JP2007327702A - 空調ゾーニングシステム - Google Patents

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晃一 安尾
Shimei Tei
志明 鄭
Toru Shigesawa
亨 繁沢
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【課題】エアカーテン用の送風装置を設けることなく空調ゾーニングを行えるようにした空調ゾーニングシステムを提供すること。
【解決手段】空調対象室1内に複数台の空調ユニット部11、21が配置され、これら空調ユニット部11、21は、それぞれ、独立して運転可能に形成される冷媒回路と、吸込口11b、21bから吸い込んだ空気を吹出口11c、21cから吹き出す送風装置11d、21dとを有している。また、各空調ユニット部11、21は、送風装置11d、21dを駆動することにより、吹出口11c、21cから吹き出された吹出空気B11、B21が空調対象室1内で旋回して吸込口11b、21bに吸入される室内旋回気流C11、C21を形成するように構成されるとともに、各室内旋回気流C11、C21が、旋回軸に略直交する面内において隣接する異なるゾーンZ11、Z21で旋回するように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調ゾーニングシステムに関し、居住者の選択により居住空間の一部において適宜空調を行えるようにした空調システムに関する。
家庭用などの小型空気調和機が使用される空調システムは、一般に、1室に1台の空気調和機を設置し、1台の空気調和機で室内全体を空調するように行われていた。図11は、その一使用例であって、1台の空気調和機101が窓102のある側壁においてコーナよりに設置されている。そして、空気調和機101においては、壁面側に近い方の側部に吹出口103が配置され、その反対側の側部に吸込口104が配置されている。したがって、図11に示すように、空気調和機に対向する側壁に近い空気調和機側方の領域Y2が適正温度である場合は、気調和機前方の領域Y1においては冷えすぎとなり、空気調和機設置壁面に近い側方の領域Y3では冷えないというように、冷房運転時に温度むらが発生していた。また、この空調システムでは、図12に示すように、非居住空間である領域Y1も冷却されていたため、居住空間Z1のみを空調する場合に比し、エネルギが無駄に消費されるという問題があった。特に、空調対象室が大きくなると、空調を必要とするスペースが空調対象室内の一部分でよい場合が多くなり、要求される室温も空調対象室内のスペースにより異なる場合が多くなっていた。このため、経済性及び快適性の観点からゾーニング空調できる空調システムの実現が望まれていた。
このような問題に対し、空調対象室内の連続空間の一部のゾーンだけを選択的に空調できるようにする空調ゾーニングシステムが特許文献1に提案されている。この空調ゾーニングシステムは、空調対象室内を複数のゾーンに区分けして、各ゾーンに空気調和機を配置するとともに、ゾーンの境界部にエアカーテンを生成する送風手段を備えたものである。
特開2000−337678号公報
特許文献1の空調ゾーニングシステムは、ゾーンの境界部に送風装置を配置するため、設備費用が高くつき、運転費用も送風装置を駆動するため高くなるという問題があった。さらに、送風装置を設置するスペースが必要となるため、一般住宅に適用することが困難であった。
本発明は、従来技術に存在するこのような問題点に着目してなされたものであって、エアカーテン用の送風装置を設けることなく空調ゾーニングを行えるようにした空調ゾーニングシステムを提供することを目的とする。
本発明に係る空調ゾーニングシステムは、上記課題を解決するものであって、空調対象室内に複数台の空調ユニット部が配置され、これら空調ユニット部は、それぞれ、独立して運転可能に形成される冷媒回路と、吸込口から吸い込んだ空気を吹出口から吹き出す送風装置とを有している。また、各空調ユニット部は、送風装置を駆動することにより、吹出口から吹き出された吹出空気が空調対象室内で旋回して吸込口に吸入される室内旋回気流を形成するように構成されるとともに、各室内旋回気流が、旋回軸に略直交する面内において隣接する異なるゾーンで旋回するように形成されている。このように構成すると、複数の空調ユニット部により形成される各々の室内旋回気流間で平行気流が形成され、各々の室内旋回気流が平行気流を介して隣接するので、この平行気流によりエアカーテン機能が発揮される。このため、特別のエアカーテン装置を用いなくても、室内旋回気流により空調対象室内をゾーニングし、それぞれのゾーンで最適の空調を行うことができる。また、空調が不要なゾーンで送風運転を行うことにより、空調を必要とする領域をゾーニングすることができるので、無駄なエネルギの消費を回避することができる。
また、前記各空調ユニット部は、それぞれ独自の設定温度で運転可能に構成されているように構成したものとしてもよい。このように構成すると、各ゾーンにおいて居住者の好みに応じ最適の空調を行うことができる。
また、前記複数台の空調ユニット部は、一部ゾーンでのみ空調運転される場合に、他のゾーンを形成する空調ユニット部を送風運転するように構成されていることが好ましい。このように構成すると、空調運転を継続するゾーンにおいて、所定経路の室内旋回気流が維持されるため、ゾーニングを確実に行うことができる。
このような構成において、空調ユニット部を2台とし、これら空調ユニット部により形成される室内旋回気流は、空調対象室内が水平方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されるものとしてもよい。このようにすれば、空調対象室内が水平方向に区分される二つのゾーンでそれぞれ最適の空調を行うことができる。また、空調する必要のないゾーンでは送風運転を行うことにより、空調する必要のないゾーンの無駄な空調を回避するとともに、空調を必要とするゾーンのゾーニング維持を可能にすることができる。
前記2台の空調ユニット部は、空調対象室を構成する一側壁において横方向に配置され、これら空調ユニット部により形成される室内旋回気流は、空調ユニット部の横方向間に境界面を形成して空調対象室内が水平方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されるものとしてもよい。このように構成すれば、両空調ユニット部からの吹出空気が対向する側壁に向けて吹き出されて対向する側壁に衝突し、旋回して空調対象室内を通って空調ユニット部に還流する室内旋回気流が形成される。この場合、室内旋回気流の旋回軸は略鉛直方向となり、この軸に略垂直な面が水平面となる。そして、この水平面内において、隣接する二つのゾーンで旋回する室内旋回気流が形成される。この結果、二つの室内旋回気流の隣接部において平行気流が形成され、この平行気流がエアカーテンとして作用する。このため、特別のエアカーテン装置を用いることなく空調対象室内を水平方向に区分する空調ゾーニングを実現することができる。
この場合において、空調対象室を構成する一側壁において横方向に配置される2台の空調ユニット部を、1台の室内機に形成してもよい。このようにすると、空調ユニット部の設置工事を簡略化し、管理工数を低減することができる。
また、前記2台の空調ユニット部は、空調対象室を構成する一対の対向する側壁に分散配置され、これら空調ユニット部により形成される室内旋回気流は、この対向する側壁間に境界面を形成して空調対象室内が水平方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されるものとしてもよい。このように構成すれば、両空調ユニット部により形成される室内旋回気流が対向する側壁間の略中央部で衝突し、隣接して流れるように形成される。この場合、室内旋回気流の旋回軸は略水平方向となり、この軸に略垂直な面が鉛直面となる。そして、この鉛直面内において、二つのゾーンで旋回する室内旋回気流が形成される。この結果、二つの室内旋回気流の隣接部において平行気流が形成され、この平行気流がエアカーテンとして作用する。このため、特別のエアカーテン装置を用いることなく空調対象室内を対向する側壁間で水平方向に区分する空調ゾーニングを実現することができる。
さらに、空調ユニット部を2台とした場合において、これら空調ユニット部は、空調対象室内が上下方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されるものとしてもよい。上部ゾーンは非居住空間となるので、このゾーンの空調を停止又は弱くすることにより、無駄なエネルギ消費を回避することができる。
また、前記2台の空調ユニット部は、空調対象室を構成する一側壁において上下に配置され、これら空調ユニット部により形成される室内旋回気流は、空調ユニット部の上下間に境界面を形成して空調対象室内が上下方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されているものとしてもよい。このように構成すれば、両空調ユニット部からの吹出空気が対向する側壁に向けて吹き出されて対向する側壁に衝突し、旋回して空調対象室内を通って空調ユニット部に還流する室内旋回気流が形成される。この場合、室内旋回気流の旋回軸は略水平方向となり、この軸に略垂直な面が鉛直面となる。そして、この鉛直面内において、隣接する二つのゾーンでそれぞれが逆方向に旋回する室内旋回気流が形成される。この結果、二つの室内旋回気流は上下方向の隣接部において同一方向に流れる平行気流が形成され、この平行気流がエアカーテンとして作用する。このため、特別のエアカーテン装置を用いることなく空調対象室内を上下方向に区分する空調ゾーニングを実現することができる。
また、前記2台の空調ユニット部は、空調対象室を構成する一対の対向する側壁において、一方の側壁では上方に配置され、他方の側壁では下方に配置され、これら空調ユニット部により形成される室内旋回気流は、空調ユニット部の上下間に境界面を形成して上下方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されるものとしてもよい。このように構成すれば、両空調ユニット部からの吹出空気がそれぞれの対向する側壁に向けて吹き出されて衝突し、旋回して空調対象室内を通ってそれぞれの空調ユニット部に還流する同一方向の室内旋回気流が上下に形成される。この場合、室内旋回気流の旋回軸は略水平方向となり、この軸に略垂直な面が鉛直面となる。そして、この鉛直面内において、上下に隣接する二つのゾーンで旋回する室内旋回気流が形成されている。この結果、二つの室内旋回気流の隣接部において逆方向に流れる平行気流が形成され、この平行気流がエアカーテンとして作用する。このため、特別のエアカーテン装置を用いることなく空調対象室内を上下に区分する空調ゾーニングを実現することができる。
また、上記のように空調対象室内を上下二つのゾーンにゾーニングする場合において、前記下方に配置される空調ユニット部は必要に応じて空調運転が行われ、前記上方に配置される空調ユニット部は、前記下方に配置される空調ユニット部が空調運転を行っている場合に送風運転を行うように構成することが好ましい。このように構成すれば、上下各ゾーンで室内旋回気流を形成しながら居住空間である下部領域のみを空調するので、下部領域のゾーニング領域を所定領域に保持することができ、経済的な空調運転を行うことができる。
また、前記複数台の空調ユニット部は、共用の室外機に接続される室内ユニットとして構成されていることが好ましい。これは所謂多室型空調機又はこれと同様の構成となるので、設備コストを低減するとともに、一部のゾーンで運転される場合の運転費を低減することができる。
本発明に係る空調ゾーニングシステムによれば、複数の空調ユニット部により形成される各々の室内旋回気流が平行気流を形成して隣接するので、この平行気流によりエアカーテン機能が発揮される。このため、特別のエアカーテン装置を用いなくても、室内旋回気流により空調対象室内をゾーニングし、それぞれのゾーンで最適の空調を行うことができる。また、空調が不要なゾーンで送風運転を行うことにより、空調を必要とする領域をゾーニングすることができるので、無駄なエネルギの消費を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る空調ゾーニングシステムについて、図面に基づき説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る空調ゾーニングシステムの概略図である。この図に示すように、実施の形態1に係る空調ゾーニングシステムは、2台の空調ユニット部11、21を用いて、空調対象室内1を水平方向にゾーニングし、二つのゾーンZ11、Z21で独立的に空調運転を可能にしたものである。ここで、空調ユニット部11、21は、機内に、独立して運転可能に形成される室内側熱交換器11a、21aなどから構成される冷媒回路と、吸込口11b、21bから吸い込んだ空気を吹出口11c、21cから吹き出す送風装置11d、21dとを有する。また、空調ユニット部11、21は、1台の室外機(図示せず)に接続される室内機、すなわち、いわゆる多室型空気調和機の室内ユニットであって、それぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされている。
2台の空調ユニット部11、21を設置する空調対象室2は、図1に示すように、平面視横長の部屋であって、短辺側の窓を有する一側壁3に空調ユニット部11、21が設置されている。また、その対向する側壁4には空調対象室2への出入り口を成すドアが形成されている。
2台の空調ユニット部11、21は、空調対象室2を形成する側壁3の水平方向中央部に横方向に並べて設置されている。このように横方向に並べて設置される空調ユニット部11、21は、並べられた組合せ状態における前方外側部に吹出口11c、21cを形成するとともに、組合せ状態における前方内側部に吸込口11b、21bを形成するように構成されている。そして、各吹出口11c、21cからの吹出空気B11、B21を、両空調ユニット部11、21の組合せ状態における外側前方に向けて吹き出すように構成されている。
実施の形態1はこのように構成されているので、両空調ユニット部11、21の吹出口11c、21cからの吹出空気B11、B21は、両側壁5、6に沿って対向する側壁4に向けて吹き出されて、対向する側壁4に衝突する。衝突した吹出空気B11、B21は、旋回して空調対象室内1の中央部を通って空調ユニット部11、21の吸込口11b、21bに還流し、室内旋回気流C11、C21を形成する。この場合、室内旋回気流C11、C21の旋回軸は略鉛直方向となり、この軸に略垂直な面が水平面となる。そして、この水平面において、両空調ユニット部11、21による室内旋回気流C11、C21は、空調ユニット部11、21の横方向間に境界面を形成して側壁3から側壁4にかけて空調対象室内を水平方向に区分する二つのゾーンZ11、Z21を形成する。また、これら室内旋回気流C11、C21により、空調対象室内1の中央部を通って還流する吸込気流S11、S21が平行気流となり、この平行に流れる吸込気流S11、S21がエアカーテンとして作用する。このため、特別のエアカーテン装置を用いることなく、空調対象室内1を水平方向に2分する空調ゾーニングを実現することができる。
また、各ゾーンZ11、Z21は、空調ユニット部11、21がそれぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされているので、居住者の好みに応じた最適の空調を行うことができる。
また、一方のゾーンで空調の必要がなくなり、他方のゾーンで空調が継続されるときは、例えば、図2に示すように、ゾーンZ11では空調せず他方のゾーンZ21で空調するときは、空調ユニット部11を送風運転とし、空調ユニット部21を居住者の選択により設定された設定温度で空調運転を行う。これにより、室内旋回気流C21が所定経路に維持されるため、ゾーンZ21のゾーニングを確実に行うことができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について図3に基づき説明する。図3は実施の形態3に係る空調ゾーニングシステムの概略図である。なお、この図において、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態2に係る空調ゾーニングシステムは、図3に示すように、実施の形態1の場合と同様に、側壁3において2台の空調ユニット部12、22を横方向に並べて設置しているが、略同一高さ位置で水平方向に離されている。したがって、空調ユニット部12、22は、両側壁5、6に接近して取り付けられている。また、空調ユニット部12、22は、機内に、独立して運転可能に形成される室内側熱交換器12a、22aなどから構成される冷媒回路と、吸込口12b、22bから吸い込んだ空気を吹出口12c、22cから吹き出す送風装置12d、22dとを有する。また、空調ユニット部12、22は、1台の室外機(図示せず)に接続される室内機、すなわち、いわゆる多室型空気調和機の室内ユニットであって、それぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされている。
また、2台の空調ユニット部12、22は、側壁3の中央側の前方内側部に吹出口12c、22cを形成するとともに、両側壁5、6側の前方外側部に吸込口12b、22bを形成し、各吹出口12c、22cからの吹出空気B12、B22を、側壁3の中央部の前方に向けて吹き出すように構成されている。
実施の形態2はこのように構成されているので、両空調ユニット部12、22の吹出口12c、22cからの吹出空気B12、B22は、室内中央部で衝突して水平方向の平行気流となる。さらに、この平行気流は、対向する側壁4に衝突し、旋回して側壁5、6に沿って空調ユニット部12、22の吸込口12b、22bに還流する室内旋回気流C12、C22を形成する。この場合、室内旋回気流C12、C22の旋回軸は略鉛直方向となり、この軸に略垂直な面が水平面となる。そして、この水平面において、両空調ユニット部12、22による室内旋回気流C12、C22は、空調ユニット部12、22の横方向間に境界面を形成して側壁3から側壁4にかけて空調対象室内1を水平方向に区分する二つのゾーンZ12、Z22を形成する。また、空調対象室内1の中央部に向かって吹き出される吹出空気B12、B22が平行気流となり、この平行気流がエアカーテンとして作用する。このため、特別のエアカーテン装置を用いることなく、空調対象室内1を水平方向に2分する空調ゾーニングを実現することができる。
また、この実施の形態2においても、各ゾーンZ12、Z22は、空調ユニット部12、22がそれぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされているので、居住者の好みに応じた最適の空調を行うことができる。
また、一方のゾーンで空調の必要がなくなり、他方のゾーンで空調が継続されるときは、例えば、図3に示すように、ゾーンZ12では空調せず他方のゾーンZ22で空調するときは、空調ユニット部12を送風運転とし、空調ユニット部22を居住者の選択により設定された設定温度で空調運転を行う。これにより、室内旋回気流C22が所定経路に維持されるため、ゾーンZ22のゾーニングを確実に行うことができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について図4に基づき説明する。図4は実施の形態3に係る空調ゾーニングシステムの概略図である。なお、この図において、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態3に係る空調ゾーニングシステムは、図4に示すように、2台の空調ユニット部13、23を、空調対象室2を形成する一対の対向する側壁3、4の各上方中央部に分散配置している。空調ユニット部13、23は、機内に、独立して運転可能に形成される室内側熱交換器13a、23aなどから構成される冷媒回路と、吸込口13b、23bから吸い込んだ空気を吹出口13c、23cから吹き出す送風装置13d、23dとを有する。また、空調ユニット部13、23は、1台の室外機(図示せず)に接続される室内機、すなわち、多室型空気調和機の室内ユニットであって、それぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされている。
両空調ユニット部13、23では、吹出口13c、23cが前方上部に形成されるとともに、吸込口13b、23bが前方下部に形成され、天井7近くの両吹出口13c、23cからの吹出空気B13、B23が空調対象室内1の中央部に向けて下向きに吹き出すように構成されている。
実施の形態3はこのように構成されているので、両空調ユニット部13、23の吹出口13c、23cからの吹出空気B13、B23は、空調対象室内1の中央部で衝突して、隣接して床面8に向かう平行気流となる。さらに、この平行気流は、床面8に衝突して自己の空調ユニット部13、23を設置するそれぞれの側の側壁3、4に向けて旋回し、その後この側壁3、4付近でさらに旋回して、それぞれ側壁3、4に略沿って空調ユニット部13、23の吸込口13b、23bに還流する室内旋回気流C13、C23を形成する。この場合、室内旋回気流C13、C23の旋回軸は略水平方向となり、この軸に略垂直な面が鉛直面となる。そして、この鉛直面において、両空調ユニット部13、23による室内旋回気流C13、C23は、空調ユニット部13、23を設置する一対の対向する側壁3、4間に境界面を形成して側壁3側と対向する側壁4側とに区分けされる二つのゾーンZ13、Z23を形成する。また、空調対象室内1の中央部に向かって下向きに吹き出される吹出空気B13、B23が平行気流となり、この平行気流がエアカーテンとして作用する。このため、特別のエアカーテン装置を用いることなく、空調対象室内1を水平方向に2分する空調ゾーニングを実現することができる。
また、この実施の形態3においても、各ゾーンZ13、Z23は、空調ユニット部13、23がそれぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされているので、居住者の好みに応じた最適の空調を行うことができる。
また、一方のゾーンで空調の必要がなくなり、他方のゾーンで空調が継続されるときは、例えば、図4に示すように、ゾーンZ23では空調せず他方のゾーンZ13で空調するときは、空調ユニット部23を送風運転とし、空調ユニット部13を居住者の選択により設定された設定温度で空調運転を行う。これにより、室内旋回気流C13が所定経路に維持されるため、ゾーンZ13のゾーニングを確実に行うことができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について図5に基づき説明する。図5は実施の形態4に係る空調ゾーニングシステムの概略図である。なお、この図において、実施の形態1又は実施の形態3と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態4に係る空調ゾーニングシステムは、図5に示すように、2台の空調ユニット部14、24を、空調対象室2を形成する一対の対向する側壁3、4に分散配置するとともに、一方を下方中央部に配置し、他方を上方中央部に配置している。空調ユニット部14、24は、機内に、独立して運転可能に形成される室内側熱交換器14a、24aなどから構成される冷媒回路と、吸込口14b、24bから吸い込んだ空気を吹出口14c、24cから吹き出す送風装置14d、24dとを有する。また、空調ユニット部14、24は、1台の室外機(図示せず)に接続される室内機、すなわち、多室型空気調和機の室内ユニットであって、それぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされている。
また、下方に配置した空調ユニット部14では、前方下部に吹出口14cが形成されるとともに前方上部に吸込口14bが形成され、他方の上方に配置した空調ユニット部24では、前方上部に吹出口24cが形成されるとともに前方下部に吸込口24bが形成されている。そして、両空調ユニット部14、24の吹出口14c、24cからの吹出空気B14、B24が空調対象室内1の中央部に向かって上向き又は下向きに吹き出すように構成されている。
実施の形態4はこのように構成されているので、両空調ユニット部14、24の吹出口14c、24cからの吹出空気B14、B24は、空調対象室内1の中央部で衝突し上下反対方向に平行に流れる平行気流となる。さらに、下方に設置された空調ユニット部14からの上向きの吹出空気B14は天井7に向けて旋回し、上方に設置された空調ユニット部24からの下向きの吹出空気B24は床面に向けて旋回する。上記吹出空気B14及び吹出空気B24は、その後天井7又は床面8でさらに旋回し、側壁3、4に沿ってそれぞれ空調ユニット部14、24の吸込口14b、24bに還流する室内旋回気流C14、C24を形成する。この場合、室内旋回気流C14、C24の旋回軸は略水平方向となり、この軸に略垂直な面が鉛直面となる。そして、この鉛直面において、両空調ユニット部14、24による室内旋回気流C14、C24は、空調ユニット部14、24を設置する一対の対向する側壁3、4間に境界面を形成して側壁3側と対向する側壁4側とに区分けされる二つのゾーンZ14、Z24を形成する。また、空調対象室内1の中央部に向かって吹き出される吹出空気B14、B24が反対方向に流れる平行気流となり、この平行気流がエアカーテンとして作用する。このため、特別のエアカーテン装置を用いることなく、空調対象室内1を水平方向に2分する空調ゾーニングを実現することができる。
また、この実施の形態4においても、各ゾーンZ14、Z24は、空調ユニット部14、24がそれぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされているので、居住者の好みに応じた最適の空調を行うことができる。
また、一方のゾーンで空調の必要がなくなり、他方のゾーンで空調が継続されるときは、例えば、図5に示すように、ゾーンZ24では空調せず他方のゾーンZ14で空調するときは、空調ユニット部24を送風運転とし、空調ユニット部14を居住者の選択により設定された設定温度で空調運転を行う。これにより、室内旋回気流C14が所定経路に維持されるため、ゾーンZ14のゾーニングを確実に行うことができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5について図6に基づき説明する。図6は実施の形態5に係る空調ゾーニングシステムの概略図である。なお、この図において、実施の形態3と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態5に係る空調ゾーニングシステムは、2台の空調ユニット部15、25を用いて、空調対象室内1を上下方向にゾーニングし、二つのゾーンZ15、Z25で空調可能に形成したものである。空調ユニット部15、25は、機内に、独立して運転可能に形成される室内側熱交換器15a、25aなどから構成される冷媒回路と、吸込口15b、25bから吸い込んだ空気を吹出口15c、25cから吹き出す送風装置15d、25dとを有する。また、空調ユニット部15、25は、1台の室外機(図示せず)に接続される室内機、すなわち、いわゆる多室型空気調和機の室内ユニットであって、それぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされている。
前記2台の空調ユニット部15、25は、空調対象室2を形成する一側壁3において、高さ方向に上下に離して側壁3の横方向の中央部に設置されている。上方に設置した空調ユニット部15では、前方下部に吹出口15cが形成されるとともに前方上部に吸込口15bが形成されている。下方に設置された空調ユニット部25では、前方上部に吹出口25cが形成されるとともに前方下部に吸込口25bが形成されている。そして、両空調ユニット部15、25の各吹出口15c、25cからの吹出空気B15、B25が空調対象室内1の高さ方向の中央部前方に向かって吹き出されるように構成されている。
実施の形態5はこのように構成されているので、両空調ユニット部15、25の吹出口15c、25cからの吹出空気B15、B25は、空調対象室内1の高さ方向の中央部前方で衝突して隣接する平行気流となる。さらに、この平行気流は、それぞれ対向する側壁4に衝突し、旋回して空調対象室内1の天井7及び床面8に沿って空調ユニット部15、25の吸込口15b、25bに還流する室内旋回気流C15、C25を形成する。この場合、室内旋回気流C15、C25の旋回軸は略水平方向となり、この軸に略垂直な面が鉛直面となる。そして、この鉛直面において、両空調ユニット部15、25による室内旋回気流C15、C25は、空調ユニット部15、25の上下間に境界面を形成して側壁3から側壁4にかけて空調対象室内1を上下方向に区分する二つのゾーンZ15、Z25を形成する。また、両空調ユニット部15、25の吹出口15c、25cからの吹出空気B15、B25が衝突して平行気流となって、エアカーテンとして作用する。このため、特別のエアカーテン装置を用いることなく、空調対象室内1を上下方向に2分する空調ゾーニングを実現することができる。
また、各ゾーンZ15、Z25は、空調ユニット部15、25がそれぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされているので、居住者の好みに応じた最適の空調を行うことができる。
特に、上方のゾーンZ15は、非居住空間であるので、図6に示すように非空調ゾーンとしてよい。したがって、このゾーンZ15では、送風運転あるいは弱い空調運転とされている。これにより、下方の室内旋回気流C25が所定経路に維持されるため、下方のゾーンZ25のみを快適な空調ゾーンとするゾーニングを確実に行うことができる。また、このように運転することにより、無駄なエネルギの消費を節約することができる。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6について図7に基づき説明する。図7は実施の形態6に係る空調ゾーニングシステムの概略図である。なお、この図において、実施の形態3と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態6に係る空調ゾーニングシステムは、実施の形態5の場合と同様に、2台の空調ユニット部16、26を用いて、空調対象室内1を上下方向にゾーニングするものである。実施の形態6に係る空調ゾーニングシステムでは、2台の空調ユニット部16、26が、空調対象室2を形成する一対の対向する側壁3、4に分散配置されるとともに、一方が下方中央部に配置され、他方が上方中央部に配置されている。空調ユニット部16、26は、機内に、独立して運転可能に形成される室内側熱交換器16a、26aなどから構成される冷媒回路と、吸込口16b、26bから吸い込んだ空気を吹出口16c、26cから吹き出す送風装置16d、26dとを有する。また、空調ユニット部16、26は、1台の室外機(図示せず)に接続される室内機、すなわち、いわゆる多室型空気調和機の室内ユニットであって、それぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされている。
また、下方に配置した空調ユニット部16では、前方上部に吹出口16cが形成されるとともに前方下部に吸込口16bが形成され、他方の上方に配置した空調ユニット部26では、前方下部に吹出口26cが形成されるとともに前方上部に吸込口26bが形成されている。そして、両空調ユニット部16、26の各吹出口16c、26cからの吹出空気B16、B26が空調対象室内1の高さ方向の中央部前方に向かって吹き出されるように構成されている。
実施の形態6はこのように構成されているので、両空調ユニット部16、26の吹出口16c、26cからの吹出空気B16、B26は、空調対象室内1の高さ方向の中央部で衝突し、隣接して逆方向に流れる平行気流となる。さらに、この平行気流は、それぞれの対向する側壁3、4に衝突し、旋回して空調対象室内1の天井7及び床面8に沿って空調ユニット部16、26の吸込口16b、26bに還流する室内旋回気流C16、C26を形成する。この場合、室内旋回気流C16、C26の旋回軸は略水平方向となり、この軸に略垂直な面が鉛直面となる。そして、この鉛直面において、両空調ユニット部16、26による室内旋回気流C16、C26は、空調ユニット部16、26の上下間に境界面を形成して側壁3から側壁4にかけて空調対象室内1を上下方向に区分する二つのゾーンZ16、Z26を形成する。また、両空調ユニット部16、26の吹出口16c、26cからの吹出空気B16、B26が衝突し、隣接して逆方向に流れる平行気流となって、エアカーテンとして作用する。このため、特別のエアカーテン装置を用いることなく、空調対象室内1を上下方向に2分する空調ゾーニングを実現することができる。
また、各ゾーンZ16、Z26は、空調ユニット部16、26がそれぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされているので、居住者の好みに応じた最適の空調を行うことができる。
特に、上方のゾーンZ26は、非居住空間であるので、図7に示すように非空調ゾーンとしてよい。したがって、このゾーンZ26では、送風運転あるいは弱い空調運転とされている。これにより、下方の室内旋回気流C16が所定経路に維持されるため、下方のゾーンZ16のみを快適な空調ゾーンとするゾーニングを確実に行うことができる。また、このように運転することにより、無駄なエネルギの消費を節約することができる。
(実施の形態7)
次に、実施の形態7について図8に基づき説明する。図8は実施の形態7に係る空調ゾーニングシステムの概略図である。なお、これら図において、実施の形態1と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態7に係る空調ゾーニングシステムは、2台の空調ユニット部17、27を1台の室内機70として構成したものであって、横長箱形の筐体71を横方向の中央部で左右に仕切り、左右各区域が空調ユニット部17、27として構成されている。また、実施の形態7に係る空調ゾーニングシステムは、空調対象室内1を水平方向にゾーニングするものであって、実施の形態1の場合と同様に空調対象室2を構成する一側壁3に設置されている。
上記各空調ユニット部17、27は、筐体71内に、第1室内側熱交換器17a、27a、第2室内側熱交換器17b、27bなどから構成される冷媒回路と、吸込口17c、27cから吸い込んだ空気を第1吹出口17d、27d及び第2吹出口17e、27eから吹き出す送風装置17f、27fとが収納されている。この空調ユニット部17、27は、多室型空気調和機の室内ユニットとの場合と同様に1台の室外機(図示せず)に接続されるとともに、それぞれ独自に発停可能であり、さらに、空調対象ゾーンを独自の設定温度で運転可能とされている。また、吸込口17c、27cは、各空調ユニット部17、27の前面中央部に形成され、第1吹出口17d、27dは、空調ユニット部17、27の前面における筐体71の中央部側に形成され、第2吹出口17e、27eは、筐体71の左右側部側に形成されている。そして、第1吹出口17d、27dからの第1吹出空気B17a、B27aは前方に向かって吹き出されるとともに、第2吹出口17e、27eからの第2吹出空気B17b、B27bは前方かつ側壁5、6方向に向かって吹き出されるように構成されている。
実施の形態7はこのように構成されているので、第1吹出口17d、27dからの第1吹出空気B17a、B27aは、室内中央部を通って対向する側壁4に向けて吹き出され、対向する側壁4に衝突して旋回し、吸込口17c、27cに向かって空調対象室内1を還流する第1室内旋回気流C17a、C27aを形成する。また、第2吹出口17e、27eからの第2吹出空気B17b、B27bは、側壁5、6に沿って対向する側壁4に向けて吹き出され、対向する側壁4に衝突して旋回し、吸込口17c、27cに向かって空調対象室内1を還流する第2室内旋回気流C17b、C27bを形成する。この第1室内旋回気流C17a、C27a及び第2室内旋回気流C17b、C27bの還流気流は、同一の吸込口17c、27cに吸入されるので、混合状態で還流される。そして、この場合、第1室内旋回気流C17a、C27a及び第2室内旋回気流C17b、C27bの旋回軸は略鉛直方向となり、これら旋回軸に略垂直な面が水平面となる。そして、この水平面において、両空調ユニット部17、27による第1室内旋回気流C17a、C27a及び第2室内旋回気流C17b、C27bは、空調ユニット部17、27の横方向間において、側壁3から側壁4にかけて空調対象室内1を水平方向に区分する二つのゾーンZ17、Z27を形成する。また、第1室内旋回気流C17a、C27aにおいて、第1吹出口17d、27dからの第1吹出空気B17a、B27aは、空調対象室内1の中央部を前方に向かって吹き出される平行気流となり、この平行に流れる第1吹出空気B17a、B27aがエアカーテンとして作用する。このため、特別のエアカーテン装置を用いることなく、空調対象室内1を水平方向に2分する空調ゾーニングを実現することができる。
また、各ゾーンZ17、Z27は、空調ユニット部17、27がそれぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされているので、居住者の好みに応じた最適の空調を行うことができる。
また、一方のゾーンで空調の必要がなくなり、他方のゾーンで空調が継続されるときは、例えば、図9に示すように、ゾーンZ17では空調せず他方のゾーンZ27で空調するときは、空調ユニット部17を送風運転とし、空調ユニット部27を居住者の選択により設定された設定温度で空調運転を行う。これにより、第1室内旋回気流C17a、C27a及び第2室内旋回気流C17b、C27bが所定経路に維持されるため、ゾーンZ27のゾーニングを確実に行うことができる。
(実施の形態8)
次に、実施の形態8について図10に基づき説明する。図10は実施の形態8に係る空調ゾーニングシステムの概略図である。なお、これら図において、実施の形態7と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態8に係る空調ゾーニングシステムは、図10に示すように、実施の形態7において、空調ユニット部17、27を独立の室内ユニットとして形成するとともに、独立の室内ユニットとして形成された空調ユニット部18、28間を水平方向に離して取り付けたものである。すなわち、空調ユニット部18、28は、実施の形態7に係る空調ユニット部17、27と同一の構成であって、独自に発停可能及び独自の設定温度で運転可能に形成されている。また、空調ユニット部18、28は、1台の室外機(図示せず)に接続される多室型空気調和機の室内ユニットとして形成されている。
したがって、空調ユニット部18、28における第1室内側熱交換器18a、28aは、実施の形態7に係る空調ユニット部17、27における第1室内側熱交換器17a、27aと同一である。同様に、吸込口18c、28cは吸込口17c、27cと同一であり、第1吹出口18d、28dは第1吹出口17d、27dと同一であり、第2吹出口18e、28eは第2吹出口17e、27eと同一であり、送風装置18f、28fは送風装置17f、27fと同一である。そして、第1吹出口18d、28dからの第1吹出空気B18a、B28aは前方、かつ、中央に向かって吹き出され、第2吹出口18e、28eからの第2吹出空気B18b、B28bは前方、かつ側壁5、6方向に向かって吹き出されるように構成されている。
実施の形態8はこのように構成されているので、実施の形態8における吹出空気の室内旋回気流と実施の形態7における吹出空気の室内旋回気流とを比較すると、第1吹出空気B18a、B28a及び第2吹出空気B18b、B28bの吹出方向が若干相違するが略同一である。すなわち、第1吹出空気B18a、B28aにより形成される第1室内旋回気流C18a、C28aは、実施の形態7における第1室内旋回気流C17a、C27aと略同一である。また、第2吹出空気B18b、B28bにより形成される第2室内旋回気流C18b、C28bは実施の形態7における第2室内旋回気流C17b、C27bと略同一である。したがって、第1吹出空気B18a、B28aが空調対象室内1の中央部を前方に向かって吹き出される平行気流となり、エアカーテンとして作用する。
上記のように構成される実施の形態8によれば、空調対象室内1を、特別のエアカーテン装置を用いることなく、側壁3から側壁4にかけて水平方向に区分される二つのゾーンZ18、Z28に空調ゾーニングすることができる。また、各ゾーンZ18、Z28は、空調ユニット部18、28がそれぞれ独自に発停可能であるとともに、独自の設定温度で運転可能とされているので、居住者の好みに応じた最適の空調を行うことができる。
(変形例)
(1)実施の形態1〜8に係る各空調ユニット部11、21、12、22、13、23、14、24、15、25、16、26、17、27、18、28において、吹出口11c、21c、12c、22c、13c、23c、14c、24c、15c、25c、16c、26c、第1吹出口17d、27d、18d、28d及び第2吹出口17e、27e、18e、28eをそれぞれ吸込口とするとともに、吸込口11b、21b、12b、22b、13b、23b、14b、24b、15b、25b、16b、26b、17c、27c、18c、28cをそれぞれ吹出口として、室内旋回気流C11、C21、C12、C22、C13、C23、C14、C24、C15、C25、C16、C26、第1室内旋回気流C17a、C27a、C18a、C28a及び第2室内旋回気流C17b、C27b、C18b、C28bを逆方向に流すようにしても先の例と同様にゾーニングを行うことができる。その理由は、先の例における平行気流と同一場所において、流れ方向が逆の平行気流が形成されるからである。
(2)各実施の形態において記載した空調ユニット部11、21、12、22、13、23、14、24、15、25、16、26、17、27、18、28は、冷媒回路及び送風装置11d、21d、12d、22d、13d、23d、14d、24d、15d、25d、16d、26d、17f、27f、18f、28fが独立的に作動し、室内旋回気流C11、C21、C12、C22、C13、C23、C14、C24、C15、C25、C16、C26、第1室内旋回気流C17a、C27a、C18a、C28a及び第2室内旋回気流C17b、C27b、C18b、C28bが所定どおりに形成されるものであればよく、この範囲内において適宜変更することが可能である。例えば、各実施の形態において、送風装置11d、21d、12d、22d、13d、23d、14d、24d、15d、25d、16d、26d、17f、27f、18f、28fとしてシロッコファン、ターボファンなど適宜の形式の送風機を用いたり、室内側熱交換器11a、21a、12a、22a、13a、23a、14a、24a、15a、25a、16a、26a、17a、17b、27a、27b、18a、18b、28a、28bとしてコルゲートフィン式熱交換器、クロスフィン式熱交換器など適宜の形式の熱交換器を用いたりすることができる。また、吸込口11b、21b、12b、22b、13b、23b、14b、24b、15b、25b、16b、26b、17c、27c、18c、28c、吹出口11c、21c、12c、22c、13c、23c、14c、24c、15c、25c、16c、26c、第1吹出口17d、27d、18d、28d及び第2吹出口17e、27e、18e、28eとして適宜の形式のものを用いることができる。また、吹出口11c、21c、12c、22c、13c、23c、14c、24c、15c、25c、16c、26c、第1吹出口17d、27d、18d、28d及び第2吹出口17e、27e、18e、28eの風向板については、風向を手動又は自動で変更可能として、区分けするゾーンZ11、Z21、Z12、Z22、Z13、Z23、Z14、Z24、Z15、Z25、Z16、Z26、Z17、Z27、Z18、Z28の広さを調整可能とすることもできる。また、冷媒回路についても、可逆サイクルとしてヒートポンプ式の冷暖房運転を可能とすることが望ましいが、非可逆サイクルとして冷房運転のみを可能とすることもできる。
(3)また、各実施の形態においては、空調ユニット部11、21、12、22、13、23、14、24、15、25、16、26、17、27、18、28は1台の室外機に接続されるように構成されていたが、それぞれを別個の室外機に接続するように構成してもよい。
(4)各実施の形態において、空調ユニット部11、21、12、22、13、23、14、24、15、25、16、26、17、27、18、28は、2台とされているが、この台数に限られたものはなく、3台以上の複数台に構成してもよい。この場合においても、各空調ユニット部により形成される室内旋回気流を、旋回軸に略直交する面内において隣接する異なるゾーンで旋回するように形成することにより、空調ユニット部の台数に対応する区域にゾーニングすることができる。
本発明の実施の形態1に係る空調ゾーニングシステムの概略図であり、二つのゾーンそれぞれを空調している状態のものである。 同空調ゾーニングシステムの概略図であり、二つのゾーンのうちの一方のみを空調している状態のものである。 本発明の実施の形態2に係る空調ゾーニングシステムの概略図であり、二つのゾーンのうちの一方のみを空調している状態のものである。 本発明の実施の形態3に係る空調ゾーニングシステムの概略図であり、二つのゾーンのうちの一方のみを空調している状態のものである。 本発明の実施の形態4に係る空調ゾーニングシステムの概略図であり、二つのゾーンのうちの一方のみを空調している状態のものである。 本発明の実施の形態5に係る空調ゾーニングシステムの概略図であり、二つのゾーンのうちの一方のみを空調している状態のものである。 本発明の実施の形態6に係る空調ゾーニングシステムの概略図であり、二つのゾーンのうちの一方のみを空調している状態のものである。 本発明の実施の形態7に係る空調ゾーニングシステムの概略図であり、二つのゾーンそれぞれを空調している状態のものである。 同空調ゾーニングシステムの概略図であり、二つのゾーンのうちの一方のみを空調している状態のものである。 本発明の実施の形態8に係る空調ゾーニングシステムの概略図であり、二つのゾーンそれぞれを空調している状態のものである。 従来の代表的な空調システムにおける温度むらの説明図である。 同空調システムにおけるエネルギの損失の説明図である。
符号の説明
B11、B21、B12、B22、B13、B23、B14、B24、B15、B25、B16、B26…吹出空気、B17a、B27a、B18a、B28a…第1吹出空気、B17b、B27b、B18b、B28b…第2吹出空気、C11、C21、C12、C22、C13、C23、C14、C24、C15、C25、C16、C26…室内旋回気流、C17a、C27a、C18a、C28a…第1室内旋回気流、C17b、C27b、C18b、C28b…第2室内旋回気流、Z11、Z21、Z12、Z22、Z13、Z23、Z14、Z24、Z15、Z25、Z16、Z26、Z17、Z27、Z18、Z28…ゾーン、1…空調対象室内、2…空調対象室、3、4、5、6…側壁、11、21、12、22、13、23、14、24、15、25、16、26、17、27、18、28…空調ユニット部、11b、21b、12b、22b、13b、23b、14b、24b、15b、25b、16b、26b、17c、27c、18c、28c…吸込口、11c、21c、12c、22c、13c、23c、14c、24c、15c、25c、16c、26c…吹出口、17d、27d、18d、28d…第1吹出口、17e、27e、18e、28e…第2吹出口、11d、21d、12d、22d、13d、23d、14d、24d、15d、25d、16d、26d、17f、27f、18f、28f…送風装置、70…室内機。

Claims (12)

  1. 空調対象室内に複数台の空調ユニット部が配置され、これら空調ユニット部は、それぞれ、独立して運転可能に形成される冷媒回路と、吸込口から吸い込んだ空気を吹出口から吹き出す送風装置とを有し、各空調ユニット部は、送風装置を駆動することにより、吹出口から吹き出された吹出空気が空調対象室内で旋回して吸込口に吸入される室内旋回気流を形成するように構成されるとともに、各室内旋回気流が、旋回軸に略直交する面内において隣接する異なるゾーンで旋回するように形成されていることを特徴とする空調ゾーニングシステム。
  2. 前記複数台の空調ユニット部は、それぞれ独自の設定温度で運転可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の空調ゾーニングシステム。
  3. 前記複数台の空調ユニット部は、一部ゾーンでのみ空調運転される場合に、他のゾーンを形成する空調ユニット部を送風運転するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の空調ゾーニングシステム。
  4. 前記複数台の空調ユニット部は、2台の空調ユニット部からなり、これら空調ユニット部により形成される室内旋回気流は、空調対象室内が水平方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の空調ゾーニングシステム。
  5. 前記2台の空調ユニット部は、空調対象室を構成する一側壁において横方向に配置され、これら空調ユニット部により形成される室内旋回気流は、空調ユニット部の横方向間に境界面を形成して空調対象室内が水平方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されていることを特徴とする請求項4記載の空調ゾーニングシステム。
  6. 前記2台の空調ユニット部は、1台の室内機に形成されていることを特徴とする請求項5記載の空調ゾーニングシステム。
  7. 前記2台の空調ユニット部は空調対象室を構成する一対の対向する側壁に分散配置され、これら空調ユニット部により形成される室内旋回気流は、この対向する側壁間に境界面を形成して空調対象室内が水平方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されていることを特徴とする請求項4記載の空調ゾーニングシステム。
  8. 前記複数台の空調ユニット部は、2台の空調ユニット部からなり、これら空調ユニット部により形成される室内旋回気流は、空調対象室内が上下方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の空調ゾーニングシステム。
  9. 前記2台の空調ユニット部は、空調対象室を構成する一側壁において上下に配置され、これら空調ユニット部により形成される室内旋回気流は、空調ユニット部の上下に境界面を形成して空調対象室内が上下方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されていることを特徴とする請求項8記載の空調ゾーニングシステム。
  10. 前記2台の空調ユニット部は、空調対象室を構成する一対の対向する側壁において、一方の側壁では上方に配置され、他方の側壁では下方に配置され、これら空調ユニット部により形成される室内旋回気流は、空調ユニット部の上下間に境界面を形成して上下方向に区分される二つのゾーンで旋回するように形成されていることを特徴とする請求項8記載の空調ゾーニングシステム。
  11. 前記下方に配置される空調ユニット部は、必要に応じて空調運転が行われ、前記上方に配置される空調ユニット部は、前記下方に配置される空調ユニット部が空調運転を行っている場合に送風運転を行うように構成されていることを特徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載の空調ゾーニングシステム。
  12. 前記複数台の空調ユニット部は、共用の室外機に接続される室内ユニットとして構成されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の空調ゾーニングシステム。
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