JP4132740B2 - 管路の内張り構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水道管路等をはじめとする管路の内張り構造に関し、より詳しくは、特に下水道管路、雨水管路及び各種交通機関のトンネル等大口径の既設管を補修する際に補修材を管路内に敷設するとともに、同時に通信ケーブルを敷設してなる管路の内張り構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
老朽化した下水道管路等の既設管路の補修方法として、既設管路の内面を内張り材(内面部材)で全面的に覆う方法が知られている。このような補修方法として、特に管路内に人が入って作業可能な大口径管の補修に関し、本出願人らは既に、既設管を充分に補強でき、また補修時に支保工を必要としない方法並びにその方法により得られる管路の構造について提案している(特願2000−132258号)。
また、その既設管路補修に用いる内張り材(内面部材)に関して、管路の補修長が長くなって内面部材の必要長が長くなっても、その製造上の問題や輸送上の問題を解決することのできる管路の内張り構造を提案している(特願2001−108940号)。
【0003】
一方、IT革命の進展に伴い、これまでの音声通信として用いられてきた低周波帯域を使用する通信から、映像信号のような高周波帯域までを扱える通信インフラストラクチャーの広帯域化が求められている。このような条件を満足させるための通信線として、脚光を浴びているのが光ファイバーケーブルである。平成8年に下水道法及び下水道施工令の一部が改正され、下水道の暗渠部分に電線等を設置することが可能になった。このため、下水道暗渠部分は光ファイバーケーブルを敷設し、通信インフラストラクチャーを構築するための貴重な空間として利用できるようになった。
【0004】
このような通信ケーブルを、既設管内内面を補修すると同時に敷設する従来の技術としては、特開昭60−022408、特開平01−097127のように既設管路の内面と補修に用いる内張り材との間に通信ケーブルを挟み込み一体化して敷設する構造や、特開平02−095114、特開平04−163506のように補修に用いる内張り材の内部に予め組み込まれた通信ケーブルを敷設する構造を持つものが多数出願されている。
【0005】
特に、内張り材の内部に通信ケーブルを敷設する構造を持つ既設管内補修法として、特開平11−105134が知られている。この従来技術は、二重管壁部(内室)を設けた細幅の帯状体を既設管内で螺旋状に巻回して内張り材を筒状とするとともに、既設管路内面と補修用内張り材との間隙に裏込め材を注入し、更に螺旋状に配置された二重管壁部を管路筒長方向に沿った形で部分的に切り込み、通信ケーブルを敷設する保持材等を配置する構造を取るというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、既設管路は新規に分岐管を増設する場合が多々あり、そのため敷設した通信ケーブルを容易に分岐させたり入れ替えたりする必要がある為、通信ケーブルを内張り材の管路内側に敷設することが好ましい。しかし、前述した既設管路と内張り材との間や内張り材の内部に一体化して通信ケーブルを配置する構造では、通信ケーブル敷設後の既設管に開孔部を設ける場合に、作業上誤って通信ケーブルを傷つけたり切断してしまうという恐れがある。
【0007】
また、前記した帯状体を用いる従来の既設管路の内張り構造は、二重壁部(内室)を設けた帯状体を螺旋状に巻回することから、内張り材の二重壁部が通信ケーブルを敷設しない箇所も含む管路周方向全体に配置され、管路補修後の管径縮小が大きくなるという問題がある。
【0008】
更に、内張り材の施工完了後に二重壁部(内室)を切り開く等の煩わしい作業があり、通信ケーブルを敷設する保持材等の取付け作業に工数を要する。
【0009】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、管路の補修後の管径縮小を最小限に抑えるとともに、補修時にケーブルを敷設(保持)する箇所を容易に確保でき、かつ、ケーブル敷設部の視認が容易で開孔部を設けるときにもケーブルを誤って傷付けることのない既設管路の内張り構造の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、既設管路内の筒長方向に、当該既設管路内面に略沿った形状のリング状補強材を所定の間隔で複数配置し、これらを連結部材により管路筒長方向に相互に一体化して組み立てた中空骨組み状補強が配置され、これらリング状補強材の内側に、前記路筒長方向に連続した複数の内面部材が、管路周方向に互いに隣接して全体として管路筒長方向に沿って伸びる筒状に配置された状態で前記リング状補強材に取り付けられ、これら内面部材と管路内面との間の空隙内に硬化性充填材が充填されてなる管路の内張り構造であって、前記内面部材のうちの少なくとも1つには、該内面部材における管路内面部位を二重壁構造とすることによりこれらの壁の間に形成された管路筒長方向の空間内に通信ケーブルを挿通させることのできるケーブル敷設用内面部材が配設されていることによって特徴づけられる。
また、請求項2に記載の発明は、同様の管路の内張り構造において、前記内面部材のうちの少なくとも1つには、その管路内側面に通信ケーブルを保持するための突出部が一体に形成されたケーブル敷設用内面部材が配設されていることを特徴とする。
【0011】
また、請求項に記載の発明は、既設管路内の筒長方向に、当該既設管路内面に略沿った形状のリング状補強材を所定の間隔で複数配置し、これらを連結部材により管路筒長方向に相互に一体化して組み立てた中空骨組み状補強が配置され、これらリング状補強材の内側に、前記路筒長方向に連続した複数の内面部材が、管路周方向に互いに隣接して全体として管路筒長方向に沿って伸びる筒状に配置された状態で前記リング状補強材に取り付けられ、これら内面部材と管路内面との間の空隙内に硬化性充填材が充填されてなる管路の内張り構造であって、通信ケーブルを保持するための保持材(以下、ケーブル保持材と記述)が管路周方向に少なくとも1つ以上配置され、かつ、そのケーブル保持材の端部がリング状補強材と内面部材の間に挟持されて当該内面部材の内側に突出していることによって特徴づけられる。
【0012】
更にまた、請求項4に記載の発明は、既設管路内の筒長方向に、当該既設管路内面に略沿った形状のリング状補強材を所定の間隔で複数配置し、これらを連結部材により管路筒長方向に相互に一体化して組み立てた中空骨組み状補強が配置され、これらリング状補強材の管路内側に、前記路筒長方向並びに周方向にそれぞれ複数の内面部材が筒状に取り付けられているとともに、管路筒長方向に隣接している内面部材どうしは、互いの端面が当接した状態で、双方の内面部材に跨がって配置された内面部材連結材により相互に連結されてなり、これら内面部材と管路内面との間に硬化性充填材が充填されてなる管路の内張り構造であって、通信ケーブルを保持するための保持材が管路周方向に少なくとも1つ以上取り付けられ、かつ、その保持材は内面部材を介して前記内面部材連結材に固定されて(以下、ケーブル掛止部と記述)当該内面部材の内側に突出していることによって特徴づけられる。
【0013】
また更に、以上の各請求項に係る発明においては、請求項に記載の発明のように、前記各内面部材が前記リング状補強材の管路内側に装着された嵌合部材を介して当該リング状補強材に取り付けられていることによって特徴づけられる。
【0014】
本発明は、既設管路の内側に設けられた中空骨組み状補強体を構成するリング状補強材に取り付けられ、管路周方向に互いに隣接して全体として管路の筒長方向に沿って伸びる筒状に組み立てられる内張り構造の一部に、通信ケーブルを保持する構造を付与することで所期の目的を達成しようとするものである。
【0015】
すなわち、請求項1および2にかかる発明において、管路周方向に互いに隣接して全体として管路の筒長方向に沿って伸びる筒状に配置された各内面部材のうちの少なくとも1つに、ケーブル敷設用内面部材を用いることによって、通信ケーブルの敷設本数に合わせた自由な配置が可能で、二重壁部(内室)を設けた帯状体を螺旋状に巻回する従来技術に比べ、必要な部分にのみケーブル敷設用内面部材を用いることから管路周方向の管径縮小を最小限とすることができる。同時に、内張り材の施工完了後に二重壁部を切り開く等の煩わしい作業がなく、管路の最も内側にケーブルを保持する構造を持つことから、容易に通信ケーブルを敷設することができる。
【0016】
また、請求項に係る発明のように、管路周方向に互いに隣接して全体として管路の筒長方向に沿って伸びる筒状に配置された各内面部材の少なくとも1箇所に、管路内面に突出するようにケーブル保持材を挟持させる構造の採用によっても、前記と同様に通信ケーブルの敷設本数に合わせた自由な配置が可能で、管路周方向の管径縮小を最小限とすることができ、また、内張り材の施工時に同時にケーブル保持材を配置することから、施工完了後の煩わしい作業がなく、管路の最も内側にケーブルを保持する構造を持つことから容易に通信ケーブルを敷設することができる。
【0017】
更に、請求項に係る発明のように、管路周方向に互いに隣接して全体として管路の筒長方向に沿って伸びる筒状に配置された各内面部材のうちの少なくとも1つに、内面部材の内側に突出したケーブル保持材が内面部材連結材に固定されたケーブル掛止部を用いることによっても、前記と同様に通信ケーブルの敷設本数に合わせた自由な配置が可能で、管路周方向の管径縮小を最小限とすることができ、また、内張り材の施工時に同時にケーブル掛止部を配置することから、施工完了後の煩わしい作業がなく、管路の最も内側にケーブルを保持する構造を持つことから容易に通信ケーブルを敷設することができる。
【0018】
そして、以上の各請求項に係る発明における内面部材を、リング状補強材の管路内側に装着された嵌合部材を介して補強材に取り付けることにより、リング状補強材と内面部材との嵌合部分の寸法に余裕を持たすことができ、施工性が向上するとともに、内面部材の材質を要求される機能に合わせて自由に選定することが可能となる(請求項)。
【0019】
なお、前記各請求項に係る発明においては、前記ケーブル敷設用内面部材、ケーブル保持材及びケーブル掛止部は、必ずしも管路筒長方向に連続で配置される必要はなく、所定の間隔をもって複数配置されている構造を採用することができる。
【0020】
また、本発明における通信ケーブルの保持とは、通信ケーブルを既設管路内側に完全に固定するだけではなく、ケーブルが管路内側に垂れ下がらない程度の間隔をもって、部分的に緩やかに係止する状態を含む。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す既設管路Pの筒長方向に直交する面で切断した部分断面図である。
【0022】
まず最初に、本発明で用いられる既設管路の補修構造を説明する。既設管路P内に中空骨組み状の補強体を構成するリング状補強材1が配置され、その内側に嵌合部材2を介して内面部材3が取り付けられており、そのうちの一部が、後述するように、ケーブルの保持に用いられる部位が一体成型されてなるケーブル敷設用内面部材30に換えられ、これらのリング状補強材1、嵌合部材2、内面部材3、およびケーブル敷設用内面部材30によって全体として既設管路Pに沿った筒状の内張り材が形成され、内面部材3およびケーブル敷設用内面部材30と既設管内面との間の空隙内に硬化性充填材7が充填されている。
【0023】
中空骨組み状の補強体は、図1において詳細構成は省略しているが、この例においては、複数個の弧状セグメント11a,11aを結合部材11bによって相互に結合して、全体として既設管路Pの内面に略沿ったリング状に組み立ててなるリング状補強材1を、既設管路Pの筒長方向に複数個結合したものであり、その内周側には嵌合部材2を嵌め込むための複数の嵌合用凹部110が周方向に等間隔に形成されている。
【0024】
嵌合部材2は、その断面形状が前記したリング状補強材1の嵌合用凹部110とほぼ同一の角張った略C字形をした一様断面の帯状成形体である。リング状補強材に対する取り付けは、開口部分が内側を向くように、筒長方向に設けられている複数のリング状補強材1の各嵌合用凹部110内に嵌め込むことによって行われる。
【0025】
内面部材3は、図2に後述する内面部材連結材4に一端を挿入した状態を斜視図で示すように、一定の長さを有する左右対称の一様断面の帯状体であり、平板状の本体部分31cの両縁部に片面側に突出する嵌合用凸部31a,31bが一体形成された断面形状を有している。この嵌合用凸部31a,31b間の距離は、リング状補強材1の内側に互いに平行に取り付けられている嵌合部材2どうしの距離と等しく、互いに隣接する内面部材3の、一方の嵌合用凸部31aと他方の内面部材3の嵌合用凸部31bとが突き合わされた状態でそれぞれ嵌合部材2の開口部に挿入される。この挿入状態においては、各嵌合用凸部31a,31bの先端突出部が嵌合部材2の開口部よりも幅が広くなっているため、内面部材3は嵌合部材2を介してリング状補強材1に確実に保持された状態となる。
【0026】
そして、前記のような一定の長さを有する内面部材3は、既設管路Pの筒長方向に複数本が連結されることによって補修長をカバーしている。すなわち、複数の内面部材3が、筒長方向に隣接する端面どうしを互いに当接させた状態で、内面部材連結材4によって連結されることにより、全体として既設管路Pの補修長に対応する長さとされ、その全体が嵌合部材2に対して取り付けられている。
【0027】
さて、ケーブル敷設用内面部材30は、通信ケーブル敷設構造を持たない通常の内面部材3に換えて管路周方向に少なくとも1つ以上、必要ライン数だけ配置されるのであって、前述した内面部材3と同様の方法で内面部材連結材4によって隣接する内面部材3と連結されて、嵌合部材2を介してリング状補強材1に保持される。
【0028】
このケーブル敷設用内面部材30の断面形状を図3(A)に示す。ケーブル敷設用内面部材30は、内面部材3と同様に、一定の長さを有する一様断面の帯状体であり、かつ、平板状の本体部分31cの両縁部に片面側に突出する嵌合用凸部31a,31bが一体形成された断面形状を有している。そして、このケーブル敷設用内面部材30には、平板状の本体部分31cの内側に第2の壁部32aが形成されて二重壁構造となっており、これによって、その肉厚内部に通信ケーブル5を敷設できる。
【0029】
また、以上の内面部材3並びにケーブル敷設用内面部材30と嵌合部材2の間には、それぞれシール材6が配置されており、管路筒長方向全体にわたって水密構造を形成している。そして、内面部材3並びにケーブル敷設用内面部材30と既設管路Pとの間の空隙内に硬化性充填材7が充填・硬化される。
【0030】
ここで、ケーブル敷設用内面部材の他の構造例を図3(B),(C)および(D)に示す。図3(B)は(A)と同様に内面部材3の平板状の本体部分31cの内側に第2の壁部32bが形成されて二重壁構造となっており、これによって、その肉厚内部に通信ケーブル5を敷設できる。図3(C),(D)は内面部材3の平板状の本体部分31cの管路内側に通信ケーブル5を保持するための突出部32c,32dを形成した構造例を示す。
【0031】
すなわち、請求項1,2に係る発明において用いるケーブル敷設用内面部材の断面形状は、前記した形状例に限られるものではなく、通信ケーブルが外力により容易には移動しないようにまたは管内に通信ケーブルが垂れ下がらない程度に保持できる機能があれば、内面部材3の平板状の本体部分31cに形成するその形状は任意の形状とすることができる。また、請求項1,2に係る発明においては、内面部材連結材4を使用せず、管路長と同等長さを有する内面部材3並びにケーブル敷設用内面部材30を用いることも可能である。
【0032】
次に、発明の第2の実施の形態を図4に示す。この図4は既設管路の筒長方向に直交する面で切断した部分断面図であり、既設管路と硬化性充填材を省略して示している。この実施の形態においても、前述の第1の実施の形態と同様既設管路内に中空骨組み状の補強体を構成するリング状補強材1が配置され、その内側に嵌合部材2を介して内面部材3が取り付けられており、これらによって全体として既設管路Pに沿った筒状の内張り材が形成され、内面部材3と既設管内面との間の空隙内に硬化性充填材が充填されている。
【0033】
この実施の形態においては、通信ケーブルを管路内側に保持することのできる略J字形をしたケーブル保持材91が内面部材3の嵌合用凸部31a,31bによって挟持され、嵌合部材2を介してリング状補強材1に取り付けられている。更に、このケーブル保持材91と内面部材3の間及びケーブル保持材91と嵌合部材2の間にはそれぞれシール材6(例えばOリング等)が配置されており、管路筒長方向全体にわたって水密構造を形成している。
【0034】
なお、ケーブル保持材の構造は、第1の実施の形態と同じく、前述した略J字形をした形状例に限られるものではなく、管内に通信ケーブルが垂れ下がらない程度に保持できる機能があればその構造は任意とすることができ、作業性を考慮して2つ以上の部材に分割できる構造を採用することもできる。
【0035】
ケーブル保持材の他の構造例を図5、図6に示す。
図5では、通信ケーブルを管路内側に保持するケーブル保持材92の形状は開口部をもつ角張った略コの字形の形状を持ち、その両端部が内面部材3に挟持されている構造を示す。また、図6では、ケーブル保持材93が通信ケーブルを保持する保持部93aとその保持部を支持する基台部93cから構成され、保持部93aと基台部93cとがボルト93bによって連結されて、更に当該基台部93cがその端部を前記内面部材3の間に挟持されている構造を示している。また、この第2の実施の形態においては、前述の第1の実施の形態と同じく、内面部材連結材4を適宜採用することも可能である。
【0036】
次に、本発明の第3の実施の形態を詳述する。
図7にその要部構成を既設管路の筒長方向に直交する面で切断した断面図で示し、図8にはその図7のA−A断面図を示す。
【0037】
この実施の形態におけるケーブル掛止部33は、通信ケーブル敷設構造を持たない前記した通常の内面部材3と同じ断面形状を有する所定の長さの内面部材短片33aと、通信ケーブルを管路内側に保持することのできる略J字形をしたケーブル保持94aと、筒長方向に隣接する内面部材どうしを互いに連結させる内面部材連結材4と、これらを連結するボルト94bとで構成されている。
【0038】
そして、このようなケーブル掛止部33が、通信ケーブル敷設構造を持たない通常の内面部材3に換えて管路周方向に少なくとも1つ以上、必要ライン数だけ配置されるのであって、前述した内面部材3と同様の方法で内面部材連結材4によって隣接する内面部材と連結されて、嵌合部材2を介してリング状補強材1に保持される。
【0039】
また、内面部材短片33aは、その両端に飛び出した内面部材連結材4の両端部4a,4aにより、筒長方向に隣接する内面部材3,3と連結されており、嵌合部材2(図示省略)を介してリング状補強材1(図示省略)に保持されて既設管路Pに沿った筒状の内張り材の一部を形成している。
【0040】
更に、図示は省略するが、前述した実施の形態と同様に、内面部材3並びに内面部材短片33aと嵌合部材2の間には、それぞれシール材が配置されており、管路筒長方向全体にわたって水密構造を形成し、内面部材3並びに内面部材短片33aと既設管路Pとの間の空隙内に硬化性充填材7が充填・硬化されている。
【0041】
また、この実施の形態において用いるケーブル保持は、前述した第2の実施の形態におけるケーブル保持材と同じく、管内に通信ケーブルが垂れ下がらない程度に保持できる機能があれば、その形状は任意の形状とすることができ、作業性を考慮して2つ以上の部材に分割できる構造を採用することもできる。
【0042】
なお、の実施の形態では、内面部材どうしの連結に用いられる内面部材連結材4をケーブル保持94aの支持基台として用いることで、使用する部品点数を減らしコストダウンにつながるとともに、予め管路外で保持94aを固定した内面部材短片33aを施工時に管路内に搬入することにより、更に作業を軽減して工数を削減することができる。
【0043】
以上詳述した各請求項に係る発明の管路の内張り構造において、通信ケーブル敷のための構造は、通信ケーブルの敷設本数に合わせた自由な配置が可能であるが、敷設した通信ケーブルを分岐させたり入れ替えたりする場合がある為、管路周方向上部に配置することが好ましく、更に、この通信ケーブル敷設構造は筒長方向に連続して形成しても良いし、所定の間隔をもって複数形成する構造を採用することもできる。
【0044】
また、各請求項に係る発明に用いる部材の材質は、リング状補強材は高剛性材料、例えば鋼であり耐久性を持たせるために表面処理を施しても良い。内面部材(ケーブル敷設用内面部材を含む)と嵌合部材は、下水道管用ポリエチレン樹脂をはじめとするオレフィン系等の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエステル樹脂をはじめとする熱硬化性樹脂、またはGFRP等の繊維強化プラスチックや、あるいはステンレスをはじめとする金属(表面処理を含む)とすることができる。また、内面部材連結材及びケーブル保持材の材質は、ステンレスをはじめとする金属加工材料(表面処理を含む)や熱可塑性樹脂の成型品、熱硬化性樹脂(FRPを含む)の成型品が使用可能であり、特に本発明の実施の形態においては、耐腐食性を有し剛直なものが好適に使用される。シール材の材質としては、合成ゴムや水膨張性ゴム等を利用することができる。硬化性充填材としては、例えばセメントミルク、モルタル、コンクリート等のセメント系材料、あるいは不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂などを用いることができ、要求性能やコストによって適宜に選択される。
【0045】
更に、各請求項に係る発明において用いる、内面部材の嵌合用凸部の断面形状は、前記した実施の形態で採用した形状に限られることなく、嵌合部材2の開口部に対して、または直接的にリング状補強材1に嵌合させる場合には嵌合用凹部110に対して、対の形で嵌合可能であれば任意の形状とすることができる。また、内面部材連結材4についても、その断面形状は前述した各実施の形態のようにコ字形に限定されるものではない。
【0046】
また、嵌合部材2の断面形状についても、前述した各実施の形態のように角張った略C字形に限られるものではなく、外面形状がリング状補強材1に嵌合可能で、かつ、内面形状が内面部材を対にした状態で嵌合可能な形状であれば任意の形状とすることができる。また、必ずしも嵌合部材2を用いる必要はなく、リング状補強材1に対して直接的に内面部材を嵌合・固定してもよい。
【0047】
以上、前述の各実施の形態では、断面円形の既設管路に本発明を適用した例を示したが、馬蹄形管や矩形管(ボックスカルバート)等の任意断面の既設管路に対しても本発明を等しく適用することができる。また、既設管路の曲がり、うねり、段差、内面形状や内面状態等に応じて、前述の各実施の形態の内張り構造を組み合わせて使用することが可能であることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、既設管路の筒長方向に内面部材が連続して配置され、管路周方向に互いに隣接して全体として管路の筒長方向に沿って伸びる筒状に配置された各内面部材のうちの少なくとも1箇所に、その管路の内側面に通信ケーブルを保持するための構造を持たせることによって、補修後の管径縮小を最小限に抑えつつ管路内側にケーブルを容易に敷設することができる。
【0049】
また、内面部材の管路内側に通信ケーブルを保持するための構造が管路補修時に同時に形成されることから、補修後に余計な工数をかけることなくケーブルを敷設することができ、更に、通信ケーブル敷設された部位の視認が容易で、ケーブル敷設後の既設管に開孔部を設ける場合でも、作業上誤ってケーブルを傷付けたり切断してしまうという恐れがなく、敷設したケーブルを容易に分岐させたり入れ替えたりすることができる。
【0050】
更に、請求項に係る発明のように、各内面部材が、嵌合部材を介してリング状補強材に取り付けられることから、リング状補強材と内面部材との嵌合部分の寸法に余裕を持たすことができ施工性が向上するとともに、内面部材の材質を要求される機能に合わせて自由に選定することができる。
【0051】
更にまた、内面部材が筒長方向にわたって嵌合し、内面部材及び保持材と嵌合部材との間にシール材を介在させることによって、管路筒長方向全体にわたって確実な水密構造を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の第1の実施の形態の既設管路における通信ケーブル5の敷設状態を示す既設管路Pの筒長方向に直交する面で切断した部分断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態で用いる内面部材3の一端部に、内面部材連結材4を装着した状態を示す斜視図である。
【図3】 図3(A)は、本発明の第1の実施の形態で用いるケーブル敷設用内面部材30の断面図である。また、図3(B),図3(C),図3(D)はケーブル敷設用内面部材30のその他の形状例を示す。
【図4】 発明の第2の実施の形態の既設管路におけるケーブル保持材91で通信ケーブル5を敷設した状態を示す既設管路Pの筒長方向に直交する面で切断した要部断面図である。
【図5】 発明の第2の実施の形態における別の形状のケーブル保持材92を用いて通信ケーブル5を敷設した状態を示す要部断面図である。
【図6】 発明の第2の実施の形態における更に別の形状のケーブル保持材93を用いて通信ケーブル5を敷設した状態を示す要部断面図である。
【図7】 発明の第3の実施の形態の既設管路における通信ケーブル5を保持するための保持94aが固定された内面部材短片33aを既設管路Pの筒長方向に直交する面で切断した断面図である。
【図8】 図7のA−A断面図である。
【符号の説明】
リング状補強材
2 嵌合部材
3 内面部材
30 ケーブル敷設用内面部材
31a,31b 嵌合用凸部
31c 本体部分
32a,32b 第2の壁部
32c,32d 突出部
33 ーブル掛止
33a 内面部材短片
4 内面部材連結材
5 通信ケーブル
6 シール材
7 硬化性充填材
91,92,93 ケーブル保持材
93a 保持部
93b ボルト
93c 基台部
94a ケーブル保持材
94b ボルト
P 既設管路

Claims (5)

  1. 既設管路内の筒長方向に、当該既設管路内面に略沿った形状のリング状補強材を所定の間隔で複数配置し、これらを連結部材により管路筒長方向に相互に一体化して組み立てた中空骨組み状補強が配置され、
    これらリング状補強材の内側に、前記路筒長方向に連続した複数の内面部材が、管路周方向に互いに隣接して全体として管路筒長方向に沿って伸びる筒状に配置された状態で前記リング状補強材に取り付けられ、これら内面部材と管路内面との間の空隙内に硬化性充填材が充填されてなる管路の内張り構造であって、
    前記内面部材のうちの少なくとも1つには、該内面部材における管路内面部位を二重壁構造とすることによりこれらの壁の間に形成された管路筒長方向の空間内に通信ケーブルを挿通させることのできるケーブル敷設用内面部材が配設されていることを特徴とする管路の内張り構造。
  2. 既設管路内の筒長方向に、当該既設管路内面に略沿った形状のリング状補強材を所定の間隔で複数配置し、これらを連結部材により管路筒長方向に相互に一体化して組み立てた中空骨組み状補強体が配置され、
    これらリング状補強材の内側に、前記管路筒長方向に連続した複数の内面部材が、管路周方向に互いに隣接して全体として管路筒長方向に沿って伸びる筒状に配置された状態で前記リング状補強材に取り付けられ、これら内面部材と管路内面との間の空隙内に硬化性充填材が充填されてなる管路の内張り構造であって、
    前記内面部材のうちの少なくとも1つには、その管路内側面に通信ケーブルを保持するための突出部が一体に形成されたケーブル敷設用内面部材が配設されていることを特徴とする管路の内張り構造。
  3. 既設管路内の筒長方向に、当該既設管路内面に略沿った形状のリング状補強材を所定の間隔で複数配置し、これらを連結部材により管路筒長方向に相互に一体化して組み立てた中空骨組み状補強が配置され、
    これらリング状補強材の内側に、前記路筒長方向に連続した複数の内面部材が、管路周方向に互いに隣接して全体として管路筒長方向に沿って伸びる筒状に配置された状態で前記リング状補強材に取り付けられ、これら内面部材と管路内面との間の空隙内に硬化性充填材が充填されてなる管路の内張り構造であって、
    通信ケーブルを保持するための保持材が管路周方向に少なくとも1つ以上配置され、かつ、その保持材の端部がリング状補強材と内面部材の間に挟持されて当該内面部材の内側に突出していることを特徴とする管路の内張り構造。
  4. 既設管路内の筒長方向に、当該既設管路内面に略沿った形状のリング状補強材を所定の間隔で複数配置し、これらを連結部材により管路筒長方向に相互に一体化して組み立てた中空骨組み状補強が配置され、
    これらリング状補強材の管路内側に、前記路筒長方向並びに周方向にそれぞれ複数の内面部材が筒状に取り付けられているとともに、管路筒長方向に隣接している内面部材どうしは、互いの端面が当接した状態で、双方の内面部材に跨がって配置された内面部材連結材により相互に連結されてなり、これら内面部材と管路内面との間に硬化性充填材が充填されてなる管路の内張り構造であって、
    通信ケーブルを保持するための保持材が管路周方向に少なくとも1つ以上取り付けられ、かつ、その保持材は内面部材を介して前記内面部材連結材に固定されて当該内面部材の内側に突出していることを特徴とする管路の内張り構造。
  5. 前記各内面部材が、前記リング状補強材の管路内側に装着された嵌合部材を介して当該リング状補強材に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の管路の内張り構造。
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