JP6191485B2 - 冷蔵倉庫 - Google Patents

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Description

この発明は、冷蔵倉庫に関し、特に、複数の領域が隣接配置されるように冷蔵室内が分割される冷蔵倉庫に関する。
従来、室内の複数の領域同士を隔壁により互いに仕切ることなく隣接配置するような構成が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、居室内の中央領域を周状に取り囲んで天井部近傍から下方に吹き下ろすエアカーテン気流を発生させるラインフローファン(エアカーテン装置)を備えた居室エアカーテンが開示されている。この特許文献1に記載の居室エアカーテンが設けられた居室においては、天井裏に設置された排気ファンによって、エアカーテン気流に囲まれた中央領域内に発生する臭気や煙を居室内に拡散させることなく天井部の排気口を介して屋外に排気するように構成されている。なお、エアカーテン気流は床面にまで到達しないように調整されており、エアカーテン気流によって遮断された臭気や煙が天井部側から排気されるのと同時に、居室内の周辺領域の新鮮な空気がエアカーテン気流の及ばない床面近傍を伝って臭気(煙)の発生源となる中央領域に供給されるように構成されている。
特開平7−19559号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された居室エアカーテンでは、天井部近傍から吹き下ろされたエアカーテン気流が床面にまで到達せずに、周辺領域の空気がエアカーテン気流の及ばない床面近傍を介してエアカーテン気流に囲まれた中央領域に引き込まれるため、エアカーテン気流に囲まれた中央領域とその外側の周辺領域とを確実に分割することができないと考えられる。また、周辺領域の空気が流入する分、エアカーテン気流に囲まれた中央領域とその外側の周辺領域との熱的な分割も行えない。このため、隔壁などにより互いに仕切られることなく隣接配置された複数の領域(物品保存領域)を含む冷蔵室を備えた冷蔵倉庫に対して、上記特許文献1の居室エアカーテンを適用した場合には、冷蔵室内を熱的に分割して個々の温度維持が図られるような複数の物品保存領域を形成するのは困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、互いに仕切られることなく隣接配置された複数の物品保存領域を容易に熱的に分割することにより、個々の物品保存領域の温度維持を図ることが可能な冷蔵倉庫を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による冷蔵倉庫は、第1物品が冷蔵保存される第1物品保存領域および第2物品が冷蔵保存される第2物品保存領域を含み、第1物品保存領域と第2物品保存領域とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室と、冷蔵室の床面まで吹き下ろされる第1エアカーテン気流および第2エアカーテン気流をそれぞれ形成して冷蔵室内を第1温度に保たれた第1物品保存領域と第2温度に保たれた第2物品保存領域とに熱的に分割するために、第1物品保存領域側に設置される第1エアカーテン装置および第2物品保存領域側に設置される第2エアカーテン装置と、第1物品保存領域内において第1エアカーテン装置の第2エアカーテン装置側とは反対側に設置され、第1エアカーテン気流により第1物品保存領域内を循環する第1空気循環流を形成する送風機能を有する第1送風装置と、第2物品保存領域内において第2エアカーテン装置の第1エアカーテン装置側とは反対側に設置され、第2エアカーテン気流により第2物品保存領域内を循環する第2空気循環流を形成する送風機能を有する第2送風装置と、を備える。
この発明の一の局面による冷蔵倉庫では、上記のように、第1物品保存領域と第2物品保存領域とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室と、冷蔵室内を第1温度に保たれた第1物品保存領域と第2温度に保たれた第2物品保存領域とに熱的に分割するために冷蔵室の床面まで吹き下ろされる第1エアカーテン気流を形成する第1エアカーテン装置および第2エアカーテン気流を形成する第2エアカーテン装置を備えることによって、第1物品保存領域と第2物品保存領域との境界においては、第1エアカーテン装置からの第1エアカーテン気流と第2エアカーテン装置からの第2エアカーテン気流とが共に冷蔵室の床面まで達するので、第1物品保存領域と第2物品保存領域との間の熱移動を相互に遮断することができる。すなわち、互いに仕切られることなく隣接配置された複数の物品保存領域を容易に熱的に分割することができる。これにより、個々の物品保存領域の温度維持を図ることができる。また、個々の物品保存領域の温度維持が図られる分、第1物品保存領域(第2物品保存領域)内に温度分布が生じるのが抑制されて、冷蔵室内に結露や霜付き状態(着霜)が発生するのを抑制することができる。これにより、第1物品および第2物品の各々に水分の侵入などの破損が及ぶのを抑制することができるので、これらの物品の高鮮度化も保つことができる。
また、上記第1の局面による冷蔵倉庫では、第1物品保存領域と第2物品保存領域とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室を備え、冷蔵室内を第1温度に保たれた第1物品保存領域と第2温度に保たれた第2物品保存領域とに熱的に分割するための第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置を設けることによって、第1物品保存領域と第2物品保存領域とを隔壁を用いて仕切る場合と異なり、作業者は、第1物品保存領域と第2物品保存領域とを自由に往来して第1物品および第2物品に関する作業を途切れることなく行うことができる。また、第1物品保存領域または第2物品保存領域のいずれか一方から一旦室外(冷蔵室外)へ出て他方に移動(入室)する場合と異なり、扉などの開閉に伴う外気の侵入(熱ロス)も効果的に抑制されるので、これによっても、個々の物品保存領域の温度維持を効果的に図ることができる。
上記一の局面による冷蔵倉庫において、好ましくは、第1エアカーテン装置または第1送風装置の少なくとも一方は、第1物品保存領域を第1温度に保つ冷却機能を有するとともに、第2エアカーテン装置または第2送風装置の少なくとも一方は、第2物品保存領域を第2温度に保つ冷却機能を有する。このように構成すれば、第1エアカーテン装置と第1送風装置とを運転して冷蔵室内を熱的に分割するための第1エアカーテン気流を含む一方側の第1空気循環流を第1物品保存領域に確実に形成し、かつ、第1エアカーテン装置または第1送風装置の少なくとも一方が有する冷却機能により第1物品保存領域を第1温度に容易に維持することができる。また、第2エアカーテン装置と第2送風装置とを運転して冷蔵室内を熱的に分割するための第2エアカーテン気流を含む他方側の第2空気循環流を第2物品保存領域に確実に形成し、かつ、第2エアカーテン装置または第2送風装置の少なくとも一方が有する冷却機能により第2物品保存領域を第2温度に容易に維持することができる。
上記第1送風装置および第2送風装置をさらに備える構成において、好ましくは、第1送風装置および第2送風装置は、対応する第1エアカーテン装置における第1空気循環流を吸い込む吸込口側および第2エアカーテン装置における第2空気循環流を吸い込む吸込口側にそれぞれ設置されており、第1送風装置または第2送風装置の少なくとも一方は、第1送風装置から吹き出された第1空気循環流または第2送風装置から吹き出された第2空気循環流の少なくとも一方を、対応する第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方の吸込口にガイドするための閉じずに開放された断面形状を有する風向ガイド部材を含む。このように構成すれば、第1送風装置または第2送風装置の少なくとも一方に風向ガイド部材を設けることによって、第1送風装置からの第1空気循環流または第2送風装置からの第2空気循環流の少なくとも一方を、対応する第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方の吸込口に到達しやすくすることができる。すなわち、第1空気循環流または第2空気循環流(冷気)の少なくとも一方が自己の重さで重力下方向に徐々に下がることに起因して、対応する第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の吸込口に到達せずに第1エアカーテン気流または第2エアカーテン気流に直接的に当たってこれらの気流形状を乱すのが抑制される。その結果、第1エアカーテン装置と第1送風装置とを運転して第1物品保存領域に第1空気循環流を確実に形成することができる。また、第2エアカーテン装置と第2送風装置とを運転して第2物品保存領域に第2空気循環流を確実に形成することができる。
この場合、好ましくは、風向ガイド部材は、第1送風装置または第2送風装置の少なくとも一方の吹出口の下端部に接続され、第1送風装置の吹出口から吹き出された第1空気循環流または第2送風装置の吹出口から吹き出された第2空気循環流の少なくとも一方が下方に向かうのを抑制する板状の第1風向板と、第1風向板に沿って流れる第1空気循環流または第2空気循環流の少なくとも一方の水平面内の幅を、対応する第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方の吸込口に向けて広げるように第1風向板上に配置される板状の第2風向板とを有する。このように構成すれば、第1風向板によって、第1送風装置から第1エアカーテン装置に向かう第1空気循環流または第2送風装置から第2エアカーテン装置に向かう第2空気循環流の少なくとも一方の高さ位置を容易に維持することができる。また、第2風向板によって、第1送風装置からの第1空気循環流または第2送風装置からの第2空気循環流の少なくとも一方を、対応する第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方の吸込口に向けて容易に拡散させながら各々に均等に到達させることができる。したがって、所定方向に沿ってライン状に形成されるエアカーテン気流の吹出温度および気流形状が各々均一化されるので、第1エアカーテン気流を構成する第1空気循環流または第2エアカーテン気流を構成する第2空気循環流の少なくとも一方を適切に形成することができる。その結果、第1物品保存領域と第2物品保存領域とを確実に熱的に分割することができる。
上記第1送風装置および第2送風装置をさらに備える構成において、好ましくは、第1送風装置と第1エアカーテン装置との間、または、第2送風装置と第2エアカーテン装置との間の少なくとも一方に設置された補助送風装置をさらに備え、第1送風装置から吹き出された第1空気循環流または第2送風装置から吹き出された第2空気循環流の少なくとも一方を、対応する第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方の吸込口に到達させるように構成されている。このように構成すれば、補助送風装置によって、第1送風装置からの第1空気循環流または第2送風装置からの第2空気循環流の少なくとも一方を、対応する第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方の吸込口に確実に到達させることができる。したがって、第1物品保存領域に第1空気循環流を確実に形成することができるとともに、第2物品保存領域に第2空気循環流を確実に形成することができる。
上記一の局面による冷蔵倉庫において、好ましくは、第1エアカーテン気流および第2エアカーテン気流の各々の風速および風向は、少なくとも第1温度および第2温度に基づいて、第1物品保存領域を第1温度に維持可能でかつ第2物品保存領域を第2温度に維持可能なように調整されるように構成されている。このように構成すれば、第1温度と第2温度とが互いにどのように設定された場合であっても、第1エアカーテン気流および第2エアカーテン気流の各々の風速および風向が少なくとも第1温度および第2温度に基づいて調整されるので、第1温度と第2温度との温度差に起因して第1物品保存領域と第2物品保存領域との境界近傍においてエアカーテン気流の形状が歪む(湾曲する)のを抑制することができる。したがって、第1物品保存領域と第2物品保存領域との境界近傍においても、第1物品保存領域側の第1温度と第2物品保存領域側の第2温度とをそれぞれ容易に維持することができる。
この場合、好ましくは、第1物品保存領域の第1温度を検出する第1温度センサおよび第2物品保存領域の第2温度を検出する第2温度センサをさらに備え、第1エアカーテン気流および第2エアカーテン気流の各々の風速および風向は、第1温度センサおよび第2温度センサの検出結果に基づいて、第1物品保存領域を第1温度に維持可能でかつ第2物品保存領域を第2温度に維持可能なように調整されるように構成されている。このように構成すれば、第1温度センサおよび第2温度センサの検出結果に基づいて、第1エアカーテン気流および第2エアカーテン気流の各々の風速および風向を精度よく調整することができる。すなわち、第1温度を有する第1物品保存領域と第2温度を有する第2物品保存領域との境界近傍において、第1温度と第2温度との温度差に起因して第1エアカーテン気流と第2エアカーテン気流とが混合されるのを容易に抑制することができる。また、第1物品保存領域と第2物品保存領域との熱的な境界位置を適切に制御することができる。
上記一の局面による冷蔵倉庫において、好ましくは、第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置は、第1物品保存領域側または第2物品保存領域側に移動可能に構成されている。このように構成すれば、冷蔵室内における第1物品保存領域と第2物品保存領域との容積的な割合(レイアウト)を変更した場合にも、容易に、変更した容積的な割合(レイアウト)に対応するように第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置を移動させることができる。これにより、第1物品保存領域および第2物品保存領域のレイアウト配置が相互に変更された場合にも、容易に、第1物品保存領域と第2物品保存領域との温度維持を共に図ることができる。
上記第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置が移動可能である構成において、好ましくは、第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置は、冷蔵室の天井部の下面に対して下方に離間した高さ位置において第1物品保存領域側または第2物品保存領域側に移動可能に構成されており、冷蔵室の天井部の下面と、第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方の上面との隙間を塞ぐように配置されたシール部材をさらに備える。このように構成すれば、第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方が冷蔵室の天井部に対して隙間を有して移動される場合であっても、この隙間を遮断するようにシール部材が配置されているので、この隙間を介して第1物品保存領域と第2物品保存領域とが連通されるのを防止することができる。すなわち、この隙間を介して第1物品保存領域と第2物品保存領域との間に空気流動が起こらないので、第1物品保存領域および第2物品保存領域を第1温度および第2温度にそれぞれ容易に維持することができる。
上記第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置が移動可能である構成において、好ましくは、第1エアカーテン気流および第2エアカーテン気流の各々の風速の大小または風向の角度の少なくとも一方は、第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置の第1物品保存領域側または第2物品保存領域側への移動後における、第1送風装置と第1エアカーテン装置との距離、および、第2送風装置と第2エアカーテン装置との距離に応じて、第1物品保存領域を第1温度に維持可能でかつ第2物品保存領域を第2温度に維持可能なように調整されるように構成されている。このように構成すれば、第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置の第1物品保存領域側または第2物品保存領域側への移動に伴って第1物品保存領域および第2物品保存領域の空間容積割合が変更された場合でも、第1エアカーテン気流および第2エアカーテン気流の風速または風向の少なくとも一方が移動距離に応じて調整されるので、各々の空間容積の差異に起因して第1物品保存領域と第2物品保存領域との境界近傍においてエアカーテン気流の形状が歪むのを抑制することができる。したがって、第1物品保存領域および第2物品保存領域の各々の空間容積に関係なく、第1エアカーテン気流および第2エアカーテン気流による遮断(断熱)機能を維持することができる。
上記一の局面による冷蔵倉庫において、好ましくは、第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置の間に設けられるとともに下端が冷蔵室の床面よりも高い位置に位置され、第1エアカーテン気流および第2エアカーテン気流を互いに遮蔽する遮蔽部材をさらに備える。このように構成すれば、第1温度と第2温度とが互いにどのように設定された場合であっても、第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置の間に設けられ下端が冷蔵室の床面よりも高い位置まで延びる遮蔽部材によって、第1エアカーテン気流および第2エアカーテン気流の形状を共に乱すことなく冷蔵室の床面まで到達させることができる。すなわち、第1温度と第2温度との温度差に起因して第1物品保存領域と第2物品保存領域との境界近傍においてエアカーテン気流の形状が歪むのを、遮蔽部材の整流作用によって抑制することができる。したがって、第1物品保存領域と第2物品保存領域との境界近傍においても第1温度と第2温度とをそれぞれ容易に維持することができる。
上記一の局面による冷蔵倉庫において、好ましくは、第1エアカーテン気流は、時計回りまたは反時計回りのうちの一方に回る渦流を含むとともに、第2エアカーテン気流は、時計回りまたは反時計回りのうちの他方に回る渦流を含み、第1エアカーテン気流に含まれる渦流と、第2エアカーテン気流に含まれる渦流とによって、第1物品保存領域と第2物品保存領域とが熱的に分割されるように構成されている。
本発明によれば、上記のように、互いに仕切られることなく隣接配置された複数の物品保存領域を容易に熱的に分割することにより、個々の物品保存領域の温度維持を図ることが可能な冷蔵倉庫を提供することができる。
本発明の第1実施形態による冷蔵倉庫の構成を示した断面図である。 本発明の第1実施形態おける冷蔵倉庫の全体構成を示した上面図である。 本発明の第1実施形態おける冷蔵倉庫の温度維持を行うための構成を示した制御ブロック図である。 本発明の第2実施形態による冷蔵倉庫の構成を示した断面図である。 本発明の第3実施形態による冷蔵倉庫の構成を示した断面図である。 本発明の第3実施形態おける冷蔵倉庫の全体構成を示した上面図である。 本発明の第4実施形態による冷蔵倉庫の構成を示した断面図である。 本発明の第5実施形態による冷蔵倉庫の構成を示した断面図である。 本発明の第5実施形態おける冷蔵倉庫の温度維持を行うための構成を示した制御ブロック図である。 本発明の第6実施形態による冷蔵倉庫の構成を示した断面図である。 本発明の第6実施形態の変形例による冷蔵倉庫の構成を示した断面図である。 本発明の第7実施形態による冷蔵倉庫の構成を示した断面図である。 本発明の第7実施形態による冷蔵倉庫においてエアカーテン装置を移動させるための架台周辺の構造を示した上面図である。 本発明の第7実施形態による冷蔵倉庫においてエアカーテン装置を移動させるための架台周辺の構造を示した断面図である。 本発明の第7実施形態おける冷蔵倉庫の温度維持を行うための構成を示した制御ブロック図である。 本発明の第7実施形態の変形例による冷蔵倉庫の構成を示した断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による冷蔵倉庫100について説明する。
第1実施形態による冷蔵倉庫100は、図1に示すように、内部空間10aが所定温度に維持された状態で互いに異なる複数種類の物品(商品)を保管することが可能な冷凍冷蔵倉庫である。具体的には、冷蔵倉庫100は、内部空間10aを有する冷蔵室10を備えている。また、内部空間10aは、冷凍食品などの物品1が所定温度で冷凍保存されるための領域11と、別な食品などの物品2が物品1とは異なる所定温度で冷蔵保存されるための領域12とによって構成されている。この場合、領域11は、物品1を冷凍保存するために温度T1に維持されるとともに、領域12は、物品2を冷蔵保存するために温度T2に維持されている。ここで、温度T1は、温度T2よりも低い。なお、物品1および物品2は、それぞれ、本発明の「第1物品」および「第2物品」の一例である。また、温度T1および温度T2は、それぞれ、本発明の「第1温度」および「第2温度」の一例である。また、領域11および領域12は、それぞれ、本発明の「第1物品保存領域」および「第2物品保存領域」の一例である。
ここで、内部空間10aは、冷蔵室10内を物理的に仕切る(区画する)ための隔壁を設けてX1側の領域11とX2側の領域12とに分割されているわけではない。すなわち、領域11と領域12との境界領域10bには、断熱性を有する隔壁やその一部が開閉可能な扉などの構造物は設けられていない。したがって、領域11において物品1に関する作業を行う作業者(荷役者(図示せず))は、境界領域10bを矢印X2方向に素通りすることにより領域12に移動して物品2に関する作業を引き続き行うことが可能に構成されている。また、作業者(図示せず)は、領域12から領域11へも境界領域10bを素通り可能である。
また、上述のように、冷蔵室10内において物理的な隔壁を用いて互いに仕切られていない領域11と領域12とは、それぞれ、互いに異なる温度T1および温度T2からなる冷蔵温度に保たれるように構成されている。すなわち、領域11と領域12とは、隔壁を用いることなく温度T1と温度T2とに熱的に分割されるように構成されている。
この冷蔵室10内を熱的に分割するために、第1実施形態では、領域11と領域12とが互いに対向する境界領域10bに、各々が送風機能を有するエアカーテン装置20およびエアカーテン装置40が設置されている。エアカーテン装置20は、冷蔵室10の床面14まで吹き下ろされる気流P1を形成する機能を有するとともに、エアカーテン装置40は、床面14まで吹き下ろされる気流P2を形成する機能を有している。なお、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40は、それぞれ、本発明の「第1エアカーテン装置」および「第2エアカーテン装置」の一例である。また、気流P1および気流P2は、それぞれ、本発明の「第1エアカーテン気流」および「第2エアカーテン気流」の一例である。
これにより、境界領域10bにおいては、エアカーテン装置20からの気流P1とエアカーテン装置40からの気流P2とが共に冷蔵室10の床面14まで達するので、領域11と領域12との間のX方向に沿った熱移動(この場合、温度T2を有する領域12から温度T1を有する領域11への熱移動)が遮断される。なお、エアカーテン装置20は、境界領域10bのX1側の縁部に対応した天井部13の下面13aに設置されるとともに、エアカーテン装置40は、境界領域10bのX2側の縁部に対応した天井部13の下面13aに設置されている。また、エアカーテン装置20とエアカーテン装置40とは、床面14から同じ高さ位置(Z方向)において境界領域10bを挟み込んで配置されている。
また、第1実施形態では、図1に示すように、冷蔵室10内の領域11には、エアカーテン装置20に加えて、送風機能とともに領域11を冷却して温度T1に保つ冷却機能を有する冷却装置30が設置されている。同様に、領域12には、エアカーテン装置40に加えて、送風機能とともに領域12を冷却して温度T2に保つ冷却機能を有する冷却装置50が設置されている。具体的には、冷却装置30は、エアカーテン装置20における冷気循環流G1を吸い込む吸込口21よりも上流側(X1側)に設置されるとともに、冷却装置50は、エアカーテン装置40における冷気循環流G2を吸い込む吸込口41よりも上流側(X2側)に設置されている。なお、冷却装置30および冷却装置50は、それぞれ、本発明の「第1送風装置」および「第2送風装置」の一例である。また、冷気循環流G1および冷気循環流G2は、それぞれ、本発明の「第1空気循環流」および「第2空気循環流」の一例である。
これにより、領域11においては、エアカーテン装置20と冷却装置30とを運転して冷蔵室10内を熱的に分割するための気流P1を含む冷気循環流G1が形成される。また、領域12においては、エアカーテン装置40と冷却装置50とを運転して冷蔵室10内を熱的に分割するための気流P2を含む冷気循環流G2が形成されるように構成されている。
ここで、気流(冷気)の流れを説明する。図1に示すように、領域11においては、冷却装置30により冷やされて冷却装置30の吹出口32から吹き出される冷気が天井部13の下面13aを矢印X2方向(水平方向)に伝ってエアカーテン装置20の吸込口21に吸い込まれる。冷気は向きを変えてエアカーテン装置20の吹出口22から気流P1となって斜め下方向(矢印Z2方向かつ矢印X1方向)に吹き出される。すなわち、吹出口22は、吹き出される冷気が真下方向から所定角度だけ領域11側(X1側)に向かう気流P1を形成するような開口形状を有している。その後、冷気(気流P1)は、床面14に到達した後、向きを変えてそのほとんどが床面14を矢印X1方向に沿って流通され、X1側の側壁部15a近傍を矢印Z1方向に伝って冷却装置30の吸込口31に吸い込まれる。このように、領域11には、時計回りに大きく循環する冷気循環流G1が形成される。なお、床面14に到達した気流P1の一部は矢印X2方向にも向きを変えた後、境界領域10b内で矢印Z1方向に上昇して再び吹出口22からの冷気に混合される。したがって、境界領域10b内には小さな渦流Q1(反時計回り)も発生する。
また、領域12においては、冷却装置50により冷やされて冷却装置50の吹出口52から吹き出される冷気が天井部13の下面13aを矢印X1方向(水平方向)に伝ってエアカーテン装置40の吸込口41に吸い込まれる。冷気は向きを変えてエアカーテン装置40の吹出口42から斜め下方向(矢印Z2方向かつ矢印X2方向)に吹き出される。すなわち、吹出口42は、吹き出される冷気が真下方向から所定角度だけ領域12側(X2側)に向かう気流P2を形成するような開口形状を有している。その後、冷気(気流P2)は、床面14に到達した後、向きを変えてそのほとんどが床面14を矢印X2方向に沿って流通され、X2側の側壁部15b近傍を矢印Z1方向に伝って冷却装置50の吸込口51に吸い込まれる。このように、エアカーテン装置40と冷却装置50とが運転されることによって、領域12には、反時計回りに大きく循環する冷気循環流G2が形成される。なお、床面14に到達した気流P2の一部は矢印X1方向にも向きを変えた後、境界領域10b内で矢印Z1方向に上昇して再び吹出口42からの冷気に混合される。したがって、境界領域10b内には小さな渦流Q2(時計回り)も発生する。
なお、境界領域10bにおいては、渦流Q1およびQ2が生じるものの、冷気循環流G1のうちのエアカーテン装置20の吹出口22から吹き下ろされた気流P1と、冷気循環流G2のうちのエアカーテン装置40の吹出口42から吹き下ろされた気流P2とが、下方向(矢印Z2方向)に沿ってやや末広がり状に並進するような態様を有する。第1実施形態では、気流P1と気流P2とが互いに吸引し合って合流し境界領域10b内に1つの下降気流が形成されるのが防止されている。また、渦流Q1およびQ2を生じさせるとともに、気流P1と気流P2とが分離されたまま吹き下ろされることによって、領域11と領域12とが熱的に分割されるように構成されている。したがって、作業者(図示せず)が境界領域10bを介して領域11と領域12との間を自由に往来したとしても、領域11と領域12とは、各々の呼内温度(温度T1およびT2)を大きく崩すことなく維持されている。
また、冷蔵室10を平面的に見た場合、図2に示すように、領域11側に設置されたエアカーテン装置20は、内部空間10aを構成する一方側(Y1側)の側壁部16から他方側(Y2側)の側壁部17に亘って設置されている。この場合、Y方向が長手方向となった4台のエアカーテン装置20が天井部13の下面13aにおいてY方向に沿って直線的に配置されている。また、領域11の側壁部15a(X1側)近傍における天井部13の下面13a下には、Y方向が長手方向となった2台の冷却装置30がY方向に直線的に配置されている。これにより、2台の冷却装置30の各々の吹出口32(図1参照)から吹き出された冷気が4台のエアカーテン装置20の各々の吸込口21(図1参照)に吸い込まれるように構成されている。なお、領域12側に設置されたエアカーテン装置40および冷却装置50の台数ならびに配置構成についても、領域11側と左右対称に構成されている。
また、冷蔵倉庫100における冷蔵室10内の温度維持を行うための制御的な構成としては、図3に示すように、冷蔵倉庫100の外部に、コントローラ機器70が設置されている。コントローラ機器70には、統括制御部71と、エアカーテン装置制御部72と、冷却装置制御部73と、エアカーテン装置制御部74と、冷却装置制御部75とが設けられている。ここで、エアカーテン装置制御部72および74は、それぞれ、エアカーテン装置20および40の運転制御を行う機能を有している。また、冷却装置制御部73および75は、それぞれ、冷却装置30および50の運転制御を行う機能を有している。また、冷蔵室10内には、領域11の温度を検出する温度センサ81と、領域12の温度を検出する温度センサ82とが設置されており、各々は統括制御部71に電気的に接続されている。
そして、温度センサ81による領域11の庫内温度に基づいて統括制御部71が所定の演算処理を行うとともに、演算処理結果に基づいてエアカーテン装置制御部72および冷却装置制御部73がそれぞれ指令を受ける。そして、エアカーテン装置制御部72の指令に基づいてエアカーテン装置20の運転制御が行われるとともに、冷却装置制御部73の指令に基づいて冷却装置30の運転制御が行われる。また、上記と同様の制御構成が領域12側にも適用される。これにより、エアカーテン装置20と冷却装置30との協調運転が行われて物品1が保存される領域11が温度T1に維持されるとともに、エアカーテン装置40と冷却装置50との協調運転が行われて物品2が保存される領域12が温度T2に維持されるように構成されている。
また、図2に示すように、領域11側の側壁部16(Y1側)には、開閉扉18aが設けられるとともに、領域12側の側壁部17(Y1側)には、開閉扉18bが設けられている。また、側壁部16を隔てて、冷蔵室10の外側には、物品1および2を一時的に載置する荷置場101が設けられている。荷置場101は、地面に対して所定の高さを有しており、荷置場101の端部101aに対してトラック110が接車可能に構成されている。トラック110に対する物品1および2の荷役作業は、荷置場101において行われる。このようにして、冷蔵倉庫100は構成されている。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、領域11と領域12とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室10と、冷蔵室10内を温度T1に保たれた領域11と温度T2に保たれた領域12とに熱的に分割するために冷蔵室10の床面14まで吹き下ろされる気流P1を形成するエアカーテン装置20および気流P2を形成するエアカーテン装置40を備える。これにより、領域11と領域12との境界領域10bにおいては、エアカーテン装置20からの気流P1とエアカーテン装置40からの気流P2とが共に冷蔵室10の床面14まで達するので、領域11と領域12との間の熱移動を相互に遮断することができる。すなわち、互いに仕切られることなく隣接配置された領域11と領域12とを容易に熱的に分割することができる。これにより、温度T1に保たれた領域11および温度T2に保たれた領域12の各々の温度維持を図ることができる。また、領域11および12の温度維持が図られる分、領域11(領域12)内に温度分布が生じるのが抑制されて、冷蔵室10内に結露や霜付き状態(着霜)が発生するのを抑制することができる。これにより、物品1および2の各々に水分の侵入などの破損が及ぶのを抑制することができるので、物品1および2の高鮮度化も保つことができる。
また、第1実施形態では、領域11と領域12とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室10を備え、冷蔵室10内を温度T1に保たれた領域11と温度T2に保たれた領域12とに熱的に分割するためのエアカーテン装置20およびエアカーテン装置40を設けることによって、領域11と領域12とを隔壁を用いて仕切る場合と異なり、作業者は、領域11と領域12とを自由に往来して物品1および2に関する作業を途切れることなく行うことができる。また、隔壁に設けられた扉を都度開閉して領域11または領域12のいずれか一方から他方へ移動する場合と異なり、扉の開閉に伴う異温度冷気の侵入(熱ロス)も効果的に抑制されるので、これによっても、領域11および12の各々の温度維持を効果的に図ることができる。
また、第1実施形態では、領域11に設置され、送風機能とともに領域11を冷却して温度T1に保つ冷却機能を兼ね備えた冷却装置30と、領域12に設置され、送風機能とともに領域12を冷却して温度T2に保つ冷却機能を兼ね備えた冷却装置50とをさらに備える。これにより、エアカーテン装置20と冷却装置30とを運転して冷蔵室10内を熱的に分割するための気流P1を含む冷気循環流G1を領域11に確実に形成し、かつ、冷却装置30が有する冷却機能により領域11を温度T1に容易に維持することができる。また、エアカーテン装置40と冷却装置50とを運転して冷蔵室10内を熱的に分割するための気流P2を含む冷気循環流G2を領域12に確実に形成し、かつ、冷却装置50が有する冷却機能により領域12を温度T2に容易に維持することができる。
(第2実施形態)
次に、図4を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、冷却機能を兼ね備えたエアカーテン装置220およびエアカーテン装置240を設けるとともに、冷却装置30および50を送風装置として用いて冷蔵室10内を構成した例について説明する。なお、エアカーテン装置220およびエアカーテン装置240は、それぞれ、本発明の「第1エアカーテン装置」および「第2エアカーテン装置」の一例である。また、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第2実施形態による冷蔵倉庫200は、図4に示すように、領域11側にエアカーテン装置220および冷却装置30を設置するとともに、領域12側にエアカーテン装置240および冷却装置50を設置している。ここで、第2実施形態では、冷却装置30および冷却装置50は、冷却機能を停止して単なる送風装置として用いられる。その一方で、エアカーテン装置220および240は、それぞれ、冷却部3(破線で示す)および4(破線で示す)が内蔵されている。これにより、エアカーテン装置220および240は、送風機能のみならず庫内(冷蔵室10内)を冷却する冷却機能が発揮されるように構成されている。
これにより、領域11においては、エアカーテン装置220(冷却部3)により冷やされた冷気がエアカーテン装置220の吹出口22から斜め下方向(矢印Z2方向かつ矢印X1方向)に吹き出される。冷気は、床面14に到達した後、向きを変えて床面14を矢印X1方向に沿って流通され、X1側の側壁部15a近傍を矢印Z1方向に伝って冷却装置30の吸込口31に吸い込まれる。そして、冷却装置30の送風機能により吹出口32から吹き出された冷気が天井部13の下面13aを矢印X2方向(水平方向)に伝ってエアカーテン装置20の吸込口21に吸い込まれる。このようにして、領域11に、時計回りに大きく循環する冷気循環流G1が形成される。
対称的に、領域12においては、エアカーテン装置240(冷却部4)により冷やされた冷気がエアカーテン装置240の吹出口42から斜め下方向(矢印Z2方向かつ矢印X2方向)に吹き出される。冷気は、床面14に到達した後、向きを変えて床面14を矢印X2方向に沿って流通され、X2側の側壁部15b近傍を矢印Z1方向に伝って冷却装置50の吸込口51に吸い込まれる。そして、冷却装置50の送風機能により吹出口52から吹き出された冷気が天井部13の下面13aを矢印X1方向(水平方向)に伝ってエアカーテン装置40の吸込口41に吸い込まれる。このようにして、領域12に、反時計回りに大きく循環する冷気循環流G2が形成される。
これにより、領域11と領域12との境界領域10bにおいては、エアカーテン装置220からの気流P1とエアカーテン装置240からの気流P2とが、共に冷蔵室10の床面14まで達するので、領域11と領域12との間のX方向に沿った熱移動が相互に遮断されるように構成されている。なお、第2実施形態による冷蔵倉庫200のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、冷却装置30および50においては各々が有する送風機能のみを利用するとともに、エアカーテン気流を形成する機能(送風機能)に加えて冷却機能(冷却部3および4)を兼ね備えたエアカーテン装置220および240を設置して冷蔵室10内を構成する。これによっても、エアカーテン装置220と送風装置としての冷却装置30とを運転して冷蔵室10内を熱的に分割するための気流P1を含む冷気循環流G1を領域11に確実に形成し、かつ、エアカーテン装置220が有する冷却機能により領域11を温度T1に容易に維持することができる。また、エアカーテン装置240と送風装置としての冷却装置50とを運転して冷蔵室10内を熱的に分割するための気流P2を含む冷気循環流G2を領域12に確実に形成し、かつ、エアカーテン装置240が有する冷却機能により領域12を温度T2に容易に維持することができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図5および図6を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記第1実施形態と異なり、冷却装置330および冷却装置350に風向ガイド部材301をそれぞれ取り付けた例について説明する。なお、冷却装置330および冷却装置350は、それぞれ、本発明の「第1送風装置」および「第2送風装置」の一例である。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第3実施形態による冷蔵倉庫300は、図5に示すように、領域11側にエアカーテン装置20および冷却装置330を設置するとともに、領域12側にエアカーテン装置40および冷却装置350を設置している。また、冷蔵室10を平面的に見た場合、図6に示すように、領域11には1台の冷却装置330が配置されるとともに、領域12には1台の冷却装置350が配置されている。したがって、1台の冷却装置330から吹き出された冷気が4台のエアカーテン装置20に吸い込まれた後、この4台のエアカーテン装置20の各々を介して下方(斜め下方向)に吹き出されて気流P1が形成される。また、1台の冷却装置50から吹き出された冷気が4台のエアカーテン装置40に吸い込まれた後、この4台のエアカーテン装置40の各々を介して下方(斜め下方向)に吹き出されて気流P2が形成されるように構成されている。
ここで、第3実施形態では、図5に示すように、冷却装置330および350には、それぞれ、風向ガイド部材301が取り付けられている。なお、風向ガイド部材301の構成に関して、冷却装置330側を例にとって説明する。
すなわち、風向ガイド部材301は、冷却装置330の吹出口32から吹き出された空気循環流G1が直ちに下方(矢印Z2方向)に向かうのを抑制する板状の下板302と、下板302に沿って流れる空気循環流G1の水平面内の横幅(Y方向)をエアカーテン装置20の吸込口21に向けて広げるように下板302上に配置される板状の複数(6枚)の整流板303とを有している。また、風向ガイド部材301は、一般的なダクト部材のように矩形状や円環状を有して閉じた断面形状を有するのではなく、閉じずに開放された断面形状を有している。この場合、天井部13に対向する風向ガイド部材301の上面側(Z1側)が閉じずに開放されている。したがって、風向ガイド部材301は、冷却装置330から吹き出された空気循環流G1をエアカーテン装置20の吸込口21にガイドする機能を有している。なお、下板302および整流板303は、それぞれ、本発明の「第1風向板」および「第2風向板」の一例である。
したがって、領域11を側方から見た場合に、冷却装置330の吹出口32から吹き出される冷気は、下板302によりZ方向の高さ位置が下方に向かうのが抑制された状態で、天井部13の下面13aを矢印X2方向(水平方向)に伝ってエアカーテン装置20の吸込口21に吸い込まれる。また、領域11を上方から見た場合には、図6に示すように、冷却装置330の吹出口32から吹き出される冷気は、6枚の整流板303により、空気循環流G1の水平面内の横幅(Y方向)をエアカーテン装置20の吸込口21に向けて広げるように流れてエアカーテン装置20の吸込口21に吸い込まれる。
また、領域12における冷却装置350側に取り付けられた風向ガイド部材301も領域11における冷却装置330側に取り付けられた風向ガイド部材301と同様に構成されている。したがって、冷却装置350の吹出口52から吹き出される冷気は、下板302によりZ方向の高さ位置が下方に向かうのが抑制された状態で、6枚の整流板303により空気循環流G2の水平面内の横幅(Y方向)をエアカーテン装置40の吸込口41に向けて広げるように流れてエアカーテン装置40の吸込口41に吸い込まれる。なお、第3実施形態による冷蔵倉庫300のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、冷却装置330から吹き出された冷気循環流G1をエアカーテン装置20の吸込口21にガイドするための閉じずに開放された断面形状を有する風向ガイド部材301を冷却装置30に設ける。また、冷却装置350から吹き出された冷気循環流G2をエアカーテン装置40の吸込口41にガイドするための閉じずに開放された断面形状を有する風向ガイド部材301を冷却装置350に設ける。これにより、冷却装置330および350に風向ガイド部材301を設けることによって、冷却装置330からの冷気循環流G1および冷却装置350からの冷気循環流G2を、対応するエアカーテン装置20の吸込口21およびエアカーテン装置40の吸込口41に、各々到達しやすくすることができる。すなわち、冷気循環流G1およびG2(冷気)が自己の重さで重力下方向に徐々に下がることに起因して、対応するエアカーテン装置20の吸込口21およびエアカーテン装置40の吸込口41に各々到達せずに気流P1または気流P2に直接的に当たってこれらの気流形状を乱すのが抑制される。その結果、エアカーテン装置20と冷却装置330とを運転して領域11に冷気循環流G1を確実に形成することができる。また、エアカーテン装置40と冷却装置350とを運転して領域12に冷気循環流G2を確実に形成することができる。
また、第3実施形態では、冷却装置330(350)の吹出口32(52)の下端部に接続され、冷却装置330の吹出口32から吹き出された冷気循環流G1および冷却装置350の吹出口52から吹き出された冷気循環流G2が下方(矢印Z2方向)に向かうのを抑制する板状の下板302と、下板302に沿って流れる冷気循環流G1およびG2の各々の水平面内の横幅(Y方向)を、対応するエアカーテン装置20の吸込口21およびエアカーテン装置40の吸込口41に向けて広げるように下板302上に配置される板状の整流板303とによって、風向ガイド部材301を構成する。これにより、下板302によって、冷却装置330からエアカーテン装置20に向かう冷気循環流G1および冷却装置350からエアカーテン装置40に向かう冷気循環流G2のZ方向の高さ位置を容易に維持することができる。また、整流板303によって、冷却装置330からの冷気循環流G1および冷却装置350からの冷気循環流G2を、対応するエアカーテン装置20の吸込口21およびエアカーテン装置40の吸込口41に向けて容易に拡散させながら各々に均等に到達させることができる。したがって、冷蔵室10の幅方向(Y方向)に沿ってライン状に形成される気流P1およびP2の各々の吹出温度および気流形状が各々均一化されるので、気流P1を構成する冷気循環流G1および気流P2を構成する冷気循環流G2を適切に形成することができる。その結果、領域11と領域12とを確実に熱的に分割することができる。なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図7を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、上記第3実施形態と異なり、冷却装置330(350)とエアカーテン装置20(40)との間に補助送風装置401(402)をさらに設けて冷蔵室10内に冷気循環流G1(G2)を形成した例について説明する。なお、図中において、上記第3実施形態と同様の構成には、第3実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第4実施形態による冷蔵倉庫400は、図7に示すように、領域11側にエアカーテン装置20および風向ガイド部材301が設けられた冷却装置330を設置するとともに、領域12側にエアカーテン装置40および風向ガイド部材301が設けられた冷却装置350を設置している。ここで、第4実施形態では、冷却装置330(風向ガイド部材301)とエアカーテン装置20との間に補助送風装置401をさらに設けるとともに、冷却装置350(風向ガイド部材301)とエアカーテン装置40との間に補助送風装置402をさらに設けるように構成している。
これにより、領域11においては、冷却装置330により冷やされて風向ガイド部材301から吹き出される冷気が天井部13の下面13aを矢印X2方向(水平方向)に伝って補助送風装置401に吸い込まれる。また、補助送風装置401から吹き出された冷気がエアカーテン装置20の吸込口21に吸い込まれる。冷気は向きを変えてエアカーテン装置20の吹出口22から斜め下方向(矢印Z2方向かつ矢印X1方向)に吹き出されて床面14に到達する。そして、向きを変えて床面14を矢印X1方向に沿って流通され、X1側の側壁部15a近傍を矢印Z1方向に伝って冷却装置30の吸込口31に吸い込まれるようにして冷気循環流G1が形成される。
また、領域12における冷気循環流G2については、冷却装置350により冷やされて風向ガイド部材301から吹き出される冷気が天井部13の下面13aを矢印X1方向(水平方向)に伝って補助送風装置402に吸い込まれる。また、補助送風装置402から吹き出された冷気がエアカーテン装置40の吸込口41に吸い込まれる。冷気は向きを変えてエアカーテン装置40の吹出口42から斜め下方向(矢印Z2方向かつ矢印X2方向)に吹き出されて床面14に到達する。そして、向きを変えて床面14を矢印X2方向に沿って流通され、X2側の側壁部15b近傍を矢印Z1方向に伝って冷却装置350の吸込口51に吸い込まれるようにして冷気循環流G2が形成される。なお、第4実施形態による冷蔵倉庫400のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記のように、冷却装置330(風向ガイド部材301)とエアカーテン装置20との間に補助送風装置401を設けるとともに、冷却装置350(風向ガイド部材301)とエアカーテン装置40との間に補助送風装置402を設ける。そして、冷却装置330(風向ガイド部材301)から吹き出された冷気循環流G1および冷却装置350(風向ガイド部材301)から吹き出された冷気循環流G2を、対応するエアカーテン装置20の吸込口21およびエアカーテン装置40の吸込口41に各々到達させるように構成する。これにより、補助送風装置401によって冷却装置330(風向ガイド部材301)からの冷気循環流G1をエアカーテン装置20の吸込口21に確実に到達させることができる。また、補助送風装置402によって冷却装置350(風向ガイド部材301)からの冷気循環流G2をエアカーテン装置40の吸込口41に確実に到達させることができる。したがって、領域11に冷気循環流G1を確実に形成することができるとともに、領域12に冷気循環流G2を確実に形成することができる。なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
次に、図8および図9を参照して、第5実施形態について説明する。この第5実施形態では、上記第1実施形態と異なり、気流P1および気流P2の各々の風速および風向を調整するように構成した例について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第5実施形態による冷蔵倉庫500は、図8に示すように、領域11側にエアカーテン装置20および冷却装置30を設置するとともに、領域12側にエアカーテン装置40および冷却装置50を設置している。
また、エアカーテン装置20には、吹出口22の外側において回動可能なルーバ機構23が設けられるとともに、エアカーテン装置40には、吹出口42の外側において回動可能なルーバ機構43が設けられている。すなわち、気流P1およびP2は、それぞれ、ルーバ機構23および43の回動角度(羽根部の傾斜角度)に応じて、垂直方向(Z方向)に対して風向角度αおよび風向角度βを有した状態で下方(斜め下方)に吹き下ろされるように構成されている。
ここで、第5実施形態では、気流P1の風速V1および風向角度α、および、気流P2の風速V2および風向角度βは、領域11の温度T1および領域12の温度T2に基づいて、領域11をこの温度T1に維持し、かつ、領域12をこの温度T2に維持すべく調整されるように構成されている。
具体的には、図9に示すように、冷蔵室10内には、温度センサ81および82に加えて、境界領域10bにおける床面14近傍の空気温度を検出する温度センサ83が設けられている。なお、図8に示すように、温度センサ81は、エアカーテン装置20の吹出口22近傍に固定設置されるとともに、温度センサ82は、エアカーテン装置40の吹出口42近傍に固定設置されている。したがって、温度センサ81により吹出口22から吹き出される気流P1の吹出温度が検出されるとともに、温度センサ82により吹出口42から吹き出される気流P2の吹出温度が検出されるように構成されている。そして、温度センサ81〜83により検出される各温度に基づいて統括制御部71が所定の演算処理が行われるとともに、その演算処理結果に基づいてエアカーテン装置20および40の各々の送風量(送風ファンの回転数)とルーバ機構23および43の回動角度制御とが行われるように構成されている。なお、温度センサ81および温度センサ82は、それぞれ、本発明の「第1温度センサ」および「第2温度センサ」の一例である。
これにより、図8に示すように、気流P1の風速V1および風向角度α、および、気流P2の風速V2および風向角度βがそれぞれ調整制御されることにより、領域11が温度T1に維持され領域12が温度T2に維持されるように構成されている。特に、温度T1と温度T2との差が大きい場合に、温度センサ81〜83により検出される各温度に基づいたエアカーテン装置20および40の運転状態(風速よび風向角度)が適切に行われることにより、領域11および12の温度維持管理が適切に図られるように構成されている。
一例として、たとえば、温度センサ81により気流P1の吹出温度が摂氏0度として検知され、温度センサ82により気流P2の吹出温度が摂氏10度として検知され、温度センサ83により境界領域10bにおける床面14近傍の温度が摂氏2度の状態で検知されたとする。この場合、気流P1が床面14に衝突して温度センサ83に到達する渦流Q1が、気流P2が床面14に衝突して温度センサ83に到達する渦流Q2よりも多い状態であることが統括制御部71(図9参照)により判断される。
そして、エアカーテン装置20有する気流P1の現在の風速V1および風向角度α、および、エアカーテン装置40が有する気流P2が現在の風速V2および風向角度βを基準として、風速V1を低下させ風向角度αを増加させる(垂直方向からより広げる)第1制御を単独で行うか、または、風速V2を増加させ風向角度βを減少させる(垂直方向により近づける)第2制御を単独で行うか、または、この第1制御と第2制御とを同時に行うような第3制御を行うかが統括制御部71(図9参照)により判断される。なお、第1制御〜第3制御のいずれを行うかは、その時点での温度センサ81〜83の検出値および風速V1(V2)および風向角度α(β)を基準として所定のアルゴリズムに基づいて判定されるように構成されてもよい。あるいは、各検出値に対する制御量(風速V1およびV2、および、風向角度αおよびβの各々の制御量)が予め規定された制御テーブル(図示せず)などを用いて実現するように構成されていてもよい。
これにより、渦流Q1を形成する風量が徐々に減少され、反対に、渦流Q2を形成する風量が徐々に増加される。したがって、境界領域10bにおける床面14近傍の温度は、それまでの2度の状態から温度T1(約0度)と温度T2(約10度)との中間の温度に向かって徐々に上昇される。このように、気流P1と気流P2との気流形状を左右非対称にすることによって、温度T1と温度T2との間に顕著な温度差を生じさせるように冷蔵倉庫500を構成した場合であっても、温度T1と温度T2との温度差(この場合、約10度)に起因して領域11の空気と領域12の空気とが互いに混ざり合うことが極力生じない。また、気流P1と気流P2とに風速差(V1とV2との差)および角度差(αとβとの差)を設けることによっても、気流P1と気流P2とが互いに吸引し合って合流し境界領域10b内に1つの下降気流が形成されるのが防止されている。
なお、温度センサ81(82)は4台のエアカーテン装置20(40)の各々に設けられている。また、温度センサ83は、冷蔵室10のY方向の中央部における床面14近傍の空気温度を検出するように設置されている。そして、境界領域10bを挟んでX方向に対向する一対の温度センサ81および82と、Y方向中央の温度センサ83との温度関係から、4台のエアカーテン装置20(40)の風速および風向が個別に調整されるように構成されている。すなわち、図9に示されるエアカーテン装置制御部72(74)は、4台のエアカーテン装置20(40)を個別に制御するように構成されている。なお、第5実施形態による冷蔵倉庫500のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第5実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第5実施形態では、上記のように、気流P1の風速V1および風向角度α、および、気流P2の風速V2および風向角度βを、温度T1の検出値と温度T2の検出値と境界領域10bにおける床面14近傍の空気温度の検出値との3要素に基づいて、領域11を温度T1に維持可能でかつ領域12を温度T2に維持可能なように調整する。これにより、温度T1と温度T2とが互いにどのように設定された場合であっても、気流P1の風速V1および風向角度α、および、気流P2の風速V2および風向角度βが、温度T1の検出値と温度T2の検出値と境界領域10bにおける床面14近傍の空気温度の検出値とに基づいて調整されるので、温度T1と温度T2との温度差に起因して領域11と領域12との境界領域10b近傍においてエアカーテン気流(気流P1およびP2)の形状が歪む(湾曲する)のを抑制することができる。したがって、領域11と領域12との境界領域10b近傍においても、領域11側の温度T1と領域12側の温度T2とをそれぞれ容易に維持することができる。
また、第5実施形態では、領域11の温度T1を検出する温度センサ81と、領域12の温度T2を検出する温度センサ82と、境界領域10bにおける床面14近傍の空気温度を検出する温度センサ83とを備える。そして、気流P1の風速V1および風向角度α、および、気流P2の風速V2および風向角度βを、温度センサ81〜83の検出結果に基づいて、領域11を温度T1に維持可能でかつ領域12を温度T2に維持可能なように調整する。これにより、温度センサ81〜83の検出結果に基づいて、気流P1の風速V1および風向角度α、および、気流P2の風速V2および風向角度βを精度よく調整することができる。すなわち、温度T1を有する領域11と温度T2を有する領域12との境界領域10b近傍において、温度T1と温度T2との温度差に起因して気流P1と気流P2とが混合されるのを容易に抑制することができる。また、領域11と領域12との熱的な境界位置を適切に制御することができる。なお、第5実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第6実施形態)
次に、図10を参照して、第6実施形態について説明する。この第6実施形態では、上記第1実施形態と異なり、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40の間に遮蔽部材601を設けた例について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第6実施形態による冷蔵倉庫600は、図10に示すように、領域11側にエアカーテン装置20および冷却装置30を設置するとともに、領域12側にエアカーテン装置40および冷却装置50を設置している。ここで、第6実施形態では、エアカーテン装置20および40の間に断熱機能を有する遮蔽部材601が設けられている。遮蔽部材601は、断熱性を有する透明な部材からなり、遮蔽部材601は、天井部13の下面13aに取り付けられる上端601aと、冷蔵室10の床面14よりも高い位置に位置される下端601bとを有して板状に形成されている。
これにより、境界領域10bにおいては、エアカーテン装置20から吹き下ろされた直後の気流P1とエアカーテン装置40から吹き下ろされた直後の気流P2とは、遮蔽部材601により互いに干渉し合うことなく床面14に向かう。すなわち、境界領域10bに形成される気流形状が顕著に乱されることなく気流P1およびP2による断熱壁としての役割が保たれる。したがって、温度T1と温度T2との温度差に起因して気流P1と気流P2とが混合されるとともに領域11と領域12との境界領域10b近傍においてエアカーテン気流(気流P1およびP2)の形状が歪む(湾曲する)のが、遮蔽部材601の整流作用によって抑制されるように構成されている。
ここで、たとえば、温度T1が温度T2に対して相対的に高く設定され、かつ、遮蔽部材601が設けられていない場合には、温度の高い渦流Q1が境界領域10b中の上方領域で温度の低い渦流Q2に混合されるのと同時に、温度の低い渦流Q2が境界領域10b中の下方領域で温度の高い渦流Q1に混合される。これにより、境界領域10b近傍においてエアカーテン気流(気流P1およびP2)の形状が右上から左下方向に流れるように歪む。これに対して、冷蔵倉庫600では遮蔽部材601が設けられているので、エアカーテン気流(気流P1およびP2)の形状には顕著な歪が発生しないように構成されている。
なお、遮蔽部材601の下端601bの高さ位置は、作業者(図示せず)が領域11と領域12との間の往来の妨げとならない程度の位置に調整されている。なお、第6実施形態による冷蔵倉庫600のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第6実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第6実施形態では、上記のように、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40の間に設けられるとともに下端601bが冷蔵室10の床面14よりも高い位置に位置され、気流P1およびP2を互いに遮蔽する遮蔽部材601をさらに備える。これにより、温度T1と温度T2とが互いにどのように設定された場合であっても、エアカーテン装置20および40の間に設けられ下端601bが冷蔵室10の床面14よりも高い位置まで延びる遮蔽部材601によって、気流P1およびP2の形状を共に乱すことなく冷蔵室10の床面14まで到達させることができる。すなわち、温度T1と温度T2との温度差に起因して領域11と領域12との境界領域10b近傍においてエアカーテン気流(気流P1およびP2)の形状が歪む(湾曲する)のを、遮蔽部材601の整流作用によって抑制することができる。したがって、領域11と領域12との境界領域10b近傍においても温度T1と温度T2とをそれぞれ容易に維持することができる。
また、第6実施形態では、断熱性を有する透明な部材を用いて遮蔽部材601を構成する。これにより、領域11と領域12とを部分的に遮る遮蔽部材601を設置した場合であっても、遮蔽部材601が透明部材からなるので、作業者は、領域11と領域12とを相互に見渡すことができる。これによっても、作業性の向上を図ることができる。なお、第6実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第6実施形態の変形例)
次に、図11を参照して、第6実施形態の変形例について説明する。この第6実施形態の変形例では、上記第6実施形態と異なり、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40を天井部13の下面13aから下方(矢印Z2方向)に離間させた状態で各々を配置可能に構成された遮蔽部材602を冷蔵室10に設けた固定した例について説明する。なお、図中において、上記第6実施形態と同様の構成には、第6実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第6実施形態の変形例による冷蔵倉庫650は、図11に示すように、上端602aを有して板状かつ断熱機能を有する遮蔽部材602が、天井部13の下面13aに取り付けられている。そして、エアカーテン装置20および40は、天井部13の下面13aから下方に離間した状態で各々が遮蔽部材602の側面603(X1側)および側面604(X2側)に取り付けられている。そして、この状態で、遮蔽部材602の下端602bが、床面14よりも高い位置に留められるように延びている。
これにより、エアカーテン装置20および40の高さ方向の設置位置に関係なく、冷蔵倉庫650においてもエアカーテン装置20(40)よりも下方まで延びる遮蔽部材602が設けられているので、エアカーテン気流(気流P1およびP2)の形状には顕著な歪が発生しないように構成されている。なお、第6実施形態の変形例による冷蔵倉庫650のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第6実施形態の変形例では、以下のような効果を得ることができる。
第6実施形態の変形例では、上記のように、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40を天井部13の下面13aから下方(矢印Z2方向)に離間させた状態で各々を配置可能な遮蔽部材602を冷蔵室10に設ける。これにより、エアカーテン装置20および40の高さ方向(Z方向)の設置位置に関係なく、温度T1と温度T2とが互いにどのように設定された場合であっても、気流P1およびP2の形状を共に乱すことなく冷蔵室10の床面14まで到達させることができる。したがって、領域11と領域12とにおいて、温度T1と温度T2とをそれぞれ容易に維持することができる。なお、第6実施形態の変形例のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第7実施形態)
次に、図12〜図15を参照して、第7実施形態について説明する。この第7実施形態では、上記第1実施形態と異なり、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40が天井部13の下面13aに沿ってX方向に移動可能となるように構成した例について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第7実施形態による冷蔵倉庫700は、図12に示すように、領域11側にエアカーテン装置20および冷却装置30を設置するとともに、領域12側にエアカーテン装置40および冷却装置50を設置している。ここで、第7実施形態では、図13および図14に示すように、エアカーテン装置20および40は、冷蔵室10のX方向における中央位置(紙面中央)を中心として領域11側(X1側)または領域12側(X2側)に移動可能であるように構成されている。
具体的には、図12〜図14に示すように、天井部13の下面13aに一対のレール部材701が取り付けられている。そして、エアカーテン装置20とエアカーテン装置40とはX方向に境界領域10bの幅に相当する離間間隔を有した状態で架台702の下面702b側に取り付けられている。また、架台702の上面702aには、レール部材701に対応する位置に滑車部703が設けられている。そして、滑車部703に回転可能に取り付けられた複数の車輪704の各々が、対応するレール部材701上を回転可能に係合されている。また、レール部材701の両端部には、滑車部703の移動を規制するためのストッパ部材705が取り付けられている。したがって、図12および図13に示すように、レール部材701に対して架台702が矢印X1方向または矢印X2方向にスライド移動されることにより、エアカーテン装置20とエアカーテン装置40とが矢印X1方向または矢印X2方向に移動されるように構成されている。これにより、内部空間10aにおけるX方向に沿った気流P1およびP2の吹き出し位置が変更可能であるように構成されている。
また、第7実施形態では、天井部13の下面13aにレール部材701が設けられ、さらに移動可能な架台702を介してエアカーテン装置20とエアカーテン装置40とが固定されている。すなわち、図14に示すように、エアカーテン装置20および40は、冷蔵室10の天井部13の下面13aに対して下方(矢印Z2方向)に離間した高さ位置に配置された状態で領域11側または領域12側に移動されるように構成されている。このため、冷蔵室10の天井部13の下面13aと、エアカーテン装置20および40の上面に相当する架台702の上面702aとの隙間を塞ぐように、樹脂製のシール部材710が設けられている。
また、シール部材710は、天井部13の下面13aに固定される上端7a(Z1側)と、架台702の上面702aに固定される下端7b(Z2側)とを有している。ここで、上端7aは、冷蔵室10のX方向における中央位置に対応した部分の天井部13の下面13aに固定されている。また、樹脂製のシール部材710は、形状を自由に変形することが可能なシート状の部材である。これにより、架台702がレール部材701の延びるX方向に沿ってどの位置に移動されても、シール部材710の中間部がその断面形状をZ方向(X方向)に沿ってS字状に変形されることにより、天井部13の下面13aと架台702の上面702aとの隙間が常に塞がれるように構成されている。すなわち、天井部13の下面13aと架台702の上面702aとの隙間を介して、領域11と領域12との間に空気流動(冷気の移動)が起こらないので、領域11および12は、温度T1およびT2にそれぞれ容易に維持される。
これにより、たとえば、季節変化とともに物品1および2の内容や個数に変動が生じ、これに伴って冷蔵室10内における領域11と領域12との容積割合を変更する必要がある場合においても、架台702を移動させることにより、領域11と領域12との容積割合を適宜変更することが可能であるように構成されている。
また、第7実施形態では、架台702がX方向に沿って移動されて領域11と領域12との容積割合が変更された場合に、エアカーテン装置20および40の領域11側または領域12側への移動距離(後述する距離L1および距離L2)に応じて、気流P1およびP2の各々の風速が調整されるように構成されている。
この場合、図15に示すように、冷蔵室10内には、温度センサ81および82に加えて、架台702のX方向の位置(移動位置)を検出するための位置センサ87が設けられている。位置センサ87は、図12および図13に示すように、Y2側の滑車部703におけるX1側の端部に取り付けられており、天井部13に固定されたレール部材701に対する位置センサ87の現在位置が統括制御部71(図15参照)により検出されるように構成されている。したがって、位置センサ87の検出結果に基づいて、冷却装置30とエアカーテン装置20との距離L1(図12参照)および冷却装置50とエアカーテン装置40との距離L2(図12参照)が、それぞれ、把握されるように構成されている。なお、距離L1および距離L2は、本発明の「移動距離」の一例である。
たとえば、架台702が矢印X1方向に沿って移動されて領域11が相対的に小さく、領域12が相対的に大きく構成されたとする。この場合、領域11の冷却装置30とエアカーテン装置20との距離L1は、領域12の冷却装置50とエアカーテン装置40との距離L2よりも小さい(L1<L2)。したがって、一例として、図12に示すように、エアカーテン装置20から吹き下ろされる気流P1の風速V1が相対的に小さく、かつ、エアカーテン装置40から吹き下ろされる気流P2の風速V2が相対的に大きくなるように調整される。なお、温度センサ81および82の検出結果は、冷却装置30および50の能力調整制御に使用される。このように、気流P1およびP2の各々の風速V1およびV2は、エアカーテン装置20および40の領域11側または領域12側への移動距離(距離L1およびL2)に応じて、領域11を温度T1に維持可能でかつ領域12を温度T2に維持可能なように調整されるように構成されている。
また、他の例として、距離L1<距離L2の場合に、エアカーテン装置20からの気流P1の風向(垂直方向(Z方向)に対する風向角度)とエアカーテン装置40からの気流P2の風向(垂直方向(Z方向)に対する風向角度)とが、相互に調整されるように構成されていてもよい。さらには、気流P1の風速および風向と、気流P2の風速および風向とを相互に調整して、領域11を温度T1でかつ領域12を温度T2に維持することも可能である。なお、第7実施形態による冷蔵倉庫700のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第7実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第7実施形態では、上記のように、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40を、領域11側または領域12側に移動可能に構成する。これにより、冷蔵室10内における領域11と領域12との容積的な割合(レイアウト)を変更した場合にも、容易に、変更した容積的な割合(レイアウト)に対応するようにエアカーテン装置20および40を移動させることができる。したがって、領域11および12のレイアウト配置が相互に変更された場合にも、容易に、領域11と領域12との各々の温度維持を共に図ることができる。
また、第7実施形態では、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40を、冷蔵室10の天井部13の下面13aに対して下方に離間した高さ位置において領域11側または領域12側に移動可能に構成する。そして、この場合に、冷蔵室10の天井部13の下面13aと、エアカーテン装置20および40を固定する架台702の上面702aとの隙間を塞ぐように配置されたシール部材710を設ける。これにより、エアカーテン装置20および40が冷蔵室10の天井部13に対して隙間を有して移動される場合であっても、この隙間を遮断するようにシール部材710が配置されているので、この隙間を介して領域11と領域12とが連通されるのを防止することができる。すなわち、この隙間を介して領域11と領域12との間に空気流動が起こらないので、領域11および12を、温度T1およびT2にそれぞれ容易に維持することができる。
また、第7実施形態では、エアカーテン装置20の領域11側への距離L1(移動距離)およびエアカーテン装置40の領域12側への距離L2(移動距離)に応じて、領域11を温度T1に維持しかつ領域12を温度T2に維持するように、気流P1および気流P2の各々の風速V1およびV2を調整するように構成する。また、風速V1およびV2のみならず各々のエアカーテン装置の風向を調整することによっても領域11を温度T1に維持しかつ領域12を温度T2に維持するように構成する。これにより、エアカーテン装置20および40の領域11側または領域12側への移動に伴って領域11および12の各々の空間容積割合が変更された場合であっても、気流P1およびP2の各々の風速V1およびV2(および/または気流P1およびP2の各々の風向)が、距離L1またはL2に応じて調整されるので、各々の空間容積の差異に起因して領域11と領域12との境界領域10b近傍においてエアカーテン気流(気流P1およびP2)の形状が歪む(湾曲する)のを抑制することができる。したがって、領域11および12の各々の空間容積割合に関係なく、気流P1およびP2による遮断(断熱)機能を維持することができる。なお、第7実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第7実施形態の変形例)
次に、図16を参照して、第7実施形態の変形例について説明する。この第7実施形態の変形例では、上記第7実施形態の構成に上記第6実施形態で示した構成を付加した例について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
すなわち、第7実施形態の変形例による冷蔵倉庫750は、図16に示すように、天井部13の下面13aにレール部材701が設けられ、さらに移動可能な架台702を介してエアカーテン装置20とエアカーテン装置40とが架台702の下面702b側(Z2側)に取り付けられている。また、エアカーテン装置20および40の間には、遮蔽部材601が設けられている。ここで、遮蔽部材601は、架台702の下面702bに上端601aが取り付けられている。また、遮蔽部材601は、下端601bが冷蔵室10の床面14よりも高い位置に位置されている。
これにより、エアカーテン装置20および40の領域11側または領域12側への移動距離(距離L1およびL2)に応じて気流P1およびP2の各々の風速V1およびV2が調整されるのに加えて、気流P1およびP2の各々の風速V1およびV2が大きく異なる場合においても、境界領域10bにおいては、エアカーテン装置20から吹き下ろされた直後の気流P1とエアカーテン装置40から吹き下ろされた直後の気流P2とは、遮蔽部材601により互いに干渉し合うことなく床面14に向かうことが可能に構成されている。すなわち、境界領域10bに形成される気流形状が顕著に乱れることなく気流P1およびP2による断熱壁としての役割が保たれる。なお、第7実施形態の変形例による冷蔵倉庫750のその他の構成は、上記第7実施形態と同様である。
第7実施形態の変形例では、以下のような効果を得ることができる。
第7実施形態の変形例では、上記のように、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40を領域11側または領域12側に移動可能に構成し、かつ、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40の間に遮蔽部材601を設ける。これにより、領域11および領域12のレイアウト配置を大幅に変更した場合であっても、遮蔽部材601により境界領域10bに形成される気流形状が顕著に乱されることなく気流P1およびP2による断熱壁としての役割をして、領域11と領域12との温度維持を共に効果的に図ることができる。なお、第7実施形態の変形例のその他の効果は、上記第7実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第7実施形態およびその変形例では、天井部13の下面13a下に冷却装置30(330)および50(350)をそれぞれ配置した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明の「第1送風装置」または「第2送風装置」の少なくとも一方を、冷蔵室における側壁部(側壁部15aまたは15b)に取り付けて「第1空気循環流」または「第2空気循環流」の少なくとも一方を形成するように構成してもよい。
また、上記第1、第2、第5〜第7実施形態およびその変形例では、4台の第1エアカーテン装置と2台の冷却装置(第1送風装置)とを用いて第1物品保存領域を構成するとともに、4台の第2エアカーテン装置と2台の冷却装置(第2送風装置)とを用いて第2物品保存領域を構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。第1(第2)エアカーテン装置の台数と冷却装置(第1(第2)送風装置)の台数との組み合わせは、上記実施形態及びその変形例以外の組合せであってもよい。
また、上記第4実施形態では、各々に風向ガイド部材301が設けられた冷却装置330(350)とエアカーテン装置20(40)との間に補助送風装置401(402)を設けて領域11および領域12をそれぞれ構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、風向ガイド部材301を設けることなく、単に、冷却装置30(50)とエアカーテン装置20(40)との間に補助送風装置401(402)を設けて領域11および領域12をそれぞれ構成してもよい。
また、上記第1〜第7実施形態およびその変形例では、互いに仕切られることなく隣接配置された2つの領域11および領域12を熱的に分割するために一対のエアカーテン装置20および40を対向配置して1つの冷蔵室10を構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。3つ以上の物品保存領域が互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室においても、互いに隣接する物品保存領域同士の境界に沿って冷蔵室の床面まで吹き下ろされる一対のエアカーテン気流を形成するように各々の物品保存領域内にエアカーテン装置が設置されるように冷蔵室を構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、エアカーテン形成機能(送風機能)のみをエアカーテン装置20および40に持たせた例について示したが、本発明はこれに限られない。冷却装置30および50に加えて、エアカーテン装置20および40にも冷却機能を発揮させて、温度T1に保たれる領域11と温度T2に保たれる領域12とを熱的に分割するための冷気循環流G1およびG2を形成するように構成してもよい。
また、上記第5実施形態では、温度センサ81および82を、それぞれ、エアカーテン装置20の吹出口22側およびエアカーテン装置40の吹出口42側に配置した例について示したが、本発明はこれに限られない。温度センサ81および82を、それぞれ、エアカーテン装置20の吸込口21側およびエアカーテン装置40の吸込口41側に配置してもよい。
また、上記第5実施形態では、温度センサ81および82に加えて境界領域10bにおける床面14近傍の温度を検出する温度センサ83を設けて気流P1の風速V1および風向角度α、および、気流P2の風速V2および風向角度βを調整した例について示したが、本発明はこれに限られない。温度センサ83を設けることなく温度センサ81および82のみを用いて気流P1およびP2の風速および風向角度を調整するように構成してもよい。
また、上記第5実施形態では、エアカーテン装置20および40の吹出空気温度に基づいて、気流P1の風速V1および風向角度α、および、気流P2の風速V2および風向角度βを個々に調整した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、冷却装置30および50の温度設定値に基づいて、気流P1の風速V1および風向角度α、および、気流P2の風速V2および風向角度βを個々に調整してもよい。なぜなら、冷却装置30および50の各々の温度設定値の差が、境界領域10bにおける温度T1と温度T2との温度差に最も影響を与える可能性が高いからである。
また、上記第5実施形態では、4台のエアカーテン装置20(40)の各々に温度センサ81(82)を設けて温度センサ83との温度関係から4台のエアカーテン装置20(40)の風速および風向を個別に調整するように構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。1つの温度センサを代表となるエアカーテン装置の吹出口または吸込口に設置して温度センサ83との温度関係から全てのエアカーテン装置の風速および風向を一斉(同様)に調整するように構成してもよい。
また、上記第6実施形態の変形例では、エアカーテン装置20とエアカーテン装置40とを遮蔽部材602における同じ高さ位置に配置した例について示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、エアカーテン装置20とエアカーテン装置40とを遮蔽部材602における互いに異なる高さ位置に設置してもよい。
また、上記第7実施形態では、エアカーテン装置20とエアカーテン装置40とを共に架台702の下面702b側に取り付けて一体的に移動させるように構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、エアカーテン装置20とエアカーテン装置40とを個別に移動させるように構成して領域11と領域12とを熱的に分割するための気流P1およびP2を形成するように構成してもよい。
また、上記第7実施形態では、エアカーテン装置20の距離L1(移動距離)およびエアカーテン装置40の距離L2(移動距離)に応じて、気流P1および気流P2の各々の風速または風向の少なくとも一方を調整するように構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、距離L1およびL2に応じて、冷却装置30および50の各々から吹き出される空気(冷気)の風速を調整することにより、気流P1を含む冷気循環流G1の形成と気流P2を含む冷気循環流G2の形成とのバランスを調整してもよい。距離L1<距離L2の場合には、冷却装置30の吹出風速を減少させる一方、冷却装置50の吹出風速を増加させるのが好ましい。これによっても領域11と領域12との容積的な割合に応じた冷気循環流G1およびG2が形成可能であるので、領域11を温度T1でかつ領域12を温度T2に維持することが可能である。
また、上記第7実施形態では、冷蔵室10の天井部13の下面13aと、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40を固定する架台702の上面702aとの隙間を塞ぐようにシール部材710を設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。シール部材710の下端7bをエアカーテン装置20またはエアカーテン装置40の上面に直接的に固定して隙間を塞ぐように構成してもよい。
また、上記第7実施形態では、エアカーテン装置20とエアカーテン装置40とが固定された架台702に車輪704を有する滑車部703を取り付けてエアカーテン装置20とエアカーテン装置40とを矢印X1方向または矢印X2方向に移動するように構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。車輪704などを設けることなく、レール部材701に対して架台702を摺動させながら移動するように構成してもよい。
また、上記第1〜第7実施形態およびその変形例では、冷蔵室10における内部空間10aを構成する一方側(Y1側)の側壁部16から他方側(Y2側)の側壁部17に亘ってY方向に直線的に並ぶようにエアカーテン装置20(220)および40(240)を設置して領域11と領域12とに熱的に2分割した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、冷蔵室10を平面的に見た場合に、領域11と領域12とがL字型やS字型の境界領域10bを介して互いに熱的に分割されるように個々のエアカーテン装置が直線状(鍵状)またはS字状に配置されるように構成してもよい。
1 物品(第1物品)
2 物品(第2物品)
3、4 冷却部
10 冷蔵室
11 領域(第1物品保存領域)
12 領域(第2物品保存領域)
13 天井部
13a 下面
20、220 エアカーテン装置(第1エアカーテン装置)
30、330 冷却装置(第1送風装置)
40、240 エアカーテン装置(第2エアカーテン装置)
50、350 冷却装置(第2送風装置)
70 コントローラ機器
81 温度センサ(第1温度センサ)
82 温度センサ(第2温度センサ)
83 温度センサ
87 位置センサ
100、200、300、400、500、600、650、700、750 冷蔵倉庫
301 風向ガイド部材
302 下板(第1風向板)
303 整流板(第2風向板)
401、402 補助送風装置
601、602 遮蔽部材
601b、602b 下端
702a 上面
710 シール部材

Claims (12)

  1. 第1物品が冷蔵保存される第1物品保存領域および第2物品が冷蔵保存される第2物品保存領域を含み、前記第1物品保存領域と前記第2物品保存領域とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室と、
    前記冷蔵室の床面まで吹き下ろされる第1エアカーテン気流および第2エアカーテン気流をそれぞれ形成して前記冷蔵室内を第1温度に保たれた前記第1物品保存領域と第2温度に保たれた前記第2物品保存領域とに熱的に分割するために、前記第1物品保存領域側に設置される第1エアカーテン装置および前記第2物品保存領域側に設置される第2エアカーテン装置と
    前記第1物品保存領域内において前記第1エアカーテン装置の前記第2エアカーテン装置側とは反対側に設置され、前記第1エアカーテン気流により前記第1物品保存領域内を循環する第1空気循環流を形成する送風機能を有する第1送風装置と、
    前記第2物品保存領域内において前記第2エアカーテン装置の前記第1エアカーテン装置側とは反対側に設置され、前記第2エアカーテン気流により前記第2物品保存領域内を循環する第2空気循環流を形成する送風機能を有する第2送風装置と、を備える、冷蔵倉庫。
  2. 記第1エアカーテン装置または前記第1送風装置の少なくとも一方は、前記第1物品保存領域を前記第1温度に保つ冷却機能を有するとともに、前記第2エアカーテン装置または前記第2送風装置の少なくとも一方は、前記第2物品保存領域を前記第2温度に保つ冷却機能を有する、請求項1に記載の冷蔵倉庫。
  3. 前記第1送風装置および前記第2送風装置は、対応する前記第1エアカーテン装置における前記第1空気循環流を吸い込む吸込口側および前記第2エアカーテン装置における前記第2空気循環流を吸い込む吸込口側にそれぞれ設置されており、
    前記第1送風装置または前記第2送風装置の少なくとも一方は、前記第1送風装置から吹き出された前記第1空気循環流または前記第2送風装置から吹き出された前記第2空気循環流の少なくとも一方を、対応する前記第1エアカーテン装置または前記第2エアカーテン装置の少なくとも一方の吸込口にガイドするための閉じずに開放された断面形状を有する風向ガイド部材を含む、請求項2に記載の冷蔵倉庫。
  4. 前記風向ガイド部材は、前記第1送風装置または前記第2送風装置の少なくとも一方の吹出口の下端部に接続され、前記第1送風装置の吹出口から吹き出された前記第1空気循環流または前記第2送風装置の吹出口から吹き出された前記第2空気循環流の少なくとも一方が下方に向かうのを抑制する板状の第1風向板と、前記第1風向板に沿って流れる前記第1空気循環流または前記第2空気循環流の少なくとも一方の水平面内の幅を、対応する前記第1エアカーテン装置または前記第2エアカーテン装置の少なくとも一方の吸込口に向けて広げるように前記第1風向板上に配置される板状の第2風向板とを有する、請求項3に記載の冷蔵倉庫。
  5. 前記第1送風装置と前記第1エアカーテン装置との間、または、前記第2送風装置と前記第2エアカーテン装置との間の少なくとも一方に設置された補助送風装置をさらに備え、
    前記第1送風装置から吹き出された前記第1空気循環流または前記第2送風装置から吹き出された前記第2空気循環流の少なくとも一方を、対応する前記第1エアカーテン装置または前記第2エアカーテン装置の少なくとも一方の吸込口に到達させるように構成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の冷蔵倉庫。
  6. 前記第1エアカーテン気流および前記第2エアカーテン気流の各々の風速および風向は、少なくとも前記第1温度および前記第2温度に基づいて、前記第1物品保存領域を前記第1温度に維持可能でかつ前記第2物品保存領域を前記第2温度に維持可能なように調整されるように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷蔵倉庫。
  7. 前記第1物品保存領域の前記第1温度を検出する第1温度センサおよび前記第2物品保存領域の前記第2温度を検出する第2温度センサをさらに備え、
    前記第1エアカーテン気流および前記第2エアカーテン気流の各々の風速および風向は、前記第1温度センサおよび前記第2温度センサの検出結果に基づいて、前記第1物品保存領域を前記第1温度に維持可能でかつ前記第2物品保存領域を前記第2温度に維持可能なように調整されるように構成されている、請求項6に記載の冷蔵倉庫。
  8. 前記第1エアカーテン装置および前記第2エアカーテン装置は、前記第1物品保存領域側または前記第2物品保存領域側に移動可能に構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷蔵倉庫。
  9. 前記第1エアカーテン装置および前記第2エアカーテン装置は、前記冷蔵室の天井部の下面に対して下方に離間した高さ位置において前記第1物品保存領域側または前記第2物品保存領域側に移動可能に構成されており、
    前記冷蔵室の天井部の下面と、前記第1エアカーテン装置または前記第2エアカーテン装置の少なくとも一方の上面との隙間を塞ぐように配置されたシール部材をさらに備える、請求項8に記載の冷蔵倉庫。
  10. 前記第1エアカーテン気流および前記第2エアカーテン気流の各々の風速の大小または風向の角度の少なくとも一方は、前記第1エアカーテン装置および前記第2エアカーテン装置の前記第1物品保存領域側または前記第2物品保存領域側への移動後における、前記第1送風装置と前記第1エアカーテン装置との距離、および、前記第2送風装置と前記第2エアカーテン装置との距離に応じて、前記第1物品保存領域を前記第1温度に維持可能でかつ前記第2物品保存領域を前記第2温度に維持可能なように調整されるように構成されている、請求項8または9に記載の冷蔵倉庫。
  11. 前記第1エアカーテン装置および前記第2エアカーテン装置の間に設けられるとともに下端が前記冷蔵室の前記床面よりも高い位置に位置され、前記第1エアカーテン気流および前記第2エアカーテン気流を互いに遮蔽する遮蔽部材をさらに備える、請求項1〜10のいずれか1項に記載の冷蔵倉庫。
  12. 前記第1エアカーテン気流は、時計回りまたは反時計回りのうちの一方に回る渦流を含むとともに、前記第2エアカーテン気流は、時計回りまたは反時計回りのうちの他方に回る渦流を含み、
    前記第1エアカーテン気流に含まれる前記渦流と、前記第2エアカーテン気流に含まれる前記渦流とによって、前記第1物品保存領域と前記第2物品保存領域とが熱的に分割されるように構成されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の冷蔵倉庫。
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