕
ヒト運動ニューロンにおけるSmnタンパク質アッセイ
試験化合物で処理されたヒト運動ニューロンにおける、Smnタンパク質のレベルを定量するために、Smn免疫蛍光共焦点顕微鏡分析を行った。
(プロトコル)SMA iPS細胞由来のヒト運動ニューロン(Ebert et al., Nature, 2009, 457:2770;およびRubin et al., BMC Biology, 2011, 9:42)を、さまざまな濃度の試験化合物を用いて72時間処理した。細胞核内のSmnタンパク質のレベルは、Makhortova et al., Nature Chemical Biology, 2011, 7:544に記載されているように、Smn免疫染色および共焦点蛍光顕微鏡分析を用いて定量した。化合物を用いて処理された試料におけるSmnタンパク質のレベルは、媒体を用いて処理された試料におけるSmnタンパク質のレベルに対して正規化され、その化合物濃度の関数としてプロットされた。
(結果)図10に示すように、化合物35を用いて72時間処理されたヒト運動ニューロン(図10a)および化合物626を用いて72時間処理されたヒト運動ニューロン(図10b)は、核内により多くのSmnタンパク質を、累進的に含んでいる。
〔実施例10〕
動物細胞におけるSmnタンパク質アッセイ
ヒトSMN2遺伝子から生産されるSmnタンパク質のレベルの増加を決定するために、このSmnタンパク質アッセイでは、DMSO媒体を用いて処理されたマウスの組織と、試験化合物を用いて処理されたマウスの組織とを比較した。
(プロトコル)セーフロックチューブ内の組織を計量し、その重量と体積との比に基づいたプロテアーゼ阻害剤カクテルを含むRIPAバッファーを各組織のタイプに対して添加した:脳(50mg/mL)、筋肉(50mg/mL)、および脊髄(25mg/mL)。
組織は、ビーズ破砕法によってTissurLyzerを用いて破砕した。5mmステンレス鋼ビーズを試料に加え、TissurLyzer内において30Hzで5分間、激しく振とうした。サンプルを微量遠心器により14000xgで20分間遠心して、ホモジネートをPCRチューブに移した。FTRFのために、ホモジネートを、RIPAバッファーを用いて約1mg/mLに希釈し、BCAタンパク質アッセイによる総タンパク質定量のために、ホモジネートを、RIPAバッファーを用いて約0.5mg/mLに希釈した。SMN HTRFアッセイのために、35μLの組織ホモジネートを、各ウェルに5μLの抗体溶液(SMN再構成バッファーで抗SMN d2および抗SMNクリプテートを1:100希釈)384ウェルプレートに移した。コントロールシグナルを得るために、プレートのうち3つのウェルにはRIPA溶解バッファーのみを入れ、これらをブランクコントロールウェルとして利用した。溶液をウェル内の底に移動させるために、このプレートを1分間遠心し、その後、室温で一晩インキュベートした。プレートの各ウェルの665nmおよび620nmにおける蛍光は、EnVisionマルチラベルプレートリーダー(Perkin−Elmer)により測定した。組織ホモジネート中の総タンパク質は、BCAアッセイを用い、製造業者のプロトコルに従って測定した。
620nmにおけるシグナルによって665nmにおけるシグナルを除算することにより、正規化された蛍光シグナルを、各サンプル、ブランクおよび媒体コントロールウェルについて算出した。シグナルの正規化によって、組織ホモジネートのマトリックス効果によって生じ得る蛍光消光を考慮した。各組織サンプルウェルに対するΔF値(Smnタンパク質量の測定)は、各サンプルウェルの正規化された蛍光からブランクコントロールウェルのされた平均蛍光を引き算することによって算出し、この差分を正規化された平均蛍光で除算することにより算出した。各組織サンプルウェルについて得られたΔF値を、その組織サンプルについての総タンパク質量(BCAアッセイによって決定された)によって除算した。媒体コントロールに対する、各組織サンプルについてのSmnタンパク質量の変化は、試験化合物存在下でのΔF値および媒体コントロールシグナルの平均ΔF値を、媒体コントロールシグナルの平均ΔF値によって除算し、パーセントの差から算出した。
〔実施例11〕
成体C/CアレルSMAマウスにおけるSmnタンパク質のアッセイに用いる組織を、実施例10に記載されたように準備した。このアッセイは、試験化合物で10日間処理されたC/CアレルSMAマウスにおいて、SMN2遺伝子から生産されるSmnタンパク質のレベルの増加が見られるか否かを調べる。
(プロトコル)C/CアレルSMAマウスは、10mg/kgの試験化合物を10日間、1日に2回、経口投与(0.1%Tween−80添加0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)中)した。コントロールとして、年齢が一致するヘテロ接合マウスに媒体を投与した。実施例10に従って、タンパク質レベルの分析のための組織を収集した。
(結果)図11に示すように、Smnレベルで正規化された総タンパク質は、媒体群に比べて、化合物35および化合物626で処理されたC/CアレルSMAマウスの標的組織(脳:図11a;脊髄:図11b;および筋肉:図11c)において、増加していた。各図中の破線は、ノックアウトコントロール群に対するヘテロ接合マウスの、正規化されたSmnレベルの増加を表している。C/CアレルSMAマウスにおける試験化合物処理は、ヘテロ接合マウスの対応する組織で観察されるものよりも、標的組織のSmnタンパク質レベルを増加させた。
〔実施例12〕
新生仔Δ7SMAマウスの組織におけるSmnタンパク質
試験化合物で処理されることでSMN2遺伝子から生産されるSmnタンパク質のレベルが向上するか否かを調べるために、新生仔SMAマウスの組織におけるSmnタンパク質のアッセイを行った。
(プロトコル)SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスは、生後(PND)3日〜9日、1日に1回(QD)、試験化合物または媒体(100%DMSO)を、腹腔内投与(IP)した。実施例10に従って、タンパク質レベルの分析のための組織を収集した。
(結果)図12に示すように、Smnレベルで正規化された総タンパク質は、化合物35および化合物626でそれぞれ処理された新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの標的組織(脳:図12aおよび図12b;脊髄:図12cおよび図12d;および筋肉:図12eおよび図12f)において、用量依存的に増加していた。各図中の破線および灰色領域は、ヘテロ接合マウスにおける、Smnレベルで正規化された総タンパク質の平均および標準偏差を表している。
〔実施例13〕
新生仔Δ7SMAマウスの体重
試験化合物で処理されることで体重の増加が改善されるか否かを調べるために、新生仔SMAマウスの体重変化を調べた。
(プロトコル)SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスは、1日に1回(QD)、試験化合物または媒体(100%DMSO)を、生後(PND)3日から腹腔内投与(IP)した。この腹腔内投与(IP)は、その投薬計画が、1日に2回(BID)の、IP用の用量より3.16倍高い用量を含む、0.1%Tween−80添加0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)の経口投与に切り替えられるまで続けた。試験化合物または媒体によって処理されたSMAΔ7マウス、および年齢が一致するヘテロ接合マウスの体重を毎日記録した。
(結果)図13に示すように、化合物35で処理された(PND3〜24日までIP QDにより投与され、その後、25日以降実験の終了まで、BID経口投与された)新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの体重(図13a)、および、化合物626で処理された(PND3〜30日までIP QDにより投与され、その後、31日以降実験の終了まで、BID経口投与された)新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの体重(図12b)は、媒体を用いて処理されたマウスに比べて増加していた。
〔実施例14〕
新生仔Δ7SMAマウスにおける立ち直り反射
試験化合物で処理されることで立ち直り反射が向上するか否かを調べるために、新生仔SMAマウスの立ち直り反射における機能的変化を調べた。
SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスは、1日に1回(QD)、試験化合物または媒体(100%DMSO)を、生後(PND)3日から腹腔内投与(IP)した。この腹腔内投与(IP)は、その投薬計画が、1日に2回(BID)の、IP用の用量より3.16倍高い用量を含む、0.1%Tween−80添加0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)の経口投与に切り替えられるまで続けた。立ち直り成功反射時間は、仰向けに寝かされた状態の後に、マウスがひっくり返って足で立つまでに要する時間として測定した。立ち直り反射は各マウスにつき、各測定の間隔を5分おいて、5回測定(各試行について最大時間を30秒に設定)した。試験化合物または媒体を用いて処理されたSMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスおよび年齢が一致するヘテロ接合マウスの立ち直り反射時間は、PND10、14、および18に測定し、図に記入した。
(結果)図14に示すように、化合物35で処理された(PND3〜24日までIP QDにより投与され、その後、25日以降実験の終了まで、BID経口投与された)新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの立ち直り反射は、媒体を用いて処理されたマウスに比べて向上していた。新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの立ち直り反射時間は、生後18日には、同年齢のヘテロ接合マウスのそれと同等であった。
〔実施例15〕
新生仔Δ7SMAマウスの生存
試験化合物で処理されることで生存を向上させるか否かを調べるために、マウスの生存数の変化をずっと調べた。
(プロトコル)SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスは、1日に1回(QD)、試験化合物または媒体(100%DMSO)を、生後(PND)3日から腹腔内投与(IP)した。この腹腔内投与(IP)は、その投薬計画が、1日に2回(BID)の、IP用の用量より3.16倍高い用量を含む、0.1%Tween−80添加0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)の経口投与に切り替えられるまで続けた。各群の生き残ったマウスの数を毎日記録し、総マウス数に対するパーセントとして図に記入した。実施例10に記載されたように、Smnタンパク質レベルの測定のためにSMAΔ7および年齢が一致したヘテロ接合マウスの組織を収集し、処理した。組織のSmnタンパク質レベルで正規化された総タンパク質は、年齢が一致するヘテロ接合マウス組織におけるそれに対するパーセント(ヘテロ接合レベルを100%とする)として図に記入した。ヘテロ接合マウス組織におけるSmnタンパク質のレベルに対して、試験化合物で処理されたマウス組織のSmnタンパク質のレベルは、グラフ中の各バーの上部のパーセント値として表している。
(結果)図15に示すように、化合物35を投与された(PND3〜24日までIP QDにより投与され、その後、25日以降実験の終了まで、BID経口投与された)新生仔のSMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの生存(図15a)、および化合物626で処理された(PND3〜30日までIP QDにより投与され、その後、31日以降実験の終了まで、BID経口投与された)新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの生存(図15b)は、媒体を用いて処理されたマウスに比べて向上していた。
(結果)図16に示すように、生後3日から死体解剖まで、化合物35および化合物626を投与した後の、SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウス標的組織(脳、図16a、および筋肉、図16b)Smnタンパク質のレベルを測定し、媒体投与および年齢が一致するヘテロ接合マウスに対する比をグラフに示した。図16aおよび図16bに示すように、媒体を投与されたSMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスは、投与後22日まで生存した。
本明細書において引用された文献が、特別にかつ個別に参照することによって組み込まれるものとして示されているか否かにかかわらず、本明細書で言及されているすべての文献は、あたかも各個別の参照が完全に行われた場合と同程度に、任意のかつすべての目的のために、参照することによって本出願に組み込まれる。
ある態様については上記で詳細に記載されたが、通常の技術を有する当業者であれば、ここに開示されたことから離れることなく、その態様の多くの改良が可能であることを明確に理解するであろう。そのような全ての改良は、本明細書に記載されたものとして特許請求の範囲内に含まれることが意図される。
図1は、生物学的実施例1にて参照され、SMN2ミニ遺伝子コンストラクトの模式図であり、2つの選択的にスプライシングされたmRNA転写産物を特徴としている。核の残基48の後にSMN2のエクソン7へと付加されたヌクレオチドは、文字「A」によって示されており、アデニン、シトシンまたはチミンであり得る。エクソン8において生成された1つ以上の終止コドンは「終止」によって示されている。
図2は、生物学的実施例1にて参照され、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトに由来するミニ遺伝子のDNA配列を提供する(図2a)。図2bに示されているように、以下のサブ配列が見出される:1−70:5’UTR(deg);71−79:エクソン6:開始コドンおよびBamHIサイト(atgggatcc);80−190:エクソン6;191−5959:イントロン6;5960−6014:エクソン7およびA挿入(6008位)6015−6458:イントロン7;6459−6481:エクソン8の一部;6482−8146:BamHIサイト(5’側の配列)、コドン2によって開始されるルシフェラーゼをコードする配列(開始コドンを有していない)、NotIサイト(3’側の配列)、TAA終止コドン;および、8147−8266:3’UTR(deg)。
図2は、生物学的実施例1にて参照され、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトに由来するミニ遺伝子のDNA配列を提供する(図2a)。図2bに示されているように、以下のサブ配列が見出される:1−70:5’UTR(deg);71−79:エクソン6:開始コドンおよびBamHIサイト(atgggatcc);80−190:エクソン6;191−5959:イントロン6;5960−6014:エクソン7およびA挿入(6008位)6015−6458:イントロン7;6459−6481:エクソン8の一部;6482−8146:BamHIサイト(5’側の配列)、コドン2によって開始されるルシフェラーゼをコードする配列(開始コドンを有していない)、NotIサイト(3’側の配列)、TAA終止コドン;および、8147−8266:3’UTR(deg)。
図3は、生物学的実施例2にて参照され、化合物35(図3a)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞および化合物626(図3b)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞における、SMN2ミニ遺伝子の選択的スプライシングの修正を示している。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、逆転写定量PCR(RT−qPCR)を用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図3は、生物学的実施例2にて参照され、化合物35(図3a)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞および化合物626(図3b)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞における、SMN2ミニ遺伝子の選択的スプライシングの修正を示している。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、逆転写定量PCR(RT−qPCR)を用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図4は、生物学的実施例3にて参照され、化合物35(図4a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物626(図4b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−qPCRを用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図4は、生物学的実施例3にて参照され、化合物35(図4a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物626(図4b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−qPCRを用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図5は、生物学的実施例4にて参照され、化合物35(図5a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物626(図5b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAは、逆転写−エンドポイントPCR(RT−PCR)を用いて増幅され、PCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。
図5は、生物学的実施例4にて参照され、化合物35(図5a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物626(図5b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAは、逆転写−エンドポイントPCR(RT−PCR)を用いて増幅され、PCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。
図6は、生物学的実施例5にて参照され、10mg/kgの化合物35(図6a)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物626(図6b)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルの脳および筋肉組織中の(SMN2遺伝子およびハイブリッドマウスSmn1−SMN2遺伝子の両方における)SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−PCRを用いて定量され、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量を合わせて1とし、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量の割合を計算した。
図6は、生物学的実施例5にて参照され、10mg/kgの化合物35(図6a)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物626(図6b)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルの脳および筋肉組織中の(SMN2遺伝子およびハイブリッドマウスSmn1−SMN2遺伝子の両方における)SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−PCRを用いて定量され、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量を合わせて1とし、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量の割合を計算した。
図7は、生物学的実施例6にて参照され、10mg/kgの化合物35(図7a)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物626(図7b)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルの脳および筋肉組織中の(SMN2遺伝子およびハイブリッドマウスSmn1−SMN2遺伝子の両方における)SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAは、RT−PCRを用いて増幅された。PCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。GAPDHローディングコントロールが化合物626に対して示されている。
図7は、生物学的実施例6にて参照され、10mg/kgの化合物35(図7a)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物626(図7b)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルの脳および筋肉組織中の(SMN2遺伝子およびハイブリッドマウスSmn1−SMN2遺伝子の両方における)SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAは、RT−PCRを用いて増幅された。PCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。GAPDHローディングコントロールが化合物626に対して示されている。
図8は、生物学的実施例7にて参照され、化合物35(図8a)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞および化合物626(図8b)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞における、Smnタンパク質の発現の、投与量に依存した増加を示している。
図8は、生物学的実施例7にて参照され、化合物35(図8a)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞および化合物626(図8b)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞における、Smnタンパク質の発現の、投与量に依存した増加を示している。
図9は、生物学的実施例8にて参照され、化合物35(図9a)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞および化合物626(図9b)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞における、核スペックル数(gems)の増加を示している。スペックルは、蛍光顕微鏡を用いて計数した。化合物を用いて処理したサンプル中のスペックルの数は、媒体を用いて処理したサンプル中のスペックルの数に対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図9は、生物学的実施例8にて参照され、化合物35(図9a)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞および化合物626(図9b)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞における、核スペックル数(gems)の増加を示している。スペックルは、蛍光顕微鏡を用いて計数した。化合物を用いて処理したサンプル中のスペックルの数は、媒体を用いて処理したサンプル中のスペックルの数に対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図10は、生物学的実施例9にて参照され、化合物35(図10a)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物626(図10b)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞から生成されたiPS細胞から生成された運動ニューロンにおける、Smnタンパク質の発現の増加(黒い丸)を示している。Smnタンパク質のレベルは、Smn免疫染色法および共焦点蛍光顕微鏡を用いて定量した。化合物を用いて処理したサンプル中のSmnタンパク質のレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図10は、生物学的実施例9にて参照され、化合物35(図10a)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物626(図10b)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞から生成されたiPS細胞から生成された運動ニューロンにおける、Smnタンパク質の発現の増加(黒い丸)を示している。Smnタンパク質のレベルは、Smn免疫染色法および共焦点蛍光顕微鏡を用いて定量した。化合物を用いて処理したサンプル中のSmnタンパク質のレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図11は、生物学的実施例11にて参照され、10mg/kgの化合物35を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物626を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルの組織中(脳:図11a;脊髄:図11b;および筋肉:図11c)のSmnタンパク質の発現の増加を示している。
図11は、生物学的実施例11にて参照され、10mg/kgの化合物35を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物626を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルの組織中(脳:図11a;脊髄:図11b;および筋肉:図11c)のSmnタンパク質の発現の増加を示している。
図11は、生物学的実施例11にて参照され、10mg/kgの化合物35を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物626を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理したC/CアレルSMAマウスモデルの組織中(脳:図11a;脊髄:図11b;および筋肉:図11c)のSmnタンパク質の発現の増加を示している。
図12は、生物学的実施例12にて参照され、指定の投与量の化合物35を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび指定の投与量の化合物626を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの組織中(脳:図12aおよび図12b;脊髄:図12cおよび図12d;ならびに筋肉:図12eおよび図12f)のSmnタンパク質の発現における、投与量に依存した増加を示している。
図12は、生物学的実施例12にて参照され、指定の投与量の化合物35を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび指定の投与量の化合物626を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの組織中(脳:図12aおよび図12b;脊髄:図12cおよび図12d;ならびに筋肉:図12eおよび図12f)のSmnタンパク質の発現における、投与量に依存した増加を示している。
図12は、生物学的実施例12にて参照され、指定の投与量の化合物35を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび指定の投与量の化合物626を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの組織中(脳:図12aおよび図12b;脊髄:図12cおよび図12d;ならびに筋肉:図12eおよび図12f)のSmnタンパク質の発現における、投与量に依存した増加を示している。
図12は、生物学的実施例12にて参照され、指定の投与量の化合物35を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび指定の投与量の化合物626を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの組織中(脳:図12aおよび図12b;脊髄:図12cおよび図12d;ならびに筋肉:図12eおよび図12f)のSmnタンパク質の発現における、投与量に依存した増加を示している。
図12は、生物学的実施例12にて参照され、指定の投与量の化合物35を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび指定の投与量の化合物626を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの組織中(脳:図12aおよび図12b;脊髄:図12cおよび図12d;ならびに筋肉:図12eおよび図12f)のSmnタンパク質の発現における、投与量に依存した増加を示している。
図12は、生物学的実施例12にて参照され、指定の投与量の化合物35を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび指定の投与量の化合物626を用いて1日あたり1回、7日間にわたって処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの組織中(脳:図12aおよび図12b;脊髄:図12cおよび図12d;ならびに筋肉:図12eおよび図12f)のSmnタンパク質の発現における、投与量に依存した増加を示している。
図13は、生物学的実施例13にて参照され、化合物35(図13a)を用いて出生後66日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物626(図13b)を用いて出生後76日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの体重の差異を示している。
図13は、生物学的実施例13にて参照され、化合物35(図13a)を用いて出生後66日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物626(図13b)を用いて出生後76日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの体重の差異を示している。
図14は、生物学的実施例14にて参照され、化合物35を用いて処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの立ち直り反射の改善を示している。
図15は、生物学的実施例15にて参照され、化合物35(図15a)を用いて処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物626(図15b)を用いて処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの生存率の改善を示している。
図15は、生物学的実施例15にて参照され、化合物35(図15a)を用いて処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物626(図15b)を用いて処理した新生仔Δ7SMAマウスモデルの生存率の改善を示している。
図16は、生物学的実施例15にて参照され、化合物35を用いて出生後47〜55日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデル(P47−55)、および、化合物626を用いて出生後68日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデル(P68)の組織中(脳:図16a;および筋肉:図16b)のSmnタンパク質の発現における、媒体を用いて処理した、年齢が一致したヘテロ接合のマウスと比較した増加を示している。
図16は、生物学的実施例15にて参照され、化合物35を用いて出生後47〜55日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデル(P47−55)、および、化合物626を用いて出生後68日まで処理した新生仔Δ7SMAマウスモデル(P68)の組織中(脳:図16a;および筋肉:図16b)のSmnタンパク質の発現における、媒体を用いて処理した、年齢が一致したヘテロ接合のマウスと比較した増加を示している。