JP6193579B2 - トンネルの二次覆工方法 - Google Patents

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本発明は、トンネルの二次覆工方法に関する。
一般的なトンネルの構築においては、シールド掘進機でトンネルを掘削しつつ、掘削したトンネル内面に沿って複数のセグメントを環状に設置する。さらに、複数のセグメントの内側に、防水・防食、あるいは、トンネル内面の平滑化等の目的で、複数のセグメントを覆う層を形成する。この工程は、上記のセグメント設置(一次覆工)に対して、一般に、二次覆工と呼ばれる。
従来、トンネルの二次覆工としては、複数のセグメントを覆うようにコンクリート層を形成する方法が広く採用されている。例えば、特許文献1では、セグメントの内周面に沿って移動式型枠を設置し、型枠とセグメントとの間にコンクリートを打設している。しかし、この特許文献1に記載のような、コンクリート打設による二次覆工では、コンクリート層の養生に長い期間が必要であるため、二次覆工の全体工期が長くなるという問題があった。
このようなコンクリートを打設する従来工法と比べて、工期短縮が可能な二次覆工方法が提案されている。特許文献2には、一次覆工後のトンネルの内部に、プラスチック製筒状体からなる覆工体を構築し、その背面、つまり、覆工体と一次覆工のセグメントとの隙間にモルタル等の充填材を充填している。
特開2004−300893号公報 特開2001−323794号公報
特許文献2の二次覆工方法では、一次覆工のセグメントとプラスチック製の覆工体との間にモルタル等の充填材を充填する際に、充填材の注入圧と充填材の重量が覆工体に対して外圧として作用するため、覆工体の内側に、この覆工体の形状を保つために支保工を設置する必要がある。
ところで、掘削したトンネルの先端部において、セグメントを設置する一次覆工を行いつつ、それよりも後端部において二次覆工を同時に行うことができれば、工期の大幅な短縮が期待できる。しかし、特許文献2の工法では、二次覆工のためにトンネルの内部に支保工を設置するために、支保工が存在する間はトンネルの内部で資材を移動させることは困難となる。つまり、トンネル内に支保工があると、一次覆工のセグメントを、トンネル後端側から先端側へ次々と運び込むことができなくなることから、従来の二次覆工は、一次覆工と同時に施工することは不可能であった。
本発明の目的は、トンネル内部に支保工を施す必要がなく、一次覆工と同時に施工を行うことによって、従来工法と比べて工期の短縮化が可能なトンネルの二次覆工方法を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明のトンネルの二次覆工方法は、複数のセグメントが配されたトンネルの二次覆工方法であって、
トンネルの長さ方向に沿って複数のリング状の固定材を前記トンネルの上部の前記セグメントに固定する固定材設置工程と、
前記複数の固定材の内周側に、前記セグメントを覆う表面部材を取り付ける表面部材取付工程と、前記セグメントと前記表面部材との間に硬化性充填材を充填する充填工程と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明では、トンネルの長さ方向に沿って複数のリング状の固定材を前記セグメントに固定し、これら複数の固定材の内周側に表面部材を取り付けることで、複数のセグメントを表面部材で覆う。その後、セグメントと表面部材との間に硬化性充填材を充填する。これによれば、トンネル内に複数の固定材を設置して表面部材を取り付けるだけで、複数のセグメントを覆う枠体を簡単に形成でき、この枠体とセグメントの間に硬化性充填材を充填すれば二次覆工が完了する。従って、二次覆工作業が簡単であり、また、トンネル内面の仕上がりも良好なものとなる。また、複数の固定材は、一次覆工のセグメントに固定されるため、複数のセグメントと固定材及び表面部材とで構成される枠体とが一体化される。そのため、硬化性充填材の充填時に、枠体を支えるために内側に支保工を施す必要がない。従って、二次覆工時にトンネル内で資材を移動させることができ、トンネルの先端側で一次覆工を行いつつ、後端側で二次覆工を同時並行で施工することが可能となる。また、複数の固定材がセグメントにそれぞれ固定されることで、固定材の位置がトンネル内でずれることを確実に防止するという効果も奏する。
第2の発明のトンネルの二次覆工方法は、前記第1の発明において、前記固定材設置工程において、前記トンネルの上部において前記トンネルの長さ方向に並ぶ複数のセグメントにわたって棒状部材を取り付けて、前記棒状部材を前記トンネルの長さ方向に沿うように配置し、前記棒状部材に、前記複数の固定材の上部を、前記トンネルの長さ方向に間隔を空けて取り付けることを特徴とするものである。
トンネルの長さ方向に沿って棒状部材を設置することにより、この棒状部材を用いて、複数の固定材のそれぞれの位置決めを容易に行うことができる。
第3の発明のトンネルの二次覆工方法は、前記第2の発明において、前記固定材設置工程において、前記固定材を前記棒状部材に当接させた状態で、前記固定材を前記棒状部材に取り付け、前記固定材の前記棒状部材と当接させる部分には、凹部が形成されていることを特徴とするものである。
固定材の所定部分を棒状部材に当接させる際に、その所定部分に形成された凹部に棒状部材が嵌め込ませることで、固定材の位置決めを簡単に行える。
第4の発明のトンネルの二次覆工方法は、前記第2の発明において、前記固定材設置工程において、前記棒状部材を、第1の取付金具を用いて前記セグメントに取り付け、前記固定材を、前記棒状部材に、前記棒状部材に対する位置を調整可能な第2の取付金具を用いて取り付けることを特徴とするものである。
本発明では、セグメントに第1の取付金具を用いて棒状部材を取り付け、さらに、この棒状部材に第2の取付金具を用いて複数の固定材を取り付けるため、溶接で固定する場合とは異なり、火気が使えない環境下でも作業が可能となる。また、第2の取付金具によって、固定材の棒状部材に対する位置を調整できるため、固定材の位置を微調整することが容易である。
第5の発明のトンネルの二次覆工方法は、前記第1〜第4の何れかの発明において、前記固定材設置工程において、前記固定材を、その周方向複数箇所において前記セグメントに固定することを特徴とするものである。
複数のセグメントが配されたトンネル内の斜視図である。 複数の固定材が設置された状態のトンネルの斜視図である。 図2のトンネルの、その長さ方向に沿った面における断面図である。 図2のトンネルの、その長さ方向と直交する面における断面図である。 図4のA部拡大図である。 表面部材が取り付けられたトンネルの、その長さ方向と直交する断面における断面図である。 図6のB部拡大図である。 二次覆工が完了したトンネルの斜視図である。 図8のトンネルの、その長さ方向と直交する断面における断面図である。 変更形態に係る固定材の固定構造を示す図であり、(a)は棒状部材のセグメントへの固定構造、(b)は固定材の棒状部材への固定構造をそれぞれ示す。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、複数のセグメントが配されたトンネル内の斜視図である。図1のように、シールド機で掘削されたトンネルTの内面には、トンネルTの周方向及び長さ方向に複数の鋼製セグメント1が配される(一次覆工)。また、トンネルTの下部に位置するセグメント1の上には、コンクリートによってインバート2が形成されている。以下、図1の一次覆工済みのトンネルTにおいて、さらに、複数のセグメント1を覆う二次覆工について説明する。
本実施形態の二次覆工方法は、大きく分けて、固定材設置工程、表面部材取付工程、及び、充填工程に分けられる。以下、これらの工程を順に説明する。
(固定材設置工程)
図2は、複数の固定材が設置された状態のトンネルの斜視図である。図3は、図2のトンネルの長さ方向に沿った面における断面図である。図4は、図2のトンネルの長さ方向と直交する面における断面図である。図5は、図4のA部拡大図である。図2に示すように、固定材設置工程では、複数のセグメント1が配されたトンネルT内に、複数のリング状の固定材10をトンネルTの長さ方向に沿って設置する。
リング状の固定材10は、図4におけるトンネルTの内面の上部、左側部、及び、右側部に沿って、それぞれ配される3つの円弧状の固定部材10a,10b,10cからなる。これら3つの固定部材10a〜10cが結合部材11によって周方向に連結される。尚、結合部材11を用いず、円弧状の固定部材10a,10b,10cの端部を直接重ねて結合してもよい。また、本実施形態のトンネルTには、下部にコンクリート製のインバート2が形成されているために、固定材10をトンネルTの下部に配置する必要がないことから、固定材10は下部において開いたC字状に形成されている。固定材10の形状については、トンネルTの内面に沿った形状であればよく、トンネル形状等に応じて適宜変更可能である。また、固定材10の内周部には、後述する嵌合部材21を嵌め込むための複数の凹部13が周方向に間隔を空けて形成されている。
尚、トンネルT内での搬入容易性、作業性等の観点から、上記のように、固定材10が複数(例えば3つ)の固定部材10a〜10cに分割されていることが好ましいが、これは必須ではなく、固定材10が、分割されていない1つのリング状部材であってもよい。また、固定材10は、それぞれ、炭素鋼、ステンレス鋼、硬質合成樹脂等の剛性の高い材料で形成されている。図3に示すように、トンネルTの長さ方向に互いに隣り合う固定材10同士が、パイプ状の複数の連結部材12によって連結されており、複数のリング状の固定材10が一体化されている。
また、本実施形態では、複数の固定材10をトンネルT内に設置する際に、これらの固定材10をトンネルT内で位置決めした上で、鋼製のセグメント1にそれぞれ固定する。これにより、固定材10の位置がトンネルT内でずれることを確実に防止する。以下、固定材10の固定構造について具体例を挙げて説明する。図3〜図5に示すように、まず、トンネルTの上部において長さ方向に並ぶ複数のセグメント1に、複数の棒鋼14を取り付ける。より詳細には、図3に示すように、1つのセグメント1に、トンネルTの長さ方向に間隔を空けて2本の棒鋼14を取り付ける。各棒鋼14は上下方向に平行な姿勢で、その一端部(上端部)を鋼製のセグメント1に溶接等で固定する。次に、複数の棒鋼14の他端部(下端部)に、鋼製の棒状部材15を溶接等で取り付ける。これにより、複数の棒鋼14によって棒状部材15を上から吊り下げるようにして、棒状部材15を、トンネルTの上部においてトンネルTの長さ方向に沿って配置する。
次に、3つの固定部材10a〜10cを連結してリング状の固定材10を組み立ててから、このリング状の固定材10の上部の外周面を、トンネルTの上部に吊り下げられた棒状部材15に当接させる。これにより、固定材10の上下方向の位置決めを容易に行うことができる。また、図5に示すように、固定材10(固定部材10a)の周方向中央部(即ち、棒状部材15と当接させる部分)の外周面には、2つの突起16が周方向に並べて設けられ、これら2つの突起16の間に凹部17が形成されている。従って、固定材10の上部を棒状部材15に当接させる際に、固定材10に形成された凹部17に棒状部材15が嵌め込ませることで、固定材10の位置決めを簡単に行える。このように位置決めされた状態で、固定材10を棒状部材15に溶接等で固定する。
さらに、図3、図4に示すように、固定材10の周方向複数箇所に、複数の棒鋼18の一端部をそれぞれ溶接等で取り付ける。そして、これら複数の棒鋼18の他端部を鋼製のセグメント1に溶接等で固定することで、リング状の固定材10を、その周方向複数箇所においてセグメント1に確実に固定する。これにより、固定材10の周方向のずれを防止する。
(表面部材取付工程)
図6は、表面部材が取り付けられたトンネルの、その長さ方向と直交する断面における断面図である。図7は、図6のB部拡大図である。また、図8は、二次覆工が完了したトンネル内の斜視図である。尚、図8では、後述する充填工程が完了した状態を示しており、表面部材20とセグメント1との間には硬化性充填材100が充填されている。
図6、図7に示すように、まず、表面部材20を取り付けるための嵌合部材21を、各固定材10の内周部に形成された凹部13にそれぞれ嵌め込む。嵌合部材21は長尺な部材であり、1本の嵌合部材21を、トンネルTの長さ方向に配置された複数の固定材10に跨って取り付ける。
図7に示すように、嵌合部材21は、その長手方向と直交する断面において、固定材10に形成された凹部13の形状とほぼ同様の、やや角張ったC字状の断面形状を有する。このC字状の嵌合部材21の内部は、次述の表面部材20と嵌合する嵌合凹部21aとなっている。複数の嵌合部材21は、それぞれの嵌合凹部21aがトンネルTの中心側に向けて開口するように、周方向に並べて固定材10に取り付けられる。嵌合部材21の嵌合凹部21aの奥部には、表面部材20との間をシールするためのシール部材22が設けられている。
尚、嵌合部材21の材質は特に限定されるわけではないが、本実施形態では、嵌合部材21は、耐腐食性に優れ、軽量で施工性にも優れ、かつコストも安価なポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂で形成されている。また、シール部材22も一般的なゴム材料で形成されてもよいが、本実施形態のシール部材22は熱可塑性エラストマーで形成されている。さらに、本実施形態では、熱可塑性樹脂からなる嵌合部材21と熱可塑性エラストマーからなるシール部材22とが、一体成型されている。
次に、前記の嵌合部材21に表面部材20を取り付ける。図8から容易に理解されるように、表面部材20は、嵌合部材21と同様に長尺な部材である。図7に示すように、表面部材20は、周方向両端部に2つの嵌合凸部20aが形成された、ほぼコの字の断面形状を有する。1つの嵌合部材21の嵌合凹部21aに、周方向に隣接する2つの表面部材20の嵌合凸部20aを互いに接した状態で挿入し、2つの嵌合凸部20aの先端部をそれぞれ嵌合凹部21aに嵌合させることで、表面部材20を嵌合部材21を介して固定材10に固定する。そして、複数の固定材10に、複数の表面部材20を全周にわたって取り付けることで、図8に示すように、トンネルT(セグメント1)の内面が表面部材20で覆われる。また、図7に示すように、嵌合部材21の嵌合凹部21a内に挿入された、表面部材20の嵌合凸部20aは、嵌合凹部21aの奥部に設けられたシール部材22に押し当てられる。これにより、嵌合部材21と表面部材20の間からの水漏れが防止される。尚、前記の嵌合部材21と同様、この表面部材20についても材質は特に限定されるものではないが、本実施形態では、嵌合部材21と同じく、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂で形成されている。
(充填工程)
図9は、二次覆工が完了した図8のトンネルの断面図である。複数のセグメント1を覆うように、複数の固定材10に複数の表面部材20を取り付けた後に、図9,図10に示すように、表面部材20とセグメント1との間に硬化性充填材100を充填する。硬化性充填材100としては、表面部材20とセグメント1との間の狭い隙間に確実に充填されるように、高流動性のものを使用する。例えばセメントミルク、モルタル等のセメント系材料、あるいは不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂などを用いることができる。硬化性充填材100が、モルタル等のセメント系材料である場合はそのまま一定期間養生して自然硬化させる。一方、熱硬化性樹脂である場合には、充填後に加熱工程を行うことによって充填材100を熱硬化させる。尚、複数の固定材10を固定するための、上述の棒状部材15等の固定構造は、図8、図9に示すように、セグメント1と表面部材20との間の隙間に存在している。そのため、この充填工程で前記隙間に充填材100が充填されることによって、棒状部材15等は充填材100に埋め込まれることになる。
以上説明したトンネルTの二次覆工方法によれば、トンネルT内に、その長さ方向に沿って複数の固定材10を設置してから表面部材20を取り付けるだけで、複数のセグメント1を覆う枠体を簡単に形成でき、この枠体とセグメント1の間に硬化性充填材100を充填することで二次覆工が完了する。従って、二次覆工作業が簡単であり、また、トンネルTの内面の仕上がりも良好なものとなる。また、複数の固定材10は、一次覆工のセグメント1に固定されるため、複数のセグメント1と、固定材10及び表面部材20とで構成される枠体とが一体化される。そのため、硬化性充填材100の充填時に、前記枠体を支えるために内側に支保工を施す必要がない。従って、二次覆工時にトンネルT内でセグメント1等の資材を移動させることができ、トンネルTの先端側で一次覆工を行いつつ、後端側で二次覆工を同時並行で施工することが可能となる。また、複数の固定材10がセグメント1にそれぞれ固定されることで、固定材10の位置がトンネルT内でずれることを確実に防止するという効果も奏する。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、リング状の固定材10に、嵌合部材21を介して表面部材20を取り付けていたが、リング状の固定材10に表面部材20を直接取り付けてもよい。
2]複数の固定材10を位置決めするための棒状部材15の本数や設置位置は適宜変更可能である。例えば、トンネルTの両側部に2本の棒状部材15を設置して、これら2本の棒状部材15で各固定材10の位置決め、及び、セグメント1への固定を行ってもよい。
3]前記実施形態では、固定材10のセグメント1への固定方法として、溶接を例示していたが、作業環境によっては火気の使用が禁じられる場合もある。そこで、上記のような作業環境下でも対応できるように、固定材10のセグメント1への固定を金具で行ってもよい。
これについての具体的な固定構造を例示する。図10は、金具を用いた固定材の固定構造を示す図であり、(a)は棒状部材のセグメントへの固定構造、(b)は固定材の棒状部材への固定構造を示す。まず、図10(a)に示すように、棒状部材15を支えるブラケット30(第1の取付金具)を、トンネルTの上部に配置されたセグメント1の、周方向に沿ったリブ状の側面部1aに取り付ける。より詳細には、ブラケット30は、セグメント1の前記側面部1aを挟んだ状態で2本のボルト31を締め付けることでセグメント1に固定する。トンネルTの長さ方向に並ぶ複数のセグメント1に上記のブラケット30をそれぞれ取り付けて棒状部材15を支持させることで、棒状部材15を、トンネルTの上部においてその長さ方向に沿って配置する。
次に、図10(b)に示すように、調整金具32(第2の取付金具)を用いて、リング状の固定材10を棒状部材15に固定する。調整金具32は、棒状部材15が挿通されたU字状の挿通具33と、挿通具33に取り付けられた固定ボルト34と、固定材10を把持する把持具35と、把持具35に一端部が固定されるとともに挿通具33に螺合したネジ軸36とを有する。
固定ボルト34が緩められているときは、挿通具33を、棒状部材15に対してその長さ方向(図10の紙面垂直方向)に移動させることができ、この状態で、調整金具32のトンネルTの長さ方向の位置を調整する。挿通具33を所定位置に移動させたら固定ボルト34を締め付けて、挿通具33を、棒状部材15に対して移動しないように固定する。
把持具35は、2本のボルト37を締め付けることにより、リング状の固定材10の上部を前後から挟んで把持する。また、把持具35に固定されたネジ軸が、挿通具33に螺合していることから、把持具35を回転させることで、この把持具35を、挿通具33に対して上下に移動させることが可能である。これにより、把持具35に把持されている固定材10の、棒状部材15に対する上下位置を調整できる。
この形態では、セグメント1にブラケット(第1の取付金具)を用いて棒状部材15を取り付け、さらに、この棒状部材15に調整金具32(第2の取付金具)を用いて複数の固定材10を取り付けるため、火気が使えない環境下でも固定材10の固定作業が可能となる。また、調整金具32によって、固定材10の棒状部材15に対する位置を調整できるため、固定材10の位置を微調整することが容易である。
尚、この変更形態では、棒状部材15のセグメント1への固定と、固定材10の棒状部材15への固定を、それぞれ金具を用いて行っているが、何れか一方の固定を溶接等の別の固定方法で行うことももちろん可能である。例えば、棒状部材15のセグメント1への固定は溶接で行い、固定材10の棒状部材15への固定は、微調整が可能な調整金具32で行うようにしてもよい。
4]前記実施形態では、トンネルT内のセグメント1に棒状部材15を取り付け、この棒状部材15に複数の固定材10を固定していたが、溶接や金具によって、複数の固定材10をトンネルT内のセグメント1に直接固定してもよい。
T トンネル
1 セグメント
10 固定材
15 棒状部材
17 凹部
20 表面部材
30 ブラケット
32 調整金具
100 硬化性充填材

Claims (5)

  1. 複数のセグメントが配されたトンネルの二次覆工方法であって、
    トンネルの長さ方向に沿って複数のリング状の固定材を前記トンネルの上部の前記セグメントに固定する固定材設置工程と、
    前記複数の固定材の内周側に、前記セグメントの内面を覆う表面部材を取り付ける表面部材取付工程と、
    前記セグメントと前記表面部材との間に硬化性充填材を充填する充填工程と、を備えていることを特徴とするトンネルの二次覆工方法。
  2. 前記固定材設置工程において、前記トンネルの上部において前記トンネルの長さ方向に並ぶ複数のセグメントにわたって棒状部材を取り付けて、前記棒状部材を前記トンネルの長さ方向に沿うように配置し、
    前記棒状部材に、前記複数の固定材の上部を、前記トンネルの長さ方向に間隔を空けて取り付けることを特徴とする請求項1に記載のトンネルの二次覆工方法。
  3. 前記固定材設置工程において、前記固定材を前記棒状部材に当接させた状態で、前記固定材を前記棒状部材に取り付け、
    前記固定材の前記棒状部材と当接させる部分には、凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のトンネルの二次覆工方法。
  4. 前記固定材設置工程において、
    前記棒状部材を、第1の取付金具を用いて前記セグメントに取り付け、
    前記固定材を、前記棒状部材に、前記棒状部材に対する位置を調整可能な第2の取付金具を用いて取り付けることを特徴とする請求項2に記載のトンネルの二次覆工方法。
  5. 前記固定材設置工程において、前記固定材を、その周方向複数箇所において前記セグメントに固定することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のトンネルの二次覆工方法。
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